JP2014015850A - ロータリ圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転軸の副軸部が変形又は拡径することがなく、給油パイプの成形加工が容易で、回転軸の給油孔から抜け落ち難い給油機構を備えたロータリ圧縮機を得ること。
【解決手段】給油機構は、給油縦孔の内径より大きい内径で回転軸の下部の副軸部に形成された嵌合縦孔と、外径が前記嵌合縦孔の内径とスキマバメとなる寸法に形成され、外周部上側に設けられた突起部を含む外径が前記嵌合縦孔の内径とシマリバメとなる寸法に形成され、上部が前記嵌合縦孔に圧入され、前記回転軸の副軸部より変形しやすい給油パイプと、鋼板により細長板状に形成され、横幅が前記給油パイプの内径及び前記給油縦孔の内径よりも狭く、捩り加工され、前記給油縦孔に隙間を有して挿入される羽根部と、前記羽根部より幅広に形成され前記嵌合縦孔の下方へ突出した給油パイプの下部に圧入固定された端部とを有するポンプ羽根と、を備える。
【選択図】図7
【解決手段】給油機構は、給油縦孔の内径より大きい内径で回転軸の下部の副軸部に形成された嵌合縦孔と、外径が前記嵌合縦孔の内径とスキマバメとなる寸法に形成され、外周部上側に設けられた突起部を含む外径が前記嵌合縦孔の内径とシマリバメとなる寸法に形成され、上部が前記嵌合縦孔に圧入され、前記回転軸の副軸部より変形しやすい給油パイプと、鋼板により細長板状に形成され、横幅が前記給油パイプの内径及び前記給油縦孔の内径よりも狭く、捩り加工され、前記給油縦孔に隙間を有して挿入される羽根部と、前記羽根部より幅広に形成され前記嵌合縦孔の下方へ突出した給油パイプの下部に圧入固定された端部とを有するポンプ羽根と、を備える。
【選択図】図7
Description
本発明は、例えば、空気調和機に使用されるロータリ圧縮機に関する。
従来、底部がオイル溜をなした容器と、この容器内において、前記オイル溜上に設けられた圧縮機構部と、この圧縮機構部を貫通して前記容器内に垂直に配置されると共に、中心部を通る給油孔を有する回転軸と、この回転軸の給油孔内に設けられ、前記回転軸の回転に伴って前記オイル溜内のオイルを吸い上げて前記圧縮機構部へ供給するためのオイルポンプ部材と、前記回転軸の給油孔下端部に挿入されて前記オイルポンプ部材の下方部分を受け入れる基端部と、前記オイル溜内のオイル中に開口した先端部とを有するポンプケース(給油パイプ)とを備え、前記ポンプケースは、半径方向に弾性変形可能な略円筒状の金属体よりなり、金属板ばね材を巻き加工することによって形成され、回転軸の給油孔へのポンプケースの圧入工程を回避できる圧縮機が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の技術によれば、ポンプケース(給油パイプ)の成形加工が難しい上に、ポンプケースが回転軸の給油孔から抜け落ち易く、又、巻き加工したポンプケースの板材の突合せ部に隙間が形成され、この隙間から冷媒ガスが回転軸の給油孔内に浸入し、給油不良が起こり易い、という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回転軸の下部の、給油パイプが嵌合される副軸部が変形又は拡径することがなく、給油パイプの成形加工が容易な給油機構を備えたロータリ圧縮機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、上部に冷媒の吐出部が設けられ下部に冷媒の吸入部が設けられ下部に潤滑油が貯留される密閉された縦置きの圧縮機筐体と、該圧縮機筐体の下部に配置され、前記吸入部から吸入した冷媒を圧縮して前記吐出部から吐出する圧縮部と、前記圧縮機筐体の上部に配置され、回転軸を介して前記圧縮部を駆動するモータと、前記圧縮機筐体の下部に貯留された潤滑油を前記回転軸の軸方向に設けられた給油縦孔及び径方向に設けられ前記給油縦孔を前記圧縮部に連通させる給油横孔を通して前記圧縮部の摺動部分に供給する給油機構と、を備えるロータリ圧縮機において、前記給