JP2014017919A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、簡単な構成でモータケースから引き出されたリード線を安全に保持し得る構造を提供することを目的とする。
【解決手段】 有蓋・有底の筒状モータケースを、軸線方向に分割された蓋部を有する第1ケーシングと底部を有する第2ケーシングから構成すると共に、両ケーシングのそれぞれの開口部に複数の固定片を周方向に分離して設け、これら両ケーシングをそれぞれの固定片間を締結具にて締結することにより連結する構成とし、モータケース内の回路基板から引き出されたリード線をモータケースの適所から貫通して外部に導出すると共に、隣り合う2つの固定片の間より引き出し、この引き出されたリード線を結束具にて結束して当該結束具を2つの固定片の一方に止着する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冷凍・冷蔵ショーケースや冷蔵庫等に使用されるファン用モータとして好適なブラシレスモータ等の回転電機に関する。
オープンショーケース等の冷凍・冷蔵ショーケースは、例えば、特開平10−019446号公報(特許文献1)に見られるように、ショーケース本体の底部に冷却器やファンが配置される機械室を設けると共に、その上部に、多段に商品陳列棚を配列した前面開放型の陳列室を設け、冷却器で得た冷気をファンにて循環ダクトに通風し、陳列室の上部より前面開放面に冷気エアカーテンを吹き出し、商品陳列棚に陳列した商品を保冷するようになっている。
このようなショーケースにおいて、冷気循環用のファンでは、特に温度差により結露が発生しやすい環境に配置されるため、ファン用羽根を回転させるモータに対しては防水構造を備える必要がある。このため、従来では、例えば特開平10−304640号公報(特許文献2)に見られるように、モータのケースを2分割構成とし、分割されたケーシングの合わせ面にOリングなどのシール手段を介在させたり、或いは、特開2008−259370号公報(特許文献3)に示されるように、一方のケーシング内周面と他方のケーシング外周面との隙間に全周にわたってシール材を挟み込ませてシールすることが行われている。また、上記特許公報には、モータより外部に導出するリード線に対する防水手段も記載され、ケースに設けたリード線の引き出し口にグロメットを装着し、このグロメットを通してリード線を引き出すようにしている。
特開平10−019446号公報 特開平10−304640号公報 特開2008−259370号公報
ところで、上記したショーケースにおいて、冷気循環のためのファンは、特許文献1に示されているように、本体の底部の機械室に配置されるが、この種ショーケースでは、より多くの商品を陳列するために商品陳列棚が占める容積を極力大きくすることが望まれる傾向にあり、これに合わせて機械室の容積が縮小され、特許文献1に見られるように、ファンを傾斜した状態で設置する等の工夫が必要とされている。
しかしながら、機械室にファンを設置する場合には、特にモータより引き出されたリード線をファン用羽根の回転に影響しない領域に引き回す必要があるため、狭小化する機械室での配線作業が煩雑になる不都合がある。加えて、ショーケースの長期にわたる使用により、特にモータの振動等によりリード線の引き回し状態が変化することがあり、最悪の場合、回転負荷によりリード線の破損を伴う危険もある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構成でモータケースから引き出されたリード線を安全に保持し得る構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の回転電機にあっては、有蓋・有底の筒状モータケースの内部に、シャフト及びマグネットを有するロータと、このロータに対し同心状に配設されステータコアにコイルを巻装してなるステータと、コイルへの通電を制御する制御回路を構成した回路基板とを備え、ケーシングの底部及び蓋部のそれぞれの中心部に配置した軸受によりロータのシャフトを支持するようにし、
モータケースを、軸線方向に分割された蓋部を有する第1ケーシングと底部を有する第2ケーシングから構成すると共に、両ケーシングのそれぞれの合わせ面である開口部に、互いに対向するよう配置された複数の固定片を周方向に分離して設け、これら両ケーシングをそれぞれの固定片間を締結具にて締結することにより連結し、
