JP2013244913A - 船舶および船舶用推進装置 - Google Patents

船舶および船舶用推進装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低速主機関を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ直径の大型化を抑えること。
【解決手段】船体2の機関室2Aに設置する主機関4と、前記主機関4の出力軸4Aに連結されるプロペラ軸6Aと、前記船体2の船尾部に貫通して設置されて前記プロペラ軸6Aを支持する船尾管軸受2Bとを有する船舶において、前記主機関4が、定格運転時での前記出力軸の回転速度が68[rpm]〜300[rpm]の低速主機関であるとともに、前記主機関4の出力軸4Aと前記プロペラ軸6Aとの間に増速機5を設置し、当該増速機5により前記プロペラ軸6Aのプロペラ6を増速回転させ航行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、船舶および船舶用推進装置に関する。
一般に、フェリーなどの船舶の主機関は、中速ディーゼル機関が適用されている。中速ディーゼル機関は、定格運転時に401[rpm]以上の回転速度であるため、出力軸の回転をそのままプロペラに伝えると速すぎて効率的な推進力が得られない。そのため、減速機を介して減速する。減速機を用いることで、減速機内の歯車歯数の組み合わせによりプロペラ回転数を設定することが可能であり、喫水などの航路事情や船速を考慮したプロペラ回転数やプロペラ直径の組み合わせの設定が可能である。なお、機関の回転速度を減速機により減速してプロペラに伝える構成は、例えば、特許文献1に示されている。
ところで、近年では、燃料油の高騰により、燃料消費量の少ない低速ディーゼルエンジン(例えば、定格運転時の回転速度300[rpm]以下)の適用が望まれている。例えば、特許文献2に記載の低速主機関用軸発増速機では、プロペラをエンジン出力軸に直結し、かつエンジン出力軸に増速機が設けられ、当該増速機を介してエンジン出力により発電機を駆動し、エンジンを使用できない場合などで発電機を電動機へ切り替えてプロペラを駆動することが示されている。
しかし、特許文献2においては、低速ディーゼルエンジンを主機関としているため、十分な船速を得るには、プロペラ直径を比較的大きく設定する必要がある。このため、深水の浅い港に応じて低喫水とした場合において喫水線上にプロペラのブレード先端が出てしまう問題がある。
特開2002−266938号公報 実公平2−43840号公報
本発明は上述した課題を解決するものであり、低速主機関を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ直径の大型化を抑えることのできる船舶および船舶用推進装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第1の発明の船舶は、船体の機関室に設置する主機関と、前記主機関の出力軸に連結されるプロペラ軸と、前記船体の船尾部に貫通して設置されて前記プロペラ軸を支持する船尾管軸受とを有する船舶において、前記主機関が、定格運転時での前記出力軸の回転速度が68[rpm]〜300[rpm]の低速主機関であるとともに、前記主機関の出力軸と前記プロペラ軸との間に増速機を設置し、当該増速機により前記プロペラ軸のプロペラを増速回転させ航行することを特徴とする。
この船舶によれば、主機関の出力軸の回転速度が増速機により増速されてプロペラ軸に伝達されるため、プロペラの直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることができる。このため、主機関として低速主機関を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラの直径の大型化を抑え、深水の浅い港に応じた低喫水としても、喫水線上にプロペラのブレード先端が出る事態を防ぐことができる。
また、第2の発明の船舶は、第1の発明において、前記主機関の出力軸と前記増速機との間に弾性継手を設けるとともに、前記増速機にクラッチを設けることを特徴とする。
この船舶によれば、弾性継手により主機関のトルク変動で増速機の機構に負荷が掛からないように保護することができる。しかも、クラッチにより主機関と増速機とを必要に応じて連結状態または非連結状態とすることができる。
また、第3の発明の船舶は、第1または第2の発明において、満載時の喫水線が5.0[mm]〜6.5[mm]であることを特徴とする。
深水の浅い港に応じ、満載時の喫水線が5.0[mm]〜6.5[mm]の比較的低喫水とした船舶において、上記効果を顕著に得ることができる。
上述の目的を達成するために、第4の発明の船舶用推進装置は、船体の機関室に設置される低速主機関と、前記船体の船尾部に貫通して設置される船尾管軸受に対して支持されるプロペラ軸と前記低速主機関の出力軸との間に設置されて前記低速主機関の出力軸の回転速度を増速して前記プロペラ軸に伝達する増速機と、を備えることを特徴とする。
この船舶用推進装置によれば、低速主機関の出力軸の回転速度が増速機により増速されてプロペラ軸に伝達されるため、プロペラの直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることができる。このため、低速主機関を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラの直径の大型化を抑え、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラのブレード先端が出る事態を防ぐことができる。
また、第5の発明の船舶用推進装置は、第4の発明において、前記低速主機関が、定格運転時での出力軸の回転速度を300[rpm]以下とした2サイクルディーゼル機関であることを特徴とする。
この船舶用推進装置によれば、一般に適用されている、定格運転時に401[rpm]以上の回転速度で出力する中速ディーゼル機関と比較し、燃料消費量を低減することができる。
また、第6の発明の船舶用推進装置は、第4または第5の発明において、前記プロペラが、直径4.0[m]〜5.2[m]とされることを特徴とする。
この船舶用推進装置によれば、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラのブレード先端が出る事態を防ぐことができる。
また、第7の発明の船舶用推進装置は、第4〜第6のいずれか一つの発明において、前記船舶用推進装置のユニットを複数備えることを特徴とする。
この船舶用推進装置によれば、複数のユニットの推進力を相乗することで、十分な船速を得るとともに、プロペラの直径の大型化を抑え、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラのブレード先端が出る事態を防ぐことができる。
また、第8の発明の船舶用推進装置は、第4〜第6のいずれか一つの発明において、前記低速主機関を複数有し、前記増速機が各前記低速主機関の各出力軸に対してそれぞれクラッチを介して連結されることを特徴とする。
