JP2014105023A - 段ボール箱用シート及び段ボール箱 - Google Patents

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【課題】本発明は、結束バンドで結束した際に結束バンドの食い込みを防止しつつ、荷重バランスよく積載でき座屈の生じ難い段ボール箱用シートを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、1枚の段ボール紙からなり、複数のパネルが箱状に組立可能に角部形成用罫線を介して連接し、少なくとも1箇所の角部形成用罫線が中央部に面取り部形成用二重罫線を有する段ボール箱用シートであって、面取り部形成用二重罫線を有する角部形成用罫線が一方のパネル側に凹状に形成されていることを特徴とする。当該段ボール箱用シートは、組立てた際に角部に面取り部が設けられるので結束バンドの食い込みが防止でき、また面取り部が一方のパネル寄りに位置することになるため、面取り部は他方のパネルよりも他方のパネルの表面側に突出する量が少なくなり、これにより座屈が生じ難くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、段ボール箱用シート及び段ボール箱に関する。
段ボール箱は、商品の輸送を行う際に商品を収容する容器として幅広く用いられている。また、商品を収容した複数(例えば3個)の段ボール箱を併設し、樹脂製の結束バンドによって結束することも一般的になされている。
このように結束バンドによって結束された際に樹脂製バンドが段ボール箱に食い込んでしまうことを防止するために段ボール箱の角部に面取り部を設けたものが提案されている。上述のように面取り部を設けた段ボール箱は、1枚の段ボール紙から組み立てられ、組立てられた際に箱状を構成する複数のパネルが角部形成用罫線を介して連接し、この角部形成用罫線が面取り部形成用二重罫線を有している(角部に二重罫線を有するものとして例えば特開2004−59001号公報参照)。
特開2004−59001号公報
しかし、上記のような面取り部形成用二重罫線を含む面を上面(又は下面)として、段ボール箱を積み重ねた際(いわゆる段積みを行った際)、段ボール箱に座屈が生ずることを本発明者は見出した。この原因について本発明者が鋭意検討したところ、面取り部形成用二重罫線により形成される面取り部が、天面パネルよりも上方側に突出してしまうため、積み重ねた際に段ボール箱に作用する荷重のバランスが崩れ、このために座屈が生ずることが判明した。
本発明はこのような不都合に鑑みてなされたものであり、結束バンドで結束した際に結束バンドの食い込みを防止しつつ、荷重バランスよく積載でき座屈の生じ難い段ボール箱用シート及び段ボール箱を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、
1枚の段ボール紙からなり、複数のパネルが箱状に組立可能に角部形成用罫線を介して連接し、少なくとも1箇所の角部形成用罫線が中央部に面取り部形成用二重罫線を有する段ボール箱用シートであって、
上記面取り部形成用二重罫線を有する角部形成用罫線が一方のパネル側に凹状に形成されていることを特徴とする段ボール箱用シートである。
当該段ボール箱用シートは、組立てた際に角部に面取り部が設けられるので、結束バンドによって結束しても結束バンドが食い込むことを防止することができる。また、当該段ボール箱用シートは、面取り部形成用二重罫線を有する角部形成用罫線が一方のパネル側に凹状に形成されているので、組立てた際に面取り部が一方のパネル寄りに位置することになる。このため、面取り部は他方のパネルよりも他方のパネルの表面側に突出する量が少なくなり、これにより座屈が生じ難くなる。
上記面取り部形成用二重罫線を有する角部形成用罫線のみを、一方のパネル側に凹状に形成するとよい。これにより、面取り部形成用二重罫線を有さない角部形成用罫線はパネル同士を区画する所望の直線上に配設されるため、この角部形成用罫線によって各パネルを的確に折り曲げることができる。
