(第1の実施の形態)
以下、遊技機の一種である回胴式遊技機、具体的にはスロットマシンに適用した場合の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はスロットマシン10の正面図、図2はスロットマシン10の前面扉12を閉じた状態の斜視図、図3はスロットマシン10の前面扉12を開いた状態の斜視図、図4は前面扉12の背面図、図5は筐体11の正面図である。
図1〜図5に示すように、スロットマシン10は、その外殻を形成する筐体11を備えている。筐体11は、全体として前面を開放した箱状に形成されており、遊技ホールへの設置の際にいわゆる島設備に対し釘を打ち付ける等して取り付けられる。
筐体11の前面側には、前面扉12が開閉可能に取り付けられている。すなわち、筐体11には、その正面から見て左側部に上下一対の支軸13a,13bが設けられており、前面扉12には、各支軸13a,13bと対応する位置に軸受部14a,14bが設けられている。そして、各軸受部14a,14bに各支軸13a,13bが挿入された状態では、前面扉12が筐体11に対して両支軸13a,13bを結ぶ上下方向へ延びる開閉軸線を中心として回動可能に支持され、前面扉12の回動によって筐体11の前面開放側を開放したり閉鎖したりすることができるようになっている。また、前面扉12は、その裏面に設けられた施錠装置20によって開放不能な施錠状態とされる。前面扉12の右端側上部には、施錠装置20と一体化されたキーシリンダ21が設けられており、キーシリンダ21に対する所定のキー操作によって前記施錠状態が解除されるように構成されている。
前面扉12の中央部上寄りには、遊技者に遊技状態を報知する遊技パネル25が設けられている。遊技パネル25には、縦長の3つの表示窓26L,26M,26Rが横並びに形成されており、各表示窓26L,26M,26Rを通じてスロットマシン10の内部が視認可能な状態となっている。なお、各表示窓26L,26M,26Rを1つにまとめて共通の表示窓としてもよい。
図3に示すように、筐体11は仕切り板30によりその内部が上下2分割されており、仕切り板30の上部には、可変表示手段を構成するリールユニット31が取り付けられている。リールユニット31は、円筒状(円環状)にそれぞれ形成された左リール32L,中リール32M,右リール32Rを備えている。各リール32L,32M,32Rは、その中心軸線が当該リールの回転軸線となるように回転可能に支持されている。各リール32L,32M,32Rの回転軸線は略水平方向に延びる同一軸線上に配設され、それぞれのリール32L,32M,32Rが各表示窓26L,26M,26Rと1対1で対応している。したがって、各リール32L,32M,32Rの表面の一部はそれぞれ対応する表示窓26L,26M,26Rを通じて視認可能な状態となっている。また、リール32L,32M,32Rが正回転すると、各表示窓26L,26M,26Rを通じてリール32L,32M,32Rの表面は上から下へ向かって移動しているかのように映し出される。
ここで、リールユニット31の構成を簡単に説明する。
各リール32L,32M,32Rは、それぞれがステッピングモータに連結されており、各ステッピングモータの駆動により各リール32L,32M,32Rが個別に、すなわちそれぞれ独立して回転駆動し得る構成となっている。ステッピングモータは、例えば504パルスの駆動信号(以下、励磁パルスともいう。)を与えることにより1回転されるように設定されており、この励磁パルスによってステッピングモータの回転位置、すなわちリールの回転位置が制御される。また、リールユニット31には、リールが1回転したことを検出するためのリールインデックスセンサが各リール32L,32M,32Rに設置されている。そして、リールインデックスセンサからは、リールが1回転したことを検出した場合、その検出の都度、後述する主制御装置101に検出信号が出力されるようになっている。このため主制御装置101は、リールインデックスセンサの検出信号と、当該検出信号が入力されるまでに出力した励磁パルス数とに基づいて、各リール32L,32M,32Rの角度位置を1回転毎に確認するとともに補正することができる。
各リール32L,32M,32Rの外周面には、その長辺方向(周回方向)に、識別情報としての図柄が複数個描かれている。より具体的には、21個の図柄が等間隔に描かれている。このため、所定の位置においてある図柄を次の図柄へ切り替えるには、24パルス(=504パルス÷21図柄)の励磁パルスの出力を要する。また、主制御装置101は、リールインデックスセンサの検出信号が入力されてから出力した励磁パルス数により、表示窓26L,26M,26Rから視認可能な状態となっている図柄を把握したり、表示窓26L,26M,26Rから視認可能な位置に所定の図柄を停止させたりする制御を行うことができる。
次に、各リール32L,32M,32Rに描かれている図柄について説明する。
図6には、左リール32L,中リール32M,右リール32Rの図柄配列が示されている。同図に示すように、各リール32L,32M,32Rには、それぞれ21個の図柄が一列に配置されている。また、各リール32L,32M,32Rに対応して番号が0〜20まで付されているが、これら番号は主制御装置101が表示窓26L,26M,26Rから視認可能な状態となっている図柄を認識するための番号であり、リール32L,32M,32Rに実際に付されているわけではない。但し、以下の説明では当該番号を使用して説明する。
図柄としては、「赤ベル」図柄(例えば、左リール32Lの20番目)、「リプレイ」図柄(例えば、左リール32Lの19番目)、「スイカ」図柄(例えば、左リール32Lの18番目)、「赤7」図柄(例えば、左リール32Lの17番目)、「チェリー」図柄(例えば、左リール32Lの16番目)、「青年」図柄(例えば、左リール32Lの14番目)、「白7」図柄(例えば、左リール32Lの10番目)、「BAR」図柄(例えば、左リール32Lの8番目)、「白ベル」図柄(例えば、左リール32Lの6番目)、「青7」図柄(例えば、左リール32Lの3番目)の10種類がある。そして、図6に示すように、各リール32L,32M,32Rにおいて各種図柄の数や配置順序は全く異なっている。
各表示窓26L,26M,26Rは、対応するリールに付された21個の図柄のうち図柄全体を視認可能となる図柄が3個となるように形成されている。このため、各リール32L,32M,32Rがすべて停止している状態では、3×3=9個の図柄が表示窓26L,26M,26Rを介して視認可能な状態となる。
本スロットマシン10では、各リール32L,32M,32Rの図柄が視認可能となる位置を結ぶようにして、計4本の組合せラインが設定されている。より詳しくは、図7に示すように、左リール32Lの上段図柄,中リール32Mの中段図柄,右リール32Rの上段図柄を結んだ第1ラインL1と、左リール32Lの上段図柄,中リール32Mの中段図柄,右リール32Rの下段図柄を結んだ第2ラインL2と、左リール32Lの下段図柄,中リール32Mの中段図柄,右リール32Rの上段図柄を結んだ第3ラインL3と、左リール32Lの下段図柄,中リール32Mの中段図柄,右リール32Rの下段図柄を結んだ第4ラインL4と、が設定されている。そして、有効化された組合せライン、すなわち有効ライン上に図柄が所定の組合せで停止した場合には、入賞成立として、遊技媒体たるメダルが所定数払い出される特典が付与されたり、遊技状態が移行される特典が付与されたりするようになっている。
図8には、入賞となる図柄の組合せと、入賞となった場合に付与される特典とが示されている。
メダル払出が行われる小役入賞としては、チェリー入賞,第1スイカ入賞,第2スイカ入賞,ベル入賞,第1特殊ベル入賞〜第12特殊ベル入賞がある。中リール32Mの「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合には、チェリー入賞として1枚のメダル払出が行われる。すなわち、チェリー入賞の場合には、左リール32Lと右リール32Rについて、有効ライン上に停止する図柄がどのような図柄であっても良い。換言すれば、中リール32Mの「チェリー」図柄と、左リール32L及び右リール32Rの任意の図柄との組合せが有効ライン上に停止した場合には、チェリー入賞が成立するともいえる。ここで、中リール32Mの中段は4本の有効ラインが重なる位置であるため、中リール32Mの中段に「チェリー」図柄が停止した場合には、4本全ての有効ライン上にてチェリー入賞が成立することとなり、結果として4(=1×4)枚のメダル払出が行われる。各リール32L,32M,32Rの「スイカ」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第1スイカ入賞として5枚のメダル払出が行われる。中リール32Mの「青7」図柄と右リール32Rの「スイカ」図柄が有効ライン上に停止した場合には、第2スイカ入賞として1枚のメダル払出が行われる。すなわち、第2スイカ入賞の場合には、左リール32Lについて有効ライン上に停止する図柄がどのような図柄であっても良い。各リール32L,32M,32Rの「赤ベル」図柄又は「白ベル」図柄が有効ライン上に停止した場合には、ベル入賞として12枚のメダル払出が行われる。また、各リール32L,32M,32Rのうち2つのリールの「赤ベル」図柄又は「白ベル」図柄が有効ライン上に停止し、残り1つのリールの「リプレイ」図柄が有効ライン上に停止した場合には、特殊ベル入賞として1枚のメダル払出が行われる。例えば、左リール32Lの「リプレイ」図柄と、中リール32Mの「赤ベル」図柄と、右リール32Rの「赤ベル」図柄と、が有効ライン上に停止した場合には、第1特殊ベル入賞として1枚のメダル払出が行われる。
遊技状態が移行する状態移行入賞としては、BB入賞がある。各リール32L,32M,32Rの「青7」図柄が有効ライン上に並んで停止した場合には、BB入賞となり、メダル払出は行われないものの、遊技状態が特別遊技状態の1種たるBB状態に移行する。
メダル払出や遊技状態の移行以外の特典が付与される入賞としては、再遊技入賞がある。各リール32L,32M,32Rの「リプレイ」図柄が有効ライン上に並んで停止した場合、再遊技入賞として、メダル払出や遊技状態の移行は行われないものの、遊技者は所有するメダルを減らすことなく且つメダルを投入することなく次ゲームの遊技を行うことが可能となる。
なお以下では、各入賞と対応する図柄の組合せを入賞図柄の組合せともいう。例えば、第1スイカ図柄の組合せとは、第1スイカ入賞となる図柄の組合せ、すなわち「スイカ」図柄,「スイカ」図柄,「スイカ」図柄の組合せである。また、各入賞と対応する各リール32L,32M,32Rの図柄を入賞図柄ともいう。例えば、第1特殊ベル図柄とは、左リール32Lにおいては「リプレイ」図柄であり、中リール32M及び右リール32Rにおいては「赤ベル」図柄である。
遊技パネル25の下方左側には、各リール32L,32M,32Rの回転を開始させるために操作されるスタートレバー41が設けられている。スタートレバー41はリール32L,32M,32Rを回転開始、すなわち図柄の可変表示を開始させるべく操作される開始操作手段又は始動操作手段を構成する。所定数のメダルが投入されている状態でスタートレバー41を操作された場合、各リール32L,32M,32Rが回転を開始するようになっている。
スタートレバー41の右側には、回転している各リール32L,32M,32Rを個別に停止させるために操作されるボタン状のストップスイッチ42〜44が設けられている。各ストップスイッチ42〜44は、停止対象となるリール32L,32M,32Rに対応する表示窓26L,26M,26Rの直下にそれぞれ配置されている。すなわち、左ストップスイッチ42が操作された場合には左リール32Lの回転が停止し、中ストップスイッチ43が操作された場合には中リール32Mの回転が停止し、右ストップスイッチ44が操作された場合には右リール32Rの回転が停止する。ストップスイッチ42〜44はリール32L,32M,32Rの回転に基づく図柄の可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段を構成する。
表示窓26L,26M,26Rの下方右側には、メダルを投入するためのメダル投入口45が設けられている。メダル投入口45は遊技媒体を入力する入力手段を構成する。また、メダル投入口45が遊技者によりメダルを直接投入するという動作を伴う点に着目すれば、遊技媒体を直接入力する直接入力手段を構成するものともいえる。
メダル投入口45から投入されたメダルは、前面扉12の背面に設けられた通路切替手段としてのセレクタ46によって貯留用通路47か排出用通路48のいずれかへ導かれる。より詳しくは、セレクタ46にはメダル通路切替ソレノイド46aが設けられており、そのメダル通路切替ソレノイド46aの非励磁時にはメダルが排出用通路48側に導かれ、前記メダル通路切替ソレノイド46aの励磁時にはメダルが貯留用通路47側に導かれるようになっている。貯留用通路47に導かれたメダルは、筐体11の内部に収納されたホッパ装置51へと導かれる。一方、排出用通路48に導かれたメダルは、前面扉12の前面下部に設けられたメダル排出口49からメダル受け皿50へと導かれ、遊技者に返還される。
ホッパ装置51は、メダルを貯留する貯留タンク52と、メダルを遊技者に払い出す払出装置53とより構成されている。払出装置53は、図示しないメダル払出用回転板を回転させることにより、排出用通路48に設けられた開口48aへメダルを排出し、排出用通路48を介してメダル受け皿50へメダルを払い出すようになっている。また、ホッパ装置51の右方には、貯留タンク52内に所定量以上のメダルが貯留されることを回避するための予備タンク54が設けられている。ホッパ装置51の貯留タンク52内部には、この貯留タンク52から予備タンク54へとメダルを排出する誘導プレート52aが設けられている。したがって、誘導プレート52aが設けられた高さ以上にメダルが貯留された場合、かかるメダルが予備タンク54に貯留されることとなる。
メダル投入口45の下方には、ボタン状の返却スイッチ55が設けられている。メダル投入口45に投入されたメダルがセレクタ46内に詰まった状況下で返却スイッチ55を操作された場合、セレクタ46が機械的に連動して動作され、当該セレクタ46内に詰まったメダルがメダル排出口49から返却されるようになっている。
表示窓26L,26M,26Rの下方左側には、遊技媒体としてのクレジットされた仮想メダルを一度に3枚投入するための第1クレジット投入スイッチ56が設けられている。また、第1クレジット投入スイッチ56の左方には、第2クレジット投入スイッチ57と、第3クレジット投入スイッチ58とが設けられている。第2クレジット投入スイッチ57は仮想メダルを一度に2枚投入するためのものであり、第3クレジット投入スイッチ58は仮想メダルを1枚投入するためのものである。各クレジット投入スイッチ56〜58は前記メダル投入口45とともに遊技媒体を入力する入力手段を構成する。また、メダル投入口45が遊技者によりメダルを直接投入するという動作を伴うのに対し、各クレジット投入スイッチ56〜58は貯留記憶に基づく仮想メダルの投入という動作を伴うに過ぎない点に着目すれば、遊技媒体を間接入力する間接入力手段を構成するものともいえる。
スタートレバー41の左方には、精算スイッチ59が設けられている。すなわち、本スロットマシン10では、所定の最大値(メダル50枚分)となるまでの余剰の投入メダルや入賞時の払出メダルを仮想メダルとして貯留記憶するクレジット機能を有しており、仮想メダルが貯留記憶されている状況下で精算スイッチ59を操作された場合、仮想メダルが現実のメダルとしてメダル排出口49から払い出されるようになっている。この場合、クレジットされた仮想メダルを現実のメダルとして払い出すという機能に着目すれば、精算スイッチ59は貯留記憶された遊技媒体を実際に払い出すための精算操作手段を構成するものともいえる。
遊技パネル25の表示窓26L,26M,26R下方には、クレジットされている仮想メダル数を表示するクレジット表示部60と、BB状態が終了するまでに払い出される残りのメダル数を表示する残払出枚数表示部61と、入賞時に払い出したメダルの枚数を表示する払出枚数表示部62とがそれぞれ設けられている。これら表示部60〜62は7セグメント表示器によって構成されているが、液晶表示器等によって代替することは当然可能である。
前面扉12の上部には、遊技の進行に伴い点灯したり点滅したりする上部ランプ63と、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を報知したりする左右一対のスピーカ64と、遊技者に各種情報を与える補助表示部65とが設けられている。補助表示部65は、遊技の進行に伴って各種表示演出を実行するためのものであり、各リール32L,32M,32Rによる遊技を主表示部によるものと考えることができることから、本実施形態では補助表示部65と称している。補助表示部65の背面には、上部ランプ63やスピーカ64、補助表示部65を駆動させるための表示制御装置81が設けられている。
筐体11の内部においてホッパ装置51の左方には、電源ボックス70が設けられている。電源ボックス70は、その内部に電源装置91を収容するとともに、電源スイッチ71やリセットスイッチ72、設定キー挿入孔73などを備えている。電源スイッチ71は、主制御装置101を始めとする各部に電源を供給するための起動スイッチである。リセットスイッチ72は、スロットマシン10のエラー状態をリセットするためのスイッチである。また、設定キー挿入孔73は、ホール管理者などがメダルの出玉調整を行うためのものである。すなわち、ホール管理者等が設定キーを設定キー挿入孔73へ挿入してON操作することにより、スロットマシン10の当選確率を設定できるようになっている。なお、リセットスイッチ72は、エラー状態をリセットする場合の他に、スロットマシン10の当選確率を変更する場合にも操作される。
リールユニット31の上方には、遊技を統括管理する主制御装置101が筐体11に取り付けられている。
次に、本スロットマシン10の電気的構成について、図9のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置101には、演算処理手段であるCPU102を中心とするマイクロコンピュータが搭載されている。CPU102には、電源装置91の他に、所定周波数の矩形波を出力するクロック回路103や、入出力ポート104などが内部バスを介して接続されている。かかる主制御装置101は、スロットマシン10に内蔵されるメイン基盤としての機能を果たすものである。
主制御装置101の入力側には、リールユニット31(より詳しくは各リール32L,32M,32Rが1回転したことを個別に検出するリールインデックスセンサ)、スタートレバー41の操作を検出するスタート検出センサ41a、各ストップスイッチ42〜44の操作を個別に検出するストップ検出センサ42a〜44a、メダル投入口45から投入されたメダルを検出する投入メダル検出センサ45a、ホッパ装置51から払い出されるメダルを検出する払出検出センサ51a、各クレジット投入スイッチ56〜58の操作を個別に検出するクレジット投入検出センサ56a〜58a、精算スイッチ59の操作を検出する精算検出センサ59a、リセットスイッチ72の操作を検出するリセット検出センサ72a、設定キー挿入孔73に設定キーが挿入されてON操作されたことを検出する設定キー検出センサ73a等の各種センサが接続されており、これら各種センサからの信号は入出力ポート104を介してCPU102へ出力されるようになっている。
また、主制御装置101の入力側には、入出力ポート104を介して電源装置91が接続されている。電源装置91には、主制御装置101を始めとしてスロットマシン10の各電子機器に駆動電力を供給する電源部91aや、停電監視回路91bなどが搭載されている。
停電監視回路91bは電源の遮断状態を監視し、停電時はもとより、電源スイッチ71による電源遮断時に停電信号を生成するためのものである。そのため停電監視回路91bは、電源部91aから出力されるこの例では直流12ボルトの安定化駆動電圧を監視し、この駆動電圧が例えば10ボルト未満まで低下したとき電源が遮断されたものと判断して停電信号が出力されるように構成されている。停電信号はCPU102と入出力ポート104のそれぞれに供給され、CPU102ではこの停電信号を認識することにより後述する停電処理が実行される。また、この停電信号は表示制御装置81にも供給されるように構成されている。
電源部91aは、出力電圧が10ボルト未満まで低下した場合でも、主制御装置101などの制御系において駆動電圧として使用される5ボルトの安定化電圧が出力されるように構成されている。この安定化電圧が出力される時間としては、主制御装置101による停電処理を実行するに十分な時間が確保されている。
主制御装置101の出力側には、リールユニット31(より詳しくは各リール32L,32M,32Rを回転させるためのステッピングモータ)、セレクタ46に設けられたメダル通路切替ソレノイド46a、ホッパ装置51、クレジット表示部60、残払出枚数表示部61、払出枚数表示部62、表示制御装置81、図示しないホール管理装置などに情報を送信できる外部集中端子板121等が入出力ポート104を介して接続されている。
表示制御装置81は、上部ランプ63やスピーカ64、補助表示部65を駆動させるための制御装置であり、これらを駆動させるためのCPU、ROM、RAM等が一体化された基板を備えている。そして、主制御装置101からの信号を受け取った上で、表示制御装置81が独自に上部ランプ63、スピーカ64及び補助表示部65を駆動制御する。したがって、表示制御装置81は、遊技を統括管理するメイン基盤たる主制御装置101との関係では補助的な制御を実行するサブ基盤となっている。なお、各種表示部60〜62も表示制御装置81が駆動制御する構成としてもよい。
上述したCPU102には、このCPU102によって実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM105と、このROM105に記憶されている制御プログラムを実行するにあたって各種のデータを一時的に記憶する作業エリアを確保するためのRAM106の他に、図示はしないが周知のように割込み回路を始めとしてタイマ回路、データ送受信回路などスロットマシン10において必要な各種の処理回路や、クレジット枚数をカウントするクレジットカウンタなどの各種カウンタが内蔵されている。ROM105とRAM106によって記憶手段としてのメインメモリが構成され、図10〜図14のフローチャートに示される各種処理を実行するためのプログラムは、制御プログラムの一部として上述したROM105に記憶されている。
RAM106は、スロットマシン10の電源が遮断された後においても電源装置91からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっている。RAM106には、各種のデータを一時的に記憶するためのメモリや、役の抽選結果を記憶するための当選フラグ格納エリア106a、各リール32L,32M,32Rの停止制御を行う場合に用いる停止情報を記憶するための停止情報格納エリア106b、BB状態等の遊技状態を記憶するための状態情報格納エリア106c等の他に、バックアップエリアが設けられている。
バックアップエリアは、停電等の発生により電源が遮断された場合において、電源遮断時(電源スイッチ71の操作による電源遮断をも含む。以下同様)のスタックポインタの値を記憶しておくためのエリアであり、停電解消時(電源スイッチ71の操作による電源投入をも含む。以下同様)には、バックアップエリアの情報に基づいてスロットマシン10の状態が電源遮断前の状態に復帰できるようになっている。バックアップエリアへの書き込みは停電処理(図10参照)によって電源遮断時に実行され、バックアップエリアに書き込まれた各値の復帰は電源投入時のメイン処理において実行される。
また、CPU102のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路91bからの停電信号が入力されるように構成されている。そして、電源遮断時には、停電フラグ生成処理としてのNMI割込み処理が即座に実行されるようになっている。
続いて、主制御装置101のCPU102により実行される各制御処理について説明する。かかるCPU102の処理としては、大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では1.49msec周期で)起動されるタイマ割込み処理と、NMI端子への停電信号の入力に伴い起動されるNMI割込み処理とがある。以下では、これら各処理のうち遊技の進行に関わる処理、すなわちタイマ割込み処理と、メイン処理にて行われる通常処理とを図10〜図14のフローチャートを参照しながら説明する。
図10は、主制御装置101で定期的に実行されるタイマ割込み処理のフローチャートであり、主制御装置101のCPU102により例えば1.49msecごとにタイマ割込みが発生する。
先ず、ステップS101に示すレジスタ退避処理では、後述する通常処理で使用しているCPU102内の全レジスタの値をRAM106のバックアップエリアに退避させる。ステップS102では停電フラグがセットされているか否かを確認し、停電フラグがセットされているときにはステップS103に進み、停電処理を実行する。
ここで、停電処理について概略を説明する。
停電の発生等によって電源が遮断されると、電源装置91の停電監視回路91bから停電信号が出力され、当該停電信号がNMI端子を介して主制御装置101に入力される。主制御装置101は、停電信号が入力された場合、即座にNMI割込み処理を実行し、停電フラグをRAM106に設けられた停電フラグ格納エリアにセットする。
停電処理では、先ずコマンドの送信が終了しているか否かを判定し、送信が終了していない場合には本処理を終了してタイマ割込み処理に復帰し、コマンドの送信を終了させる。コマンドの送信が終了している場合には、CPU102のスタックポインタの値をRAM106のバックアップエリアに保存する。その後、入出力ポート104における出力ポートの出力状態をクリアし、図示しない全てのアクチュエータをオフ状態にする。そして、停電解消時にRAM106のデータが正常か否かを判定するためのRAM判定値を算出してバックアップエリアに保存することにより、それ以後のRAMアクセスを禁止する。以上の処理を行った後は、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるのに備え、無限ループに入る。なお、例えばノイズ等に起因して停電フラグが誤ってセットされる場合を考慮し、無限ループに入るまでは停電信号が出力されているか否かを確認する。停電信号が出力されていなければ停電状態から復旧したこととなるため、RAM106への書き込みを許可すると共に停電フラグをリセットし、タイマ割込み処理に復帰する。停電信号の出力が継続してなされていれば、そのまま無限ループに入る。ちなみに、無限ループ下においても停電信号が出力されているか否かを確認しており、停電信号が出力されなくなった場合にはメイン処理に移行する。
タイマ割込み処理の説明に戻り、ステップS102にて停電フラグがセットされていない場合には、ステップS104以降の各種処理を行う。
すなわち、ステップS104では、誤動作の発生を監視するためのウオッチドッグタイマの値を初期化するウオッチドッグタイマのクリア処理を行う。ステップS105では、CPU102自身に対して次回のタイマ割込みを設定可能とする割込み終了宣言処理を行う。ステップS106では、各リール32L,32M,32Rを回転させるために、それぞれの回胴駆動モータであるステッピングモータを駆動させるステッピングモータ制御処理を行う。ステップS107では、入出力ポート104に接続されたストップ検出センサ42a〜44a,投入メダル検出センサ45a,払出検出センサ51a等の各種センサ(図9参照)の状態を読み込むと共に、読み込み結果が正常か否かを監視するセンサ監視処理を行う。ステップS108では、各カウンタやタイマの値を減算するタイマ演算処理を行う。ステップS109では、メダルのベット数や、払出枚数をカウントした結果を外部集中端子板121へ出力するカウンタ処理を行う。
ステップS110では、後述する抽選結果コマンド等の各種コマンドを表示制御装置81へ送信するコマンド出力処理を行う。ステップS111では、クレジット表示部60、残払出枚数表示部61及び払出枚数表示部62にそれぞれ表示されるセグメントデータを設定するセグメントデータ設定処理を行う。ステップS112では、セグメントデータ設定処理で設定されたセグメントデータを各表示部60〜62に供給して該当する数字、記号などを表示するセグメントデータ表示処理を行う。ステップS113では、入出力ポート104からI/O装置に対応するデータを出力するポート出力処理を行う。ステップS114では、先のステップS101にてバックアップエリアに退避させた各レジスタの値をそれぞれCPU102内の対応するレジスタに復帰させる。その後ステップS115にて次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行い、この一連のタイマ割込み処理を終了する。
次に、遊技に関わる主要な制御を行う通常処理について図11のフローチャートに基づき説明する。
先ずステップS201では、次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行う。ステップS202では、遊技を可能とするための開始前処理を行う。開始前処理では、表示制御装置81等が初期化を終了するまで待機する。表示制御装置81等の初期化が終了した場合には、ステップS203〜ステップS212に示す遊技管理処理を行う。
遊技管理処理として、ステップS203では、RAM106に格納された各種遊技情報等のデータ(例えば前回の遊技で用いた乱数値等)をクリアする。その後、ステップS204では開始待ち処理を行う。
開始待ち処理では、前回の遊技で再遊技入賞が成立したか否かを判定する。再遊技入賞が成立していた場合には、前回のベット数と同数の仮想メダルを自動投入する自動投入処理を行い、開始待ち処理を終了する。なお、自動投入処理では、クレジット表示部60に表示された仮想メダル数を減じることなく仮想メダルの投入を行う。つまり、前回の遊技で再遊技入賞が成立した場合には、遊技者は所有するメダルを減らすことなく且つメダルを投入することなく今回の遊技を行うことができる。再遊技入賞が成立していなかった場合には、タイマ割込み処理のセンサ監視処理ステップS107にてなされたセンサの読み込み結果に異常が発生していないかを確認するセンサ異常確認処理を行い、異常が発生している場合にはスロットマシン10をエラー状態とするとともにエラーの発生を報知する異常発生時処理を行う。かかるエラー状態は、リセットスイッチ72が操作されるまで維持される。センサの読み込み結果が正常である場合には精算スイッチ59が操作されたか否かを判定し、精算スイッチ59が操作された場合には、クレジットされた仮想メダルと同数のメダルを払い出すメダル返却処理を行う。メダル返却処理の終了後又は精算スイッチ59が操作されていない場合には、前回の開始待ち処理から今回の開始待ち処理までの間にメダルの投入又はクレジット投入スイッチ56〜58の操作がなされたか否かを判定し、いずれかが行われた場合には、ベット数の変更等を行うメダル投入処理を行い、開始待ち処理を終了する。また、前回の開始待ち処理から今回の開始待ち処理までの間にメダルの投入とクレジット投入スイッチ56〜58の操作のいずれもなされていない場合には、そのまま開始待ち処理を終了する。
開始待ち処理の終了後、ステップS205ではメダルのベット数が規定数(本実施の形態では3)に達しているか否かを判定し、ベット数が規定数に達していない場合には、ステップS204の開始待ち処理に戻り、当該処理のうちセンサ異常確認処理以降の処理を行う。ベット数が規定数に達している場合には、ステップS206にてスタートレバー41が操作されたか否かを判定する。スタートレバー41が操作されていない場合には、ステップS204の開始待ち処理に戻り、当該処理のうちセンサ異常確認処理以降の処理を行う。
