JP2014059142A - 排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリングの載置リング - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被冠部材1、内周環状壁部2及び吸引空間11における上方部分の仕切り環状壁部3とを有するトップリング用の載置リングで、トップリングの外周部位の載置段部15a と、該載置段部15a の内周縁部より下方へ連続形成した、取付状態において下端部位が外箱7内に位置する垂下壁部16a とを有し、該垂下壁部16a で外気吸引口5を形成し、該外気吸引口5より吸引空間11における外方部位11b テーブル7下方の外気を吸引する。仕切り環状壁部3より外側の載置リング14a に吸引された排ガスが接触せず油脂類が付着しない。
【選択図】図6(a)
Description
又、清掃点検時期等を確認するための監視装置として、ロースター稼働時間の積算したり、外箱の温度センサを設置すると共に、使用警告、緊急ガス遮断等の機能を備えて、火災事故などの未然に防止する対策を講じたものも見受けられ、外箱用の温度センサで絶えず温度監視を行い、トップリングからの吸い込み風量不足、排気ダクト系の閉塞、排気経路内での火災発生に伴う過熱安全装置としての作動として、ガス遮断、ブザー警告、ファイヤーダンパ、排気ファンの連動操作機能を設けている。
しかし、上記監視装置はあくまでもロースターの状況を監視、警告するための装置であることから、日常的な適切な清掃点検が不可欠であるが、それを疎かにすると、油脂回収装置に油脂類が蓄積したり、排気ダクト系が閉塞し、トップリングからの吸い込み風量が不足してしまって、無煙ロースター内の内外箱等が過熱状態になり、このような状況下で調整燃焼面での焚き火現象(特に、油脂成分が多い食材を加熱調理する際に、肉汁等が加熱調理器具上に滴下して、時として火焔と焼煙を発する現象)が生じた場合、吸い込んだ直火や高熱な燃焼ガスが油脂回収部を直撃し、日頃蓄積された油脂類に引火して、ダクト火災などが発生する虞れがあった。
(1)排ガス及び外気がスムーズに流れず多少の負荷が作用することを否定出来ず、その結果吸引開口部から外気吸引流路内に吸引されて外箱の内壁面に沿う様に流れる外気の層流が安定せず、排ガスの一部が外箱の内壁面に接触して含有油脂類等が付着してしまうことがある。
(2)載置リングが仕切壁になるため、トップリング及び載置リングの両方が排ガスに接触して含有油脂類等が付着し汚れてしまう。
従って、火災の主要因が無くなって更なる火災防止効果を具備させることが出来る。
又、排ガス中の含有油脂類等の大半は、トップリング、具体的には仕切り環状壁部に付着して外箱の内壁面を含む外気吸引流路内面への付着を抑止することが出来るため、清掃作業をより簡単に行うことが出来、而も内周環状壁部及び仕切り環状壁部は中間部に大きな段差部や傾斜部がないため、トップリング自体の清掃作業もより簡単に行うことが出来る。
更に、従来と比して仕切り環状壁部に沿ってスムーズに外気の流れが形成されるため、外箱の内壁面への、テーブルの開口部に載置リングを取り付けてトップリングを設置した場合には載置リングへの排ガス中の含有油脂類等の付着量を軽減させることが出来ると共に、外箱の内壁面における仕切り環状壁部の下端部より下方部位に付着する油脂類等を極めて少量に抑えることが出来る。よって、深くて清掃性の悪い外箱の内壁面の清掃作業の負担が大きく軽減されるため、一般的にはテーブルに固定されている載置リングや外箱の内壁面の清掃頻度を少なくするか、清掃頻度はそのままとしても、清掃時の含有油脂類等の除去作業の容易化を図ることが出来る。
又、被冠部材、内周環状壁部及び仕切り環状壁部は一体であるため、トップリング自体の剛性が向上し変形し難く、取外し後の部品点数は1個だけになるため管理し易く、積み重ねることも出来るため保管性の向上を図ることが出来ると共に、生産性の向上による生産コストの削減を図ることが出来る。
又、請求項2の載置リングによればトップリングと外箱上端部との間の隙間を閉鎖することが出来ることから、絞り込まれた外気吸引口から外気が吸引することが出来るため、排気ファンの出力を上げずに排ガス吸引孔からの排ガスの吸引量を適正量に保持することが出来る。
又、請求項3の載置リングによれば、トップリングと外箱上端部との間の隙間をある程度閉鎖して外気は外箱上端部位と垂下壁部の下端部位との間に絞られ下向きに指向されて吸引空間における外方部位内に吸引されるため、単にトップリングと外箱上端部との間の隙間を外気吸引口としたタイプの無煙ロースターと比較して、外箱の内壁面に沿った外気の流れを更に確実にした安定した外気の層流を形成することが出来る等その実用的効果甚だ大である。
トップリングにあっては、基本的に、円環板状の被冠部材1と、該被冠部材1の内周縁部より下方へ連続形成された内周環状壁部2と、該内周環状壁部2の外側に配置すると共に、上端部を被冠部材1の下面に一体化した仕切り環状壁部3とを有し、上記内周環状壁部2の上方部位に複数個の排ガス吸引孔4、4a…を形成している。
