JP2013530169A - 2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸及びその誘導体、その製造及び使用 - Google Patents

2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸及びその誘導体、その製造及び使用 Download PDF

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Abstract

以下の式(式中、Rは負の電荷、水素を表すか又は好ましくはMe又はEt又はn価の遊離基であってよく、該基はn−1個以下の更なる2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシル基で置換されてよい)による、2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸及びその誘導体、並びにその対応するエポキシドのカルボキシル化による製造方法、そのエステル交換方法並びにそのヒドロキシウレタンの製造のための及びアミンをブロックするための末端基としての使用が提案されている。

Description

本発明は、本願明細書に援用された米国特許仮出願第61/355566号の優先権を主張する。
本発明は、一般式(V)
Figure 2013530169
(式中、Rは負の電荷、水素を表すか、又は好ましくはMe又はEt又はn価の遊離基であってよく、該基はn−1個以下の更なる2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシル基で置換されてよい)
による2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸及びその誘導体、並びにその対応するエポキシドのカルボキシル化による製造方法、そのエステル交換反応のプロセス及びそのヒドロキシウレタンの製造のための使用及びアミンをブロックするための末端基としての使用に関する。
構造的に類似の化合物は既に当該技術分野で公知である。例えば、WO2004/003001A1号は一般式(I)
Figure 2013530169
(式中、R及びRは互いに独立した基であってよく、R+R=Oであるか、又はCR+Rは3〜6員のシクロアルキル基であってよい)
の化合物を記載している。Rは水素、直鎖状又は分枝鎖状のC1〜8−アルキル、C5〜12−シクロアルキル又はC6〜15−アリールであってよい。Rは直鎖状又は分枝鎖状のC1〜18−アルキル又はC6〜15−アリールであってよい。WO2004/003001号は、概して、タイプ(I)のエナンチオマーの酵素的ラセミ体分割を記載しているが、これらの化合物の合成を示していない。
EP1941946A1号は、とりわけ1分子内に2個の置換原子を有する有機炭酸塩の製造のための炭窒化物触媒の使用を記載している。これらは一般式(II)
Figure 2013530169
(式中、R10及びR11は、互いに独立して、選択された任意の置換基である)
の化合物であってもよい。置換基は、アルキル、アリール、ヘテロアリール及びエステル基COAを意味する可能性があり、その際、Aも同様にアルキル又はアリール、例えば、直鎖状又は分枝鎖状のC1〜6−アルキル、好ましくはC1〜3−アルキル、特に好ましくはメチル又はエチルであってよい。しかしながら、2−オキソ−1,3−ジオキソラン系の合成は記載されていない。
JP2006−003433A号は、一般式(III)
Figure 2013530169
(式中、RはH、ヒドロキシル基、シアノ基、カルボン酸基、任意に置換された芳香環、直鎖状、分枝鎖状又は環状アルキル基、アシル基又はエステル基である)
の化合物を含む液晶ディスプレイ素子の封止組成物を開示している。しかしながら、エステル基がどの方向を指すのか、どの別の基がこれを有するのか記載されていない。どの文献にも、これらの2-オキソ-1,3−ジオキソラン系の特定の合成について記載されていない。
EP0001088A1号は、とりわけ一般式(IV)
Figure 2013530169
(式中、RはH又はCHである)
の2−オキソ−1,3−ジオキソランを記載している。
ポリイソシアネートベースのポリウレタンは、当該技術分野に属している。これらは例えば、接着剤、シーラント、キャスティング組成物として、防食として及びコーティングに使用されている。この方法で得られる硬化した組成物の酸、アルカリ及び化学薬品に対する高い耐性が有利である。しかしながら、モノマーの低分子量の(ポリ)イソシアネート化合物は、特にそれらが揮発又は拡散し易い場合に、毒物学的に許容不可能である。
ポリウレタン系は、毒物学的に許容可能な環状カーボネート化合物から出発しても得られる。従って、グリセロールカーボネート(4−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−1,3−ジオキソラン)は、例えば、化粧品に使用されている。環状カーボネート化合物がアミンと反応すると、ヒドロキシウレタンが得られる。
