JP2014020008A - ユニット式建物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】四隅に立設される柱の上端部同士および下端部同士を、それぞれ仕口12a〜12d(22a〜22d)を介して天井梁13a〜13d(23a〜23d)および床梁により連結する直方体状の建物ユニット10A,10B,20を複数組み合わせてなる建物本体を備えたユニット式建物において、水平方向に隣接する建物ユニット10B,20同士が、互いの近接する前記仕口12d,22a同士を雁行させて配置された場合、当該雁行する仕口12d,22a同士が、その上面を水平方向に覆う形状からなるシアプレート30によって接続されるようにした。
【選択図】図2
Description
このようなユニット式建物では、外部から水平方向に荷重(水平力)が加わったとしても、当該水平力が接続部材を介してユニット式建物全体に水平に伝達されるため、かかる水平力に対する耐力や剛性を高めることができるようになっている。
なお、各建物ユニットには、一対の長辺天井梁と一対の短辺天井梁とで形成された天井フレームに、剛性向上のための水平ブレースを取り付ける場合がある。
このようなユニット式建物では、通常の建物ユニットと異長建物ユニットとを組み合わせることによって、同一サイズの建物ユニットのみの組み合わせでは実現が困難な建物本体の形状を形成することができ、建物本体の形状に様々なバリエーションを持たせることができるようになっている。
従って、雁行して配置された仕口同士は、各々の仕口が水平方向に対向する梁部分に接続されるため、これら仕口と梁との接続部分には、外部から水平力が加わった場合に、当該水平力を仕口と梁との接続部分を介してユニット式建物全体に水平に伝達させるための控え梁等の補助部材や補強フレーム等の補強部材を配設する必要があった。
しかも、上述のように水平力を分散させて伝達させる場合、分散された水平力が各々通過する梁に関し、それぞれ分けて設計して構造計算するため、当該構造計算が煩雑(例えば、構造計算ツールの整備が必要)となり、結果的にユニット式建物としての設計のバリエーション(すなわち、使用する建物ユニットにおけるサイズ差のバリエーション)に制限が必要となる。
複数の前記建物ユニット10(10A,10B),20…のうち、水平方向に隣接する建物ユニット(例えば、通常の建物ユニット10Bと異長建物ユニット20)同士が、互いに近接する前記仕口(例えば、仕口12d,22a)同士を雁行させて配置された場合、
前記雁行する仕口12d,22a同士が、当該仕口12d,22a同士の上面を水平方向に覆う形状からなるシアプレート30(31〜35)によって接続されることを特徴とする。
従って、このような建物本体6において、外部から水平方向に荷重(水平力)が加わったとしても、当該雁行して配置された仕口12d,22a間がシアプレート30によって接続されるので、水平力が加わることに起因して仕口12d,22a間に生じるねじれや曲げを抑制することができ、かかる水平力をシアプレート30を介して隣接する建物ユニット10B,20間で確実に伝達できる。すなわち、このような水平力をユニット式建物1全体に水平に伝達することができるため、ユニット式建物1の当該水平力に対する耐力や剛性を確保することができる。
よって、雁行して配置された仕口12d,22a同士が接続される部分に、従来のような水平力をユニット式建物1全体に水平に伝達させるための控え梁等の補助部材や補強フレーム等の補強部材を配設する必要をなくすことができ、これら補助部材や補強部材が不要になる分、従来よりも部材コストを低減できる。
