JP2014125833A - リップ溝形鋼用取付部材、その施工方法、及びそれを用いた外装構造 - Google Patents

リップ溝形鋼用取付部材、その施工方法、及びそれを用いた外装構造 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接作業やボルトやナット等の締め込みが不要で、構造材に簡易に取り付けることができるリップ溝形鋼用取付部材を提供する。
【解決手段】取付部材1は、上フランジ62から上歯621が、下フランジ63から下歯631がそれぞれ開口部64に臨むリップ溝形鋼からなる構造材6に内外装材を敷設するための部材で、組付状態において構造材6の側面に並立して構造材6の上方へ延在し、構造材6の開口部64から内部に位置させる足部分2、構造材6の上面に位置させる腕部分3、構造材6の側面に並立させる胴部分4、上端の頭部分5とからなるフレーム固定部10と構造材6に対する規制手段3を備え、胴部分4と足部分2との境には、上方が開放する上方係止溝421及び下方が開放する下方係止溝422を設け、上方係止溝421が構造材6の上歯621に、下方係止溝422が構造材6の下歯631に位置するよう固定し規制手段3にて一体的に固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶接作業もボルトやナット等の締め込みも不要であり、構造材に簡易かつ迅速に取り付けることができる取付部材、その施工方法、それを用いた外装構造に関する。
従来、折板を葺く場合は母屋又は梁にタイトフレームを溶接より固定する方法が選択されていたが、溶接機等の電気工具が必要であり、工事の周囲には騒音の問題もあり、しかもある程度の作業時間を要した。このように溶接作業は、作業時間がかかる上に溶接の火花(飛び火)に対する処置が必要であった。
そのため、騒音や飛び火に配慮した工法が望まれており、各種形鋼等からなる躯体を構成する構造材に溶接を行うことなく受け金具等を取り付ける方法として、例えば特許文献1,2等が提案されている。
特許文献1には、C型鋼やL型鋼である屋根下地材(構造材)の下向き片に掛止する第1金具と、構造材上に配設する第2金具とをボルトナットにて一体化した固定金具が記載されている。
また、特許文献2には、上部取付部材と下部取付部材とからなるボルトナットにて一体化して取付具とし、該取付具を、受金具にボルトナットにて一体的に固定してL型鋼である構造材に取り付けた構造が記載されている。
特開2008−274571号公報 特開2007−56630号公報
しかし、前記特許文献1の固定金具も、前記特許文献2の構造も、ボルトナットにて一体化する構成であるため、締め付け作業が面倒であり、電動工具を用いると騒音を発生させるものであった。また、ナットの外径に応じたレンチやスパナ等の締め付け用の治具を用いて作業を実施するため、それらの治具を準備したり、作業者が現場まで持ち運ぶ必要もあった。
また、締め付けに際し、ボルト自体は各部材などに組み付けられていても、その先端に締め付けるナットは、作業者が作業場まで持ち運んで取り付ける必要があるため、部材管理が面倒であった。さらに、作業場である高所からナットや治具が落下する可能性があるため、作業上の危険があった。
そこで、本発明は、溶接作業もボルトやナット等の締め込みも不要であり、構造材に簡易かつ迅速に取り付けることができるリップ溝形鋼用取付部材、その施工方法、及びそれを用いた外装構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、上フランジから上歯が、下フランジから下歯がそれぞれ開口部に臨むリップ溝形鋼からなる構造材に内外装材等を敷設するために用いる取付部材であって、前記取付部材は、組付状態において構造材の側面に並立すると共に構造材の上方へ延在し、構造材の開口部からその内部に位置させる足部分と、構造材の側面に並立させる胴部分と、上端の頭部分とからなるフレーム固定部と、構造材に対する規制手段と、を備え、前記胴部分と前記足部分との境には、上方が開放する上方係止溝及び下方が開放する下方係止溝を設け、構造材の上歯が上方係止溝に、下歯が下方係止溝に位置するように固定すると共に規制手段にて一体的に固定することを特徴とする取付部材に関するものである。
また、本発明は、前記取付部材において、規制手段は、構造材に係止する腕部分であって、構造材に係止することを特徴とする取付部材をも提案する。