さらに、凹状の角部形成用罫線の両端部を基準として、その中央部の面取り部形成用二重罫線の中心軸を、一方のパネル側に位置させるとよい。これにより、当該段ボール箱用シートを組立てた際に面取り部が一方のパネル寄りに位置することになり、このため面取り部は他方のパネルよりも他方のパネルの表面側に突出する量が少なく、座屈の発生を的確に防止できる。
上記凹状の角部形成用罫線を階段状に形成するとよい。これにより、当該段ボール箱用シートを組立て際、角部形成用罫線が階段状であるので、各段の段差が小さくなり、上記角部形成用罫線に沿って折れ曲げやすい。また、角部形成用罫線が階段状となっていることで、中央部を十分に深くすることができ、座屈をより的確に防止することができる。
当該段ボール箱用シートは、直線状に連接される4枚の壁面用パネル及び糊代用パネルを備え、これらの5枚のパネル間の角部形成用罫線のうち少なくとも1つが上記面取り部形成用二重罫線を有するとよい。これにより、糊代用パネルの反対側に位置する壁面用パネルと糊代用パネルとを接合することで、5枚のパネルによって四角筒状部を構成することができ、またこの四角筒状部の角部に面取り部を設けることができ、四角筒状部への結束バンドの食い込みが的確に防止される。
壁面用パネルのうち面積の大きいパネルの両側に、面取り部形成用二重罫線を有する角部形成用罫線が、面積の大きい壁面用パネル側に凹状に形成されているとよい。これにより、面積の大きい壁面用パネル寄りに面取り部が位置することになるため、面積の小さい壁面用パネルを上面及び下面として複数の段ボール箱を積層した際に、座屈が生じ難くすることができる。
糊代用パネルの角部形成用罫線が、面取り部形成用二重罫線を有し、かつ隣接する壁面用パネル側に凹状に形成されているとよい。これにより、糊代用パネルの角部に位置する面取り部が壁面用パネル寄りに位置することになり、糊代部分による座屈の発生を抑制することができる。
糊代用パネルの角部形成用罫線の両端部側かつ壁面用パネル側に略平行に座屈誘導線が形成されているとよい。当該段ボール箱用シートを組立てた当該段ボール箱に座屈が生じるような荷重が作用した場合、上記座屈誘導線の部分に座屈が生じやすく他の部分に座屈が生じ難い。また、上記糊代部分は、上述のように糊代用パネルと壁面用パネルとの重ね合された構造であるため、他の部分に比して厚みが厚く、上記荷重が作用しやすいが、上述のように形成された座屈誘導線によってこの部分が座屈することで、糊代部分が他の部分とフラットになりやすく、当該段ボール箱は十分な強度を維持することができる。
また、上記課題を解決するためになされた発明は、上記構成からなる当該段ボール箱用シートが組み立てられて構成される段ボール箱である。当該段ボール箱は、上述のように角部に面取り部を有するので、結束バンドが食い込むことが防止され、また面取り部が一方のパネル寄りに位置するので、面取り部は他方のパネルよりも他方のパネルの表面側に突出する量が少なくなり、座屈が生じ難い。
以上説明したように、本発明の段ボール箱用シート及び段ボール箱は、結束バンドで結束した際に結束バンドの食い込みを防止しつつ、荷重バランスよく積載でき座屈の生じ難い。
本発明の一実施形態に係る段ボール箱用シートを示す模式的平面図である(段ボール箱の展開図である)。 図1の段ボール箱用シートの要部を拡大した模式的平面図である。 図1の段ボール箱用シートを組立てた状態(段ボール箱)を示す模式的斜視図である。 図3の段ボール箱の使用状態を説明する模式的斜視図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施形態を詳説する。
図3の段ボール箱1は、図1及び図2の1枚の段ボール箱用シート10が組み立てられて構成される。この段ボール箱用シート10は、複数のパネルが箱状に組立可能に角部形成用罫線20を介して連接し、一部の角部形成用罫線20が中央部に面取り部形成用二重罫線21を有している。
