関連出願への相互参照
本出願は、2010年6月1日に出願され、2011年5月3日に出願された米国出願13/100,215の一部継続でもある、米国仮出願シリアル番号61/350,448に対して優先権を主張する。これらは、ここでの参照によりこれらの全体がここに明示的に組み込まれている。
背景
I.分野
本開示は、一般的に、通信に関し、さらに詳細には、ワイヤレス通信ネットワークにおいて測定を行う技術に関する。
II.背景
ワイヤレス通信ネットワークは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャスト等のような、さまざまな通信コンテンツを提供するために、広く配備されている。これらのワイヤレスネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することにより、複数のユーザをサポートできる多元接続ネットワークであってもよい。このような多元接続ネットワークの例は、コード分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワークおよび単一搬送波FDMA(SC−FDMA)ネットワークを含む。
ワイヤレス通信ネットワークは、多数のユーザ機器(UE)に対する通信をサポートできる多数の基地局を備えていてもよい。UEは、ダウンリンクおよびアップリンクを介して基地局と通信してもよい。ダウンリンク(すなわちフォワードリンク)は、基地局からUEへの通信リンクのことを指し、アップリンク(すなわちリバースリンク)は、UEから基地局への通信リンクのことを指す。
UEにとって既知であるさまざまな基準信号(RS)が、例えば、チャネル推定を促進するために、ダウンリンク中で送信されてもよい。いくつかのケースでは、セル中のすべてのUEに対して共通である、セル固有RSが提供される。さらにまた、特定のUEをターゲットにしているデータ中に埋め込まれた、UE特有なRSが送信されてもよい。さらにまた、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)構成のケースでは、MBSFN特有なRSが提供されてもよい。これらのRSは、典型的に、直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル内の特定されたリソースエレメント(RE)を占有する。
概要
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための方法を提供する。方法は、一般的に、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別することと、送信構成に基づいて、利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットを識別することと、サブセットからCSI−RSパターンのうちの1つを選択することと、選択されたCSI−RSパターンにしたがってサブフレーム中でCSI−RSを送信することとを含む。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための方法を提供する。方法は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別することと、特定の送信構成に対して、CSI−RSを送信するために使用する利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットから選択されたCSI−RSパターンを識別することと、選択されたCSI−RSパターンにしたがって送信されたCSI−RSをサブフレーム中で受信することとを含む。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別する手段と、送信構成に基づいて、利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットを識別する手段と、サブセットからCSI−RSパターンのうちの1つを選択する手段と、選択されたCSI−RSパターンにしたがってサブフレーム中でCSI−RSを送信する手段とを具備する。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別する手段と、特定の送信構成に対して、CSI−RSを送信するために使用する利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットから選択されたCSI−RSパターンを識別する手段と、選択されたCSI−RSパターンにしたがって送信されたCSI−RSをサブフレーム中で受信する手段とを具備する。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別し、送信構成に基づいて、利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットを識別し、サブセットからCSI−RSパターンのうちの1つを選択し、選択されたCSI−RSパターンにしたがってサブフレーム中でCSI−RSを送信するように構成されている少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリとを具備する。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別し、特定の送信構成に対して、CSI−RSを送信するために使用する利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットから選択されたCSI−RSパターンを識別し、選択されたCSI−RSパターンにしたがって送信されたCSI−RSをサブフレーム中で受信するように構成されている少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリとを具備する。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための、その上に記憶されている命令を有するコンピュータ読取可能媒体を含むコンピュータプログラムプロダクトを提供する。命令は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別し、送信構成に基づいて、利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットを識別し、サブセットからCSI−RSパターンのうちの1つを選択し、選択されたCSI−RSパターンにしたがってサブフレーム中でCSI−RSを送信するための、1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令である。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための、その上に記憶されている命令を有するコンピュータ読取可能媒体を含むコンピュータプログラムプロダクトを提供する。命令は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別し、特定の送信構成に対してCSI−RSを送信するために使用する利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットから選択されたCSI−RSパターンを識別し、選択されたCSI−RSパターンにしたがって送信されたCSI−RSをサブフレーム中で受信するための、1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令である。
図1は、ワイヤレス通信ネットワークを示している。
図2は、基地局およびUEのブロックダイヤグラムを示している。
図3は、周波数分割二重(FDD)に対するフレーム構造を示している。
図4は、ダウンリンクに対する2つの例示的なサブフレームフォーマットを示している。
図5は、例示的な基地局およびユーザ機器を示している。
図6は、本開示のある態様にしたがった、基地局およびユーザ機器によって実行できる例示的な動作を図示している。
図7は、本開示のある態様にしたがった、FDDサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図8は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図9は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図10は、本開示のある態様にしたがった、MBSFNサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図11は、本開示のある態様にしたがった、FDDサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図12は、本開示のある態様にしたがった、FDDサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図13は、本開示のある態様にしたがった、FDDサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図14は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図15は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図16は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図17は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図18は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
詳細な説明
本開示のある態様は、基準信号(RS)を送信する際に使用するためのリソースを割り振る技術を提供する。ある態様にしたがうと、列挙された可能性あるCSI−RSリソースの大きなセット(“CSI−RSパターン”)が規定されてもよく、基地局は、利用可能なパターンのサブセットからCSI−RSパターンを選択してもよく、サブセットは送信構成により決定される。
例として、基地局がアンテナポート5上でUE−RS信号を送信する配置では、基地局はそれらのリソースを避けるCSI−RSパターンを選択するように構成されていてもよい。一方で、UE−RS信号がアンテナポート5上で送信されない配置では、基地局は、(例えば、パターンが、アンテナポート5REに対して使用されるREを避けるか否かに関係なく)より広い範囲のCSI−RSパターンから選択してもよい。
ここに記述する技術は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のネットワークのような、さまざまなワイヤレス通信ネットワークに対して使用できる。“ネットワーク”および“システム”という用語は、区別なく使用されることが多い。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000等のような、無線技術を実現してもよい。UTRAは、ワイドバンドCDMA(WCDMA)、時分割同期CDMA(TD−SCDMA)および他のCDMAの変形を含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856の標準規格をカバーしている。TDMAネットワークは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM(登録商標))のような無線技術を実現してもよい。OFDMAネットワークは、進化UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュ−OFDM等のような、無線技術を実現してもよい。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。周波数分割二重(FDD)および時分割二重(TDD)の双方における、3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスド(LTE−A)は、ダウンリンク上でOFDMAを用い、アップリンク上でSC−FDMAを用いる、E−UTRAを使用するUMTSの新たなリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、“第3世代パートナーズシッププロジェクト”(3GPP)という名称の機関からの文書中に記載されている。cdma2000およびUMBは、“第3世代パートナーズシッププロジェクト2”(3GPP2)という名称の機関からの文書中に記載されている。ここで記述する技術は、上述したワイヤレスネットワークおよび無線技術とともに、他のワイヤレスネットワークおよび無線技術に対して使用してもよい。明瞭性のために、LTEに対して、下記に技術の特定の態様を記述し、下記の記述の多くには、LTE専門用語を使用している。
図1は、LTEネットワークまたは他のいくつかのワイヤレスネットワークであってもよい、ワイヤレス通信ネットワーク100を示している。ワイヤレスネットワーク100は、多くの進化ノードB(eNB)110および他のネットワークエンティティを備えていてもよい。eNBは、UEと通信するエンティティであり、基地局、ノードB、アクセスポイント等と呼ばれることもある。各eNBは、特定の地理的エリアに対する通信カバレッジを提供してもよい。3GPPでは、“セル”という用語は、用語が使用される文脈に依存して、eNBのカバレッジエリア、および/または、このカバレッジエリアを担当するeNBサブシステムのことを指すことができる。
eNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または、他のタイプのセルに対する通信カバレッジを提供してもよい。マクロセルは、比較的大きな地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーしてもよく、サービス加入より、UEによる制限されていないアクセスを可能にしてもよい。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーしてもよく、サービス加入より、UEによる制限されていないアクセスを可能にしてもよい。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(例えば、ホーム)をカバーしてもよく、フェムトセルに関係しているUE(例えば、閉じられた加入者グループ(CSG)中のUE)による、制限されているアクセスを可能にしてもよい。マクロセルに対するeNBは、マクロeNBと呼ばれてもよい。ピコセルに対するeNBは、ピコeNBと呼ばれてもよい。フェムトセルに対するeNBは、フェムトeNBまたはホームeNB(HeNB)と呼ばれてもよい。図1中に示している例では、eNB110aは、マクロセル102aに対するマクロeNBであってもよく、eNB110bは、ピコセル102bに対するピコeNBであってもよく、eNB110cは、フェムトセル102cに対するフェムトeNBであってもよい。eNBは、1つまたは複数(例えば、3つ)のセルをサポートしてもよい。“eNB”、“基地局”、“セル”という用語は、ここでは交換可能に使用してもよい。
ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を備えていてもよい。中継局は、アップストリーム局(例えば、eNBまたはUE)からのデータの送信を受信でき、ダウンストリーム局(例えば、UEまたはeNB)へデータの送信を送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEに対する送信を中継できるUEであってもよい。図1中で示している例では、中継局110dは、eNB110aとUE120dとの間の通信を促進するために、マクロeNB110aおよびUE120dと通信してもよい。中継局はまた、中継eNB、中継局、中継器等と呼ばれてもよい。
ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのeNB、例えば、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、中継eNB等、を含む異種ネットワークであってもよい。これらの異なるタイプのeNBは、ワイヤレスネットワーク100において、異なる送信電力レベル、異なるカバレッジエリア、および、干渉における異なる影響を有しているかもしれない。例えば、マクロeNBは、高い送信電力レベル(例えば、5から40ワット)を有していてもよい一方で、ピコeNB、フェムトeNBおよび中継eNBは、より低い送信電力レベル(例えば、0.1から2ワット)を有していてもよい。
ネットワーク制御装置130は、eNBのセットに結合されていてもよく、これらのeNBに対する調整および制御を提供してもよい。ネットワーク制御装置130は、バックホールを介してeNBと通信してもよい。eNBはまた、例えば、ワイヤレスバックホールまたはワイヤーラインバックホールを介して、直接的にまたは間接的に、互いに通信してもよい。
UE120は、ワイヤレスネットワーク100全体を通して分散されていてもよく、各UEは、静的なものまたは移動性のものであってもよい。UEはまた、端末、移動局、加入者ユニット、局等と呼ばれることもある。UEは、セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、スマートフォン、ネットブック、スマートブック、タブレット等であってもよい。
図2は、図1中の基地局/eNBの1つおよびUEの1つであってもよい、基地局/eNB110およびUE120の設計のブロックダイヤグラムを示している。基地局110は、T本のアンテナ234aないし234tを備えていてもよく、UE120は、R本のアンテナ252aないし252rを備えていてもよく、ここで、一般的に、T≧1およびR≧1である。
基地局110において、送信プロセッサ220は、1つ以上のUEに対するデータソース212からデータを受信し、そのUEから受信したCQIに基づいて、各UEに対する1つ以上の変調およびコーディングスキーム(MCS)を選択し、UEに対して選択したMCSに基づいて、各UEに対するデータを処理(例えば、エンコードおよび変調)し、すべてのUEに対してデータシンボルを提供してもよい。送信プロセッサ220はまた、システム情報(例えば、SRPI等)と制御情報(例えば、CQI要求、許可、上位レイヤのシグナリング等)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供してもよい。プロセッサ220はまた、基準信号(例えば、CRS)および同期信号(例えば、PSSおよびSSS)に対する基準シンボルを発生させてもよい。送信(TX)複数入力複数出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合に、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または、基準信号上で空間処理(例えば、プリコーディング)を実行してもよく、T個の変調器(MOD)232aないし232tにT個の出力シンボルストリームを提供してもよい。各変調器232は、(例えば、OFDM等のために)それぞれの出力シンボルストリームを処理し、出力サンプルストリームを取得してもよい。各変調器232は、さらに、出力サンプルストリームを処理(例えば、アナログにコンバート、増幅、フィルタリングおよびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得してもよい。変調器232aないし232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T本のアンテナ234aないし234tを介して送信されてもよい。
UE120において、アンテナ252aないし252rは、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信してもよく、受信信号を復調器(DEMOD)254aないし254rにそれぞれ提供してもよい。各復調器254は、この受信信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバートおよびデジタル化)して、入力サンプルを取得してもよい。各復調器254は、(例えば、OFDM等のために)入力サンプルをさらに処理して、受信シンボルを取得してもよい。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254aないし254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合に、受信シンボル上でMIMO検出を実行して、検出したシンボルを提供してもよい。受信プロセッサ258は、検出シンボルを処理(例えば、復調およびデコード)し、UE120に対するデコードしたデータをデータシンク260に提供して、デコードした制御情報およびシステム情報を制御装置/プロセッサ280に提供してもよい。チャネルプロセッサ284は、下記に記述するような、RSRP、RSSI、RSRQ、CQI等を決定してもよい。
アップリンク上で、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータと、制御装置/プロセッサ280からの(例えば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQI等を含む報告のための)制御情報とを、受け取って処理してもよい。プロセッサ264はまた、1つ以上の基準信号に対する基準シンボルを発生させてもよい。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合に、TX MIMOプロセッサ266によりプリコーディングされてもよく、(例えば、SC−FDM、OFDM等のために)変調器254aないし254rによりさらに処理されて、基地局110に送信されてもよい。基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234により受信され、復調器232により処理され、適用可能な場合に、MIMO検出器236により検出されて、受信プロセッサ238によりさらに処理されて、UE120により送られ、デコードされた、データおよび制御情報を取得してもよい。プロセッサ238は、デコードされたデータをデータシンク239に提供し、デコードされた制御情報を制御装置/プロセッサ240に提供してもよい。
制御装置/プロセッサ240および280は、それぞれ、基地局110およびUE120における動作を指示してもよい。基地局110におけるプロセッサ240および/または他のプロセッサならびにモジュールは、図6の動作600、および/または、ここに記述した技術に対する他のプロセスを実行または指示してもよい。UE120におけるプロセッサ280および/または他のプロセッサならびにモジュールは、図6の動作650、および/または、ここに記述した技術に対する他のプロセスを実行または指示してもよい。メモリ242および282は、それぞれ、基地局110およびUE120に対する、データおよびプログラムコードをそれぞれ記憶してもよい。スケジューラ244は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上のデータ送信に対してUEをスケジューリングしてもよい。
図3は、LTEにおけるFDDに対する例示的なフレーム構造300を示している。ダウンリンクおよびアップリンクの各々に対する送信タイムラインは、無線フレームの単位に分割されてもよい。各無線フレームは、予め定められている持続期間(例えば、10ミリ秒(ms))を有していてもよく、0ないし9のインデックスを持つ10個のサブフレームに分割されてもよい。各サブフレームは、2個のスロットを含んでいてもよい。各無線フレームは、したがって、0ないし19のインデックスを持つ20個のスロットを含んでいてよい。各スロットは、L個のシンボル期間、例えば、(図2中で示しているように)ノーマルサイクリックプリフィックスに対して7個のシンボル期間、または、拡張サイクリックプリフィックスに対して6個のシンボル期間を含んでいてもよい。各サブフレーム中の2L個のシンボル期間に、0ないし2L−1のインデックスが割り当てられていてもよい。
LTEでは、eNBは、eNBによってサポートされる各セルに対して、システム帯域幅の中心1.08MHz中で、ダウンリンク上で、1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)を送信してもよい。図3中に示しているように、PSSおよびSSSは、それぞれ、ノーマルサイクリックプリフィックスを持つ各無線フレームのサブフレーム0および5におけるシンボル期間6および5中で送信されてもよい。PSSおよびSSSは、セルサーチおよび獲得のためにUEにより使用されてもよい。eNBは、eNBによりサポートされる各セルに対して、システム帯域幅にわたって、セル固有基準信号(CRS)を送信してもよい。CRSは、各サブフレームの特定のシンボル期間中に送信されてもよく、チャネル推定、チャネル品質測定および/または他の機能を実行するために、UEにより使用されてもよい。eNBはまた、特定の無線フレーム中のスロット1におけるシンボル期間0から3中で、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を送信してもよい。PBCHは、いくつかのシステム情報を伝えてもよい。eNBは、特定のサブフレーム中で、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で、システム情報ブロック(SIB)のような他のシステム情報を送信してもよい。eNBは、サブフレームの第1のBシンボル期間中で、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で制御情報/データを送信してもよく、Bは、各サブフレームに対して構成可能であってもよい。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間中で、PDSCH上でトラフィックデータおよび/または他のデータを送信してもよい。
図4は、通常のサイクリックプリフィックスを持つダウンリンクに対して、2つの例示的なサブフレームフォーマット410および420を示している。ダウンリンクに対して利用可能な時間周波数リソースは、リソースブロックに分割してもよい。各リソースブロックは、1個のスロット中の12個の副搬送波をカバーしてもよく、多数のリソースエレメントを含んでいてもよい。各リソースエレメントは、1個のシンボル期間中の1個の副搬送波をカバーしてもよく、実数値または複素数値であってもよい1個の変調シンボルを送るために使用されてもよい。
サブフレームフォーマット410は、2本のアンテナを装備するeNBに対して使用してもよい。CRSは、シンボル期間0、4、7および11中で、アンテナ0および1から送信されてもよい。基準信号は、送信機および受信機によりアプリオリに知られている信号であり、パイロットとも呼ばれることがある。CRSは、セルに対して固有の、例えば、セル識別子(ID)に基づいて発生された基準信号である。図4中では、ラベルRaを持つ所定のリソースエレメントに対して、そのリソースエレメント上で、アンテナaから変調シンボルが送信されてもよく、そのリソースエレメント上で、他のアンテナからは変調シンボルが送信されない。サブフレームフォーマット420は、4本のアンテナを装備するeNBに対して使用してもよい。CRSは、シンボル期間0、4、7および11中で、アンテナ0および1から送信されてもよく、シンボル期間1および8中で、アンテナ2および3から送信されてもよい。サブフレームフォーマット410および420の双方に対して、CRSは、セルIDに基づいて決定されてもよい、等しく間隔をあけている副搬送波上で送信されてもよい。異なるeNBは、それらのセルIDに依存して、同一の副搬送波または異なる副搬送波上で、それらのCRSを送信してもよい。サブフレームフォーマット410および420の双方に対して、CRSに対して使用されないリソースエレメントは、データ(例えば、トラフィックデータ、制御データおよび/または他のデータ)を送信するために使用してもよい。
LTEにおけるFDDに対するダウンリンクおよびアップリンクのそれぞれに対して、インターレース構造を使用してもよい。例えば、0ないしQ−1のインデックスを持つQ個のインターレースを規定してもよく、Qは、4、6、8、10に等しくても、または他の何らかの値であってもよい。各インターレースは、Q個のフレームだけ間隔をあけて離されているサブフレームを含んでいてもよい。特に、インターレースqは、サブフレームq、q+Q、q+2Q等を含んでもよく、ここでq∈{0,...,Q−1}である。
ワイヤレスネットワークは、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信に対して、ハイブリッド自動再送(HARQ)をサポートしてもよい。HARQに対して、受信機(例えば、UE)によりパケットが正しくデコードされるまで、または、他の何らかの終了条件に直面するまで、送信機(例えば、eNB)はパケットの1つ以上の送信を送ってもよい。同期HARQに対して、パケットのすべての送信は、単一のインターレースのサブフレーム中で送られてもよい。非同期HARQに対して、パケットのそれぞれの送信は、どのサブフレーム中で送られてもよい。
UEは、複数のeNBのカバレッジ内に位置付けられていてもよい。これらのeNBのうちの1つは、UEを担当するように選択されてもよい。担当eNBは、受信信号強度、受信信号品質、パス損失等のような、さまざまな基準に基づいて選択されてもよい。受信信号品質は、信号対ノイズおよび干渉比(SINR)、基準信号受信品質(RSRQ)等により、定量化されてもよい。UEは、UEが1つ以上の干渉eNBから高い干渉を観測するかもしれない、支配的な干渉シナリオにおいて動作してもよい。
