JP2014005584A - 樹脂コート不織布 - Google Patents

樹脂コート不織布 Download PDF

Info

Publication number
JP2014005584A
JP2014005584A JP2013055656A JP2013055656A JP2014005584A JP 2014005584 A JP2014005584 A JP 2014005584A JP 2013055656 A JP2013055656 A JP 2013055656A JP 2013055656 A JP2013055656 A JP 2013055656A JP 2014005584 A JP2014005584 A JP 2014005584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
nonwoven fabric
coated
thickness
embossed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013055656A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6275389B2 (ja
Inventor
Shinichiro Inatomi
伸一郎 稲富
Hiroyasu Sakaguchi
浩康 坂口
Atsushi Daimon
篤 大門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Cloth Co Ltd
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyo Cloth Co Ltd
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Cloth Co Ltd, Toyobo Co Ltd filed Critical Toyo Cloth Co Ltd
Priority to JP2013055656A priority Critical patent/JP6275389B2/ja
Priority to CN201320302106.8U priority patent/CN203472232U/zh
Priority to CN201310206333.5A priority patent/CN103448307B/zh
Publication of JP2014005584A publication Critical patent/JP2014005584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6275389B2 publication Critical patent/JP6275389B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】高速製造が可能な工程通過性、軽量性、かつ、はっきりとしたエンボス模様を有しているという意匠性を兼ね備えた樹脂コート不織布を提供する。
【解決手段】繊維がエンボス処理により熱圧着されたポリエステル系スパンボンド不織布の片面のみに合成樹脂がコートされた樹脂コート不織布であって、この樹脂コート不織布は、目付けが100〜250g/m2で、かつ、実質厚みと見掛け厚みとの比:見掛け厚み/実質厚みが2以上であることを特徴とする樹脂コート不織布。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両内装材、壁紙、ベッド部材、椅子部材等に使用可能なシート状の樹脂コート不織布に関するものであり、特に、軽量でかつエンボス模様がはっきりと賦形されている意匠性に優れた樹脂コート不織布に関する。
車両内装材、特にトノカバーに用いられているシートには、織物、編物、不織布等にポリ塩化ビニルシートを積層した塩ビレザーが主流として用いられてきたが、塩ビレザーは目付けが500g/m2以上あって重いため、近年の車両全体の軽量化の要求に対応できなくなってきた。こういったことから、本願出願人は、スパンボンド不織布と樹脂とを組合せて、樹脂の易成型性を利用することできれいに凹凸模様が賦形された意匠性に優れたレザー調不織布やトノカバー用シート等の樹脂コート不織布を多数提案してきた(特許文献1〜3等)。
しかし、これらの従来技術が出願された時代から10年以上経過した現在、樹脂コート不織布に対する要求レベルは一層高まっており、高速製造が可能な工程通過性、軽量性、かつ、はっきりとしたエンボス模様を有しているという意匠性が必要になってきた。
特開平7−125066号公報 特開平10−119158号公報 特開平11−241277号公報
近年の樹脂コート不織布としては、強度確保のためにニードルパンチされたスパンボンド(長繊維)不織布を基布とし、工程通過性(張力に耐え得る強力)を確保するために基布に樹脂を含浸させ、より鮮明に凹凸模様が賦形されるようにさらに樹脂をコートしたものが用いられている。
