JP2013255702A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2013255702A
JP2013255702A JP2012133904A JP2012133904A JP2013255702A JP 2013255702 A JP2013255702 A JP 2013255702A JP 2012133904 A JP2012133904 A JP 2012133904A JP 2012133904 A JP2012133904 A JP 2012133904A JP 2013255702 A JP2013255702 A JP 2013255702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
opening
game ball
special
winning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012133904A
Other languages
English (en)
Inventor
Go Ito
合 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Sangyo Co Ltd filed Critical Kyoraku Sangyo Co Ltd
Priority to JP2012133904A priority Critical patent/JP2013255702A/ja
Publication of JP2013255702A publication Critical patent/JP2013255702A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】始動口への遊技球の入球による特別遊技抽選の結果が落選した状態であっても、賞球の獲得を期待して遊技できる遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技球が転動可能な遊技領域3を有する遊技盤2と、遊技球が入球可能な始動口と、遊技球を入球させない閉鎖状態と遊技球が入球可能となる開放状態とに作動する特別入賞装置70と、始動口への遊技球の入球による特別遊技抽選の結果に基づいて、特別入賞装置の作動を制御する制御手段と、を備える。特別入賞装置は、入賞口71と、入賞口を開閉する開閉扉72と、開閉扉を開閉移動させる駆動手段と、を有する。制御手段は、特別遊技抽選の結果が落選であった場合、駆動手段を駆動して開閉扉を所定時間開放位置に移動させるように特殊制御可能である。開閉扉72は、発射装置により発射された遊技球を受け止めたときに、遊技球が転動してきた方向側へ流下可能に下向きに傾斜している。
【選択図】図3

Description

本発明は、始動口への遊技球の入球による特別遊技抽選の結果が落選した状態での小当たりであっても、賞球の獲得を期待できる状態で、遊技を行える遊技機に関する。
従来の遊技機では、特別入賞装置としてのアタッカーを短時間開放させる確変大当たり(潜伏確変短当たり)と同様な作動態様の小当たりを搭載したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の遊技機において、二つのアタッカーを備えて、大当たり時と小当たり時とで開放するアタッカーを異ならせるものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、小当たり遊技時に、開放したアタッカーへ入賞し易くした遊技機が知られている(例えば、特許文献3参照)
特開2006−14845号公報 特開2006−101978号公報 特開2010−88789号公報
しかし、従来の特許文献1,2に記載の遊技機では、小当たり時に開放するアタッカーが短時間であり、入賞し難く、賞球を多く獲得できるものではなかった。

また、特許文献3に記載の遊技機では、時短遊技中において、球減りを防ぐように、小当たりの当選確率を上げて、当選回数を多くしている。そのため、小当たり毎に開放する時間の合計が増え、その結果、小当たり時の賞球を多く獲得可能としたものであった。すなわち、特許文献3の遊技機では、時短遊技中の小当たりに限られ、さらに、一回の小当たり遊技時に、多くの賞球を獲得できるものではなかった。
したがって、従来の遊技機では、一回の小当たり遊技中において、賞球を多く獲得できるものではないことから、一回の小当たり遊技時に、複数個の入賞を可能にして、多くの賞球を獲得できれば、遊技者は、得した気分となって、楽しく遊技でき、この点の配慮に、課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、始動口への遊技球の入球による特別遊技抽選の結果が落選した状態であっても、賞球の獲得を期待して遊技できる遊技機を提供することを目的とする。
<請求項1の説明>
本発明に係る遊技機は、所定の発射装置により発射された遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤と、
前記遊技盤上に設けられ、前記遊技領域を転動する遊技球が入球可能な始動口と、
前記遊技盤上に設けられ、前記遊技領域を転動する遊技球を入球させない閉鎖状態と遊技球が入球可能となる開放状態とに作動し得る特別入賞装置と、
前記始動口への遊技球の入球による特別遊技抽選の結果に基づいて、前記特別入賞装置を所定の作動態様で作動させる特別遊技を制御する特別遊技制御手段と、
を備えた遊技機であって、
前記特別入賞装置は、
前記遊技領域を転動する遊技球が入球可能な入賞口と、
前記遊技領域を転動する遊技球を受け止めて前記入賞口に入球させない閉鎖位置と、前記遊技領域を転動する遊技球を受け止めないで前記入賞口に入球可能な開放位置とに移動可能な開閉扉と、
前記開閉扉を前記閉鎖位置または前記開放位置に移動させる駆動手段と、
を有し、
前記特別遊技制御手段は、
前記特別遊技抽選の結果が落選であった場合、前記駆動手段を駆動して前記開閉扉を所定時間前記開放位置に移動させるように特殊制御可能であり、
前記開閉扉は、
前記発射装置により発射された遊技球を受け止めたときに、当該遊技球が転動してきた方向側へ流下可能に下向きに傾斜して形成されていることを特徴とする。
本発明に係る遊技機では、特別遊技制御手段は、特別遊技抽選の結果が落選であった場合の所定時、駆動手段を駆動させて、開閉扉を、所定時間、開放位置に移動させるように特殊制御を行なう。この特殊制御では、特別入賞装置の開閉扉が入賞口を開放させることとなるが、開閉扉は、発射装置により発射された遊技球を受け止めたときに、遊技球が転動してきた方向側に流下可能に、転動してきた方向側に下向きに傾斜する構成であるため、既に、先行して発射されていた遊技球であって開放前の下向き傾斜によって戻りつつある遊技球と、後続の発射された遊技球とが、開放直前の開閉扉の受け止め部位に位置する場合が生じ、そのような状態で開閉扉が開放すれば、複数の遊技球が入賞口に入球され、多くの賞球を獲得できる。
<請求項2の説明>
本発明に係る遊技機では、前記閉鎖位置での前記開閉扉の傾斜における上り側近傍の前記遊技領域に、前記傾斜を延長させるように配置されて、遊技球を転動可能な延長傾斜部を、配設することが望ましい。
このような構成では、開閉扉の開放直前における先行して発射されていた遊技球であって延長傾斜部に位置する遊技球があれば、その遊技球が、延長傾斜部の下向きの傾斜によって入賞口側に戻ることができて、開放扉の開放時、入賞口に入球可能となり、その遊技球が入賞口に入賞すれば、さらに多くの賞球を獲得できる。
<請求項3の説明>
本発明に係る遊技機では、前記開閉扉は、前記傾斜部位の左右方向の幅寸法として、少なくとも遊技球2個分の寸法を有して、配設することが望ましい。
このような構成では、開閉扉が、少なくとも遊技球2個分の左右方向の幅寸法を有しており、開閉扉の傾斜部位での受け止め時から流下するまでの時間を長く確保でき、開閉扉の開放時に、入賞口に入球させる遊技球の割合を多くすることに寄与できる。
したがって、本発明に係る遊技機では、始動口への遊技球の入球による特別遊技抽選の結果が落選した状態であっても、賞球の獲得を期待して遊技できる。
