JP2014022540A - プリント配線板及び回路モジュール及び照明器具 - Google Patents

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良司 皆川
Shinsuke Funayama
信介 船山
Mitsuhiro Shimojima
光広 下嶋
Chizuru Imayoshi
ちづる 今▲吉▼
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Abstract

【課題】プリント配線板に設けられた貫通穴に挿通した端子をフロー方式によりはんだ付けをした場合に、はんだ付け不良の発生を抑えることにより、はんだ付け作業を効率化する。
【解決手段】基板11は、貫通穴111を有する。貫通穴111は、抜止めを有する端子をA面側から挿通し、B面側に端子の先端が露出する。導体箔12は、基板11のB面側の上に設けられ、B面側に露出した端子の先端をはんだ付けする。導体箔12は、貫通穴111の縁から所定の距離以内の範囲には設けられていない。
【選択図】図1

Description

この発明は、プリント配線板に関する。
プリント配線板に電線などを接続する方式として、電線の先端にコネクタを設け、プリント配線板にハウジングを実装して、コネクタとハウジングを嵌合させる方式がある。
これに対し、プリント配線板にハウジングを実装するスペースがない場合などにおいて、プリント配線板に電線を直接はんだ付けする方式もある。
電線を直接はんだ付けする方式において、はんだ付け作業の効率を高めるため、電線の先端に端子を設ける方式がある。端子には、抜止めが設けられていて、端子をプリント配線板に設けられた貫通穴に挿通すると、抜止めがプリント配線板と係合することにより、作業中に電線が抜けるのを防ぐ。
実公昭62−40533号公報
電線を直接はんだ付けする際、手作業によりはんだ付けをすると、はんだ付けをし忘れる可能性がある。フロー方式によりはんだ付けをすれば、はんだ付け漏れを防ぐことができるが、はんだの回りが悪く、はんだ付け不良となる場合がある。
この発明は、例えば、プリント配線板に設けられた貫通穴に挿通した端子をフロー方式によりはんだ付けをした場合に、はんだ付け不良の発生を抑えることにより、はんだ付け作業を効率化することを目的とする。
この発明にかかるプリント配線板は、抜止めを有する端子を一方の面から挿通して、他方の面に上記端子の先端が露出する貫通穴を有する基板と、上記基板の上記他方の面の上に設けられ、上記他方の面に露出した上記端子の先端をはんだ付けする導体箔とを有し、上記貫通穴の縁から所定の距離以内の範囲には、上記導体箔が設けられていないことを特徴とする。
この発明にかかるプリント配線板によれば、プリント配線板に設けられた貫通穴に挿通した端子をフロー方式によりはんだ付けをした場合に、はんだ付け不良の発生を抑えることができ、はんだ付け作業を効率化することができる。
実施の形態1におけるプリント配線板10の一部を拡大した平面図及び側面視断面図。 実施の形態1における端子20の形状を示す正視図。 実施の形態1における回路モジュール40の一部を拡大した平面図及び側面視断面図。 はんだ付けの状態を示す図。 プリント配線板10の各部の寸法を表わす記号を示す図。 実験の結果をまとめたグラフ図。 実験の結果に基づくはんだ付け不良発生率を示すグラフ図。 導体箔12についた傷121の例を示す図。
実施の形態1.