又、上記トップリングを設置する無煙ロースターにあっては、基本的にはテーブル7の下方に上方開口状の外箱8を配置すると共に、外箱8の上端部をテーブル7の開口部9内に配置し、外箱8の内部に上方開口状の内箱10を配設して、外箱8と内箱10との間に吸引空間11を形成し、内箱10内に加熱部12を配設すると共に、該加熱部12の上方に、焼き網、ロストル等の載置調理手段13を配置している。
具体的には、テーブル7に対し外箱8を隙間をあけて取り付けると共に、テーブル7と外箱8の上端部との間の隙間を本発明に係る載置リング14a 、14b で閉鎖した形態としている。
そして、上記トップリングの被冠部材1にあっては、上記吸引空間11の上方に配置し、内周環状壁部2にあっては、下端部位が内箱10の上端部位の内側に位置する様に重なり、仕切り環状壁部3にあっては、吸引空間11における上方部位を、内方側の排ガス吸引流路11a と外方側の外気吸引流路11b とに仕切っており、排ガス吸引孔4、4a…は内箱10の上端部より上方部位に形成されて、排ガス吸引流路11a 内に排ガスを吸引可能にし、上記トップリングを取り付けると、外気吸引流路11b に外気吸引口5が形成され、該外気吸引口5により外気吸引流路11b 内に外気を吸引可能にしている。
又、上記被冠部材1は、図3、4に示す様に、外周部位1aは水平状に形成すると共に、内周部位1bは内方側且つ上方側へ傾斜状に形成している。
又、上記仕切り環状壁部3の位置を、上記被冠部材1の外周部寄りとして、この仕切り環状壁部3と外箱8との間の隙間をある程度狭くするのが好ましい。
排気ダクト(図示せず)に作用する吸引力により、図5、6(a)に示す無煙ロースターでは複数個の外気吸引口5、5a…から外気吸引流路11b 内に、図6(b)に示す無煙ロースターでは外箱8と垂下壁部16b との間に形成された外気吸引口5から外気吸引流路11b 内に外気が吸引されて下流側に引かれるが、外箱8の内壁面に沿う様に流れることから、外箱8と排ガス吸引流路11a からの高温状態の排ガスの間に外気の層流が形成されて、排ガス吸引孔4、4a…から排ガス吸引流路11a に流入した排ガスが外箱8の内壁面や載置リング14a 、14b 等に接触せず、その結果外箱8の内壁面や、載置リング14a 、14b に排ガス中に含有される油脂類等が付着せず、外箱8が過熱しない。
つまり、排ガス中に含有される油脂類等は、日常的に清掃するトップリングにおける仕切り環状壁部3の内壁面に付着することになり、而も仕切り環状壁部3の内外壁面は垂直状で、排ガス吸引流路11a に流入した排ガス及び外気吸引流路11b に流入した外気の抵抗が少なくスムーズに流れる。
2 内周環状壁部
3 仕切り環状壁部
4、4a… 排ガス吸引孔
5、5a… 外気吸引口
7 テーブル
8 外箱
9 開口部
10 内箱
11 吸引空間
14a 、14b 載置リング
16a 、16b 垂下壁部
D1 載置段部の幅
Claims (3)
- テーブル下方に配設した、上方開口部を有する外箱と、該外箱の内部に配設した内箱とを有し、外箱と内箱の間に形成した吸引空間の上部を内外方部位に区切ると共に、内方部位の排ガス吸引流路に排ガスの吸引孔を、外方部位の外気吸引流路に外気吸引口を形成した排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用の、上記吸引空間の上方に着脱自在に設置するトップリングであって、
上記テーブルの開口部の内周面と内箱の上部の隙間の上方に配置する被冠部材と、該被冠部材の内周縁部より下方へ連続形成された、下端部位が内箱の上端部位に重なる内周環状壁部と、該内周環状壁部の外側に配置すると共に上端部を被冠部材の下面に一体化した、上記吸引空間の上方部分を内外方部位に区切る仕切り環状壁部とを有し、上記内周環状壁部における内箱の上端部より上方部位に複数個の排ガス吸引孔を形成したトップリング用の載置リングであって、トップリングの外周部位の載置段部と、該載置段部の内周縁部より下方へ連続形成した、取付状態において下端部位が外箱内に位置する垂下壁部とを有し、該垂下壁部で上記外気吸引口を形成したことを特徴とする排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリングの載置リング。 - 前記垂下壁部は、取付状態において下端部位が外箱内に位置して重なり、この垂下壁部に前記外気吸引口を複数個開口形成したことを特徴とする請求項1記載の排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリングの載置リング。
- 前記垂下壁部は、取付状態において下端部位が外箱に対し離間し、前記外気吸引口を前記垂下壁部と外箱との間の隙間としたことを特徴とする請求項1記載の排ガス冷却構造を備えた無煙ロースター用トップリングの載置リング。
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