JP2014025652A - 極低温冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱損失を抑制し冷凍性能の向上を図った極低温冷凍機を提供する。
【解決手段】シリンダ12と、このシリンダ12内に往復移動可能に収容されたディスプレーサ14と、シリンダ12の内周φとディスプレーサ14の外周φとの間に形成されると共に冷媒ガスが流れる間隙40と、ディスプレーサ14の外周又はシリンダ12の内周に形成された溝部38とを有する極低温冷凍機であって、溝部38の体積をVとし、間隙40の体積をVとしたとき、溝部38の体積Vと間隙40の体積Vとの体積比(V/V)を8以上75以下(8≦(V/V)≦75)とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、外周に溝が形成されたディスプレーサを有する極低温冷凍機に関する。
一般に、15K以下の極低温を実現できる極低温冷凍機として、ギフォードマクマホン(GM)サイクル冷凍機、スターリングサイクル冷凍機等のディスプレーサを有した冷凍機が知られている。
例えば、GM冷凍機を例に挙げると、ディスプレーサはシリンダ内に往復移動可能に設けられており、またシリンダ内の低温端には膨張空間が形成されると共に、高温端には室温空間が設けられている。また、ディスプレーサ内には冷媒ガス(ヘリウムガス)が流れるガス流路が設けられると共に、このガス流路内には蓄冷材が充填されている。このガス流路は、膨張空間と室温空間を連通している。
ガス供給時においては、圧縮機より高温端側である室温空間に冷媒ガスが供給され、この高圧の冷媒ガスはディスプレーサ内のガス流路を通って膨張空間に導入される。また、ガス回収時においては、膨張空間内の冷媒ガスは、同一経路を通って圧縮機に回収される。
上記構成において、ディスプレーサの往復動及び冷媒ガスの供給と回収のタイミングを適宜設定することにより膨張空間内で寒冷が発生する。この寒冷が発生することにより冷却された冷媒ガスは、ガス回収時において膨張空間から圧縮機に回収されるときにディスプレーサ内の蓄冷材を冷却する。また、ガス供給時においては、蓄冷材により冷却された上で冷媒ガスは膨張空間に導入される。
ところで、シリンダとディスプレーサとの間には、ディスプレーサを往復移動させるために間隙が形成されている。しかしながら冷媒ガスがこの間隙を通り、室温空間と膨張空間との間で直接流れると、蓄冷材による冷却が行われないため冷却効率が低下してしまう。これを防止する方法としては、シリンダとディスプレーサとの間の隙間に冷媒ガスの流れを防止するシール機構を設けることが考えられる。このシール機構としては、一般にOリングが用いられている。
しかしながら、この種のシール機構では経時劣化によりシール性が低下するおそれがあり、この場合には所望の冷凍能力を発揮できなくなる。そこで、Oリング等のシール機構に代えてディスプレーサの外周面上に螺旋溝を形成することが提案されている(特許文献1)。
特許第2659684号公報
シール機構に代えてディスプレーサの外周面上に螺旋溝を形成することにより、ある程度の熱損失を低減でき、冷凍性能は向上するものの、更に冷凍性能の高い冷凍機が求められている。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、熱損失を抑制し冷凍性能の向上を図った極低温冷凍機を提供することを目的とする。
上記の課題は、第1の観点からは、
シリンダと、
該シリンダ内に往復移動可能に収容されたディスプレーサと、
前記シリンダの内周と前記ディスプレーサの外周との間に形成されると共に冷媒ガスが流れる間隙と、
前記ディスプレーサの外周又は前記シリンダの内周の少なくとも一方に形成された凹部を有する極低温冷凍機であって、
前記凹部の体積をVとし、前記間隙の体積をVとしたとき、前記凹部の体積Vと前記間隙の体積Vとの体積比(V/V)を8以上75以下(8≦(V/V)≦75)としたことを特徴とする極低温冷凍機により解決することができる。
