JP2014132706A - 監視カメラおよび監視カメラ用プログラム - Google Patents

監視カメラおよび監視カメラ用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】カメラの回転情報を使用して、Qステップにより符号量を制御して符号量が目標符号量に収束するようにするとともに、移動対象の知覚特性に応じて解像度の制御をする監視カメラを提供する。
【解決手段】被写体を撮像して映像信号を出力するレンズモジュールと、レンズモジュールが出力した映像信号を符号化し、符号化データを出力する符号化部と、符号化部が出力した符号化データをカメラの外部へ送信する送信部と、カメラ全体またはカメラの一部を回転させる回転台と、符号化部に対する符号化の制御および回転台に対する回転の制御を行う制御部とを備え、制御部は、回転台の回転情報を設定し、回転情報に基づいて、符号化部における符号化を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、カメラの回転情報に応じ、符号量の制御を変えたり、解像度の制御を変える監視カメラに関するものである。
従来の監視カメラとして、例えば特許文献1には、パン方向の一定区域を往復撮影するオートパン機能を有する回転台付カメラ装置で、被写体の動きまたは顔があった箇所が中心になるようにチルト方向にカメラを移動するものが開示されている。
特開2010−276843号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような従来の監視カメラにおいては、量子化Qステップ(以下、「Qステップ」と言う)による符号化部を備え、取得した画像信号を符号化する場合、カメラが回転し動きや絵柄が急に変化すると、符号化部より出力される符号量が目標符号量より大きく乖離して、目標符号量より大きな符号量となることがある。これは、カメラが回転し画角が変わると、カメラ取得画像の絵柄が変わるためである。
また、カメラが回転しピクチャ間の絵柄の変化が大きくなると、カメラが回転しない時に比べ、同じQステップでも符号化部より出力される符号量が大きくなる傾向がある。特に、カメラが静止している状態からカメラが急に回転し始めた場合、カメラが急に回転し始めるまでは、たとえば符号量が概ね目標符号量であったのが、カメラが急に回転し始めた直後に急に符号量が増加する。これは、上述のようにカメラが回転し始めることで、カメラ取得画像の絵柄の変化が大きくなったためである。
また、カメラが静止している時のQステップを、次のピクチャ(カメラが回転し始めたときのピクチャ)にも適用すると、符号化部より出力される符号量は目標符号量より大きな量となる。従来の監視カメラにおいては、符号化データを送信する送信部もしくは前段にバッファが備えられている場合でも、符号化部より出力される符号量が目標符号量を超過した状態が継続すると、何れバッファがオーバフローすることになる。
以上のように、従来の監視カメラは、カメラの回転開始タイミングが把握できていないため、カメラが回転した後に、カメラ取得画像の絵柄が変わることによって符号量が大きくなってしまうという課題があった。
また、カメラの回転速度により、映像の見え方が異なるため、カメラが回転すると回転速度に応じ、移動対象の形の知覚度合いが変わり、回転速度がある程度以上速くなると、対象が形ではなく帯状に見えることが知られている。これは、回転速度に応じ、解像度の変化の認知が異なるためである。
また、移動対象に沿って目を動かした場合、ある角度までの範囲で追跡できることが知られている。これは、実際の対象物を肉眼でじかに見ているのではなく、カメラから取得されている画像を見ているため、カメラの回転角度がある角度までは、移動対象を追跡することができるが、回転角度がある角度以上の場合、動画の状態で移動対象を追跡することはできないためである。
カメラが回転した場合、カメラ取得画像の絵柄が変わる。絵柄の変化を符号化データにする際、同じQステップでも、絵柄の変化の程度が大きいほど、符号化データが大きくなる傾向にある。よって、従来の監視カメラは、カメラの回転速度により、あるいはカメラの回転速度の変化や回転方向の変化により、絵柄の変化の程度が大きくなり、符号量が大きくなるという課題があった。