また、本発明は、前記取付部材において、フレーム固定部は、中空部を挟んで左右の側壁が対向する金属枠体であることを特徴とする取付部材をも提案する。
さらに、本発明は、上フランジから上歯が、下フランジから下歯がそれぞれ開口部に臨むリップ溝型鋼からなる構造材に前記取付部材のフレーム固定部を取り付け固定し、隣り合う取付部材間に外装材を配し、外装材の側縁成形部を取付部材の頭部分に取り付けてなることを特徴とする外装構造をも提案するものである。
さらに、本発明は、上フランジから上歯が、下フランジから下歯がそれぞれ開口部に臨むリップ溝型鋼からなる構造材に前記取付部材のフレーム固定部の足部分を傾倒状に構造材の開口部に配し、下歯の所定箇所に下方係止溝を係止した状態で回転させることにより、上方係止溝を構造材の上歯に位置させるように固定すると共に規制手段にて一体的に固定することを特徴とする取付部材の施工方法をも提案するものである。
本発明の取付部材は、リップ溝形鋼からなる構造材(母屋)に折板屋根を簡単に素早く固定するための金具であって、電動工具を使用することなく弾性的な付勢及び規制手段によって取り付けることができるため「音」の発生が極めて少なく、近隣への配慮がなされた工法を実施できる。また、「音」の発生が極めて少ないため、夜間等においても取付が行える。さらに、ボルトやナット等の締め込みも不要であるため、幹線道路や鉄道等の近隣地域での微振動による締着のゆるみを防止でき、レンチやスパナ等の締め付け用の治具も必要なく、ナットを持ち込んで取り付ける必要もないため、作業性に優れ、落下する部材もなく、安全に作業ができ、部材管理も容易である。
また、規制手段が、胴部分から延在する腕部分であって、構造材に係止する場合には、腕部分を構造材側へ容易に変形して取り付け固定することができる。加えて規制手段によって外れ方向への回転を防止することができる。さらに、リップ溝形鋼の寸法誤差を吸収する機能があるため、リップ溝形鋼の寸法誤差による緩みに対処できる。
また、フレーム固定部が、中空部を挟んで左右の側壁が対向する金属枠体である場合には、単純な形状構成であるため、例えば型抜きした金属板材をプレス加工等して容易に作製することができ、低コストで製造することができる。
さらに、本発明の取付部材の施工方法は、構造材の上歯及び下歯を拡開状に変形(弾性的に付勢)して組み付けるものであり、フレーム固定部を回転させればよく、容易に取付部材を取り付けることができる。また、規制手段を容易に変形するなどし、容易に構造材に対して一体的に固定することができる。
さらに、前記取付部材を用いた本発明の外装構造は、前述のように取付部材の取付に際し、溶接作業もボルトやナット等の締め込みも不要であり、構造材に簡易かつ迅速に取り付けることができ、幹線道路や鉄道等の近隣地域での微振動による締着のゆるみを防止でき、それらの保持部に保持させて外装材を敷設できるので、工期が極めて短期間で行われ、工事の音が静かで、飛び火等の恐れがなく、騒音や火災等を懸念する近隣住民に配慮した構造及びである。
(a)本発明の一実施例(第1実施例)である取付部材を構造材(リップ溝形鋼)に取り付けた状態を示す斜視図、(b)この取付部材を構造材(リップ溝形鋼)に取り付けるために回転させる状態を示す斜視図である。 (a)第1実施例の取付部材を構造材(リップ溝形鋼)に取り付けた状態を示す平面図、(b)その正面図、(c)その側断面図である。 (a)〜(c)規制手段の位置及び変形のバリエーションを示す正面図及び側面図である。 (a)〜(c)規制手段の位置及び変形のバリエーションを示す正面図及び側面図、(d)足部分の他の一実施例を示す斜視図である。
本発明の取付部材は、リップ溝形鋼からなる構造材に折板屋根を簡単に素早く固定するための金具であって、溶接作業もボルトやナット等の締め込みも不要であって、弾性的な付勢によって取り付けることができるフレーム固定部を備え、さらに構造材に対する規制手段を設けた。
前記フレーム固定部は、組付状態において構造材の側面に並立すると共に構造材の上方へ延在し、構造材の開口部からその内部に位置させる足部分と、構造材の側面に並立させる胴部分と、上端の頭部分とからなり、前記胴部分と前記足部分との境には、上方が開放する上方係止溝及び下方が開放する下方係止溝を設けた構成である。
前述のようにフレーム固定部は、(A)足部分と、(B)胴部分と、(C)頭部分とからなる。