実施の形態1について、図1〜図8を用いて説明する。
図1は、この実施の形態におけるプリント配線板10の一部を拡大した平面図及び側面視断面図である。
プリント配線板10は、例えば、基板11と、導体箔12と、ソルダレジスト13とを有する。
基板11は、例えば、紙フェノールやガラスエポキシなどにより形成された板である。以下、基板11の一方の面を「A面」、他方の面を「B面」と呼ぶ。
導体箔12は、基板11のB面の上に設けられている。なお、導体箔12が基板11のA面の上にも設けられる構成であってもよい。導体箔12は、例えば銅など電気伝導率の高い材料で形成されている。導体箔12は、プリント配線板10に実装される電子部品などの間を電気接続する配線となる。
ソルダレジスト13は、導体箔12の更に上に設けられている。ソルダレジスト13は、導体箔12を保護し、また、導体箔12の不必要な部分にはんだが付着するのを防ぐ。
基板11は、貫通穴111を有する。貫通穴111は、基板11のA面からB面へ貫通している。貫通穴111の形状は、例えば円柱状であるが、他の形状であってもよい。
貫通穴111は、端子を挿通するための穴である。貫通穴111に挿通される端子は、基板直付け型であり、抜止めを有する。端子は、基板11のA面側から貫通穴111に挿通され、B面側に先端が露出する。B面側に露出した端子の先端部分は、はんだ付けにより導体箔12に固定され、導体箔12と電気接続する。
導体箔12は、貫通穴111の周囲を囲んでいる。端子がはんだ付けされない方向があると、はんだ付けの強度が弱くなり、接続不良となる場合がある。導体箔12が貫通穴111の周囲を囲んでいることにより、端子が全方向にはんだ付けされ、はんだ付けの強度が強くなり、接続不良の発生を防ぐ。
ただし、導体箔12は、貫通穴111の縁から所定の距離以内の範囲には、設けられていない。貫通穴111の縁から導体箔12の縁までの距離dは、0.2mm以上0.3mm以下であることが好ましい。その理由については、後述する。
プリント配線板10は、例えば、次のようにして製造される。
まず、基板11のB面一面に、導体箔12を形成する。
その後、導体箔12の不要な部分をエッチングして、配線パターンを形成する。このとき、貫通穴111となる部分には、導体箔12をエッチングして基板11が露出した部分を形成する。この部分は例えば円形であり、その直径は、貫通穴111の直径よりも大きい。
その後、例えば金型加工などにより、貫通穴111を形成する。
図2は、この実施の形態における端子20の形状を示す正視図である。
端子20は、例えば、電線21と、コネクタ金具22とを有する。
電線21は、例えば、被覆211と、撚線212とを有する。撚線212は、銅などの導体により形成された細い線状の部材を複数撚り合わせたものである。被覆211は、ポリ塩化ビニルなどの絶縁体により形成され、撚線212を覆っている。電線21の先端では、被覆211を剥いて、撚線212を露出させている。
コネクタ金具22は、電線21の先端に、圧着などにより固定されている。コネクタ金具22は、露出した撚線212と接触して電気接続している。コネクタ金具22は、例えば、被覆保持部221と、撚線保持部222と、抜止め223と、バネ部224とを有する。
被覆保持部221は、電線21の被覆211を囲い、保持する。
撚線保持部222は、電線21の撚線212の先端付近を囲い、撚線212がバラけるのを防ぎ、保持する。
抜止め223は、端子20が基板11の貫通穴111に挿通されたとき、貫通穴111の周囲の基板11と係合して、端子20が貫通穴111から外れるのを防ぐ。
バネ部224は、弾性を有する。バネ部224は、端子20が基板11の貫通穴111に挿通されたとき、貫通穴111の内壁に当接する。挿通の過程において、バネ部224が変形することにより、抜止め223を貫通穴111に通すことを可能とする。抜止め223が貫通穴111を通過すると、バネ部224が元の形状に戻り、抜止め223を基板11に係合させる。
図3は、この実施の形態における回路モジュール40の一部を拡大した平面図及び側面視断面図である。
なお、プリント配線板10や端子20の細部の符号は、図1及び図2を参照されたい。また、平面図においては、基板11と端子20との係合の様子が見えるよう、はんだ30を記載していない。
