JP2014037216A - カーテンエアバッグを収納したピラーガーニッシュの取付構造及びピラーガーニッシュ - Google Patents

カーテンエアバッグを収納したピラーガーニッシュの取付構造及びピラーガーニッシュ Download PDF

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Abstract

【課題】カーテンエアバッグを展開し易くすると共にピラーガーニッシュが割れることを抑制又は防止することができるカーテンエアバッグを収納したピラーガーニッシュの取付構造及びピラーガーニッシュを提供する。
【解決手段】ピラーガーニッシュ本体32の上端部の裏面には、クリップ座40が一体に形成されている。クリップ座40の前壁部40Bと頂壁部40Aとの接続部位には、座面が傾斜する方向へ傾斜する傾斜部80が形成されている。これにより、カーテンエアバッグ78が膨張展開する際にクリップ座40がピラーインナパネル14に対して回動し易くなり、テザークリップ50のクリップ部64が挿通孔46から離脱し易くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、カーテンエアバッグを収納したピラーガーニッシュの取付構造及びピラーガーニッシュに関する。
従来、側面衝突時に、ルーフヘッドライニングの車両幅方向外側の端部からカーテンエアバッグをサイドウインドに沿って膨張展開させることにより、着座乗員の頭部を保護する車両用カーテンエアバッグ装置が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
このうち、特許文献1には、テザークリップを用いてフロントピラーガーニッシュをフロントピラーインナパネルに取付けることにより、カーテンエアバッグの展開圧によってフロントピラーガーニッシュをテザークリップの係止部(クリップ部)から離脱させる技術が開示されている。これにより、収納状態にあるカーテンエアバッグが展開し易くなると共に、フロントピラーガーニッシュが飛散することが抑制又は防止される。
特開2006−176089号公報 特開2007−098986号公報 特開2009−274578号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された先行技術による場合、以下に説明する課題がある。すなわち、収納状態にあるカーテンエアバッグが展開する際、カーテンエアバッグはフロントピラーガーニッシュを車室内側かつ車両下方側へ引っ張る。このとき、フロントピラーガーニッシュに設けられたクリップ座の縦壁が突っ張り、クリップ座がボディー(フロントピラーインナパネル)に対して回動し難い。その場合、クリップ座とボディー付けのクリップ部との相対移動量が少なくなり、クリップ部がクリップ座から離れ難くなる。その結果、フロントピラーガーニッシュが開き難くなり、カーテンエアバッグの展開遅れが生じたり、カーテンエアバッグの展開時の衝撃力によってフロントピラーガーニッシュ(の特にクリップ座)が割れ易くなるといった問題が生じる。
本発明は上記事実を考慮し、カーテンエアバッグを展開し易くすると共にピラーガーニッシュが割れることを抑制又は防止することができる、カーテンエアバッグを収納したピラーガーニッシュの取付構造及びピラーガーニッシュを得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係るカーテンエアバッグを収納したピラーガーニッシュの取付構造は、ボディーパネルに留め付けられる留め付け部と、当該留め付け部に対して一体的に設けられ係止及び離脱方向に弾性変形可能な係止部を有するクリップ部と、当該クリップ部から所定長さ延びるテザー部と、当該テザー部の先端部に設けられたたアンカ部と、を備えたテザークリップと、ボディーパネルとの間に折り畳まれた状態のカーテンエアバッグが収納されるピラーガーニッシュ本体の裏面側に設けられ、当該裏面から前記ボディーパネル側へ離間した位置に配置されると共に座面を形成しかつ前記クリップ部が挿入されて孔周囲部に係止されると共に組付状態では前記テザー部が挿通可能でかつ前記アンカ部が挿通不能な大きさとされた挿通孔を有する頂壁部と、当該頂壁部と当該ピラーガーニッシュ本体とを繋ぐ縦壁部と、前記カーテンエアバッグの展開方向と反対方向側に位置する前記縦壁部と前記頂壁部との接続部位に設定されかつ座面が縮小される方向へ傾斜する傾斜部と、を備えたクリップ座と、を有している。