上記複数のパネルは、組立てられた際に壁面を構成する壁面用パネル12,13,14,15,17,18と、糊代部分として機能する糊代用パネル11とを有している。当該段ボール箱用シート10は四角筒状部10Aを備え、この四角筒状部10Aは、糊代用パネル11と、上記壁面用パネルとしての4枚のパネル12,13,14,15とを有している。具体的には、四角筒状部10Aは、糊代用パネル11、第1側面パネル12、底面パネル13、第2側面パネル14及び天面パネル15がこの順で直線状に連接されて構成されている。また、当該段ボール箱用シート10は、上記壁面用パネルとして、天面パネル15及び底面パネル13の各端縁から延出する二対の外フラップ17と、上記各側面パネル12,14の各端縁から延出する二対の内フラップ18とを備えている。
この段ボール箱1は、封緘状態で直方体形状に形成され、均一な厚さの一枚の段ボールシートを用いて形成される。そして、段ボール箱1には、封緘状態において商品が収容される。ここで、当該段ボール箱1のサイズとしては特に限定されず、内容物である商品の大きさ等を考慮して適宜設定される。例えば、内容物がインスタント麺等の食品である場合には、段ボール箱1の大きさとしては幅(内寸)10cm以上20cm以下で奥行(内寸)30cm以上40cm以下とすることが可能である。また、段ボール箱1の高さ(内寸)も適宜設定可能であるが、例えば30cm以上40cm以下とすることができる。なお、段ボール箱1における上記幅は天面パネル15及び底面パネル13の幅に相当し、上記奥行は四角筒状部10Aの軸方向の長さに相当し、上記高さは第1側面パネル12及び第2側面パネル14の幅に相当する。なお、それぞれ内寸とは直方体形状に形成された状態(箱状態)において内部の収容空間部の大きさを意味する。
また、段ボール箱1には、上述のように四角筒状部10Aの構成部位(第1側面パネル12、底面パネル13、第2側面パネル14、天面パネル15及び糊代用パネル11)の連接部位、及び各フラップ17,18が延出される上記各構成部位の端縁に折り曲げを容易に行うための上記角部形成用罫線20が形成されている。図1の段ボール箱1の展開図中の細線はこの角部形成用罫線20を示している(なお図2では細線を用いずに図示している)。この角部形成用罫線20としては、特に限定されるものではないが、罫線加工によって形成することが可能である。なお、角部形成用罫線20の具体的な説明については後述する。
天面パネル15及び底面パネル13は、略同型及び略同サイズの矩形形状を有している。第1側面パネル12及び第2側面パネル14も略同型及び略同サイズの矩形形状を有している。なお、第1側面パネル12及び第2側面パネル14は、天面パネル15及び底面パネル13よりも面積が大きく設けられている。また、天面パネル15、底面パネル13、第1側面パネル12及び第2側面パネル14は一方向(奥行方向)の長さが略等しく、これらのパネル12,13,14,15によって直方体形状を有する四角筒状部10Aが形成される。
糊代用パネル11は、略矩形形状を有している。この糊代用パネル11は、上記一方向の長さが上記第1側面パネル12等と略等しく設けられている。また、糊代用パネル11は、幅が天面パネル15及び底面パネル13の幅よりも小さく、例えば0.3倍以上0.5倍以下程度に設けられている。
上記第1側面パネル12は、上述のように一方の側縁に底面パネル13が連接され、この底面パネル13が連接された側と反対側の側縁に糊代用パネル11が連接されている。また、上記第2側面パネル14は、上述のように各側縁に底面パネル13及び天面パネル15が連接されている。当該段ボール箱1は、天面パネル15と糊代用パネル11とを接合することによって四角筒状部10Aが筒状に設けられる。
なお、上記天面パネル15には、糊代用パネル11が重ね合される部分に切欠15aを有している。この切欠15aは、糊代用パネル11より面積が狭く設けられている。この切欠15aの幅は、特に限定されるものではないが、例えば天面パネル15の幅の0.1倍以上0.2倍以下とすることができる。
当該段ボール箱1は、上述のように四角筒状部10Aを筒状に設けた後、4つの内フラップ18を四角筒状部10Aの内側に向かって略直角に折り込み、その後4つの外フラップ17を内フラップ18に重なるようにそれぞれ四角筒状部10Aの内側に向かって略直角に折り込むことで、2つの対面する壁面を形成することができる。そして、外フラップ17の閉塞状態を確保することで(例えば外フラップ17を粘着テープで固定等)、当該段ボール箱1の封緘状態が完成する。
