JP2014082427A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】Au含有層上に形成される絶縁膜の浮きや剥れを抑制すること。
【解決手段】半導体層18と、前記半導体層上に形成されたNi含有金属33と、前記Ni含有金属上にめっきにより形成されたAuを含有するめっき層34と、前記めっき層と、前記Ni含有金属とが直接接する接触領域37と、前記めっき層上に形成された第1絶縁膜26と、前記第1絶縁膜に設けられ前記めっき層が露出する第1開口と、を具備し、前記めっき層の表面において前記接触領域とオーバーラップする領域のすべてが、前記第1開口の内側に位置してなる半導体装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置に関し、例えば、Auメッキ層を覆う絶縁膜を有する半導体装置に関する。
例えば、窒化物半導体を用いたHEMT(High Electron Mobility Transistor)等のFET(Field Effect Transistor)は、携帯電話基地局用増幅器等の高周波かつ高出力で動作する増幅器として注目されている。この場合、ゲート電極としては窒化物半導体の表面に接して形成されたNi含有電極が採用される(特許文献1)。
特開2009−224643号公報
本発明者は、半導体表面にAuめっきによって配線や電極パッドを形成した場合、窒化物半導体との密着性が低いため、剥れが懸念されることを見出した。そこで、上記ゲート電極を形成する場合に、配線や電極パッドとなる領域の下部にも上記Ni含有電極が配置されるようにパターンニングすることを検討した。Ni含有電極はAuめっきに比べて窒化物半導体との密着性が高いため、これをAuめっきの下部に配置することは、剥れを抑制することにつながる。しかしながら、このようにして形成されたAuめっき層の表面に絶縁膜を被着すると、この絶縁膜に浮きあるいは剥れが生じることが分かった。絶縁膜の浮きや剥れは、水分の浸入経路となり、半導体装置の信頼性低下につながる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、Au含有層上に形成される絶縁膜の浮きや剥れを抑制することを目的とする。
本発明は、半導体層と、前記半導体層上に形成されたNi含有金属と、前記Ni含有電極上にめっきにより形成されたAuを含有するめっき層と、前記めっき層と、前記Ni含有金属とが直接接する接触領域と、前記めっき層上に形成された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜に設けられ前記めっき層が露出する第1開口と、を具備し、前記めっき層の表面において前記接触領域とオーバーラップする領域のすべてが、前記第1開口の内側に位置してなることを特徴とする半導体装置である。本発明によれば、Au含有層上に形成される絶縁膜の浮きや剥れを抑制することができる。
上記構成において、前記オーバーラップする領域のすべてが、前記第1開口の内縁よりも2μm以上離間してなる構成とすることができる。
上記構成において、前記Ni含有金属は、前記半導体層と接してなる構成とすることができる。
上記構成において、前記半導体層は窒化物半導体からなり、前記Ni含有金属は、FETのゲート電極を構成するNi含有電極と同じ成膜工程で設けられた層によって構成されてなる構成とすることができる。
上記構成において、前記半導体層は活性領域と不活性領域とを備え、前記Ni含有金属および前記めっき層は、前記不活性領域上に位置するゲートパッドあるいはソースパッドの領域に設けられてなる構成とすることができる。
上記構成において、前記半導体層は活性領域と不活性領域とを備え、前記Ni含有金属は前記不活性領域上において、前記FETにおける複数のゲート電極を接続するゲートバスバーのパターンを備えてなり、前記めっき層が前記Ni含有金属の前記ゲートバスバーのパターン上に設けられてなる構成とすることができる。
上記構成において、前記Ni含有金属に対向する前記半導体層には、前記Ni含有金属に到達するビアホールが設けられてなる構成とすることができる。
上記構成において、前記半導体層上には、前記Ni含有金属のパターンから離間して前記Ni含有金属のパターンを包囲するパターンからなる第2開口を備えた第2絶縁膜が設けられてなり、前記第1開口の内縁は、前記Ni含有金属のパターンを包囲するパターンにオーバーラップして位置する構成とすることができる。
