JP2014121923A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2014121923A
JP2014121923A JP2012278433A JP2012278433A JP2014121923A JP 2014121923 A JP2014121923 A JP 2014121923A JP 2012278433 A JP2012278433 A JP 2012278433A JP 2012278433 A JP2012278433 A JP 2012278433A JP 2014121923 A JP2014121923 A JP 2014121923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
belt ply
thickness
steel cord
axis direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012278433A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamichi Sunakawa
敬倫 砂川
Naoaki Miyabe
直昭 宮部
Satoshi Tamada
聡 玉田
Satoshi Sugimaru
聡 杉丸
Shoichi Ohashi
章一 大橋
Takashi Fujita
崇史 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Tokyo Seiko Co Ltd
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Tokyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd, Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp, Tokyo Seiko Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2012278433A priority Critical patent/JP2014121923A/ja
Publication of JP2014121923A publication Critical patent/JP2014121923A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】操縦安定性能と軽量化を両立しつつ、ベルトエッジセパレーションを抑制する。
【解決手段】スチールコード10を傾斜配列した少なくとも2枚のベルトプライ7A,7Bからなるベルト7を備えた空気入りタイヤにおいて、ベルトプライは、長径D1と短径D2を持つ扁平な断面形状を有して長径方向Bでの曲げ剛性が短径方向Aでの曲げ剛性よりも大きいスチールコード10を、長径方向Bがベルト面に平行になるよう配置してなる。ベルトプライの幅方向端部は、ベルトプライ厚み(T2)の10倍以上の幅(W)にわたって、ベルトプライ厚み(T2)の0.5倍〜1.2倍の厚み(T1)を有するゴムシート6(ベルトカバーテープ)で覆われており、該ゴムシートの硬度がベルトプライのコード被覆ゴムの硬度に対して100±5%の範囲内である。
【選択図】図2

Description

本発明は、スチールコードをベルトの補強材として用いた空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤは、一般に、カーカスプライの外面とトレッドゴムとの間に、複数のベルトプライを交差させ積層したベルトを備えており、ベルトプライには、優れた引張り強度や引張り弾性を有するスチールコードが使用されている。従来、このようなスチールコードとしては、複数本のフィラメントを撚り合わせたものが一般的である。例えば、1×n構造(n=3〜5)のものや、引き揃えた複数本のフィラメントの周りに金属フィラメントを撚り合わせてなるm+n構造のものが挙げられる。これらのスチールコードは、通常、その曲げ剛性がコード長手軸に対して90度回転させて測定してもほぼ同じものであり、すなわち、曲げ剛性に方向性を持たないものである。
このような曲げ剛性に方向性を持たないスチールコードは、どの向きに設置しても同じ効果が得られる反面、踏面部の剛性調整にはベルトの角度を変えるなどの必要が生じ、デザインへの制約を与えている。例えば、車の動きを路面に伝えるには、十分な接地面を確保する必要がある。そのためには、ベルトプライとしては、面外曲げ剛性(面外剛性)が低い方がエンベロープ性を確保でき、接地面積を上げることができる。一方、ベルトプライの面内曲げ剛性(面内剛性)が低いと、車両のコーナリング時に踏面部が褶曲して、接地面積が小さくなってしまう。
ところで、タイヤ軽量化のため、ベルトプライを構成するスチールコードとして、複数本のフィラメントを並列に配置し、その周囲に1本のラッピングフィラメントを巻き付けてなる扁平なスチールコードが提案されている(特許文献1〜5参照)。