一方、スタートレバー41が操作された場合には、規定数のメダルがベットされている状況下でスタートレバー41が操作されると遊技を開始できる構成となっているため、遊技を開始させるべく開始指令が発生したことを意味する。かかる場合には、ステップS207にて上述した第1ラインL1〜第4ラインL4の全ての組合せラインを有効ラインと設定する有効ライン設定処理を行うとともに、ステップS208にてメダル通路切替ソレノイド46aを非励磁状態に切り替えてベット受付を禁止する。その後、ステップS209の抽選処理、ステップS210のリール制御処理、ステップS211のメダル払出処理、ステップS212のBB状態処理を順に実行し、ステップS203に戻る。
次に、ステップS209の抽選処理について、図12のフローチャートに基づき説明する。
ステップS301では、役の当否判定を行う際に用いる乱数を取得する。本スロットマシン10では、スタートレバー41が操作されると、ハード回路がその時点におけるフリーランカウンタの値をラッチする構成となっている。フリーランカウンタは0〜65535の乱数を生成しており、CPU102は、スタートレバー41の操作を確認した後、ハード回路がラッチした値をRAM106に格納する。かかる構成とすることにより、スタートレバー41が操作されたタイミングで速やかに乱数を取得することが可能となり、同期等の問題が発生することを回避することが可能となる。本スロットマシン10のハード回路は、スタートレバー41が操作される毎にその都度のフリーランカウンタの値をラッチする構成となっている。
乱数を取得した後、ステップS302では、役の当否判定を行うための抽選テーブルを選択する。本スロットマシン10では、大別して通常遊技状態,BB状態の2種類の遊技状態を有している。そこでステップS302では、状態情報格納エリア106cにセットされている設定フラグに基づいてスロットマシン10の現在の遊技状態を判別し、遊技状態と対応した抽選テーブルを選択する。例えば、状態情報格納エリア106cに設定フラグがセットされていない場合には、現在の遊技状態が通常遊技状態であると判別し、通常遊技状態用抽選テーブルを選択する。また、本スロットマシン10では、「設定1」から「設定6」まで6段階の当選確率が予め用意されており、設定キー挿入孔に設定キーを挿入してON操作するとともに所定の操作を行うことにより、いずれの当選確率に基づいて内部処理を実行させるのかを設定することができる。ステップS302では、設定状態が「設定1」のときにメダル払出の期待値が最も低い抽選テーブルを選択し、「設定6」のときにメダル払出の期待値が最も高い抽選テーブルを選択する。
抽選テーブルについて、簡単に説明する。図13は、「設定3」の通常遊技状態で選択される通常遊技状態用抽選テーブルである。抽選テーブルには、インデックス値IVが設定されており、各インデックス値IVには、当選となる役がそれぞれ一義的に対応付けられるとともにポイント値PVが設定されている。
抽選テーブルを選択した後、ステップS303ではインデックス値IVを1とし、続くステップS304では役の当否を判定する際に用いる判定値DVを設定する。かかる判定値設定処理では、現在の判定値DVに、現在のインデックス値IVと対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVを設定する。なお、初回の判定値設定処理では、ステップS301にて取得した乱数値を現在の判定値DVとし、この乱数値に現在のインデックス値IVである1と対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVとする。
その後、ステップS305ではインデックス値IVと対応する役の当否判定を行う。役の当否判定では判定値DVが65535を超えたか否かを判定する。65535を超えた場合には、ステップS306に進み、そのときのインデックス値IVと対応する当選フラグをRAM106の当選フラグ格納エリア106aにセットする。例えば、IV=6のときに判定値DVが65535を超えた場合、ステップS306では、第1スイカに当選したことを示す第1スイカ当選フラグと、BBに当選したことを示すBB当選フラグと、を当選フラグ格納エリア106aにセットする。
ちなみに、セットされた当選フラグがBB当選フラグでない場合、当選フラグ格納エリア106aにセットされた当選フラグは該当選フラグがセットされたゲームの終了後にリセットされる(通常処理のS203参照)。一方、当選フラグがBB当選フラグである場合、当該BB当選フラグはBB入賞が成立したことを条件の1つとしてリセットされる。すなわち、BB当選フラグは、複数回のゲームにわたって有効とされる場合がある。なお、BB当選フラグを持ち越した状態におけるステップS306では、現在のインデックス値IVが2〜4,8〜21であればインデックス値IVと対応する当選フラグをセットし、現在のインデックス値IVが5〜7であればインデックス値IVと対応する小役当選フラグのみをセットし、現在のインデックス値IVが1であればBB当選フラグをセットしない。つまり、BB当選フラグが持ち越されているゲームでは、BB以外の役に当選した場合に限って対応する当選フラグをセットする。
ステップS305にて判定値DVが65535を超えなかった場合には、インデックス値IVと対応する役に外れたことを意味する。かかる場合にはステップS307にてインデックス値IVを1加算し、続くステップS308ではインデックス値IVと対応する役があるか否か、すなわち当否判定すべき判定対象があるか否かを判定する。具体的には、1加算されたインデックス値IVが抽選テーブルに設定されたインデックス値IVの最大値を超えたか否かを判定する。当否判定すべき判定対象がある場合にはステップS304に戻り、役の当否判定を継続する。このとき、ステップS304では、先の役の当否判定に用いた判定値DV(すなわち現在の判定値DV)に現在のインデックス値IVと対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVとし、ステップS305では、当該判定値DVに基づいて役の当否判定を行う。
ちなみに、図13に示した抽選テーブルを用いて役の当否判定を行う場合、IV=1の際に当選となる確率は約2340分の1、IV=2の際に当選となる確率は約96.4分の1、IV=3の際に当選となる確率は約262分の1、IV=4の際に当選となる確率は約256分の1、IV=5の際に当選となる確率は約1310分の1、IV=6の際に当選となる確率は約437分の1、IV=7の際に当選となる確率は約655分の1、IV=8の際に当選となる確率は約65500分の1である。IV=9〜20の際に当選となる確率はそれぞれ約39.7分の1であり、IV=21の際に当選となる確率は約7.30分の1である。また、いずれの役にも当選しない外れの確率は約1.86分の1である。
BBに関して説明すると、BBの当選確率は約200分の1である。そして、BB当選となる場合には、約8.5%の割合でBBのみに当選する単独当選となり、約91.5%の割合でBBと他の役に共に当選する重複当選となる。BBとの重複当選を期待できる役は、チェリー,第1スイカ及び第2スイカである。チェリーの当選確率は約89.8分の1であり、チェリー当選時におけるBB重複当選の割合は約6.8%である。第1スイカの当選確率は約164分の1であり、第1スイカ当選時におけるBB重複当選の割合は約38%である。第2スイカの当選確率は約184分の1であり、第2スイカ当選時におけるBB重複当選の割合は約28%である。このように、本スロットマシン10では、チェリー,第1スイカ,第2スイカに当選した場合にBB当選への期待を抱くことが可能な構成となっている。
抽選処理の説明に戻り、ステップS306にて当選フラグをセットした後、又はステップS308にて当否判定すべき判定対象がないと判定した場合には、役の当否判定が終了したことを意味する。かかる場合には、ステップS309にて抽選結果コマンドをセットする。ここで、抽選結果コマンドとは、役の当否判定の結果を把握させるべく表示制御装置81に対して送信されるコマンドである。但し、通常処理では、上記抽選結果コマンド等の各種コマンドをリングバッファにセットするのみであって、表示制御装置81に対してコマンドを送信しない。表示制御装置81へのコマンド送信は、先述したタイマ割込み処理のコマンド出力処理S110にて行われる。
そして、ステップS310では、リール停止制御用の停止情報を設定する停止情報設定処理を行い、抽選処理を終了する。
停止情報設定処理では、RAM106の当選フラグ格納エリア106aにセットされている当選フラグを確認し、セットされている当選フラグと一義的に対応する停止情報を、RAM106の停止情報格納エリア106bにセットする。このとき、1つの役にのみ当選している場合には、当選役と対応する図柄(以下、当選図柄ともいう。)がいずれかの有効ライン上に停止するように設定された停止情報をセットする。BBと小役に当選している場合には、小役入賞を優先して成立させることができるように当選小役図柄がいずれかの有効ライン上に停止するように設定された停止情報をセットする。BBと再遊技に当選している場合には、再遊技入賞を優先して成立させることができるように再遊技図柄がいずれかの有効ライン上に停止するように設定された停止情報をセットする。複数の小役に当選している場合には、所定の小役入賞を優先して成立させることができるように当該所定の小役図柄がいずれかの有効ライン上に停止するように設定された停止情報をセットする。
次に、ステップS210のリール制御処理について、図14のフローチャートに基づき説明する。
リール制御処理では、先ずステップS401において各リール32L,32M,32Rの回転を開始させる回転開始処理を行う。
回転開始処理では、前回の遊技でリールが回転を開始した時点から予め定めたウエイト時間(例えば4.1秒)が経過したか否かを確認し、経過していない場合にはウエイト時間が経過するまで待機する。ウエイト時間が経過した場合には、次回の遊技のためのウエイト時間を再設定するとともに、RAM106に設けられたモータ制御格納エリアに回転開始情報をセットするモータ制御初期化処理を行う。かかる処理を行うことにより、タイマ割込み処理のステッピングモータ制御処理S106にてステッピングモータの加速処理が開始され、各リール32L,32M,32Rが回転を開始する。このため、遊技者が規定数のメダルをベットしてスタートレバー41を操作したとしても、直ちに各リール32L,32M,32Rが回転を開始しない場合がある。その後、各リール32L,32M,32Rが所定の回転速度で定速回転するまで待機し、回転開始処理を終了する。また、CPU102は、各リール32L,32M,32Rの回転速度が定速となると、各ストップスイッチ42〜44の図示しないランプを点灯表示することにより、停止指令を発生させることが可能となったことを遊技者等に報知する。
回転開始処理に続き、ステップS402では、ストップスイッチ42〜44のいずれかが操作されたか否かを判定する。いずれのストップスイッチ42〜44も操作されていない場合には、ストップスイッチ42〜44のいずれかが操作されるまで待機する。ストップスイッチ42〜44のいずれかが操作されたと判定した場合には、ステップS403に進み、回転中のリールと対応するストップスイッチが操作されたか否か、すなわち停止指令が発生したか否かを判定する。停止指令が発生していない場合には、ステップS402に戻り、ストップスイッチ42〜44のいずれかが操作されるまで待機する。停止指令が発生した場合には、ステップS404にて停止指令コマンドをセットする。ここで、停止指令コマンドとは、いずれのストップスイッチが操作されて停止指令が発生したのかを把握させるべく表示制御装置81に対して送信されるコマンドである。停止指令コマンドをセットした場合には、回転中のリールを停止させるべくステップS405〜ステップS411に示す停止制御処理を行う。
ステップS405では、ストップスイッチの操作されたタイミングで基点位置(本実施の形態では下段)に到達している到達図柄の図柄番号を確認する。具体的には、リールインデックスセンサの検出信号が入力された時点から出力した励磁パルス数により、基点位置に到達している到達図柄の図柄番号を確認する。続くステップS406では、停止情報格納エリア106bに格納されている停止情報に基づいて、今回停止させるべきリールのスベリ数を算出する。本スロットマシン10では、各リール32L,32M,32Rを停止させる停止態様として、ストップスイッチ42〜44が操作された場合に、基点位置に到達している到達図柄をそのまま停止させる停止態様と、対応するリールを1図柄分滑らせた後に停止させる停止態様と、2図柄分滑らせた後に停止させる停止態様と、3図柄分滑らせた後に停止させる停止態様と、4図柄分滑らせた後に停止させる停止態様との5パターンの停止態様が用意されている。そこでステップS406では、停止情報格納エリア106bに格納されている停止情報に基づいて、スベリ数として0〜4のいずれかの値を算出する。その後、ステップS407では、算出したスベリ数を到達図柄の図柄番号に加算し、基点位置に実際に停止させる停止図柄の図柄番号を決定する。ステップS408では今回停止させるべきリールの到達図柄の図柄番号と停止図柄の図柄番号が等しくなったか否かを判定し、等しくなった場合にはステップS409にてリールの回転を停止させるリール停止処理を行う。その後、ステップS410では、全リール32L,32M,32Rが停止したか否かを判定する。全リール32L,32M,32Rが停止していない場合には、ステップS411にて停止情報第2設定処理を行い、ステップS402に戻る。
ここで、停止情報第2設定処理とは、RAM106の停止情報格納エリア106bに格納された停止情報を、リールの停止後に変更する処理である。停止情報第2設定処理では、セットされている当選フラグと、停止しているリールの停止出目と、に基づいて停止情報を変更する。本スロットマシン10では、例えばIV=9〜20の際に当選となった場合すなわちベルと2種類の特殊ベルに当選となった場合(図13参照)に、停止指令を発生させたストップスイッチ42〜44の操作順序によって成立する入賞態様を変化させるべく停止情報第2設定処理を行う。
図15は、IV=9〜20の際に当選となった場合において、ストップスイッチ42〜44の操作順序と、成立する入賞態様と、の対応関係を示す説明図である。例えばIV=13の際に当選となった場合には、左ストップスイッチ42が最初に操作された場合に第1特殊ベル入賞が成立するよう停止情報を設定し、中ストップスイッチ43が最初に操作された場合にベル入賞が成立するよう停止情報を設定し、右ストップスイッチ44が最初に操作された場合に第9特殊ベル入賞が成立するよう停止情報を設定する。但し、このように停止情報を設定した場合であっても、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングによっては対応する入賞が成立しない場合がある。
各リール32L,32M,32Rの図柄配列について簡単に説明する。本スロットマシン10では、リール32L,32M,32Rをストップスイッチ42〜44の操作されたタイミングから最大4図柄分滑らせた後に停止させることができ、左リール32Lと右リール32Rにおいては上段と下段に有効ラインが設定され、中リール32Mにおいては中段に有効ラインが設定される。このため、左リール32Lと右リール32Rに関しては、同種図柄同士の間隔が6図柄以下で配置されていればストップスイッチ42,44の操作タイミングに関わらず当選図柄となった際に当該当選図柄を有効ライン上に停止させることができ、中リール32Mに関しては、同種図柄同士の間隔が4図柄以下で配置されていればストップスイッチ43の操作タイミングに関わらず当選図柄となった際に当該当選図柄を有効ライン上に停止させることができる。左リール32Lには、「リプレイ」図柄,「チェリー」図柄及び「スイカ」図柄が同種図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして配置されており、中リール32Mには、「リプレイ」図柄と「青年」図柄が同種図柄同士の間隔が4図柄以下となるようにして配置されており、右リール32Rには、「リプレイ」図柄と「スイカ」図柄が同種図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして配置されている。このため、上記各図柄が当選図柄となった場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらず有効ライン上に当選図柄を停止させることができる。一方、「赤ベル」図柄や「白ベル」図柄等の他の図柄に関しては、上記間隔以上に離れた区間が形成されるようにして配置されているため、有効ライン上に停止させるためには遊技者が図柄を狙ってストップスイッチ42〜44を操作する必要がある。
IV=13の際に当選となり、左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の順で操作された場合を例として説明する。かかる場合には、第1特殊ベル入賞を成立させるべく各リール32L,32M,32Rの停止制御を行う。
左リール32Lには、第1特殊ベル図柄たる「リプレイ」図柄が、同種図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして配置されている。このため、左ストップスイッチ42が最初に操作された場合には、その操作タイミングに関わらず上段又は下段に「リプレイ」図柄が停止する。例えば左リール32Lの12番の「リプレイ」図柄が下段に到達しているタイミングで左ストップスイッチ42が操作された場合には、図16(a)に示すように、当該12番の「リプレイ」図柄が下段に停止する。この結果、第3ラインL3と第4ラインL4で第1特殊ベル入賞の成立する余地が残る。
中リール32Mには、第1特殊ベル図柄たる「赤ベル」図柄が、2番,5番,10番,20番の位置に配置されている。20番〜10番の区間では、「赤ベル」図柄同士の間隔が4図柄以下となるように配置されている一方、10番〜20番の区間では「赤ベル」図柄同士の間隔が9図柄となっている。このため、中ストップスイッチ43の操作タイミングによって「赤ベル」図柄が有効ライン上に停止したりしなかったりする。具体的には、16番の「赤7」図柄〜10番の「赤ベル」図柄のいずれかが中段に到達しているタイミングで中ストップスイッチ43が操作された場合、図16(b)に示すように、第1特殊ベル図柄たる「赤ベル」図柄が中段に停止する。この結果、第3ラインL3と第4ラインL4で第1特殊ベル入賞の成立する余地が残る。一方、11番の「スイカ」図柄〜15番の「白ベル」図柄のいずれかが中段に到達しているタイミングで中ストップスイッチ43が操作された場合には、中リール32Mを4図柄分滑らせた後に停止させたとしても第1特殊ベル図柄たる「赤ベル」図柄を中段に停止させることができない。かかるタイミングで中ストップスイッチ43が操作された場合には、図16(c)に示すように、15番の「白ベル」図柄が中段に停止する。「赤ベル」図柄を中段に停止させることができない場合に「白ベル」図柄を中段に停止させることにより、当選役が報知されていない状況において、第3特殊ベル入賞又は第4特殊ベル入賞が成立することを遊技者に期待させることが可能となる。
右リール32Rには、第1特殊ベル図柄たる「赤ベル」図柄が9番と16番の位置に配置されている。9番〜16番の区間では「赤ベル」図柄同士の間隔が6図柄となっている一方、16番〜9番の区間では「赤ベル」図柄同士の間隔が13図柄となっている。このため、右ストップスイッチ44の操作タイミングによって「赤ベル」図柄が有効ライン上に停止したりしなかったりする。具体的には、3番の「青7」図柄〜16番の「赤ベル」図柄のいずれかが下段に到達しているタイミングで右ストップスイッチ44が操作された場合、第1特殊ベル図柄たる「赤ベル」図柄が上段又は下段に停止する。この結果、第3ラインL3又は第4ラインL4で第1特殊ベル入賞が成立する。例えば、16番の「赤ベル」図柄が下段に到達しているタイミングで右ストップスイッチ44が操作された場合には、図16(d)に示すように、第4ラインL4で第1特殊ベル入賞が成立する。一方、17番の「赤7」図柄〜2番の「白ベル」図柄のいずれかが下段に到達しているタイミングで右ストップスイッチ44が操作された場合には、右リール32Rを4図柄分滑らせた後に停止させたとしても第1特殊ベル図柄たる「赤ベル」図柄を上段又は下段に停止させることができない。かかるタイミングで右ストップスイッチ44が操作された場合には、「スイカ」図柄が上段又は下段に停止する。例えば、2番の「白ベル」図柄が下段に到達しているタイミングで右ストップスイッチ44が操作された場合には、図16(e)に示すように、第4ラインL4上に左から「リプレイ」図柄,「白ベル」図柄,「スイカ」図柄が停止し、取りこぼしが発生する。
次に、IV=9の際に当選となり、左ストップスイッチ42→中ストップスイッチ43→右ストップスイッチ44の順で操作された場合を例として説明する。かかる場合には、ベル入賞を成立させるべく各リール32L,32M,32Rの停止制御を行う。
左リール32Lには、ベル図柄たる「赤ベル」図柄が13番と20番の位置に配置されるとともに、ベル図柄たる「白ベル」図柄が6番の位置に配置されている。かかる場合、6番の「白ベル」図柄と13番の「赤ベル」図柄の間隔は6図柄であり、13番の「赤ベル」図柄と20番の「赤ベル」図柄の間隔は6図柄であり、20番の「赤ベル」図柄と6番の「白ベル」図柄の間隔は6図柄である。つまり、左リール32Lには、ベル図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして「赤ベル」図柄と「白ベル」図柄が配置されている。このため、左ストップスイッチ42が最初に操作された場合には、その操作タイミングに関わらず上段又は下段に「赤ベル」図柄又は「白ベル」が停止する。
中リール32Mには、ベル図柄たる「赤ベル」図柄が20番,2番,5番,10番の位置に配置されるとともに、ベル図柄たる「白ベル」図柄が15番の位置に配置されている。かかる場合、20番〜10番の区間では「赤ベル」図柄同士の間隔が4図柄以下となっており、10番の「赤ベル」図柄と15番の「白ベル」図柄の間隔が4図柄となっており、15番の「白ベル」図柄と20番の「赤ベル」図柄の間隔が4図柄となっている。つまり、中リール32Mには、ベル図柄同士の間隔が4図柄以下となるようにして「赤ベル」図柄と「白ベル」図柄が配置されている。このため、中ストップスイッチ43が2番目に操作された場合には、その操作タイミングに関わらず中段に「赤ベル」図柄又は「白ベル」が停止する。
右リール32Rには、ベル図柄たる「赤ベル」図柄が9番と16番の位置に配置されるとともに、ベル図柄たる「白ベル」図柄が2番の位置に配置されている。かかる場合、2番の「白ベル」図柄と9番の「赤ベル」図柄の間隔は6図柄であり、9番の「赤ベル」図柄と16番の「赤ベル」図柄の間隔は6図柄であり、16番の「赤ベル」図柄と2番の「白ベル」図柄の間隔は6図柄である。つまり、右リール32Rには、ベル図柄同士の間隔が6図柄以下となるようにして「赤ベル」図柄と「白ベル」図柄が配置されている。このため、右ストップスイッチ44が最後に操作された場合には、その操作タイミングに関わらず上段又は下段に「赤ベル」図柄又は「白ベル」が停止する。この結果、各リール32L,32M,32Rの「赤ベル」図柄又は「白ベル」図柄が有効ライン上に停止し、ベル入賞が成立する。
IV=9〜20の際に当選となった(以下では、これら抽選結果を「特殊ベルに当選した」ともいう。)場合には、6通りのストップスイッチ42〜44の操作順序のうち2通りの操作順序についてベル入賞が成立するよう停止情報を設定し、4通りの操作順序について特殊ベル入賞が成立するよう停止情報を設定する。上述したとおり、ベル入賞が成立するよう停止情報が設定された場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングに関わらずベル入賞が成立する。一方、特殊ベル入賞が成立するよう停止情報が設定された場合には、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングによって特殊ベル入賞が成立したり成立しなかったりする。ちなみに、当選役が報知されていない状況においては、3分の1の確率でベル入賞が成立し、ベル入賞が成立しない場合の約4分の1(すなわち約6分の1)の確率で特殊ベル入賞が成立することとなる。
リール制御処理の説明に戻り、ステップS410にて全リール32L,32M,32Rが停止していると判定した場合には、ステップS412にて払出判定処理を行う。払出判定処理とは、当選図柄の組合せが有効ライン上に並んでいることを条件の1つとしてメダルの払出枚数を設定する処理である。払出判定処理では、各リール32L,32M,32Rの下段に停止した停止図柄の図柄番号から各有効ライン上に形成された図柄の組合せを導出し、有効ライン上で入賞が成立しているか否かを判定する。入賞が成立している場合には、さらに入賞成立役が当選フラグ格納エリア106aにセットされている当選フラグと対応しているか否かを判定する。入賞成立役が当選フラグと対応している場合には、入賞成立役と、当該入賞成立役と対応する払出数と、をRAM106に設けられた払出情報格納エリアにセットする。一方、入賞成立役が当選フラグと対応していない場合には、スロットマシン10をエラー状態とするとともにエラーの発生を報知する異常発生時処理を行う。かかるエラー状態は、リセットスイッチ72が操作されるまで維持される。払出判定処理が終了した場合には、ステップS413にて今回のゲームにおける入賞成立役を表示制御装置81に把握させるべく入賞結果コマンドをセットし、リール制御処理を終了する。
次に、ステップS211のメダル払出処理について、概略を説明する。
メダル払出処理では、払出情報格納エリアにセットされた払出数が0か否かを判定する。払出数が0の場合、先の払出判定処理にて小役入賞が成立していないと判定したことを意味する。かかる場合には、払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、再遊技入賞が成立したか否かを判定する。再遊技入賞が成立していない場合にはそのままメダル払出処理を終了し、再遊技入賞が成立している場合には、遊技状態を再遊技状態とする再遊技設定処理を行い、メダル払出処理を終了する。なお、先に説明した開始待ち処理S204では、現在の遊技状態が再遊技状態であると判定した場合に自動投入処理を行っている。
一方、払出情報格納エリアにセットされた払出数が0でない場合には、当該払出数と同数のメダルを払い出し、メダル払出処理を終了する。メダルの払い出しについて具体的には、クレジットカウンタのカウント値が上限(貯留されているメダル数が50枚)に達していない場合、クレジットカウンタのカウント値に払出数を加算するとともに加算後の値をクレジット表示部60に表示させる。また、クレジットカウンタのカウント値が上限に達している場合、又は払出数の加算途中でカウント値が上限に達した場合には、メダル払出用回転板を駆動し、メダルをホッパ装置51からメダル排出口49を介してメダル受け皿50へ払い出す。なお、メダル払出処理では、メダルの払い出しにあわせて払出枚数表示部62に表示される払出数を変更する処理も行っている。
次に、ステップS212のBB状態処理について、概略を説明する。
BB状態処理の説明に先立ち、BB状態について説明する。BB状態とは、メダル払出数が所定数に達するまで小役ゲームが継続する遊技状態である。小役ゲームとは、メダル払出の特典が付与される入賞の成立する確率が通常遊技状態と比して非常に高いゲームである。本スロットマシン10では、小役ゲームにおいて約1.00分の1の確率でベルに当選するようになっており、メダル払出数が336枚に達した場合にBB状態が終了するようになっている。ベルに当選した場合にはストップスイッチ42〜44の操作順序及び操作タイミングに関わらずベル入賞が成立して12枚のメダル払出が行われるため、BB状態に移行した場合、遊技者は所有メダルを252(=(12−3)×28)枚増加させることができる。
BB状態処理では、先ず現在の遊技状態がBB状態であるか否かを判定する。BB状態でない場合には、BB当選フラグがセットされているか否かを判定する。BB当選フラグがセットされていない場合には、現在の遊技状態(すなわち次ゲームの遊技状態)が通常遊技状態であることを表示制御装置81に把握させるための状態コマンドをセットし、BB状態処理を終了する。BB当選フラグがセットされている場合には、先の払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて、BB入賞が成立したか否かを判定する。BB入賞が成立していない場合には、現在の遊技状態が通常遊技状態であることを示す状態コマンドをセットし、BB状態処理を終了する。
BB入賞が成立した場合には、当選フラグ格納エリア106aにセットされているBB当選フラグをクリアするとともにBB設定フラグをRAM106の状態情報格納エリア106cにセットし、遊技状態をBB状態とする。また、前記状態情報格納エリア106cに設けられたBB状態中に払出可能な残りのメダル数をカウントするための残払出数カウンタに336をセットし、残払出枚数表示部61に336を表示させる処理を行う。その後、BB状態に移行したことを示す状態コマンドをセットし、BB状態処理を終了する。
現在の遊技状態がBB状態である場合には、先の払出判定処理にてセットした入賞成立役に基づいて入賞が成立したか否かを判定する。入賞が成立した場合には、残払出数カウンタの値から入賞成立役と対応するメダル払出数を減算する。その後、残払出数カウンタの値が0となったか否かを判定し、0となっていない場合には、現在の遊技状態がBB状態であることを示す状態コマンドをセットし、BB状態処理を終了する。残払出数カウンタの値が0となった場合には、BB状態の終了条件が成立したことを意味するため、BB設定フラグをクリアするとともに、BB状態が終了したことを示す状態コマンドをセットし、BB状態処理を終了する。
本スロットマシン10では、BB重複当選を期待できるチェリー,第1スイカ,第2スイカ(以下、これらを総称して「特定役」という。)に当選した場合、10回のゲームにわたって連続演出を行うようになっている。そこで以下では、連続演出を行う際に表示制御装置81が行う各種処理を、図17〜図20のフローチャートに基づいて説明する。
図17は、ゲームの開始段階において行われる抽選結果コマンド処理を示すフローチャートである。
ステップS501では、抽選結果コマンドを受信したか否かを判定し、抽選結果コマンドを受信していない場合には、そのまま本処理を終了する。抽選結果コマンドを受信した場合には、ステップS502に進み、連続演出を実行中であることを示す演出フラグがセットされていないか否かを判定する。演出フラグがセットされていない、すなわち連続演出を実行中でない場合には、ステップS503に進み、BB当選を報知したことを示す告知済フラグがセットされていないか否かを判定する。告知済フラグがセットされている、すなわちBB当選を報知済みである場合には、そのまま本処理を終了する。告知済フラグがセットされていない場合には、ステップS504に進み、特定役又はBBに当選したか否かを判定する。特定役及びBBに当選していない場合には、そのまま本処理を終了し、特定役又はBBに当選した場合には、ステップS505〜ステップS507に示す連続演出開始処理を行った後に本処理を終了する。連続演出開始処理では、ステップS505にて演出フラグを表示制御装置81のRAMにセットするとともに、ステップS506にて表示制御装置81のRAMに設けられた演出ゲーム数カウンタに10をセットする。その後、ステップS507にて1ゲーム目演出を開始する。
ここで、補助表示部65にて行われる連続演出を、図18及び図19を用いて説明する。
連続演出の1ゲーム目では、図18(a)に示すように、3段に積み重ねられた円柱状の木片と、上段の木片に載置された「7」図柄を模した像と、木槌を持った青年キャラクタとが表示される。連続演出の2ゲーム目では、図18(b)に示すように、青年キャラクタが下段の木片に狙いをつける様が表示される。連続演出の3ゲーム目では、図18(c)に示すように、青年キャラクタが下段の木片を木槌で打ち抜く様が表示される。連続演出の4ゲーム目では、図18(d)に示すように、下段の木片が打ち抜かれた反動によって「7」図柄を模した像が2段となった木片の上で揺れ動き、やがて安定する様が表示される。連続演出の5ゲーム目では、図18(e)に示すように、青年キャラクタが下段の木片に狙いをつける様が表示される。連続演出の6ゲーム目では、図18(f)に示すように、青年キャラクタが下段の木片を木槌で打ち抜く様が表示される。連続演出の7ゲーム目では、図18(g)に示すように、下段の木片が打ち抜かれた反動によって「7」図柄を模した像が1段となった木片の上で揺れ動き、やがて安定する様が表示される。連続演出の8ゲーム目では、図18(h)に示すように、青年キャラクタが下段の木片に狙いをつける様が表示される。連続演出の9ゲーム目では、図19(a)に示すように、青年キャラクタが下段の木片を木槌で打ち抜く様が表示される。
