JP2014020693A - 空調システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空調対象空間に給気される空気の潜熱処理を行う潜熱処理部と、潜熱処理部により潜熱処理が行われた空気を、空調対象空間に向けて通風させる給気経路20と、給気経路20を通風する空気の顕熱処理を行う顕熱処理部30と、顕熱処理部30によって顕熱処理が行われた空気を、空調対象空間に対して給気する吹出装置50とを備え、顕熱処理部30及び給気手段を、空調対象空間の内部又は空調対象空間の近傍に配置した、空調システム1。
【選択図】図1
Description
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。本実施の形態に係る空調システムは、空調対象空間に対して空調を行う空調システムである。ここで、「空調対象空間」とは、吹出装置の空調対象となる空間のことであり、具体的には、後述する吹出装置前方の空間や、室内全体等を含む概念である。
次に、本発明に係る実施の形態の具体的内容について説明する。まずは、空調システムの構成について説明し、次に、空調システムの全体の構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る空調システム1が搭載された空調対象空間の斜視図である。また、図2は、空調システム1の概略図である。図3は、執務者周辺における空調システム1の概略図である。この図1、図2及び図3に示すように、本実施の形態における空調システム1は、概略的に、潜熱処理部10、給気経路20、吐出口21、顕熱処理部30、熱処理部40、吹出装置50を備えて構成される。以下では、これら空調システム1の各構成要素について説明する。
潜熱処理部10は、空調対象空間に給気される空気の潜熱処理を行う潜熱処理手段である。この潜熱処理部10は、例えば公知のデシカント外調機として形成され、外気を取り込み、それを調湿して後述する給気経路20に送風する。なお、この潜熱処理部10の設置位置は後述する給気経路20に対して調湿した空気を送風することが可能な位置であれば特段限定されない。例えば、当該空調システム1が設置されるビル内の空調室等といった、空調対象空間から隔離された位置に配置するものとしてもよい。
給気経路20は、潜熱処理部10により潜熱処理が行われた空気を、空調対象空間に向けて通風させる給気経路である。この給気経路20はどのような構成を採用しても良く、本実施の形態では、空調対象空間の床下空間部(例えば、OA配線用の床下空間部や床下ダクト)を給気経路20として説明することとするが、これに限られない。すなわち、例えば天井裏や空調対象空間内部を挿通するダクトのような構成を採用しても良い。しかし、例えば、天井裏を挿通するダクトを給気経路20とした場合、執務者の近傍から空気を送風するためには、天井裏から執務者近傍付近までダクトの立ち下げを要するが、このダクトの立ち下げには手間や費用を要する。一方、本実施の形態のように、空調対象空間の床下空間部を給気経路20とした場合、執務者の近傍から空気を送風する際に、上述したダクトの立ち下げを行う必要がなく、より簡易に空調システム1の設置を行うことが可能である。
吐出口21は、給気経路20を通風する空気を、顕熱処理部30を介することなく、空調対象空間に吐出する吐出手段である。具体的には、吐出口21は、空調対象空間の床上面に設けられた円形や方形等の開口である。そして、給気経路20から吐出口21に至るダクトを介して、給気経路20の空気が吐出口21に供給され空調対象空間に吐出される。このような構成を採ることによって、調湿空気が当該ダクトを介して吐出口21から空調対象空間に吐出され、空調対象空間の調湿を行うことが可能である。なお、本実施の形態では、空調対象空間の床下空間部を給気経路20としているため、ダクトは空調対象空間の床板を挿通している。
顕熱処理部30は、給気経路20を通風する空気の顕熱処理を行う顕熱処理手段である。この顕熱処理部30は、例えば公知の空調機として形成され、給気経路20を通風する調湿空気を取り込み、取り込んだ調湿空気を温度調整し、後述する吹出装置50に送風する。