本発明の一実施形態の遊技機の概略正面図である。 実施形態の特別入賞装置としての第2大入賞装置の概略斜視図であり、開閉扉の閉鎖状態と開放状態とを示す。 実施形態の第2大入賞装置における第2大入賞口への遊技球の入球状態を説明する概略正面図である。 実施形態の遊技機の電気系統のブロック図である。 第1始動口入賞時の抽選結果における大当たりの図柄の種類、遊技状態、及び、それらの割合を説明する表である。 第1始動口入賞時の抽選結果における小当たりの図柄の種類、遊技状態、及び、それらの割合を説明する表である。 第2始動口入賞時の抽選結果における大当たりの図柄の種類、遊技状態、及び、それらの割合を説明する表である。 第2始動口入賞時の抽選結果における小当たりの図柄、遊技状態、及び、その割合を説明する表である。 当たり図柄と第1,2大入賞口の開放時との関係を示す表である。 潜確大当たりと小当たりとにおける第2大入賞口の作動状態のタイミングチャートを示す図である。 メイン側タイマ割込処理のフローチャートである。 始動口SW(スイッチ)処理のフローチャートである。 ゲートSW処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 変動パターン選択処理のフローチャートである。 停止中処理のフローチャートである。 普通図柄処理のフローチャートである。 大入賞口処理のフローチャートである。 大当り遊技処理のフローチャートの前半部分を示す図である。 大当り遊技処理のフローチャートの後半部分を示す図である。 小当たり遊技処理のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 電チュー処理のフローチャートである。 実施形態の変形例の第2大入賞装置を示す概略正面図である。
(1)遊技機の構成の概略
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の遊技機は、図1に示すように、パチンコ遊技機1であり、このパチンコ遊技機1は、前面枠10の内側に取着された遊技盤2を備える。遊技盤2には、発射装置29(図4参照)のハンドル11の操作により発射された遊技球が流下する遊技領域3が、レール部材12で囲まれて形成されている。遊技領域3には、遊技球を誘導する図示しない遊技釘が多数突設されている。前面枠10には、複数の枠ランプ17及びスピーカ18が配設されている。また、遊技盤2には、盤ランプ19が設けられている。
遊技領域3の中央には、センター役物装置30に囲まれて、液晶表示装置である画像表示器4の表示部(液晶画面)4aが配置されている。画像表示器4は、客待ち用のデモ表示、装飾図柄変動演出、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出等を表示部4aに表示する。装飾図柄変動演出は、数字等の装飾図柄と装飾図柄以外の画像とにより構成されて、変動表示を経て停止表示された装飾図柄により、遊技球の第1始動口51aまたは第2始動口51bへの入賞に対して行われる大当たり抽選(即ち、大当たり乱数の取得とその大当たり乱数を用いた判定)の結果を報知する演出であり、後述する特別図柄変動に並行して行われる。
センター役物装置30の下方における遊技領域3の下側部分3bには、第1始動入賞装置5aが設けられている。第1始動入賞装置5aは、遊技球の入球し易さが常時変わらない第1始動口51aを備え、遊技球を遊技領域3の左側部分3aに打ち出した際に、第1始動口51aに入賞し易いように、配設されている。
センター役物装置30の右方における遊技領域3の右側部分3cには、第2始動入賞装置5bが設けられている。第2始動入賞装置5bは、遊技球の入球し易い状態と入球し難い状態とに電動チューリップ(電チュー)52を設けた第2始動口51bを備えている。電チュー52は、電チューソレノイド53(図4参照)により開閉され、電チュー52の開放時に、遊技領域3の右側部分3cに遊技球を打ち出した際に、第2始動口51bに入賞し易いように、配設されている。
また、遊技領域3の下側部分3bにおける第1始動入賞装置5aの右方側には、第1大入賞装置60が設けられている。第1大入賞装置60は、第1大入賞口61と、第1大入賞口ソレノイド62(図4参照)により動作する第1開閉扉63とを備えている。第1大入賞口61は、第1開閉扉63により開閉される。第1開閉扉63は、下縁を回動中心として、上縁側が遊技盤面2aから離れるように前方に回転して、第1大入賞口61を開放状態とする。
また、遊技領域3には、複数の普通入賞装置9および遊技球の通過可能なゲート8が設けられている。各普通入賞装置9は、第1始動入賞装置5aの左方に配置されている。各普通入賞装置9に入った遊技球は、その普通入賞装置9内の普通入賞口9aに入賞する。ゲート8は、センター役物装置30の右方に配置されている。
遊技領域3の外側には、普通図柄表示器13、第1特別図柄表示器14a、及び、第2特別図柄表示器14bが設けられるとともに、普通図柄保留ランプ15、第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16bがそれぞれ4つ設けられている。
第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14bは、それぞれ、遊技球の第1始動口51a、第2始動口51bへの入賞を契機として行われる大当たり抽選の結果を、変動表示を経て停止表示された図柄により報知する特別図柄変動を行うものである。第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14bに停止表示された図柄(特別図柄)が大当たり図柄であれば、第1大入賞口61または後述する第2大入賞口71を所定回数開閉する大当たり遊技が行われる。
遊技球が第1始動口51aまたは第2始動口51bに入賞すると、メイン制御基板20(図4参照)は、その入賞に対して取得した大当たり乱数を、第1始動口51aへの入賞であれば第1特図保留記憶部27a(図4参照)に、第2始動口51bへの入賞であれば第2特図保留記憶部27b(図4参照)に記憶する。そして、特別図柄変動を実行可能になったとき、即ち、前の入賞に対する特別図柄変動も、大当たり遊技も実行されていない状態になったときに、記憶しておいた大当たり乱数を用いて大当たりか否かの判定を行い、特別図柄変動を実行する。
第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16bは、それぞれ、第1特図保留記憶部27a、第2特図保留記憶部27bに記憶されている大当たり乱数の個数を表示するものである。なお、第1特図保留記憶部27a、第2特図保留記憶部27bに記憶される大当たり乱数は、それぞれ4個が上限とされているため、第1特図保留記憶部27aに4個の大当たり乱数が記憶されている状態で遊技球が第1始動口51aに入賞したときや、第2特図保留記憶部27bに4個の大当たり乱数が記憶されている状態で遊技球が第2始動口51bに入賞したときは、その入賞に対する大当たり抽選は行われない。
普通図柄表示器13は、ゲート8への遊技球の通過を契機として行われる普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を、普通図柄の変動表示を経て停止表示する。停止表示された普通図柄が当たり図柄であれば、所定時間及び所定回数、後述する電チュー52を開く補助遊技が行われる。
普通図柄の変動表示中または補助遊技中に、遊技球がゲート8を通過すると、メイン制御基板20は、その通過に対して取得した当たり乱数を、最大4個を上限として普図保留記憶部28(図4参照)に記憶しておき、普通図柄の変動表示を開始可能な状態になったときに、記憶しておいた当たり乱数を用いて当たりか否かの判定を行い、普通図柄の変動表示を開始してその判定を報知する普通図柄を停止表示する。普通図柄保留ランプ15は、このように記憶されている当たり乱数の個数を表示するものである。なお、記憶される当たり乱数は4個が上限とされているため、4個の当たり乱数が記憶されている状態で遊技球がゲート8を通過しても、その通過に対する普通図柄抽選は行われない。
センター役物装置30は、表示部4aの周縁部前方に配設された枠体部32を備えている。枠体部32は、画像表示器4の周囲を囲うような略四角枠状とし、外周縁の取付基部31を利用して遊技盤2に取り付けられ、上部側の上枠部33の左側に、後述する特別入賞装置としての第2大入賞装置70が配設されている。下部側の下枠部42には、上面を転動する遊技球を、第1始動口51aへと案内可能なステージ43が形成されている。左側の左枠部40には、遊技領域3の左側部分3aを転動する遊技球をステージ43に案内可能なワープ通路41が形成されている。
(2)特別入賞装置としての第2大入賞装置の構造
