JP2014134130A - 内燃機関の始動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンにベルトを介して動力伝達してクランキングするMG(モータジェネレータ)とギヤを介して動力伝達してクランキングするスタータとを備えたシステムにおいて、ベルトの耐久性と始動時の静粛性を向上させることができるようにする。
【解決手段】エンジン11を始動する際に冷却水温と補機の駆動要求の有無とに応じて要求クランキングトルクを算出し、この要求クランキングトルクに基づいて、MG12によるクランキングと、スタータ13によるクランキングと、MG12とスタータ13の両方によるクランキングのうちのいずれかを選択してエンジン11のクランキングを開始する。更に、クランキング開始後にベルト19のスリップ状態を判定し、このベルト19のスリップ状態に基づいて、MG12によるクランキングとスタータ13によるクランキングのうちの一方を選択してエンジン11を始動完了(完爆)までクランキングする。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関をクランキングする二つの電動機を備えた内燃機関の始動制御装置に関する発明である。
例えば、特許文献1(特開2004−245121号公報)に記載されているように、エンジン(内燃機関)をクランキングするモータとして、エンジン始動用のスタータモータの他に、ベルト・プーリ機構を介してエンジンと動力伝達可能なMG(モータジェネレータ)を備え、エンジンを始動する際に、MGによるエンジン始動の開始から第1基準時間が経過したときのエンジン回転速度が第1基準回転速度未満であるときにスタータモータによる始動を開始し、第1基準時間経過時のエンジン回転速度が第1基準回転速度以上であるときにはMGによる始動を継続し、そのMGによる始動継続中、第2基準時間が経過するまでの間にエンジンが完爆しなかったときにはスタータモータによる始動を開始するようにしたものがある。
特開2004−245121号公報
エンジンを始動する際に、低温時でエンジンのフリクショントルクが大きい場合や、エンジンと一体的に回転駆動される補機の駆動トルクが大きい場合(例えばエアコンコンプレッサの駆動要求がオンの場合等)には、エンジンをクランキングするのに必要なトルク(以下「要求クランキングトルク」という)が大きくなるため、エンジンにベルトを介して動力伝達するMGでクランキングすると、ベルトがスリップする可能性がある。
しかし、上記特許文献1の技術では、エンジンを始動する際に、要求クランキングトルクの大小に拘らず、まず最初にMGによるエンジン始動を行うため、要求クランキングトルクが大きい場合に、ベルトがスリップする可能性があり、ベルトの摩耗による耐久性の悪化が懸念される。
また、一般に、スタータモータは、エンジンにギヤを介して動力伝達するため、エンジンを始動する際に、いつもスタータモータでクランキングするようにすると、騒音(ギヤ音)が発生して始動時の静粛性が損なわれる可能性がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、内燃機関にベルトを介して動力伝達してクランキングする第1の電動機とギヤを介して動力伝達してクランキングする第2の電動機とを備えたシステムにおいて、ベルトの耐久性と始動時の静粛性を向上させることができる内燃機関の始動制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、内燃機関(11)にベルト(19)を介して動力伝達してクランキングする第1の電動機(12)と、内燃機関(11)にギヤを介して動力伝達してクランキングする第2の電動機(13)とを備えた内燃機関の始動制御装置において、内燃機関(11)を始動する際に内燃機関(11)の温度に関する情報と補機に関する情報のうちの少なくとも一方に基づいて内燃機関(11)をクランキングするのに必要なトルク又はこれと相関関係を有する情報(以下これらを「要求クランキングトルク情報」と総称する)を判定する要求クランキングトルク情報判定手段(23)と、要求クランキングトルク情報に基づいて第1の電動機(12)によるクランキングと第2の電動機(13)によるクランキングと第1の電動機(12)と第2の電動機(13)の両方によるクランキングのうちのいずれかを選択して内燃機関(11)のクランキングを開始する始動制御手段(23)とを備えた構成としたものである。
この構成では、内燃機関を始動する際に、内燃機関の温度に関する情報や補機に関する情報に基づいて要求クランキングトルク情報(内燃機関をクランキングするのに必要なトルク又はこれと相関関係を有する情報)を判定し、この要求クランキングトルク情報に基づいて第1の電動機によるクランキングと第2の電動機によるクランキングと第1の電動機と第2の電動機の両方によるクランキングのうちのいずれかのクランキング方法を選択して内燃機関のクランキングを開始することができるため、そのときの要求クランキングトルクの大きさに応じた適正なクランキング方法で内燃機関をクランキングすることが可能となる。
