JP2014123655A - 基板搬送装置、基板搬送方法及び基板処理システム - Google Patents

基板搬送装置、基板搬送方法及び基板処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014123655A
JP2014123655A JP2012279370A JP2012279370A JP2014123655A JP 2014123655 A JP2014123655 A JP 2014123655A JP 2012279370 A JP2012279370 A JP 2012279370A JP 2012279370 A JP2012279370 A JP 2012279370A JP 2014123655 A JP2014123655 A JP 2014123655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
transfer
wafer
holding member
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012279370A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihisa Kobayashi
仙尚 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2012279370A priority Critical patent/JP2014123655A/ja
Publication of JP2014123655A publication Critical patent/JP2014123655A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

【課題】基板搬送アームが基板を搬送する際の基板と基板搬送アームに設けられたパッドとの固着を防止しながら、基板のずれや落下等を確実に防止する。
【解決手段】基板処理システム10が備える第1の搬送装置17は、真空雰囲気に保持されたトランスファモジュール11内に配置されており、ウエハWに対してプラズマ処理を施すプロセスモジュール12に対してウエハWの搬入出を行うための、ウエハWを搬送する搬送アーム17aと、搬送アーム17aの先端に配置されてウエハWが載置されるフォーク17bと、ウエハWの裏面に当接してウエハWを保持するようにフォーク17bに配置されたパッド17cとを有する。フォーク17b又はパッド17cにペルチェ素子22を取り付けて、パッド17cを一定温度に保持した状態でウエハWを搬送する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体ウエハ等の基板を搬送する基板搬送装置及び基板搬送方法と、基板搬送装置を備える基板処理システムに関する。
半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)にプラズマエッチング等の処理を施す基板処理システムとして、複数枚のウエハが収容された容器であるフープ(FOUP)を載置するロードポートとウエハにプラズマ処理を施すプロセスモジュール(真空処理室)との間に、大気圧雰囲気に維持されてフープに対して半導体ウエハの搬入出を行うローダーモジュールと、真空圧雰囲気に維持されてプロセスモジュールに対してウエハの搬入出を行うトランスファモジュールと、ローダーモジュールとトランスファモジュールとの間に配置されて大気圧雰囲気と真空雰囲気とを選択的に切り替え可能なロードロックモジュールとを設けたものが知られている。このような基板処理システムでは、トランスファモジュールに第1のウエハ搬送装置を配置し、ローダーモジュールに第2のウエハ搬送装置を配置して、これらのウエハ搬送装置によりウエハをロードポートとプロセスモジュールとの間で搬送している。
第1のウエハ搬送装置は、一般的に、屈曲や伸縮が可能なアームの先端部にフォーク(エンドエフェクタ)を備えた構造を有しており、このフォークに、ウエハの裏面に当接(接触)してウエハを支持する保持部材(パッド)を、例えば、3点支持で設けている。この保持部材には、一般的にゴム等の弾性材料が用いられているため、ウエハの熱により保持部材自体の材料特性が変化し、これに伴って保持部材のウエハに対する保持力が変化する。その結果、ウエハと保持部材とが固着し、ウエハの受け渡し時にウエハが保持部材から剥がれ難くなってしまうことがある。このようなウエハと保持部材との固着に対する対策としては、従来から保持部材の材質改善や形状変更等が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2009/005027号