油機構は、前記給油縦孔の内径より大きい内径で前記回転軸の下部の副軸部に形成された嵌合縦孔と、下端に吸入口を有し上端が開口し、外径が前記嵌合縦孔の内径とスキマバメとなる寸法に形成され、外周部上側に設けられた突起部を含む外径が前記嵌合縦孔の内径とシマリバメとなる寸法に形成され、上部が前記嵌合縦孔に圧入され、前記回転軸の副軸部より変形しやすい給油パイプと、鋼板により細長板状に形成され、横幅が前記給油パイプの内径及び前記給油縦孔の内径よりも狭く、捩り加工され、前記給油縦孔に隙間を有して挿入される羽根部と、前記羽根部より幅広に形成され前記嵌合縦孔の下方へ突出した給油パイプの下部に圧入固定された端部とを有するポンプ羽根と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、給油パイプが嵌合されても回転軸の副軸部が変形又は拡径せず、回転軸の摺動抵抗が増大することはなく、給油パイプの成形加工が容易である、という効果を奏する。
以下に、本発明に係るロータリ圧縮機の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明に係るロータリ圧縮機の実施例を示す縦断面図であり、図2は、実施例の第1、第2の圧縮部の上から見た横断面図である。
図1に示すように、実施例のロータリ圧縮機1は、密閉された縦置き円筒状の圧縮機筐体10の下部に配置された圧縮部12と、圧縮機筐体10の上部に配置され、回転軸15を介して圧縮部12を駆動するモータ11と、を備えている。
モータ11のステータ111は、円筒状に形成され、圧縮機筐体10の内周面に焼きばめされて固定されている。モータ11のロータ112は、円筒状のステータ111の内部に配置され、モータ11と圧縮部12とを機械的に接続する回転軸15に焼きばめされて固定されている。
圧縮部12は、第1の圧縮部12Sと、第1の圧縮部12Sと並列に配置され第1の圧縮部12Sの上側に積層された第2の圧縮部12Tと、を備えている。図2に示すように、第1、第2の圧縮部12S、12Tは、第1、第2側方張出し部122S、122Tに、放射状に第1、第2吸入孔135S、135T、第1、第2ベーン溝128S、128Tが設けられた環状の第1、第2シリンダ121S、121Tを備えている。
図2に示すように、第1、第2シリンダ121S、121Tには、モータ11の回転軸15と同心に、円形の第1、第2シリンダ内壁123S、123Tが形成されている。第1、第2シリンダ内壁123S、123T内には、シリンダ内径よりも小さい外径の第1、第2環状ピストン125S、125Tが夫々配置され、第1、第2シリンダ内壁123S、123Tと、第1、第2環状ピストン125S、125Tとの間に、冷媒ガスを吸入し圧縮して吐出する第1、第2作動室130S、130Tが形成される。
第1、第2シリンダ121S、121Tには、第1、第2シリンダ内壁123S、123Tから径方向に、シリンダ高さ全域に亘る第1、第2ベーン溝128S、128Tが形成され、第1、第2ベーン溝128S、128T内に、夫々平板状の第1、第2ベーン127S、127Tが、摺動自在に嵌合されている。
図2に示すように、第1、第2ベーン溝128S、128Tの奥部には、第1、第2シリンダ121S、121Tの外周部から第1、第2ベーン溝128S、128Tに連通するように第1、第2スプリング穴124S、124Tが形成されている。第1、第2スプリング穴124S、124Tには、第1、第2ベーン127S、127Tの背面を押圧するベーンスプリング(図示せず)が挿入されている。ロータリ圧縮機1の起動時は、このベーンスプリングの反発力により、第1、第2ベーン127S、127Tが、第1、第2ベーン溝128S、128T内から第1、第2作動室130S、130T内に突出し、その先端が、第1、第2環状ピストン125S、125Tの外周面に当接し、第1、第2ベーン127S、127Tにより、第1、第2作動室130S、130Tが、第1、第2吸入室131S、131Tと、第1、第2圧縮室133S、133Tとに区画される。
