JP2014124514A - 温熱施療装置 - Google Patents

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敬輔 清水
Shinji Tsutsui
慎治 筒井
Keita Inui
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Abstract

【課題】身体の状態に応じて施療部位を適切に温めることが可能な温熱施療装置を提供する。
【解決手段】温熱施療装置は、エアーバック、ヒーター、温度センサー、および制御部を有している。エアーバックは、施療部位をマッサージする。ヒーターは、施療部位に熱を付与する。温度センサーは、ヒーター温度を検出する。制御部は、ヒーターにより施療部位の温度を上昇させる昇温制御を実行する。制御部は、昇温制御を実行しているときのヒーター温度の上昇速度が標準の上昇速度よりも遅いとき、ヒーターの発生熱量を増大させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、施療部位を温熱マッサージする温熱施療装置に関する。
特許文献1は、温熱施療装置としての椅子型マッサージ装置の一例を開示している。特許文献1の椅子型マッサージ装置は、脚部ユニットを有している。脚部ユニットは、使用者の下腿を支持している。脚部ユニットは、エアーバックおよびヒーターを有している。エアーバックは、使用者の下腿をマッサージする。ヒーターは、使用者の下腿に熱を付与する。
特開2010−148561号公報
例えば、冷え性を有している使用者の皮膚の表面温度は、冷え性ではない使用者の皮膚の表面温度よりも低い。また、外気の温度が低い場所に滞在していた使用者は、皮膚の表面温度が低下している。同じ熱量を施療部位に付与したとき、皮膚の表面温度が低下している使用者は、皮膚の表面温度が低下していない使用者よりも施療部位の温度が低い。特許文献1の椅子型マッサージ装置は、施療部位に対する熱の付与に関して、使用者の身体の状態を考慮していない。
本発明は、以上の背景をもとに創作されたものであり、身体の状態に応じて施療部位を適切に温めることが可能な温熱施療装置を提供することを目的とする。
(1)本手段は、「施療部位を温熱マッサージする温熱施療装置であって、前記温熱施療装置は、施療部、熱付与部、温度検出部、および制御部を有し、前記施療部は、前記施療部位をマッサージし、前記熱付与部は、前記施療部位に熱を付与し、前記温度検出部は、前記熱付与部の温度を検出し、前記制御部は、前記熱付与部により前記施療部位の温度を上昇させる昇温制御を実行し、前記昇温制御を実行しているときの前記熱付与部の温度の上昇速度が標準の上昇速度よりも遅いとき、前記熱付与部の発生熱量を増大させる温熱施療装置」を含む。
上記温熱施療装置は、制御部を有している。制御部は、熱付与部により施療部位の温度を上昇させる昇温制御を実行する。制御部は、昇温制御を実行しているときの熱付与部の温度の上昇速度が標準の上昇速度よりも遅いとき、熱付与部の発生熱量を増大させる。
このため、皮膚の表面温度が低下している状態で温熱マッサージが開始されても、熱付与部の温度の実際の上昇速度と熱付与部の温度の標準の上昇速度とを比較することにより、熱付与部の温度を上昇させることができる。このため、温熱施療装置は、使用者の身体の状態に応じて施療部位を適切に温めることができる。
(2)上記手段の一形態は、「前記制御部は、前記熱付与部の温度が判定温度に到達するまでに要した時間が標準の時間よりも長いとき、前記熱付与部の発生熱量を増大させる温熱施療装置」を含む。
(3)上記手段の一形態は、「前記制御部は、判定時間が経過したときの前記熱付与部の温度が標準の温度よりも低いとき、前記熱付与部の発生熱量を増大させる温熱施療装置」を含む。
(4)上記手段の一形態は、「前記制御部は、複数の施療部位ごとに異なる前記標準の熱付与部の温度の上昇速度と前記昇温制御を実行しているときの前記熱付与部の温度の上昇速度とを比較する温熱施療装置」を含む。
本温熱施療装置は、身体の状態に応じて施療部位を適切に温めることができる。