上記構成の樹脂コート不織布において、より軽量化のために樹脂のコートを止めると、外側から不織布の繊維が見え、見栄えが悪いという問題があった。一方、樹脂の含浸を止めると、高速での製造加工の際、不織布連続体を走行方向に引っ張る力(張力)に不織布の強力が耐えられず、不織布が伸びてその幅が狭くなってしまう「幅入り」という現象が起きてしまう。また、樹脂コート面の裏面側に毛羽立ちが起こるという問題もあった。
そこで、本発明では、高速製造が可能な工程通過性、軽量性、かつ、はっきりとしたエンボス模様を有しているという意匠性を兼ね備えた樹脂コート不織布の提供を課題として掲げた。
このように、基布にニードルパンチ不織布を使うと種々の不都合があったため、本発明者等は、より軽量化が目指せるエンボス仕様のスパンボンド不織布を基布として用い、さらなる検討を続けた。その結果、エンボス仕様のスパンボンド不織布を用いて、樹脂コートのみを施すと、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明に到達した。
上記課題を解決した本発明は、繊維がエンボス処理により熱圧着されたポリエステル系スパンボンド不織布の片面のみに合成樹脂がコートされた樹脂コート不織布であって、この樹脂コート不織布は、目付けが100〜250g/m2で、かつ、実質厚みと見掛け厚みとの比:見掛け厚み/実質厚みが2以上であることを特徴とする。
樹脂コート不織布の実質厚みは、0.3mm以下であることが好ましく、見掛け厚みは0.4mm以上であることが好ましい。また、片面のみがエンボス処理されたポリエステル系スパンボンド不織布のエンボス面に合成樹脂がコートされ、さらにエンボス加工が施されてなる樹脂コート不織布が、本発明の最も好ましい実施態様である。
本発明によれば、高速製造が可能な工程通過性、軽量性、かつ意匠性を兼ね備えた樹脂コート不織布を提供することができた。
逆台形格子型のエンボス模様を示す走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。 本発明の樹脂コート不織布の見掛け厚みと実質厚みを説明するための断面SEM写真である。 本発明の別のエンボス模様を示す光学顕微鏡写真である。 本発明の別のエンボス模様を示す光学顕微鏡写真である。 本発明の別のエンボス模様を示す光学顕微鏡写真である。 本発明の別のエンボス模様を示す光学顕微鏡写真である。 本発明の別のエンボス模様を示す光学顕微鏡写真である。 本発明の別のエンボス模様を示す光学顕微鏡写真である。 本発明の別のエンボス模様を示す光学顕微鏡写真である。
エンボス仕様のスパンボンド不織布は、エンボス処理による熱接着で繊維が結合しているため、ある程度の強力を有しているが、より高い強力を与えるために樹脂を含浸させると、樹脂が含浸し切れていないところの不織布の繊維が外観不良を与えることがわかった。そこで、樹脂含浸を止めて、樹脂コートだけにすると、外観のみならず、優れた工程通過性、軽量性、はっきりしたエンボス模様を有する樹脂コート不織布を得ることが出来た。以下、本発明を詳細に説明する。
[不織布]
本発明では、基布となる不織布として、ポリエステル系スパンボンド(長繊維)不織布を用いる。高速生産に向いており安価に入手できるためである。中でも、ポリエチレンテレフタレート(PET)製不織布が好ましい。PETは、力学的特性や熱的特性に優れているからである。なお、10質量%以下であれば、PET以外のポリエステルがブレンドされていてもよい。ポリエステルの固有粘度は、特に限定されないが、0.58dl/g以上が好ましい。
スパンボンド不織布を構成する長繊維(単繊維)の繊維径は、0.1〜10dtex程度が好ましく、より好ましくは1〜5dtex程度である。また、樹脂コート前の不織布の目付けは、70〜150g/m2程度が好ましい。繊維径や目付けが上記範囲内であれば、得られる樹脂コート不織布の強力、軽量性、意匠性等の各特性をバランスよく優れたものにすることができる。
スパンボンド不織布のままでは、引張強度や引裂き強度が若干不足する場合があるので、圧着率(ロール側凸部の頂部の面積割合)2〜50%程度のエンボスロールを通して加熱圧着する(不織布製造時のエンボス加工)。加熱方法は特に限定されないが、150〜260℃程度で行うことが好ましく、線圧としては、30〜120kN/m程度が好ましい。また、不織布製造時のエンボス加工では、エンボスロールの対向ロールはステンレス鋼製のフラットロールであることが好ましい。なお、通常のスパンボンド不織布の製造ラインには熱エンボス工程が組み込まれている。
[樹脂]
本発明では、軽量化のため、樹脂の含浸(ディッピング)を行わず、スパンボンド不織布の片面にのみ、合成樹脂のコートを行う。ただし、樹脂をコートすると、その大部分は、不織布の厚み方向へ侵入して含浸状態となる。コートに用い得る合成樹脂としては、熱可塑性樹脂が好ましい。コート後のエンボス加工工程で、エンボス模様がはっきり賦形できるからである。熱可塑性樹脂としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、SBS、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。