また、第1、第2シリンダ121S、121Tには、第1、第2ベーン溝128S、128Tの奥部と圧縮機筐体10内とを、図1に示す開口部Rで連通して圧縮機筐体10内の圧縮された冷媒ガスを導入し、第1、第2ベーン127S、127Tに、冷媒ガスの圧力により背圧をかける第1、第2圧力導入路129S、129Tが形成されている。
第1、第2シリンダ121S、121Tには、第1、第2吸入室131S、131Tに外部から冷媒を吸入するために、第1、第2吸入室131S、131Tと外部とを連通させる第1、第2吸入孔135S、135Tが設けられている。
また、図1に示すように、第1シリンダ121Sと第2シリンダ121Tの間には、中間仕切板140が配置され、第1シリンダ121Sの第1作動室130Sと第2シリンダ121Tの第2作動室130Tとを区画、閉塞している。第1シリンダ121Sの下端部には、下端板160Sが配置され、第1シリンダ121Sの第1作動室130Sを閉塞している。また、第2シリンダ121Tの上端部には、上端板160Tが配置され、第2シリンダ121Tの第2作動室130Tを閉塞している。
下端板160Sには、副軸受部161Sが形成され、副軸受部161Sに、回転軸15の副軸部151が回転自在に支持されている。上端板160Tには、主軸受部161Tが形成され、主軸受部161Tに、回転軸15の主軸部153が回転自在に支持されている。
回転軸15は、互いに180°位相をずらして偏心させた第1偏心部152Sと第2偏心部152Tとを備え、第1偏心部152Sは、第1の圧縮部12Sの第1環状ピストン125Sに回転自在に嵌合し、第2偏心部152Tは、第2の圧縮部12Tの第2環状ピストン125Tに回転自在に嵌合している。
回転軸15が回転すると、第1、第2環状ピストン125S、125Tが、第1、第2シリンダ内壁123S、123Tに沿って第1、第2シリンダ121S、121T内を図2の反時計回りに公転し、これに追随して第1、第2ベーン127S、127Tが往復運動する。この第1、第2環状ピストン125S、125T及び第1、第2ベーン127S、127Tの運動により、第1、第2吸入室131S、131T及び第1、第2圧縮室133S、133Tの容積が連続的に変化し、圧縮部12は、連続的に冷媒ガスを吸入し圧縮して吐出する。
図1に示すように、下端板160Sの下側には、下マフラーカバー170Sが配置され、下端板160Sとの間に下マフラー室180Sを形成している。そして、第1の圧縮部12Sは、下マフラー室180Sに開口している。すなわち、下端板160Sの第1ベーン127S近傍には、第1シリンダ121Sの第1圧縮室133Sと下マフラー室180Sとを連通する第1吐出孔190S(図2参照)が設けられ、第1吐出孔190Sには、圧縮された冷媒ガスの逆流を防止する第1吐出弁200Sが配置されている。
下マフラー室180Sは、環状に形成された1つの室であり、第1の圧縮部12Sの吐出側を、下端板160S、第1シリンダ121S、中間仕切板140、第2シリンダ121T及び上端板160Tを貫通する冷媒通路136(図2参照)を通して上マフラー室180T内に連通させる連通路の一部である。下マフラー室180Sは、吐出冷媒ガスの圧力脈動を低減させる。また、第1吐出弁200Sに重ねて、第1吐出弁200Sの撓み開弁量を制限するための第1吐出弁押さえ201Sが、第1吐出弁200Sとともにリベットにより固定されている。第1吐出孔190S、第1吐出弁200S及び第1吐出弁押さえ201Sは、下端板160Sの吐出弁部を構成している。
図1に示すように、上端板160Tの上側には、上マフラーカバー170Tが配置され、上端板160Tとの間に上マフラー室180Tを形成している。上端板160Tの第2ベーン127T近傍には、第2シリンダ121Tの第2圧縮室133Tと上マフラー室180Tとを連通する第2吐出孔190T(図2参照)が設けられ、第2吐出孔190Tには、圧縮された冷媒ガスの逆流を防止する第2吐出弁200Tが配置されている。また、第2吐出弁200Tに重ねて、第2吐出弁200Tの撓み開弁量を制限するための第2吐出弁押さえ201Tが、第2吐出弁200Tとともにリベットにより固定されている。上マフラー室180Tは、吐出冷媒の圧力脈動を低減させる。第2吐出孔190T、第2吐出弁200T及び第2吐出弁押さえ201Tは、上端板160Tの吐出弁部を構成している。
