JP2013246052A - 距離測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】瞳色分割された光から得られた複数色の色画像に基づく距離測定精度をより高くすることができる距離測定装置を提供する。
【解決手段】被写体像を結像する撮像光学系10と、撮像光学系10の瞳を色分割する瞳色分割フィルタ14と、結像された被写体像を光電変換して画像を出力するカラーの撮像素子11と、撮像素子11から出力された画像を色分離して得られる複数の色画像に配列されている画素の補間画素を生成する画素補間演算部35と、色分離して得られた色画像と画素補間演算部35により生成された補間画素とを合成して複数の補間色画像を生成し、複数の補間色画像における被写体像の相対的なずれ量を検出して被写体距離に関する情報を生成する画素ずれ検出部33および距離演算部34と、を備えた距離測定装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、被写体の距離情報を取得する距離測定装置に関する。
例えば特開2001−174696号公報には、部分瞳毎に異なる分光特性をもたせた瞳色分割用フィルタを撮影光学系に介在させることにより、色による瞳分割を行うカラー撮像装置が記載されている。この瞳色分割用フィルタを介してカラー撮像素子に結像された被写体像は、カラー撮像素子により撮像されて画像信号として出力される。この画像信号は、色分離されて、瞳色分割された色信号間の相対的なずれ量を検知することにより、距離情報が生成される。この距離情報は、被写体までの距離自体であっても構わないが、例えばオートフォーカス(AF)を目的とする場合には、フォーカシングずれ方向とフォーカシングずれ量の両フォーカシング情報であっても良い。
こうした距離情報を取得することができる距離測定装置は、顕微鏡やデジタルカメラ等の各種の装置や機器に利用可能であり、例えば顕微鏡に用いた場合には、被写体(標本ともいう)の高さ測定を行うことができるようになる。
具体的に、瞳色分割される色が赤(R)と青(B)であるとすると(本発明に係る図3〜図7等参照)、RとBのずれ量を撮像エリア内における複数点で測定することにより、測定した複数点間の相対的な高さ距離を求めることができる。さらに、合焦位置を基準とした絶対距離を求めることも可能である。
例えば、本発明に係る図8に示すような被写体6の高さを、本発明に係る図3に示すような瞳色分割用フィルタを用いた顕微鏡によって測定する場合を考える。ここに、被写体6の上面は、本発明に係る図9に示すようになっている。
顕微鏡の撮像光学系を図8に示す白いプレート6a面に合焦させた場合には、撮像素子に結像される黒い箱状物体6b上の白色印刷物「1」の光学被写体像6i中のR成分の被写体像IMGrおよびB成分の被写体像IMGbは、本発明に係る図10に示すような二重像となる。従って、撮像素子により撮像して得られるカラー画像の内の、R信号の像とB信号の像も、図10と同様となる。
このRB二重像のずれ量を図10のラインA部分で測定する場合を考える。顕微鏡の撮像素子として、本発明に係る図2に示すようなベイヤー配列のセンサを用いると、ラインA部分におけるRB二重像は、例えば図21に示すようになる。ここに、図21はベイヤー配列センサ上に結像するRB二重像の一例を示す図である。
図21に示す水平方向に1〜6まで並んだ2×2画素の基本配列から、R画素の画素値とB画素の画素値をそれぞれ取得すると、例えば図22に示すようになる。ここに、図22は図21のRB二重像から取得したR画素の画素値とB画素の画素値を示す線図である。ここに、実線で結ばれた黒丸がR画素の画素値を示し、点線で結ばれた黒四角がB画素の画素値を示している。
この図22に示したようなデータに対して、例えば正規化相互相関演算(ZNCC:Zero-mean Normalized Cross-Correlation)(本発明の実施形態に係る下記の数式1参照)を行って、相関値から画素のずれ量を算出する。
このZNCCから求められるずれ量は画素座標単位であるため、サブピクセルの補間演算(例えば、等角直線フィッティングやパラボラフィッティング等のサブピクセル推定方法)を行って、より高精度にずれ量を算出する。こうして算出したずれ量は、撮像光学系および瞳色分割用フィルタの構成に基づいて比例換算することができるために、合焦位置からの高さ方向の距離が求められる。
しかし、ベイヤー配列上においてはR画素とB画素の水平方向位置(および垂直方向位置)が離散的であることから、図22に示したような場合には、Rの波形形状とBの波形形状が異なってしまい、正確なずれ量を検出することができなくなってしまう。
また、例えば特開2008−122835号公報には、2つのデータ列の相関度を演算する際にDC成分またはAC成分を抽出し、抽出した成分の信号レベルを揃えることで相関関係を正確に検出する相関演算方法、相関演算装置、焦点検出装置および撮像装置が記載されている。
しかし、図22に示したような場合には、Rの波形形状とBの波形形状がそもそも異なっているために、特開2008−122835号公報に記載の技術をもってしても十分な効果を得ることができるとは考えられない。
そして、zを被写体高さ(mm)、xをRB二重像のずれ量(ピクセル)としたときに、撮像光学系および瞳色分割用フィルタ構成により得られる比例換算式が例えば、本発明の実施形態に係る数式2に示す「z=0.15x」であって、かつ必要とされるz方向の精度(測距分解能)が0.05mmである場合には、画素のずれ量を0.33ピクセル以下の精度で検出する必要がある。
特開2001−174696号公報 特開2008−122835号公報
上述したように、各色の画素が離散的に配置されている、例えばベイヤー配列のような撮像素子では、各色画像の波形形状が異なってしまうことがあり、このときにはずれ量の検出精度が低下してしまう。従って、ずれ量の検出精度、ひいては距離測定精度をより高くする技術が望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、瞳色分割された光を撮像して得られた複数色の色画像に基づき被写体距離に関する情報を取得する際に、距離測定精度をより高くすることができる距離測定装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様による距離測定装置は、被写体像を結像する撮像光学系と、前記撮像光学系の光路上に配置され、該撮像光学系の複数の部分瞳に互いに異なる分光特性を備えさせることにより該撮像光学系の瞳を色分割する瞳色分割光学系と、前記瞳色分割光学系を介して前記撮像光学系により結像された被写体像を光電変換して、複数の画素が配列された画像を出力するカラーの撮像素子と、前記撮像素子から出力された画像を色分離して得られる複数の色画像の内の、異なる部分瞳に係る複数の色画像に配列されている画素の補間画素を生成する画素補間部と、前記異なる部分瞳に係る複数の色画像と、前記画素補間部により生成された補間画素と、を合成することにより複数の補間色画像を生成し、前記複数の補間色画像における被写体像の相対的なずれ量を検出して、前記ずれ量に基づき被写体距離に関する情報を生成する距離情報生成部と、を具備し、前記画素補間部は、少なくとも前記ずれ量を検出する方向であるずれ検出方向に、前記補間画素を生成する。
本発明の距離測定装置によれば、瞳色分割された光を撮像して得られた複数色の色画像に基づき被写体距離に関する情報を取得する際に、距離測定精度をより高くすることが可能となる。
本発明の実施形態1における距離測定装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における撮像素子の画素配列を説明するための図。 上記実施形態1における瞳色分割フィルタの一構成例を説明するための図。 上記実施形態1において、合焦位置よりも遠距離側にある被写体を撮像するときの被写体光束集光の様子を示す平面図。 上記実施形態1において、合焦位置よりも遠距離側にある被写体上の1点からの光により形成されるボケの形状を色成分毎に示す図。 上記実施形態1において、合焦位置よりも近距離側にある被写体を撮像するときの被写体光束集光の様子を示す平面図。 上記実施形態1において、合焦位置よりも近距離側にある被写体上の1点からの光により形成されるボケの形状を色成分毎に示す図。 上記実施形態1における被写体を示す斜視図。 上記実施形態1の被写体における黒い箱状物体の上面を示す図。 上記実施形態1において、撮像素子に結像される白色印刷物のR成分の光学被写体像およびB成分の光学被写体像がずれている様子を示す図。 上記実施形態1において、ラインA上の画素配列に対する白色印刷物「1」のR画像およびB画像の画素値と、補間画素値および合成値とを示す図。 本発明の実施形態2における距離測定装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態2において、ラインA上の画素配列に対する白色印刷物「1」のR画像およびB画像の画素値と、シフト画素値および合成値とを示す図。 