JP2014127322A - バッテリユニット - Google Patents

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JP2014127322A JP2012282619A JP2012282619A JP2014127322A JP 2014127322 A JP2014127322 A JP 2014127322A JP 2012282619 A JP2012282619 A JP 2012282619A JP 2012282619 A JP2012282619 A JP 2012282619A JP 2014127322 A JP2014127322 A JP 2014127322A
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Hitoshi Shimonosono
均 下野園
Tomoyuki Hanada
知之 花田
Yoshihito Sonoo
義人 園生
Toshiyuki Motohashi
季之 本橋
Takashi Otsuka
隆 大塚
Satoru Sakuma
哲 佐久間
Tatsuo Kawaguchi
達生 川口
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Nissan Motor Co Ltd
Marelli Corp
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Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】熱的な結合をより確実に行うことが可能なバッテリユニットを提供する。
【解決手段】バッテリユニット1は、複数の単電池を収納した電池モジュール11を複数個積層してなる電池モジュール群10と、電池モジュール10の積層方向と直交する方向に設けられ、内部に供給される熱冷媒により電池モジュール群10を加熱又は冷却するウォータジャケット20と、電池モジュール群10とウォータジャケット20との間に介在される伝熱性部材30と、伝熱性部材30の電池モジュール群10側及びウォータジャケット20側の両面に塗布された伝熱性のゲル40と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、バッテリユニットに関する。
従来、多数の角型電池からなる電池ブロックを冷却するバッテリシステムが提案されている。このバッテリシステムは、冷媒が供給される冷却パイプを電池ブロックの表面に熱結合状態で配設する構造となっている。また、バッテリシステムは、電池ブロックと冷却パイプとの間には、熱伝導性を有する絶縁材を設ける構造となっている(特許文献1参照)。
特開2009−134901号公報
しかし、従来装置では、電池ブロックと冷却パイプとの間に絶縁材を設けるため、組み付け公差により組み付けが困難となる場合があった。例えば、冷却パイプ上にゲルなどの絶縁材を塗布し、その絶縁材上に電池ブロックを載置する構造である場合、組み付け公差の最大時には、電池ブロックと熱伝導性を有する絶縁材とが接触せず、両者間に隙間ができてしまい、熱的な結合ができなくなってしまう。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、熱的な結合をより確実に行うことが可能なバッテリユニットを提供することにある。
本発明のバッテリユニットは、電池モジュール群と温調手段との間に介在される伝熱性部材と、伝熱性部材の電池モジュール群側及び温調手段側の両面に塗布された伝熱性のゲルとを備える。
本発明によれば、伝熱性部材の電池モジュール群と温調手段の両面に塗布された伝熱性のゲルを備えるため、伝熱性部材を備えない場合と比較してゲルの厚みを確保できることとなり、熱的な結合をより確実に行うことができる。
本発明の実施形態に係るバッテリユニットに接続される温調回路の回路図である。 第1実施形態に係るバッテリユニットの概略断面図であり、(a)は組み付け前の状態を示し、(b)は組み付け後の状態を示している。 各電池モジュールの内部を示す一部破断図である。 伝熱性部材の詳細を示す斜視図である。 比較例となるバッテリユニットによる組み付け時の様子を示す断面図であり、(a)は組み付け前の様子を示し、(b)は組み付け後の様子を示している。 第2実施形態に係る伝熱性部材の周辺を示す斜視図である。 第2実施形態に係るバッテリユニットの要部を示す断面図であり、(a)は組み立て前の状態を示し、(b)は組み立て後の状態を示している。 第3実施形態に係る伝熱性部材の周辺を示す斜視図である。 第3実施形態に係るバッテリユニットの要部を示す断面図であり、組み立て後の状態を示している。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るバッテリユニットに接続される温調回路200の回路図である。