第1シリンダ121S、下端板160S、下マフラーカバー170S、第2シリンダ121T、上端板160T、上マフラーカバー170T及び中間仕切板140は、複数の通しボルト175等により一体に締結されている。通しボルト175等により一体に締結された圧縮部12のうち、上端板160Tの外周部が、圧縮機筐体10にスポット溶接により固着され、圧縮部12を圧縮機筐体10に固定している。
円筒状の圧縮機筐体10の外周壁には、軸方向に離間して下部から順に、第1、第2貫通孔101、102が、第1、第2吸入管104、105を通すために設けられている。また、圧縮機筐体10の外側部には、独立した円筒状の密閉容器からなるアキュムレータ25が、アキュムホルダー252及びアキュムバンド253により保持されている。
アキュムレータ25の天部中心には、冷凍サイクルの蒸発器に接続するシステム接続管255が接続され、アキュムレータ25の底部に設けられた底部貫通孔257には、一端がアキュムレータ25の内部上方まで延設され、他端が、第1、第2吸入管104、105の他端に接続される第1、第2低圧連絡管31S、31Tが接続されている。
冷凍サイクルの低圧冷媒をアキュムレータ25を介して第1、第2の圧縮部12S、12Tに導く第1、第2低圧連絡管31S、31Tは、吸入部としての第1、第2吸入管104、105を介して第1、第2シリンダ121S、121Tの第1、第2吸入孔135S、135T(図2参照)に接続されている。すなわち、第1、第2吸入孔135S、135Tは、冷凍サイクルの蒸発器に並列に接続されている。
圧縮機筐体10の天部には、冷凍サイクルと接続し高圧冷媒ガスを冷凍サイクルの凝縮器側に吐出する吐出部としての吐出管107が接続されている。すなわち、第1、第2吐出孔190S、190Tは、冷凍サイクルの凝縮器に接続されている。
圧縮機筐体10内には、およそ第2シリンダ121Tの高さまで潤滑油が封入されている。また、潤滑油は、回転軸15の下部に挿入された羽根ポンプ157(図5、図7参照)により、回転軸15の下端部に取付けられた給油パイプ16から吸上げられ、圧縮部12を循環し、摺動部品の潤滑を行なうと共に、圧縮部12の微小隙間のシールをしている。
次に、図3〜図7を参照して実施例のロータリ圧縮機1の特徴的な構成である給油機構について説明する。図3は、実施例の回転軸の下部の一部断面図であり、図4は、実施例1の給油パイプを示す縦断面図であり、図5は、実施例1の給油パイプにポンプ羽根の下部を嵌合させた状態を示す断面図であり、図6は、図5のA−A線に沿う断面図であり、図7は、実施例の給油機構を示す縦断面図である。
図3及び図7に示すように、回転軸15には、軸方向に下部から順に、嵌合縦孔155b及び給油縦孔155が設けられ、給油縦孔155を圧縮部12(図1参照)に連通させ給油縦孔155から圧縮部12の摺動部分に潤滑油を供給する複数の給油横孔156が径方向に設けられている。嵌合縦孔155bは、給油縦孔155の内径φE1より大きい内径φE2に形成されている。
図5及び図7に示すように、ポンプ羽根157は、鋼板製であり、羽根部157aと、羽根部157aより少し幅広に形成された一方の端部157b及び他方の端部157cとを有している。羽根部157aは、捩り加工されて180°捩られた形状となっている。
実施例1の給油パイプ16の材質としては、通常、銅やアルミニウム等の、回転軸15やポンプ羽根157の材質より柔らかい材質を用いるが、変形しやすい薄い肉厚の鋼パイプを用いてもよい。図4及び図6に示すように、実施例1の給油パイプ16は、下端に吸込口16aを有し、上端は開口し、外周部上側に、高さ0.02〜0.10mmの一つの突起部16bが設けられている。突起16bは、給油パイプ16の内側からのプレス加工により形成することができる。また、図3に示すように、嵌合縦孔155bの下端部には、幅K≧0.2mm、角度α=20°〜45°の面取りがなされている。