開示の極低温冷凍機によれば、熱損失が抑制され冷凍性能の向上を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態である極低温冷凍機の概略構成図である。 図2は、本発明の一実施形態である極低温冷凍機の第2段目ディスプレーサの部分断面図である。 図3は、全体に溝部が形成されたディスプレーサにおける、溝部の体積と間隙の体積との比を説明するための図である。 図4は、一部に溝部が形成されたディスプレーサにおける、溝部の体積と間隙の体積との比を説明するための図である。 図5は、溝部の体積と間隙の体積との比と冷凍性能との関係を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるディスプレーサを有した極低温冷凍機を示している。本実施形態では、ディスプレーサを有する極低温冷凍機としてギフォードマクマホン式冷凍機1(以下、GM式冷凍機という)を例に挙げて説明する。しかしながら、本発明の適用はGM式冷凍機に限定されるものではなく、スターリングサイクル冷凍機等のディスプレーサを有した他の極低温冷凍機に対しても適用が可能なものである。
本実施形態に係るGM式冷凍機1は、2段式のGM冷凍機である。このGM式冷凍機1は、圧縮機10、第1段目シリンダ11、第2段目シリンダ12、第1段目ディスプレーサ13、第2段目ディスプレーサ14、及び蓄冷材17,18等を有した構成とされている。
圧縮機10は、冷媒ガス(ヘリウムガス)を圧縮することにより、高圧冷媒ガスを生成する。この高圧冷媒ガスは、供給弁V1、ガス流路16を介して第1段目シリンダ11内に供給される。
第1段目シリンダ11の下部には、第2段目シリンダ12が結合されている。第1段目シリンダ11の内部には第1段目ディスプレーサ13が図中上下方向に移動可能に収容されており、第2段目シリンダ12の内部には第2段目ディスプレーサ14が図中上下方向に移動可能に収容されている。また、第1段目シリンダ11の上端からは軸部材Sが上方に延在し、駆動用モータMに結合したクランク機構15と結合している。
第1段目ディスプレーサ13の上端部と第1段目シリンダ11の上部との間には室温空間25が形成され、第1段目ディスプレーサ13の下端部と第1段目シリンダ11の底部との間には第1段目膨張空間21が形成されている。また、第2段目ディスプレーサ14の下端部と第2段目シリンダ12の底部との間には第2段目膨張空間22が形成されている。
第1段目ディスプレーサ13の内部には空間部13aが形成されており、この空間部13a内には第1段目蓄冷材17が充填されている。また、第1段目ディスプレーサ13の高温端側には、室温空間25と空間部13aを連通するガス流路23aが形成されている。更に、第1段目ディスプレーサ13の低温端側には、空間部13aと第1段目膨張空間21を連通するガス流路23bが形成されている。よって、室温空間25と第1段目膨張空間21は、ガス流路23a,空間部13a,及びガス流路23bを介して連通されている。
第2段目ディスプレーサ14の内部には空間部14aが形成されており、この空間部14a内には第2段目蓄冷材18が充填されている。また、第2段目ディスプレーサ14の高温端側には、第1段目膨張空間21と空間部14aを連通するガス流路24aが形成されている。更に、第2段目ディスプレーサ14の低温端側には、空間部14aと第2段目膨張空間22とを連通するガス流路24bが形成されている。よって、第1段目膨張空間21と第2段目膨張空間22は、ガス流路24a,空間部14a,及びガス流路24bを介して連通されている。
更に、第1段目シリンダ11の下部には、第1段目ヒートステーション19が熱的に結合されており、第2段目シリンダ12の下部には第2段目ヒートステーション20が熱的に結合している。
上記構成とされたGM式冷凍機1において、供給弁V1を開くと共に排気弁V2を閉じると、高圧冷媒ガスは圧縮機10から供給弁V1及びガス流路16を介して室温空間25内に供給される。続いて高圧冷媒ガスは、ガス流路23a,第1段目蓄冷材17,及びガス流路23bを通って第1段目膨張空間21に供給される。
第1段目膨張空間21の高圧冷媒ガスは、更にガス流路24a,第2段目蓄冷材18,及びガス流路24bを通って第2段目膨張空間22に供給される。なお、ガス流路23a、24aは、冷媒ガスの流れを説明するために機能的に記載したものであり、実際の構造とは異なる。
