JP2014007355A - 半導体発光装置および照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 Ra値を高めることが可能な半導体発光装置および照明装置を提供すること。
【解決手段】 半導体発光装置(LEDモジュール110,120)は、第1発光ピーク波長を有する光を発するLEDチップ210と、上記第1発光ピーク波長よりも長波長である第2発光ピーク波長を有する光を発するLEDチップ220と、LEDチップ210,220からの光を受けるように配置され、LEDチップ210,220からの光によって励起されることにより、上記第1および第2発光ピーク波長と異なるピーク波長を有する光を発する蛍光体340,350を含む蛍光部310,320と、を備えることにより白色光を発する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、白色光を発する半導体発光装置、およびこれを備えた照明装置に関する。
LEDチップを内蔵した半導体発光装置は、様々な電子機器の光源として広く用いられており、白色光を発するタイプの半導体発光装置が使用されている(たとえば、特許文献1)。白色光を発するタイプの半導体発光装置は、たとえば、青色光を発するLEDチップと、これを覆う蛍光部を備える。この蛍光部は、透光樹脂に蛍光材料が混入されている。蛍光材料の構成の一例としては、青色光によって励起されることにより赤色光を発する赤色蛍光材料と、青色光によって励起されることにより緑色光を発する緑色蛍光材料との双方を用いる構成が挙げられる。これらの青色光、赤色光、緑色光を混色させることにより、上記半導体発光装置から白色光が発せられる。
半導体発光装置の用途によっては、照らされる対象物が本来有する色合いが、如何に忠実に再現されるかが重要視される。この演色性は、JISに定められた平均演色評価数(以下、Ra値)を用いて評価されることが一般的である。青色光、赤色光、緑色光をただ単に混色させても、十分なRa値が得られるとは限らない。演色性が重要視される用途には、Ra値ができる限り高い半導体発光装置が求められる。
特開2010−147318号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、Ra値を高めることが可能な半導体発光装置および照明装置を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される半導体発光装置は、第1発光ピーク波長を有する光を発する第1半導体発光素子と、上記第1発光ピーク波長よりも長波長である第2発光ピーク波長を有する光を発する第2半導体発光素子と、上記第1および第2半導体発光素子からの光を受けるように配置され、上記第1および第2半導体発光素子からの光によって励起されることにより、上記第1および第2発光ピーク波長と異なるピーク波長を有する光を発する蛍光体を含む蛍光部と、を備えることにより白色光を発することを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記蛍光体から発せられる光のピーク波長が上記第1および第2発光ピーク波長のいずれよりも長波長である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記蛍光部は、上記第1半導体発光素子からの光によって励起されることにより光を発する上記蛍光体を含む第1蛍光部と、上記第2半導体発光素子からの光によって励起されることにより光を発する上記蛍光体を含む第2蛍光部と、を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1および第2発光ピーク波長の各々が440〜465nmの範囲である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1発光ピーク波長が445〜450nmの範囲である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2発光ピーク波長が455〜460nmの範囲である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記蛍光体は、第1蛍光ピーク波長を有する光を発する第1蛍光体と、上記第1蛍光ピーク波長よりも長波長である第2蛍光ピーク波長を有する光を発する第2蛍光体と、を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1蛍光ピーク波長が500〜570nmの範囲である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2蛍光ピーク波長が620〜700nmの範囲である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1蛍光体から発せられる光が、相対的に短波長である短波長側ピーク波長と相対的に長波長である長波長側