図1に示すように、ウォータジャケット20と温調回路200は、ウォータジャケット20の接続管21,22に接続されるゴムホース等によって連結される。これにより、車両振動によってウォータジャケット20と温調回路200との間の距離が変化しても、各部位に力が作用しないようになっている。
温調回路200は、低温媒体生成器210と、電気ヒータ220と、媒体温度センサ230と、ポンプ240と、これらを接続する温調用媒体通路250と、制御装置260と、電池温度センサ270とで構成される回路であり、車両用空調システム300と組み合わせられて動作する。
低温媒体生成器210は、低温媒体生成器210に流入する車両用空調システム300の冷媒と低温媒体生成器210に流入する温調用媒体(以下熱冷媒という)との間で熱交換を行わせ、低温の温調用媒体を生成する熱交換器である。
電気ヒータ220は、図示しない電源から電力の供給を受けて温調用媒体通路内を流れる熱冷媒を加熱し、高温の温調用媒体を生成するヒータである。
媒体温度センサ230は、ウォータジャケット20に供給される熱冷媒の温度を検出するセンサである。
ポンプ240は、図示しない電源から電力の供給を受けて駆動され、ウォータジャケット20から排出された熱冷媒を圧送し、温調回路200からウォータジャケット20に熱冷媒を輸送するポンプである。
電池温度センサ270は、バッテリユニット1の内部温度を検出するセンサである。
車両用空調システム300は、コンプレッサ310と、コンデンサ320と、蒸発器330と、流路切換えバルブ340と、逆止弁350と、これらを接続する冷媒通路360とで構成される回路である。
コンプレッサ310は冷媒を圧縮するコンプレッサであり、圧縮された冷媒はコンデンサ320に送られる。
コンデンサ320は、圧縮されて温度が上昇した冷媒と外気との間で熱交換を行わせて冷媒の温度を下げ、冷媒を液化させる熱交換器である。コンデンサ320には、外気をコンデンサ320に送り込むためのファン320fが隣接して設けられている。
蒸発器330は、液化した冷媒と車内に導入される空気との間で熱交換を行わせ、低温の空気を作り出す熱交換器である。また、蒸発器330は、図示しない減圧機構を有している。車両用空調システム300においては、別途ヒータ(不図示)によって作り出された高温の空気とこの低温の空気とを混合することで、所望の温度の空調用空気を作り出し
、車室内に供給する。
流路切換えバルブ340は、コンデンサ320で冷却・液化された冷媒を蒸発器330のみに送る状態、低温媒体生成器210のみに送る状態、蒸発器330及び低温媒体生成器210の両方に送る状態を切り換えるバルブである。
逆止弁350は、低温媒体生成器210からコンプレッサ310への冷媒の流れのみを許容し、蒸発器330を通過した冷媒が低温媒体生成器210に流入するのを阻止するバルブである。
制御装置260は、電池温度センサ270から入力される信号に基づき、バッテリユニット1の冷却・加熱の要否を判断する機能を有している。
この制御装置260は、バッテリユニット1を冷却する必要があると判断した場合、流路切換えバルブ340を切り換え、冷媒が低温媒体生成器210(空調中は蒸発器330及び低温媒体生成器210)に供給されるようにする。これにより熱冷媒の温度が低下し、これをポンプ240によりウォータジャケット20に供給することでバッテリユニット1が冷却される。このとき、制御装置260は、電気ヒータ220への通電は行わない。
制御装置260は、媒体温度センサ230によって熱冷媒の温度を監視し、熱冷媒の温度がバッテリユニット1の冷却に適した温度に保たれるように、車両用空調システム300の負荷をフィードバック制御する。車両用空調システム300の負荷は車両用空調システム300の制御装置(不図示)を介して調整される。
逆に、制御装置260は、バッテリユニット1を加熱する必要があると判断した場合、電気ヒータ220への通電を行い、熱冷媒を加熱する。そして、加熱した熱冷媒をポンプ240によりウォータジャケット20に供給することによって、バッテリユニット1を加熱する。このとき、制御装置260は、冷媒が低温媒体生成器210に流れない状態に流路切換えバルブ340を切り換える。制御装置260は、媒体温度センサ230によって熱冷媒の温度を監視し、熱冷媒の温度がバッテリユニット1の加熱に適した温度に保たれるように、電気ヒータ220への通電をフィードバック制御する。
