JP2014094327A - 濾過装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタを常に清浄な状態に維持し、フィルタの濾過性能を良好に維持することができ、かつ、極小目開きのフィルタを用いた場合でも、フィルタの濾過面積を最小限に抑えることができる濾過装置を得る。
【解決手段】ハウジング1内にフィルタ4を複数段備え、各段のフィルタ4にフィルタ4の濾過面15に付着した付着物を掻き取る掻取手段16を設け、また、各段のフィルタ4の外縁に掻取手段16で掻き取った付着物を排出する排出口17を設けることにより、掻取手段16で掻き取った付着物を排出口17から常時排出できるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、濾過装置に関し、特に、フィルタを複数段備えた濾過装置に関するものである。
船舶に貯留されるバラスト水や、その他汚染物質を含んだ汚染水などの被処理水を濾過するものとして、フィルタを複数段備えた濾過装置が知られている。このような濾過装置は、フィルタで被処理水に含まれる異物を濾過し捕捉することから、フィルタの濾過面に異物が堆積し、異物の堆積量が多くなるにつれフィルタの細孔が閉塞して目詰まりを起こし、フィルタの濾過性能が低下してしまう。このような事態を防止するため、フィルタを洗浄して濾過面に堆積している異物を除去し、フィルタの濾過性能を維持する必要がある。
特に、船舶に貯留されるバラスト水では、フィルタと紫外線照射とによる処理方式でLサイズ(50μm以上)プランクトンに対してフィルタ単体で99.99%の除去性能が要求されているため、目開きが50μm以下の極小目開きのフィルタにより濾過することが必要となることから、目詰まりが激しく、詰まりに応じたフィルタの洗浄が重要とされている。
従来、フィルタの濾過面に堆積している異物を除去するものとして、濾過槽内に配置される回転駆動する回転軸と、この回転軸に固定される複数のフィルタと、回転軸に回転可能に設けられ、フィルタの濾過面を洗浄する複数の洗浄ブラシとを備え、ストッパーにより洗浄ブラシを固定することにより、フィルタのみが回転することでフィルタの濾過面が洗浄される濾過装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−204473号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載された濾過装置は、洗浄ブラシで除去した異物を被処理水中に再懸濁させ、これによって再懸濁濃度が増加した被処理水を濾過槽の排出口から排出するようになっているため、被処理水中に再懸濁された異物が再度フィルタに付着し、フィルタの濾過性能が低下してしまうといった問題がある。
特に、船舶に貯留されるバラスト水の濾過では、目開きが50μm以下の極小目開きのフィルタが用いられるため、被処理水中に再懸濁された異物が再度フィルタに付着すると、すぐにフィルタが目詰まりを起こしてしまうことから、フィルタに広い濾過面積が必要になるといった問題がある。
本発明の目的は、フィルタを常に清浄な状態に維持し、フィルタの濾過性能を良好に維持することができ、かつ、極小目開きのフィルタを用いた場合でも、フィルタの濾過面積を最小限に抑えることができる濾過装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被処理水導入口と処理水流出口とを有し、前記被処理水導入口および前記処理水流出口の間にフィルタを複数段備えた濾過装置であって、前記各段のフィルタには、フィルタの濾過面に付着した付着物を掻き取る掻取手段が設けられており、また、前記各段のフィルタの外縁に前記掻取手段で掻き取った付着物を排出する排出口が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、各段のフィルタには、フィルタの濾過面に付着した付着物を掻き取る掻取手段が設けられており、また、各段のフィルタの外縁に掻取手段で掻き取った付着物を排出する排出口が設けられているので、掻取手段で掻き取った付着物を被処理水に再懸濁させることなく、排出口から常時排出することができる。これにより、フィルタを常に清浄な状態に維持することができ、フィルタの濾過性能を良好に維持するとができる。