しかしながら、単純な環状カーボネート、例えば、4−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン又は前記4−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−1,3−ジオキソランには特に反応性はない。アミンを有する基Rによって4位で置換された2−オキソ−1,3−ジオキソランの反応性に従って研究が行われており(H. Tomita, F. Sanda, T. Endo, Journal of Polymer Science: Part A: Polymer Chemistry, 第39巻、3678−3685(2001年)を参照のこと)、この反応性は次の順に高まる:R=Me<R=H<R=Ph<R=CHOPh≪R=CF。残念なことに、かかるフッ化化合物は容易に入手できず、高価で且つ(例えば、火炎の場合)潜在的に有毒である。更に、低分子量のモノマー2−オキソ−1,3−ジオキソランはバインダーとして適していない。むしろ、ポリウレタンの形成のためにアミンと反応可能な比較的高い分子量の多官能バインダーを製造するために、例えば、4位で反応性の官能基が求められている。これらの2−オキソ−1,3−ジオキソランの工業的な実施容易性も重要な役割を果たす。
本発明の目的は、上記の先行技術の欠点の少なくとも幾つかを実質的に回避することであった。特に、この目的は、許容可能な、容易に入手可能で、アミンと高反応性であり、且つ少なくとも1つの更なる反応性官能基を有する2−オキソ−1,3−ジオキソラン系を提供することであった。
この課題は、従属項の特徴によって達成された。従属項は、好ましい実施態様に関するものである。
本発明は、一般式(V)
Figure 2013530169
(式中、Rは負の電荷、水素、又は直鎖状又は分枝鎖状の脂肪族基、アリール基、アラルキル基及びアルキルアリール基から選択される基を表す)
による、2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸、又はその誘導体を提供する。
が負の電荷を表す場合、その電荷を補う対イオンは、好ましくはアルカリ金属及びアルカリ土類金属カチオンから選択され、好ましくはLi、Na、K、及び1/2Ca2+から選択される。従って、主な誘導体は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩である。Rが水素を表す場合、主な化合物は、従って2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸である。
が直鎖状又は分枝鎖状の脂肪族基、アリール基、アラルキル基及びアルキルアリール基から選択される基を表す場合、前記誘導体は従ってエステルである。特に、RはC1〜12−アルキル基を表す。
は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、2−エチル−n−ヘキシル、n−ラウリル、シクロヘキシル、フェニル及びベンジルから選択されてよい。
特に、本発明による2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルは、4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン又は4−エトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランである。
しかしながら、同様に、Rが、n価ポリオールのOH基の引抜きによって誘導されたn価の遊離基であり、該基が、一般式(VI)
Figure 2013530169
のn−1個以下の更なる2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレート基によって置換され得ることも可能である。
n−1個より少ない更なる2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレート基が存在する場合、Rは、化学量論的に要求される数のOH基で更に置換される。
これらの比較的高い分子量の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルでは、n価のポリオールは、例えば、C2〜4−(ポリ)オキシアルキレン基、即ち、エチレンオキシド、プロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドから誘導され且つ1つ以上のオキシアルキレン繰り返し単位を有する基を含み得る。好ましくは、n=2〜5である。かかる比較的高い分子量の、バインダーとして適した多官能化合物の例を以下に記載する。
本発明の更なる主題は、本発明による低分子量のモノマーの2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルの製造であると考えられる。これらの2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルは、例えば、式(VII)
Figure 2013530169
(式中、Rは上記の意味を有する)
の対応するエポキシドとCOとを反応させることによって製造できる。
式(VII)のエポキシドは、先行技術から公知の市販の化合物であり、これらは例えば、対応するアクリル酸エステル(VIII)のエポキシ化によって製造できる;R=Meの場合、例えば、Organic Syntheses、第83巻、第162頁(2006年)を参照のこと:
Figure 2013530169
代替的な合成法も公知である;R=Etの場合、例えば、Organic Syntheses, Coll. 第10巻、第401頁(2004年);第75巻、第37頁(1998年)を参照のこと。
前述のCOとの反応温度は広範囲で変化し得る。これは好都合には15℃〜150℃の範囲、好ましくは30℃〜100℃の範囲、特に60℃〜80℃の範囲であるべきである。この反応は、開放式装置内で周囲圧力(約1バール)にて、例えば、ガス状COを適した反応溶液に通すことによって実施できる。しかしながら、反応は、閉鎖した系で上昇した圧力、例えば、1バール〜100バール、好ましくは20バール〜100バール、特に約80バールの圧力でも起こり得る。