これらの課題は、従来の監視カメラは、カメラの回転速度、回転速度の変化、回転方向、回転方向の変化などのカメラの回転情報によらずに符号化をしていることによる。よって、カメラの回転情報を使用して符号化制御をすることで、符号量が目標符号量より大きく乖離しないようにすることが求められていた。また、カメラの回転情報を使用して、移動対象の知覚特性に応じて解像度の制御をすることが求められていた。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、カメラの回転情報を使用して、Qステップにより符号量を制御して符号量が目標符号量に収束するようにするとともに、移動対象の知覚特性に応じて解像度の制御をする監視カメラおよび監視カメラ用プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、この発明に係る監視カメラは、回転機能を有する監視カメラであって、被写体を撮像して映像信号を出力するレンズモジュールと、レンズモジュールが出力した映像信号を符号化し、符号化データを出力する符号化部と、符号化部が出力した符号化データをカメラの外部へ送信する送信部と、カメラ全体またはカメラの一部を回転させる回転台と、符号化部に対する符号化の制御および回転台に対する回転の制御を行う制御部とを備え、制御部は、回転台の回転情報を設定し、回転情報に基づいて、符号化部における符号化を制御することを特徴とする。
この発明の監視カメラによれば、回転情報に応じ符号量制御を変えることで、符号量の増大を抑制でき、より安定した符号量制御ができる。
この発明の実施の形態1に係る監視カメラの構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る監視カメラが回転していない場合に、監視カメラの符号化部より出力される符号量の例を説明する図である。 従来の監視カメラが回転している場合に、監視カメラの符号化部より出力される符号量の例を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る監視カメラが回転している場合に、監視カメラの符号化部より出力される符号量の例を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係る監視カメラの構成を示すブロック図である。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る監視カメラの構成を示すブロック図である。この監視カメラは、レンズ1、撮像部2、符号化部3、送信部4、制御部5、および、回転台6を備えており、レンズモジュール10は、レンズ1と撮像部2とにより構成される。
撮像部2は、レンズ1を介して光信号として被写体を取得し、取得した被写体を撮像するとともに、レンズ1を介して取得した光信号を電気的なデジタル信号(映像信号)に変換する。符号化部3は、撮像部2から取得したデジタル信号(映像信号)を符号化して符号化データを出力する。送信部4は、符号化部3が出力した符号化データをカメラ外部へ送信する。制御部5は、符号化部3に対して符号化を制御し、回転台6に対してカメラの回転制御をする。回転台6は、制御部5からの回転制御により、カメラを回転させる。
制御部5は、回転制御情報を回転台6に出力して、回転台6の回転制御を行う。具体的には、回転情報として回転速度、回転の方向を出力する。回転速度は速度0(停止)から最大速度Mの範囲で値を設定する。回転台6は、制御部5より出力された回転速度の値に応じて回転速度を変更して回転(速度0の場合は停止)する。回転の方向は角度と、向き(水平/垂直)がある。水平の角度と垂直の角度をそれぞれ独立に制御する。具体的には、回転角度に応じた回転制御時間により回転台6の回転角度の制御をする。この回転制御時間は符号付きの値で、たとえば、回転速度がSで、水平右30度のときは回転制御時間は「+A時間」、水平左30度のときは回転制御時間は「−A時間」(ここで時間Aは回転速度Sの時に回転台を水平に30度回転させるのに要する時間)、垂直上30度のときは回転制御時間は「+B時間」、垂直下30度のときは回転制御時間は「−B時間」である。回転速度と回転角度に応じた回転時間を制御部5より回転台6に出力することで、所望の角度分回転する。制御により時間Aと時間Bは同じでも異なってもよく、本発明を制限するものではない。
なお、実施の形態1では、回転台6がカメラ全体を回転させるものとして説明するが、カメラ全体ではなく、カメラの一部の部位を回転させてもよく、例えば、レンズモジュール10を回転させてもよく、あるいはレンズモジュール10およびその他の部位も含めて回転させてもよく、この発明を制限するものではない。
