JP2013231404A - 過給機 - Google Patents

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智司 小向
Takeshi Nakano
健 中野
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Abstract

【課題】軸受ハウジングの硫酸露点腐食に係るメンテナンスの作業性を向上させることができる過給機の提供。
【解決手段】回転軸5に接続されたタービンインペラ21と、回転軸5を収容すると共に冷却路6が設けられた軸受ハウジング2と、タービンインペラ21と軸受ハウジング2との間に設けられた遮熱板26と、を有する過給機1であって、軸受ハウジング2のうち、表面側が遮熱板26の裏側の空間Sに臨み且つ裏面側が冷却路6に臨む部分を含むシールリング固定部30bが、軸受ハウジング本体30aに対して着脱自在に設けられている、という構成を採用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、過給機に関するものである。
従来、舶用、自動車用等の内燃機関では、その排気エネルギーを利用して駆動させられ、内燃機関の給気圧力を高めて内燃機関の出力を増大させる過給機が知られている。
ところで、内燃機関の排気ガス中にはカーボンや硫黄酸化物(SO)等の燃焼残渣物が含まれている場合がある。したがって、過給機にこのような排気ガスが吸入されると、その排気ガス中の燃焼残渣物が、タービンインペラ、遮熱板、その裏側の軸受ハウジングにまで回り込んで付着・堆積するといった問題がある。
下記特許文献1には、軸受ハウジングのタービンハウジングとの接合面に沿って冷却路が形成された過給機が開示されている。この構成によれば、軸受ハウジングが排気ガスの熱によって高温になることを防止できるため、排気ガス中のカーボンの堆積物(炭化層)が形成されないようにすることができる。また、この過給機は、当該技術をコンプレッサー側にも応用しており、シールプレート冷却臨接部に冷却路を設け、同じくディフューザー部に炭化層が形成されないようにしている。
特開2004−44452号公報
ところで、上記のように冷却路を設けて軸受ハウジングを冷却すると、低温の軸受ハウジングに接触した排気ガス中の硫黄酸化物等が水と結合して硫酸となり、軸受ハウジングを腐食させる、いわゆる硫酸露点腐食が生じ得る。このため、軸受ハウジングの表面に耐硫酸腐食性を有する被膜を形成する等し、定期的にメンテナンスをする必要がある。
しかしながら、軸受ハウジングは複雑な形状を有し、扱いが難しく、また、過給機によっては大型になる場合があり、例えば耐硫酸腐食性の塗料を刷毛等で塗り直しする場合には、その作業性が悪いという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、軸受ハウジングの硫酸露点腐食に係るメンテナンスの作業性を向上させることができる過給機の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、回転軸に接続されたタービンインペラと、前記回転軸を収容すると共に冷却路が設けられた軸受ハウジングと、前記タービンインペラと前記軸受ハウジングとの間に設けられた遮熱板と、を有する過給機であって、前記軸受ハウジングのうち、表面側が前記遮熱板の裏側の空間に臨み且つ裏面側が前記冷却路に臨む部分を含む加熱/冷却隣接部が、軸受ハウジング本体に対して着脱自在に設けられている、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、軸受ハウジングのうち、表面側が高温の排気ガスに曝され裏面側が冷却路によって冷却される部分が、軸受ハウジング本体に対して着脱できるため、硫酸露点腐食に係る必要部分を取り外せて扱いが容易になる。このため、軸受ハウジングの硫酸露点腐食に係るメンテナンスの作業性を向上させることができる。
また、本発明においては、前記加熱/冷却隣接部は、前記タービンインペラが設けられる側において着脱自在に設けられている、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、タービンインペラを支持する軸受装置を軸受ハウジングから全て取り外さずとも加熱/冷却隣接部を着脱できるため、メンテナンスの作業性を向上させることができる。