(A)足部分
足部分は、配設状態において、構造材の開口部からその内部に位置させる部位である。
この足部分は、胴部分との境に、それぞれ外側に向かって開放する2つの係止溝(上方係止溝、下方係止溝)を有する構成であり、上方係止溝よりさらに上方に位置する部位を上足部とし、下方係止溝よりさらに下方に位置する部位を下足部とする。前記上方係止溝は構造材の上歯に、下方係止溝は下歯に係止する(食い込むように固定させる)ものであるから、各係止溝の底部間の距離は、上歯と下歯との距離とほぼ同一に又は僅かに大きく形成しておくことが望ましい。前者の寸法が後者の寸法より小さい場合には、仮に弾性的な付勢によって固定されても緩い嵌合状態となってしまい、ズレ動く等の不具合が生じ易いからである。
(B)胴部分
胴部分は、配設状態において構造材の側面から構造材の上方まで延在する部位である。
この胴部分は、構造材の側面に並立すると共に構造材の上面から突出する主幹部分となっている。
この胴部分には、構造材に対する規制手段を設けるが、この規制手段としては、前記胴部分から延在する腕部分であって、適宜に変形等させることにより、構造材に係止するものであればよく、この腕部分の形状、並びに変形態様としては特に限定するものではない。そのため、取付部材は、より強固に構造材に取り付けられる。また、腕部分の係止は、取付部材を上方に引き上げる役目をも果たす。その結果、例えば構造材の上歯と下歯の間が広がっている場合や、構造材の上端から上歯の下端までの距離が短い場合などに、取付部材の構造材に対する取り付けが緩い可能性があるが、この腕部分の係止により、その緩みを解消することができる。また、前記腕部分を変形させるためにはハンマー等を用いてもよいが、音や腕部分の余計な変形を防ぐためにこの腕部分又は胴部分に補助孔等を設け、該補助孔に棒状治具を挿入した状態で変形させるようにしてもよい。
(C)頭部分
頭部分は、前記胴部分の上方に形成され、配設状態において上端に位置させる部位である。
この頭部分には、例えば後述する図示実施例のように外装材を保持するための形状(保持部)を設けることが好ましく、別途作成した保持部材をこの頭部分に一体的に固定するようにしてもよい。この保持部としては、取り付ける折板屋根の構造に応じた形状を適宜に選択すればよく、特に限定するものではない。
前記構成の取付部材のフレーム固定部(の頭部分)に直接或いは保持部材を介して保持される外装材は、保持される被保持部(側縁成形部)を備える以外の構成は特に限定するものではない。この取付部材は、構造材と直交する桟状に配設されるので、例えば後述する図示実施例のように、隣り合う取付部材間が谷部となって、取付部材に支持される部分が山部となる連続波状の外装面が構築されるようにしてもよい。
また、取付対象の構造材であるリップ溝形鋼は、主に母屋、梁等に用いられている軽量形鋼であり、C型鋼又はシーチャンネルとも呼称され、縦片状のウエブ部の上下にそれぞれフランジが直交状に形成され、上方に位置する上フランジの先端には下向き片(上歯)が形成され、下方に位置する下フランジの先端には上向き片(下歯)が形成されている。即ち本発明の説明では、上フランジの下向き片を上歯とし、下フランジの上向き片を下歯とした。
この取付部材のフレーム固定部は、例えば前記(B)胴部分を状体又は筒状体としてもよいが、後述する図示実施例のように中空部を挟んで左右の側壁が対向する略コ字状(略U字状)の金属枠体とすることが望ましい。この場合、単純な形状構成であるため、例えば型抜きした金属板材を曲げ加工して容易に作製することができ、低コストで製造することができる。
このような構成を有する本発明のリップ溝形鋼用取付部材は、溶接作業もボルトやナット等の締め込みも不要であって、電動工具を使用することなく弾性的な付勢によって取り付けることができるため「音」の発生が極めて少なく、近隣住民に配慮した工法である。また、ボルトやナット等の締め込みも不要であるため、レンチやスパナ等の締め付け用の治具も必要なく、ナットを持ち込んで取り付ける必要もなく、作業性に優れ、落下する部材もなく、安全に作業ができ、部材管理も容易である。
図1及び図2に示す本発明の一実施例であるリップ溝形鋼用取付部材(以下、単に取付部材という)1は、フレーム固定部10が、足部分2と、腕部分(規制手段)3と、胴部分4と、頭部分5とからなり、リップ溝形鋼からなる構造材6に外装材7を敷設するために用いるものである。