一方、供給弁V1が閉じ、排気弁V2が開いたときには、高圧冷媒ガスは上記した供給時の経路と逆経路をたどって圧縮機10に回収される。
次に、上記構成とされたGM式冷凍機1の動作について説明する。
GM式冷凍機1の動作時においては、駆動用モータMの回転によって第1段目ディスプレーサ13及び第2段目ディスプレーサ14は図中矢印で示すように上下方向に往復移動される。
第1段目ディスプレーサ13及び第2段目ディスプレーサ14が、下死点或いはその近傍の位置にあるときに供給弁V1が開かれる。これにより高圧冷媒ガスは、上記のように第1段目シリンダ11及び第2段目シリンダ12の内部に供給される。
この高圧冷媒ガスの供給を維持しつつ、駆動用モータMにより第1段目ディスプレーサ13及び第2段目ディスプレーサ14を上動させる。これにより、第1段目膨張空間21及び第2段目膨張空間22は、各シリンダ11,12内における冷媒ガスの高圧状態を維持しつつその容積が増大する。
そして、第1段目ディスプレーサ13及び第2段目ディスプレーサ14が、上死点或いはその近傍の位置に達した時点で、供給弁V1は閉じられ、排気弁V2が開かれる。これにより、第1段目膨張空間21及び第2段目膨張空間22内の高圧冷媒ガスは断熱膨張を行い、よって第1段目膨張空間21及び第2段目膨張空間22内に寒冷が発生する。
膨張することにより低圧となった冷媒ガスは、第1段目ディスプレーサ13及び第2段目ディスプレーサ14の下動に伴い、第2段目ディスプレーサ14に配設された第2段目蓄冷材18内、及び第1段目ディスプレーサ13に配設された第1段目蓄冷材17内を通過して圧縮機10に回収される。この際、寒冷発生により低温化した冷媒ガスは、各蓄冷材17,18内の通過時にこれを冷却する。
従って、次の供給工程において圧縮機10から各膨張空間21,22に高圧冷媒ガスが供給される際、高圧冷媒ガスは各蓄冷材17、18内を通過することにより冷却が行われる。よって、蓄冷材17、18を設けることにより、GM式冷凍機1の冷凍性能を向上させることができる。
図2は、図1に示したGM式冷凍機1の第2段目ディスプレーサ14を拡大して示している。第2段目ディスプレーサ14は、本体部となる筒状部材30を有している。この筒状部材30は、その上下端が開放された円筒状形状とされている。
また、筒状部材30の下端には、布入りフェノール等で形成された蓋部材31が挿入接着され、その上に金網32が配置され、更にその上にフェルト栓33が配置されている。筒状部材30の金網32の高さの位置には、ガス流路24bを形成する開口37が設けられている。
また、フェルト栓33の上には、蓄冷材18が充填される。蓄冷材18の上にはフェルト栓34が配置され、フェルト栓34の上にはパンチングメタル35が配置される。パンチングメタル35は、筒状部材30の内面上部に円周に沿って設けられた段差により固定されている。筒状部材30の上端には、前記した第1段目ディスプレーサ13と結合するための結合機構36が取り付けられている。
また、第2段目ディスプレーサ14を構成する筒状部材30の外周面には、凹部が形成されている。本実施形態では、この凹部として螺旋状の溝部38を形成した構成としている。この溝部38は、筒状部材30の高温側から低温側まで略全体に亘り形成する構成としても、また筒状部材30の一部分に形成する構成としてもよい。
また、溝部38の形状も本実施形態のような螺旋形状に限定されるものではなく、第2段目ディスプレーサ14の軸方向に対して直交するような環状溝を複数形成した構成としてもよい。更に、凹部の形状は溝に限定されず、窪み部等を形成した構成とすることも可能である。
第2段目ディスプレーサ14を構成する筒状部材30の外径は、第2段目シリンダ12の内径に比べて若干小さく設定されている。よって、第2段目シリンダ12と第2段目ディスプレーサ14との間には、間隙40が形成される。
これについて、図3及び図4を用いて説明する。図3及び図4は、図1に示した第2段目シリンダ12及び第2段目ディスプレーサ14を模式的に示したものである。図3は第2段目ディスプレーサ14の全体に溝部38が形成された例を示し、図4は第2段目ディスプレーサ14の一部に溝部38が形成された例を示している。
