JP2014026854A - 真空開閉器及びそれを用いたスイッチギヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】
高電圧仕様に対応可能であることは勿論、アークシールドと電界緩和シールドを起点とした沿面放電を抑制し、絶縁耐力を十分に確保でき、信頼性の高いこと。
【解決手段】
本発明の真空開閉器は、上記課題を解決するために、固定電極と可動電極が収納される絶縁筒と、該絶縁筒内に固定電極と可動電極とを覆うように設けられたアークシールドと、前記絶縁筒の端部に接合された端板と、該端板の内側に接合された電界緩和シールドと、前記絶縁筒及び前記電界緩和シールドを外被する固体絶縁物とを備え、前記電界緩和シールドが前記アークシールドの径方向に対して外側に配置され、かつ、前記アークシールドの先端がストレートに形成されると共に、そのストレート部の先端は、前記アークシールド内側の曲率半径よりも外側の曲率半径が大きい曲面を有していることを特徴とする。
【選択図】図1
高電圧仕様に対応可能であることは勿論、アークシールドと電界緩和シールドを起点とした沿面放電を抑制し、絶縁耐力を十分に確保でき、信頼性の高いこと。
【解決手段】
本発明の真空開閉器は、上記課題を解決するために、固定電極と可動電極が収納される絶縁筒と、該絶縁筒内に固定電極と可動電極とを覆うように設けられたアークシールドと、前記絶縁筒の端部に接合された端板と、該端板の内側に接合された電界緩和シールドと、前記絶縁筒及び前記電界緩和シールドを外被する固体絶縁物とを備え、前記電界緩和シールドが前記アークシールドの径方向に対して外側に配置され、かつ、前記アークシールドの先端がストレートに形成されると共に、そのストレート部の先端は、前記アークシールド内側の曲率半径よりも外側の曲率半径が大きい曲面を有していることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は真空開閉器及びそれを用いたスイッチギヤに係り、特に、アークシールドと電界緩和シールドを備え、高電圧回路の電流を遮断するものに好適な真空開閉器及びそれを用いたスイッチギヤに関する。
一般に母線からの受電を各種の電気機器に配電する受配電装置(以下、スイッチギヤという)は、母線に接続する母線側導体と、負荷側に接続する負荷側導体と、母線側導体と負荷側導体とを接離する主回路開閉器と、負荷側導体を接地するための接地開閉器等とを備え、これらが金属容器内に収納されて構成されている。
この種のスイッチギヤとして、内部が真空の真空容器内で電流の投入及び遮断を行う真空開閉器を用いたスイッチギヤが提案されている。
このスイッチギヤに用いられる真空開閉器は、セラミックス製の絶縁筒の一方端及び他方端に、それぞれ金属容器及び端板を一体に接続して、セラミックス製の絶縁筒が真空状態となる絶縁収納室を形成し、この絶縁収納室内に、母線側導体に接続する固定電極と可動導体に接続する可動電極とからなる主回路開閉器が収納されている(例えば、特許文献1参照。)。
更に、主回路開閉器の固定電極と可動電極との周囲を覆うように、アークシールドがセラミックス製の絶縁筒に固定され、このアークシールドの金属容器側には、金属容器と対向するように金属容器側電界緩和シールドが配置され、アークシールドの金属端板側には、金属端板側電界緩和シールドが配置されている。
このように構成される従来のスイッチギヤの真空開閉器においては、主回路開閉器が開路されると、固定電極と可動電極の間にアークが発生し、両電極から金属蒸気が発生するが、アークシールドは、この金属蒸気の飛散を抑制し、セラミックス製の絶縁部材の内面の汚損を抑制して、所要の絶縁性能を維持する役目を有している。また、各電界緩和シールドは、各セラミックス製の絶縁筒と金属容器並びに金属端板との接合部の電界緩和と共に、固定電極と可動電極の開路時に発生する金属蒸気による汚損を抑制している。