中でも、エチレンユニットと酢酸ビニルユニットとを含む樹脂であることが好ましい。酢酸ビニルユニットが高周波ウェルダーでの溶着を可能にし、エチレンユニットが樹脂にほどよい柔らかさ(柔軟性)を付与する。酢酸ビニルユニットは、樹脂の中に20〜80質量%含まれていることが好ましい。この範囲であれば、高周波ウェルダーでの溶着が可能であり、硬くなりすぎることがない。従ってエチレンユニットは20質量%以下が好ましい。エチレンユニットが多くなると、得られる樹脂コート不織布表面にタックが発現し、例えば、巻回状態の樹脂コート不織布を巻き出す際に、ブロッキングを起こすことがあるため、好ましくない。一方、エチレンユニットが少なすぎると、しなやかさを樹脂コート不織布に与えることができないため、樹脂中に3質量%以上含まれていることが好ましい。酢酸ビニルユニットのより好ましい範囲は、30〜60質量%であり、エチレンユニットのより好ましい範囲は、5〜15質量%である。
樹脂にエチレンユニットと酢酸ビニルユニットを含ませる態様としては、(1)樹脂が、エチレンユニットと酢酸ビニルユニットとを有する共重合体(3元以上の多元共重合体も含む)である態様、(2)樹脂が、エチレンユニットを含む(共)重合体と酢酸ビニルユニットを有する(共)重合体との混合物を含む態様が挙げられる。ここで(共)重合体とは、単独重合体または共重合体である。
(1)の態様において、上記共重合体はエチレンユニットと酢酸ビニルユニット以外の他のユニットを有していてもよく、このような他のユニットを与える単量体としては、例えば、塩化ビニル;スチレン;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート類等が挙げられる。中でも塩化ビニルユニットが好ましく、後述する三酸化アンチモンと組み合わせることで、樹脂コート不織布の難燃性が向上する。
他のユニットがある場合、すなわち、エチレンと酢酸ビニルに加えて他の単量体を共重合する場合は、得られる共重合体において、酢酸ビニルユニットやエチレンユニットの量が上記好適範囲になるように共重合比を調整することが好ましい。例えば、エチレンと酢酸ビニルと塩化ビニルとの共重合体においては、エチレン5〜20質量%、酢酸ビニル20〜80質量%、塩化ビニル5〜40質量%とすることが好ましい。
上記(2)の態様では、樹脂が、(2−1)ポリエチレンとポリ酢酸ビニルとの混合物を含む態様、(2−2)ポリエチレンと、酢酸ビニルユニットを含む共重合体との混合物を含む態様、(2−3)エチレンユニットを含む共重合体と、ポリ酢酸ビニルとの混合物を含む態様、(2−4)エチレンユニットを含む共重合体と、酢酸ビニルユニットを含む共重合体との混合物を含む態様、とに分けられる。(2−2)〜(2−4)における各共重合体を構成するユニットは、上記で例示した他のユニットを与える単量体由来のユニットである。中でも塩化ビニルユニットが好ましい。
本発明において、不織布にコートする樹脂は、エチレンユニットと酢酸ビニルユニットのいずれも含まない(共)重合体をさらに含むものであってもよい。すなわち、上記で例示した他のユニットを与える単量体を1種または2種以上、重合した(共)重合体を、上記(1)または(2)の態様に加えた態様(3)である。この(3)の態様において、好ましいのは、塩化ビニルとアクリル酸エステルとの共重合体である。この共重合体においては、塩化ビニルユニットが50〜95質量%となるように共重合することが好ましい。また、(メタ)アクリレート類の(共)重合体も好ましい。
上記いずれの場合も、樹脂全体として、エチレンが5〜20質量%、酢酸ビニルが20〜80質量%となるように、調整することが好ましい。
コートする樹脂は、有機溶剤系でも構わないが、水性媒体のエマルジョンであることが好ましい。複数の(共)重合体から樹脂が構成されている場合でも、エマルジョン同士を混合して撹拌すれば、均一な樹脂エマルジョンが簡単に得ることができる。また、得られる樹脂エマルジョン(コート液)の粘度も低く抑えることができ、さらに環境にも優しい。なお、水性媒体には水の他に、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類;アセトン等のケトン類;テトラヒドロフラン等のエーテル類が含まれていてもよい。
上記樹脂は、樹脂量(不揮発分)が30〜120g/m2となるようにコートすることが好ましい。少ないと、エンボス模様がはっきりせず、多すぎると軽量化の目的に反するとともに、風合いが硬くなり好ましくない。より好ましい付着量は40〜110g/m2の範囲である。コートによる付着量が上記好適範囲となるように、エマルジョンの濃度を調整するとよい。
[樹脂組成物]