本発明の実施形態3における距離測定装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態3における撮像光学系の光学的条件を説明するための図。 本発明の実施形態4における距離測定装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態4において、ユーザがモニタの画面上において被写体の測定位置を指定する様子を示す図。 本発明の実施形態5における距離測定装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態5において、撮像素子の撮像面に結像している元画像中のR成分およびB成分の被写体像の様子を示す図およびラインAの部分拡大図。 上記実施形態5において、撮像素子の撮像面に結像しているシフト画像が元画像に対して傾きかつやや大きくなったときのR成分およびB成分の被写体像の様子を示す図およびラインAの部分拡大図。 従来において、ベイヤー配列センサ上に結像するRB二重像の一例を示す図。 従来において、図21のRB二重像から取得したR画素の画素値とB画素の画素値を示す線図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図11は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は距離測定装置1の構成を示すブロック図である。
距離測定装置1は、被写体像を撮像して得た画像に基づき、被写体までの距離に関する情報を生成するものである。この距離測定装置1の適用例としては、例えば工業用顕微鏡、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ付携帯電話、カメラ付携帯情報端末(カメラ付PDA)、カメラ付パーソナルコンピュータ、監視カメラ、内視鏡などが挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。
なお、以下においては、工業用顕微鏡を想定した撮像装置に適用された距離測定装置1を説明する。
まず、被写体6は、距離を測定する対象であり、例えば顕微鏡の分野においては標本とも呼ばれる。
そして、距離測定装置1は、被写体6までの距離を測定するものであり、例えば、鏡筒2と、コントローラ3と、パーソナルコンピュータ(PC)4と、モニタ5と、を備えている。
鏡筒2は、撮像光学系10と、撮像素子11と、瞳色分割フィルタ14と、リング照明16と、撮像素子制御部21と、ズーム制御部22と、フォーカス制御部23と、フォーカス駆動機構24と、を備えている。
撮像光学系10は、光学的な被写体像を撮像素子11上に結像するためのものであり、例えば、ズームレンズ12と、絞り13と、対物レンズ15と、を備えている。ここに、ズームレンズ12は、撮像光学系10の焦点距離を変化させてズーム(結像倍率の変更)を行うためのものである。また、絞り13は、撮像光学系10を通過する光束の通過範囲を変化させて、撮像素子11上に結像される被写体像の明るさを調整するものである。なお、この絞り13の開口径を変化させることにより、撮像光学系10の瞳径も変化する。さらに、対物レンズ15は、撮像光学系10におけるパワーを主として担う光学素子である。
撮像素子11は、複数の画素(撮像画素)を配列して構成され、瞳色分割フィルタ14を介して撮像光学系10により結像された被写体像を光電変換して、複数の画素(画像画素)が配列された画像を出力するものである。ここに、撮像素子11は、被写体像を、複数の波長帯(例えば、RGBが挙げられるが、これに限るものではない)光毎にそれぞれ受光して光電変換し、電気信号として出力するカラー撮像素子となっている。
カラー撮像素子の構成としては、オンチップの素子カラーフィルタを備えた単板の撮像素子でも良いし、RGB各色光への色分離を行うダイクロイックプリズムを用いた3板式であっても良いし、同一の画素位置で半導体の深さ方向位置に応じてRGBの撮像情報を取得可能な方式の撮像素子であっても良いし、複数の波長帯光の撮像情報を画素単位で取得可能であればどのようなものでも構わない。
ただし、本実施形態においては、撮像素子11が、例えば図2に示すような原色ベイヤー配列の素子カラーフィルタをオンチップで備えた単板の撮像素子であるものとする。ここに図2は、撮像素子11の画素配列を説明するための図である。
原色ベイヤー配列のカラーフィルタは、図2に示すように、一方の対角方向にB画素とR画素が配列され、他方の対角方向にG画素がそれぞれ配列された2×2画素を基本配列して、この基本配列が敷き詰められたフィルタ構成となっている。
また、撮像素子11は、CMOSセンサやCCDセンサ等の撮像素子を広く適用することができるが、被写体までの距離を測定することを目的とする場合には全画素を読み出す必要がないために、所望の画素を読み出すことができるCMOSセンサを採用すると好適である。
瞳色分割フィルタ14は、撮像光学系10の光路上に配置され、撮像光学系10の瞳における複数の部分瞳に互いに異なる分光特性を備えさせることにより撮像光学系10の瞳を色分割する瞳色分割光学系である。従って、瞳色分割フィルタ14は、部分瞳毎に通過させる光の帯域制限を行っているために、帯域制限フィルタと呼ぶこともできる。
瞳色分割フィルタ14は、具体的には、例えば図3に示したような構成となっている。ここに図3は、瞳色分割フィルタ14の一構成例を説明するための図である。
図3に示す瞳色分割フィルタ14は、撮像光学系10の瞳が、第1の部分瞳と第2の部分瞳とに2分されており、例えば、左半分がG(緑)成分およびR(赤)成分を通過させB(青)成分を遮断するRGフィルタ14r、右半分がG成分およびB成分を通過させR成分を遮断するGBフィルタ14bとなっている。従って、瞳色分割フィルタ14は、撮像光学系10の絞り11の開口(ひいては瞳)を通過する光に含まれるG成分を全て通過させ、R成分を開口の左半分の部分瞳だけ通過させ、B成分を開口の残り右半分の部分瞳だけ通過させる。
なお、分光特性のミスマッチによる光量ロスの発生や、距離測定精度の低下を防ぐために、瞳色分割フィルタ14のRGB各分光透過特性と、撮像素子11の素子フィルタ(図2参照)のRGB各分光透過特性とは、同一または可能な限り近似していることが望ましい。
リング照明16は、被写体6に照明光を照射する照明装置である。このリング照明16は、撮像光学系10の光路を遮蔽しない光路周りの周辺部に、例えばLED等の光源を複数リング状に配置したものとなっており、被写体に照明の影がほぼ生じない利点を備えている。なお、ここでは上述したように工業用顕微鏡を想定しているためにリング照明16を設けているが、他の照明装置を用いても良いし、照明装置を設けることなく自然光を利用しても構わない。
撮像素子制御部21は、撮像素子11を制御するものであり、撮像素子11の駆動制御と、撮像素子11からの読出制御と、を行う。また、撮像素子制御部21は、撮像素子11がアナログ撮像素子である場合には、撮像素子11から読み出した信号のA/D変換も行う。
ズーム制御部22は、ズームレンズ12を光軸方向に移動させ、撮像光学系10の焦点距離を変化させる制御を行う。
フォーカス制御部23は、撮像光学系10により結像される被写体6の光学像が、撮像素子11の撮像面に位置する(つまり合焦する)ように、フォーカス駆動機構24を制御するものである。
フォーカス駆動機構24は、フォーカス制御部23からの制御信号に基づいて、撮像光学系10のフォーカス位置を調整する駆動を行う。フォーカス駆動機構24は、工業用顕微鏡を例に挙げれば、例えば上述した鏡筒2自体を光軸方向に移動、つまり被写体6から離隔させる方向または近接させる方向に移動させる鏡筒駆動機構として構成される。また、フォーカス駆動機構24は、デジタルカメラを例に挙げれば、例えば上述した対物レンズ15に含まれるフォーカスレンズを光軸方向に移動させる機構として構成される。
コントローラ3は、上述した鏡筒2と接続されていて、この距離測定装置1のシステム全体の制御を行うものであり、システムコントローラ31と、メモリ32と、画素ずれ検出部33と、距離演算部34と、画素補間演算部35と、を備えている。
システムコントローラ31は、コントローラ3内の各演算部等や鏡筒2内の各制御部等を含む、この距離測定装置1の全体を統括的に制御するものである。また、システムコントローラ31は、撮像素子11から出力された画像を複数の色画像に色分離する処理等も行う。
メモリ32は、鏡筒2から受信した画像信号を一時的にバッファリングするためのものであり、例えばSDRAM等を備えて構成されている。
画素補間演算部35は、撮像素子11から出力された画像を色分離して得られる複数の色画像の内の、異なる部分瞳に係る複数の色画像に配列されている画素の補間画素を、少なくとも相対的なずれ量を検出する方向であるずれ検出方向に生成する画素補間部である。具体的に、本実施形態の画素補間演算部35は、撮像素子11から読み出されA/D変換された1枚の画像をシステムコントローラ31により色分離して得られるR,G,B各色画像の内の、ずれ検出の対象となるR色画像およびB色画像に対して補間演算を行いR補間画素とB補間画素とを生成するものとなっている。