連続演出の10ゲーム目では、BBに当選していない場合、図19(b)に示すように、木片が打ち抜かれた反動によって「7」図柄を模した像が地面に落下して無事に着地できず倒れてしまう様が表示され、青年キャラクタががっかりしたポーズをしながらBB当選していない旨を報知する。一方、BBに当選している場合には、図19(c)に示すように、木片が打ち抜かれた反動によって「7」図柄を模した像が地面に落下するものの無事に着地する様が表示され、青年キャラクタがガッツポーズをしながらBB当選している旨を報知する。
以上のとおり、本スロットマシン10では、連続演出の10ゲーム目にBB当選の有無が報知されるようになっている。
抽選結果コマンド処理の説明に戻り、ステップS502にて演出フラグがセットされている、すなわち連続演出を実行中であると判定した場合には、ステップS508に進み、特殊ベルに当選したか否かを判定する。上述したとおり、主制御装置101の抽選処理にてIV=9〜20の際に当選した場合には、ベルと2種類の特殊ベルに当選となる(図13参照)。そして、IV=9〜20の際に当選となった場合には、6通りのストップスイッチ42〜44の操作順序のうち2通りの操作順序についてベル入賞が成立するよう停止情報が設定され、4通りの操作順序について特殊ベル入賞が成立するよう停止情報が設定される(図15参照)。連続演出を実行中のゲームにおいて特殊ベルに当選した場合には、ステップS509に進み、特殊ベル入賞ではなくベル入賞を成立させることができるストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する。
IV=9〜12の際に当選となった場合には、例えば図19(d)に示すように、補助表示部65に「1」,「−」,「−」と表示することにより、左ストップスイッチ42を最初に操作すべきであることを報知する。また、IV=13〜16の際に当選となった場合には、例えば図19(e)に示すように、補助表示部65に「−」,「1」,「−」と表示することにより、中ストップスイッチ43を最初に操作すべきであることを報知する。IV=17〜20の際に当選となった場合には、例えば図19(f)に示すように、補助表示部65に「−」,「−」,「1」と表示することにより、右ストップスイッチ44を最初に操作すべきであることを報知する。
ステップS509にて操作順序を報知した後、又はステップS508にて特殊ベルに当選していないと判定した場合には、ステップS510に進み、演出ゲーム数カウンタの値が1であるか否かを判定する。詳細は後述するが、演出ゲーム数カウンタの値は、ゲームの終了段階において1ずつ減算される。演出ゲーム数カウンタの値が1である場合とは、今回のゲームが連続演出の10ゲーム目であることを意味する。かかる場合には、ステップS511に進み、BBに当選しているか否かを判定する。BBに当選している場合には、ステップS512にてBB当選を報知するためのBB当選演出(図19(c)参照)を開始し、本処理を終了する。ステップS510にて演出ゲーム数カウンタの値が1でないと判定した場合と、ステップS511にてBBに当選していないと判定した場合と、には、ステップS513にて演出ゲーム数カウンタの値と対応する演出を開始し、本処理を終了する。例えば、演出ゲーム数カウンタの値が9である場合には、2ゲーム目演出(図18(b)参照)を開始し、演出ゲーム数カウンタの値が4である場合には、7ゲーム目演出(図18(g)参照)を開始する。また、演出ゲーム数カウンタの値が0である場合には、BB非当選演出(図19(b)参照)を開始する。
次に、ゲームの終了段階において行われる入賞結果コマンド処理を、図20のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS601では、入賞結果コマンドを受信したか否かを判定し、入賞結果コマンドを受信していない場合には、そのまま本処理を終了する。入賞結果コマンドを受信した場合には、ステップS602に進み、演出フラグがセットされているか否かを判定する。演出フラグがセットされている場合、すなわち連続演出を実行中である場合には、ステップS603に進み、BB入賞が成立しなかったか否かを判定する。BB入賞が成立しなかった場合には、ステップS604にて演出ゲーム数カウンタの値を1減算するとともに、ステップS605にて演出ゲーム数カウンタの値が0となったか否かを判定する。演出ゲーム数カウンタの値が0でない場合には、そのまま本処理を終了する。一方、演出ゲーム数カウンタの値が0である場合には、10ゲームにわたって演出を行うとともにBB当選の有無を報知したことを意味する。かかる場合には、ステップS606〜ステップS608に示す連続演出終了処理を行った後に本処理を終了する。連続演出終了処理では、ステップS606にて演出フラグをクリアするとともに、ステップS607にてBBに当選しているか否かを判定する。BBに当選していない場合には、そのまま本処理を終了し、BBに当選している場合には、ステップS608にて告知済フラグを表示制御装置81のRAMにセットした後に本処理を終了する。
ステップS603にてBB入賞が成立したと判定した場合、すなわち連続演出の途中のゲームでBB入賞が成立した場合には、ステップS609に進み、演出ゲーム数カウンタの値を0とする。その後、ステップS610にて演出フラグをクリアし、本処理を終了する。
ステップS602にて演出フラグがセットされていないと判定した場合には、ステップS611に進み、BB入賞が成立したか否かを判定する。BB入賞が成立していない場合には、そのまま本処理を終了し、BB入賞が成立した場合には、ステップS612にて告知済フラグをクリアした後に本処理を終了する。
ここで、上記抽選結果コマンド処理及び入賞結果コマンド処理を行うことによる作用を説明する。本スロットマシン10では、通常遊技状態における遊技期間を、BB非当選であって連続演出が行われていない非連続演出期間と、連続演出が行われる連続演出期間と、連続演出にてBB当選を報知してからBB入賞が成立するまでの告知済期間と、に大別することができる。具体的には、演出フラグ及び告知済フラグがセットされていない状況が非連続演出期間に相当し、演出フラグのみセットされている状況が連続演出期間に相当し、告知済フラグのみセットされている状況が告知済期間に相当する。
非連続演出期間では、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない。このため、特殊ベルに当選した場合には、3分の1の確率でベル入賞が成立し、約6分の1の確率で特殊ベル入賞が成立することとなる。非連続演出期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値は、設定3の場合、約1.75枚となる。1ゲームを行うためには3枚のメダルをベットする必要があるため、非連続演出期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.25枚減少することが期待される。
特定役に当選した場合(IV=2〜7の際に当選した場合)と、BBに当選した場合(IV=1の際に当選した場合)と、には、連続演出期間に移行する。
連続演出期間では、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される。このため、特殊ベルに当選した場合には、遊技者が報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作することにより、必ずベル入賞が成立することとなる。連続演出期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値は、設定3の場合、約4.12枚となる。1ゲームを行うためには3枚のメダルをベットする必要があるため、連続演出期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.12枚増加することが期待される。
連続演出期間は、当該連続演出期間において10回のゲームが行われた場合と、BB入賞が成立した場合と、に終了する。連続演出の開始ゲームにおいてBBに当選(特定役とBBの重複当選も含む)した場合には、連続演出期間にBB入賞が成立しなければBB当選演出が行われた後に告知済期間に移行する。また、連続演出の開始ゲームではBB非当選であったものの連続演出期間内のその後のゲームにおいてBBに当選した場合についても、連続演出の10ゲーム目にBB当選の有無が判定される(ステップS511、図17参照)ため、連続演出期間にBB入賞が成立しなければBB当選演出が行われた後に告知済期間に移行する。なお、連続演出期間では連続演出開始処理を行わないため、仮に連続演出期間に特定役又はBBに当選したとしても、連続演出期間が10ゲームより長くなることはない。連続演出の開始ゲームにおいて特定役に当選する一方でBBに当選せず、連続演出期間内のその後のゲームにおいてもBBに当選しなかった場合には、連続演出期間の10ゲーム目にBB非当選演出が行われた後に非連続演出期間に移行する。
告知済期間では、非連続演出期間と同様、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない。このため、特殊ベルに当選した場合には、3分の1の確率でベル入賞が成立し、約6分の1の確率で特殊ベル入賞が成立することとなる。告知済期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値は、設定3の場合、約1.75枚となる。1ゲームを行うためには3枚のメダルをベットする必要があるため、告知済期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.25枚減少することが期待される。
以上のとおり、本スロットマシン10では、連続演出期間に移行した場合、報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作することにより、遊技者の所有メダルが増加することを期待できる構成となっている。このため、例えばチェリーとBBに重複当選して連続演出が開始された場合に、当該連続演出の1ゲーム目にBB入賞を成立させた場合と、連続演出終了後の告知済期間にBB入賞を成立させた場合と、を比較すると、連続演出終了後の告知済期間にBB入賞を成立させた場合の方が、遊技者はメダルを約10枚多く獲得することを期待できる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
連続演出期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値が約4.12枚となる構成とし、連続演出期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.12枚増加することを期待できる構成とした。かかる構成とすることにより、連続演出期間において遊技者の所有メダルを増加させることが可能となり、連続演出期間の途中で遊技者がBB入賞を成立させてしまう機会を低減させることが可能となる。
さらにいうと、連続演出期間の途中で遊技者がBB入賞を成立させようと試みるのは、BB当選の有無を早く確かめたいという理由の他に、連続演出を最後まで視認すると所有メダルが減少してしまうという理由もあるものと想定される。1回の連続演出において期待される所有メダルの減少数が仮に少なかったとしても、長時間遊技を行う予定の遊技者は連続演出を複数回視認することとなるため、所有メダルの減少数が多くなってしまうからである。
本スロットマシン10では、連続演出期間において1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.12枚増加することを期待できるため、連続演出を最後まで視認すると所有メダルが減少してしまうという遊技者の懸念を解消することができる。また、BB当選の有無を早く確かめたいがために連続演出期間の途中で遊技者が各リール32L,32M,32RのBB図柄を狙ってストップスイッチ42〜44を操作する可能性は残るが、BB入賞が成立した場合には、連続演出期間の残りゲーム数に1.12を乗算した枚数分のメダル増加を失してしまうこととなる。遊技者は所有メダルが増加することを期待しながら遊技を行うことが一般的であるため、BB当選していればメダル増加の機会を失するというリスクの伴う行為を行わないものと想定される。
以上の結果、折角用意した連続演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
BB当選演出を行った後の告知済期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値が約1.75枚となる構成とし、告知済期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.25枚減少することを期待できる構成とした。かかる構成とすることにより、告知済期間では、遊技者の所有メダルが減少することとなるため、1ゲームでも早くBB入賞を成立させるよう遊技者を促すことが可能となる。確かに、告知済期間においても連続演出期間と同様に1ゲームあたりのメダル払出の期待値が約4.12枚のままとなる構成とすることも可能である。しかしながら、かかる構成とした場合には、告知済期間において所有メダルが増加することに遊技者が満足し、BB入賞を成立させなくなってしまう可能性が考えられる。
連続演出期間では、BB当選の有無に関わらず、特殊ベルに当選した場合に必ずストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成とした。かかる構成とすることにより、連続演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。確かに、連続演出期間において、BB当選の有無によって特殊ベル当選時のストップスイッチ42〜44の操作順序の報知確率が異なる構成や、BB当選の有無によって1ゲームあたりのメダル払出の期待値が異なる構成とすることも可能である。しかしながら、かかる構成とした場合には、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されるか否かや所有メダルの変化速度の違い等を通じて遊技者がBB当選の有無を察知してしまい、連続演出の結末に期待を抱けなくなってしまう可能性が考えられるからである。
特定役のみに当選する機会と、特定役とBBに重複当選する機会と、が生じるよう通常遊技状態用抽選テーブルの当選役を設定し、BBに当選した場合のみならず特定役に当選した場合にも連続演出期間に移行する構成とした。かかる構成とすることにより、特定役に当選した場合にBB当選を遊技者に期待させることが可能となり、遊技が単調化することを抑制することが可能となる。また、BBと小役に当選している場合に小役入賞を優先して成立させることができるように停止情報を設定する構成としたため、特定役入賞が成立した場合であってもBBに当選している余地を残すことが可能となり、BB当選を期待させながら連続演出を遊技者に視認させることが可能となる。
入賞成立時に1ゲームに必要なメダル数(すなわち3)より多くのメダルが払い出される役としてベルの他にチェリーと第1スイカを設定し、連続演出期間では、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する一方、他の小役や再遊技に当選した場合に当選役を示唆しない構成とした。かかる構成とすることにより、連続演出期間のストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されないゲームにおいて、1ゲームに必要なメダル数より多くのメダルが払い出される余地を残すことが可能となる。この結果、連続演出期間のストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されないゲームにおいて、遊技者がBB入賞を成立させてしまう機会を低減させることが可能となる。例えば第1スイカ当選時やチェリー当選時に当該結果を示唆する構成とすることも可能であるが、かかる構成とした場合には、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されず、当選小役も示唆されなかった場合、所有メダルの維持又は減少が確定する。このため、連続演出の10ゲーム目に上記操作順序報知及び当選小役示唆が行われなかった場合には、遊技者が連続演出の結末を確認することなくBB入賞を成立させるべくストップスイッチ42〜44を操作する可能性が考えられるからである。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、連続演出期間において遊技者の所有メダルが増加することを期待できる構成としたが、連続演出期間の終了後に遊技者の所有メダルが増加することを期待できる構成としてもよい。そこで本実施の形態では、かかる構成について具体的に説明する。なお、基本構成については上記第1の実施の形態と同一であるため、以下では相違点についてのみ説明する。
本実施の形態では、通常遊技状態における遊技期間を、通常期間と、第1連続演出期間と、報知期間と、第2連続演出期間と、告知済期間と、に大別することができる。通常期間とは、特殊ベル当選時にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されず、連続演出が行われていない期間である。第1連続演出期間とは、連続演出が行われている状況下で特殊ベル当選時にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない期間である。報知期間とは、連続演出が行われていない状況下で特殊ベル当選時にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される期間である。第2連続演出期間とは、連続演出が行われている状況下で特殊ベル当選時にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される期間である。告知済期間とは、BB入賞を成立させるべくストップスイッチ42〜44を操作するよう報知される期間である。詳細は後述するが、演出フラグ,報知フラグ,終了済フラグ,告知済フラグのいずれもセットされていない状況が通常期間に相当し、演出フラグのみセットされている状況が第1連続演出期間に相当し、報知フラグのみセットされている状況、又は報知フラグと終了済フラグがセットされている状況が報知期間に相当し、報知フラグと演出フラグのセットされている状況が第2連続演出期間に相当し、告知済フラグのみセットされている状況が告知済期間に相当する。
先ず、通常期間において行われる処理を説明する。
図21は、抽選結果コマンド処理を示すフローチャートである。
ステップS701では、抽選結果コマンドを受信したか否かを判定し、抽選結果コマンドを受信していない場合には、そのまま本処理を終了する。抽選結果コマンドを受信した場合には、ステップS702に進み、告知済フラグがセットされていないか否かを判定する。通常期間では、告知済フラグがセットされていないため肯定判定をし、ステップS703にて報知フラグがセットされていないか否かを判定する。通常期間では、報知フラグがセットされていないため肯定判定をし、ステップS704にて演出フラグがセットされていないか否かを判定する。通常期間では、演出フラグがセットされていないため肯定判定をし、ステップS705にて特定役又はBBに当選したか否かを判定する。特定役及びBBに当選していない場合には、そのまま本処理を終了し、特定役又はBBに当選した場合には、ステップS706〜ステップS710に示す連続演出開始処理を行った後に本処理を終了する。連続演出開始処理については、第1連続演出期間における処理であるため、後述することとする。
図23は、入賞結果コマンド処理を示すフローチャートである。
ステップS901では、入賞結果コマンドを受信したか否かを判定し、入賞結果コマンドを受信していない場合には、そのまま本処理を終了する。入賞結果コマンドを受信した場合には、ステップS902に進み、演出フラグがセットされているか否かを判定する。通常期間では、演出フラグがセットされていないため否定判定をし、ステップS906にてBB入賞が成立したか否かを判定する。通常期間では、BB入賞の成立する事象が発生しないため否定判定をし、ステップS904にて計数フラグがセットされているか否かを判定する。通常期間では、計数フラグがセットされていないため否定判定をし、そのまま本処理を終了する。
次に、第1連続演出期間において行われる処理を説明する。
図21に示す抽選結果コマンド処理では、抽選結果コマンドを受信するとともに、当該ゲームが第1連続演出期間に移行するゲーム(第1連続演出期間の1ゲーム目)である場合、ステップS702〜ステップS705において全て肯定判定を行うとともに、ステップS706〜ステップS710に示す連続演出開始処理を行い、本処理を終了する。つまり、第1連続演出期間には、告知済フラグ,報知フラグ,演出フラグがセットされていない状況において特殊ベル又はBBに当選した場合に移行する。連続演出開始処理では、ステップS706にて演出フラグを表示制御装置81のRAMにセットするとともに、ステップS707にて表示制御装置81のRAMに設けられた演出ゲーム数カウンタに10をセットし、ステップS708にて1ゲーム目演出を開始する。その後、ステップS709では、計数フラグを表示制御装置81のRAMにセットし、ステップS710では、表示制御装置81のRAMに設けられた差枚数カウンタに60をセットする。
第1連続演出期間の2ゲーム目以降では、抽選結果コマンドを受信した場合、先のゲームにおいて演出フラグがセットされているためステップS704にて否定判定をし、ステップS711に進む。ステップS711では、演出ゲーム数カウンタの値が1であるか否かを判定する。詳細は後述するが、演出ゲーム数カウンタの値は、ゲームの終了段階において1ずつ減算される。演出ゲーム数カウンタの値が1である場合とは、今回のゲームが連続演出の10ゲーム目であることを意味する。かかる場合には、ステップS712に進み、BBに当選しているか否かを判定する。BBに当選している場合には、ステップS713にてBB当選を報知するためのBB当選演出(図19(c)参照)を開始し、本処理を終了する。ステップS711にて演出ゲーム数カウンタの値が1でないと判定した場合と、ステップS712にてBBに当選していないと判定した場合と、には、ステップS714にて演出ゲーム数カウンタの値と対応する演出を開始し、本処理を終了する。
図23に示す入賞結果コマンド処理では、入賞結果コマンドを受信した場合、ステップS902にて演出フラグがセットされているか否かを判定する。第1連続演出期間では、演出フラグがセットされているため肯定判定をし、ステップS903にて演出中処理を行う。
演出中処理では、図24のフローチャートに示すように、ステップS1001にてBB入賞が成立しなかったか否かを判定する。BB入賞が成立しなかった場合には、ステップS1002にて演出ゲーム数カウンタの値を1減算するとともに、ステップS1003にて演出ゲーム数カウンタの値が0となったか否かを判定する。演出ゲーム数カウンタの値が0でない場合には、そのまま本処理を終了する。一方、演出ゲーム数カウンタの値が0である場合には、10ゲームにわたって演出を行うとともにBB当選の有無を報知したことを意味する。かかる場合には、ステップS1004〜ステップS1007に示す連続演出終了処理を行った後に本処理を終了する。連続演出終了処理では、ステップS1004にて演出フラグをクリアするとともに、ステップS1005にてBBに当選しているか否かを判定する。BBに当選している場合には、ステップS1006にて終了済フラグを表示制御装置81のRAMにセットするとともに、ステップS1007にて報知フラグを表示制御装置81のRAMにセットする。そして、補助表示部65には、図26(a)に示すように、BB当選しているもののBB入賞は成立させない方がよい旨を表示させる。一方、BBに当選していない場合には、終了済フラグをセットすることなくステップS1007にて報知フラグを表示制御装置81のRAMにセットする。そして、補助表示部65には、図26(b)に示すように、青年キャラクタが道路を歩く様を表示させる。つまり、終了済フラグとは、BB当選を報知した場合にセットされるフラグである。
ステップS1001にてBB入賞が成立したと判定した場合、すなわち連続演出の途中のゲームでBB入賞が成立した場合には、ステップS1008に進み、演出ゲーム数カウンタの値を0とする。その後、ステップS1009にて演出フラグをクリアするとともに、ステップS1010にて計数フラグをクリアする。ステップS1011では、報知フラグがセットされているか否かを判定する。第1連続演出期間では、報知フラグがセットされていないため否定判定をし、そのまま本処理を終了する。
入賞結果コマンド処理の説明に戻り、演出中処理が終了した場合には、ステップS904にて計数フラグがセットされているか否かを判定する。上述したとおり、計数フラグは第1連続演出期間の1ゲーム目にセットされる。このため、第1連続演出期間では、ステップS904にて肯定判定をするとともにステップS905にて計数処理を行い、本処理を終了する。
計数処理では、図25のフローチャートに示すように、ステップS1101〜ステップS1105に示すメダル増減数把握処理を行う。具体的には、ステップS1101にて小役入賞が成立したか否かを判定する。小役入賞が成立した場合には、ステップS1102に進み、差枚数カウンタの値に、成立した小役入賞と対応するメダル払出数から1ゲームを行うために必要なメダル数である3を減じた値を加算する。小役入賞が成立していない場合には、ステップS1103にて再遊技入賞が成立したか否かを判定する。再遊技入賞が成立した場合には、ステップS1104にて差枚数カウンタの値に0を加算する。すなわち、再遊技入賞が成立した場合には、差枚数カウンタの値を変更しない。再遊技入賞が成立した場合に差枚数カウンタの値を変更しないのは、再遊技入賞が成立すると次ゲームにおいて自動投入処理を行うため、遊技者の所有メダル数が変化しないからである。小役入賞及び再遊技入賞が成立していない場合には、入賞が成立していないことを意味するため、ステップS1105にて差枚数カウンタの値から3を減算する。なお、成立する入賞態様としては小役入賞,再遊技入賞の他にBB入賞があるが、BB入賞が成立した場合には、例えば演出中処理にて説明したように計数フラグがクリアされる(ステップS1010、図24参照)ため、計数処理が行われない(ステップS1103にて否定判定を行う事象が発生しない)。
メダル増減数把握処理を行った後、ステップS1106では、演出フラグがセットされているか否かを判定する。第1連続演出期間では、演出フラグがセットされているため肯定判定をし、そのまま本処理を終了する。
次に、報知期間において行われる処理を説明する。上述したとおり、報知期間では、報知フラグのみがセットされている、又は報知フラグと終了済フラグがセットされている。報知フラグは、連続演出の10ゲーム目でBB入賞が成立しなかった場合にセットされる(ステップS1007、図24参照)。つまり、報知期間には、第1連続演出期間内にBB入賞が成立しなかった場合に移行する。
図21に示す抽選結果コマンド処理では、抽選結果コマンドを受信した場合、ステップS702にて肯定判定するとともに、報知フラグがセットされているため、ステップS703にて否定判定する。そして、ステップS715にて報知中処理を行った後に本処理を終了する。
報知中処理では、図22のフローチャートに示すように、ステップS801において特殊ベルに当選しているか否かを判定する。特殊ベルに当選している場合には、ステップS802に進み、ベル入賞を成立させることができるストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する。このとき、第1連続演出の10ゲーム目にBB当選を報知した場合には、図26(c)に示すように、BB入賞は成立させない方がよい旨と、ストップスイッチ42〜44の操作順序と、を共に補助表示部65に表示する。一方、第1連続演出の10ゲーム目にBB当選を報知しなかった場合には、図26(d)に示すように、青年キャラクタが道路を歩く様と、ストップスイッチ42〜44の操作順序と、を補助表示部65に表示する。
ストップスイッチ42〜44の操作順序を報知した後、又は特殊ベルに当選していない場合には、ステップS803に進み、演出フラグがセットされていないか否かを判定する。報知期間では、演出フラグがセットされていないため肯定判定し、ステップS804にて終了済フラグがセットされていないか否かを判定する。終了済フラグがセットされている場合には、BB当選していることを報知済みであるため、そのまま本処理を終了する。終了済フラグがセットされていない場合には、ステップS805にて特定役又はBBに当選したか否かを判定する。特定役及びBBに当選していない場合には、そのまま本処理を終了し、特定役又はBBに当選した場合には、ステップS806〜ステップS808に示す連続演出第2開始処理を行った後に本処理を終了する。連続演出第2開始処理については、第2連続演出期間における処理であるため、後述することとする。
図23に示す入賞結果コマンド処理では、入賞結果コマンドを受信した場合、ステップS902にて演出フラグがセットされているか否かを判定する。報知期間では、演出フラグがセットされていないため否定判定をし、ステップS906にてBB入賞が成立したか否かを判定する。BB入賞が成立した場合には、ステップS907に進み、報知フラグがセットされているか否かを判定する。報知期間では、報知フラグがセットされているため肯定判定をし、ステップS908〜ステップS910にて報知フラグ,計数フラグ,終了済フラグの各フラグをクリアする。続くステップS911では、告知済フラグがセットされているか否かを判定する。報知期間では、告知済フラグがセットされていないため否定判定をし、ステップS904に進む。
ステップS906にてBB入賞が成立していないと判定した場合と、ステップS911にて告知済フラグがセットされていないと判定した場合と、には、ステップS904に進み、計数フラグがセットされているか否かを判定する。BB入賞が成立した場合には、ステップS909にて計数フラグをクリアしているため、そのまま本処理を終了し、BB入賞が成立していない場合には、第1連続演出期間において計数フラグがセットされている(ステップS709、図21参照)ため、ステップS905にて計数処理を行った後に本処理を終了する。
計数処理では、図25のフローチャートに示すように、ステップS1105〜ステップS1105に示すメダル増減数把握処理を行う。メダル増減数把握処理については上述したとおりである。
メダル増減数把握処理を行った後、ステップS1106では、演出フラグがセットされているか否かを判定する。報知期間では、演出フラグがセットされていないため否定判定をし、ステップS1107にて差枚数カウンタの値が70を超えたか否かを判定する。差枚数カウンタの値が70を超えていない場合には、そのまま本処理を終了する。一方、差枚数カウンタの値が70を超えた場合には、第1連続演出期間に移行したゲームから報知期間の当該ゲームまでの間に、ベットされたメダル数よりも11枚以上多いメダルを払い出したことを意味する。かかる場合には、ステップS1108〜ステップS1112に示す報知期間終了処理を行い、本処理を終了する。報知期間終了処理では、ステップS1108にて報知フラグをクリアするとともに、ステップS1109にて計数フラグをクリアする。その後、ステップS1110では、終了済フラグがセットされているか否かを判定する。終了済フラグがセットされている場合には、BB当選を報知したことを意味するため、ステップS1111にてBB入賞を成立させるべきである旨を報知する入賞報知を行う。入賞報知では、図26(e)に示すように、3つの「青7」図柄を横並びに表示するとともに「狙ってね!」の文字を補助表示部65に表示させる。その後、ステップS1112では、告知済フラグをセットする。告知済フラグがセットされることにより、次ゲーム以降は告知済期間に移行することとなる。一方、終了済フラグがセットされていない場合には、BB非当選を報知したことを意味するため、そのまま本処理を終了する。これにより、次ゲーム以降は通常期間に移行することとなる。