前記フレーム固定部10を構成する胴部分4は、配設状態において構造材6の側面から構造材6の上方まで延在する部位であって、構造材6の側面に並立すると共に構造材6の上面から突出する主幹部分となっている。
この第1実施例における胴部分4は、図1(a)に示すように縦長の正面壁41の左右に中空部を挟んで対向する側壁42,42が設けられる略コ字状(略U字状)の金属枠体とした。そして、前記側壁42は、後述する足部分2を除いて長さ方向(上下方向)に亘って略同一幅であるため、この胴部分4は略四角筒状に形成され、フレーム固定部10の回転を妨げるものではない。
前記フレーム固定部10を構成する足部分2は、配設状態において、構造材6の開口部61からその内部に位置させる部位であって、前記側壁42と略平行状に形成され、前記胴部分4との境に、それぞれ端部側に向かって開放する2つの係止溝(上方係止溝421、下方係止溝422)を有し、上方係止溝421よりさらに上方に位置する部位を上足部21とし、下方係止溝412よりさらに下方に位置する部位を下足部22とした。
この第1実施例における足部分2は、図1(a)に示すように前記側壁42,42から同一面状に延在する内側部分であり、胴部分4との境には上方が開放する上方係止溝421及び下方が開放する下方係止溝422が形成され、前記上方係止溝421の上方に位置する部位を上足部21とし、前記下方係止溝412の下方に位置する部位を下足部22とした。
前記フレーム固定部10を構成する腕部分3は、配設状態において、構造材6の上面に位置させる部位であって、フレーム固定部10の回転を妨げない限りはどのように形成しても良い。
この第1実施例における腕部分3は、図1(a)に示すように前記側壁42,42の高さ方向の略中央付近の奥端から外側へ延在する片状部分であって、その上端は略水平状に、その下端は傾斜状に形成され、基端側が広幅で外側に向かって狭くなるように形成されている。
前記フレーム固定部10を構成する頭部分5は、前記胴部分4の上方に形成され、配設状態において上端に位置させる部位である。
この第1実施例における頭部分5は、外装材7を保持する保持部を設けた構成であり、この保持部は、図1(a)に示すように前記側壁42,42の高さ方向の上端の奥端外側へ延在する略扇状の受片51,51が形成され、該受片51,51の内側上端及び外側上端をそれぞれ前方へ折曲して被載置片52,52及び傾斜受支片53,53とし、傾斜受支片53,53とその下方に形成される空間とで被係合部54,54を形成している構成である。
前記リップ溝形鋼からなる構造材6は、図1(a)に示すように縦片状のウエブ部61の上下にそれぞれフランジ62,63が直交状に形成され、上方に位置する上フランジ62の先端には下向き片(上歯)621が形成され、下方に位置する下フランジ63の先端には上向き片(下歯)631が形成されている。なお、符号64は上歯621、下歯631間の開口部を指す。
前記頭部分5に保持される外装材7は、図2(a)に破線にて示すように略平坦状の面板71の左右に傾斜状に立ち上がる側縁成形部72,72が設けられている。この側縁成形部72の高さの途中には外側へ略く字状に折曲した係合部721が形成され、その上方には、傾斜状部722が、さらにその上方には、傾斜角度を緩くした載置部733が、さらにその上方には、断面略U字状に屈曲した第二係合部724が形成されている。
また、前記外装材7,7間に取り付けられるキャップ材8は、図2(a)に破線にて示すように断面略傘状の覆い部81の左右に折り返し状の嵌合部82,82が形成された構成である。
前記構成を有するフレーム固定部10を有する取付部材1を、前記構造材(リップ溝形鋼)6に固定する手順を図1(b)に基づいて説明する。
まず、図示(1)の状態は、構造材6に対して取付部材1を傾倒状に臨ませ、下歯631上に左側の側壁42の下方係止溝422をあてがいつつ、開口部64から足部分2を内部に位置させた状態である。この状態で構造材6の上歯621には、取付部材1の右側の側壁42の上方係止溝421が緩くあてがわれつつある。なお、一点鎖線で囲った部位Xは、下歯631に下方係止溝422をあてがった部分であり、回転の支点となる。