ある態様にしたがうと、CSI−RSを送信するために使用するリソースを規定する、CSI−RSパターンの比較的大きなセットを規定してもよい。基地局は、送信構成に少なくとも部分的に基づいて、これらのCSI−RSパターンのサブセットを識別してもよい。基地局は、その後、識別されたサブセットからパターンを選択して、選択されたパターンにしたがって、CSI−RSを送信してもよい。
以下のさらなる詳細において記述するように、CSI−RSパターンの異なるサブセットを利用してもよい例示的な送信構成は、例えば、MBSFN送信のための構成、中継デバイスへの送信のための構成、および、UE特有なRSを送信するために特定のアンテナポート(例えば、アンテナポート5)を利用する構成を含んでもよい。
CSI−RSパターンのより大きなセットを利用することにより、システム設計を簡略化しつつ、異なる送信構成に対して異なるサブセットを使用することを可能にする。例えば、以下のさらなる詳細において記述するように、グループから選択される特定のCSIパターンが単一のインデックス値により識別できることから、このようなアプローチはシグナリングを簡略化してもよい。
図5は、本開示のある態様にしたがって選択されるCSI−RSパターンを利用することができる、基地局(すなわちeNB)510およびUE520を備える例示的なワイヤレスシステム500を図示している。
ある態様にしたがうと、基地局510は、CSI−RSパターン選択モジュール514を備えていてもよい。CSI−RSパターン選択モジュール514は、一般的に、特定の送信構成に対して利用可能なCSI−RSパターンのサブセットを決定し、サブセットのCSI−RSパターンのうちの1つを選択するように構成されていてもよい。基地局510は、選択されたCSI−RSパターンにしたがって、送信機モジュール512を介してCSI−RSを送信してもよい。
図示しているように、CSI−RSは、サブフレームのPDSCH領域中で送信されてもよい。ある態様にしたがうと、基地局510は、選択されたCSI−RSパターンを示す1つ以上のパラメータをUE520にシグナリングしてもよい。例えば、基地局510は、利用可能なCSI−RSパターンのより大きなセットから選択されたCSI−RSパターンを識別するために使用されるインデックスを送信してもよい。
UE520は、受信機モジュール526を介して、(例えば、PDSCH領域中で送信される)CSI−RS送信を受信してもよい。CSI−RSパターンの知識とともに、UE520は、CSI−RS処理モジュールにより、CSI−RSを取り出して処理してもよい。CSI−RS処理モジュールは、(例えば、異なるアンテナポートからのRSに基づくチャネル状態情報を示す)CSIフィードバックを発生させてもよい。
UE520は、送信機モジュール522を介して、CSIフィードバックを基地局510に送ってもよい。基地局510は、受信機モジュール516を介してCSIフィードバックを受信し、フィードバックを利用して送信プロパティを調節してもよい。
図6は、例えば、図5の基地局510のような基地局により実行されてもよい例示的な動作600を図示している。
動作600は、602において、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別することにより、開始する。604において、基地局は、送信構成に基づいて、利用可能なCRS−RSパターンのセットのうちのサブセットを識別してもよい。606において、基地局は、サブセットからCSI−RSパターンのうちの1つを選択してもよい。608において、基地局は、選択されたCSI−RSパターンにしたがってサブフレーム中でCSI−RSを送信してもよい。上で述べたように、基地局は、選択されたCSI−RSパターンを示す1つ以上のパラメータをシグナリングしてもよい。
図6はまた、例えば、図5のUE520のようなUEにより実行されてもよい例示的な動作650を図示している。
動作650は、652において、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別することにより、開始する。654において、UEは、特定の送信構成に対して、CSI−RSを送信するために使用する利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットから選択されたCSI−RSパターンを識別してもよい。656において、UEは、選択されたCSI−RSパターンにしたがって送信されたCSI−RSをサブフレーム中で受信してもよい。上で述べたように、UEはまた、選択されたCSI−RSパターンを示す1つ以上のパラメータのシグナリングを受信してもよい。代替実施形態として、UEは、例えば、セルID、送信構成および/またはシステムタイミングに基づいて、選択されたCSI−RSパターンをこのようなシグナリングなしで決定することができてもよい。
比較的多数の可能性あるCSI−RSパターンが存在する一方で、いくつかのケースでは、多くの目的を達成しようと努めながら、CSI−RSを送信する際に使用するためのリソースをBSのアンテナポートに対して割り振ることが望ましいかもしれない。例として、いくつかのケースでは、(例えば、送信モード7に対して)アンテナポート5UE−RSシンボルを含むOFDMシンボルを使用することを避けるCSI−Sパターンを有することが望ましいかもしれない。しかしながら、アンテナポート5UE−RS送信を利用しない配置では、このことは、結果として、CSI−RSに対して利用可能なREの数を不必要に減少させてしまうかもしれない。したがって、ここに提示するある態様にしたがうと、UE−RSに対してアンテナポート5を利用する配置は、利用可能なCSI−RSパターンのより小さなサブセット(アンテナポート5UE−RSシンボルを含むOFDMシンボルを使用することを避けるもの)を利用するように構成されていてもよい。UE−RSに対してアンテナポート5を利用しない配置は、利用可能なCSI−RSパターンのより大きなセットを利用するように構成されていてもよい。
ある態様にしたがうと、CSI−RS周波数密度は、アンテナポートの数に関わらず(例えば、2Tx、4Txおよび8Txに関わらず)、アンテナポート毎のRB毎に1個のREであってもよい(1RE/RB/アンテナポート)。ある態様にしたがうと、RBにわたって比較的均一なパターンを維持するように試みることが望ましいかもしれない。このことは、チャネル推定を簡略化するのを支援し、不均一なパターンよりも実現するのが簡単である。
上で述べたように、利用可能なCSI−RSパターンのサブセットは、送信構成に依存していてもよい。このようなサブセットから選択される厳密なCSI−RSパターンは、さまざまな方法で決定されてもよい。例えば、CSI−RSパターンは、物理セルIDとCSI−RSアンテナポートの数との関数として選択されてもよい。加えて、または、代替実施形態として、選択されるパターンは、予め規定されており、列挙されたCSI−RSパターンセットからのシグナリングされたインデックスにより示されてもよい。このシグナリングされたインデックスも、CSI−RSアンテナポートの数とシステム帯域幅とに依存してもよい。
同一のセルの異なるアンテナポートに対するCSI−RSは、例えば、FDMおよび/またはTDMを利用して、直交多重化される必要があるかもしれない。CSI−RS RE上の電力を完全に利用するために、CSI−RSを含む各OFDMシンボルが、すべてのアンテナポートのCSI−RSを含むことが望ましいかもしれない。
ある態様にしたがうと、TDDおよびFDDモードに対して比較的多数のCSI−RSパターンが提供されてもよい。(例えば、DLタイミングケース3のケースにおいて、バックホールリンク上の最後のOFDMシンボルが切り捨てられるときに、)アドバンスドUE(例えば、リリース10LTE UE以降)と中継ノードとにより使用されるCSI−RSパターン間で、再利用係数を最大化し、共通性を維持するように努めながら、パターンを規定してもよい。
図7ないし19は、多数の異なる例示的なCSI−RSパターンを図示している。記述するように、図示しているパターンは、基地局全体にわたっての、パターンの異なるレベルの再利用を考慮する。例示的なリソース割り振りは、結果として、異なる数のアンテナポート(例えば、2Tx、4Txおよび8Tx)に対する多数の利用可能なCSI−RSパターンになる。
例えば、図7は、8ポートCSI−RSパターンに対する6の再利用係数(または、2つの4ポートCSI−RSパターンとして、8ポートパターンのそれぞれを分けることにより取得してもよい、4ポートパターンに対する12の再利用係数)を持つ、周波数分割二重送信モードに対して使用できる例示的なCSI−RSパターンに対するリソースグリッド710を図示している。図示しているように、多数のREは、(“C”とラベル付けられている)CRSと、(“D”とラベル付けられている)DM−RSとに対して専用であってもよいが、他のREは、CSI−RSに対して利用可能でない、または、単に使用されなくてもよい。図示しているように、これは、(“1”ないし“6”とラベル付けられている)最大6機の基地局に対する8CSI−RSポートを依然として考慮する。リソースグリッド720は、これもまた最大6機の基地局に対する8CSI−RSポートを考慮する類似した例を示しているが、リソースグリッド710に比べて再配置されたセット“1”に対してREが割り振られている。リソースグリッド730は、リソースグリッド710および720からのREを組み合わせることにより、7の再利用係数を提供する。
図8ないし9は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。これらの例示的な中継器パターンのすべてに対して、14個のシンボルを示しているが、スイッチング時間により最後のシンボルは損失されるかもしれない。図8は、中継ノードへの送信のために使用してもよい例示的なCSI−RSパターンに対して、リソースグリッド810、820および830を図示している。リソースグリッドは14個のシンボルを示しているが、スイッチング時間により結果として最後のシンボルが損失されるかもしれない。図8中に図示している例は、サブフレーム毎の時間における2つのUE−RSインスタンスを仮定してもよい。図示しているように、リソースグリッド810中に示している例は、5の再利用係数を提供してもよい。再利用係数は、リソースグリッド830中で図示しているように、6に増加させてもよい。リソースグリッド820中で図示しているように、いくつかのケースでは、最初の4個のシンボルと最後のシンボルは、避けられてもよく、結果として、3の再利用係数になる。また、図8中で示しているすべてのパターンの中で、例が、2アンテナポートのCSI−RSが時間において2個の隣接するREにわたってコード分割多重化されている(CDMされている)、CDM−Tを持つパターンのみに限定される場合、グリッド820中で示しているパターンのみが使用されてもよい。
図9は、サブフレーム毎に1つのCSI−RSインスタンスを仮定して、例えば、中継ノードへの送信のために使用してもよい例示的なCSI−RSパターンに対して、リソースグリッド910および920を図示している。図示しているように、リソースグリッド910中に示している例は、7の再利用係数を提供してもよい一方で、リソースグリッド920中に示している例は、4の再利用係数を提供してもよい。
図10は、MBSFNサブフレーム中での送信のために使用してもよい例示的なCSI−RSパターンに対する、リソースグリッド1010、1020および1030を図示している。図示しているように、リソースグリッド1010、1020および1030中に示している例は、それぞれ、14、12および15の再利用係数を提供してもよい。
上で述べたように、いくつかのケースでは、CSI−RSパターンが、アンテナポート5により送信されるUE−RSを運ぶREを避けることが望ましいかもしれない。図11は、4の再利用係数に対して、アンテナポート5により送信されるUE−RS(このような送信に対する“U”とラベル付けされているRE)を避ける、TDDサブフレームに対する多数の異なるCSI−RSパターンが利用可能である。いくつかのケースでは、12、10、8および10個のREが、それぞれ、BS1、2、3および4のCSI−RSに対して予約されていてもよいが、それらのREのうちのいくつかのみがCSI−RSに対して実際に使用される。例えば、リソースグリッド1110は、BS“1”に対して利用可能な9個のRE、BS“2”およびBS“4”に対して利用可能な12個のRE、BS“3”に対して利用可能な8個のREの例示的な割り振りを図示しており、ここで、UE−RSポート5に割り振られているすべてのREは避けられる。これらの利用可能なREのうちの任意の8個のREのセットが、利用可能なCSI−RSパターンを構成することが可能である。したがって、9個のREにより、BS“1”に対して9の可能性あるパターンが存在し、12個のREにより、BS“2”およびBS“4”に対して、495個の利用可能な組み合わせが存在する。CDM−F CSI−RSパターンが考慮される場合に、使用可能なREの数はさらに減少する。例えば、REは、2アンテナポートのCSI−RであるCDM−Fパターンに対応する各BSに対してグループ化され、周波数において2本の隣接するトーンにわたってCDMされる。REが、サイズ2のグループ中へとペアリングされる場合に、一番上から、そのグループ中へとペアリングされているREを見つけることができないREはスキップされてもよい。この例では、この追加の制約が、グループのそれぞれに対する使用可能なREの数を8に減少させる。(同一の基地局ナンバーに対して)各CSI−RSグループ中の8CSI−RSポートに対してREを割り振ることが可能であると理解できる。
リソースグリッド1120および1130により図示しているように、アンテナポート5がUE−RSを送信するために使用される“U”REの位置はシフトしてもよい。図示しているように、これにより、CSI−RSに対して利用可能なRE位置、および、いくつかのケースでは、利用可能なREの数が変化してもよい。しかしながら、依然として利用可能なこれらの新しい“U”位置を避ける多数のCSI−RSパターンが依然として存在する。CDM−Fに対して、上述したペアリングでは、また、各グループに対して、8ポートを持つCSI−RSパターンを見つけることが可能であってもよい。示されてはいないが、CRSに対するREの位置もまたシフトしてもよいことに留意すべきである。