また、実施の形態1では、回転情報は、回転速度と回転の方向としたが、回転速度、回転角度、回転の向き(水平または垂直)やその他の回転情報の何れかあるいは組み合わせでもよく、本発明を制限するものではない。
さらに、実施の形態1では、水平の角度と垂直の角度をそれぞれ独立に制御するようにしているが、水平の角度と垂直の角度を同じ制御にしてもよく、また片方の方向を基準にして、他方を重み付けして角度の制御をしてもよく、水平の角度の制御と垂直の角度の制御は任意でよく、本発明を制限するものではない。
また、実施の形態1では、回転速度は速度0(停止)から最大速度Mの範囲で値を設定するようにしたが、「速度停止」、「低速度」、「中速度」、「高速度」や、「速度0(停止)」、「速度1」、「速度2」、「速度3」、「速度4」のように相対的な速度設定にしてもよく、また、「逆方向速度2」、「逆方向速度1」、「速度0(停止)」、「正方向速度1」、「正方向速度2」のように回転の方向も考慮した速度設定にしてもよく、回転速度で回転の向きを指定することで、実施の形態1のように回転制御時間は符号付きの値でなくともよく、制御部5から回転台6の速度が制御できれば、任意の制御でよく、本発明を制限するものではない。
符号化部3の処理について詳細に説明する。
符号化部3は、MPEG−2やH.264の国際標準符号化方式のようにデジタル画像信号をDCT変換(直交変換)して量子化を行って符号化を行う。DCT変換は、信号を異なる周波数と振幅をもつ三角関数の和として表現する不可逆変換である。このDCT変換は情報が少数の低周波成分に集中する傾向がある。このため、デジタル画像信号をDCT変換して、この変換されたデータを量子化する(離散的な値で近似的に表す)ことで、圧縮符号化をする。量子化は、量子化Qステップ(以下、「Qステップ」と言う)という量子化パラメータの値に応じ、データを離散的な値で近似的に表す。Qステップが小さい値の場合、離散的な値の間隔が狭い。そのため、DCT変換後のデータを小さいQステップで量子化した場合、DCT変換後のデータと量子化後のデータの差が小さく、高周波成分のデータはデータの大きさにより量子化で0にならずに残る傾向が高い。よって、デコード(逆符号化)された符号化画像は符号化前の画像に近い再現性の高い画像になる。
また、Qステップが大きい値の場合、離散的な値の間隔が広い。そのため、DCT変換後のデータを大きいQステップで量子化した場合、DCT変換後のデータと量子化後のデータの差が大きく、高周波成分のデータは量子化により0になる(該当成分のデータはないものとして扱う)傾向が高い。よって、デコード(逆符号化)された符号化画像は符号化前の画像に対し、高周波成分が抑制された画像になる。
次に、制御部5による符号化部3の制御について説明する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る監視カメラが回転していない場合に、監視カメラの符号化部より出力される符号量の例を説明する図である。図2は、ピクチャ単位の符号量を時間ごとに示した例である。図2において、Tは目標となる符号量であり、符号化部3より出力される符号化データの平均符号量が一定になるように制御部5で符号化制御している。つまり、各ピクチャの符号量が目標符号量Tを下回った場合、あるいは各ピクチャの符号量が符号量Tを上回った場合、次のピクチャの符号量を符号量Tに近づかせるように制御部5が符号量制御する。具体的には、次のピクチャの符号量を上げるには、現ピクチャのQステップより小さいQステップの値を次のピクチャのQステップとして制御部5が符号化部3に出力する。また、次のピクチャの符号量を下げるには、現ピクチャのQステップより大きいQステップの値を次のピクチャのQステップとして制御部5が符号化部3に出力する。
一般的に、カメラから取得した画像は、被写体の動きや絵柄が急に変化しない状態では、次のピクチャの絵柄や動きは現ピクチャの絵柄や動きに似た傾向である。よって、図2に示したように、現ピクチャの符号量とQステップの値から次ピクチャのQステップを制御部5で決定して、符号化部3の符号量の制御を行う。すなわち、現ピクチャの符号量が符号量Tより下の場合は、次のピクチャの符号量を上げるため、現ピクチャのQステップより小さいQステップの値を次のピクチャのQステップとして制御部5が符号化部3に出力する。逆に、現ピクチャの符号量が符号量Tより上の場合は、次のピクチャの符号量を下げるため、現ピクチャのQステップより大きいQステップの値を次のピクチャのQステップとして制御部5が符号化部3に出力する。