この船舶用推進装置によれば、複数の低速主機関のうちの1つについてクラッチを連結状態として増速機に連結し、当該増速機により低速主機関の出力軸の回転速度を増速しプロペラの回転としてプロペラ軸に伝達する。このとき、他の低速主機関は、クラッチを非連結状態として増速機から隔離しておく。そして、連結状態としてあった低速主機関の点検時や故障時において、この低速主機関を非連結状態とし、非連結状態としてあった低速主機関の1つについてクラッチを連結状態として増速機に連結し、当該増速機により低速主機関の出力軸の回転速度を増速しプロペラの回転としてプロペラ軸に伝達する。このように、複数の低速主機関のうちの1つを増速機に連結し、他の低速主機関を予備とすることで、プロペラの回転推力を止めることなく確保することができる。
また、第9の発明の船舶用推進装置は、第4〜第6のいずれか一つの発明において、前記増速機に連結され、当該増速機を介して前記低速主機関の出力を得て駆動される発電機能を有し、かつ前記増速機を介して前記プロペラに回転動力を伝達する電動機能を有する軸発電機を備えることを特徴とする。
この船舶用推進装置によれば、低速主機関の稼働時において軸発電機に発電機能を生じさせておき、低速主機関の点検時や故障時において軸発電機に電動機能を生じさせることで、プロペラの回転推力を止めることなく確保することができる。
本発明によれば、低速主機関を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ直径の大型化を抑えることができる。
図1は、本発明に実施形態に係る船舶を示す側面図である。 図2は、本発明の実施形態1に係る船舶推進装置の概略平面図である。 図3は、本発明の実施形態2に係る船舶推進装置の概略平面図である。 図4は、本発明の実施形態3に係る船舶推進装置の概略平面図である。 図5は、本発明の実施形態4に係る船舶推進装置の概略平面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る船舶を示す側面図である。本実施形態の船舶1は、例えば、商船や、フェリーなどの旅客船および貨客船や、RORO船(roll-on/roll-off ship)であるが、レジャーボートなど比較的小型の船外機駆動の船舶は除外する。この船舶1は、船体2に船舶用推進装置3が搭載されている。また、図1に示す船舶1は、深水の浅い港に応じて低喫水(満載時の喫水線が5.0[m]〜6.5[m])のものである。
船舶用推進装置3は、船体2の船尾部に配置される。この船舶用推進装置3は、主機関(低速主機関)4と、増速機5と、船尾管軸受2B(図2参照)と、プロペラ軸6Aとを含む。
低速主機関4は、船体2の機関室2Aに設置される。機関室2Aは船体2の船尾部に配置されている。この低速主機関4は、定格運転時の回転速度が比較的低速のもので、具体的に、低速主機関4は、定格運転時(常用負荷85[%])の出力軸4Aの回転速度が300[rpm]以下で、好ましくは、出力軸4Aの回転速度が68[rpm]〜300[rpm]の2サイクルディーゼル機関が適用される。さらに具体的に、低速主機関4としての2サイクルディーゼル機関は、多気筒のうちの1つのシリンダ直径が300[mm]以上で、好ましくは、シリンダ直径が300[mm]〜600[mm]の比較的中型の機関が適用される。さらに具体的に、低速主機関4としての2サイクルディーゼル機関は、定格運転時の出力が1万[kW]であることが好ましい。
増速機5は、船体2の機関室2Aに設置に搭載される。この増速機5は、低速主機関4の出力軸4Aに連結され低速主機関4の出力軸4Aの回転速度を増速するものである。増速機5の詳細構成については後述する。
船尾管軸受2Bは、船体2の船尾部に貫通して設置されてプロペラ軸6Aを回転可能に支持するものである。
プロペラ軸6Aは、増速機5の出力軸5Dに直結され、船体2の船尾部にて船尾管軸受2B介して船体2の船尾部から外部に延出される。プロペラ軸6Aは、船体2の船尾部から外部に延出された部分にプロペラ6が設けられる。プロペラ6は、その直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされる。このプロペラ6は、ブレードのねじれ角度によりプロペラの1回転で進む理論上のピッチを可変できるように、ブレードが直径方向の軸を中心に回転可能に設けられた可変ピッチプロペラとして構成されている。すなわち、プロペラ6は、低速主機関4の回転速度の増減に伴ってピッチを増減させることができる。
[実施形態1]
船舶用推進装置の実施形態1の構成について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る船舶推進装置の概略平面図である。
増速機5は、低速主機関4の出力軸4Aに連結される入力軸5Aを有する。入力軸5Aは、図示しない軸受により回転可能に支持されている。
低速主機関4の出力軸4Aと、増速機5の入力軸5Aとの連結は、それぞれの軸4A,5Aの軸心が連続するように弾性継手7を介して連結されている。弾性継手7は、低速主機関4のトルク変動により増速機5の各歯車の歯面に負荷が掛からないように保護するためのもので、例えば、入力側継手部と出力側継手部との間にバネ材を介在させて弾性力を生じさせるとともに、入力側継手部と出力側継手部との間に油を充填して減衰力を生じさせるものがある。
また、増速機5は、入力軸5Aの回転が伝達される入力側大歯車5Bを有する。入力側大歯車5Bは、入力軸5Aと同心位置に配置され、かつ湿式多板のクラッチ5Cを介して入力軸5Aに対して連結状態と非連結状態とに切り替えられる。クラッチ5Cは、入力側大歯車5Bが取り付けられて入力軸5Aを挿通し、入力軸5Aの軸心の延在方向に移動可能に設けられた筒部材5Caと、筒部材5Caの外側に突出して設けられたクラッチ盤5Cbと、筒部材5Caを囲むように入力軸5Aに固定されたケーシング5Ccと、ケーシング5Ccの内側に突出して設けられたクラッチ盤5Cdと、を含む。そして、クラッチ5Cは、筒部材5Caが入力軸5Aの軸心の延在方向の一方に移動した場合、クラッチ盤5Cbとクラッチ盤5Cdとが当接することで筒部材5Caとケーシング5Ccとが係合し、入力軸5Aに入力側大歯車5Bが連結される連結状態となる。また、クラッチ5Cは、筒部材5Caが入力軸5Aの軸心の延在方向の他方に移動した場合、クラッチ盤5Cbとクラッチ盤5Cdとが離間することで筒部材5Caとケーシング5Ccとの係合が離脱し、入力軸5Aに入力側大歯車5Bが非連結である非連結状態となる。
また、増速機5は、プロペラ6のプロペラ軸6Aに連結される出力軸5Dを有する。出力軸5Dは、図示しない軸受により回転可能に支持されている。
増速機5の出力軸5Dと、プロペラ6のプロペラ軸6Aとの連結は、それぞれの軸5D,6Aの軸心が連続するように、出力軸5Dに設けられたフランジ継手5Daと、プロペラ軸6Aに設けられたフランジ継手6Aaの接合にて連結される。すなわち、増速機5の出力軸5Dと、プロペラ6のプロペラ軸6Aとは、歯車などを介さず直結されている。
また、増速機5は、出力軸5Dに出力側小歯車5Eが、出力軸5Dと同心位置に固定されている。この出力側小歯車5Eは、入力側大歯車5Bよりも小径に形成されており、入力側大歯車5Bと噛合されている。
この増速機5は、クラッチ5Cを連結状態とした場合、低速主機関4の出力軸4Aの回転が入力軸5Aに伝達され入力側大歯車5Bが回転する。そして、増速機5は、入力側大歯車5Bから出力側小歯車5Eに出力される回転が増速し出力軸5Dが回転する。そして、増速機5は、増速された回転を出力軸5Dからプロペラ軸6Aに伝達する。すなわち、増速機5は、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度を増速しプロペラ6の回転としてプロペラ軸6Aに伝達する。