そして、図示(3)の状態は、取付部材1の頭部分5又は胴部分4を持って、破線矢印で示すように取付部材1を時計回りに回転(回動)させた状態であり、構造材6の上歯621に取付部材1の左右の側壁42の上方係止溝421,421が食い込むと共に、下歯631に左右の側壁の42の下方係止溝431,431が食い込んで強固に取り付けられている。
なお、図示(2)の状態は、前記(1)と(3)の中間の状態であって、取付部材1を回転する時に構造材6の上下の歯621,631の距離が一時的に開いた状態であって、この構造材6のスプリングバックによって取付部材1を固定することができる。
その後、図1(a)中に上方の一点鎖線で囲んだ前記腕部分(規制手段)3を、矢印方向へ、即ち構造材6の上面側へ折り曲げて係止させることにより、より一層強固に取り付け固定することができる。具体的には、この第1実施例の腕部分3は、前述のように基端側を広幅に形成したので、この腕部分3を折り曲げることにより、その基端付近の下端が構造材6の上フランジ62上に係止する状態で取り付けられる。したがって、仮に構造材6の上歯621と下歯631の間が広がっている場合や、構造材6の上フランジ62から上歯621の下端までの距離が短い場合に、前記足部分2の取付が緩い嵌合状態となることがあったとしても、この腕部分3を折り曲げて係止させることにより、取付部材1が上方に引き上げられ、その結果、取付部材1の構造材6に対する緩みが解消される。
このように施工される本発明の取付部材1は、電動工具を使用することなく弾性的な付勢によって取り付けることができるため「音」の発生が極めて少なく、近隣への配慮がなされた工法を実施できる。また、「音」の発生が極めて少ないため、夜間等においても取付が行える。さらに、ボルトやナット等の締め込みも不要であるため、幹線道路や鉄道等の近隣地域での微振動による締着のゆるみを防止でき、レンチやスパナ等の締め付け用の治具も必要なく、ナットを持ち込んで取り付ける必要もないため、作業性に優れ、落下する部材もなく、安全に作業ができ、部材管理も容易である。
また、この第1実施例では、腕部分(規制手段)3を、構造材6の上面側に折り曲げて係止させたので、より一層強固に取り付け固定することができる。さらに、リップ溝形鋼6の寸法誤差を吸収する機能があるため、リップ溝形鋼6の寸法誤差による緩みに対処できる。
さらに、この第1実施例では、フレーム固定部10が、中空部を挟んで左右の側壁42,42が対向する金属枠体であり、単純な形状構成であるため、例えば型抜きした金属板材をプレス加工等して容易に作製することができ、低コストで製造することができた。
また、この第1実施例では、構造材6の上歯621及び下歯631を拡開状に変形(弾性的に付勢)して組み付けたので、胴部分4を把持して側方から叩くなどしてフレーム固定部10を回転させればよく、容易に取付部材1を取り付けることができた。
このように構造材6に取り付けられた取付部材1に対し、外装材7を敷設するには、図2(a)には示していないが、隣り合う取付部材1,1間に前記構成の外装材7,7を配設し、外装材7の側縁成形部72を取付部材1の頭部分に取り付ける。具体的には、取付部材1の頭部分5に形成した被係合部54に側縁成形部72の係合部721を弾性的に嵌合させ、傾斜受支片53に傾斜状部722を、被載置片52に載置部733をそれぞれ支持させ、左右の被載置片52,52間の空間部に第二係合部724,724を嵌合状に取り付けて保持させる。
さらに、前記構成のキャップ材8を、隣接する外装材7,7に跨るように配設し、上方から押圧するだけで覆い部81が拡開状に変形して嵌合部82,82が前記外装材の係合部721,721の外側に弾性的に嵌合して取り付けられる。
こうして施工される外装構造は、前述のように取付部材1を、電動工具を使用することなく弾性的な付勢によって取り付けることができるため「音」の発生が極めて少なく、ボルトやナット等の締め込みが不要であり、構造材に簡易かつ迅速に取り付けることができ、幹線道路や鉄道等の近隣地域での微振動による締着のゆるみを防止でき、その頭部分5に外装材7及びキャップ材8を配設できるので、工期が極めて短期間で行われ、工事の音が静かで、落下する部材もなく、溶接等に起因する飛び火等の恐れもなく、騒音や火災等を懸念する近隣住民に配慮した構造及び工法である。
図3(a)〜(f)は、規制手段(腕部分)を形成する位置及びそれを変形して構造材6に係止させるバリエーションを示す。