熱処理部40は、顕熱処理部30における熱交換用の冷媒を、空調対象空間の外部で熱処理する熱処理手段である。この熱処理部40は、例えば、顕熱処理部30と共に水熱源ヒートポンプを構成するものであり、顕熱処理部30と冷媒管41を介して接続された冷却塔としてビル屋上等に形成される。そして、熱処理部40と顕熱処理部30の相互間に冷媒管を介して水を循環させることで、熱処理部40で冷却した水を熱源として顕熱処理部30で熱交換を行うことが可能になる。なお、このような水熱源ヒートポンプとしての基本的な処理については、公知の処理を採用することが可能であるため、その詳細な説明を省略する。特に、水熱源ヒートポンプを用いることで、排熱を空調対象空間に排出することなく熱処理を行うことが可能になる。
吹出装置50は、顕熱処理部30によって顕熱処理が行われた空気を空調対象空間に対して給気する給気手段である。ここで、図4は、吹出装置50の斜視図であって、図4(a)はシャッター55全開時の斜視図であり、図4(b)はシャッター55半開時の斜視図である。この図4に示すように、この吹出装置50は、任意の形状からなる筐体51を備えて構成され、この筐体51に、概略的に、吹出口52、ベーン53、シャッター55を備えて構成されている。以下では、図4を参照して、これらの各構成要素について詳細に説明する。なお、以下では、図4におけるX方向を「幅方向」、Y方向を「長さ方向」、Z方向を「高さ方向」と必要に応じて称して説明する。
図4に戻り、吹出口52は、空調対象空間に向けて空気を吹出す吹出手段である。この吹出口52は、筐体51の外面における開口として形成されており、筐体51の外面における任意の位置に設けられる。本実施の形態では、複数の執務者に対して送風が可能となるように、これら複数の執務者の頭部付近の高さにおいて、複数の執務者と対峙する横長状の開口として形成されている。
シャッター55は、吹出口52の有効開口面積を可変させる遮蔽手段である。このシャッター55の具体的な構成については任意の構成を採用することが可能であるが、本実施の形態では、吹出口52と略同一の長さ及び略同一の高さの横長板状体として形成され、吹出口52の側方に形成された図示しないガイド部によって上下に摺動可能となるようにガイドされている。
また、吹出装置50には、図示しない不織布を備えても良い。この不織布は、吹出口52における送風速度の分布を均一化するための均一化手段であり、通風管と吹出口52の相互間において、吹出口52に対して平行に配置された多孔質状の板状体である。具体的には、筐体51と略同一の長さ及び略同一の高さを有する膜状体であり、吹出口52から幅方向に所定距離離れた位置に吹出口52と平行に配置される。ここで、この不織布は、約1μmから約500μmの径を有する細孔がその膜状面全体に均一に分布されている。そして、空調機から通風管を介して送風された空気は、この不織布の細孔を通過することによって膜状体の表面全体に均一に分散され、均一の風速の空気として吹出口52に向けて送風される。なお、不織布の細孔の径はこの値に限定されない。
続いて、本実施の形態に係る空調システム1の全体の構成について説明する。
このように本実施の形態によれば、空調対象空間の内部又は空調対象空間の近傍に配置した顕熱処理部30に対して、潜熱処理が行われた空気を供給することが可能であるため、空調対象空間の内部又は空調対象空間の近傍において潜熱処理を行う必要がなく、空調対象空間の内部又は空調対象空間の近傍においてドレンを発生させることなく空調対象空間に空気を給気することが可能である。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、少なくとも、従来と異なるシステムにより空調対象空間の内部又は空調対象空間の近傍においてドレンを発生させることなく空調対象空間に空気を給気することが可能となっている場合には、本発明の課題は解決されている。
発明の詳細な説明や図面で説明した空調システム1の各部の寸法、形状、比率等は、あくまで例示であり、その他の任意の寸法、形状、比率等とすることができる。また、各部を構成する材料については、金属や樹脂を含む任意の材料を用いることができる。
本実施の形態においては、排熱を冷却塔により処理する水熱源ヒートポンプを採用しているが、少なくとも空調対象空間の内部に排熱を出さないものであればどのようなものでもよく、例えば、排熱の処理に空気熱源ヒートポンプを採用しても構わない。