画素ずれ検出部33は、異なる部分瞳に係る複数の色画像と、画素補間演算部35により生成された補間画素と、を合成することにより複数の補間色画像を生成し、複数の補間色画像における被写体像の相対的なずれ量を検出するものであり、距離情報生成部の一部である。具体的に、本実施形態の画素ずれ検出部33は、システムコントローラ31により色分離されたR色画像と画素補間演算部35により生成されたR補間画素とを合成することによりR補間色画像を生成し、システムコントローラ31により色分離されたB色画像と画素補間演算部35により生成されたB補間画素とを合成することによりB補間色画像を生成する。そして、画素ずれ検出部33は、生成したR補間色画像およびB補間画素における被写体像のずれ量を検出する。
距離演算部34は、画素ずれ検出部33により検出されたずれ量に基づき、被写体距離に関する情報(被写体までの距離自体であっても構わないし、フォーカシングのずれ方向およびずれ量などであっても良い。前者は例えば被写体の形状(高さ)を測定する場合に好適であり、後者は例えば被写体への合焦を行う場合に好適である。)を生成するものであり、距離情報生成部の他の一部である。
PC4は、上述したコントローラ3と接続されていて、この距離測定装置1のユーザインタフェースを兼ねたソフトウェアである制御アプリケーション41を有している。
モニタ5は、コントローラ3からPC4を介して送信された被写体6の画像信号や、制御アプリケーション41に関するアプリケーション情報を表示するものである。
従って、ユーザは、モニタ5の表示を観察しながら、PC4に備えられている入力デバイス(キーボードやマウス等)を用いることにより、この距離測定装置1を操作することになる。
次に、上述したような距離測定装置1において取得される各色画像の空間的な位置ズレについて、図4〜図7を参照して説明する。ここに、図4は合焦位置よりも遠距離側にある被写体を撮像するときの被写体光束集光の様子を示す平面図、図5は合焦位置よりも遠距離側にある被写体上の1点からの光により形成されるボケの形状を色成分毎に示す図、図6は合焦位置よりも近距離側にある被写体を撮像するときの被写体光束集光の様子を示す平面図、図7は合焦位置よりも近距離側にある被写体上の1点からの光により形成されるボケの形状を色成分毎に示す図である。
まず、被写体が合焦位置にあるときには、被写体上の1点から放射された光は、どの色成分であるかに関わらず、撮像素子11上の1点に集光され、点像としての被写体像を形成する。従って、色間に位置ズレは発生せず、色にじみのない被写体像が結像される。
これに対して、被写体OBJfが例えば合焦位置よりも遠距離側にある場合には、被写体OBJf上の1点から放射された光により、図4、図5に示すように、G成分については円形ボケをなす被写体像IMGgが形成され、R成分については右半分の半円形ボケをなす被写体像IMGrが形成され、B成分については左半分の半円形ボケをなす被写体像IMGbが形成される。従って、合焦位置よりも遠距離側にある被写体OBJfを撮像したときには、R成分の被写体像IMGrが右側にずれ、B成分の被写体像IMGbが左側にずれたボケ画像が形成され、このボケ画像におけるR成分とB成分の左右位置は、撮像素子11から見たときの瞳色分割フィルタ14におけるR成分透過領域(RGフィルタ14r)とB成分透過領域(GBフィルタ14b)の左右位置と逆である。また、G成分の被写体像IMGgについては、図5に示すように、R成分の被写体像IMGrとB成分の被写体像IMGbとにまたがったボケ画像となる。そして、被写体OBJfが合焦位置から遠距離側へ離れるほど、ボケが大きくなって、R成分の被写体像IMGrの重心位置CrとB成分の被写体像IMGbの重心位置Cbとの離間距離、R成分の被写体像IMGrの重心位置CrとG成分の被写体像IMGgの重心位置Cgとの離間距離、およびG成分の被写体像IMGgの重心位置CgとB成分の被写体像IMGbの重心位置Cbとの離間距離が大きくなることになる。
一方、被写体OBJnが例えば合焦位置よりも近距離側にある場合には、被写体OBJn上の1点から放射された光により、図6、図7に示すように、G成分については円形ボケをなす被写体像IMGgが形成され、R成分については左半分の半円形ボケをなす被写体像IMGrが形成され、B成分については右半分の半円形ボケをなす被写体像IMGbが形成される。従って、合焦位置よりも近距離側にある被写体OBJnを撮像したときには、R成分の被写体像IMGrが左側にずれ、B成分の被写体像IMGbが右側にずれたボケ画像が形成され、このボケ画像におけるR成分とB成分の左右位置は、撮像素子11から見たときの瞳色分割フィルタ14におけるR成分透過領域(RGフィルタ14r)とB成分透過領域(GBフィルタ14b)の左右位置と同じである。また、G成分の被写体像IMGgがR成分の被写体像IMGrとB成分の被写体像IMGbとにまたがったボケ画像となる(図7参照)のは、この近距離側においても同様である。そして、被写体OBJnが合焦位置から近距離側へ離れるほど、ボケが大きくなって、R成分の被写体像IMGrの重心位置CrとB成分の被写体像IMGbの重心位置Cbとの離間距離、R成分の被写体像IMGrの重心位置CrとG成分の被写体像IMGgの重心位置Cgとの離間距離、およびG成分の被写体像IMGgの重心位置CgとB成分の被写体像IMGbの重心位置Cbとの離間距離が大きくなることになる。
従って、撮像光学系10の瞳領域を通過する際の重心位置が異なる2つの色画像の組み合わせに対して、相関性に基づきずれ量(位相差量)を算出すれば、被写体距離を算出することが可能である。そして本実施形態においては、重心位置同士の離間距離が最も大きいR成分の被写体像IMGrとB成分の被写体像IMGbとのずれ量を検出することにする。この場合には、R成分の被写体像IMGrとG成分の被写体像IMGgとのずれ量、あるいはG成分の被写体像IMGgとB成分の被写体像IMGbとのずれ量を検出する場合よりも、高精度の検出が可能になると考えられるためである。
次に、被写体6は、本実施形態においては、図8に示すような形状であるものとする。ここに、図8は被写体6を示す斜視図である。
すなわち、被写体6は、白いプレート6a上に、高さのある黒い箱状物体6bが配置されているものとする。そして、この黒い箱状物体6bの上面には、一例としての白色印刷物「1」が形成されている。図9は被写体6における黒い箱状物体6bの上面を示す図である。
撮像光学系10を白いプレート6a面に合焦させた場合には、撮像素子11に結像される黒い箱状物体6b上の白色印刷物「1」の光学被写体像6i中のR成分の被写体像IMGrおよびB成分の被写体像IMGbは、図10に示すような二重像となる。ここに、図10は撮像素子11に結像される白色印刷物のR成分の光学被写体像IMGrおよびB成分の光学被写体像IMGbがずれている様子を示す図である。
従って、撮像素子11により黒い箱状物体6b上の白色印刷物「1」を撮像して得られたカラー画像の内の、R信号の像(R画像)とB信号の像(B画像)も、図10と同様の二重像となる。
このR画像およびB画像は、コントローラ3を介してPC4へ送信され、制御アプリケーション41によって、モニタ5上に表示される(なお、モニタ5に表示する画像としては、R画像とB画像のずれを補正した画像、あるいは瞳色分割フィルタ14を介することなく撮像された画像であっても構わない(単に被写体を観察するためであれば、こうしたずれのない画像である方が好ましい))。さらに、モニタ5上には、制御アプリケーション41に係る操作画面も表示される。
そして、ユーザがマウス等を操作することにより、制御アプリケーション41に対して白色印刷物「1」が形成された黒い箱状物体6bの上面の高さを測定する指示入力がなされたものとする。
このR画像とB画像のずれ量を、図10に示す水平なラインAの部分で測定する場合を考える。そして、以下では適宜、水平方向をX方向、垂直方向をY方向と称する。
説明を簡略化するために、ラインA上における、[(X方向の32画素)×(ベイヤー配列におけるR−Gr行および次のGb−B行でなるY方向の2画素)]のみについて考える。ここに、Grは水平ラインにおけるR画素間に配置されたG画素、Gbは水平ラインにおけるB画素間に配置されたG画素である。
図11はラインA上の画素配列に対する白色印刷物「1」のR画像およびB画像の画素値と、補間画素値および合成値とを示す図である。
なお、実際の撮像素子11には画素間に物理的な不感領域(例えば、電気回路に電荷が発生するのを抑制するために遮光膜等で覆われた領域)があるが、本実施形態では簡単のために無視し、各画素の開口率が100%であるものとして説明する。
そして画素値に関して、例えばR画素の開口全部(100%)にR画像が結像しているときの画素値を100とし、R画素にR画像が全く結像していないときの画素値を0として、中間値については、R画素の開口の何%にR画像が結像しているかに比例した画素値をとるものとする。
