JP2014037851A - 内接噛合遊星歯車機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型でトルク伝達容量を大きくして耐久性を向上させると共に、伝達効率を向上させることができる内接噛合遊星歯車装置を提供する。
【解決手段】内歯歯車と外歯歯車とを備える内接噛合遊星歯車装置において、内歯理論ピッチ円122に対して半径が所定量大きな内歯ピッチ円124上に中心136−1を有し、法線方向を短軸とする楕円率が1未満の外歯創成楕円146と、外歯創成楕円146と同じ中心を有し、外歯創成楕円146より短径及び長径が僅かに小さな内歯形成楕円とを設定し、外歯歯車は、内歯理論ピッチ円122を外歯創成楕円146と共に外歯理論ピッチ円142上で転動した際に、外歯創成楕円146が通過した領域150の内側輪郭線152から成る歯形形状とし、内歯歯車は、内歯形成楕円の内歯実ピッチ円124の内側部分を含む歯末形状を有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、減速装置等に用いられる内接噛合遊星歯車機構に関するものであり、特に、外歯歯車及び内歯歯車の歯形形状に関する。
従来の内接噛合遊星歯車装置では、伝達効率を向上させる方法として、例えば、特許文献1及び2に記載された技術が提案され、また、トルク伝達容量を大きくする方法や耐久性を向上させる方法として、例えば、特許文献3に記載された技術が提案されている。
特許文献1では、円弧歯形の内歯によって創成される外歯の理論歯形に対し、接触部のすべりが大きく伝達効率が悪い歯先と歯底とを接触させないように、歯底に逃がし部を設け、特許文献2では、円弧歯形の内歯のピッチ円直径を理論ピッチ円直径と略等しくし、接触部のすべりが小さいピッチ円付近で外歯と噛み合わせることで、伝達効率を向上させている。
特許文献3では、内歯も外歯と同じようにサイクロイド曲線を組み合わせた歯形にすることで、伝達効率の良いピッチ円付近で噛み合わせ、内歯と外歯を強度バランスが取れた大きさにすることでトルク伝達容量を大きくし、また、歯形形状にアンダーカットなどの不連続部を無くすことで耐久性を向上させている。
特許第3481335号公報 特許第4409750号公報 特許第4107895号公報
しかしながら、特許文献1に記載された構成では、理論歯形に対して逃がし部を設けていることから、理論歯形と逃がし部との間に不連続部分が生じ、この不連続部分の面圧が高くなるために早期に摩耗するという問題がある。また、逃し量を決める際に経験に頼らなければならず、設計が困難である。
特許文献2に記載された構成では、内歯のピッチ円直径を理論ピッチ円直径に略等しくしているために、創成される外歯にアンダーカットが発生し易く、このアンダーカットを避けるためには、内歯歯形の円弧径を小さくしなければならず、その場合、外歯との接触部の面圧が高く、また外歯に比較して内歯の強度が弱くなるため、減速機等のトルク伝達容量が小さくなるという問題がある。
また、特許文献3に記載された構成では、歯形理論上、バックラッシュと歯先隙間を個々に設定できないため、適正な歯先隙間を設定しようとするとバックラッシュが大きくなるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、外歯のアンダーカットを抑制し、内歯と外歯の強度バランスを取ることで、小型でトルク伝達容量を大きくし耐久性を向上させることができる内接噛合遊星歯車機構を提供することを目的とする。
また、本発明は、圧力角が小さく歯面すべりが小さい部分で噛み合わせることで、伝達効率を向上させることができる内接噛合遊星歯車機構を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明による接噛合遊星歯車機構は次のように構成する。まず本発明は、内歯歯車と、内歯歯車に内接噛合する外歯歯車と、外歯歯車を公転及び自転可能に支持する第1軸と、外歯歯車の自転成分を伝達可能な第2軸とを備えた内接噛合遊星歯車機構を対象とする。