本発明において、不織布に樹脂をコートする際には、樹脂(エマルジョン)に、公知の架橋剤、難燃剤、湿潤剤、粘性調節剤、増粘剤、消泡剤、改質剤、顔料、着色剤、充填剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤等の添加剤を、本発明の目的を阻害しない範囲で加えてもよく、これらを混合した樹脂組成物の形態で用いることが好ましい。樹脂が塩化ビニルユニットを含む場合、三酸化アンチモンを5〜10質量%(樹脂+三酸化アンチモンを100質量%とした場合)程度添加すると難燃効果が発現するため、好ましい実施態様である。
[樹脂コート不織布の製造方法]
本発明の樹脂コート不織布の好適な製造方法の一例を説明する。まず、公知の方法でスパンボンド不織布を製造する。続いて、前記したように、エンボスロールを通して圧着する。これで、基布としての不織布が完成する。
次いで、この不織布の片面に上記樹脂組成物をコートする。このとき、不織布製造時のエンボス面側に樹脂コートを施すことが好ましい。不織布製造時のエンボス面側に樹脂コートを施すと、樹脂コート不織布の幅方向端部のカールを防止できるためである。コートによって樹脂は不織布の内部に侵入するが、コート面の反対側の表面にまで達する(きれいに裏面まで含浸する状態)とは限らないため、得られる樹脂コート不織布は樹脂が不織布に含浸した層と含浸していない不織布だけの層とに分かれる場合がある。これらの2層の熱収縮挙動の異なることが、上記カールの原因ではないかと考えられる。不織布製造時にエンボス加工を施すと、エンボスロールの凸部によって圧縮された部分の不織布は繊維が密になっているが、押圧されていない部分は繊維が粗のままのため、エンボス面側から樹脂コートを行うことで、繊維が粗な部分を通じて樹脂が含浸しやすくなり、カールを抑制できるのではないかと考えられる。カールは、後述する測定方法で測定される値として30mm以下が好ましい。
コート法としては特に限定されないが、ナイフコート法、グラビアコート法、エアーナイフコート法等が採用可能であり、含浸性がよい点で、ナイフコート法、エアーナイフコート法が好ましい。
本発明では、コート後の樹脂コート不織布にエンボス加工を施して、断面を波形状(サインカーブ状)にする。このとき、エンボスロールの対向ロールとしてペーパーロールを用いるか、凸部を有するロールと、前記凸部に嵌合する凹部を有するロールの間を通過させて、凹凸模様を付けて、断面を波形状にすることが好ましい。これにより、樹脂コート不織布の見掛け厚みを実質厚みの2倍以上にすることができる。
エンボスの形状としては、円柱形状、三角柱形状、四角柱形状等の多角柱形状、円錐台形状、三角錐台形状、四角錐台形状等の多角錐台形状等が挙げられ、これらの中でも四角錐台形状が好ましい。エンボス形状のサイズは、樹脂コート不織布平面において、当該エンボス模様の輪郭線上の任意の2点をその間の長さが最大となるように選んだときの長さが500μm〜2000μmであるのが好ましく(より好ましくは700μm〜1600μm、さらに好ましくは1000μm〜1300μm)、高さは、250μm〜700μmであるのが好ましい(より好ましくは300μm〜650μm、さらに好ましくは350μm〜600μm)。
また、樹脂コート不織布におけるエンボス模様の配列としては、エンボス模様が格子状に配列されている態様、千鳥配列されている態様、ランダムに配列されている態様等が挙げられる。最も好ましいエンボスの態様は、樹脂コート面側から見て、逆四角錐台形状の凹部が千鳥配列した態様(逆台形格子型)である。
図1に、逆台形格子型のエンボスの態様の一例を示した。この逆台形格子型の凹部は、凹部底面の一辺が250μm〜400μm程度の略正四角形であり、頂面(凹部の開放面)の一辺が900μm〜1200μm程度の略正四角形である四角錐台の形状を有している。なお、四角錐台の高さ(凹部の深さ)は350μm〜600μm程度が好ましい。
また、上記逆台形格子型のエンボス模様以外にも、いろんな模様を採用することができる。例えば、図3には円柱状(コイン状)の凸部が千鳥配列されているエンボス模様が示されている。図4には四角柱状の凸部が押しつけられた形(形成されているのは凹部)が規則的に並んだエンボス模様が、図5には鱗状の凸部が若干不規則な部分を有するが全体としては比較的規則的に並んだエンボス模様が示されている。図6には、四角柱状の凸部が押しつけられた形(形成されているのは凹部)が、左右部と中央部で並び方が異なるワニ革状のエンボス模様が示されている。図7には六角柱状の凹部が規則的に並んだエンボス模様が、図8には十字状の凸部が規則的に並んだエンボス模様が、そして、図9には織物調に見えるエンボス模様が示されている。
エンボス加工は、樹脂コート不織布が130〜180℃程度になるように加熱して行うことが好ましく、このとき、エンボス加工の線圧は、40〜100kN/m程度が好ましい。
[樹脂コート不織布]
本発明の樹脂コート不織布の最終目付けは、100〜250g/m2とする。小さすぎると強力が不充分となるが、大きすぎると軽量化の目的に反するからである。