前記のように、第2段目ディスプレーサ14の外径φ(以下、ディスプレーサ外周φという)は、第2段目シリンダ12の内径φ(以下、シリンダ内周φという)に比べて若干小さく設定されている(φ<φ)。よって、第2段目シリンダ12と第2段目ディスプレーサ14との間には、間隙40が形成される。
この間隙40は、第2段目ディスプレーサ14の外周に形成された間隙40と接している。また、第2段目シリンダ12と第2段目ディスプレーサ14との間には、Oリング等のシール機構は設けられていない。
よって、圧縮機10から冷媒ガスが第2段目膨張空間22に向け供給される際、及び第2段目膨張空間22から圧縮機10に向け冷媒ガスが回収される際に、冷媒ガスは第2段目ディスプレーサ14の内部に形成された第2段目蓄冷材18(空間部14a)を通る正規のガス流路(以下、この流路を主流路という)と、間隙40を通るガス流路(以下、この流路を副流路という)の双方を分岐して流れることとなる。
具体的には、冷媒ガスが圧縮機10から第2段目膨張空間22に向けて供給される場合には、副流路を構成する間隙40を流れる冷媒ガスは、第2段目ディスプレーサ14の外周面に形成された溝部38(螺旋溝)に入り込み、溝部38内に存在する冷媒ガスと混合される。
第2段目ディスプレーサ14は内設された第2段目蓄冷材18により冷却されており、よって溝部38内に存在する冷媒ガスも冷却されている。間隙40から溝部38内に入り込んだ冷媒ガスは、溝部38内の冷媒ガスと混合されることにより冷却される。そして、溝部38で冷却された冷媒ガスは、再び溝部38から間隙40に戻り第2段目膨張空間22に供給される。
一方、第2段目膨張空間22で断熱膨張され温度低下された冷媒ガスが圧縮機10に回収される場合にも、副流路を構成する間隙40を流れる冷媒ガスは、溝部38に入り込み、溝部38内に存在する冷媒ガスと混合される。溝部38内の冷媒ガスは、断熱膨張されることにより低温化した冷媒ガスと混合されることにより冷却される。
これにより、第2段目ディスプレーサ14は冷却され、内設された蓄冷材18も冷却される。そして、溝部38内で熱交換された冷媒ガスは間隙40に戻り、第1段目膨張空間21に供給される。
上記のように第2段目ディスプレーサ14の外周面に一定の溝体積を有した溝部38(凹部)を形成することにより、溝部38内に冷媒ガスを存在させることができる。この溝部38内の冷媒ガス量を、間隙40を流れてくる冷媒ガスのガス量に対して所定の範囲内にすることで、間隙40を流れてくる冷媒ガスがこの間隙40内に存在する冷媒ガスと良好に混合し熱交換を行うことができる。
よって、第2段目ディスプレーサ14に溝部38を設けることにより、ディスプレーサに溝部を設けず各膨張空間間で冷媒ガスが直通してしまう構成に比べ、熱損失を小さくすることができる。
しかしながら、間隙40の体積及び溝部38の体積が変化すると、間隙40を流れる冷媒ガスと溝部38内の冷媒ガスとの混合状態が変化し、各冷媒ガス間における熱交換性に変化が生じることが考えられる。
そこで、本発明者は、溝部38の体積Vと間隙40の体積Vとの体積比(V/V)に注目し、これを変化させた場合において、GM式冷凍機1が実現できる冷凍温度を求める実験を行った。
間隙40の体積Vは、第2段目ディスプレーサ14の長さをLとすると、間隙40はディスプレーサ外周φ及びシリンダ内周φに比べて非常に小さいため、下式により求めることができる。なお、図4に示すように、溝部38の形成範囲が第2段目ディスプレーサ14の全範囲でないような場合であっても、長さLは第2段目ディスプレーサ14の全体の長さとする。
=(φs−φd)/2×π×φs×L
また、溝部38の体積Vは、溝部38の断面積をSとし、溝長さをLとすると下式から求めることができる。
=S×L
よって、溝部38の体積Vと間隙40の体積Vとの体積比(V/V)は下式により求めることができる。
(V/V)=(S×L)/{(φs−φd)/2×π×φs×L