また、極小目開きのフィルタを用いた場合でも、フィルタを常に清浄な状態に維持することができるので、極小目開きのフィルタの濾過面積を最小限に抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の記載において、前記フィルタは円形状に形成されており、前記掻取手段は、前記フィルタの中央を中心として周方向に回転する掻取ブラシを有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、フィルタは円形状に形成されており、掻取手段は、フィルタの中央を中心として周方向に回転する掻取ブラシを有するので、掻取ブラシを回転させることにより、フィルタの濾過面の全面を均一に洗浄することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2の記載において、前記掻取ブラシは、弧状に形成され、凸側が回転方向に向くようにして回転軸に固定されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、掻取ブラシは、弧状に形成され、凸側が回転方向に向くようにして回転軸に固定されているので、掻取ブラシを回転させることにより、掻取ブラシで掻き取られた付着物は遠心力によってフィルタの外周方向に寄せ集められる。これにより、フィルタの濾過面に付着した付着物を排出口からすべて排出することができ、フィルタの濾過面を常に清浄な状態に維持することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1の記載において、前記各段のフィルタは、前記被処理水導入口から前記処理水流出口に向けて目開きが小さくなるように構成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、各段のフィルタは、被処理水導入口から処理水流出口に向けて目開きが小さくなるように構成されているので、上流側の目開きが大きいフィルタで比較的大きな異物を濾過し、下流側の目開きが小さいフィルタで小さい異物を濾過することにより、各フィルタで効果的に異なるサイズの異物を濾過することができる。また、被処理水中の異物を段階的に濾過することにより、極小目開きのフィルタへの負担を軽減することができる。
本発明に係る濾過装置によれば、各段のフィルタの外縁に設けられた排出口により、掻取手段で掻き取った付着物を被処理水に再懸濁させることなく、排出口から常時排出することができ、これにより、フィルタを常に清浄な状態に維持し、フィルタの濾過性能を良好に維持するとができる。また、極小目開きのフィルタを用いた場合でも、フィルタを常に清浄な状態に維持することができるので、極小目開きのフィルタの濾過面積を最小限に抑えることができる。
本発明に係る濾過装置の一例を示す概略断面図である。 本例の濾過装置の一部を示す一部概略斜視図である。 本例の排出口の一例を示す説明図である。 排出口の他例を示す説明図である。
以下、本発明に係る濾過装置を実施するための形態を、図面に示す実施例を参照して詳細に説明する。
先ず、本発明に係る濾過装置の実施の形態の一例を説明する。図1は本発明に係る濾過装置の一例を示す概略断面図、図2は本例の濾過装置の一部を示す一部概略斜視図、図3は本例の排出口の一例を示す説明図、図4は排出口の他例を示す説明図である。
本例における濾過装置は、ハウジング1に被処理水導入口2と処理水流出口3とを有し、被処理水導入口2および処理水流出口3の間にフィルタ4を複数段備えている。
ハウジング1は、円筒状に形成され、上面開口部が蓋部5で、下面開口部が底部6で密閉されている。ハウジング1の内部は、複数段設けられたフィルタ4で仕切られ、最上段のフィルタ4の上側に被処理水導入空間7が形成され、最下段のフィルタ4の下側に処理水流出空間8が形成されている。そして、ハウジング1の上部には、被処理水導入空間7と連通する被処理水導入口2が設けられ、ハウジング1の下部には、処理水流出空間8と連通する処理水流出口3が設けられている。
ハウジング1の内部には、中央に回転手段9で回転駆動する回転軸10がハウジング1の蓋部5と底部6を貫通して設けられており、回転軸10は、ハウジング1の蓋部5と底部6に設けられた回転支持部11で液密に且つ回転可能に支持されている。本例では、回転手段9としてモータが使用されている。
本例では、ハウジング1内に配置されるフィルタ4は、円形状に形成されており、被処理水導入口2から処理水流出口3の間に3段設けられている。各段のフィルタ4の中央には、内部に軸受け12を設けたブッシュ13を介して回転軸10が液密に且つ回転可能に挿嵌されている。また、各段のフィルタ4の外周端にはパッキン14が設けられており、パッキン14によってフィルタ4の外周端とハウジング1の内面とがシールされるようになっている。なお、本例では、フィルタ4を3段とする構成となっているが、複数段であれば段数は特に限定されず、使用用途に応じて適宜変更可能である。