更に、特許文献1では、アークシールドと電界緩和シールドの先端部を曲げ、セラミックス製の絶縁筒側から導体側へ順に曲率半径を小さくすることで、絶縁筒を介して発生する沿面放電を抑制するようにしている。
しかしながら、上述した従来技術のスイッチギヤの真空開閉器では、アークシールドと電界緩和シールドの先端部を、セラミックス製の絶縁筒側から導体側へ順に曲率半径を小さくするように曲げているため、各シールド先端部の径方向の幅(図6のD2)が大きくなる。セラミックスの誘電率は真空の誘電率より高いので、真空中にあるシールドとセラミックスが近づくと等電位線が真空中で密になることから、シールド先端の電界が高くなり、絶縁耐力が十分に確保できなくなる恐れがある。
また、電界緩和シールドがアークシールドの径方向に対して外側に配置され、アークシールド先端の径方向の幅が広がると、アークシールドと電極ホルダとの距離を確保しなければならないことから、アークシールドをセラミックス製の絶縁筒に近づいた位置に配置しなければならない。このため、電界緩和シールドとアークシールドのギャップ(図6のG2)も短く(近づく)なってしまので、アークシールド先端の電界は高くなり、絶縁耐力が十分に確保できなくなる恐れがある。
本発明は、上述した事柄に基づいてなされたもので、その目的とするところは、高電圧仕様に対応可能であることは勿論、アークシールドと電界緩和シールドを起点とした沿面放電を抑制し、絶縁耐力を十分に確保でき、信頼性の高い真空開閉器及びそれを用いたスイッチギヤを提供することにある。
本発明の真空開閉器は、上記目的を達成するために、固定電極と可動電極が収納される絶縁筒と、該絶縁筒内に固定電極と可動電極とを覆うように設けられたアークシールドと、前記絶縁筒の端部に接合された端板と、該端板の内側に接合された電界緩和シールドと、前記絶縁筒及び前記電界緩和シールドを外被する固体絶縁物とを備え、前記電界緩和シールドが前記アークシールドの径方向に対して外側に配置され、かつ、前記アークシールドの先端がストレートに形成されると共に、そのストレート部の先端は、前記アークシールド内側の曲率半径よりも外側の曲率半径が大きい曲面を有しているか、
或いは、前記電界緩和シールドが前記アークシールドの径方向に対して外側に配置され、かつ、前記電界緩和シールドの先端がストレートに形成されると共に、そのストレート部の先端は、前記電界緩和シールド内側の曲率半径よりも外側の曲率半径が大きい曲面を有していることを特徴とする。
或いは、前記電界緩和シールドが前記アークシールドの径方向に対して外側に配置され、かつ、前記電界緩和シールドの先端がストレートに形成されると共に、そのストレート部の先端は、前記電界緩和シールド内側の曲率半径よりも外側の曲率半径が大きい曲面を有していることを特徴とする。
また、本発明のスイッチギヤは、上記目的を達成するために、上記構成の真空開閉器と、接地断路部可動電極、母線側に配置される母線側固定電極、前記真空開閉器内の電極に電気的に接続される中間固定電極及び接地電位である接地側固定電極を有する接地断路部と、前記真空開閉器及び前記接地断路部を一体にモールドする固体絶縁物とを備え、前記接地断路部可動電極は、前記母線側固定電極、前記中間固定電極及び前記接地側固定電極に接触可能であり、かつ、前記接地断路部可動電極は、直線状に閉位置・断路位置・接地位置の3位置に変位することを特徴とする。
本発明によれば、高電圧仕様に対応可能であることは勿論、アークシールドと電界緩和シールドを起点とした沿面放電を抑制し、絶縁耐力を十分に確保でき、信頼性の高い真空開閉器及びそれを用いたスイッチギヤを得ることができる。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の真空開閉器及びそれを用いたスイッチギヤについて説明する。なお、符号は、各実施例において同一部品には同符号を使用する。
図1に、本発明の真空開閉器の実施例1を、図2乃至図4に、実施例1の真空開閉器を用いたスイッチギヤを示す。