このような内接噛合遊星歯車機構において、本発明にあっては、内歯理論ピッチ円に対して半径が同じか所定量(修正量)大きな内歯実ピッチ円上に中心を有し、法線方向を短軸とする楕円率が1未満の外歯創成楕円と、外歯創成楕円と同じ中心を有し、外歯創成楕円より短径及び長径が僅かに小さな内歯形成楕円とを設定し、外歯歯車は、内歯理論ピッチ円を外歯創成楕円と共に外歯ピッチ円上で転動した際に、外歯創成楕円が通過した領域の内側輪郭線から成る歯形形状とし、内歯歯車は、内歯形成楕円の、内歯実ピッチ円の内側部分を含む歯末形状を有することを特徴とする。
ここで、内歯形成楕円は、外歯創成楕円より、内歯車の所望の歯先隙間の2倍に相当する分、短径を小さく設定する。
また、内歯形成楕円は、外歯創成楕円より、所望のバックラッシュに相当する分、長径を小さく設定する。
更に、内歯歯車は、内歯形成楕円の、内歯歯車の半径線に外歯歯車との接触点の接線より小さな角度で交差する、接線を含む歯元形状と、外歯歯車に所定の歯先隙間を与える歯底形状とを有する。
また、内歯歯車は、内歯理論ピッチ円を内歯形成楕円と共に外歯理論ピッチ円上で転動した際に、内歯形成楕円が通過した領域の内側輪郭線(内歯仮想軌跡)と、外歯歯車の歯形形状との径方向隙間より大きな歯先隙間とする。
本発明によれば、ピッチ円の法線方向を短軸とした楕円によって外歯歯形を創成することで、外歯のアンダーカットを抑制し、外歯歯形を創成した楕円より短径及び長径が僅かに小さな楕円によって内歯歯形を形成することで、歯先隙間及びバックラッシュを個別に、且つ最適な値を設定して外歯歯形を創成できるため、歯形曲線の不連続による耐久性の悪化を回避することができる。
また、本発明による内接噛合遊星歯車機構は、外歯のアンダーカットを抑制しても内歯と外歯の大きさが僅かに異なるだけなので、内歯と外歯の強度バランスを取ることができるため、内接噛合遊星歯車機構のトルク伝達容量を大きくすることができる。
更に、本発明による内接噛合遊星歯車機構は、内歯歯車と外歯歯車を圧力角が小さく歯面すべりが小さい部分で噛み合わせることができるため、伝達効率を向上させることができる。
本発明による内接噛合遊星歯車機構を用いた減速装置の実施形態を示す断面図 図1の内接噛合遊星歯車機構を左側から見た概略を示す説明図 本発明による外歯の歯形創成の第1実施形態を示す説明図 従来の外歯歯形と本発明の外歯歯形とを対比する説明図 図3の外歯歯形に対応した内歯の歯形形成(歯末形状)を示す説明図 図5の内歯の歯元及び歯底形状を示す説明図 本発明による内歯の歯形形成の実施形態を示す説明図 図4(A)の従来例を図7に対応させて示す説明図 本発明による外歯の歯形創成の第2実施形態を示す説明図 第1実施形態の外歯歯形と第2実施形態の外歯歯形とを対比する説明図 図9の外歯歯形に対応した内歯の歯形形成(歯末形状)を示す説明図
以下、本発明による実施形態の断面及び側面を示す図面、外歯歯車の歯形創成及び内歯歯車の歯形形成を説明する図面に基づいて、本発明の内接噛合遊星歯車機構を説明する。なお、以下の記述において、「内歯」及び「外歯」は、各々内歯歯車及び外歯歯車の歯の部分を表しており、例えば「内歯ピッチ円」は「内歯歯車のピッチ円」を意味する。
図1は、本発明による内接噛合遊星歯車機構を用いた減速装置の実施形態を示す断面図である。本実施形態では、任意の機器に設置された減速装置1は、モータ12の回転を内接噛合遊星歯車機構10によって減速し、出力軸80から出力している。