フォークに設けられた保持部材とウエハとの固着は、直径が300mmサイズのウエハでは大きな問題となることはなかった。しかし、近年の直径450mmのウエハでは、この不具合が顕著に現れ始めている。即ち、ウエハの大型化に伴って、ウエハの熱と重量とに起因して、ウエハと保持部材との固着が発生しやすくなっており、この問題に対しては、従来の保持部材の材質改善や形状変更等では、十分に対応することが困難となってきている。
本発明の目的は、基板搬送アームが基板を搬送する際の基板と基板搬送アームに設けられたパッドとの固着を防止しながら、基板のずれや落下等を確実に防止することができる基板搬送装置及び基板搬送方法と、この基板搬送装置を備える基板処理システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1記載の基板搬送装置は、基板に対して所定の熱処理を施す処理室に対して熱処理前の基板の搬入と熱処理後の基板の搬出とを行う基板搬送装置であって、前記基板を搬送する搬送アームと、前記搬送アームの先端に配置され、前記基板が載置される載置部と、前記載置部の少なくとも3カ所に配置され、前記基板の裏面に当接して前記基板を保持する弾性材料からなる保持部材と、前記保持部材又は前記載置部に取り付けられて前記保持部材を所定の温度に維持する温度調節手段とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の基板搬送装置は、請求項1記載の基板搬送装置において、前記保持部材は、前記所定の温度において保持した基板の位置ずれ及び落下が生じず、且つ、前記基板との固着が生じないように表面加工がなされていることを特徴とする。
請求項3記載の基板搬送装置は、請求項1又は2記載の基板搬送装置において、前記温度調節手段はペルチェ素子であることを特徴とする。
請求項4記載の基板搬送装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板搬送装置において、前記所定の温度は、前記保持部材に保持される基板の温度範囲内であることを特徴とする。
請求項5記載の基板搬送装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板搬送装置において、前記基板は直径が450mmの円板状の半導体ウエハであることを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項6記載の基板搬送方法は、基板に対して所定の熱処理を施す処理室に対して熱処理前の基板の搬入と熱処理後の基板の搬出を行う基板搬送装置による基板搬送方法であって、前記基板搬送装置において前記基板の裏面に当接して前記基板を保持する弾性材料からなる保持部材を所定の温度に維持する温度調節ステップと、前記温度調節ステップにより温度調節された前記保持部材に前記処理前の基板又は前記処理後の基板を保持させる保持ステップと、前記保持ステップにより保持した前記基板を搬送する搬送ステップとを有することを特徴とする。
請求項7記載の基板搬送方法は、請求項6記載の基板搬送方法において、前記保持部材は、前記所定の温度において保持した基板の位置ずれ及び落下が生じず、且つ、前記基板との固着が生じないように表面加工がなされていることを特徴とする。
請求項8記載の基板搬送方法は、請求項6又は7記載の基板搬送方法において、前記温度調節ステップは、前記保持部材又は前記載置部に取り付けられたペルチェ素子によって行われることを特徴とする。
請求項9記載の基板搬送方法は、請求項6乃至8のいずれか1項に記載の基板搬送方法において、前記所定の温度を、前記保持部材に保持される基板の温度範囲内の温度とすることを特徴とする。
請求項10記載の基板搬送方法は、請求項6乃至9のいずれか1項に記載の基板搬送方法において、前記搬送ステップでは、前記基板として直径が450mmの円板状の半導体ウエハを搬送することを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項11記載の基板搬送システムは、基板を載置する載置台を有する基板載置室と、前記基板に対して所定の熱処理を施す処理室と、前記基板載置室と前記処理室との間で前記基板を搬送する基板搬送装置とを備える基板処理システムであって、前記基板搬送装置は、前記基板を搬送する搬送アームと、前記搬送アームの先端に配置され、前記基板が載置される載置部と、前記載置部の少なくとも3カ所に配置され、前記基板の裏面に当接して前記基板を保持する弾性材料からなる保持部材と、前記保持部材又は前記載置部に取り付けられて前記保持部材を所定の温度に維持する温度調節手段とを備えることを特徴とする。
請求項12記載の基板搬送システムは、請求項11記載の基板処理システムにおいて、前記保持部材は、前記所定の温度において保持した基板の位置ずれ及び落下が生じず、且つ、前記基板との固着が生じないように表面加工がなされていることを特徴とする。
