JP2014147256A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バイパス用ダイオードを別途用意することなく複数個を直列接続でき、電源装置の停止状態において発熱するバイパス用ダイオードを冷却可能にする。
【解決手段】整流回路7において整流されたトランス6の二次巻線6bに誘起される電圧を平滑して正出力部8aおよび負出力部8b間から直流電圧Vdcとして出力する平滑回路8と、直流電圧Vdcを外部に出力する正出力端子12および負出力端子13と、補助電圧Vsubを生成する補助電源回路16と、正出力部8aと負出力部8bとの間に接続されたバイパス用整流素子11と、補助電圧Vsubで作動してバイパス用整流素子11に関する温度Trを検出する温度検出回路17と、補助電圧Vsubで作動して電源装置1内を冷却する冷却ファン18と、補助電圧Vsubで作動して温度Trが閾値温度を超えているときには冷却ファン18を作動させる制御回路9とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数個を直列可能に構成されて、特に蓄電池を充電する際に好適な電源装置に関するものである。
複数の電源装置を直列に接続する構成として、下記の特許文献1に開示された構成が知られている。この構成では、逆流防止用ダイオードと出力電流をバイパスするためのダイオード(以下、バイパス用ダイオードともいう)とが各電源装置(DC/DCコンバータ)の出力端子に外付けされ、かつこの2つのダイオードが外付けされた電源装置が複数直列に接続されることで、負荷に対して電流(負荷電流)を出力する。
この構成によれば、いずれかの電源装置が動作を停止した場合であっても、動作を停止した電源装置の出力電圧がこの電源装置に外付けされた逆流防止用ダイオードの順電圧(順方向電圧)以下になって、この電源装置に外付けされたバイパス用ダイオードがオン状態に移行するため、このバイパス用ダイオードが迂回路として機能して動作状態の他の電源装置の出力電流を通過させることで、負荷への出力電流の供給が継続される。
ところで、上記のように少なくともバイパス用ダイオードを各電源装置に外付けして各電源装置を直列接続する構成では、バイパス用ダイオードを直列接続する電源装置の個数分だけ別途用意し、かつ各電源装置に手作業で外付けしなければならないため、接続作業が煩雑である。これを改善するため、本願発明者は、少なくともバイパス用ダイオード(一例として、逆流防止用ダイオードおよびバイパス用ダイオードの両方)を予め装置内に配設する(具体的には、他の電子部品と共に回路基板に実装して、回路中の所定部位に予め接続しておく)構成の電源装置を開発している。
しかしながら、この構成の電源装置であっても複数個を直列接続して作動させる場合において、動作を停止している電源装置では、バイパス用ダイオード以外の他の電子部品は発熱しないが、出力電流が継続して流れるバイパス用ダイオードだけが発熱するという状態が生じることがあり、この状態の発生を防止する必要性が生じる。
一方、電源装置の中には、下記の特許文献2に開示されているように、冷却ファンを備え、スイッチ素子や整流回路を構成するダイオードやコンデンサなどの電子部品から発生する熱を強制的に筐体の外部に排出して電子部品を冷却する構成を採用しているものもあることから、この構成を採用して、バイパス用ダイオードと共に冷却ファンを電源装置内に予め配設することも考えられる。
特開平5−276736号公報(第2−3頁、第1図) 特開2006−210516号公報(第4−6頁、第2図)
ところが、上記のバイパス用ダイオードと共に冷却ファンが内部に配設された電源装置には、以下のような改善すべき課題が存在している。すなわち、上記の特許文献2に開示されているように、冷却ファンを備えた電源装置では、電源装置の動作中には冷却ファンを作動させて電子部品を冷却することが可能であるが、電源装置の停止状態においては冷却ファンを作動させることができないため、上記したように、停止状態において発熱するバイパス用ダイオードを冷却することが困難であるという改善すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、バイパス用ダイオードを別途用意することなく、複数個を直列接続し得ると共に、電源装置の停止状態において発熱するバイパス用ダイオードを冷却し得る電源装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に係る電源装置は、入力電圧をスイッチングすることによってトランスの一次巻線に電圧を断続的に印加するスイッチ素子と、当該断続的な電圧の印加に起因して前記トランスの二次巻線に誘起される電圧を整流平滑して直流電圧を生成すると共に当該直流電圧を正出力部および負出力部間から出力する整流平滑回路と、当該整流平滑回路から出力される前記直流電圧を外部に出力する正出力端子および負出力端子とを備えた電源装置であって、前記入力電圧に基づいて補助電圧を生成する補助電源回路と、前記正出力部と前記負出力部との間に当該正出力部に向かう方向を順方向として接続されたバイパス用整流素子と、前記補助電圧を作動用電源として作動して、前記バイパス用整流素子に関する温度を検出する温度検出回路と、前記補助電圧を作動用電源として作動して、当該電源装置内を冷却する冷却ファンと、前記補助電圧を作動用電源として作動して、前記温度検出回路によって検出されている前記温度が予め規定された閾値温度以下のときには前記冷却ファンを停止させ、当該検出されている温度が当該閾値温度を超えているときには前記冷却ファンを作動させるファン制御を実行する制御回路とを備えている。