図2は、第1実施形態に係るバッテリユニットの概略断面図であり、(a)は組み付け前の状態を示し、(b)は組み付け後の状態を示している。図2に示すように、バッテリユニット1は、電池モジュール群10と、ウォータジャケット(温調手段)20と、伝熱性部材30と、ゲル40と、ケースCとから構成されている。
電池モジュール群10は、複数の単電池を収納した電池モジュール11が複数個積層されてなるものである。図3は、各電池モジュール11の内部を示す一部破断図である。図3に示すように、電池モジュール11は、単電池11aが電池モジュール11の積層方向と同じ方向に複数(本実施形態では4つ)積層されており、この積層された単電池11aを缶体11bで覆う構造となっている。
再度、図2を参照する。電池モジュール群10は、上記のような電池モジュール11を複数個積層してなるものである。また、電池モジュール群10の積層方向の両端側には、電池モジュール群10をケースCに取り付けるための電池側ブラケット12が設けられている。この電池側ブラケット12は、図2に示すように断面略L字状に折られた形状となっており、L字の一方の平板部が電池モジュール群10に取り付けられ、L字の他方の平板部が後述のケース側ブラケットC3にボルト締めされるようになっている。
ウォータジャケット20は、内部に熱冷媒が供給されるものであり、この熱冷媒により電池モジュール群10を冷却又は加熱して、電池モジュール群10の温度を適切化するものである。このウォータジャケット20は、電池モジュール群10の積層方向と直交する方向、具体的にはケースCの内側の下壁側に設けられている。なお、本実施形態においてウォータジャケット20は、ケースC内に収納され、ケースCの下壁にボルト固定されるが、これに限らず、ケースCの下壁の外側からボルト固定されるようになっていてもよい。
伝熱性部材30は、電池モジュール群10とウォータジャケット20との間に介在されるものであって、アルミ等の板材により構成されている。ゲル40は、板状の伝熱性部材30の両面、すなわち電池モジュール群10側及びウォータジャケット20側の双方に塗布される伝熱性のゲルである。図2(b)に示すように、電池モジュール群10が組み付けられたときに、表側のゲル40が電池モジュール群10に接触し、裏側のゲル40がウォータジャケット20に接触することとなり、電池モジュール群10とウォータジャケット20との熱伝導性を確保する。
ケースCは、電池モジュール群10、ウォータジャケット20、伝熱性部材30及び伝熱性のゲル40を収納するものであり、上ケースC1と下ケースC2とを有している。上ケースC1は下側壁が開放された箱型部材であり、下ケースC2は上側壁が開放された箱型部材である。さらに、上ケースC1と下ケースC2とは、それぞれ箱の外側水平方向に向かって張り出した片部C1’,C2’においてボルト固定されている。
また、ケースCは、その内部にケース側ブラケットC3を備えている。ケース側ブラケットC3は、電池側ブラケット12と同様に断面略L字状に折られた形状となっており、L字の一方の平板部が下ケースC2の内側の側壁に取り付けられ、L字の他方の平板部が電池側ブラケット12にボルト締めされるようになっている。
以上のような構成であるため、バッテリユニット1は、複数の単電池11aにて生じた熱が缶体11b及び伝熱性のゲル40を通じてウォータジャケット20により冷却されたり、複数の単電池11aが冷え過ぎた場合にはウォータジャケット20からの熱を缶体11b及び伝熱性のゲル40を通じて伝達して加熱したりする。
図4は、伝熱性部材30の詳細を示す斜視図である。図4に示すように、本実施形態においてケースCは、下ケースC2の下壁から上方に伸びる位置決めピンC4を備えている。また、伝熱性部材30は、位置決めピンC4が挿入される開口31を有している。具体的に開口31は、板状の伝熱性部材30の四隅に形成されており、位置決めピンC4は、この四隅に対応する位置に設けられている。
ここで、比較例となるバッテリユニットを説明する。図5は、比較例となるバッテリユニットによる組み付け時の様子を示す断面図であり、(a)は組み付け前の様子を示し、(b)は組み付け後の様子を示している。
図5(a)に示すように、比較例に係るバッテリユニットは伝熱性部材30を備えていない。このため、ウォータジャケット20上に伝熱性のゲル40を塗布しており、組み付け時には電池モジュール群10を伝熱性のゲル40上に載置することとなる。
