JP2014024272A - シャープペンシル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外郭を構成する軸筒1と、当該軸筒内に軸回りに回動可能に収容されたカム形成部材15による内筒と、前記内筒を回動させることができる操作部16とが具備されている。前記軸筒1および前記内筒15の側面に、軸方向に長い筆記芯の補給窓1a,15aがそれぞれ形成されると共に、前記操作部16の操作による前記軸筒に対する前記内筒の特定な回動位置において、前記各補給窓1a,15aが連通するように構成され、連通した各補給窓により筆記芯の補給口18が開口される。
【選択図】図2
Description
この筆記芯の補給に際しては、シャープペンシルの軸筒を片手に持ち、他方の手で補給する筆記芯を持つことになるために、取り外した前記ノックカバーや消しゴムは一旦机上等に置くことになる。したがって、ノックカバーや消しゴムが机上等から転げ落ちるという問題をしばしば経験するところであり、時には前記ノックカバー等を紛失するなどの問題も招く。
そして、軸筒の側面に軸方向に長い筆記芯の補給窓が形成され、この補給窓を覆う開閉蓋が、前記支軸およびばね部材によって常時閉じた状態を維持するように取り付けられている。
また、筆記芯を補給する際には、片手でシャープペンシルの軸筒を把持し、他方の手でばね部材により閉じる方向に付勢されている前記開閉蓋を開ける操作をしなければならない。したがって、筆記芯を前記補給窓に挿入する操作が容易ではなく、操作性に欠けるという問題が残される。
これにより、前記キャップ部材を軸方向に回動させることで、キャップ部材と軸筒本体にそれぞれ形成された筆記芯補給窓を一致させることができ、この状態で筆記芯を芯ケース内に補給することができる。
このために、筆記芯の補給窓はクリップの配置位置とは異なるキャップ部材の一部に常に露出した状態になされ、体裁が悪くデザイン上において工夫が望まれることになる。
したがって、シャープペンシルの外郭を構成する軸筒を把持しつつ、前記操作部を指先等で操作することが容易であり、これにより前記した片手回しの操作により、筆記芯の補給口の開閉操作を行うことが容易となる。
それ故、他方の手で筆記芯を持ち、当該筆記芯を前記補給口に投入することができるので、筆記芯の補給時における操作性を格段に向上させることができる。
これにより、常時において前記補給窓が露出することのない体裁の整ったシャープペンシルを提供することが可能となる。
加えて、前記先端パイプ4における芯繰り出し口直近の内周面には、中央に通孔が形成され、筆記芯を摩擦により保持することができるゴム製の保持チャック5(図3、図4参照)が収容されている。
前記芯固定チャック8は、その周囲を覆う円筒状にして短軸状に形成された継手部材11内に、軸方向に摺動可能に装着されており、前記継手部材11の外周面は前記軸筒1の前端部における内周面に嵌合されて取り付けられている。
したがって、前記チャックスプリング12の作用により、前記芯ケース7および芯固定チャック8は軸方向に後退する方向に付勢され、芯固定チャック8の先端部が前記締め具9内に収容されることで、筆記芯は芯固定チャック8の通孔内において把持された状態になされる。
したがって、前記クリップ部材17もしくは前記操作部16を、回動操作することで、内筒としてのカム形成部材15は、前記したとおり軸筒1内を軸回りに回動することになる。
なお、図に示す実施の形態においては、前記した芯ケース7の後端部からノックカバー14および消しゴム13を取り外すことによっても、芯ケース7内に筆記芯Lを補給することができる。
この芯ケース7の径が若干太く形成された後半部には、前記したとおり軸方向に長い筆記芯の補給窓7aが形成されており、この補給窓7aが形成された芯ケースの背面側には肉厚部7bが突出形成されている。
さらに前記肉厚部7bにおける軸方向に沿った両側縁7f,7gは、後述するクリップ付の内筒(カム形成部材)15の一部が当接することで、内筒15の軸回りの回動範囲を規制する回転ストッパーとして機能する。