図1において、内接噛合遊星歯車機構10は、ハウジング16とモータ取り付けフランジ18との間に配置され、機器のハウジング16に固定された内歯歯車20、内歯歯車20に内接噛合して偏心回転(公転及び自転)する外歯歯車40を備え、外歯歯車40には、自転成分を第2軸70に伝達するための円柱状の内ピン54が設けられている。
更に、内接噛合遊星歯車機構10は、ベアリング68によってモータ取り付けフランジ18に回転自在に支持された第1軸60、出力軸80に回転不可に連結された第2軸70を備え、出力軸80は、ベアリング78によってハウジング16に回転自在に支持され、第2軸70をスプライン結合している。
第1軸60は、モータ12の回転軸14に回転不可に連結された同心部62と、同心部62の軸心から偏心量eで、外歯歯車40を内歯車20の内側で公転及び自転可能にベアリング58によって支持する偏心部64で構成されている。
このような構成においては、第1軸60、内歯歯車20及び外歯歯車40の各々が、遊星歯車機構のキャリア、太陽歯車及び遊星歯車に対応し、公転軸56(同心部62の軸心)と自転軸66(偏心部64の軸心)との偏心量eは、内歯歯車20のピッチ円直径と外歯歯車40のピッチ円直径との差の1/2になっている。
第2軸70は、外歯歯車40の内ピン54が係合する円筒状の内ピン穴74を設けたフランジ部72と、出力軸80に連結される軸部76とで構成され、本実施形態においては、モータ12の回転軸14と出力軸80とが同心になるように配置されている。
外歯歯車40に設けられた内ピン54は、第2軸70のフランジ部72に設けられた内ピン穴74に係合しており、内ピン54と内ピン穴74とで構成された伝達機構によって、外歯歯車40の公転成分を吸収して自転成分のみを第2軸70及び出力軸80に伝達することができる。
図2は、図1の内接噛合遊星歯車機構10を左側から見た側面図である。図2では、内歯の歯数をZ1=25、外歯の歯数をZ2=24とした場合を例にしており、左半面は第2軸70を含み、右半面は第2軸70を除いた状態を示している。
なお、本発明のような内接噛合遊星歯車機構において減速比iは、
i=Z2/(Z1−Z2)
の関係になるため、内歯歯車と外歯歯車との歯数差が1の場合、減速比i=Z2となり、図2の実施形態では、減速比i=24になる。
図2において、モータ12によって第1軸60が回転すると、内歯歯車20に内接噛合した外歯歯車40は、自転軸66を回転中心として、re方向に自転しながら、公転軸56を回転中心、偏心量eを半径としてro方向に公転する。
外歯歯車40には、自転成分を第2軸70に伝達するための円柱状の内ピン54が同一円周上に複数設けられ、第2軸70のフランジ部72には、内ピン54と同数の円筒状の内ピン穴74が設けられている。
ここで、内ピン54が設けられた円周の直径をDa1、内ピン穴74が設けられた円周の直径をDa2、また、内ピン54の外径をDb1、内ピン穴74の内径をDb2とすると、本実施形態では、
Da1=Da2
Db1≦Db2−2e
の関係となっている。
このような関係において、モータ回転軸14と出力軸80との心ズレや、内ピン54が設けられた円周の直径Da1と内ピン穴74が設けられた円周の直径Da2とに誤差がある場合等でも、内ピン54の外径Db1と内ピン穴74の内径Db2が適切に設定されていれば、外歯歯車40の自転成分を支障なく第2軸70に伝達させることができる。
本実施形態では、遊星歯車の公転成分を吸収して自転成分のみを伝達するために、内ピンと内ピン穴とを遊嵌させる手法を用いているが、その他の回転継手機構を用いることも可能である。また、図2では、内ピン54及び内ピン穴74の個数を各々9個にしているが、内ピン54及び内ピン穴74の個数は、設計条件等によって任意に設定することができる。
図3は、本発明による外歯の歯形創成の第1実施形態を示す説明図である。図3では、説明を分かり易くするために、内歯歯車の歯数をZ1=10、外歯歯車の歯数をZ2=9と、図2の実施形態よりも少なくした場合を例にしている。