まず、図11に示した例においては、白色印刷物「1」のR画像とB画像のX方向のずれ量が、X方向の画素ピッチを単位として、3.4画素となっている。従って、検出結果として得られるずれ量が、この実際のずれ量である3.4画素と等しいことが最も望ましい。
撮像素子11は上述したようにベイヤー配列であるために、R画素間およびB画素間にはそれぞれG画素(Gr画素またはGb画素)が配置されている。従って、取得されるR画素の画素値およびB画素の画素値は、水平方向に1画素飛びの離散的な配置になるだけでなく、さらに、水平方向および垂直方向に各1画素ずつずれた配置となる。
そして、座標XのR画素値をR(X)、B画素値をB(X)としたときに、取得された画素値が、R(9)=R(11)=R(13)=R(15)=100でそれ以外のR(X)=0、B(12)=60、B(14)=B(16)=B(18)=100、B(20)=40でそれ以外のB(X)=0となったものとする。
ここで、得られたデータをそのまま用いて、例えば次の数式1に示すような正規化相互相関演算(ZNCC:Zero-mean Normalized Cross-Correlation)
[数1]
Figure 2013246052
によりずれ量の相関値を求めた場合には、以下の表1に示すような結果が得られる。
[表1]
Figure 2013246052
なお、この表1の左欄における像ずれ量は、R画素およびB画素が水平方向に1画素飛び(2ピクセル毎)に配置されているのに対応して、2ピクセル(より正確には2画素ピッチ)を単位としている。
また、ここではずれ量の相関値を求めるのに正規化相互相関演算(ZNCC)を用いたが、勿論これに限定されるものではなく、SSD(Sum of Squared Difference)やSAD(Sum of Absolute Difference)等の他の演算を用いても構わない。
この表1から、像ずれ量が1となる相関値0.92が最も高い相関値であり、2番目に高い相関値は像ずれ量が2となる相関値0.80である。従って、真のずれ量は、像ずれ量1と2の中間であると推定される。
そこで、より高い精度でずれ量を算出するために、得られた相関値を用いてサブピクセル補間を行う。サブピクセル補間演算としては、上述したように、等角直線フィッティングやパラボラフィッティング等が知られているが、ここでは例えば、得られた相関値の比を用いて等角直線フィッティングを行うものとする。
この場合には、像ずれ量が0,1,2となる相関値の比から、
補間値=(0.34−0.80)/(2×(0.34−0.92))=0.4
となり、位相差検出方向の画素ピッチを単位として、ずれ量は1.4画素であると算出される(以下、単に「画素」あるいは「ピクセル」と記載しても、ずれ量や画素間隔等の単位はより正確には画素ピッチであるものとする)。
上述したように、演算に用いたRの画素間隔およびBの画素間隔は、撮像素子11上の実際の(色成分に関わらず1画素と考えたときの)画素間隔の2倍であり、しかもR画素とB画素とは水平方向に1画素ずれているために、この点を補正すると、
ずれ量=1.4×2+1=3.8画素
が得られる。
上述したように実際のずれ量は3.4画素であるから、得られたデータをそのまま用いた場合に算出される像ずれ量である3.8画素には、0.4画素の検出誤差が発生していることになる。
次に、画素補間演算部35により補間演算を行って、補間画素を生成した場合について説明する。
画素補間演算部35は、R−Gr行におけるGr画素位置に相当するR画素値、およびGb−B行におけるGb画素位置に相当するB画素値を補間演算して推定する。本実施形態においては、説明を簡略化するために、R補間画素値として両隣のR画素値の平均値を算出し、B補間画素値として両隣のB画素値の平均値を算出するものとする(図11の該当箇所参照)。
画素ずれ検出部33は、元のR画素値と、画素補間演算部35により算出されたR補間画素値とを合成してR補間色画像(図11のR画素合成値を参照)を生成し、同様に、元のB画素値と算出されたB補間画素値とを合成してB補間色画像(図11のB画素合成値を参照)を生成する。
そして、生成した補間色画像(R補間色画像およびB補間色画像)を用いて、画素ずれ検出部33が上記数式1に示したようなZNCCによりずれ量の相関値を求めた場合には、以下の表2に示すような結果が得られる。
[表2]
Figure 2013246052
なお、この表2の左欄における像ずれ量は、補間色画像が水平方向に1画素毎(1ピクセル毎)に配置されているのに対応して、1ピクセル(より正確には1画素ピッチ)を単位としている。
この表2から、像ずれ量が4画素となる相関値0.97が最も高い相関値であり、2番目に高い相関値は像ずれ量が3画素となる相関値0.94である。従って、真のずれ量は、3画素と4画素の中間であると推定される。
そこで、画素ずれ検出部33は、より高い精度でずれ量を算出するために、得られた相関値を用いてサブピクセル補間を行う。ここでは上述と同様に、得られた相関値の比を用いて等角直線フィッティングを行うものとする。
すると、像ずれ量が3画素、4画素、5画素となる相関値の比から、
補間値=(0.94−0.86)/(2×(0.86−0.97))=−0.36
となり、ずれ量は(4−0.36)=3.64画素であると算出される。
補間色画像を用いた場合に算出される像ずれ量である3.64画素は、実際のずれ量である3.4画素に対して、0.24画素の検出誤差が発生していることになる。つまり、上述した補間なしの場合(得られたデータをそのまま用いた場合)の検出誤差0.4よりも、高精度にずれ量を演算することができたことになる。そして、この0.24画素の検出誤差は、上記背景技術において説明したような、0.33ピクセル以下のずれ量の精度をも満たすものとなっている。
なお、上述では、画素補間演算部35における補間をX方向両隣の2画素の平均値により行ったが、X方向に近接するより多くの画素に基づいて画素値を推定する方法を用いても良いし、X方向に限らず、縦方向(Y方向)や斜め方向の画素値を用いて推定する方法を用いても構わない。さらに、複数枚の画像に基づいて超解像技術等を用いた推定方法を用いても構わない。
距離演算部34は、画素ずれ検出部33により算出された相対的なずれ量を、撮像光学系10および瞳色分割フィルタ14の構成に基づいて得られる比例換算式を用いて、被写体の高さ方向の距離情報に変換する。
ここに、被写体高さをz(mm)、ずれ量をx(ピクセル)であるとすると、撮像光学系10および瞳色分割フィルタ14構成により得られる比例換算式が、本実施形態では例えば、以下の数式2
[数2]
z=0.15x
となるものとする。なお、被写体高さzは「被写体距離に関する情報」の一例である。
このときには、画素ずれ検出部33により算出されたずれ量x=3.64を代入すると、被写体高さzとして0.546mmが得られる。なお、実際のずれ量x=3.4から得られる被写体高さzは0.51mmであるから、本実施形態の距離測定装置1の測定高さ誤差は0.036mmとなる。
この数値は、合焦位置からのずれ量を示すものであり、現在黒い箱状物体6bの下面(すなわち、図8に示した白いプレート6a面)を合焦位置にしている場合には、黒い箱状物体6bの高さを示すことになる。
制御アプリケーション41が複数の測定点を設定することができるものであるとした場合には、設定された複数の測定点間の差分を算出して表示することにより、ユーザは観察被写体の所望の点の高さ情報を取得することが可能となる。
なお、本実施形態(および以下の実施形態)では、各種の演算部等をコントローラ3内のハードウェア構成として記載しているが、これに限定されるものではなく、PC4内等におけるソフトウェア構成としても構わない(この場合には、PC4がコントローラ3の機能を兼ねるようにすることができるために、コントローラ3を省略しても良い)。
さらに、上述では工業用顕微鏡を想定しているために、距離測定装置1が、鏡筒2とコントローラ3とPC4とモニタ5とを含んで構成される例を説明したが、距離測定装置1が例えばデジタルカメラ等である場合には、これらが一体であっても構わない。すなわち、距離測定装置1がデジタルカメラ等である場合には、鏡筒2がカメラのレンズ鏡筒やレンズ駆動機構、コントローラ3およびPC4がカメラのCPUや画像処理部、モニタ5がカメラに設けられている液晶モニタなどとなる。
このような実施形態1によれば、相対的なずれ量を演算する方向にサンプリング数を増やすことができる。具体的には、ずれ量検出の対象となるR画素およびB画素を、ずれ量演算方向である水平方向に増やすことができる。これにより、ずれ量の検出精度を向上することが可能となる。その結果、被写体に対する測距精度を向上することができる。
また、サンプリング数の増加を、画素の補間演算により行っているために、撮像素子11を移動する機構等(下記の実施形態2等参照)が不要である利点がある。このとき、撮像素子11から得られる画像データの内の、必要箇所のみを補間演算するようにすれば、演算負荷を軽減することも可能となる。また、補間画素値を隣接する画素値の平均値により算出する場合には、演算が簡便であり、高速処理も可能となる。