特開昭62−149929号公報 特開平08−120578号公報 特開平10−292276号公報 特開2012−106570号公報 特開2012−107353号公報 特開2000−177316号公報
このような扁平なスチールコードを用いれば、ベルトプライの面内剛性を高めつつ、面外剛性を下げることができ、操縦安定性能を向上することができる。そのため、軽量化と操縦安定性能を両立することができる。しかしながら、かかる扁平なスチールコードを用いた場合、ベルトプライの幅方向端部で、エッジセパレーションと称される、コードとゴムとの分離が広がりやすい傾向にある。
なお、特許文献6には、ベルトエッジ部でのセパレーションを防止するために、ベルトプライの幅方向端部をエッジテープと称されるゴムシートで覆う技術が開示されている。しかしながら、この文献では、エッジテープの100%モジュラスがベルトプライのコード被覆ゴムの100%モジュラスの65〜90%という柔らかいものを用いることが要件とされている。しかしながら、上記のような扁平なスチールコードを用いた場合、ベルトプライのコード被覆ゴムよりも柔らかいゴムシートではエッジセパレーションを十分に抑制できない。
本発明は、以上の点に鑑み、操縦安定性能と軽量化を両立しつつ、ベルトプライのエッジセパレーションを抑制することができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド部におけるカーカス層の外周側に、スチールコードをタイヤ周方向に対して傾斜配列した少なくとも2枚のベルトプライからなるベルトを備えた空気入りタイヤにおいて、前記ベルトプライは、長径と短径を持つ扁平な断面形状を有して長径方向での曲げ剛性が短径方向での曲げ剛性よりも大きいスチールコードを、長径方向がベルト面に平行になるよう配置してなり、前記ベルトプライの幅方向端部が、当該ベルトプライの厚みの10倍以上の幅にわたって、当該ベルトプライの厚みの0.5倍〜1.2倍の厚みを有するゴムシートで覆われており、前記ゴムシートの硬度が前記ベルトプライのコード被覆ゴムの硬度に対して100±5%の範囲内であることを特徴とする。
上記スチールコードを持つベルトプライであると、面外剛性を下げつつ、面内剛性を高めることができるので、コーナリング特性を保つのに十分な接地面積を確保することができ、操縦安定性を向上することができる。また、スチールコードが扁平であるため、ベルトプライの薄肉化が可能となり、タイヤの軽量化が可能となる。更に、かかる扁平なスチールコードを用いてなるベルトプライの幅方向端部を、上記所定のゴムシートで覆ったことにより、エッジセパレーションを効果的に抑制することができ、ベルトの耐久性を向上することができる。
一実施形態に係る空気入りタイヤの半断面図である。 一実施形態に係るベルトプライの幅方向端部の断面図である。 一実施形態に係るベルトプライの拡大断面図である。 一実施形態に係るスチールコードの構成を示す図である。 面外剛性測定用サンプルの断面図である。 面内剛性測定用サンプルの断面図である。 面外及び面内剛性の測定方法を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1に示すように、実施形態の空気入りタイヤは、乗用車用空気入りラジアルタイヤであって、左右一対のビード部(1)及びサイドウォール部(2)と、左右のサイドウォール部(2)の径方向外方端部同士を連結するように両サイドウォール部(2)間に設けられたトレッド部(3)とを備えて構成されており、一対のビード部(1)間にまたがって延びるカーカス(4)が設けられている。
カーカス(4)は、トレッド部(3)からサイドウォール部(2)をへて、ビード部(1)に埋設された環状のビードコア(5)にて両端部が係止された少なくとも1枚のカーカスプライからなる。カーカスプライは、有機繊維コード等からなるカーカスコードをタイヤ周方向に対し実質上直角に配列してなる。
トレッド部(3)におけるカーカス(4)の外周側(即ち、タイヤ径方向外側)には、カーカス(4)とトレッドゴム部(8)との間に、ベルト(7)が配されている。ベルト(7)は、カーカス(4)のクラウン部の外周に重ねて設けられており、1枚又は複数枚のベルトプライ、通常は少なくとも2枚のベルトプライで構成することができ、本実施形態では、カーカス(4)側の第1ベルトプライ(7A)と、トレッドゴム部(8)側の第2ベルトプライ(7B)との2枚のベルトプライで構成されている。ベルトプライ(7A)(7B)は、スチールコードをタイヤ周方向に対して所定の角度(例えば、15〜35度)で傾斜させかつタイヤ幅方向に所定の間隔にて配列させてなるものであり、図2及び図3に示すようにスチールコード(10)はコード被覆ゴム(11)で被覆されている。スチールコードは、上記2枚のベルトプライ(7A)(7B)間で互いに交差するように配設されている。
ベルトプライ(7A)(7B)の幅方向両端部は、ベルトカバーテープと称されるゴムシート(6)で覆われている。詳細には、この例では、2枚のベルトプライ(7A)(7B)のそれぞれの幅方向両端部は、その内面から外面にかけてゴムシート(6)で覆い包まれて保護されている。