図3において、内歯ピッチ円24と外歯ピッチ円44との偏心量eは、内歯ピッチ円24の直径をDp1、外歯ピッチ円44の直径をDp2とすると、
e=(Dp1−Dp2)/2
また、歯数とピッチ円の直径は、
Dp1/Dp2=Z1/Z2
の関係となっている。
外歯の歯形創成をするには、まず、内歯ピッチ円24と外歯ピッチ円44とを接触するように配置し、両ピッチ円の接点を中心36−1として法線方向を短軸(短径方向)、接線方向を長軸(長径方向)とする、楕円率(短径/長径)が1未満の外歯創成楕円46を設定する。
次に、内歯ピッチ円24を外歯創成楕円46と共に外歯ピッチ円44上で転動させ、外歯創成楕円46が一周して最初の位置に戻るまでの、外歯創成楕円46が通過した領域50の内側輪郭線が外歯歯形52となる。ここで、「転動」とは、内歯ピッチ円24を外歯ピッチ円44に外接させた状態で滑らないように転がすことを意味している。
内歯ピッチ円24が外歯ピッチ円44上を転動する際には、外歯創成楕円46の短軸は常に内歯ピッチ円24の中心方向を向き、その内歯ピッチ円中心22の軌跡は、外歯ピッチ円中心42を中心とし、偏心量eを半径とする円(内歯中心軌跡38)となり、内歯ピッチ円中心22−1、22−2、22−3に対応する外歯創成楕円46の中心は、各々36−1、36−2、36−3となる。
なお、外歯創成楕円46の中心軌跡48は、エピサイクロイド曲線となるため、外歯創成楕円46の楕円率を1とした場合(円に相当する)、内側輪郭線(外歯歯形52)はエピサイクロイドの等距離曲線になるが、本発明においては楕円率を1未満としているため、内側輪郭線は、エピサイクロイドの等距離曲線とはならない。
図4は、従来の外歯歯形と本発明の外歯歯形とを対比する説明図であり、図4(A)は従来の円弧による歯形創成、図4(B)は円弧径を図4(A)の1/2にした場合の歯形創成、図4(C)は本発明による楕円による歯形創成を示している。なお、歯数等の条件は図3に対応しており、外歯ピッチ円44及び外歯創成楕円中心軌跡48は、同一形状となっている。
図4(A)では、直径を図3に示す外歯創成楕円46の長径と同じにした外歯創成円82で歯形創成している。この条件では、外歯ピッチ円44の付近で大きなアンダーカット86が発生しており、外歯の歯面にエッジ状の不連続部ができるため、その部分で歯面面圧が極端に高くなり、ピッチング(歯面の剥離損傷)が発生し易い。
図4(B)では、アンダーカットを抑制するために、図4(A)に対して外歯創成円84の直径を1/2にしている。この条件においても、アンダーカット88が発生しているが、その量は僅かである。
しかし、外歯に対して内歯が大幅に小さいため、外歯に比較して内歯の強度が小さく、内歯と外歯の強度のバランスが取れない。また、内歯の歯面曲率が小さいため、歯面面圧が高くなり、この場合でも、ピッチングが発生し易い。
図4(C)では、歯形創成を楕円にすることで、アンダーカット90が図4(A)のアンダーカット86より小さくなっている。また、内歯と外歯の大きさを同程度にできるため、内歯と外歯の強度のバランスが良い。
図4(C)の条件では、歯形創成を楕円にしてもアンダーカット90が僅かに発生しているが、歯数が多い実際の実施条件(例えば、歯数が50以上)においては、歯形創成を楕円にすることで、アンダーカットを防止することが可能である。
図5は、図3の外歯歯形52に対応した内歯の歯形形成に関し、歯末形状(ピッチ円から歯先までの歯形形状)の決定方法を示す説明図であり、外歯創成楕円46及び外歯歯形52の一部と共に図示している。