請求項13記載の基板搬送システムは、請求項11又は12記載の基板処理システムにおいて、前記温度調節手段はペルチェ素子であることを特徴とする。
請求項14記載の基板搬送システムは、請求項11乃至13のいずれか1項に記載の基板処理システムにおいて、前記基板は直径が450mmの円板状の半導体ウエハであることを特徴とする。
請求項15記載の基板搬送システムは、請求項11乃至14のいずれか1項に基板処理システムにおいて、前記基板載置室は、大気圧雰囲気と真空雰囲気とを選択的に切り替え可能に構成され、前記処理室は、真空雰囲気に保持されて、その内部に収容された基板に対して前記所定の熱処理を施し、前記基板搬送装置は、真空雰囲気に保持された搬送室内に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、基板搬送装置において、基板を保持する保持部材の温度を一定に維持する。また、この略一定の温度で保持部材の基板に対する保持力が適切となるように、保持部材を調整しておく。これにより、保持部材が基板を搬送する際に基板を保持する保持力を一定に保つことができるため、搬送する基板の温度にかかわらず、搬送中の基板に位置ずれや落下が生じることを回避しつつ、保持部材と基板との固着を防止することができる。このような効果は、特に、温度の異なる大型の基板を搬送する基板搬送装置に極めて顕著に得ることができる。
本発明の実施の形態に係る基板搬送装置を備える基板処理システムの概略構成を示す平面図である。 図1の基板処理システムが備える第1の搬送装置が備えるフォークの構造と、図1の基板処理システムが備えるプロセスモジュールに対する第1の搬送機構による基板の搬入出時のフォークとリフトピンとの位置関係を示す平面図及び断面図である。 図2に示すフォークに配置されたパッドに対するペルチェ素子(温度調節手段)の配置例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。ここでは、基板として直径が450mm(φ450)の半導体ウエハ(ウエハ)を取り上げ、ウエハに高温処理の一例であるプラズマ処理を施す基板処理システムを取り上げることとする。
図1は、本発明の実施の形態に係る基板搬送装置を備える基板処理システム10の概略構成を示す平面図である。基板処理システム10は、ウエハWを枚葉で(1枚ずつ)プラズマ処理を施すように構成されている。詳しくは、基板処理システム10は、平面視略五角形状のトランスファモジュール11(基板搬送室)と、トランスファモジュール11の周りに放射状に配置されてトランスファモジュール11に接続された6つのプロセスモジュール12(基板処理室)と、トランスファモジュール11に対向して配置されたローダーモジュール13と、トランスファモジュール11及びローダーモジュール13の間に介在する2つのロードロックモジュール14(大気/真空切替室)とを備える。
プロセスモジュール12は真空チャンバを有し、真空チャンバ内にはウエハWを載置するための円柱状のステージ15が設けられている。プロセスモジュール12では、ステージ15にウエハWが載置された後に、真空チャンバ内を減圧して処理ガスを導入すると共に、真空チャンバ内に高周波電力を印加してプラズマを生成させ、生成したプラズマによってウエハWにエッチング処理等のプラズマ処理を施す。なお、プロセスモジュール12とトランスファモジュール11とは、開閉自在なゲートバルブ16で仕切られる。
プロセスモジュール12が備えるステージ15には、ステージ15の上面から突出自在に、複数(ここでは3本とする)の細棒状のリフトピン15aが設けられている。これらのリフトピン15aは、平面視において同一円周上に配置されており、ステージ15の上面から突出することによってステージ15に載置されたウエハWを支持して持ち上げるとともに、ステージ15内へ退出することによって支持したウエハWをステージ15へ載置する。
トランスファモジュール11は、真空(減圧)状態に維持されており、その内部には、2つのスカラアームタイプの2本の搬送アーム17aと、内部に配置された不図示のガイドレールとを有する第1の搬送機構17が配置されている。2本の搬送アーム17aはそれぞれ、旋回自在かつ伸縮自在に構成されており、その先端にはウエハWを支持するフォーク(エンドエフェクタ)17bが取り付けられている。第1の搬送機構17は、ガイドレールに沿って移動自在であり、各プロセスモジュール12及び各ロードロックモジュール14の間でウエハWを搬送する。なお、第1の搬送機構17によるウエハWの搬送方法とフォーク17bの構造については、後に図2及び図3を参照して詳細に説明する。
ロードロックモジュール14は、真空雰囲気と大気圧雰囲気とに切り換え可能な内圧可変室として構成されている。ロードロックモジュール14の内部には、ウエハWを載置するための円柱状のステージ18が配置されており、ステージ18には、リフトピン15aと同等のリフトピン18aが、ステージ18の上面から突出自在に設けられている。