次に、実施例1の給油機構159を構成する部材の寸法関係と組立方法について説明する。まず、ポンプ羽根157の一方の端部157bを給油パイプ16内下部まで圧入し固定する。このとき、図5及び図6に示すように、ポンプ羽根157の一方の端部157bは、給油パイプ16の突起部16bが設けられた位置から周方向に90°ずれた(回転した)位置に圧接されている。一方の端部157bの横幅H1は、給油パイプ16の内径φD1とシマリバメとなる寸法(H1>φD1:圧入する寸法関係)となっていて、給油パイプ16の下部は、変形、拡径される。給油パイプ16の上部(上側)は、ポンプ羽根157の一方の端部157bが圧入されるときに変形、拡径されるが、端部157bが通過した後は、弾性により元に戻る。
次に、ポンプ羽根157の他方の端部157c及び羽根部157aを回転軸15の給油縦孔155に挿入し、給油パイプ16の上部を嵌合縦孔155b(図3参照)に圧入、嵌合して給油パイプ16を回転軸15に固定する。このとき、嵌合縦孔155bの下端部には、幅K≧0.2mm、角度α=20°〜45°の面取りがなされているので、突起部16bが、嵌合縦孔155bの下端部に引っ掛ることはなく、給油パイプ16をスムーズに嵌合縦孔155b内に挿入することができる。
給油パイプ16の下部は、嵌合縦孔155bの下方へ突出している。従って、ポンプ羽根157の一方の端部157bの圧入により変形、拡径された給油パイプ16の下部は、回転軸15の嵌合縦孔155bの外にある。
給油パイプ16の外径φD2は、嵌合縦孔155bの内径φE2とスキマバメとなる寸法(φD2<φE2:圧入しない寸法関係)とされている。また、給油パイプ16の突起部16b先端における外径φD3(突起部16bを含む給油パイプ16の外径)は、嵌合縦孔155bの内径φE2とシマリマバメとなる寸法(φD3>φE2:圧入する寸法関係)とされている。
ポンプ羽根157の他方の端部157cの横幅H1及び羽根部157aの横幅H2は、回転軸15の給油縦孔155の内径φE1より小さい寸法(H1<φE1、H2<φE1)となっていて、ポンプ羽根157の他方の端部157c及び羽根部157aと給油縦孔155との間には隙間がある上に、給油パイプ16は変形しやすく、また、ポンプ羽根157の一方の端部157bが、給油パイプ16の突起部16bが設けられた位置から周方向に90°ずれた(回転した)位置に圧接されているので、圧入により、給油パイプ16の突起部16bを設けた部分が変形、縮径され、副軸部151が変形、拡径されることはなく、回転軸15の摺動抵抗が増大することはない。
以上説明した、給油パイプ16、ポンプ羽根157、給油縦孔155及び給油横孔156等を含む給油機構159により、圧縮機筐体10の下部に貯留された潤滑油は、給油パイプ16から汲み上げられ、副軸部151、圧縮部12及び主軸部153等を潤滑する。
実施例1の給油機構159は、回転軸15の副軸部151が変形又は拡径せず、回転軸15の摺動抵抗が増大することはなく、また、給油パイプ16に突起部16bを設けるだけなので、成形加工が容易である。また、給油パイプ16は、嵌合縦孔155bに圧入されるので、嵌合縦孔155bから抜け落ち難い。また、給油パイプ16はパイプであり、板材を巻き加工したものではなく、板材の突合せ部に発生する隙間は発生しない。また、給油パイプ16の外径φD2は、嵌合縦孔155bの内径φE2とスキマバメとなる寸法(φD2<φE2)とされているので、給油パイプ16の圧入時に、給油パイプ16の外周部が削られて金属屑が発生することはない。さらに、給油パイプ16の外周部及び嵌合縦孔155bの内周部の面加工精度は荒くてもよく、加工コストを抑えることができる。
図8は、実施例2の給油パイプを示す図6と同様の図である。図8に示すように、実施例2の給油パイプ17には、外周部上側の互いに180°離隔した位置に、高さ0.02〜0.10mmの二つの突起部17bが設けられている。
