JP2014049710A - 配線板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線とビアとの電気的接続信頼性を向上させることができる配線板及びその製造方法を提供する。
【解決手段】第1絶縁性基材11にビア13が形成された配線板X1の製造方法において、一方の面に前記ビアを形成するための凸部23を有する賦形型2と、前記第1絶縁性基材とを準備する工程と、前記賦形型の一方の面と前記第1絶縁性基材の一方の面を対向させ、前記賦形型及び前記第1絶縁性基材の少なくとも一方を加熱しながら、前記第1絶縁性基材の一方の面と前記賦形型の一方の面とを相対的に押し付ける工程と、前記第1絶縁性基材から前記賦形型を離型して、前記第1絶縁性基材の一方の面から他方の面側に至る、前記凸部に対応する孔133aを形成する工程と、前記孔に導電性材料を充填して前記ビアを形成する工程と、前記第1絶縁性基材の他方の面側の先端部を拡径する工程と、を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、配線板の製造方法に関するものである。
基材の一方の主面に埋め込まれた配線と、別の基板の一方の主面から露出する導電性ペーストビアとが接触するように、基板を積層した多層配線基板が知られている(特許文献1)。
特開2001−244609号公報
しかしながら、配線が微細化するにともなってビア径が細くなり、ビア端と配線との接触面積が小さくなるので、電気的接続信頼性が低下するという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、配線とビアとの電気的接続信頼性を向上させることができる配線板の製造方法を提供することである。
本発明は、第1絶縁性基材にビアが形成された配線板の製造方法において、
一方の面に前記ビアを形成するための凸部を有する賦形型と、前記第1絶縁性基材とを準備する工程と、
前記賦形型の一方の面と前記第1絶縁性基材の一方の面を対向させ、前記賦形型及び前記第1絶縁性基材の少なくとも一方を加熱しながら、前記第1絶縁性基材の一方の面と前記賦形型の一方の面とを相対的に押し付ける工程と、
前記第1絶縁性基材から前記賦形型を離型して、前記第1絶縁性基材の一方の面から他方の面側に至る、前記凸部に対応する孔を形成する工程と、
前記孔に導電性材料を充填して前記ビアを形成する工程と、
前記ビアの、前記第1絶縁性基材の他方の面側の先端部を拡径する工程と、を備える配線板の製造方法によって上記課題を解決する。
上記発明において、前記ビアの先端部を拡径する工程は、前記第1絶縁性基材の他方の面に沿う方向に機械的研磨又は機械的研削を行う工程を含んでもよい。
また上記発明において、一方の面に配線が形成された第2絶縁性基材を準備する工程と、
前記ビアの先端部を拡径する工程にて拡径された、前記第1絶縁性基材の先端部に、はんだ層を形成する工程と、
前記第1絶縁性基材のはんだ層を介して前記第2絶縁性基材の配線と前記第1絶縁性基材のビアとが接合するように、前記第1絶縁性基材と前記第2絶縁性基材とを積層する工程と、をさらに備えてもよい。
また上記発明において、一方の面に配線が形成された第2絶縁性基材を準備する工程と、
前記配線の表面に非晶質層を形成する工程と、
前記ビアの先端部を拡径する工程にて拡径された、前記第1絶縁性基材の先端部に、非晶質層を形成する工程と、
前記第2絶縁性基材の配線の非晶質層と前記第1絶縁性基材のビアの非晶質層とが当接するように、前記第1絶縁性基材と前記第2絶縁性基材とを積層する工程と、をさらに備えてもよい。
本発明によれば、ビアを構成する金属材料は延性を有し、また絶縁性基材を構成する樹脂材料のヤング率はビアを構成する金属材料のヤング率より小さいので変形し易い。したがって、ビアの先端部に力を加えると、その周囲の絶縁性基材が変形すると同時にビアの先端部は延性によって拡径することになる。これにより、第1絶縁性基材のビアと第2絶縁性基材の配線との接触面積を大きくすることができ、得られる配線板の電気的接続信頼性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態に係る配線板の製造方法によって製造される配線板の一例を示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る配線板の製造方法を工程順に示す断面図(その1)である。 本発明の一実施の形態に係る配線板の製造方法を工程順に示す断面図(その2)である。 本発明の一実施の形態に係る配線板の製造方法を工程順に示す断面図(その3)である。 本発明の一実施の形態に係る配線板の製造方法を工程順に示す断面図(その4)である。 本発明の他の実施の形態に係る配線板の製造方法の一部を示す断面図(その1)である。 本発明の他の実施の形態に係る配線板の製造方法の一部を示す断面図(その2)である。