COとの反応は、出発材料と生成物が一般に液体であるため、溶媒なしで起こり得る。しかしながら、極性の非プロトン性溶媒中で反応を実施することが好都合であることが判明した。適した溶媒の非網羅的なリストには、テトラブチルメチルエーテル、アセトニトリル、アセトン、テトラヒドロフラン、ジメチルカーボネート、トルエン、キシレン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、及びそれらの混合物が含まれる。
COとの反応は、一般に触媒を用いずに行ってよい。しかしながら、この手順は、好都合には、金属ハロゲン化物及び有機窒素化合物のハロゲン塩、及びそれらの混合物から選択される触媒の存在下での作業を含む。
上で立証された通り、低分子量の、モノマーの2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルは、バインダーとして適していない。しかしながら、COOR基は、更なる反応に利用できるという利点を有する。従って、本発明による一般式(V)の比較的高い分子量の典型的な多官能の化合物は、エステル交換反応によって製造できる。従って、一般式(V)の低分子量のモノマーの2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルがn価のポリオールとエステル交換される、これらの比較的高い分子量の多官能エステルの製造方法は、本発明の更なる主題であると判断されている。
前記方法では、エステル交換は、酵素触媒又は酸性カチオン交換体の存在下で行われる。このエステル交換反応に関する問題の1つは、−COOR基でのエステル交換を触媒するが、−O−COO−基での攻撃につながらない触媒を発見することであった。前述の触媒はこれらの問題を回避している。Novozymes A/S社からのNovozym(登録商標)435、固定化リパーゼ、及びRohm & Haas CompanyからのAmberlite(登録商標)200のH形態、即ち、強い酸性のカチオン交換体が、特に適していることが判明した。
ポリオール及び低分子量の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルは、好ましくは化学量論的な分率で使用され、エステル交換の転換率は、使用される低分子量の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルを基準として、好ましくは80%を上回るべきである。Novozym(登録商標)435が約50℃〜80℃で使用されるべきであり且つAmberlite(登録商標)200が約100℃で使用されるべきである場合、反応温度は、50℃〜100℃の範囲である。Novozym(登録商標)435とのエステル交換は、好都合には溶媒なしで行ってよく;Amberlite(登録商標)200とのエステル交換は、好都合には適した溶媒中で行われる。反応は好都合には、実質的に計算された量のR−OHが留去されるまで行われる。
適したポリオールは、例えば、ジオール、特にグリコール、トリオール及びテトラオール、例えば、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール(2,2−ジメチロールプロパン)、1,1,1−トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール及びテトラメチロールメタンである。前記ポリオールはC2〜4−アルキレンオキシド、特に、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドで変性されてもよい。一般的には、通常のポリウレタンの製造にも使用できる全てのポリオールを使用することが可能である。
あるいは、最初に低分子量のアクリル酸エステルを前記ポリオールとエステル交換し、次いでそれらをエポキシ化し、そしてCOでカルボキシル化することが可能である。これによって同様に一般式(V)に該当する化合物が得られる。
本発明は更にヒドロキシウレタンの製造のための2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルの使用を提供する。本発明による環状カーボネート化合物がアミンと反応すると、ヒドロキシウレタンが得られる。
Figure 2013530169
ここで、原則的に、2種の異なるヒドロキシウレタン、即ち、第1級又は第2級ヒドロキシ基を有するヒドロキシウレタンが可能である。これに関して、求核性の窒素原子の攻撃の場合、COOR基により近い酸素原子上の負の電荷が更に安定化されるので、電子求引性のCOOR基が、実質的に第2級ヒドロキシル基を有するヒドロキシウレタンの方向に反応を向かわせることが示された。第2級ヒドロキシル基を有するヒドロキシウレタンは、逆反応を妨げるという更なる利点を有する。理論的には、エステル基でのアミンの攻撃も考えられるが、アミンが2−オキソ−1,3−ジオキソラン基のみを実質的に攻撃していることが分析的に示された。