該図に示すように、本実施例に係るスイッチギヤは、接離自在の少なくとも一対の接点を有し、投入・遮断を切り替える真空開閉器1と、大気中に設けられ、投入・断路・接地の3位置を切り替えられる接地断路開閉器10、接地断路開閉器10の中間固定電極13と真空開閉器1の可動側を接続するフレキシブル導体15、真空開閉器1の可動側ホルダ7Bに機械的に接続された真空開閉器用操作ロッド20、接地断路開閉器用可動電極12に機械的に接続された接地断路開閉器用操作ロッド21を有する開閉器部と、接地断路開閉器10のブッシング側固定電極11に接続された母線用ブッシング40と、真空開閉器1の固定側に接続されたケーブル用ブッシング42とから概略構成されており、真空開閉器1と接地断路開閉器10のブッシング側固定電極11と母線用ブッシング40及びケーブル用ブッシング42は固体絶縁物30により一体に注型(モールド)されている。
また、開閉器部は、接地された金属容器31によって周囲を覆われており、固体絶縁物30の表面を接地電位にしなくても、作業者が安全であることを確保できるようになっている。母線用ブッシング40は、表面が接地電位である固体絶縁母線82と接続し、ケーブル用ブッシング42は、表面が接地電位であるケーブル80と接続されている。なお、61はケーブル側埋め込みシールド、66は母線側埋め込みシールドである。
また、接地断路開閉器10は、直線状に3位置に変位させられる接地断路開閉器用可動電極12と、接地断路開閉器用可動電極12が閉位置において接地断路開閉器用可動電極12を介して電気的に導通させられるブッシング側固定電極11と中間固定電極13、及び接地断路開閉器用可動電極12が接地位置において接地断路開閉器用可動電極12を介して中間固定電極13と導通させられる接地側固定電極14とを備えている。
一方、真空開閉器1は、固定側セラミックス絶縁筒2A、可動側セラミックス絶縁筒2B、固定側端板3A及び可動側端板3Bから構成される真空容器内に、固定側電極6A、可動側電極6B、固定側電極6Aと接続される固定側ホルダ7A、可動側電極6Bと接続される可動側ホルダ7B及び固定側セラミックス絶縁筒2A及び可動側セラミックス絶縁筒2Bをアークから保護するためのアークシールド5が配置されており、固定側ホルダ7Aは、ケーブル用ブッシング42の中心にあるケーブル側導体43と接続され、負荷側へ電力を供給できるようになっている。
また、真空開閉器1は、可動側端板3Bと可動側ホルダ7Bに接続されたベローズ9によって、内部の真空を維持しながら可動側電極6B、可動側ホルダ7Bを軸方向に移動可能となっており、可動側電極6B及び可動側ホルダ7Bが、軸方向に移動することによって投入状態と遮断状態を切り替えている。また、ベローズ9と可動側電極6Bの接続部近傍には、開閉時のアーク等からベローズ9を保護するために、ベローズシールド8を設けており、併せてベローズ9の端部における電界の集中を緩和することもできる。
更に、固定側セラミックス絶縁筒2Aの周囲には、固定側端板3Aとの接続部における電界集中を緩和するための固定側電界緩和シールド4Aが配置され、可動側セラミックス絶縁筒2Bの周囲には、可動側端板3Bとの接続部における電界集中を緩和するために可動側電界緩和シールド4Bがそれぞれ配置されている。
なお、真空開閉器用操作ロッド20、接地断路開閉器用操作ロッド21、固体絶縁物30の材料としては、機械的強度と絶縁特性のいずれも良好で成形性のよいエポキシ樹脂が好適である。
接地断路開閉器10は、母線用ブッシング40の中心にある母線側導体41を介して母線側に接続されるブッシング側固定電極11と、接地電位とされている接地側固定電極14と、それらの中間に位置し、フレキシブル導体15を介して真空開閉器1側の可動側ホルダ7Bと電気的に接続される中間固定電極13を備えており、内部は気中絶縁となっている。また、これらのブッシング側固定電極11、中間固定電極13、接地側固定電極14は一直線上に配置され、内径をいずれも等しくしている。