上記各フラップ17,18は略方形に形成されている。また、外フラップ17は、自由端側に、箱状態において互いに突き合わされる突き合わせ部17aを有している。この突き合わせ部17aは、外フラップ17の自由端の中央に設けられている。また、外フラップ17の自由端は、上記突き合わせ部17aの両側に突き合せ部17aよりも幅の短い(突出しない)段部17bを有している。
当該段ボール箱用シート10で商品を梱包する手順は、例えば、次のようにすることができる。まず、上述のように四角筒状部10Aを形成した後に、一対の内フラップ18及び一対の外フラップ17を折り曲げることによって、一方の壁面のみを開放した状態の段ボール箱1を組立てる。そして、この開放された状態の段ボール箱1に商品を収容した後に、開放されていた壁面を、一対の内フラップ18及び一対の外フラップ17を折り曲げることで閉塞し、これにより当該段ボール箱1による商品の梱包が完成する。
当該段ボール箱用シート10を構成する段ボールシートとしては、強度の高さ及び加工成形の容易さの観点から、波形に形成された中芯、この中芯の表面側に積層される表ライナ及び裏面側に積層される裏ライナを備える両面段ボールが用いられている。なお、四角筒状部10Aの周方向と、この段ボールシートの波目方向(中芯の稜線に沿う方向)とは平行に配設される。
当該段ボール箱用シート10は、上記面取り部形成用二重罫線21を有する角部形成用罫線20が一方のパネル側に凹状に形成されている。この面取り部形成用二重罫線21を有する角部形成用罫線20は四角筒状部10Aに設けられている。具体的には、糊代用パネル11と第1側面パネル12との間、第1側面パネル12と底面パネル13との間、底面パネル13と第2側面パネル14との間、及び第2側面パネル14と天面パネル15との間の角部形成用罫線20がそれぞれ上記面取り部形成用二重罫線21を有している。
この面取り部形成用二重罫線21は、面積の大きい壁面用パネル側に凹状に形成されている。つまり、面取り部形成用二重罫線21は、天面パネル15、底面パネル13及び糊代用パネル11側ではなく、第1側面パネル12又は第2側面パネル14側に凹状に形成されている。また、上記凹状の角部形成用罫線20は、その両端部を基準として、中央部の面取り部形成用二重罫線21の中心軸(形成される面取り部2の長手方向の中心軸)が、面積の大きい壁面用パネル12,14側に位置している。さらに、上記凹状の面取り部形成用二重罫線21は階段状に形成されている。
具体的に説明すると、上記凹状の角部形成用罫線20は、上述のように中央部に設けられる面取り部形成用二重罫線21と、この面取り部形成用二重罫線21から両端側に向けて延出する一対の第1階段用罫線25、両端部に設けられる一対の第2階段用罫線26、上記第1階段用罫線25と第2階段用罫線26との間に設けられる一対の第3階段用罫線27、及び隣り合う各階段用罫線を連結する傾斜罫線28を有している。この角部形成用罫線20は、左右対称形状となっている。
上記各階段用罫線は、組み立てた際に鉛直方向に沿うように形成され、それぞれ略平行に設けられている。上記各傾斜罫線28は、傾斜した直線からなり、各傾斜罫線28は、隣り合う第2階段用罫線26と第3階段用罫線27との間、及び隣り合う第3階段用罫線27と第1階段用罫線25との間に設けられ、各階段用罫線を連結している。
上記面取り部形成用二重罫線21は、上記第1階段用罫線25から分岐する二対の分岐罫線22と、分岐罫線22同士を連結する一対の中央罫線23とを有している。この面取り部形成用二重罫線21は左右対称形状となっている。換言すると、面取り部形成用二重罫線21は、扁平した六角形状を有している。