ピーク波長との2つのピーク波長を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1半導体発光素子から発せられる光と上記第1蛍光部に含まれる上記蛍光体から発せられる光との混色によって発せられる白色光について、8つの演色評価試験色R1〜R8のうち演色評価数が低値である2つの演色評価試験色が、上記第2半導体発光素子から発せられる光と上記第2蛍光部に含まれる上記蛍光体から発せられる光との混色によって発せられる白色光について、8つの演色評価試験色R1〜R8のうち演色評価数が低値である2つの演色評価試験色と、それぞれ異なる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1蛍光体と上記第2蛍光体の配合比が、上記第2蛍光体を1としたときに上記第1蛍光体が3.5〜5.5である。
本発明の第2の側面によって提供される半導体発光装置は、第1発光ピーク波長を有する青色光を発する第1半導体発光素子と、上記第1発光ピーク波長よりも長波長である第2発光ピーク波長を有する青色光を発する第2半導体発光素子と、上記第1半導体発光素子からの光を受けるように配置され、上記第1半導体発光素子からの光によって励起されることにより、上記第1および第2発光ピーク波長よりも長波長であるピーク波長を有する光を発する蛍光体を含む第1蛍光部と、上記第2半導体発光素子からの光を受けるように配置され、上記第2半導体発光素子からの光によって励起されることにより、上記第1および第2発光ピーク波長よりも長波長であるピーク波長を有する光を発する上記蛍光体を含む第2蛍光部と、を備えることにより白色光を発することを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記蛍光体は、第1蛍光ピーク波長を有する光を発する第1蛍光体と、上記第1蛍光ピーク波長よりも長波長である第2蛍光ピーク波長を有する光を発する第2蛍光体と、を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1半導体発光素子から発せられる光と上記第1蛍光部に含まれる上記蛍光体から発せられる光との混色によって発せられる白色光について、8つの演色評価試験色R1〜R8のうち演色評価数が低値である2つの演色評価試験色が、上記第2半導体発光素子から発せられる光と上記第2蛍光部に含まれる上記蛍光体から発せられる光との混色によって発せられる白色光について、8つの演色評価試験色R1〜R8のうち演色評価数が低値である2つの演色評価試験色と、それぞれ異なる。
本発明第3の側面によって提供される照明装置は、本発明の第1または第2の側面により提供される半導体発光装置と、当該半導体発光装置が搭載される基板と、を備えることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、複数の上記第1半導体発光素子および複数の上記第2半導体発光素子によって構成された面状発光部を備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、複数の上記第1半導体発光素子および複数の上記第2半導体発光素子によって構成された線状発光部を備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1半導体発光素子と上記第2半導体発光素子とが交互に配置されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記半導体発光装置からの光を透過する透光カバーを備える。
このような構成によれば、上記半導体発光装置から発せられる光のRa値を高めることが可能であり、上記半導体発光装置を演色性が重量視される用途に適切に用いることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係る半導体発光装置を備えた照明装置の一例を示す平面図である。 図1のII−II線に沿う要部拡大断面図である。 本発明に係る半導体発光装置を用いて行った演色評価試験の一例を示すグラフである。 本発明に係る半導体発光装置の一例の発光スペクトルを示すグラフである。 本発明に係る半導体発光装置を備えた照明装置の他の例を示す平面図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 本発明に係る半導体発光装置を備えた照明装置の他の例を示す平面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明に係る半導体発光装置を備えた照明装置の一例を示している。本実施形態の照明装置101は、複数ずつのLEDモジュール110,120と、これらLEDモジュール110,120が搭載される基板130とを備えている。