こうして本実施形態の距離測定装置によれば、瞳色分割された光をカラーの撮像素子で撮像して得られた複数色の色画像に基づき被写体距離に関する情報を取得する際に、距離測定精度をより高くすることができる。
[実施形態2]
図12および図13は本発明の実施形態2を示したものであり、図12は距離測定装置1の構成を示すブロック図、図13はラインA上の画素配列に対する白色印刷物「1」のR画像およびB画像の画素値と、シフト画素値および合成値とを示す図である。
この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
実施形態1では補間画素を演算により求めたが、本実施形態では撮像素子11をシフトさせて複数回の撮像を行うことにより補間画素を得るものとなっている。
すなわち、本実施形態の距離測定装置1は、上述した実施形態1の図1に示した構成に対して、鏡筒2に素子シフト部17および素子シフト制御部25を追加し、コントローラ3から画素補間演算部35を取り除いた構成となっている。
ここに、素子シフト部17および素子シフト制御部25は、画素補間部であって、撮像素子11を、撮像光学系10の光軸に垂直な面内におけるずれ検出方向に平行移動する素子移動部となっている。
素子シフト部17は、撮像素子11を、少なくともずれ量を検出する方向(例えば、水平な画素配列方向)に微小移動するためのものである。具体的には、素子シフト部17として、ピエゾ圧電素子等を用いて撮像素子11を移動することができる機構系を採用することが考えられる。また、距離測定装置1が素子駆動方式の手ぶれ補正機構を備えたデジタルカメラ等である場合には、この手ぶれ補正機構を素子シフト部17として利用しても構わない。
素子シフト制御部25は、素子シフト部17の駆動を制御するものである。
なお、本実施形態においても、被写体が図8、図9等に示したような形状であり、得られるRB二重像が図10に示すようになり、ラインA上におけるR画像とB画像との実際のずれ量が3.4画素である等の被写体条件は、上述した実施形態1と同様であるものとする。
次に、本実施形態において被写体距離に関する情報を測定する際の動作を説明する。
ユーザが制御アプリケーション41を介して測定開始の指示を入力すると、システムコントローラ31は、距離測定装置1の画像撮影に係る各制御系を統括制御して、撮像素子11によりまず元画像の撮影を行わせる。
こうして撮影された元画像は、メモリ32に一時的に蓄積される。
元画像の撮影が完了したら、次に、システムコントローラ31は、素子シフト制御部25に対して撮像素子11をシフトさせる命令を送信する。
素子シフト制御部25は、この命令を受けると、駆動信号を生成して素子シフト部17へ送信する。
素子シフト部17は、この駆動信号を受けると、撮像素子11をずれ量を検出する方向、ここでは画素配列のX方向へ、1画素分(より正確には、1水平画素ピッチ分)右シフトさせる。このシフトの結果、例えばX方向座標1にあったR画素はX方向座標2へ移動し、他の画素も同様にX方向座標が1増加する位置へ移動する。
こうして1画素分の右シフトが完了したら、システムコントローラ31は、距離測定装置1の画像撮影に係る各制御系を統括制御して、撮像素子11によりシフト画像の撮影を行わせる。
こうして撮影されたシフト画像も、メモリ32に一時的に蓄積される。
画素ずれ検出部33は、メモリ32に記憶された元画像のR画素値とシフト画像のR画素値とを合成してR補間色画像(図13のR画素合成値を参照)を生成し、同様に、元画像のB画素値とシフト画像のB画素値とを合成してB補間色画像(図13のB画素合成値を参照)を生成する。
そして、生成した補間色画像(R補間色画像およびB補間色画像)を用いて、画素ずれ検出部33が上記数式1に示したようなZNCCによりずれ量の相関値を求めた場合には、以下の表3に示すような結果が得られる。
[表3]
Figure 2013246052
なお、この表3の左欄における像ずれ量は、補間色画像が水平方向に1画素毎(1ピクセル毎)に配置されているのに対応して、1ピクセル(より正確には1画素ピッチ)を単位としている。
この表3から、像ずれ量が3画素となる相関値0.97が最も高い相関値であり、2番目に高い相関値は像ずれ量が4画素となる相関値0.92である。従って、真のずれ量は、3画素と4画素の中間であると推定される。
そこで、画素ずれ検出部33は、より高い精度でずれ量を算出するために、得られた相関値を用いてサブピクセル補間を行う。ここでは上述と同様に、得られた相関値の比を用いて等角直線フィッティングを行うものとする。
すると、像ずれ量が2画素、3画素、4画素となる相関値の比から、
補間値=(0.74−0.92)/(2×(0.74−0.97))=0.39
となり、ずれ量は(3+0.39)=3.39画素であると算出される。
撮像素子11のシフトにより得られた補間色画像を用いた場合に算出される像ずれ量である3.39画素は、実際のずれ量である3.4画素に対して、0.01画素の検出誤差が発生していることになる。つまり、上述したような、得られたデータをそのまま用いた場合(表1に示した場合)の検出誤差0.4よりも、極めて高精度にずれ量を演算することができたことになり、さらに実施形態1の補間により得られた補間色画像を用いた場合(表2に示した場合)の検出誤差0.24画素よりも高精度にずれ量を演算することができたことになる。そして、この0.01画素の検出誤差は、上記背景技術において説明したような、0.33ピクセル以下のずれ量の精度を満たすものとなっている。
距離演算部34は、画素ずれ検出部33により算出されたずれ量を、撮像光学系10および瞳色分割フィルタ14の構成に基づいて得られる比例換算式を用いて、被写体の高さ方向の距離情報に変換する。
本実施形態においても、比例換算式が上述した数式2に示すものになるとすると、画素ずれ検出部33により算出されたずれ量x=3.39を代入すれば、被写体高さzとして0.509mmが得られる。なお、実際のずれ量x=3.4から得られる被写体高さz=0.51mmと比較すれば、本実施形態の距離測定装置1の測定高さ誤差は0.001mmとなる。
なお、上述では、1ピクセルずらして2枚の静止画像を取得する場合を説明したが、例えば2/3ピクセルずらして3枚の静止画像を取得しても構わないし、さらにより多くの静止画像を取得するようにしても良い。
また、元画像の画素と補間画像の画素とを等間隔に配置する必要はないため、シフト後の画像が元画像と完全には一致しないという条件を満たせば(例えば、シフト量を(2の倍数)画素としない等)、シフト量も適宜で構わない。
そして、上述では画像の取得を静止画撮影的に行っているが、撮像素子11を継続的に移動(シフト)させながら、元画像に引き続いて1つ以上のシフト画像を動画撮影的に順次取得するようにしても構わない。
また、本実施形態では、撮像素子11をシフトさせて複数回の撮像を行うことにより補間画素を得る実施形態を説明したが、撮像光学系10をシフトさせて複数回の撮影を行っても良い。この場合、素子シフト部17および素子シフト制御部25は、撮像光学系10をシフトさせる。
あるいは、撮像光学系10と撮像素子11の両方をシフトさせて複数回の撮影を行っても良い。この場合、素子シフト部17および素子シフト制御部25は、撮像光学系10と撮像素子11をシフトさせる。
このような実施形態2によれば、上述した実施形態1とほぼ同様の効果を奏するとともに、素子移動部である素子シフト部17および素子シフト制御部25により撮像素子11を平行移動して、ずれ検出方向の位置が異なる複数枚の画像を撮像素子11から取得し、取得された複数枚の画像を色分離して得られる複数枚の色画像であって、同一色に係る色画像同士を、画素ずれ検出部33が合成することにより補間色画像を生成するようにしている。その結果、補間演算で得られる画素値よりも正確な実測値を得ることができるために、より高精度に被写体距離に関する情報を取得することが可能となる。
[実施形態3]
図14および図15は本発明の実施形態3を示したものであり、図14は距離測定装置1の構成を示すブロック図、図15は撮像光学系10の光学的条件を説明するための図である。
この実施形態3において、上述の実施形態1,2と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態は、上述した実施形態2と同様に撮像素子11をシフトさせて複数回の撮像を行うことにより補間画素を得るが、このときの撮像素子11のシフト量を、撮像光学系10の光学的条件に基づいて設定するものとなっている。
すなわち、本実施形態の距離測定装置1は、上述した実施形態2の図12に示した構成に対して、コントローラ3に素子シフト量演算部36を追加した構成となっている。
この素子シフト量演算部36は、2枚の画像を取得する間の撮像素子11の平行移動量(シフト量)を、撮像光学系10の光学的条件に基づいて演算する移動量演算部である。
従って、素子移動部である素子シフト部17および素子シフト制御部25は、素子シフト量演算部36により演算された平行移動量だけ、撮像光学系10を平行移動することになる。