実施形態の特別入賞装置としての第2大入賞装置70は、図2,3に示すように、第2大入賞口71と、第2大入賞口71を開閉する第2開閉扉72と、第2開閉扉72を駆動させる駆動手段としての第2大入賞口ソレノイド85(図4参照)と、を備えて、上枠部33の左側における左縁側の左縁部34と中央側の中央縁部36との間を分断するような分断部位35に、配設されている。そして、左縁部34と中央縁部36との間の取付基部31と遊技盤2とには、第2開閉扉72が挿通される左右方向に延びた長孔(挿通孔)83と、第2大入賞口71に入賞した遊技球Bを遊技盤2の裏面側へ案内する入賞球案内孔81が形成されている。
第2開閉扉72は、略左右方向に延びる長方形板状の本体部73と、本体部73の後縁73bから下方に延びる取付部74と、を備えて、取付部74の係止部74aに、第2大入賞口ソレノイド85のプランジャ86の頭部86aが連結されている。そして、第2開閉扉72は、ソレノイド85のプランジャ86の進退により、前後移動するように配設され、本体部73が、前進位置(図2のA参照)にあるとき、図3のAに示すように、遊技領域3を転動する遊技球Bを受け止めて第2大入賞口71に入球させない第2開閉扉72の閉鎖位置CPへの配置となり、後退位置(図2のB参照)にある時、図3のBに示すように、遊技領域3を転動する遊技球Bを受け止めないで第2大入賞口71に入球可能な第2開閉扉72の開放位置OPへの配置となる。
さらに、本体部73は、発射装置29のハンドル11の操作により、レール部材12に案内されつつ遊技領域3の左側部分3aに打ち出された遊技球Bの側に、すなわち、左側に、緩やかに傾斜し、左縁73c側を右縁73d側より下方に位置させるように、上面73aを傾斜させて配設されている。
なお、この上面73aは、横長長方形の平面状に形成されて、第2開閉扉72が第2大入賞口71の閉鎖位置CPに配置されている時、右縁73dが、後述する受皿部76の右側壁部78の上端面78aを介在させて、上枠部33の中央縁部36の上面36aと面一状に連なり、また、左縁73cが、受皿部76の左側壁部77の上端面77aを介在させて、上枠部33の左縁部34の上面34aに面一状に連なるように、構成されている。
また、上枠部33の中央縁部36の上面36aは、第2開閉扉72の本体部73の上面73aと直線的に連なるように、緩やかに左下がりの傾斜とする延長傾斜部38として、左右方向の中央を越えたあたりから、換言すれば、上面73aの左右方向の長さ寸法(第2大入賞口71の左右方向の開口寸法ともいえる)L分を越えたあたりから、上枠部33の右縁部37に掛けて、緩やかに上昇するような弧面としている。上枠部33の左縁部34の上面34aは、本体部73の上面73aと連なった状態から左方に掛けて、緩やかに左下がりの弧面となって、左枠部40に連なるように、形成されている。
なお、第2開閉扉72の本体部73における上面73aの左下がりの傾斜角度θは、遊技球Bが止まらずに緩やかに左側に流下するように、1〜10°程度の範囲内の約5°としている。
また、閉鎖位置CPの第2開閉扉72の下方には、U字状の受皿部76が配設されている。受皿部76は、左右の側壁部77,78と側壁部77,78の下端相互を連結する底壁部79と、底壁部79の後縁と右側壁部78の後縁とを連結する後壁部80と、を備えて構成されている。後壁部80は、左縁側に入賞球案内孔81を開口させ、底壁部79は、上面79aを左下がりに傾斜させ、入賞球案内孔81の前方側で、後下がりの段差面79cを設けて構成されている。
そのため、第2開閉扉72が開放位置OPにある時、上方から流下してきた遊技球Bは、左右の側壁部77,78の上端間の第2大入賞口71に入球し、底壁部79の上面79aを転動し、段差面79c上に位置したなら、入賞球案内孔81を経て、遊技盤2の後方の図示しない排出樋等に導かれる。そして、その経路中には、入賞球を検知する第2大入賞口スイッチ(SW)90(図4参照)が配設されている。
なお、第2大入賞口71の左右方向の開口寸法L、すなわち、左右の側壁部77,78間の開口寸法Lは、大入賞口の規定の55〜135mmの範囲内の90mmとして、第2開閉扉72が閉鎖位置CPにある時、遊技球Bが、仮に、第2開閉扉72の上面73a上に並んで載る際、少なくとも2個以上載ることができるように、設定されている。
勿論、第2開閉扉72が閉鎖位置CPにある時、本体部73の前後方向の幅寸法は、十分、遊技球Bを載せることができるように、上枠部33の左縁部34や中央縁部36と略一致して、遊技盤面2aから15〜17mm程度、突出するように、設定されている。
また、既述の第2大入賞口ソレノイド85のプランジャ86の周囲には、圧縮コイルばね88が装着され、ばね88は、第2開閉扉72の係止部74aを係止する頭部86aに対して、常時、前方への付勢力を加えている。
そして、ソレノイド85への通電は、制御手段としてのメイン制御基板20(図4参照)からの制御信号によって制御され、通常の非通電時には、プランジャ86と第2開閉扉72とが、図2のAや図3のAに示すように、第2大入賞口71の閉塞状態となり、一方、通電時には、プランジャ86と第2開閉扉72とが、ばね88の付勢力に抗して、図2のBや図3のBに示すように、後退移動して、第2大入賞口71の開放状態となる。
(3)パチンコ遊技機の電気系統
図4に示すように、実施形態のパチンコ遊技機1は、特別遊技制御手段としてのメイン制御基板20、払出制御基板21、サブ制御基板25を備え、サブ制御基板25は、演出制御基板22、画像制御基板23、及び、ランプ制御基板24を備えている。そして、払出制御基板21及び演出制御基板22はメイン制御基板20に接続され、画像制御基板23及びランプ制御基板24は演出制御基板22に接続されている。各制御基板は、CPU、ROM、RAM等を備えている。また、メイン制御基板20は、RAM内に、第1特図保留記憶部27a及び第2特図保留記憶部27bを有する保留記憶部27と、普図保留記憶部28と、を備えている。
メイン制御基板20は、大当たりの抽選や遊技状態の移行等、主に利益に関わる制御を行うものである。メイン制御基板20には、第1始動口51a内に設けられて第1始動口51aに入賞した遊技球を検出する第1始動口スイッチ(SW)54a、第2始動口51b内に設けられて第2始動口51bに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW54b、電チューソレノイド53、ゲート8内に設けられてゲート8を通過した遊技球を検出するゲートSW8a、第1大入賞口61内に設けられて第1大入賞口61に入賞した遊技球を検出する第1大入賞口SW64、第2大入賞口71内に設けられて第2大入賞口71に入賞した遊技球を検出する第2大入賞口SW90、第1大入賞口ソレノイド62、第2大入賞口ソレノイド85、各普通入賞口9a内にそれぞれ設けられてその普通入賞口9aに入賞した遊技球を検出する普通入賞口SW9b、第1特別図柄保留ランプ16a、第2特別図柄保留ランプ16b、普通図柄保留ランプ15、第1特別図柄表示器14a、第2特別図柄表示器14b、普通図柄表示器13がそれぞれ接続され、図4の矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御基板20に信号が入力され、各ソレノイドやランプ等にはメイン制御基板20から信号が出力される。
また、メイン制御基板20は、払出制御基板21に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板21から信号を受信する。払出制御基板21には、図示しない払出装置を駆動する払出駆動モータ26が接続され、払出制御基板21は、メイン制御基板20から受信したコマンドに従って払出駆動モータ26を動作させ、賞球の払出を行わせる。
なお、実施形態では、各入賞口への入賞に伴う賞球数は、第1始動口51aや第2始動口51bでは3個、第1大入賞口61や第2大入賞口71では15個、普通入賞口9aでは10個、としている。
さらに、メイン制御基板20は、演出制御基板22に対し各種コマンドを送信し、演出制御基板22は、画像制御基板23との間でコマンドや信号の送受信を行う。画像制御基板23には画像表示器4及びスピーカ18が接続され、画像制御基板23は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、画像表示器4の表示部4aに装飾図柄その他の画像を表示し、スピーカ18から音声を出力する。また、演出制御基板22は、ランプ制御基板24との間でコマンドや信号の送受信を行う。ランプ制御基板24には枠ランプ17及び盤ランプ19が接続され、ランプ制御基板24は、演出制御基板22から受信したコマンドに従って、枠ランプ17や盤ランプ19を点灯・消灯する。