また、本発明に係る電源装置は、入力電圧をスイッチングすることによってトランスの一次巻線に電圧を断続的に印加するスイッチ素子と、当該断続的な電圧の印加に起因して前記トランスの二次巻線に誘起される電圧を整流平滑して直流電圧を生成すると共に当該直流電圧を正出力部および負出力部間から出力する整流平滑回路と、当該整流平滑回路から出力される前記直流電圧を外部に出力する正出力端子および負出力端子とを備えた電源装置であって、前記入力電圧に基づいて補助電圧を生成する補助電源回路と、前記正出力部と前記負出力部との間に当該正出力部に向かう方向を順方向として接続されたバイパス用整流素子と、前記補助電圧を作動用電源として作動して、前記バイパス用整流素子に流れる電流を検出する電流検出回路と、前記補助電圧を作動用電源として作動して、当該電源装置内を冷却する冷却ファンと、前記補助電圧を作動用電源として作動して、前記電流検出回路によって検出されている前記電流の電流値が予め規定された閾値電流以下のときには前記冷却ファンを停止させ、当該電流値が当該閾値電流を超えているときには前記冷却ファンを作動させるファン制御を実行する制御回路とを備えている。
また、本発明に係る電源装置は、前記制御回路は、外部から作動指示信号を入力しているときには前記スイッチ素子に前記入力電圧をスイッチングさせ、当該作動指示信号を入力していないときには前記スイッチ素子による前記入力電圧のスイッチングを停止させるスイッチング制御を実行する。
本発明の電源装置によれば、バイパス用整流素子が整流平滑回路の正出力部と負出力部との間に正出力部に向かう方向を順方向として予め接続されているため、複数個を直列接続して電源システムを構成する場合であっても、バイパス用整流素子を別途用意して外付けする必要がないため、極めて簡単な作業で複数個を直列接続することができる。また、この電源装置によれば、このように電源システムを構成した場合に、停止状態の電源装置においてバイパス用整流素子が発熱したとしても、温度検出回路が検出しているバイパス用整流素子に関する温度が閾値温度を超えたときには、制御回路が冷却ファンを作動させるため、バイパス用整流素子が許容範囲を超えて発熱して、劣化したり、破損したりする事態の発生を確実に回避することができる。
また、本発明の電源装置によれば、バイパス用整流素子が整流平滑回路の正出力部と負出力部との間に正出力部に向かう方向を順方向として予め接続されているため、複数個を直列接続して電源システムを構成する場合であっても、バイパス用整流素子を別途用意して外付けする必要がないため、極めて簡単な作業で複数個を直列接続することができる。また、この電源装置によれば、このように電源システムを構成した場合に、停止状態の電源装置においてバイパス用整流素子が電流が流れることによって発熱したとしても、電流検出回路が検出しているバイパス用整流素子に流れる電流の電流値が閾値電流を超えたときには、制御回路が冷却ファンを作動させるため、バイパス用整流素子が許容範囲を超えて発熱して、劣化したり、破損したりする事態の発生を確実に回避することができる。
また、本発明の電源装置によれば、制御回路が作動指示信号を入力しているときにスイッチング回路5のスイッチ素子に対するスイッチング制御を実行する(電源装置が作動状態に移行する)構成を採用することにより、電源装置が電源システムとして構成されたときに、直列接続された各電源装置に対して作動指示信号を順次入力して作動状態に順次移行させることで、例えば蓄電池ユニットを充電する場合において、複数の電源装置が同時に作動状態に移行して充電を開始する構成(すべての電源装置を直流電圧の低い状態から作動させるという効率の良くない構成)と比較して、電源システム全体での効率を高めることができる。
また、本発明の電源装置によれば、専用の冷却ファンでバイパス用整流素子だけを冷却することができるため、電源装置の内部全体を冷却する必要のある冷却ファンと比べて、小型(低消費電力)の冷却ファンを専用の冷却ファンとして使用することで、バイパス用整流素子の冷却時に消費される電力を低減することができる。
電源装置1(1a,1b)および電源システムSY1の構成を示す構成図である。 電源装置21(21a,21b)および電源システムSY2の構成を示す構成図である。
以下、電源装置の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1の電源装置1(同図では一例として2つの電源装置1a,1b)は、一例として、正入力端子2、負入力端子3、整流平滑回路4、スイッチング回路5、トランス6、整流回路7、平滑回路8、制御回路9、逆流防止用整流素子10、バイパス用整流素子11、正出力端子12、負出力端子13、直列接続用端子14、バスバー15、補助電源回路16、温度検出回路17、冷却ファン18および制御入力端子19を備えて、正入力端子2および負入力端子3間に入力される外部入力電圧(本例では一例として交流電圧Vacであるが、直流電圧でもよい)を直流電圧Vdcに変換して、この直流電圧Vdcを正出力端子12および負出力端子13間から外部に出力する絶縁型コンバータとして構成されている。なお、電源装置1は、絶縁型コンバータである限り、フォーワード方式、フライバック方式、ブリッジ方式およびプッシュプル方式など種々の絶縁型コンバータで構成することができる。