ロードロックモジュール14は、ウエハWをローダーモジュール13からトランスファモジュール11へ搬送する際には、先ず、内部を大気圧に維持してローダーモジュール13からウエハWを受け取り、次いで、内部を真空まで減圧してトランスファモジュール11へウエハWを受け渡す。逆に、ウエハWをトランスファモジュール11からローダーモジュール13へ搬送する際には、先ず、内部を真空に維持してトランスファモジュール11からウエハWを受け取り、次いで、内部を大気圧へと昇圧してローダーモジュール13へウエハWを受け渡す。
ローダーモジュール13は、直方体状の大気搬送室として構成されており、長手方向の一方の側面にロードロックモジュール14が接続され、長手方向の他方の側面には、複数のウエハWを収容する容器である不図示のフープを載置するための複数(ここでは3つ)のフープ載置台19が接続されている。
ローダーモジュール13の内部には、ウエハWを搬送する第2の搬送機構20が配置されており、第2の搬送機構20は、不図示のガイドレールと、スカラアームタイプの搬送アーム20aとを有している。搬送アーム20aは、ガイドレールに沿って移動自在であり、また、旋回自在かつ伸縮自在に構成されている。第1の搬送装置17と同様に、搬送アーム20aの先端にはウエハWを支持するフォーク20bが取り付けられている。ローダーモジュール13では、第2の搬送機構20が、フープ載置台19に載置されたフープと各ロードロックモジュール14との間でウエハWを搬送する。
基板処理システム10は、例えば、コンピュータからなる制御装置21を有し、基板処理システム10の各構成要素(例えば、トランスファモジュール11やプロセスモジュール12)の動作は制御装置21によって制御される。
図2(a)は、フォーク17bの構造と、プロセスモジュール12に対する第1の搬送機構17によるウエハWの搬入出時のフォーク17bとリフトピン15aとの位置関係を示す平面図(上面図)である。また、図2(b)は、図2(a)に示す矢視A−A断面図である。
第1の搬送機構17のフォーク17bには、3カ所に、ウエハWと当接(接触)してウエハWを保持する保持部材であるパッド17cが配置されている。なお、パッド17cは、ウエハWをフォーク17bに直接接触させることのない範囲で、3カ所よりも多く設けてもよい。
プロセスモジュール12へのウエハWの搬入時には、先ず、フォーク17bがウエハWをパッド17c上に保持した状態でプロセスモジュール12に進入する。続いて、プロセスモジュール12に設けられたリフトピン15aが上昇して、ウエハWをフォーク17bから持ち上げて支持する。そして、フォーク17bがプロセスモジュール12から退出すると、リフトピン15aが降下して、支持したウエハWがステージ15上に載置される。逆に、プロセスモジュール12からのウエハWの搬出時には、先ず、ウエハWを支持したリフトピン15aが所定位置まで上昇した後、ウエハWの下側の所定位置にフォーク17bが進入し、続いて、リフトピン15aが降下することで、ウエハWはリフトピン15aからフォーク17bへ受け渡される。このようなウエハWの受け渡しが可能となるように、フォーク17bは、リフトピン15aと干渉しない形状に設計されている。
なお、第1の搬送機構17のフォーク17bとロードロックモジュール14に設けられたリフトピン18aとの間でのウエハWの受け渡しは、フォーク17bとリフトピン15aとの間でのウエハWの受け渡しと同じ手順で行われる。
上述したように、リフトピン15a(リフトピン18a)が上昇して、ウエハWをフォーク17bから持ち上げて支持する際には、ウエハWがフォーク17bに設けられたパッド17cから容易に離れる必要がある。つまり、搬送されてきたウエハWとパッド17cとが固着することのないようにする必要がある。
一方で、第1の搬送機構17は、ウエハWがパッド17cに支持された状態でウエハWを搬送するために、パッド17cには、ウエハWの搬送中にウエハWの位置ずれや落下を確実に防止することができるだけの保持力(摩擦力や粘着力等)が必要とされる。このとき、第1の搬送機構17により搬送されるウエハWには、プロセスモジュール12での処理前の常温近傍のものもあれば、プロセスモジュール12でのプラズマ処理後の温度の高い(例えば、約300℃の)ものもあるため、パッド17cには、いずれの温度のウエハWを搬送する際にも適切な保持力を有していることが必要とされる。
ここで、パッド17cには、一般的に耐熱性に優れたゴム(パーフロロ系ゴムやフッ素系ゴム等のエラストマ)等の弾性材料が用いられ、プロセスモジュール12においてプラズマ処理された後の高温のウエハWを保持する必要性から、パッド17cとして用いることができる材料の選択余地は広いものではない。前掲のゴム系弾性材料は、温度が変化すると材料の硬さが変化し、これによってウエハWを保持する保持力が変化するため、例えば、フープ載置台19に載置された1個乃至3個のフープに収容された複数枚のウエハWを処理する間に、ウエハWの保持力が大きく変化してしまうことを防止する必要がある。特に、ウエハWのサイズがφ450mmの場合には、ウエハWの自重が大きくなることによって、ウエハWとパッド17cとの固着が生じやすくなるため、これを回避する必要がある。