《第1実施形態》
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る配線板の製造方法によって製造される配線板X1の一例を示す断面図であり、本例の配線板X1は、絶縁性基材11と、この絶縁性基材11の一方の面(同図では上面)に形成された配線12と、絶縁性基材11の一方の面に形成された配線から他方の面(同図では下面)に至るビア13と、を有する。この配線板X1は、後述する図5(L)に示す積層配線板1の構成体となるが、配線板X1も積層配線板1も配線板である。なお以下において、絶縁性基材11や配線板1の2つの主面を、図示する天地方向の限りにおいて便宜的に上面及び下面と称することもあるが、製品としての配線板1の上下を意味するものではない。
ビア13は、絶縁性基材11の表裏に形成された配線を電気的に接続したり、絶縁性基材11の表裏の一方に形成された配線と絶縁性基材11の表裏の他方に接触する他の絶縁性基材の配線とを電気的に接続したりする、配線の一種である。ただし、本例では絶縁性基材11の表裏のみに形成された他の配線12と区別する意味でビア13と称することとする。
図1に示す配線板X1の断面図では、絶縁性基材11の上面に2本の配線12,12が形成され、絶縁性基材11の上面から下面に至るように1つのビア13が形成されている。本例のビア13は、絶縁性基材11の上面に形成されたランド部131と、絶縁性基材11の下面に形成された拡径部132と、これらランド部131と拡径部132とを繋ぐ中間部133とを有するように構成されている。なお、ランド部131も拡径部132も他の接続端子部と電気的に接続するための接続端子の機能を司るが、本例では絶縁性基材11の下面側の端部を、特に拡径部132と称する。この拡径部132の製造方法の詳細については後述する。
絶縁性基材11は、絶縁性を有する合成樹脂、たとえば液晶ポリマー(LCP)、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビスマレイミドトリアジン(BT)樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を用いることができる。このような絶縁性基材11の硬さは、特に限定されないが、たとえば、ヤング率が0.1〜10GPaである。また、絶縁性基材11の厚さは、特に限定されないが、10〜200μmである。
配線12及びビア13は、電気の良導体であり、絶縁性基材11を構成する樹脂材料のヤング率より大きいヤング率を有し、かつ延性を有する材料であれば特に制限されず、たとえば電気抵抗が低い銅、金、アルミニウム、ニッケル、クロム、銀、錫等の他に、Au−Sn、Sn−Pb等の合金、あるいはSn基、Pb基、Au基、In基、Al基、Bi基などのはんだ合金等の金属が利用できる。
次に、図1に示す配線板X1の製造方法とこの配線板X1を用いた積層配線板1の一例を説明する。
図2(A),(B),(C)、図3(D),(E),(F),(G)、図4(H),(I),(J)、図5(K),(L)は、この順序で、図1に示す配線板X1をインプリント技術により製造したのち図5(L)に示す積層配線板1を製造する工程を示す断面図である。
本例の配線板の製造方法は、図2(A)に示すように、可塑性を有する状態の絶縁性基材11の原板と、一方の面にビア13を含めた配線板X1の凹パターンを形成するための凸パターン21を有する賦形型2(モールド又は成形型とも称されるが、ここでは賦形型に統一する。)と、を準備し、これらをインプリント装置にセットする第1工程を備える。凸パターン21には、2本の配線12,12に対応する凸部22,22と、ビア13に対応する凸部23,27が含まれる。絶縁性基材11の原板は、必要に応じて離型処理、たとえばフルオロアルキルシラン等の単分子膜を介して、硬質基板26上に配置される。この硬質基板26は、絶縁性基材11が配置される表面が、許容される樹脂厚さばらつきに対して充分な平坦度を有していればよく、たとえば石英やシリコンを用いることができる。また硬質基板26を基台25で代用してもよい。