第1実施形態の温熱施療装置に関する側面図であり、温熱施療装置の側面構造を示す側面図。 第1実施形態の温熱施療装置が有している肘掛部に関する側面図であり、肘掛部の側面構造を示す側面図。 第1実施形態の温熱施療装置が有しているオットマンに関する正面図であり、オットマンの正面構造を示す正面図。 第1実施形態の温熱施療装置の制御系の構成を示すブロック図。 第1実施形態の温熱施療装置により行われる昇温制御について、その処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態の温熱施療装置の昇温制御に関するグラフであり、昇温時間とヒーター温度との関係を示すグラフ。 第1実施形態の温熱施療装置に関する図であり、温度維持制御の一例を示すタイミングチャート。 第2実施形態の温熱施療装置により行われる昇温制御について、その処理手順を示すフローチャート。 第2実施形態の温熱施療装置の昇温制御に関するグラフであり、経過時間とヒーター温度との関係を示すグラフ。 第3実施形態の温熱施療装置に関する図であり、温熱施療装置の模式的な構成および使用者を示す構成図。 第3実施形態の温熱施療装置が有している左手用施療部に関する図であり、左手用施療部の正面構造を示す正面図。 第3実施形態の温熱施療装置が有している左下肢用施療部に関する図であり、左下肢用施療部の正面構造を示す正面図。
(第1実施形態)
図1を参照して、温熱施療装置1の構成について説明する。
温熱施療装置1は、椅子型マッサージ装置としての形態を有している。温熱施療装置1は、椅子本体部10、オットマン50、および制御部90を有している。
椅子本体部10は、座部11、脚部12、背もたれ13、および肘掛部20を有している。
座部11は、使用者の臀部を支持している。脚部12は、座部11を支持している。背もたれ13は、使用者200の背中を支持している。肘掛部20は、使用者200の前腕210を挟み込む。肘掛部20は、使用者200の前腕210に温熱マッサージを行う。
オットマン50は、使用者200の下腿220を支持している。オットマン50は、使用者200の下腿220に温熱マッサージを行う。制御部90は、肘掛部20およびオットマン50が行う温熱マッサージの態様を制御する。
図2を参照して、肘掛部20の構成について説明する。
肘掛部20は、前腕配置空間20A、肘掛部本体30、および腕用施療部40を有している。
肘掛部本体30は、肘掛上部31、肘掛下部32、および連結部33を有している。肘掛上部31は、肘掛下部32の上方に配置される。肘掛上部31は、連結部33を介して肘掛下部32に対して回転可能に接続される。肘掛上部31および肘掛下部32により前腕配置空間20Aが形成される。前腕配置空間20Aに使用者200の前腕210が挿入される。
腕用施療部40は、使用者200の前腕210および手211を温熱マッサージする。前腕210および手211は、「施療部位」に相当する。腕用施療部40は、前腕用エアーバック41、手用エアーバック42、前腕用ヒーター43、および手用ヒーター44を有している。
前腕用エアーバック41は、使用者200の前腕210をマッサージする。前腕用エアーバック41は、空気が供給されることにより膨張する。前腕用エアーバック41は、空気が排出されることにより収縮する。前腕用エアーバック41は、肘掛上部31に取り付けられる。前腕用エアーバック41は、「施療部」に相当する。
手用エアーバック42は、使用者200の手211をマッサージする。手用エアーバック42は、空気が供給されることにより膨張する。手用エアーバック42は、空気が排出されることにより収縮する。前腕用エアーバック41は、肘掛上部31のうち前腕用エアーバック41よりも前方に取り付けられる。手用エアーバック42は、「施療部」に相当する。
前腕用ヒーター43は、使用者200の前腕に熱を付与する。前腕用ヒーター43は、アルミシート(図示略)で覆われている。アルミシートは均一化した熱を温度センサー43Aで検出するために用いられている。前腕用ヒーター43は、前腕と対向する面および前腕と対向する面とは反対側の面を有する。前腕と対向する面は保護布(図示略)で覆われている。前腕と対向する面とは反対側の面には、温度センサー43Aが取り付けられている。温度センサー43Aは、前腕用ヒーター43の温度を検出する。前腕用ヒーター43は、「熱付与部」に相当する。温度センサー43Aは、「温度検出部」に相当する。