符号化部3より出力された符号化データは、送信部4よりカメラ外部へ出力される。符号化部3より出力された符号化データが図2に示すような符号量の遷移の場合、送信部4よりそのまま送信すると、概ね符号量Tの符号化データが送信される。
この時、符号化部3と送信部4の間もしくは、送信部4内部にバッファを設けてもよく、その場合、バッファで送信データ量が調整されるため、符号量Tの一定データが送信部4より送信される。
しかしながら、被写体の動きや絵柄が急に変化する状態にある場合は、上述のように符号量Tの一定データを送信することが難しくなる。
ここで、この発明の実施の形態1に係る監視カメラと、従来の監視カメラとにおける符号化の違いを説明するため、被写体の動きや絵柄が急に変化する場合の、従来の監視カメラの仕組みについて、説明する。
図3は、従来の監視カメラが回転している場合に、監視カメラの符号化部より出力される符号量の例を説明する図である。
従来の監視カメラは、符号化部を備えないカメラもあるが、符号化部を備えて取得した画像信号を符号化する場合、カメラが回転し動きや絵柄が急に変化した場合、図3のように符号化部より出力される符号量が符号量Tより大きく乖離して、符号量Tより大きな符号量となる。これは、カメラが回転する場合、撮像部で撮像したカメラ取得画像は、都度映像の画角が変わるためである。カメラが回転し画角が変わると、カメラ取得画像の絵柄が変わることになる。そのため、ピクチャ間の絵柄の変化が大きくなるため、カメラが回転しない時に比べ、同じQステップでも符号化部より出力される符号量が大きくなる傾向がある。
特に、カメラが静止している状態から、時間mでカメラが急に回転し始めた時は、図3に示すように、時間mまでは符号量が概ね符号量Tであったのが、時間m直後に急に符号量が増加する。これは、上述のようにカメラが回転し始めることで、カメラ取得画像の絵柄の変化が大きくなったためである。カメラが静止している時のQステップを、次のピクチャ(カメラが回転し始めたときのピクチャ)にも適用すると、符号量は符号量Tにはおさまらず、画像の絵柄の変化を符号化データとして出力するため、図3に示すように符号量は符号量Tより大きな量となる。
符号量が符号量Tより大きくなったときのピクチャの次のピクチャに対しては、符号量Tに収束するように符号量を制御する。この制御には、図3に示すように一点破線のように急激に符号量を下げる制御、二点破線のように一点破線より時間をかけて符号量を下げる制御、または長破線のように二点破線よりさらに時間をかけて符号量を下げる制御や、その他もっと長時間かけて符号量を下げる制御、逆にもっと短時間に符号量を下げる制御など、符号量の下げ方にはいろいろある。しかしながら、例えば一点破線などのように短時間に符号量を下げる制御の場合、次のピクチャの符号量が極端に下がりすぎて符号量Tを大きく下回ってしまうこともありうる。例えば、Qステップの変化量を大きくしてQステップを大きくした場合、符号量が極端に下がることになる。よって、Qステップの変化量の度合いにより、図3のように符号量Tへの収束の仕方が変わる。
Qステップの変化量が小さいほど、符号量の変化度合いが小さい傾向にあるため、符号量Tへの収束時間が長くなる傾向にある。なお、符号量Tへの収束時間は、送信部内部もしくは送信部前段に設けられたバッファに依存する。伝送路へ時間単位で符号量Tの一定データを送信する場合、図3のように一度符号量Tを超過した符号データはバッファに蓄積される。符号化部より出力される符号量がその後も符号量Tを超過した状態を継続すると、符号量Tを超過した符号データがバッファに蓄積され続け、何れバッファがオーバフローすることになる。バッファ量が小さいほど、符号化部より出力される符号量を早く符号量Tに収束させるか、あるいは、一時的に符号量Tより符号量を下げるように制御部で制御する必要がある。
以上のように、従来の監視カメラは、カメラの回転情報を使用せずに符号化制御していたので、急にカメラが回転し始めた場合や、カメラの回転速度、回転方向が変わる場合に符号量が、図3のように、目標符号量より大きくなることがあった。
これに対し、この実施の形態1に係る監視カメラでは、カメラの回転情報を使用して、Qステップにより符号量を制御する。