上記構成において、前記Ni含有金属上には、前記Ni含有金属のパターンの上面を覆う第2絶縁膜が設けられてなり、前記第2絶縁膜には前記Ni含有金属のパターンの一部を露出する第2開口が設けられてなり、前記第1開口の内縁は、前記第2絶縁膜によって覆われた前記Ni含有金属のパターンの上面にオーバーラップして位置する構成とすることができる。
本発明によれば、Au含有層上に形成される絶縁膜の浮きや剥れを抑制することができる。
図1は、実施例に係る半導体装置の平面図である。 図2は、図1のA−A断面図であり、FETの断面図である。 図3(a)および図3(b)は、図1のB−B断面図である。 図4(a)は、図1のC−C断面図、図4(b)はD−D断面図、図4(c)はE−E断面図である。 図5(a)から図5(c)は、比較例を示す図である。 図6(a)から図6(d)は、実施例1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図7(a)から図7(c)は、実施例1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
以下、図面を参照し実施例について説明する。
図1は、実施例に係る半導体装置の平面図である。図1は本実施例にかかる電界効果型トランジスタを開示している。図1に示すように、窒化物半導体層18内に、活性領域31が形成されている。活性領域31以外の不活性領域は、たとえばアルゴンをイオン注入する方法によって不活性化されている。活性領域31内の窒化物半導体層18上には、ソースフィンガー20、ドレインフィンガー24およびゲート電極28が形成されている。複数のゲート電極28(ゲートフィンガー)は、ゲートバスバー32によって共通に接続されている。ゲートバスバー32は、ゲートパッド40に接続されている。ゲートバスバー32およびゲートパッド40は、不活性領域上に設けられている。
ゲート電極28とゲートバスバー32との接続部分、およびゲートバスバー32とゲートパッド40との接続部分は、ゲート電極を構成するNi含有金属からなる材料によって相互に接続されている。また、ゲートバスバー32の一部には、Auめっき層34(めっき層)が設けられている。これによりゲートバスバー32の抵抗を低減している。Auめっき層34の下部には、上記Ni含有金属が配置されている。なお、Auめっき層34はAuを含有する金属であり、めっきによって形成された、AuあるいはAuと他の金属の混合物によって構成することができる。
ソースフィンガー20は、ソースパッド44に接続されている。ドレインフィンガー24は、ドレインパッド45に接続されている。ソースパッド44およびドレインパッド45は、不活性領域上に設けられている。ソースフィンガー20、ドレインフィンガー24、ゲート電極28、ゲートバスバー32、ソースバッド44、ゲートバッド40およびドレインパッド45上には絶縁膜が形成されている。ソースバッド44、ゲートバッド40およびドレインパッド45上には、絶縁膜の開口42が形成されている。開口42はボンディングワイヤあるいはバンプの接続窓、または試験時のプローブ針の接触窓として機能する。
図2は、図1のA−A断面図であり、FETの断面図である。図2に示すように、SiC、Siまたはサファイア等からなる基板10上に、窒化物半導体層18が形成されている。窒化物半導体層18は、基板10側からチャネル層12、電子供給層14およびキャップ層16を備えている。チャネル層12は、例えば膜厚が1000nmのアンドープGaN層、電子供給層14は、例えば膜厚が20nmのAlGaN層、キャップ層16は、例えば膜厚が5nmのn型GaN層である。基板10とチャネル層12との間にバッファ層としてAlN層が形成されていてもよい。
窒化物半導体層18上にはゲート電極28と、ゲート電極28を挟むソース電極21およびドレイン電極25が形成されている。ゲート電極28は、窒化物半導体層18側からNi膜27およびAu膜29とから構成されたNi含有金属からなる電極である。Ni含有金属からなる電極は、窒化物半導体層18と接している。Au膜29はNi膜27から拡散したNiを含有している。Ni膜27の膜厚は例えば50nm、Au膜29の膜厚は例えば400nmである。また、Ni膜27とAu膜29との間には、さらにPd膜を介在させてもよい。ソース電極21およびドレイン電極25は、例えば窒化物半導体層18側からTa膜およびAl膜等の金属膜を含む多層構造の金属層である。この場合、Ta膜の膜厚は例えば30nm、Al膜の膜厚は例えば300nmである。