請求項2記載の本発明に係るピラーガーニッシュは、ボディーパネルとの間に折り畳まれた状態のカーテンエアバッグが収納可能なピラーガーニッシュ本体と、このピラーガーニッシュ本体の裏面側に設けられ、当該裏面から離間した位置に配置されると共に座面を形成しかつ前記ボディーパネルに留め付けられて当該ボディーパネルと前記ピラーガーニッシュ本体とを連結するテザークリップのクリップ部が挿入されて孔周囲部に係止されると共に組付状態では当該テザークリップのテザー部が挿通可能でかつ当該テザークリップのテザー部の先端部に設けられたアンカ部が挿通不能な大きさとされた挿通孔を有する頂壁部と、当該頂壁部と当該ピラーガーニッシュ本体とを繋ぐ縦壁部と、前記カーテンエアバッグの展開方向と反対方向側に位置する前記縦壁部と前記頂壁部との接続部位に設定されかつ座面が縮小される方向へ傾斜する傾斜部と、を備えたクリップ座と、を有している。
請求項1記載の本発明によれば、ピラーガーニッシュ本体の裏面側にはクリップ座が設けられており、このクリップ座の頂壁部に形成された挿通孔にテザークリップのクリップ部が挿入されて孔係止部に係止される。その後、テザークリップの留め付け部がボディーパネルに留め付けられる。ピラーガーニッシュがボディーパネルに組付けられた状態では、ピラーガーニッシュ本体とボディーパネルとの間に、折り畳まれた状態のカーテンエアバッグが収納される。
一方、側面衝突時又はロールオーバー時になると、カーテンエアバッグが膨張展開される。このときのカーテンエアバッグの展開圧によって、ピラーガーニッシュのクリップ座は車両下方(車両後方)かつ車室内側方向へ引っ張られる。
ここで、本発明では、カーテンエアバッグの展開方向と反対方向側に位置する縦壁部と頂壁部との接続部位に頂壁部の座面が縮小される方向へ傾斜する傾斜部が形成されているので、その分だけ頂壁部の座面幅が狭くなると共に、縦壁部と傾斜部との接続部位に屈曲点が形成される。このため、クリップ座はカーテンエアバッグの展開圧がかかると、傾斜部が形成された側へ倒れ易くなり、更にはクリップ座がボディーパネルに対して回動し易くなる。その結果、クリップ座の座面(頂壁部)とボディーパネルに留め付けられたテザークリップとの相対移動量が増え、テザークリップのクリップ部がクリップ座の挿通孔から抜け易くなる。特に、本発明では、縦壁部と頂壁部との接続部位に傾斜部が形成されたことにより、クリップ座からクリップ部に作用する引抜き荷重が急激に変化する。そのため、クリップ部がクリップ座の挿通孔から抜け易くなる。クリップ部がクリップ座の挿通孔から離脱した後は、テザークリップのアンカ部がクリップ座の挿通孔の孔周囲部に係止されるまで、テザー部がクリップ座の挿通孔を通過し、その分だけピラーガーニッシュがボディーパネルから離れて大きく開く。
請求項2記載の本発明によれば、ピラーガーニッシュ本体の裏面側にはクリップ座が設けられており、このクリップ座の頂壁部に形成された挿通孔にテザークリップのクリップ部が挿入されて孔係止部に係止される。その後、テザークリップがボディーパネルに留め付けられる。ピラーガーニッシュがボディーパネルに組付けられた状態では、ピラーガーニッシュ本体とボディーパネルとの間に、折り畳まれた状態のカーテンエアバッグが収納される。
一方、側面衝突時又はロールオーバー時になると、カーテンエアバッグが膨張展開される。このときのカーテンエアバッグの展開圧によって、ピラーガーニッシュのクリップ座は車両下方側(車両後方側)かつ車室内側へ引っ張られる。