また、本発明においては、前記加熱/冷却隣接部を前記軸受ハウジング本体に対して着脱自在に固定するネジを有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、ネジの螺入/螺入解除により軸受ハウジング本体に対して加熱/冷却隣接部を容易に着脱できる。
また、本発明においては、前記遮熱板と前記軸受ハウジング本体との間の距離は、前記ネジの長さより短い、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、振動等によってネジが緩んだとしても遮熱板がネジの頭を抑えて軸受ハウジング本体からの脱落を防止することができる。
また、本発明においては、前記加熱/冷却隣接部を前記軸受ハウジング本体に対して着脱自在に嵌合する嵌合部を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、加熱/冷却隣接部を軸受ハウジング本体に対して嵌め合いにより取り付けることができる。
また、本発明においては、前記加熱/冷却隣接部は、耐硫酸腐食性を有する被膜を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、硫酸露点腐食に係る必要部分を取り外せるため、例えば加熱/冷却隣接部をそのまま耐硫酸腐食性を有する塗料の中に浸すことで容易に耐硫酸腐食性を有する被膜を設けることができる。
また、本発明においては、前記加熱/冷却隣接部は、前記回転軸の周りをシールするシールリングを支持する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、加熱/冷却隣接部の着脱により、シールリングのメンテナンスも容易になる。
また、本発明においては、前記加熱/冷却隣接部は、前記冷却路の少なくとも一部を形成する溝部を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、軸受ハウジング本体に対して着脱できる加熱/冷却隣接部は加工が容易になるため、冷却路を構成する溝部を容易に形成できる。
本発明によれば、軸受ハウジングの硫酸露点腐食に係るメンテナンスの作業性を向上させることができる過給機が得られる。
本発明の第1実施形態における過給機を示す断面構成図である。 本発明の第1実施形態におけるシールリング固定部の構成を示す拡大図である。 本発明の第1実施形態における過給機の組立工程を示す図である。 本発明の第1実施形態における過給機の組立工程を示す図である。 本発明の第1実施形態における過給機の組立工程を示す図である。 本発明の第1実施形態における過給機の組立工程を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるシールリング固定部の構成を示す拡大図である。 本発明の第3実施形態におけるシールリング固定部の構成を示す拡大図である。 本発明の第4実施形態におけるシールリング固定部の構成を示す拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における過給機1を示す断面構成図である。
本実施形態の過給機1は、図示しないエンジン(内燃機関)からの排気ガスのエネルギーを利用して、エンジンに供給される空気を過給するものである。この過給機1においては、排気ガス中に含まれるカーボンや硫黄酸化物(SO)等を含む燃焼残渣物の付着によるメンテナンスを定期的に、もしくは必要に応じて不定期に行われるようになっている。
過給機1には、軸受ハウジング2が備えられており、この軸受ハウジング2内には、複数のジャーナル軸受3が組み付けられている。また、軸受ハウジング2には、スラスト軸受4が組み付けられている。複数のジャーナル軸受3及びスラスト軸受4には、前後方向(図1において紙面左右方向)へ延びた回転軸5が回転可能に設けられている。したがって、軸受ハウジング2は、収容した回転軸5を回転可能に支持する構成となっている。
軸受ハウジング2には、冷却路6が設けられている。冷却路6は、軸受ハウジング2のうちタービンインペラ21が設けられる側に沿って設けられている。冷却路6は、軸受ハウジング2の上部に設けられた潤滑油供給口7と連通しており、冷媒として潤滑油が流通するようになっている。潤滑油供給口7から供給された潤滑油は、分岐して冷却路6やジャーナル軸受3、スラスト軸受4等に供給された後、下方において合流して軸受ハウジング2の下部に設けられた潤滑油排出口8から排出されるようになっている。