図4は本発明の実施の形態1に係る監視カメラが回転している場合に、監視カメラの符号化部より出力される符号量の例を説明する図である。この図4を用いて、この実施の形態1に係る監視カメラの符号化の制御について説明する。
図4は、ピクチャ単位の符号量を時間ごとに示している。図4の記号の意味は図2および図3と同じであるため重複した説明を省略する。
図3において説明したのと同様、時間mまでカメラが静止していて、時間mでカメラを回転させるとすると、制御部5は、時間mで回転台6にカメラの回転制御をすると同時に、カメラの回転制御にあわせてQステップを更新して符号化部3にQステップを出力する。
このように、実施の形態1に係る監視カメラにおいては、カメラが回転するタイミングで、カメラの回転速度に応じてQステップが大きくなるため、カメラが静止している時のQステップで符号化した従来の監視カメラの場合(図3)のように、符号量が目標符号量より大きく乖離せず、図4に示す一点破線や二点破線のように、目標符号量に近い符号量となる。つまり、カメラの回転により絵柄が変化するが、カメラの回転制御タイミングにあわせてQステップを更新することができるので、目標符号量から大きくずれることを抑制することができる。
また、カメラの回転速度が変わる場合、あるいはカメラの回転の方向が変わる場合にも、制御部5より回転台6へのカメラの回転制御が変わるタイミングで、制御部5は、カメラの回転情報(回転速度、回転の方向)に応じて、Qステップを更新して符号化部3にQステップを出力する。具体的には、カメラの回転速度が速度閾値までは、制御部5で回転速度に応じQステップを大きくし、回転速度が速度閾値を超えた場合、制御部5でQステップを指定の値あるいは指定の範囲の値にして、符号化部3にQステップを出力する。
これは、カメラの回転による絵柄の変化度合いおよび移動対象の知覚特性に基づくものである。カメラの回転速度が速度閾値までは、カメラの回転速度が大きくなるほど絵柄の変化度合いが大きくなる傾向にあるので、制御部5で回転速度に応じてQステップを大きくすることで、符号化部3での符号量の増加を抑制することができる。また、動いている対象を見た場合、移動対象の知覚特性により、移動対象の形が知覚しにくくなったり、帯状に見えることが知られており、移動対象の速度に応じ、解像度の変化の認知が異なる。そのため、カメラの回転速度が速度閾値を超えた場合、Qステップを指定の値あるいは指定の範囲の値にすることで、移動対象の知覚特性を考慮し、視覚的に違和感の少ない符号化画像にするとともに、一定値以上のQステップ値あるいは一定値以上の範囲のQステップの値にすることで、符号化部3での符号量の増加を抑制することができる。
なお、この発明の実施の形態1で説明したQステップは、MPEG−2やH.264の国際標準符号化方式で扱われている一般的なQステップのことで、上記説明の通り、Qステップが小さい値の場合、離散的な値の間隔が狭く、Qステップが大きい値の場合、離散的な値の間隔が広い。また、逆にQステップが小さい値の場合、離散的な値の間隔が広く、Qステップが大きい値の場合、離散的な値の間隔が狭くするように制御する方法もありうる。この場合は、一般的なQステップの制御と逆の制御をすればよく、離散的な値の間隔を広くするためにQステップを小さくし、離散的な値の間隔を狭くするためにQステップを大きくするように制御すればよく、離散的な値の間隔とQステップの値との関係に基づいて、Qステップの値により離散的な値の間隔を制御すればよく、本発明を制限するものではない。
また、この発明の実施の形態1で説明した符号量はピクチャ単位の符号量についてのものであるが、秒等の単位時間当たりの符号量でもよい。単位時間の符号量の場合、符号量T(単位時間当たりの目標符号量)になるように単位時間内でピクチャの符号量を調整するので、ピクチャ単位の符号量の変化度合いに比べ、単位時間の符号量の変化度合いが小さくなる傾向にある。符号量は、カメラの回転の状態によって符号量の変化がわかるものであれば任意の時間単位の符号量でよく、本発明を制限するものではない。
また、ピクチャのQステップは、ピクチャ内の平均Qステップでもよく、本発明を制限するものではない。
以上のように、この実施の形態1によれば、カメラの回転情報に応じ符号量制御を変えることで、符号量の増大を抑制でき、より安定した符号量制御ができるという効果を奏する。
実施の形態2.