しかし、伝熱性のゲル40は、ウォータジャケット20上に表面張力が許す限りの高さでしか塗布できない。よって、組み付け時の公差が最大となり、電池モジュール群10がウォータジャケット20から最も離れた状態で組み付けられた場合、電池モジュール群10がゲル40と接触しない可能性があった(図5(b))。
しかし、図2に示すように、本実施形態に係るバッテリユニット1は、板状の伝熱性部材30を備えるため、その表裏にゲル40を塗布することによりゲル40の厚みを確保し易くなる。よって、図5(b)に示すように、電池モジュール群10がゲル40に接触しなくなってしまう事態を防止でき、熱的な結合をより確実に行うことができる。
次に、本実施形態に係るバッテリユニット1の組み付けの様子を説明する。まず、作業者は、下ケースCの内側下壁にウォータジャケット20を取り付ける。次いで、作業者は、伝熱性部材30を用意し、その表裏に伝熱性のゲル40を塗布する。次に、作業者は、ケースCの位置決めピンC4を伝熱性部材30の開口31に挿入し、伝熱性部材30とゲル40とからなる熱伝導体をウォータジャケット20上に載置する。
次いで、作業者は電池側ブラケット12とケース側ブラケットC3とをボルト固定する。このとき、伝熱性のゲル40は、伝熱性部材30の両面に塗布されていることから、確実に電池モジュール群10に接触することとなる。その後、作業者は、上ケースC1と下ケースC2とを合致させ片部C1’,C2’においてボルト固定を行うこととなる。
このようにして、第1実施形態に係るバッテリユニット1によれば、伝熱性部材30の電池モジュール10群側及びウォータジャケット20側の両面に伝熱性のゲル40が塗布されているため、伝熱性部材30を備えない場合と比較してゲル40の厚みを確保できることとなり、熱的な結合をより確実に行うことができる。
また、ケースCは、ケースCの内側に向けて延びる位置決めピンを有すると共に、伝熱性部材30は位置決めピンが挿入される開口31を有するため、水平方向に位置決めを行いつつも、上下方向には移動可能となるため、取付公差を吸収する役割を果たすことができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係るバッテリユニットは第1実施形態のものと同様であるが、一部構成が異なっている。以下、第1実施形態との相違点を説明する。
図6は、第2実施形態に係る伝熱性部材30の周辺を示す斜視図である。図6に示すように、第2実施形態において伝熱性部材30は、複数のスリット孔32が形成されている。具体的にスリット孔32は、電池モジュール11の数+1だけ形成されると共に、図2においては奥行き方向に伸びて形成されている。また、スリット孔32の形成位置は、電池モジュール群10を組み付けた際に、電池モジュール11間位置と対応するようになっている。さらに、第2実施形態においては、ゲル40がスリット孔32を避けるように塗布されている。
図7は、第2実施形態に係るバッテリユニット1の要部を示す断面図であり、(a)は組み立て前の状態を示し、(b)は組み立て後の状態を示している。さらに、第2実施形態において電池モジュール群10は、図7(a)及び図7(b)に示すように、逃げ部13を有している。逃げ部13は、電池モジュール群10のウォータジャケット20側に形成された凹部であって、隣接する電池モジュール10間に形成されている。すなわち、逃げ部13は、スリット孔32と対向して設けられることとなる。具体的に逃げ部13は、隣接する一方の電池モジュール10により凹部の一側が形成され、隣接する他方の電池モジュール10により凹部の他側が形成されて、凹部をなすようになっている。
次に、第2実施形態に係るバッテリユニット1の組み付けの様子を説明する。まず、作業者は、下ケースCの内側下壁にウォータジャケット20を取り付ける。次いで、作業者
は、伝熱性部材30を用意し、その表裏に伝熱性のゲル40を塗布する。このとき、作業者は、スリット孔32を避けるように伝熱性部材30の表裏にゲル40を塗布する。なお、ゲル40、スリット孔32の上に塗布されてもよい。
次いで、作業者は、ケースCの位置決めピンC4を伝熱性部材30の開口31に挿入し、伝熱性部材30とゲル40とからなる熱伝導体をウォータジャケット20上に載置する。
その後、作業者は電池側ブラケット12とケース側ブラケットC3とをボルト固定する。このとき、伝熱性のゲル40は、伝熱性部材30の両面に塗布されていることから、確実に電池モジュール群10に接触することとなる。さらに、第2実施形態ではスリット孔32を備えることから、図7(b)に示すように、ウォータジャケット20側のゲル40がスリット孔32を介して表側である電池モジュール群10側に移動する。これにより、ボルト固定時の圧縮力の軽減につなげることができる。