ベルト(7)の外周側(即ち、タイヤ半径方向外側)には、ベルト(7)とトレッドゴム部(8)との間に、ベルト補強層(9)が設けられている。ベルト補強層(9)は、ベルト(7)をその全幅で覆うキャッププライであり、タイヤ周方向に実質的に平行に配列した繊維コードからなる。すなわち、ベルト補強層(9)は、繊維コードをタイヤ周方向に沿って配列してなり、ベルト(7)の幅方向全体を覆うように、繊維コードをタイヤ周方向に対して0〜5度の角度で螺旋状に巻回することにより形成することができる。
本実施形態では、ベルト(7)を構成するスチールコードとして、長径と短径を持つ扁平な断面形状を有して、長径方向での曲げ剛性が短径方向での曲げ剛性よりも大きいコードが用いられる。このような曲げ剛性に方向性を持つスチールコードを用いることにより、ベルトプライの面外曲げ剛性を下げつつ、面内曲げ剛性を高めることができる。そのため、低い面外曲げ剛性によりエンベロープ性を確保して接地面積を上げることができ、また、高い面内曲げ剛性によりコーナリング時における踏面部の褶曲を抑制して接地面積を確保することができる。そのため、コーナリング特性を保つのに十分な接地面積を確保して操縦安定性を向上することができる。
このような曲げ剛性に方向性を持つスチールコードとしては、特に限定されないが、例えば、図4に示すように、金属フィラメント(以下、主フィラメントという。)(12)を、複数本撚り合わせることなく一列に引き揃えて配置した主フィラメント束(13)を、1本のラッピングフィラメント(14)でラッピングしてなるn+1構造のスチールコード(10)が好ましく用いられる。
ここで、主フィラメント(12)としては、各種炭素鋼からなるスチールフィラメントを用いることができ、その直径(フィラメント径)dは、特に限定されないが0.15〜0.30mmであることが好ましい。ラッピングフィラメント(14)としても、特に限定されないが、例えば各種炭素鋼からなるスチールフィラメントを用いることができ、その直径(フィラメント径)d0は、主フィラメント(12)の直径dに対して同等以下であることが好ましく、例えば0.10〜0.25mmであることが好ましい。
主フィラメント束(13)は、同一径の複数本の主フィラメント(12)を、撚り合わせることなく横一列に引き揃えて配置することにより形成することができる。すなわち、主フィラメント(12)は、一つの平面に沿って1層をなすように並列される。そのため、得られるスチールコード(10)は扁平であり、図3に示すように長径D1と短径D2を持つ。長径D1と短径D2の値は特に限定されないが、長径D1が1.00〜1.50mm、短径D2が0.30〜0.60mmであることが好ましい。主フィラメント束(13)を構成する主フィラメント(12)の本数は、特に限定されないが、例えば3〜6本とすることができる。この本数が多いほど、スチールコードの面内剛性/面外剛性の比を大きくすることができる。
スチールコード(10)は、上記主フィラメント束(13)に対し、ラッピングフィラメント(14)を巻き付けることでラッピングしてなるものである。ラッピングフィラメント(14)としては、波付け等していない真直なスチールフィラメントが好ましく用いられる。ラッピングフィラメント(14)の巻きピッチpは、特に限定されず、例えば2.0〜30.0mmとすることができる。
なお、主フィラメント(12)としては、図4に示すように、波付けされていない真直な金属フィラメントであってもよく、あるいはまた、波付け加工された金属フィラメントを用いることもできる。波付け加工する場合、主フィラメントは、スチールコードの長径方向にのみ波付けされること、すなわち、長径方向及び長手方向に沿った平面内にて、二次元的に波付けされることが好ましい。この場合、複数本の金属フィラメントを長手方向に同じ波高さ及び波長で型付けしたものを用いてもよい。また、その場合、波付けの位相を複数本の金属フィラメントで一致させて引き揃えてもよく、あるいはまた、位相をずらして引き揃えてもよい。
本実施形態において、スチールコード(10)は、面外剛性に対する面内剛性の比(面内剛性/面外剛性)が10以上であることが好ましい。ここで、面内剛性とは、スチールコード(10)を長径方向(B)(図3における左右方向)に曲げる際の曲げ剛性であり、タイヤでは幅方向の剛性に相当する。また、面外剛性とは、スチールコード(10)を短径方向(A)(図3における上下方向)に曲げる際の曲げ剛性であり、タイヤでは径方向の剛性に相当する。このような面内剛性/面外剛性の比とするためには、引き揃える主フィラメントの太さや本数などを適切に設定すればよく、例えば、主フィラメントの引き揃え本数を多くすることで、面内剛性を高めて、面内剛性/面外剛性の比を大きくすることができる。なお、面内剛性/面外剛性の比の上限値は特に限定されないが、通常は25以下である。
図2及び図3に示すように、ベルトプライ(7A)(7B)は、スチールコード(10)を、その長径方向(B)がベルト面(即ち、ベルト外周面)に平行になるように配置することで形成されている。すなわち、ベルトプライ内において、スチールコード(10)は、その短径方向(A)がベルトプライの厚み方向(K)と一致するようにして、所定間隔でコード被覆ゴム(11)内に埋設されている。そのため、スチールコード(10)は、その長径方向(B)がトレッド面に平行になるように配置される。このように構成することにより、スチールコード(10)をゴム被覆する際に加工しやすく、またベルトプライの厚みを薄くしてタイヤ重量の増加を抑えることができる。また、得られたベルトプライでは、タイヤ幅方向における曲げ剛性が高くなるので、操縦安定性能を向上することができ、また、タイヤ径方向における曲げ剛性が低くなるので、エンベロープ性を高めて接地面積を上げることができる。