このように、水平方向に隣接する建物ユニット10B,20同士が、互いの近接する雁行して配置された仕口12d,22a同士を、シアプレート30を介して接続することで強固に連結されるので、外部から水平力が加わったとしても、当該水平力がシアプレート30を介してユニット式建物1全体に水平に伝達されるため、従来のように、水平力が分散して伝達されることを回避でき、水平力が各々通過する梁(例えば、天井梁13a,13c、23a,23c)に関し、それぞれ分けて設計したり構造計算したりすることなく、他の水平方向に向けて同一線上に配置された仕口12c,22b間、12a,22b間、12d,22c間等の接続部分と同様に設計したり構造計算したりできる。つまり、ユニット式建物1の設計ルールを簡素化し、構造計算を簡略化することができるので、建物本体6を構成する際に組み合わされる複数の建物ユニット10(10A,10B),20…の配置を自由にレイアウトでき、ユニット式建物1の設計(すなわち、建物本体6を構成する建物ユニット10(10A,10B),20…のサイズ差のバリエーション)における制限を緩和して自由度を増すことができる。
かくして、本発明では、補助部材や補強部材を必要とすることなく、雁行して配置された建物ユニット(例えば、建物ユニット10B,20)間の水平力に対する耐力や剛性を確保することができ、且つ、構造計算を簡略化して設計の自由度を向上させることができるユニット式建物1を提供することができる。
しかも、建物ユニット10(10A,10B),20は、四隅に柱11a〜11d(20a〜20d)が配設されているので、当該建物ユニット10(10A,10B),20自体の耐力や剛性の低下を防止(すなわち、建物ユニット10(10A,10B),20自体の強度の低下を防止)できるだけでなく、上部に他の建物ユニット10(10A,10B),20…を積層させる場合に、これら建物ユニット10(10A,10B),20…を確実に支持することができる利点も有している。
前記雁行する仕口12d,22a同士のうち、一方の仕口22aが、他方の仕口12dに連結された梁(例えば、短辺天井梁13d)に当接するように配置された場合、
前記シアプレート30が、
前記仕口12d,22a同士の上面を水平方向に覆う水平部30aと、
前記水平部30aに対して垂直に配設され、前記一方の仕口22aが当接するように配置された梁(短辺天井梁13d)の上下に延在して当該梁(短辺天井梁13d)の内側面側を覆う垂直部30bと、を有する形状からなることを特徴とする。
従って、建物本体6において、外部から水平方向に荷重(水平力)が加わったとしても、当該雁行して配置された仕口12d,22a間が水平部30aと垂直部30bとを備えたシアプレート30によって強固に接続されるので、水平力が加わることに起因して仕口12d,22a間に生じるねじれや曲げを確実に抑制することができ、かかる水平力をシアプレート30を介して隣接する建物ユニット10B,20間でより一層確実に伝達できるため、ユニット式建物1の当該水平力に対する耐力や剛性を向上することができる。
前記建物本体6を構成する複数の前記建物ユニット10(10A,10B),20…には、
規定寸法に基づいて形成された通常の建物ユニット10(10A,10B)と、
前記通常の建物ユニット10(10A,10B)に比して水平方向の寸法が異なって形成された異長建物ユニット20と、が含まれていることを特徴とする。
前記建物本体6は、水平方向に隣接する前記複数の前記建物ユニット10(10A,10B)、20…のうち、対向して隣り合う建物ユニット同士(例えば、通常の建物ユニット10A,10A同士)を離して配置することによって形成された離し置き部を有するとともに、当該離し置き部を介して配置した建物ユニット10A,10A同士を連結梁50で連結して構成されており、
前記離し置き部を介して配置された一方の建物ユニット10Aと水平方向に隣接し、且つ、当接するように配置された建物ユニット(例えば、異長建物ユニット20)と、
当該離し置き部を介して離れて配置された他方の建物ユニット10Aと、
が互いに近接する仕口同士(例えば、仕口12c,22b同士)を、雁行させて配置された場合、
前記シアプレート36(37)が、当該雁行する仕口12c,22b同士および前記連結梁50の当該仕口12c,22b同士と近接する部位の上面を水平方向に覆う形状からなることを特徴とする。
従って、これら建物ユニット10Aと異長建物ユニット20間において確実に水平力を伝達することができるので、離し置き部の離し置き間隔を広げた場合でも、ねじれ等を抑制することができ、ユニット式建物1全体の剛性を確保した構造とすることができる。
