JP2013226346A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動源の費用を従来より抑えることが可能な遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】本願発明のパチンコ遊技機10では、第1及び第2の演出部材51,52と1つの駆動源60Sが備えられ、第1演出部材51にはガイドフォロア90が備えられる一方、第2演出部材52にはガイドレール80が形成され、ガイドフォロア90がガイドレール80に係合されている。ガイドレール80には、直線状の第1区間81と、第1演出部材51の移動軌跡と同じ円弧状の第2区間82とが設けられている。これにより、駆動源60Sの動力が第1演出部材51に伝達されると、ガイドフォロア90によってガイドレール80の第1区間81の内面が押圧され、第2演出部材52が第1演出部材51に連動して回動する一方、ガイドフォロア90が第2区間82を移動すると、第2演出部材52が停止した状態に保持されたまま、第1演出部材51のみが回動する。
【選択図】図6

Description

本発明は、駆動源により複数の演出部材に異なる動作を行わせて、遊技を演出する遊技機に関する。
従来、この種の遊技機として、第1の駆動源にて第1の演出部材を駆動すると共に、第2の駆動源にて第2の演出部材を駆動して、それら第1と第2の演出部材に異なる動作を行わせるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−37729号公報(図5,図7)
しかしながら、上記した従来の遊技機では、演出部材の数だけ駆動源を設けていたので、駆動源に係る費用が高くなっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、駆動源の費用を従来より抑えることが可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、ベース部材に取り付けられて第1始端位置と第1終端位置との間を移動可能な第1演出部材と、ベース部材のうち第1演出部材と異なる位置に取り付けられて第2始端位置と第2終端位置との間を移動可能な第2演出部材とを、ベース部材に取り付けられた1つの駆動源で駆動して演出を行う遊技機であって、第1演出部材と第2演出部材との何れか一方に設けられたガイド部と、他方に設けられてガイド部に当接して移動する当接部とを備え、駆動源から第1演出部材に伝達された動力が、当接部を介して第1演出部材から第2演出部材に伝達されるように構成され、ガイド部には、第1演出部材が第1始端位置から第1終端位置へ移動する間に第2演出部材を第2始端位置から第2終端位置まで移動させる第1区間と、第2演出部材を第2終端位置に保持したまま第1演出部材を第1終端位置まで移動させる第2区間とが備えられたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、ガイド部の第1区間は、第2演出部材が第2始端位置に位置した状態で、第1演出部材の移動方向と異なる方向に延びた形状をなす一方、ガイド部の第2区間は、第2演出部材が第2終端位置に位置した状態で、第1演出部材の移動方向と同方向に延びた形状をなしているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、第1演出部材は、第1回転軸を中心に回転可能にベース部材に取り付けられる一方、第2演出部材は、第1回転軸と異なりかつ第1回転軸と平行な第2回転軸を中心に回転可能にベース部材に取り付けられ、ガイド部の第1区間は、直線状又は曲線状をなし、ガイド部の第2区間は、第1区間から連続し、第2演出部材が第2終端位置に位置した状態で第1回転軸を中心とした円弧状をなしているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の遊技機において、第1演出部材の回動中心と当接部とを結ぶ第1直線と、第2演出部材の回動中心と当接部とを結ぶ第2直線との交差角度は、当接部がガイド部のうち第2区間を移動した際に略直角になり、当接部がガイド部の第2区間側の端部に向かうに従って鋭角側に変化するように構成されたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