回路モジュール40は、例えば照明器具などの装置に内蔵された電源回路などのモジュールである。回路モジュール40は、抵抗などの電気部品や端子20などをプリント配線板10に実装することにより形成されている。端子20は、プリント配線板10の貫通穴111にA面側から挿通され、B面側に先端が露出し、はんだ付けにより固定されている。
貫通穴111に端子20の先端を挿通すると、抜止め223が基板11と係合する。これにより、端子20が外れるのを防ぐ。ただし、これは、はんだ付けされるまでの仮止めである。その後、端子20の先端は、貫通穴111の周囲に設けられた導体箔12にはんだ付けされ、電気接続されるとともに、固定される。
図4は、はんだ付けの状態を示す図である。
はんだ付けが良好にされた場合、はんだ30aのように、端子20の周りに途切れなくはんだが回り、導体箔12と接続する。このようにはんだ付けがされていれば、どちらの方向からの力に対しても強度がある。
はんだ付けが不良である場合、はんだ30bのように、端子20の周りにはんだが途切れた部分が存在する。このようにはんだ付けがされた場合、力が加わる方向によっては強度が不足してはんだが外れたり、導体箔12が剥がれたりする可能性がある。
はんだ付けには、手作業で行う方式と、フロー方式とがある。
手作業ではんだ付けをする場合、はんだ付けをし忘れる可能性がある。フロー方式ではんだ付けをすれば、はんだ付け漏れを防ぐことができる。
しかし、フロー方式ではんだ付けをする場合、はんだの回りが悪く、はんだ付け不良が発生する可能性がある。
そこで、次のような実験を行った。
貫通穴111の縁から導体箔12の縁までの距離dを変えて、フロー方式ではんだ付けをし、はんだ付け不良が発生するか否かを検査した。
図5は、プリント配線板10の各部の寸法を表わす記号を示す図である。
貫通穴111は、円形である。φは、貫通穴111の直径を表わす。貫通穴111の周囲の基板11が露出している部分も円形である。φは、基板11が露出している部分の直径を表わす。
貫通穴111の中心は、設計上、基板11が露出している部分の中心と一致しているが、実際には、製造誤差により、貫通穴111の中心と、基板11が露出している部分の中心との間には、ずれが生じる。εは、貫通穴111の中心と、基板11が露出している部分の中心との間の距離を表わす。
距離εが0ならば、貫通穴111の縁から導体箔12の縁までの距離dは、(φ−φ)/2で一定となる。しかし、実際には、距離εが0ではないので、場所によって、距離dが短いところと、長いところとが生じる。距離dの最大値dmaxは、(φ−φ)/2+εになる。距離dの最小値dminは、(φ−φ)/2−εになる。
実験では、1枚の基板に6枚のプリント配線板10を割り付けたものを8枚製造した。それぞれのプリント配線板10には、貫通穴111を4つ設けた。貫通穴111の直径φは、設計上すべて同じとしたが、実際に測定したところ、2.16mm〜2.19mmの間に分布していた。
また、1枚の基板に割り付けた6枚のプリント配線板10を2枚ずつ3つのグループに分け、グループごとに、基板11が露出している部分の直径φを変えた。それぞれのグループ内において、直径φは、設計上同じとしたが、実際に測定したところ、第一のグループでは2.39mm〜2.43mmの間に分布し、第二のグループでは2.59mm〜2.63mmの間に分布し、第三のグループでは2.79mm〜2.83mmの間に分布していた。
また、距離εは、0.00mm〜0.17mmの間に分布していた。
なお、これらの値は、プリント配線板10の写真を撮って拡大し、拡大した写真上で測定した。
図6は、実験の結果をまとめたグラフ図である。
横軸は、(φ−φ)/2を示す。縦軸は、距離εを示す。右肩上がりの破線は、距離dの最小値dminが等しい点を繋いだ線である。左肩上がりの破線は、距離dの最大値dmaxが等しい点を繋いだ線である。
「○」は、はんだ付けが良好であることを示す。「△」及び「×」は、はんだ付け不良を示す。「△」は、図4で説明したように、端子20の周りにはんだが途切れた部分が存在する場合を示す。「×」は、端子20と導体箔12とが接続していない場合を示す。
図7は、実験の結果に基づくはんだ付け不良発生率を示すグラフ図である。
横軸は、距離dを示す。縦軸は、はんだ付け不良発生率を示す。
破線81は、横軸の距離dとして、距離dの最小値dminをとった場合を表わす。