まず、図3(a)では断面略L字片状に腕部分(規制手段)3Aを形成し、前記第1実施例と同様に構造材6の上フランジ62側へ折り曲げて横片部分31を構造材6の上フランジ62に面状に係止でき、より安定且つ一体的に固定することができる。
図3(b)では、略中央に補助孔32を形成した略矩形状片に腕部分(規制手段)3Bを形成し、先端が前記補助孔32より大径の治具(図示せず)をあてがった状態で前記第1実施例と同様に構造材6の上フランジ62側へ折り曲げることにより、静かに且つ容易に腕部分3Bを上フランジ62に係止でき、一体的に固定することができる。
図3(c)では、腕部分(規制手段)4C自体は前記第1実施例とほぼ同様であるが、胴部分4の側壁42に補助孔423を設け、その上面図に示すようにこの補助孔423に棒状治具9を挿入して矢印方向に倒すことにより、静かに且つ容易に腕部分4Cを上フランジ62に係止でき、一体的に固定することができる。
図4(a)では、腕部分3Dを内側へ複数形成し、胴部分4の正面壁41に補助孔411を設け、その平面図及び側面図に示すようにこの補助孔411に棒状治具9を挿入して矢印方向に倒すことにより、静かに且つ容易に腕部分4Fを上フランジ62に係止でき、一体的に固定することができる。
図4(b)では、腕部分3Eを内側へ形成し、胴部分4の正面壁41に補助孔411を設け、その側面図に示すようにこの補助孔411に棒状治具9を挿入して矢印方向に倒すことにより、静かに且つ容易に腕部分4Eを上フランジ62に係止でき、一体的に固定することができる。
また、図4(c)では、腕部分3Fを側壁42に切り起こし片にて形成したものであって、敷設状態で図中に矢印で示すように上フランジ62の上歯621の先端(下端)に当接する係止され、一体的に固定することができる。
なお、図4(d)は、足部分2'を前記正面壁41と略平行状に形成した例であり、左右の側壁42,42の先端を外側へ向かって略垂直状に設曲して形成した例である。
1 取付部材
10 フレーム固定部
2 足部分
21 上足部
22 下足部
3,3A〜3F 規制手段(腕部分)
4 胴部分
41 正面壁
42 側壁
421 上方係止溝
422 下方係止溝
5 頭部分
6 構造材(リップ溝形鋼)
61 ウエブ部
62 上フランジ
621 上歯
63 下フランジ
631 下歯
64 開口部
7 外装材
71 面板部
72 側縁成形部
721 係合部
722 傾斜状部
733 載置部
734 第二係合部
8 キャップ材
81 覆い部
82 嵌合部

Claims (5)

  1. 上フランジから上歯が、下フランジから下歯がそれぞれ開口部に臨むリップ溝形鋼からなる構造材に内外装材等を敷設するために用いる取付部材であって、
    前記取付部材は、組付状態において構造材の側面に並立すると共に構造材の上方へ延在し、構造材の開口部からその内部に位置させる足部分と、構造材の側面に並立させる胴部分と、上端の頭部分とからなるフレーム固定部と、構造材に対する規制手段と、を備え、前記胴部分と前記足部分との境には、上方が開放する上方係止溝及び下方が開放する下方係止溝を設け、
    上方係止溝が構造材の上歯に、下方係止溝が構造材の下歯に位置するように固定すると共に規制手段にて一体的に固定することを特徴とするリップ溝形鋼用取付部材。
  2. 規制手段は、胴部分から延在する腕部分を構造材に係止するものであることを特徴とする請求項1に記載のリップ溝形鋼用取付部材。
  3. フレーム固定部は、中空部を挟んで左右の側壁が対向する枠体であることを特徴とする請求項1又は2に記載のリップ溝形鋼用取付部材。
  4. 上フランジから上歯が、下フランジから下歯がそれぞれ開口部に臨むリップ溝形鋼からなる構造材に請求項1〜3の何れか一項に記載の取付部材を取り付け固定し、隣り合う取付部材間に外装材を配し、外装材の側縁成形部を取付部材の頭部分に取り付けてなることを特徴とする外装構造。
  5. 上フランジから上歯が、下フランジから下歯がそれぞれ開口部に臨むリップ溝型鋼からなる構造材に請求項1〜3の何れか一項に記載の取付部材を取り付ける施工方法であり、
    フレーム固定部の足部分を傾倒状に構造材の開口部に配し、下歯の所定箇所に下方係止溝を係止した状態で回転させることにより、上方係止溝を構造材の上歯に位置させると共に規制手段にて一体的に固定することを特徴とするリップ溝形鋼用取付部材の施工方法。
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