そこで、本実施の形態では、常時、ウエハWの搬送時におけるパッド17cの温度を一定温度に維持することとし、そのために、パッド17cの温度調節を行うための温度調節手段をパッド17c又はフォーク17bに配置する。具体的には、温度調節手段として、電熱変換素子の一例であるペルチェ素子22を用い、図2に示すように、パッド17cの下面にペルチェ素子22を接着等により取り付けている。なお、ペルチェ素子22の駆動制御は、不図示の配線を通して、制御装置21により行われる。
ここで、パッド17cは、ペルチェ素子22により維持されている一定温度において、ウエハWの搬送中にウエハWに位置ずれや落下が生じないように十分な保持力を有しつつ、リフトピン15a(リフトピン18a)へウエハWを受け渡すときにウエハWとの固着が生じることなくスムーズな受け渡しができるように、予め形状設計や表面処理(表面加工)等が行われて、ウエハWの保持力(保持特性)が最適化されている。換言すれば、パッド17cのウエハWに対する保持特性が最適化された温度で常にウエハWを搬送することができるようにパッド17cの温度を一定に制御することにより、ウエハWの搬送中の位置ずれや落下を防止しつつ、リフトピン15a(リフトピン18a)に対するスムーズな受け渡しを可能とする。
パッド17cの維持温度は、搬送されるウエハWの温度範囲内、且つ、ペルチェ素子22による温度制御が可能な温度範囲内において設定することが望ましい。例えば、フープから取り出したウエハWの処理を連続して行う場合、処理の開始最初は、未処理のウエハWを搬送するために、概ね、パッド17cの温度は常温近傍となるが、ウエハWの処理が進むにしたがって、プロセスモジュール12での処理後のウエハWを搬送することによって、パッド17cの温度は常温よりも高くなる。そこで、例えば、ペルチェ素子22を冷却手段として用い、パッド17cを常温(27℃近傍)に維持するという用い方が可能である。一方、ペルチェ素子22は、電流極性を反転させることで、加熱手段として用いることも可能である。そこで、プロセスモジュール12でのプラズマ処理を終えたウエハWのプロセスモジュール12からの搬出開始時の温度が、例えば、300℃であるとすると、常温と300℃の略中間の170℃(近傍)でパッド17cの温度を一定に維持するという用い方も可能である。
図3は、パッド17cに対するペルチェ素子22の配置形態を示す断面図であり、図2(b)と同じ視点で示されている。図3(a)は、図2(b)を拡大して示したものであり、平板状のペルチェ素子22をパッド17cの裏面に取り付けた形態を示している。図3(b)は、リング状のペルチェ素子22の中央孔部にパッド17cの裏面側の部分を収容した形態を示している。
図3(c)は、パッド17cの裏面側の部分とペルチェ素子22とが接触するように、フォーク17bの裏面にペルチェ素子22を取り付けた構造を示している。図3(c)の構成とする場合、パッド17cとペルチェ素子22との接触面積ができるだけ広くなるように、パッド17cの裏面側の部分とペルチェ素子22の形状を設計することが好ましい。図3(d)は、パッド17cの裏面側の部分にペルチェ素子22を埋設した構造を示している。図3の各形態に限定されず、パッド17cの温度調節が可能な限りにおいて、ペルチェ素子22の配設形態に制限はなく、また、パッド17cの温度調節が可能な限りにおいて、ペルチェ素子22以外の温度調節手段を用いてもよい。
ところで、第2の搬送装置20が備えるフォーク20bにもウエハWに接触してウエハWを支持するパッド(不図示)が配置されている。第2の搬送装置20は、プロセスモジュール12での処理前の常温のウエハWやプロセスモジュール12での処理が終了してから所定温度にまで冷却されたウエハWを搬送する。このように、第2の搬送装置20は、第1の搬送装置17のように、極端に温度の異なるウエハWを搬送することがないために、フォーク20bに配置されるパッドに対しては、原則として、ペルチェ素子22等による温度調節を行う必要性は高くはなく、例えば、常温でウエハWを適切な保持力で保持することができるように形状設計や表面処理(表面加工)等が行われたものを用いることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、ウエハWにプラズマ処理を施す基板処理システムを取り上げたが、これに限定されず、ウエハWに対して施される熱処理は、大気中や不活性ガス中で行われるものであってもよい。その場合、第1の搬送装置17は、大気雰囲気又は不活性ガス雰囲気においてウエハWを搬送し、その際に、パッド17cの温度が制御される。また、例えば、ステージ15は3本のリフトピン15aを有するとしたが、リフトピン15aは3本に限られず、ウエハWを安定的に支持可能であれば、4本以上であってもよい。