手用ヒーター44は、使用者200の手に熱を付与する。手用ヒーター44は、アルミシート(図示略)で覆われている。アルミシートは均一化した熱を温度センサー44Aで検出するために用いられている。手用ヒーター44は、手と対向する面および手と対向する面とは反対側の面を有する。手と対向する面は保護布(図示略)で覆われている。手と対向する面とは反対側の面には、温度センサー44Aが取り付けられている。温度センサー44Aは、手用ヒーター44の温度を検出する。手用ヒーター44は、「熱付与部」に相当する。温度センサー44Aは、「温度検出部」に相当する。
図3を参照して、オットマン50の構成について説明する。
オットマン50は、下腿支持部60および足支持部70を有している。
下腿支持部60は、使用者200の下腿を支持している。下腿支持部60は、支持部側壁61、支持部中央壁62、支持部主壁63、側部エアーバック64、中央エアーバック65、左脹脛用ヒーター66、および右脹脛用ヒーター67を有している。
支持部側壁61は、使用者200の下腿を外側から覆う。支持部中央壁62は、使用者200の両下腿の間に位置する。支持部主壁63は、使用者200の下腿を支持している。
側部エアーバック64は、支持部側壁61および支持部中央壁62に取り付けられる。側部エアーバック64は、使用者200の下腿を側方からマッサージする。側部エアーバック64は、空気が供給されることにより膨張する。側部エアーバック64は、空気が排出されることにより収縮する。側部エアーバック64は、「施療部」に相当する。
中央エアーバック65は、支持部主壁63に取り付けられる。中央エアーバック65は、使用者200の脹脛をマッサージする。中央エアーバック65は、空気が供給されることにより膨張する。中央エアーバック65は、空気が排出されることにより収縮する。中央エアーバック65は、「施療部」に相当する。
左脹脛用ヒーター66は、使用者200の左脹脛に熱を付与する。左脹脛用ヒーター66は、アルミシート(図示略)で覆われている。アルミシートは均一化した熱を温度センサー66Aで検出するために用いられている。左脹脛用ヒーター66は、左脹脛と対向する面および左脹脛と対向する面とは反対側の面を有する。左脹脛と対向する面は保護布(図示略)で覆われている。左脹脛と対向する面とは反対側の面には、温度センサー66Aが取り付けられている。温度センサー66Aは、左脹脛用ヒーター66の温度を検出する。左脹脛用ヒーター66は、「熱付与部」に相当する。温度センサー66Aは、「温度検出部」に相当する。
右脹脛用ヒーター67は、使用者200の右脹脛に熱を付与する。右脹脛用ヒーター67は、アルミシート(図示略)で覆われている。アルミシートは均一化した熱を温度センサー67Aで検出するために用いられている。右脹脛用ヒーター67は、右脹脛と対向する面および右脹脛と対向する面とは反対側の面を有する。右脹脛と対向する面は保護布(図示略)で覆われている。右脹脛と対向する面とは反対側の面には、温度センサー67Aが取り付けられている。温度センサー67Aは、右脹脛用ヒーター67の温度を検出する。右脹脛用ヒーター67は、「熱付与部」に相当する。温度センサー67Aは、「温度検出部」に相当する。
足支持部70は、支持部側壁71、支持部中央壁72、支持部底壁73、側部エアーバック74、底部エアーバック75、左足裏用ヒーター76、および右足裏用ヒーター77を有している。
支持部側壁71は、使用者200の足を外側から覆う。支持部中央壁72は、使用者200の両足の間に位置する。支持部底壁73は、使用者200の足を支持している。
側部エアーバック74は、支持部側壁71および支持部中央壁72に取り付けられる。側部エアーバック74は、使用者200の足を側方からマッサージする。側部エアーバック74は、空気が供給されることにより膨張する。側部エアーバック74は、空気が排出されることにより収縮する。側部エアーバック74は、「施療部」に相当する。
底部エアーバック75は、支持部底壁73に取り付けられる。底部エアーバック75は、使用者200の足裏をマッサージする。底部エアーバック75は、空気が供給されることにより膨張する。底部エアーバック75は、空気が排出されることにより収縮する。底部エアーバック75は、「施療部」に相当する。