撮像光学系10は、図15に模式的に示すような光学的条件を備えている。ここに、図15において、撮像光学系10の光軸をOとして示している。
また、Dは撮像光学系10における絞り13の絞り径を示している(従って、D/2が光軸Oから絞り13までの半径である)。LGは、光軸Oから瞳色分割フィルタ14における例えばRGフィルタ14rの重心位置までの距離(重心距離)を示している。ただし、光軸OからGBフィルタ14bの重心位置までの距離(重心距離)も、同様にLGであるものとする。
なお、本実施形態においても、図3に示したような、RGフィルタ14rおよびGBフィルタ14bがそれぞれ半円状をなすフィルタ(図中 上部側R透過 下部側B透過)を用いており、
LG=4×(D/2)/(3π)=(2D)/(3π)
となる。従って、重心距離LGは、絞り径Dの大きさに依存する。
また、撮像光学系10の焦点距離をfとする。この焦点距離fは、ズームレンズ12の移動により変化する量である。
焦点位置から絞り13の絞り半径D/2を見込む角度をθとすると、撮像光学系10の開口数NA(Numerical Aperture)は、
NA=sinθ
により表される。なお、図15を見れば分かるように、この開口数NAは、より正確には物体側NAであり、絞り13の絞り径Dの大きさに依存する(絞り径Dが小さくなればNAも小さくなり、絞り径Dが大きくなればNAも大きくなる)。
さらに、焦点位置から撮像素子11の撮像面11aまでの距離と光学倍率の乗数をZとする。
撮像素子11の撮像面11a(焦点位置からZの光学的距離に位置する)におけるR被写体像とB被写体像のずれ量は、撮像面11aにおけるRGフィルタ14rの重心位置の像とGBフィルタ14bの重心位置の像との距離であり、図示のXとなる(従って、X/2が光軸OからRGフィルタ14rの重心位置の像、またはGBフィルタ14bの重心位置の像までの距離である)。
図15に示したような幾何学的関係から、次の数式3に示す比例関係が得られる。
[数3]
(X/2):Z=LG:f
距離測定装置1を使用する際に、例えば観察倍率を変更すると、実際の撮像光学系10の場合には、ズームレンズ12を制御すると同時に絞り13を調整することになる。このために観察倍率を変更すると、撮像光学系10における焦点距離f、重心距離LG、NA値等の光学的条件が変化する。
さらに、撮像光学系10を構成する光学レンズは、一般的には複数のレンズを組み合わせて所望の特性を得るように構成されているために、任意のズーム倍率におけるR被写体像とB被写体像とのずれ量Xを単純な数式で表現することは困難である。
一方、例えば工業用顕微鏡を用いて被写体(標本)の高さ測定を行う際に必要とされる分解能(従って、この分解能は光軸方向の分解能である)の決定の仕方は、以下の(1)または(2)の例に挙げるようなものである。
(1)どの観察倍率であっても一定の分解能(例えば0.05mm以上の分解能)が得られる
(2)設定されている観察倍率の光学的条件に基づいて決定される焦点深度(DOF:Depth Of Focus)を基準とする分解能(例えば1/2DOFであり、より一般にはkを所定係数として(k×DOF))が得られる
素子シフト量演算部36は、上述したような光学的条件(条件パラメータおよび光学パラメータ)を入力値として、被写体6の高さ方向における(1)、(2)等に示したような必要な精度の分解能を得るための、撮像素子11のシフト量を取得する。
この素子シフト量演算部36によるシフト量の取得方法としては、上記各パラメータを入力として算術演算により行っても構わないし、上記各パラメータに対するルックアップテーブル(LUT)を予め作成しておいて素子シフト量演算部36内に記憶しておき、距離測定時にこのLUTを参照する方式であっても良い。
例えば(2)の分解能を採用してLUTを作成する場合には、以下のような手順となる。
まず、撮像光学系10の構成に基づいて、ズーム倍率や開口数NAや絞り径Dなどの各種の光学的条件を1つ決定する。
すると、この光学的条件に基づいて焦点深度(DOF)が決定される。
次に、この焦点深度(DOF)に基づいて、(2)において必要とされる分解能(k×DOF)を決定する。
さらに、分解能(k×DOF)を検出するために必要なずれ量の検出精度を求め、求めたずれ量以下の値(例えば、求めたずれ量に1以下の所定値(なお、この所定数をあまり小さくすると、必要な精度よりも過剰に高精度を求めることになるために、1もしくは1に近い所定値とすることが好ましい)を乗算した値)を撮像素子11のシフト量として設定する。
このような手順を、撮像光学系10の光学的条件、例えばズーム倍率を変更しながら、繰り返して行う。
これにより、撮像光学系10が取り得る各種の光学的条件に応じた撮像素子11のシフト量のLUTが作成される。
なお、実際の撮像素子11のシフト量の決定に際しては、撮像光学系10の光学的条件だけでなく、撮像素子11の画素ピッチ(画素ピッチよりも過剰に細かい精度で撮像素子11をシフトさせても実用的でないため)や、その他撮像系全体(撮像光学系10、瞳色分割フィルタ14、撮像素子11等を含む撮像系全体)の各種の条件に応じた制限を課すことになる。
このようにして決定される撮像素子11のシフト量の一例は、次の表4に示すようなものとなる。
[表4]
光学倍率 シフト量
0.7倍 1画素
1.0倍 2/3画素
2.0倍 1/2画素
ここに、シフト量における単位とした「画素」は、より正確には、上述したようにシフト方向の画素ピッチである。
従って、例えば光学倍率が0.7倍であるときには、元画像を撮影した後に、R画素およびB画素を1画素分(例えば右に)シフトし(このときには、元画像撮影時のG画素の位置にR画素およびB画素が位置することになる)、この状態でシフト画像を撮影し、元画像とシフト画像とを合成して補間色画像を生成し、生成した補間色画像に基づき相対的なずれ量を算出することになる。
また、光学倍率が1.0倍であるときには、元画像を撮影した後に、2/3画素分(例えば右に)シフトし、この状態でシフト画像を撮影し、さらに2/3画素分(例えば右に)シフトし(このときには、元画像撮影位置から4/3画素分シフトしていることになる)、この状態でシフト画像を撮影し、元画像と2枚のシフト画像とを合成して補間色画像を生成し、生成した補間色画像に基づきずれ量を算出することになる。
さらに、光学倍率が2.0倍であるときには、元画像を撮影した後に、1/2画素分(例えば右に)シフトし、この状態で第1のシフト画像を撮影し、さらに1/2画素分(例えば右に)シフトし(元画像撮影位置から1画素分のシフト量)、この状態で第2のシフト画像を撮影し、続いて1/2画素分(例えば右に)シフトし(元画像撮影位置から3/2画素分のシフト量)、この状態で第3のシフト画像を撮影し、4枚の画像、すなわち元画像と第1〜第3のシフト画像とを合成して補間色画像を生成し、生成した補間色画像に基づき相対的なずれ量を算出することになる。
そして、素子シフト量演算部36は、例えば表4に示したようなLUTを参照して、撮像光学系10の現在の光学倍率が例えば0.85倍未満であるときには0.7倍の光学倍率欄を参照してシフト量を決定し、光学倍率が0.85倍以上1.5倍未満であるときには1.0倍の光学倍率欄を参照してシフト量を決定し、光学倍率が1.5倍以上であるときには2.0倍の光学倍率欄を参照してシフト量を決定する、等を行う。
このような実施形態3によれば、上述した実施形態2とほぼ同様の効果を奏するとともに、撮像光学系10の光学的条件に基づいて撮像素子11をシフトさせる量を決定するようにしたために、補間色画像を生成するためのシフト画像を、精度不足や過剰な精度を伴うことなく、適切な精度で効率的に取得することが可能となる。
そして、光軸方向の量である焦点深度に所定係数を掛けた値に基づいて、撮像素子11の光軸に垂直な面内のシフト量を演算する場合には、例えば工業用顕微鏡に好適な構成となる。
また、LUTを参照する方式を採用すれば、撮像光学系10の光学的条件を変更する毎に演算を行う必要がなく、処理負荷を軽減して応答性を高めることができる。
[実施形態4]
図16および図17は本発明の実施形態4を示したものであり、図16は距離測定装置1の構成を示すブロック図、図17はユーザがモニタ5の画面上において被写体の測定位置を指定する様子を示す図である。
この実施形態4において、上述の実施形態1〜3と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態は、上述した実施形態2と基本的に同様の構成であるが、被写体のどの部分を距離測定の対象とするかを、ユーザが指定することができ、かつ撮像素子11上における距離測定の対象部分のみを読み出すことができるようにしたものとなっている。
従って、本実施形態における撮像素子11は、任意の画素を読み出すことができる構成のものを採用しており、具体例としてはCMOSセンサ等が挙げられる(なお、CCDセンサは原理的に部分読み出しを行うことができないために、本実施形態では採用していない)。