基板130は、たとえばアルミナなどのセラミックスからなり、一定方向に長く延びたバー状とされている。基板130の上面には、たとえばCuなどの金属膜からなる配線パターン(図示略)が形成されている。上記配線パターンは、LEDモジュール110,120に電力供給するためのものである。基板130の上面には、基板130の長手方向に所定の間隔を隔てて複数のLEDモジュール110,120が実装されている。
図2に示すように、LEDモジュール110は、LEDチップ210、蛍光部310、リード400、およびケース500を備えている。
LEDチップ210は、たとえばGaN系半導体材料からなるp型半導体層、n型半導体層、およびこれらに挟まれた活性層を有しており、青色光を発する。この青色光のピーク波長は、たとえば440〜465nmの範囲であり、好ましくは、440〜450nmの範囲であり、より好ましくは445〜450nmの範囲である。LEDチップ210から発せられる青色光のピーク波長は、上記した440〜465nmの範囲において短波長側にシフトしており、本発明でいう第1発光ピーク波長に相当する。本実施形態において、LEDチップ210は、2つのワイヤによってリード400に接続される、いわゆる2ワイヤタイプとして構成されている。LEDチップ210の具体的な構成としては、2ワイヤタイプに限定されず、1ワイヤタイプ、フリップチップタイプ、サブマウント基板を有するタイプなどであってもよい。
リード400は、たとえばCu、Feなどの金属からなり、LEDチップ210を支持するとともに、LEDチップ210に供給される電力の通電経路となっている。ケース500は、たとえば白色樹脂からなり、LEDチップ210を囲むようにリード400上に形成されている。
蛍光部310は、ケース500に囲まれた空間に充てんされており、LEDチップ210を覆っている。蛍光部310は、透光樹脂330、緑色蛍光体340、および赤色蛍光体350からなる。透光樹脂330は、たとえば透明なエポキシ樹脂、またはシリコーン樹脂などである。
緑色蛍光体340は、本発明でいう第1蛍光体に相当し、LEDチップ210からの青色光によって励起されることにより、緑色光を発する。緑色蛍光体320からの緑色光のピーク波長は、500〜570nmの範囲であり、好ましくは520〜570nmの範囲であり、より好ましくは540〜560nmの範囲である。ピーク波長が上記範囲よりも短いと、そのようなピーク波長の光を発する蛍光体の入手が困難またはコスト高となり、ピーク波長が上記範囲よりも長いとRa値を90以上とすることが困難となる。緑色蛍光体340としては、たとえばBaMgAl1017:Eu、ZnS:Cu、MGa24:Eu(MはCa,Sr,Baのうちの少なくとも1種)が挙げられる。また、緑色蛍光体340については、上記したピーク波長の範囲内においてさらに2つのピーク波長を有するものが好適に用いられる。これら2つのピーク波長のうち相対的に短波長である短波長側ピーク波長は、たとえば500〜520nmの範囲であり、相対的に長波長である長波長側ピーク波長は、たとえば540〜560nmの範囲である。このような2つのピーク波長を有する緑色蛍光体340としては、たとえば三菱化学(株)製のBG−101A(型番名)を採用することができる。
赤色蛍光体350は、本発明でいう第2蛍光体に相当し、LEDチップ210からの青色光によって励起されることにより、赤色光を発する。赤色蛍光体350からの赤色光のピーク波長は、たとえば620〜700nmの範囲であり、好ましくは630〜680nmの範囲であり、より好ましくは640〜665nmの範囲である。ピーク波長が上記範囲よりも短いとRa値を90以上とすることが困難となり、ピーク波長が上記範囲よりも長いとそのようなピーク波長の光を発する蛍光体の入手が困難またはコスト高となる。赤色蛍光体350としては、たとえばREuW28(RはLi,Na,K,Rb,Csのうちの少なくとも1種)、M2Si58:Eu(MはCa,Sr,Baのうちの少なくとも1種)、CaS:Eu、SrS:Euが挙げられる。
また、後述するRa値を高める効果をより好適に奏するには緑色蛍光体340と赤色蛍光体350との配合比(重量比)が、赤色蛍光体350を1としたときに緑色蛍光体340が3.5〜5.5であることが好ましく、4〜5であることがより好ましい。上記配合比がこれらの範囲を外れると、LEDモジュール110から発せられる白色光が黒体輻射の自然な白色光からずれて、赤みがかった色になったり緑がかった色になったりすることが懸念される。
本実施形態の蛍光部310においては、緑色蛍光体340と赤色蛍光体350とが均一に分布している。LEDチップ210から青色光が発せられると、当該青色光と、緑色蛍光体340が発する緑色光と、赤色蛍光体350が発する赤色光との混色により、LEDモジュール110から白色光が発せられる。
LEDモジュール120は、LEDモジュール110と類似する構成とされている。以下においては、LEDモジュール120のうちLEDモジュール110と相違する点を主に説明し、LEDモジュール110と同様の要素については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