の遊技機において、ガイド部は、第1演出部材又は第2演出部材に備えた板部材に長孔を形成してなり、当接部は、第1演出部材又は第2演出部材に固定され、長孔に係合したピン構造をなしているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項5に記載の遊技機において、当接部の軸方向における2位置から側方に張り出し、長孔の縁部を板部材の板厚方向で挟持した1対のフランジを備えたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の遊技機では、ベース部材に第1演出部材と第2演出部材とが取り付けられ、第1演出部材と第2演出部材とを連動させるために、第1演出部材と第2演出部材との何れか一方にガイド部が設けられると共に、そのガイド部に当接して移動する当接部が第1演出部材と第2演出部材との他方に設けられている。これにより、第1演出部材から第2演出部材に動力が伝達可能になり、駆動源にて第1演出部材を駆動し、その駆動源の動力で第2演出部材も駆動することが可能になる。また、ガイド部が第1区間と第2区間とに分かれていて、第1演出部材が第1始端位置から第1終端位置に移動する間に当接部がガイド部の第1区間を移動することで、第2演出部材が第1演出部材に連動して動作する一方、第1演出部材が第1終端位置まで移動する間に当接部がガイド部の第2区間を移動することで第1演出部材のみが動作し、第2演出部材を停止した状態に保持することができる。即ち、第1演出部材と第2演出部材の両方を連動させる演出と、第2演出部材を停止させて第1演出部材のみを動作させる演出とを1つの駆動源にて行うことができる。このように本発明によれば、第1と第2の演出部材の別々の動作を組み合わせた複雑な演出を1つの駆動源にて行うことができ、従来より駆動源の費用を抑えることができる。
[請求項2の発明]
請求項2の遊技機のように、ガイド部の第1区間を、第2演出部材が第2始端位置に位置した状態で第1演出部材の移動方向と異なる方向に延びた形状にすることで、第1演出部材が第1始端位置から第1終端位置に向かって移動したときに第1区間内の位置に応じて当接部の位置が変化し、第2演出部材を動作させることができる。また、ガイド部の第2区間を、第2演出部材が第2終端位置に位置した状態で第1演出部材の移動方向と同方向に延びた形状にすることで、第1演出部材が第1終端位置に向かって移動したときに第2区間内の何れの位置でも当接部が同じ位置に保持され、第2演出部材を停止させることができる。
[請求項3の発明]
請求項3の遊技機のように、第1演出部材を第1回転軸を中心に回転し、第2演出部材が第1回転軸と異なりかつ第1回転軸と平行な第2回転軸を中心に回転する場合には、ガイド部の第1区間を直線状又は曲線状とすることで、第1演出部材が第1始端位置から第1終端位置に移動したときに第1区間内の位置に応じて第2演出部材の位置が変化し、第2演出部材を動作させることができる。また、ガイド部の第2区間を、第2演出部材が第2終端位置に位置した状態で第1回転軸を中心とした円弧状とすることで、第1演出部材が第1終端位置に向かって移動したときに第2区間内の何れの位置でも第2演出部材が同じ位置に保持され、第2演出部材を停止させることができる。
[請求項4の発明]
請求項4の遊技機は、第1演出部材の回動中心と当接部とを結ぶ第1直線と、第2演出部材の回動中心と当接部とを結ぶ第2直線との交差角度が、当接部が、ガイド部のうち第2区間に位置した状態で略直角になる。これにより、第2演出部材の自重のうち第1演出部材の回動中心側を向く力の成分を第1演出部材で受けることができ、第2演出部材の自重による駆動源への負荷を軽減することができる。また、当接部が、第2区間における反対側の端部に向かうに従って鋭角側に変化するように構成されているので、この点においても、第2演出部材の自重による駆動源への負荷を軽減することができる。
[請求項5及び6の発明]