なお、同図に示す符号24は、インプリント装置の昇降部、符号25はインプリント装置の基台をそれぞれ示し、図2(A)〜(C)に示すように、インプリント装置に固定された基台25に対して昇降部24が昇降動作を行うことで絶縁性基材11の原板に賦形型2の凸パターン21を転写する。本例では、絶縁性基材11の原板を基台25に固定し、賦形型2を昇降部24に固定したが、絶縁性基材11の原板と賦形型2は相対的に接近離反させればよいので、賦形型2を基台25に固定し、絶縁性基材11の原板を昇降部24に固定してもよい。また、昇降部24と基台25は鉛直方向に配置するものに限定されず、水平方向その他の方向に配置してもよい。
次に、本例の配線板の製造方法は、図2(A)に示すように、賦形型2の凸パターン21が形成された一方の面と、絶縁性基材11の上面を対向させ、賦形型2及び絶縁性基材11の少なくとも一方を加熱しながら、図2(B)に示すように、昇降部24を下降させることで、絶縁性基材11の上面と賦形型2の凸パターンが形成された面とを相対的に押し当て、たとえば300℃,2.5MPaの条件で熱圧着する工程を備える。ここで、図1に示す配線板X1のビア13は、絶縁性基材11の表裏面を貫通するものであるが、図2(B)に示す下死点(昇降部24の最下位置)において、凸部23の先端は、絶縁性基材11を貫通して硬質基板26に当接するのではなく、インプリントした際の残膜が凸部23の先端と硬質基板26との間に形成されることになる。これにより後述する導電性材料の充填が容易になり、またはボイドが生じることなくめっき成長するため、電気的接続信頼性が高くなる。ただし、このことは本発明の配線板の製造方法に必須ではなく、硬質基板26を軟質基板に代えるなどして凸部23の先端が絶縁性基材11を貫通するようにしてもよい。
図2(B)に示す状態で絶縁性基材11及び賦形型2の少なくとも一方を硬化温度まで冷却し、それまで軟化していた絶縁性基材11を硬化させる。
次に、本例の配線板の製造方法は、図2(C)に示すように、昇降部24を上昇させることで絶縁性基材11から賦形型2を離型する工程を備える。これにより、絶縁性基材11の上面から下面に至る、凸部23に対応した孔133aが形成されることになる。同時に、凸部22,22に対応した凹部12a,12aや、凸部27に対応した凹部131aが形成される。こうして形成された絶縁性基材11を硬質基板26とともに基台25から取り出す。
次に、本例の配線板の製造方法は、図3(D)に示すように、絶縁性基材11の上面の凹部12a,12a,131a及び孔133aに導電性材料を充填し、絶縁性基材11の上面の高さよりも高くなるように導電体層14を形成する工程を備える。この導電体層14は、無電解めっきまたは電解めっきの他、導電性ペーストの印刷、スパッタ、蒸着などにより形成することができる。なお、めっきにより導電体層14を形成する場合に、絶縁性基材11には直接電解めっきを施すことができないため、無電解めっきやスパッタなどによりシード層を形成した後で電解めっきを施して導電体層14を形成させる。めっき液としては、電流密度の高い場所に優先的に吸着しめっき成長を抑制する添加剤の入ったビア・トレンチフィリングめっき液を用いてもよい。
導電体層14の形成工程において、凹部12a,12a,131a及び孔133aの開口面積や深さの違いにより導電体層14の厚さにバラツキが発生することがある。そのため、導電体層14の表面高さが少なくとも絶縁性基材11の表面高さよりも高くなるように導電体層14を厚く形成することが望ましい。そして、図3(E)に示すように、絶縁性基材11の下面から硬質基板26を離型する。これにより、配線12,12及びビア13の原型となる導電体層14が形成される。
次に、本例の配線板の製造方法は、図3(F)に示すように、絶縁性基材11の上面から露出したビア13の先端部を機械的に研磨又は研削し、当該先端部を拡径する工程を備える。なお、図3(F)は図3(E)の絶縁性基材11の上下を逆にして示すので、研磨するビア13の先端部は図3(E)においては絶縁性基材11の下面になる。この機械的研磨又は機械的研削としては、バフ研磨、ブラシ研磨、テープ研磨、ベルト研磨、噴出研磨、ラッピング、ポリッシングなどの各種研磨・研削方法を用いることができる。
たとえばテープ研磨の方法としては、厚さ3〜100μmのポリエステルフィルム上に粒径0.1〜60μmの砥粒をコートした研磨テープ(ラッピングフィルム)をワーク(ここでは絶縁性基材11の上面)に一定圧力で押し当て、この研磨テープを送りながら研磨する方法が挙げられる。