内歯の歯末形状を決定するには、内歯ピッチ円24上に中心があり、法線方向を短軸(短径方向)、接線方向を長軸(長径方向)とする内歯形成楕円26を設定する。図5においては、外歯創成楕円46との関係を説明するために、内歯形成楕円26の中心は、外歯創成楕円中心36−1と一致させているが、内歯ピッチ円24上にあれば必ずしも一致させる必要はない。中心が一致していない状態で内歯の歯末形状を決定した場合は、図面上で内歯と外歯の噛合位置がずれるだけであり、決定された内歯の歯末形状は、中心を一致させて決定した場合と同じである。
内歯形成楕円26は、実用上または設計的に要求されるバックラッシュと内歯歯先隙間(内歯歯先と外歯歯底の隙間)の適正値に応じて、外歯創成楕円46よりも短径及び長径を僅かに小さく設定し、この内歯形成楕円26の、内歯ピッチ円24の内側部分に基づいて内歯の1歯分の歯末形状が決定される。内歯歯形としては、この決定された歯末形状が歯数Z1分、内歯ピッチ円24の中心22−1の周りに等間隔で配置されることになる。
ここで、外歯創成楕円46の短半径をRa1、長半径をRb1、内歯形成楕円26の短半径をRa2、長半径をRb2、所望のバックラッシュをb1、所望の内歯歯先隙間(内歯歯先と外歯歯底の隙間)をc1、角ピッチをτ、内歯の歯数をZ1とすると、
Ra2=Ra1−c1
Rb2=Rb1−b1/2
τ=360°/Z1
の関係となる。
また、図5の実施形態では、内歯歯先隙間c1とバックラッシュb1とは、一般的に適正な関係とされている、
c1>b1/2
としているが、設計条件等によっては、この関係にかかわらず、内歯歯先隙間c1とバックラッシュb1が同じでも、あるいは逆の関係となっても構わない。
図6は、内歯形成楕円26によって歯末形状が決定された内歯の、歯元及び歯底形状(ピッチ円から歯底までの歯形形状)を示す説明図であり、外歯歯車40が回転し内歯歯車20に接触している状態を図示している。
図6において、内歯の歯元部32は、内歯形成楕円26の接線96と、所定の外歯歯先隙間(内歯歯先と外歯歯底の隙間)c2を与える歯底円直径Dcの歯底部34とを、所定の円弧を介して結んだ形状となっている。
ここで、内歯形成楕円接線96と内歯歯車半径線(内歯の中心線)92とが交差する角度をα、内歯形成楕円26及び外歯歯形52の歯面接線94と内歯歯車半径線92とが交差する角度をβとすると、
α<β
の関係となっている。
また、内歯仮想軌跡28は、内歯形成楕円26を外歯創成楕円に仮定し、図3に示した方法で歯形創成して得られた軌跡であり、外歯歯先隙間c2は、この内歯仮想軌跡28と外歯歯形52の歯先との径方向隙間より大きな逃がし量を確保する値となっている。本実施形態では、歯底部34の形状は円弧となっているが、外歯歯先隙間c2が確保されれば、他の形状、例えば直線でも構わない。
図7は、本発明による内歯の歯形形成の実施形態を示す説明図である。図7では、内接噛合遊星歯車機構の歯数が多い実際の実施条件を想定し、内歯及び外歯のピッチ円直径を無限大に仮定して、内歯ピッチ円24及び外歯ピッチ円44を直線として図示しており、図5、6を参照して説明した事項をまとめて表示している。
ここで、内歯歯車20の歯末部30に在る内歯形成楕円26−1及び外歯創成楕円46−1の中心36−1と、内歯歯車20の歯底部34に在る内歯形成楕円26−2及び外歯創成楕円46−2の中心36−2との距離(外歯創成楕円中心軌跡48の高さ)は、偏心量eの2倍(2e)であり、また、内歯仮想軌跡28と外歯歯形52の歯先との隙間c3は、内歯歯先隙間c1に略等しくなっている。
また、歯末部30の形状の両端部(内歯ピッチ円24の直近部)には、接線96の内歯形成楕円26との接点部が含まれているが、接線96と内歯歯車半径線92とが平行(角度α=0°)の場合、歯末部30の形状は、内歯形成楕円26の内歯ピッチ円24の内側部分に一致する。
図8は、図4(A)の従来例を図7に対応させて示す説明図であり、図7の外歯創成楕円46及び内歯形成楕円26に代えて、外歯創成円82及び内歯形成円98を使用し、図7と同様に、外歯歯形及び内歯波形を求めたものである。