本発明の樹脂コート不織布は、見掛け厚み/実質厚みが2以上である。これにより、軽量で、しかも、優れた意匠性(エンボス模様がはっきりと見える)を有するものとなる。ここで、樹脂コート不織布の見掛け厚みとは、テクロック社製のダイヤルシックネスゲージ(型番SM−112)で、樹脂コート不織布に荷重がかからないようにして実際に測定した値であり、図2における上側の太線と下側の太線の間の距離に相当する。また、実質厚みとは、図2に示すように、樹脂コート不織布の断面をSEMで観察したときの厚みを意味し、最も小さい部分の厚みを測定するものとする。図2では、細線と下側の太線との間の距離を実質厚みとした。
図2に示すように、断面がサインカーブ状を示し、実質厚みに対する見掛け厚み比(見掛け厚み/実質厚み)が2以上の樹脂コート不織布であれば、樹脂量が従来に比べて少なくても、エンボス模様がはっきりと見え、意匠性かつ軽量性に優れたものとなる。
見掛け厚み/実質厚みが2より小さいと、エンボスがぼやけ、意匠性に劣るものとなるため好ましくない。よって、意匠性を高めるためのエンボス加工は、不織布製造時のエンボス加工とは異なり、エンボスロールの対向ロールをペーパーロールにするか、第1ロールと対向ロールが嵌合可能な一対のロールにする必要がある。
実質厚みは、軽量化の観点から0.3mm以下とすることが好ましく、0.25mm以下がより好ましい。実質厚みの下限は、強力の観点から0.1mm程度が好ましい。一方、見掛け厚みは、意匠性の観点から0.4mm以上が好ましく、トノカバーをロール状にして収納しておく際の収納性の観点から、上限は0.8mm程度が好ましい。
本発明の樹脂コート不織布は、JIS L 1913 6.7.2(2010)に記載のカンチレバー式で測定した剛軟度が経緯とも120mm以下であると、しなやかさが確保されている目安となるため好ましい。
以下実施例によって本発明をさらに詳述するが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施をすることは全て本発明の技術的範囲に包含される。なお、特に断らない限り、「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」をそれぞれ意味する。
[特性評価方法]
<目付>
JIS L 1913 6.2(2010)記載の方法に準拠し、20cm×20cmのサイズで不織布の目付けを測定した。なお、樹脂コート不織布の目付けは、不織布の目付けとコート量から算出した。
<コート前不織布の厚み、樹脂コート不織布の厚み>
コート前不織布(不織布製造時のエンボス加工後の不織布)の厚みは、東洋精機社製デジシックネステスター(DP−IDX264−501)を用いて5.1kPasで測定し、樹脂コート不織布の厚みは、テクロック社製のダイヤルシックネスゲージ(型番SM−112)で、コート前不織布または樹脂コート不織布に荷重がかからないようにして測定した値である。
<樹脂コート不織布の実質厚み>
剃刀(フェザー安全剃刀株式会社製、フェザー(登録商標)剃刀S片刃)を使用して樹脂コート不織布の平面に垂直な断面を露出させ、株式会社日立製作所製S−800型電界放出形走査電子顕微鏡により断面を撮影する(断面写真の調製)。得られた断面写真において、最も小さい厚みの部分(図2における細線と下側の太線の間の距離)の厚みを測定し、実質厚みとした。
<意匠性>
不織布の繊維が見えず、エンボス加工がはっきりしているものを○、エンボス加工がはっきりしていないもの、すなわち厚み比が2より低いものを△、不織布の繊維が見えるものを×として評価した。
<カール>
樹脂コート不織布を、幅75mm、長さ205mmに裁断したものを試料とし、90℃、絶乾状態で24時間放置し、側部の反り上がった最大高さ(mm)を測定した。
<加工時の幅入り>
コート前不織布を、幅5cm、縦(製造時の走行方向)20cmに裁断したものを試料とし、縦方向が鉛直方向になるようにし、20N/5cmの荷重10cmの試料にかけて伸び率を測定した。伸びが1%以下のものを○、伸びが1%より大きく5%以下のものを△、伸びが5%よりも大きいものを×とした。
<毛羽>
最終エンボス加工前の樹脂コート不織布の非コート面(コート面の反対面)に毛羽立ちがないものを○、毛羽立っているものを×とした。
<剛軟度>
JIS L 1913 6.7.2(2010)に記載のカンチレバー式で測定した。
<強力>
幅30mm、長さ200mmに裁断した試料を、引張試験機(島津製作所社製「オートグラフ(登録商標)」)の上下のチャックに、チャック間距離が100mmとなるように試験片を挟み、引張速度200mm/分で引っ張って破断時の数値を読み取った。
実施例1
固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレート(PET)を用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.2g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.4dtexの長繊維からなる目付100g/m2のスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率9%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、230℃、線圧40kN/mでエンボス加工を行い、厚み0.46mmの熱圧着タイプのスパンボンド不織布を得た。