さらに、第2実施形態に係る電池モジュール群10は、隣接する電池モジュール11間の位置に逃げ部13を有している。このため、ゲル40は、逃げ部13に流入することとなる。ここで、単電池11aにて発生した熱は、缶体11bを介してぐぇる40に至る。すなわち、隣接する電池モジュール11間の位置に逃げ部13を有することにより、電池モジュール11において主に伝熱経路となる電池モジュール11の缶体11b部位にゲル30が流入することとなり、より一層温調効果を高めることができる。
その後、作業者は、上ケースC1と下ケースC2とを合致させ片部C1’,C2’においてボルト固定を行うこととなる。
このようにして、第2実施形態に係るバッテリユニット1によれば、第1実施形態と同様に、熱的な結合をより確実に行うことができ、取付公差を吸収する役割を果たすことができる。
さらに、第2実施形態によれば、伝熱性部材30は、複数のスリット孔32が形成されているため、電池モジュール群10の取付の際には裏面側の伝熱性のゲル40がスリット孔32を介して表側に移動可能となり、より少ない圧縮力により取付を行うことができる。
また、電池モジュール群10は、隣接する電池モジュール11間に凹形状の逃げ部13を有し、複数のスリット孔32は、逃げ部13と対向して形成されているため、表側に移動した伝熱性のゲル40は逃げ部13に進入することとなり、より一層少ない圧縮力により取付を行うことができると共に、逃げ部13に進入したゲルにより伝熱効果を高めることができる。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態に係るバッテリユニットは第2実施形態のものと同様であるが、一部構成が異なっている。以下、第2実施形態との相違点を説明する。
図8は、第3実施形態に係る伝熱性部材30の周辺を示す斜視図である。図8に示すように、第3実施形態に係る伝熱性部材30は、板状且つ中央部が刳り貫かれた伝熱性のフレーム33と、刳り貫かれた中央部を覆うように張り付けられた薄膜34とから構成されている。また、薄膜34には複数の切り込み34aが形成されている。この切り込み34aは、スリット孔32と同様に、電池モジュール11の数+1だけ形成されると共に、図2においては奥行き方向に伸びて形成されている。切り込み34aの形成位置は、電池モ
ジュール群10を組み付けた際に、電池モジュール11間位置と対応するようになっている。さらに、第3実施形態においてゲル40は、切り込み34aを避けるように塗布されている。
次に、第3実施形態に係るバッテリユニット1の組み付けの様子を説明する。まず、作業者は、下ケースCの内側下壁にウォータジャケット20を取り付ける。次いで、作業者は、伝熱性部材30を用意し、薄膜34の表裏に伝熱性のゲル40を塗布する。このとき、作業者は、切り込み34aを避けるように薄膜34の表裏にゲル40を塗布する。なお、ゲル40は、切り込み34a上に塗布されてもよい。
次いで、作業者は、ケースCの位置決めピンC4を伝熱性部材30の開口31に挿入し、伝熱性部材30とゲル40とからなる熱伝導体をウォータジャケット20上に載置する。
その後、作業者は電池側ブラケット12とケース側ブラケットC3とをボルト固定する。このとき、伝熱性のゲル40は、伝熱性部材30の両面に塗布されていることから、確実に電池モジュール群10に接触することとなる。さらに、第3実施形態では薄膜34を備えていることから、図9に示すようになる。
図9は、第3実施形態に係るバッテリユニット1の要部を示す断面図であり、組み立て後の状態を示している。第3実施形態において伝熱性部材30は薄膜34を備えることから、図9に示すように、薄膜34が撓むこととなる。このため、第1実施形態と比較して薄膜34が撓む分だけボルト固定時の圧縮力の軽減につなげることができる。さらに、第3実施形態では薄膜34に切り込み34aを備えるため、ウォータジャケット20側のゲル40が切り込み34aを介して表側である電池モジュール群10側に移動する。これにより、一層ボルト固定時の圧縮力の軽減につなげることができる。
さらに、第3実施形態では第2実施形態と同様に、隣接する電池モジュール11間の位置に逃げ部13を有しているため、ゲル40は、逃げ部13に流入することとなる。よって、電池モジュール11において主に伝熱経路となる電池モジュール11の缶体11b部位にゲル30が流入することとなり、より一層温調効果を高めることができる。