次に、ベルトプライの幅方向端部を覆うゴムシート(6)について説明する。
ゴムシート(6)としては、その厚み(T1)が、ベルトプライの厚み(T2)の0.5倍〜1.2倍であるものが用いられる(図2参照)。被覆対象であるベルトプライの厚み(T2)に対して、0.5倍以上の厚みを持つゴムシート(6)を用いることにより、ゴムシート(6)からなる保護層に求められる剛性を確保してエッジセパレーションを抑制することができる。また、ゴムシート(6)の厚み(T1)がベルトプライ厚み(T2)の1.2倍以下であることにより、上記保護層におけるゴムの発熱を抑えることができ、エッジセパレーションを抑制することができる。なお、ゴムシート(6)の厚みは、ベルトプライの内面側と外面側とで同一でも異なってもよいが、異なる場合、内面側と外面側のどちらの厚みも、ベルトプライ厚み(T2)の0.5倍〜1.2倍とすることが好ましい。通常は、1枚のゴムシート(6)を折り返すようにしてベルトプライの幅方向端部を包み込むので、内面側と外面側のゴムシート(6)の厚みは同一となる。
ゴムシート(6)は、ベルトプライ(7A)(7B)の幅方向端部をそれぞれ、その厚み(T2)の10倍以上の幅(W)にわたって覆うように設けられる(図2参照)。すなわち、ベルトプライの幅方向端部においてゴムシート(6)により覆われる部分の幅(W)は、ベルトプライ厚み(T2)の10倍以上に設定される。これにより、ゴムシート(6)によるエッジセパレーションの抑制効果を高めることができる。上記幅(W)の上限は特に限定されないが、ベルトプライ厚み(T2)の30倍以下であることが好ましく、より好ましくは20倍以下である。なお、上記幅(W)は、ベルトプライの内面側と外面側とで同一でも異なってもよいが、異なる場合、内面側と外面側のどちらの幅(W)も、ベルトプライ厚み(T2)の10倍以上とすることが好ましい。
ゴムシート(6)としては、その硬度がベルトプライ(7A)(7B)のコード被覆ゴム(11)の硬度に対して、100±5%(即ち、95〜105%)の範囲内のものが用いられる。すなわち、本実施形態では、コード被覆ゴム(11)と同等の硬度を持つゴムシート(6)を用いることを特徴とする。ゴムシート(6)の硬度が低すぎると、ベルトプライ端部を保護する保護層としての剛性を十分に確保することができず、エッジセパレーションの抑制効果に劣る。ゴムシート(6)の硬度が高すぎても、エッジセパレーションの抑制効果が低下してしまう。
なお、ゴムシート(6)のためのゴム組成物としては、コード被覆ゴム(11)のためのゴム組成物に対し、基本配合が同じものを用いることができる。基本配合とは、ゴム成分であるジエン系ゴムが共通する配合であり、更にカーボンブラックの種類ないしグレードと、その他の添加剤の種類及び配合量が共通しているものを用いることもできる。硬度の調整は、補強剤であるカーボンブラックの配合量や、加硫剤である硫黄の配合量を調整することにより行うことができる。なお、ジエン系ゴムとしては天然ゴムを主成分とすることが好ましい。
以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例における各測定方法は以下の通りである。
・フィラメント径、コード径:JIS G3510に準拠し、所定の厚み計により金属フィラメント及びスチールコードの直径を計測した。コード径については、長径側の外径(長径D1)と短径側の外径(短径D2)を計測した。
・面内剛性、面外剛性、面内剛性/面外剛性:図5に示す断面形状の面外剛性測定用サンプルと図6に示す断面形状の面内剛性測定用サンプルを作製した。
面外剛性測定用サンプルは、スチールコードを、図5に示すように、その長径方向がトッピング反の表面に平行になるように打ち込み本数=15本/25.4mmで配置し、その上下の被覆ゴム厚みを0.50mmとして、反幅300mmにてトッピング反を作製した。得られたトッピング反を160℃×20分で加硫し、スチールコードが8本含まれるように切断して面外剛性測定用サンプルを得た。
面内剛性測定用サンプルは、未加硫の上記トッピング反を長径方向同士が平行になるように8枚重ね合わせてから、160℃×20分で加硫し、図6に示すように切り出すことで、スチールコードが8本含まれる面内剛性測定用サンプルを得た。
面内剛性及び面外剛性の測定は、図7に示すように、一対の支えロール(22)(22)上にサンプル(20)をおき、上方から押込み治具(24)を用いて押込み量30mmでサンプル(20)を10回押し込み、10回目の押込み時における5mm押し込んだときの荷重を測定し、この荷重をそれぞれ面内剛性及び面外剛性とした。これらはともに、スチールコード8本当たりの曲げ剛性である。支えロール(22)は、回転時の負荷(回転抵抗)がほぼない回転自在のロールであり、ロール径は20mm、ロール間距離(軸間距離)は100mmとした。サンプル(20)は、スチールコードの長手方向Nが支えロール(22)の軸方向に垂直になるように配置し、かつ、図5,6に示した各サンプルの上方から押込み治具で押し込まれるように配置した。押込み治具(24)は、直径15mmのロールであり、押込み速度は300mm/分とした。