10 基板処理システム
12 プロセスモジュール
14 ロードロックモジュール
15a リフトピン
18a リフトピン
17 第1の搬送装置
17b フォーク
17c パッド(保持部材)
22 ペルチェ素子

Claims (15)

  1. 基板に対して所定の熱処理を施す処理室に対して熱処理前の基板の搬入と熱処理後の基板の搬出とを行う基板搬送装置であって、
    前記基板を搬送する搬送アームと、
    前記搬送アームの先端に配置され、前記基板が載置される載置部と、
    前記載置部の少なくとも3カ所に配置され、前記基板の裏面に当接して前記基板を保持する弾性材料からなる保持部材と、
    前記保持部材又は前記載置部に取り付けられて前記保持部材を所定の温度に維持する温度調節手段とを備えることを特徴とする基板搬送装置。
  2. 前記保持部材は、前記所定の温度において保持した基板の位置ずれ及び落下が生じず、且つ、前記基板との固着が生じないように表面加工がなされていることを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  3. 前記温度調節手段はペルチェ素子であることを特徴とする請求項1又は2記載の基板搬送装置。
  4. 前記所定の温度は、前記保持部材に保持される基板の温度範囲内であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の基板搬送装置。
  5. 前記基板は直径が450mmの円板状の半導体ウエハであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板搬送装置。
  6. 基板に対して所定の熱処理を施す処理室に対して熱処理前の基板の搬入と熱処理後の基板の搬出を行う基板搬送装置による基板搬送方法であって、
    前記基板搬送装置において前記基板の裏面に当接して前記基板を保持する弾性材料からなる保持部材を所定の温度に維持する温度調節ステップと、
    前記温度調節ステップにより温度調節された前記保持部材に前記処理前の基板又は前記処理後の基板を保持させる保持ステップと、
    前記保持ステップにより保持した前記基板を搬送する搬送ステップとを有することを特徴とする基板搬送方法。
  7. 前記保持部材は、前記所定の温度において保持した基板の位置ずれ及び落下が生じず、且つ、前記基板との固着が生じないように表面加工がなされていることを特徴とする請求項6記載の基板搬送方法。
  8. 前記温度調節ステップは、前記保持部材又は前記載置部に取り付けられたペルチェ素子によって行われることを特徴とする請求項6又は7記載の基板搬送方法。
  9. 前記所定の温度を、前記保持部材に保持される基板の温度範囲内の温度とすることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の基板搬送方法。
  10. 前記搬送ステップでは、前記基板として直径が450mmの円板状の半導体ウエハを搬送することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の基板搬送方法。
  11. 基板を載置する載置台を有する基板載置室と、
    前記基板に対して所定の熱処理を施す処理室と、
    前記基板載置室と前記処理室との間で前記基板を搬送する基板搬送装置とを備える基板処理システムであって、
    前記基板搬送装置は、
    前記基板を搬送する搬送アームと、
    前記搬送アームの先端に配置され、前記基板が載置される載置部と、
    前記載置部の少なくとも3カ所に配置され、前記基板の裏面に当接して前記基板を保持する弾性材料からなる保持部材と、
    前記保持部材又は前記載置部に取り付けられて前記保持部材を所定の温度に維持する温度調節手段とを備えることを特徴とする基板搬送システム。
  12. 前記保持部材は、前記所定の温度において保持した基板の位置ずれ及び落下が生じず、且つ、前記基板との固着が生じないように表面加工がなされていることを特徴とする請求項11記載の基板処理システム。
  13. 前記温度調節手段はペルチェ素子であることを特徴とする請求項11又は12記載の基板処理システム。
  14. 前記基板は直径が450mmの円板状の半導体ウエハであることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の基板処理システム。
  15. 前記基板載置室は、大気圧雰囲気と真空雰囲気とを選択的に切り替え可能に構成され、
    前記処理室は、真空雰囲気に保持されて、その内部に収容された基板に対して前記所定の熱処理を施し、