整流平滑回路4は、交流電圧Vacを整流および平滑することにより、直流電圧に変換して出力する。なお、交流電圧Vacに代えて直流電圧を外部入力電圧として入力する場合には、整流平滑回路4に代えて平滑回路を使用する構成を採用することもできるし、さらに、入力する直流電圧のリップルが少ない場合には、整流平滑回路4を省く構成を採用することもできる。スイッチング回路5は、不図示のスイッチ素子(トランジスタなど)を有し、このスイッチ素子が制御回路9によって制御されてオン・オフを繰り返すことにより、整流平滑回路4から出力される直流電圧(スイッチング回路5における入力電圧)をスイッチングしてトランス6に断続的に印加する。
トランス6は、一例として、互いに電気的に絶縁された1次巻線6aおよび2次巻線6bを有している。また、トランス6は、スイッチング回路5による1次巻線6aに対する直流電圧の断続的な印加に起因して2次巻線6bに交流電圧を誘起させる。
整流回路7は、2次巻線6bに誘起される交流電圧を整流することにより、脈流電圧に変換して出力する。平滑回路8は、整流回路7と相俟って整流平滑回路を構成し、整流回路7によって整流された脈流電圧を平滑することによって直流電圧Vdcに変換して、正出力部8aと負出力部8bとの間から出力する。また、平滑回路8は、不図示の電圧検出部および電流検出部を備えている。電圧検出部は、例えば、分圧抵抗回路で構成されて、直流電圧Vdcを検出すると共に、直流電圧Vdcの電圧値に応じて電圧値が変化する電圧検出信号Svを生成して制御回路9に出力する。また、電流検出部は、例えば1Ω未満の微小抵抗値の検出抵抗で構成されて、正出力部8aおよび負出力部8bから出力される直流電流Idcを検出すると共に、直流電流Idcの電流値に応じて電圧値が変化する電流検出信号Siを生成して制御回路9に出力する。
制御回路9は、補助電源回路16から補助電圧Vsubの供給を受けて作動して(補助電圧Vsubを作動用電源として作動して)、制御入力端子19を介して外部から作動指示信号Sonを入力しているときには、スイッチング回路5のスイッチ素子に対するスイッチング制御を実行する。
このスイッチング制御では、制御回路9は、電圧検出信号Svに基づいて現在の直流電圧Vdcの電圧値を算出すると共に、電流検出信号Siに基づいて現在の直流電流Idcの電流値を算出する。また、制御回路9は、算出した現在の直流電圧Vdcの電圧値および現在の直流電流Idcの電流値に基づいて、スイッチング回路5のスイッチ素子に対するデューティ比制御(または周波数制御)を実行することにより、現在の直流電流Idcが過電流とならない基準電流値未満のときには一定電圧値の基準電圧値で直流電圧Vdcを出力し、現在の直流電流Idcが基準電流値に達したときには、直流電流Idcを基準電流値に維持しつつ、直流電圧Vdcの電圧値を基準電圧値から低下させる。これにより、電源装置1は、定電流電圧垂下型の過電流保護特性を有するように構成される。また、この過電流保護特性を有することにより、電源装置1は、電池に対する充電動作のときには、最初は、直流電流Idcの電流値が基準電流値になるように定電流制御を実行し、電池の充電電圧が基準電圧値に達したときには、直流電圧Vdcの電圧値が基準電圧値になるように定電圧制御を実行する。
また、制御回路9は、作動指示信号Sonの入力の有無に拘わらず、ファン制御を実行する。このファン制御では、制御回路9は、後述するように温度検出回路17において検出されるバイパス用整流素子11に関する温度Trが予め規定された閾値温度Tth以下のときには冷却ファン18を停止させ、温度Trが閾値温度Tthを超えているときには冷却ファン18を作動させる。この場合、温度検出回路17は、バイパス用整流素子11の発熱に応じて変化する温度であって、バイパス用整流素子11自体の温度、バイパス用整流素子11用のヒートシンクの温度、およびバイパス用整流素子11の周囲の温度のうちのいずれかの温度を「バイパス用整流素子11に関する温度」として検出する。本例では、温度検出回路17は、バイパス用整流素子11の周囲の温度を「バイパス用整流素子11に関する温度」として検出する。
逆流防止用整流素子10は、一例としてダイオードで構成されて、平滑回路8の正出力部8aと正出力端子12との間に、正出力端子12に向かう方向を順方向として予め接続されている。バイパス用整流素子11は、平滑回路8の正出力部8aと負出力部8bとの間に、正出力部8aに向かう方向を順方向として予め接続されている。具体的には、逆流防止用整流素子10およびバイパス用整流素子11は、電源装置1を構成する他の電子部品と同様にして、不図示の回路基板上に共に実装されて、上記の部位に予め接続されている(つまり、電源装置1に内蔵されている)。
また、逆流防止用整流素子10およびバイパス用整流素子11のうちの少なくとも1つの整流素子は、後述のバスバー15に、電気的に絶縁され、かつ熱伝導性の良好な状態で取り付けられている。この構成により、バスバー15は、この1つの整流素子の放熱器として機能する。本例では一例として、逆流防止用整流素子10がバスバー15に取り付けられている。
直列接続用端子14は、平滑回路8の正出力部8aに接続されている。具体的には、直列接続用端子14は、金属導体からなるバスバー15を介して正出力部8aに接続されている。負出力端子13は、平滑回路8の負出力部8bに接続されている。
補助電源回路16は、整流平滑回路4から出力される直流電圧(スイッチング回路5における入力電圧)に基づいて補助電圧(直流電圧)Vsubを生成して、制御回路9、温度検出回路17および冷却ファン18に供給(出力)する。この構成により、補助電源回路16は、外部入力電圧(本例では、交流電圧Vac)が供給されているときには、スイッチング回路5のスイッチング動作が停止している状態(電源装置1が停止している状態)であっても、補助電圧Vsubを生成して出力する。
