JP2014068913A - 廃棄手段を備えた吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用後に吸収性物品を折りたたんでカバーシートで覆うことができて、使用面を触ることなく容易に捨てることができ、しかも、装着ズレ、ヨレのない吸収性物品を提供することを目的とする。
【解決手段】i)液透過性表面シートと、液不透過性裏面シートと、それらの間にあって体液を吸収可能な吸収体を備え、縦長に形成された吸収性物品本体、及びii)裏面シートを被覆し、吸収性物品本体と長手方向縁部および幅方向縁部で接合されているカバーシートを有し、カバーシートの裏面シートと対面しない側(着衣側)の表面には止着部が存在し、カバーシートには、吸収性物品本体の長手方向に伸びる切断線又は切断補助線が形成されている、吸収性物品。
【選択図】図4

Description

本発明は、廃棄手段を備えた生理用ナプキン、パンティライナー(おりもの、尿もれケア用ライナー)、失禁パッド、陰唇間パッド等の吸収性物品に関する。
従来の生理用ナプキンとして、使用後に、捨てるために折ったり巻いたりでき、かつ自己シールすることができる生理用ナプキンであって、(a)2つの端部と、2つの長い縁部と、下着に対面する側と、身体に対面する側とを有する長い中央吸収体要素、(b)前記吸収体要素の前記身体対面側を実質的に覆う裏打層、(c)前記裏打層の長い縁部をその一端で横方向に越えて延びる少なくとも1つのフラップ、および(d)捨てるために前記ナプキンが横軸を中心として巻かれるか折りたたまれ、そして前記フラップが前記の巻かれまたは折曲げられたナプキンの周りに巻き付けられたときに、前記フラップを前記裏打層に接着させるために前記裏打層上の所定の位置に置かれる第1の接着手段、を備えた生理用ナプキンが開示されている(特許文献1:特許第2688359号公報)。
しかしながら、このような生理用ナプキンでは、捨てる時にナプキンが横軸を中心として巻かれるか折りたたまれ、そしてナプキンに形成されたフラップが巻かれまたは折曲げられたナプキンの周りに巻き付けられたときに、フラップをバックシート側に接着させるために、バックシート上の所定の位置に接着手段を備えたという構造になっている。その為、本来のナプキンとしての機能(ヨレ、ズレを防ぐ為の下着への固定)が大きく損なわれた構造となっている。以下、図面を用いて具体的に説明する。
図1に一般的なフラップ付きナプキン1を下着6に止着した様子を示し、図2(A)に一般的なフラップ付きナプキンの裏面を、図2(B)に特許文献1に教示されているナプキンの裏面を示す。図1及び図2(A)を参照すると、使用時にはナプキン1のバックシート表面2に形成された止着部4と、バックシート表面2から延長されたフラップ3に形成された止着部4’を介してナプキン1を下着6に止着する。この一般的なフラップ付きナプキン1では、使用中に外圧(側圧)を受けてナプキンが最もヨレ、ズレの発生し易い箇所、下着に止着される箇所でいうと下着の幅方向長さの最も短い箇所(クロッチ最狭部)7に、クロッチ7を巻き込む様にして止着するようにフラップ3及び止着部4’が形成されている。しかし、図2(B)のナプキン1’では、このナプキン1’の廃棄方法が、ナプキンの横軸を中心として巻かれるか、折り畳まれた後でフラップ3’でナプキンが開かない様に蓋をする様になっている。その為、使用時にフラップ3’はバックシート2上に折り畳まれた構造であり、そのバックシート2上に折り畳まれたフラップ3’上に止着部4”が形成されている。したがって、フラップ3’及び止着部4”は、クロッチを巻き込む様にして止着することができない構造であり、図2(B)のナプキンは使用時のズレ止めに関してフラップ無しナプキンと同じ構造であるために、ヨレ、ズレが発生し易くなってしまう。
また、一般的なフラップなしのナプキンの裏面を図3(A)、特許文献1に教示されているナプキンの裏面を図3(B)に示すが、いずれも、使用時にはナプキン1’、1”のバックシート表面2に形成された止着部4または止着部4、4”によってナプキンを下着に止着する。フラップ無しナプキン1”は、クロッチを巻き込む様にして止着されるヨレ、ズレに効果の高いフラップが無い為、図2(A)に示したフラップ付きナプキン1と比べて、ヨレ、ズレは発生し易くなってしまう。しかし、特許文献1の構造は一般的なフラップなしのナプキンよりも更にヨレ、ズレが発生し易くなってしまう。何故なら、ナプキン本体1’と下着を直接止着する為の止着部4、4”の面積が、バックシート表面2と、フラップ3’に分けられるので、フラップなしのナプキン1”の止着部4の面積より小さい為である。さらに、特許文献1の構造では、フラップ3’上に止着部4”が形成されているが、このフラップ3’はバックシート2上に折り畳まれているだけで、ナプキン本体1‘とは離間している状態なので、フラップ3’だけが下着6に止着され、ナプキン本体1’は下着6から離間した状態になっているので、ヨレ、ズレがより発生し易い。