LEDモジュール120は、LEDチップ220、蛍光部320、リード400、およびケース500を備えている。LEDチップ220は、LEDチップ210と同様に、たとえばGaN系半導体材料からなるp型半導体層、n型半導体層、およびこれらに挟まれた活性層を有しており、青色光を発する。この青色光のピーク波長は、たとえば440〜465nmの範囲であり、好ましくは、455〜465nmの範囲であり、より好ましくは455〜460nmの範囲である。LEDチップ220から発せられる青色光のピーク波長は、上記した440〜465nmの範囲において長波長側にシフトしており、本発明でいう第2発光ピーク波長に相当する。LEDチップ(210,220)から発せられる青色光のピーク波長は、たとえばInの含有量を異ならせることによって調整することが可能である。
蛍光部320は、LEDチップ220を覆っており、透光樹脂330、緑色蛍光体340、および赤色蛍光体350からなる。蛍光部320における透光樹脂330、緑色蛍光体340、および赤色蛍光体350の材質は、蛍光部310における透光樹脂330、緑色蛍光体340、および赤色蛍光体350の材質と、それぞれ同一である。また、蛍光部320における緑色蛍光体340と赤色蛍光体350との配合比(重量比)は、蛍光部310における蛍光体340,350の配合比と同一であってもよいし、異ならせてもよい。蛍光部320における蛍光体340,350の配合比は、赤色蛍光体350を1としたときに緑色蛍光体340が3.5〜5.5であることが好ましく、4〜5であることがより好ましい。蛍光部320においては、緑色蛍光体340と赤色蛍光体350とが均一に分布している。LEDチップ220から青色光が発せられると、当該青色光と、緑色蛍光体340が発する緑色光と、赤色蛍光体350が発する赤色光との混色により、LEDモジュール120から白色光が発せられる。
図1に示すように、複数ずつのLEDモジュール110,120(LEDチップ210,220)については、基板130の上面においてLEDモジュール110とLEDモジュール120とが交互に配置されている。各LEDモジュール110,120のリード400は、基板130に形成された配線パターンと電気的に導通しており、交互に配置されたLEDチップ210,220が上記配線パターンを介して互いに直列に接続されている。
上記した複数ずつのLEDモジュール110,120は、本発明でいう半導体発光装置に相当しており、これらLEDモジュール110,120が実装された領域は、線状光源部を構成している。線状光源部を備える照明装置101は、様々な照明器具の光源として利用することができる。
図3は、LEDモジュール110,120を用いて行った演色評価試験の一例を示す。本実施例において、LEDモジュール110については、LEDチップ210からの光のピーク波長が447nmであり、緑色蛍光体340と赤色蛍光体350との配合比(赤色蛍光体350を1としたときの緑色蛍光体340の重量比)が4.5であり、Ra値が96であった。LEDモジュール120については、LEDチップ220からの光のピーク波長が457nmであり、緑色蛍光体340と赤色蛍光体350との配合比(赤色蛍光体350を1としたときの緑色蛍光体340の重量比)が4.5であり、Ra値が93であった。また、LEDモジュール110,120の合成光については、Ra値が98であった。図3において、各LEDモジュール110,120について、Ra値を算出するための8つの演出評価試験色R1〜R8のそれぞれの演色評価数を示している。
図3に示すように、LEDモジュール110においては、演色評価試験色R1〜R8のうち、R3,R6の2つの演色評価数が低値である。一方、LEDモジュール120においては、演色評価試験色R1〜R8のうち、R7,R8の2つの演色評価数が低値である。すなわち、LEDモジュール110について演色評価数が低値である2つの演色評価試験色(R3,R6)が、LEDモジュール120について演色評価数が低値である2つの演色評価試験色(R7,R8)と、それぞれ異なっている。本実施例では、LEDモジュール110,120において互いの演色評価数が低いものどうしが補完されて、LEDモジュール110,120の合成光についてRa値が98という高い値を達成するのに寄与していると考えられる。
図4は、図3に示した実施例における発光スペクトルを示す。図4においては、LEDモジュール110の発光スペクトル、LEDモジュール120の発光スペクトル、LEDモジュール110,120の合成光の発光スペクトル、および自然光(基準光)の発光スペクトルを示している。図4から理解されるように、LEDモジュール110,120の合成光においては、LEDチップ210,220のピーク波長の平均値に該当する452nm付近と、緑色蛍光体340の2つのピーク波長に該当する510nm付近および550nm付近と、赤色蛍光体350のピーク波長に該当する630nm付近とに、ピークがみられ、相対強度のバラつきが小さくなっている。このような、比較的広いピーク波長の分布によって高いRa値が達成されている。また、本実施形態では、緑色蛍光体340から発せられる光が2つのピーク波長を有しており、このことは、広い範囲にピークを存在させるのに適している。また、合成光の発光スペクトルは、緑色光の波長域において基準光の発光スペクトルに近似しており、このことも高いRa値を達成するのに寄与していると考えられえる。