温度検出回路17は、種々の接触式温度センサや種々の非接触式温度センサなどを備えて構成されると共に、補助電圧Vsubの供給を受けて作動して、バイパス用整流素子11に関する温度Trを検出して、制御回路9に出力する。
冷却ファン18は、補助電圧Vsubの供給を受けて、制御回路9の制御下で作動して、電源装置1内を冷却する。なお、冷却ファン18によって電源装置1内が冷却されることで、トランス6の一次側に配設された各電子部品、およびトランス6の二次側に配設された各電子部品(逆流防止用整流素子10およびバイパス用整流素子11を含む)が冷却される。
次に、電源装置1の動作について、複数の電源装置1(本例では一例として図1に示すように、2つの電源装置1a,1b)を直列に接続して電源システムSY1として構成した状態で、負荷の一例である蓄電池ユニット50(複数の蓄電池を直列接続して構成したユニット)を充電する例を挙げて説明する。
まず、電源システムSY1の構成について説明する。この電源システムSY1は、2つの電源装置1a,1bと、各電源装置1a,1bの外部に配設されて、各電源装置1a,1bの動作を統括制御するための外部制御回路CNTとを備えている。
この場合、各電源装置1a,1bは、高電位側の電源装置1aの負出力端子13と低電位側の電源装置1bの直列接続用端子14とが接続線で接続されることによって互いに直列に接続される。また、最も高電位側に配設された電源装置(本例では電源装置1a)の正出力端子12が蓄電池ユニット50の正極に接続線で接続され、最も低電位側に配設された電源装置(本例では電源装置1b)の負出力端子13が蓄電池ユニット50の負極に接続線で接続される。したがって、各電源装置1a,1bの直流電圧Vdcが加算されて、電源装置1aの正出力端子12と電源装置1bの負出力端子13との間から蓄電池ユニット50に出力される。
外部制御回路CNTは、一例として、電源装置1bの直流電圧Vdcを検出して出力する電圧検出回路31、基準電源32、コンパレータ33、フォトカプラ34,35、起動用スイッチ36、フォトカプラ35に内蔵されているトランジスタのコレクタ端子を外部電源電圧Vccにプルアップする抵抗37、および起動用スイッチ36の一端を外部電源電圧Vccにプルアップする抵抗38を備えている。
電圧検出回路31は、一例として直列接続された2本の抵抗31a,31bからなる分圧回路で構成されて、最も高電位側の電源装置(この例では電源装置1a)の正出力端子12と最も低電位側の電源装置(この例では電源装置1b)の負出力端子13との間に接続されて、蓄電池ユニット50の充電電圧Vb(各電源装置1a,1bから出力される直流電圧Vdcの加算電圧(電源システムSY1の出力電圧))を分圧することにより、充電電圧Vbの電圧値に応じて電圧値が変化する分圧電圧Vdivを出力する。
基準電源32は、電源装置1bの負出力端子13の電位を基準として、所定電圧の比較電圧Vcomを生成して出力する。コンパレータ33は、比較電圧Vcomと分圧電圧Vdivとを比較して、分圧電圧Vdivが比較電圧Vcom以下のときには、Lレベル(負出力端子13の電位と同電位)の電圧を出力し、分圧電圧Vdivが比較電圧Vcomを超えているときには、Hレベルの電圧(ダイオードの順方向電圧よりも高い電圧)を出力する。本例では一例として、充電電圧Vbが、予め規定された閾値電圧(電源装置1の基準電圧値またはその近傍の電圧値(例えば基準電圧値の約80%の電圧値))に達したときに、分圧電圧Vdivが比較電圧Vcomを超えて、コンパレータ33がHレベルの電圧を出力するように、抵抗31a,31bによる分圧比と、比較電圧Vcomとが予め規定されている。
フォトカプラ34は、そのフォトダイオードのアノード端子がコンパレータ33の出力に接続されると共に、カソード端子が電源装置1bにおける負出力端子13の電位に接続されている。また、フォトカプラ34は、そのフォトトランジスタのエミッタ端子が外部電源電圧Vccについての基準電位(グランド電位)に接続されると共に、そのコレクタ端子がフォトカプラ35におけるフォトダイオードのカソード端子に接続されている。
フォトカプラ35は、そのフォトダイオードのアノード端子が起動用スイッチ36の他端に接続されると共に、カソード端子が上記したようにフォトカプラ34に接続されている。また、フォトカプラ35は、そのフォトトランジスタのエミッタ端子が高電位側の電源装置1aの制御入力端子19に接続されると共に、そのコレクタ端子が上記したように抵抗37を介して外部電源電圧Vccにプルアップされている。
起動用スイッチ36は、上記したように一端が外部電源電圧Vccにプルアップされると共に、他端が低電位側の電源装置1bの制御入力端子19に接続されている。この構成により、起動用スイッチ36は、オン状態に操作されたときには、Hレベル(外部電源電圧Vccの電圧値にほぼ等しい電圧)の信号を作動指示信号Sonとして出力する。
次いで、電源システムSY1の動作について、各電源装置1の動作と併せて説明する。
外部制御回路CNTでは、起動用スイッチ36がオフ状態のときには、電源装置1bへの作動指示信号Sonの出力が停止された状態になっている。また、フォトカプラ35のフォトダイオードのアノード端子にも、Hレベルの信号が印加されていない状態になっている。このため、フォトカプラ35のフォトトランジスタもオフ状態であるため、電源装置1aへの作動指示信号Sonの出力も停止された状態になっている。したがって、各電源装置1a,1bは共に停止している状態(停止状態)に維持されている。