このように、本実施形態の船舶用推進装置3は、船体2の機関室2Aに設置される低速主機関4と、船体2の船尾部に貫通して設置される船尾管軸受2Bに対して支持されるプロペラ軸6Aと低速主機関4の出力軸4Aとの間に設置されて低速主機関4の出力軸4Aの回転速度を増速してプロペラ軸6Aに伝達する増速機4と、を備える。
この船舶用推進装置3によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ6に伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることが可能になる。このため、低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上(例えば、非積載時の最も浅い喫水線上)にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
さらに、この船舶用推進装置3は、低速主機関4の出力軸4Aと、増速機5の入力軸5Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結され、かつ増速機5の出力軸5Dと、プロペラ6のプロペラ軸6Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結される。そして、軸4A,5Aと、軸5D,6Aとは、ほぼ平行に配置されている。このため、低速主機関4の出力が増速機5を介してプロペラ6に伝達される伝達経路が増速機5のギアトレインにより方向を変えているだけであり、低速主機関4の動力伝達にロスが生じる事態を防ぎ、動力伝達を高効率で実現する。この結果、プロペラ6の直径の大型化を抑える効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施形態の船舶用推進装置3は、低速主機関4が、定格運転時での出力軸4Aの回転速度を300[rpm]以下とした2サイクルディーゼル機関であることが好ましい。このような低速主機関4を適用することで、一般に適用されている、定格運転時に401[rpm]以上の回転速度で出力する中速ディーゼル機関と比較し、燃料消費量を低減することが可能になる。
また、本実施形態の船舶用推進装置3は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、船体2の機関室2Aに設置する低速主機関(主機関)4と、低速主機関4の出力軸4Aに連結されるプロペラ軸6Aと、船体2の船尾部に貫通して設置されてプロペラ軸6Aを支持する船尾管軸受2Bとを有する船舶1において、低速主機関4が、定格運転時での出力軸4Aの回転速度が68[rpm]〜300[rpm]の低速主機関であるとともに、低速主機関4の出力軸4Aとプロペラ軸6Aとの間に増速機5を設置し、当該増速機5によりプロペラ軸6Aのプロペラ6を増速回転させ航行する。
この船舶1によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ軸6Aに伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることができる。このため、主機関として低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、深水の浅い港に応じた低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
しかも、この船舶1によれば、低速主機関4を適用することで、一般に適用されている、定格運転時に401[rpm]以上の回転速度で出力する中速ディーゼル機関と比較し、燃料消費量を低減することが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、低速主機関4の出力軸4Aと増速機5との間に弾性継手7を設けるとともに、増速機5にクラッチ5Cを設けることが好ましい。
この船舶1によれば、弾性継手7により低速主機関4のトルク変動で増速機5の機構(各歯車の歯面)に負荷が掛からないように保護することが可能になる。しかも、クラッチ5Cにより低速主機関4と増速機5とを必要に応じて連結状態または非連結状態とすることが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、満載時の喫水線が5.0[mm]〜6.5[mm]である。
深水の浅い港に応じ、満載時の喫水線が5.0[mm]〜6.5[mm]の比較的低喫水とした船舶1において、上記効果を顕著に得ることが可能である。
さらに、この船舶1は、低速主機関4の出力軸4Aと、増速機5の入力軸5Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結され、かつ増速機5の出力軸5Dと、プロペラ6のプロペラ軸6Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結される。そして、軸4A,5Aと、軸5D,6Aとは、ほぼ平行に配置されている。このため、低速主機関4の出力が増速機5を介してプロペラ6に伝達される伝達経路が増速機5のギアトレインにより方向を変えているだけであり、低速主機関4の動力伝達にロスが生じる事態を防ぎ、動力伝達を高効率で実現する。この結果、プロペラ6の直径の大型化を抑える効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
[実施形態2]
船舶用推進装置の実施形態2の構成について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る船舶推進装置の概略平面図である。この実施形態2では、上述した実施形態1の船舶用推進装置3に対し、当該船舶用推進装置3を1つのユニットとし、このユニットを複数備える点が異なる。従って、以下に説明する実施形態2において、上述した実施形態1と同等部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図3では、2つのユニットを備えた形態を示している。各ユニットをなす各船舶用推進装置3は、プロペラ軸6Aを並設するように配置されている。
このように、本実施形態の船舶用推進装置3は、船舶用推進装置3のユニットを複数備える。
この船舶用推進装置3によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ6に伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることが可能になる。このため、低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上(例えば、非積載時の最も浅い喫水線上)にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
しかも、この船舶用推進装置3によれば、複数のユニットの推進力を相乗することで十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