例えば、要求クランキングトルクが大きい場合(つまり第1の電動機によるクランキングを行うと、ベルトがスリップする可能性がある場合)に、第2の電動機によるクランキングを選択することで、ベルトのスリップを防止することができ、ベルトの耐久性を向上させることができる。しかも、要求クランキングトルクが大きい場合にのみ、第2の電動機によるクランキングを選択することで、第2の電動機によるクランキングの頻度を少なくすることができ、始動時の静粛性を向上させることができる。
図1は本発明の一実施例におけるエンジン始動制御システムの概略構成を示す図である。 図2はベルト・プーリ機構の概略構成を示す図である。 図3は始動制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてエンジン始動制御システムの概略構成を説明する。
内燃機関であるエンジン11をクランキングするための第1の電動機として、エンジン11にベルト19を介して動力伝達してクランキングするモータジェネレータ(以下「MG」と表記する)12が設けられている。また、エンジン11をクランキングするための第2の電動機として、エンジン11にギヤ(図示せず)を介して動力伝達してクランキングするスタータ13が設けられている。
エンジン11とMG12は、ベルト・プーリ機構14を介して互いに動力伝達可能に連結されている。このベルト・プーリ機構14は、エンジン11のクランク軸15に連結されたプーリ16とMG12の回転軸17に連結されたプーリ18にベルト19が掛け渡されている。これにより、MG12の動力でエンジン11をクランキングしてエンジン11を始動させることができると共に、エンジン11の始動後(運転中)にエンジン11の動力でMG12を駆動して発電することもできる。更に、エンジン11の動力とMG12の動力の両方で車輪を駆動して走行することもできる。
エンジン11には、冷却水温を検出する冷却水温センサ20や、クランク軸15が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ21が取り付けられ、このクランク角センサ21の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。また、MG12には、MG12の回転速度を検出する回転速度センサ22が取り付けられている。
これら各種センサの出力は、電子制御ユニット(以下「ECU」と表記する)23に入力される。このECU23は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御用のプログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じて、燃料噴射量、点火時期、スロットル開度(吸入空気量)等を制御する。また、ECU23は、エンジン11の停止中に始動要求が発生したときには、MG12とスタータ13のうちの少なくとも一方の動力でエンジン11をクランキングしてエンジン11を始動する。
図2に示すように、ベルト・プーリ機構14は、エンジン11用のプーリ16とMG12用のプーリ18に掛け渡されたベルト19が、ベルト張力調整用の第1及び第2のプーリ24,25や、図示しない各種の補機(例えば、エアコンコンプレッサ、オイルポンプ、ウォータポンプ等)にそれぞれ連結された補機用のプーリ26〜28にも掛け渡されている。これにより、エンジン11の動力で各種の補機を回転駆動できるようになっている。
第1のプーリ24は、MG12用のプーリ18に対してMG12によるクランキング時におけるベルト19の緩み側に配置され、第2のプーリ25は、エンジン11用のプーリ16に対してスタータ13によるクランキング時におけるベルト19の緩み側に配置されている。これらの第1及び第2のプーリ24,25をベルト19の張力増加方向に付勢してベルト19の張力低下による緩みを解消することでベルト19のスリップ(ベルトとプーリとの間のスリップ)を防止するようになっている。
しかし、エンジン11を始動する際に、低温時でエンジン11のフリクショントルクが大きい場合や、エンジン11と一体的に回転駆動される補機の駆動トルクが大きい場合(例えばエアコンコンプレッサの駆動要求がオンの場合等)には、エンジン11をクランキングするのに必要なトルク(以下「要求クランキングトルク」という)が大きくなるため、エンジン11にベルト19を介して動力伝達するMG12でクランキングすると、ベルト19がスリップする可能性がある。これを防止するために、ベルト19の張力を高くすると、ベルト19の耐久性や燃費が悪化する可能性がある。また、いつもスタータ13でクランキングするようにすると、騒音(ギヤ音)が発生して始動時の静粛性が損なわれる可能性がある。