適したアミンは、アルキル基、アリール基、アラルキル基、及びアルキルアリール基を遊離基として有する第1級及び第2級アミンである。第1級アミンは第2級アミンよりも速く反応し;脂肪族アミンは芳香族アミンよりも速く反応する。異なるアミンの相対的な反応性に関しては、C. Diakoumakos, D. Kotzev, Non-lsocyanate-Based Polyurethanes Derived upon the Reaction of Amines with Cyclocarbonate Resins, Macromol. Symp., 216, 37−46 (2004年)、特に、第45頁のスキーム4を比較する。そこに記載された全てのアミンも本発明の実施に適している。比較的高い分子量のアミン、例えば、Huntsman Corp.からのJeffamine(登録商標)及びBASF SEからのポリエーテルアミンも適している。
以下に示す通り、実施例を参照することにより、本発明による2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルは、例えば、類似の化合物、グリセロールカーボネート(4−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−1,3−ジオキソラン)及びプロピレンカーボネート(4−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン)よりもアミンに対して顕著に反応性である。これは低分子量の代表例、及び更には比較的高い分子量の代表例の両方に当てはまる。本発明による4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランのアミンへの反応性は、"H. Tomita, F. Sanda, T. Endo, Journal of Polymer Science: Part A: Polymer Chemistry, 第39巻, 第3678〜3685頁(2001年)"で研究された4−トリフルオロメチル−2−オキソ−1,3−ジオキソランのオーダーでなければならないが、上記のCF基の欠点を有していない。
ポリヒドロキシウレタン系の更なる利点は、存在するOH基に起因し得る、これらの系のより高い親水性にある。これらのOH基は、本発明による可能なイソシアネート不含の系がそれらの低い毒性のために好ましくても、原則的にポリイソシアネートとの架橋にも利用可能である。
更に、2−オキソ−1,3−ジオキソランをベースとしたポリヒドロキシウレタン系を生成する時、湿分の存在下でもCOの形成の結果として気泡の形成は起こらない。その結果、従来のポリウレタン系にとって時として問題である、大きな孔と気泡のないコーティングが可能である。更に、かかるポリヒドロキシウレタン系の熱安定性も従来のポリウレタン系の安定性よりも高い。
更に、低分子量の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルは、アミンをブロックするための末端基として使用でき(いわゆる「エンドキャップ」)、これは本発明の更なる主題を構成する。これも従来のアミン架橋されたポリウレタン系に関して、過剰のアミンが変色をもたらし得る一方、過剰のイソシアネートが毒物学的に許容不可能であるため興味深い。
本発明はここで添付の図面を参照して以下の実施例を用いて更に詳細に例示される。これらは以下の通りである。
図1は様々な2−オキソ−1,3−ジオキソランとエタノールアミンとの反応の時間に対する進行を示す。 図2は様々な2−オキソ−1,3−ジオキソランとベンジルアミンとの反応の時間に対する進行を示す。 図3は様々な2−オキソ−1,3−ジオキソランとイソホロンジアミンとの反応の時間に対する進行を示す。 図4は様々な2−オキソ−1,3−ジオキソランとJeffamin(登録商標)D 400との反応の時間に対する進行を示す。 図5は様々な2−オキソ−1,3−ジオキソランをベースとしたバインダーとn−ブチルアミンとの反応の時間に対する進行を示す。
実施例1a:4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランの製造
Figure 2013530169
80gの炭酸ナトリウムを、1000mlの三つ口フラスコ内で200mlの蒸留水中に溶解した。溶液を10℃に冷却した。次に58.5gのメチルアクリレートを添加し、約10分後に、同様に10℃で、400mlの7%濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を添加して撹拌した。次いで、系を直ちにCOで強力にフラッシュした。温度を室温まで上昇させた。フラスコを約25℃〜30℃で更に1時間COで強力にフラッシュし、その間、温度を、氷浴による不定期の冷却を通して上記の範囲に保持した。得られた白色固体を、吸引漏斗を通して濾別した。ろ液を4×90mlのジクロロメタンを用いて抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて濾別した。ろ液を回転蒸発器で除去した。メチルエポキシプロピオネートが50〜60%の収率で97%の純度で得られた。
20gのメチルエポキシプロピオネートを、20gのtert−ブチルメチルエーテル及び1gのテトラブチルアンモニウムブロミドと混合した。均質な混合物を100mlの圧縮された反応器に移して4日間40℃で20バールのCO圧力でカルボキシル化した。カルボキシル化の後に、2相系が得られ;上相はtert−ブチルメチルエーテルから構成され、下相は4−メトキシ−カルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランから構成されていた(純度94%(GC)、収率94%)。