図2乃至図4に示すように、ブッシング側固定電極11、中間固定電極13、接地側固定電極14に対して、接地断路開閉器用可動電極12が接地断路開閉器10内を移動することで、閉・断路・接地の3位置に切り替えることが可能となる。即ち、図2は、接地断路開閉器用可動電極12がブッシング側固定電極11と中間固定電極13に接触している電流の投入状態を示し、図3は、接地断路開閉器用可動電極12がブッシング側固定電極11から離れ、中間固定電極13と接触している断路状態を示し、図4は、接地断路開閉器用可動電極12が中間固定電極13と接地側固定電極14に接触している接地状態を、それぞれ示している。
接地断路開閉器用可動電極12は、図示しない操作機構に接地断路開閉器用操作ロッド21で連結されている。また、接地断路開閉器用可動電極12には、ばね接点16を設けて、ブッシング側固定電極11、中間固定電極13、接地側固定電極14と電気的接続を確保するようにしている。
そして、本実施例では、固定側電界緩和シールド4A及び可動側電界緩和シールド4Bを、アークシールド5の径方向に対して外側に配置し、かつ、アークシールド5の先端部をストレート(直線状)に形成すると共に、そのストレート部の先端は、アークシールド先端の内側曲率半径70よりも外側曲率半径71の方が大きい曲面を有しているものである。
この結果、図5に示す本実施例のように、アークシールド5の先端をストレートにすることで、シールド先端部の径方向の幅D1を図6に示す従来構造のシールド先端部の径方向の幅D2より小さくすることができ、アークシールド5と固定側セラミックス絶縁筒2A(或いは可動側セラミックス絶縁筒2B)との距離L1を、図6に示す従来構造のアークシールド5Bと固定側セラミックス絶縁筒2A(或いは可動側セラミックス絶縁筒2B)の距離L2より大きくすることができる。
つまり、図5に示す如く、真空中では、ギャップ放電93より沿面放電92による破壊形態のほうが低い耐電圧を示すため、電子側導体91の放出が増えてギャップ放電93が発生し易くなっても、真空開閉器1の耐電圧に及ぼす影響は小さい。そのため、アークシールド先端の内側曲率半径70をできるだけ小さくし、アークシールド5と固定側電界緩和シールド4AのギャップG1及びアークシールド5と固定側セラミックス絶縁筒2Aの距離L1を拡げることで、固定側セラミックス絶縁筒2A側のアークシールド5の電界を下げて沿面放電を抑制するものである。
セラミックス絶縁筒の誘電率は、真空の誘電率より高いので、真空中にあるアークシールド5と固定側セラミックス絶縁筒2A(或いは可動側セラミックス絶縁筒2B)の距離が広がる(大きくなる)と等電位線が真空中で密になり、アークシールド5の先端の電界が低くなる。
また、固定側電界緩和シールド4A(或いは可動側電界緩和シールド4B)とアークシールド5を近づけ、金属蒸気の影響を最小限にするためには、固定側電界緩和シールド4A(或いは可動側電界緩和シールド4B)を、アークシールド5の径方向に対して外側に配置する必要があるが、アークシールド5の先端をストレートにすることで、上述と同様な理由により、固定側電界緩和シールド4A(或いは可動側電界緩和シールド4B)とアークシールド5のギャップG1が、図6に示す従来構造の固定側電界緩和シールド4A(或いは可動側電界緩和シールド4B)とアークシールド5BのギャップG2より大きくなり、アークシールド5の先端の電界は低くなる。
更に、本実施例では、アークシールド5先端のストレート部の先端に形成されている曲面は、固定側セラミックス絶縁筒2A(或いは可動側セラミックス絶縁筒2B)側のアークシールド先端の外側曲率半径71の方が、アークシールド先端の内側曲率半径70よりも大きくなっているので、固定側セラミックス絶縁筒2A(或いは可動側セラミックス絶縁筒2B)に向かうセラミックス側電子90の放出が減少し、沿面放電92を抑制できる。また、耐電圧に余裕があるアークシールド先端の内側曲率半径70を小さくすることで、アークシールド5と固定側電界緩和シールド4A(或いは可動側電界緩和シールド4B)の接近を最小限にすることができ、アークシールド5の先端の電界集中を抑制すると共に、アークシールド5を起点とした沿面放電92が抑制でき、絶縁耐力を十分に確保できるので、信頼性が向上する。