給気経路20を通風する空気の温度と、前記空調対象空間の温度とは、必ずしも同一としなくてもよい。例えば、給気経路20を通風する空気の温度を、空調対象空間の温度よりも低い温度しても良い。この場合は、吐出口21から空調対象空間に対して冷風を吐出することが可能であり、執務者の足元に冷風を供給できる。また、給気経路20を通風する空気が、吹出装置50から送風する空気の温度と略同一の温度である場合には、顕熱処理部30の顕熱負荷を低減させることが可能である。
吐出手段は、必ずしも設けなくても良い。すなわち、吹出装置50によって、給気経路20の内部の空気を空調対象空間に送風することが出来るため、吐出手段を設けない場合であっても本願の目的は達成される。
給気経路20を通風する空気は、必ずしも空調対象空間の還気と混合しなくてもよい。例えば、顕熱処理部30は、還気口による還気の吸い込みを行わず、給気経路20を通風する空気のみを顕熱処理しても良い。
熱交換用の冷媒の熱処理を、空調対象空間の内部等で行ってもよい。例えば、熱処理部40を空調対象空間の内部に設置し、この熱処理部40により発生した排熱を公知の方法によって外部空間に排出する構成を採っても良い。
本実施の形態においては、吹出装置50はオフィス内における執務者同士を仕切るパーティションと一体として形成されるものとして説明したが、これに限られない。例えば、執務者の足下に筐体51を配置し、執務者の足下に対して送風するものとしても良いし、あるいは、室外に配置されるものであっても良い。また、吹出装置50を構成する各部の具体的な構成は任意であり、各部を適宜省略するものであっても良い。
吐出口21には、例えばスライド式のカバーを設けることとしても良い。このカバーは、吐出口21と略同一の径を有する円形の板状体であって、吐出口21に対して開閉自在に取り付けられている。このことによって、吐出口21からの空気の送風を望む際には、ユーザがカバーを開放することによって吐出口21を介して調湿空気を空調対象空間に対して取り入れることが可能であるし、調湿空気の送風を望まない際には、ユーザがカバーを閉鎖することによって調湿空気を空調対象空間に対して取り入れないことが可能である。
本実施の形態においては、シャッター55は、吹出口52に対して上下に摺動させるものとしたが、これに限定されない。例えば、吹出口52に対して左右にスライドさせるものでも良いし、吹出口52の一部分を遮蔽することが可能な構成であればどのような構成を採用しても構わない。
10 潜熱処理部
20 給気経路
21 吐出口
30 顕熱処理部
40 熱処理部
41 冷媒管
50 吹出装置
51 筐体
52 吹出口
53 ベーン
55 シャッター
Claims (6)
- 空調対象空間に給気される空気の潜熱処理を行う潜熱処理手段と、
前記潜熱処理手段により潜熱処理が行われた空気を、前記空調対象空間に向けて通風させる給気経路と、
前記給気経路を通風する空気の顕熱処理を行う顕熱処理手段と、
前記顕熱処理手段によって顕熱処理が行われた空気を、前記空調対象空間に対して給気する給気手段とを備え、
前記顕熱処理手段及び前記給気手段を、前記空調対象空間の内部又は前記空調対象空間の近傍に配置した、
空調システム。 - 前記潜熱処理手段は、前記給気経路を通風する空気の温度を、前記空調対象空間の温度と略同一とする、
請求項1に記載の空調システム。 - 前記給気経路を通風する空気を、前記顕熱処理手段を介することなく、前記空調対象空間に吐出する吐出手段を備える、
請求項1又は2に記載の空調システム。 - 前記顕熱処理手段は、前記給気経路を通風する空気を前記空調対象空間の還気と混合し、当該混合した空気を顕熱処理する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の空調システム。 - 前記顕熱処理手段における熱交換用の冷媒を、前記空調対象空間の外部で熱処理する熱処理手段を備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載の空調システム。 - 前記給気経路を、前記空調対象空間の床下に敷設した、
請求項1から5のいずれか一項に記載の空調システム。
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