ガイド部を、当接部に対して一方からのみ当接する面を備えた構造としてもよいし、当接部に対して2方向から当接し得る溝構造や、長孔構造(請求項5参照)にしてもよい。また、ガイド部を溝構造や長孔構造とすることで、第1演出部材によって第2演出部材の第2始端位置から第2終端位置への回転と、その逆方向への回転とが規制され、第1演出部材に対する第2演出部材の追従性が高まる。また、請求項6の構成のように、ガイド部が長孔構造をなし、当接部を長孔に係合したピン構造にして、その当接部の軸方向における2位置から側方に張り出した1対のフランジで長孔の縁部を板部材の板厚方向で挟持した構造にすれば、第1演出部材に対する第2演出部材の回転軸方向への移動が規制され、第1演出部材に対する第2演出部材の追従性が高まる。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 可動役物装置がメイン表示装置の前面側に配置された状態のパチンコ遊技機の正面図 可動役物装置の正面図 可動役物装置の正面図 可動役物装置の正面図 可動役物装置の正面図 可動役物装置の分解斜視図 第1、第2及び第3ベース部材の斜視図 ガイドレールの断面図 第2実施形態における可動役物装置の正面図
[第1実施形態]
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10に係る一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。なお、以下の説明において、遊技者がパチンコ遊技機10と対向する方向を「前後方向」といい、パチンコ遊技機10のうち遊技者と対向する面を「前面」、その反対側の面を「後面」ということとする。また、パチンコ遊技機10を構成する各部位又は各部品の説明において「右側」とは、パチンコ遊技機10の前面側からその各部位又は各部品を見た場合の右側をいい、その反対側を「左側」ということとする。
パチンコ遊技機10の前面の中央部分にはガラス窓95Wが設けられ、そのガラス窓95Wを通して遊技領域R1が視認可能となっている。また、パチンコ遊技機10の前面のうちガラス窓95Wの上部及び両側部には装飾ランプ97が設けられており、上端両角部にはスピーカ98,98が設けられている。これら装飾ランプ97及び各スピーカ98は、パチンコ遊技機10の前面側に膨出している。
ガラス窓95Wの下方には、上皿26及び下皿27が上下2段にして設けられている。これら上皿26及び下皿27は、スピーカ98と同様にパチンコ遊技機10の前方に膨出している。パチンコ遊技機10の前面における右下角部には、操作ノブ28が備えられている。この操作ノブ28を操作すると、上皿26に貯留された遊技球が、順次、遊技領域R1に向けて弾き出される。
遊技領域R1には、上方寄り位置にメイン表示装置13が備えられると共に、そのメイン表示装置13の下方に、第1の始動入賞口14A、第2の始動入賞口14B、大入賞口15及びアウト口16が、上から順に並べて備えられている。また、遊技領域R1のうち第1及び第2の始動入賞口14A,14Bの左側には、複数の一般入賞口20が備えられ、メイン表示装置13の右下にはサブ表示装置19が備えられ、メイン表示装置13の左側方には始動ゲート18が備えられ、さらに、その下方には風車17が備えられている。なお、遊技領域R1のうち第1及び第2の始動入賞口14A,14Bの周りや、一般入賞口20の上方位置からは、複数の釘が起立している。
メイン表示装置13は、液晶モジュール(詳細には、TFT−LCDモジュール)で構成され、遊技盤11に貫通形成された表示孔11Aの奥部に配置されている。具体的には、遊技盤11の後面側における表示孔11Aの開口縁には、図示しない支持枠部材が固定され、その支持枠部材の後端部にメイン表示装置13が取り付けられて、メイン表示装置13の液晶画面13Gが表示孔11Aを通して前方に臨んでいる。そして、遊技盤11の後面のうち表示孔11Aの左側開口縁とメイン表示装置13との間に、後述する第1〜第3の演出部材51,52,53(図2参照)が収納され、遊技の進行状況に応じて、図2に示すように、それら第1〜第3の演出部材51,52,53が表示孔11Aの内側に出現して液晶画面13Gの前側に重ねられた状態で遊技者に視認される。
遊技盤11の前面における表示孔11Aの開口縁には、表示装飾枠23が取り付けられ、その表示装飾枠23により、表示孔11Aの上辺と両側辺から表示孔11A内に遊技球が進入することを規制している。また、表示装飾枠23のうち遊技盤11に前面側から重ねられた部分における左上部には、前記した釘の代わりとして複数の障害突部23Bが備えられ、それら障害突部23B群の下方には遊技球導入口22が備えられている。そして、遊技球導入口22に入球した遊技球が、表示装飾枠23の下辺部分に備えた転動ステージ35上を転動してから表示装飾枠23の前側下方に落下するようになっている。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は、その始動ゲート18に内蔵したゲートスイッチ(図示せず)によって検出される。この検出信号に基づいて当否判定が行われ、普通図柄表示部38にて判定結果が表示される。