左足裏用ヒーター76は、使用者200の左足裏に熱を付与する。左足裏用ヒーター76は、アルミシート(図示略)で覆われている。アルミシートは均一化した熱を温度センサー76Aで検出するために用いられている。左足裏用ヒーター76は、左足裏と対向する面および左足裏と対向する面とは反対側の面を有する。左足裏と対向する面は保護布(図示略)で覆われている。左足裏と対向する面とは反対側の面には、温度センサー76Aが取り付けられている。温度センサー76Aは、左足裏用ヒーター76の温度を検出する。左足裏用ヒーター76は、「熱付与部」に相当する。温度センサー76Aは、「温度検出部」に相当する。
右足裏用ヒーター77は、使用者200の右足裏に熱を付与する。右足裏用ヒーター77は、アルミシート(図示略)で覆われている。アルミシートは均一化した熱を温度センサー77Aで検出するために用いられている。右足裏用ヒーター77は、右足裏と対向する面および右足裏と対向する面とは反対側の面を有する。右足裏と対向する面は保護布(図示略)で覆われている。右足裏と対向する面とは反対側の面には、温度センサー77Aが取り付けられている。温度センサー77Aは、右足裏用ヒーター77の温度を検出する。右足裏用ヒーター77は、「熱付与部」に相当する。温度センサー77Aは、「温度検出部」に相当する。
図4を参照して、温熱施療装置1の制御系の構成について説明する。
制御部90は、昇温制御を行う。昇温制御は、各ヒーターにより、使用者200の上肢および下肢の温度を上昇させる制御を示す。
制御部90は、前腕用ヒーター43および温度センサー43Aと電気的に接続されている。制御部90には、温度センサー43Aから前腕用ヒーター43の温度信号が入力される。制御部90は、温度センサー43Aから入力された温度信号に基づいて、前腕用ヒーター43の発生熱量を増大させる。
制御部90は、手用ヒーター44および温度センサー44Aと電気的に接続されている。制御部90には、温度センサー44Aから手用ヒーター44の温度信号が入力される。制御部90は、温度センサー44Aから入力された温度信号に基づいて、手用ヒーター44の発生熱量を増大させる。
制御部90は、左脹脛用ヒーター66および温度センサー66Aと電気的に接続されている。制御部90には、温度センサー66Aから左脹脛用ヒーター66の温度信号が入力される。制御部90は、温度センサー66Aから入力された温度信号に基づいて、左脹脛用ヒーター66の発生熱量を増大させる。
制御部90は、右脹脛用ヒーター67および温度センサー67Aと電気的に接続されている。制御部90には、温度センサー67Aから右脹脛用ヒーター67の温度信号が入力される。制御部90は、温度センサー67Aから入力された温度信号に基づいて、右脹脛用ヒーター67の発生熱量を増大させる。
制御部90は、左足裏用ヒーター76および温度センサー76Aと電気的に接続されている。制御部90には、温度センサー76Aから左足裏用ヒーター76の温度信号が入力される。制御部90は、温度センサー76Aから入力された温度信号に基づいて、左足裏用ヒーター76の発生熱量を増大させる。
制御部90は、右足裏用ヒーター77および温度センサー77Aと電気的に接続されている。制御部90には、温度センサー77Aから右足裏用ヒーター77の温度信号が入力される。制御部90は、温度センサー77Aから入力された温度信号に基づいて、右足裏用ヒーター77の発生熱量を増大させる。
図5および図6を参照して、昇温制御について説明する。
昇温制御は、制御部90が行う。昇温制御は、各施療部位に熱を付与する旨の信号が使用者から制御部90に入力されたときに開始される。昇温制御は、各ヒーター温度がそれぞれの目標温度に到達したときに終了する。ここでは、昇温制御の一例として、制御部90が、前腕用ヒーター43の温度を制御する場合について説明する。図中の実線のグラフLAは、例えば、冷え性を有する使用者の前腕に熱を付与した場合の昇温時間tに対する前腕用ヒーター43の温度Tの変化を示す。図中の破線のグラフLBは、健常者の前腕に熱を付与した場合の昇温時間tに対する前腕用ヒーター43の温度Tの変化を示す。すなわち、図中の破線のグラフLBは、前腕用ヒーター43の標準の温度Tの変化を示す。制御部90は、施療部位ごとに各ヒーターの標準の温度の変化のグラフを記憶している。