告知済期間において行われる処理の前に、第2連続演出期間において行われる処理を説明する。第2連続演出期間には、報知期間から移行し得る。
図21に示す抽選結果コマンド処理では、抽選結果コマンドを受信した場合、ステップS702にて肯定判定するとともに、報知フラグがセットされているため、ステップS703にて否定判定する。そして、ステップS715にて報知中処理を行った後に本処理を終了する。
報知中処理では、図22のフローチャートに示すように、ステップS801において特殊ベルに当選しているか否かを判定する。特殊ベルに当選している場合には、ステップS802に進み、ベル入賞を成立させることができるストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する。
ストップスイッチ42〜44の操作順序を報知した後、又は特殊ベルに当選していない場合には、ステップS803に進み、演出フラグがセットされていないか否かを判定する。当該ゲームが第2連続演出期間に移行するゲーム(第2連続演出期間の1ゲーム目)である場合には、ステップS803〜ステップS805において全て肯定判定を行うとともに、ステップS806〜ステップS808に示す連続演出第2開始処理を行い、本処理を終了する。つまり、第2連続演出期間には、BB非当選を報知した第1連続演出期間から移行した報知期間において特定役又はBBに当選した場合に移行する。連続演出第2開始処理では、ステップS806にて演出フラグを表示制御装置81のRAMにセットするとともに、ステップS807にて演出ゲーム数カウンタに10をセットし、ステップS808にて1ゲーム目演出を開始する。
第2連続演出期間の2ゲーム目以降では、先のゲームにおいて演出フラグがセットされているためステップS803にて否定判定をし、ステップS809に進む。ステップS809では、演出ゲーム数カウンタの値が1であるか否かを判定する。演出ゲーム数カウンタの値が1である場合には、ステップS810に進み、BBに当選しているか否かを判定する。BBに当選している場合には、ステップS811にてBB当選を報知するためのBB当選演出を開始し、本処理を終了する。ステップS809にて演出ゲーム数カウンタの値が1でないと判定した場合と、ステップS810にてBBに当選していないと判定した場合と、には、ステップS812にて演出ゲーム数カウンタの値と対応する演出を開始し、本処理を終了する。
図23に示す入賞結果コマンド処理では、入賞結果コマンドを受信した場合、ステップS902にて演出フラグがセットされているか否かを判定する。第2連続演出期間では、演出フラグがセットされているため肯定判定をし、ステップS903にて演出中処理を行う。第2連続演出期間における演出中処理については、第1連続演出期間における演出中処理と同じであるため、説明を省略する。演出中処理が終了した場合には、ステップS904にて計数フラグがセットされているか否かを判定する。第2連続演出期間では、BB入賞が成立した場合を除いて計数フラグがセットされているため、ステップS904にて肯定判定をするとともにステップS905にて計数処理を行い、本処理を終了する。第2連続演出期間における計数処理については、第1連続演出期間における計数処理と同じであるため、説明を省略する。報知期間と第2連続演出期間との相違点を説明すると、第2連続演出期間における計数処理では、演出フラグがセットされているために差枚数カウンタの値を確認しない(図25参照)。このため、第2連続演出期間から告知済期間や通常期間に移行する事象は発生せず、第2連続演出期間の終了後はBB入賞が成立しなければ必ず報知期間に復帰することとなる。
次に、告知済期間において行われる処理を説明する。告知済期間には、報知期間から移行する。
図21に示す抽選結果コマンド処理では、抽選結果コマンドを受信した場合、告知済フラグがセットされているため、ステップS702にて否定判定をして本処理を終了する。つまり、告知済期間では、特定役に当選したとしても連続演出期間に移行することはなく、特殊ベルに当選したとしてもストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない。
図23に示す入賞結果コマンド処理では、入賞結果コマンドを受信した場合、ステップS902にて演出フラグがセットされているか否かを判定する。告知済期間では、演出フラグがセットされていないため、ステップS906にてBB入賞が成立したか否かを判定する。BB入賞が成立した場合には、ステップS907にて報知フラグがセットされているか否かを判定する。告知済期間では、報知フラグがセットされていないため否定判定をし、ステップS911にて告知済フラグがセットされているか否かを判定する。告知済期間では、告知済フラグがセットされているため肯定判定をし、ステップS912にて告知済フラグをクリアする。告知済フラグをクリアした後、又はステップS906にてBB入賞が成立していないと判定した場合には、ステップS904にて計数フラグがセットされているか否かを判定する。告知済期間では、計数フラグがセットされていないため否定判定をし、そのまま本処理を終了する。
ここで、遊技の流れを説明する。
通常期間では、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない。このため、特殊ベルに当選した場合には、3分の1の確率でベル入賞が成立し、約6分の1の確率で特殊ベル入賞が成立することとなる。通常期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値は、設定3の場合、約1.75枚となる。1ゲームを行うためには3枚のメダルをベットする必要があるため、通常期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.25枚減少することが期待される。
通常期間において特定役に当選した場合と、BBに当選した場合(IV=1の際に当選した場合)と、には、第1連続演出期間に移行する。
第1連続演出期間は、当該第1連続演出期間において10回のゲームが行われた場合と、BB入賞が成立した場合と、に終了する。連続演出の10ゲーム目ではBB当選の有無が報知され、第1連続演出期間において10回のゲームが行われた場合には、BB当選の有無に関わらず報知期間に移行する。第1連続演出期間では、通常期間と同様、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない。このため、第1連続演出期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.25枚減少することが期待される。第1連続演出期間に移行する場合には、当該ゲームの開始時に計数フラグがセットされるとともに差枚数カウンタに60がセットされ、当該ゲームの終了時からメダル増減数把握処理が行われる。本スロットマシン10では、メダル数増減処理を行うことにより、第1連続演出期間における遊技者の所有メダルの変化を把握することができる。ここで、第1連続演出期間に移行するゲームの開始時に差枚数カウンタに60をセットすることにより、第1連続演出期間の10ゲーム全てで入賞が成立しなかったとしても、遊技者の所有メダルの変化を正確に把握することができる。
BB入賞が成立することなく第1連続演出期間が終了した場合には、報知期間に移行する。
報知期間では、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される。このため、特殊ベルに当選した場合には、遊技者が報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作することにより、必ずベル入賞が成立することとなる。報知期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値は、設定3の場合、約4.12枚となる。1ゲームを行うためには3枚のメダルをベットする必要があるため、報知期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.12枚増加することが期待される。そして、報知期間は、差枚数カウンタの値が70より大きくなった場合と、BB当選を報知していない状況において特定役又はBBに当選した場合と、BB入賞が成立した場合と、に終了する。第1連続演出期間に移行するゲームの開始時に差枚数カウンタに60をセットしているため、報知期間は、第1連続演出期間に移行した時点よりも遊技者の所有メダル数が11枚以上増加した場合に終了する、とも言える。差枚数カウンタの値が70より大きくなったことに基づいて報知期間が終了する場合には、BB当選を報知していれば告知済期間に移行し、BB非当選を報知していれば通常期間に移行する。BB当選を報知していない状況において特定役又はBBに当選したことに基づいて報知期間が終了する場合には、第2連続演出期間に移行する。
第2連続演出期間は、当該第2連続演出期間において10回のゲームが行われた場合と、BB入賞が成立した場合と、に終了する。連続演出の10ゲーム目ではBB当選の有無が報知され、第2連続演出期間において10回のゲームが行われた場合には、BB当選の有無に関わらず報知期間に復帰する。第2連続演出期間では、報知期間と同様、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される。このため、第2連続演出期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.12枚増加することが期待される。ちなみに、報知期間において差枚数カウンタが取り得る最大値は78(=69−3+12)であるが、第2連続演出期間では差枚数カウンタの値が70より大きくなったか否かが確認されないため、差枚数カウンタの値が78より大きくなり得る。つまり、第2連続演出期間において10回のゲームを行った場合、遊技者は、報知期間から第2連続演出期間に移行しなかった場合と比して多くのメダルを獲得できる可能性がある。
告知済期間では、通常期間や第1連続演出期間と同様、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない。このため、特殊ベルに当選した場合には、3分の1の確率でベル入賞が成立し、約6分の1の確率で特殊ベル入賞が成立することとなる。告知済期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値は、設定3の場合、約1.75枚となる。1ゲームを行うためには3枚のメダルをベットする必要があるため、告知済期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.25枚減少することが期待される。
以上のとおり、本スロットマシン10では、第1連続演出期間終了後の報知期間及び第2連続演出期間において報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作することにより、遊技者の所有メダルが増加することを期待できる構成となっている。このため、例えばチェリーとBBに重複当選して第1連続演出期間の連続演出が開始された場合に、当該連続演出の1ゲーム目にBB入賞を成立させた場合と、報知期間終了後の告知済期間にBB入賞を成立させた場合と、を比較すると、報知期間終了後の告知済期間にBB入賞を成立させた場合の方が、遊技者はメダルを11枚以上多く獲得することが期待できる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
第1連続演出期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値は約1.75枚と所有メダルの減少が期待される数値であるものの、第1連続演出期間の終了後に移行する報知期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値を約4.12枚と所有メダルの増加が期待される数値とした。かかる構成とすることにより、仮に第1連続演出期間に遊技者の所有メダルが減少したとしても、その後の報知期間において遊技者の所有メダルを増加させることが可能となるため、第1連続演出期間の途中で遊技者がBB入賞を成立させてしまう機会を低減させることが可能となる。
第1連続演出期間に移行した以降のゲームでは、メダル増減数把握処理を行って各ゲームにおける所有メダルの変化量を導出し、当該結果を差枚数カウンタに記憶する構成とした。そして、差枚数カウンタの値が70を超えた場合に、報知期間が終了する構成とした。かかる構成とすることにより、第1連続演出期間において所有メダルが減少したとしても、その後の報知期間における遊技を行うことによって最終的に所有メダルを11枚以上増加させることができる。この結果、第1連続演出期間における所有メダルの減少を心配させることなく遊技者に第1連続演出期間における遊技を行わせることが可能となり、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
第1連続演出期間が終了した場合には、BB当選演出とBB非当選演出のいずれを行った場合であっても報知期間に移行する構成とした。このように、BB非当選の場合にも第1連続演出期間の終了後は報知期間に移行する構成とすることにより、BB非当選であったにも関わらず所有メダルを増加させることができるお得感を遊技者に抱かせることが可能となる。この結果、所有メダルが増加したから次回の連続演出でBB当選演出が行われることに期待しようと考えさせることが可能となり、遊技者の遊技意欲を高めることが可能となる。
また、BB当選演出を行った場合に移行する報知期間と、BB非当選演出を行った場合に移行する報知期間と、で遊技者の有利度合いが等しい構成とすることにより、遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを好適に抑制することが可能となる。上記各報知期間を遊技者の有利度合いが異なる構成とすることも可能であるが、かかる構成とした場合には、遊技者の有利度合いが低い側の報知期間に移行した場合に、遊技者の有利度合いが高い側の報知期間に移行しなかったことで遊技意欲を減退させてしまう可能性が考えられるからである。
(第3の実施の形態)
上記第2の実施の形態では、第1連続演出期間の終了後に報知期間に移行する構成としたが、BB状態の終了後に報知期間に移行する構成としてもよい。そこで本実施の形態では、かかる構成について具体的に説明する。なお、基本構成については上記第2の実施の形態と同一であるため、以下では相違点についてのみ説明する。
本実施の形態においても、通常遊技状態における遊技期間を、通常期間と、第1連続演出期間と、告知済期間と、報知期間と、第2連続演出期間と、に大別することができる。
先ず、通常期間において行われる処理を説明する。
図27は、抽選結果コマンド処理を示すフローチャートである。
ステップS1201では、抽選結果コマンドを受信したか否かを判定し、抽選結果コマンドを受信していない場合には、そのまま本処理を終了する。抽選結果コマンドを受信した場合には、ステップS1202に進み、告知済フラグがセットされていないか否かを判定する。通常期間では、告知済フラグがセットされていないため肯定判定をし、ステップS1203にて報知フラグがセットされているか否かを判定する。通常期間では、報知フラグがセットされていないため否定判定をし、ステップS1206にて演出フラグがセットされていないか否かを判定する。通常期間では、演出フラグがセットされていないため肯定判定をし、ステップS1207にて特定役又はBBに当選したか否かを判定する。特定役及びBBに当選していない場合には、そのまま本処理を終了し、特定役又はBBに当選した場合には、ステップS1208〜ステップS1210に示す連続演出開始処理を行った後に本処理を終了する。連続演出開始処理については、第1連続演出期間における処理であるため、後述することとする。
図30は、入賞結果コマンド処理を示すフローチャートである。
ステップS1501では、入賞結果コマンドを受信したか否かを判定し、入賞結果コマンドを受信していない場合には、そのまま本処理を終了する。入賞結果コマンドを受信した場合には、ステップS1502に進み、演出フラグがセットされているか否かを判定する。通常期間では、演出フラグがセットされていないため否定判定をし、ステップS1513にてBB入賞が成立したか否かを判定する。通常期間では、BB入賞の成立する事象が発生しないため否定判定をし、ステップS1509にて報知フラグがセットされているか否かを判定する。通常期間では、報知フラグがセットされていないため否定判定をし、そのまま本処理を終了する。
次に、第1連続演出期間において行われる処理を説明する。
図27に示す抽選結果コマンド処理では、抽選結果コマンドを受信するとともに、当該ゲームが第1連続演出期間に移行するゲーム(第1連続演出期間の1ゲーム目)である場合、ステップS1202にて肯定判定をし、ステップS1203にて否定判定をし、ステップS1206及びステップS1207にて肯定判定をする。その後、ステップS1208〜ステップS1210に示す連続演出開始処理を行い、本処理を終了する。つまり、第1連続演出期間には、告知済フラグ,報知フラグ,演出フラグがセットされていない状況において特殊ベル又はBBに当選した場合に移行する。連続演出開始処理では、ステップS1208にて演出フラグを表示制御装置81のRAMにセットするとともに、ステップS1209にて表示制御装置81のRAMに設けられた演出ゲーム数カウンタに10をセットし、ステップS1210にて1ゲーム目演出を開始する。
第1連続演出期間の2ゲーム目以降では、抽選結果コマンドを受信した場合、先のゲームにおいて演出フラグがセットされているためステップS1206にて否定判定をし、ステップS1211にて報知抽選処理を行う。
報知抽選処理では、図28のフローチャートに示すように、ステップS1301にてBBに当選しているか否かを判定する。BBに当選している場合には、ステップS1302にて高確率テーブルを選択し、BBに当選していない場合には、ステップS1303にて低確率テーブルを選択する。続くステップS1304では、乱数を取得し、ステップS1305では、選択したテーブルと、取得した乱数と、に基づいて報知期間に移行させるか否かの当否判定を行う。ステップS1306では、当否判定の結果が当選であるか否かを判定し、当選である場合には、ステップS1307にて表示制御装置81のRAMに設けられた報知ストックカウンタの値に1を加算し、本処理を終了する。当否判定の結果が外れであった場合には、そのまま本処理を終了する。ちなみに、設定3では、低確率テーブルを選択した場合、上記当否判定(以下、「報知抽選」ともいう。)に当選となる確率は約18分の1であり、高確率テーブルを選択した場合、報知抽選に当選となる確率は約4.5分の1である。なお、本スロットマシン10では、報知抽選の当選有無を示唆しない。
抽選結果コマンド処理の説明に戻り、報知抽選処理が終了した場合には、ステップS1212にて演出ゲーム数カウンタの値が1であるか否かを判定する。詳細は後述するが、演出ゲーム数カウンタの値は、ゲームの終了段階において1ずつ減算される。演出ゲーム数カウンタの値が1である場合とは、今回のゲームが連続演出の10ゲーム目であることを意味する。かかる場合には、ステップS1213に進み、BBに当選しているか否かを判定する。BBに当選している場合には、ステップS1214にてBB当選を報知するためのBB当選演出(図19(c)参照)を開始し、本処理を終了する。ステップS1212にて演出ゲーム数カウンタの値が1でないと判定した場合と、ステップS1213にてBBに当選していないと判定した場合と、には、ステップS1215にて演出ゲーム数カウンタの値と対応する演出を開始し、本処理を終了する。
図23に示す入賞結果コマンド処理では、入賞結果コマンドを受信した場合、ステップS1502にて演出フラグがセットされているか否かを判定する。第1連続演出期間では、演出フラグがセットされているため肯定判定をし、ステップS1503にてBB入賞が成立しなかったか否かを判定する。BB入賞が成立しなかった場合には、ステップS1504にて演出ゲーム数カウンタの値を1減算するとともに、ステップS1505にて演出ゲーム数カウンタの値が0となったか否かを判定する。演出ゲーム数カウンタの値が0でない場合には、そのまま本処理を終了する。一方、演出ゲーム数カウンタの値が0である場合には、10ゲームにわたって演出を行うとともにBB当選の有無を報知したことを意味する。かかる場合には、ステップS1506〜ステップS1508に示す連続演出終了処理を行った後に本処理を終了する。連続演出終了処理では、ステップS1506にて演出フラグをクリアするとともに、ステップS1507にてBBに当選しているか否かを判定する。BBに当選していない場合には、そのまま連続演出終了処理を終了し、BBに当選している場合には、ステップS1508にて告知済フラグを表示制御装置81のRAMにセットした後に連続演出終了処理を終了する。この結果、BBに当選している場合には、第1連続演出期間から告知済期間に移行し、BBに当選していない場合には、報知抽選に当選したか否かに関わらず通常期間に移行する。
ステップS1503にてBB入賞が成立したと判定した場合、すなわち連続演出の途中のゲームでBB入賞が成立した場合には、ステップS1511に進み、演出ゲーム数カウンタの値を0とする。その後、ステップS1512にて演出フラグをクリアする。
連続演出終了処理を行った場合と、ステップS1512にて演出フラグをクリアした場合と、には、ステップS1509にて報知フラグがセットされているか否かを判定する。第1連続演出期間では、報知フラグがセットされていないため、否定判定をしてそのまま本処理を終了する。
次に、告知済期間において行われる処理を説明する。
図27に示す抽選結果コマンド処理では、抽選結果コマンドを受信した場合、告知済フラグがセットされているため、ステップS1202にて否定判定をして本処理を終了する。
図30に示す入賞結果コマンド処理では、入賞結果コマンドを受信した場合、ステップS1502にて演出フラグがセットされているか否かを判定する。告知済期間では、演出フラグがセットされていないため、ステップS1513にてBB入賞が成立したか否かを判定する。BB入賞が成立した場合には、ステップS1514にて告知済フラグがセットされているか否かを判定する。告知済期間では、告知済フラグがセットされているため肯定判定をし、ステップS1515にて告知済フラグをクリアする。告知済フラグをクリアした後、又はステップS1513にてBB入賞が成立していないと判定した場合には、ステップS1509にて報知フラグがセットされているか否かを判定する。本実施の形態では、告知済期間であっても報知フラグがセットされている場合がある。報知フラグがセットされている場合には、ステップS1510にて報知後処理を行った後に本処理を終了し、報知フラグがセットされていない場合には、そのまま本処理を終了する。なお、報知後処理については、理解を容易なものとするため後述することとする。
ここで、報知期間において行われる処理の説明に先立ち、報知期間への移行に際して行われる処理を説明する。図29は、状態コマンド処理を示すフローチャートである。状態コマンド処理は、入賞結果コマンド処理と同様、ゲームの終了段階において行われる。さらにいうと、主制御装置101は、リール制御処理の最後に入賞結果コマンドをセットするとともに、BB状態処理の最後に状態コマンドをセットする。このため、表示制御装置81は、入賞結果コマンド処理(より具体的にはステップS1502以降の処理)→状態コマンド処理(より具体的にはステップS1402以降の処理)の順にこれら処理を行うこととなる。
ステップS1401では、状態コマンドを受信したか否かを判定し、状態コマンドを受信していない場合には、そのまま本処理を終了する。状態コマンドを受信した場合には、ステップS1402に進み、当該状態コマンドがBB状態の終了したことを示すものであるか否かを判定する。BB状態が終了したことを示すものでない場合には、そのまま本処理を終了し、BB状態が終了したことを示すものである場合には、ステップS1403にて報知フラグがセットされていないか否かを判定する。報知フラグがセットされている場合には、そのまま本処理を終了し、報知フラグがセットされていない場合には、ステップS1404にて報知ストックカウンタの値が0でないか否かを判定する。報知ストックカウンタの値が0である場合には、そのまま本処理を終了する。一方、報知ストックカウンタの値が0でない場合には、連続演出期間において報知抽選に当選したことを意味する。かかる場合には、ステップS1405にて報知フラグをセットするとともに、ステップS1406にて表示制御装置81のRAMに設けられた報知ゲーム数カウンタに30をセットする。その後、ステップS1407にて報知ストックカウンタの値から1を減算し、本処理を終了する。
以上のとおり、報知期間には、BB状態が終了した次ゲームから移行する。
次に、報知期間において行われる処理を説明する。
図27に示す抽選結果コマンド処理では、抽選結果コマンドを受信した場合、ステップS1202にて肯定判定するとともに、報知フラグがセットされているため、ステップS1203にて肯定判定する。ステップS1204では、特殊ベルに当選しているか否かを判定し、特殊ベルに当選している場合には、ステップS1205にてベル入賞を成立させることができるストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する。
ストップスイッチ42〜44の操作順序を報知した後、又は特殊ベルに当選していない場合には、ステップS1206に進み、演出フラグがセットされていないか否かを判定する。報知期間では、演出フラグがセットされていないため肯定判定し、ステップS1207にて特定役又はBBに当選したか否かを判定する。特定役及びBBに当選していない場合には、そのまま本処理を終了し、特定役又はBBに当選した場合には、ステップS1208〜ステップS1210に示す連続演出開始処理を行った後に本処理を終了する。
図30に示す入賞結果コマンド処理では、入賞結果コマンドを受信した場合、ステップS1502にて演出フラグがセットされているか否かを判定する。報知期間では、演出フラグがセットされていないため否定判定をし、ステップS1513にてBB入賞が成立したか否かを判定する。BB入賞が成立した場合には、ステップS1514にて告知済フラグがセットされているか否かを判定する。報知期間では、告知済フラグがセットされていないため否定判定をし、ステップS1509に進む。
ステップS1513にてBB入賞が成立していないと判定した場合と、ステップS1514にて告知済フラグがセットされていないと判定した場合と、には、ステップS1509に進み、報知フラグがセットされているか否かを判定する。報知期間では、報知フラグがセットされているため肯定判定をし、ステップS1510にて報知後処理を行った後に本処理を終了する。
報知後処理では、図31のフローチャートに示すように、ステップS1601にて現在の遊技状態が通常遊技状態であるか否かを判定する。現在の遊技状態が通常遊技状態でない、すなわちBB状態である場合には、そのまま本処理を終了する。現在の遊技状態が通常遊技状態である場合には、ステップS1602に進み、告知済フラグがセットされていないか否かを判定する。報知期間では、告知済フラグがセットされていないため肯定判定をし、ステップS1603にて報知ゲーム数カウンタの値から1を減算する。続くステップS1604では、報知ゲーム数カウンタの値が0となったか否かを判定し、0となっていない場合には、そのまま本処理を終了する。報知ゲーム数カウンタの値が0となった場合には、ステップS1605にて報知ストックカウンタの値が0であるか否かを判定する。報知ストックカウンタの値が0である場合には、ステップS1606にて報知フラグをクリアした後に本処理を終了し、報知ストックカウンタの値が0でない場合には、ステップS1607にて報知ゲーム数カウンタに30をセットするとともに、ステップS1608にて報知ストックカウンタの値から1を減算し、本処理を終了する。
告知済期間における報知後処理では、告知済フラグがセットされているためステップS1602にて否定判定をし、報知ゲーム数カウンタの減算等をすることなくそのまま本処理を終了する。
次に、第2連続演出期間において行われる処理を説明する。第2連続演出期間には、報知期間から移行し得る。
図27に示す抽選結果コマンド処理では、第1連続演出期間とほぼ同じ処理を行う。第1連続演出期間と異なるのは、報知フラグがセットされているためにステップS1203にて肯定判定をすることと、ステップS1204にて特殊ベルに当選していると判定した場合、ステップS1205にてベル入賞を成立させることができるストップスイッチ42〜44の操作順序を報知することである。
図30に示す入賞結果コマンド処理においても、第1連続演出期間とほぼ同じ処理を行う。第1連続演出期間と異なるのは、報知フラグがセットされているためにステップS1509にて肯定判定をし、ステップS1510にて報知後処理を行うことである。報知後処理については、報知期間と同じ処理を行うため、説明を省略する。
ここで、遊技の流れを説明する。
通常期間では、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない。このため、特殊ベルに当選した場合には、3分の1の確率でベル入賞が成立し、約6分の1の確率で特殊ベル入賞が成立することとなる。非連続演出期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値は、設定3の場合、約1.75枚となる。1ゲームを行うためには3枚のメダルをベットする必要があるため、通常期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.25枚減少することが期待される。
通常期間において特定役に当選した場合と、BBに当選した場合(IV=1の際に当選した場合)と、には、第1連続演出期間に移行する。
第1連続演出期間は、当該第1連続演出期間において10回のゲームが行われた場合と、BB入賞が成立した場合と、に終了する。第1連続演出期間では、通常期間と同様、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない。このため、第1連続演出期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.25枚減少することが期待される。但し、第1連続演出期間では、2ゲーム目〜10ゲーム目の各ゲームにおいて報知抽選が行われる。報知抽選に当選する確率は、BBに当選していない場合、約18分の1であり、BBに当選している場合、約4.5分の1である。したがって、第1連続演出期間では、通常期間と同様に1ゲーム行う毎に所有メダルが減少するものの、報知抽選当選を期待できるため通常期間と比して遊技者に有利となる。第1連続演出期間の最後までBBに当選しなかった場合には、当該第1連続演出期間において報知抽選に約0.5回当選となることを期待でき、第1連続演出期間の1ゲーム目でBBに当選した場合には、当該第1連続演出期間において報知抽選に約2回当選となることを期待できる。第1連続演出期間において10回のゲームが行われた場合には、BB当選を報知した場合、報知抽選に当選したか否かに関わらず告知済期間に移行し、BB非当選を報知した場合、報知抽選に当選したか否かに関わらず通常期間に移行する。
告知済期間では、通常期間や第1連続演出期間と同様、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されない。このため、告知済期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.25枚減少することが期待される。