ここで、外歯創成円82の半径をRc1、内歯形成円98の半径をRc2、バックラッシュをb2とすると、図7の外歯創成楕円長半径Rb1及び内歯歯先隙間c1に対し、
Rc1=Rb1
c1=b2/2
Rc2=Rc1−c1
の関係になっている。
図7に示す本願発明と図8に示す従来例とを比較すると明らかなように、図7では著しいアンダーカットは発生していないが、図8においては、アンダーカット86が発生している。また、本願発明の方が、従来例よりも内歯と外歯を歯面すべりが小さい、ピッチ円により近い部分で噛み合わせることができるため、伝達効率の点で有利となっている。
更に、本願発明の図7及び従来例の図8においては、の内歯歯先隙間c1を同じ値に設定しており、この場合、本願発明のバックラッシュb1と従来例のバックラッシュb2とは、
b2>b1
の関係になる。すなわち、本願発明では、従来例に対し内歯歯先隙間を同じだけ確保した上で、バックラッシュを小さくすることができる。
図9は、本発明による外歯の歯形創成の第2実施形態を示す説明図である。図9では、図3の第1実施形態と同様に、内歯歯車の歯数をZ1=10、外歯歯車の歯数をZ2=9とし、外歯創成楕円146を図3の第1実施形態の外歯創成楕円46に対し径方向で外側に配置することで、アンダーカットが更に減少するように歯形を修正している。
図9においては、内歯理論ピッチ円122は、図3の内歯ピッチ円24に対応し、この内歯理論ピッチ円122の同心円で、外歯創成楕円146の中心を通るものを内歯実ピッチ円124としている。
ここで、内歯実ピッチ円124と内歯理論ピッチ円122との修正量mは、内歯実ピッチ円124の直径をDpr1、内歯理論ピッチ円122の直径をDpt1とすると、
m=(Dpr1−Dpt1)/2
の関係となり、修正量mを外歯実ピッチ円144の直径Dpr2と、外歯理論ピッチ円142の直径Dpt2で表すと、
m=(Dpr2−Dpt2)/2
となっている。
また、内歯理論ピッチ円122と外歯理論ピッチ円142との偏心量eは、内歯理論ピッチ円122の直径をDpt1、外歯理論ピッチ円142の直径をDpt2とすると、
e=(Dpt1−Dpt2)/2
の関係となり、偏心量eを内歯実ピッチ円124の直径Dpr1と、外歯実ピッチ円144の直径Dpr2で表すと、
e=(Dpr1−Dpr2)/2
となっている。
なお、「修正量」とは、インボリュート歯車の「転位量」に相当するが、本願においては、インボリュート歯車との混同を避けるため「修正量」としている。図3及び図9から明らかなように、本実施形態(図9)において修正量m=0とした場合(無修正)が、第1実施形態(図3)となる。
外歯の歯形創成をするには、まず、内歯理論ピッチ円122と外歯理論ピッチ円142とを接触するように配置し、両ピッチ円の接点36−1に対し径方向外側に修正量m移動した点を中心136−1として法線方向を短軸(短径方向)、接線方向を長軸(長径方向)とする、楕円率(短径/長径)が1未満の外歯創成楕円146を設定する。
次に、内歯理論ピッチ円122を修正量m径方向外側に配置した外歯創成楕円146と共に外歯理論ピッチ円142上で転動させ、外歯創成楕円146が一周して最初の位置に戻るまでの、外歯創成楕円146が通過した領域150の内側輪郭線が外歯歯形152となる。
内歯理論ピッチ円122が外歯理論ピッチ円142上を転動する際には、外歯創成楕円146の短軸は常に内歯理論ピッチ円122の中心方向を向き、その内歯ピッチ円中心22の軌跡は、外歯ピッチ円中心42を中心とし、偏心量eを半径とする円(内歯中心軌跡38)となり、内歯ピッチ円中心22−1、22−2、22−3に対応する外歯創成楕円146の中心は、各々136−1、136−2、136−3となる。