軸受ハウジング2の前側(図1において紙面右側)には、コンプレッサーハウジング10が備えられており、このコンプレッサーハウジング10内には、回転軸5と一体的に回転するコンプレッサーインペラ11が設けられている。コンプレッサーインペラ11は、回転軸5に連結したコンプレッサーハブ12と、コンプレッサーハブ12の外周面に設けられた複数のコンプレッサーブレード13とを有して構成されている。
コンプレッサーブレード13は、コンプレッサーハブ12の軸方向に延び、かつ径方向外側に向かって延びて配設されたもので、コンプレッサーハブ12の周方向に所定間隔を置いて配置されている。コンプレッサーインペラ11の前側には、空気を取り入れる空気取入口14が形成されている。また、軸受ハウジング2とコンプレッサーハウジング10との間におけるコンプレッサーインペラ11の出口側には、圧縮された空気を昇圧する環状のディフューザー流路15が形成されている。
ディフューザー流路15は、空気取入口14に連通して形成されている。コンプレッサーハウジング10の内部には、コンプレッサースクロール流路16がコンプレッサーインペラ11を囲むように形成されており、このコンプレッサースクロール流路16は、ディフューザー流路15に連通して形成されている。また、コンプレッサーハウジング10の適宜位置には、圧縮された空気を排出する空気排出口(図示せず)が形成されており、この空気排出口から昇圧した空気をエンジンに供給するよう構成されている。
軸受ハウジング2の後側(図1において紙面左側)には、タービンハウジング20が設けられている。また、タービンハウジング20内には、エンジンの排気ガスのエネルギーを利用して回転するタービンインペラ21が収容されている。タービンインペラ21は、回転軸5の後端部に連結されたタービンハブ22と、タービンハブ22の外周面に設けられた複数のタービンブレード23とを有して構成されている。
タービンブレード23は、タービンハブ22の軸方向に延び、かつ径方向外側に向かって延びて配設されたもので、タービンハブ22の周方向に所定間隔をおいて配置されている。タービンハウジング20の適宜位置には、エンジンの排気マニホールド(図示せず)と接続され排気ガスを取り入れる排気ガス流入口(図示せず)が設けられており、この排気ガス流入口からエンジンの排気ガスが吸気されるよう構成されている。
タービンハウジング20の内部には、タービンスクロール流路24がタービンインペラ21を囲むように形成されており、このタービンスクロール流路24は、上記排気ガス流入口に連通している。さらに、タービンインペラ21の後側には、タービンスクロール流路24に連通して排気ガスを排出するガス排出口25が形成されている。このガス排出口25には、例えば排気ガス浄化装置(図示せず)が接続されている。
タービンインペラ21は、その背面、すなわちタービンハブ22の軸受ハウジング2側の面が、自身と軸受ハウジング2との間に設けられた遮熱板26に対向して配置されている。遮熱板26は、軸受ハウジング2のタービンハウジング20側に向く面に取り付けられた円環状のもので、高熱のタービンハウジング20側から、冷却路6等により冷却されることで比較的低温となっている軸受ハウジング2側に熱が伝わるのを抑制するものである。
軸受ハウジング2は、回転軸5の周りを液密にシールするシールリング31(詳しくは後述する図2参照)を固定するシールリング固定部(加熱/冷却隣接部)30bを有する。シールリング固定部30bは、軸受ハウジング本体30aと別体となって設けられている。このように、軸受ハウジング2は、軸受ハウジング本体30aとシールリング固定部30bとが組み合わされて構成されている。
図2は、本発明の第1実施形態におけるシールリング固定部30bの構成を示す拡大図である。
図2に示すように、シールリング固定部30bは、軸受ハウジング2のうち、表面30b1側が遮熱板26の裏側の空間Sに臨み且つ裏面30b2側が冷却路6に臨む部分を含む部位を構成している。したがって、シールリング固定部30bは、表面30b1側が遮熱板26の裏側の空間Sに回り込んだ高温の排気ガスによって加熱され、裏面30b2側が冷却路6を流通する冷媒によって冷却されるような、加熱と冷却とがせめぎ合う部分を含んだ加熱/冷却隣接部を構成している。