(4)遊技状態等の説明
次に、実施形態のパチンコ遊技機1の遊技状態等について説明する。実施形態のパチンコ遊技機1は、設定される遊技状態として、通常遊技状態、時短遊技状態、確変遊技状態、潜確遊技状態の4つの遊技状態がある。また、第1始動口51aや第2始動口51bへの入賞に伴う抽選結果によって実行される遊技として、大当たり遊技(16R(ラウンド),8R,及び、2Rの大当たり遊技)、小当たり遊技があり、普通図柄抽選の結果実行される遊技として、補助遊技がある。なお、ラウンドとは、大当たり時に、第1大入賞口61または第2大入賞口71が開いて閉じる一回の開放動作をいう。
また、時短遊技状態とは、通常遊技状態よりも第2始動口51bへ遊技球が入賞し易い状態をいい、通常遊技状態では、例えば、普通図柄変動時間が4秒、電チュー52の開放時間が0.15秒、電チュー52の開放回数が1回であるのに対して、時短遊技状態では、普通図柄変動時間が1.5秒、電チュー52の開放時間が1.80秒、電チュー52の開放回数が3回となっている。
確変遊技状態とは、通常遊技状態よりも大当たりに当選しやすく、かつ、第2始動口51bへ遊技球が入賞し易い状態をいい、実施形態の場合、通常遊技状態では、大当たり当選確率が1/250であるのに対して、確変遊技状態では、大当たり当選確率が1/30となっている。また、確変遊技状態では、時短遊技状態と同様、普通図柄変動時間が1.5秒、電チュー52の開放時間が1.80秒、電チュー52の開放回数が3回となっている。
潜確遊技状態とは、通常遊技状態よりも大当たりに当選しやすい状態をいい、潜確遊技状態では、確変遊技状態と同様、大当たり当選確率が1/30となっている。また、潜確遊技状態では、通常遊技状態と同様、普通図柄変動時間が4秒、電チュー52の開放時間が0.15秒、電チュー52の開放回数が1回となっている。
そして、初期状態では(即ち、電源が投入されて最初の遊技が開始されるときは)通常遊技状態であり、大当たりが発生すれば、第1大入賞口61または第2大入賞口71を所定回数開閉する大当たり遊技を経て、その大当たりの種類に応じた遊技状態に遷移する。
なお、大当たりの種類には、図5,7,9に示すように、短当たりとして、2R潜確大当たり、長当たりとして、2R確変大当たり、16R確変大当たり、8R通常大当たりがある。
また、短当たりの2R潜確大当たりは、第2大入賞口71を短時間(実施形態では0.1秒)2回開放する大当たり遊技を行った後、潜確遊技状態に遷移する。また、長当たりの2R確変大当たりは、第1大入賞口61を長期間(実施形態では30秒)2回開放する大当たり遊技を行った後、確変遊技状態に遷移し、16R確変大当たりは、第1大入賞口61を長期間(実施形態では30秒)16回開放する大当たり遊技を行った後、確変遊技状態に遷移する。
長当たりの8R通常大当たりは、第1大入賞口61を長期間(実施形態では30秒)8回開放する大当たり遊技を行った後、時短遊技状態に遷移する。そして、実施形態の場合、時短遊技状態において途中で大当たりが発生することなく50回の特別図柄変動が行われたときは、通常遊技状態に遷移する。
なお、図5,7に示すように、16R確変大当たりは、第1始動口51aや第2始動口51bへの入賞に伴なう抽選によって大当たりとなった際、第1特別図柄表示器14aや第2特別図柄表示器14bにおいて、当たり図柄を「特A」と分類される図柄となる。また、2R確変大当たりは、第1特別図柄表示器14aや第2特別図柄表示器14bにおいて、当たり図柄を「特B」と分類される図柄となる。さらに、2R潜確大当たりは、第1特別図柄表示器14aにおいて、当たり図柄を「特C」と分類される図柄となる。また、8R通常大当たりは、第1特別図柄表示器14aや第2特別図柄表示器14bにおいて、当たり図柄を「通A」と分類される図柄となる。
そして、これらの大当たり時の割合は、第1始動口51aへの入賞時には、図5に示すように、「特A」が10%、「特B」が40%、「特C」が20%、「通A」が30%としている。また、第2始動口51bへの入賞時には、図7に示すように、「特A」が50%、「特B」が40%、「通A」が30%としている。
なお、第2始動口51bへの入賞に伴う大当たり時、「特C」で分類される当たり図柄は、実施形態では、設定されていない。
また、これら大当たりに落選した他の当たりとして、小当たりがある。実施形態の場合、小当たりは、「小A」と「小B」とに分類される二種類あり、ともに、第2大入賞口71を短時間2回開放する小当たり遊技を行うが、遊技状態自体は遷移しない。
そして、実施形態の場合、長当りの2R確変大当たり、16R確変大当たり、及び、8R通常大当たりは、第1大入賞口61が開放される設定とし、短当たりの2R潜確大当たりと二種類の小当たりとは、第2大入賞口71が開放される設定としている。
さらに、図6,8に示すように、小当たりの一つである当たり図柄を「小A」と分類される小当たりでは、図10に示すように、閉塞状態の3秒のインターバルを経て、0.1秒の開放を2回とする作動態様(作動パターン)として、2R潜確大当たりの短時間2回開放の作動パターンと、一致させている。すなわち、「小A」の小当たりの作動パターンでは、2R潜確大当たりの作動パターンを真似た擬似小当たり遊技状態となる。
他の小当たり、すなわち、当たり図柄を「小B」と分類される小当たりでは、図10に示すように、最初は、「小A」や「特C」の当たりの作動パターンと同様に、0.1秒の開放とし、かつ、閉塞状態の3秒のインターバルを維持するものの、2回目の開放は、「小A」や「特C」の当たりの作動パターンと相違し、規定の合計の開放時間を1.8秒以内となる範囲内として、第2大入賞口71を1.5秒と長く開放するように設定されている。すなわち、「小B」の小当たりの作動パターンでは、「小A」の小当たりより、遊技球が第2大入賞口71に入球し易く、賞球を得やすい長開き小当たり遊技状態となる。
なお、これらの小当たり確率は、図6に示すように、第1始動口51aへの入賞時には、1/100とし、それらの小当たり時の「小A」と「小B」とに分類される割合は、50%ずつとしている。
また、第2始動口51bへの入賞に伴う小当たり時、実施形態では、図8に示すように、殆ど当たらないように、非常に低い1/60000の小当たり確率とし、さらに、「小A」の当たり図柄だけを設定している。
(5)パチンコ遊技機の動作
次に、図11〜23に基づいてメイン制御基板20の動作について説明する。なお、後述する各カウンタは、RAMに設けられ、パチンコ遊技機1の電源投入時にゼロクリアされる。
1.<メイン側タイマ割込処理>
メイン制御基板20は、図11に示すメイン側タイマ割込処理を例えば4msecといった短時間毎に繰り返す。まず、メイン制御基板20は、大当たり抽選に用いる大当たり乱数、大当たり図柄の種類を決めるための図柄乱数、変動パターンを決めるための変動パターン乱数、普通図柄抽選に用いる当たり乱数等を更新する乱数更新処理を行う(ステップS101)。
次に、メイン制御基板20は、後述する始動口SW処理(S102)、ゲートSW処理(S103)の他、各種SW処理(S104)を行う。各種SW処理は、第1大入賞口SW64または第2大入賞口SW90がONしていれば、入賞個数カウンタの値Cに1を加算するとともに、大入賞口カウンタの値に1を加算する処理、あるいは、普通入賞口SW9b等がONしていれば普通入賞口カウンタの値に1を加算する処理である。
続いて、メイン制御基板20は、後述する特別図柄処理(S105)、普通図柄処理(S106)、大入賞口処理(S107)、及び、電チュー処理(S108)を行う。そして、メイン制御基板20は、始動口カウンタに応じた数の賞球、大入賞口カウンタの値に応じた数の賞球、及び、普通入賞口カウンタの値に応じた数の賞球を払い出すためのコマンドをセットして、それらのカウンタをゼロクリアする賞球処理(S109)を行い、以上の各処理においてセットしたコマンドを払出制御基板21及び演出制御基板22に出力する出力処理(S110)を行う。
2.<始動口SW処理>
図12に示すように、始動口SW処理では、メイン制御基板20は第1始動口SW54aがONしたか否かを判定し(S201)、ONしていなければステップS206に進み、ONしていれば、第1特図保留記憶部27aに記憶されている大当たり乱数の個数を数える第1始動口保留カウンタの値U1が、上限値の4未満か否かを判定する(S202)。そして、4未満でない場合はステップS206に進み、4未満の場合は、U1に1を加算して(S203)、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)を取得して第1特図保留記憶部27aに格納する(S204)。そして、第1保留数増加コマンドをセットして(S205)、ステップS206に進む。