エチレン、酢酸ビニルおよび塩化ビニルの共重合体エマルジョン(エチレン/酢酸ビニル/塩化ビニル=15/60/25;住友化学株式会社製「スミカフレックス(登録商標)801HQ」)が固形分で67%、アクリル酸エステル共重合体エマルジョン(新中村化学工業株式会社製「ニューコート9500」)が固形分で15%、塩化ビニルとアクリルの共重合体エマルジョン(塩ビ/アクリル=80/20;日信化学工業株式会社製「ビニブラン(登録商標)278」)が固形分で18%となるように、各成分をよく混合し、樹脂組成物1を得た。
上記の熱圧着タイプのスパンボンド不織布のエンボス面側に、乾燥後の樹脂付着量(以下、樹脂付着量とは全て乾燥後の値である)が110g/m2となるように、ナイフコーターで上記樹脂組成物1をコートして、乾燥させた後、台形格子型のエンボスロールで、153℃、線圧70kN/mでエンボス加工した。なお、対向ロールにはペーパーロールを用いた。評価結果を表1に示す。
実施例2
スパンボンド不織布を、目付け80g/m2、厚さ0.41mmのものに代え、樹脂付着量を40g/m2とした以外は、実施例1と同様にして、エンボス加工された樹脂コート不織布を得た。評価結果を表1に示す。
実施例3
スパンボンド不織布を、目付け150g/m2、厚さ0.6mmのものに代え、樹脂付着量を80g/m2とした以外は、実施例1と同様にして、エンボス加工された樹脂コート不織布を得た。評価結果を表1に示す。
実施例4
樹脂コートをエンボス面ではなく、エンボス面の反対側に行った以外は、実施例1と同様にして、エンボス加工された樹脂コート不織布を得た。評価結果を表1に示す。
比較例1
実施例1に記載の熱圧着タイプスパンボンド不織布を用い、樹脂組成物1をコートするのではなく、ディッピング法によって含浸させて、樹脂付着量が70g/m2のエンボス加工された樹脂含浸不織布を得た。評価結果を表1に示す。
比較例2
スパンボンド不織布を、目付け50g/m2、厚さ0.3mmのものに代え、樹脂付着量を40g/m2とした以外は、実施例1と同様にして、エンボス加工された樹脂コート不織布を得た。評価結果を表1に示す。
比較例3
スパンボンド不織布を、目付け180g/m2、厚さ0.62mmのものに代え、樹脂付着量を170g/m2とした以外は、実施例1と同様にして、エンボス加工された樹脂コート不織布を得た。評価結果を表1に示す。
比較例4
固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレート(PET)を用い、紡糸温度285℃、単孔吐出量1.2g/分で溶融紡糸し、エジェクターで引き取りつつ開繊して、ネットコンベア上に繊維配列がランダムになるように速度調整して堆積させた。単糸繊度2.4dtexの長繊維からなる目付120g/m2のスパンボンド不織布を得た。次いで圧着面積率9%の角錐台形状の凸部が千鳥配列されたエンボスロールで、180℃、線圧40kN/mでエンボス加工を行い、一旦巻き取った後、40番手の針で、65本/cm2、針深度12mmの条件でニードルパンチによる交絡処理を行って、ニードルパンチ不織布を得た。目付けは120g/m2、厚さ0.46mmであった。このニードルパンチ不織布の片面に、実施例1と同様にして樹脂組成物1をコートし、樹脂付着量が80g/m2の樹脂コート不織布とした以外は、実施例1と同様にして、エンボス加工された樹脂コート不織布を得た。評価結果を表1に示す。
比較例5
比較例4で用いたニードルパンチ不織布に、樹脂組成物1をディッピング法で含浸させて、樹脂付着量が80g/m2の樹脂含浸不織布とした以外は、実施例1と同様にして、エンボス加工された樹脂含浸不織布を得た。評価結果を表1に示す。
比較例6
比較例4で用いたニードルパンチ不織布に、樹脂組成物1をディッピング法で含浸させて、樹脂付着量が40g/m2の樹脂含浸不織布を得た後、ナイフコーターで樹脂組成物1をコートした。コートによる樹脂付着量は40g/m2であった。後は、実施例1と同様にして、エンボス加工された樹脂含浸・コート不織布を得た。評価結果を表1に示す。
比較例7
ディッピングによる樹脂付着量を80g/m2に変更した以外は、比較例6と同様にして、エンボス加工された樹脂含浸・コート不織布を得た。評価結果を表1に示す。
比較例8
コートによる樹脂付着量を80g/m2に変更した以外は、比較例6と同様にして、エンボス加工された樹脂含浸・コート不織布を得た。評価結果を表1に示す。
比較例9
ディッピングによる樹脂付着量とコートによる樹脂付着量をいずれも80g/m2に変更した以外は、比較例6と同様にして、エンボス加工された樹脂含浸・コート不織布を得た。評価結果を表1に示す。
本発明によれば、高速製造が可能な工程通過性、軽量性、かつ意匠性を兼ね備えた樹脂コート不織布を提供することができた。従って、本発明の樹脂コート不織布は、トノカバー等の車両内装材、壁紙、ベッド部材、椅子部材等に使用可能である。

