JP2013246316A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の定着回数と定着条件の少なくとも一方が異なる場合において、印刷物の色の変化を防止または抑制する。
【解決手段】ロール紙Rを搬送するロール紙搬送装置11,14と、ロール紙Rの表面にトナー画像を形成する画像形成部12と、画像形成部12が形成したトナー画像を熱によってロール紙Rの表面に定着させる定着器13と、定着器13の温度とロール紙Rの搬送速度に応じた複数の画像処理パラメータを保持する画像処理パラメータ保持部17aと、定着器13の温度およびロール紙Rの搬送速度に応じて画像処理パラメータを選択する全体制御部10と、全体制御部10が選択した画像処理パラメータを用いて印刷データを生成する印刷データ生成部16aとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、連続紙に印刷を行う画像形成装置に関する。
従来、大規模印刷が必要なシステムでは、連続紙(ロール紙)に印刷する方法が採用されている。
ロール紙印刷では、データ不足や印刷不具合などにより印刷を一時停止させることがある。印刷一時停止から再開させるとき、高速な印刷機では、ロール紙の搬送速度を安定化させるためには助走期間が必要になる。この際に、停止した位置からそのまま助走させると、助走の分は余白領域となり、用紙の無駄が生じてしまう。
用紙の無駄を防ぐためには、ロール紙を巻戻してから印刷を再開する必要がある。しかしながら、巻戻されたロール紙には印刷済みの画像があるため、ロール紙を巻戻して印刷する方法では、印刷済みの画像の一部が、再度、印刷の経路上に設けられる定着器を通過する。定着器は、熱と圧力の一方または両方によってロール紙にトナーを定着させる。このため、定着器によって複数回にわたって定着が行われると、1回のみ行われた部分に比較して、色が変化することがある。
このような課題を解決する方法として、特許文献1には、ロール紙印刷時に巻戻した場合でも定着回数を一定にする構成が提案されている。特許文献1に記載の構成は、非接触の複写型の定着器を用い、定着器と用紙との間に設置される遮蔽版の開閉を制御することで、トナーが複数回にわたって定着されることが防止される。さらに、定着器の遮蔽版の開閉のタイミングを制御することで、定着時間を制御することもできる。特許文献1のように非接触型の定着器で遮蔽版を制御すれば、定着したい画像のときのみ遮蔽版を開けて定着することができるため、巻戻した画像に対する定着回数をコントロールすることができる。
また、定着回数の違いによる色の変化を補正する構成として、特許文献2には、両面印刷時に1回目と2回目で画像処理パラメータを変更する方法が提案されている。具体的には、両面印刷においては表面と裏面での定着器を通る回数が異なるため、処理する面に応じて画像処理パラメータを切り替える。これにより、色の変化を抑制している。
しかしながら、特許文献1に記載のような複写方式の定着器は、融点の低いトナーには適用できるものの、融点が高いものには対応できない。このため、トナーに使用できる材料が制限される。また、特許文献2に記載の構成は、用紙の表面と裏面とでパラメータを一律に切り替える構成である。そして特許文献2の構成は、印刷の一時停止は考慮されていない。このため印刷の一時停止の後に、用紙が部分的に巻戻される場合は考慮されておらず、同じ面の画像の一部のみの定着回数が増加する場合や、定着回数が増加した場合に、定着器の温度や搬送速度が異なることに起因する色の変化を抑制できない。
特開2009−288490号公報 特開平6−202413号公報
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、画像の定着回数が異なる場合において、印刷物の色の変化を防止または抑制することである。
前記課題を解決するため、本発明は、連続紙を搬送する搬送手段と、連続紙の表面に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段が形成した画像を熱によって前記連続紙の表面に定着させる定着手段と、前記定着手段の温度と前記連続紙の搬送速度に応じた複数の画像処理パラメータを保持する画像処理パラメータ保持手段と、前記複数の画像処理パラメータから、前記定着手段の温度および前記連続紙の搬送速度に応じて画像処理パラメータを選択するパラメータ選択手段と、前記パラメータ選択手段が選択した前記画像処理パラメータを用いて印刷データを生成する印刷データ生成手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、連続紙上の画像の定着回数が異なる場合であっても、印刷物に形成される画像の色の変化を防止または抑制できる。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる画像形成装置の全体構成を模式的に示すブロック図である。 図2は、画像処理パラメータ保持部が保持する複数の画像処理パラメータを模式的に示す図である。 図3は、画像形成装置の印刷に関する処理を示すフローチャートである。 図4(a)〜(n)は、画像形成装置の印刷に関する処理の内容を時系列に沿って示す模式図である。 図5は、複数回用パラメータの選択方法を示す図である。 図6は、定着が1回のみ行われる画像の印刷データの生成に使用される画像処理パラメータを模式的に示す図である。 図7は、第4実施形態にかかる画像形成装置の構成を模式的に示すブロック図である。 図8は、第5実施形態にかかる画像形成装置の構成を模式的に示すブロック図である。 図9は、第6実施形態にかかる画像形成装置の印刷の処理を模式的に示す図であり、第1実施形態の図4(g)に対応する図である。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる画像形成装置1aの全体構成を模式的に示すブロック図である。画像形成装置1aは、全体制御部10と、送り側のロール紙搬送装置11と、巻取り側のロール紙搬送装置14と、画像形成部12と、定着器13と、画像処理パラメータ保持部17aと、印刷データ生成部16aと、スプール15aとを有する。