BB状態が終了した場合には、第1連続演出期間において報知抽選に当選していた場合、報知期間に移行する。
報知期間では、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される。このため、特殊ベルに当選した場合には、遊技者が報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作することにより、必ずベル入賞が成立することとなる。報知期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値は、設定3の場合、約4.12枚となる。1ゲームを行うためには3枚のメダルをベットする必要があるため、報知期間では、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.12枚増加することが期待される。報知期間は、当該報知期間において30回のゲームが行われた場合と、特定役又はBBに当選した場合と、BB入賞が成立した場合と、に終了する。報知期間において30回のゲームが行われた場合には、報知ストックカウンタの値が0でない場合、報知期間に再度移行し、報知ストックカウンタの値が0である場合、通常期間に移行する。
報知期間において特定役又はBBに当選した場合には、第2連続演出期間に移行する。
第2連続演出期間は、当該第2連続演出期間において10回のゲームが行われた場合と、BB入賞が成立した場合と、に終了する。第2連続演出期間では、報知フラグがセットされている場合、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される。このため、報知フラグがセットされている場合には、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.12枚増加することが期待される。但し、第2連続演出期間では、報知期間と同様に報知ゲーム数カウンタの値が1ずつ減算される。このため、本実施の形態では、第2連続演出期間の途中で報知フラグがクリアされ、ストップスイッチ42〜44の操作順序が報知されなくなる事象が発生する。報知フラグがクリアされた場合には、第1連続演出期間と同様、1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.25枚減少することが期待される。また、第2連続演出期間では、第1連続演出期間と同様、2ゲーム目〜10ゲーム目の各ゲームにおいて報知抽選が行われる。第2連続演出期間において10回のゲームが行われた場合には、BB当選を報知した場合、報知抽選に当選したか否かに関わらず告知済期間に移行する。BB非当選を報知した場合には、報知フラグがセットされていれば報知期間に復帰し、報知フラグがセットされていなければ通常期間に移行する。
以上のとおり、本スロットマシン10では、報知フラグがセットされている状況において報知された操作順序でストップスイッチ42〜44を操作することにより、遊技者の所有メダルが増加することを期待できる構成となっている。報知抽選に1回当選した場合には報知ゲーム数カウンタに30がセットされるため、遊技者は報知抽選に当選する度に約34枚の所有メダル増加を期待できる。第1連続演出期間において期待される所有メダルの減少数は約12.5枚である。第1連続演出期間の1ゲーム目でBBに当選した場合には、当該第1連続演出期間において報知抽選に約2回当選となることを期待できるため、BB状態終了後の報知期間において約68枚の所有メダル増加を期待できる。つまり、第1連続演出期間の途中でBB入賞を成立させた場合には、報知抽選が行われないために遊技者にとって大幅に不利となる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
第1連続演出期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値は約1.75枚と所有メダルの減少が期待される数値であるものの、当該第1連続演出期間において報知抽選を行う構成とした。そして、報知抽選に当選した場合には、BB状態の終了後に報知期間に移行する構成とした。報知抽選に1回当選した場合には報知期間において約34枚の所有メダル増加を期待できるため、仮に第1連続演出期間に遊技者の所有メダルが減少したとしても、その後の報知期間において遊技者の所有メダルを増加させることができる。この結果、第1連続演出期間において所有メダルが減少し得ることを心配させることなく遊技者に第1連続演出期間における遊技を行わせることが可能となる。また、第1連続演出期間の途中でBB入賞を成立させた場合には報知抽選の機会を失することとなるため、第1連続演出期間の途中で遊技者がBB入賞を成立させてしまう機会を低減させることが可能となる。
報知抽選を連続演出の2ゲーム目〜10ゲーム目の各ゲームにおいて行う構成とした。かかる構成とすることにより、連続演出の途中でBB入賞を成立させた場合には報知抽選の機会を失することとなるため、BB当選演出が行われるまでBB入賞を成立させないよう遊技者を促すことが可能となり、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。例えば報知抽選を連続演出の2ゲーム目〜8ゲーム目の各ゲームにおいて行う構成とすることも可能であるが、かかる構成とした場合には、連続演出の9ゲーム目及び10ゲーム目に報知抽選が行われないため、遊技者が連続演出の9ゲーム目にBB入賞を成立させるべくストップスイッチ42〜44を操作してしまう可能性が考えられるからである。
報知抽選を連続演出のゲーム数に基づいて行う構成とするとともに、役の抽選結果に基づかない構成とした。かかる構成とすることにより、リールの停止結果から報知抽選の結果が察知されてしまうことを回避することが可能となる。
第1連続演出期間において報知抽選の結果を示唆しない構成とした。かかる構成とすることにより、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまうことを抑制することが可能となる。連続演出期間において報知抽選の結果を示唆する構成とした場合には、報知抽選に当選したか否かを通じてBB当選の有無が察知されてしまう可能性や、BB当選演出が行われるか否かではなく報知抽選当選が示唆されるか否かに遊技者の興味が向いてしまう可能性が考えられるからである。
第1連続演出期間では、BBに当選していない場合であっても報知抽選を行う構成とした。そして、報知抽選に当選した場合には、第1連続演出期間が終了した次ゲームからではなくBB状態が終了した次ゲームから報知期間に移行する構成とした。かかる構成とすることにより、遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを好適に抑制することが可能となる。第1連続演出期間にBB非当選演出が行われた場合、BBに当選していなかったことで遊技者が遊技意欲を減退させてしまう可能性が考えられるが、報知抽選に当選している可能性があるため、BB当選となるまで遊技を継続しようと考えさせることが可能となるからである。
報知ストックカウンタを設け、報知抽選の当選回数を記憶可能な構成とした。かかる構成とすることにより、遊技者がBB非当選演出の行われる連続演出を繰り返し視認した場合に、報知抽選に複数回当選しているかもしれないからBB当選するまで遊技を継続しようと遊技者に考えさせることが可能となる。この結果、連続演出が複数回行われたにも関わらずBBに当選していなかったことで遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを抑制することが可能となる。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(1)上記第1の実施の形態では、BBの当選有無に関わらず連続演出期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値が3枚より多くなる構成としたが、BB当選している場合に限って連続演出期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値が3枚より多くなる構成としてもよい。具体的には、BBに当選していない場合、連続演出期間に特殊ベルに当選したとしてもストップスイッチ42〜44の操作順序を報知しない構成とする。かかる構成とした場合であっても、BBに当選していれば遊技者の所有メダルが増加することを期待できるため、連続演出期間の途中で遊技者がBB入賞を成立させてしまう機会を低減させることが可能となる。
(2)上記第1の実施の形態では、連続演出期間において、BB当選の有無に関わらず、特殊ベルに当選した場合に必ずストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成としたが、BBに当選している場合、特殊ベルに当選した場合に必ずストップスイッチ42〜44の操作順序を報知し、BBに当選していない場合、特殊ベルに当選した場合の所定確率でストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成としてもよい。つまり、BB当選の有無によって特殊ベル当選時のストップスイッチ42〜44の操作順序報知確率が異なる構成としてもよい。
(3)上記第1の実施の形態では、連続演出期間において、BBに当選している状況における連続演出期間の1ゲームあたりのメダル払出の期待値と、BBに当選していない状況における連続演出期間の1ゲームあたりのメダル払出の期待値と、が等しくなる構成としたが、異なる構成としてもよい。特殊ベル当選時のストップスイッチ42〜44の操作順序報知確率を異ならせることなく上記期待値を異ならせる構成としては、BB当選の有無によって異なる遊技状態に移行させる構成が代表例として挙げられる。
具体的に説明すると、特定役のみに当選して連続演出期間に移行する場合には、通常遊技状態のままとし、BBに当選した場合には、小役当選確率は変わらないものの再遊技当選確率が高くなるRT状態に移行させる構成とする。RT状態における再遊技当選確率を例えば2分の1とした場合には、BBに当選している状況における連続演出期間の1ゲームあたりのメダル払出の期待値が約5.21枚となり、BBに当選していない状況における連続演出期間の1ゲームあたりのメダル払出の期待値が約4.12枚となる。
(4)上記第1の実施の形態では、BB非当選演出を行った場合に非連続演出期間に移行する構成としたが、上記第3の実施の形態において説明したような報知期間に移行する構成としてもよい。かかる構成とした場合には、BBに当選していなかったことで遊技者が遊技意欲を低下させていたとしても、報知期間において所有メダルの増加を期待することができるため、遊技者の遊技意欲を再び高めることが可能となる。
(5)上記第1の実施の形態では、連続演出期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値が3枚よりも多くなる構成としたが、1ゲームあたりのメダル払出の期待値が3枚となる構成、すなわち1ゲームあたりのメダル払出の期待値が1ゲームを行うために必要なメダル数と等しくなる構成としてもよい。かかる構成とした場合であっても、連続演出期間に遊技者の所有メダルが減少しないため、上述した作用効果を奏することが期待できる。
(6)上記第1の実施の形態では、連続演出期間にBB当選演出を行った場合、告知済期間に移行する構成としたが、上記第3の実施の形態において説明したような報知期間に移行する構成としてもよい。
すなわち、図20に示す入賞結果コマンド処理において、ステップS608の告知済フラグをセットする処理に代えて報知フラグをセットする構成とする。そして、報知フラグがセットされている場合には、抽選結果コマンド処理において特殊ベルに当選したか否かを判定し、特殊ベルに当選している場合には、ベル入賞を成立させることができるストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成とする。
かかる構成とした場合には、連続演出期間の終了後も所有メダルの増加を期待することができるため、BB当選のみならず連続演出期間の終了後に報知期間に移行することも期待させながら連続演出期間における遊技を遊技者に行わせることが可能となる。この結果、上記第1の実施の形態において記載した作用効果に加えて、連続演出期間における遊技が単調化することを抑制することも可能となる。
このとき、報知フラグをクリアするタイミング、すなわち報知期間を終了させるタイミングとしては、以下のものが考えられる。
予め定めた所定回数(例えば30回)のゲームが行われた場合に報知期間を終了させる。
報知期間に移行する場合に所定の抽選を行い、報知期間のゲーム数として予め定められた複数の値(例えば5回,10回,50回)から1の値を決定する。そして、当該決定結果と対応するゲームが行われた場合に報知期間を終了させる。上記所定の抽選を行うタイミングとしては、BBに当選したゲームでもよいし、連続演出期間の終了ゲームや報知期間の1ゲーム目でもよい。
所定回数(例えば10回)のゲームが行われた場合に継続抽選を行う。そして、継続抽選に当選した場合には、その後に前記所定回数のゲームが行われた際に再度継続抽選を行う一方、継続抽選に外れた場合には、報知期間を終了させる。
なお、上記各構成において、ゲームが行われた回数に代えて、ベル入賞を成立させることができるストップスイッチ42〜44の操作順序の報知回数としてもよい。例えば、前記操作順序の報知を予め定めた所定回数(例えば30回)行った場合に報知期間を終了させる。
所定の役(例えば再遊技)に当選した場合に報知期間を終了させる。又は、所定の役に当選した場合に所定の抽選を行い、当該抽選に外れた場合に報知期間を終了させる。
所定の入賞(例えば再遊技入賞)が成立した場合に報知期間を終了させる。又は、所定の入賞が成立した場合に所定の抽選を行い、当該抽選に外れた場合に報知期間を終了させる。
上記各構成においては、報知期間が終了した場合、BB入賞が成立するまで告知済期間に移行する構成とすればよい。なお、報知期間の途中でBB入賞が成立した場合には、当該報知期間を終了させる構成とすればよい。
BB入賞が成立した場合に報知期間を終了させる構成、すなわちBB入賞が成立するまで報知期間が継続する構成とすることも可能である。但し、かかる構成とする場合には、報知期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値をあまり高くしないことが望ましい。報知期間において所有メダルが増加することに遊技者が満足し、BB入賞を成立させなくなってしまう可能性が考えられるからである。
具体的には、報知期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値を、BB状態におけるメダル払出数を考慮した場合の非連続演出期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値未満とすることが望ましい。
上記第1の実施の形態における入賞態様を例として説明すると、BB状態はメダル払出数が336枚に達した場合に終了する。設定3の場合、BB当選確率は約200分の1である。通常遊技状態においてBB当選となった場合に上記メダル払出が行われると仮定した場合、1ゲームあたりのBB当選に基づくメダル払出の期待値は、約1.68枚となる。当該BB当選に基づくメダル払出を加味した場合、非連続演出期間における1ゲームあたりのメダル払出の期待値は、設定3の場合、約3.43(=1.68+1.75)枚となる。そこで、報知期間では、1ゲームあたりのメダル払出の期待値が3.43枚未満となるよう、特殊ベル当選時における操作順序報知確率を設定する。
かかる構成とした場合には、BB当選を持ち越したまま報知期間において遊技を行うよりも、BB入賞を成立させた上で再度BB当選となることを期待しながら非連続演出期間において遊技を行った方が遊技者に有利となるため、上記懸念を好適に解消することが可能となる。
(7)上記第2の実施の形態では、第1連続演出期間が終了した場合、BB当選の有無に関わらず報知期間に移行する構成としたが、第1連続演出期間にBB当選演出を行った場合に限って報知期間に移行し、第1連続演出期間にBB非当選演出を行った場合には通常期間に移行する構成としてもよい。
また、BB当選演出を行った場合と、BB非当選演出を行った場合と、で移行する報知期間が異なる構成としてもよい。
例えば、BB当選演出を行った場合には、差枚数カウンタの値が70を超えた場合に終了する第1報知期間に移行し、BB非当選演出を行った場合には、差枚数カウンタの値が60を超えた場合に終了する第2報知期間に移行する構成とする。かかる構成とした場合には、第1報知期間に移行した場合、第1連続演出期間に移行してから第1報知期間が終了するまでの間に所有メダルを11枚以上増加させることができ、第2報知期間に移行した場合、第1連続演出期間において減少したメダルを第2報知期間において回復させることができる。
例えば、BB当選演出を行った場合には、特殊ベルに当選した場合に必ずストップスイッチ42〜44の操作順序を報知し、差枚数カウンタの値が70を超えた場合に終了する第1報知期間に移行し、BB非当選演出を行った場合には、特殊ベルに当選した場合に所定確率でストップスイッチ42〜44の操作順序を報知し、差枚数カウンタの値が70を超えた場合に終了する第2報知期間に移行する構成とする。かかる構成とした場合には、1ゲームあたりのメダル払出の期待値が異なるため、差枚数カウンタの値が70を超えるまでに要するゲーム数が異なることとなる。
例えば、BB当選演出を行った場合には、特殊ベルに当選した場合に必ずストップスイッチ42〜44の操作順序を報知し、差枚数カウンタの値が70を超えた場合に終了する第1報知期間に移行し、BB非当選演出を行った場合には、特殊ベルに当選した場合に所定確率でストップスイッチ42〜44の操作順序を報知し、差枚数カウンタの値が60を超えた場合に終了する第2報知期間に移行する構成とする。
(8)上記第2の実施の形態では、第1連続演出期間に移行してから報知期間が終了するまでの間に所有メダルを11枚以上増加させることができる構成としたが、報知期間に移行した場合、第1連続演出期間に減少したメダルを回復することができる構成としてもよい。具体的には、差枚数カウンタの値が60を超えた場合に報知フラグをクリアする構成とする。かかる構成とした場合であっても、第1連続演出期間に遊技者の所有メダルが減少しなかったことと等しくなるため、上述した作用効果を奏することが期待できる。
(9)上記第2の実施の形態では、差枚数カウンタの初期値として60をセットする構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、初期値としてセットする値は任意である。但し、第1連続演出期間の全てのゲームで入賞が成立しない事象が発生し得ることを考慮し、30以上の値をセットすることが望ましい。
(10)上記第2の実施の形態では、差枚数カウンタの値が70を超えた場合に報知期間を終了させる構成としたが、初期値(60)より大きい値であれば任意である。
(11)上記第2の実施の形態では、メダル増減数把握処理を行い、遊技者の所有メダルの1ゲーム毎の変化量を差枚数カウンタに累積記憶する構成としたが、かかる構成を変更する。
例えば、差枚数カウンタに代えて、1ゲーム行われる毎に3を加算するインカウンタと、入賞が成立した場合に対応するメダル払出数を加算するアウトカウンタと、を設ける。そして、アウトカウンタの値からインカウンタの値を減じた値が10を超えた場合、報知期間を終了させる構成とする。
メダルのベット数を累積記憶するカウンタと、メダルの払出数を累積記憶するカウンタと、を別個に設けるのではなく、第1連続演出期間における遊技者の所有メダルの1ゲーム毎の変化量を累積記憶する第1カウンタと、報知期間における遊技者の所有メダルの1ゲーム毎の変化量を累積記憶する第2カウンタと、を別個に設ける構成としてもよい。かかる構成とした場合であっても、第1カウンタの値と第2カウンタの値とを用いた導出結果が第1連続演出期間以降の所有メダルの増加数が10を超えたことを示す結果となった場合に報知期間を終了させる構成とすれば、上記第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することが期待できる。
(12)上記第2の実施の形態では、第2連続演出期間に特殊ベルに当選した場合、ストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成としたが、ストップスイッチ42〜44の操作順序を報知しない構成としてもよい。すなわち、BB当選を報知していない報知期間に特殊ベル又はBBに当選した場合、第2連続演出期間ではなく第1連続演出期間に移行する構成としてもよい。かかる構成とした場合であっても、メダル増減数把握処理を行う構成とすれば、上記第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することが期待できる。
(13)上記第2の実施の形態では、第2連続演出期間において差枚数カウンタの値が70を超えたか否かを判定しない構成としたが、判定する構成としてもよい。第2連続演出期間において差枚数カウンタの値が70を超えた場合、差枚数カウンタの値を60に変更する構成とすれば、上記第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することが期待できる。
(14)上記第2の実施の形態では、差枚数カウンタの値に基づいて報知期間を終了させる構成、すなわち遊技者の所有メダルの現実の増減数に基づいて報知期間を終了させる構成としたが、かかる構成を変更する。
具体的には、上記第2の実施の形態において、計数フラグをセットしない構成とするとともに、計数処理を行わない構成とする。差枚数カウンタも不要である。そして、報知フラグをセットした場合(ステップS1007、図24参照)には、表示制御装置81のRAMに設けられた報知ゲーム数カウンタに12をセットする。報知ゲーム数カウンタの値は、入賞結果コマンド処理において1減算し、報知ゲーム数カウンタの値が0となった場合には、報知期間終了処理(ステップS1108〜ステップS1112、図25参照)のうち計数フラグをクリアする処理S1109以外を行って報知期間を終了させる構成とする。
上述したとおり、設定3では、第1連続演出期間において1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.25枚減少することが期待されるため、第1連続演出期間において10ゲーム行われた場合には、遊技者の所有メダルが約12.5枚減少することが期待される。また、設定3では、報知期間において1ゲーム行う毎に遊技者の所有メダルが約1.12枚増加することが期待されるため、報知期間において12ゲーム行われた場合には、遊技者の所有メダルが約13.4枚増加することが期待される。つまり、第1連続演出期間とその後に移行する報知期間において遊技を行った場合、遊技者は所有メダルが約0.9枚増加することを期待できる。
このように、第1連続演出期間が終了するまでに期待される所有メダル減少数と、報知期間における1ゲームあたりの所有メダル増加数の期待値と、に基づいて報知期間におけるゲーム数を予め設定する構成とした場合であっても、上記第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することは明らかである。
なお、BB当選演出を行った場合と、BB非当選演出を行った場合と、で報知ゲーム数カウンタにセットする値が異なる構成としてもよい。
(15)上記第3の実施の形態では、連続演出の1ゲーム目に報知抽選を行わない構成としたが、報知抽選を行ってもよいことはいうまでもない。
(16)上記第3の実施の形態では、連続演出の2ゲーム目〜10ゲーム目に報知抽選を行う構成としたが、報知抽選を行うタイミングは任意である。例えば、連続演出の2ゲーム目,4ゲーム目,6ゲーム目,8ゲーム目,10ゲーム目に報知抽選を行う構成としてもよいし、連続演出の5ゲーム目及び10ゲーム目に報知抽選を行う構成としてもよい。このとき、連続演出の途中で遊技者がBB入賞を成立させてしまう機会を低減するためには、少なくとも連続演出の10ゲーム目で報知抽選を行うことが望ましい。
(17)上記第3の実施の形態では、報知抽選の開始契機が役の抽選結果に基づかない構成としたが、役の抽選結果に基づく構成としてもよい。例えば、特殊ベルに当選した場合には、特殊ベル入賞が成立すれば約5分の1で当選となる報知抽選を行い、ベル入賞が成立すれば必ず報知抽選に当選となる構成とする。例えば、第1スイカに当選した場合には必ず報知抽選に当選となる構成とする。このように役の抽選結果に基づいて報知抽選を行う構成とした場合には、報知抽選が行われたか否かや報知抽選に当選したか否かをリールの停止結果から遊技者に推測させることが可能となり、連続演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
(18)上記第3の実施の形態では、報知ストックカウンタを設けて報知抽選当選を複数記憶可能な構成としたが、1つのみ記憶可能な構成としてもよい。
(19)上記第3の実施の形態では、1回の報知期間が30ゲーム行われた場合に終了する構成としたが、報知期間の途中で報知ゲーム数カウンタの上乗せ抽選を行う構成としてもよい。
(20)上記第3の実施の形態では、報知期間が当該報知期間に行われたゲーム数に基づいて終了する構成としたが、報知期間を終了させるか否かの終了抽選を行い、当該終了抽選に当選した場合に報知期間を終了させる構成としてもよいし、上記第2の実施の形態のような差枚数カウンタを設け、遊技者の所有メダルが所定数(例えば50枚)以上増加した場合に報知期間を終了させる構成としてもよい。
(21)上記第3の実施の形態では、報知抽選の結果を示唆しない構成としたが、報知抽選に当選した場合に当該結果を示唆する構成としてもよい。このとき、報知抽選に当選したゲームで示唆する構成としてもよいし、連続演出の10ゲーム目においてBB当選演出又はBB非当選演出を行った後に示唆する構成としてもよい。また、BB状態において報知抽選当選を示唆する構成としてもよい。報知抽選の当選回数を示唆する構成としてもよいことはいうまでもない。
(22)上記第3の実施の形態では、報知抽選に当選した場合に報知ストックカウンタに1を加算する構成としたが、2を加算する構成としてもよいし、所定の抽選を行って加算値を決定する構成としてもよい。
(23)上記第3の実施の形態では、報知フラグがセットされている状況でBB入賞が成立した場合、BB状態の終了後に報知期間に移行する構成としたが、報知フラグをクリアして通常期間に移行する構成としてもよい。すなわち、報知期間にBB当選となった場合には、報知期間が終了する構成としてもよい。
(24)上記第3の実施の形態では、BB当選時と、BB非当選時と、で報知抽選の当選確率が異なる構成としたが、同じ構成としてもよい。
(25)上記第3の実施の形態では、BB当選時と、BB非当選時と、で報知抽選に当選した場合に同じ報知期間に移行する構成としたが、異なる報知期間に移行する構成としてもよい。
例えば、BBに当選している状況で報知抽選(以下、第1報知抽選という。)に当選した場合には、特殊ベル当選時に必ずストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される第1報知期間に移行する構成とする。BBに当選していない状況で報知抽選(以下、第2報知抽選という。)に当選した場合には、特殊ベル当選時の所定確率(例えば10分の6)でストップスイッチ42〜44の操作順序が報知される第2報知期間に移行する構成とする。
第1報知抽選と第2報知抽選に共に当選している場合には、BB状態の終了後に第2報知期間→第1報知期間の順に移行する構成としてもよいし、BB状態の終了後に第1報知期間→第2報知期間の順に移行する構成としてもよい。移行順序は任意である。
(26)上記第3の実施の形態では、BBに当選していない状況で報知抽選に当選した場合であっても、BB状態の終了後に報知期間に移行する構成としたが、BBに当選していない状況で報知抽選に当選した場合には、BB非当選演出を行った次ゲームから報知期間に移行する構成としてもよい。
(27)上記各実施の形態では、特定役又はBBに当選したゲームから連続演出を開始する構成としたが、前記当選ゲームの次ゲームから連続演出を開始する構成としてもよいし、前記当選ゲームの2ゲーム後から連続演出を開始する構成としてもよい。また、特定役に当選する一方でBBに当選していない場合には、所定確率(例えば2分の1)で連続演出を開始する構成としてもよい。
(28)上記各実施の形態では、特定役又はBBに当選したことに基づいて連続演出を開始する構成、すなわち役の抽選結果に基づいて連続演出を開始する構成としたが、これに代えて又は加えて、表示制御装置81が連続演出を開始するか否かの抽選を行い、当該抽選に当選した場合に役の抽選結果に関わらず連続演出を開始する構成としてもよい。
(29)上記各実施の形態では、10ゲームの連続演出が行われる構成としたが、連続演出の行われるゲーム数は複数であれば任意である。したがって、3ゲームの連続演出が行われる構成としてもよいし、5ゲームの連続演出が行われる構成としてもよい。また、ゲーム数の異なる複数の連続演出を備える構成としてもよい。
所謂前兆演出を備えたスロットマシンに上記各構成を適用することも可能である。前兆演出は、30ゲーム等の複数のゲームによって構成される前兆演出期間において所定の演出を行う頻度が高くなり、最終ゲームにおいてBB当選の有無を示唆するものが一般的である。このような前兆演出を備えたスロットマシンにおいても、例えば上記第1の実施の形態のように前兆演出期間において1ゲームあたりのメダル払出の期待値が3枚を超える構成とすれば、上述した作用効果を奏することは明らかである。
(30)上記各実施の形態では、補助表示部65にてストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、ストップスイッチ42〜44の操作順序を示唆する構成であればよい。例えば、スピーカ64から音声を出力して操作順序を報知する構成としてもよいし、最初に操作すべきストップスイッチのランプを他のストップスイッチと異なる発光色等で点灯表示することによって操作順序を示唆する構成としてもよい。
(31)上記各実施の形態では、1の遊技回においてベルと複数の特殊ベルに当選となる構成、すなわち1の遊技回において複数の役に当選となり、ストップスイッチ42〜44の操作順序によって入賞態様が変化する構成について説明したが、1の遊技回において1つの役にのみ当選となり、ストップスイッチ42〜44の操作順序によって入賞が成立したり取りこぼしが発生したりする構成としてもよい。
また、1の遊技回において1つの役にのみ当選となり、ストップスイッチ42〜44の操作タイミングによって入賞が成立したり取りこぼしが発生したりする構成において、入賞を成立させることができるストップスイッチ42〜44の操作タイミングを示唆することで1ゲームあたりのメダル払出の期待値が3枚を超える構成としてもよい。
(32)上記各実施の形態では、6通りのストップスイッチ42〜44の操作順序のうち2通りの操作順序にベル入賞を対応付け、他の4通りの操作順序に特殊ベル入賞を対応付ける構成としたが、ベル入賞を対応付ける数は任意である。したがって、例えば6通りのストップスイッチ42〜44の操作順序のうち1通りの操作順序にベル入賞を対応付け、他の5通りの操作順序に特殊ベル入賞を対応付ける構成としてもよいし、6通りのストップスイッチ42〜44の操作順序のうち4通りの操作順序にベル入賞を対応付け、他の2通りの操作順序に特殊ベル入賞を対応付ける構成としてもよい。
(33)上記第1の実施の形態では、連続演出期間においてストップスイッチ42〜44の操作順序を報知し、上記第2及び第3の実施の形態では、報知期間及び第2連続演出期間においてストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成としたが、これに加えて、他の遊技期間においても所定確率でストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成としてもよい。