上記一対の中央罫線23は、互いに平行に設けられ、上記第1階段用罫線25等と平行に設けられている。一対のうち一方の中央罫線23は、一方のパネル(第1側面パネル12又は第2側面パネル14)側に設けられ、他方の中央罫線23は、上記一対の第2階段用罫線26を結んだ仮想直線に近接した位置(仮想直線上)に設けられている。そして、この面取り部形成用二重罫線21の中心軸が、上記一対の第1階段用罫線25を結んだ仮想直線に近接した位置に設けられている。なお、上記一方の中央罫線23と第1階段用罫線25との段差は、他方の中央罫線23と中央罫線23との段差よりも大きく設けられている。具体的には、例えば一方の中央罫線23が第1階段用罫線25との段差が3mmで、他方の中央罫線23が第1階段用罫線25との段差が2mmで設けられる。
また、当該段ボール箱用シート10は、糊代用パネル11の角部形成用罫線20の両端部側かつ壁面用パネル側に略平行に座屈誘導線29が形成されている。この座屈誘導線29は、上記第2階段用罫線24に平行に形成されている。この座屈誘導線29は、例えばミシン目やノッチ等によって形成することができる。また、この座屈誘導線29と第2階段用罫線26との間隔としては、特に限定されるものではないが、段ボール紙の厚みより若干大きい程度とすることが好ましく、具体的には3mm以上7mm以下が好ましく、4mm以上6mm以下がさらに好ましい。
なお、当該段ボール箱用シート10は、上記面取り部形成用二重罫線21を有する角部形成用罫線20のみが凹状に形成されている。つまり、上記外フラップ17の角部形成用罫線20及び内フラップ18の角部形成用罫線20には、上記面取り部形成用二重罫線21は形成されておらず、この面取り部形成用二重罫線21が形成されていない角部形成用罫線20は、一本の直線で形成されている。
上述の構成からなる当該段ボール箱1には既述のように商品が収容され、この商品が収容された複数(例えば3個)の当該段ボール箱1を図4に示すように面積の大きいパネル同士を当接させた状態で併設し、樹脂製の結束バンド(図示省略)によって結束して用いられる。この際に、当該段ボール箱1は、角部に面取り部2を有するため、結束バンドが食い込むことを防止することができる。特に梅雨時期等の湿気によって当該段ボール箱1が胴膨れした際に、結束バンドが食い込みやすいが、このような結束バンドの食い込みを的確に防止することができる。
また、上記のように結束された当該段ボール箱1は段積み、つまり結束された当該段ボール箱1の上に他の段ボール箱が積層されることがある。この際、当該段ボール箱用シート10は、面取り部形成用二重罫線21を有する角部形成用罫線20が第1側面パネル12又は第2側面パネル14側に凹状に形成されているので、組立てた際に面取り部2が天面及び底面側よりも側壁寄りに位置することになる。このため、面取り部2は天面パネル15よりも上方及び底面パネル13よりも下方に突出する量が少なくなり、段積みした際に座屈が生じ難い。さらに、凹状の角部形成用罫線20の両端部を基準として、その中央部の面取り部形成用二重罫線21の中心軸を、第1側面パネル12又は第2側面パネル14側に位置させているため、面取り部2の上述の突出する量を少なくすることができ、座屈が生じ難い。特に梅雨時期等において胴膨れにより座屈が生じやすいが、当該段ボール箱1はこのような座屈を的確に防止することができる。
さらに、上記糊代部の角部形成用罫線20は、面取り部形成用二重罫線21を有し、かつ隣接する第2側面パネル14側に凹状に形成されているため、糊代部分による座屈の発生を抑制することができる。特に、糊代部分は糊代用パネル11と天面パネル15との二重構造となっているため、この糊代部分において面取り部2が天面側に突出する量が多いと、座屈の原因となりやすいので、糊代部の角部形成用罫線20を上記構成とすることで、座屈をより的確に防止することができる。
また、上記天面パネル15は、糊代用パネル11が重ね合される箇所に糊代用パネル11よりも面積の小さい切欠15aを自由端側に有し、これにより糊代部分が折り曲げられて形成される角部付近においては糊代用パネル11のみの構造となっているため、糊代用パネル11の厚みから生ずる座屈を防止することができる。
さらに、糊代用パネルの角部形成用罫線20の両端部側かつ第1側面パネル12側に略平行に座屈誘導線29を形成しているので、当該段ボール箱1に座屈が生じるような荷重が作用した場合であっても、上記座屈誘導線29の部分に座屈が生じやすく他の部分に座屈が生じ難い。また、上記糊代部分は上述のように糊代用パネルと壁面用パネルとの重ね合された構造であるため、上記荷重が作用しやすいが、上述のように座屈誘導線29によって座屈することで、糊代部分が他の部分とフラットになりやすく、当該段ボール箱1は十分な強度を維持することができる。