図10は、第1実施形態の外歯歯形と第2実施形態の外歯歯形とを対比する説明図であり、図10(A)は第1実施形態による歯形創成、図10(B)は図9に示す第2実施形態の歯形創成、図10(C)は図10(B)に対して修正量mを2倍にした場合の歯形創成、図10(D)は図10(A)(B)(C)による外歯歯形の比較を示している。なお、歯数等の条件は図9に対応している。
図10(B)のアンダーカット190は、図10(A)のアンダーカット90よりも更に小さくなっており、図10(C)に至っては、本実施形態のように歯数が少ない場合でも、アンダーカットは発生していない(290)。また、内歯歯形は、図10(D)に示すように、修正量mを増加させる毎に内歯の歯幅が大きくなっている。
アンダーカットだけを考慮すると、この3様の中では図10(C)の外歯歯形252が優れているが、図10(C)の場合は、図10(A)に対して内歯歯車や外歯歯車の外径が修正量m分大きくなり、内接噛合遊星歯車機構やそれを用いた減速装置が大型化してしまうため、設計仕様等を考慮して、図10(A)から図10(C)の間で適切な修正量mを設定することになる。
図11は、図9の外歯歯形152に対応した内歯の歯形形成に関し、歯末形状(ピッチ円から歯先までの歯形形状)の決定方法を示す説明図であり、外歯創成楕円146及び外歯歯形152の一部と共に、図5に対応させて図示している。
内歯の歯末形状を決定するには、内歯理論ピッチ円122よりも半径が修正量m大きな内歯実ピッチ円124上に中心があり(図11では、外歯創成楕円中心136−1と一致させている)、法線方向を短軸(短径方向)、接線方向を長軸(長径方向)とする内歯形成楕円126を設定する。
内歯形成楕円126は、実用上または設計的に要求されるバックラッシュと内歯歯先隙間(内歯歯先と外歯歯底の隙間)の適正値に応じて、外歯創成楕円146よりも短径及び長径を僅かに小さく設定し、この内歯形成楕円126の、内歯実ピッチ円124の内側部分に基づいて内歯の1歯分の歯末形状が決定される。内歯歯形としては、この決定された歯末形状が歯数Z1分、内歯実ピッチ円124の中心22−1の周りに等間隔で配置されることになる。
図5の場合と同様に、外歯創成楕円146の短半径をRa1、長半径をRb1、内歯形成楕円126の短半径をRa2、長半径をRb2、所望のバックラッシュをb1、所望の内歯歯先隙間(内歯歯先と外歯歯底の隙間)をc1、角ピッチをτ、内歯の歯数をZ1とすると、
Ra2=Ra1−c1
Rb2=Rb1−b1/2
τ=360°/Z1
の関係となる。
また、図11の実施形態においても、内歯歯先隙間c1とバックラッシュb1とは、一般的に適正な関係とされている、
c1>b1/2
としているが、設計条件等によっては、この関係にかかわらず、内歯歯先隙間c1とバックラッシュb1が同じでも、あるいは逆の関係となっても構わない。
内歯形成楕円126によって歯末形状が決定された内歯の、歯元及び歯底形状(ピッチ円から歯底までの歯形形状)は、図6に示す実施形態の内歯ピッチ円24を内歯実ピッチ円124に読み替えると実質的に同じであるため、説明は省略する。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値等による限定は受けない。
1:減速装置
10:内接噛合遊星歯車機構
12:モータ
14:モータ回転軸
16:ハウジング
18:モータ取り付けフランジ
20:内歯歯車
22(22−1、22−2、22−3):内歯ピッチ円中心
24:内歯ピッチ円
26:内歯形成楕円
28:内歯仮想軌跡
30:歯末部
32:歯元部
34:歯底部(逃がし部)
36(36−1、36−2、36−3):ピッチ円接点(外歯創成楕円中心)
38:内歯中心軌跡
40:外歯歯車
42:外歯ピッチ円中心
44:外歯ピッチ円
46:外歯創成楕円
48:外歯創成楕円中心軌跡
50:外歯創成楕円通過領域
52:外歯歯形(内側輪郭線)