ポンプ羽根157の一方の端部157bの横幅H1は、給油パイプ17の内径φD1とシマリバメとなる寸法(H1>φD1:圧入する寸法関係)となっていて、ポンプ羽根157の一方の端部157bを、突起部17bの位置から90°回転させて、給油パイプ17内下部まで圧入固定する。
給油パイプ17の外径φD2は、嵌合縦孔155bの内径φE2とスキマバメとなる寸法(φD2<φE2:圧入しない寸法関係)とされている。また、給油パイプ17の突起部17b先端における外径φD3(突起部17bを含む給油パイプ17の外径)は、嵌合縦孔155bの内径φE2とシマリマバメとなる寸法(φD3>φE2:圧入する寸法関係)とされている。
給油パイプ17は変形しやすく、また、ポンプ羽根157の一方の端部157bが、給油パイプ17の突起部17bが設けられた位置から周方向に90°ずれた(回転した)位置に圧接されているので、嵌合縦孔155bへの圧入により、給油パイプ17の突起部17bを設けた部分が変形、縮径され、副軸部151が変形、拡径されることはなく、回転軸15の摺動抵抗が増大することはない。
図9は、実施例3の給油パイプを示す図6と同様の図である。図9に示すように、実施例3の給油パイプ18には、外周部上側の互いに120°離隔した位置に、高さ0.02〜0.10mmの三つの突起部18bが設けられている。
ポンプ羽根157の一方の端部157bの横幅H1は、給油パイプ18の内径φD1とシマリバメとなる寸法(H1>φD1:圧入する寸法関係)となっていて、ポンプ羽根157の一方の端部157bを、突起部18bの周方向位置からずらし、給油パイプ16内下部まで圧入固定する。
給油パイプ18の外径φD2は、嵌合縦孔155bの内径φE2とスキマバメとなる寸法(φD2<φE2:圧入しない寸法関係)とされている。また、給油パイプ18の突起部18b先端における外径φD3(突起部18bを含む給油パイプ18の外径)は、嵌合縦孔155bの内径φE2とシマリマバメとなる寸法(φD3>φE2:圧入する寸法関係)とされている。
給油パイプ18は変形しやすく、また、ポンプ羽根157の一方の端部157bが、給油パイプ18の突起部18bが設けられた位置から周方向にずれた(回転した)位置に圧接されているので、嵌合縦孔155bへの圧入により、給油パイプ18の突起部18bを設けた部分が変形、縮径され、副軸部151が変形、拡径されることはなく、回転軸15の摺動抵抗が増大することはない。
以上、本発明の実施例として、ツインロータリ圧縮機1について説明したが、本発明は、シングルロータリ圧縮機、2段圧縮ロータリ圧縮機又はスクロール圧縮機等にも適用することができる。
1 ロータリ圧縮機
10 圧縮機筐体
11 モータ
12 圧縮部
15 回転軸
16、17、18 給油パイプ
16a 吸込口
16b、17b、18b 突起部
25 アキュムレータ
31S 第1低圧連絡管
31T 第2低圧連絡管
101 第1貫通孔
102 第2貫通孔
104 第1吸入管
105 第2吸入管
107 吐出管(吐出部)
111 ステータ
112 ロータ
12S 第1の圧縮部
12T 第2の圧縮部
121S 第1シリンダ(シリンダ)
121T 第2シリンダ(シリンダ)
122S 第1側方張出部
122T 第2側方張出部
123S 第1シリンダ内壁(シリンダ内壁)
123T 第2シリンダ内壁(シリンダ内壁)
124S 第1スプリング穴
124T 第2スプリング穴
125S 第1環状ピストン(環状ピストン)
125T 第2環状ピストン(環状ピストン)
127S 第1ベーン(ベーン)
127T 第2ベーン(ベーン)
128S 第1ベーン溝(ベーン溝)
128T 第2ベーン溝(ベーン溝)
129S 第1圧力導入路
129T 第2圧力導入路
130S 第1作動室(作動室)
130T 第2作動室(作動室)
131S 第1吸入室(吸入室)
131T 第2吸入室(吸入室)
133S 第1圧縮室(圧縮室)