各段のフィルタ4は、被処理水導入口2から処理水流出口3に向けて目開きが小さくなるように構成されている。本例では、3段のフィルタ4の目開きを上流側から150μm、80μm、30μmとして構成されている。各段のフィルタ4をこのような目開きとすることにより、上流側から約150μm以上の大きさのプランクトン、約150μm〜約80μmの大きさのプランクトン、約80μm〜約30μmの大きさのプランクトンをそれぞれ捕捉することができる。なお、各フィルタ4の目開きはこれに限定されず、濾過の目的や濾過する異物の種類によって適宜変更可能である。
そして、本例における濾過装置は、各段のフィルタ4に、フィルタ4の濾過面15(上流側の面)に付着した付着物を掻き取る掻取手段16が設けられている。また、各段のフィルタ4の外縁には、掻取手段16で掻き取った付着物を排出する排出口17が設けられている。
本例では、掻取手段16は、フィルタ4の中央を中心として周方向に回転する掻取ブラシ18を有し、掻取ブラシ18は、弧状に形成され、凸側が回転方向に向くようにして回転軸10に固定されている。本例の掻取ブラシ18は、棒状の芯体に多数のブラシ毛を植毛した構成となっているが、フィルタ4の濾過面15に付着した付着物を掻き取るものであればこれに限定されず、例えば、芯体にスポンジ等の柔軟材を装着した構成であってもよい。また、本例の掻取ブラシ18は、弧状に形成されているが、形状はこれに限定されず、例えば、回転軸10の接線方向に延びる直線状であってもよい。さらに、本例では、各段のフィルタ4に一本の掻取ブラシ18が設けられているが、各段のフィルタ4に複数の掻取ブラシ18を設けてもよい。
フィルタ4と該フィルタ4の下流側に設けられた掻取ブラシ18との間隔Dは、間隔Dが長くなればハウジング1の高さが高くなり、濾過装置が大きくなってしまう。また、間隔Dがないとフィルタ4と該フィルタ4の下流側に設けられた掻取ブラシ18とが当接し、掻き取った付着物を該フィルタ4に押し付けるおそれがある。そのため、フィルタ4と該フィルタ4の下流側に設けられた掻取ブラシ18との間隔Dは、このような問題が生じない適度な長さで設定される。
掻取ブラシ18で掻き取った付着物を排出する排出口17は、フィルタ4の外縁に位置するハウジング1の側面に設けられ、かつ、排出口17は各段のフィルタ4ごとに設けられている。各排出口17には、ハウジング1内と連通する排出管19がそれぞれ接続されている。本例の排出口17は、図3に示すように、フィルタ4の半径方向に延びる排出管19が接続されている。本例では、排出口17にフィルタ4の半径方向に延びる排出管19が接続されているが、この他例として、図4に示すように、排出口17にフィルタ4の接線方向の回転方向に延びる排出管19が接続されるようにしてもよい。他例では、排出口17にフィルタ4の接線方向に延びる排出管19が接続されているので、フィルタ4の外周方向に寄せ集められた付着物をスムーズに排出口17内へ排出させることができる。
各排出管19は、一本の排出集合管20と接続されており、掻取ブラシ18で掻き取った付着物が排出口17から排出管19を介して排出集合管20へ集められ、排出集合管20から排出されるようになっている。付着物はハウジング1内の圧力と大気圧との差を利用して、排出集合管20に設けられた開閉弁(図示省略)を開弁することより排出される。
フィルタ4の濾過面15と排出口17の下端との位置関係は、フィルタ4の外周端がパッキン14を介してハウジング1内面に当接する範囲であれば特に限定されないが、フィルタ4の濾過面15に対して排出口17の下端が低くなると、フィルタ4の外周端がハウジング1内面と当接する部分が少なくなるため、パッキン14によるシール性が悪くなる。一方、フィルタ4の濾過面15に対して排出口17の下端が高くなると、フィルタ4の濾過面15と排出口17の下端との段差により付着物が排出口17から排出しづらくなるため、フィルタ4の濾過面15と排出口17の下端とは同一面とするのが好ましい。
また、掻取ブラシ18の高さH1と排出口17の高さH2は、掻取ブラシ18の高さH1に対して排出口17の高さH2が低すぎると、排出口17が狭すぎて付着物を排出口17から排出しきれないおそれがある。一方、掻取ブラシ18の高さH1に対して排出口17の高さH2が高すぎると、付着物とともに排出される処理水の排出量が多くなるため、掻取ブラシ18の高さH1と排出口17の高さH2は同一であることが好ましい。
次に、本例に係る濾過装置の動作について説明する。
先ず、ハウジング1の被処理水導入口2から被処理水導入空間7へ濾過処理する被処理水を供給する。被処理水導入空間7へ供給された被処理水は、3段に設けられたフィルタ4によってそれぞれ濾過され、処理水流出空間8を介して処理水流出口3から流出する。