なお、トッピング反を作製する際の被覆用ゴム組成物の配合は以下の通りである。すなわち、天然ゴム(RSS#3)100質量部に対し、カーボンブラック(N330、東海カーボン(株)製)60質量部、亜鉛華8質量部、ステアリン酸コバルト(ジャパンエナジー製)2.0質量部、老化防止剤(大内新興化学工業(株)製ノクラック6C)2.0質量部、ステアリン酸0.5質量部、硫黄(四国化成工業(株)製)7.0質量部、加硫促進剤(大内新興化学工業(株)製ノクセラーDZ)1.0質量部を配合した。
・硬度:JIS K6253に準拠したデュロメータ タイプAにより、150℃×30分で加硫した試験片(厚みが12mm以上のもの)について、常温(23℃)での硬度を測定した。
・接地長比:使用リムと空気圧はJATMA YEAR BOOK 2012所載の条件とし、荷重は同所載の最大荷重とした。測定は、感圧紙(冨士フィルム社製「極著低圧用」)の上にタイヤを載せ、該最大荷重をかけて実施し、トレッドショルダー部(S)とセンター部(C)との接地長の比(C/S)を求めた。接地長比は1に近いほど、操縦安定性能に優れることを意味する。
・ベルトエッジセパレーション:FMVSS139(UTQG)に準拠し、表面が平滑な鋼製で、直径1700mmのドラム試験機を用いて行った。タイヤ内圧は180kPaで、荷重は最大時でJATMA規定の最大荷重の100%とした。120km/hで10000km走行させ、その時点で台上評価を終了し、セパレーション量(スチールコードがゴムから離れている長さ)を測定した。測定は0.5mm単位で行った。なお、10000km走行前の時点で故障したものについては、その段階で台上評価を終了し、セパレーション量を測定した。結果は、「走行距離(km)−セパレーション量(mm)」として表中に示した。評価としては、10000km又はそれ以前の段階で故障した場合、その原因がベルトエッジセパレーションであれば、エッジセパレーション抑制性能は不良である。また、10000kmの時点で故障していなくても、セパレーション量が1.0mm以上であれば、エッジセパレーション抑制性能は不良である。
[第1実施例]
下記表1に示す構造を持つスチールコードを作製した。比較例1のスチールコードは、2本の金属フィラメントを引き揃えた芯部の周りに、同一径の2本の金属フィラメントを撚り合わせてなる2+2の複層撚り構造である。実施例1〜4及び比較例2〜10のスチールコードは、5本の真直の主フィラメント(直径d=0.20mm)を撚り合わせることなく1列に引き揃えて配置した主フィラメント束を、1本の真直のラッピングフィラメント(直径d0=0.15mm)でラッピングしてなる5+1構造のスチールコード(5×0.20+1×0.15 92C)である。
得られたスチールコードをベルトコードとして用いて、表1に示すベルト及びベルトカバーテープ(ゴムシート)の構成に従い、図1に示す断面形状を持つタイヤサイズ:195/50R15 82Hのラジアルタイヤを、常法に従い加硫成形した。各タイヤについて、ベルト及びベルトカバーテープ以外の構成は、全て共通の構成とした。
なお、カーカスプライは、ポリエステルコード1670dtex/2、打ち込み数22本/25mmのトッピング反を1プライ用い、コードがタイヤ赤道線に対して垂直になるように配し、それぞれの端末を、ビードコアを経て巻き上げた。ベルトプライ(7A)/(7B)におけるスチールコードの角度は、タイヤ周方向に対して+25°/−25°とした。また、ベルト補強層は、ナイロン66コード1400dtex/1、打ち込み本数24本/25mmとした。
各タイヤは、ベルト強力がほぼ同一となるように、スチールコードの打ち込み本数を設定した。実施例1〜4及び比較例2〜10において、ベルトプライは、スチールコードをその長径方向がベルト面に平行になるように、表1記載の打ち込み本数にて配置した上で、カレンダー装置を用いて、スチールコードの上下からゴムを被覆し、反幅300mm、厚み0.80mmのトッピング反を作製した。得られたトッピング反の質量を測定して、タイヤ一本当たりのベルト質量を算出し、比較例1を100とする指数で、表1中に示した。
ベルトプライに用いたコード被覆ゴムの配合は、天然ゴム(RSS#3)100質量部に対し、カーボンブラック(N330、東海カーボン(株)製)60質量部、亜鉛華8質量部、ステアリン酸コバルト(ジャパンエナジー製)2.0質量部、老化防止剤(大内新興化学工業(株)製ノクラック6C)2.0質量部、ステアリン酸0.5質量部、硫黄(四国化成工業(株)製)7.0質量部、加硫促進剤(大内新興化学工業(株)製ノクセラーDZ)1.0質量部であり、ゴム硬度は71であった。