133T 第2圧縮室(圧縮室)
135S 第1吸入孔(吸入孔)
135T 第2吸入孔(吸入孔)
136 冷媒通路
140 中間仕切板
151 副軸部
152S 第1偏心部(偏心部)
152T 第2偏心部(偏心部)
153 主軸部
155 給油縦孔
155b 嵌合縦孔
156 給油横孔
157 ポンプ羽根
157a 羽根部
157b 一方の端部
157c 他方の端部
159 給油機構
160S 下端板(端板)
160T 上端板(端板)
161S 副軸受部
161T 主軸受部
170S 下マフラーカバー
170T 上マフラーカバー
175 通しボルト
180S 下マフラー室
180T 上マフラー室
190S 第1吐出孔(吐出孔)
190T 第2吐出孔(吐出孔)
200S 第1吐出弁
200T 第2吐出弁
201S 第1吐出弁押さえ
201T 第2吐出弁押さえ
252 アキュムホルダー
253 アキュムバンド
255 システム接続管
R 第1、第2圧力導入路の開口部
10 圧縮機筐体
11 モータ
12 圧縮部
15 回転軸
16、17、18 給油パイプ
16a 吸込口
16b、17b、18b 突起部
25 アキュムレータ
31S 第1低圧連絡管
31T 第2低圧連絡管
101 第1貫通孔
102 第2貫通孔
104 第1吸入管
105 第2吸入管
107 吐出管(吐出部)
111 ステータ
112 ロータ
12S 第1の圧縮部
12T 第2の圧縮部
121S 第1シリンダ(シリンダ)
121T 第2シリンダ(シリンダ)
122S 第1側方張出部
122T 第2側方張出部
123S 第1シリンダ内壁(シリンダ内壁)
123T 第2シリンダ内壁(シリンダ内壁)
124S 第1スプリング穴
124T 第2スプリング穴
125S 第1環状ピストン(環状ピストン)
125T 第2環状ピストン(環状ピストン)
127S 第1ベーン(ベーン)
127T 第2ベーン(ベーン)
128S 第1ベーン溝(ベーン溝)
128T 第2ベーン溝(ベーン溝)
129S 第1圧力導入路
129T 第2圧力導入路
130S 第1作動室(作動室)
130T 第2作動室(作動室)
131S 第1吸入室(吸入室)
131T 第2吸入室(吸入室)
133S 第1圧縮室(圧縮室)
133T 第2圧縮室(圧縮室)
135S 第1吸入孔(吸入孔)
135T 第2吸入孔(吸入孔)
136 冷媒通路
140 中間仕切板
151 副軸部
152S 第1偏心部(偏心部)
152T 第2偏心部(偏心部)
153 主軸部
155 給油縦孔
155b 嵌合縦孔
156 給油横孔
157 ポンプ羽根
157a 羽根部
157b 一方の端部
157c 他方の端部
159 給油機構
160S 下端板(端板)
160T 上端板(端板)
161S 副軸受部
161T 主軸受部
170S 下マフラーカバー
170T 上マフラーカバー
175 通しボルト
180S 下マフラー室
180T 上マフラー室
190S 第1吐出孔(吐出孔)
190T 第2吐出孔(吐出孔)
200S 第1吐出弁
200T 第2吐出弁
201S 第1吐出弁押さえ
201T 第2吐出弁押さえ
252 アキュムホルダー
253 アキュムバンド
255 システム接続管
R 第1、第2圧力導入路の開口部
Claims (5)
- 上部に冷媒の吐出部が設けられ下部に冷媒の吸入部が設けられ下部に潤滑油が貯留される密閉された縦置きの圧縮機筐体と、
該圧縮機筐体の下部に配置され、前記吸入部から吸入した冷媒を圧縮して前記吐出部から吐出する圧縮部と、
前記圧縮機筐体の上部に配置され、回転軸を介して前記圧縮部を駆動するモータと、
前記圧縮機筐体の下部に貯留された潤滑油を前記回転軸の軸方向に設けられた給油縦孔及び径方向に設けられ前記給油縦孔を前記圧縮部に連通させる給油横孔を通して前記圧縮部の摺動部分に供給する給油機構と、
を備えるロータリ圧縮機において、
前記給油機構は、
前記給油縦孔の内径より大きい内径で前記回転軸の下部の副軸部に形成された嵌合縦孔と、