全体制御部10は、画像形成装置1aの全体的な制御を行う。たとえば、全体制御部10は、画像処理パラメータ保持部17aと、印刷データ生成部16aと、スプール15aと、画像形成部12と、定着器13と、ロール紙搬送装置11,14の制御および状態の監視を行う。
画像処理パラメータ保持部17a(画像処理パラメータ保持手段)は、色変換に用いる複数のγ補正テーブルおよび複数の色変換テーブルを、複数の画像処理パラメータとして保持している。そして、画像処理パラメータ保持部17a(画像処理パラメータ保持手段)は、全体制御部10により選択された画像処理パラメータを、印刷データ生成部16aに送信する。なお、複数の画像処理パラメータの詳細については後述する。
印刷データ生成部16a(印刷データ生成手段)は、画像処理パラメータ保持部17aから受信した画像処理パラメータを用いて、印刷する画像データの画像処理を行う。そして印刷データ生成部16a(印刷データ生成手段)は、この画像処理によって、ページごとの画像の印刷データを生成する。
スプール15a(印刷データ保持手段)は、印刷データ生成部16aが生成した印刷データを蓄積する。
送り側のロール紙搬送装置11(搬送手段)は、印刷用紙であるロール紙R(連続紙)を送り出す。
画像形成部12(画像形成手段)は、スプール15aに蓄積される印刷データを受信し、受信した印刷データを用いてロール紙Rの表面にトナー画像を形成する。たとえば、画像形成部12は、感光ドラムと、露光部と、現像部とを有する。露光部は、印刷データを変調した光ビームを感光ドラムの表面に照射して、感光ドラムの表面に静電潜像を形成する。現像部は、感光ドラムの表面にトナーを付着させ、感光ドラムの表面に形成された静電潜像を顕像化する。そして、画像形成部12は、感光ドラムの表面に付着させたトナーをロール紙Rの表面に転写する。このようにして、画像形成部12(画像形成手段)は、ロール紙Rの表面にトナー画像を形成(転写)する。
定着器13(定着手段)は、画像形成部12よりもロール紙Rの搬送方向の下流側に設けられる。そして、定着器13(定着手段)は、画像形成部12により形成されたトナー画像を加熱してロール紙Rに定着させる(定着処理を行う)。
巻取り側のロール紙搬送装置14(搬送手段)は、定着器13によって画像が定着されたロール紙Rを巻き取る。
このように、画像形成装置1aは、送り側および巻取り側のロール紙搬送装置11,14(搬送手段)によってロール紙Rを搬送しながら、ロール紙Rの表面に画像を印刷する。画像形成装置1aが印刷を行っている間において、全体制御部10は、印刷データ生成部16aが画像処理を行うページの画像ごとに、画像処理パラメータ保持部17aが保持する複数のパラメータの中から1つを選択する(パラメータ選択手段)。そして、全体制御部10(パラメータ選択手段)は、画像処理パラメータ保持部17aに対し、選択した画像処理パラメータを印刷データ生成部16a(印刷データ生成手段)に送信するように指示する。印刷データ生成部16a(印刷データ生成手段)は、印刷する画像の画像データと、画像処理パラメータ保持部17aから送信された画像処理パラメータを用い、印刷データを生成する。なお、印刷する画像の画像データは、たとえば外部から入力される。そして、スプール15a(印刷データ保持手段)は、画像形成装置1aが印刷を行っている間において、印刷データ生成部16aが生成する印刷データを蓄積しつつ、蓄積した印刷データを画像形成部12に送信する。
次に、画像処理パラメータ保持部17a(パラメータ保持手段)が保持する複数の画像処理パラメータについて、図2を参照して説明する。図2は、画像処理パラメータ保持部17aが保持する複数の画像処理パラメータを模式的に示す図である。なお、図2は、画像処理パラメータ保持部17aが、全部で17個の画像処理パラメータを保持する例を示す。ただし、図2に示す画像処理パラメータの種類および数は一例であり、本発明はこの例に限定されるものではない。
図2に示すように、画像処理パラメータ保持部17aは、複数の画像処理パラメータを保持する。複数の画像処理パラメータのうちの1個は、標準パラメータSである。標準パラメータSは、定着器13によって1回のみ定着が行われる画像の印刷データの生成に用いられる。標準パラメータS以外の画像処理パラメータA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4は、定着器13を2回通過して2回にわたって定着が行われる画像の印刷データの生成に用いられる。説明の便宜上、標準パラメータS以外の画像処理パラメータを、複数回用パラメータA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4と称する。
通常のプロセスにおいては、全体制御部10(パラメータ選択手段)は標準パラメータSを選択し、印刷データ生成部16a(印刷データ生成手段)は標準パラメータSを用いて画像処理を行って印刷データを生成する。
一方、複数回用パラメータA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4は、1回目の定着が標準パラメータSの想定する条件(定着器13の温度およびロール紙Rの搬送速度)で行われ、2回目の定着が様々な条件で行われることを想定して設定される。具体的には、次のとおりである。2回目の定着時における定着器13の温度およびロール紙Rの搬送速度は一定ではない。そこで、図2に示すように、各複数回用パラメータA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4は、2回目の定着における定着器13の温度およびロール紙Rの搬送速度の範囲に応じて設定される。すなわち、2回目の定着における定着器13の温度とロール紙Rの搬送速度がそれぞれ所定の領域に分割され、分割された領域に対応する複数回用パラメータが設定される。図2に示す例では、定着器13の温度が[A][B][C][D]の4つの範囲に分割され、ロール紙Rの搬送速度が[T1][T2][T3][T3]の4つの範囲に分割された合計で16の領域に分割される。そして、分割された領域ごとに、複数回用パラメータA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4が設定される。