生成物は次の通り特徴付けられた:H NMR(500 MHz,CDCl)δ:3.82(3H,s,CH),4.50(1H,dd,J=5.5,9.0,CH),4.66(1H,dd,J=9.0,9.0,CH),5.09(1H,dd,J=9.0,5.5,CH);13C NMR(125 MHz,CDCl)δ:53.81(CH),67.00(CH),72.34(CH),153.97(−O−CO−O−),167.42(−CO−O−);IR(neat):1812cm-1,(−O−CO−O−),1742cm-1(−CO−O−)。
実施例1b:4−エトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランの製造
実施例1aは、アクリル酸エチルをアクリル酸メチルの代わりに使用することを除いて、上記の通り繰り返した。結果は本質的には、4−エトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランが得られたことを除いて、実施例1aに記載された通りであった。
実施例2:4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランの製造
Figure 2013530169
940mlの7%濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を、初期投入量として2000mlの三つ口フラスコに導入した。溶液を氷/塩水浴を用いて0℃に冷却した。次に58.5gのアクリル酸メチルを添加し、混合物を0℃で30分間保持した。次いで低温混合物を取り出し、混合物自体が加熱(65〜70℃)されるように、更に約1.5時間撹拌した。無色の曇った溶液が形成された。次に、溶液を室温まで冷却し、4×150mlのジクロロメタンを用いて抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させて濾別した。ろ液を回転蒸発器で除去した。メチルエポキシプロピオネートが70〜80%の収率で97%の純度で得られた。4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランへの更なる反応が実施例1に記載の通り進行した。
実施例3:4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランの製造
Figure 2013530169
20gのメチルエポキシプロピオネートを、20gのアセトニトリル、1.5gのベンジル−トリメチルアンモニウムクロリド及び1.5gのZnBrと混合した。均質な混合物を100mlの圧縮された反応器に移して6日間25℃で30バールのCO2圧力でカルボキシル化した。カルボキシル化の後に、混合物を100gのアセトニトリルで希釈した。混合物を酸化アルミニウム及び活性化炭素で精製した。次に、アセトニトリルを留去した。これにより4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン(純度72%(GC)、収率65%)が得られた。
実施例4:4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランの製造
Figure 2013530169
20gのメチルエポキシプロピオネートを、20gのtert−ブチルメチルエーテル、1.5gのテトラブチルアンモニウムブロミド及び1.5gのヨウ化カリウムと混合した。均質な混合物を100mlの圧縮された反応器に移して6日間50℃で30バールのCO圧力でカルボキシル化した。カルボキシル化の後に、2相系が得られ;上相はtert−ブチルメチルエーテルから構成され、且つ低相は4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランから構成されていた(純度83%(GC)、収率79%)。
実施例5:バインダー1の製造
Figure 2013530169
0.2モルの4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン(「GECA」)を、0.1モルのネオペンチルグリコール(シグマ−アルドリッチ社)と混合した。5質量%(GECAを基準として)のNovozym(登録商標)435(Novozymes A/S社)をそれに添加した。この混合物を撹拌して55℃〜60℃に加熱した。72時間後、0.2モルのメタノールを留去して反応を完了させた。
実施例6:バインダー2の製造
Figure 2013530169
0.2モルの4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン(「GECA」)を、0.1モルの1,4−ブタンジオール(シグマ−アルドリッチ社)と混合した。5質量%(GECAを基準として)のNovozym(登録商標)435(Novozymes A/S社)をそれに添加した。この混合物を撹拌して55℃〜60℃に加熱した。72時間後、0.2モルのメタノールを留去して反応を完了させた。
実施例7:バインダー3の製造
Figure 2013530169
0.3モルの4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン(「GECA」)を、0.1モルの1,1,1−トリメチロールプロパン(シグマ−アルドリッチ社)と混合した。5質量%(GECAを基準として)のNovozym(登録商標)435(Novozymes A/S社)をそれに添加した。この混合物を撹拌して55℃〜60℃に加熱した。72時間後、0.3モルのメタノールを留去して反応を完了させた。
実施例8:バインダー4の製造
Figure 2013530169