回路基板から引き出されたリード線をモータケースの適所から貫通して外部に導出すると共に、隣り合う2つの固定片の間より引き出し、この引き出されたリード線を結束具にて結束して当該結束具を2つの固定片の一方に止着する。
このような回転電機において、第1,第2ケーシングの固定片をそれぞれ3個以上設け、これらを周方向にほぼ均等に配置するのがよく、特に、複数の固定片にそれぞれ、両ケーシングを締着する締結具のための締結用孔と、この筒状ケースの取付のための取付用孔とを形成することが望ましい。加えて、複数の固定片において隣り合う2つの固定片の一方に、締結用孔及び取付用孔以外に、結束具の止着用孔を設けることができる。そして、結束具として、基部にねじ挿通孔を有する結束バンドから構成し、この結束バンドのねじ挿通孔に通したねじを一方の固定片の止着用孔に締着するようにすればよい。
また、上記した回転電機において、リード線を、モータケースにおける隣り合う2つの固定片の間に対応する位置に貫設したリードブッシュを通して外部に引き出すようにするのがよく、特に、リードブッシュは第2ケーシングの底部もしくは側部に貫設されているいることが望まれる。
上述した本発明による回転電機にあっては、筒状モータケースを構成する第1,第2ケーシングのそれぞれに両者を結合するための複数の固定片を周方向に分離して設け、この固定片を利用して、モータケースより導出されたリード線を結束する結束具を止着するように構成したため、モータケースより引き出されたリード線に外部より力が加わってもリード線の引き出し部分にストレスが加わることがないだけでなく、リード線を両ケーシングの結合部分で拘束できるため、例えば第1ケーシングの蓋部より導出されたシャフトに連結された回転負荷の回転に対してリード線が邪魔になることがなく、回転負荷を安全に回転させることができるものである。このため、結束具から延びるリード線の引き回しは回転負荷に影響されず比較的自由に行え、しかも長期の使用に際しても、モータの振動などによるリード線の引き回し状態が変化することはない。
本発明の第1実施形態による回転電機を示す切断右側面図である。 図1の回転電機の下面図である。 図1の回転電機の斜視図である。 本発明の第2実施形態による回転電機を示す切断左側面図である。 図4の回転電機の下面図である。 図4の回転電機の斜視図である。
本発明に係る回転電機の実施形態につき、以下図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による回転電機の内部構成を示したものであり、図2及び図3はそれぞれ回転電機の下面及び外観形状を示したものである。回転電機の外筐をなすモータケース10は有蓋・有底の筒状に形成され、モータケース10を軸方向のほぼ中央位置で2分割する形で、蓋部12aを有する第1ケーシング12と、底部14aを有する第2ケーシング14とから構成されている。これらケーシング12・14は例えばアルミダイカストにより形成されている。
第1ケーシング12は、円形の蓋部12aとこの蓋部12aの周縁より軸方向下方に垂下した円筒状の側部12bとにより下面が開口したカップ状に構成され、蓋部12aの中央部に上方に膨出して内部に第1ケーシング12内に開口する凹部を形成した軸受保持ボス部12cが形成され、側部12bの下部に段付の環状肉厚部12dとその先端部の環状嵌合部12eが設けられている。また、第2ケーシング14は、円形の底部14aとこの底部14aの周縁より軸方向上方に延出した円筒状の側部14bとにより上面が開口したカップ状に構成され、底部14aの中央部に下方に膨出して内部に第2ケーシング14内に開口する凹部を形成した軸受保持ボス部14cが形成され、側部14bの上部に段付の環状径大部14dが設けられている。そして、両ケーシング12・14は、第1ケーシング12の環状嵌合部12eを第2ケーシング14の環状径大部14dに嵌め込むことにより連結され、環状径大部14dの上端面が環状肉厚部12dの下面に当接することにより両ケーシング12・14が軸方向に位置決めされる。