Claims (4)

  1. 繊維がエンボス処理により熱圧着されたポリエステル系スパンボンド不織布の片面のみに合成樹脂がコートされた樹脂コート不織布であって、この樹脂コート不織布は、目付けが100〜250g/m2で、かつ、実質厚みと見掛け厚みとの比:見掛け厚み/実質厚みが2以上であることを特徴とする樹脂コート不織布。
  2. 樹脂コート不織布の実質厚みが0.3mm以下である請求項1に記載の樹脂コート不織布。
  3. 樹脂コート不織布の見掛け厚みが0.4mm以上である請求項1または2に記載の樹脂コート不織布。
  4. 片面のみがエンボス処理されたポリエステル系スパンボンド不織布のエンボス面に合成樹脂がコートされ、さらにエンボス加工が施されてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂コート不織布。
JP2013055656A 2012-05-29 2013-03-18 樹脂コート不織布 Active JP6275389B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013055656A JP6275389B2 (ja) 2012-05-29 2013-03-18 樹脂コート不織布
CN201320302106.8U CN203472232U (zh) 2012-05-29 2013-05-29 一种树脂涂层无纺布
CN201310206333.5A CN103448307B (zh) 2012-05-29 2013-05-29 一种树脂涂层无纺布

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012122302 2012-05-29
JP2012122302 2012-05-29
JP2013055656A JP6275389B2 (ja) 2012-05-29 2013-03-18 樹脂コート不織布