この状態において、起動用スイッチ36がオン状態に操作されたときには、電源装置1bへの作動指示信号Sonの出力が開始される。これにより、電源装置1bでは、制御回路9が、スイッチング回路5のスイッチ素子に対するスイッチング制御を開始する(作動状態に移行する)。充電開始当初の蓄電池ユニット50の充電電圧Vbが、基準電圧値よりも低いときには、電源装置1bは、蓄電池ユニット50の充電電圧Vb(この状態では、後述するように電源装置1aは停止状態にあるため、電源装置1bから出力される直流電圧Vdcよりも電源装置1aの各ダイオード10,11の順方向電圧Vf分だけ低い電圧)が基準電圧値に達するまでは、現在の直流電流Idcの電流値を基準電流値に規定して蓄電池ユニット50に出力する定電流制御を実行する。
一方、フォトカプラ35のフォトダイオードのアノード端子へのHレベルの信号の印加も開始されるが、蓄電池ユニット50の充電電圧Vbが閾値電圧に達するまでは、上記したように、電圧検出回路31から出力される分圧電圧Vdivは、基準電源32から出力されている比較電圧Vcom未満である。このため、コンパレータ33は、Lレベルの電圧を出力していることから、フォトカプラ34のフォトトランジスタはオフ状態に維持されている。これにより、フォトカプラ35のフォトダイオードに電流が流れないため、フォトトランジスタもオフ状態に維持されている。したがって、高電位側の電源装置1aへの作動指示信号Sonは停止された状態にあるため、電源装置1aは停止状態に維持されている。
これにより、電源装置1bから出力されている直流電流Idcは、電源装置1aの負出力端子13、バイパス用整流素子11、逆流防止用整流素子10および正出力端子12を経由して(つまり、停止状態の電源装置1aをバイパス(迂回)して)、蓄電池ユニット50に供給されて、蓄電池ユニット50に対する定電流(基準電流値)での充電が行われる。
その後、電源装置1bから出力されている直流電流Idcによる蓄電池ユニット50に対する充電が進んで、蓄電池ユニット50の充電電圧Vbが上昇して、閾値電圧に達したときには、電圧検出回路31から出力される分圧電圧Vdivが比較電圧Vcomを超える。このため、コンパレータ33は、Hレベルの電圧の出力を開始する。これにより、フォトカプラ34のフォトダイオードに電流が流れて、フォトカプラ34のフォトトランジスタがオン状態に移行する。この結果、フォトカプラ35のフォトダイオードにも電流が流れるため、フォトカプラ35のフォトトランジスタもオン状態に移行する。したがって、高電位側の電源装置1aへの作動指示信号Sonの出力が開始される。
これにより、電源装置1aでは、制御回路9が、スイッチング回路5のスイッチ素子に対するスイッチング制御を開始する(作動状態に移行する)。この状態での蓄電池ユニット50の充電電圧Vbは、直列接続された2つの電源装置1a,1bによって充電可能な最大電圧(電源装置1a,1bの各基準電圧値の加算電圧値)に達していない状態にある。このため、各電源装置1a,1bから出力される直流電圧Vdcは共にそれぞれの基準電圧値未満であることから、各電源装置1a,1bは、それぞれの直流電圧Vdcがそれぞれの基準電圧値に達するまでは(つまり、上記したように蓄電池ユニット50の充電電圧Vbが各基準電圧値の加算電圧値に達するまでは)、現在の直流電流Idcの電流値を基準電流値に規定して蓄電池ユニット50に出力する定電流制御を継続する。
なお、起動用スイッチ36がオン状態に操作されて、電源装置1bが作動状態に移行したとき(充電開始当初)において、蓄電池ユニット50の充電電圧Vbが閾値電圧よりも高いときには、外部制御回路CNTが上記のように動作して、高電位側の電源装置1aへの作動指示信号Sonの出力も開始するため、直ちに、電源装置1a,1bが共に作動状態に移行して、上記のように直流電流Idcの電流値を基準電流値に規定して蓄電池ユニット50に出力する定電流制御を実行して、蓄電池ユニット50に対する充電を開始する。
その後、各電源装置1a,1bの直流電圧Vdcの電圧値がそれぞれの基準電圧値に達したとき、つまり、蓄電池ユニット50の充電電圧Vbの電圧値が各基準電圧値の加算電圧値(具体的には、この各基準電圧値の加算電圧値から電源装置1a側の逆流防止用整流素子10の順方向電圧Vfを減じた電圧値)に達したときには、各制御回路9は、現在のそれぞれの直流電圧Vdcの電圧値を基準電圧値に維持した状態で蓄電池ユニット50を充電する定電圧制御を実行する。この場合、電源装置1a,1bから蓄電池ユニット50に出力されている直流電流Idcの電流値は、基準電流値から徐々に減少する。各制御回路9は、現在の直流電流Idcの電流値が下限電流値(<基準電流値)に達した時点で、それぞれのスイッチング回路5のスイッチ素子をオフ状態に制御することにより、直流電圧Vdcの生成動作を停止する(直流電圧Vdcがゼロボルトになる)。これにより、電源装置1a,1b(電源システムSY1)による蓄電池ユニット50に対する充電が完了する。
この電源システムSY1の各電源装置1a,1bでは、蓄電池ユニット50に対する充電動作の実行中のみならず、充電動作を実行していないとき(作動指示信号Sonを入力していないとき)であっても、それぞれの制御回路9は、上記したファン制御を実行し、それぞれの温度検出回路17は、温度検出を行っている。この場合、電源装置1bのみが作動状態にあって充電動作を実行し、電源装置1aが停止状態にあるときであっても、電源装置1aのバイパス用整流素子11に直流電流Idcが継続して流れることによってバイパス用整流素子11が発熱する。この際に、電源装置1aの温度検出回路17はバイパス用整流素子11に関する温度Trを検出して制御回路9に出力する。したがって、電源装置1aの制御回路9は、温度検出回路17から出力されたバイパス用整流素子11に関する温度Trが閾値温度Tthを超えたときには、冷却ファン18を作動させる。これにより、電源装置1aでは、充電動作を実行していないとき(停止状態のとき)であっても、バイパス用整流素子11が許容範囲を超えて発熱して、劣化したり、破損したりする事態の発生が回避されている。