図2及び図3に示すように、第1・第2ケーシング12・14には、それぞれの合わせ面である開口部の周縁に、それぞれ径方向外側に突出する複数個(具体例では4個)の固定片12d1・12d2・12d3・12d4・14d1・14d2・14d3・14d4が設けられ、これら固定片12d1〜12d4・14d1〜14d4は互いに軸線方向に対向すると共に、周方向に分離して配置されている。第1ケーシング12の固定片12d1〜12d4は環状肉厚部12dの位置に設けられ、第2ケーシング14の固定片14d1〜14d4は環状径大部14dの位置に設けられ、第1ケーシング12の環状嵌合部12eを第2ケーシング14の環状径大部14dに嵌め込んだ時には、第1ケーシング12の固定片12d1〜12d4と第2ケーシング14の固定片14d1〜14d4とが軸方向に重ね合わされるようになる。
ここで、図2では、第1ケーシング12の固定片12d1〜12d4は第2ケーシング14の固定片14d1〜14d4に重ね合わされるため、図示されないが、便宜上、固定片14d1〜14d4の位置に存在するものとして表している。この図2よりわかるように、4個の固定片14d1(12d1)〜14d4(12d4)のうち、後部右側に位置する特定の固定片14d4(12d4)は他の固定片14d1(12d1)〜14d3(12d3)とは異なり、周方向長さが長く設定されており、他の固定片14d1(12d1)〜14d3(12d3)にケース締結用の締結用孔16と当該ケースの取付もしくはケースへの他の部材の取付のための取付用孔17とが形成されているのに対して、特定の固定片14d4(12d4)には締結用孔16及び取付用孔17以外に、後述する拘束バンドを止着するための止着用孔(図示せず)が後部寄り、つまり後部左側の固定片14d3(12d3)に隣接する側に形成されている。
第1ケーシング12の各固定片12d1〜12d4における締結用孔16はそれぞれねじ孔で、第2ケーシング14の各固定片14d1〜14d4における締結用孔16はそれぞれねじ挿通孔となっており、各固定片14d1〜14d4の各ねじ挿通孔に通したねじ19を各固定片12d1〜12d4のねじ孔に螺通することにより固定片12d1〜12d4・14d1〜14d4間が締着され、両ケーシング12・14が締結される。また、各固定片12d1〜12d4・14d1〜14d4における取付用孔はねじ挿通孔とされ、第2ケーシング14における特定の固定片14d4の止着用孔はねじ孔とされている。
図2から明らかなように、4個の固定片14d1(12d1)〜14d4(12d4)における締結用孔16は周方向等間隔つまり90度毎に配置され、両ケーシング12・14を周方向において均等な締着力で結合できるようになっている。また、4個の固定片14d1(12d1)〜14d4(12d4)における取付用孔17も周方向等間隔つまり90度毎に配置されている。
図1に示すように、モータケース10内には、インナーロータタイプのモータを構成するステータ20及びロータ30が配設されている。ステータ20は、多数枚の磁性鋼板を積層してなり環状のバックコア部から径方向内方に突出させた複数の突極部を周方向に等配した構成の環状のステータコア22と、このステータコア22の外周面及び各突極部の端面を除く周面を覆ったインシュレータ24と、各突極部にインシュレータ24を介して巻回された3相のコイル26とにより構成されている。インシュレータ24は例えばステータコア22に一体に成形されるインサート成形体からなり、各突極部の周面をボビン状に被覆すると共に、これら突極部のボビン状被覆部をその外周位置で環状に連結する構成になっている。インシュレータ24の下部周壁の適所には基板保持用の複数の爪片24aとその近傍に配置された押さえ片24bとが下方に向けて突設されており、これが周方向にほぼ均等に配置されている。ステータ20はステータコア22の外周面を第1ケーシング12の側部12bの内面に嵌合して固定され、ステータコア22より下側に位置するコイル部分やインシュレータ部分は第2ケーシング14内部に収容されている。ステータコア22の第1ケーシング12に対する具体的な固定手段としては、接着剤を用いてもよく、或いは圧入や焼き嵌めによって行ってもよい。なお、上記インシュレータ24は、ステータコア22に一体の成形品である必要はなく、ステータコア22に対して軸方向両側から嵌合して覆う形態のものであってもよい。
ステータ20の内側に配置されたロータ30は、シャフト32と、シャフト32の中腹のローレット加工部分に例えば圧入により嵌着されたアルミニウム製のロータコア34と、このロータコア34の外周に嵌合されて接着固定された円筒状のロータマグネット36とにより構成されている。このロータマグネット36は例えばフェライトプラスチックマグネットからなり、内周上部の複数箇所の位置に位置決め突片36aが一体成形され、この突片36aにロータコア34の端面を当接させて両者の軸方向位置合わせが行われる。
