JP2014086338A - 充電コネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】端子を防水する構造にあって、低コストな充電コネクタを提供する。
【解決手段】２つのケース分割体２Ａ，２Ｂの突き合わせ面３，７同士を突き合わせて組み付けされ、組み付け状態でコネクタ嵌合部突出穴９と電線引出穴１０が開口される外装ケース２と、外装ケース２内に収容され、コネクタ嵌合部２１Ａがコネクタ嵌合部突出穴９より外装ケース２外に露出されたコネクタ本体部２０とを備え、コネクタ本体部２０からの電線Ｗ１が電線引出穴１０より外装ケース２外に引き出された充電コネクタ１であって、ケース分割体２Ａ，２Ｂの双方の突き合わせ面３，７間に介在されるケース分割面用シール部４１と、外装ケース２とコネクタ本体部２０間に介在されるコネクタ本体用シール部４２と、外装ケース２と電線Ｗ１との間に介在される電線用シール部４３とが一体に設けられたシール部材４０とを備えた。
【選択図】図２

Description

本発明は、電気自動車やハイブリッド電気自動車等の車両に搭載されるバッテリーを充電する際に用いる充電コネクタに関する。

従来から、電気自動車（ＥＶ）やハイブリッド電気自動車（ＨＥＶ）等の車両に搭載されたバッテリーを充電するために、充電コネクタが用いられている（例えば、特許文献１参照）。この種の充電コネクタの一従来例について、図６を参照しながら説明する。

この充電コネクタ１００は、図６に示すように、外装ケース１１０と、この外装ケース１１０内に配置されたコネクタ本体部１２０と、外装ケース１１０内に配置されたロックアーム１３０とを備えている。

外装ケース１１０は、２つのケース分割体１１０Ａ，１１０Ｂより形成されている。各ケース分割体１１０Ａ，１１０Ｂは、互いに突き合わされる突き合わせ面１１１を有し、互いの突き合わせ面１１１同士が突き合わされている。外装ケース１１０の前端部には、コネクタ嵌合部露出穴１１２が設けられている。外装ケース１１０の後端側には、電線引出用穴１１３が設けられている。

コネクタ本体部１２０は、コネクタハウジング１２１と、このコネクタハウジング１２１の端子収容室（図示せず）に収容された複数の端子（図示せず）とを有する。コネクタ本体部１２１の前方部は、コネクタ嵌合部突出穴１１２より外装ケース１１０外に突出している。この突出している箇所は、受電インレット装置（図示せず）に嵌合されるコネクタ嵌合部１２１Ａである。

各端子（図示せず）には、電線Ｗがそれぞれ接続されている。コネクタハウジング１２１の電線配策箇所には、ゴム栓（図示せず）が装着されている。これにより、コネクタハウジング１２１内への浸水が防止されている。コネクタハウジング１２１より引き出された各電線Ｗは、電線引出穴１１３より外装ケース１１０外に導き出されている。

ロックアーム１３０は、外装ケース１１０に揺動自在に支持されている。ロックアーム１３０の前方側と後方側は、外装ケース１１０よりそれぞれ露出している。ロックアーム１３０は、充電インレット装置（図示せず）への嵌合過程ではアンロック位置に位置し、嵌合完了位置でロック位置に位置される。

上記従来例では、外装ケース１１０内に水が浸入しても、浸入した水がコネクタハウジング１２１の端子（図示せず）位置まで入り込むのをゴム栓が阻止する。これにより、端子（図示せず）の防水が図られている。

特開２０１０−１８２４７１号公報

しかしながら、ゴム栓は、高価で、且つ、端子の個数だけ必要であるため、部品コスト、組付け作業コスト等が高くつき、充電コネクタ１００が高コストになるという問題があった。端子の個数が多くなると、それにつれてコストアップになる。

そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、端子を防水する構造にあって、低コストな充電コネクタを提供することを目的とする。

本発明は、２つのケース分割体の互いの突き合わせ面同士を突き合わせて組み付けされ、組み付け状態でコネクタ嵌合部突出穴と電線引出穴が開口される外装ケースと、前記外装ケース内に収容され、コネクタ嵌合部が前記コネクタ嵌合部突出穴より前記外装ケース外に露出されたコネクタ本体部とを備え、前記コネクタ本体部からの電線が前記電線引出穴より前記外装ケース外に引き出された充電コネクタであって、前記外装ケース内に収容された前記コネクタ本体部の箇所を囲む前記突き合わせ面の全周に沿って配置され、前記ケース分割体の双方の前記突き合わせ面間に介在されるケース分割面用シール部と、前記コネクタ嵌合部突出穴の全周に沿って配置され、前記外装ケースと前記コネクタ本体部間に介在されるコネクタ本体用シール部と、前記電線引出穴の全周に沿って配置され、前記外装ケースと前記電線との間に介在される電線用シール部とが一体に設けられたシール部材とを備えたことを特徴とする。