ステップS206では、メイン制御基板20は第2始動口SW54bがONしたか否かを判定し、ONしていなければ始動口SW処理を終え、ONしていれば、第2特図保留記憶部27bに記憶されている大当たり乱数の個数を数える第2始動口保留カウンタの値U2が、上限値の4未満か否かを判定する(S207)。そして、4未満でない場合は始動口SW処理を終え、4未満の場合は、U2に1を加算して(S208)、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数)を取得して第2特図保留記憶部27bに格納する(S209)。そして、第2保留数増加コマンドをセットして(S210)、始動口SW処理を終える。
3.<ゲートSW処理>
図13に示すように、ゲートSW処理では、メイン制御基板20はゲートSW8aがONしたか否かを判定し(S301)、ONしていなければゲートSW処理を終え、ONしていれば、普図保留記憶部28に記憶されている当たり乱数の個数を数えるゲート保留カウンタの値Gが上限値の4未満か否かを判定する(S302)。そして、4未満でない場合はゲートSW処理を終え、4未満であればGに1を加算して(S303)、各種乱数(当たり乱数、当たり図柄乱数)を取得して普図保留記憶部28に格納し(S304)、ゲートSW処理を終える。
4.<特別図柄処理>
図14に示すように、特別図柄処理では、メイン制御基板20は、当たり遊技中か否かを示す当たり遊技フラグ(即ち、小当たり遊技フラグ、あるいは、長当たり遊技フラグや短当たり遊技フラグからなる大当たり遊技フラグ)がONか否かを判定し(S401)、ONであれば特別図柄処理を終え、ONでなければ特別図柄の変動中か否かを判定する(S402)。そして、変動中であればステップS411に進み、変動中でなければ、第2始動口保留カウンタの値U2又は第1始動口保留カウンタの値U1が1以上か否かを判定する(S403,S405)。そして、U2及びU1が1以上でなければ特別図柄処理を終え、U2又はU1が1以上であればU2又はU1から1を減算して(S404,S406)、ステップS204又はS209で格納しておいた大当たり乱数を用いて後述する大当たり判定処理(S407)を行い、次いで、後述する変動パターン選択処理を行う(S408)。
その後、メイン制御基板20は、第1特別図柄表示器14aまたは第2特別図柄表示器14bにおいて特別図柄の変動を開始し(S409)、変動開始コマンドをセットして(S410)、ステップS411に進む。ステップS411では、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、経過していなければ特別図柄処理を終えるが、経過していれば特別図柄の変動を停止して、大当たり判定処理でセットされた図柄で特別図柄を確定表示し(S412)、変動停止コマンドをセットする(S413)。そして、後述する停止中処理(S414)を行って、特別図柄処理を終える。
5.<大当たり判定処理>
図15に示すように、大当たり判定処理(S407)では、遊技状態を確変遊技状態を示す確変遊技フラグ、若しくは、潜確遊技状態としていることを示す潜確遊技フラグがONか否かを判定し(S501)、ONであれば、高確率時乱数判定テーブルを選択して(S502)、大当たり乱数が大当たりか否かを判定し(S504)、確変・潜確遊技フラグがONでなければ、低確率時乱数判定テーブルを選択して(S503)、大当たり乱数が大当たりか否かを判定する(S504)。そして、大当たりであれば(S505でYES)、ステップS204又はステップS209で格納しておいた大当たり図柄乱数がどの大当たり図柄を示すものかを判定し(S506)、既述の4種類の「特A」、「特B」、「特C」、「通A」の大当たりの種類に対応する大当たり図柄をセットする(S507)。
一方、大当たり乱数が大当たりではないが(S505でNO)、小当たりであれば(S508でYES)、ステップS204又はステップS209で格納しておいた小当たり図柄乱数がどの小当たり図柄を示すものかを判定し(S509)、既述の2種類の「小A」、「小B」の小当たりの種類に対応する小当たり図柄をセットする(S510)。そして、小当たりでもなければ(S508でNO)、ハズレ図柄をセットする(S511)。
6.<変動パターン選択処理>
図16に示すように、変動パターン選択処理(S408)では、メイン制御基板20は、大当たり判定処理(図15参照)で大当たりと判定していれば(S601でYES)、変動パターンテーブルとして大当たり用テーブルをセットし(S602)、小当たりと判定していれば(S601でNO、S603でYES)、変動パターンテーブルとして小当たり用テーブルをセットする(S604)。大当たりでも小当たりでもない場合には(S603でNO)、所定のリーチ乱数判定テーブルを参照してステップS204又はS209で格納しておいたリーチ乱数がリーチ有りを示すものであるか否かの判定を行い(S605)、リーチ有りである場合は(S606でYES)、変動パターンテーブルとしてリーチ用テーブルをセットし(S607)、リーチ無しである場合は(S606でNO)、変動パターンテーブルとしてバラはずれ用テーブルをセットする(S608)。ここで、バラはずれとは、装飾図柄をリーチ状態としないで停止表示させる変動パターンのことをいう。装飾図柄のリーチ状態とは、左装飾図柄、中装飾図柄、右装飾図柄と3つある装飾図柄のうちの2つを同じ装飾図柄で停止表示させた状態をいう。各装飾図柄は、例えば「1」〜「9」までの数字を装飾した図柄などから構成される。
次に、メイン制御基板20は、上記のようにセットした変動パターンテーブルを参照して、ステップS204又はステップS209で格納しておいた変動パターン乱数がいずれの変動パターンを示すかの判定を行い(S609)、その変動パターン乱数が示す変動パターンをセットする(S610)。なお、変動パターンには変動時間を示す情報が含まれている。また、変動パターン乱数は、0から所定値までの多数の数が設定されており、大当たり抽選の結果が大当たりであるか小当たりであるかはずれであるか、大当たりである場合は大当たり図柄の種類が「特A」、「特B」、「特C」、「通A」のいずれであるか、小当たりである場合は小当たり図柄が「小A」、「小B」のいずれであるか、ハズレである場合はリーチはずれであるかバラはずれであるか、によって異なる変動パターンテーブルを参照して、その乱数値が判定されて、多数ある変動パターンの中から1つの変動パターンが決定される際の乱数である。
7.<停止中処理>
図17に示すように、停止中処理では、メイン制御基板20は、時短遊技状態か否かを示す時短遊技フラグがONか否かを判定し(S701)、ONでない場合はステップS705に進むが、ONの場合は、時短遊技状態中の特別図柄の変動回数を数える時短変動カウンタの値Jを1減算し(S702)、Jが0であれば時短遊技状態を終えるために時短遊技フラグをOFFして(S703,704)、ステップS705に進む。
ステップS705では、メイン制御基板20は、遊技状態を確変遊技状態としていることを示す確変遊技フラグ若しくは潜確遊技状態としていることを示す潜確遊技フラグがONか否かを判定し(S705)、ONでない場合はステップS709に進むが、ONの場合は、確変遊技状態中又は潜確遊技状態中の特別図柄の変動回数を数える確変潜確変動カウンタの値Xを1減算し(S706)、Xが0であれば確変遊技状態又は潜確遊技状態を終えるために確変遊技フラグ又は潜確遊技フラグをOFFして(S707,708)、ステップS709に進む。
ステップS709では、メイン制御基板20は、大当たりか否か(即ち、停止した特別図柄が大当たり図柄か否か)を判定し、大当たりである場合は(S709でYES)、その大当たりが長当たりであるか否か判定する(S710)。長当たりである場合は、長当たり遊技フラグをセットし(S711)、一方、長当たりでない場合は、短当たりであるので、短当たりフラグをセットする(S712)。そして、時短変動カウンタの値J及び確変潜確変動カウンタの値Xをゼロクリアするとともに(S713)、時短遊技フラグ、確変遊技フラグ、潜確遊技フラグをOFFして(S714)、ステップS719に進む。
一方、大当たりでない場合は(S709でNO)、メイン制御基板20は、小当たりか否か(即ち、停止した特別図柄が小当たり図柄か否か)を判定し(S715)、小当たりでない場合には停止中処理を終え、小当たりである場合には、擬似小当たりとなる「小A」の小当たり図柄か否かを判定し(S716)、ONであれば、擬似小当たり遊技フラグをONし(S717)、ステップS719に進み、ONでなければ、長開き小当たり遊技となる「小B」の小当たりであるため、長開き小当たり遊技フラグをONして(S718)、ステップS719に進む。