ここで、本発明では、カーテンエアバッグの展開方向と反対方向側に位置する縦壁部と頂壁部との接続部位に頂壁部の座面が縮小される方向へ傾斜する傾斜部が形成されているので、その分だけ頂壁部の座面幅が狭くなると共に、縦壁部と傾斜部との接続部位に屈曲点が形成される。このため、クリップ座はカーテンエアバッグの展開圧がかかると、傾斜部が形成された側へ倒れ易くなり、更にはクリップ座がボディーパネルに対して回動し易くなる。その結果、クリップ座の座面(頂壁部)とボディーパネルに留め付けられたテザークリップとの相対移動量が増え、テザークリップのクリップ部がクリップ座の挿通孔から抜け易くなる。特に、本発明では、縦壁部と頂壁部との接続部位に傾斜部が形成されたことにより、クリップ座からクリップ部に作用する引抜き荷重が急激に変化する。そのため、クリップ部がクリップ座の挿通孔から抜け易くなる。クリップ部がクリップ座の挿通孔から離脱した後は、テザーの長さに応じてピラーガーニッシュがボディーパネルから離れて大きく開く。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るピラーガーニッシュの取付構造及び請求項2記載の本発明に係るピラーガーニッシュは、カーテンエアバッグを展開し易くすると共にピラーガーニッシュが割れることを抑制又は防止することができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係るカーテンエアバッグを収納したピラーガーニッシュの取付構造の組付状態の平断面図である。 図1に示される状態からカーテンエアバッグが膨張展開したときの状態を示す平断面図である。 図1に示される3線矢視部を拡大して示す要部拡大断面図である。 本実施形態に係るフロントピラーガーニッシュの全体構成を示す裏面側から見た斜視図である。
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係るカーテンエアバッグを収納したピラーガーニッシュの取付構造及びピラーガーニッシュの一実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図1に示されるように、フロントピラー10は、車体側部に形成されたドア開口部12の車両前後方向の前縁部に略車両上下方向に沿って立設された金属製の車体骨格部材である。構造的には、フロントピラー10は、車両幅方向内側に配置されたピラーインナパネル14と、このピラーインナパネル14の車両幅方向外側に配置されてピラーインナパネル14との間に閉断面部16を形成するピラーリインフォースメント18と、このピラーリインフォースメント18の車両幅方向外側に配置されてフロントピラー10の外板を構成するピラーアウタパネル20と、によって構成されている。
上記ピラーインナパネル14、ピラーリインフォースメント18及びピラーアウタパネル20の各前側フランジ及び各後側フランジはそれぞれ三枚重ねられた状態とされ、前側フランジ部22及び後側フランジ部24とされている。前側フランジ部22は平断面視で車両幅方向内側へ向けて延出されており、その車両前後方向の前面側にウインドシールドガラス26の車両幅方向外側の端部26Aが図示しない接着剤を介して取り付けられるようになっている。また、後側フランジ部24は平断面視で略車両後方側へ延出されており、当該後側フランジ部24には弾性材料(ゴム)によって構成されたドアオープニングウェザストリップ28が嵌着されている。
上述したフロントピラー10におけるピラーインナパネル14の車両幅方向内側には、樹脂製のフロントピラーガーニッシュ30が内張りされている。図4にも示されるように、フロントピラーガーニッシュ30は、平断面形状が略C字状に形成されたピラーガーニッシュ本体32(以下、単に「ガーニッシュ本体32」と略す。)を備えている。ガーニッシュ本体32の下端部には、組付状態で車両下方側へ延出する差込み部34が一体に形成されている。差込み部34は図示しないインストルメントパネルの車両幅方向外側の端部に差し込まれるようになっている。また、ガーニッシュ本体32の長手方向の中間部の裏面には、中空の略四角柱状に形成されたクリップ座36が一体に形成されている。クリップ座36には、樹脂製のクリップ38が取り付けられている。このクリップ38がピラーインナパネル14に形成された図示しない取付孔に挿入されて弾性的に係止されることにより、フロントピラーガーニッシュ30の長手方向の中間部がピラーインナパネル14に留め付けられている。