特許第2688359号公報
本発明は、上記のような従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、使用後に吸収性物品を折りたたんでカバーシートで覆うことができて、使用面を触ることなく容易に捨てることができ、しかも、装着ズレ、ヨレのない吸収性物品を提供することを目的とし、この目的を達成するために、下記を提供するものである。
すなわち、本発明は、i)液透過性表面シートと、液不透過性裏面シートと、それらの間にあって体液を吸収可能な吸収体を備え、縦長に形成された吸収性物品本体、及び
ii)裏面シートの少なくとも吸収性物品本体領域を被覆し、その長手方向縁部および幅方向縁部で吸収性物品本体と接合されているカバーシートを有し、
カバーシートの裏面シートと対面しない側(着衣側)の表面には止着部が存在し、
カバーシートには、吸収性物品本体の長手方向に伸びる、切断線又は切断補助線が形成されていることを特徴とする吸収性物品を提供する。
1つの態様によれば、吸収性物品本体の長手方向中央を跨いで、縦長の吸収性物品本体からその左右幅方向外側に延出する一対のフラップを有し、フラップ部(フラップ領域にあるカバーシート部分をいうが、カバーシートのないフラップ部分であってもよい)にも止着部を有することを特徴とすることにより、装着ズレの問題なく使用することができ、また隠蔽性に優れるので、使用後の処理において、手を汚すことなくくるむことが可能となる。
また、もう1つの態様によれば、カバーシートには前記切断線又は切断補助線が形成されており、当該切断線又は切断補助線の少なくともフラップ対応領域(吸収性物品本体の長手方向においてフラップが存在する領域に対応する領域)において吸収性物品幅方向に1.5mm以上の幅を有する開孔部を有しており、ミシン目と重なる位置に粘着性の止着部を有し、開孔部では裏面シートに粘着性の止着部が配置されていることを特徴とすることにより、製品本体とカバーシートが平面視にて切断線又は切断補助線と重なる位置において離間することなく下着に接合できるため、使用中に外力が加わった際に、ヨレたり、ズレたりする事をより抑制できる。
さらにもう1つの態様では、カバーシートの全光線透過率が60%以下であることを特徴とすることで、廃棄処理したときに、カバーシートを通じ製品の内部が透けて見えない効果が得られる。カバーシートの全光線透過率は、さらに20〜60%であることがより好ましい。
また、フラップ部の止着部は、本体の止着部よりも幅広とされていることを特徴とすることで、フラップ部を使って、カバーシートを裏返す動作がより容易に実施できるようになる効果がある。
カバーシートは吸収性物品本体及びフラップの全面を覆っていることが、カバーシートを左右に開いてその開口部を介してカバーシートを裏返して吸収性物品本体をくるむ機能の点、及び製造工程上、好ましい。また、カバーシートの開口部を介してカバーシートを裏返して吸収性物品本体をくるむために、カバーシートに形成された切断線又は切断補助線が、吸収性物品本体の長手方向前端部から後端部まで形成されていることが好ましい。
本発明の別の側面によれば、i)液透過性表面シートと、液不透過性裏面シートと、それらの間にあって体液を吸収可能な吸収体を備え、縦長に形成された吸収性物品本体、及び
ii)裏面シートの少なくとも吸収性物品本体領域を被覆し、その長手方向縁部および幅方向縁部で吸収性物品本体と接合されているカバーシートを有し、
カバーシートの裏面シートと対面しない側(着衣側)の表面には止着部が存在し、
使用後、カバーシートで吸収性物品本体を覆い、くるむことが可能であることを特徴とする吸収性物品が提供される。
本発明によれば、使用後に吸収性物品を折りたたんでカバーシートで覆うことができて、使用面を触ることなく容易に捨てることができ、しかも、装着ズレ、ヨレのない吸収性物品が提供される。カバーシートがナプキン本体に更に形成されている事で吸収性物品の製品剛性が向上するため、吸収性物品はカバーシートによりヨレ、ズレが発生し難く、その結果モレを起こし難いという効果も得られる。