また、上記面取り部形成用二重罫線21を有する角部形成用罫線20のみを、一方のパネル側に凹状に形成し、面取り部形成用二重罫線21を有さない角部形成用罫線20(各フラップの角部形成用罫線)はパネル同士を区画する所望の直線上に配設されるため、この角部形成用罫線20によって各パネルを的確に折り曲げることができる。
さらに、当該段ボール箱1は、凹状の角部形成用罫線20を階段状に形成、つまり第2階段用罫線26と第1階段用罫線25との間に形成される第3階段用罫線27を有しているため、各階段用罫線(段)間の段差が小さくなり、各罫線に沿って折れ曲げやすい。また、階段状に形成されていることで、各段の段差が小さくなり、上記角部形成用罫線20に沿って折れ曲げやすい。また、階段状となっていることで、中央部の面取り部形成用二重罫線21を十分に深くする(一方のパネル側に設ける)ことができ、座屈をより的確に防止することができる。さらに、上記角部形成用罫線20が、両端に一対の第2階段用罫線26を備えるため、段積みの際の安定性に優れる。
また、面取り部形成用二重罫線21が、二対の分岐罫線22と一対の中央罫線23とを有するので、角部形成用罫線20の他の部分(第2階段用罫線26、傾斜罫線28、第3階段用罫線27及び第1階段用罫線25)の折れ曲がりに伴って面取り部形成用二重罫線21が折れ曲がり易く、的確に面取り部2が形成される。
なお、上記実施形態は上記構成から上述の利点を奏するものであったが、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内において適宜設計変更可能である。
つまり、上記実施形態にあっては、四角筒状部10Aの角部に面取り部2を設けるものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、外フラップの角部形成用罫線に面取り部形成用二重罫線を設け、この角部形成用罫線を一方のパネル側に凹状に設けることも適宜設計変更可能な事項である。
また、角部形成用罫線20を凹状に設ける際に、上記のような階段状に設けるものに限定されるものではなく、例えば角部形成用罫線が、面取り部形成用二重罫線と、この面取り部形成用二重罫線から四角筒状部の両端まで延出する一対の罫線とを有し、この両端までに延設される罫線が端部から中央部にかけて一方のパネル側に傾斜する直線状で設けられたものも採用可能である。
さらに、角部形成用罫線20を階段状に設ける場合にあっても、上述のような2段のものに限定されるものではなく、3段以上に設けられるものも採用可能であり、さらには各階段用罫線が平行であることも必須ではない。
なお、上記のように一対の第2階段用罫線26を設ける場合、各第2階段用罫線26の長さとしては、特に限定されるものではないが、四角筒状部10Aの一方向(奥行方向)の長さの5%以上が好ましく、10%以上がより好ましく、12%以上がさらに好ましい。各第2階段用罫線26の長さが、上記下限未満の場合は、段積みの際の安定性が低下するおそれがある。一方、第2階段用罫線26の長さとしては四角筒状部10Aの一方向の長さの25%以下が好ましく、20%以下がより好ましく、18%以下がさらに好ましい。各第2階段用罫線26の長さが、上記上限を超える場合は、角部形成用罫線20を凹状に形成する領域が狭くなり、角部形成用罫線20を十分に凹状に形成できない、つまりは面取り部2が天面又は底面側に表出する量が大きくなり、座屈を的確に防止できなくなるおそれがある。
また、上記のように一対の第3階段用罫線27を設ける場合、各第3階段用罫線の長さとしては、特に限定されないが、四角筒状部10Aの一方向の長さの5%以上が好ましく、10%以上がより好ましく、15%以上がさらに好ましい。各第3階段用罫線27の長さが、上記下限未満の場合は、傾斜罫線28に対して第3階段用罫線27の長さが短くなり、第3階段用罫線27に沿って折れ曲がりにくくなるおそれがある。一方、各第3階段用罫線27の長さは四角筒状部10Aの一方向の長さの25%以下が好ましく、20%以下がより好ましく、15%以下がさらに好ましい。各第3階段用罫線27の長さが、上記上限を超える場合は、第2階段用罫線26、第1階段用罫線25及び面取り部形成用二重罫線21の長さが短くなり過ぎるおそれがある。