さらに、図1に示されるように、ガーニッシュ本体32の上端部の裏面には、中空の略四角柱形状に形成されたクリップ座40が一体に形成されている。クリップ座40は、ガーニッシュ本体32の裏面に対して略平行に配置された頂壁部40Aと、この頂壁部40Aとガーニッシュ本体32の裏面とを繋ぐ縦壁部としての前壁部40B、後壁部40C及び下壁部40Dと、によって構成されている。つまり、縦壁部はクリップ座40の車両前後方向と車両下方の三方向にのみ存在し、車両上方には形成されていない。頂壁部40A及び後壁部40Cの板厚は前壁部40Bの板厚よりも厚く設定されている。
前壁部40Bはガーニッシュ本体32の裏面に対して略垂直に立設されているのに対し、後壁部40Cはガーニッシュ本体32の裏面に対して所定角度傾斜した状態で立設されている。なお、後壁部40Cの傾斜方向は、車両幅方向の外側部分が車両幅方向の内側部分に対して車両前方側に位置するような傾斜方向とされている。また、前壁部40Bの根元には平断面視で略L字状とされたリブ42が一体に形成されている。さらに、後壁部40Cの根元には、クリップ座40の内側から切り欠かれることにより薄肉部44が形成されている。頂壁部40Aには、挿通孔46が形成されている。挿通孔46は、略車両上下方向を長辺方向とするマイナス孔形状に形成されている。
一方、クリップ座40の挿通孔46には、フロントピラーガーニッシュ30とフロントピラー10のピラーインナパネル14とを連結するテザークリップ50が取り付けられている。このテザークリップ50は、全体としては軸状の単一の樹脂部材として構成されている。テザークリップ50の軸方向の中間部には、略矩形平板状に形成された第1フランジ部52と略円板状に形成された第2フランジ部54とが僅かな隙間を空けて配置されている。第1フランジ部52及び第2フランジ部54は、両者間に配置された首部56によって相互に連結されている。また、第2フランジ部54の軸芯部には、略四角柱形状に形成された留め付け部58が立設されている。留め付け部58は、略門型に形成された支持部58Aと、この支持部58Aの内側に一体形成された前後一対の爪部58Bと、によって構成されている。一対の爪部58Bは、自然状態では支持部58Aの前後側面からテーパ状に突出するようになっている。上記留め付け部58は、ピラーインナパネル14に形成された取付孔60に挿入されている。取付孔60は、支持部58Aが挿通可能で一対の爪部58Bが干渉する内径に設定されている。従って、留め付け部58を取付孔60に挿入すると、一対の爪部58Bが互いに接近する方向へ弾性変形して取付孔60を通り抜け、弾性復帰した爪部58Bが取付孔60の周囲部62に係止されるようになっている。
第1フランジ部52の軸芯部には、クリップ部64が一体に形成されている。クリップ部64は、略直方体形状に形成されている。クリップ部64の両側部には、車両前後方向に張り出す係止部64Aが一体に形成されている。各係止部64Aは略V字状に形成されており、一対の係止部64Aの頂部間の距離はクリップ座40の挿通孔46の前後幅よりも長く設定されている。従って、クリップ部64をクリップ座40の挿通孔46に挿通させると、挿通孔46の周囲部66に一対の係止部64Aの根元が位置して係止されるようになっている。また、クリップ部64は、一対の係止部64Aが互いに接近する方向へ押圧されると、当該押圧方向へ圧縮されて弾性変形するようになっている。クリップ部64が弾性変形することにより、一対の係止部64Aの頂部間の距離が挿通孔46の前後幅以下になり、挿通孔46から抜け出すことが可能となっている。
上記クリップ部64の先端部からは、四角柱状かつ紐状のテザー部68が延出されている。テザー部68は略J字状に湾曲した形状とされている。このテザー部68の長さは、後述するカーテンエアバッグ78の展開時にガーニッシュ本体32をピラーインナパネル14から離間させる距離に応じて設定されている。さらに、テザー部68の先端部には、略イチョウの葉形状のアンカ部70が一体に形成されている。アンカ部70は板状に形成されている。アンカ部70の板厚は挿通孔46の前後幅よりも薄く設定されており、又アンカ部70の広がり幅は挿通孔46の上下幅よりも狭く設定されている。従って、テザー部68の軸方向に見たアンカ部70の投影形状は、挿通孔46の開口形状よりも若干小さな矩形状を成している。