前記軸筒1における補給窓1aが形成された位置の裏側の内周面には、図6(b)に示したように2本のリブ部材1b,1cが、軸方向に平行状態で内面に突出した状態で形成されている。前記2本のリブ部材1b,1cによって、その間に実質的に軸方向に長い縦溝1dが形成されている。
加えてこの状態において、図1および図2に示したように軸筒1および芯ケース7にそれぞれ形成された軸方向に長い筆記芯の補給窓1a,7aの位置が一致するように構成される。
前記したとおり、前記内筒(カム形成部材)15は、その後端部がリング状の操作部16になされ、この操作部16にクリップ部材17が一体に成形されている。
また、内筒15は円筒体を軸方向で半分に割った状態で構成されており、残された半周面の一部に、前記した軸方向に長い筆記芯の補給窓15aが形成されている。
すなわち図8は、前記した内筒15内に前記した芯ケース7を装着した状態で示したものであり、(a)は芯ケース7ならびに芯固定チャッ8が後退した状態(図1、図3の状態)を示しており、(b)は芯ケース7ならびに芯固定チャッ8が前進した状態(図2、図4の状態)を示している。
なお図8においては、芯ケース7はその後半部の径が若干太く形成された部分のみを図示している。
前記芯ケース7の傾斜面7eが前記内筒15のカム面15bに当接することにより、前記内筒15は右回転される方向に付勢され、これにより芯ケース7に形成された一方の回転ストッパー7gは、内筒15に形成された一方の側縁15dに当接し、内筒15はこれ以上の右方向への回動が規制されるストッパー機構が機能する。
またこの状態においては、図3に示すように芯固定チャック8の先端部は、リング状の締め具9内に収容され、芯固定チャック8は筆記芯を把持した状態になされる。
すなわち、図8(a)に示す状態においてリング状の操作部16もしくはクリップ部材17を左回転させると、前記内筒15に形成されたカム面15bが、芯ケース7に形成された傾斜面7eを前方に押し出すように作用する。
そして、内筒15に形成された他方の側縁15eが、芯ケース7に形成された他方の回転ストッパー7fに当接し、内筒15はこれ以上の左方向への回動が規制されるストッパー機構が機能する。
なお、この実施の形態においては、図8(a)から図8(b)に至る前記内筒15の回動範囲は、90度程度に設定されている。
したがって、芯ケース7内に補給された筆記芯Lは、芯固定チャック8を通り抜け、その先端部は先端パイプ4の芯繰り出し口の直近に配置された保持チャック5の位置まで即座に到達(落下)する。これにより補給された筆記芯Lの先端部は、前記先端パイプ4内の保持チャック5により、繰り出し直前の状態に保持される。
第2の形態においては、第1の形態において内筒として機能するカム形成部材15は除かれており、この第2の形態においては前記中筒は芯ケース7が兼ねている。
すなわち、前記ノック操作の繰り返しにより、芯固定チャック8に把持されている筆記芯は、順次先端パイプ4から繰り出されるように作用する。
この軸筒1の後端部における開口内部には、円環状に段部1eが形成されており、この円環状の段部1eには、軸回転でほぼ90度を隔てて凸部1fが突出形成されている。この凸部は、後で図14に基づいて説明するとおり、軸筒1に対する内筒(芯ケース)7の軸回りの回動範囲を規制するストッパー機構として機能するものである。
すなわち、操作部16の凸状のリブ16aが、芯ケース7の溝7hに挿入されることで、操作部16に対して芯ケース7は軸方向に摺動し、操作部16の軸方向の回動動作が芯ケース7に伝達されるように作用する。
前記軸筒1の後端部には、内周方向に突出する環状突出部1hが形成されており、この環状突出部1hに対して、前記操作部16に形成された環状の溝部16cが入り込むことで、前記軸筒1に対して前記操作部16が回動可能に装着されている。
また、操作部16側の半球状突起16bが、軸筒1側の凸部1fに当接することで、操作部16の回動が規制されようになされ、したがって、この実施の形態においては、軸筒1に対する操作部16の回動範囲は90度となるトッパー機構として動作する。