ステップS11において、制御部90は、前腕用ヒーター43の温度Tが判定温度TXに到達したか否かを判定する。判定温度TXは、前腕用ヒーター43の温度Tの目標温度TAよりも低い温度として予め設定されている温度を示す。
ステップS11において、制御部90は、前腕用ヒーター43の温度Tが判定温度TXに到達した旨判定したとき、ステップS12において、測定時間t2が標準時間t1よりも長いか否かを判定する。測定時間t2は、昇温制御が開始されてから前腕用ヒーター43の温度Tが判定温度TXに到達した実際の時間を示す。標準時間t1は、昇温制御が開始されてから前腕用ヒーター43の温度Tが判定温度TXに到達する標準的な時間を示す。標準時間t1は、予め設定されている。
ステップS11において、制御部90は、前腕用ヒーター43の温度Tが判定温度TXに到達していない旨判定したとき、前腕用ヒーター43に供給する電流の大きさを変更しない。
ステップS12において、制御部90は、測定時間t2が標準時間t1よりも長い旨判定したとき、ステップS13において、前腕用ヒーター43に供給する電流を大きくする。このため、前腕用ヒーター43が発生する熱量が増大する。このため、図6に示すように、時刻taにおいて、前腕用ヒーター43の温度Tの上昇速度が増加する。
ステップS12において、制御部90は、測定時間t2が標準時間t1よりも短い旨判定したとき、前腕用ヒーター43に供給する電流の大きさを変更しない。
なお、制御部90は、手用ヒーター44、左脹脛用ヒーター66、右脹脛用ヒーター67、左足裏用ヒーター76、および右足裏用ヒーター77に対しても同様の昇温制御をそれぞれ各別に行う。
図7を参照して、制御部90が行う温度維持制御について説明する。
温度維持制御は、前腕用ヒーター43の温度Tが目標温度TAに到達した後に、前腕用ヒーター43の温度Tを所定の温度範囲に維持する制御を示す。温度維持制御は、前腕用ヒーター43の温度Tが目標温度TAに到達した後に開始される。温度維持制御は、各施療部位に熱を付与しない旨の指示、すなわち、温熱マッサージを終了する旨の指示が使用者によって制御部に入力されたときに終了する。ここでは、温度維持制御の一例として、前腕用ヒーター43の温度Tを制御する場合について説明する。
時刻t11において、前腕用ヒーター43の温度Tが目標温度TAに到達する。時刻t11において、制御部90は、前腕用ヒーター43に電流IBを供給する。これにより、前腕用ヒーター43の温度Tは、目標温度TAから許容温度TBに向けて上昇する。許容温度TBは、目標温度TAよりも若干高い温度を示す。
時刻t12において、前腕用ヒーター43の温度Tが、許容温度TBに到達する。時刻t12において、制御部90は、前腕用ヒーター43に電流IAを供給する。これにより、前腕用ヒーター43の温度Tは、許容温度TBから目標温度TAに向けて下降する。
以後、同様の制御が繰り返し行われる。すなわち、時刻t13において、制御部90は、前腕用ヒーター43の温度Tを目標温度TAから許容温度TBに向けて上昇させる。時刻t14において、制御部90は、前腕用ヒーター43の温度Tを許容温度TBから目標温度TAに向けて下降させる。
なお、制御部90は、手用ヒーター44、左脹脛用ヒーター66、右脹脛用ヒーター67、左足裏用ヒーター76、および右足裏用ヒーター77に対しても同様の温度維持制御をそれぞれ各別に行う。
温熱施療装置1は、以下の効果を奏する。
(1)温熱施療装置1は、制御部90を有している。制御部90は、各ヒーターにより施療部位の温度を上昇させる昇温制御を実行する。制御部90は、測定時間t2が標準時間t1よりも長い旨判定したとき、前腕用ヒーター43に供給する電流を大きくする。
このため、皮膚の表面温度が低下している状態で温熱マッサージが開始されても、測定時間t2と標準時間t1とを比較することによりヒーター温度Tを上昇させることができる。このため、温熱施療装置1は、使用者の身体の状態に応じて施療部位を適切に温めることができる。