(34)上記第1の実施の形態における連続演出期間と、上記第2及び第3の実施の形態における報知期間及び第2連続演出期間と、では、特殊ベルに当選した場合に必ずストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成としたが、1ゲームあたりのメダル払出の期待値が3枚よりも多くなるのであれば、所定確率でストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成としてもよい。具体的に説明すると、上記各実施の形態では、特殊ベル当選時に100分の53の確率でストップスイッチ42〜44の操作順序を報知した場合、1ゲームあたりのメダル払出の期待値が約3.00枚となる。したがって、上記確率よりも高い確率でストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成とすれば、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏することが期待できる。
(35)上記各実施の形態では、特殊ベルに当選した場合にストップスイッチ42〜44の操作順序を報知する構成としたが、これに加えて、取りこぼしの発生し得る小役当選時に当選役を示唆する構成としてもよい。
(36)上記各実施の形態では、1種類のBBのみを備える構成としたが、複数種類のBBを備える構成、すなわちBB状態に移行する図柄の組合せを複数有する構成としてもよい。
(37)上記各実施の形態において入賞成立となる各図柄の組合せは一例であり、これら図柄の組合せに限定されるものではない。また、入賞成立となる図柄の組合せの数も任意である。
(38)上記各実施の形態では、BB状態のみを備えたスロットマシンについて説明したが、かかる構成に限定されるものではなく、BB状態とRB状態を備えたスロットマシンであってもよいし、RB状態のみを備えたスロットマシンであってもよい。
(39)上記各実施の形態では、所謂AT状態に移行することで1ゲームあたりのメダル払出の期待値が3枚より多くなる構成としたが、所謂ART状態に移行することで1ゲームあたりのメダル払出の期待値が3枚より多くなる構成としてもよい。
(40)上記各実施の形態では、メダルが3枚ベットされた後に開始指令が発生したか否かを判定する構成としたが、1枚ベットされた後や2枚ベットされた後にも開始指令が発生したか否かを判定する構成としてもよいことはいうまでもない。
(41)上記各実施の形態では、付与される特典として、遊技状態が移行する特典と、再遊技の特典の他に、メダルを払い出す特典を備える構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、遊技者に何らかの特典が付与される構成であればよい。例えば、メダルを払い出す特典に代えてメダル以外の賞品を払い出す構成であってもよい。また、現実のメダル投入やメダル払出機能を有さず、遊技者の所有するメダルをクレジット管理するスロットマシンにおいては、クレジットされたメダルの増加が特典の付与に相当する。
(42)上記各実施の形態では、リールを3つ並列して備え、有効ラインとして4ラインを有するスロットマシンについて説明したが、かかる構成に限定されるものではなく、例えばリールを5つ並列して備えたスロットマシンや、有効ラインを7ライン有するスロットマシンであってもよい。すなわち、リール及び有効ラインの数は任意である。
(43)上記各実施の形態では、スロットマシン10について具体化した例を示したが、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機に適用してもよい。即ち、スロットマシンのうち、メダル投入及びメダル払出機能に代えて、パチンコ機のような球投入及び球払出機能をもたせた遊技機としてもよい。かかる遊技機をスロットマシンに代えて使用すれば、遊技ホールでは球のみを遊技価値として取り扱うことができるため、パチンコ機とスロットマシンとが混在している現在の遊技ホールにおいてみられる、遊技価値たるメダルと球との別個の取扱による設備上の負担や遊技機設置個所の制約といった問題を解消し得る。
(44)上記各実施の形態及び上記別例(1)〜(39)を適宜調整した上で組み合わせてもよいことはいうまでもない。
以下、本発明の遊技機を、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
遊技機1.複数種の絵柄(図柄)を循環表示させる複数の循環表示手段(リール32L,32M,32R)と、
前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41、第1〜第3クレジット投入スイッチ56〜58)と、
役の抽選を行う抽選手段(主制御装置101の抽選処理機能)と、
前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段(ストップスイッチ42〜44)と、
前記役の抽選結果が特別役(BB)当選であって、前記絵柄の停止結果が特別停止結果(BB図柄の組合せが有効ライン上に停止する停止結果)となった場合、特別特典(BB状態への移行)を付与する特典付与手段(主制御装置101のBB設定フラグセット処理機能S212)と、
前記特別役に当選するとともに前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果とならなかった場合、前記特別停止結果となるまで前記特別役当選を留保記憶する留保手段(主制御装置101の当選フラグ格納エリア106a)と
を備えた遊技機において、
開始条件(特定役当選又はBB当選)が成立したか否かを判断する開始条件判断手段(表示制御装置81の当選判断機能S504)と、
前記開始条件が成立した場合、所定の演出(連続演出)が行われる演出期間(連続演出期間)に移行させる演出期間移行手段(表示制御装置81の演出フラグセット処理機能S505)と、
前記演出期間に所定回数(9回)の遊技が行われた場合、前記特別役に当選しているか否かを示唆する補助演出(BB当選演出、BB非当選演出)を実行する補助演出実行手段(補助表示部65)と、
前記演出期間に前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果となった場合、前記演出期間を終了させる演出期間終了手段(表示制御装置81の演出フラグクリア処理機能S610)と、
前記役の抽選結果が所定結果(IV=9〜20の際に当選)である場合、前記停止操作手段が所定操作方法(ベル入賞を成立させることができる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作する操作方法)で操作されれば所定停止結果(ベル図柄の組合せが有効ライン上に停止する停止結果)となるよう前記絵柄の循環表示を停止させ、前記停止操作手段が前記所定操作方法で操作されなければ前記所定停止結果とならないよう前記絵柄の循環表示を停止させる停止制御手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S310及びリール制御処理機能S210)と、
前記役の抽選結果が前記所定結果であって、前記絵柄の停止結果が前記所定停止結果となった場合、遊技に用いる遊技媒体(メダル)を付与する遊技媒体付与手段(主制御装置101のメダル払出処理機能S211)と、
前記特別役に当選している当選演出期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記所定操作方法を示唆可能な操作方法示唆手段(補助表示部65)と
を備え、
前記当選演出期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(4.12)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも高くなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、開始条件が成立した場合、所定の演出が行われる演出期間に移行する。演出期間では、所定回数の遊技が行われた場合、特別役に当選しているか否かを示唆する補助演出が実行される。特別役に当選している当選演出期間では、役の抽選結果が所定結果である場合、絵柄の停止結果を所定停止結果とするための所定操作方法が示唆され得る。遊技者は、所定操作方法が示唆された場合に当該所定操作方法で停止操作手段を操作することにより、遊技媒体の付与を受けることができる。そして、当選演出期間では、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高くなっている。かかる構成とすることにより、当選演出期間において遊技者の所有する遊技媒体を増加させることが可能となり、演出期間に移行した場合に、補助演出が実行される遊技回よりも前の遊技回において遊技者が絵柄の停止結果を特別停止結果としてしまう機会を低減させることが可能となる。
以上の結果、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
遊技機2.上記遊技機1において、前記補助演出実行手段が前記特別役に当選していることを示唆する当選補助演出(BB当選演出)を実行した場合、前記演出期間から当選演出後期間(告知済期間)に移行させる当選演出後期間移行手段(表示制御装置81の告知済フラグセット処理機能S608)を備え、前記当選演出後期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(1.75)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも低くなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特別役に当選していることを示唆する当選補助演出が実行された場合、演出期間から当選演出後期間に移行する。当選演出後期間では、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも低くなる。かかる構成とすることにより、当選後演出期間では、遊技者の所有する遊技媒体が減少することとなるため、1遊技回でも早く絵柄の停止結果を特別停止結果とするよう遊技者を促すことが可能となる。
遊技機3.上記遊技機1又は遊技機2において、前記操作方法示唆手段を、前記特別役に当選していない非当選演出期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記所定操作方法を示唆可能な構成とし、前記非当選演出期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(4.12)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも高くなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特別役に当選していない非当選演出期間においても、役の抽選結果が所定結果である場合、絵柄の停止結果を所定停止結果とするための所定操作方法が示唆され得る。そして、非当選演出期間においても、当選演出期間と同様、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高くなっている。かかる構成とすることにより、演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。確かに、非当選演出期間において、役の抽選結果が所定結果となった場合に所定操作方法を示唆せず、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも低くなる構成とすることも可能である。しかしながら、かかる構成とした場合には、所定操作方法が示唆されるか否かや遊技者の所有する遊技媒体の減少速度等を通じて遊技者が特別役の当選有無を察知してしまい、演出期間に行われる補助演出等に期待を抱けなくなってしまう可能性が考えられるからである。
遊技機4.上記遊技機3において、前記操作方法示唆手段は、前記非当選演出期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記当選演出期間と同じ頻度で前記所定操作方法を示唆することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、非当選演出期間では、役の抽選結果が所定結果となった場合、当選演出期間と同じ頻度で所定操作方法が示唆される。かかる構成とすることにより、所定操作方法の示唆頻度を通じて遊技者が特別役の当選有無を察知してしまうことを回避することが可能となり、演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機5.上記遊技機3又は遊技機4において、前記非当選演出期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値を、前記当選演出期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値と等しくしたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、非当選演出期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値と、当選演出期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値と、が等しい。かかる構成とすることにより、遊技者の所有する遊技媒体の増加速度を通じて遊技者が特別役の当選有無を察知してしまうことを回避することが可能となり、演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機6.上記遊技機1乃至遊技機5のいずれかにおいて、前記補助演出実行手段が前記特別役に当選していないことを示唆する非当選補助演出(BB非当選演出)を実行した場合、前記演出期間から非当選演出後期間(非連続演出期間)に移行させる非当選演出後期間移行手段(表示制御装置81の演出フラグクリア処理機能S606)を備え、前記非当選演出後期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(1.75)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも低くなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特別役に当選していないことを示唆する非当選補助演出が実行された場合、演出期間から非当選演出後期間に移行する。非当選演出後期間では、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも低くなる。かかる構成とすることにより、非当選後演出期間では遊技者の所有する遊技媒体が減少することとなるため、特別役に当選していることを示唆する補助演出が行われることを期待させながら演出期間における遊技を遊技者に行わせることが可能となり、演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機7.上記遊技機1乃至遊技機6のいずれかにおいて、前記役の抽選に用いられる抽選情報(通常遊技状態用抽選テーブル)を記憶する抽選情報記憶手段(主制御装置101のROM105)を備え、前記抽選情報を、前記特別役と特定役(チェリー、第1スイカ、第2スイカ、特定役)に共に当選となる機会(IV=5〜7の際に当選となる機会)と、前記特定役に当選する一方で前記特別役に当選しない機会(IV=2〜4の際に当選となる機会)と、が生じる構成とし、前記開始条件判断手段を、前記特定役に当選したことに基づいて、前記開始条件が成立したと判断する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定役に当選した場合には、特別役にも当選している可能性がある。そして、特定役に当選したことに基づいて演出期間に移行する。かかる構成とすることにより、特定役に当選した場合に特別役当選を遊技者に期待させることが可能となり、遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機8.上記遊技機7において、前記特定役と前記特別役に共に当選している場合、前記特別停止結果よりも優先して前記特定役と対応する特定停止結果(チェリー入賞となる停止結果、第1スイカ入賞となる停止結果、第2スイカ入賞となる停止結果)となるよう前記絵柄の循環表示を停止させる特定優先停止制御手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S310及びリール制御処理機能S210)を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定役と特別役に共に当選している場合、特別停止結果よりも優先して特定役と対応する特定停止結果となるよう絵柄の循環表示が停止する。かかる構成とすることにより、絵柄の停止結果が特定停止結果となった場合であっても、遊技者に特別役当選を期待させることが可能となる。
遊技機9.上記遊技機1乃至遊技機8のいずれかにおいて、前記役の抽選結果が第2所定結果(第1スイカ当選)であって、前記絵柄の停止結果が第2所定停止結果(第1スイカ入賞となる停止結果)となった場合、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)より多い遊技媒体(5)を付与する遊技媒体第2付与手段(主制御装置101のメダル払出処理機能S211)を備えるとともに、前記演出期間に前記役の抽選結果が前記第2所定結果となった場合に当該結果を示唆する手段を不具備としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、演出期間に役の抽選結果が第2所定結果となったとしても当該結果が示唆されない。かかる構成とすることにより、演出期間の所定操作方法が示唆されない遊技回において、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数より多い遊技媒体が付与される余地を残すことが可能となる。この結果、演出期間の所定操作方法が示唆されない遊技回において、遊技者が絵柄の停止結果を特別停止結果としてしまう機会を低減させることが可能となる。
遊技機10.複数種の絵柄(図柄)を循環表示させる複数の循環表示手段(リール32L,32M,32R)と、
前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41、第1〜第3クレジット投入スイッチ56〜58)と、
役の抽選を行う抽選手段(主制御装置101の抽選処理機能)と、
前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段(ストップスイッチ42〜44)と、
前記役の抽選結果が特別役(BB)当選であって、前記絵柄の停止結果が特別停止結果(BB図柄の組合せが有効ライン上に停止する停止結果)となった場合、特別特典(BB状態への移行)を付与する特典付与手段(主制御装置101のBB設定フラグセット処理機能S212)と、
前記特別役に当選するとともに前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果とならなかった場合、前記特別停止結果となるまで前記特別役当選を留保記憶する留保手段(主制御装置101の当選フラグ格納エリア106a)と
を備えた遊技機において、
開始条件(特定役当選又はBB当選)が成立したか否かを判断する開始条件判断手段(表示制御装置81の当選判断機能S504)と、
前記開始条件が成立した場合、所定の演出(連続演出)が行われる演出期間(連続演出期間)に移行させる演出期間移行手段(表示制御装置81の演出フラグセット処理機能S505)と、
前記演出期間に所定回数(9回)の遊技が行われた場合、前記特別役に当選しているか否かを示唆する補助演出(BB当選演出、BB非当選演出)を実行する補助演出実行手段(補助表示部65)と、
前記演出期間に前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果となった場合、前記演出期間を終了させる演出期間終了手段(表示制御装置81の演出フラグクリア処理機能S610)と、
前記補助演出実行手段が前記特別役に当選していることを示唆する当選補助演出(BB当選演出)を実行した場合、前記演出期間から当選演出後期間(報知期間)に移行させる当選演出後期間移行手段(表示制御装置81の報知フラグセット処理機能)と、
前記役の抽選結果が所定結果(IV=9〜20の際に当選)である場合、前記停止操作手段が所定操作方法(ベル入賞を成立させることができる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作する操作方法)で操作されれば所定停止結果(ベル図柄の組合せが有効ライン上に停止する停止結果)となるよう前記絵柄の循環表示を停止させ、前記停止操作手段が前記所定操作方法で操作されなければ前記所定停止結果とならないよう前記絵柄の循環表示を停止させる停止制御手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S310及びリール制御処理機能S210)と、
前記役の抽選結果が前記所定結果であって、前記絵柄の停止結果が前記所定停止結果となった場合、遊技に用いる遊技媒体(メダル)を付与する遊技媒体付与手段(主制御装置101のメダル払出処理機能S211)と、
前記特別役に当選している当選演出期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合と、前記当選演出後期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合と、に前記所定操作方法を示唆可能な操作方法示唆手段(補助表示部65)と
を備え、
前記当選演出期間及び前記当選演出後期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(4.12)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも高くなる構成としたことを特徴とする遊技機(別例(6))。
本遊技機によれば、開始条件が成立した場合、所定の演出が行われる演出期間に移行する。演出期間では、所定回数の遊技が行われた場合、特別役に当選しているか否かを示唆する補助演出が実行される。特別役に当選している当選演出期間では、役の抽選結果が所定結果である場合、絵柄の停止結果を所定停止結果とするための所定操作方法が示唆され得る。遊技者は、所定操作方法が示唆された場合に当該所定操作方法で停止操作手段を操作することにより、遊技媒体の付与を受けることができる。そして、当選演出期間では、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高くなっている。かかる構成とすることにより、当選演出期間において遊技者の所有する遊技媒体を増加させることが可能となり、演出期間に移行した場合に、当選補助演出が実行される遊技回よりも前の遊技回において遊技者が絵柄の停止結果を特別停止結果としてしまう機会を低減させることが可能となる。
また、当選補助演出が行われた場合には、演出期間から当選演出後期間に移行する。当選演出後期間では、役の抽選結果が所定結果である場合、絵柄の停止結果を所定停止結果とするための所定操作方法が示唆され得る。そして、当選演出後期間では、当選演出期間と同様、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高くなっている。かかる構成とすることにより、演出期間において、特別役に当選していることのみならず当選演出後期間に移行することも期待させながら遊技者に遊技を行わせることが可能となる。この結果、演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
以上の結果、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
遊技機11.上記遊技機10において、前記当選演出後期間に前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果となった場合、前記当選演出後期間を終了させる第1終了手段と、前記当選演出後期間に特定終了条件が成立した場合、前記当選演出後期間を終了させる第2終了手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、当選演出後期間は、絵柄の停止結果が特別停止結果となった場合と、特定終了条件が成立した場合と、に終了する。このように、絵柄の停止結果が特別停止結果となった場合に加えて、特定終了条件が成立した場合にも当選演出後期間が終了する構成とすることにより、当選演出後期間が必要以上に長くなってしまうことを回避することが可能となる。特定終了条件を不具備とした場合、当選演出後期間において1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高い構成においては、当選補助演出が行われたにも関わらず遊技者が特別停止結果とならないように停止操作手段を操作し、当選演出後期間を終了させない可能性が考えられるからである。
遊技機12.上記遊技機10において、前記当選演出後期間に前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果となった場合に前記当選演出後期間を終了させる終了手段を備える一方、前記当選演出後期間を終了させる他の終了手段を不具備としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、当選演出後期間は、絵柄の停止結果が特別停止結果となった場合に限って終了する。かかる構成の場合、遊技者は、遊技者自身が当選演出後期間を終了させたいと考えた遊技回で絵柄の停止結果を特別停止結果とすればよい。この結果、当選演出後期間における遊技を遊技者に堪能させることが可能となり、好適に遊技興趣の向上を図ることが可能となる。
遊技機13.上記遊技機12において、前記留保手段が前記特別役当選を留保記憶していない状況(非連続演出期間)において遊技を行った場合と、前記当選演出後期間において遊技を行った場合と、を比較した場合、前記留保手段が前記特別役当選を留保記憶していない状況において遊技を行った場合の方が遊技者に有利となることを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、留保手段が特別役当選を留保記憶していない状況において遊技を行った場合と、当選演出後期間において遊技を行った場合と、を比較した場合、留保手段が特別役当選を留保記憶していない状況において遊技を行った場合の方が遊技者に有利となる。かかる構成においては、当選演出後期間において遊技者の所有する遊技媒体を増加させることが可能であるものの、絵柄の停止結果を特別停止結果として当選演出後期間を終了させた場合の方が遊技者に有利となる。この結果、当選演出後期間を終了させるよう遊技者を促すことが可能となり、当選演出後期間を終了させない事象が発生する機会を低減することが可能となる。
遊技機14.上記遊技機10乃至遊技機13のいずれかにおいて、前記操作方法示唆手段を、前記特別役に当選していない非当選演出期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記所定操作方法を示唆可能な構成とし、前記非当選演出期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(4.12)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも高くなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特別役に当選していない非当選演出期間においても、役の抽選結果が所定結果である場合、絵柄の停止結果を所定停止結果とするための所定操作方法が示唆され得る。そして、非当選演出期間においても、当選演出期間と同様、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高くなっている。かかる構成とすることにより、演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。確かに、非当選演出期間において、役の抽選結果が所定結果となった場合に所定操作方法を示唆せず、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも低くなる構成とすることも可能である。しかしながら、かかる構成とした場合には、所定操作方法が示唆されるか否かや遊技者の所有する遊技媒体の減少速度等を通じて遊技者が特別役の当選有無を察知してしまい、演出期間に行われる補助演出等に期待を抱けなくなってしまう可能性が考えられるからである。
遊技機15.上記遊技機14において、前記操作方法示唆手段は、前記非当選演出期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記当選演出期間と同じ頻度で前記所定操作方法を示唆することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、非当選演出期間では、役の抽選結果が所定結果となった場合、当選演出期間と同じ頻度で所定操作方法が示唆される。かかる構成とすることにより、所定操作方法の示唆頻度を通じて遊技者が特別役の当選有無を察知してしまうことを回避することが可能となり、演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機16.上記遊技機14又は遊技機15において、前記非当選演出期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値を、前記当選演出期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値と等しくしたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、非当選演出期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値と、当選演出期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値と、が等しい。かかる構成とすることにより、遊技者の所有する遊技媒体の増加速度を通じて遊技者が特別役の当選有無を察知してしまうことを回避することが可能となり、演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機17.上記遊技機10乃至遊技機16のいずれかにおいて、前記補助演出実行手段が前記特別役に当選していないことを示唆する非当選補助演出(BB非当選演出)を実行した場合、前記演出期間から非当選演出後期間(非連続演出期間)に移行させる非当選演出後期間移行手段(表示制御装置81の演出フラグクリア処理機能S606)を備え、前記非当選演出後期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(1.75)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも低くなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特別役に当選していないことを示唆する非当選補助演出が実行された場合、演出期間から非当選演出後期間に移行する。非当選演出後期間では、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも低くなる。かかる構成とすることにより、非当選後演出期間では遊技者の所有する遊技媒体が減少することとなるため、特別役に当選していることを示唆する補助演出が行われることを期待させながら演出期間における遊技を遊技者に行わせることが可能となり、演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機18.上記遊技機10乃至遊技機17のいずれかにおいて、前記役の抽選に用いられる抽選情報(通常遊技状態用抽選テーブル)を記憶する抽選情報記憶手段(主制御装置101のROM105)を備え、前記抽選情報を、前記特別役と特定役(チェリー、第1スイカ、第2スイカ、特定役)に共に当選となる機会(IV=5〜7の際に当選となる機会)と、前記特定役に当選する一方で前記特別役に当選しない機会(IV=2〜4の際に当選となる機会)と、が生じる構成とし、前記開始条件判断手段を、前記特定役に当選したことに基づいて、前記開始条件が成立したと判断する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定役に当選した場合には、特別役にも当選している可能性がある。そして、特定役に当選したことに基づいて演出期間に移行する。かかる構成とすることにより、特定役に当選した場合に特別役当選を遊技者に期待させることが可能となり、遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機19.上記遊技機18において、前記特定役と前記特別役に共に当選している場合、前記特別停止結果よりも優先して前記特定役と対応する特定停止結果(チェリー入賞となる停止結果、第1スイカ入賞となる停止結果、第2スイカ入賞となる停止結果)となるよう前記絵柄の循環表示を停止させる特定優先停止制御手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S310及びリール制御処理機能S210)を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定役と特別役に共に当選している場合、特別停止結果よりも優先して特定役と対応する特定停止結果となるよう絵柄の循環表示が停止する。かかる構成とすることにより、絵柄の停止結果が特定停止結果となった場合であっても、遊技者に特別役当選を期待させることが可能となる。