さらに、この船舶用推進装置3は、低速主機関4の出力軸4Aと、増速機5の入力軸5Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結され、かつ増速機5の出力軸5Dと、プロペラ6のプロペラ軸6Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結される。そして、軸4A,5Aと、軸5D,6Aとは、ほぼ平行に配置されている。このため、低速主機関4の出力が増速機5を介してプロペラ6に伝達される伝達経路が増速機5のギアトレインにより方向を変えているだけであり、低速主機関4の動力伝達にロスが生じる事態を防ぎ、動力伝達を高効率で実現する。この結果、プロペラ6の直径の大型化を抑える効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施形態の船舶用推進装置3は、低速主機関4が、定格運転時での出力軸4Aの回転速度を300[rpm]以下とした2サイクルディーゼル機関であることが好ましい。このような低速主機関4を適用することで、一般に適用されている、定格運転時に401[rpm]以上の回転速度で出力する中速ディーゼル機関と比較し、燃料消費量を低減することが可能になる。
また、本実施形態の船舶用推進装置3は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、船体2の機関室2Aに設置する低速主機関(主機関)4と、低速主機関4の出力軸4Aに連結されるプロペラ軸6Aと、船体2の船尾部に貫通して設置されてプロペラ軸6Aを支持する船尾管軸受2Bとを有する船舶1において、低速主機関4が、定格運転時での出力軸4Aの回転速度が68[rpm]〜300[rpm]の低速主機関であるとともに、低速主機関4の出力軸4Aとプロペラ軸6Aとの間に増速機5を設置し、当該増速機5によりプロペラ軸6Aのプロペラ6を増速回転させ航行する。
この船舶1によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ軸6Aに伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることができる。このため、主機関として低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、深水の浅い港に応じた低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
しかも、この船舶1によれば、低速主機関4を適用することで、一般に適用されている、定格運転時に401[rpm]以上の回転速度で出力する中速ディーゼル機関と比較し、燃料消費量を低減することが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、低速主機関4の出力軸4Aと増速機5との間に弾性継手7を設けるとともに、増速機5にクラッチ5Cを設けることが好ましい。
この船舶1によれば、弾性継手7により低速主機関4のトルク変動で増速機5の機構(各歯車の歯面)に負荷が掛からないように保護することが可能になる。しかも、クラッチ5Cにより低速主機関4と増速機5とを必要に応じて連結状態または非連結状態とすることが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、満載時の喫水線が5.0[mm]〜6.5[mm]である。
深水の浅い港に応じ、満載時の喫水線が5.0[mm]〜6.5[mm]の比較的低喫水とした船舶1において、上記効果を顕著に得ることが可能である。
また、本実施形態の船舶1は、船舶用推進装置3のユニットを複数備える上述した船舶用推進装置3が適用され、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されて駆動されるプロペラ6の回転推力により推進する。
この船舶1によれば、複数のユニットの推進力を相乗することで、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
さらに、この船舶1は、低速主機関4の出力軸4Aと、増速機5の入力軸5Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結され、かつ増速機5の出力軸5Dと、プロペラ6のプロペラ軸6Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結される。そして、軸4A,5Aと、軸5D,6Aとは、ほぼ平行に配置されている。このため、低速主機関4の出力が増速機5を介してプロペラ6に伝達される伝達経路が増速機5のギアトレインにより方向を変えているだけであり、低速主機関4の動力伝達にロスが生じる事態を防ぎ、動力伝達を高効率で実現する。この結果、プロペラ6の直径の大型化を抑える効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
[実施形態3]
船舶用推進装置の実施形態3の構成について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る船舶推進装置の概略平面図である。この実施形態3では、上述した実施形態1の船舶用推進装置3に対し、低速主機関4を複数有する点が異なる。従って、以下に説明する実施形態3において、上述した実施形態1と同等部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図4では、2つの低速主機関4を備えた形態を示している。各低速主機関4は、その出力軸4Aが、増速機5の各入力軸5Aに対し、それぞれの軸4A,5Aの軸心が連続するように弾性継手7を介して連結されている。増速機5は、各入力軸5Aの回転が伝達される各入力側大歯車5Bを有する。各入力側大歯車5Bは、各入力軸5Aと同心位置に配置され、かつそれぞれクラッチ5Cを介して入力軸5Aに対して連結状態と非連結状態とに切り替えられる。
また、増速機5は、プロペラ6のプロペラ軸6Aに連結される出力軸5Dを有する。出力軸5Dは、図示しない軸受により回転可能に支持されている。
増速機5の出力軸5Dと、プロペラ6のプロペラ軸6Aとの連結は、それぞれの軸5D,6Aの軸心が連続するように、出力軸5Dに設けられたフランジ継手5Daと、プロペラ軸6Aに設けられたフランジ継手6Aaの接合にて連結される。すなわち、増速機5の出力軸5Dと、プロペラ6のプロペラ軸6Aとは、歯車などを介さず直結されている。
また、増速機5は、出力軸5Dに出力側小歯車5Eが、出力軸5Dと同心位置に固定されている。この出力側小歯車5Eは、各入力側大歯車5Bよりも小径に形成されており、各入力側大歯車5Bと噛合されている。
この増速機5は、クラッチ5Cを連結状態とした場合、低速主機関4の出力軸4Aの回転が入力軸5Aに伝達され入力側大歯車5Bが回転する。そして、増速機5は、入力側大歯車5Bから出力側小歯車5Eに出力される回転が増速し出力軸5Dが回転する。そして、増速機5は、増速された回転を出力軸5Dからプロペラ軸6Aに伝達する。すなわち、増速機5は、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度を増速しプロペラ6の回転としてプロペラ軸6Aに伝達する。
このように、本実施形態の船舶用推進装置3は、低速主機関4を複数有し、増速機5が各低速主機関4の各出力軸4Aに対してそれぞれクラッチ5Cを介して連結される。
この船舶用推進装置3によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ6に伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることが可能になる。このため、低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上(例えば、非積載時の最も浅い喫水線上)にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