シールリング固定部30bは、表面30b1側(外側)が高温の排気ガスに曝されるため、その排気ガス中のカーボンが付着して例えばシールリング31及びその近傍にシール性能を悪化させるような炭化層が形成されないように、裏面30b2側(内側)から冷媒で冷却されるが、当該冷却により排気ガス中の硫黄酸化物等が水と結合して硫酸となって、硫酸露点腐食が生じ易い。このため、シールリング固定部30bは、耐硫酸腐食性を有する被膜32を有する。なお、この被膜32は、硫酸露点腐食防止のみならず、カーボン堆積防止を目的として設けられている。
被膜32は、少なくともシールリング固定部30bの表面30b1に設けられている。本実施形態の被膜32は、シールリング固定部30bの表層の略全面(表面30b1及び裏面30b2を含む)をコーティングするように設けられている。被膜32は、炭化反応における標準自由エネルギー変化が−50[kJ/mol]以上となる元素を含んで構成されている。具体的に、被膜32は、上記元素としてNi(ニッケル)やSi(シリコン)等を含むものであり、塗料による塗布やメッキ等によって形成することができる。
シールリング固定部30bは、軸受ハウジング本体30aに対して着脱自在に設けられている。本実施形態においては、ネジ33によって、シールリング固定部30bが軸受ハウジング本体30aに対して着脱自在に固定されている。シールリング固定部30bは、軸受ハウジング本体30aのタービンインペラ21が設けられる側に向く面30a1に取り付けられた円環状のものである。シールリング固定部30bは、その外縁に沿ってフランジ34が設けられている。
ネジ33は、フランジ34に間隔をあけて複数設けられ、軸受ハウジング本体30aに対してシールリング固定部30bを固定する。ネジ33は、タービンインペラ21が設けられる側から軸受ハウジング本体30aの面30a1に対して垂直に螺入可能に設けられている。このため、シールリング固定部30bは、ネジ33を軸受ハウジング本体30aの面30a1に対して螺入解除することにより、軸受ハウジング本体30aからタービンインペラ21が設けられる側(図2において紙面左側)に取り外すことができるようになっている。
シールリング固定部30bは、冷却路6の少なくとも一部を形成する溝部35を有する。溝部35は、シールリング固定部30bの裏面30b2側に形成されている。溝部35は、円環状に形成されており、シールリング固定部30bは、軸受ハウジング本体30aと協働して、回転軸5周りに冷媒が流通できる冷却路6を形成するようになっている。なお、シールリング固定部30bは、シールリング31を保持する部分が部分的に厚く、その他の部分(溝部35の形成部分やフランジ34等)が薄く略一定の厚みで形成されている。
続いて、図3〜図6を参照して上記構成の過給機1の組立工程を説明し、併せて上記構成の過給機1の作用について説明する。
図3〜図6は、本発明の第1実施形態における過給機1の組立工程を示す図である。
過給機1を組み立てる場合、先ず、図3(a)に示すように、軸受ハウジング本体30aにジャーナル軸受3を組み付ける。
次に、図3(b)に示すように、ジャーナル軸受3を組み付けた軸受ハウジング本体30aに、別体で設けられたシールリング固定部30bを組み付ける。シールリング固定部30bは、軸受ハウジング本体30aのタービンインペラ21が設けられる側に向く面30a1に、ネジ33によって取り付けられる。軸受ハウジング本体30aにシールリング固定部30bが組み付けられることで、軸受ハウジング2が構成される。
次に、図4(a)に示すように、シールリング固定部30bを組み付けた軸受ハウジング本体30aに、遮熱板26を組み付ける。
次に、図4(b)に示すように、遮熱板26を組み付けた軸受ハウジング2に、回転軸5に接続されたタービンインペラ21とシールリング31とを組み付ける。ジャーナル軸受3は、回転軸5のジャーナル方向の荷重を受け、回転軸5を回転自在に支持する。また、シールリング固定部30bは、シールリング31を支持・固定する。
次に、図5(a)に示すように、タービンインペラ21等を組み付けた軸受ハウジング2に、スラスト軸受4周りの部品を組み付ける。スラスト軸受4は、回転軸5のスラスト方向の荷重を受け、回転軸5を回転自在に支持する。
次に、スラスト軸受4周りの部品を組み付けたら、図5(b)に示すように、タービンインペラ21と反対側の回転軸5にコンプレッサーインペラ11を組み付ける。
最後に、図6に示すように、コンプレッサーインペラ11を組み付けた軸受ハウジング2に、コンプレッサーハウジング10及びタービンハウジング20を組み付けることで、図1に示す過給機1が組み立てられる。