ソース電極21、ドレイン電極25およびゲート電極28上には、これを覆うように絶縁膜23(第2絶縁膜)が形成されている。絶縁膜23は、例えば、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜および酸化窒化シリコン膜であり、膜厚は例えば100nmから1000nmである。ソース電極21およびドレイン電極25上の絶縁膜23に開口が形成されている。開口を介し、ソース電極21およびドレイン電極25上にそれぞれソース配線22およびドレイン配線26が接続されている。ソース配線22およびドレイン配線26は、例えばAuめっきによって形成された導電層であり、膜厚は例えば1μmから5μmの範囲で定めることができる。ここで、ソース電極21およびソース配線22からなる積層構造をソースフィンガー20という。また、ドレイン電極25およびドレイン配線26からなる積層構造をドレインフィンガー24という。
絶縁膜23上に、ソースフィンガー20、ドレインフィンガー24およびゲート電極28を覆うように絶縁膜30(第1絶縁膜)が形成されている。絶縁膜30は、窒化シリコン膜以外に、酸化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜を用いることができる。膜厚は例えば30nmから800nmである。
図3(a)は図1におけるB−B断面図である。図3(a)に示すように、ゲートバスバー32領域において、Auめっき層34がNi含有金属33のゲートバスバー32のパターン上に設けられている。Auめっき層34(めっき層)が設けられた領域においては、Auめっき層34とNi含有金属33とが直接に接触する接触領域37と、Auめっき層34とNi含有金属33とが接触しない領域とが設けられている。Ni含有金属33は、FETのゲート電極28を構成するNi含有電極と同じ成膜工程で設けられた層によって構成されている。
図3(a)の例では、Ni含有金属33のパターンと絶縁膜23とを離間して設けるための開口(第2開口)を設けることで、この構造を実現している。そして、絶縁膜30に設けられた開口38の幅は接触領域37よりも広く形成されている。つまり開口38はNi含有金属33と絶縁層23とが離間した領域にその内縁が位置する形態になる。これにより、Auめっき層34の表面において接触領域37とオーバーラップする領域は、そのすべてが開口38の内側に位置するようになる。すなわち、絶縁膜23が有する開口(第2開口)は、Ni含有金属33のパターンから離間してNi含有金属33のパターンを包囲するパターンからなる。開口38の内縁は、Ni含有金属33のパターンを包囲する絶縁膜23の開口のパターンにオーバーラップして位置する。
図3(b)は、図1におけるB−B断面図の他の例である。図3(b)では、Ni含有金属33のパターンの上面を覆って絶縁膜23が設けられている。また、絶縁膜23にはNi含有金属33のパターンの一部を露出する開口(第2開口)が設けられており、この開口内には接触領域37が露出している。そして、絶縁膜30に設けられた開口38の幅は接触領域37よりも広く形成されている。つまり開口38の内縁は、絶縁層23によって覆われたNi含有金属33のパターンの上面に、オーバーラップして位置する形態になる。これにより、Auめっき層34の表面において接触領域37とオーバーラップする領域は、そのすべてが開口38の内側に位置するようになる。
図3(a)あるいは図3(b)において、接触領域37とオーバーラップしたAuめっき層34の表面には、密着悪化層36が形成されている。本発明者が検討したところ、Ni含有金属33の表面にAuめっきを施した場合、Ni含有金属33の上方におけるAuめっき層34の表面には、大きな凹凸が生じていることを見出した。このため、その表面に絶縁膜30を形成した場合、その密着性が著しく低下してしまう。このような密着悪化層36は、Auめっき層34の下地がNi含有金属33でない場合には見られないものである。このような密着悪化層36は、Auめっき後の熱処理の有無によらず生じる。このため、Auめっきの成長段階でNi含有金属33が何らかの影響を及ぼしているものと考えられる。
本実施例では、図3(a)に示すようにNi含有金属33と絶縁膜23とを離間する、あるいは図3(b)に示すようにNi含有金属33上に絶縁膜23を重ねて設ける。これらのことで、Auめっき層34の下部にNi含有金属33と接触しない領域を確保している。この領域におけるAuめっき層34の表面には密着悪化層36が生じない。これにより、絶縁膜30を形成しても、絶縁膜30に浮きや剥れが生じることがない。