上述したガーニッシュ本体32の前後方向の前部32Aは、前後方向の中間部32Bに対して車両幅方向外側かつ斜め前方へ向けて延出されている。前部32Aとピラーインナパネル14との間に形成された前側スペース72には、ワイヤハーネスやドレーンホース等の配策物74が配策されている。また、ピラーガーニッシュやホース等が車両幅方向外側へ後部32Cは、前後方向の中間部32Bに対して車両幅方向外側へ延出されている。後部32Cとピラーインナパネル14との間に形成された後側スペース76には、長尺状に折り畳まれた状態のカーテンエアバッグ78が収納されている。
ここで、図1及び図3に示されるように、上述したクリップ座40の車両前後方向の前側に位置する前壁部40Bと頂壁部40Aとの接続部位には、座面が車両前後方向に縮小される方向(より具体的には、車両前後方向に対して車両幅方向内側かつ斜め前方に傾斜した方向)へ傾斜する傾斜部80が形成されている。補足すると、カーテンエアバッグ78の展開方向Aは車両下方(車両後方)かつ車室内側方向であり、これと反対方向側に位置する縦壁部である前壁部40Bに面取り部でもある傾斜部80が形成されている。また、傾斜部80は、フラットな面で構成されており、円弧面や湾曲面等の曲面では構成されていない。上記傾斜部80が形成されたことにより、前壁部40Bには傾斜部80との接続部位に屈曲部82が形成されている。
(本実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
ガーニッシュ本体32の上端部の裏面にはクリップ座40が設けられており、このクリップ座40の頂壁部40Aに形成された挿通孔46にテザークリップ50のアンカ部70を挿入して90度回転させた後、クリップ部64がさらに挿入されて挿通孔46の周囲部66に係止される。その後、テザークリップ50の留め付け部58がピラーインナパネル14に形成された取付孔60に留め付けられる。なお、ガーニッシュ本体32の中間部は別のクリップ38でピラーインナパネル14に留め付けられ、ガーニッシュ本体32の下端部は差込み部34をインストルメントパネルの車両幅方向の両端部に形成された差込み孔に差し込むことで、それぞれ固定される。フロントピラーガーニッシュ30がピラーインナパネル14に組付けられた状態では、ガーニッシュ本体32の後部32Cとピラーインナパネル14との間の後側スペース76に、折り畳まれた状態のカーテンエアバッグ78が収納される。
一方、側面衝突時又はロールオーバー時になると、カーテンエアバッグ78が膨張展開される。このときのカーテンエアバッグ78の展開圧によって、ガーニッシュ本体32のクリップ座40は車両下方(車両後方)かつ車室内側方向(図1の矢印A方向)へ引っ張られる。
ここで、本実施形態では、カーテンエアバッグ78の展開方向と反対方向側に位置する前壁部40Bと頂壁部40Aとの接続部位に頂壁部40Aの座面が車両前後方向に縮小される方向へ傾斜する傾斜部80が形成されている。このため、傾斜部80が形成された分だけ頂壁部40Aの座面幅が狭くなると共に、前壁部40Bと傾斜部80との接続部位に屈曲点(屈曲部82)が形成される。これにより、前壁部40Bがピラーインナパネル14に対して突っ張らなくなり、このためクリップ座40はカーテンエアバッグ78の展開圧がかかると、傾斜部80が形成された側へ倒れ易くなる。
詳細に説明すると、カーテンエアバッグ78が車両下方側(車両後方側)かつ車室内側(図1の矢印A方向)へ展開すると、ガーニッシュ本体32の後部32Cが車両幅方向内側へ開く。このとき、クリップ座40の後壁部40Cが図1の矢印B方向側へ引っ張られるため、後壁部40Cは相対的に剛性が低い薄肉部44で座屈曲する。一方、上記のように頂壁部40Aと前壁部40Bとの接続部位に傾斜部80を設けたので、頂壁部40Aの座面幅が狭くなると同時に、傾斜部80で面取りされた分だけ、遊びとなる空間が形成される。しかも、傾斜部80が形成されたことにより、屈曲部82が折れ起点として機能する。その結果、クリップ座40が図1の矢印C方向へ移動し易くなり、クリップ座40がピラーインナパネル14に対して回動し易くなる。これにより、クリップ座40の座面(頂壁部40A)とピラーインナパネル14に留め付けられたテザークリップ50との相対移動量が増え、テザークリップ50のクリップ部64がクリップ座40の挿通孔46から抜け易くなる。