さらに、上記のような一対の第1階段用罫線25を設ける場合、各第1階段用罫線25の長さとしては、特に限定されないが、四角筒状部10Aの一方向の長さの3%以上が好ましく、5%以上がより好ましく、7%以上がさらに好ましい。各第1階段用罫線25の長さが上記下限未満の場合は、第1階段用罫線に沿って折れ曲がり難くなるおそれがある。一方、各第1階段用罫線25の長さとしては四角筒状部10Aの一方向の長さの25%以下が好ましく、20%以下がより好ましく、15%以下がさらに好ましい。各第1階段用罫線25の長さが上記上限を超える場合は、角部形成用罫線20の他の部分(第2階段用罫線26等)の長さが短くなり過ぎるおそれがある。
また、面取り部形成用二重罫線21の長さとしては、特に限定されないが、四角筒状部10Aの一方向の長さの5%以上が好ましく、10%以上がより好ましく、15%以上がさらに好ましい。各第2階段用罫線26の長さが上記下限未満の場合は、結束バンドが的確に当接しなくなるおそれがある。一方、面取り部形成用二重罫線21の長さとしては四角筒状部10Aの一方向の長さの30%以下が好ましく、25%以下がより好ましく、20%以下がさらに好ましい。面取り部形成用二重罫線21の長さが上記上限を超える場合は、角部形成用罫線20の他の部分(第1階段用罫線25等)の長さが短くなり過ぎるおそれがある。
さらに、面取り部形成用二重罫線21が、上記実施形態のように二対の分岐罫線22と、一対の中央罫線23とを有している場合、中央罫線23の長さとしては、特に限定されないが、面取り部形成用二重罫線21の長さの60%以上が好ましく、70%以上がより好ましい。中央罫線23の長さが上記下限未満の場合は、結束バンドが分岐罫線22に当接してしまい、分岐罫線22に結束バンドが食い込むおそれが生ずる。一方、中央罫線23の長さとしては、面取り部用二重罫線21の長さの95%以下が好ましく、90%以下がより好ましい。中央罫線23の長さが上記上限を超えると、分岐罫線22の長さが短くなり過ぎ、面取り部形成用二重罫線21に沿って折れ曲がり難くなり、面取り部2が的確に形成されなくなるおそれを生ずる。
また、隣り合う上記各階段用罫線の段差(例えば第2階段用罫線26と第3階段用罫線27との段差)としては、特に限定されないが、0.3mm以上が好ましく、0.5mm以上がより好ましい。この段差が上記下限未満であると、角部形成用罫線20を十分に凹状に形成できないおそれがあり、座屈を的確に防止できないおそれがある。一方、上記段差としては、1.5mm以下が好ましく、1.2mm以下がより好ましい。この段差が上記上限を超えると、角部形成用罫線20に沿って的確に折り曲げられなくなるおそれがある。
さらに、角部形成用罫線20における第2階段用罫線26と第1階段用罫線25との段差としては、特に限定されないが、1mm以上が好ましく、1.5mm以上がより好ましい。この段差が上記下限未満であると、角部形成用罫線20を十分に凹状に形成できないおそれがある。一方、上記段差としては、段ボール紙の厚み以下であることが好ましい。この段差が段ボール紙の厚みを超える場合は、角部形成用罫線20に沿って折れ曲げにくくなる。
また、面取り部形成用二重罫線21の幅(一対の中央罫線23同士の間隔)としては、特に限定されるものではないが、角部形成用罫線20の凹状の凹み量(第1階段用罫線25と第2階段用罫線26との段差)の1倍以上が好ましく、2倍以上がより好ましい。この幅が上記下限未満であると、面取り部2が小さすぎ、結束バンドの食い込みが生ずるおそれがある。一方、上記面取り部形成用二重罫線21の幅としては、4倍以下が好ましく、3倍以下がより好ましい。上記幅が上記上限を超えると、面取り部2が他方のパネル(天面パネル15又は底面パネル13)の表面に突出してしまい、座屈防止の効果が的確に得られないおそれが生ずる。