シャフト32の上部は、Dカットが施された出力軸部32aとなっており、第1ケーシング12の軸受保持ボス部12cの底壁中央部の開口12c1よりケース外に導出され、シャフト32の出力軸部32aより下側の部分が軸受保持ボス部12cの凹部に保持された上部軸受38Xより回転自在に保持されている。シャフト32の下端部は、第2ケーシング14の軸受保持ボス部14cの凹部に保持された下部軸受38Yにより回転自在に保持され、これによりロータ30がモータケース10に回転自在に支持される。軸受保持ボス部14cの凹部の底部にはウェーブワッシャ39が介挿されており、軸受38X,38Yに対する予圧を付与している。
ステータ20の直下には、前述したインシュレータ24の爪片24a及び押さえ片24bを利用して取り付けられたドーナツ状の回路基板40が配置されている。すなわち、回路基板40は、その上面をインシュレータ24の押さえ片24bを当接させた状態で、爪片24aの先端爪を回路基板40の周縁下面に係止させることにより取り付けられている。この回路基板40には、外部からのAC電源をDC電源に変換する変換回路やDC電源を3相のコイルに供給するドライバ回路、外部からの制御信号に応じてコイルの駆動を制御する制御回路等が搭載されている。これら回路を構成する電子部品は回路基板40の主に下面に実装され、発熱を伴うパワー素子42以外は図示を省略してある。ステータ20の3相コイル26のコイル端子もこの回路基板40に接続されている。第2ケーシング14の底部14aの上面には、パワー素子42に対応する位置にこのパワー素子42に近接する高さまで突出した突起部14eが一体に設けられている。そして、突起部14eとパワー素子42との間には多少厚みのある放熱シート43が介在され、パワー素子42の熱を放熱シート43を通して突起部14eに伝熱し、第2ケーシング14a全域より円滑に放熱できるようにしている。回路基板40の後部下面には、基板側コネクタ44が装着され、これに外部装置に接続されるリード側コネクタ45が抜き差し自在に接続される。第2ケーシング14aの内側には、回路基板40に対応して絶縁シート46が配置され、ケーシング14aに対する絶縁が図られている。
第2ケーシング14の側部14bにおける後部位置、つまり後部の固定片14d3・14d4間に対応する位置はフラットな壁面とされ、この位置に横方向に長い角孔が設けられ、この角穴に合成ゴム製のリードブッシュ50が気密に嵌着されている。このリードブッシュ50には、リード側コネクタ45に接続された複数本のリード線52が気密に貫通し、リードブッシュ50より外部に引き出されている。より詳細には、このリードブッシュ50を貫通するリード線52は、2本のAC電源ラインに接続されたものと数本の制御信号ラインに接続されたものからなり、これら複数本のリード線52が横方向に配列され、リードブッシュ50に個々に気密貫通している。
図2より明らかなように、第2ケーシング14のリードブッシュ50より外部に引き出された複数のリード線52は横方向に配列されるため、このままの状態では、リード線52が比較的大きな空間を占有することになり、モータケース10を収容する空間が狭小である場合には、リード線の収納が煩雑になる。これに対して、本実施形態では、リードブッシュ50より引き出された複数のリード線52が拘束具となる結束バンド54により束ねられ、さらにこの結束バンド54が隣接する固定片14d4にねじ56により止着されている。このような構成であれば、リードブッシュ50より外部に引き出された複数のリード線52は1つに束ねられるため、その占有空間が最小限となり、しかも、束ねられたリード線52が結束バンド54を用いて固定片14d4に止められるため、狭小空間においてもリード線52の引き回しが容易になるだけでなく、リード線52の引き回しによるストレスがリードブッシュ50の位置に集中することが抑制される。