0.3モルの4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン(「GECA」)を、0.1モルの1,1,1−トリメチロールプロパンプロポキシレート(シグマ−アルドリッチ社、平均分子量(M)約308)と混合した。5質量%(GECAを基準として)のNovozym(登録商標)435(Novozymes A/S社)をそれに添加した。この混合物を撹拌して55℃〜60℃に加熱した。72時間後、0.3モルのメタノールを留去して反応を完了させた。
実施例9:バインダー1の製造
Figure 2013530169
0.2モルの4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン(「GECA」)を、0.1モルのネオペンチルグリコール(シグマ−アルドリッチ社)及び200mlのシクロヘキサンと混合した。5質量%(GECAを基準として)のAmberlite(登録商標)200(Fluka社)をそれに添加した。この混合物を100℃にて水分離器内で撹拌した。5時間後、0.2モルのメタノールを分離して反応を完了させた。
実施例10:バインダー3の製造
Figure 2013530169
0.3モルの4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン(「GECA」)を、0.1モルの1,1,1−トリメチロールプロパン(シグマ−アルドリッチ社)と混合した。5質量%(GECAを基準として)のAmberlite(登録商標)200(Fluka社)をそれに添加した。この混合物を100℃にて水分離器で撹拌した。5時間後、0.3モルのメタノールを分離して反応を完了させた。
実施例11:2−オキソ−1,3−ジオキソランとエタノールアミンとの反応
0.1モルのエタノールアミンを、0.1モルの4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン(「GECA」)と混合して室温で撹拌した。0.5時間、1時間、3時間及び24時間後に、アミン数を滴定によって測定し、これを用いて転化率を計算した。この手順も4−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン(「プロピレンカーボネート」)と4−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−1,3−ジオキソラン(「グリセロールカーボネート」)を用いて実施した。この結果は図1に図示されており、4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランの高い反応性を示す。
実施例12:2−オキソ−1,3−ジオキソランとベンジルアミンとの反応
実施例11はエタノールアミンの代わりにベンジルアミンを用いて繰り返された。4−メトキシ−カルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン("GECA")は、室温と+5℃の両方で調査したが、4−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン("プロピレンカーボネート")及び4−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−1,3−ジオキソラン("グリセロールカーボネート")は室温だけで試験した。結果は図2に図示されており、4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランの例外的な反応性(+5℃でも)を印象的に示す。
実施例13:2−オキソ−1,3−ジオキソランとイソホロンジアミンとの反応
0.1モルのイソホロンジアミンと0.2モルの4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン("GECA")とを混合し、これを室温で撹拌した。0.5時間、1時間、3時間及び24時間後に、滴定によってアミン数を決定し、これを用いて転化率を計算した。この手順も4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン("GECA")を+5℃で用いて、及び4−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン("プロピレンカーボネート")と4−(ヒドロキシメチル)−2−オキソ−1,3−ジオキソラン("グリセロールカーボネート")を室温で用いて実施した。結果は図3に図示されており、4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランの例外的な反応性(+5℃でも)を印象的に示す。
実施例14:2−オキソ−1,3−ジオキソランとJeffamin(登録商標)D400との反応
実施例13はJeffamin(登録商標)D400を用いて繰り返された。一般的に、高分子量のアミンとの反応は、低分子量のアミンとの反応よりも遅く進行するので、4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン(GECA)も室温のみで調査された。この結果は図4に図示されており、この場合も4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランの高い反応性を示す。
実施例15:先行技術と比較されたバインダー3の反応
実施例7又は実施例10からの0.1モルのバインダー3
Figure 2013530169
を0.3モルのn−ブチルアミンと混合し、これを室温で撹拌した。0.5時間、1時間、3時間及び24時間後に、滴定によってアミン数を決定し、これを用いて転化率を計算した。この手順もカルボキシル化されたPolypox(登録商標)R20(UPPC AG)を用いて実施され、三官能エポキシドは、以下の通り、