図5は本発明の実施の形態2に係る監視カメラの構成を示すブロック図である。
実施の形態1で説明したものと同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
以下に示す実施の形態2では、実施の形態1と比べて、画像処理部7をさらに備えている点が異なる。
画像処理部7は、撮像部2より出力されたデジタル信号(映像信号)を画像処理してデジタルの画像処理信号を出力する。符号化部3は、画像処理部7が出力した画像処理信号を取得し、符号化して符号化データを出力する。
なお、実施の形態1と同様、回転台6は、カメラ全体ではなく、カメラの一部の部位を回転させてもよく、たとえば、レンズモジュール10を回転させてもよく、あるいはレンズモジュール10およびその他の部位も含めて回転させてもよく、本発明を制限するものではない。
実施の形態1では、カメラの回転速度が速度閾値を超えた場合、Qステップを指定の値あるいは指定の範囲の値にすることで、移動対象の知覚特性を考慮し、視覚的に違和感の少ない符号化画像にするとともに、一定値以上のQステップ値あるいは一定値以上の範囲のQステップの値にするようにしていたが、この実施の形態2では、カメラの回転情報に応じ解像度を制御する。
動いている対象を見た場合、移動対象の知覚特性により、移動対象の形が知覚しにくくなったり、帯状に見えることが知られており、移動対象の速度に応じ、解像度の変化の認知が異なる。そこで、この実施の形態2では、カメラの回転情報に応じて、解像度を制御する。
以下、実施の形態1と異なる動作についてのみ説明する。
制御部5は、カメラの回転速度が速度閾値までは、回転速度に応じ解像度の制御を行い、回転速度が速度閾値を超えた場合、指定の範囲の解像度あるいは一定の解像度になるように制御する。これは、移動対象の知覚特性に基づくもので、カメラの回転速度により取得した画像の知覚が異なるためである。
具体的には、制御部5は、画像処理部7に対し、カメラの回転速度が速度閾値までは、回転速度に応じ、回転速度が速くなるほど、解像度を徐々に下げ、回転速度が遅くなるほど元の解像度まで徐々に戻す制御をする。回転速度が速度閾値を超えた場合、移動対象の知覚特性により、移動対象の形の知覚が低下し、あるいは帯状に見えるため、制御部5は、画像処理部7に対し、指定の範囲の解像度あるいは一定の解像度まで下げる制御をする。
このように移動対象の知覚特性に基づいて解像度を制御することにより、解像度制御された画像は、解像度制御される前の画像とくらべ、画像の差異が知覚しにくい。また、移動対象の知覚特性に基づいて解像度を下げる制御は、画像の差異が知覚しにくい他に、符号量の増大を抑制する効果がある。すなわち、カメラが回転すると、取得した画像の絵柄が変わり、Qステップが同じであれば符号量が上がる。一方、カメラの回転速度により移動対象の知覚が変わるため、回転速度が上がるにつれ、移動対象の知覚は低下する。そのため、カメラの回転速度が速くなるほど解像度を徐々に下げることで、解像度を変えない場合に比べ取得画像の絵柄の変化が小さくなる。よって、符号量の増大を抑制することができる。
すなわち、移動対象の知覚特性により、移動対象の速度が速いほど移動対象の知覚が低下するのであれば、必要以上の解像度の画像を生成するために符号量を増大させる必要はない。よって、移動対象の知覚特性により、取得された映像の解像度を制御することで、符号量の増大を抑制することができる。解像度制御をせずに符号化制御によって符号量を抑制すると、画質が低下するが、解像度制御をすることで、符号化制御によって抑制される符号量が減るので、画質の低下が抑制される効果がある。
なお、実施の形態1のように、回転情報に応じて符号化制御をするだけでなく、画像処理部7での画像処理および回転情報に応じて、制御部5より符号化部3に対して符号化制御する。実施の形態1と異なるのは、画像処理部7での画像処理に応じて符号化制御することである。これは、回転情報により画像処理部7で解像度の制御をするが、画像処理部7により制御された解像度と回転情報により符号化を制御するということである。画像処理部7で制御された解像度が低いほど、解像度が高い場合に比べ、ピクチャの変化の度合いが小さくなる傾向があるので、Qステップの変化を小さくしても目標の符号量に収束できる傾向にある。
さらに解像度に応じ、回転速度による見え方も異なるため、解像度と回転速度に応じて符号化を制御する。符号化の制御は、実施の形態1と同じくQステップの値を更新して符号化制御する。解像度が高い場合、ある速度以上で静止時の解像感が知覚できない場合、解像度が低い場合は該当速度で解像感が知覚できる場合もありうる。これは、対象の動く速度により解像感の知覚が異なり、速度が早くなるほど解像感が下がる傾向があるためである。
実施の形態2では、解像度に応じ、回転速度による見え方も異なるため、解像度と回転速度に応じて符号化を制御するようにしたが、さらに回転方向(角度、水平・垂直の向き)を加えてもよく、解像度、回転速度、回転方向の何れかあるいは組み合わせでQステップの値を更新して符号化を制御してもよく、本発明を制限するものではない。