各複数回用パラメータは、1回目の定着が標準パラメータSと同じ条件で行われ、2回目の定着が当該複数回用パラメータに対応する領域の条件で行われた場合に、標準パラメータSで1回のみ定着が行われた画像と同等の色になるように設定される。
なお、画像処理パラメータ保持部17aが保持する各画像処理パラメータは、工場出荷時などに外部から設定される構成でもよいし、印刷初期化時に全体制御部10が生成する構成でもよい。
工場出荷時に設定される構成では、印刷するロール紙Rの種類に応じて、複数の画像処理パラメータのセットを工場出荷時にあらかじめ記憶させておく。そして、印刷時において、ロール紙Rの種類に合ったパラメータセットを全体制御部10に選択させる。
一方、印刷初期化時に生成する構成では、初期化時にロール紙Rにパッチなどの補正用画像を画像形成部12で形成させる。
標準パラメータSは、1回定着させたときのγ補正テーブルおよび色変換テーブルである。したがって、所定の画像(補正用画像)を定着温度・搬送速度が通常の状態で形成・定着させて印刷したものを測定し、その結果をもとにして、全体制御部10が標準パラメータSを生成する。
2回定着時に使用する複数回用パラメータA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4の生成方法は次のとおりである。まず、補正用画像を画像形成部12で形成して1回目の定着を通常状態で行う。次いで、2回目の定着条件を各パラメータに合わせて変えて定着させて印刷し、印刷したものを測定する。そして、測定結果に基づいて、全体制御部10が各複数回用パラメータを生成する。例えば、複数回用パラメータA1を生成するときは、まず、補正用画像を定着器13の温度・搬送速度が一定の通常状態で形成・定着させる。そして、印刷を一時停止させてロール紙Rを巻戻す。そして、複数回用パラメータA1に該当する定着温度・搬送速度になるよう定着器13およびロール紙搬送装置11,14を制御して2回目の定着を行い、その結果を測定する。そして全体制御部10がA1のパラメータを生成する。同様に、各条件に合ったパラメータを生成させてパラメータ保持部に記憶させる。
また、本実施例では2回定着時のパラメータ数を定着温度と搬送速度をそれぞれ4種類ずつの組合せの合計で16種類としているが、温度条件や搬送速度の条件の分割数はこれに限るものではなく、領域の分割の仕方は任意である。さらに、分割した領域のうち複数の箇所で、同一のパラメータを用いても構わない。
次に、画像形成装置1aの印刷に関する処理のフローについて、図3と図4を参照して説明する。図3は、画像形成装置1aの印刷に関する処理を示すフローチャートである。図4(a)〜(n)は、画像形成装置1aの印刷に関する処理の内容を時系列に沿って示す模式図である。図4(a)〜(n)のロール紙Rに記載される数字はページを示す。画像形成装置1aの印刷に関する処理には、ステップS8〜S12の印刷一時停止処理と、ステップS13〜S16の印刷再開処理とが含まれる。
ステップS0において、全体制御部10は印刷に関する処理を開始する。
ステップS1において、印刷データ生成部16aは、標準パラメータSを用いて画像処理を行って印刷データを生成する。そして印刷データ生成部16aは、生成した印刷データをスプール15aに蓄積していく。
ステップS2において、全体制御部10は、スプール15a(印刷データ保持手段)が蓄積(保持)する印刷データの量(スプール量)を監視する(監視手段)。そして、スプール量があらかじめ決められた所定の閾値(所定の量)以上になった場合に、全体制御部10は、画像形成部12や定着器13などを制御して、ロール紙Rへの印刷を開始する。この所定の閾値は適宜設定され、特に限定されない。図4(a)では、スプール量の所定の閾値が5ページに設定される例を示す。そして、この例では、全体制御部10は、スプール量が5ページ分以上になった場合に、ロール紙Rへの印刷を開始する。
ステップS3においては、全体制御部10は、ロール紙Rへの印刷を行う。具体的には、まず、全体制御部10は、定着器13の加熱を開始する。定着器13の温度が所定の温度に達して安定した後(定常状態となった後)、全体制御部10は、ロール紙搬送装置11,14を制御してロール紙Rの搬送を開始する。そして全体制御部10は、ロール紙Rの搬送速度が所定の速度に達した後、画像形成部12と定着器13を制御して、ロール紙Rに対して画像を印刷する。すなわち、画像形成部12は、ロール紙Rの表面にトナー画像を形成し、定着器13は、形成されたトナー画像を加熱してロール紙Rの表面に定着させる。なお、画像形成部12と定着器13とがトナー画像の形成と定着を実行している間も、印刷データ生成部16aは、印刷データの生成と、生成した印刷データのスプール15aへの蓄積とを継続する。
印刷を行っている間に、処理量の多い画像が連続するなどすると、印刷データ生成部16aが印刷データを生成する速度が、画像形成部12がトナー画像を形成する速度よりも遅い状態が続くことがある。そうすると、スプール量が減少していく。このため、印刷を行っている間に画像が不足することを防止する必要がある。そこで、スプール量があらかじめ決められた所定の閾値を下回った場合には、全体制御部10は、印刷一時停止処理を実行するか否かを判断する(一時停止決定手段)。この所定の閾値は適宜設定され、特に限定されるものではない。図4は、スプール量の所定の閾値として5ページが設定される例を示す。
具体的には次のとおりである。
ステップS4において、全体制御部10は、スプール量が所定の閾値を下回ったか否かを判断する。スプール量が所定の閾値を下回っていないと判断された場合(「NO」の場合)には、ステップS3に戻り、ステップS3とステップS4を繰り返す。スプール量が所定の閾値を下回ったと判断された場合(「Yes」の場合)には、ステップS5に進む。
ステップS5では、全体制御部10は、印刷ジョブが終わりであるか否か(これ以上印刷データが生成されないか否か)を判断する。印刷ジョブが終わりであると判断された場合には、ステップS6に進む。