さらに、面取り部形成用二重罫線21の一方の中央罫線23(一方のパネル側に向けた凹状の凹み方向の中央罫線)と第1階段用罫線25との段差としては、特に限定されないが、他方の中央罫線23(天面パネル15又は底面パネル13側の中央罫線23)と第1階段用罫線25との段差の1倍以上が好ましく、1.2倍以上であることがより好ましい。一方、面取り部形成用二重罫線21の一方の中央罫線23と第1階段用罫線25との段差としては、他方の中央罫線23と第1階段用罫線25との段差の2倍以下が好ましく、1.8倍以下であることがより好ましい。上記段差が上記範囲内にあることで、面取り部2としての機能を十分に発揮しつつ、座屈防止の効果を的確に得られる。
上記各傾斜罫線28の傾斜角度(各階段用罫線と傾斜罫線28とがなす鋭角)及び上記各分岐罫線22の傾斜角度(分岐罫線22と中央罫線23とがなす角度)としては、特に限定されないが、鈍角であることが好ましく、100°以上がより好ましく、120°がさらに好ましい。一方、上記傾斜角度としては、160°以下が好ましく、150°以下がより好ましい。上記傾斜角度が上記範囲内にあることで、傾斜罫線28及び分岐罫線22に沿って容易かつ確実に折り曲げることができる。
さらに、当該段ボール箱1及び段ボール箱用シート10は、その他の構成を種々採用することが可能であり、例えば開封用の切り取り線等を適宜設けることも可能である。
本発明の段ボール箱用シート及び段ボール箱は、種々の商品を包装する箱などに好適に用いられる。
1 段ボール箱
2 面取り部
10 段ボール箱用シート
10A 四角筒状部
11 糊代用パネル
12 第1側面パネル
13 底面パネル
14 第2側面パネル
15 天面パネル
15a 切欠
17 外フラップ
17a 突き合わせ部
17b 段部
18 内フラップ
20 角部形成用罫線
21 面取り部形成用二重罫線
22 分岐罫線
23 中央罫線
25 第1階段用罫線
26 第2階段用罫線
27 第3階段用罫線
28 傾斜罫線
29 座屈誘導線

Claims (9)

  1. 1枚の段ボール紙からなり、複数のパネルが箱状に組立可能に角部形成用罫線を介して連接し、少なくとも1箇所の角部形成用罫線が中央部に面取り部形成用二重罫線を有する段ボール箱用シートであって、
    上記面取り部形成用二重罫線を有する角部形成用罫線が一方のパネル側に凹状に形成されていることを特徴とする段ボール箱用シート。
  2. 上記面取り部形成用二重罫線を有する角部形成用罫線のみが凹状に形成されている請求項1に記載の段ボール箱用シート。
  3. 上記凹状の角部形成用罫線の両端部を基準として、その中央部の面取り部形成用二重罫線の中心軸が、一方のパネル側に位置する請求項1又は請求項2に記載の段ボール箱用シート。
  4. 上記凹状の角部形成用罫線が階段状に形成されている請求項1、請求項2又は請求項3に記載の段ボール箱用シート。
  5. 直線状に連接される4枚の壁面用パネル及び糊代用パネルを備え、
    これらの5枚のパネル間の角部形成用罫線の少なくとも1つが上記面取り部形成用二重罫線を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の段ボール箱用シート。
  6. 上記壁面用パネルのうち面積の大きいパネルの両側に、上記面取り部形成用二重罫線を有する上記角部形成用罫線が、面積の大きい壁面用パネル側に凹状に形成されている請求項5に記載の段ボール箱用シート。
  7. 上記糊代用パネルの角部形成用罫線が、上記面取り部形成用二重罫線を有し、かつ隣接する壁面用パネル側に凹状に形成されている請求項5又は請求項6に記載の段ボール箱用シート。
  8. 上記糊代用パネルの角部形成用罫線の両端部側かつ壁面用パネル側に略平行に座屈誘導線が形成されている請求項5、請求項6又は請求項7に記載の段ボール箱用シート。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の段ボール箱用シートを組立ててなる段ボール箱。
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