図12は、4の再利用係数をまた提供する他の例示的なリソースグリッド1210、1220および1230を図示している。これらの例では、BS“1”、“2”、“3”および“4”のそれぞれに対応して、12個のREが予約されている。しかしながら、UE−RSに対して使用されないREのみがCSI−RSに対する使用に対して利用可能であり、結果として、CSI−RSに対して利用可能なREの数がより少なくなる。リソースグリッド1210は、BS“1”、BS“2”およびBS“4”に対して利用可能な11個のREと、BS“3”に対して利用可能な10個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1220は、BS“2”に対して利用可能な11個のREと、BS“1”、BS“3”およびBS“4”に対して利用可能な10個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1230は、BS“3”に対して利用可能な11個のREと、BS“1”、BS“2”およびBS“4”に対して利用可能な10個のREとの例示的な割り振りを図示している。この例が、2アンテナポートのCSI−RSが時間において2個の隣接するREにわたってCDMされているCDM−T CSI−RSパターンに限定されている場合、アンテナポート5のUE−RSのすべての可能性あるシフトに対して、各グループ中に少なくとも8CSI−RSポートを適合させてもよい。
図13は、5の再利用係数をまた提供する、他のさらなる例示的なリソースグリッド1310、1320および1330を図示している。リソースグリッド1310は、BS“1”に対して利用可能な9個のREと、BS“2”、BS“3”およびBS“5”に対して利用可能な11個のREと、BS“4”に対して利用可能な10個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1320は、BS“1”に対して利用可能な9個のREと、BS“2”、BS“4”およびBS“5”に対して利用可能な10個のREと、BS“3”に対して利用可能な11個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1330は、BS“1”に対して利用可能な9個のREと、BS“2”、BS“3”およびBS“5”に対して利用可能な10個のREと、BS“4”に対して利用可能な11個のREとの例示的な割り振りを図示している。この例が、BS2、3、4、5におけるCDM−Tパターンに限定されている場合、CSI−RSに対して利用可能なREの数は減少されるが、8CSI−RSポートが依然として適合されてもよい。BS1に対して、2本の隣接するトーンにわたってCDMを持つCDM−Fパターンに対するパターンを限定し、依然として8パターンを適合することは不可能である。しかしながら、8CSI−RSポートは、FDMパターンを使用して、または、CDM−Fパターンにより、BS“1”に適合してもよいが、隣接しないトーンにわたるCDMを可能にする。
図14ないし18は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。上で述べたように、14個のシンボルを示しているが、スイッチング時間により最後のシンボルが損失されるかもしれない。図14は、サブフレーム毎の時間における2つのUE−RSインスタンスを仮定して、中継ノードへの送信に対して使用してもよく、また“U”REを避ける例示的なCSI−RSパターンに対するリソースグリッド1410、1420および1430を図示している。例は、3の再利用係数を提供する。リソースグリッド1410は、BS“1”およびBS“2”に対して利用可能な11個のREと、BS“3”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1420および1430の双方は、BS“1”およびBS“2”に対して利用可能な10個のREと、BS“3”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。例が、CDM−Fが隣接するトーン(周波数における隣接するRE)に限定されていると考慮される場合、各グループに対する1つの一意的なCSI−RSパターンが利用可能であってもよい。
図15は、サブフレーム毎の時間における2つのUE−RSインスタンスを仮定して、中継ノードへの送信に対して使用してもよく、また“U”REを避ける例示的なCSI−RSパターンに対するリソースグリッド1510、1520および1530を図示している。例は、2の再利用係数を提供する。リソースグリッド1510および1530の双方は、BS“1”および“2”に対して利用可能な11個のREの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1520は、BS“1”および“2”に対して利用可能な10個のREの例示的な割り振りを図示している。例が、時間において隣接するREにわたってCDMを持つCDM−Tパターンに限定される場合、利用可能なREの数は減少されるが、UE−RSアンテナ5のすべての可能性あるシフトに対して、各グループ中で8CSI−RSポートを依然として適合させてもよい。
図16は、サブフレーム毎の時間における2つのUE−RSインスタンスを仮定して、中継ノードへの送信に対して使用してもよく、また“U”REを避ける例示的なCSI−RSパターンに対するリソースグリッド1610、1620および1630を図示している。例は、4の再利用係数を提供する。リソースグリッド1610および1630の双方は、BS“1”、BS“2”およびBS“3”に対して利用可能な11個のREと、BS“4”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1620は、BS“1”に対して利用可能な11個のREと、BS“2”およびBS“3”に対して利用可能な10個のREと、BS“4”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。図16中の例が、BS2および3に対して、時間における連続するREにわたってCDMを持つCDM−Tパターンと、BS1および4に対して、周波数における連続するREにわたってCDMを持つCDM−Fパターンとに限定される場合、利用可能なREの数は減少されるが、UE−RSアンテナポート5のすべての可能性あるシフトに対して、8CSI−RSポートが各BSに対して依然として適合されてもよい。
図17は、サブフレーム毎の時間における1つのUE−RSインスタンスを仮定して、中継ノードへの送信に対して使用してもよく、また“U”REを避ける例示的なCSI−RSパターンに対するリソースグリッド1710、1720および1730を図示している。例は、5の再利用係数を提供する。リソースグリッド1710は、BS“1”、BS“2”およびBS“3”に対して利用可能な11個のREと、BS“4”に対して利用可能な10個のREと、BS“5”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1720は、BS“1”およびBS“3”に対して利用可能な11個のREと、BS“2”およびBS“4”に対して利用可能な10個のREと、BS“5”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1730は、BS“1”およびBS“4”に対して利用可能な11個のREと、BS“2”およびBS“3”に対して利用可能な10個のREと、BS“5”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。図17中の例が、BS3および4に対して、時間における連続するREにわたってCDMを持つCDM−Tパターンと、BS1、2および5に対して、周波数における連続するREにわたってCDMを持つCDM−Fパターンとに限定される場合、利用可能なREの数は減少されるが、UE−RSアンテナポート5のすべての可能性あるシフトに対して、8CSI−RSポートが各BSに対して依然として適合されてもよい。
図18は、サブフレーム毎の時間における1つのUE−RSインスタンスを仮定して、中継ノードへの送信に対して使用してもよく、また“U”REを避ける例示的なCSI−RSパターンに対するリソースグリッド1810、1820および1830を図示している。例は、3の再利用係数を提供する。リソースグリッド1810は、BS“1”およびBS“2”に対して利用可能な11個のREと、BS“3”に対して利用可能な10個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1820は、BS“1”およびBS“3”に対して利用可能な10個のREと、BS“2”に対して利用可能な11個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1830は、BS“1”およびBS“3”に対して利用可能な11個のREと、BS“2”に対して利用可能な10個のREとの例示的な割り振りを図示している。図18中の例が、時間における連続するREにわたってCDMを持つCDM−Tパターンに限定される場合、利用可能なREの数は減少されるが、UE−RSアンテナポート5のすべての可能性あるシフトに対して、8CSI−RSポートが各BSに対して依然として適合されてもよい。
当業者は、さまざまな異なる技術および技法のうちの任意のものを使用して、情報および信号を表してもよいことを理解するであろう。例えば、上記の記述全体を通して参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁粒、光界または光粒、あるいは、これらの任意の組み合わせにより表してもよい。
ここでの開示に関連して記述した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路およびアルゴリズムステップを、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または、双方の組み合わせとして実現してもよいことを、当業者はさらに正しく認識するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの交換可能性を明確に示すために、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、概してこれらの機能性に関して上述した。このような機能性がハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるか否かは、システム全体に課せられた、特定の応用、および、設計の制約に依存する。熟練者は、それぞれの特定の応用に対して変化する方法で、記述した機能性を実現してもよいが、そのような実現の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈すべきではない。
ここでの開示に関連して説明した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、あるいは、ここで記述した機能を実行するように設計されているこれらの任意の組み合わせで、実現または実行してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替実施形態では、プロセッサは、何らかの従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または、状態機械であってもよい。プロセッサはまた、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアを伴う1つ以上のマイクロプロセッサ、または、他の何らかのこのような構成のような、コンピューティングデバイスの組み合わせとして、実現されてもよい。
ここでの開示に関連して記述した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、あるいは、2つのものを組み合わせたもので直接的に具現化してもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーブバルディスク、CD−ROM、または、技術的に知られている他の何らかの形態の記憶媒体に存在していてもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合されていてもよい。代替実施形態では、記憶媒体は、プロセッサに一体化していてもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在していてもよい。ASICは、ユーザ端末に存在していてもよい。代替実施形態では、プロセッサおよび記憶媒体は、離散コンポーネントとしてユーザ端末に存在していてもよい。
1つ以上の例示的な設計において、記述した機能を、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、または、これらの任意の組み合わせで実現してもよい。ソフトウェアで実現した場合、機能は、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読取可能媒体上に記憶してもよく、あるいは、コンピュータ読取可能媒体を通して送信してもよい。コンピュータ読取可能媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を促進する何らかの媒体を含む、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の双方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特別用途コンピュータによりアクセスできる何らかの利用可能な媒体であってもよい。例として、これらに限定されないが、このようなコンピュータ読取可能媒体は、光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、汎用コンピュータまたは特別用途コンピュータ、ならびに、汎用プロセッサまたは特別用途プロセッサによりアクセスでき、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコード手段を伝送または記憶するために使用できる他の何らかの媒体を含めることができる。ここで使用するようなディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、および、ブルーレイ(登録商標)ディスクを含んでいる。ここで、ディスク(disk)が通常、データを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。上記のものの組み合わせも、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含められるべきである。
本開示のこれまでの記述は、当業者が本開示を製作または使用できるように提供した。本開示に対するさまざま改良は当業者に容易に明らかとなり、ここに規定した一般的な原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用されてもよい。したがって、本開示は、ここで記述した例および設計に限定されることを意図しているものではなく、ここで開示した原理および新しい特徴と一致した最も広い範囲に一致させるべきである。