一般的なフラップ付きナプキンを下着に止着する様子を示す。 図2(A)は一般的なフラップ付きナプキンの裏面を、図2(B)は特許文献1に教示されているナプキンの裏面を示す。 図3(A)は一般的なフラップなしのナプキンの裏面を、図3(B)は特許文献1に教示されているナプキンの裏面を示す。 本発明の1つの実施形態の生理用ナプキンの裏面シート側の展開正面図と、そのX−X断面図及びY−Y断面図を示す。 本発明の別の実施形態の生理用ナプキンの裏面シート側の展開正面図と、そのX−X断面図及びY−Y断面図を示す。 図6(A)に図4の実施形態の生理用ナプキンの裏面シート側を示し、図6(B)(C)にその表面シート側を示す。 本発明の実施形態の生理用ナプキンを使用後に折りたたみ、カバーシートで覆う工程を説明する図である。 本発明の実施形態の生理用ナプキンを使用後に折りたたみ、カバーシートで覆う工程の続きを説明する図である。 本発明の別の実施形態の生理用ナプキンを使用後に折りたたみ、カバーシートで覆う工程を説明する図である。
本発明の実施形態の吸収性物品(生理用ナプキン)を図面を参照して説明する。
図4は、本発明の実施形態の吸収性物品である生理用ナプキンを裏面シート側から見た平面図、X−X方向及びY−Y方向の断面図である。図5は、本発明の別の実施形態の吸収性物品である生理用ナプキンを裏面シート側から見た平面図、X−X方向及びY−Y方向の断面図である。
図4及び図5において、生理用ナプキン11は、液体透過性の表面シート12と液体不透過性の裏面シート13と、その間に介在された吸収体14とを備え、実質的に縦長に形成されている。表面シート12と裏面シート13とは生理用ナプキン11の長手方向両端において接合されている。表面シート12及び裏面シート13の左右両側縁部は外側に延出され、フラップ(生理用ナプキンではウイングともいう。以下、ウィングという。)15、15が形成されている。表面シート12及び裏面シート13の形成材料としては、通常公知のものを特に制限無く用いる事が出来る。
ナプキン11(ナプキン本体19)の長さは、各種サイズがあり得るが、170〜420mm(より好ましくは200〜360mm)が一般的である。ナプキン本体19(特に吸収体14)の幅は、下着のクロッチ部の幅が60〜90mm(あるいは50〜100mm)であるから、150〜200mm(より好ましくは165〜185mm)であることが好ましい。ナプキン本体19若しくは吸収体14を構成するとき、下着のクロッチ部の寸法が吸収性能、漏れ防止、装着性能の観点から重要である。
なお、本発明においてクロッチに対応するナプキンの領域(「クロッチ対応領域」)7’は、図4に示すように、ナプキン本体19の長手方向のほぼ中央付近にあって、下着のクロッチ部に対応する領域を指称する。本発明では、クロッチ対応領域7’にウィング15、15が形成されることを特徴とし、ウィング15,15はその少なくとも一部がナプキン本体19の長手方向における中央を含む領域に(ナプキン本体19の長手方向中央を跨いで)形成されている。 ウィング15、15の幅(ナプキン長さ方向の長さ)は、ウィングの長さ(ナプキンの幅方向の長さ)方向の中央付近(ナプキン本体を含まないウィングだけの長さの中央付近)の幅で40〜120mm(より好ましくは50〜100mm)であることが好ましい。ウィング15、15の長さは25〜40mm(より好ましくは30〜35mm)であることが好ましい。
本発明の図4〜10に示す態様では、いずれも、裏面シート13の表面には、裏面シート13を全て被覆するシート(カバーシート16)が形成されている。
カバーシート16が裏面シート13と一致することは、機能上のほか、製造工程のコストの観点からも好ましいが、必ずしも完全に一致しなくもよい。たとえば、カバーシートは、ウィング部がないナプキン本体と一致する形状でも良い。
カバーシート16は裏面シート13と長手方向両端部、幅方向両端部の全てにおいて接合されていることが、ナプキン本体をくるむように機能するために好ましい(長手方向両端接合部16a、幅方向両端接合部16b)。
カバーシート16は、幅方向中心部に、(完全に)切り離された線(切断線)17若しくはミシン目などの切断補助線17(以下単に線17という)が形成されている。線17は長手方向前端部から長手方向後端部に直線状に形成されていることが好ましい。
図4では、線17は、切断線17若しくは切断補助線17とともに、裏面シート13が見える程度に規則的若しくは不規則に製品幅方向に広がった箇所(開孔部)17aを有する。開孔部17aの広がりは1.5mm〜3mmであることが好ましい。