その後、作業者は、上ケースC1と下ケースC2とを合致させ片部C1’,C2’においてボルト固定を行うこととなる。
このようにして、第3実施形態に係るバッテリユニット1によれば、第2実施形態と同様に、熱的な結合をより確実に行うことができ、取付公差を吸収する役割を果たすことができる。また、より一層少ない圧縮力により取付を行うことができると共に、逃げ部13に進入したゲルにより伝熱効果を高めることができる。
さらに、第3実施形態によれば、伝熱性部材30は、伝熱性のフレーム33に薄膜34を張り付けて構成され、ゲル40は、薄膜34の両面に塗布されているため、軽量化を図ることができると共に、電池モジュール群10を取り付ける際に薄膜34が撓んでより少ない圧縮力により取付を行うことができる。
また、薄膜34は、複数の切り込み34aが形成されているため、電池モジュール群10の取付の際には裏面側の伝熱性のゲル40が切り込み34aを介して表側に移動可能となり、より一層少ない圧縮力により取付を行うことができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるもので
は無く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。例えば本実施形態に係るバッテリユニット1は、ウォータジャケット20をケースC内に収納しているが、これに限らず、ウォータジャケット20がケースC外に設置されるタイプのものであってもよい。
1…バッテリユニット
10…電池モジュール群
11…電池モジュール
11a…単電池
11b…缶体
12…電池側ブラケット
13…逃げ部
20…ウォータジャケット(温調手段)
30…伝熱性部材
31…開口
32…スリット孔
33…フレーム
34…薄膜
34a…切り込み
40…ゲル
200…温調回路
210…低温媒体生成器
220…電気ヒータ
230…媒体温度センサ
240…ポンプ
250…温調用媒体通路
260…制御装置
270…電池温度センサ
300…車両用空調システム
310…コンプレッサ
320…コンデンサ
320f…ファン
330…蒸発器
340…流路切換えバルブ
350…逆止弁
360…冷媒通路
C…ケース
C1…上ケース
C2…下ケース
C1’,C2’…片部
C3…ケース側ブラケット
C4…位置決めピン

Claims (6)

  1. 複数の単電池を収納した電池モジュールを複数個積層してなる電池モジュール群と、
    前記電池モジュールの積層方向と直交する方向に設けられ、内部に供給される熱冷媒により前記電池モジュール群を加熱又は冷却する温調手段と、
    前記電池モジュール群と前記温調手段との間に介在される伝熱性部材と、
    前記伝熱性部材の前記電池モジュール群側及び前記温調手段側の両面に塗布された伝熱性のゲルと、
    を備えることを特徴とするバッテリユニット。
  2. 前記電池モジュール群、及び前記伝熱性部材を収納するケースをさらに備え、
    前記ケースは、ケース内側に向けて延びる位置決めピンが設けられており、
    前記伝熱性部材は、前記位置決めピンが挿入される開口が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のバッテリユニット。
  3. 前記伝熱性部材は、複数のスリット孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のバッテリユニット。
  4. 前記電池モジュール群は、隣接する電池モジュール間の前記温調手段側に凹形状の逃げ部を有し、
    前記複数のスリット孔は、前記逃げ部と対向して形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のバッテリユニット。
  5. 前記伝熱性部材は、伝熱性のフレームに薄膜を張り付けて構成され、
    前記ゲルは、当該薄膜の両面に塗布されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のバッテリユニット。
  6. 前記薄膜は、複数の切り込みが形成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のバッテリユニット。
JP2012282619A 2012-12-26 2012-12-26 バッテリユニット Pending JP2014127322A (ja)

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