そこで、本実施例では、ECU23により後述する図3の始動制御ルーチンを実行することで、エンジン11を始動する際にエンジン11の温度に関する情報と補機に関する情報のうちの少なくとも一方に基づいてエンジン11をクランキングするのに必要なトルク又はこれと相関関係を有する情報(以下これらを「要求クランキングトルク情報」と総称する)を判定し、この要求クランキングトルク情報に基づいて、MG12によるクランキングと、スタータ13によるクランキングと、MG12とスタータ13の両方によるクランキングのうちのいずれかのクランキング方法を選択してエンジン11のクランキングを開始する。これにより、そのときの要求クランキングトルクの大きさに応じた適正なクランキング方法でエンジン11をクランキングすることが可能となる。
具体的には、エンジン11を始動する際に、冷却水温センサ20で検出した冷却水温と補機(例えばエアコンコンプレッサ)の駆動要求の有無(オン/オフ)とに応じて要求クランキングトルクTc を算出し、この要求クランキングトルクTc が所定値T1 よりも大きい場合には、MG12によるクランキングを行うと、ベルト19がスリップする可能性があると判断して、スタータ13によるクランキングを選択する。一方、要求クランキングトルクTc が所定値T1 以下で且つMG12の許容上限トルクT2 よりも大きい場合には、MG12のみでは正常にクランキングすることができない可能性があると判断して、スタータ13とMG12の両方によるクランキングを選択する。また、要求クランキングトルクTc がMG12の許容上限トルクT2 以下の場合には、MG12のみで正常にクランキングすることができると判断して、MG12によるクランキングを選択する。
更に、本実施例では、エンジン11のクランキング開始後にベルト19のスリップ状態(滑り状態)を判定し、このベルト19のスリップ状態に基づいて、MG12によるクランキングとスタータ13によるクランキングのうちの一方を選択してエンジン11を始動完了(完爆)までクランキングする。これにより、エンジン11のクランキング開始後に実際にベルト19のスリップ状態を判定して、そのベルト19のスリップ状態に応じた適正なクランキング方法でエンジン11を始動完了(完爆)までクランキングすることができる。
具体的には、エンジン11のクランキング開始後に、クランク角センサ21で検出したエンジン回転速度と回転速度センサ22で検出したMG12の回転速度とに基づいてベルト19のスリップ量ΔNを算出し、このベルト19のスリップ量ΔNが所定の許容範囲内の場合にはMG12によるクランキングを選択し、ベルト19のスリップ量ΔNが許容範囲外の場合にはスタータ13によるクランキングを選択する。
以上説明した本実施例の始動制御は、ECU23により図3の始動制御ルーチンに従って実行される。以下、このルーチンの処理内容を説明する。
図3に示す始動制御ルーチンは、ECU23の電源オン期間中(イグニッションスイッチのオン期間中)に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう始動制御手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、エンジン11の始動要求が有るか否かを判定し、始動要求が無いと判定された場合には、ステップ102以降の処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ101で、エンジン11の始動要求が有ると判定された場合には、ステップ102に進み、冷却水温センサ20で検出した冷却水温と補機(例えばエアコンコンプレッサ)の駆動要求の有無とに応じて要求クランキングトルクTc をマップ又は数式等により算出する。一般に、冷却水温が低いときほどエンジン11のフリクショントルクが大きくなり、補機の駆動要求が有る場合には補機の駆動トルクが大きくなるため、要求クランキングトルクTc のマップ又は数式等は、冷却水温が低いほど要求クランキングトルクTc が大きくなると共に、補機の駆動要求が無い場合よりも補機の駆動要求が有る場合の方が要求クランキングトルクTc が大きくなるように設定されている。このステップ102の処理が特許請求の範囲でいう要求クランキングトルク情報判定手段としての役割を果たす。
この後、ステップ103に進み、要求クランキングトルクTc が所定値T1 よりも大きいか否かを判定する。この所定値T1 は、例えば、MG12によるクランキングを行ってもベルト19がほとんどスリップしない要求クランキングトルクTc の上限値又はそれよりも少し大きい値に設定されている。
このステップ103で、要求クランキングトルクTc が所定値T1 よりも大きいと判定された場合には、MG12によるクランキングを行うと、ベルト19がスリップする可能性があると判断して、ステップ105に進み、スタータ13によるクランキング(スタータ13の動力のみでエンジン11を回転駆動するクランキング)を選択して、エンジン11のクランキングを開始する。
一方、上記ステップ103で、要求クランキングトルクTc が所定値T1 以下であると判定された場合には、ステップ104に進み、要求クランキングトルクTc がMG12の許容上限トルクT2 よりも大きいか否かを判定する。ここで、MG12の許容上限トルクT2 は、例えば、MG12のみで正常にクランキングすることができる要求クランキングトルクTc の上限値又はそれよりも少し大きい値に設定されている。