普通図柄表示部38は風車17の下方に配置され、例えば、左右に並んだ2つのLEDランプで構成されており、これらの点灯態様で当否の判定結果を表示する。例えば、当たりの場合には一方のLEDランプのみが点灯し、外れの場合には他方のLEDランプのみが点灯する。
普通図柄表示部38は、始動ゲート18を遊技球が通過すると、例えば、所定期間に亘って左右のLEDランプを交互に点滅させた後、一方のみを点灯させた状態で停止する。このとき、当たりを意味するLEDランプのみが点灯した場合には、第2の始動入賞口14Bが開放状態になって、遊技球が入賞し易い状態になる。また、普通図柄表示部38が点滅表示している間に始動ゲート18を通過した遊技球は、所定数まで累積カウントされる。この累積カウント数(保留数)は、普通図柄表示部38の上方に設けられた普通部柄保留数用LED39の点灯数によって遊技者に報知される。
第1及び第2の始動入賞口14A,14Bは、所謂、ポケット構造をなして上方に向かって開口している。上側に配置された第1の始動入賞口14Aの上面開口は遊技球を1つずつ受け入れ可能な大きさになっている。下側に配置された第2の始動入賞口14Bは、第1の始動入賞口14Aの真下に配置されている。第2の始動入賞口14Bの開口幅も、遊技球を1つずつ受け入れ可能な大きさになっている。第2の始動入賞口14Bの上面開口の左右両側には可動翼14C,14Cが備えられている。これら両可動翼14C,14Cは、常には起立状態になっている。この起立状態では、第2の始動入賞口14Bへの遊技球の入賞が禁止される。
これに対し、始動ゲート18への入賞による当否判定結果が当たりになると(普通図柄表示部38で当たりを意味するLEDランプのみが点灯すると)、第2の始動入賞口14Bが開放状態となる。即ち、第2の始動入賞口14Bに備えた可動翼14C,14Cが所定期間(例えば、0.5秒間)に亘って左右に倒れる。可動翼14C,14Cが左右に倒れると、その倒れた可動翼14C,14Cに案内されて遊技球が第2の始動入賞口14Bに入賞可能となる。
第1と第2の始動入賞口14A,14Bの何れかに遊技球が入賞すると、各始動入賞口14A,14B内に設けたセンサがその遊技球を検出し、その検出信号に基づいて、予め定められた所定数の遊技球(賞球)が上皿26に払い出される。また、各始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞すると、「大当たり遊技」を行うか否かを決定する当否判定の権利が発生し、その当否判定結果が液晶画面13Gに表示される。
具体的には、液晶画面13Gには、通常、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが横並びに表示されている(図1参照)。これら各特別図柄は、例えば、「0」〜「9」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、両始動入賞口14A,14Bの何れかに遊技球が入賞したときに、これら3つの特別図柄13A,13B,13Cが、変動表示(上下方向にスクロール表示)され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。このとき、例えば、全ての特別図柄13A,13B,13Cが同じ図柄、即ち、ゾロ目になった場合(図1に示す状態)に、遊技が通常の状態から大当たり遊技状態に移行する。
また、各特別図柄13A,13B,13Cが、変動表示後、左、右、中の順で各特別図柄13A,13B,13Cを停止する際に、左、右の各特別図柄13A,13Cが同じ図柄になって先に停止した状態で、中特別図柄13Bが変動表示されたリーチ状態になる場合がある。リーチ状態になると、液晶画面13Gには所定のリーチ演出画像(例えば、キャラクタ画像)が表示される。なお、リーチ状態とは、「可変表示部の特別図柄が可変開始された後、図柄制御が進行して表示結果が停止表示される前段階において、特定の表示態様大当りの組み合わせが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態」であれば、上記のように例示した、左、右の各特別図柄13A,13Cが同じ図柄のものに限定されない。