しかも、この船舶用推進装置3によれば、複数の低速主機関4のうちの1つについてクラッチ5Cを連結状態として増速機5に連結し、当該増速機5により低速主機関4の出力軸4Aの回転速度を増速しプロペラ6の回転としてプロペラ軸6Aに伝達する。このとき、他の低速主機関4は、クラッチ5Cを非連結状態として増速機5から隔離しておく。そして、増速機5に連結した低速主機関4の点検時や故障時において、他の低速主機関4の1つについてクラッチ5Cを連結状態として増速機5に連結し、当該増速機5により低速主機関4の出力軸4Aの回転速度を増速しプロペラ6の回転としてプロペラ軸6Aに伝達する。このように、複数の低速主機関4のうちの1つを増速機5に連結し、他の低速主機関4を予備とすることで、プロペラ6の回転推力を止めることなく確保することが可能になる。
さらに、この船舶用推進装置3は、低速主機関4の出力軸4Aと、増速機5の入力軸5Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結され、かつ増速機5の出力軸5Dと、プロペラ6のプロペラ軸6Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結される。そして、軸4A,5Aと、軸5D,6Aとは、ほぼ平行に配置されている。このため、低速主機関4の出力が増速機5を介してプロペラ6に伝達される伝達経路が増速機5のギアトレインにより方向を変えているだけであり、低速主機関4の動力伝達にロスが生じる事態を防ぎ、動力伝達を高効率で実現する。この結果、プロペラ6の直径の大型化を抑える効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施形態の船舶用推進装置3は、低速主機関4が、定格運転時での出力軸4Aの回転速度を300[rpm]以下とした2サイクルディーゼル機関であることが好ましい。このような低速主機関4を適用することで、一般に適用されている、定格運転時に401[rpm]以上の回転速度で出力する中速ディーゼル機関と比較し、燃料消費量を低減することが可能になる。
また、本実施形態の船舶用推進装置3は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、船体2の機関室2Aに設置する低速主機関(主機関)4と、低速主機関4の出力軸4Aに連結されるプロペラ軸6Aと、船体2の船尾部に貫通して設置されてプロペラ軸6Aを支持する船尾管軸受2Bとを有する船舶1において、低速主機関4が、定格運転時での出力軸4Aの回転速度が68[rpm]〜300[rpm]の低速主機関であるとともに、低速主機関4の出力軸4Aとプロペラ軸6Aとの間に増速機5を設置し、当該増速機5によりプロペラ軸6Aのプロペラ6を増速回転させ航行する。
この船舶1によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ軸6Aに伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることができる。このため、主機関として低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、深水の浅い港に応じた低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
しかも、この船舶1によれば、低速主機関4を適用することで、一般に適用されている、定格運転時に401[rpm]以上の回転速度で出力する中速ディーゼル機関と比較し、燃料消費量を低減することが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、低速主機関4の出力軸4Aと増速機5との間に弾性継手7を設けるとともに、増速機5にクラッチ5Cを設けることが好ましい。
この船舶1によれば、弾性継手7により低速主機関4のトルク変動で増速機5の機構(各歯車の歯面)に負荷が掛からないように保護することが可能になる。しかも、クラッチ5Cにより低速主機関4と増速機5とを必要に応じて連結状態または非連結状態とすることが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、満載時の喫水線が5.0[mm]〜6.5[mm]である。
深水の浅い港に応じ、満載時の喫水線が5.0[mm]〜6.5[mm]の比較的低喫水とした船舶1において、上記効果を顕著に得ることが可能である。
また、本実施形態の船舶1は、上述した船舶用推進装置3が適用され、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されて駆動されるプロペラ6の回転推力により推進する。
この船舶1によれば、複数の低速主機関4のうちの1つについてクラッチ5Cを連結状態として増速機5に連結し、当該増速機5により低速主機関4の出力軸4Aの回転速度を増速しプロペラ6の回転としてプロペラ軸6Aに伝達する。このとき、他の低速主機関4は、クラッチ5Cを非連結状態として増速機5から隔離しておく。そして、連結状態としてあった低速主機関4の点検時や故障時において、この低速主機関4を非連結状態とし、非連結状態としてあった他の低速主機関4の1つについてクラッチ5Cを連結状態として増速機5に連結し、当該増速機5により低速主機関4の出力軸4Aの回転速度を増速しプロペラ6の回転としてプロペラ軸6Aに伝達する。このように、複数の低速主機関4のうちの1つを増速機5に連結し、他の低速主機関4を予備とすることで、プロペラ6の回転推力を止めることなく確保することが可能になる。
さらに、この船舶1は、低速主機関4の出力軸4Aと、増速機5の入力軸5Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結され、かつ増速機5の出力軸5Dと、プロペラ6のプロペラ軸6Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結される。そして、軸4A,5Aと、軸5D,6Aとは、ほぼ平行に配置されている。このため、低速主機関4の出力が増速機5を介してプロペラ6に伝達される伝達経路が増速機5のギアトレインにより方向を変えているだけであり、低速主機関4の動力伝達にロスが生じる事態を防ぎ、動力伝達を高効率で実現する。この結果、プロペラ6の直径の大型化を抑える効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
[実施形態4]
船舶用推進装置の実施形態4の構成について説明する。図5は、本発明の実施形態に係る船舶推進装置の概略平面図である。この実施形態4では、上述した実施形態1の船舶用推進装置3に対し、軸発電機8を有する点が異なる。従って、以下に説明する実施形態4において、上述した実施形態1と同等部分には同一の符号を付して説明を省略する。
軸発電機8は、増速機5を介して低速主機関4の出力を得て駆動される発電機能を有し、かつ増速機5を介してプロペラ6に回転動力を伝達する電動機能を有するものである。
そこで、増速機5は、軸発電機8の入出力軸8Aに連結される入出力軸5Fを有する。入出力軸5Fは、図示しない軸受により回転可能に支持されている。
軸発電機8の入出力軸8Aと、増速機5の入出力軸5Fとの連結は、それぞれの軸8A,5Fの軸心が連続するように弾性継手7を介して連結されている。