なお、上記実施形態の回転電機が、オープンショーケース等における冷気循環用ファンの駆動モータとして用いられる場合は、モータケース10より導出したシャフト32の出力軸部32aにプロペラが連結されると共に、プロペラの周囲を覆うシュラウドがモータケース10における各固定片12d1(14d1)〜12d4(14d4)の取付用孔17を利用して取り付けられる。当該モータはシュラウドを介して、或いはシュラウドと共に取付用孔を利用して機器に取り付けられる。このような冷気循環用のファン用モータにあっては、使用環境上、防水性が要求されるが、上述した実施形態のものでは、モータケース10を構成する第1,第2ケーシング12,14がそれぞれの合わせ面で気密に嵌合しており、シャフト32の一部が導出する第1ケーシング12の軸受保持ボス部12cの開口12c1にあってはシャフト32との間に微少ギャップを維持して毛細管シールを形成しているため、防水性が確保されている。
図4は、本発明の第2実施形態による回転電機の内部構成を示したものであり、図5及び図6はそれぞれ回転電機の下面及び外観形状を示したものである。この実施形態に示すものは、第1の実施形態に比較し、有蓋・有底の筒状モータケース110を構成する2分割の第1・第2ケーシング112・114のうち、第2ケーシング114の軸長を押さえて薄型化を実現したものである。なお、モータケース110を軸方向に2分割する蓋部112aを有する第1ケーシング112と、底部114aを有する第2ケーシング114は例えばアルミダイカストにより形成されている。
第1ケーシング112は、円形の蓋部112aとこの蓋部112aの周縁より軸方向下方に垂下した円筒状の側部112bとにより下面が開口したカップ状に構成され、蓋部112aの中央部に上方に膨出して内部に第1ケーシング112内に開口する凹部を形成した軸受保持ボス部112cが形成され、側部112bの下部に段付の環状肉厚部112dとその先端部の環状嵌合部112eが設けられている。また、第2ケーシング114は、円形の底部114aとこの底部114aの周縁より軸方向上方に延出した円筒状の側部114bとにより上面が開口したカップ状に構成され、底部114aの中央部に下方に膨出して内部に第2ケーシング114内に開口する凹部を形成した軸受保持ボス部114cが形成され、側部114bの上部に段付の環状径大部114dが設けられている。第2ケーシング114の側部114bは、第1実施形態のものに比しその軸線方向の長さが最小限に設定されている。そして、両ケーシング112・114は、第1ケーシング112の環状嵌合部112eを第2ケーシング114の環状径大部114dに嵌め込むことにより連結され、環状径大部114dの上端面が環状肉厚部112dの下面に当接することにより両ケーシング112・114が軸方向に位置決めされる。
図5及び図6に示すように、第1・第2ケーシング112・114には、それぞれの合わせ面である開口部の周縁に、それぞれ径方向外側に突出する複数個(具体例では4個)の固定片112d1・112d2・112d3・112d4・114d1・114d2・114d3・114d4が設けられ、これら固定片112d1〜112d4・114d1〜114d4は互いに軸線方向に対向すると共に、周方向に分離して配置されている。第1ケーシング112の固定片112d1〜112d4は環状肉厚部112dの位置に設けられ、第2ケーシング114の固定片114d1〜114d4は環状径大部114dの位置に設けられ、第1ケーシング112の環状嵌合部112eを第2ケーシング114の環状径大部14dに嵌め込んだ時には、第1ケーシング112の固定片112d1〜112d4と第2ケーシング114の固定片114d1〜114d4とが軸方向に重ね合わされるようになる。
ここで、図5では、第1ケーシング112の固定片112d1〜112d4は第2ケーシング114の固定片114d1〜114d4に重ね合わされるため、図示されないが、便宜上、固定片114d1〜114d4の位置に存在するものとして表している。この図5よりわかるように、4個の固定片114d1(112d1)〜114d4(112d4)のうち、後部右側に位置する特定の固定片114d4(112d4)は他の固定片114d1(112d1)〜114d3(112d3)とは異なり、周方向長さが長く設定されており、他の固定片114d1(112d1)〜114d3(112d3)にケース締結用の締結用孔116と当該ケースの取付のための取付用孔117とが形成されているのに対して、特定の固定片114d4には締結用孔116及び取付用孔117以外に、後述する拘束バンドを止着するための止着用孔(図示せず)が後部寄り、つまり後部左側の固定片114d3(112d3)に隣接する側に形成されている。なお、特定の固定片112d4には固定片114d4の止着用孔に対応してねじ挿通孔118が形成されている。