図3(G)は絶縁性基材11の上面の研磨又は研削を終了した状態を示す断面図であり、図3(G2)は図3(G)のG2拡大図である。図3(G2)に示すように、導電体層14のビア13の先端(上端)に相当する部分(以下、拡径部132ともいう)は、ラッパ状に、外方に向かって三次元的に湾曲しながら拡径することになる。これは、ビア13を構成する導電体層14の金属材料は延性を有し、また絶縁性基材11を構成する樹脂材料のヤング率はビア13を構成する金属材料のヤング率より小さいので変形し易いからである。すなわち、ビア13の先端部に研磨又は研削による力を加えると、その周囲の絶縁性基材11が変形すると同時にビア13の先端部は延性によって拡径することになるからである。これにより、後述する図5(K)に示すとおり、絶縁性基材11のビア13の拡径部132と、絶縁性基材31のランド部331との接触面積を大きくすることができ、電気的接続信頼性を向上させることができる。
次に、本例の配線板の製造方法は、図4(H)に示すように、ビア13の先端が拡径された(拡径部132を有する)絶縁性基材11の当該拡径部132の表面に、はんだ層15を形成する工程を備える。このはんだ層15は、導電体層14を構成する材料と合金層を形成する材料を選択することが望ましい。たとえば、導電体層14が銅で構成されている場合には、はんだ層15としてSn−2.5Agを用いることができ、たとえばめっきにより1μmのはんだ層15を形成する。はんだ層15の形成方法としては、スパッタ、スクリーン印刷、めっき、インクジェット、ディスペンスなどを例示することができる。
次に、本例の配線板の製造方法は、図4(I)に示すように、導電体層14の上面を機械的研磨又は機械的研削を行う工程を備える。この工程では、導電体層14の上面を研磨又は研削することで、絶縁性基材11の上面が露呈するとともに、配線12,12及びビア13が最終的な形状に形成されることになる。そして、導電体層14の上面を機械的研磨又は機械的研削すると、図3(F)に示す工程と同様に、ビア13及び配線12,12の上面もラッパ状に、外方に向かって三次元的に湾曲しながら拡径することになる。図4(J)は、以上の工程を経て製造された配線板X1(積層配線板1の構成体)を示す断面図である。
なお、機械的研磨・研削に代えて化学的エッチングを行ってもよい。化学的エッチングを行うことで、導電体層14の残留ストレスを低減することができ、絶縁性基材11の反りを防止することができる。化学的エッチングを行う場合のエッチング液としては、たとえば塩化銅、塩化鉄、アルカリエッチング液および過酸化水素/硫酸系エッチングなどを用いることができる。
次に、本例の配線板の製造方法は、図5(K)に示すように、上記の各工程を経て製造された配線板の構成体X1,X2と、配線板の構成体Yを準備する工程を備える。配線板の構成体X2は、構成体X1と同様に製造され、絶縁性基材31に配線32,32とビア33が形成されたものである。また構成体Yは、絶縁性基材41に配線42とビア43が形成されたものである。そして、配線板の構成体X1のビア13の下端にははんだ層15が形成され、配線板の構成体X2のビア33の下端にははんだ層35が形成されている。なお、はんだ層15は、構成体X2のビア33の上端に形成してもよく、はんだ層35は、構成体Yのビア43の上端に形成してもよい。
次に、本例の配線板の製造方法は、図5(K)に示すように、3つの配線板の構成体X1,X2,Yを積層する工程を備える。このとき、構成体X1のはんだ層15を介して、構成体X1のビア13の下端(拡径部132)と、構成体X2のビア33の上端面(ランド部)とが接合するとともに、構成体X2のビア33の下端(拡径部)と、構成体Yのビア43の上端面とが接合するように、構成体X1,X2,Yを積層し、所定条件で熱圧着することで図5(L)に示すように積層配線板1を得ることができる。
《第2実施形態》
上述した実施形態では、図4(I)の工程においてビア13の下端にはんだ層15を形成したが、はんだ層15に代えて、非晶質層の再結晶化を利用してもよい。すなわち、図3(F)に示す工程にてビア13の上端に拡径部132を形成するために機械的研磨又は機械的研削を施すと、研磨面又は研削面の表層に非晶質層が形成される。また、図4(I)に示す工程にて導電体層14の上面を機械的研磨又は機械的研削した場合も同様に、研磨面又は研削面の表層に非晶質層が形成される。
この非晶質層は、熱プロセスにて再結晶化し易いという性質を有する。特に、導電体層14を再結晶化温度が熱圧着温度より低い導電性材料で構成すると、はんだ層15,35を設けなくても、図5(K)に示す配線板の構成体X1,X2,Yを積層して熱圧着する積層工程にて好適に接合させることができる。たとえば、絶縁性基材11,31,41を液晶ポリマーで構成した場合の熱圧着温度は260℃前後であるから、再結晶化温度がこれ以下の、金(200℃)、銀(200℃)、銅(220℃)、アルミニウム(200℃)、鉛(−3℃)、錫(0℃)などを導電体層14として用いることができる。