図4,5の態様において、カバーシート16表面には、複数本の止着部18、18、18a(使用時に下着に止着するための接着要素、止着部20、20と一体になることによって下着のクロッチ部を巻き込む様にして止着することができる)が形成されている。図4では左右一対の止着部18、18のほか、線17上にも止着部18aが形成されている。止着部18、18、18aの平面形状は必ずしも限定されないが、矩形が簡便である。止着部18、18、18aの長手方向の大きさは、吸収体14の大きさと同じであるか、若しくはそれよりも5mm〜10mm短く形成されていることが好ましい。止着部18、18、18aの幅方向の大きさも特に限定されるものではないが、小さくても5mm以上であることが好ましい。一般的には10〜30mm、より好ましくは15〜25mmである。止着部18、18、18aの数は、下着の幅方向長さの最も小さい箇所(クロッチ最狭部)への止着を考慮すると、高々複数本、特に2〜3本が好ましい。
図4、5の態様では、止着部18のナプキン幅方向の位置は、ナプキン本体19の幅方向中心部から左右外側に向かって、それぞれの止着部の最内側縁部迄の距離が、30mm以下(より好ましくは15〜40mm)の範囲内に収まっていることが好ましい。
裏面シート13とカバーシート16が端部のみでヒートエンボス加工、超音波、ホットメルト型接着剤等を単独、若しくはこれらを組み合わせたもので接合されているだけであると、使用時に下着と止着されるのはカバーシート16のみとなり、ナプキン本体19はカバーシート16上に置かれているだけの状態に近く、下着には全く止着されていない。その結果、外力が加わることで生理用ナプキン11の製品本体に外力が直接掛かり易く、結果、ヨレ、ズレが容易に発生してしまうおそれがある。そうならない様にするために、部分的にでも、特に最も使用中に外力を受けて生理用ナプキン11のヨレ、ズレの発生し易い箇所、下着に止着される箇所でいうとクロッチ最狭部に止着される箇所が、下着と直接止着されていることが望ましい。そこで、図4に示すように、少なくともクロッチ部(本発明の典型的なナプキンではクロッチ部(クロッチ対応領域)にウィングが形成されているので、本発明のナプキンではクロッチ部はウィング対応領域(フラップ対応領域)となる。)に、線17は裏面シート13が見える程度に製品幅方向に1.5mm〜3mm広がっている箇所17aを設けて、その広がった箇所17aに止着部18aを形成することが好ましい。
カバーシート16と裏面シート13も接着されていることが望ましいので、止着部18aの幅方向の大きさも最小で5mm以上であることが望ましい。線17aが3mm以上広がっている方が下着とも止着出来る面積も大きくなりヨレ、ズレをより抑制し易くなるが、廃棄時には、廃棄状態とした吸収性物品の表面に、開孔部17aを通して裏面シート側へと配された止着部の粘着が表れるという課題が顕著に発生してくるため、3mmより大きく広がらないことが望ましい。このとき、止着部18aの塗工厚みは、カバーシート16表面から塗工して裏面シート13に塗工されるだけ厚みがとれることが望ましい。
しかし、本発明において、線17の広がった箇所(開孔部)17aと、その上の止着部18aを形成することは、必須ではない。また、線17は、カバーシートを製品幅方向に破り易くされていれば良く、その線は単純な直線や曲線でも良く、具体的にはミシン目などの切断補助線でもよい。線17を覆う止着部18aを設けるかどうかも任意である。
図5に、開孔部17aがない直線状のミシン目からなる線17で、線17上の止着部18aがない態様の例を示す。
図4〜6を参照すると、ウィング15、15のカバーシート16表面には、止着部20、20(使用時に止着部18、18、18aと一体となって下着にクロッチ部を巻き込む様にして止着するための接着要素)が形成されている。吸収性物品(生理用ナプキン)において、止着部18、18、18a、止着部20、20は、剥離紙若しくは剥離フィルム等22、23により保護されている(図6(A)(C)参照)。
カバーシート16、止着部18、18、18a、止着部20、20の形成材料としては、表面シート12、裏面シート13と同様に通常公知のものを特に制限無く用いる事が出来る。