図7に示すように、本発明の構成(シールドストレート、曲率半径変更)とすることにより、従来の絶縁耐力を1とすると、それと比較して2倍向上していることが分かる。
また、本実施例では、図8に示す様に、固体絶縁物30内に固定側電界緩和シールド4A(或いは可動側電界緩和シールド4B)より電極軸方向に張り出した真空開閉器固定側埋め込みシールド50A(或いは真空開閉器可動側埋め込みシールド50B)を設けることで、固定側電界緩和シールド4A(或いは可動側電界緩和シールド4B)先端付近の等電位線が下方に移動し、その間隔が広がるため、固定側電界緩和シールド4A(或いは可動側電界緩和シールド4B)先端の電界が緩和でき、固定側電界緩和シールド4A(或いは可動側電界緩和シールド4B)を起点とした沿面放電が抑制でき、絶縁耐力を十分に確保できる。
図7に示すように、図8の構成(シールドストレート、曲率半径変更、埋込シールド)とすることにより、従来の絶縁耐力を1とすると、それと比較して3倍向上していることが分かる。
このように本実施例の構成とすることにより、真空開閉器のアークシールドの先端及び固定側電界緩和シールドと可動側電界緩和シールドの先端から固定側セラミックス絶縁筒と可動側セラミックス絶縁筒の方向への電子放出を少なくし、アークシールド及び固定側電界緩和シールドと可動側電界緩和シールドを起点とした沿面放電を抑制し、絶縁耐力を向上させることで、高電圧仕様に対応可能で、かつ、信頼性の高い真空開閉器及びそれを用いたスイッチギヤを提供することができる。
なお、上述した実施例では、アークシールド5の先端部をストレート(直線状)に形成すると共に、そのストレート部の先端が、アークシールド先端の内側曲率半径70よりも外側曲率半径71が大きい曲面を有しているものについて説明したが、固定側電界緩和シールド4Aと可動側電界緩和シールド4Bを、上記と同様に構成しても同様な効果を発揮することができる。
図9に、本発明の真空開閉器の実施例2を示す。なお、実施例1と重複する箇所については、ここでの説明を省略する。
該図に示す本実施例では、沿面放電92の起点となるアークシールド5Aの先端部以外を薄くしたものである。
このような本実施例とすることにより、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、アークシールド5Aの先端部以外を薄くすることで、軽量化が図れ、また、プレス加工などの製作が行い易い効果がある。
図10に、本発明の真空開閉器の実施例3を示す。なお、実施例1と重複する箇所については、ここでの説明を省略する。
該図に示す本実施例では、アークシールド5を、その先端が固定側電界緩和シールド4A(或いは可動側電界緩和シールド4B)の径方向に対して内側に位置させると共に、この固定側電界緩和シールド4A(或いは可動側電界緩和シールド4B)の先端に対し、電極軸方向で端板側に張り出すように、固定側セラミックス絶縁筒2A(或いは可動側セラミックス絶縁筒2B)内に配置したものである。
このような本実施例の構成とすることで、アークシールド5を起点とした放電は、ギャップ放電93のみになるし、また、アークシールド5は、アークシールド先端の内側曲率半径70よりもアークシールド先端の外側曲率半径71を大きくしているので、固定側電界緩和シールド4A(或いは可動側電界緩和シールド4B)側への電子90の放出が少なくなり、ギャップ放電が抑制され、絶縁耐力がより高くなり信頼性が増す効果がある。