なお、絶縁膜30の開口38の端部と密着悪化層36とは、ある程度の距離をもって離間することが好ましい。この離間間隔L1は、Auめっき層34の膜厚の半分以上の距離であることが好ましい。さらに、Auめっき層34の膜厚以上確保であることが好ましい。例えば、Auめっき層34の膜厚が4μmの場合、絶縁膜30の端部と密着悪化層36の端部との距離L1は、2μm以上であることが好ましい。例えば、接触領域37のすべてが、開口38の内縁部よりも2μm以上離間していることが好ましい。距離L1は、3μm以上であることがより好ましく、4μm以上がさらに好ましい。
図4(a)は図1のC−C断面図、図4(b)はD−D断面図、図4(c)はE−E断面図である。図4(a)に示すように、ゲートパッド40の領域には、ゲートバスバー32から配線として引き出されたNi含有金属33の端部が位置している。また絶縁膜23は、このNi含有金属33の端部から離間して設けられている。いっぽう、Ni含有金属33がゲートパッド40の領域に引き出される側の領域においては、Ni含有金属33上に絶縁膜23が重なって設けられている。このように構成することで、Auめっき層34上には密着悪化層36とオーバーラップしない領域が確保できる。絶縁膜30に設けられる開口42は、Auめっき層34の表面において、Auめっき層34とNi含有金属33とが直接に接触する接触領域37とオーバーラップしないように設けられている。
図4(b)に示すようにドレインパッド45の領域においては、ドレインパッド45の下部にNi含有金属33が設けられていない。いっぽう、図4(c)に示すようにソースパッド44の領域においては、ソースパッド44の下部にNi含有金属33が設けられている。
ソースパッド44におけるNi含有金属33は、ゲート電極28あるいはゲートバスバー32から独立したパターンを有している。ソースパッド44におけるNi含有金属33は、ソースパッド44に設けられるビアホール50を形成する際のエッチングストッパとして機能する。すなわち本実施例においては、ビアホール50を形成する際のエッチングストッパとして機能する層(例えば、金属で形成された受けパッド)が、ゲート電極28として機能する材料で構成されており、エッチングストッパとして機能する層の成膜とパターンニングはゲート電極28と共通に実施される。図4(c)に示すように、ビアホール50は基板10および窒化物半導体層18を貫通して設けられている。Ni含有金属33に対向する窒化物半導体層18には、Ni含有金属33に到達するビアホール50が設けられている。ビアホール50の内側面にはビア配線48が形成されている。ソースパッド44はビア配線48を介して基板10裏面に形成されたグランド電極49と電気的に接続される。
本実施例においては、ソースパッド44におけるNi含有金属33の端部は、図3(a)の例と同様に絶縁膜23から離間して設けられている。このため、Auめっき層34上には密着悪化層36が設けられない領域が確保できる。絶縁膜30に設けられる開口42は、このようにして確保されたAuめっき層34の表面において、Auめっき層34とNi含有金属33とが直接に接触する接触領域37とオーバーラップしないように設けられている。
以上のように構成された本実施例においては、Auめっき層34とNi含有金属33とがオーバーラップする接触領域37のすべてが、絶縁膜30に設けられた開口38あるいは開口42の内側に位置するように形成される。このため、密着悪化層36と絶縁膜30との接触を避けることができる。これによりAuめっき層34上における絶縁膜30の浮きや剥れを生じることが防止できる。絶縁膜30の浮きや剥れによる水分の浸入経路の発生が防止できるため、本実施例によれば、半導体装置の信頼性低下が抑制できる。
図5(a)から図5(c)は比較例を示す図である。図5(a)は、本実施例における図3(a)あるいは図3(b)に相当する領域、すなわちゲートバスバー32にAuめっき層34が形成された領域を示している。図5(a)においては、Auめっき層34の表面全面が絶縁膜30によって覆われるように形成されており、図3(a)あるいは図3(b)に示される開口38は設けられていない。また、図5(b)は本実施例における図4(a)に相当する領域、すなわちゲートパッド40の領域を示している。図5(b)においては、開口42の内縁がNi含有金属33とAuめっき層34とが直接に接する接触領域37とオーバーラップして設けられている。また、図5(c)は本実施例における図4(c)に相当する領域、すなわちソースパッド44の領域を示している。この構造においても、開口42の内縁がNi含有金属33とAuめっき層34とが直接に接する接触領域37とオーバーラップして設けられている。なお、本比較例のソースパッド44は開口42に露出したAuめっき層34からワイヤボンディングによって電気的接続を行なうタイプであり、ビアホールは設けられていない。このように、比較例においては、密着悪化層36に絶縁膜30が接触している。