第1ケーシング112の各固定片112d1〜112d4における締結用孔116はそれぞれねじ孔で、第2ケーシング114の各固定片114d1〜114d4における締結用孔116はそれぞれねじ挿通孔となっており、各固定片114d1〜114d4の各ねじ挿通孔に通したねじ119を各固定片112d1〜112d4のねじ孔に螺通することにより固定片112d1〜112d4・114d1〜114d4間が締着され、両ケーシング112・114が締結される。各固定片112d1〜112d4・114d1〜114d4における取付用孔はねじ挿通孔とされ、第2ケーシング114における特定の固定片114d4の止着用孔はねじ孔とされている。
図5から明らかなように、4個の固定片114d1(112d1)〜114d4(112d4)における締結用孔116は周方向等間隔つまり90度毎に配置され、両ケーシング112・114を周方向において均等な締着力で結合できるようになっている。また、4個の固定片114d1(112d1)〜114d4(112d4)における取付用孔117も周方向等間隔つまり90度毎に配置されている。
図4に示すように、モータケース110内には、インナーロータタイプのモータを構成するステータ120及びロータ130が配設されている。ステータ120は、第1実施形態の場合と同様に、複数の突極部を周方向に等配した環状のステータコア122と、ステータコア122に一体成形されたインシュレータ124と、各突極部にインシュレータ24を介して巻回された3相のコイル126とにより構成されている。ステータ120はステータコア122の外周面を第1ケーシング112の側部112bの内面に嵌合して固定され、ステータコア122より下側に位置するコイル部分やインシュレータ部分は第2ケーシング114内部に収容されている。
ステータ120の内側に配置されたロータ130は、シャフト132と、シャフト132の中腹のローレット加工部分に例えば圧入により嵌着されたアルミニウム製のロータコア134と、このロータコア134の外周に嵌合されて接着固定された円筒状のロータマグネット136とにより構成されている。シャフト132の上部は、Dカットが施された出力軸部132aとなっており、第1ケーシング112の軸受保持ボス部112cの底壁中央部の開口112c1よりケース外に導出され、シャフト132の出力軸部132aより下側の部分が軸受保持ボス部112cの凹部に保持された上部軸受138Xより回転自在に保持されている。シャフト132の下端部は、第2ケーシング114の軸受保持ボス部114cの凹部に保持された下部軸受138Yにより回転自在に保持され、これによりロータ130がモータケース110に回転自在に支持される。
ステータ120の直下には、インシュレータ124の爪片124a及び押さえ片124bを利用して取り付けられたドーナツ状の回路基板140が配置されている。この回路基板140には、外部からのAC電源をDC電源に変換する変換回路やDC電源を3相のコイルに供給するドライバ回路、外部からの制御信号に応じてコイルの駆動を制御する制御回路等が搭載されている。これら回路を構成する電子部品は回路基板140の主に下面に実装され、発熱を伴うパワー素子142以外は図示を省略してある。ステータ120の3相コイル126のコイル端子もこの回路基板140に接続されている。パワー素子142の下面には、第2ケーシング114の底部114aとの間に多少厚みのある放熱シート143が介在され、パワー素子142の熱を放熱シート143を通して第2ケーシング114aに伝熱しその全域より円滑に放熱できるようにしている。回路基板140の後部下面には、基板側コネクタ144が装着され、これに外部装置に接続されるリード側コネクタ145が抜き差し自在に接続される。第2ケーシング114aの内側には、回路基板140に対応して絶縁シート146が配置されている。
第2ケーシング114の底部114aにおける後部位置、つまり後部の固定片114d3・114d4の間に対応する底部114aであって前記基板側コネクタ144の下方の位置に横方向には長い角孔が設けられ、この角穴に合成ゴム製のリードブッシュ150が気密に嵌着されている。このリードブッシュ150には、リード側コネクタ145に接続された複数本のリード線152が気密に貫通し、リードブッシュ150より外部(下方)に引き出されている。このように、本実施形態では、モータの薄型化を実現するために、第2ケーシング114の軸方向高さを最小限とし、第1実施形態ではケーシング14の側部14bにリードブッシュ50を設けていたのに対し、第2ケーシング114の底部114aにリードブッシュ150を設けるようにしている。