そして、本実施形態の距離測定装置1は、上述した実施形態2の図12に示した構成に対して、コントローラ3に読出領域演算部37を追加した構成となっている。
この読出領域演算部37は、シフト画像を撮影して撮像素子11から画素情報を読み出す際に、画素ずれ検出部33によりずれ量を検出する画素領域を演算して設定する画素領域設定部である。
そして、撮像素子制御部21は、シフト画像について、この読出領域演算部37により演算された画素領域の画素値のみを読み出すように、撮像素子11を駆動する。
次に、本実施形態において被写体距離に関する情報を測定する際の動作を説明する。
ユーザが制御アプリケーション41を介して測定開始の指示を入力すると、システムコントローラ31は、距離測定装置1の画像撮影に係る各制御系を統括制御して、撮像素子11によりまず元画像の撮影を行わせる。
こうして撮影された元画像は、メモリ32に一時的に蓄積される。
元画像の撮影が完了すると、撮影された元画像は、コントローラ3を介してPC4へ送信され、制御アプリケーション41によりモニタ5の画面5aに表示される。このとき、モニタ5の画面5aに「測定部分を指定してください」等のメッセージを合わせて表示しても良い。
そして、図17に示すように、ユーザがマウス等の入力デバイスを操作して画面5a上のポインタ5pを移動し、測定したい部分(図示の例では、黒い箱状物体6bにおける白色印刷物「1」のほぼ中央部分)上で確定操作することにより、測定対象部分上の1点(測定点)が指定される。指定された測定点は、制御アプリケーション41から読出領域演算部37へ送信される。
読出領域演算部37は、測定点の情報を受信すると、後段のシフト撮影時に撮像素子11から読み出しを行う画素領域を演算する。
この画素領域の演算は、具体的には、測定点を含むラインおよびこのラインに隣接するライン(この選択の仕方をすれば、一方のラインはR画素を含むライン、他方のラインはB画素を含むラインとなる)における、測定点を中心とした左右の一定範囲に含まれるR画素およびB画素を領域として算出することが一例として挙げられる。
より具体的な一例を説明する。
まず、撮像素子11が、X方向4000画素、Y方向3000画素の画素配列をもつセンサであるものとする。そして、この撮像素子11上の画素の座標を、左上角を(X:Y)=(1:1)、右下角を(X:Y)=(4000:3000)として設定することにする。
このような座標系において、ユーザにより指定された測定点が(2000:1500)であり、この測定点がGb−B行におけるB画素であったものする。
すると、読出領域演算部37は、R画素を含むラインとして、測定点を含むラインに隣接する第1499ラインまたは第1501ラインの何れか一方を選択する。ここでは例えば、第1499ラインを選択したものとする。
さらに、読出領域演算部37は、第1500ラインにおいて、測定点を中心とした例えば32画素の範囲(具体的には、X座標が1985〜2016の範囲)を選択し、選択した画素範囲とX座標が同一の第1499ラインにおける画素範囲(この例では32画素の範囲)をさらに選択する。なお、ここで選択された画素範囲が実施形態2で述べたラインAに相当し、つまりユーザが指定した測定点を含むようにラインAを設定することになる。
このような処理の結果、読出領域演算部37により選択された画素範囲に含まれるR画素およびB画素は、次のようになる。
R画素 B画素
(1985:1499) (1986:1500)
(1987:1499) (1988:1500)
・ ・
・ ・
・ ・
(2015:1499) (2016:1500)
こうして読出領域演算部37は、選択された画素範囲に含まれるR画素およびB画素を画素領域に設定して、設定した画素領域の情報を撮像素子制御部21へ送信する。
すると、撮像素子制御部21は、受信した画素領域、つまり16画素のR画素および16画素のB画素の合計32画素のみを読み出すように、撮像素子11からの読み出しアドレスを生成して、撮像素子11を読出制御する。
こうしてシフト画像については、上述したような撮像素子11のシフトを行いながら、ずれ量を検出するために必要な画素のみが撮像素子11から読み出されることになる。こうして読み出された画素値は、上述と同様に、メモリ32に格納される。
その後のずれ量の演算等に関しては、上述した実施形態2と同様である。
なお、上述では、説明を簡略化するために、指定された測定点を中心としたX方向の32画素の画素範囲のR画素とB画素を一義的に読み出すようにしているが、元画像を撮影した後に、元画像中の被写体の状態に基づいて、より相関演算に適した領域のみを読み出し対象とする画素領域に設定するようにしても良い。
例えば、元画像における指定された測定点を含むライン、および該ラインに隣接するラインについて、測定点の近傍におけるR画素およびB画素のエッジ検出を行い、検出されたエッジを含む領域内のR画素およびB画素を画素領域に設定するようにしても良い。
また、ユーザに測定点を水平方向において(より一般には、瞳色分割フィルタ14により瞳が分割されている方向において)2点指定してもらい、指定された2点を結ぶ線分上のR画素およびB画素を画素領域に設定するようにしても構わない。
そして、上述では選択された画素範囲に含まれるR画素およびB画素のみを読み出し対象として、読み出しに要する時間を極力短くするようにしているが、読出時間が幾らか(例えば2倍程度に)長くなっても構わないのであれば、選択された画素範囲の全体(つまり、ずれ量演算に用いないGr画素およびGb画素も含む画素範囲)を読み出し対象の画素領域に設定しても構わない。この場合には、撮像素子11の読出制御が幾らか容易になる利点がある。
このような実施形態4によれば、上述した実施形態2と同様の高精度な被写体高さ測定機能を維持しつつ、さらに、より高速な演算処理が可能となる。
[実施形態5]
図18から図20は本発明の実施形態5を示したものであり、図18は距離測定装置1の構成を示すブロック図、図19は撮像素子11の撮像面11aに結像している元画像に係る被写体像6i中のR成分の被写体像IMGrおよびB成分の被写体像IMGbの様子を示す図およびラインAの部分拡大図、図20は撮像素子11の撮像面11aに結像しているシフト画像に係る被写体像6iが元画像に対して傾きかつやや大きくなったときのR成分の被写体像IMGrおよびB成分の被写体像IMGbの様子を示す図およびラインAの部分拡大図である。
この実施形態5において、上述の実施形態1〜4と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態は、上述した実施形態2と基本的に同様の構成であるが、撮像素子11をシフトする前後において、該シフトを除いた、撮像素子11に対する被写体6の相対的な動きが生じたか否かを判定して、動きが生じている場合には、正確な距離測定を行うことができないために不要な演算処理を行わないようにしたものとなっている。
すなわち、本実施形態の距離測定装置1は、上述した実施形態2の図12に示した構成に対して、コントローラ3にシフト画像比較演算部38を追加した構成となっている。
このシフト画像比較演算部38は、少なくとも画素ずれ検出部33によりずれ量を検出する画素領域において、撮像素子11をシフト移動する前に取得した元画像と、撮像素子11をシフト移動した後に取得した画像である画素シフト画像と、の一致性を比較する画像比較部である。
具体的に、図19は、撮像素子11の撮像面11aに結像している元画像に係る被写体像6iを示しており、ラインA上における、R成分の被写体像IMGrの画像部分ARと、B成分の被写体像IMGbの画像部分ABとには、図示のようなずれ量が生じている。
一方、図20は、撮像素子11の撮像面11aに結像しているシフト画像(元画像を撮影した後に、撮像素子11をX方向に例えば1画素分シフトして得た画像)に係る被写体像6iを示している。図示のように、被写体像6iは、図19の元画像に比して、XY平面における時計回りに幾らか回転し、かつ大きさがやや大きくなっている。ここに、被写体像6iの大きさがやや大きくなったのは、被写体6が鏡筒2に近接する方向(高さ方向における上方向)に幾らか移動したためであると考えられる。
こうして被写体像6iが回転しかつ大きくなったために、ラインA上における、R成分の被写体像IMGrの画像部分ARと、B成分の被写体像IMGbの画像部分ABとに生じているずれ量は、図19の元画像に比して大きくなっている。
このような、撮像素子11に対する被写体6の相対的な動き(ただし、シフトによる動きを除く)が生じた前後に撮影された元画像とシフト画像とを合成して補間色画像を生成し、生成した補間色画像に基づきずれ量を算出しても、正確なずれ量を得ることはできず、つまり正確な距離測定を行うことができない。
そこで、シフト画像比較演算部38により、元画像とシフト画像とを比較して、補間色画像を生成するのに不適切な画像ずれが検出された場合には、補間色画像の生成や、補間色画像に基づく画素ずれ検出部33および距離演算部34による被写体距離に関する情報の生成を中止するようにしている。
次に、本実施形態において被写体距離に関する情報を測定する際の動作を説明する。