以上説明した本実施例および比較例による半導体装置を製造して、絶縁膜30の浮きや剥れを検査した。
なお本実施例、比較例ともに、Ni膜27の膜厚を50nm、Au膜29の膜厚を400nm、Auめっき層34の膜厚を4μm、絶縁膜23の膜厚を500nm、絶縁膜30の膜厚を200nmとした。また密着悪化層36と絶縁膜30との距離L1を2μmとした。
本実施例および比較例ともに約6000個のサンプルについてビジュアル検査を実施したところ、比較例においては99%以上のサンプルにおいて浮きや剥れが確認された。いっぽう本実施例にかかるサンプルにおいては、浮きや剥れが確認されたのは5%未満であった。また、作製した比較例および実施例に対し、耐湿性試験を行なったところ、実施例の寿命は比較例の3倍を確保することができた。
本実施例によれば、ゲートバスバー32、ゲートパッド40、ソースパッド44におけるAuめっき層34と絶縁膜30の界面からの水分の侵入が防止できるため、半導体装置の耐湿性が劣化することが抑制できる。これは、半導体装置の信頼性向上に寄与する。
本実施例の構造は、図6(a)から図6(d)および図7(a)から図7(c)において説明する工程によって製造される。図6(a)から図7(c)は本実施例における半導体装置の製造工程を示す断面図である。図6(a)から図7(c)それぞれの左側の図は、ゲートバスバー32上にAuめっき層34が形成される領域(領域60)を示している。また図6(a)から図7(c)それぞれの右側の図はゲートパッド40が形成される領域(領域62)を示している。まず、図6(a)に示すように基板10上に窒化物半導体層18が形成された基板を準備する。なお、窒化物半導体層18の活性領域31(図1参照)以外の領域には、たとえばアルゴンがイオン注入されることにより、不活性化されている。この不活性化は、活性領域以外の窒化物半導体層18をエッチングにより除去することにより形成してもよい。
つぎに、図6(b)に示すように、領域60および62に、Ni含有金属33を、例えば蒸着法により成膜し、リフトオフ法によってパターンニングする。Ni含有金属33は、Ni膜27とAu膜29とで構成されている。Ni含有金属33は、スパッタリング法等を用い形成してもよい。また、Ni含有金属33はゲート電極28と同時に成膜、パターンニングして形成される。つぎに、図6(c)に示すように、Ni含有金属33を覆うように、窒化物半導体層18上に絶縁膜23を形成する。絶縁膜23の形成は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いる。つぎに、図6(d)に示すように、絶縁膜23に開口52を形成する。開口52の形成は、例えばSF等のフッ素系ガスを用いたドライエッチングにより行なう。
つぎに、図7(a)に示すように、開口56を有するフォトレジスト54を絶縁膜23上に形成する。開口56は、絶縁膜23の開口52を含み、開口52より大きく形成する。つぎに、図7(b)に示すように、フォトレジスト54をマスクにしたAuめっきを施した後、フォトレジスト54を除去することにより、Auめっき層34を形成する。Auめっきは、典型的には電解めっきによって実施されるが、めっき電流を供給するためのシード層は図示を省略している。領域60においては、Ni含有金属33からなるゲートバスバー32上にAuめっき層34が形成される。また領域62においては、Ni含有金属33上にAuめっき層34よりなるゲートパッド40が形成される。領域60および領域62においてNi含有金属33とAuめっき層34とが接する接触領域に対応したAuめっき層34の表面には密着悪化層36が生じる。
つぎに、図7(c)に示すように、Auめっき層34を覆うように絶縁膜30を形成し、さらに開口38および42を形成する。絶縁膜30は例えばCVD法を用いて形成する。開口38および42の形成は、例えばSF等のフッ素系ガスを用いたドライエッチングにより行なう。以上により、ソースパッド44およびゲートパッド40が完成する。なお、図3(b)の構造をゲートバスバー32の領域に採用する場合、あるいは図4(c)のソースパッド44の領域を形成する場合についても、同様の方法を用いることができる。
本実施例によれば、Auめっき層34に接して形成された絶縁膜30が、Ni含有金属33とAuめっき層34とが直接に接する接触領域37にオーバーラップしないよう形成される。これにより、密着悪化層36上には絶縁膜30が形成されない。よって、Auめっき層34上に再現性がよく密着性の高い絶縁膜30を形成できる。