カバーシート16は、全光線透過率が20〜60%以下であることが好ましい。カバーシートは、廃棄時にトップシート状に重ねられ、排泄物を視覚的に隠蔽する事も必要となる。そのため、光線透過率を60%以下、より好ましくは50%以下とすることで排泄物の隠蔽を達成できる。一方、20%より小さくなるようにカバーシートを構成する場合、シートの柔軟性が損なわれてしまう傾向にあり、体に沿わせて装着する物品として好ましくない。
全光線透過率はカバーシートを透過する可視光線の透過前の光量に対する透過後の光量の割合(パーセント)であり、公知の方法で測定することができる。具体的には下記の測定方法で行うことができる。
全光線透過率の測定:JIS−K7105の規格に準拠して測定を実施
色差計(日本電色工業(株)交照測光式色差計Z−300A)を用いて測定を行った。
具体的には、幅5mm、長さ5mmのサンプルを濁度計に挟持し、TT値を求めた。
TT値を全光線透過率(%)として、記録し、当該測定では10サンプル測定し、その平均値を光線透過率とした。
表面シート12としては、有孔又は無孔の不織布や多孔性プラスティックシートを用いることができる。
裏面シート13としては、疎水性の不織布、不透水性のプラスティックフィルム、不織布と不透水性プラスティックフィルムとのラミネートシート等を用いることができる。又、耐水性の高いメルトブローン不織布や強度の強いスパンボンド不織布で挟んだSMS不織布でも良い。
吸収体14としては、フラッフ状パルプ若しくはエアレイド不織布からなることができるが、高吸収ポリマーを含めることもできる。フラッフ状パルプとしては、化学パルプ、セルロース繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維が挙げられる。エアレイド不織布としては、パルプと合成繊維とを熱融着させ又はバインダーで固着させた不織布がある。高吸収ポリマーとしては、デンプン系、アクリル酸系、アミノ酸系の粒子状又は繊維状のポリマーが挙げられる。
カバーシート16は、先述した様に、最も好ましいのは不透水性のプラスティックフィルムであるが、その他材料として裏面シート13と同様の材料も使用できる。
止着部18、18a、20には、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−エチレン共重合体(SEBS)等のホットメルト粘着剤等を用いる事が出来る。
カバーシート16の縁部16a、16bは、ヒートエンボス加工、超音波、ホットメルト型接着剤等を単独、若しくはこれらを組み合わせたもので、裏面シート13と接合されている。
図7〜8を参照して説明するように、カバーシート16は、ナプキン本体19に全周縁部16a、16bで剥れないように接合されていることが好ましく、それによって、線17から左右両側に開いて、その開口部を介してカバーシート16を裏返して、ナプキン本体19をくるむことが可能になる。
カバーシート16とナプキン本体19の接合強度は、少なくとも4Nより強いことが好ましい。下着の種類にもよるが、止着部18、20と下着との止着強度は通常2〜4Nとされている事が多く、それより大きい接合強度とすることで、使用時にカバーシートがナプキン本体から外れてしまうことを防止できるものである。
カバーシートと吸収性物品本体との接合強度は、次のようにして測定することができる。先ず、接合部を含み、吸収性物品の物品長さ方向に幅25mm、同幅方向で長さ30mm以上の寸法で測定用サンプルを切り取る。この際、測定対象としたい接合部以外の接合部は予め剥離しておくこととする。次に、測定用サンプルの長さ方向に沿った方向を測定方向として、引張試験機〔オートグラフ AGS-50NX (株)島津製作所製〕を用い、サンプル端部を剥離測定できるようにチャックに固定し、剥離速度100mm/分で、180°ピールにて剥離させた際の最大荷重を測定する。10個サンプルについて測定し、その平均値を接合強度とした。
(使用後の生理用ナプキンの廃棄方法)
図7〜9を参照して、使用後に、表面シート12側の表面が経血等25で汚れた生理用ナプキン11を下着から脱着した後、廃棄する方法を説明する。
1つの好ましい態様では、図7の工程Aに示すように、脱着されたナプキン11の経血等25で汚れている表面シート12側にウィング15を折り返して、ウィング15を介してカバーシート及びナプキン本体を裏返す準備をする。
図7の工程Bを参照すると、工程Aで得たナプキン11の裏面シート13側に両手の親指以外の4本の指先を当てて裏面シート13側の止着部18,18付近にそれぞれの手の指先を添えるとともに、両手の親指を表面シート12側でウィング15,15の止着部20,20に添える。