前記建物本体6には、互いに近接する前記仕口同士(例えば、仕口12dと仕口22a)を雁行させて配置された建物ユニット(例えば、異長建物ユニット20と、通常の建物ユニット10B)の各前記梁(天井梁13a〜13d(23a〜23d)および床梁14a〜14d(24a〜24d))のうち、一方の建物ユニット(例えば、異長建物ユニット20)における当該雁行する仕口22aに連結した梁(例えば、長辺天井梁23a)が、他方の建物ユニット(例えば、通常の建物ユニット10B)における当該雁行する仕口12dに連結した梁(例えば、長辺天井梁13a)に対し、これら雁行する仕口12d,22a同士の雁行量分、建物本体6内方に配置されることによって段部7が形成されており、
前記建物本体6は、当該建物本体6の上部に屋根5を取り付けるための屋根取付手段を備えており、
前記屋根取付手段は、
前記建物本体6の上部側を構成する前記複数の建物ユニット10(10A,10B),20…の天井側に配置される各前記梁(天井梁13a〜13d,23a〜23d)の上面側に設けられ、前記屋根5を支持する支持部42と、
前記段部7に配置され、前記天井側に配置される各前記梁(天井梁13a〜13d,23a〜23d)のうち、当該段部7を構成する梁(例えば、天井梁23a)の側方から建物本体6外方に向かって水平方向に前記雁行量分、突出して設けられることで、前記他方の建物ユニット10Bにおける前記雁行する仕口12dに連結した天井側に配置される梁(長辺天井梁13a)と水平方向において同一線上に位置する跳ね出し部41と、を有し、
前記跳ね出し部41は、前記支持部42…のうち、前記段部7に配置される支持部42を保持することを特徴とする。
換言すれば、建物本体6は、水平方向に隣接する一方および他方の建物ユニット20,10B同士を接続するための仕口22aおよび仕口12dが雁行して配置されているため、これら仕口12d,22a同士を介して隣接する一方および他方の建物ユニット20,10Bにおける各々の長辺天井梁23a,13aが、水平方向に向けた同一線上に配置されていない。
また、このように段部7を有する建物本体6は、当該建物本体6の上部に屋根5を取り付けるための屋根取付手段を備えている。
前記建物本体6は、前記上部に取り付けられる前記屋根5との間に小屋梁43a〜43dを備えており、
前記屋根取付手段は、
前記支持部42…のうち、上面側に前記小屋梁43a〜43dが設けられた前記天井側に配置される梁(天井梁13a〜13d,23a〜23d)に位置する支持部42を、当該小屋梁43a〜43dの上面に配設し、
前記段部7を構成する梁(例えば、長辺天井梁23a,長辺床梁24a)のうち、天井側に配置される梁(長辺天井梁23a)の上面側に前記小屋梁(例えば、43a)が配設される場合、当該小屋梁43aを、前記段部7を構成する天井側の梁(長辺天井梁23a)の側方から建物本体6外方に向かって水平方向に前記雁行量分、突出して設けることにより前記跳ね出し部41として機能させるとともに、
当該跳ね出し部41として機能させる前記小屋梁43aによって、前記支持部42…のうち、前記段部7に配置される支持部42を保持することを特徴とする。
図1は、本実施形態に係るユニット式建物1を示す全体斜視図であり、図2は、図1のユニット式建物1を上面視して示す平面図であり、図3は、図1のユニット式建物1を構築する建物ユニット10(20)の基本構成を示す斜視図である。
かかる建物本体6は、複数の建物ユニットが組み合わされて構築される。すなわち、建物本体6の下階部3および上階部4は、それぞれ図3に示すように、四隅に立設される柱11a〜11d(21a〜21d)と、これら柱11a〜11d(21a〜21d)の上端部同士および下端部同士をそれぞれ仕口12(12a〜12d(22(22a〜22d))を介して連結する各四本の天井梁13a〜13d(23a〜23d)および床梁14a〜14d(24a〜24d)とを有する直方体状の建物ユニット10(20)を複数組み合わせて構成されている。
さらに、一方の長辺天井梁13a(23a)と他方の長辺天井梁13c(23c)との間には、中間梁15(25)を中心としてその周囲(左右)に複数の天井小梁13e(23e)…が、当該長辺天井梁13a(23a),13c(23c)の長辺方向に所定の間隔をあけて架設されている。加えて、各建物ユニット10(20)の天井フレーム13(23)には、剛性向上のための水平ブレース16(26)が取り付けられている。