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成を置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…真空開閉器、2A…固定側セラミックス絶縁筒、2B…可動側セラミックス絶縁筒、3A…固定側端板、3B…可動側端板、4A…固定側電界緩和シールド、4B…可動側電界緩和シールド、5、5A、5B…アークシールド、6A…固定側電極、6B…可動側電極、7A…固定側ホルダ、7B…可動側ホルダ、8…ベローズシールド、9…ベローズ、10…接地断路開閉器、11…ブッシング側固定電極、12…接地断路開閉器用可動電極、13…中間固定電極、14…接地側固定電極、15…フレキシブル導体、16…ばね接点、20…真空開閉器用操作ロッド、21…接地断路開閉器用操作ロッド、30…固体絶縁物、31…金属容器、40…母線用ブッシング、41…母線側導体、42…ケーブル用ブッシング、43…ケーブル側導体、50A…真空開閉器固定側埋め込みシールド、50B…真空開閉器可動側埋め込みシールド、61…ケーブル側埋め込みシールド、66…母線側埋め込みシールド、70…アークシールド先端の内側曲率半径、71…アークシールド先端の外側曲率半径、80…ケーブル、82…固体絶縁母線、90…セラミックス側電子、91…導体側電子、92…沿面放電、93…ギャップ放電。
Claims (6)
- 固定電極と可動電極が収納される絶縁筒と、該絶縁筒内に固定電極と可動電極とを覆うように設けられたアークシールドと、前記絶縁筒の端部に接合された端板と、該端板の内側に接合された電界緩和シールドと、前記絶縁筒及び前記電界緩和シールドを外被する固体絶縁物とを備え、
前記電界緩和シールドが前記アークシールドの径方向に対して外側に配置され、かつ、前記アークシールドの先端がストレートに形成されると共に、そのストレート部の先端は、前記アークシールド内側の曲率半径よりも外側の曲率半径が大きい曲面を有していることを特徴とする真空開閉器。 - 固定電極と可動電極が収納される絶縁筒と、該絶縁筒内に固定電極と可動電極とを覆うように設けられたアークシールドと、前記絶縁筒の端部に接合された端板と、該端板の内側に接合された電界緩和シールドと、前記絶縁筒及び前記電界緩和シールドを外被する固体絶縁物とを備え、
前記電界緩和シールドが前記アークシールドの径方向に対して外側に配置され、かつ、前記電界緩和シールドの先端がストレートに形成されると共に、そのストレート部の先端は、前記電界緩和シールド内側の曲率半径よりも外側の曲率半径が大きい曲面を有していることを特徴とする真空開閉器。 - 請求項1又は2に記載の真空開閉器において、
前記固体絶縁物内に、前記電界緩和シールド先端より電極軸方向に張り出した埋め込みシールドが配置されていることを特徴とする真空開閉器。 - 請求項1又は3のいずれか1項に記載の真空開閉器において、
前記アークシールドの先端部以外を薄く形成したことを特徴とする真空開閉器。 - 請求項1、3又は4のいずれか1項に記載の真空開閉器において、
前記アークシールドを、その先端が前記電界緩和シールドの径方向に対して内側に位置すると共に、前記電界緩和シールドの先端に対し、電極軸方向位置が電極軸方向で端板側に張り出すように絶縁筒内に設置されていることを特徴とする真空開閉器。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の真空開閉器と、接地断路部可動電極、母線側に配置される母線側固定電極、前記真空開閉器内の電極に電気的に接続される中間固定電極及び接地電位である接地側固定電極を有する接地断路部と、前記真空開閉器及び前記接地断路部を一体にモールドする固体絶縁物とを備え、
前記接地断路部可動電極は、前記母線側固定電極、前記中間固定電極及び前記接地側固定電極に接触可能であり、かつ、前記接地断路部可動電極は、直線状に閉位置・断路位置・接地位置の3位置に変位することを特徴とするスイッチギヤ。
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