ここで、液晶画面13Gにて特別図柄13A,13B,13Cが変動表示している最中又は「大当たり遊技」の最中に各始動入賞口14A,14Bに入賞した遊技球の数は、所定の限度数まで累積カウント(保留)され、特別図柄13A,13B,13Cが外れの図柄組み合わせで停止表示又は「大当たり遊技」が終了すると、その保留記憶に基づいて再び、特別図柄13A,13B,13Cの変動表示が開始される。なお、累積カウント数(保留数)は、特別図柄保留数用LED37の点灯数によって遊技者に報知される。保留数用LED37等と共に特別図柄表示部36は、液晶画面13Gで表示される特別図柄13A,13B,13Cと連動して、複数のLEDの点灯パターンによって判定結果が表示される。
大入賞口15は、遊技盤11の前面に開放して横長形状をなしており、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。そして、上記したように特別図柄13A,13B,13Cがゾロ目で停止表示した場合に、可動扉15Tが前側に倒れて大入賞口15が開放し(図1に示す状態)、可動扉15Tをガイドにして大入賞口15に遊技球が入賞可能になる。大入賞口15に遊技球が入賞すると予め定められた所定数の遊技球(賞球)が上皿26に払い出される。
ここで、可動扉15Tが開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したか、の何れかの終了条件が先に満たされた場合に終了する。また、「大当たり遊技」は、最大で、例えば15ラウンドまで継続される。
さて、図3には、上記した第1、第2及び第3の演出部材51,52,53を回動させた遊技演出を行うための可動役物装置40の全体が示されている。この可動役物装置40には、上下方向に延びた帯板部材46の前面上端部に上側ベース44を固定しかつその帯板部材46の前面下端部に下側ベース42を固定した構造のベース連結体41が備えられている。そして、第1、第2及び第3の演出部材51,52,53は、何れも端部に回動中心を備えたレバー構造をなして、下側ベース42に第1及び第3の演出部材51,53が回動可能に支持され、上側ベース44に第2の演出部材52が回動可能に支持されている。
具体的には、下側ベース42は、前後方向に扁平になっていて、内部に部品収容空間43を備えている。また、下側ベース42には、右側方に張り出した回動支持突部42Cが備えられている。さらに、回動支持突部42Cの側面(右側を向いた面)の略全体には、部品収容空間43を側方に開放する開口43Kが形成されている。また、下側ベース42における上端寄り位置には、第1回転軸体51J(図7参照)が前後方向に貫通していて部品収容空間43を前後に横切り、下側ベース42における下端寄り位置には、第3演出部材53を支持するための第3回転軸体53J(図7参照)が前後方向に貫通していて部品収容空間43を前後に横切っている。
なお、下側ベース42は、後述する第1〜第3の中継歯車70A,70B,70C等を内部に組み付け可能とするために、図7に示すように前後方向でベース前側構成体42Aとベース後側構成体42Bとに2分割可能になっている。
第1演出部材51は、図6に示した第1回動本体部材51Bの前面に、図3に示した第1装飾部材51Kを組み付けてなる。第1回動本体部材51Bは、図8に示すように、全体が異形の板状をなし、その一部が扇形突壁51Cになっている。また、扇形突壁51Cにおける円弧状の外縁部には、ギヤ部51Gが形成され、その円弧状のギヤ部51Gの中心、即ち、扇形突壁51Cの要部分に回動中心孔51Hが貫通形成されている。そして、第1回動本体部材51Bのうち扇形突壁51Cを含んだ一部が部品収容空間43内に配置されて第1回転軸体51Jが回動中心孔51Hを貫通し、これにより、第1演出部材51が下側ベース42に回動可能に支持されている。
なお、図8に示すように回動中心孔51Hには、前後の両方からブッシュ91,91が取り付けられている。それらブッシュ91,91は、摺動抵抗が小さい樹脂で構成されて、回動中心孔51H内に挿入可能な筒体91Tの一端から側方にフランジ91Fを張り出した構造をなし、筒体91Tを回動中心孔51H内に嵌合しかつフランジ91Fを回動中心孔51Hの開口縁に当接させた状態にして第1演出部材51に取り付けられている。