なお、これら複数の天井小梁13e(23e)…の下面には、図示省略する板部材が固定されることによって天井面(図示省略)が形成されている。
以上説明したように構成される建物ユニット10(20)は工場にて製造された後、建築現場に搬送される。
なお、建物ユニット10(20)の構造は、寸法(サイズ)が異なる場合においてもほぼ同様に構成されるため、ここでは、後述する通常の建物ユニット10と異長建物ユニット20とを、便宜上、同一の図を用いて説明するが、実際上、これら通常の建物ユニット10と異長建物ユニット20とでは、後述するように短辺側の寸法が異なっている。
なお、図2では便宜上、各建物ユニット10,20の天井梁側のみを示すため、説明もこれを援用して天井梁側のみとする。
つまり、異長建物ユニット20の短辺天井梁23bと対向する通常の建物ユニット10Bの短辺天井梁13dにおける一方(建物本体外方)側の仕口12dと、当該異長建物ユニット20の仕口22aとが雁行するようにして、これら異長建物ユニット20と通常の建物ユニット10Bとが配置されている。
本実施形態の場合、異長建物ユニット20の仕口22aと、通常の建物ユニット10Bの仕口12dとの雁行量が大きく設定されている(すなわち、雁行する仕口12dと仕口22aとが離れて配置される)ため、異長建物ユニット20の仕口22aは、通常の建物ユニット10Bの短辺天井梁13dに当接した状態で配置されている。
換言すれば、建物本体6は、水平方向に隣接する一方および他方の建物ユニット20,10B同士を接続するための仕口22aおよび12dが雁行して配置されているため、当該仕口12d,22a同士を介して隣接する一方および他方の建物ユニット20,10Bにおける各々の天井梁23a,13aが、水平方向に向けた同一線上に配置されていない。
具体的に、シアプレート30には接続対称となる仕口(この場合、仕口12d,22a)に対する位置決め用のガイドピン(図示省略)が所定部位に突設されており、対応する仕口12d,22a側には当該ガイドピンに応じたガイド孔(図示省略)が穿設されている。そして、シアプレート30は仕口12d,22aのガイド孔にガイドピンを挿入させることで、当該仕口12d,22aに対する取付位置を容易に決めることができ、この後、ボルトやナット等の接続部材を用いて仕口12d,22aに固定されるようになっている。
従って、図6に示すように、本実施形態の建物本体6において、外部から水平方向に荷重(水平力)が加わったとしても、当該雁行して配置された仕口12d,22a間がシアプレート30によって接続されるので、水平力が加わることに起因して仕口12d,22a間に生じるねじれや曲げを抑制することができ、かかる水平力をシアプレート30を介して異長建物ユニット20の天井梁23aから隣接する通常の建物ユニット10Bの天井梁13aへと確実に伝達できるようになっている。すなわち、このような水平力をユニット式建物1全体に水平に伝達することができるため、ユニット式建物1の当該水平力に対する耐力や剛性を確保することができるようになっている。
このとき、シアプレート30の垂直部30bが覆うように当接する短辺天井梁13dの内側面側には、当該短辺天井梁13dの上下に延在して、その内側面側(この場合、下階部3側の短辺天井梁13dの内側面側と、上階部4側の短辺床梁14dの内側面側と)を覆う補強カバー17が設けられていても良い。これにより、シアプレート30の垂直部30bを当該内側面側に対して、より確実に当接させることができる。
従って、建物本体6において、外部から水平方向に荷重(水平力)が加わったとしても、当該雁行して配置された仕口12d,22a間が水平部30aと垂直部30bとを備えたシアプレート30によって強固に接続されるので、水平力が加わることに起因して仕口12d,22a間に生じるねじれや曲げを確実に抑制することができ、かかる水平力をシアプレート30を介して隣接する建物ユニット10B,20間でより一層確実に伝達できるため、ユニット式建物1の当該水平力に対する耐力や剛性を向上することができるようになっている。