また、増速機5は、入出力軸5Fの回転が伝達される軸発歯車5Gを有する。軸発歯車5Gは、入出力軸5Fと同心位置に配置され、かつクラッチ5Hを介して入出力軸5Fに対して連結状態と非連結状態とに切り替えられる。クラッチ5Hは、上述したクラッチ5Cと同様に湿式多板として構成され、軸発歯車5Gが取り付けられて入出力軸5Fを挿通し、入出力軸5Fの軸心の延在方向に移動可能に設けられた筒部材5Haと、筒部材5Haの外側に突出して設けられたクラッチ盤5Hbと、筒部材5Haを囲むように入出力軸5Fに固定されたケーシング5Hcと、ケーシング5Hcの内側に突出して設けられたクラッチ盤5Hdと、を含む。そして、クラッチ5Hは、筒部材5Haが入出力軸5Fの軸心の延在方向の一方に移動した場合、クラッチ盤5Hbとクラッチ盤5Hdとが当接することで筒部材5Haとケーシング5Hcとが係合し、入出力軸5Fに軸発歯車5Gが連結される連結状態となる。また、クラッチ5Hは、筒部材5Haが入出力軸5Fの軸心の延在方向の他方に移動した場合、クラッチ盤5Hbとクラッチ盤5Hdとが離間することで筒部材5Haとケーシング5Hcとの係合が離脱し、入出力軸5Fに軸発歯車5Gが非連結である非連結状態となる。
また、増速機5は、軸発歯車5Gが、出力軸5Dに噛合連結されている。軸発歯車5Gの出力軸5Dとの噛合連結は、図には明示しないが、出力軸5Dに設けられた出力側小歯車5Eに軸発歯車5Gが噛合されていたり、出力軸5Dに対して出力軸5Dと同心位置に新たな出力歯車を設けてこの出力歯車に軸発歯車5Gが噛合されていたりすればよい。図5においては、出力軸5Dに対して出力軸5Dと同心位置に新たな出力歯車5Iを設け、この出力歯車5Iと軸発歯車5Gとが中間歯車群を介して噛合連結されている。中間歯車群は、中間歯車軸5Jを有する。中間歯車軸5Jは、出力軸5Dや入出力軸5Fと平行に配置され、図示しない軸受により回転可能に支持されている。また、中間歯車群は、中間歯車軸5Jの一端側に中間小歯車5Kを有し、中間歯車軸5Jの他端側に中間大歯車5Lを有している。中間小歯車5Kは、出力歯車5Iに噛合され、中間大歯車5Lは、軸発歯車5Gに噛合されている。このように、軸発歯車5Gは、出力軸5Dに噛合連結される。
この増速機5は、クラッチ5Hを連結状態とした場合、軸発電機8の入出力軸8Aが出力軸5Dに連結される。そして、増速機5は、クラッチ5Cを連結状態とすれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転が入力軸5Aから出力軸5Dを介して軸発電機8に入力される。これにより、軸発電機8は、発電機能を生じる。軸発電機8が発電した電力は、図示しない蓄電池に蓄電される。一方、増速機5は、クラッチ5Cを非連結状態とすれば、軸発電機8の入出力軸8Aが出力軸5Dに連結されているため、上記蓄電池の電力により軸発電機8が電動機能を生じ、入出力軸8Aの回転を出力軸5Dからプロペラ軸6Aに伝達する。
このように、本実施形態の船舶用推進装置3は、増速機5に連結され、当該増速機5を介して低速主機関4の出力を得て駆動される発電機能を有し、かつ増速機5を介してプロペラ6に回転動力を伝達する電動機能を有する軸発電機8を備える。
この船舶用推進装置3によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ6に伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることが可能になる。このため、低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上(例えば、非積載時の最も浅い喫水線上)にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
しかも、この船舶用推進装置3によれば、低速主機関4の稼働時において軸発電機8に発電機能を生じさせておき、低速主機関4の点検時や故障時において軸発電機8に電動機能を生じさせることで、プロペラ6の回転推力を止めることなく確保することが可能になる。
さらに、この船舶用推進装置3は、低速主機関4の出力軸4Aと、増速機5の入力軸5Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結され、増速機5の出力軸5Dと、プロペラ6のプロペラ軸6Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結され、軸発電機8の入出力軸8Aと、増速機5の入出力軸5Fとが、それぞれの軸心が連続するように連結される。そして、軸4A,5Aと、軸5D,6Aと、軸8A,5Fとは、中間歯車軸5Jを含みほぼ平行に配置されている。このため、低速主機関4の出力が増速機5を介してプロペラ6に伝達される伝達経路が増速機5のギアトレイン(および中間歯車群)により方向を変えているだけであり、低速主機関4の動力伝達にロスが生じる事態を防ぎ、動力伝達を高効率で実現する。この結果、プロペラ6の直径の大型化を抑える効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施形態の船舶用推進装置3は、低速主機関4が、定格運転時での出力軸4Aの回転速度を300[rpm]以下とした2サイクルディーゼル機関であることが好ましい。このような低速主機関4を適用することで、一般に適用されている、定格運転時に401[rpm]以上の回転速度で出力する中速ディーゼル機関と比較し、燃料消費量を低減することが可能になる。
また、本実施形態の船舶用推進装置3は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、船体2の機関室2Aに設置する低速主機関(主機関)4と、低速主機関4の出力軸4Aに連結されるプロペラ軸6Aと、船体2の船尾部に貫通して設置されてプロペラ軸6Aを支持する船尾管軸受2Bとを有する船舶1において、低速主機関4が、定格運転時での出力軸4Aの回転速度が68[rpm]〜300[rpm]の低速主機関であるとともに、低速主機関4の出力軸4Aとプロペラ軸6Aとの間に増速機5を設置し、当該増速機5によりプロペラ軸6Aのプロペラ6を増速回転させ航行する。
この船舶1によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ軸6Aに伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることができる。このため、主機関として低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、深水の浅い港に応じた低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
しかも、この船舶1によれば、低速主機関4を適用することで、一般に適用されている、定格運転時に401[rpm]以上の回転速度で出力する中速ディーゼル機関と比較し、燃料消費量を低減することが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、低速主機関4の出力軸4Aと増速機5との間に弾性継手7を設けるとともに、増速機5にクラッチ5Cを設けることが好ましい。
この船舶1によれば、弾性継手7により低速主機関4のトルク変動で増速機5の機構(各歯車の歯面)に負荷が掛からないように保護することが可能になる。しかも、クラッチ5Cにより低速主機関4と増速機5とを必要に応じて連結状態または非連結状態とすることが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、満載時の喫水線が5.0[mm]〜6.5[mm]である。
深水の浅い港に応じ、満載時の喫水線が5.0[mm]〜6.5[mm]の比較的低喫水とした船舶1において、上記効果を顕著に得ることが可能である。