これにより、前記操作部16の90度の回動範囲の終端部において、操作部16の回動操作にクリック感を与えることができる。
なお、前記した第1および第2の形態によるシャープペンシルにおいては、内筒(芯ケース7、カム形成部材15)を回動させる操作部16に、一体にクリップ部材17が形成されているが、このクリップ部材17は必ずしも必要ではなく、円環状の外周面に軸方向にストライプ状の凹凸を付けるなどした操作部も好適に採用することができる。
1a 補給窓
1b,1c リブ部材
1d 縦溝
1e 円環状段部
1f 凸部
1g 小突起
1h 係止突起
2 グリップゴム
3 口先部材(クチプラ)
4 先端パイプ
5 保持チャック
7 芯ケース(内筒)
7a 補給窓
7b 肉厚部
7c ガイド部材
7d 直交面
7e 傾斜面
7f,7g 回転ストッパー
7h 溝
8 芯固定チャック
9 締め具
11 継手部材
12 チャックスプリング
13 消しゴム
14 ノックカバー
15 カム形成部材(内筒)
15a 補給窓
15b カム面
15c 頂面
15d,15e 側縁
16 操作部
16a 凸状リブ
16b 半球状突起
16c 係止溝
17 クリップ部材
18 芯補給口
Claims (6)
- 外郭を構成する軸筒と、当該軸筒内に軸回りに回動可能に収容された内筒と、前記内筒を回動させることができる操作部とが具備され、
前記軸筒および前記内筒の側面に、軸方向に長い筆記芯の補給窓がそれぞれ形成されると共に、前記操作部の操作による前記軸筒に対する前記内筒の特定な回動位置において前記各補給窓が連通するように構成され、連通した各補給窓により筆記芯の補給口が開口されるように構成したことを特徴とするシャープペンシル。 - 前記内筒を回動させることができる操作部にはクリップ部材が配置され、前記軸筒の側面に形成された筆記芯の補給窓が前記クリップ部材によって覆われた状態で前記筆記芯の補給口が閉塞され、前記軸筒の側面に形成された筆記芯の補給窓が前記クリップ部材によって覆われない状態で前記筆記芯の補給口が開口されることを特徴とする請求項1に記載されたシャープペンシル。
- 前記内筒は、その内側に芯ケースを配置したカム形成部材であり、当該カム形成部材には、前記操作部の操作により筆記芯の補給口が開口された状態において、前記芯ケースを前進状態に保持するカム面が形成され、
前記芯ケースの前進状態において、前記芯ケースの前端部に取り付けられた芯固定チャックによる筆記芯の把持が解除されるように構成されると共に、前記筆記芯を摩擦により保持する保持チャックが、前記筆記芯の繰り出し口の直近に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたシャープペンシル。 - 前記内筒は芯ケースであり、当該芯ケースの前端部に芯固定チャックが取り付けられ、ノック操作部のノック操作により前記芯ケースを介して芯固定チャックが軸方向に移動可能に構成され、前記芯固定チャックの軸方向の移動に基づいて、芯ケース内の筆記芯を軸筒の先端部より順次繰り出すことができるように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたシャープペンシル。
- 前記軸筒に対する前記内筒の軸回りの回動範囲を規制するストッパー機構が具備され、前記ストッパー機構により前記内筒の軸回りの回動が規制された位置で、前記筆記芯の補給口が開口されるように構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載されたシャープペンシル。
- 前記軸筒に対する前記内筒の軸回りの回動範囲を規制するストッパー機構が具備され、前記ストッパー機構により前記内筒の軸回りの回動が規制された位置で、前記軸筒の側面に形成された筆記芯の補給窓が前記クリップ部材によって覆われた状態になされることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載されたシャープペンシル。
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