第1演出部材51全体は、回動中心孔51Hの左側にギヤ部51Gが位置した状態で横に倒れた横臥姿勢になる。その横臥姿勢の第1回動本体部材51Bのうち部品収容空間43内に配置されかつギヤ部51Gの下端部近傍に位置する部分には、前方に向かって突出したサブ連結軸体51Tが設けられている。また、横臥姿勢の第1回動本体部材51Bのうち下側ベース42外に位置する上縁部のうち回動中心孔51Hを挟んでギヤ部51Gと反対側の端部寄り位置には、メイン連結軸体90Aがサブ連結軸体51Tより大きく前方に突出している。
第1装飾部材51Kは、例えば、透光部材の一部を光沢を有した塗料で装飾してなり、第1回動本体部材51Bのうち下側ベース42外に位置した部分の前面に重ねて取り付けられている。そして、前記したメイン連結軸体90Aが第1装飾部材51Kを後方から貫通して、その第1装飾部材51Kの前面から前方に突出している。なお、第1装飾部材51Kと第1回動本体部材51Bとの間には、図示しない電飾基板が収容されていて、その電飾基板上の発光素子の光が第1装飾部材51Kを通して遊技者側から視認可能になっている。
第3演出部材53は、第1演出部材51と同様に、図6に示した第3回動本体部材53Bの前面に、図3に示した第3装飾部材53Kを組み付けてなる。第3装飾部材53Kは、第1装飾部材51Kと同様に、例えば、透光部材の一部を光沢を有した塗料で装飾してなり、第3装飾部材53Kの内側には、図示しない電飾基板が収容されている。また、第3回動本体部材53Bは、図8に示すように、全体が異形の板状をなし、その一部が連結アーム53Tになって側方に突出している。さらに、第3演出部材53のうち連結アーム53Tの基端部の近傍には、前後方向に回動中心孔53Hが貫通している。そして、第3回動本体部材53Bのうち連結アーム53Tを含んだ一部が部品収容空間43内に配置されて第3回転軸体53Jが回動中心孔53Hを貫通し、これにより、第3演出部材53が下側ベース42に回動可能に支持されている。
図8に示すように、連結アーム53Tには、サブ係合長孔53Nが前後に貫通するように形成されている。そのサブ係合長孔53Nは、連結アーム53Tの先端部から基端寄り位置に亘って延びている。そして、サブ連結軸体51Tに前記したブッシュ91が嵌合装着されサブガイドフォロア96が構成され、そのサブガイドフォロア96を構成するブッシュ91の筒体91Tがサブ係合長孔53N内に嵌合されている。これにより、第1演出部材51と第3演出部材53とが連動回転する。詳細には、第3演出部材53全体は、回動中心孔53Hの左側で連結アーム53Tが斜め左上方に向かって突出した状態で横に倒れた横臥姿勢になる。そして、図6に示すように、第1演出部材51が横臥姿勢になったときにサブ係合長孔53Nのうち連結アーム53Tの先端側の端部にサブガイドフォロア96が位置して第3演出部材53も横臥姿勢になる。また、そこから第1演出部材51を起立させていくと、サブ係合長孔53N内をサブガイドフォロア96が連結アーム53Tの基端側に移動した後、先端側に移動して第3演出部材53が下方に回動し、図4に示すように、サブ係合長孔53Nのうち連結アーム53Tの先端側の端部にサブガイドフォロア96が到達して、第1演出部材51が回動中心孔51Hから上方に起立した起立姿勢になると共に、第3演出部材53が回動中心孔53Hから右斜め下方に延びた傾斜姿勢になる。
サブ連結軸体51Tは、図8に示すように、連結アーム53Tを貫通して前方に突出し、その突出した部分にもブッシュ91が装着され、そのブッシュ91もサブガイドフォロア96の一部になっている。また、そのサブガイドフォロア96における先端側のブッシュ91が、フランジ91Fを連結アーム53Tに宛った状態にされて、筒体91Tが下側ベース42の内面に形成された係合溝42M(図7参照)に受容されている。そして、第1演出部材51が反時計回りに回動する動力を受けると、サブガイドフォロア96が係合溝42Mの一端部に当接し、これにより、第1演出部材51が、その可動範囲における一端側の本発明に係る第1始端位置に位置決めされて起立姿勢になる。一方、第1演出部材51が時計回りに回動する動力を受けると、サブガイドフォロア96が係合溝42Mの他端部に当接し、これにより、第1演出部材51が、その可動範囲における他端側の本発明に係る第1終端位置に位置決めされて横臥姿勢になる。