点線82は、横軸の距離dとして、距離dの最大値dmaxをとった場合を表わす。
実線83は、横軸の距離dとして、最小値dminと最大値dmaxとの平均をとった場合を表わす。
この結果から、以下のことがわかる。
(1)距離dの最大値dmaxが0.32mmを超えると、はんだ付け不良発生率が増加する。
(2)距離dの最小値dminが0.12mmを下回ると、はんだ付け不良発生率が増加する。
このため、距離dを0.12mm以上0.32mm以下とすれば、はんだ付け不良の発生を抑えることができる。
距離dが大き過ぎるとはんだ付け不良が発生するのは、はんだが届かないからである。しかし、はんだ付け不良は、距離dが小さ過ぎる場合にも発生している。
そこで、貫通穴111に端子20を挿通した後、はんだ付けをする前の状態を撮影した写真を解析したところ、導体箔12に傷がつくと、はんだ付け不良が発生することが判明した。
図8は、導体箔12についた傷121の例を示す図である。
傷121は、抜止め223が導体箔12に当たって、導体箔12を剥がすことにより、発生する。
したがって、抜止め223が通る位置で、貫通穴111の縁から導体箔12の縁までの距離dが大きければ、傷121は発生しない。
貫通穴111が円形である場合、抜止め223が通る位置は一定ではないので、はんだ付け不良の発生を抑えるには、距離dの最小値dminを大きくする必要がある。
実験では、距離dの最小値dminが比較的小さくても、はんだ付け不良とならない場合があったが、これは、距離dが比較的大きい位置を抜止め223が通ったためと考えられる。
このため、はんだ付け不良の発生を確実に抑えるには、実験結果から求めた値よりも距離dの下限を大きくすべきである。
以上の考察より、距離dは、0.20mm以上0.30mm以下であることが好ましい。
以上、説明した構成は、一例であり、他の構成であってもよい。例えば、本質的でない部分の構成を、他の構成で置き換えた構成であってもよい。
基板11の材料は、特に限定しないが、紙フェノール基板に、金型加工により貫通穴111を設けた構成である場合、貫通穴111の内壁が荒いので、本発明の効果が顕著である。
また、プリント配線板10は、片面基板でもよいし、両面基板でもよいし、多層基板でもよいが、貫通穴111の内壁に導体箔12が設けられていない構成である場合、本発明の効果が顕著である。
また、端子20の形状は、上述した例に限らず、抜止めを有するものであればよい。
また、貫通穴111の形状は、円形に限らず、端子20の形状に適合したものであればよい。貫通穴111及び端子20の形状により、抜止めが通る位置が定まる場合、抜止めが通る位置において、貫通穴111の縁から導体箔12の縁までの距離dが、下限以上であればよく、それ以外の位置では、貫通穴111の縁から導体箔12の縁までの距離dが、下限より小さくてもよい。
10 プリント配線板、11 基板、111 貫通穴、12 導体箔、121 傷、13 ソルダレジスト、20 端子、21 電線、211 被覆、212 撚線、22 コネクタ金具、221 被覆保持部、222 撚線保持部、223 抜止め、224 バネ部、30 はんだ、40 回路モジュール、81 破線、82 点線、83 実線。

Claims (4)

  1. 抜止めを有する端子を一方の面から挿通して、他方の面に上記端子の先端が露出する貫通穴を有する基板と、
    上記基板の上記他方の面の上に設けられ、上記他方の面に露出した上記端子の先端をはんだ付けする導体箔とを有し、
    上記貫通穴の縁から所定の距離以内の範囲には、上記導体箔が設けられていない
    ことを特徴とするプリント配線板。
  2. 上記貫通穴の縁から上記導体箔の縁までの距離は、0.2ミリメートル以上0.3ミリメートル以下であることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプリント配線板と、
    抜止めを有し、上記貫通穴に上記一方の面から挿通され、上記他方の面に先端が露出し、上記導体箔にはんだ付けされた端子と
    を有することを特徴とする回路モジュール。
  4. 請求項3に記載の回路モジュールを有することを特徴とする照明器具。
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