本実施形態の照明装置101によれば、上述のようにLEDモジュール110,120の合成光(半導体発光装置から発せられる光)のRa値を高めることが可能であり、演色性が重要視される用途に適切に用いることができる。特に、Ra値が98といった高い値を達成することによって、美術館などの超高演色と呼ばれる高い品質が要求される用途にも適用することが可能である。
照明装置101においては、LEDモジュール110とLEDモジュール120とが交互に配置されている。このような構成によれば、LEDモジュール110から発せられる白色光とLEDモジュール120から発せられる白色光とが満遍なく混ざり合い、これらLEDモジュール110,120の合成光について高いRa値を達成することができる。
図5〜図8は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図5および図6に示された照明装置102は、複数ずつのLEDモジュール110,120と、基板130と、リフレクタ140と、筐体150と、ホルダ160とを備えている。照明装置102は、天井に設けられた開口スペースに設置されることにより、いわゆるダウンライトとして用いられるものである。
本実施形態において、基板130は円形とされており、この基板130上に複数ずつのLEDモジュール110,120が搭載されている。LEDモジュール110,120の構成は、上述の照明装置101におけるLEDモジュール110,120の構成と同様である。図5に示すように、本実施形態においては、多数のLEDモジュール110,120が基板130上に千鳥状に配置されており、図5の左右方向においてLEDモジュール110とLEDモジュール120とが交互に配置されている。これらLEDモジュール110,120が実装された領域は、面状発光部を構成している。
本実施形態の照明装置102によっても、LEDモジュール110,120の合成光(半導体発光装置から発せられる光)のRa値を高めることが可能であり、演色性が重要視される用途に適切に用いることができる。
図7および図8に示された照明装置103は、複数ずつのLEDモジュール110,120と、基板130と、円筒ケース170と、透光カバー180とを備えており、いわゆるスポットライトとして用いられるものである。
基板130は、支持部材191,192を介して円筒ケース170に支持されている。本実施形態においては、複数ずつのLEDモジュール110,120が基板130上に縦横に配列されている。LEDモジュール110,120の構成は、上述の照明装置101におけるLEDモジュール110,120の構成と同様である。図7の左右方向および上下方向のそれぞれにおいて、LEDモジュール110とLEDモジュール120とが交互に配置されている。これらLEDモジュール110,120が実装された領域は、面状発光部を構成している。LEDモジュール110,120から発せられた光は、透光カバー180を透過して図8における上方に出射される。
本実施形態の照明装置103によっても、LEDモジュール110,120の合成光(半導体発光装置から発せられる光)のRa値を高めることが可能であり、演色性が重要視される用途に適切に用いることができる。
本発明に係る半導体発光装置および照明装置は、上述した実施例に限定されるものではない。本発明に係る半導体発光装置および照明装置の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
101,102,103 照明装置
110,120 LEDモジュール(半導体発光装置)
130 基板
140 リフレクタ
150 筐体
160 ホルダ
170 円筒ケース
180 透光カバー
191,192 支持部材
210 LEDチップ(第1半導体発光素子)
220 LEDチップ(第2半導体発光素子)
310 蛍光部(第1蛍光部)
320 蛍光部(第2蛍光部)
330 透光樹脂
340 緑色蛍光体(第1蛍光体)
350 赤色蛍光体(第2蛍光体)
400 リード
500 ケース

Claims (20)

  1. 第1発光ピーク波長を有する光を発する第1半導体発光素子と、
    上記第1発光ピーク波長よりも長波長である第2発光ピーク波長を有する光を発する第2半導体発光素子と、
    上記第1および第2半導体発光素子からの光を受けるように配置され、上記第1および第2半導体発光素子からの光によって励起されることにより、上記第1および第2発光ピーク波長と異なるピーク波長を有する光を発する蛍光体を含む蛍光部と、
    を備えることにより白色光を発することを特徴とする、半導体発光装置。