本実施形態の過給機1によれば、図1及び図2に示すように、軸受ハウジング2のうち、表面30b1側が遮熱板26の裏側の空間Sに臨み且つ裏面30b2側が冷却路6に臨む部分を含むシールリング固定部30bが、軸受ハウジング本体30aに対して着脱自在に設けられている。このように、軸受ハウジング2のうち、表面30b1側が高温の排気ガスに曝され裏面30b2側が冷却路6によって冷却されるシールリング固定部30bが、軸受ハウジング本体30aに対して着脱できるため、硫酸露点腐食に係る必要部分を取り外せて扱いが容易になる。
すなわち、上記組み立てと逆の手順を踏むことにより、軸受ハウジング本体30aからシールリング固定部30bのみを取り外すことができるため、軸受ハウジング2の硫酸露点腐食に係るメンテナンスの作業性を向上させることができる。例えば、シールリング固定部30bの被膜32が剥離等している場合には、耐硫酸腐食性を有する塗料の塗り直しが容易になる。また、図3(a)に示すような複雑な形状でハンドリング等において取り扱いが困難な軸受ハウジング本体30aを含む軸受ハウジング2全体を取り扱う必要がなくなるため、例えばシールリング固定部30bをそのまま耐硫酸腐食性を有する塗料の中に浸す、あるいは、メッキ槽に浸すことで、表層全面に容易に被膜32を形成することができる。
また、本実施形態においては、シールリング固定部30bは、タービンインペラ21が設けられる側において着脱自在に設けられている。図3(b)に示すように、この構成によれば、タービンインペラ21の回転軸5を支持するジャーナル軸受3周り部品を軸受ハウジング本体30aから全て取り外さずともシールリング固定部30bを着脱できる。また、ネジ33の螺入/螺入解除により軸受ハウジング本体30aに対してシールリング固定部30bを着脱できるため、組み立て/分解を容易にでき、メンテナンスの作業性を向上させることができる。
また、シールリング固定部30bは、回転軸5の周りをシールするシールリング31を支持するため、シールリング固定部30bの着脱により、シールリング31のメンテナンスも容易になる。例えば、シールリング固定部30bの着脱によりシールリング31も併せて取り外せることから、そのシールリング31の交換/洗浄が容易になり、また、シールリング固定部30b自体の交換/洗浄も容易になる。なお、シールリング固定部30bを交換する場合には、軸受ハウジング本体30aと別体であるため低コストで交換が可能となる。また、シールリング固定部30bを取り外すことにより、冷却路6へのアプローチが容易になるため、その製造や組み立てが容易になる。
したがって、上述の本実施形態によれば、回転軸5に接続されたタービンインペラ21と、回転軸5を収容すると共に冷却路6が設けられた軸受ハウジング2と、タービンインペラ21と軸受ハウジング2との間に設けられた遮熱板26と、を有する過給機1であって、軸受ハウジング2のうち、表面30b1側が遮熱板26の裏側の空間Sに臨み且つ裏面30b2側が冷却路6に臨む部分を含むシールリング固定部30bが、軸受ハウジング本体30aに対して着脱自在に設けられている、という構成を採用することによって、軸受ハウジング2の硫酸露点腐食に係るメンテナンスの作業性を向上させることができる過給機1が得られる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図7は、本発明の第2実施形態におけるシールリング固定部30bの構成を示す拡大図である。
図7に示すように、第2実施形態では、遮熱板26と軸受ハウジング本体30aとの間の距離Kが、ネジ33の長さLより短い、という点で上記実施形態と異なる。
この第2実施形態によれば、運転中に振動等によってネジ33が万が一緩んだとしても遮熱板26がネジ33の頭を抑えて軸受ハウジング本体30aからの脱落を防止することができる。したがって、遮熱板26を取り外すことなく、シールリング固定部30bを取り外すことはできなくなる。そうすると、構造上、分解作業時以外のときにシールリング固定部30bが軸受ハウジング本体30aから取り外されることはなく安全性が高まる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図8は、本発明の第3実施形態におけるシールリング固定部30bの構成を示す拡大図である。
図8に示すように、第3実施形態では、シールリング固定部30bを軸受ハウジング本体30aに対して着脱自在に嵌合する嵌合部36を有する、という点で上記実施形態と異なる。