本発明によれば、外装ケース内のコネクタ本体部への浸水がシール部材によって阻止されるため、コネクタ本体部内の端子を防水できる。シール部材は、２つのケース分割体の間に介在されると共に、外装ケースとコネクタ本体部の間、及び、外装ケースと電線との間に組み付けられる単一部品であるため、各端子に防水栓をそれぞれ装着する場合に較べて部品コストや組付コスト等が低コストで済む。又、端子の個数が多くなってもコストアップにならない。以上より、端子を防水する構造にあって、低コストな充電コネクタを提供できる。

本発明の一実施形態を示し、充電コネクタの全体斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、充電コネクタの分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、充電コネクタの断面図である。 本発明の一実施形態を示し、図３のＡ−Ａ線断面図である。 本発明の一実施形態を示し、（ａ）図３のＢ−Ｂ線断面図、（ｂ）は図３のＣ−Ｃ線断面図である。 従来例を示し、充電コネクタの分解斜視図である。

以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。

図１〜図５は本発明の一実施形態を示す。図１〜図３に示すように、充電コネクタ１は、外装ケース２と、外装ケース２内に収容されたコネクタ本体部２０と、外装ケース２内に配置されたロックアーム３０と、ロックアーム３０によりオン・オフされるマイクロスイッチ３１と、シール部材４０とを備えている。

外装ケース２は、互いに組み付けされた２つのケース分割体２Ａ，２Ｂより構成されている。各ケース分割体２Ａ，２Ｂのほぼ全外周縁には、突き合わせ面３が設けられている。各ケース分割体２Ａ，２Ｂには、ロックアーム収容室４とコネクタ収容室５を内部に有し、これら収容部４，５間は、内部仕切壁６によって仕切られている。この内部仕切壁６の先端面は、突き合わせ面７である。コネクタ収容室５を囲む突き合わせ面３，７の箇所には、シール保持溝８が形成されている。

２つのケース分割体２Ａ，２Ｂは、互いの突き合わせ面３，７を突き合わせた状態で組み付けされる。各ケース分割体２Ａ，２Ｂの前端部と後端部は、半円弧状の凹部９Ａ，９Ｂにそれぞれ形成されている。外装ケース２の組み付け状態では、前端部の双方の凹部９Ａ，９Ｂによってコネクタ嵌合部突出穴９が構成される。外装ケース２の組み付け状態では、後端部の双方の凹部１０Ａ，１０Ｂによって電線引出穴１０が構成される（図４参照）。又、各ケース分割体２Ａ，２Ｂの内部仕切壁６には、円弧状の凹部１１Ａ，１１Ｂ（図５（ａ）参照）が形成されている。外装ケース２の組み付け状態では、双方の内部仕切壁６の凹部１１Ａ，１１Ｂによって電線貫通穴１１が構成される（図５（ｂ）参照）。各凹部９Ａ，９Ｂ，１０Ａ，１０Ｂ，１１Ａ，１１Ｂの内面にも、シール保持溝８が形成されている。

コネクタ本体部２０は、コネクタ収容室５内に収容されている。コネクタ本体部２０は、コネクタハウジング２１と、このコネクタハウジング２１の端子収容室（図示せず）に収容された複数の端子（図示せず）とを有する。コネクタハウジング２１の前方部は、受電インレット装置（図示せず）に嵌合されるコネクタ嵌合部２１Ａである。コネクタ嵌合部２１Ａは、コネクタ嵌合部突出穴９より外装ケース２外に突出している。

複数の端子（図示せず）は、電力供給用と嵌合検知用の二種類である。各端子（図示せず）には、電線Ｗ１がそれぞれ接続されている。コネクタハウジング２１より引き出された複数の電線Ｗ１は、保護チューブ２５内に収容されて電線引出穴１０より外装ケース２外に導き出されている。

ロックアーム３０とマイクロスイッチ３１は、ロックアーム収容室４に収容されている。ロックアーム３０は、外装ケース２に揺動自在に支持されている。ロックアーム３０の前方側と後方側は、外装ケース２よりそれぞれ露出している。ロックアーム３０の前方側には、ロック爪３０ａが設けられている。ロックアーム３０の後方側は、解除操作部３０ｂとされている。ロックアーム３０は、バネ３２のバネ力によってロック側に付勢されている。

マイクロスイッチ３１は、そのケース内部が接着剤で充填されている。この充填接着剤によって、マイクロスイッチ３１内は防水されている。マイクロスイッチ３１と嵌合検知用の一端子（図示せず）の間は、内部電線Ｗ２によって接続されている。これにより、充電インレット装置との嵌合有無状態を検知できるようになっている。