ステップS719では、メイン制御基板20は、当たり遊技(大当たり遊技又は小当たり遊技)のオープニングを開始するとともに(S719)、オープニングコマンドをセットして(S720)、停止中処理を終える。
8.<普通図柄処理>
図18に示すように、普通図柄処理では、メイン制御基板20は、補助遊技中か否かを示す補助遊技フラグがONか否かを判定し(S801)、ONであれば普通図柄処理を終え、ONでなければ普通図柄の変動中か否かを判定する(S802)。そして、変動中の場合にはステップS809に進み、変動中でない場合には、ゲート保留カウンタの値Gが1以上か否かを判定し(S803)、Gが1以上でなければ普通図柄処理を終え、Gが1以上であればGから1を減算して(S804)、ステップS304で格納しておいた当たり乱数が当たりか否かを判定して(S805)、停止図柄を選択する(S806)。そして、遊技状態に応じた変動時間(本実施形態では、通常遊技状態または潜確遊技状態であれば4秒、時短遊技状態または確変遊技状態であれば1.5秒)を選択し(S807)、普通図柄の変動を開始して(S808)、ステップS809に進む。
ステップS809では、メイン制御基板20は、変動時間が経過したか否かを判定し、経過していなければ普通図柄処理を終えるが、経過していれば、普通図柄の変動を停止して停止図柄を表示する(S810)。そして、停止図柄が当たりを示す図柄であれば(S811でYES)、補助遊技フラグをONし(S812)、ハズレを示す図柄であれば(S811でNO)、普通図柄処理を終える。
9.<大入賞口処理>
図19に示すように、大入賞口処理では、メイン制御基板20は、まず、長当たり若しくは短当たりの大当たり遊技フラグがONか否かを判定し(S901)、ONであれば、後述する大当たり遊技処理に移行して(S902)、処理を終える。大当たり遊技フラグがONでなければ(S901でNO)、小当たり遊技フラグがONか否かを判定し(S903)、ONであれば、小当たり遊技処理に移行して(S904)、処理を終え、小当たり遊技フラグがONでなければ(S903でNO)、そのまま、処理を終える。
10.<大当たり遊技処理>
図20,21に示すように、大当たり遊技処理では、メイン制御基板20は、オープニング中であるか否かを判定する(S1001)。オープニングとは、大当たり遊技の開始から第1ラウンドの開始までの期間をいう。メイン制御基板20は、オープニング中と判定した場合には、オープニング時間が経過したか否かを判定し(S1002)、経過していなければ大当たり遊技処理を終え、経過していれば、長当たりか否かを判定し(S1003)、長当たりでなければ(S1003でNO)、図5,7,9に示すように、2R潜確大当たりの短当たりであるので、開放する大入賞口を第2大入賞口71に設定し、かつ、2R短開放とする作動パターンを設定し(S1005)、ステップS1006に進む。ステップS1003でYESであれば、図5,9に示すように、2R確変大当たり、16R確変大当たり、8R通常大当たりの長当たりであり、開放する大入賞口を第1大入賞口61に設定し、最大R数(ラウンド数)を対応する2R,16R,8Rとし、かつ、長開放する作動パターン(作動状態)を設定し(S1004)、ステップS1006に進む。そして、ステップS1006では、入賞個数カウンタの値Cをゼロクリアし(S1006)、ラウンドカウンタの値Rに1を加算し(S1007)、第1大入賞口61若しくは第2大入賞口71の作動(開放)を開始する(S1008)。
つぎに、メイン制御基板20は、第1大入賞口61の開放時には、所定時間(第1大入賞口61の開放時には、2R確変大当たり、16R確変大当たり、8R通常大当たりの長当たりであり、すべて、30秒となる)が経過したか否か、第2大入賞口71の開放時には、所定時間(この場合は、「特C」の短当たりであり、0.1秒)が経過したか否かを判定し(S1009)、経過していれば第1大入賞口61若しくは第2大入賞口71を閉口し(S1010)、経過していなければ、入賞個数カウンタの値Cが規定個数(実施形態では、9個)であるか否かを判定して(S1010)、規定個数でなければ大当たり遊技処理を終え、規定個数であれば開放していた第1大入賞口61若しくは第2大入賞口71を閉口する(S1011)。
そして、メイン制御基板20は、ラウンドカウンタの値Rが最大R数であるか否かを判定し(S1012)、最大R数でなければ大当たり遊技処理を終え、最大R数であれば、エンディングを開始して(S1013)、エンディングコマンドをセットし(S1014)、ラウンドカウンタの値Rをゼロクリアする(S1015)。なお、エンディングとは、最終ラウンドの終了から大当たり遊技の終了までの期間をいう。次に、メイン制御基板20は、エンディング時間が経過したか否かを判定し(S1018)、経過していなければ大当たり遊技処理を終え、経過していれば後述する遊技状態設定処理を行って(S1019)、長当たりや短当たりの大当たり遊技フラグをOFFする(S1020)。
一方、メイン制御基板20は、ステップS1001においてオープニング中でないと判定したときは、第1大入賞口61若しくは第2大入賞口71がエンディング中であるか否かを判定し(S1016)、エンディング中であればステップS1018に移行し、エンディング中でなければ第1大入賞口61若しくは第2大入賞口71が作動中か否かを判定する(S1017)。そして、作動中でなければステップS1006に移行し、作動中であればステップS1009に移行する。
11.<小当たり遊技処理>
図22に示すように、小当たり遊技処理では、メイン制御基板20は、オープニング中であるか否かを判定し(S1101)。オープニング中と判定した場合には、オープニング時間が経過したか否かを判定し(S1102)、経過していなければ小当たり遊技処理を終え、経過していれば、小当たり図柄を「小A」と分類する擬似小当たりか否かを判定し(S1103)、擬似小当たりでなければ(S1103でNO)、図6,8,9に示すように、小当たり図柄を「小B」に分類する長開き小当たりであるので、図10のBに示すような作動パターン(作動状態)を設定し(S1105)、ステップS1106に進む。ステップS1103でYESであれば、図6,8,9に示すように、擬似小当たりであり、図10のAに示す作動パターンを設定し(S1104)、ステップS1106に進む。そして、ステップS1106では、開放カウンタの値Fに1を加算し、第2大入賞口71を開放させる(S1107)。
つぎに、メイン制御基板20は、第2大入賞口71の所定時間(第1回目の開放では、擬似小当たり、長開き小当たり共に、0.1秒、第2回目の開放では、擬似小当たりが0.1秒、長開き小当たりでは、1.5秒)が経過したか否かを判定し(S1108)、経過していれば第2大入賞口71を閉口し(S1109)、経過していなければ、小当たり遊技処理を終る。
そして、メイン制御基板20は、開放カウンタの値Fが2か否かを判定し(S1110)、2でなければ、小当たり遊技処理を終え、2であれば、エンディングを開始して(S1111)、エンディングコマンドをセットし(S1112)、開放カウンタの値Fをゼロクリアする(S1113)。次に、メイン制御基板20は、エンディング時間が経過したか否かを判定し(S1116)、経過していなければ小当たり遊技処理を終え、経過していれば(S1116でYES)、擬似小当たりや長開き小当たりの小当たり遊技フラグをOFFする(S1117)。
一方、メイン制御基板20は、ステップS1101においてオープニング中でないと判定したときは、第2大入賞口71がエンディング中であるか否かを判定し(S1114)、エンディング中であればステップS1116に移行し、エンディング中でなければ第2大入賞口71が作動中か否かを判定する(S1115)。そして、作動中でなければステップS1106に移行し、作動中であればステップS1108に移行する。
12.<遊技状態設定処理>