このステップ104で、要求クランキングトルクTc がMG12の許容上限トルクT2 よりも大きいと判定された場合には、MG12のみでは正常にクランキングすることができない可能性があると判断して、ステップ106に進み、スタータ13とMG12の両方によるクランキング(スタータ13の動力とMG12の動力でエンジン11を回転駆動するクランキング)を選択して、エンジン11のクランキングを開始する。この場合、要求クランキングトルクTc に対するMG12の許容上限トルクT2 の不足分(Tc −T2 )をスタータ13によるトルクで補うことができる。
一方、上記ステップ104で、要求クランキングトルクTc がMG12の許容上限トルクT2 以下であると判定された場合には、MG12のみで正常にクランキングすることができると判断して、ステップ107に進み、MG12によるクランキング(MG12の動力のみでエンジン11を回転駆動するクランキング)を選択して、エンジン11のクランキングを開始する。
以上のようにして、MG12によるクランキングと、スタータ13によるクランキングと、MG12とスタータ13の両方によるクランキングのうちのいずれかのクランキング方法を選択してエンジン11のクランキングを開始した後、ステップ108に進み、エンジン11のクランキング開始から所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定された時点で、ステップ109に進み、クランク角センサ21で検出したエンジン回転速度と回転速度センサ22で検出したMG12の回転速度とに基づいてベルト19のスリップ量ΔNを算出する。この場合、例えば、エンジン回転速度(プーリ16の回転速度)から求めたベルト19の移動速度と、MG12の回転速度(プーリ18の回転速度)から求めたベルト19の移動速度との差の絶対値をベルト19のスリップ量ΔNとして算出する。このステップ109の処理が特許請求の範囲でいうスリップ状態判定手段としての役割を果たす。
この後、ステップ110に進み、ベルト19のスリップ量ΔNが許容上限値S以下であるか否かによってスリップ量ΔNが許容範囲内であるか否かを判定する。このステップ110で、ベルト19のスリップ量ΔNが許容範囲内(ΔN≦S)であると判定された場合には、ステップ111に進み、MG12によるクランキングを選択して、エンジン11を始動完了(完爆)までクランキングする。
一方、上記ステップ110で、ベルト19のスリップ量ΔNが許容範囲外(ΔN>S)であると判定された場合には、ステップ112に進み、スタータ13によるクランキングを選択して、エンジン11を始動完了(完爆)までクランキングする。
以上説明した本実施例では、エンジン11を始動する際に、冷却水温センサ20で検出した冷却水温と補機の駆動要求の有無とに応じて要求クランキングトルクTc を算出し、この要求クランキングトルクTc が所定値T1 よりも大きい場合には、MG12によるクランキングを行うと、ベルト19がスリップする可能性があると判断して、スタータ13によるクランキングを選択する。一方、要求クランキングトルクTc が所定値T1 以下で且つMG12の許容上限トルクT2 よりも大きい場合には、MG12のみでは正常にクランキングすることができない可能性があると判断して、スタータ13とMG12の両方によるクランキングを選択し、要求クランキングトルクTc がMG12の許容上限トルクT2 以下の場合には、MG12のみで正常にクランキングすることができると判断して、MG12によるクランキングを選択する。これにより、そのときの要求クランキングトルクTc の大きさに応じた適正なクランキング方法でエンジン11をクランキングすることが可能となる。
また、要求クランキングトルクTc が所定値T1 よりも大きい場合(つまりMG12によるクランキングを行うと、ベルト19がスリップする可能性がある場合)に、スタータ13によるクランキングを選択することで、ベルト19のスリップを防止することができ、ベルト19の耐久性を向上させることができる。しかも、要求クランキングトルクTc が所定値T1 よりも大きい場合にのみ、スタータ13によるクランキングを選択することで、スタータ13によるクランキングの頻度を少なくすることができ、始動時の静粛性を向上させることができる。
更に、本実施例では、エンジン11のクランキング開始後に、クランク角センサ21で検出したエンジン回転速度と回転速度センサ22で検出したMG12の回転速度とに基づいてベルト19のスリップ量ΔNを算出し、このベルト19のスリップ量ΔNが許容範囲内の場合にはMG12によるクランキングを選択し、ベルト19のスリップ量ΔNが許容範囲外の場合にはスタータ13によるクランキングを選択する。これにより、エンジン11のクランキング開始後に実際にベルト19のスリップ状態(スリップ量ΔN)を判定して、そのベルト19のスリップ状態に応じた適正なクランキング方法でエンジン11を始動完了(完爆)までクランキングすることができる。