54:内ピン
56:公転軸
58、68、78:ベアリング
60:第1軸
62:同心部
64:偏心部
66:自転軸
70:第2軸
72:フランジ部
74:内ピン穴
76:軸部
80:出力軸
82:外歯創成円
84:外歯創成円
86:アンダーカット部
88:アンダーカット部
90:アンダーカット部
92:内歯歯車半径線
94:歯面接線
96:内歯形成楕円接線
98:内歯創成円
122:内歯理論ピッチ円
124:内歯実ピッチ円
126:内歯形成楕円
136(136−1、136−2、136−3):ピッチ円接点(外歯創成楕円中心)
142:外歯理論ピッチ円
144:外歯実ピッチ円
146:外歯創成楕円
148:外歯創成楕円中心軌跡
150:外歯創成楕円通過領域
152:外歯歯形(内側輪郭線)
b1、b2:バックラッシュ
c1:内歯歯先隙間
c2:外歯歯先隙間
c3:外歯仮想隙間
e:偏心量
i:減速比
m:修正量
re:自転方向
ro:公転方向
τ:角ピッチ
Da1:内ピン設置円周直径
Da2:内ピン穴設置円周直径
Db1:内ピン外径
Db2:内ピン穴内径
Dc:内歯歯底円直径
Dp1:内歯ピッチ円直径
Dp2:外歯ピッチ円直径
Dpr1:内歯実ピッチ円直径
Dpr2:外歯実ピッチ円直径
Dpt1:内歯理論ピッチ円直径
Dpt2:外歯理論ピッチ円直径
Ra1:外歯創成楕円短半径
Rb1:外歯創成楕円長半径
Ra2:内歯形成楕円短半径
Rb2:内歯形成楕円長半径
Z1:内歯歯数
Z2:外歯歯数

Claims (5)

  1. 内歯歯車と、
    前記内歯歯車に内接噛合する外歯歯車と、
    前記外歯歯車を公転及び自転可能に支持する第1軸と、
    前記外歯歯車の自転成分を伝達可能な第2軸と、
    を備えた内接噛合遊星歯車機構に於いて、
    内歯理論ピッチ円に対して半径が同じか所定量大きな内歯実ピッチ円上に中心を有し、法線方向を短軸とする楕円率が1未満の外歯創成楕円と、
    前記外歯創成楕円と同じ中心を有し、前記外歯創成楕円より短径及び長径が僅かに小さな内歯形成楕円と、
    を設定し、
    前記外歯歯車は、前記内歯理論ピッチ円を前記外歯創成楕円と共に外歯理論ピッチ円上で転動した際に、前記外歯創成楕円が通過した領域の内側輪郭線から成る歯形形状とし、
    前記内歯歯車は、前記内歯形成楕円の、前記内歯実ピッチ円の内側部分を含む歯末形状を有することを特徴とする内接噛合遊星歯車機構。
  2. 請求項1記載の内接噛合遊星歯車機構に於いて、前記内歯形成楕円は、前記外歯創成楕円より、前記内歯車の所望の歯先隙間の2倍に相当する分、短径を小さく設定することを特徴とする内接噛合遊星歯車機構。
  3. 請求項1又は2記載の内接噛合遊星歯車機構において、前記内歯形成楕円は、前記外歯創成楕円より、所望のバックラッシュに相当する分、長径を小さく設定することを特徴とする内接噛合遊星歯車機構。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の内接噛合遊星歯車機構において、前記内歯歯車は、
    前記内歯形成楕円の、前記内歯歯車の半径線に前記外歯歯車との接触点の接線より小さな角度で交差する接線を含む歯元形状と、
    前記外歯歯車に所定の歯先隙間を与える歯底形状と、
    を有することを特徴とする内接噛合遊星歯車機構。
  5. 請求項4記載の内接噛合遊星歯車機構に於いて、前記内歯歯車は、
    前記内歯理論ピッチ円を前記内歯形成楕円と共に前記外歯理論ピッチ円上で転動した際に、前記内歯形成楕円が通過した領域の内側輪郭線と、前記外歯歯車の歯形形状との径方向隙間より大きな歯先隙間とすることを特徴とする内接噛合遊星歯車機構。
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