(2)制御部90は、複数の施療部位ごとに異なるヒーター温度Tの上昇速度と昇温制御を実行しているときのヒーター温度Tの上昇速度とを比較する。このため、温熱施療装置1は、複数の施療部位を適切に温めることができる。
(第2実施形態)
本実施形態の温熱施療装置1は、第1実施形態の温熱施療装置1との主要な相違点として、次の相違点を有している。すなわち、第1実施形態の制御部90は、昇温制御のステップS12において、測定時間t2が標準時間t1よりも長いか否かを判定する。一方、本実施形態の温熱施療装置1は、昇温制御のステップにおいて、各ヒーター温度の上昇速度が標準の上昇速度よりも高いか否かを判定する。
図8および図9を参照して、制御部90が行う昇温制御について説明する。
昇温制御は、各施療部位に熱を付与する旨の指示が使用者から制御部に入力されたときに開始される。昇温制御は、各ヒーター温度がそれぞれの目標温度に到達したときに終了する。ここでは、昇温制御の一例として、前腕用ヒーター43の温度Tを制御する場合について説明する。
ステップS21において、制御部90は、前腕用ヒーター43の温度Tの上昇速度、すなわち、前腕用ヒーター43の温度Tの上昇変化を示すグラフLCの実傾きLXを算出する。制御部90は、昇温時間tが時刻t3から時刻t4まで変化するときの前腕用ヒーター43の温度Tの上昇値に基づいてグラフLCの傾きを算出する。
ステップS22において、制御部90は、基準傾きLYが実傾きLXよりも大きいか否かを判定する。基準傾きLYは、前腕用ヒーター43の温度の標準の上昇変化を示すグラフLDにおいて、昇温時間tが時刻t3から時刻t4まで変化したときの前腕用ヒーター43の温度Tの標準の上昇値に基づいて算出する。基準傾きLYは、予め制御部90に記憶されている。
ステップS21において、制御部90は、実傾きLXが基準傾きLYよりも大きい旨判定したとき、前腕用ヒーター43に供給する電流の大きさを変更しない。
ステップS22において、制御部90は、基準傾きLYが実傾きLXよりも小さい旨判定したとき、ステップS23において、前腕用ヒーター43に供給する電流を大きくする。このため、前腕用ヒーター43が発生する熱量が増大する。このため、図9に示すように、時刻t4において、前腕用ヒーター43の温度Tの上昇速度が増加する。
なお、制御部90は、手用ヒーター44、左脹脛用ヒーター66、右脹脛用ヒーター67、左足裏用ヒーター76、および右足裏用ヒーター77に対しても同様の昇温制御をそれぞれ各別に行う。
本実施形態の温熱施療装置1は、以下の効果を奏する。
(3)制御部90は、基準傾きLYが実傾きLXよりも大きい旨判定したとき、前腕用ヒーター43に供給する電流を大きくする。このため、昇温制御の開始直後においても、前腕用ヒーター43に供給する電流を大きくすることができる。
(第3実施形態)
本実施形態の温熱施療装置100は、第1実施形態の温熱施療装置1との主要な相違点として、次の相違点を有している。すなわち、第1実施形態の温熱施療装置1は、椅子型マッサージ装置としての形態を有している。一方、本実施形態の温熱施療装置100は、椅子型マッサージ装置としての形態を有さない。
図10〜図12を参照して、温熱施療装置100の全体の構成について説明する。
図10に示すように、温熱施療装置100は、左手用施療部110、右手用施療部120、左下肢用施療部130、右下肢用施療部140、および本体部150を有している。
図11に示すように、左手用施療部110は、左手が挿入可能な形状を有している。左手用施療部110は、使用者200の左手に温熱マッサージを行う。左手用施療部110は、開口部111、第1収容部112、第2収容部113、手用ヒーター114および指先用ヒーター115を有している。この他に左手用施療部110は、使用者の左手をマッサージするエアーバック(図示略)を有している。
開口部111は、使用者200の左手を挿入する部分として機能する。第1収容部112は、使用者200の左手の親指を収容する。第2収容部113は、使用者200の左手の親指以外の部分を収容する。