元画像を撮影した後に、メモリ32に格納された元画像に係るR色画像とB色画像に基づき、画素ずれ検出部33によりラインA上におけるずれ量を演算する。
次に、上述した実施形態2において説明したように撮像素子11をシフトさせてから、シフト画像を撮影する。
そして、メモリ32に格納されたシフト画像に係るR色画像とB色画像に基づき、画素ずれ検出部33によりラインA上におけるずれ量を演算する。
シフト画像比較演算部38は、元画像に基づき得られたずれ量と、シフト画像に基づき得られたずれ量とを比較して、両者の差が−1画素以上かつ+1画素以下であるか否かを判定する。
システムコントローラ31は、シフト画像比較演算部38により得られた差が−1画素以上かつ+1画素以下である場合には、不用意な動きは生じていないと判定して、元画像とシフト画像とを合成して補間色画像を生成する処理、および補間色画像に基づく高精度なずれ量の検出を画素ずれ検出部33に行わせる。さらに、システムコントローラ31は、検出したずれ量に基づいて被写体距離に関する情報を生成する処理を、距離演算部34に行わせる。
一方、システムコントローラ31は、シフト画像比較演算部38により得られた差が、−1画素よりも小さいか、あるいは+1画素よりも大きい場合には、不用意な動きが生じたと判定して、制御アプリケーション41を介してユーザへその旨を通知する。
そして、システムコントローラ31は、画素ずれ検出部33による補間色画像の生成処理、および補間色画像に基づくずれ量の検出処理を中止させる。従って、距離演算部34による、補間色画像から得られたずれ量に基づく被写体距離に関する情報の生成も自動的に中止される。
さらに、システムコントローラ31は、補間色画像に基づく高精度な処理に代えて、元画像のみに基づき画素ずれ検出部33の処理および距離演算部34の処理を行わせて、被写体距離に関する情報を生成させる。
なお、不用意な動きが生じたことをユーザへ通知する際には、参考値として、元画像のみから求めた被写体距離に関する情報と、シフト画像のみから求めた被写体距離に関する情報と、を合わせて通知するようにしても良い。この場合には、システムコントローラ31は、さらに、シフト画像のみに基づき画素ずれ検出部33の処理および距離演算部34の処理を行わせて、被写体距離に関する情報を生成させることになる。
なお、上述では、画素配列中のG画素を距離検出に用いないことを考慮して、差が−1画素以上かつ+1画素以下であるか否かを判定するようにしたが、判定条件はこれに限定されるものではなく、被写体条件等を考慮した他の判定条件を採用しても良いし、被写体条件に応じて判定条件を可変制御するようにしても構わない。
また、上述では、元画像とシフト画像の同座標におけるそれぞれのずれ量演算結果に基づいて不用意な動きがあったか否かを判定したが、この技術に限定されるものではなく、画像マッチング等を行って被写体の移動ベクトルを検出する比較方法などの、既知の他の技術を適宜用いるようにしても構わない。
このような実施形態5によれば、上述した実施形態2とほぼ同様の効果を奏するとともに、撮像素子11に対する被写体6の相対的な動きが不用意に生じたか否かを判定して、不用意な動きが生じたと判定されたときには該当画像の合成を中止し、補間色画像に基づくその後の処理も中止するようにしたために、不要な演算処理による無駄な負荷の増加を抑制し、かつ誤った被写体距離に関する情報をユーザに与えるのを防止することができる。
また、不用意な動きが生じたと判定されたときにはユーザにその旨を通知するようにしたために、再度精密な測定をする機会をユーザに与えることができる。
なお、実施形態2を基本としている上述した実施形態3〜5の構成は、適宜組み合わせるようにしても構わないのは勿論である。
さらに、上述では主として距離測定装置について説明したが、距離測定装置を上述したように制御する制御方法であっても良いし、コンピュータに距離測定装置を上述したように制御させるための制御プログラム、該制御プログラムを記録するコンピュータにより読み取り可能な記録媒体、等であっても構わない。
そして、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
1…距離測定装置
2…鏡筒
3…コントローラ
4…パーソナルコンピュータ(PC)
5…モニタ
5a…画面
5p…ポインタ
6…被写体
6a…プレート
6b…黒い箱状物体
6i…被写体像
10…撮像光学系
11…撮像素子
11a…撮像面
12…ズームレンズ
13…絞り
14…瞳色分割フィルタ(瞳色分割光学系)
14b…GBフィルタ
14r…RGフィルタ
15…対物レンズ
16…リング照明
17…素子シフト部(画素補間部、素子移動部)
21…撮像素子制御部
22…ズーム制御部
23…フォーカス制御部
24…フォーカス駆動機構
25…素子シフト制御部(画素補間部、素子移動部)
31…システムコントローラ
32…メモリ
33…画素ずれ検出部(距離情報生成部)
34…距離演算部(距離情報生成部)
35…画素補間演算部(画素補間部)
36…素子シフト量演算部(移動量演算部)
37…読出領域演算部(画素領域設定部)
38…シフト画像比較演算部(画像比較部)
41…制御アプリケーション

Claims (8)

  1. 被写体像を結像する撮像光学系と、
    前記撮像光学系の光路上に配置され、該撮像光学系の複数の部分瞳に互いに異なる分光特性を備えさせることにより該撮像光学系の瞳を色分割する瞳色分割光学系と、
    前記瞳色分割光学系を介して前記撮像光学系により結像された被写体像を光電変換して、複数の画素が配列された画像を出力するカラーの撮像素子と、
    前記撮像素子から出力された画像を色分離して得られる複数の色画像の内の、異なる部分瞳に係る複数の色画像に配列されている画素の補間画素を生成する画素補間部と、
    前記異なる部分瞳に係る複数の色画像と、前記画素補間部により生成された補間画素と、を合成することにより複数の補間色画像を生成し、前記複数の補間色画像における被写体像の相対的なずれ量を検出して、前記ずれ量に基づき被写体距離に関する情報を生成する距離情報生成部と、
    を具備し、
    前記画素補間部は、少なくとも前記ずれ量を検出する方向であるずれ検出方向に、前記補間画素を生成することを特徴とする距離測定装置。
  2. 前記画素補間部は、前記撮像光学系と前記撮像素子との少なくとも一方を、前記撮像光学系の光軸に垂直な面内における前記ずれ検出方向に平行移動する素子移動部を備え、前記素子移動部により前記撮像光学系と前記撮像素子との少なくとも一方を平行移動して、前記ずれ検出方向の位置が異なる複数枚の画像を前記撮像素子から取得することにより前記補間画素を生成し、
    前記距離情報生成部は、取得された複数枚の画像を色分離して得られる複数枚の色画像であって、同一色に係る色画像同士を合成することにより、前記補間色画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の距離測定装置。
  3. 複数枚の画像を取得する間の前記撮像光学系と前記撮像素子との少なくとも一方の平行移動量を、前記撮像光学系の光学的条件に基づいて演算する移動量演算部をさらに具備し、
    前記素子移動部は、前記移動量演算部により演算された平行移動量だけ、前記撮像光学系と前記撮像素子との少なくとも一方を平行移動することを特徴とする請求項2に記載の距離測定装置。
  4. 前記移動量演算部が平行移動量を演算するために用いる前記撮像光学系の光学的条件は、該撮像光学系の焦点深度を含むことを特徴とする請求項3に記載の距離測定装置。
  5. 前記移動量演算部は、前記焦点深度に所定係数を掛けた値に基づいて、前記撮像光学系と前記撮像素子との少なくとも一方の平行移動量を演算することを特徴とする請求項4に記載の距離測定装置。
  6. 前記距離情報生成部により前記ずれ量を検出する画素領域を設定する画素領域設定部をさらに具備し、
    前記撮像光学系と前記撮像素子との少なくとも一方を平行移動した後は、前記画素領域設定部により設定された画素領域のみを前記撮像素子から読み出すことを特徴とする請求項2に記載の距離測定装置。
  7. 少なくとも前記距離情報生成部により前記ずれ量を検出する画素領域において、前記撮像光学系と前記撮像素子との少なくとも一方を平行移動する前に取得した画像と、平行移動した後に取得した画像であるシフト画像と、を比較する画像比較部をさらに具備し、
    前記画像比較部により、前記画像と前記シフト画像とを比較して、前記補間色画像を生成するのに不適切な画像ずれが検出された場合には、前記補間色画像に基づく前記距離情報生成部による被写体距離に関する情報の生成を中止することを特徴とする請求項2に記載の距離測定装置。
  8. 前記画素補間部は、1枚の画像を色分離して得られる色画像に対して補間演算を行うことにより、前記補間画素を生成する画素補間演算部を備えることを特徴とする請求項1に記載の距離測定装置。
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