なお、カメラの回転速度の速度閾値は一つでも複数でもよく、本発明を制限するものではない。例えば、速度閾値が複数の場合、回転速度が0から閾値1までは、解像度を変えないあるいは解像度の範囲を範囲1にする、回転速度が閾値1から閾値2までは、解像度の範囲を範囲2にする、・・・、閾値N−1から閾値Nまでは、解像度の範囲を範囲Nにする。閾値Nより大きい場合は、一定の解像度にするか範囲N+1にするように制御部5は画像処理部7に対して解像度の制御をする。
また、解像度の制御はローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、ハイパスフィルタなどのフィルタ制御でもよく、また、画素間引きや画素補間処理の制御でもよく、またこれらを組み合わせた制御でもよく、本発明を制限するものではない。
また、カメラの回転の方向により、制御部5の画像処理部7に対する解像度の制御を変えてもよく、本発明を制限するものではない。例えば、水平方向の解像度制御、垂直方向の解像度制御を変え、水平方向、垂直方向の回転がある場合、水平方向または垂直方向の解像度制御を優先する、あるいは、水平方向の解像度制御に重み付けし、垂直方向の解像度制御に重み付けして、重み付け度合いに応じて、制御部5は画像処理部7に対して解像度の制御をしてもよい。
以上のように、この実施の形態2によれば、回転情報に応じ解像度を制御することで、移動対象の知覚特性を考慮し、視覚的に違和感の少ない符号化画像にするとともに、符号量の増大を抑制することができるという効果を奏する。
なお、上記の実施の形態1,実施の形態2では、監視カメラについて説明したが、本発明の符号量制御および解像度制御をH/Wやカメラ内蔵のプログラムとして実現してもよく、実現形態により本発明を制限するものではない。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 レンズ、2 撮像部、3 符号化部、4 送信部、5 制御部、6 回転台、7 画像処理部、10 レンズモジュール。

Claims (6)

  1. 回転機能を有する監視カメラであって、
    被写体を撮像して映像信号を出力するレンズモジュールと、
    前記レンズモジュールが出力した前記映像信号を符号化し、符号化データを出力する符号化部と、
    前記符号化部が出力した前記符号化データを前記カメラの外部へ送信する送信部と、
    前記カメラ全体または前記カメラの一部を回転させる回転台と、
    前記符号化部に対する符号化の制御および前記回転台に対する回転の制御を行う制御部とを備え、
    前記制御部は、前記回転台の回転情報を設定し、前記回転情報に基づいて、前記符号化部における符号化を制御することを特徴とする監視カメラ。
  2. 回転機能を有する監視カメラであって、
    被写体を撮像して映像信号を出力するレンズモジュールと、
    前記レンズモジュールが出力した前記映像信号を画像処理して画像処理信号を出力する画像処理部と、
    前記画像処理部が出力した前記画像処理信号を符号化し、符号化データを出力する符号化部と、
    前記符号化部が出力した前記符号化データを前記カメラの外部へ送信する送信部と、
    前記カメラ全体または前記カメラの一部を回転させる回転台と、
    前記画像処理部に対する画像処理の制御、前記符号化部に対する符号化の制御および前記回転台に対する回転の制御を行う制御部とを備え、
    前記制御部は、前記回転台の回転情報を設定し、前記回転情報に基づいて、前記画像処理部における前記画像処理の画像の解像度を制御することを特徴とする監視カメラ。
  3. 前記符号化部は、量子化パラメータを用いて符号化を行い、
    前記制御部は、前記量子化パラメータを用いて前記符号化を制御することを特徴とする請求項1または請求項2記載の監視カメラ。
  4. 前記制御部は、前記回転情報に基づいて前記量子化パラメータの値を制御することを特徴とする請求項3記載の監視カメラ。
  5. 前記制御部が設定する前記回転台の回転情報は、前記カメラの回転速度または回転の方向であることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の監視カメラ。
  6. 回転機能を有する監視カメラを制御する機能を備え、
    前記監視カメラを、
    被写体を撮像して映像信号を出力するレンズモジュールと、
    前記レンズモジュールが出力した前記映像信号を符号化し、符号化データを出力する符号化部と、
    前記符号化部が出力した前記符号化データを前記カメラの外部へ送信する送信部と、
    前記カメラ全体または前記カメラの一部を回転させる回転台と、
    前記符号化部に対する符号化の制御および前記回転台に対する回転の制御を行う制御部として機能させ、
    前記制御部は、前記回転台の回転情報を設定し、前記回転情報に基づいて、前記符号化部における符号化を制御することを特徴とする監視カメラ用プログラム。
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