図23に示すように、遊技状態設定処理では、メイン制御基板20は、終了する当たり遊技が、小当たりであれば(S1201でYES)、遊技状態を遷移させないので遊技状態設定処理を終え、8R通常大当たりであれば(S1202でYES)、時短遊技状態に遷移させるため時短遊技フラグをONするとともに(S1203)、時短変動カウンタの値Jを50として(S1204)、遊技状態設定処理を終える。また、終了する当たり遊技が、16R確変大当たり若しくは2R確変大当たりであれば(S1205でYES)、確変遊技状態に遷移させるため確変遊技フラグをONして、ステップS1208に進む。また、ステップS1205において、終了する当たり遊技が、2R潜確大当たりであれば、潜確遊技状態に遷移させるため潜確遊技フラグをONするとともに(S1207)、ステップS1208に進む。そして、ステップS1208において、確変潜確変動カウンタの値Xを10000として(S1208)、遊技状態設定処理を終える。
13.<電チュー処理>
図24に示すように、電チュー処理では、メイン制御基板20は、補助遊技フラグがONか否かを判定し(S1301)、ONでないと判定すれば電チュー処理を終える。一方、ONと判定すれば、電チュー52が開放状態か、すなわち電チューソレノイド53が作動中か否かを判定し(S1302)、作動中でなければ、現在の遊技状態および当たり図柄の種類に応じた電チュー52の作動パターンを選択して(S1303)、その作動パターンに則った作動を開始する(S1304)。次に、メイン制御基板20は、作動時間(複数回の開放を含む作動パターンでは、開放間のインターバル時間を含む。)が経過したか否かを判定し(S1305)、経過していなければ電チュー処理を終え、経過していれば補助遊技フラグをOFFして(S1306)、電チュー処理を終える。
(6)遊技時の第2大入賞口への入球状態の説明
遊技者は、通常遊技状態の時、発射装置29のハンドル11を操作して、遊技球を遊技領域3の左側部分3aに流下させる。そして、遊技球が第1始動口51aに入賞して、メイン制御基板20が大当たり判定処理し(図14のステップS407、図15参照)、大当たりには落選したが、小当たり、例えば、当たり図柄を「小B」とした長開き小当たりに当選すれば(図15のステップS504,S505でNO,S508でYES、図17のステップS716でNO、S718参照)、小当たり遊技処理して(図19のステップS903でYES、S904、図22参照)、第2大入賞口71を、図10のBに示す作動パターンで開放する。
その際、予め、第2大入賞口71の第2開閉扉72の本体部73における上面73aは、図3のAに示すように、発射装置29により発射された遊技球Bを受け止めたときに、遊技球Bが転動してきた方向の左方側に流下可能に、転動してきた方向側に下向きに傾斜する左下がりの傾斜面としている。そのため、既に、先行して発射されていた遊技球B1であって開放前の下向き傾斜によって戻りつつある遊技球B1と、後続の発射された遊技球B2とが、開放直前の第2開閉扉72の受け止め部位となる上面73aに位置する場合が生ずる。
そして、そのような状態で第2開閉扉72が開放すれば、図3のBに示すように、複数の遊技球B1,B2が第2大入賞口71に入球され、それぞれ、入賞球案内孔81を経て、遊技盤2の背面側に排出され、その際、第2大入賞口SW90で検知されることから、所定数の賞球(実施形態では、1個の入球により15個の賞球)を得ることができ、さらに、第2大入賞口71に複数入球することから、多くの賞球を獲得することができる。
なお、第2大入賞口71の開放は、当たり図柄を「小A」とする擬似小当たり、あるいは、潜確大当たりでも、短開放されることから、それらの場合にも、第2開閉扉72の受け止め部位である左下り傾斜面の上面73aで受け止めて、複数、入球させることが可能となる。
(7)実施形態の作用・効果
1.
したがって、実施形態のパチンコ遊技機では、第1始動口51aへの遊技球の入球による特別遊技抽選としての結果が落選した状態であっても、第2大入賞口71が開放される小当たり遊技において、第2開閉扉72の上面73aで遊技球を受け止めることができ、その状態で、第2開閉扉72の開放位置OPへの移動時、複数の遊技球B1,B2…が第2大入賞口71に入球可能となって、多くの賞球(実施形態では、入球1個毎に15個の賞球)の獲得を期待して遊技することができる。
2.
また、実施形態では、図1,3に示すように、閉鎖位置CPでの第2開閉扉72の本体部73における上面73aの傾斜における上り側近傍の遊技領域3に、傾斜を延長させるように配置されて、遊技球Bを転動可能な延長傾斜部38を、配設させている。実施形態では、延長傾斜部38は、センター役物装置30の枠体部32の上枠部33に、配設されている。
このような構成では、図3のBに示すように、第2開閉扉72の開放直前における先行して発射されていた遊技球B0であって延長傾斜部38に位置する遊技球B0があれば、その遊技球B0が、延長傾斜部38の左下向きの傾斜によって第2大入賞口71側に戻ることができて、第2開閉扉72の開放時、第2大入賞口71に入球可能となり、それらの遊技球B0,B1,B2…が第2大入賞口71に入賞すれば、さらに多くの賞球を獲得できることとなる。
3.
さらに、実施形態では、第2開閉扉72は、傾斜部位の上面73aの左右方向の幅寸法として、少なくとも遊技球2個分の寸法を有して、配設されている。
そのため、実施形態では、第2開閉扉72が、少なくとも遊技球2個分の左右方向の幅寸法を有しており、第2開閉扉72の傾斜部位である上面73aでの受け止め時から流下するまでの時間を長く確保でき、第2開閉扉72の開放時に、第2大入賞口71に入球させる遊技球の割合を多くすることに寄与できる。
4.
また、実施形態では、小当たり遊技時に開放する特別入賞装置として、遊技領域3の左側部分3aに打ち出された遊技球を入球可能とするその左側部分3aに配設された第2大入賞装置70としている。そのため、発射装置29のハンドル11の操作により、右側部分3cに打ち出すような右打ち時で無く、左側部分3aに遊技球を打ち出す左打ち時は、通常遊技状態である場合が多く、その際に、大当たりに落選しても、その左打ちの状態のまま、小当たりに当たれば、第2大入賞口71が開放し、複数の遊技球を第2大入賞口71へ入球させることができて、遊技者は、賞球を獲得することができる。そのため、遊技者は、大当たりに落選しても、小当たりに当たれば、賞球を得ることができて、楽しく遊技することができる。
5.
さらに、実施形態では、小当たり遊技の内、長開き小当たり遊技では、合計の開放時間を規定の範囲内(規定では、開放時間を1.8秒以内)として、1回目の開放の0.1秒より、長い時間(実施形態では1.5秒)の開放時間として、2回目の開放を行っており、その2回目の開放時に、第2大入賞口71に入球する遊技球の数を増やすことができて、一層、多くの賞球を獲得することができる。
6.
さらに、長開き小当たり時の作動状態(作動パターン)では、擬似小当たり時の作動パターンと比較して、1回目の0.1秒の開放時間と、2回目までの開放時までの3秒間のインターバルとを、同じとし、かつ、2回目の開放タイミングも同じとしている。
しかし、長開き小当たり時の作動状態では、その2回目の開放時間が、1回目の開放時間の10数倍(15倍)の1.5秒と長く、遊技者は、その開放時間の長さによって、潜確大当たりや潜確大当たりと同じ作動パターンである擬似小当たりでないことに気が付き、潜確大当たりの可能性がないことを判断できるものの、2回目の長い開放時間によって、潜確大当たりや擬似小当たりの開放時より、多くの遊技球を第2大入賞口71へ入球させることができて、この多くの賞球の獲得により、遊技者は、大当たり抽選に外れた落胆を薄れさせて、楽しく遊技を続行可能となる。
7.
さらに、パチンコ遊技機1が2R潜確大当たり時に2Rランプを点灯する構成としていても、上記のように、特別遊技抽選である大当たり抽選が落選とした長開き小当たりであれば、2Rランプが点灯しなくとも、遊技者は、2回目の第2大入賞口71の長い開放状態により、賞球の獲得を期待できて、楽しく遊技することができる。
(8)変形例
1.
実施形態では、大当たり抽選の落選時に開放状態にする特別入賞装置を、第1大入賞装置60と別に設けた第2大入賞装置70とした場合を示した。しかし、遊技機が、大入賞装置を一つだけ設ける構成とすれば、その一つの大入賞装置を、本発明の特別入賞装置として、大当たり抽選の落選時に開放状態にする構成としてもよい。
2.
さらに、遊技領域3の右側部分3cに、本発明の傾斜した開閉扉を備えた特別入賞装置を設ける場合には、その特別入賞装置への入球時、右打ちして遊技球を右側部分3cに転動させることとなる。そして、この右側部分3cでは、遊技球は、右側部分3cから下側部分3bの左右方向の中央付近に流れることから、遊技球が転動してきた方向側へ流下可能に下向きに傾斜する方向は、右方向となって、右側部分3cに設けた特別入賞装置における遊技球を受け止める開閉扉の上面の傾斜は、右下がりに設定すればよい。
3.