図5に示すように、リードブッシュ150より引き出された複数のリード線152は拘束具となる結束バンド154により束ねられ、さらにこの結束バンド154が隣接する固定片114d4にねじ156により止着されている。リードブッシュ150より外部に引き出された複数のリード線152は1つに束ねられるため、その占有空間が最小限となり、しかも、束ねられたリード線152が結束バンド154を用いて固定片114d4に止められるため、狭小空間においてもリード線152の引き回しが容易になるだけでなく、リード線152の引き回しによるストレスがリードブッシュ150の位置に集中することが抑制される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、第1・第2ケーシングを締結するための固定片の数は4個に限るものではなく、複数であればよく、固定片のうち少なくとも1つに止着用孔を設けるようにすればよい。また、各固定片に締結用孔と取付用孔とをそれぞれ設ける必要はなく、第1・第2ケーシングを締結する締結用孔のみとし、締結のために使用するねじを用いてモータへの部材の取付やモータ自身の取付を行うようにしてもよい。
本発明による回転電機は、冷凍・冷蔵ショーケースや冷蔵庫等に使用されるファン用モータとして好適であるが、これに限らず、2分割構成のモータケースを有するモータ全般に適用可能である。
10・110 モータケース
12・112 第1ケーシング
14・114 第2ケーシング
12d1〜12d4・14d1〜14d4・112d1〜112d4・114d1〜114d4 固定片
16・116 締結用孔
17・117 取付用孔
20・120 ステータ
30・130 ロータ
40・140 回路基板
50・150 リードブッシュ
52・152 リード線
54・154 結束バンド

Claims (7)

  1. 有蓋・有底の筒状モータケースの内部に、シャフト及びマグネットを有するロータと、該ロータに対し同心状に配設されステータコアにコイルを巻装してなるステータと、前記コイルへの通電を制御する制御回路を構成した回路基板とを備え、前記ケーシングの底部及び蓋部のそれぞれの中心部に配置した軸受により前記ロータのシャフトを支持してなる回転電機において、
    前記モータケースは、軸線方向に分割された蓋部を有する第1ケーシングと底部を有する第2ケーシングからなり、該両ケーシングのそれぞれの合わせ面である開口部には、互いに対向するよう配置されそれぞれ径方向外側に突出した複数の固定片が周方向に分離して設けられ、これら両ケーシングはそれぞれの固定片間を締結具にて締結することにより連結されており、
    前記回路基板から引き出されたリード線は前記モータケースの適所を貫通して外部に導出されると共に、隣り合う2つの固定片の間より引き出されており、該引き出されたリード線は結束具にて結束され、該結束具が前記2つの固定片の一方に止着されていることを特徴とする回転電機。
  2. 第1,第2ケーシングの固定片はそれぞれ3個以上設けられ、これらが周方向にほぼ均等に配置されている請求項1に記載の回転電機。
  3. 複数の固定片にはそれぞれ、両ケーシングを締着する締結具のための締結用孔と、当該筒状ケースの取付のための取付用孔とが形成されている請求項2に記載の回転電機。
  4. 複数の固定片において前記隣り合う2つの固定片の一方には、前記締結用孔及び前記取付用孔以外に、結束具の止着用孔が設けられている請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記結束具は、基部にねじ挿通孔を有する結束バンドからなり、該結束バンドのねじ挿通孔に通したねじを前記一方の固定片の止着用孔に締着するようにした請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記リード線は、前記モータケースにおける前記隣り合う2つの固定片の間に対応する位置に貫設したリードブッシュを通して外部に引き出されている請求項1に記載の回転電機。
  7. 前記リードブッシュは、第2ケーシングの底部もしくは側部に貫設されている請求項6に記載の回転電機。
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