また、本実施形態の船舶1は、上述した船舶用推進装置3が適用され、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されて駆動されるプロペラ6の回転推力により推進する。
この船舶1によれば、低速主機関4の稼働時において軸発電機8に発電機能を生じさせておき、低速主機関4の点検時や故障時において軸発電機8に電動機能を生じさせることで、プロペラ6の回転推力を止めることなく確保することが可能になる。
さらに、この船舶1は、低速主機関4の出力軸4Aと、増速機5の入力軸5Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結され、増速機5の出力軸5Dと、プロペラ6のプロペラ軸6Aとが、それぞれの軸心が連続するように連結され、軸発電機8の入出力軸8Aと、増速機5の入出力軸5Fとが、それぞれの軸心が連続するように連結される。そして、軸4A,5Aと、軸5D,6Aと、軸8A,5Fとは、中間歯車軸5Jを含みほぼ平行に配置されている。このため、低速主機関4の出力が増速機5を介してプロペラ6に伝達される伝達経路が増速機5のギアトレイン(および中間歯車群)により方向を変えているだけであり、低速主機関4の動力伝達にロスが生じる事態を防ぎ、動力伝達を高効率で実現する。この結果、プロペラ6の直径の大型化を抑える効果を顕著に得ることが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、深水の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
なお、上述の各実施形態では、比較的、低喫水の船舶について述べたが、喫水の高低に係らず、一般の商船(バラ積み船、貨物船、コンテナ船、タンカーなど)についても本発明は有効であり、低速主機関に増速機を組み合わせることで省エネ効果を奏する。
1 船舶
2 船体
2A 機関室
2B 船尾管軸受
3 船舶用推進装置
4 低速主機関
4A 出力軸
5 増速機
5A 入力軸
5B 入力側大歯車
5C クラッチ
5Ca 筒部材
5Cb クラッチ盤
5Cc ケーシング
5Cd クラッチ盤
5D 出力軸
5Da フランジ継手
5E 出力側小歯車
5F 入出力軸
5G 軸発歯車
5H クラッチ
5Ha 筒部材
5Hb クラッチ盤
5Hc ケーシング
5Hd クラッチ盤
5I 出力歯車
5J 中間歯車軸
5K 中間小歯車
5L 中間大歯車
6 プロペラ
6A プロペラ軸
6Aa フランジ継手
7 弾性継手
8 軸発電機
8A 入出力軸
H プロペラ直径
しかし、特許文献2においては、低速ディーゼルエンジンを主機関としているため、十分な船速を得るには、プロペラ直径を比較的大きく設定する必要がある。このため、水深の浅い港に応じて低喫水とした場合において喫水線上にプロペラのブレード先端が出てしまう問題がある。
この船舶によれば、主機関の出力軸の回転速度が増速機により増速されてプロペラ軸に伝達されるため、プロペラの直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることができる。このため、主機関として低速主機関を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラの直径の大型化を抑え、水深の浅い港に応じた低喫水としても、喫水線上にプロペラのブレード先端が出る事態を防ぐことができる。
また、第3の発明の船舶は、第1または第2の発明において、満載時の喫水線が5.0[]〜6.5[]であることを特徴とする。
水深の浅い港に応じ、満載時の喫水線が5.0[]〜6.5[]の比較的低喫水とした船舶において、上記効果を顕著に得ることができる。
この船舶用推進装置によれば、低速主機関の出力軸の回転速度が増速機により増速されてプロペラ軸に伝達されるため、プロペラの直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることができる。このため、低速主機関を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラの直径の大型化を抑え、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラのブレード先端が出る事態を防ぐことができる。
この船舶用推進装置によれば、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラのブレード先端が出る事態を防ぐことができる。
この船舶用推進装置によれば、複数のユニットの推進力を相乗することで、十分な船速を得るとともに、プロペラの直径の大型化を抑え、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラのブレード先端が出る事態を防ぐことができる。
図1は、本実施形態に係る船舶を示す側面図である。本実施形態の船舶1は、例えば、商船や、フェリーなどの旅客船および貨客船や、RORO船(roll-on/roll-off ship)であるが、レジャーボートなど比較的小型の船外機駆動の船舶は除外する。この船舶1は、船体2に船舶用推進装置3が搭載されている。また、図1に示す船舶1は、水深の浅い港に応じて低喫水(満載時の喫水線が5.0[m]〜6.5[m])のものである。
この船舶用推進装置3によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ6に伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることが可能になる。このため、低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上(例えば、非積載時の最も浅い喫水線上)にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
また、本実施形態の船舶用推進装置3は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
この船舶1によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ軸6Aに伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることができる。このため、主機関として低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、水深の浅い港に応じた低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、満載時の喫水線が5.0[]〜6.5[]である。
水深の浅い港に応じ、満載時の喫水線が5.0[]〜6.5[]の比較的低喫水とした船舶1において、上記効果を顕著に得ることが可能である。
また、本実施形態の船舶1は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
このように、本実施形態の船舶用推進装置3は、船舶用推進装置3のユニットを複数備える。
この船舶用推進装置3によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ6に伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることが可能になる。このため、低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上(例えば、非積載時の最も浅い喫水線上)にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