遊技機20.複数種の絵柄(図柄)を循環表示させる複数の循環表示手段(リール32L,32M,32R)と、
前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41、第1〜第3クレジット投入スイッチ56〜58)と、
役の抽選を行う抽選手段(主制御装置101の抽選処理機能)と、
前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段(ストップスイッチ42〜44)と、
前記役の抽選結果が特別役(BB)当選であって、前記絵柄の停止結果が特別停止結果(BB図柄の組合せが有効ライン上に停止する停止結果)となった場合、特別特典(BB状態への移行)を付与する特典付与手段(主制御装置101のBB設定フラグセット処理機能S212)と、
前記特別役に当選するとともに前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果とならなかった場合、前記特別停止結果となるまで前記特別役当選を留保記憶する留保手段(主制御装置101の当選フラグ格納エリア106a)と
を備えた遊技機において、
開始条件(特定役当選又はBB当選)が成立したか否かを判断する開始条件判断手段(表示制御装置81の当選判断機能S705)と、
前記開始条件が成立した場合、所定の演出(連続演出)が行われる演出期間(第1連続演出期間)に移行させる演出期間移行手段(表示制御装置81の演出フラグセット処理機能S706)と、
前記演出期間に所定回数(9回)の遊技が行われた場合、前記特別役に当選しているか否かを示唆する補助演出(BB当選演出、BB非当選演出)を実行する補助演出実行手段(補助表示部65)と、
前記演出期間に前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果となった場合、前記演出期間を終了させる演出期間終了手段(表示制御装置81の演出フラグクリア処理機能S1009)と、
前記補助演出実行手段が前記特別役に当選していることを示唆する当選補助演出(BB当選演出)を実行した場合、前記演出期間から当選演出後期間(報知期間)に移行させる当選演出後期間移行手段(表示制御装置81の報知フラグセット処理機能S1007)と、
前記役の抽選結果が所定結果(IV=9〜20の際に当選)である場合、前記停止操作手段が所定操作方法(ベル入賞を成立させることができる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作する操作方法)で操作されれば所定停止結果(ベル図柄の組合せが有効ライン上に停止する停止結果)となるよう前記絵柄の循環表示を停止させ、前記停止操作手段が前記所定操作方法で操作されなければ前記所定停止結果とならないよう前記絵柄の循環表示を停止させる停止制御手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S310及びリール制御処理機能S210)と、
前記役の抽選結果が前記所定結果であって、前記絵柄の停止結果が前記所定停止結果となった場合、遊技に用いる遊技媒体(メダル)を付与する遊技媒体付与手段(主制御装置101のメダル払出処理機能S211)と、
前記当選演出後期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記所定操作方法を示唆可能な操作方法示唆手段(補助表示部65)と
を備え、
前記当選演出後期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(4.12)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも高くなる構成としたことを特徴とする遊技機(第2の実施の形態)。
本遊技機によれば、開始条件が成立した場合、所定の演出が行われる演出期間に移行する。演出期間では、所定回数の遊技が行われた場合、特別役に当選しているか否かを示唆する補助演出が実行される。特別役に当選していることを示唆する当選補助演出が実行された場合には、演出期間から当選演出後期間に移行する。当選演出後期間では、役の抽選結果が所定結果である場合、絵柄の停止結果を所定停止結果とするための所定操作方法が示唆され得る。遊技者は、所定操作方法が示唆された場合に当該所定操作方法で停止操作手段を操作することにより、遊技媒体の付与を受けることができる。そして、当選演出後期間では、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高くなっている。かかる構成とすることにより、仮に演出期間に遊技者の所有する遊技媒体が減少したとしても、その後の当選演出後期間において遊技者の所有する遊技媒体を増加させることが可能となるため、演出期間に移行した場合に、当選補助演出が実行される遊技回よりも前の遊技回において遊技者が絵柄の停止結果を特別停止結果としてしまう機会を低減させることが可能となる。
以上の結果、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
遊技機21.上記遊技機20において、前記演出期間に移行してから入力された遊技媒体入力数と、前記演出期間に移行してから出力された遊技媒体出力数と、の差数に関わる差数情報を導出する差数情報導出手段(表示制御装置81のメダル増減数把握処理機能S1101〜S1105及び差枚数カウンタ)と、前記差数情報に基づいて前記当選演出後期間を終了させるか否かを判断する終了判断手段(表示制御装置81の差枚数カウンタ確認機能S1107)と、を備え、前記終了判断手段は、前記差数情報導出手段の導出結果が、前記遊技媒体出力数が前記遊技媒体入力数以上の特定数に達したことを示す結果(70を超える値)である場合、前記当選演出後期間を終了させると判断することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、演出期間に移行してから入力された遊技媒体入力数と、演出期間に移行してから出力された遊技媒体出力数と、の差数に関わる差数情報が導出され、当該導出結果が、遊技媒体出力数が遊技媒体入力数以上の特定数に達したことを示す結果である場合、当選演出後期間が終了する。かかる構成においては、演出期間に移行する遊技回において遊技者が所有する遊技媒体数と、当選演出後期間が終了する遊技回において遊技者の所有する遊技媒体数と、を比較した場合、等しい、又は後者の方が前者よりも多くなる。この結果、演出期間において遊技媒体が減少し得ることを心配させることなく遊技者に演出期間における遊技を行わせることが可能となり、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
遊技機22.上記遊技機20又は遊技機21において、前記補助演出実行手段が前記特別役に当選していないことを示唆する非当選補助演出(BB非当選演出)を実行した場合、前記演出期間から非当選演出後期間(報知期間)に移行させる非当選演出後期間移行手段(表示制御装置81の報知フラグセット処理機能S1007)を備え、前記操作方法示唆手段を、前記非当選演出後期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記所定操作方法を示唆可能な構成とし、前記非当選演出後期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(4.12)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも高くなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特別役に当選していないことを示唆する非当選補助演出が実行された後に移行する非当選演出後期間においても、役の抽選結果が所定結果である場合、絵柄の停止結果を所定停止結果とするための所定操作方法が示唆され得る。そして、非当選演出後期間においても、当選演出後期間と同様、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高くなっている。かかる構成とすることにより、遊技者は、特別役に当選していなかった場合であっても、非当選演出後期間において遊技者の所有する遊技媒体を増加させることが可能となる。この結果、特別役に当選していなかったことで遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを抑制することが可能となる。
遊技機23.上記遊技機22において、前記演出期間に移行してから入力された遊技媒体入力数と、前記演出期間に移行してから出力された遊技媒体出力数と、の差数に関わる差数情報を導出する差数情報導出手段(表示制御装置81のメダル増減数把握処理機能S1101〜S1105及び差枚数カウンタ)と、前記差数情報に基づいて前記非当選演出後期間を終了させるか否かを判断する終了判断手段(表示制御装置81の差枚数カウンタ確認機能S1107)と、を備え、前記終了判断手段は、前記差数情報導出手段の導出結果が、前記遊技媒体出力数が前記遊技媒体入力数以上の特定数に達したことを示す結果(70を超える値)である場合、前記非当選演出後期間を終了させると判断することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、演出期間に移行してから入力された遊技媒体入力数と、演出期間に移行してから出力された遊技媒体出力数と、の差数に関わる差数情報が導出され、当該導出結果が、遊技媒体出力数が遊技媒体入力数以上の特定数に達したことを示す結果である場合、非当選演出後期間が終了する。かかる構成においては、演出期間に移行する遊技回において遊技者が所有する遊技媒体数と、非当選演出後期間が終了する遊技回において遊技者の所有する遊技媒体数と、を比較した場合、等しい、又は後者の方が前者よりも多くなる。この結果、特別役に当選していなかったとしても、遊技媒体が増加することで次回の演出期間で当選補助演出が実行されることに期待しようと考えさせることが可能となり、遊技者の遊技意欲を高めることが可能となる。
また、本構成を遊技機21に関わる構成に適用する場合には、当選演出後期間における特定数と、非当選演出後期間における特定数と、を等しくしてもよい。かかる構成とした場合には、特別役の当選有無に関わらず、演出期間に移行することに基づいて期待できる遊技者の所有する遊技媒体の増加数を等しくすることが可能となる。この結果、特別役に当選していなかったことで遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを好適に抑制することが可能となる。
遊技機24.上記遊技機22又は遊技機23において、前記操作方法示唆手段は、前記非当選演出後期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記当選演出後期間と同じ頻度で前記所定操作方法を示唆することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、非当選演出後期間では、役の抽選結果が所定結果となった場合、当選演出後期間と同じ頻度で所定操作方法が示唆される。かかる構成とすることにより、遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを好適に抑制することが可能となる。当選演出後期間と非当選演出後期間とで所定操作方法の示唆頻度を異ならせた場合には、示唆頻度の低い側の演出後期間に移行した場合に、遊技者が他方の演出後期間と比較して遊技意欲を減退させてしまう可能性が考えられるからである。
遊技機25.上記遊技機22乃至遊技機24のいずれかにおいて、前記非当選演出後期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値を、前記当選演出後期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値と等しくしたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、非当選演出後期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値と、当選演出後期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値と、が等しい。かかる構成とすることにより、遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを好適に抑制することが可能となる。当選演出後期間と非当選演出後期間とで1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値を異ならせた場合には、前記期待値の低い側の演出後期間に移行した場合に、遊技者が他方の演出後期間と比較して遊技意欲を減退させてしまう可能性が考えられるからである。
遊技機26.上記遊技機20乃至遊技機25のいずれかにおいて、前記役の抽選に用いられる抽選情報(通常遊技状態用抽選テーブル)を記憶する抽選情報記憶手段(主制御装置101のROM105)を備え、前記抽選情報を、前記特別役と特定役(チェリー、第1スイカ、第2スイカ、特定役)に共に当選となる機会(IV=5〜7の際に当選となる機会)と、前記特定役に当選する一方で前記特別役に当選しない機会(IV=2〜4の際に当選となる機会)と、が生じる構成とし、前記開始条件判断手段を、前記特定役に当選したことに基づいて、前記開始条件が成立したと判断する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定役に当選した場合には、特別役にも当選している可能性がある。そして、特定役に当選したことに基づいて演出期間に移行する。かかる構成とすることにより、特定役に当選した場合に特別役当選を遊技者に期待させることが可能となり、遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機27.上記遊技機26において、前記特定役と前記特別役に共に当選している場合、前記特別停止結果よりも優先して前記特定役と対応する特定停止結果(チェリー入賞となる停止結果、第1スイカ入賞となる停止結果、第2スイカ入賞となる停止結果)となるよう前記絵柄の循環表示を停止させる特定優先停止制御手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S310及びリール制御処理機能S210)を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定役と特別役に共に当選している場合、特別停止結果よりも優先して特定役と対応する特定停止結果となるよう絵柄の循環表示が停止する。かかる構成とすることにより、絵柄の停止結果が特定停止結果となった場合であっても、遊技者に特別役当選を期待させることが可能となる。
遊技機28.複数種の絵柄(図柄)を循環表示させる複数の循環表示手段(リール32L,32M,32R)と、
前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41、第1〜第3クレジット投入スイッチ56〜58)と、
役の抽選を行う抽選手段(主制御装置101の抽選処理機能)と、
前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段(ストップスイッチ42〜44)と、
前記役の抽選結果が特別役(BB)当選であって、前記絵柄の停止結果が特別停止結果(BB図柄の組合せが有効ライン上に停止する停止結果)となった場合、特別特典(BB状態への移行)を付与する特典付与手段(主制御装置101のBB設定フラグセット処理機能S212)と、
前記特別役に当選するとともに前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果とならなかった場合、前記特別停止結果となるまで前記特別役当選を留保記憶する留保手段(主制御装置101の当選フラグ格納エリア106a)と
を備えた遊技機において、
開始条件(特定役当選又はBB当選)が成立したか否かを判断する開始条件判断手段(表示制御装置81の当選判断機能S705)と、
前記開始条件が成立した場合、所定の演出(連続演出)が行われる演出期間(第1連続演出期間)に移行させる演出期間移行手段(表示制御装置81の演出フラグセット処理機能S706)と、
前記演出期間に所定回数(9回)の遊技が行われた場合、前記特別役に当選しているか否かを示唆する補助演出(BB当選演出、BB非当選演出)を実行する補助演出実行手段(補助表示部65)と、
前記演出期間に前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果となった場合、前記演出期間を終了させる演出期間終了手段(表示制御装置81の演出フラグクリア処理機能S1009)と、
前記補助演出実行手段が前記特別役に当選していることを示唆する当選補助演出(BB当選演出)を実行した場合、前記演出期間から当選演出後期間(報知期間)に移行させる当選演出後期間移行手段(表示制御装置81の報知フラグセット処理機能S1007)と、
前記当選演出後期間に予め定めた特定回数(12)の遊技が行われた場合、前記当選演出後期間を終了させる当選演出後期間終了手段(表示制御装置81の報知期間終了処理機能)と、
前記役の抽選結果が所定結果(IV=9〜20の際に当選)である場合、前記停止操作手段が所定操作方法(ベル入賞を成立させることができる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作する操作方法)で操作されれば所定停止結果(ベル図柄の組合せが有効ライン上に停止する停止結果)となるよう前記絵柄の循環表示を停止させ、前記停止操作手段が前記所定操作方法で操作されなければ前記所定停止結果とならないよう前記絵柄の循環表示を停止させる停止制御手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S310及びリール制御処理機能S210)と、
前記役の抽選結果が前記所定結果であって、前記絵柄の停止結果が前記所定停止結果となった場合、遊技に用いる遊技媒体(メダル)を付与する遊技媒体付与手段(主制御装置101のメダル払出処理機能S211)と、
前記当選演出後期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記所定操作方法を示唆可能な操作方法示唆手段(補助表示部65)と
を備え、
前記当選演出後期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(4.12)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも高くなる構成としたことを特徴とする遊技機(別例(14))。
本遊技機によれば、開始条件が成立した場合、所定の演出が行われる演出期間に移行する。演出期間では、所定回数の遊技が行われた場合、特別役に当選しているか否かを示唆する補助演出が実行される。特別役に当選していることを示唆する当選補助演出が実行された場合には、演出期間から当選演出後期間に移行する。当選演出後期間では、役の抽選結果が所定結果である場合、絵柄の停止結果を所定停止結果とするための所定操作方法が示唆され得る。遊技者は、所定操作方法が示唆された場合に当該所定操作方法で停止操作手段を操作することにより、遊技媒体の付与を受けることができる。そして、当選演出後期間では、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高くなっており、当該当選演出後期間は、予め定めた特定回数の遊技が行われた場合に終了する。かかる構成とすることにより、仮に演出期間に遊技者の所有する遊技媒体が減少したとしても、その後の当選演出後期間に特定回数の遊技を行うことで遊技者の所有する遊技媒体を増加させることが可能となるため、演出期間に移行した場合に、当選補助演出が実行される遊技回よりも前の遊技回において遊技者が絵柄の停止結果を特別停止結果としてしまう機会を低減させることが可能となる。
以上の結果、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
遊技機29.上記遊技機28において、前記当選演出後期間に前記特定回数の遊技を行った場合、前記演出期間に移行してから終了するまでの間に期待される遊技者の所有する遊技媒体の減少数以上の遊技媒体の増加が期待できるよう、前記特定回数を設定したことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、当選演出後期間に特定回数の遊技を行った場合、演出期間に移行してから終了するまでの間に期待される遊技者の所有する遊技媒体の減少数以上の遊技媒体の増加が期待できるよう、特定回数が設定されている。かかる構成においては、演出期間に移行する遊技回において遊技者が所有する遊技媒体数と、当選演出後期間が終了する遊技回において遊技者の所有する遊技媒体数と、を比較した場合、等しい、又は後者の方が前者よりも多くなることが期待される。この結果、演出期間において遊技媒体が減少し得ることを心配させることなく遊技者に演出期間における遊技を行わせることが可能となり、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
遊技機30.上記遊技機28又は遊技機29において、前記補助演出実行手段が前記特別役に当選していないことを示唆する非当選補助演出(BB非当選演出)を実行した場合、前記演出期間から非当選演出後期間(報知期間)に移行させる非当選演出後期間移行手段(表示制御装置81の報知フラグセット処理機能S1007)を備え、前記操作方法示唆手段を、前記非当選演出後期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記所定操作方法を示唆可能な構成とし、前記非当選演出後期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(4.12)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも高くなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特別役に当選していないことを示唆する非当選補助演出が実行された後に移行する非当選演出後期間においても、役の抽選結果が所定結果である場合、絵柄の停止結果を所定停止結果とするための所定操作方法が示唆され得る。そして、非当選演出後期間においても、当選演出後期間と同様、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高くなっている。かかる構成とすることにより、遊技者は、特別役に当選していなかった場合であっても、非当選演出後期間において遊技者の所有する遊技媒体を増加させることが可能となる。この結果、特別役に当選していなかったことで遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを抑制することが可能となる。
遊技機31.上記遊技機30において、前記非当選演出後期間に予め定めた第2特定回数(12)の遊技が行われた場合、前記非当選演出後期間を終了させる非当選演出後期間終了手段(表示制御装置81の報知期間終了処理機能)を備え、前記非当選演出後期間に前記第2特定回数の遊技を行った場合、前記演出期間に移行してから終了するまでの間に期待される遊技者の所有する遊技媒体の減少数以上の遊技媒体の増加が期待できるよう、前記第2特定回数を設定したことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、非当選演出後期間は、予め定めた第2特定回数の遊技が行われた場合に終了する。そして、非当選演出後期間に第2特定回数の遊技を行った場合、演出期間に移行してから終了するまでの間に期待される遊技者の所有する遊技媒体の減少数以上の遊技媒体の増加が期待できるよう、第2特定回数が設定されている。かかる構成においては、演出期間に移行する遊技回において遊技者が所有する遊技媒体数と、非当選演出後期間が終了する遊技回において遊技者の所有する遊技媒体数と、を比較した場合、等しい、又は後者の方が前者よりも多くなることが期待される。この結果、特別役に当選していなかったとしても、遊技媒体の増加を期待できることで次回の演出期間で当選補助演出が実行されることに期待しようと考えさせることが可能となり、遊技者の遊技意欲を高めることが可能となる。
遊技機32.上記遊技機31において、前記特定回数と、前記第2特定回数と、を同一の値としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、当選演出後期間において遊技可能な遊技回数と、非当選演出後期間において遊技可能な遊技回数と、が等しい。かかる構成とすることにより、遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを好適に抑制することが可能となる。当選演出後期間と非当選演出後期間とで遊技可能な遊技回数を異ならせた場合には、遊技回数の少ない側の演出後期間に移行した場合に、遊技者が他方の演出後期間と比較して遊技意欲を減退させてしまう可能性が考えられるからである。
遊技機33.上記遊技機30乃至遊技機32のいずれかにおいて、前記操作方法示唆手段は、前記非当選演出後期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記当選演出後期間と同じ頻度で前記所定操作方法を示唆することを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、非当選演出後期間では、役の抽選結果が所定結果となった場合、当選演出後期間と同じ頻度で所定操作方法が示唆される。かかる構成とすることにより、遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを好適に抑制することが可能となる。当選演出後期間と非当選演出後期間とで所定操作方法の示唆頻度を異ならせた場合には、示唆頻度の低い側の演出後期間に移行した場合に、遊技者が他方の演出後期間と比較して遊技意欲を減退させてしまう可能性が考えられるからである。
遊技機34.上記遊技機30乃至遊技機33のいずれかにおいて、前記非当選演出後期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値を、前記当選演出後期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値と等しくしたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、非当選演出後期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値と、当選演出後期間における1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値と、が等しい。かかる構成とすることにより、遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを好適に抑制することが可能となる。当選演出後期間と非当選演出後期間とで1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値を異ならせた場合には、前記期待値の低い側の演出後期間に移行した場合に、遊技者が他方の演出後期間と比較して遊技意欲を減退させてしまう可能性が考えられるからである。
遊技機35.上記遊技機28乃至遊技機34のいずれかにおいて、前記役の抽選に用いられる抽選情報(通常遊技状態用抽選テーブル)を記憶する抽選情報記憶手段(主制御装置101のROM105)を備え、前記抽選情報を、前記特別役と特定役(チェリー、第1スイカ、第2スイカ、特定役)に共に当選となる機会(IV=5〜7の際に当選となる機会)と、前記特定役に当選する一方で前記特別役に当選しない機会(IV=2〜4の際に当選となる機会)と、が生じる構成とし、前記開始条件判断手段を、前記特定役に当選したことに基づいて、前記開始条件が成立したと判断する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定役に当選した場合には、特別役にも当選している可能性がある。そして、特定役に当選したことに基づいて演出期間に移行する。かかる構成とすることにより、特定役に当選した場合に特別役当選を遊技者に期待させることが可能となり、遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機36.上記遊技機35において、前記特定役と前記特別役に共に当選している場合、前記特別停止結果よりも優先して前記特定役と対応する特定停止結果(チェリー入賞となる停止結果、第1スイカ入賞となる停止結果、第2スイカ入賞となる停止結果)となるよう前記絵柄の循環表示を停止させる特定優先停止制御手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S310及びリール制御処理機能S210)を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定役と特別役に共に当選している場合、特別停止結果よりも優先して特定役と対応する特定停止結果となるよう絵柄の循環表示が停止する。かかる構成とすることにより、絵柄の停止結果が特定停止結果となった場合であっても、遊技者に特別役当選を期待させることが可能となる。
遊技機37.複数種の絵柄(図柄)を循環表示させる複数の循環表示手段(リール32L,32M,32R)と、
前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41、第1〜第3クレジット投入スイッチ56〜58)と、
役の抽選を行う抽選手段(主制御装置101の抽選処理機能)と、
前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段(ストップスイッチ42〜44)と、
前記役の抽選結果が特別役(BB)当選であって、前記絵柄の停止結果が特別停止結果(BB図柄の組合せが有効ライン上に停止する停止結果)となった場合、特別遊技期間(BB状態)に移行させる特別遊技期間移行手段(主制御装置101のBB設定フラグセット処理機能S212)と、