  2. 上記蛍光体から発せられる光のピーク波長が上記第1および第2発光ピーク波長のいずれよりも長波長である、請求項1に記載の半導体発光装置。
  3. 上記蛍光部は、上記第1半導体発光素子からの光によって励起されることにより光を発する上記蛍光体を含む第1蛍光部と、
    上記第2半導体発光素子からの光によって励起されることにより光を発する上記蛍光体を含む第2蛍光部と、を有する、請求項2に記載の半導体発光装置。
  4. 上記第1および第2発光ピーク波長の各々が440〜465nmの範囲である、請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体発光装置。
  5. 上記第1発光ピーク波長が445〜450nmの範囲である、請求項4に記載の半導体発光装置。
  6. 上記第2発光ピーク波長が455〜460nmの範囲である、請求項4または5に記載の半導体発光装置。
  7. 上記蛍光体は、第1蛍光ピーク波長を有する光を発する第1蛍光体と、上記第1蛍光ピーク波長よりも長波長である第2蛍光ピーク波長を有する光を発する第2蛍光体と、を含む、請求項3ないし6のいずれかに記載の半導体発光装置。
  8. 上記第1蛍光ピーク波長が500〜570nmの範囲である、請求項7に記載の半導体発光装置。
  9. 上記第2蛍光ピーク波長が620〜700nmの範囲である、請求項8に記載の半導体発光装置。
  10. 上記第1蛍光体から発せられる光が、相対的に短波長である短波長側ピーク波長と相対的に長波長である長波長側ピーク波長との2つのピーク波長を有する、請求項8または9に記載の半導体発光装置。
  11. 上記第1半導体発光素子から発せられる光と上記第1蛍光部に含まれる上記蛍光体から発せられる光との混色によって発せられる白色光について、8つの演色評価試験色R1〜R8のうち演色評価数が低値である2つの演色評価試験色が、
    上記第2半導体発光素子から発せられる光と上記第2蛍光部に含まれる上記蛍光体から発せられる光との混色によって発せられる白色光について、8つの演色評価試験色R1〜R8のうち演色評価数が低値である2つの演色評価試験色と、それぞれ異なる、請求項7ないし10のいずれかに記載の半導体発光装置。
  12. 上記第1蛍光体と上記第2蛍光体の配合比が、上記第2蛍光体を1としたときに上記第1蛍光体が3.5〜5.5である、請求項7ないし11のいずれかに記載の半導体発光装置。
  13. 第1発光ピーク波長を有する青色光を発する第1半導体発光素子と、
    上記第1発光ピーク波長よりも長波長である第2発光ピーク波長を有する青色光を発する第2半導体発光素子と、
    上記第1半導体発光素子からの光を受けるように配置され、上記第1半導体発光素子からの光によって励起されることにより、上記第1および第2発光ピーク波長よりも長波長であるピーク波長を有する光を発する蛍光体を含む第1蛍光部と、
    上記第2半導体発光素子からの光を受けるように配置され、上記第2半導体発光素子からの光によって励起されることにより、上記第1および第2発光ピーク波長よりも長波長であるピーク波長を有する光を発する上記蛍光体を含む第2蛍光部と、
    を備えることにより白色光を発することを特徴とする、半導体発光装置。
  14. 上記蛍光体は、第1蛍光ピーク波長を有する光を発する第1蛍光体と、上記第1蛍光ピーク波長よりも長波長である第2蛍光ピーク波長を有する光を発する第2蛍光体と、を含む、請求項13に記載の半導体発光装置。
  15. 上記第1半導体発光素子から発せられる光と上記第1蛍光部に含まれる上記蛍光体から発せられる光との混色によって発せられる白色光について、8つの演色評価試験色R1〜R8のうち演色評価数が低値である2つの演色評価試験色が、
    上記第2半導体発光素子から発せられる光と上記第2蛍光部に含まれる上記蛍光体から発せられる光との混色によって発せられる白色光について、8つの演色評価試験色R1〜R8のうち演色評価数が低値である2つの演色評価試験色と、それぞれ異なる、請求項13または14に記載の半導体発光装置。
  16. 請求項1ないし15のいずれかに記載の半導体発光装置と、上記半導体発光装置が搭載される基板と、を備えることを特徴とする、照明装置。
  17. 複数の上記第1半導体発光素子および複数の上記第2半導体発光素子によって構成された面状発光部を備える、請求項16に記載の照明装置。
  18. 複数の上記第1半導体発光素子および複数の上記第2半導体発光素子によって構成された線状発光部を備える、請求項16に記載の照明装置。
  19. 上記第1半導体発光素子と上記第2半導体発光素子とが交互に配置されている、請求項17または18に記載の照明装置。
  20. 上記半導体発光装置からの光を透過する透光カバーを備える、請求項16ないし19のいずれかに記載の照明装置。
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