図7は、図1のユニット式建物1における屋根5の取り付け部分を拡大して示す縦断面図であり、図8は、図1のユニット式建物1に適用される異長建物ユニット20の天井フレーム23を概略的に示す構成図である。
支持部42は、建物本体6の上部側を構成する複数の建物ユニット10A,10B,20…における天井フレーム13,23(具体的には、各天井梁13a〜13d,23a〜23d)の上面側に設けられ、屋根5を支持する。
また、跳ね出し部41は、各天井梁13a〜13d,23a〜23dの上面側に設けられる支持部42…のうち、段部7に配置される支持部42を保持するようになっている。
すなわち、例えば図7および図8との対応部分に同一符号を付した図9および図10に示すように、ユニット式建物1において、建物本体6がその上部に取り付けられる屋根5との間に小屋梁43a〜43dからなる小屋パネル43を備えていても良い。
また、図10に示す小屋パネル43は、建物本体6における段部7を構成する異長建物ユニット20に対応した寸法(サイズ)で形成された場合の小屋パネルであるが、他の通常の建物ユニット10(10A,10B)の上部に設けられる小屋パネルは、周知の通り、当該通常の建物ユニット10(10A,10B)に対応した寸法(サイズ)で形成されるものとし、説明上、図10と同一の符号を援用する。
よって、雁行して配置された仕口12d,22a同士が接続される部分に、従来のような水平力をユニット式建物1全体に水平に伝達させるための控え梁等の補助部材や補強フレーム等の補強部材を配設する必要をなくすことができ、これら補助部材や補強部材が不要になる分、従来に比べて部材コストを低減できる。
従って、建物本体6において、外部から水平方向に荷重(水平力)が加わったとしても、当該雁行して配置された仕口12d,22a間が水平部30aと垂直部30bとを備えたシアプレート30によって強固に接続されるので、水平力が加わることに起因して仕口12d,22a間に生じるねじれや曲げを確実に抑制することができ、かかる水平力をシアプレート30を介して隣接する建物ユニット10B,20間でより一層確実に伝達できるため、ユニット式建物1の当該水平力に対する耐力や剛性を向上することができる。
このように、通常の建物ユニット10(10A,10B)と異長建物ユニット20とを自由に組み合わせて建物本体6を構築することができるので、同一寸法の建物ユニット10(10A,10B),20のみが複数組み合わされて建物本体6を形成する場合に比べて、建物本体6を構成する各種建物ユニットのレイアウト(建物本体6の形状)の自由度を増すことができ、ユニット式建物1の設計に様々なバリエーションを持たせることができる。
ここで図16に示す仕口12c,22b同士は、一方の仕口22bが他方の仕口12cよりも図16紙面における下方(すなわち、離し置き部側)に雁行するように位置するため、当該位置における連結梁50を介在して雁行する状態となる。
これに対し、図17に示す仕口12c,22b同士は、一方の仕口22bが他方の仕口12cと対向する位置か、またはこれよりも図16紙面における上方(すなわち、離し置き部とは反対側)に雁行するように位置するため、上述の図16のように連結梁50を介在することなく雁行する状態となる。
従って、これら建物ユニット10Aと異長建物ユニット20間において確実に水平力を伝達することができるので、離し置き部の離し置き間隔を広げた場合でも、ねじれ等を抑制することができ、ユニット式建物1全体の剛性を確保した構造とすることができる。
2…基礎
3…下階部
4…上階部
5…屋根
6…建物本体
7…段部
10(10A,10B)…通常の建物ユニット
11a〜11d,21a〜21d…柱
12a〜12d,22a〜22d…仕口
13a〜13d,23a〜23d…天井梁
14a〜14d,24a〜24d…床梁
20…異長建物ユニット
30〜37…シアプレート
30a…水平部
30b…垂直部
41…跳ね出し部
42…支持部
43…小屋パネル
43a〜43d…小屋梁
50…連結梁
Claims (6)
- 四隅に立設される柱と、これら柱の上端部同士および下端部同士をそれぞれ仕口を介して連結する梁とを有する直方体状の建物ユニットを複数組み合わせてなる建物本体を備え、当該建物本体が、隣接する前記建物ユニットの互いに近接する前記仕口同士を接続することによって構築されるユニット式建物であって、