図6は、本発明の他の実施の形態に係る配線板の製造方法を示す断面図であって、上述した第1実施形態の図5(K)に対応する工程の断面図である。本例では、第1実施形態と同様に、図2(A)〜図3(G)の工程を実施し、次いで図4(I)及び図4(J)の工程を実施する。この場合に、はんだ層15は形成しない。こうして製造された配線板X1は、絶縁性基材11に配線12,12とビア13とが形成され、配線12,12の表層とランド部131の表層、および拡径部132の表層に非晶質層Nが形成されたものとなる。同様の工程を経て製造された配線板X2は、絶縁性基材31に配線32,32とビア33とが形成され、配線32,32の表層とランド部331の表層、および拡径部332の表層に非晶質層Nが形成されたものとなる。
これらの配線板X1,X2を図6に示す状態から接近させ、配線板X2のランド部331の非晶質層Nと、配線板X1の拡径部132の非晶質層Nとが当接するように、配線板X1,X2を積層して所定条件で熱圧着すると、図7に示す積層配線板X3が得られ、配線板X2のランド部331の非晶質層Nと、配線板X1の拡径部132の非晶質層Nとが再結晶化し、好適に接合することになる。
なお、上述した実施形態では、図3(F)において、ビア13の上端を機械的研磨又は機械的研削することで拡径部132を形成したが、研磨又は研削以外の工法によって拡径部132を形成してもよい。たとえば、図3(E)の工程において孔133aに充填した導電体層14の下端を当該孔133aから突出させておき、この絶縁性基材11の下面から突出した部分に硬度の高い工具を押し付けることにより拡径部132を形成してもよい。
1…積層配線板(配線板)
X1…積層配線板の構成体(配線板)
11…絶縁性基材
12…配線
13…ビア
131…ランド部
132…拡径部
133…中間部
14…導電体層
15…はんだ層
X2…積層配線板の構成体(配線板)
31…絶縁性基材
32…配線
33…ビア
331…ランド部
332…拡径部
333…中間部
35…はんだ層
Y…積層配線板の構成体(配線板)
41…絶縁性基材
43…ビア
X3…積層配線板(配線板)
2…賦形型(モールド,成形型)
21…凸パターン
22,23,27…凸部
24…昇降部
25…基台
26…硬質基板

Claims (4)

  1. 第1絶縁性基材にビアが形成された配線板の製造方法において、
    一方の面に前記ビアを形成するための凸部を有する賦形型と、前記第1絶縁性基材と、を準備する工程と、
    前記賦形型の一方の面と前記第1絶縁性基材の一方の面を対向させ、前記賦形型及び前記第1絶縁性基材の少なくとも一方を加熱しながら、前記第1絶縁性基材の一方の面と前記賦形型の一方の面とを相対的に押し付ける工程と、
    前記第1絶縁性基材から前記賦形型を離型して、前記第1絶縁性基材の一方の面から他方の面側に至る、前記凸部に対応する孔を形成する工程と、
    前記孔に導電性材料を充填して前記ビアを形成する工程と、
    前記ビアの、前記第1絶縁性基材の他方の面側の先端部を拡径する工程と、を備える配線板の製造方法。
  2. 前記ビアの先端部を拡径する工程は、前記第1絶縁性基材の他方の面に沿う方向に機械的研磨又は機械的研削を行う工程を含む請求項1に記載の配線板の製造方法。
  3. 一方の面に配線が形成された第2絶縁性基材を準備する工程と、
    前記ビアの先端部を拡径する工程にて拡径された、前記第1絶縁性基材の先端部に、はんだ層を形成する工程と、
    前記第1絶縁性基材のはんだ層を介して前記第2絶縁性基材の配線と前記第1絶縁性基材のビアとが接合するように、前記第1絶縁性基材と前記第2絶縁性基材とを積層する工程と、をさらに備える請求項1又は2に記載の配線板の製造方法。
  4. 一方の面に配線が形成された第2絶縁性基材を準備する工程と、
    前記配線の表面に非晶質層を形成する工程と、
    前記ビアの先端部を拡径する工程にて拡径された、前記第1絶縁性基材の先端部に、非晶質層を形成する工程と、
    前記第2絶縁性基材の配線の非晶質層と前記第1絶縁性基材のビアの非晶質層とが当接するように、前記第1絶縁性基材と前記第2絶縁性基材とを積層する工程と、をさらに備える請求項1又は2に記載の配線板の製造方法。
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