具体的には、図7の工程Bに示すように、親指を表面シート12側のウィング15,15の止着部20,20に付けた状態で、裏面シート13側の止着部18,18に接着させた4本の指を用いて左右のカバーシート16R,16Lをそれぞれ左右に動かして、カバーシート16を線17で切り離し、裏面シート13側の4本の指をさらに左右に動かしてカバーシート16R,16Lを両側に開くようにする。
以下図8を参照して説明するが、図8では図7の工程Bに示した手の描写を省略している。図8の工程Cでは、工程Bに示した両手の4本の指でカバーシート16R,16Lを左右に少し広げた裏面シート13側を示している。カバーシート16はナプキン本体19とその全周縁部で接合されており、カバーシート16(16R,16L)の中央の開口部(線17)を開くと、ナプキン本体19とカバーシート16とによって開口部(線17)をもつ袋状物が形成される。図8の工程Cはこの袋状物の状態を示している。この袋状物の開口部(線17)を利用して裏返すと、表面シート12側は、その裏返された袋状物の中にすっぽりと収容されることが可能である。
図8の工程Dは、両手の4本の指でカバーシート16R,16Lを工程Cからさらに左右に広げたときの状態を、ナプキン11の表面シート12側から表わしている。カバーシート16R,16Lが両手の4本の指で左右に広げられて、ナプキン本体19の幅より広がるとともに、ナプキン本体19の表面シート12側は親指で裏側に押し込まれてやや幅狭になっている様子が描かれている。
図8の工程Eを参照すると、両手の4本の指でカバーシート16R,16Lを広げた後、さらにカバーシート16R,16Lがナプキン本体19の表面シート12側を包むようにカバーシート16R,16Lを折り返すとともに、ナプキン本体19の表面シート12側を折り返されたカバーシート16R,16Lの中に押し込む。先に説明したように、カバーシート16とナプキン本体19は開口部(線17)をもつ袋状物を形成しているので、この袋状物を開口部(線17)を利用して裏返すと、表面シート12側はその裏返された袋状物の中にすっぽりと収容されることが可能であり、図8の工程Eの図は、こうして折り返されたカバーシート16R,16Lによって形成される裏返しの袋状物の中に、ナプキン本体19の汚れ25を有する表面シート12側が押し込まれている状態を示している。
さらに、図8の工程Fに示すように、折り返されたカバーシート16R,16Lの中にナプキン本体19の表面シート12側を押し込んだ後、カバーシート16R,16Lの止着部20,20を用いて、左右のカバーシート16R,16Lどうしを接着する。
表面シート12が完全に見えなくなる様にカバーシート16R,16Lで被覆する。カバーシート16R,16Lで被覆しただけだと使用後の表面シート12が露出してしまうので、止着部18a(18)同士を接着させる。こうすることにより、何らかの外力が加わっても使用後の表面シート12が露出する事は無い。
カバーシート16の線17上の裏面シート13が見える程度に規則的若しくは不規則に製品幅方向に広がった箇所(開孔部)17aには裏面シート13に止着部18aが形成されている。上述した様な廃棄方法、廃棄形態だと止着部18aが剥き出しの状態になってしまっているが、その広がりは1.5mm〜3mmで且つ下着と最も確実に止着されている止着部18aなので、廃棄するために生理用ナプキン11を下着から引き剥がした時には、その止着部18aは下着の繊維も接着された状態になっており、止着強度は大きく低下している。したがって、その止着部18aが指に接着して廃棄用のサニタリーボックスに上手く廃棄出来なかったり、サニタリーボックスから取り出す時もサニタリーボックス内でくっついてしまって取り出し難くなってしまったりという事を抑制できる。
このように、本発明のナプキンによれば、表面シート12の経血等の汚れ25に手を触れることなく、ナプキンをカバーシートで包んで廃棄を施すことが可能になる。
図7〜8を参照した上記の説明では、線17に開孔部17aと止着部18aが存在したが、開孔部17a及び止着部18aは無い場合にも、上記と同様に処理し、ナプキンを廃棄することが可能である。
また、上記の工程A〜Fのナプキン廃棄方法では、カバーシート16の全周縁部の接合部は引き剥がされることないので、袋状物を構成しており、その袋状物のカバーシート16をめくり返すことで、ナプキン本体19をカバーシート16内に包み込んだが、カバーシート16の長手方向端部の接合16aを剥離して、そのカバーシート16を用いてナプキン本体19を包み込むようにしてもよい。