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017205526A Division JP6276462B2 (ja) 2012-05-29 2017-10-24 樹脂コート不織布

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014005584A true JP2014005584A (ja) 2014-01-16
JP6275389B2 JP6275389B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=50103554

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013055656A Active JP6275389B2 (ja) 2012-05-29 2013-03-18 樹脂コート不織布
JP2017205526A Active JP6276462B2 (ja) 2012-05-29 2017-10-24 樹脂コート不織布

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017205526A Active JP6276462B2 (ja) 2012-05-29 2017-10-24 樹脂コート不織布

Country Status (2)

Country Link
JP (2) JP6275389B2 (ja)
CN (1) CN203472232U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109825948A (zh) * 2019-01-17 2019-05-31 福建金坛实业有限公司 一种不易变形的干爽无纺布

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103448307B (zh) * 2012-05-29 2018-04-27 东洋纺株式会社 一种树脂涂层无纺布

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5870777A (ja) * 1981-10-21 1983-04-27 ダイニツク株式会社 滑り防止性複合シ−ト材
JPH06313255A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Toyobo Co Ltd 椅子部材用皮革調長繊維不織布
JPH073658A (ja) * 1993-06-15 1995-01-06 Toyo Cloth Kk 難燃・撥水性シートの製造方法
JPH11241277A (ja) * 1998-02-24 1999-09-07 Toyobo Co Ltd レザー調不織布及びその製造方法
JP2011230499A (ja) * 2010-04-07 2011-11-17 Asahi Kasei Fibers Corp 耐久性の印刷基材

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5870777A (ja) * 1981-10-21 1983-04-27 ダイニツク株式会社 滑り防止性複合シ−ト材
JPH06313255A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Toyobo Co Ltd 椅子部材用皮革調長繊維不織布
JPH073658A (ja) * 1993-06-15 1995-01-06 Toyo Cloth Kk 難燃・撥水性シートの製造方法
JPH11241277A (ja) * 1998-02-24 1999-09-07 Toyobo Co Ltd レザー調不織布及びその製造方法
JP2011230499A (ja) * 2010-04-07 2011-11-17 Asahi Kasei Fibers Corp 耐久性の印刷基材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109825948A (zh) * 2019-01-17 2019-05-31 福建金坛实业有限公司 一种不易变形的干爽无纺布

Also Published As

Publication number Publication date
CN203472232U (zh) 2014-03-12
JP2018009283A (ja) 2018-01-18
JP6276462B2 (ja) 2018-02-07
JP6275389B2 (ja) 2018-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101187219B1 (ko) 습식 부직포용 섬유
WO1988010330A1 (en) Reticulate polypropylene fibers, process for their production, and reticulate fiber nonwoven fabric
JP6276462B2 (ja) 樹脂コート不織布
JP5544033B1 (ja) 樹脂コート不織布
JP6278775B2 (ja) 表皮材
JP5558989B2 (ja) コスメテイック製品用不織布およびコスメテイック製品
JP5788193B2 (ja) 不織布テープ基材
JP6007505B2 (ja) 人工皮革とその製造方法
TWI724193B (zh) 複合片狀物及其製造方法
JP6351493B2 (ja) 積層シートおよびその製造方法
WO2013042761A1 (ja) 樹脂コート不織布
JP2013032601A (ja) 樹脂含浸不織布
JP5808994B2 (ja) 樹脂コート不織布
TWI769259B (zh) 粒面狀人工皮革及粒面狀人工皮革之製造方法
CN103448307B (zh) 一种树脂涂层无纺布
JP2012211414A (ja) スエード調皮革様シートの製造方法
EP3708708A1 (en) Napped artificial leather
JP2007314906A (ja) カーペット裏材
JP2019060060A (ja) シート状物
JP2011058107A (ja) 人工皮革用基材およびその製造方法
JP2011058109A (ja) 人工皮革用基材およびその製造方法
JP2011058108A (ja) 人工皮革用基材およびその製造方法
JP7430052B2 (ja) 不織布及び自動車内装用表皮材
JP3198198U (ja) 遮熱シートおよび繊維製品
JP6476720B2 (ja) 自動車内装材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171024

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20171102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6275389

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250