前記特別役に当選するとともに前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果とならなかった場合、前記特別停止結果となるまで前記特別役当選を留保記憶する留保手段(主制御装置101の当選フラグ格納エリア106a)と
を備えた遊技機において、
開始条件(特定役当選又はBB当選)が成立したか否かを判断する開始条件判断手段(表示制御装置81の当選判断機能S1207)と、
前記開始条件が成立した場合、所定の演出(連続演出)が行われる演出期間(第1連続演出期間)に移行させる演出期間移行手段(表示制御装置81の演出フラグセット処理機能S1208)と、
前記演出期間に所定回数(9回)の遊技が行われた場合、前記特別役に当選しているか否かを示唆する補助演出(BB当選演出、BB非当選演出)を実行する補助演出実行手段(補助表示部65)と、
前記演出期間に前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果となった場合、前記演出期間を終了させる演出期間終了手段(表示制御装置81の演出フラグクリア処理機能S1512)と、
前記特別役に当選している当選演出期間に所定抽選(報知抽選)を行う所定抽選手段(表示制御装置81の報知抽選処理機能S1211)と、
前記所定抽選に当選した場合、前記特別遊技期間が終了するまで前記所定抽選当選を留保記憶する第2留保手段(表示制御装置81の報知ストックカウンタ)と、
前記特別遊技期間が終了し、前記第2留保手段に前記所定抽選当選が留保記憶されている場合、特定遊技期間(報知期間)に移行させる特定遊技期間移行手段(表示制御装置81の報知フラグセット処理機能S1405)と、
前記役の抽選結果が所定結果(IV=9〜20の際に当選)である場合、前記停止操作手段が所定操作方法(ベル入賞を成立させることができる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作する操作方法)で操作されれば所定停止結果(ベル図柄の組合せが有効ライン上に停止する停止結果)となるよう前記絵柄の循環表示を停止させ、前記停止操作手段が前記所定操作方法で操作されなければ前記所定停止結果とならないよう前記絵柄の循環表示を停止させる停止制御手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S310及びリール制御処理機能S210)と、
前記役の抽選結果が前記所定結果であって、前記絵柄の停止結果が前記所定停止結果となった場合、遊技に用いる遊技媒体(メダル)を付与する遊技媒体付与手段(主制御装置101のメダル払出処理機能S211)と、
前記特定遊技期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記所定操作方法を示唆可能な操作方法示唆手段(補助表示部65)と
を備え、
前記特定遊技期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(4.12)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも高くなる構成としたことを特徴とする遊技機(第3の実施の形態)。
本遊技機によれば、開始条件が成立した場合、所定の演出が行われる演出期間に移行する。演出期間では、所定回数の遊技が行われた場合、特別役に当選しているか否かを示唆する補助演出が実行される。特別役に当選している当選演出期間では、所定抽選が行われ、当該所定抽選に当選した場合には、特別遊技期間が終了するまで所定抽選当選が留保記憶される。所定抽選当選が留保記憶されている場合には、特別遊技期間の終了後に特定遊技期間に移行する。特定遊技期間では、役の抽選結果が所定結果である場合、絵柄の停止結果を所定停止結果とするための所定操作方法が示唆され得る。遊技者は、所定操作方法が示唆された場合に当該所定操作方法で停止操作手段を操作することにより、遊技媒体の付与を受けることができる。そして、特定遊技期間では、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高くなっている。かかる構成とすることにより、特定遊技期間において遊技者の所有する遊技媒体を増加させることが可能となるため、演出期間において遊技媒体が減少し得ることを心配させることなく遊技者に演出期間における遊技を行わせることが可能となる。また、演出期間の途中で絵柄の停止結果を特別停止結果とした場合には所定抽選が行われない事象が発生し得るため、演出期間に移行した場合に、補助演出が実行される遊技回よりも前の遊技回において遊技者が絵柄の停止結果を特別停止結果としてしまう機会を低減させることが可能となる。
以上の結果、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
遊技機38.上記遊技機37において、前記所定抽選手段は、少なくとも前記補助演出実行手段が前記特別役に当選していることを示唆する当選補助演出(BB当選演出)を実行する遊技回に前記所定抽選を行うことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、所定抽選は、少なくとも当選補助演出が実行される遊技回に行われる。かかる構成とすることにより、当選補助演出が実行されるまでは絵柄の停止結果を特別停止結果としないよう遊技者を促すことが可能となり、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
遊技機39.上記遊技機37又は遊技機38において、前記所定抽選手段は、前記役の抽選結果に基づくことなく前記所定抽選を行うことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、所定抽選は役の抽選結果に基づかないため、絵柄の停止結果から所定抽選の結果や所定抽選が行われたか否か等を察知されてしまうことを回避することが可能となる。
遊技機40.上記遊技機37乃至遊技機39のいずれかにおいて、前記当選演出期間に前記所定抽選手段の抽選結果を示唆する手段を不具備としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、当選演出期間では所定抽選手段の抽選結果が示唆されない。かかる構成とすることにより、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまうことを抑制することが可能となる。当選演出期間において所定抽選手段の抽選結果を示唆する構成とした場合には、所定抽選が行われたか否かや所定抽選に当選したか否か等を通じて特別役の当選有無が察知されてしまう可能性や、当選補助演出が行われるか否かではなく所定抽選当選が示唆されるか否かに遊技者の興味が向いてしまう可能性が考えられるからである。
遊技機41.上記遊技機37乃至遊技機40のいずれかにおいて、前記特定遊技期間を、前記演出期間に移行してから終了するまでの間に期待される遊技者の所有する遊技媒体の減少数以上の遊技媒体の増加が期待できる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定遊技期間に移行した場合には、演出期間に移行してから終了するまでの間に期待される遊技者の所有する遊技媒体の減少数以上の遊技媒体の増加が期待できる。かかる構成とすることにより、演出期間及び特定遊技期間において遊技を行った場合に、遊技者の所有する遊技媒体数が変化しない、又は増加することを期待できるため、演出期間において遊技媒体が減少し得ることを心配させることなく遊技者に演出期間における遊技を行わせることが可能となり、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
遊技機42.上記遊技機37乃至遊技機40のいずれかにおいて、前記特定遊技期間に予め定めた特定回数(30)の遊技が行われたことに基づいて、前記特定遊技期間を終了させる特定遊技期間終了手段(表示制御装置81の報知フラグクリア処理機能S1606)を備え、前記特定遊技期間に前記特定回数の遊技を行った場合、前記演出期間に移行してから終了するまでの間に期待される遊技者の所有する遊技媒体の減少数以上の遊技媒体の増加が期待できるよう、前記特定回数を設定したことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定遊技期間は、予め定めた特定回数の遊技が行われたことに基づいて終了する。そして、特定遊技期間に特定回数の遊技を行った場合、演出期間に移行してから終了するまでの間に期待される遊技者の所有する遊技媒体の減少数以上の遊技媒体の増加が期待できるよう、特定回数が設定されている。かかる構成とすることにより、演出期間及び特定遊技期間において遊技を行った場合に、遊技者の所有する遊技媒体数が変化しない、又は増加することを期待できるため、演出期間において遊技媒体が減少し得ることを心配させることなく遊技者に演出期間における遊技を行わせることが可能となり、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
遊技機43.上記遊技機37乃至遊技機42のいずれかにおいて、前記特別役に当選していない非当選演出期間に第2所定抽選(報知抽選)を行う第2所定抽選手段(表示制御装置81の報知抽選処理機能S1211)と、前記第2所定抽選に当選した場合、少なくとも前記非当選演出期間が終了するまで前記第2所定抽選当選を留保記憶する第3留保手段(表示制御装置81の報知ストックカウンタ)と、前記第3留保手段に前記第2所定抽選当選が留保記憶されていることに基づいて、第2特定遊技期間(報知期間)に移行させる第2特定遊技期間移行手段(表示制御装置81の報知フラグセット処理機能S1405)と、を備え、前記操作方法示唆手段を、前記第2特定遊技期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記所定操作方法を示唆可能な構成とし、前記第2特定遊技期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(4.12)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも高くなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特別役に当選していない非当選演出期間において第2所定抽選が行われ、当該第2所定抽選に当選した場合には、少なくとも非当選演出期間が終了するまで第2所定抽選当選が留保記憶される。第2所定抽選当選が留保記憶されていることに基づいて、第2特定遊技期間に移行する。第2特定遊技期間では、役の抽選結果が所定結果である場合、絵柄の停止結果を所定停止結果とするための所定操作方法が示唆され得る。遊技者は、所定操作方法が示唆された場合に当該所定操作方法で停止操作手段を操作することにより、遊技媒体の付与を受けることができる。そして、第2特定遊技期間では、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高くなっている。かかる構成とすることにより、所定抽選又は第2所定抽選に当選することを期待させながら演出期間における遊技を遊技者に行わせることが可能となり、演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機44.上記遊技機43において、前記第2所定抽選手段は、前記役の抽選結果に基づくことなく前記第2所定抽選を行うことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第2所定抽選は役の抽選結果に基づかないため、絵柄の停止結果から第2所定抽選の結果や第2所定抽選が行われたか否か等を察知されてしまうことを回避することが可能となる。
遊技機45.上記遊技機43又は遊技機44において、前記非当選演出期間に前記第2所定抽選手段の抽選結果を示唆する手段を不具備としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、非当選演出期間では第2所定抽選手段の抽選結果が示唆されない。かかる構成とすることにより、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまうことを抑制することが可能となる。非当選演出期間において第2所定抽選手段の抽選結果を示唆する構成とした場合には、第2所定抽選が行われたか否かや第2所定抽選に当選したか否か等を通じて特別役の当選有無が察知されてしまう可能性や、当選補助演出が行われるか否かではなく第2所定抽選当選が示唆されるか否かに遊技者の興味が向いてしまう可能性が考えられるからである。
遊技機46.上記遊技機43乃至遊技機45のいずれかにおいて、前記第3留保手段を、少なくとも前記特別遊技期間が終了するまで前記第2所定抽選当選を留保記憶する構成とし、前記第2特定遊技期間移行手段を、前記特別遊技期間が終了し、前記第3留保手段に前記第2所定抽選当選が留保記憶されている場合、前記第2特定遊技期間に移行させる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第2所定抽選に当選した場合、特別遊技期間の終了後に第2特定遊技期間に移行する。かかる構成とすることにより、演出期間に非当選補助演出が行われた場合に、第2所定抽選に当選しているかもしれないから特別役に当選するまで遊技を継続しようと遊技者に考えさせることが可能となり、特別役に当選していなかったことで遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを抑制することが可能となる。
遊技機47.上記遊技機46において、前記第3留保手段を、前記第2所定抽選当選を複数留保記憶可能な構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第2所定抽選当選は複数留保記憶され得るため、非当選補助演出が繰り返し行われた場合に、第2所定抽選に複数当選しているかもしれないから特別役に当選するまで遊技を継続しようと遊技者に考えさせることが可能となり、演出期間に複数回移行したにも関わらず特別役に当選していなかったことで遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを抑制することが可能となる。
遊技機48.上記遊技機37乃至遊技機47のいずれかにおいて、前記役の抽選に用いられる抽選情報(通常遊技状態用抽選テーブル)を記憶する抽選情報記憶手段(主制御装置101のROM105)を備え、前記抽選情報を、前記特別役と特定役(チェリー、第1スイカ、第2スイカ、特定役)に共に当選となる機会(IV=5〜7の際に当選となる機会)と、前記特定役に当選する一方で前記特別役に当選しない機会(IV=2〜4の際に当選となる機会)と、が生じる構成とし、前記開始条件判断手段を、前記特定役に当選したことに基づいて、前記開始条件が成立したと判断する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定役に当選した場合には、特別役にも当選している可能性がある。そして、特定役に当選したことに基づいて演出期間に移行する。かかる構成とすることにより、特定役に当選した場合に特別役当選を遊技者に期待させることが可能となり、遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機49.上記遊技機48において、前記特定役と前記特別役に共に当選している場合、前記特別停止結果よりも優先して前記特定役と対応する特定停止結果(チェリー入賞となる停止結果、第1スイカ入賞となる停止結果、第2スイカ入賞となる停止結果)となるよう前記絵柄の循環表示を停止させる特定優先停止制御手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S310及びリール制御処理機能S210)を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定役と特別役に共に当選している場合、特別停止結果よりも優先して特定役と対応する特定停止結果となるよう絵柄の循環表示が停止する。かかる構成とすることにより、絵柄の停止結果が特定停止結果となった場合であっても、遊技者に特別役当選を期待させることが可能となる。
遊技機50.複数種の絵柄(図柄)を循環表示させる複数の循環表示手段(リール32L,32M,32R)と、
前記絵柄の循環表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41、第1〜第3クレジット投入スイッチ56〜58)と、
役の抽選を行う抽選手段(主制御装置101の抽選処理機能)と、
前記絵柄の循環表示を個別に停止させるべく操作される複数の停止操作手段(ストップスイッチ42〜44)と、
前記役の抽選結果が特別役(BB)当選であって、前記絵柄の停止結果が特別停止結果(BB図柄の組合せが有効ライン上に停止する停止結果)となった場合、特別遊技期間(BB状態)に移行させる特別遊技期間移行手段(主制御装置101のBB設定フラグセット処理機能S212)と、
前記特別役に当選するとともに前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果とならなかった場合、前記特別停止結果となるまで前記特別役当選を留保記憶する留保手段(主制御装置101の当選フラグ格納エリア106a)と
を備えた遊技機において、
開始条件(特定役当選又はBB当選)が成立したか否かを判断する開始条件判断手段(表示制御装置81の当選判断機能S1207)と、
前記開始条件が成立した場合、所定の演出(連続演出)が行われる演出期間(第1連続演出期間)に移行させる演出期間移行手段(表示制御装置81の演出フラグセット処理機能S1208)と、
前記演出期間に所定回数(9回)の遊技が行われた場合、前記特別役に当選しているか否かを示唆する補助演出(BB当選演出、BB非当選演出)を実行する補助演出実行手段(補助表示部65)と、
前記演出期間に前記絵柄の停止結果が前記特別停止結果となった場合、前記演出期間を終了させる演出期間終了手段(表示制御装置81の演出フラグクリア処理機能S1512)と、
前記特別役に当選している当選演出期間に、前記役の抽選結果に基づいて所定抽選(報知抽選)を行う所定抽選手段(表示制御装置81の報知抽選処理機能S1211)と、
前記所定抽選に当選した場合、前記特別遊技期間が終了するまで前記所定抽選当選を留保記憶する第2留保手段(表示制御装置81の報知ストックカウンタ)と、
前記特別遊技期間が終了し、前記第2留保手段に前記所定抽選当選が留保記憶されている場合、特定遊技期間(報知期間)に移行させる特定遊技期間移行手段(表示制御装置81の報知フラグセット処理機能S1405)と、
前記役の抽選結果が所定結果(IV=9〜20の際に当選)である場合、前記停止操作手段が所定操作方法(ベル入賞を成立させることができる操作順序でストップスイッチ42〜44を操作する操作方法)で操作されれば所定停止結果(ベル図柄の組合せが有効ライン上に停止する停止結果)となるよう前記絵柄の循環表示を停止させ、前記停止操作手段が前記所定操作方法で操作されなければ前記所定停止結果とならないよう前記絵柄の循環表示を停止させる停止制御手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S310及びリール制御処理機能S210)と、
前記役の抽選結果が前記所定結果であって、前記絵柄の停止結果が前記所定停止結果となった場合、遊技に用いる遊技媒体(メダル)を付与する遊技媒体付与手段(主制御装置101のメダル払出処理機能S211)と、
前記特定遊技期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記所定操作方法を示唆可能な操作方法示唆手段(補助表示部65)と
を備え、
前記特定遊技期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(4.12)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも高くなる構成としたことを特徴とする遊技機(別例(17))。
本遊技機によれば、開始条件が成立した場合、所定の演出が行われる演出期間に移行する。演出期間では、所定回数の遊技が行われた場合、特別役に当選しているか否かを示唆する補助演出が実行される。特別役に当選している当選演出期間では、役の抽選結果に基づいて所定抽選が行われ、当該所定抽選に当選した場合には、特別遊技期間が終了するまで所定抽選当選が留保記憶される。所定抽選当選が留保記憶されている場合には、特別遊技期間の終了後に特定遊技期間に移行する。特定遊技期間では、役の抽選結果が所定結果である場合、絵柄の停止結果を所定停止結果とするための所定操作方法が示唆され得る。遊技者は、所定操作方法が示唆された場合に当該所定操作方法で停止操作手段を操作することにより、遊技媒体の付与を受けることができる。そして、特定遊技期間では、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高くなっている。かかる構成とすることにより、特定遊技期間において遊技者の所有する遊技媒体を増加させることが可能となるため、演出期間において遊技媒体が減少し得ることを心配させることなく遊技者に演出期間における遊技を行わせることが可能となる。また、演出期間の途中で絵柄の停止結果を特別停止結果とした場合には所定抽選が行われない事象が発生し得るため、演出期間に移行した場合に、補助演出が実行される遊技回よりも前の遊技回において遊技者が絵柄の停止結果を特別停止結果としてしまう機会を低減させることが可能となる。
以上の結果、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
また、役の抽選結果に基づいて所定抽選を行う構成としたため、絵柄の停止結果を通じて所定抽選が行われたか否か等を遊技者に推測させることが可能となり、演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機51.上記遊技機50において、前記所定抽選手段は、少なくとも前記補助演出実行手段が前記特別役に当選していることを示唆する当選補助演出(BB当選演出)を実行する遊技回に前記所定抽選を行うことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、所定抽選は、少なくとも当選補助演出が実行される遊技回に行われる。かかる構成とすることにより、当選補助演出が実行されるまでは絵柄の停止結果を特別停止結果としないよう遊技者を促すことが可能となり、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
遊技機52.上記遊技機50又は遊技機51において、前記当選演出期間に前記所定抽選手段の抽選結果を示唆する手段を不具備としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、当選演出期間では所定抽選手段の抽選結果が示唆されない。かかる構成とすることにより、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまうことを抑制することが可能となる。当選演出期間において所定抽選手段の抽選結果を示唆する構成とした場合には、所定抽選が行われたか否かや所定抽選に当選したか否か等を通じて特別役の当選有無が察知されてしまう可能性や、当選補助演出が行われるか否かではなく所定抽選当選が示唆されるか否かに遊技者の興味が向いてしまう可能性が考えられるからである。
遊技機53.上記遊技機50乃至遊技機52のいずれかにおいて、前記特定遊技期間を、前記演出期間に移行してから終了するまでの間に期待される遊技者の所有する遊技媒体の減少数以上の遊技媒体の増加が期待できる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定遊技期間に移行した場合には、演出期間に移行してから終了するまでの間に期待される遊技者の所有する遊技媒体の減少数以上の遊技媒体の増加が期待できる。かかる構成とすることにより、演出期間及び特定遊技期間において遊技を行った場合に、遊技者の所有する遊技媒体数が変化しない、又は増加することを期待できるため、演出期間において遊技媒体が減少し得ることを心配させることなく遊技者に演出期間における遊技を行わせることが可能となり、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
遊技機54.上記遊技機50乃至遊技機53のいずれかにおいて、前記特定遊技期間に予め定めた特定回数(30)の遊技が行われたことに基づいて、前記特定遊技期間を終了させる特定遊技期間終了手段(表示制御装置81の報知フラグクリア処理機能S1606)を備え、前記特定遊技期間に前記特定回数の遊技を行った場合、前記演出期間に移行してから終了するまでの間に期待される遊技者の所有する遊技媒体の減少数以上の遊技媒体の増加が期待できるよう、前記特定回数を設定したことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定遊技期間は、予め定めた特定回数の遊技が行われたことに基づいて終了する。そして、特定遊技期間に特定回数の遊技を行った場合、演出期間に移行してから終了するまでの間に期待される遊技者の所有する遊技媒体の減少数以上の遊技媒体の増加が期待できるよう、特定回数が設定されている。かかる構成とすることにより、演出期間及び特定遊技期間において遊技を行った場合に、遊技者の所有する遊技媒体数が変化しない、又は増加することを期待できるため、演出期間において遊技媒体が減少し得ることを心配させることなく遊技者に演出期間における遊技を行わせることが可能となり、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまう機会を低減することが可能となる。
遊技機55.上記遊技機50乃至遊技機54のいずれかにおいて、前記特別役に当選していない非当選演出期間に前記役の抽選結果に基づいて第2所定抽選(報知抽選)を行う第2所定抽選手段(表示制御装置81の報知抽選処理機能S1211)と、前記第2所定抽選に当選した場合、少なくとも前記非当選演出期間が終了するまで前記第2所定抽選当選を留保記憶する第3留保手段(表示制御装置81の報知ストックカウンタ)と、前記第3留保手段に前記第2所定抽選当選が留保記憶されていることに基づいて、第2特定遊技期間(報知期間)に移行させる第2特定遊技期間移行手段(表示制御装置81の報知フラグセット処理機能S1405)と、を備え、前記操作方法示唆手段を、前記第2特定遊技期間に前記役の抽選結果が前記所定結果となった場合、前記所定操作方法を示唆可能な構成とし、前記第2特定遊技期間を、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値(4.12)が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数(3)よりも高くなる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特別役に当選していない非当選演出期間において役の抽選結果に基づいて第2所定抽選が行われ、当該第2所定抽選に当選した場合には、少なくとも非当選演出期間が終了するまで第2所定抽選当選が留保記憶される。第2所定抽選当選が留保記憶されていることに基づいて、第2特定遊技期間に移行する。第2特定遊技期間では、役の抽選結果が所定結果である場合、絵柄の停止結果を所定停止結果とするための所定操作方法が示唆され得る。遊技者は、所定操作方法が示唆された場合に当該所定操作方法で停止操作手段を操作することにより、遊技媒体の付与を受けることができる。そして、第2特定遊技期間では、1遊技回あたりに付与されることを期待できる遊技媒体の期待値が、1遊技回を行うために必要な遊技媒体数よりも高くなっている。かかる構成とすることにより、所定抽選又は第2所定抽選に当選することを期待させながら演出期間における遊技を遊技者に行わせることが可能となり、演出期間における遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機56.上記遊技機55において、前記非当選演出期間に前記第2所定抽選手段の抽選結果を示唆する手段を不具備としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、非当選演出期間では第2所定抽選手段の抽選結果が示唆されない。かかる構成とすることにより、折角用意した補助演出が無駄なものとなってしまうことを抑制することが可能となる。非当選演出期間において第2所定抽選手段の抽選結果を示唆する構成とした場合には、第2所定抽選が行われたか否かや第2所定抽選に当選したか否か等を通じて特別役の当選有無が察知されてしまう可能性や、当選補助演出が行われるか否かではなく第2所定抽選当選が示唆されるか否かに遊技者の興味が向いてしまう可能性が考えられるからである。
遊技機57.上記遊技機55又は遊技機56において、前記第3留保手段を、少なくとも前記特別遊技期間が終了するまで前記第2所定抽選当選を留保記憶する構成とし、前記第2特定遊技期間移行手段を、前記特別遊技期間が終了し、前記第3留保手段に前記第2所定抽選当選が留保記憶されている場合、前記第2特定遊技期間に移行させる構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第2所定抽選に当選した場合、特別遊技期間の終了後に第2特定遊技期間に移行する。かかる構成とすることにより、演出期間に非当選補助演出が行われた場合に、第2所定抽選に当選しているかもしれないから特別役に当選するまで遊技を継続しようと遊技者に考えさせることが可能となり、特別役に当選していなかったことで遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを抑制することが可能となる。
遊技機58.上記遊技機57において、前記第3留保手段を、前記第2所定抽選当選を複数留保記憶可能な構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、第2所定抽選当選は複数留保記憶され得るため、非当選補助演出が繰り返し行われた場合に、第2所定抽選に複数当選しているかもしれないから特別役に当選するまで遊技を継続しようと遊技者に考えさせることが可能となり、演出期間に複数回移行したにも関わらず特別役に当選していなかったことで遊技者が遊技意欲を減退させてしまうことを抑制することが可能となる。
遊技機59.上記遊技機50乃至遊技機58のいずれかにおいて、前記役の抽選に用いられる抽選情報(通常遊技状態用抽選テーブル)を記憶する抽選情報記憶手段(主制御装置101のROM105)を備え、前記抽選情報を、前記特別役と特定役(チェリー、第1スイカ、第2スイカ、特定役)に共に当選となる機会(IV=5〜7の際に当選となる機会)と、前記特定役に当選する一方で前記特別役に当選しない機会(IV=2〜4の際に当選となる機会)と、が生じる構成とし、前記開始条件判断手段を、前記特定役に当選したことに基づいて、前記開始条件が成立したと判断する構成としたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定役に当選した場合には、特別役にも当選している可能性がある。そして、特定役に当選したことに基づいて演出期間に移行する。かかる構成とすることにより、特定役に当選した場合に特別役当選を遊技者に期待させることが可能となり、遊技が単調化することを抑制することが可能となる。
遊技機60.上記遊技機59において、前記特定役と前記特別役に共に当選している場合、前記特別停止結果よりも優先して前記特定役と対応する特定停止結果(チェリー入賞となる停止結果、第1スイカ入賞となる停止結果、第2スイカ入賞となる停止結果)となるよう前記絵柄の循環表示を停止させる特定優先停止制御手段(主制御装置101の停止情報設定処理機能S310及びリール制御処理機能S210)を備えたことを特徴とする遊技機。
本遊技機によれば、特定役と特別役に共に当選している場合、特別停止結果よりも優先して特定役と対応する特定停止結果となるよう絵柄の循環表示が停止する。かかる構成とすることにより、絵柄の停止結果が特定停止結果となった場合であっても、遊技者に特別役当選を期待させることが可能となる。