ステップS6においては、全体制御部10は、画像形成部12と定着器13とを制御し、スプール15aに蓄積されている全ての印刷データについて、トナー画像の形成と定着を行う。そしてステップS7に進む。
ステップS7においては、全体制御部10は、印刷に関する処理を終了する。
一方、ステップS5において、印刷ジョブが終わりでないと判断された場合には、ステップS8に進む。すなわち、ステップS4において、スプール量が所定の閾値を下回ったと判断され、ステップS5において印刷ジョブが終わりでないと判断された場合には、ステップS8以降の印刷一時停止処理と印刷再開処理に進む。図4(b)は、印刷データ生成部16aが10ページまでの印刷データを生成した後において、スプール量が所定の閾値である5ページを下回っている状態を示す。この状態になると、全体制御部10は、ステップS5において、印刷を一時停止するか否かを判断する(一時停止決定手段)(ステップS4)。そして、ステップS8に進む。
ステップS8以降においては、全体制御部10は、印刷一時停止処理(ステップS8〜S12)と印刷再開処理(ステップS13〜S16)とを実行する。
ステップS8においては、全体制御部10は、印刷を一時的に停止させるロール紙Rの位置および印刷の一時停止の後にロール紙Rを巻戻す量を決定する(巻戻し量決定手段)。これらは、ロール紙Rの搬送速度の加速度と、定着器13が所定の温度に達して定常状態になるまでに要する時間に応じて決定される。
ステップS9においては、全体制御部10は、決定した印刷の一時停止位置と巻戻す量に基づいて、印刷の再開後に定着器13を2回にわたって通過する(定着が2回行われる)ことになる画像(ページ)を決定する。そして、全体制御部10は、定着器13を2回にわたって通過することになる画像(ページ)のそれぞれについて、2回目の通過(定着)における定着器13の温度と、ロール紙Rの搬送速度を求める。なお、定着器13の温度は、あらかじめ決められた温度制御情報から算出してもよく、事前に測定した定着器13の温度特性を用いてもよい。一方、ロール紙Rの搬送速度は、巻き戻した位置と加速度から算出できる。そして、全体制御部10(パラメータ選択手段)は、算出した定着器13の温度とロール紙Rの搬送速度に応じて、定着が2回にわたって行われる画像(ページ)のそれぞれについて、印刷データの生成に用いる複数回用パラメータを選択する。ここで選択される複数回用パラメータは、標準パラメータSで1回定着させた画像の色に一番近くなる複数回用パラメータである。そして、全体制御部10は、画像処理パラメータ保持部17aに対して、選択した複数回用パラメータを印刷データ生成部16aに送信するように指示する。印刷データ生成部16aは、送信された複数回用パラメータを用いて印刷データを生成する。
図4(c)は、定着器13の温度上昇と、ロール紙Rの加速度から、一次停止直前の画像を巻戻す量が4ページ分であると求められた例を示す。図4(c)に示す11ページ目〜14ページ目の画像が、巻戻して2回にわたって定着が行われる画像である。これらのページの画像の印刷データの生成には、それぞれ、2回目の定着における搬送速度と定着器13の温度に応じて複数回用パラメータの中から選択されたものが用いられる。
ここで、複数回用パラメータの選択方法について、図5を参照して説明する。全体制御部10(パラメータ選択手段)は、各画像(各ページ)で使用する複数回用パラメータを、再開後に定着器13を通過するときの定着温度と搬送速度とに応じて選択する。
図5は、2回目の定着における複数回用パラメータの選択方法を示す図である。図5に示すように、各複数回用パラメータA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4は、2回目の定着における定着器13の温度およびロール紙Rの搬送速度の範囲に応じて設定される。各複数回用パラメータは、画像処理パラメータ保持部17aに保持される。図5に示す例では、11ページ目は、定着器13の温度上昇とロール紙Rの搬送を開始してからの経過時間が短いため、定着器13の温度は[A]の範囲内にあり、ロール紙Rの搬送速度は[T1]の範囲内にある。このため、全体制御部10は、11ページ目の画像の印刷データの生成に用いる複数回用パラメータとして、定着器13の温度の範囲[A]とロール紙Rの搬送速度の範囲[T1]が重なる[A1]を選択する。そして、全体制御部10は、選択した複数回用パラメータ[A1]を、画像処理パラメータ保持部17aへ通知する。画像処理パラメータ保持部17aは、選択された複数回用パラメータ[A1]を、印刷データ生成部16aへ送信する。印刷データ生成部16aは、受け取った複数回用パラメータ[A1]を使用して11ページ目の画像処理を行い、11ページ目の印刷データを生成する。
同様にして、全体制御部10は、12ページ目の画像については[B2]、13ページ目の画像については[C3]、14ページ目の画像については[D4]の複数回用パラメータを選択する。そして、印刷データ生成部16aは、それぞれの画像(ページ)の印刷データを、選択された複数回用パラメータを用いて生成する。そして、印刷データ生成部16aは、生成した印刷データをスプール15aに蓄積する。
ステップS10においては、画像形成部12は、印刷データ生成部16aが生成した14ページ目までの印刷データに基づいてトナー画像を形成し、定着器13は、トナー画像を定着させる(図4(d),(e)参照)。ただし、画像形成部12は、15ページ目以降のトナー画像をロール紙Rに形成しない。このため、ロール紙Rは、白紙のまま搬送される(図4(f)参照)。
ステップS11においては、全体制御部10は、14ページ目の画像が定着された後、送り側および巻取り側のロール紙搬送装置11,14を制御してロール紙Rの搬送を一時停止し(搬送制御手段)、定着器13の加熱を停止する。または、全体制御部10は、定着器13を制御してロール紙Rから離す(図4(g))参照。