このように、この電源装置1では、バイパス用整流素子11が平滑回路8の正出力部8aと負出力部8bとの間に正出力部8aに向かう方向を順方向として予め接続されている。したがって、この電源装置1によれば、複数個を直列接続して電源システムSY1を構成する場合であっても、バイパス用整流素子を別途用意して外付けする必要がないため、極めて簡単な作業で複数個を直列接続することができる。
また、この電源装置1によれば、電源システムSY1を構成した場合に、停止状態の電源装置1においてバイパス用整流素子11が発熱したとしても、温度検出回路17が検出しているバイパス用整流素子11に関する温度Trが閾値温度Tthを超えたときには、制御回路9が冷却ファン18を作動させるため、バイパス用整流素子11が許容範囲を超えて発熱して、劣化したり、破損したりする事態の発生を確実に回避することができる。
また、この電源装置1によれば、平滑回路8の正出力部8aに整流素子を介在させることなく接続(つまり、直接接続)された直列接続用端子14を備えているため、この直列接続用端子14を使用して複数個を直列に接続することにより、逆流防止用整流素子10の存在に起因する電圧降下を逆流防止用整流素子10一つ分の順方向電圧Vfだけに抑えることができる。
また、この電源装置1によれば、逆流防止用整流素子10およびバイパス用整流素子11のうちの少なくとも1つの整流素子(本例では逆流防止用整流素子10)が、バスバー15に、電気的に絶縁され、かつ熱伝導性の良好な状態で取り付けられているため、この少なくとも1つの整流素子で発生する熱を冷却ファン18を作動させて効率よく放熱することができる。
なお、上記の電源装置1では、バイパス用整流素子11に関する温度Trを検出する温度検出回路17を用いて、バイパス用整流素子11の発熱の程度を検出する構成を採用しているが、上記したように、バイパス用整流素子11の発熱はバイパス用整流素子11に直流電流Idcが流れることによって発生する。このため、図2に示す電源装置21(同図では一例として2つの電源装置21a,21b)のように、バイパス用整流素子11に流れる直流電流Idcを検出する電流検出回路22を用いて、バイパス用整流素子11の発熱の程度を検出する構成を採用することもできる。
以下、この電源装置21およびこの電源装置21を複数個直列に接続して構成した電源システムSY2について説明する。なお、電源装置21は、電源装置1における温度検出回路17に代えて電流検出回路22を備えている点で電源装置1と相違するが、他の構成についてはほぼ同一である。このため、電源装置1と同一の構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、電源システムSY2についても、電源システムSY1における電源装置1に代えて電源装置21を使用する点で電源システムSY1と相違するが、電源装置21を直列に接続する構造や、外部制御回路CNTの構成は同一に構成されている。このため、電源システムSY1と同一の構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図2に示す電源装置21は、一例として、正入力端子2、負入力端子3、整流平滑回路4、スイッチング回路5、トランス6、整流回路7、平滑回路8、制御回路9、逆流防止用整流素子10、バイパス用整流素子11、正出力端子12、負出力端子13、直列接続用端子14、バスバー15、補助電源回路16、電流検出回路22、冷却ファン18および制御入力端子19を備えて、正入力端子2および負入力端子3間に入力される外部入力電圧を直流電圧Vdcに変換して出力する絶縁型コンバータとして構成されている。
制御回路9は、外部から作動指示信号Sonを入力しているときには、スイッチング回路5のスイッチ素子に対するスイッチング制御を実行する。また、制御回路9は、作動指示信号Sonの入力の有無に拘わらず、ファン制御を実行する。
このファン制御では、制御回路9は、後述するように電流検出回路22において検出されるバイパス用整流素子11に流れる電流Ir(本例では、直流電流Idc)が予め規定された閾値電流Ith以下のときには冷却ファン18を停止させ、電流Irが閾値電流Ithを超えているときには冷却ファン18を作動させる。
電流検出回路22は、例えば1Ω未満の微小抵抗値の検出抵抗、ホール素子、磁気抵抗効果素子(MR素子)、巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)、またはフラックスゲートセンサなどを使用して構成されると共に、補助電圧Vsubの供給を受けて作動することで、バイパス用整流素子11に流れる電流Irを検出して、制御回路9に出力する。
次に、電源装置21の動作について、複数の電源装置21(本例では一例として図2に示すように、2つの電源装置21a,21b)を直列に接続して電源システムSY2として構成した状態で、負荷の一例である蓄電池ユニット50を充電する例を挙げて説明する。