    前記基板搬送装置は、真空雰囲気に保持された搬送室内に配置されていることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に基板処理システム。
JP2012279370A 2012-12-21 2012-12-21 基板搬送装置、基板搬送方法及び基板処理システム Pending JP2014123655A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012279370A JP2014123655A (ja) 2012-12-21 2012-12-21 基板搬送装置、基板搬送方法及び基板処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012279370A JP2014123655A (ja) 2012-12-21 2012-12-21 基板搬送装置、基板搬送方法及び基板処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014123655A true JP2014123655A (ja) 2014-07-03

Family

ID=51403924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012279370A Pending JP2014123655A (ja) 2012-12-21 2012-12-21 基板搬送装置、基板搬送方法及び基板処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014123655A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112786428A (zh) * 2016-07-14 2021-05-11 东京毅力科创株式会社 拾取器、搬送装置以及等离子体处理系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112786428A (zh) * 2016-07-14 2021-05-11 东京毅力科创株式会社 拾取器、搬送装置以及等离子体处理系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8206551B2 (en) Processing thin wafers
US8717737B2 (en) Substrate conveyance method and substrate conveyance system
JP7534249B2 (ja) プラズマ処理システム及び環状部材の取り付け方法
US20120308341A1 (en) Substrate processing apparatus and method of controlling substrate processing apparatus
JP2017092267A (ja) 基板載置機構および基板処理装置
JP2014179508A (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
TW201611154A (zh) 晶圓負載及卸載
CN112740393B (zh) 衬底处理装置、半导体器件的制造方法以及记录介质
JP2024105634A (ja) プラズマ処理システム及びエッジリングの交換方法
US10128134B2 (en) Substrate transfer method and processing system
US8709218B2 (en) Vacuum processing apparatus, vacuum processing method, and electronic device manufacturing method
JP2014123655A (ja) 基板搬送装置、基板搬送方法及び基板処理システム
US11127616B2 (en) Substrate accommodation device
JP2015050418A (ja) 基板冷却装置、基板冷却方法及び基板処理装置
KR100803562B1 (ko) 기판 처리 장치
KR20210157876A (ko) 플라스마 처리 시스템, 플라스마 처리 장치 및 에지 링의 교환 방법
JP2014123654A (ja) 基板搬送システム、基板搬送方法及び基板処理システム
TWI706907B (zh) 搬送裝置
JP2024108621A (ja) 基板処理システム、および基板搬送方法
JP2023084217A (ja) 基板支持台、プラズマ処理装置及びリングの交換方法
JP2011210757A (ja) 処理システム及び搬送機構の冷却方法
JP2015204449A (ja) 半導体製造装置および半導体装置の製造方法