また、エンジン11のクランキング開始後にベルト19のスリップ量ΔNが許容範囲外の場合に、スタータ13によるクランキングを選択することで、ベルト19のスリップを抑制することができる。しかも、エンジン11のクランキング開始後にベルト19のスリップ量ΔNが許容範囲外の場合にのみ、スタータ13によるクランキングを選択することで、スタータ13によるクランキングの頻度を少なくすることができ、始動時の静粛性を向上させることができる。
尚、上記実施例では、エンジン11を始動する際に、要求クランキングトルクに基づいて、MG12によるクランキングと、スタータ13によるクランキングと、MG12とスタータ13の両方によるクランキングのうちのいずれかのクランキング方法を選択するようにしたが、これに限定されず、例えば、冷却水温や油温等の要求クランキングトルクと相関関係を有する情報に基づいてクランキング方法を選択するようにしても良い。
具体的には、冷却水温又は油温が所定値よりも低い場合(要求クランキングトルクが大きい側の場合)には、スタータ13によるクランキングを選択し、冷却水温又は油温が所定値以上で且つMG12の許容上限トルクに相当する値よりも低い場合には、スタータ13とMG12の両方によるクランキングを選択し、冷却水温又は油温がMG12の許容上限トルクに相当する値以上の場合には、MG12によるクランキングを選択するようにしても良い。
11…エンジン(内燃機関)、12…MG(第1の電動機)、13…スタータ(第2の電動機)、14…ベルト・プーリ機構、19…ベルト、23…ECU(始動制御手段,要求クランキングトルク情報判定手段,スリップ状態判定手段)

Claims (5)

  1. 内燃機関(11)にベルト(19)を介して動力伝達してクランキングする第1の電動機(12)と、前記内燃機関(11)にギヤを介して動力伝達してクランキングする第2の電動機(13)とを備えた内燃機関の始動制御装置において、
    前記内燃機関(11)を始動する際に前記内燃機関(11)の温度に関する情報と補機に関する情報のうちの少なくとも一方に基づいて前記内燃機関(11)をクランキングするのに必要なトルク又はこれと相関関係を有する情報(以下これらを「要求クランキングトルク情報」と総称する)を判定する要求クランキングトルク情報判定手段(23)と、
    前記要求クランキングトルク情報に基づいて前記第1の電動機(12)によるクランキングと前記第2の電動機(13)によるクランキングと前記第1の電動機(12)と前記第2の電動機(13)の両方によるクランキングのうちのいずれかを選択して前記内燃機関(11)のクランキングを開始する始動制御手段(23)と
    を備えていることを特徴とする内燃機関の始動制御装置。
  2. 前記始動制御手段(23)は、前記要求クランキングトルク情報が所定値よりもトルク大側の場合には前記第2の電動機(13)によるクランキングを選択し、前記要求クランキングトルク情報が前記所定値よりもトルク小側で且つ前記第1の電動機(12)の許容上限トルクに相当する値よりもトルク大側の場合には前記第1の電動機(12)と前記第2の電動機(13)の両方によるクランキングを選択し、前記要求クランキングトルク情報が前記第1の電動機(12)の許容上限トルクに相当する値よりもトルク小側の場合には前記第1の電動機(12)によるクランキングを選択することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の始動制御装置。
  3. 前記内燃機関(11)のクランキング開始後に前記ベルト(19)のスリップ状態を判定するスリップ状態判定手段(23)を備え、
    前記始動制御手段(23)は、前記内燃機関(11)のクランキング開始後に前記ベルト(19)のスリップ状態に基づいて前記第1の電動機(12)によるクランキングと前記第2の電動機(13)によるクランキングのうちの一方を選択して前記内燃機関(11)を始動完了までクランキングすることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の始動制御装置。
  4. 前記始動制御手段(23)は、前記ベルト(19)のスリップ状態が所定の許容範囲内の場合には前記第1の電動機(12)によるクランキングを選択し、前記ベルト(19)のスリップ状態が前記許容範囲外の場合には前記第2の電動機(13)によるクランキングを選択することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の始動制御装置。
  5. 前記内燃機関(11)と前記第1の電動機(12)とがベルト・プーリ機構(14)を介して互いに動力伝達可能に連結されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内燃機関の始動制御装置。
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