手用ヒーター114は、使用者200の左手の掌に熱を付与する。手用ヒーター114は、アルミシート(図示略)で覆われている。アルミシートは均一化した熱を温度センサー114Aで検出するために用いられている。手用ヒーター114は、左手の掌と対向する面および左手の掌と対向する面とは反対側の面を有する。左手の掌と対向する面は保護布(図示略)で覆われている。左手の掌と対向する面とは反対側の面には、温度センサー114Aが取り付けられている。温度センサー114Aは、手用ヒーター114の温度を検出する。手用ヒーター114は、「熱付与部」に相当する。温度センサー114Aは、「温度検出部」に相当する。
指先用ヒーター115は、使用者200の左手の指先に熱を付与する。指先用ヒーター115は、アルミシート(図示略)で覆われている。アルミシートは均一化した熱を温度センサー115Aで検出するために用いられている。指先用ヒーター115は、左手の指先と対向する面および左手の指先と対向する面とは反対側の面を有する。左手の指先と対向する面は保護布(図示略)で覆われている。左手の指先と対向する面とは反対側の面には、温度センサー115Aが取り付けられている。温度センサー115Aは、指先用ヒーター115の温度を検出する。指先用ヒーター115は、「熱付与部」に相当する。温度センサー115Aは、「温度検出部」に相当する。
右手用施療部120は、右手が挿入可能な形状を有している。右手用施療部120は、使用者200の右手に温熱マッサージを行う。右手用施療部120は、外観の形状が左手用施療部110と左右対称の形状を有している点以外は、左手用施療部110と同様の構成を有しているため説明を省略する。
図12に示すように、左下肢用施療部130は、使用者200の左下肢に温熱マッサージを行う。左下肢用施療部130は、左下腿および左足が挿入可能な形状を有している。左下肢用施療部130は、開口部131、収容部132、足首用ヒーター133、および足裏用ヒーター134を有している。この他に左下肢用施療部130は、使用者の左足裏をマッサージするエアーバック(図示略)を有している。
開口部131は、使用者200の左下腿および左足を挿入する部分として機能する。収容部132は、使用者200の左下腿および左足を収容する。
足首用ヒーター133は、使用者200の左の足首に熱を付与する。足首用ヒーター133は、アルミシート(図示略)で覆われている。アルミシートは均一化した熱を温度センサー133Aで検出するために用いられている。足首用ヒーター133は、左の足首と対向する面および左の足首と対向する面とは反対側の面を有する。左の足首と対向する面は保護布(図示略)で覆われている。左の足首と対向する面とは反対側の面には、温度センサー133Aが取り付けられている。温度センサー133Aは、足首用ヒーター133の温度を検出する。足首用ヒーター133は、「熱付与部」に相当する。温度センサー133Aは、「温度検出部」に相当する。
足裏用ヒーター134は、使用者200の左の足裏に熱を付与する。足裏用ヒーター134は、アルミシート(図示略)で覆われている。アルミシートは均一化した熱を温度センサー134Aで検出するために用いられている。足裏用ヒーター134は、左の足裏と対向する面および左の足裏と対向する面とは反対側の面を有する。左の足裏と対向する面は保護布(図示略)で覆われている。左の足裏と対向する面とは反対側の面には、温度センサー134Aが取り付けられている。温度センサー134Aは、足裏用ヒーター134の温度を検出する。足裏用ヒーター134は、「熱付与部」に相当する。温度センサー134Aは、「温度検出部」に相当する。
右下肢用施療部140は、使用者200の右下腿および右足に温熱マッサージを行う。右下肢用施療部140は、右下腿および右足が挿入可能な形状を有している。右下肢用施療部140は、外観の形状が左下肢用施療部130と左右対称の形状を有している点以外は、左下肢用施療部130と同様の構成を有しているため説明を省略する。
本体部150は、使用者200が把持することが可能な形状を有している。本体部150は、操作部151および制御部152を有している。操作部151は、使用者200により操作されることにより、各種信号を制御部152に出力する。制御部152は、各ヒーターおよび各温度センサーと電気的に接続されている。制御部152は、昇温制御および温度維持制御を行う。
第3実施形態の温熱施療装置100は、上記(1)〜(3)に準じた効果を奏する。
(その他の実施形態)