ここで、本例では、3段のフィルタ4の目開きが上流側から150μm、80μm、30μmとなっているので、上流側から約150μm以上の大きさのプランクトン、約150μm〜約80μmの大きさのプランクトン、約80μm〜約30μmの大きさのプランクトンがそれぞれ捕捉される。
そして、回転手段9で回転軸10を回転させることにより、回転軸10に固定された掻取ブラシ18が回転し、この回転する掻取ブラシ18によってフィルタ4の濾過面15に付着した付着物が掻き取られ、フィルタ4の濾過面15が洗浄される。本例では、濾過処理時、回転軸10を常時回転させて、掻取ブラシ18によってフィルタ4の濾過面15を常時洗浄する。
掻取ブラシ18で掻き取られた付着物は、弧状に形成された掻取ブラシ18の回転によりフィルタ4の外周方向へ寄せ集められ、フィルタ4の外縁に設けられた排出口17へ送られる。排出口17へ送られた付着物は、排出口17から排出管19を介して排出集合管20に集められ、開閉弁を開弁することより、ハウジング1内の圧力と大気圧との差を利用して排出集合管20から排出される。
このように、本例の濾過装置によれば、各段のフィルタ4には、フィルタ4の濾過面15に付着した付着物を掻き取る掻取ブラシ18が設けられており、また、各段のフィルタ4の外縁に掻取ブラシ18で掻き取った付着物を排出する排出口17が設けられているので、掻取ブラシ18で掻き取った付着物を被処理水に再懸濁させることなく、排出口17から常時排出することができ、これにより、フィルタ4を常に清浄な状態に維持し、フィルタ4の濾過性能を良好に維持するとができる。また、本例では、目開きが30μmのフィルタ4を用いているが、このような極小目開きのフィルタ4を用いた場合でも、フィルタ4を常に清浄な状態に維持することができるので、極小目開きのフィルタ4の濾過面積を最小限に抑えることができる。
また、本例では、掻取ブラシ18は、弧状に形成され、凸側が回転方向に向くように回転軸10に固定されているので、掻取ブラシ18を回転させることにより、掻取ブラシ18で掻き取られた付着物は遠心力によりフィルタ4の外周方向に寄せ集められる。これにより、フィルタ4の濾過面15に付着した付着物を排出口17からすべて排出することができ、フィルタ4の濾過面15を常に清浄な状態に維持することができる。
さらに、本例では、3段のフィルタ4の目開きを上流側から150μm、80μm、30μmとして構成することにより、上流側から約150μm以上の大きさのプランクトン、約150μm〜約80μmの大きさのプランクトン、約80μm〜約30μmの大きさのプランクトンをそれぞれ捕捉することができ、各フィルタ4で効果的に異なるサイズのプランクトンを濾過することができる。また、被処理水中のプランクトンを段階的に濾過することにより、目開きが30μmという極小目開きのフィルタ4を用いた場合でも、極小目開きのフィルタ4への負担を軽減することができる。
1 ハウジング
2 被処理水導入口
3 処理水流出口
4 フィルタ
5 蓋部
6 底部
7 被処理水導入空間
8 処理水流出空間
9 回転手段
10 回転軸
11 回転支持部
12 軸受け
13 ブッシュ
14 パッキン
15 濾過面
16 掻取手段
17 排出口
18 掻取ブラシ
19 排出管
20 排出集合管

Claims (4)

  1. 被処理水導入口と処理水流出口とを有し、前記被処理水導入口および前記処理水流出口の間にフィルタを複数段備えた濾過装置であって、
    前記各段のフィルタには、フィルタの濾過面に付着した付着物を掻き取る掻取手段が設けられており、
    また、前記各段のフィルタの外縁に前記掻取手段で掻き取った付着物を排出する排出口が設けられていることを特徴とする濾過装置。
  2. 前記フィルタは円形状に形成されており、前記掻取手段は、前記フィルタの中央を中心として周方向に回転する掻取ブラシを有することを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
  3. 前記掻取ブラシは、弧状に形成され、凸側が回転方向に向くようにして回転軸に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の濾過装置。
  4. 前記各段のフィルタは、前記被処理水導入口から前記処理水流出口に向けて目開きが小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の濾過装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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