まず、電源システムSY2の構成について説明する。この電源システムSY2は、2つの電源装置21a,21bと、各電源装置21a,21bの外部に配設されて、各電源装置21a,21bの動作を統括制御するための外部制御回路CNTとを備えている。なお、電源装置21a,21bの接続構造は、上記した電源装置1a,1bの接続構造と同一であり、外部制御回路CNTは、上記した電源システムSY1の外部制御回路CNTと同一である。このため、これらについての説明を省略する。
次いで、電源システムSY2の動作について、各電源装置21の動作と併せて説明する。なお、蓄電池ユニット50に対する各電源装置21の充電動作は、上記した電源システムSY1での各電源装置1の動作と同一である。このため、電源装置1の動作と相違する電流検出回路22に関連する動作についてのみ説明する。
この電源システムSY1の各電源装置21a,21bでは、蓄電池ユニット50に対する充電動作の実行中のみならず、充電動作を実行していないとき(作動指示信号Sonを入力していないとき)であっても、それぞれの制御回路9は、上記したファン制御を実行し、それぞれの電流検出回路22は、温度検出を行っている。この場合、電源装置1bのみが充電動作を実行し、電源装置1aが停止状態にあるときであっても、電源装置21aのバイパス用整流素子11に直流電流Idcが継続して流れることによってバイパス用整流素子11が発熱する。この際に、電源装置21aの電流検出回路22はバイパス用整流素子11に流れる電流Irを検出して制御回路9に出力する。したがって、電源装置21aの制御回路9は、電流検出回路22によって検出された電流Irが閾値電流Ithを超えたときには、冷却ファン18を作動させる。これにより、電源装置21aでは、充電動作を実行していないとき(停止状態のとき)であっても、バイパス用整流素子11が許容範囲を超えて発熱して、劣化したり、破損したりする事態の発生が回避されている。
このように、この電源装置21によれば、電源装置1と同様にして、バイパス用整流素子11が平滑回路8の正出力部8aと負出力部8bとの間に正出力部8aに向かう方向を順方向として予め接続されている。したがって、この電源装置21によっても、複数個を直列接続して電源システムSY2を構成する場合において、バイパス用整流素子を別途用意して外付けする必要がないため、極めて簡単な作業で複数個を直列接続することができる。
また、この電源装置21によれば、電源システムSY2を構成した場合に、停止状態の電源装置21においてバイパス用整流素子11が発熱したとしても、電流Irが閾値電流Ithを超えたときには、制御回路9が冷却ファン18を作動させるため、バイパス用整流素子11が許容範囲を超えて発熱して、劣化したり、破損したりする事態の発生を確実に回避することができる。
なお、上記した電源装置1,21では、バイパス用整流素子11と共に逆流防止用整流素子10を備え(内蔵し)、かつ直列接続用端子14およびバスバー15を備える構成を採用しているが、逆流防止用整流素子10を省いてバイパス用整流素子11のみを備える構成や、直列接続用端子14およびバスバー15を省いた構成を採用することもできる。これらの構成であっても、バイパス用整流素子11を備えているため、上記した電源装置1のように温度検出回路17等を備えた構成や、電源装置21のように電流検出回路22等を備えた構成にすることで、電源装置1が電源システムSY1として構成されている状態や、電源装置21が電源システムSY2として構成されている状態において、いずれかの電源装置1(または21)が停止している状態であっても、この停止状態の電源装置1(または21)においてバイパス用整流素子11が発熱して劣化や破損する事態の発生を回避することができる。
また、上記した電源装置1,21では、制御回路9が、作動指示信号Sonを入力しているときに、スイッチング回路5のスイッチ素子に対するスイッチング制御を実行する構成を採用して、電源装置1が電源システムSY1として構成されたときや、電源装置21が電源システムSY2として構成されたときに、直列接続された各電源装置1(21)が、外部制御回路CNTによって作動状態に順次移行させられて蓄電池ユニット50を充電することで、複数の電源装置1(21)が同時に充電動作を開始する構成(すべての電源装置1(21)を直流電圧の低い状態から作動させるという効率の良くない構成)と比較して、電源システムSY1全体での効率を高め得るように構成されている。
このため、この電源システムSY1(SY2)では、外部制御回路CNTによってすべての電源装置1(21)が作動状態に移行するまでの間は、スイッチング動作を停止している電源装置1(21)が常に存在し、この停止している電源装置1(21)においてバイパス用整流素子11が発熱することから、この停止している電源装置1(21)において、補助電源回路16から補助電圧Vsubの供給を受けている制御回路9、温度検出回路17(または電流検出回路22)および冷却ファン18が上記のように動作して、バイパス用整流素子11が許容範囲を超えて発熱することによる劣化や破損の発生を確実に回避する。
しかしながら、直列接続された複数の電源装置1(21)が同時に充電動作を開始する上記の構成(作動指示信号Sonの入力のないときであっても制御回路9が常にスイッチング動作を実行する構成)においても、補助電源回路16から補助電圧Vsubの供給を受けている制御回路9、温度検出回路17(または電流検出回路22)および冷却ファン18が上記のようにバイパス用整流素子11の発熱を回避する動作を実行するようにすることもできる。