ベルトカバーテープの配合は、天然ゴム(RSS#3)100質量部に対し、カーボンブラック(N330、東海カーボン(株)製)58質量部、亜鉛華8質量部、ステアリン酸コバルト(ジャパンエナジー製)2.0質量部、老化防止剤(大内新興化学工業(株)製ノクラック6C)2.0質量部、ステアリン酸0.5質量部、硫黄(四国化成工業(株)製)7.0質量部、加硫促進剤(大内新興化学工業(株)製ノクセラーDZ)1.0質量部であり、ゴム硬度は69であった。
得られた各タイヤについて、トレッドセンター部とショルダー部の接地圧力比及び接地長比を測定するとともに、ベルト耐久性テストとしてベルトエッジセパレーションを測定した。
結果は表1に示す通り、複層撚り構造のスチールコードを用いた比較例1に対し、面内剛性/面外剛性の比が大きいスチールコードをベルトプライに用いた比較例2であると、接地長比が高く、操縦安定性能が顕著に改善されており、またベルトも軽量化されていた。しかしながら、比較例2では、ベルトプライの端部をベルトカバーテープで覆っていないため、ベルトエッジセパレーションが大きく、耐久性に劣っていた。
比較例3〜5では、ベルトプライの端部をベルトカバーテープで覆ったものの、その厚み(T1)が0.30mmと薄く、ベルトエッジセパレーションの抑制効果に劣っていた。比較例8〜10では、ベルトカバーテープの厚み(T1)が1.1mmと厚すぎたため、ベルトエッジセパレーションの抑制効果に劣っていた。比較例6,7では、ベルトカバーテープの厚み(T1)は適切であったものの、ベルトプライの端部を覆う幅(W)が小さかったため、ベルトエッジセパレーションの抑制効果に劣っていた。
これに対し、実施例1〜4では、操縦安定性能と軽量化を両立しつつ、ベルトエッジセパレーションの抑制効果に優れていた。
Figure 2014121923
[第2実施例]
上記実施例1と同様の5+1構造のスチールコード(5×0.20+1×0.15 92C)をベルトコードとして用いて、下記表2に示すベルト及びベルトカバーテープ(ゴムシート)の構成に従い、実施例1と同様にして195/50R15 82Hのラジアルタイヤを作製した。
ベルトカバーテープの厚み(T1)は0.60mmとし、ベルトプライ端部を覆う幅(W)は15mmとした。ベルトカバーテープの配合を下記表2に示す通りとし、その他は、ベルトプライの厚み(T2=0.80mm)及び配合(ゴム硬度=71)を含めて、実施例1と同じ構成とした。
得られた各タイヤについて、ベルト耐久性テストとしてベルトエッジセパレーションを測定した。
結果は表2に示す通り、比較例11では、ベルトカバーテープのゴム硬度が低く、ベルトエッジセパレーションの抑制効果に劣っていた。また、比較例12では、ベルトカバーテープのゴム硬度が高すぎて、ベルトエッジセパレーションの抑制効果に劣っていた。これに対し、ベルトカバーテープのゴム硬度がベルトプライのコード被覆ゴムの硬度と略同等である実施例5,6では、ベルトエッジセパレーションの抑制効果に優れていた。
Figure 2014121923
本発明は、乗用車用タイヤを始めとする各種の空気入りラジアルタイヤに好適に用いることができる。
3…トレッド部、4…カーカス層、6…ベルトカバーテープ(ゴムシート)、7…ベルト、7A,7B…ベルトプライ、10…スチールコード、12…主フィラメント、13…主フィラメント束、14…ラッピングフィラメント、A…スチールコードの短径方向、B…スチールコードの長径方向

Claims (3)

  1. トレッド部におけるカーカス層の外周側に、スチールコードをタイヤ周方向に対して傾斜配列した少なくとも2枚のベルトプライからなるベルトを備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記ベルトプライは、長径と短径を持つ扁平な断面形状を有して長径方向での曲げ剛性が短径方向での曲げ剛性よりも大きいスチールコードを、長径方向がベルト面に平行になるよう配置してなり、
    前記ベルトプライの幅方向端部が、当該ベルトプライの厚みの10倍以上の幅にわたって、当該ベルトプライの厚みの0.5倍〜1.2倍の厚みを有するゴムシートで覆われており、前記ゴムシートの硬度が前記ベルトプライのコード被覆ゴムの硬度に対して100±5%の範囲内である
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記スチールコードは、短径方向での曲げ剛性である面外剛性に対する長径方向での曲げ剛性である面内剛性の比(面内剛性/面外剛性)が10以上である
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記スチールコードは、複数本の金属フィラメントを撚り合わせることなく一列に引き揃えた主フィラメント束を、1本のラッピングフィラメントでラッピングしてなるスチールコードである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