関連出願への相互参照
本出願は、2010年6月1日に出願され、2011年5月3日に出願された米国出願13/100,215の一部継続でもある、米国仮出願シリアル番号61/350,448に対して優先権を主張する。これらは、ここでの参照によりこれらの全体がここに明示的に組み込まれている。
背景
I.分野
本開示は、一般的に、通信に関し、さらに詳細には、ワイヤレス通信ネットワークにおいて測定を行う技術に関する。
II.背景
ワイヤレス通信ネットワークは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャスト等のような、さまざまな通信コンテンツを提供するために、広く配備されている。これらのワイヤレスネットワークは、利用可能なネットワークリソースを共有することにより、複数のユーザをサポートできる多元接続ネットワークであってもよい。このような多元接続ネットワークの例は、コード分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワークおよび単一搬送波FDMA(SC−FDMA)ネットワークを含む。
ワイヤレス通信ネットワークは、多数のユーザ機器(UE)に対する通信をサポートできる多数の基地局を備えていてもよい。UEは、ダウンリンクおよびアップリンクを介して基地局と通信してもよい。ダウンリンク(すなわちフォワードリンク)は、基地局からUEへの通信リンクのことを指し、アップリンク(すなわちリバースリンク)は、UEから基地局への通信リンクのことを指す。
UEにとって既知であるさまざまな基準信号(RS)が、例えば、チャネル推定を促進するために、ダウンリンク中で送信されてもよい。いくつかのケースでは、セル中のすべてのUEに対して共通である、セル固有RSが提供される。さらにまた、特定のUEをターゲットにしているデータ中に埋め込まれた、UE特有なRSが送信されてもよい。さらにまた、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)構成のケースでは、MBSFN特有なRSが提供されてもよい。これらのRSは、典型的に、直交周波数分割多重化(OFDM)シンボル内の特定されたリソースエレメント(RE)を占有する。
概要
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための方法を提供する。方法は、一般的に、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別することと、送信構成に基づいて、利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットを識別することと、サブセットからCSI−RSパターンのうちの1つを選択することと、選択されたCSI−RSパターンにしたがってサブフレーム中でCSI−RSを送信することとを含む。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための方法を提供する。方法は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別することと、特定の送信構成に対して、CSI−RSを送信するために使用する利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットから選択されたCSI−RSパターンを識別することと、選択されたCSI−RSパターンにしたがって送信されたCSI−RSをサブフレーム中で受信することとを含む。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別する手段と、送信構成に基づいて、利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットを識別する手段と、サブセットからCSI−RSパターンのうちの1つを選択する手段と、選択されたCSI−RSパターンにしたがってサブフレーム中でCSI−RSを送信する手段とを具備する。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別する手段と、特定の送信構成に対して、CSI−RSを送信するために使用する利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットから選択されたCSI−RSパターンを識別する手段と、選択されたCSI−RSパターンにしたがって送信されたCSI−RSをサブフレーム中で受信する手段とを具備する。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別し、送信構成に基づいて、利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットを識別し、サブセットからCSI−RSパターンのうちの1つを選択し、選択されたCSI−RSパターンにしたがってサブフレーム中でCSI−RSを送信するように構成されている少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリとを具備する。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。装置は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別し、特定の送信構成に対して、CSI−RSを送信するために使用する利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットから選択されたCSI−RSパターンを識別し、選択されたCSI−RSパターンにしたがって送信されたCSI−RSをサブフレーム中で受信するように構成されている少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されているメモリとを具備する。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための、その上に記憶されている命令を有するコンピュータ読取可能媒体を含むコンピュータプログラムプロダクトを提供する。命令は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別し、送信構成に基づいて、利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットを識別し、サブセットからCSI−RSパターンのうちの1つを選択し、選択されたCSI−RSパターンにしたがってサブフレーム中でCSI−RSを送信するための、1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令である。
本開示のある態様は、ワイヤレス通信のための、その上に記憶されている命令を有するコンピュータ読取可能媒体を含むコンピュータプログラムプロダクトを提供する。命令は、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別し、特定の送信構成に対してCSI−RSを送信するために使用する利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットから選択されたCSI−RSパターンを識別し、選択されたCSI−RSパターンにしたがって送信されたCSI−RSをサブフレーム中で受信するための、1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令である。
図1は、ワイヤレス通信ネットワークを示している。
図2は、基地局およびUEのブロックダイヤグラムを示している。
図3は、周波数分割二重(FDD)に対するフレーム構造を示している。
図4は、ダウンリンクに対する2つの例示的なサブフレームフォーマットを示している。
図5は、例示的な基地局およびユーザ機器を示している。
図6は、本開示のある態様にしたがった、基地局およびユーザ機器によって実行できる例示的な動作を図示している。
図7は、本開示のある態様にしたがった、FDDサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図8は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図9は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図10は、本開示のある態様にしたがった、MBSFNサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図11は、本開示のある態様にしたがった、FDDサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図12は、本開示のある態様にしたがった、FDDサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図13は、本開示のある態様にしたがった、FDDサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図14は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図15は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図16は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図17は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
図18は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。
詳細な説明
本開示のある態様は、基準信号(RS)を送信する際に使用するためのリソースを割り振る技術を提供する。ある態様にしたがうと、列挙された可能性あるCSI−RSリソースの大きなセット(“CSI−RSパターン”)が規定されてもよく、基地局は、利用可能なパターンのサブセットからCSI−RSパターンを選択してもよく、サブセットは送信構成により決定される。
例として、基地局がアンテナポート5上でUE−RS信号を送信する配置では、基地局はそれらのリソースを避けるCSI−RSパターンを選択するように構成されていてもよい。一方で、UE−RS信号がアンテナポート5上で送信されない配置では、基地局は、(例えば、パターンが、アンテナポート5REに対して使用されるREを避けるか否かに関係なく)より広い範囲のCSI−RSパターンから選択してもよい。
ここに記述する技術は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のネットワークのような、さまざまなワイヤレス通信ネットワークに対して使用できる。“ネットワーク”および“システム”という用語は、区別なく使用されることが多い。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000等のような、無線技術を実現してもよい。UTRAは、ワイドバンドCDMA(WCDMA)、時分割同期CDMA(TD−SCDMA)および他のCDMAの変形を含む。cdma2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856の標準規格をカバーしている。TDMAネットワークは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(GSM(登録商標))のような無線技術を実現してもよい。OFDMAネットワークは、進化UTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュ−OFDM等のような、無線技術を実現してもよい。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。周波数分割二重(FDD)および時分割二重(TDD)の双方における、3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスド(LTE−A)は、ダウンリンク上でOFDMAを用い、アップリンク上でSC−FDMAを用いる、E−UTRAを使用するUMTSの新たなリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、“第3世代パートナーズシッププロジェクト”(3GPP)という名称の機関からの文書中に記載されている。cdma2000およびUMBは、“第3世代パートナーズシッププロジェクト2”(3GPP2)という名称の機関からの文書中に記載されている。ここで記述する技術は、上述したワイヤレスネットワークおよび無線技術とともに、他のワイヤレスネットワークおよび無線技術に対して使用してもよい。明瞭性のために、LTEに対して、下記に技術の特定の態様を記述し、下記の記述の多くには、LTE専門用語を使用している。
図1は、LTEネットワークまたは他のいくつかのワイヤレスネットワークであってもよい、ワイヤレス通信ネットワーク100を示している。ワイヤレスネットワーク100は、多くの進化ノードB(eNB)110および他のネットワークエンティティを備えていてもよい。eNBは、UEと通信するエンティティであり、基地局、ノードB、アクセスポイント等と呼ばれることもある。各eNBは、特定の地理的エリアに対する通信カバレッジを提供してもよい。3GPPでは、“セル”という用語は、用語が使用される文脈に依存して、eNBのカバレッジエリア、および/または、このカバレッジエリアを担当するeNBサブシステムのことを指すことができる。
eNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または、他のタイプのセルに対する通信カバレッジを提供してもよい。マクロセルは、比較的大きな地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーしてもよく、サービス加入より、UEによる制限されていないアクセスを可能にしてもよい。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーしてもよく、サービス加入より、UEによる制限されていないアクセスを可能にしてもよい。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(例えば、ホーム)をカバーしてもよく、フェムトセルに関係しているUE(例えば、閉じられた加入者グループ(CSG)中のUE)による、制限されているアクセスを可能にしてもよい。マクロセルに対するeNBは、マクロeNBと呼ばれてもよい。ピコセルに対するeNBは、ピコeNBと呼ばれてもよい。フェムトセルに対するeNBは、フェムトeNBまたはホームeNB(HeNB)と呼ばれてもよい。図1中に示している例では、eNB110aは、マクロセル102aに対するマクロeNBであってもよく、eNB110bは、ピコセル102bに対するピコeNBであってもよく、eNB110cは、フェムトセル102cに対するフェムトeNBであってもよい。eNBは、1つまたは複数(例えば、3つ)のセルをサポートしてもよい。“eNB”、“基地局”、“セル”という用語は、ここでは交換可能に使用してもよい。
ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を備えていてもよい。中継局は、アップストリーム局(例えば、eNBまたはUE)からのデータの送信を受信でき、ダウンストリーム局(例えば、UEまたはeNB)へデータの送信を送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUEに対する送信を中継できるUEであってもよい。図1中で示している例では、中継局110dは、eNB110aとUE120dとの間の通信を促進するために、マクロeNB110aおよびUE120dと通信してもよい。中継局はまた、中継eNB、中継局、中継器等と呼ばれてもよい。
ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのeNB、例えば、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、中継eNB等、を含む異種ネットワークであってもよい。これらの異なるタイプのeNBは、ワイヤレスネットワーク100において、異なる送信電力レベル、異なるカバレッジエリア、および、干渉における異なる影響を有しているかもしれない。例えば、マクロeNBは、高い送信電力レベル(例えば、5から40ワット)を有していてもよい一方で、ピコeNB、フェムトeNBおよび中継eNBは、より低い送信電力レベル(例えば、0.1から2ワット)を有していてもよい。
ネットワーク制御装置130は、eNBのセットに結合されていてもよく、これらのeNBに対する調整および制御を提供してもよい。ネットワーク制御装置130は、バックホールを介してeNBと通信してもよい。eNBはまた、例えば、ワイヤレスバックホールまたはワイヤーラインバックホールを介して、直接的にまたは間接的に、互いに通信してもよい。
UE120は、ワイヤレスネットワーク100全体を通して分散されていてもよく、各UEは、静的なものまたは移動性のものであってもよい。UEはまた、端末、移動局、加入者ユニット、局等と呼ばれることもある。UEは、セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、スマートフォン、ネットブック、スマートブック、タブレット等であってもよい。
図2は、図1中の基地局/eNBの1つおよびUEの1つであってもよい、基地局/eNB110およびUE120の設計のブロックダイヤグラムを示している。基地局110は、T本のアンテナ234aないし234tを備えていてもよく、UE120は、R本のアンテナ252aないし252rを備えていてもよく、ここで、一般的に、T≧1およびR≧1である。
基地局110において、送信プロセッサ220は、1つ以上のUEに対するデータソース212からデータを受信し、そのUEから受信したCQIに基づいて、各UEに対する1つ以上の変調およびコーディングスキーム(MCS)を選択し、UEに対して選択したMCSに基づいて、各UEに対するデータを処理(例えば、エンコードおよび変調)し、すべてのUEに対してデータシンボルを提供してもよい。送信プロセッサ220はまた、システム情報(例えば、SRPI等)と制御情報(例えば、CQI要求、許可、上位レイヤのシグナリング等)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供してもよい。プロセッサ220はまた、基準信号(例えば、CRS)および同期信号(例えば、PSSおよびSSS)に対する基準シンボルを発生させてもよい。送信(TX)複数入力複数出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合に、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または、基準信号上で空間処理(例えば、プリコーディング)を実行してもよく、T個の変調器(MOD)232aないし232tにT個の出力シンボルストリームを提供してもよい。各変調器232は、(例えば、OFDM等のために)それぞれの出力シンボルストリームを処理し、出力サンプルストリームを取得してもよい。各変調器232は、さらに、出力サンプルストリームを処理(例えば、アナログにコンバート、増幅、フィルタリングおよびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得してもよい。変調器232aないし232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T本のアンテナ234aないし234tを介して送信されてもよい。
UE120において、アンテナ252aないし252rは、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信してもよく、受信信号を復調器(DEMOD)254aないし254rにそれぞれ提供してもよい。各復調器254は、この受信信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバートおよびデジタル化)して、入力サンプルを取得してもよい。各復調器254は、(例えば、OFDM等のために)入力サンプルをさらに処理して、受信シンボルを取得してもよい。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254aないし254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合に、受信シンボル上でMIMO検出を実行して、検出したシンボルを提供してもよい。受信プロセッサ258は、検出シンボルを処理(例えば、復調およびデコード)し、UE120に対するデコードしたデータをデータシンク260に提供して、デコードした制御情報およびシステム情報を制御装置/プロセッサ280に提供してもよい。チャネルプロセッサ284は、下記に記述するような、RSRP、RSSI、RSRQ、CQI等を決定してもよい。
アップリンク上で、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータと、制御装置/プロセッサ280からの(例えば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQI等を含む報告のための)制御情報とを、受け取って処理してもよい。プロセッサ264はまた、1つ以上の基準信号に対する基準シンボルを発生させてもよい。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合に、TX MIMOプロセッサ266によりプリコーディングされてもよく、(例えば、SC−FDM、OFDM等のために)変調器254aないし254rによりさらに処理されて、基地局110に送信されてもよい。基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234により受信され、復調器232により処理され、適用可能な場合に、MIMO検出器236により検出されて、受信プロセッサ238によりさらに処理されて、UE120により送られ、デコードされた、データおよび制御情報を取得してもよい。プロセッサ238は、デコードされたデータをデータシンク239に提供し、デコードされた制御情報を制御装置/プロセッサ240に提供してもよい。
制御装置/プロセッサ240および280は、それぞれ、基地局110およびUE120における動作を指示してもよい。基地局110におけるプロセッサ240および/または他のプロセッサならびにモジュールは、図6の動作600、および/または、ここに記述した技術に対する他のプロセスを実行または指示してもよい。UE120におけるプロセッサ280および/または他のプロセッサならびにモジュールは、図6の動作650、および/または、ここに記述した技術に対する他のプロセスを実行または指示してもよい。メモリ242および282は、それぞれ、基地局110およびUE120に対する、データおよびプログラムコードをそれぞれ記憶してもよい。スケジューラ244は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上のデータ送信に対してUEをスケジューリングしてもよい。
図3は、LTEにおけるFDDに対する例示的なフレーム構造300を示している。ダウンリンクおよびアップリンクの各々に対する送信タイムラインは、無線フレームの単位に分割されてもよい。各無線フレームは、予め定められている持続期間(例えば、10ミリ秒(ms))を有していてもよく、0ないし9のインデックスを持つ10個のサブフレームに分割されてもよい。各サブフレームは、2個のスロットを含んでいてもよい。各無線フレームは、したがって、0ないし19のインデックスを持つ20個のスロットを含んでいてよい。各スロットは、L個のシンボル期間、例えば、(図2中で示しているように)ノーマルサイクリックプリフィックスに対して7個のシンボル期間、または、拡張サイクリックプリフィックスに対して6個のシンボル期間を含んでいてもよい。各サブフレーム中の2L個のシンボル期間に、0ないし2L−1のインデックスが割り当てられていてもよい。
LTEでは、eNBは、eNBによってサポートされる各セルに対して、システム帯域幅の中心1.08MHz中で、ダウンリンク上で、1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)を送信してもよい。図3中に示しているように、PSSおよびSSSは、それぞれ、ノーマルサイクリックプリフィックスを持つ各無線フレームのサブフレーム0および5におけるシンボル期間6および5中で送信されてもよい。PSSおよびSSSは、セルサーチおよび獲得のためにUEにより使用されてもよい。eNBは、eNBによりサポートされる各セルに対して、システム帯域幅にわたって、セル固有基準信号(CRS)を送信してもよい。CRSは、各サブフレームの特定のシンボル期間中に送信されてもよく、チャネル推定、チャネル品質測定および/または他の機能を実行するために、UEにより使用されてもよい。eNBはまた、特定の無線フレーム中のスロット1におけるシンボル期間0から3中で、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を送信してもよい。PBCHは、いくつかのシステム情報を伝えてもよい。eNBは、特定のサブフレーム中で、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で、システム情報ブロック(SIB)のような他のシステム情報を送信してもよい。eNBは、サブフレームの第1のBシンボル期間中で、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上で制御情報/データを送信してもよく、Bは、各サブフレームに対して構成可能であってもよい。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間中で、PDSCH上でトラフィックデータおよび/または他のデータを送信してもよい。
図4は、通常のサイクリックプリフィックスを持つダウンリンクに対して、2つの例示的なサブフレームフォーマット410および420を示している。ダウンリンクに対して利用可能な時間周波数リソースは、リソースブロックに分割してもよい。各リソースブロックは、1個のスロット中の12個の副搬送波をカバーしてもよく、多数のリソースエレメントを含んでいてもよい。各リソースエレメントは、1個のシンボル期間中の1個の副搬送波をカバーしてもよく、実数値または複素数値であってもよい1個の変調シンボルを送るために使用されてもよい。
サブフレームフォーマット410は、2本のアンテナを装備するeNBに対して使用してもよい。CRSは、シンボル期間0、4、7および11中で、アンテナ0および1から送信されてもよい。基準信号は、送信機および受信機によりアプリオリに知られている信号であり、パイロットとも呼ばれることがある。CRSは、セルに対して固有の、例えば、セル識別子(ID)に基づいて発生された基準信号である。図4中では、ラベルRaを持つ所定のリソースエレメントに対して、そのリソースエレメント上で、アンテナaから変調シンボルが送信されてもよく、そのリソースエレメント上で、他のアンテナからは変調シンボルが送信されない。サブフレームフォーマット420は、4本のアンテナを装備するeNBに対して使用してもよい。CRSは、シンボル期間0、4、7および11中で、アンテナ0および1から送信されてもよく、シンボル期間1および8中で、アンテナ2および3から送信されてもよい。サブフレームフォーマット410および420の双方に対して、CRSは、セルIDに基づいて決定されてもよい、等しく間隔をあけている副搬送波上で送信されてもよい。異なるeNBは、それらのセルIDに依存して、同一の副搬送波または異なる副搬送波上で、それらのCRSを送信してもよい。サブフレームフォーマット410および420の双方に対して、CRSに対して使用されないリソースエレメントは、データ(例えば、トラフィックデータ、制御データおよび/または他のデータ)を送信するために使用してもよい。
LTEにおけるFDDに対するダウンリンクおよびアップリンクのそれぞれに対して、インターレース構造を使用してもよい。例えば、0ないしQ−1のインデックスを持つQ個のインターレースを規定してもよく、Qは、4、6、8、10に等しくても、または他の何らかの値であってもよい。各インターレースは、Q個のフレームだけ間隔をあけて離されているサブフレームを含んでいてもよい。特に、インターレースqは、サブフレームq、q+Q、q+2Q等を含んでもよく、ここでq∈{0,...,Q−1}である。
ワイヤレスネットワークは、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信に対して、ハイブリッド自動再送(HARQ)をサポートしてもよい。HARQに対して、受信機(例えば、UE)によりパケットが正しくデコードされるまで、または、他の何らかの終了条件に直面するまで、送信機(例えば、eNB)はパケットの1つ以上の送信を送ってもよい。同期HARQに対して、パケットのすべての送信は、単一のインターレースのサブフレーム中で送られてもよい。非同期HARQに対して、パケットのそれぞれの送信は、どのサブフレーム中で送られてもよい。
UEは、複数のeNBのカバレッジ内に位置付けられていてもよい。これらのeNBのうちの1つは、UEを担当するように選択されてもよい。担当eNBは、受信信号強度、受信信号品質、パス損失等のような、さまざまな基準に基づいて選択されてもよい。受信信号品質は、信号対ノイズおよび干渉比(SINR)、基準信号受信品質(RSRQ)等により、定量化されてもよい。UEは、UEが1つ以上の干渉eNBから高い干渉を観測するかもしれない、支配的な干渉シナリオにおいて動作してもよい。