複数の前記建物ユニットのうち、水平方向に隣接する建物ユニット同士が、互いに近接する前記仕口同士を雁行させて配置された場合、
前記雁行する仕口同士が、当該仕口同士の上面を水平方向に覆う形状からなるシアプレートによって接続されることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1に記載のユニット式建物において、
前記雁行する仕口同士のうち、一方の仕口が、他方の仕口に連結された梁に当接するように配置された場合、
前記シアプレートが、
前記仕口同士の上面を水平方向に覆う水平部と、
前記水平部に対して垂直に配設され、前記一方の仕口が当接するように配置された梁の上下に延在して当該梁の内側面側を覆う垂直部と、を有する形状からなることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1または2に記載のユニット式建物において、
前記建物本体を構成する複数の前記建物ユニットには、
規定寸法に基づいて形成された通常の建物ユニットと、
前記通常の建物ユニットに比して水平方向の寸法が異なって形成された異長建物ユニットと、が含まれていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のユニット式建物において、
前記建物本体は、水平方向に隣接する前記複数の前記建物ユニットのうち、対向して隣り合う建物ユニット同士を離して配置することによって形成された離し置き部を有するとともに、当該離し置き部を介して配置した建物ユニット同士を連結梁で連結して構成されており、
前記離し置き部を介して配置された一方の建物ユニットと水平方向に隣接し、且つ、当接するように配置された建物ユニットと、
当該離し置き部を介して離れて配置された他方の建物ユニットと、
が互いに近接する仕口同士を、雁行させて配置された場合、
前記シアプレートが、当該雁行する仕口同士および前記連結梁の当該仕口同士と近接する部位の上面を水平方向に覆う形状からなることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のユニット式建物において、
前記建物本体には、互いに近接する前記仕口同士を雁行させて配置された建物ユニットの各前記梁のうち、一方の建物ユニットにおける当該雁行する仕口に連結した梁が、他方の建物ユニットにおける当該雁行する仕口に連結した梁に対し、これら雁行する仕口同士の雁行量分、建物本体内方に配置されることによって段部が形成されており、
前記建物本体は、当該建物本体の上部に屋根を取り付けるための屋根取付手段を備えており、
前記屋根取付手段は、
前記建物本体の上部側を構成する前記複数の建物ユニットの天井側に配置される各前記梁の上面側に設けられ、前記屋根を支持する支持部と、
前記段部に配置され、前記天井側に配置される各前記梁のうち、当該段部を構成する梁の側方から建物本体外方に向かって水平方向に前記雁行量分、突出して設けられることで、前記他方の建物ユニットにおける前記雁行する仕口に連結した天井側に配置される梁と水平方向において同一線上に位置する跳ね出し部と、を有し、
前記跳ね出し部は、前記支持部のうち、前記段部に配置される支持部を保持することを特徴とするユニット式建物。 - 請求項5に記載のユニット式建物において、
前記建物本体は、前記上部に取り付けられる前記屋根との間に小屋梁を備えており、
前記屋根取付手段は、
前記支持部のうち、上面側に前記小屋梁が設けられた前記天井側に配置される梁に位置する支持部を、当該小屋梁の上面に配設し、
前記段部を構成する梁のうち、天井側に配置される梁の上面側に前記小屋梁が配設される場合、当該小屋梁を、前記段部を構成する天井側の梁の側方から建物本体外方に向かって水平方向に前記雁行量分、突出して設けることにより前記跳ね出し部として機能させるとともに、
当該跳ね出し部として機能させる前記小屋梁によって、前記支持部のうち、前記段部に配置される支持部を保持することを特徴とするユニット式建物。
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