ステップS12においては、全体制御部10(搬送制御手段)は、送り側および巻取り側のロール紙搬送装置11,14を制御し、ロール紙Rを巻戻す。ロール紙Rの巻戻し量は、ステップS8で決定されている。図4に示す例では、全体制御部10は、11ページ目の先頭が定着器13の上流側に位置するまでロール紙Rを巻戻して停止する(図4(h)(i)参照)。そして、ステップS13に進む。
ステップS13においては、印刷データ生成部16aは、印刷の再開後に印刷する画像の印刷データを生成し、スプール15aに蓄積する(図4(i)参照)。このステップS13で印刷データ生成部16aが生成する印刷データは、定着が1回のみ行われる画像の印刷データである。このため、印刷データ生成部16aは、標準パラメータSを使用して印刷データを生成する。そしてステップS14に進む。
ステップS14においては、全体制御部10は、スプール量が所定の閾値以上になるまで、印刷を実行せずに待機する(図4(i)参照)。そして、スプール量が所定の閾値以上となった場合に、ステップS15に進む。なお、印刷ジョブの終了が近いと、スプール量が所定の閾値以上にならないことがある。この場合には、スプール量が所定の閾値以上にならなくてもステップS15に進む。
ステップS15においては、全体制御部10は、送り側および巻取り側のロール紙搬送装置11,14と定着器13を制御して、ロール紙Rの搬送と定着器13の加熱を再開する(図4(J)参照)。図4(j)に示す例では、11ページ目は、温度が低い状態の定着器13を遅い速度で通過し、2回目の定着が行われる。以降、12,13,14ページ目と進むにしたがって、全体制御部10は、定着器13の温度およびロール紙Rの搬送速度を上昇させる(図4(k),(l)参照)。そして、全体制御部10は、15ページ目を定着する際の定着器13の温度とロール紙Rの搬送速度が、標準パラメータSと同じ定着器13の温度およびロール紙Rの搬送速度になるように制御する。前記のとおり、11〜14ページは、2回目に定着した後に、標準パラメータSで1回定着した場合と同様の色調の画像になるような画像処理パラメータSで処理されている。このため、11〜14ページは、2回目の定着後に、標準パラメータSで1回定着させた画像と同様の画像になる(図4(k),(l)参照)。
ステップS16において、画像形成部12は、14ページ目が通過した後、ロール紙Rに15ページ目以降の画像を形成する。そして、定着器13は、15ページ目以降の画像を定着させる(図4(m),(n)参照)。
そしてS3に戻り、S3以降の処理を行う。S3に戻った以降は、標準パラメータSを用いて画像処理が行われた印刷データを用いて画像を形成し、形成した画像を定着する(図4(n)(o)参照)。
なお、ステップS16において、画像形成部12が15ページ目以降の画像を形成する際に、15ページ目の書き出し位置(タイミング)を決定する必要がある。書き出し位置(タイミング)は、全体制御部10が、巻戻し量と搬送再開後の搬送量とに基づいて決定する(タイミング決定手段)。このほか、書き出し位置を合せるためにパッチが用いられる構成であってもよい。パッチを用いる構成とする場合には、画像形成装置1aが、さらにパッチ形成手段とパッチ検出手段とを有する。そして、全体制御部10がパッチ形成手段とパッチ検出手段とを制御する。パッチ形成手段は、全体制御部10の制御によって、余白となる部分にパッチを打つ。パッチ検出手段は、印刷の再開後にそのパッチを検出する。全体制御部10は、パッチ検出手段によるパッチの検出のタイミングに基づいて、印刷再開後の書き出し位置を制御する(タイミング決定手段)。パッチは、一時停止と再開のための専用のパッチであってもよく、裁断などの他の用途のパッチを使用してもよい。たとえば、パッチの形成は、印刷データ生成部16aで印刷データの一部として埋め込む構成であってもよい。また、全体制御部10からの指示により画像形成部12が特定のタイミングでパッチを形成する構成、またはパッチの形成のために設けられた専用画像形成部(不図示)でパッチを形成する構成であってもよい。また、パッチ形成手段とパッチ検出手段には、公知の構成が適用できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については同じ符号を付して示し、説明は省略する。
第1実施形態においては、印刷再開時(ステップS15)において、ロール紙Rの搬送の開始(再開)と同時に定着器13の加熱を開始(再開)する構成である。ただし、ロール紙Rの搬送の開始と定着器13の加熱の開始とは同時でなくてもよい。第2実施形態にかかる画像形成装置は、ロール紙Rの搬送の開始と定着器13の加熱の開始とが同時ではない構成である。定着器13の加熱を開始しても、直ちには温度上昇しないことがある。そこで、画像に影響がない場合には、全体制御部10は、定着器13の加熱を開始してから所定の時間が経過した後に、ロール紙Rの搬送を開始する。また、ロール紙Rの搬送を開始してから搬送速度が安定するまでに要する時間が、定着器13の加熱を開始してから所定の温度に達するまでの時間よりも長いことがある。そこで、この場合には、全体制御部10は、ロール紙Rを巻戻して搬送を開始(再開)した後、所定の時間が経過してから定着器13の加熱を開始する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については同じ符号を付して示し、説明は省略する。
第1実施形態と第2実施形態においては、定着器13により2回にわたって定着される画像の印刷データの生成においてのみ、条件に応じた画像処理パラメータが選択されて使用される。これに対して、第3実施形態は、定着器13によって1回のみの定着が行われる画像の印刷データを生成する際にも、条件に応じた画像処理パラメータが選択されて使用される。
図6は、定着が1回のみ行われる画像の印刷データの生成に使用される画像処理パラメータを模式的に示す図である。画像処理パラメータ保持部17aは、定着が2回にわたって行われる画像の生成に使用される複数の画像処理パラメータ(複数回用パラメータ)と、定着が1回のみ行われる画像の印刷データの生成に用いられる複数の画像処理パラメータを保持する。そして、定着が1回のみ行われる画像の印刷データの生成に用いられる画像処理パラメータは、複数の複数回用パラメータと同様に(図2参照)、定着器13の温度とロール紙Rの搬送速度とに応じて設定される。