この構成を採用した電源装置1(21)を使用した電源システムSY1(SY2)では、複数の電源装置1(21)が同時に蓄電池ユニット50に対する充電を開始して、蓄電池ユニット50をほぼ各電源装置1の基準電圧値の加算電圧値に充電する。したがって、この電源装置1(21)によれば、バイパス用整流素子11を外付けする作業を不要にしつつ、直列に接続した複数の電源装置1(21)で蓄電池ユニット50を充電することができる。また、仮に、複数の電源装置1(21)のうちの少なくとも1つの電源装置1(21)が何らかの理由(故障など)により動作を停止して、この電源装置1(21)に配設されているバイパス用整流素子11が作動状態の他の電源装置1(21)から出力されている直流電流Idcをバイパスして蓄電池ユニット50に供給することで発熱したとしても、補助電源回路16から補助電圧Vsubの供給を受けている制御回路9、温度検出回路17(または電流検出回路22)および冷却ファン18が動作し得る状態においては、制御回路9が冷却ファン18を作動させて、発熱したバイパス用整流素子11を冷却することができる。このため、このバイパス用整流素子11が許容範囲を超えて発熱して、劣化したり、破損したりする事態の発生を確実に回避することができる。
また、上記の各例では、冷却ファン18がバイパス用整流素子11だけでなく、電源装置の内部に配設されている他の部品も同時に冷却する構成を採用しているが、電源装置の内部に配設されている他の部品をも冷却する冷却ファンに代えて、またはこの冷却ファンと共に、バイパス用整流素子11だけを冷却するための専用の冷却ファン(バイパス用整流素子11の近傍に配設されてバイパス用整流素子11に風を直接当てるバイパス用整流素子11専用の冷却ファン)を電源装置に配設し、この冷却ファンを上記した冷却ファン18のようにして、制御回路9の制御によって補助電圧Vsubで作動させる構成を採用することもできる。
この構成によれば、上記の専用の冷却ファンは、バイパス用整流素子11だけを冷却できればよいため、電源装置の内部全体を冷却する必要のある冷却ファンと比べて、小型(低消費電力)の冷却ファンを専用の冷却ファンとして使用することができるため、バイパス用整流素子11の冷却時に消費される電力を低減することができる。
1,21 電源装置
6 トランス
6a 1次巻線
6b 2次巻線
8 平滑回路
8a 正出力部
8b 負出力部
11 バイパス用整流素子
12 正出力端子
13 負出力端子
16 補助電源回路
17 温度検出回路
18 冷却ファン
22 電流検出回路
Ir 電流
Ith 閾値電流
Tr 温度
Tth 閾値温度
Vsub 補助電圧

Claims (4)

  1. 入力電圧をスイッチングすることによってトランスの一次巻線に電圧を断続的に印加するスイッチ素子と、当該断続的な電圧の印加に起因して前記トランスの二次巻線に誘起される電圧を整流平滑して直流電圧を生成すると共に当該直流電圧を正出力部および負出力部間から出力する整流平滑回路と、当該整流平滑回路から出力される前記直流電圧を外部に出力する正出力端子および負出力端子とを備えた電源装置であって、
    前記入力電圧に基づいて補助電圧を生成する補助電源回路と、
    前記正出力部と前記負出力部との間に当該正出力部に向かう方向を順方向として接続されたバイパス用整流素子と、
    前記補助電圧を作動用電源として作動して、前記バイパス用整流素子に関する温度を検出する温度検出回路と、
    前記補助電圧を作動用電源として作動して、当該電源装置内を冷却する冷却ファンと、
    前記補助電圧を作動用電源として作動して、前記温度検出回路によって検出されている前記温度が予め規定された閾値温度以下のときには前記冷却ファンを停止させ、当該検出されている温度が当該閾値温度を超えているときには前記冷却ファンを作動させるファン制御を実行する制御回路とを備えている電源装置。
  2. 入力電圧をスイッチングすることによってトランスの一次巻線に電圧を断続的に印加するスイッチ素子と、当該断続的な電圧の印加に起因して前記トランスの二次巻線に誘起される電圧を整流平滑して直流電圧を生成すると共に当該直流電圧を正出力部および負出力部間から出力する整流平滑回路と、当該整流平滑回路から出力される前記直流電圧を外部に出力する正出力端子および負出力端子とを備えた電源装置であって、
    前記入力電圧に基づいて補助電圧を生成する補助電源回路と、
    前記正出力部と前記負出力部との間に当該正出力部に向かう方向を順方向として接続されたバイパス用整流素子と、
    前記補助電圧を作動用電源として作動して、前記バイパス用整流素子に流れる電流を検出する電流検出回路と、
    前記補助電圧を作動用電源として作動して、当該電源装置内を冷却する冷却ファンと、
    前記補助電圧を作動用電源として作動して、前記電流検出回路によって検出されている前記電流の電流値が予め規定された閾値電流以下のときには前記冷却ファンを停止させ、当該電流値が当該閾値電流を超えているときには前記冷却ファンを作動させるファン制御を実行する制御回路とを備えている電源装置。
  3. 前記制御回路は、外部から作動指示信号を入力しているときには前記スイッチ素子に前記入力電圧をスイッチングさせ、当該作動指示信号を入力していないときには前記スイッチ素子による前記入力電圧のスイッチングを停止させるスイッチング制御を実行する請求項1または2記載の電源装置。
  4. 前記冷却ファンは、前記バイパス用整流素子専用の冷却ファンであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電源装置。
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