なお、Ni含有金属33とAuめっき層34との間には、Auめっき層34を形成する際に設けられる導電性のシード層および/または密着性を向上するための金属層を介し接していてもよい。これらシード層あるいは金属層のNi含有金属33とオーバーラップする領域の表面にはNiが拡散した領域が形成されており、Auめっき層34はそこに直接に接触する。すなわち、Ni含有金属33は、導電性のシード層および/または密着性を向上するための金属層を含んでもよい。
実施例において、窒化物半導体層18は、例えばGaN層、InN層、AlN層、InGaN層、AlGaN層、InAlN層およびInAlGaN層の少なくとも一層を含む層とすることができる。また、窒化物半導体層18以外の半導体層上にNi含有金属33およびAuめっき層34を形成してもよい。
また、絶縁膜30上にポリイミド等の絶縁膜を形成してもよい。さらに、FETにはフィールドプレートが形成されていてもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 基板
18 窒化物半導体層
23 絶縁膜
28 ゲート電極
30 絶縁膜
32 ゲートバスバー
33 Ni含有金属
34 Auめっき層
37 接触領域
40 ゲートパッド
44 ソースパッド
45 ドレインパッド

Claims (9)

  1. 半導体層と、
    前記半導体層上に形成されたNi含有金属と、
    前記Ni含有金属上にめっきにより形成されたAuを含有するめっき層と、
    前記めっき層と、前記Ni含有金属とが直接接する接触領域と、
    前記めっき層上に形成された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜に設けられ前記めっき層が露出する第1開口と、
    を具備し、
    前記めっき層の表面において前記接触領域とオーバーラップする領域のすべてが、前記第1開口の内側に位置してなることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記オーバーラップする領域のすべてが、前記第1開口の内縁よりも2μm以上離間してなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記Ni含有金属は、前記半導体層と接してなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記半導体層は窒化物半導体からなり、前記Ni含有金属は、FETのゲート電極を構成するNi含有電極と同じ成膜工程で設けられた層によって構成されてなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記半導体層は活性領域と不活性領域とを備え、前記Ni含有金属および前記めっき層は、前記不活性領域上に位置するゲートパッドあるいはソースパッドの領域に設けられてなることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. 前記半導体層は活性領域と不活性領域とを備え、前記Ni含有金属は前記不活性領域上において、前記FETにおける複数のゲート電極を接続するゲートバスバーのパターンを備えてなり、前記めっき層が前記Ni含有金属の前記ゲートバスバーのパターン上に設けられてなることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  7. 前記Ni含有金属に対向する前記半導体層には、前記Ni含有金属に到達するビアホールが設けられてなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  8. 前記半導体層上には、前記Ni含有金属のパターンから離間して前記Ni含有金属のパターンを包囲するパターンからなる第2開口を備えた第2絶縁膜が設けられてなり、前記第1開口の内縁は、前記Ni含有金属のパターンを包囲するパターンにオーバーラップして位置することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  9. 前記Ni含有金属上には、前記Ni含有金属のパターンの上面を覆う第2絶縁膜が設けられてなり、前記第2絶縁膜には前記Ni含有金属のパターンの一部を露出する第2開口が設けられてなり、前記第1開口の内縁は、前記第2絶縁膜によって覆われた前記Ni含有金属のパターンの上面にオーバーラップして位置することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
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