しかも、この船舶用推進装置3によれば、複数のユニットの推進力を相乗することで十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
また、本実施形態の船舶用推進装置3は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
この船舶1によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ軸6Aに伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることができる。このため、主機関として低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、水深の浅い港に応じた低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、満載時の喫水線が5.0[]〜6.5[]である。
水深の浅い港に応じ、満載時の喫水線が5.0[]〜6.5[]の比較的低喫水とした船舶1において、上記効果を顕著に得ることが可能である。
この船舶1によれば、複数のユニットの推進力を相乗することで、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
この船舶用推進装置3によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ6に伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることが可能になる。このため、低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上(例えば、非積載時の最も浅い喫水線上)にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
また、本実施形態の船舶用推進装置3は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
この船舶1によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ軸6Aに伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることができる。このため、主機関として低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、水深の浅い港に応じた低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、満載時の喫水線が5.0[]〜6.5[]である。
水深の浅い港に応じ、満載時の喫水線が5.0[]〜6.5[]の比較的低喫水とした船舶1において、上記効果を顕著に得ることが可能である。
また、本実施形態の船舶1は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
この船舶用推進装置3によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ6に伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることが可能になる。このため、低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上(例えば、非積載時の最も浅い喫水線上)にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
また、本実施形態の船舶用推進装置3は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
この船舶1によれば、低速主機関4の出力軸4Aの回転速度が増速機5により増速されてプロペラ軸6Aに伝達されるため、プロペラ6の直径を大きくすることなく、必要十分な推進力を得ることができる。このため、主機関として低速主機関4を適用しても、十分な船速を得るとともに、プロペラ6の直径の大型化を抑え、水深の浅い港に応じた低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。
また、本実施形態の船舶1は、満載時の喫水線が5.0[]〜6.5[]である。
水深の浅い港に応じ、満載時の喫水線が5.0[]〜6.5[]の比較的低喫水とした船舶1において、上記効果を顕著に得ることが可能である。
また、本実施形態の船舶1は、プロペラ6が、直径Hが4.0[m]〜5.2[m]とされることが好ましい。このようなプロペラ6を適用することで、水深の浅い港に応じて低喫水としても、喫水線上にプロペラ6のブレード先端が出る事態を防ぐことが可能になる。

Claims (9)

  1. 船体の機関室に設置する主機関と、前記主機関の出力軸に連結されるプロペラ軸と、前記船体の船尾部に貫通して設置されて前記プロペラ軸を支持する船尾管軸受とを有する船舶において、
    前記主機関が、定格運転時での前記出力軸の回転速度が68[rpm]〜300[rpm]の低速主機関であるとともに、前記主機関の出力軸と前記プロペラ軸との間に増速機を設置し、当該増速機により前記プロペラ軸のプロペラを増速回転させ航行することを特徴とする船舶。
  2. 前記主機関の出力軸と前記増速機との間に弾性継手を設けるとともに、前記増速機にクラッチを設けることを特徴とする請求項1に記載の船舶。
  3. 満載時の喫水線が5.0[mm]〜6.5[mm]であることを特徴とする請求項1または2に記載の船舶。
  4. 船体の機関室に設置される低速主機関と、
    前記船体の船尾部に貫通して設置される船尾管軸受に対して支持されるプロペラ軸と前記低速主機関の出力軸との間に設置されて前記低速主機関の出力軸の回転速度を増速して前記プロペラ軸に伝達する増速機と、
    を備えることを特徴とする船舶用推進装置。
  5. 前記低速主機関が、定格運転時での出力軸の回転速度を300[rpm]以下とした2サイクルディーゼル機関であることを特徴とする請求項4に記載の船舶用推進装置。
  6. 前記プロペラが、直径4.0[m]〜5.2[m]とされることを特徴とする請求項4または5に記載の船舶用推進装置。
  7. 前記船舶用推進装置のユニットを複数備えることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載の船舶用推進装置。
  8. 前記低速主機関を複数有し、前記増速機が各前記低速主機関の各出力軸に対してそれぞれクラッチを介して連結されることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載の船舶用推進装置。
  9. 前記増速機に連結され、当該増速機を介して前記低速主機関の出力を得て駆動される発電機能を有し、かつ前記増速機を介して前記プロペラに回転動力を伝達する電動機能を有する軸発電機を備えることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一つに記載の船舶用推進装置。
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