Figure 2013530169
COのみで室温でカルボキシル化された。この結果は図5に図示されており、当該バインダーの例外的な反応性を示す。
実施例16:イソホロンジアミンによるフィルム形成
実施例7又は実施例10からの0.000666モルのバインダー3を、0.001モルのイソホロンジアミン(過剰のバインダー)と混合した。2種の成分を一緒に手で20秒間撹拌し、その後、300μmの厚さのフィルムを引き出した(2分のポットライフ、6時間後の指触乾燥)。
実施例17:1,3−シクロヘキサンビス(メチルアミン)を用いるフィルム形成
実施例7又は実施例10からの0.000666モルのバインダー3を、0.001モルの1,3−シクロ−ヘキサンビス(メチルアミン)(過剰のバインダー)と混合した。2種の成分を一緒に手で20秒間撹拌し、その後、300μmの厚さのフィルムを引き出した(2分のポットライフ、7時間後の指触乾燥)。

Claims (15)

  1. 一般式(V)
    Figure 2013530169
    (式中、Rは負の電荷、水素、又は直鎖状又は分枝鎖状の脂肪族基、アリール基、アラルキル基及びアルキル−アリール基から選択される基を表す)
    による、2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸、又はその誘導体。
  2. がC1〜12−アルキル基を表すことを特徴とする、請求項1に記載の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステル。
  3. がメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、2−エチル−n−ヘキシル、n−ラウリル、シクロヘキシル、フェニル及びベンジルから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステル。
  4. 4−メトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソラン及び4−エトキシカルボニル−2−オキソ−1,3−ジオキソランから選択される、請求項1に記載の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステル。
  5. がn価ポリオールのOH基の引き抜きによって誘導されるn価の遊離基であり、該基が一般式(VI)
    Figure 2013530169
    のn−1個以下の更なる2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシレート基によって置換されてよいことを特徴とする、請求項1に記載の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステル。
  6. n価ポリオールがC2〜4−(ポリ)オキシアルキレン基を含むことを特徴とする、請求項5に記載の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステル。
  7. n=2〜5であることを特徴とする、請求項5又は6に記載の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステル。
  8. 式(VII)
    Figure 2013530169
    (式中、Rは前記の意味を有する)
    のエポキシドがCOと反応することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルの製造方法。
  9. 反応が15℃〜150℃、好ましくは30℃〜100℃、特に60℃〜80℃の温度で、且つ1バール〜100バール、好ましくは20バール〜100バール、特に約80バールの圧力で実施されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 反応が溶媒なしで又は極性の非プロトン溶媒中で実施されることを特徴とする、請求項8又は9に記載の方法。
  11. 反応が、金属ハロゲン化物及び有機窒素化合物のハロゲン塩及びその混合物から選択される触媒の存在下で実施されることを特徴とする、請求項8から10までのいずれか1項に記載の方法。
  12. 請求項2から4までのいずれか1項に記載の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルが請求項5から7までのいずれか1項に規定されるn価ポリオールとエステル交換されることを特徴とする、請求項5から7までのいずれか1項に記載の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルの製造方法。
  13. エステル交換反応が酵素触媒又は酸性カチオン交換体の存在下で実施されることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 請求項1から7までのいずれか1項に記載の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルの、ヒドロキシウレタンの製造のための使用。
  15. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−カルボン酸エステルの、アミンをブロックするための末端基としての使用。
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