全体制御部10は、各画像が定着器13を通過する際の定着器13の温度と搬送速度に対応する画像処理パラメータを選択する。そして、全体制御部10は、画像処理パラメータ保持部17aに対して、選択した画像処理パラメータを印刷データ生成部16aに送信するように指示する。印刷データ生成部16aは、画像処理パラメータ保持部17aから送信された画像処理パラメータを使用して、各画像(各ページ)の印刷データを生成する。
第3実施形態によれば、定着が1回のみ行われる画像についても、最適な画像処理パラメータを切替えて使用される。したがって、印刷時に搬送速度が変化した場合や、定着器13の温度が一定でない場合であっても、搬送速度と定着器13の温度が安定している状態で印刷された画像と同等の画質の画像を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については同じ符号を付して示し、説明は省略する。
第1〜3実施形態は、印刷データ生成部16aが印刷データを生成してスプール15aに蓄積し、スプール15aは蓄積された印刷データを画像形成部12に送信する構成である。スプール15aに印刷データが蓄積される構成ではなく、印刷データ生成前のデータがスプール15aに蓄積される構成であってもよい。第4実施形態は、印刷データの生成前の画像データがスプール15d(画像データ保持手段)に蓄積される構成を有する。図7は、第4実施形態にかかる画像形成装置1dの構成を模式的に示すブロック図である。図7に示すように印刷データの生成前の画像データがスプール15d(画像データ保持手段)に蓄積される。画像処理パラメータ保持部17dは、定着回数と定着器13の温度とロール紙Rの搬送速度に応じた複数の画像処理パラメータを保持する。全体制御部10は、画像処理パラメータ保持部17dに保持される画像処理パラメータから、各画像(各ページ)の定着の回数と定着時における定着器13の温度とロール紙Rの搬送速度に対応する画像処理パラメータを選択する。そして、全体制御部10は、画像処理パラメータ保持部17dに対し、選択した画像処理パラメータを印刷データ生成部16dに送信するように指示する。印刷データ生成部16dは、スプール15d(画像データ保持手段)に蓄積されている画像データと、画像処理パラメータ保持部17dから送信された画像処理パラメータとを用いて、各画像(各ページ)の印刷データをリアルタイムで生成する。そして、印刷データ生成部16dは、生成した印刷データを、リアルタイムで画像形成部12に送信する。画像形成部12は、印刷データ生成部16dから送信される印刷データを用いてロール紙Rにトナー画像を形成する。定着器13は、画像形成部12が形成したトナー画像をロール紙Rに定着させる。全体制御部10は、スプール15d(画像データ保持手段)に蓄積されている画像データの量を監視し(監視手段)、所定の閾値を下回った場合には印刷を一時停止するか否かを判断する(一時停止決定手段)。
第4実施形態にかかる画像形成装置の印刷に関する処理は、スプール15d(画像データ保持手段)に蓄積される画像データの量(スプール量)を用いる。すなわち、第1実施形態では、全体制御部10は、スプール15a(印刷データ保持手段)に蓄積される印刷データの量が所定の閾値以上になった場合に印刷を開始する(ステップS2)。これに対して、第4実施形態では、全体制御部10は、スプール15d(画像データ保持手段)に蓄積される画像データの量が所定の閾値以上になった場合に印刷を開始する。
第1実施形態では、全体制御部10は、スプール15a(印刷データ保持手段)に蓄積される印刷データの量を監視し、所定の閾値を下回った場合に、印刷一時停止処理を実行するか否かを判断する(一時停止決定手段)。これに対し、第4実施形態では、全体制御部10は、スプール15d(画像データ保持手段)に蓄積される画像データの量を監視し、所定の閾値を下回った場合に、印刷一時停止処理を実行するか否かを判断する(一時停止決定手段)。
第4実施形態によれば、第1〜3実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については同じ符号を付して示し、説明は省略する。
第1〜3実施形態のようなスプール15aに蓄積された印刷データを画像形成部12に送信する構成でなく、印刷データの生成途中のデータ(以下、「中間データ」と称する)がスプール15eに蓄積される構成であってもよい。第5実施形態は、中間データがスプール15eに蓄積される構成を有する。図8は、第5実施形態にかかる画像形成装置1eの構成を模式的に示すブロック図である。
図8に示すように、第5実施形態にかかる画像形成装置1eは、中間データ生成部18(中間データ生成手段)をさらに有する。中間データ生成部18(中間データ生成手段)は、印刷対象の画像の画像データから中間データを生成し、スプール15e(中間データ保持部)に蓄積していく。スプール15e(中間データ保持手段)は、印刷データ生成部16e(中間データ生成手段)に中間データを送信する。中間データ生成部18(中間データ生成手段)と印刷データ生成部16eの一方または両方は、画像処理パラメータ保持部17eから各画像の条件に応じた画像処理パラメータを受信し、受信した画像処理パラメータを用いて画像処理を行う。すなわち、中間データ生成部18と印刷データ生成部16eとは、次の3つの態様のいずれかの処理を実行する。(1)中間データ生成部18は、2回にわたって定着される画像の画像データと、全体制御部10が選択した画像処理パラメータとを用いて、中間データを生成する。印刷データ生成部16eは、中間データ生成部18が生成した中間データを用いて、印刷データを生成する。(2)中間データ生成部18は、2回にわたって定着される画像の画像データを用いて中間データを生成する。印刷データ生成部16eは、全体制御部10が選択した画像処理パラメータと、中間データ生成部18が生成した中間データを用いて、印刷データを生成する。(3)中間データ生成部18は、2回にわたって定着される画像の画像データと、全体制御部10が選択した画像処理パラメータとを用いて中間データを生成する。印刷データ生成部16eは、全体制御部10が選択した画像処理パラメータと、中間データ生成部18が生成した中間データを用いて、印刷データを生成する。全体制御部10は、スプール15e(中間データ保持手段)に蓄積されている中間データの量を監視し(監視手段)、所定の閾値を下回った場合には印刷を一時停止するか否かを判断する(一時停止決定手段)。