実施形態では、大当たり抽選の落選時に開放状態にする特別入賞装置を、センター役物装置30の枠体部32における上枠部33に設けた大入賞装置(第2大入賞装置)70として、開閉扉(第2開閉扉)72の上面73aの傾斜が延長する延長傾斜部38を、センター役物装置30の枠体部32における上枠部33自体に設けた。
しかし、図25に示すように、遊技領域3の上側部分3dに設けた多数の遊技釘6により、延長傾斜部38Aを構成してもよい。この延長傾斜部38Aは、開閉扉72の上面73aの傾斜における上り側近傍の遊技領域3の上側部分3dに、傾斜を延長させるように、多数の遊技釘6を植設して、構成されている。
このような延長傾斜部38Aでも、開閉扉72の開放直前における先行して発射されていた遊技球であって延長傾斜部38Aに位置する遊技球があれば、その遊技球が、延長傾斜部38Aの下向きの傾斜によって入賞口71側に戻ることができて、開放扉の開放時、入賞口71に入球可能となり、その遊技球が入賞口71に入賞すれば、さらに多くの賞球を獲得できる。
なお、延長傾斜部38,38Aは、遊技球を入賞口71側に転動させることができれば、直線状に限らず、曲線部位を備えて構成されていてもよい。
4.
実施形態では、大当たり抽選での落選時に入賞口71を開放させる小当たりの内の長開き小当たりにおいて、その作動状態を、複数回(実施形態では2回)の開放時における後半の回(2回目)において、擬似小当りの一回の開放時間より、長い開放時間の1.5秒として開放する開放状態を設けている。この場合、長開き小当たりの開放回数としては、規定の開放時間以内(1.8秒以内)であれば、擬似小当たりより回数を多くしてもよい。
また、インターバル時間も、実施形態のように、3秒に限定しなくとも、適宜、変更してもよい。
1…パチンコ遊技機、2…遊技盤、3…遊技領域、20…(制御手段)メイン制御基板、38,38A…延長傾斜部、51a…(始動口)第1始動口、70…(特別入賞装置)第2大入賞装置、71…(入賞口)第2大入賞口、72…(開閉扉)第2開閉扉、73a…上面、85…(駆動手段)第2大入賞口ソレノイド、
L…(第2大入賞口の左右方向の)開口寸法、θ…傾斜角度、B(B1,B2,B0)…遊技球。

Claims (3)

  1. 所定の発射装置により発射された遊技球が転動可能な遊技領域を有する遊技盤と、
    前記遊技盤上に設けられ、前記遊技領域を転動する遊技球が入球可能な始動口と、
    前記遊技盤上に設けられ、前記遊技領域を転動する遊技球を入球させない閉鎖状態と遊技球が入球可能となる開放状態とに作動し得る特別入賞装置と、
    前記始動口への遊技球の入球による特別遊技抽選の結果に基づいて、前記特別入賞装置を所定の作動態様で作動させる特別遊技を制御する特別遊技制御手段と、
    を備えた遊技機であって、
    前記特別入賞装置は、
    前記遊技領域を転動する遊技球が入球可能な入賞口と、
    前記遊技領域を転動する遊技球を受け止めて前記入賞口に入球させない閉鎖位置と、前記遊技領域を転動する遊技球を受け止めないで前記入賞口に入球可能な開放位置とに移動可能な開閉扉と、
    前記開閉扉を前記閉鎖位置または前記開放位置に移動させる駆動手段と、
    を有し、
    前記特別遊技制御手段は、
    前記特別遊技抽選の結果が落選であった場合、前記駆動手段を駆動して前記開閉扉を所定時間前記開放位置に移動させるように特殊制御可能であり、
    前記開閉扉は、
    前記発射装置により発射された遊技球を受け止めたときに、当該遊技球が転動してきた方向側へ流下可能に下向きに傾斜して形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記閉鎖位置での前記開閉扉の傾斜における上り側近傍の前記遊技領域に、前記傾斜を延長させるように配置されて、遊技球を転動可能な延長傾斜部が、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記開閉扉が、前記傾斜部位の左右方向の幅寸法として、少なくとも遊技球2個分の寸法を有して、配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の遊技機。
JP2012133904A 2012-06-13 2012-06-13 遊技機 Pending JP2013255702A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012133904A JP2013255702A (ja) 2012-06-13 2012-06-13 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012133904A JP2013255702A (ja) 2012-06-13 2012-06-13 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013255702A true JP2013255702A (ja) 2013-12-26

Family

ID=49952676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012133904A Pending JP2013255702A (ja) 2012-06-13 2012-06-13 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013255702A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015156952A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 株式会社三共 遊技機
JP2016013164A (ja) * 2014-06-30 2016-01-28 株式会社大一商会 遊技機
JP2016022139A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 株式会社大一商会 遊技機
JP2016043053A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 株式会社三洋物産 遊技機
JP2016146974A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016193328A (ja) * 2016-08-24 2016-11-17 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2020062557A (ja) * 2013-10-15 2020-04-23 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020068874A (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 株式会社高尾 弾球遊技機
JP2020069305A (ja) * 2018-11-02 2020-05-07 株式会社高尾 弾球遊技機
JP2020182564A (ja) * 2019-04-30 2020-11-12 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020182565A (ja) * 2019-04-30 2020-11-12 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021013870A (ja) * 2020-11-20 2021-02-12 株式会社大一商会 遊技機
JP2021013872A (ja) * 2020-11-20 2021-02-12 株式会社大一商会 遊技機
JP2021013871A (ja) * 2020-11-20 2021-02-12 株式会社大一商会 遊技機
JP2021041254A (ja) * 2020-12-16 2021-03-18 株式会社大一商会 遊技機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008307315A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2009268505A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Toyomaru Industry Co Ltd パチンコ機
JP2012010909A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Sansei R&D:Kk 遊技機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008307315A (ja) * 2007-06-18 2008-12-25 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2009268505A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Toyomaru Industry Co Ltd パチンコ機
JP2012010909A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Sansei R&D:Kk 遊技機

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020062557A (ja) * 2013-10-15 2020-04-23 株式会社三洋物産 遊技機
JP2015156952A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 株式会社三共 遊技機
JP2016013164A (ja) * 2014-06-30 2016-01-28 株式会社大一商会 遊技機
JP2016022139A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 株式会社大一商会 遊技機
JP2016043053A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 株式会社三洋物産 遊技機
JP2016146974A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016193328A (ja) * 2016-08-24 2016-11-17 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2020068874A (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 株式会社高尾 弾球遊技機
JP2020069305A (ja) * 2018-11-02 2020-05-07 株式会社高尾 弾球遊技機
JP7146256B2 (ja) 2018-11-02 2022-10-04 株式会社高尾 弾球遊技機
JP2020182564A (ja) * 2019-04-30 2020-11-12 株式会社三洋物産 遊技機
JP2020182565A (ja) * 2019-04-30 2020-11-12 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021013870A (ja) * 2020-11-20 2021-02-12 株式会社大一商会 遊技機
JP2021013872A (ja) * 2020-11-20 2021-02-12 株式会社大一商会 遊技機
JP2021013871A (ja) * 2020-11-20 2021-02-12 株式会社大一商会 遊技機
JP7033378B2 (ja) 2020-11-20 2022-03-10 株式会社大一商会 遊技機
JP2021041254A (ja) * 2020-12-16 2021-03-18 株式会社大一商会 遊技機
JP7107630B2 (ja) 2020-12-16 2022-07-27 株式会社大一商会 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013255702A (ja) 遊技機
JP5686848B2 (ja) 遊技機
JP4876177B2 (ja) 遊技機
JP2010104757A (ja) 遊技機
JP5395141B2 (ja) 遊技機
JP5294471B2 (ja) 遊技機
JP2010099255A (ja) 遊技機
JP5984972B2 (ja) 遊技機
JP5492169B2 (ja) 遊技機
JP5277007B2 (ja) 遊技機
JP4876176B2 (ja) 遊技機
JP5096279B2 (ja) 遊技機
JP5281906B2 (ja) 遊技機
JP4471177B2 (ja) 遊技機
JP2010051578A (ja) 遊技機
JP2010233951A (ja) 遊技機
JP2008295668A (ja) 遊技機
JP5722360B2 (ja) 遊技機
JP5690865B2 (ja) 遊技機
JP5274159B2 (ja) 遊技機
JP5337509B2 (ja) 遊技機
JP5537815B2 (ja) 遊技機
JP5301242B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2010104689A (ja) パチンコ遊技機
JP2010119405A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161004

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170404