ある態様にしたがうと、CSI−RSを送信するために使用するリソースを規定する、CSI−RSパターンの比較的大きなセットを規定してもよい。基地局は、送信構成に少なくとも部分的に基づいて、これらのCSI−RSパターンのサブセットを識別してもよい。基地局は、その後、識別されたサブセットからパターンを選択して、選択されたパターンにしたがって、CSI−RSを送信してもよい。
以下のさらなる詳細において記述するように、CSI−RSパターンの異なるサブセットを利用してもよい例示的な送信構成は、例えば、MBSFN送信のための構成、中継デバイスへの送信のための構成、および、UE特有なRSを送信するために特定のアンテナポート(例えば、アンテナポート5)を利用する構成を含んでもよい。
CSI−RSパターンのより大きなセットを利用することにより、システム設計を簡略化しつつ、異なる送信構成に対して異なるサブセットを使用することを可能にする。例えば、以下のさらなる詳細において記述するように、グループから選択される特定のCSIパターンが単一のインデックス値により識別できることから、このようなアプローチはシグナリングを簡略化してもよい。
図5は、本開示のある態様にしたがって選択されるCSI−RSパターンを利用することができる、基地局(すなわちeNB)510およびUE520を備える例示的なワイヤレスシステム500を図示している。
ある態様にしたがうと、基地局510は、CSI−RSパターン選択モジュール514を備えていてもよい。CSI−RSパターン選択モジュール514は、一般的に、特定の送信構成に対して利用可能なCSI−RSパターンのサブセットを決定し、サブセットのCSI−RSパターンのうちの1つを選択するように構成されていてもよい。基地局510は、選択されたCSI−RSパターンにしたがって、送信機モジュール512を介してCSI−RSを送信してもよい。
図示しているように、CSI−RSは、サブフレームのPDSCH領域中で送信されてもよい。ある態様にしたがうと、基地局510は、選択されたCSI−RSパターンを示す1つ以上のパラメータをUE520にシグナリングしてもよい。例えば、基地局510は、利用可能なCSI−RSパターンのより大きなセットから選択されたCSI−RSパターンを識別するために使用されるインデックスを送信してもよい。
UE520は、受信機モジュール526を介して、(例えば、PDSCH領域中で送信される)CSI−RS送信を受信してもよい。CSI−RSパターンの知識とともに、UE520は、CSI−RS処理モジュールにより、CSI−RSを取り出して処理してもよい。CSI−RS処理モジュールは、(例えば、異なるアンテナポートからのRSに基づくチャネル状態情報を示す)CSIフィードバックを発生させてもよい。
UE520は、送信機モジュール522を介して、CSIフィードバックを基地局510に送ってもよい。基地局510は、受信機モジュール516を介してCSIフィードバックを受信し、フィードバックを利用して送信プロパティを調節してもよい。
図6は、例えば、図5の基地局510のような基地局により実行されてもよい例示的な動作600を図示している。
動作600は、602において、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別することにより、開始する。604において、基地局は、送信構成に基づいて、利用可能なCRS−RSパターンのセットのうちのサブセットを識別してもよい。606において、基地局は、サブセットからCSI−RSパターンのうちの1つを選択してもよい。608において、基地局は、選択されたCSI−RSパターンにしたがってサブフレーム中でCSI−RSを送信してもよい。上で述べたように、基地局は、選択されたCSI−RSパターンを示す1つ以上のパラメータをシグナリングしてもよい。
図6はまた、例えば、図5のUE520のようなUEにより実行されてもよい例示的な動作650を図示している。
動作650は、652において、複数のアンテナポートからサブフレーム中でチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を送信する際に使用するためのリソースを規定する利用可能なCSI−RSパターンのセットを識別することにより、開始する。654において、UEは、特定の送信構成に対して、CSI−RSを送信するために使用する利用可能なCSI−RSパターンのセットのうちのサブセットから選択されたCSI−RSパターンを識別してもよい。656において、UEは、選択されたCSI−RSパターンにしたがって送信されたCSI−RSをサブフレーム中で受信してもよい。上で述べたように、UEはまた、選択されたCSI−RSパターンを示す1つ以上のパラメータのシグナリングを受信してもよい。代替実施形態として、UEは、例えば、セルID、送信構成および/またはシステムタイミングに基づいて、選択されたCSI−RSパターンをこのようなシグナリングなしで決定することができてもよい。
比較的多数の可能性あるCSI−RSパターンが存在する一方で、いくつかのケースでは、多くの目的を達成しようと努めながら、CSI−RSを送信する際に使用するためのリソースをBSのアンテナポートに対して割り振ることが望ましいかもしれない。例として、いくつかのケースでは、(例えば、送信モード7に対して)アンテナポート5UE−RSシンボルを含むOFDMシンボルを使用することを避けるCSI−Sパターンを有することが望ましいかもしれない。しかしながら、アンテナポート5UE−RS送信を利用しない配置では、このことは、結果として、CSI−RSに対して利用可能なREの数を不必要に減少させてしまうかもしれない。したがって、ここに提示するある態様にしたがうと、UE−RSに対してアンテナポート5を利用する配置は、利用可能なCSI−RSパターンのより小さなサブセット(アンテナポート5UE−RSシンボルを含むOFDMシンボルを使用することを避けるもの)を利用するように構成されていてもよい。UE−RSに対してアンテナポート5を利用しない配置は、利用可能なCSI−RSパターンのより大きなセットを利用するように構成されていてもよい。
ある態様にしたがうと、CSI−RS周波数密度は、アンテナポートの数に関わらず(例えば、2Tx、4Txおよび8Txに関わらず)、アンテナポート毎のRB毎に1個のREであってもよい(1RE/RB/アンテナポート)。ある態様にしたがうと、RBにわたって比較的均一なパターンを維持するように試みることが望ましいかもしれない。このことは、チャネル推定を簡略化するのを支援し、不均一なパターンよりも実現するのが簡単である。
上で述べたように、利用可能なCSI−RSパターンのサブセットは、送信構成に依存していてもよい。このようなサブセットから選択される厳密なCSI−RSパターンは、さまざまな方法で決定されてもよい。例えば、CSI−RSパターンは、物理セルIDとCSI−RSアンテナポートの数との関数として選択されてもよい。加えて、または、代替実施形態として、選択されるパターンは、予め規定されており、列挙されたCSI−RSパターンセットからのシグナリングされたインデックスにより示されてもよい。このシグナリングされたインデックスも、CSI−RSアンテナポートの数とシステム帯域幅とに依存してもよい。
同一のセルの異なるアンテナポートに対するCSI−RSは、例えば、FDMおよび/またはTDMを利用して、直交多重化される必要があるかもしれない。CSI−RS RE上の電力を完全に利用するために、CSI−RSを含む各OFDMシンボルが、すべてのアンテナポートのCSI−RSを含むことが望ましいかもしれない。
ある態様にしたがうと、TDDおよびFDDモードに対して比較的多数のCSI−RSパターンが提供されてもよい。(例えば、DLタイミングケース3のケースにおいて、バックホールリンク上の最後のOFDMシンボルが切り捨てられるときに、)アドバンスドUE(例えば、リリース10LTE UE以降)と中継ノードとにより使用されるCSI−RSパターン間で、再利用係数を最大化し、共通性を維持するように努めながら、パターンを規定してもよい。
図7ないし18は、多数の異なる例示的なCSI−RSパターンを図示している。記述するように、図示しているパターンは、基地局全体にわたっての、パターンの異なるレベルの再利用を考慮する。例示的なリソース割り振りは、結果として、異なる数のアンテナポート(例えば、2Tx、4Txおよび8Tx)に対する多数の利用可能なCSI−RSパターンになる。
例えば、図7は、8ポートCSI−RSパターンに対する6の再利用係数(または、2つの4ポートCSI−RSパターンとして、8ポートパターンのそれぞれを分けることにより取得してもよい、4ポートパターンに対する12の再利用係数)を持つ、周波数分割二重送信モードに対して使用できる例示的なCSI−RSパターンに対するリソースグリッド710を図示している。図示しているように、多数のREは、(“C”とラベル付けられている)CRSと、(“D”とラベル付けられている)DM−RSとに対して専用であってもよいが、他のREは、CSI−RSに対して利用可能でない、または、単に使用されなくてもよい。図示しているように、これは、(“1”ないし“6”とラベル付けられている)最大6機の基地局に対する8CSI−RSポートを依然として考慮する。リソースグリッド720は、これもまた最大6機の基地局に対する8CSI−RSポートを考慮する類似した例を示しているが、リソースグリッド710に比べて再配置されたセット“1”に対してREが割り振られている。リソースグリッド730は、リソースグリッド710および720からのREを組み合わせることにより、7の再利用係数を提供する。
図8ないし9は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。これらの例示的な中継器パターンのすべてに対して、14個のシンボルを示しているが、スイッチング時間により最後のシンボルは損失されるかもしれない。図8は、中継ノードへの送信のために使用してもよい例示的なCSI−RSパターンに対して、リソースグリッド810、820および830を図示している。リソースグリッドは14個のシンボルを示しているが、スイッチング時間により結果として最後のシンボルが損失されるかもしれない。図8中に図示している例は、サブフレーム毎の時間における2つのUE−RSインスタンスを仮定してもよい。図示しているように、リソースグリッド810中に示している例は、5の再利用係数を提供してもよい。再利用係数は、リソースグリッド830中で図示しているように、6に増加させてもよい。リソースグリッド820中で図示しているように、いくつかのケースでは、最初の4個のシンボルと最後のシンボルは、避けられてもよく、結果として、3の再利用係数になる。また、図8中で示しているすべてのパターンの中で、例が、2アンテナポートのCSI−RSが時間において2個の隣接するREにわたってコード分割多重化されている(CDMされている)、CDM−Tを持つパターンのみに限定される場合、グリッド820中で示しているパターンのみが使用されてもよい。
図9は、サブフレーム毎に1つのCSI−RSインスタンスを仮定して、例えば、中継ノードへの送信のために使用してもよい例示的なCSI−RSパターンに対して、リソースグリッド910および920を図示している。図示しているように、リソースグリッド910中に示している例は、7の再利用係数を提供してもよい一方で、リソースグリッド920中に示している例は、4の再利用係数を提供してもよい。
図10は、MBSFNサブフレーム中での送信のために使用してもよい例示的なCSI−RSパターンに対する、リソースグリッド1010、1020および1030を図示している。図示しているように、リソースグリッド1010、1020および1030中に示している例は、それぞれ、14、12および15の再利用係数を提供してもよい。
上で述べたように、いくつかのケースでは、CSI−RSパターンが、アンテナポート5により送信されるUE−RSを運ぶREを避けることが望ましいかもしれない。図11は、4の再利用係数に対して、アンテナポート5により送信されるUE−RS(このような送信に対する“U”とラベル付けされているRE)を避ける、TDDサブフレームに対する多数の異なるCSI−RSパターンが利用可能である。いくつかのケースでは、12、10、8および10個のREが、それぞれ、BS1、2、3および4のCSI−RSに対して予約されていてもよいが、それらのREのうちのいくつかのみがCSI−RSに対して実際に使用される。例えば、リソースグリッド1110は、BS“1”に対して利用可能な9個のRE、BS“2”およびBS“4”に対して利用可能な12個のRE、BS“3”に対して利用可能な8個のREの例示的な割り振りを図示しており、ここで、UE−RSポート5に割り振られているすべてのREは避けられる。これらの利用可能なREのうちの任意の8個のREのセットが、利用可能なCSI−RSパターンを構成することが可能である。したがって、9個のREにより、BS“1”に対して9の可能性あるパターンが存在し、12個のREにより、BS“2”およびBS“4”に対して、495個の利用可能な組み合わせが存在する。CDM−F CSI−RSパターンが考慮される場合に、使用可能なREの数はさらに減少する。例えば、REは、2アンテナポートのCSI−RであるCDM−Fパターンに対応する各BSに対してグループ化され、周波数において2本の隣接するトーンにわたってCDMされる。REが、サイズ2のグループ中へとペアリングされる場合に、一番上から、そのグループ中へとペアリングされているREを見つけることができないREはスキップされてもよい。この例では、この追加の制約が、グループのそれぞれに対する使用可能なREの数を8に減少させる。(同一の基地局ナンバーに対して)各CSI−RSグループ中の8CSI−RSポートに対してREを割り振ることが可能であると理解できる。
リソースグリッド1120および1130により図示しているように、アンテナポート5がUE−RSを送信するために使用される“U”REの位置はシフトしてもよい。図示しているように、これにより、CSI−RSに対して利用可能なRE位置、および、いくつかのケースでは、利用可能なREの数が変化してもよい。しかしながら、依然として利用可能なこれらの新しい“U”位置を避ける多数のCSI−RSパターンが依然として存在する。CDM−Fに対して、上述したペアリングでは、また、各グループに対して、8ポートを持つCSI−RSパターンを見つけることが可能であってもよい。示されてはいないが、CRSに対するREの位置もまたシフトしてもよいことに留意すべきである。