第5実施形態にかかる画像形成装置1eの印刷に関する処理は、スプール15e(中間データ保持手段)に蓄積される中間データの量(スプール量)を用いる。すなわち、第5実施形態では、全体制御部10は、スプール15e(中間データ保持手段)に蓄積される中間データの量が所定の閾値以上になった場合に印刷を開始する(図2のステップS2に対応する)。第5実施形態では、全体制御部10は、スプール15e(中間データ保持手段)に蓄積される中間データの量を監視し、所定の閾値を下回った場合に、印刷一時停止処理を実行するか否かを判断する(一時停止決定手段)(図2のステップS4に対応する)。
このような構成によれば、第1〜3実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、印刷データ生成部16eの画像処理はリアルタイム処理が保障されているものとする。さらに、スプール15eから印刷データ生成部16eへの中間データの送信と、印刷データ生成部16eから画像形成部12への印刷データの送信は、ボトルネックにならないものとする。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について説明する。なお、第1実施形態と共通する構成については同じ符号を付して示し、説明は省略する。
印刷一時停止処理において、ロール紙Rを巻戻して一時停止させる位置が、定着器13の熱がロール紙Rに形成された画像に影響を与えない位置であれば、印刷再開処理において、ロール紙Rの搬送を開始する前に定着器13の加熱を再開してもよい。
第6実施形態は、ロール紙Rを巻戻して停止させる位置を制御することによって、ロール紙Rの搬送を開始する前に定着器13の加熱を開始しつつ、定着器13の熱がロール紙Rに形成された画像に熱の影響を与えないようにする構成である。
本発明の第6実施形態について、図9を参照して説明する。図9は、第6実施形態にかかる画像形成装置の印刷の処理を模式的に示す図であり、第1実施形態の図4(g)に対応する図である。なお、第6実施形態にかかる画像形成装置は、第1実施形態と共通の構成が適用できる。また、図9中のロール紙Rに付されている番号は、ページを示す。
第6実施形態においては、スプール量が所定の閾値を下回った場合に、画像形成装置1aは、印刷一時停止処理を実行する。印刷一時停止処理においては、全体制御部10は、ロール紙Rの搬送を停止して巻戻す(図3のステップS12)。全体制御部10は、定着器13を1回のみ通過する画像(ページ)と2回にわたって通過する画像(ページ)との間に、余白領域Wを形成する。そして、全体制御部10は、ロール紙Rの余白領域Wに定着器13が接触する位置で停止するように、ロール紙搬送装置11,14を制御してロール紙Rを巻戻す。なお、余白領域Wの寸法は、ページの寸法の整数倍であってもよく、任意の寸法であってもよい。余白領域Wがページの寸法の整数倍である場合には、印刷後において裁断する際に、余白領域Wを通常のページの部分と同じ長さで裁断できる。
図9に示す例では、全体制御部10は、10ページ目と11ページ目との間に、印刷を行わない余白領域Wを形成する。そして、全体制御部10は、ロール紙Rを巻戻してこの余白領域Wが定着器13に接触する位置で停止させる。図9においては、余白領域Wの寸法が1ページの寸法(ページの整数倍の寸法)に設定される例を示す。
そして、印刷再開処理において、全体制御部10は、ロール紙Rの搬送の開始(再開)よりも先に定着器13の加熱を開始(再開)する。定着器13は余白領域Wに接触しているため、ロール紙Rが加熱されても印刷する画像(ページ)に熱の影響はない。そして、全体制御部10は、定着器13の温度が所定の温度に達して安定した後(定常状態となった後)に、ロール紙Rの搬送を開始する。
このような構成によれば、定着器13によって2回にわたって定着される画像の2回目の定着においては、定着器13の温度は一定で、ロール紙Rの搬送速度のみが相違する。このため、第6実施形態においては、搬送速度に応じた複数の複数回用パラメータが画像処理パラメータ保持部17aに保持される。そして、全体制御部10は、各画像(各ページ)の2回目の定着におけるロール紙Rの搬送速度に応じて複数回用パラメータを選択し、印刷データ生成部16aは、選択された複数回用パラメータを用いて各画像(各ページ)の印刷データを生成する。図4の例では、印刷データ生成部16aが11〜14ページ目の印刷データを生成する際に、全体制御部10が選択した複数回用パラメータを使用する。15ページ目以降は、印刷データ生成部16aは、第1実施形態度同様に、標準パラメータSを使用して印刷データを生成する。
(第7実施形態)
第6実施形態は、1回のみ定着が行われる画像と、2回にわたって定着が行われる画像とに間に、一時停止と再開のための専用の余白領域Wを設ける構成である。これに対して、第7実施形態は、このような専用の余白領域Wを設けない構成である。すなわち、ページ間に存在する余白領域に定着器13を停止させることで、専用の余白領域を設ける必要がない。なお、ページ間に専用の余白領域Wを設けない構成を除いては、第6実施形態と同じ構成が適用される。
ここで、各実施形態にかかる画像形成装置のハードウェア構成について、簡単に説明する。全体制御部、印刷データ生成部、中間データ生成部、印刷データ生成部、画像処理パラメータ保持部は、所定の演算を行うCPUと、プログラムや各種データを記憶できる記憶装置とを有するコンピュータが適用される。なお、全体制御部、印刷データ生成部、中間データ生成部、印刷データ生成部、画像処理パラメータ保持部は、全体として1つのハードウェアにより構成される構成であってもよく、それぞれ別個のハードウェアにより構成される構成であってもよい。また、全体制御部、印刷データ生成部、中間データ生成部、印刷データ生成部、画像処理パラメータ保持部は、専用のハードウェアであってもよく、汎用のハードウェア(汎用の各種コンピュータ)であってもよい。そして、CPUがプログラムを読み込んで実行することにより、前記各処理や動作が実行される。