本温熱施療装置は、第1実施形態〜第3実施形態以外の実施形態を含む。以下、温熱施療装置のその他の実施形態としての第1実施形態〜第3実施形態の変形例を示す。なお、以下の変形例は、技術的に矛盾しない範囲において互いに組み合わせることもできる。
・第1実施形態の制御部90は、昇温制御のステップS12において、測定時間t2が標準時間t1よりも長い旨判定したとき、前腕用ヒーター43の発生熱量を増大させる。ただし、昇温制御の態様はこれに限られない。例えば、変形例の制御部90は、予め設定された判定時間が経過したときのヒーター温度Tが標準の温度よりも低いとき、前腕用ヒーター43の発生熱量を増大させる。
・第1実施形態の温熱施療装置1は、肘掛部20およびオットマン50により施療部位に温熱マッサージを行う。ただし、温熱施療装置1の構成にはこれに限られない。例えば、変形例の温熱施療装置は、肘掛部およびオットマンに加えて、座部により温熱マッサージを行う。この場合、座部は使用者の臀部に温熱マッサージを行う。
・第1実施形態の温熱施療装置1は、椅子型マッサージ装置としての形態を有している。ただし、温熱施療装置の形態は椅子型に限られない。例えば、変形例の温熱マッサージ装置は、ベッド型の形態を有している。
1…温熱施療装置、10…椅子本体部、11…座部、12…脚部、13…背もたれ、20…肘掛部、20A…前腕配置空間、30…肘掛部本体、31…肘掛上部、32…肘掛下部、33…連結部、40…腕用施療部、41…前腕用エアーバック、42…手用エアーバック、43…前腕用ヒーター、43A…温度センサー、44…手用ヒーター、44A…温度センサー、50…オットマン、60…下腿支持部、61…支持部側壁、62…支持部中央壁、63…支持部主壁、64…側部エアーバック、65…中央エアーバック、66…左脹脛用ヒーター、66A…温度センサー、67…右脹脛用ヒーター、67A…温度センサー、70…足支持部、71…支持部側壁、72…支持部中央壁、73…支持部底壁、74…側部エアーバック、75…底部エアーバック、76…左足裏用ヒーター、76A…温度センサー、77…右足裏用ヒーター、77A…温度センサー、90…制御部、(第3実施形態)、100…温熱施療装置、110…左手用施療部、111…開口部、112…第1収容部、113…第2収容部、114…手用ヒーター、114A…温度センサー、115…指先用ヒーター、115A…温度センサー、120…右手用施療部、130…左下肢用施療部、131…開口部、132…収容部、133…足首用ヒーター、133A…温度センサー、134…足裏用ヒーター、134A…温度センサー、140…右下肢用施療部、150…本体部、151…操作部、152…制御部、200…使用者、210…前腕、211…手、220…下腿。

Claims (4)

  1. 施療部位を温熱マッサージする温熱施療装置であって、
    前記温熱施療装置は、施療部、熱付与部、温度検出部、および制御部を有し、
    前記施療部は、前記施療部位をマッサージし、
    前記熱付与部は、前記施療部位に熱を付与し、
    前記温度検出部は、前記熱付与部の温度を検出し、
    前記制御部は、前記熱付与部により前記施療部位の温度を上昇させる昇温制御を実行し、前記昇温制御を実行しているときの前記熱付与部の温度の上昇速度が標準の上昇速度よりも遅いとき、前記熱付与部の発生熱量を増大させる
    温熱施療装置。
  2. 前記制御部は、前記熱付与部の温度が判定温度に到達するまでに要した時間が標準の時間よりも長いとき、前記熱付与部の発生熱量を増大させる
    請求項1に記載の温熱施療装置。
  3. 前記制御部は、判定時間が経過したときの前記熱付与部の温度が標準の温度よりも低いとき、前記熱付与部の発生熱量を増大させる
    請求項1または2に記載の温熱施療装置。
  4. 前記制御部は、複数の施療部位ごとに異なる前記標準の熱付与部の温度の上昇速度と前記昇温制御を実行しているときの前記熱付与部の温度の上昇速度とを比較する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の温熱施療装置。
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