図12は、4の再利用係数をまた提供する他の例示的なリソースグリッド1210、1220および1230を図示している。これらの例では、BS“1”、“2”、“3”および“4”のそれぞれに対応して、12個のREが予約されている。しかしながら、UE−RSに対して使用されないREのみがCSI−RSに対する使用に対して利用可能であり、結果として、CSI−RSに対して利用可能なREの数がより少なくなる。リソースグリッド1210は、BS“1”、BS“2”およびBS“4”に対して利用可能な11個のREと、BS“3”に対して利用可能な10個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1220は、BS“2”に対して利用可能な11個のREと、BS“1”、BS“3”およびBS“4”に対して利用可能な10個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1230は、BS“3”に対して利用可能な11個のREと、BS“1”、BS“2”およびBS“4”に対して利用可能な10個のREとの例示的な割り振りを図示している。この例が、2アンテナポートのCSI−RSが時間において2個の隣接するREにわたってCDMされているCDM−T CSI−RSパターンに限定されている場合、アンテナポート5のUE−RSのすべての可能性あるシフトに対して、各グループ中に少なくとも8CSI−RSポートを適合させてもよい。
図13は、5の再利用係数をまた提供する、他のさらなる例示的なリソースグリッド1310、1320および1330を図示している。リソースグリッド1310は、BS“1”に対して利用可能な9個のREと、BS“2”、BS“3”およびBS“5”に対して利用可能な11個のREと、BS“4”に対して利用可能な10個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1320は、BS“1”に対して利用可能な9個のREと、BS“2”、BS“4”およびBS“5”に対して利用可能な10個のREと、BS“3”に対して利用可能な11個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1330は、BS“1”に対して利用可能な9個のREと、BS“2”、BS“3”およびBS“5”に対して利用可能な10個のREと、BS“4”に対して利用可能な11個のREとの例示的な割り振りを図示している。この例が、BS2、3、4、5におけるCDM−Tパターンに限定されている場合、CSI−RSに対して利用可能なREの数は減少されるが、8CSI−RSポートが依然として適合されてもよい。BS1に対して、2本の隣接するトーンにわたってCDMを持つCDM−Fパターンに対するパターンを限定し、依然として8パターンを適合することは不可能である。しかしながら、8CSI−RSポートは、FDMパターンを使用して、または、CDM−Fパターンにより、BS“1”に適合してもよいが、隣接しないトーンにわたるCDMを可能にする。
図14ないし18は、本開示のある態様にしたがった、中継器に送信されるサブフレームに対する例示的なCSI−RSパターンを図示している。上で述べたように、14個のシンボルを示しているが、スイッチング時間により最後のシンボルが損失されるかもしれない。図14は、サブフレーム毎の時間における2つのUE−RSインスタンスを仮定して、中継ノードへの送信に対して使用してもよく、また“U”REを避ける例示的なCSI−RSパターンに対するリソースグリッド1410、1420および1430を図示している。例は、3の再利用係数を提供する。リソースグリッド1410は、BS“1”およびBS“2”に対して利用可能な11個のREと、BS“3”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1420および1430の双方は、BS“1”およびBS“2”に対して利用可能な10個のREと、BS“3”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。例が、CDM−Fが隣接するトーン(周波数における隣接するRE)に限定されていると考慮される場合、各グループに対する1つの一意的なCSI−RSパターンが利用可能であってもよい。
図15は、サブフレーム毎の時間における2つのUE−RSインスタンスを仮定して、中継ノードへの送信に対して使用してもよく、また“U”REを避ける例示的なCSI−RSパターンに対するリソースグリッド1510、1520および1530を図示している。例は、2の再利用係数を提供する。リソースグリッド1510および1530の双方は、BS“1”および“2”に対して利用可能な11個のREの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1520は、BS“1”および“2”に対して利用可能な10個のREの例示的な割り振りを図示している。例が、時間において隣接するREにわたってCDMを持つCDM−Tパターンに限定される場合、利用可能なREの数は減少されるが、UE−RSアンテナ5のすべての可能性あるシフトに対して、各グループ中で8CSI−RSポートを依然として適合させてもよい。
図16は、サブフレーム毎の時間における2つのUE−RSインスタンスを仮定して、中継ノードへの送信に対して使用してもよく、また“U”REを避ける例示的なCSI−RSパターンに対するリソースグリッド1610、1620および1630を図示している。例は、4の再利用係数を提供する。リソースグリッド1610および1630の双方は、BS“1”、BS“2”およびBS“3”に対して利用可能な11個のREと、BS“4”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1620は、BS“1”に対して利用可能な11個のREと、BS“2”およびBS“3”に対して利用可能な10個のREと、BS“4”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。図16中の例が、BS2および3に対して、時間における連続するREにわたってCDMを持つCDM−Tパターンと、BS1および4に対して、周波数における連続するREにわたってCDMを持つCDM−Fパターンとに限定される場合、利用可能なREの数は減少されるが、UE−RSアンテナポート5のすべての可能性あるシフトに対して、8CSI−RSポートが各BSに対して依然として適合されてもよい。
図17は、サブフレーム毎の時間における1つのUE−RSインスタンスを仮定して、中継ノードへの送信に対して使用してもよく、また“U”REを避ける例示的なCSI−RSパターンに対するリソースグリッド1710、1720および1730を図示している。例は、5の再利用係数を提供する。リソースグリッド1710は、BS“1”、BS“2”およびBS“3”に対して利用可能な11個のREと、BS“4”に対して利用可能な10個のREと、BS“5”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1720は、BS“1”およびBS“3”に対して利用可能な11個のREと、BS“2”およびBS“4”に対して利用可能な10個のREと、BS“5”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1730は、BS“1”およびBS“4”に対して利用可能な11個のREと、BS“2”およびBS“3”に対して利用可能な10個のREと、BS“5”に対して利用可能な8個のREとの例示的な割り振りを図示している。図17中の例が、BS3および4に対して、時間における連続するREにわたってCDMを持つCDM−Tパターンと、BS1、2および5に対して、周波数における連続するREにわたってCDMを持つCDM−Fパターンとに限定される場合、利用可能なREの数は減少されるが、UE−RSアンテナポート5のすべての可能性あるシフトに対して、8CSI−RSポートが各BSに対して依然として適合されてもよい。
図18は、サブフレーム毎の時間における1つのUE−RSインスタンスを仮定して、中継ノードへの送信に対して使用してもよく、また“U”REを避ける例示的なCSI−RSパターンに対するリソースグリッド1810、1820および1830を図示している。例は、3の再利用係数を提供する。リソースグリッド1810は、BS“1”およびBS“2”に対して利用可能な11個のREと、BS“3”に対して利用可能な10個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1820は、BS“1”およびBS“3”に対して利用可能な10個のREと、BS“2”に対して利用可能な11個のREとの例示的な割り振りを図示している。リソースグリッド1830は、BS“1”およびBS“3”に対して利用可能な11個のREと、BS“2”に対して利用可能な10個のREとの例示的な割り振りを図示している。図18中の例が、時間における連続するREにわたってCDMを持つCDM−Tパターンに限定される場合、利用可能なREの数は減少されるが、UE−RSアンテナポート5のすべての可能性あるシフトに対して、8CSI−RSポートが各BSに対して依然として適合されてもよい。
当業者は、さまざまな異なる技術および技法のうちの任意のものを使用して、情報および信号を表してもよいことを理解するであろう。例えば、上記の記述全体を通して参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボルおよびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁粒、光界または光粒、あるいは、これらの任意の組み合わせにより表してもよい。
ここでの開示に関連して記述した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路およびアルゴリズムステップを、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または、双方の組み合わせとして実現してもよいことを、当業者はさらに正しく認識するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの交換可能性を明確に示すために、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、概してこれらの機能性に関して上述した。このような機能性がハードウェアまたはソフトウェアとして実現されるか否かは、システム全体に課せられた、特定の応用、および、設計の制約に依存する。熟練者は、それぞれの特定の応用に対して変化する方法で、記述した機能性を実現してもよいが、そのような実現の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈すべきではない。
ここでの開示に関連して説明した、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、あるいは、ここで記述した機能を実行するように設計されているこれらの任意の組み合わせで、実現または実行してもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替実施形態では、プロセッサは、何らかの従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、または、状態機械であってもよい。プロセッサはまた、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアを伴う1つ以上のマイクロプロセッサ、または、他の何らかのこのような構成のような、コンピューティングデバイスの組み合わせとして、実現されてもよい。
ここでの開示に関連して記述した方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、あるいは、2つのものを組み合わせたもので直接的に具現化してもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーブバルディスク、CD−ROM、または、技術的に知られている他の何らかの形態の記憶媒体に存在していてもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合されていてもよい。代替実施形態では、記憶媒体は、プロセッサに一体化していてもよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在していてもよい。ASICは、ユーザ端末に存在していてもよい。代替実施形態では、プロセッサおよび記憶媒体は、離散コンポーネントとしてユーザ端末に存在していてもよい。
1つ以上の例示的な設計において、記述した機能を、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、または、これらの任意の組み合わせで実現してもよい。ソフトウェアで実現した場合、機能は、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読取可能媒体上に記憶してもよく、あるいは、コンピュータ読取可能媒体を通して送信してもよい。コンピュータ読取可能媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を促進する何らかの媒体を含む、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の双方を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特別用途コンピュータによりアクセスできる何らかの利用可能な媒体であってもよい。例として、これらに限定されないが、このようなコンピュータ読取可能媒体は、光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは、汎用コンピュータまたは特別用途コンピュータ、ならびに、汎用プロセッサまたは特別用途プロセッサによりアクセスでき、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコード手段を伝送または記憶するために使用できる他の何らかの媒体を含めることができる。ここで使用するようなディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、および、ブルーレイ(登録商標)ディスクを含んでいる。ここで、ディスク(disk)が通常、データを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。上記のものの組み合わせも、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含められるべきである。
本開示のこれまでの記述は、当業者が本開示を製作または使用できるように提供した。本開示に対するさまざま改良は当業者に容易に明らかとなり、ここに規定した一般的な原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用されてもよい。したがって、本開示は、ここで記述した例および設計に限定されることを意図しているものではなく、ここで開示した原理および新しい特徴と一致した最も広い範囲に一致させるべきである。