また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。また、プログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムを記憶し、接続のあったクライアントコンピュータはがコンピュータプログラムをダウンロードしてプログラムするような方法も考えられる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
本発明は、画像形成時に定着を行う画像形成装置に関する。本発明によれば、ロール紙(連続紙)上の画像の定着回数が異なる場合であっても、印刷物に形成される画像の色の変化を防止または抑制できる。
1a:画像形成装置
10:全体制御部
11:ロール紙搬送装置(送り側)
12:画像形成部
13:定着器
14:ロール紙搬送装置(巻き取り側)
15a〜15e:スプール
16a〜16e:印刷データ生成部
17a〜17e:パラメータ保持部
18:中間データ生成部
P:ロール紙(連続紙)

Claims (10)

  1. 連続紙を搬送する搬送手段と、
    連続紙の表面に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段が形成した画像を熱によって前記連続紙の表面に定着させる定着手段と、
    前記定着手段の温度と前記連続紙の搬送速度に応じた複数の画像処理パラメータを保持する画像処理パラメータ保持手段と、
    前記複数の画像処理パラメータから、前記定着手段の温度および前記連続紙の搬送速度に応じて画像処理パラメータを選択するパラメータ選択手段と、
    前記パラメータ選択手段が選択した前記画像処理パラメータを用いて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記パラメータ保持手段は、前記定着手段により定着される回数と定着時の温度と定着時の搬送速度に応じた画像処理パラメータを保持しており、
    前記パラメータ選択手段は、定着回数と定着時の温度と定着時の搬送速度に応じてパラメータを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記印刷データを印刷するまで蓄積する印刷データ保持手段と、
    前記印刷データ保持手段を監視する監視手段と、
    前記印刷データ保持手段に保持されている印刷データが所定の閾値を下回った場合に、印刷を一時停止するか否かを判断する一時停止決定手段と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記印刷データを生成する前の画像データを保持する画像データ保持手段と、
    前記画像データ保持手段を監視する監視手段と、
    前記画像データ保持手段に保持されている画像が所定の量を下回った場合に、一時停止するか否かを判断することを特徴とする一時停止決定手段と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記印刷データを生成する前の画像データから中間データを生成する中間データ生成手段と、
    前記中間データを保持する中間データ保持手段と、
    前記中間データ保持手段を監視する監視手段と、
    前記中間データ保持手段に保持されている画像が所定の量を下回った場合に、印刷を一時停止するか否かを判断する一時停止決定手段と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  6. 前記一時停止決定手段は、印刷を一時停止することを決定した場合に一時停止するまでに印刷する画像を決定し、
    前記パラメータ選択手段は、前記一時停止決定手段が決定した画像の数および位置に応じて画像処理パラメータを選択し、
    前記印刷データ生成手段は、前記パラメータ選択手段が選択した画像処理パラメータを使用して印刷データを生成することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 一時停止の後に前記連続紙を巻戻す量を決定する巻戻し量決定手段と、
    前記巻戻し量に応じて前記連続紙を巻戻す搬送制御手段と、
    をさらに有し、
    前記パラメータ選択手段は、巻戻し量決定手段が決定する前記巻戻し量に基づいて、前記定着手段により2回にわたって定着される画像と、前記画像が前記定着手段による2回目の定着における温度および搬送速度を決定し、決定した温度および搬送速度に応じて画像処理パラメータを選択することを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記連続紙にパッチを形成するパッチ形成手段と、
    前記連続紙に形成されるパッチを検出するパッチ検出手段と、
    前記パッチ検出手段が前記パッチを検出したタイミングに基づいて、前記画像形成手段が前記連続紙に画像を形成するタイミングを決定するタイミング決定手段と、
    さらに有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 一時停止決定手段が印刷の一時停止を決定した後に前記搬送手段が搬送した前記連続紙の量と、前記画像形成手段が形成する画像の位置と、前記巻戻し量決定手段が決定した巻戻し量に基づいて、印刷の再開後に前記画像形成手段が前記連続紙に画像を形成するタイミングを決定するタイミング決定手段を更に有することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記搬送手段は、前記連続紙を巻戻して停止する際に、前記連続紙の余白領域が前記定着手段に接触する位置で停止させることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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