JP2012278433A 2012-12-20 2012-12-20 空気入りタイヤ Pending JP2014121923A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012278433A JP2014121923A (ja) 2012-12-20 2012-12-20 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012278433A JP2014121923A (ja) 2012-12-20 2012-12-20 空気入りタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014121923A true JP2014121923A (ja) 2014-07-03

Family

ID=51402819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012278433A Pending JP2014121923A (ja) 2012-12-20 2012-12-20 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014121923A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017109695A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2018108756A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2018108759A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
CN112867609A (zh) * 2018-10-17 2021-05-28 株式会社普利司通 轮胎

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4062393A (en) * 1974-03-13 1977-12-13 Uniroyal Ag Pneumatic tire
JPS61119408A (ja) * 1984-11-15 1986-06-06 Bridgestone Corp 耐久性の改善された空気入りタイヤ
JP2003011613A (ja) * 2001-07-04 2003-01-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2004123019A (ja) * 2002-10-04 2004-04-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2004323981A (ja) * 2003-04-21 2004-11-18 Bridgestone Corp ゴム物品補強用スチールコードおよびタイヤ
JP2005178650A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2005280612A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Sumitomo Rubber Ind Ltd トラック及びバス用タイヤ
JP2010173362A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2010264947A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りラジアルタイヤ
JP2012101585A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2012106570A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りラジアルタイヤ
JP2012107353A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ゴム補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4062393A (en) * 1974-03-13 1977-12-13 Uniroyal Ag Pneumatic tire
JPS61119408A (ja) * 1984-11-15 1986-06-06 Bridgestone Corp 耐久性の改善された空気入りタイヤ
JP2003011613A (ja) * 2001-07-04 2003-01-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2004123019A (ja) * 2002-10-04 2004-04-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
JP2004323981A (ja) * 2003-04-21 2004-11-18 Bridgestone Corp ゴム物品補強用スチールコードおよびタイヤ
JP2005178650A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2005280612A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Sumitomo Rubber Ind Ltd トラック及びバス用タイヤ