下端に吸入口を有し上端が開口し、外径が前記嵌合縦孔の内径とスキマバメとなる寸法に形成され、外周部上側に設けられた突起部を含む外径が前記嵌合縦孔の内径とシマリバメとなる寸法に形成され、上部が前記嵌合縦孔に圧入され、前記回転軸の副軸部より変形しやすい給油パイプと、
鋼板により細長板状に形成され、横幅が前記給油パイプの内径及び前記給油縦孔の内径よりも狭く、捩り加工され、前記給油縦孔に隙間を有して挿入される羽根部と、前記羽根部より幅広に形成され前記嵌合縦孔の下方へ突出した給油パイプの下部に圧入固定された端部とを有するポンプ羽根と、
を備えることを特徴とするロータリ圧縮機。 - 前記給油パイプの突起部を、互いに周方向に離隔させて複数設けたことを特徴とする請求項1に記載のロータリ圧縮機。
- 前記給油パイプの突起部の高さを0.02〜0.10mmとしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のロータリ圧縮機。
- 前記ポンプ羽根の端部は、前記給油パイプの突起部が設けられた位置から周方向にずれた位置に圧接されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のロータリ圧縮機。
- 前記回転軸の嵌合縦孔の下端部には、面取りがなされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のロータリ圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012151815A JP2014015850A (ja) | 2012-07-05 | 2012-07-05 | ロータリ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2012151815A JP2014015850A (ja) | 2012-07-05 | 2012-07-05 | ロータリ圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2014015850A true JP2014015850A (ja) | 2014-01-30 |
Family
ID=50110764
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2012151815A Pending JP2014015850A (ja) | 2012-07-05 | 2012-07-05 | ロータリ圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2014015850A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62190879U (ja) * | 1986-05-26 | 1987-12-04 | ||
| JPH0649791U (ja) * | 1992-12-14 | 1994-07-08 | 株式会社東芝 | 縦形コンプレッサの給油装置 |
-
2012
- 2012-07-05 JP JP2012151815A patent/JP2014015850A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62190879U (ja) * | 1986-05-26 | 1987-12-04 | ||
| JPH0649791U (ja) * | 1992-12-14 | 1994-07-08 | 株式会社東芝 | 縦形コンプレッサの給油装置 |
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Legal Events
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| A02 | Decision of refusal |
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