シール部材４０は、弾力性に優れたゴム材より形成されている。シール部材４０は、外装ケース２内に収容されたコネクタ本体部２０の箇所を囲むケース分割体２Ａ，２Ｂの突き合わせ面３，７の全周に沿って配置されたケース分割面用シール部４１と、コネクタ嵌合部突出穴９の全周に沿って配置されたコネクタ本体用シール部４２と、電線引出穴１０の全周に沿って配置された電線用シール部４３と、電線貫通穴１１の全周に沿って配置された内部電線用シール部４４とからなり、これらが一体に設けられている。ケース分割面用シール部４１は、２つのケース分割体２Ａ，２Ｂ間に介在され、２つのケース分割体２Ａ，２Ｂ間をそれ自身の弾性圧縮によって密閉している。コネクタ本体用シール部４２は、図４に詳しく示すように、外装ケース２とコネクタ本体部２０間に介在され、外装ケース２とコネクタ本体部２０間をそれ自身の弾性圧縮によって密閉している。電線用シール部４３は、図５（ａ）に詳しく示すように、外装ケース２と電線Ｗ１の保護チューブ２５との間に介在され、外装ケース２と電線Ｗ１の保護チューブ２５との間をそれ自身の弾性圧縮によって密閉している。内部電線用シール部４４は、図５（ｂ）に詳しく示すように、双方の内部仕切壁６と内部電線Ｗ２との間に介在され、内部仕切壁６と内部電線Ｗ２との間をそれ自身の弾性圧縮によって密閉している。

上記構成の充電コネクタ１では、ケース分割体２Ａ，２Ｂ間の隙間からの浸水をケース分割面用シール部４１で、外装ケース２のコネクタ嵌合部突出穴９からコネクタ収容室５への浸水をコネクタ本体用シール部４２で、外装ケース２の電線貫通穴１０からコネクタ収容室５への浸水を電線用シール部４３で、外装ケース２内の電線貫通穴１１からコネクタ収容室５への浸水を内部電線用シール部４４でそれぞれ防止する。このように、外装ケース２内のコネクタ収容室５、つまり、コネクタ本体部２０への浸水がシール部材４０によって阻止されるため、コネクタ本体部２０内の端子（図示せず）を防水できる。ここで、シール部材４０は、２つのケース分割体２Ａ，２Ｂの間に介在されると共に、外装ケース２とコネクタ本体部２０の間、及び、外装ケース２と電線Ｗ１との間に組み付けられる単一部品であるため、各端子（図示せず）毎に防水栓をそれぞれ装着する場合に較べて部品コストや組付コスト等が低コストで済む。又、端子（図示せず）の個数が多くなってもコストアップにならない。以上より、端子（図示せず）を防水する構造にあって、低コストな充電コネクタ１を提供できる。

前記実施形態では、シール部材４０は、内部電線用シール部４４をも一体に有するが、内部電線Ｗ２については別個のシール部材によってシールするようにしても良い。

前記実施形態では、コネクタ本体部２０より引き出された複数の電線Ｗ１は保護チューブ２５内に収容され、保護チューブ２５と外装ケース２間の隙間を電線用シール部４３で密閉しているため、容易に密閉できる。複数の電線Ｗ１は、保護チューブ２５に収容しなくても良く、この場合には電線Ｗ１と外装ケース２間の隙間を電線用シール部４３で密閉する。

前記実施形態では、外装ケース２内のコネクタ収容室５のみを防水したが、シール部材４０を外装ケース２と揺動するロックアーム３０との隙間を密閉する構造とし、コネクタ収容室５とロックアーム収容室４の双方を防水するようにしても良い。

１ 充電コネクタ
２ 外装ケース
２Ａ，２Ｂ ケース分割体
３，７ 突き合わせ面
９ コネクタ嵌合部突出穴
１０ 電線貫通穴
２０ コネクタ本体部
２１Ａ コネクタ嵌合部
４０ シール部材
４１ ケース分割面用シール部
４２ コネクタ本体用シール部
４３ 電線用シール部
Ｗ１ 電線

Claims (1)

1. ２つのケース分割体の互いの突き合わせ面同士を突き合わせて組み付けされ、組み付け状態でコネクタ嵌合部突出穴と電線引出穴が開口される外装ケースと、
   前記外装ケース内に収容され、コネクタ嵌合部が前記コネクタ嵌合部突出穴より前記外装ケース外に露出されたコネクタ本体部とを備え、
   前記コネクタ本体部からの電線が前記電線引出穴より前記外装ケース外に引き出された充電コネクタであって、
   前記外装ケース内に収容された前記コネクタ本体部の箇所を囲む前記突き合わせ面の全周に沿って配置され、前記ケース分割体の双方の前記突き合わせ面間に介在されるケース分割面用シール部と、前記コネクタ嵌合部突出穴の全周に沿って配置され、前記外装ケースと前記コネクタ本体部間に介在されるコネクタ本体用シール部と、前記電線引出穴の全周に沿って配置され、前記外装ケースと前記電線との間に介在される電線用シール部とが一体に設けられたシール部材とを備えたことを特徴とする充電コネクタ。

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