JP2010173362A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2010264947A (ja) * 2009-05-18 2010-11-25 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りラジアルタイヤ
JP2012101585A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2012106570A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りラジアルタイヤ
JP2012107353A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ゴム補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017109695A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2018108756A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2018108759A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
CN112867609A (zh) * 2018-10-17 2021-05-28 株式会社普利司通 轮胎
US11833867B2 (en) 2018-10-17 2023-12-05 Bridgestone Corporation Tire

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4316660B2 (ja) 空気入りタイヤ
US20140000779A1 (en) Steel cord for rubber article reinforcement and pneumatic radial tire using same
US9211763B2 (en) Pneumatic tire
JP6442228B2 (ja) 乗用車用空気入りタイヤ
WO2013176082A1 (ja) 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
JP2018058515A (ja) 空気入りタイヤ
JP2014121923A (ja) 空気入りタイヤ
JP6109558B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP5549242B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
WO2018083939A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP2010264947A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP6109559B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP3153331A1 (en) Pneumatic tire
JP5953937B2 (ja) 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
JP2012066798A (ja) 空気入りタイヤ
CN113474184B (zh) 充气轮胎
JP2007030719A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP7029286B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6701060B2 (ja) ゴム−コード複合体、タイヤ用補強部材およびこれを用いたタイヤ
JP5013522B2 (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP7408984B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2018108759A (ja) 空気入りタイヤ
JP2013199190A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP6072658B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2013226982A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140612

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160913

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170321