特に、本実施形態では、前壁部40Bと頂壁部40Aとの接続部位に傾斜部80が形成されたことにより、クリップ座40からクリップ部64に作用する引抜き荷重が急激に変化する。仮に当該接続部位が円弧面であった場合は、クリップ部64に作用する引抜き荷重は滑らかに作用する。この違いに起因し、本実施形態の場合、クリップ部64がクリップ座40の挿通孔46から抜け易くなる。
なお、クリップ部64がクリップ座40の挿通孔46から離脱した後は、図2に示されるように、テザークリップ50のアンカ部70がクリップ座40の挿通孔46の周囲部66に係止されるまで、テザー部68がクリップ座40の挿通孔46を通過し、その分だけフロントピラーガーニッシュ30がピラーインナパネル14から離れて大きく開く。
以上説明したように、本実施形態に係るフロントピラーガーニッシュ30の取付構造及びフロントピラーガーニッシュ30は、カーテンエアバッグ78を展開し易くすると共にフロントピラーガーニッシュ30が割れることを抑制又は防止することができる。
なお、上述した本実施形態では、フロントピラーガーニッシュ30に対して本発明を適用したが、これに限らず、リヤピラーガーニッシュに対して本発明を適用してもよい。
10 フロントピラー
14 ピラーインナパネル(ボディーパネル)
30 フロントピラーガーニッシュ
32 ピラーガーニッシュ本体
40 クリップ座
40A 頂壁部
40B 前壁部(縦壁部)
40C 後壁部(縦壁部)
40D 下壁部(縦壁部)
46 挿通孔
50 テザークリップ
58 留め付け部
64 クリップ部
64A 係止部
66 周囲部
68 テザー部
70 アンカ部
78 カーテンエアバッグ
80 傾斜部

Claims (2)

  1. ボディーパネルに留め付けられる留め付け部と、当該留め付け部に対して一体的に設けられ係止及び離脱方向に弾性変形可能な係止部を有するクリップ部と、当該クリップ部から所定長さ延びるテザー部と、当該テザー部の先端部に設けられたたアンカ部と、を備えたテザークリップと、
    ボディーパネルとの間に折り畳まれた状態のカーテンエアバッグが収納されるピラーガーニッシュ本体の裏面側に設けられ、当該裏面から前記ボディーパネル側へ離間した位置に配置されると共に座面を形成しかつ前記クリップ部が挿入されて孔周囲部に係止されると共に組付状態では前記テザー部が挿通可能でかつ前記アンカ部が挿通不能な大きさとされた挿通孔を有する頂壁部と、当該頂壁部と当該ピラーガーニッシュ本体とを繋ぐ縦壁部と、前記カーテンエアバッグの展開方向と反対方向側に位置する前記縦壁部と前記頂壁部との接続部位に設定されかつ座面が縮小される方向へ傾斜する傾斜部と、を備えたクリップ座と、
    を有するカーテンエアバッグを収納したピラーガーニッシュの取付構造。
  2. ボディーパネルとの間に折り畳まれた状態のカーテンエアバッグが収納可能なピラーガーニッシュ本体と、
    このピラーガーニッシュ本体の裏面側に設けられ、当該裏面から離間した位置に配置されると共に座面を形成しかつ前記ボディーパネルに留め付けられて当該ボディーパネルと前記ピラーガーニッシュ本体とを連結するテザークリップのクリップ部が挿入されて孔周囲部に係止されると共に組付状態では当該テザークリップのテザー部が挿通可能でかつ当該テザークリップのテザー部の先端部に設けられたアンカ部が挿通不能な大きさとされた挿通孔を有する頂壁部と、当該頂壁部と当該ピラーガーニッシュ本体とを繋ぐ縦壁部と、前記カーテンエアバッグの展開方向と反対方向側に位置する前記縦壁部と前記頂壁部との接続部位に設定されかつ座面が縮小される方向へ傾斜する傾斜部と、を備えたクリップ座と、
    を有するピラーガーニッシュ。
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