図5は、上記した体積比(V/V)を変化させた場合において、GM式冷凍機1が実現できる冷凍温度を求める実験を行った結果を示している。なお、図5において、横軸は溝部38の体積Vと間隙40の体積Vとの体積比(V/V)であり、縦軸は実現できた冷凍温度である。
図5に示すように、GM式冷凍機1において最も良好な性能が得られているときの冷却温度は3.85Kであった。また、この最良な性能が得られる体積比の範囲は、16≦(V/V)≦54であった。更に、冷却温度が3.85K程度であるときの5%劣化程度が最低限冷凍機としての性能を維持するために必要な能力であるので、体積比の範囲を8≦(V/V)≦75の範囲に設定することにより、冷凍性能を良好に保つことが可能となる。
従って、図5に示す実験結果より、体積比(V/V)を8以上75以下に設定することにより、溝部38の体積と間隙40の体積(即ち、副流路の体積)の最適化を図ることができ、GM式冷凍機1を効率の高い状態で稼動できることが実証された。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形及び変更が可能なものである。
上記の実施の形態では、ディスプレーサの外周面に凹部を設ける構成について説明したが、シリンダの内周面に凹部を設けても良く、又、ディスプレーサの外周面とシリンダの内周面の両方に凹部を設ける構成としてもよい。
1 GM式冷凍機
10 圧縮機
11 第1段目シリンダ
12 第2段目シリンダ
13 第1段目ディスプレーサ
14 第2段目ディスプレーサ
15 クランク機構
16 ガス流路
17,18 蓄冷材
19 第1段目ヒートステーション
20 第2段目ヒートステーション
21 第1段目膨張空間
22 第2段目膨張空間
23,23a,23b ガス流路
24,24a,24b ガス流路
25 室温空間
30 筒状部材
36 結合機構
37 開口
38 螺旋状ガス流路
40 間隙
M 駆動用モータ
V1 供給弁
V2 排気弁
φ シリンダ内周
φ ディスプレーサ外周
ディスプレーサ長さ
1 GM式冷凍機
10 圧縮機
11 第1段目シリンダ
12 第2段目シリンダ
13 第1段目ディスプレーサ
14 第2段目ディスプレーサ
15 クランク機構
16 ガス流路
17,18 蓄冷材
19 第1段目ヒートステーション
20 第2段目ヒートステーション
21 第1段目膨張空間
22 第2段目膨張空間
23,23a,23b ガス流路
24,24a,24b ガス流路
25 室温空間
30 筒状部材
36 結合機構
37 開口
38 螺旋状ガス溝部
40 間隙
M 駆動用モータ
V1 供給弁
V2 排気弁
φ シリンダ内周
φ ディスプレーサ外周
ディスプレーサ長さ

Claims (5)

  1. シリンダと、
    該シリンダ内に往復移動可能に収容されたディスプレーサと、
    前記シリンダの内周と前記ディスプレーサの外周との間に形成されると共に冷媒ガスが流れる間隙と、
    前記ディスプレーサの外周又は前記シリンダの内周の少なくとも一方に形成された凹部を有する極低温冷凍機であって、
    前記凹部の体積をVとし、前記間隙の体積をVとしたとき、前記凹部の体積Vと前記間隙の体積Vとの体積比(V/V)を8以上75以下(8≦(V/V)≦75)としたことを特徴とする極低温冷凍機。
  2. 前記凹部は溝であることを特徴とする請求項1記載の極低温冷凍機。
  3. 前記凹部は、螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の極低温冷凍機。
  4. 前記ディスプレーサは、内部に前記冷媒ガスが流れる主流路が形成され、
    前記間隙及び前記凹部は、前記ディスプレーサの外周で前記冷媒ガスが流れる副流路を形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の極低温冷凍機。
  5. 前記凹部は前記ディスプレーサの外周面又は前記シリンダの内周面の少なくとも一方の一部に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の極低温冷凍機。
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