図9を参照して説明すると、この態様では、図5のナプキンの例と同様のものであるが、線17が切り取り線である場合には、切り取り線に沿って両側から引っ張って、カバーシート16(16R,16L)を線17に沿って開ける。線17が最初から開放されている場合には、そのまま開放された切り口(線17)を利用する。
なお、この前に、図7の工程Aのように、ウィング15,15を表面シート12側に折り返すことが好ましい。
図9の工程C’を参照すると、図5に示す開放された線17の左右両側のカバーシート16R,16Lを左右に引っ張る力を加えると、ナプキン本体19の前後端部の接合16a(カバーシート16と裏面シート13との接着等)が剥されて、カバーシート16R,16Lは左右に開いて、裏面シート13側に折り返すことが可能である。このとき、接合16aは接着が好ましいが、たとえば、ヒートエンボス加工等であっても間隔をあけた接合であれば、引き剥がしは可能である。
裏面シート13側に折り返されたカバーシート16R,16Lを用いて、表面シート12を覆う。このとき、カバーシート16R,16Lのズレ止め18を利用して、カバーシート16R,16Lどうしが重なるようにナプキン本体19を包んで接合するようにすると、ナプキン表面シート側の汚れ25で手が汚れることが回避される(図9の工程D’)。
なお、上記の工程において、工程の順序は上記の説明の順序と同じである必要はない。たとえば、最初に線17の切り取り線を切り開いてから、ウィング15を表面シート12側に折り返してもよい。
上記のように、本発明の吸収性物品によれば、使用面を触ることなく、清潔に、使用後の表面シートを被覆でき、確実にすばやく廃棄できる。

Claims (8)

  1. i)液透過性表面シートと、液不透過性裏面シートと、それらの間にあって体液を吸収可能な吸収体を備え、縦長に形成された吸収性物品本体、及び
    ii)裏面シートの少なくとも吸収性物品本体領域を被覆し、その長手方向縁部および幅方向縁部で吸収性物品本体と接合されているカバーシートを有し、
    カバーシートの裏面シートと対面しない側(着衣側)の表面には止着部が存在し、
    カバーシートには、吸収性物品本体の長手方向に伸びる切断線又は切断補助線が形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 吸収性物品本体の長手方向中央を跨いで、縦長の吸収性物品本体からその左右幅方向外側に延出する一対のフラップを有し、フラップ部にも止着部を有することを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. カバーシートには前記切断補助線が形成されており、当該切断補助線の少なくともフラップ対応領域において吸収性物品幅方向に1.5mm以上の幅を有する開孔部を有しており、切断補助線と重なる位置に粘着性の止着部を有し、開孔部では裏面シートに粘着性の止着部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  4. カバーシートの全光線透過率が60%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. フラップ部の止着部は、本体の止着部よりも幅広とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. カバーシートが吸収性物品本体及びフラップの全面を覆っていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. カバーシートに形成された切断補助線は、吸収性物品本体の長手方向前端部から後端部まで形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. i)液透過性表面シートと、液不透過性裏面シートと、それらの間にあって体液を吸収可能な吸収体を備え、縦長に形成された吸収性物品本体、及び
    ii)裏面シートの少なくとも吸収性物品本体領域を被覆し、その長手方向縁部および幅方向縁部で吸収性物品本体と接合されているカバーシートを有し、
    カバーシートの裏面シートと対面しない側(着衣側)の表面には止着部が存在し、
    使用後、カバーシートで吸収性物品本体の表面シート側を覆うことが可能であることを特徴とする吸収性物品。
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