この第3実施形態によれば、シールリング固定部30bを軸受ハウジング本体30aに対して嵌め合いにより取り付けることができる。したがって、上記実施形態のネジ33を用いずともよくなるため、部品点数の減少及び組み立て作業性の向上を図ることができる。なお、ネジ33と嵌合部36とを組み合わせてもよく、この場合にはより確実にシールリング固定部30bを軸受ハウジング本体30aに固定することができ安全性が高まる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図9は、本発明の第4実施形態におけるシールリング固定部30bの構成を示す拡大図である。
図9に示すように、第4実施形態では、シールリング固定部30bの裏面30b2側に突出部37が設けられており、突出部37の先端が軸受ハウジング本体30aに当接してできた空間S2に冷媒の潤滑油をバイパスするバイパス流路38が設けられる、という点で上記実施形態と異なる。突出部37は、円環状に設けられている。
この第4実施形態によれば、突出部37を設けたシールリング固定部30bによってできた空間S2に冷媒をバイパスさせてシールリング固定部30bの上方に重力に逆らって導き、冷媒の流通性が悪いシールリング固定部30bの上方を効率よく冷却することができる。軸受ハウジング本体30aに対して着脱できるシールリング固定部30bにおいては、裏面30b2側の加工が容易になるため、冷却路6を構成する突出部37や上記実施形態の溝部35等を任意の形状で容易に形成できる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、図8に示す嵌合部36に対応する部分をネジ構造としても良い。この場合、シールリング固定部30b側にオネジ、軸受ハウジング本体30a側にメネジを設けて、両者を固定することとなる。この場合であっても、第3実施形態と同様に部品点数の減少及び組み立て作業性の向上を図ることができる。
1…過給機、2…軸受ハウジング、5…回転軸、6…冷却路、21…タービンインペラ、26…遮熱板、30a…軸受ハウジング本体、30b…シールリング固定部(加熱/冷却隣接部)、30b1…表面、30b2…裏面、31…シールリング、33…ネジ、35…溝部、36…嵌合部、K…距離、L…長さ、S…空間

Claims (8)

  1. 回転軸に接続されたタービンインペラと、前記回転軸を収容すると共に冷却路が設けられた軸受ハウジングと、前記タービンインペラと前記軸受ハウジングとの間に設けられた遮熱板と、を有する過給機であって、
    前記軸受ハウジングのうち、表面側が前記遮熱板の裏側の空間に臨み且つ裏面側が前記冷却路に臨む部分を含む加熱/冷却隣接部が、軸受ハウジング本体に対して着脱自在に設けられている、ことを特徴とする過給機。
  2. 前記加熱/冷却隣接部は、前記タービンインペラが設けられる側において着脱自在に設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の過給機。
  3. 前記加熱/冷却隣接部を前記軸受ハウジング本体に対して着脱自在に固定するネジを有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の過給機。
  4. 前記遮熱板と前記軸受ハウジング本体との間の距離は、前記ネジの長さより短い、ことを特徴とする請求項3に記載に記載の過給機。
  5. 前記加熱/冷却隣接部を前記軸受ハウジング本体に対して着脱自在に嵌合する嵌合部を有する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の過給機。
  6. 前記加熱/冷却隣接部は、耐硫酸腐食性を有する被膜を有する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の過給機。
  7. 前記加熱/冷却隣接部は、前記回転軸の周りをシールするシールリングを支持する、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の過給機。
  8. 前記加熱/冷却隣接部は、前記冷却路の少なくとも一部を形成する溝部を有する、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の過給機。
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