下側ベース42の前面下端寄り位置には、第1演出部材51を駆動するための駆動源60Sが取り付けられている。駆動源60Sは、モータ60の一端面に減速機60Gを固定してなり、その減速機60Gから突出した動力出力軸が下側ベース42に備えた貫通孔42Hを通して部品収容空間43内に突入している。また、図6に示すように、部品収容空間43内の動力出力軸に第1中継歯車70Aが一体回転可能に固定されている。そして、部品収容空間43内の第1中継歯車70Aがその上方に設けられた第2中継歯車70Bに噛合し、その第2中継歯車70Bがその上方に設けられた第3中継歯車70Cに噛合し、さらに、その第3中継歯車70Cが前記した第1演出部材51のギヤ部51Gに噛合している。また、第2と第3の第2中継歯車70B,70Cは、下側ベース42を前後に貫通したギヤ支持軸体72J,73Jにて回転可能に支持されている。これにより、駆動源60Sの動力によって第1と第3の演出部材51,53が回転駆動される。
また、下側ベース42の前面上端寄り位置には、図7に示すようにモータ60に電気接続された回路基板63が設けられ、その下方には位置決ガイド42Gが前方に突出形成されている。そして、下側ベース42の前面側から位置決ガイド42Gに沿って回路基板63を保護するためのカバー壁41Kが取り付けられている。
上側ベース44は、下側ベース42より帯板部材46から前方に大きく突出した台座部44Bにフード部材44Aを取り付けた構造をなしている。そのフード部材44Aは、台座部44Bの前端面の右側外縁部と上側外縁部とに突き当てられた側壁44Cと、側壁44Cの前端部に直交して台座部44Bの前面と対向した前面カバー壁44Dとを有し、前面カバー壁44Dと台座部44Bとに挟まれた空間45が上側ベース44の下方と右側方とに開放している。また、台座部44Bの前面から前方に第2回転軸体52Jが片持ち梁状に突出し、その前端部が前面カバー壁44Dに形成された貫通孔44E内に受容されている。
第2演出部材52は、第1及び第3の演出部材51,53と同様に、図6に示した第2回動本体部材52B(本発明の「板部材」に相当する)の前面に、図3に示した第2装飾部材52Kを組み付けてなる。第2装飾部材52Kは、第1装飾部材51Kと同様に、例えば、透光部材の一部を光沢を有した塗料で装飾してなり、第2装飾部材52Kの内側には、図示しない電飾基板が収容されている。また、第2回動本体部材52Bは、図8に示すように、全体が細長く延びた異形の板状をなし、その一端部に回動中心孔52Hが貫通形成されている。そして、回動中心孔52Hの一端部が台座部44Bと前面カバー壁44Dとの間に配置されて、そこで第2回転軸体52Jが回動中心孔52Hを貫通している。これにより、第2演出部材52が上側ベース44に回動可能に支持され、第2演出部材52の全体が第2回転軸体52Jの鉛直下方に垂れた垂下姿勢と、その垂下姿勢から右上方に回動し、第2演出部材52の全体が第2回転軸体52Jの斜め下方に延びた傾斜姿勢との間で姿勢が変更されるように回動する。また、第2演出部材52は、第1及び第3の演出部材51,53より前方のずれた領域で回動する。
なお、第2演出部材52のうち回動中心孔52Hを通過して前方に突出した部分には、樹脂ワッシャ92が挿通され、さらに、第2回転軸体52Jのうち樹脂ワッシャ92より前方に突出した部分には、後述する係止溝90Mと同形状の係止溝が形成されて、その係止溝にEリング93が装着されている。また、第2回動本体部材52Bとフード部材44Aとの間には、第2演出部材52を反時計回りに付勢する図示しないトーションバネが装着されている。
図4に示すように、第2回動本体部材52Bには、第2演出部材52が垂下姿勢になって左側に位置する側縁部に沿って本発明に係る「ガイド部」としてのガイドレール80が設けられている。ガイドレール80は、第2回動本体部材52Bの側縁部に、メイン係合長孔80A(本発明の「長孔」に相当する)を貫通形成してなる。ここで、メイン係合長孔80Aのうち第2回転軸体52J寄りの端部を、以下「メイン係合長孔80Aの始端部」、第2回転軸体52Jから離れた側の端部を、以下「メイン係合長孔80Aの終端部」ということとすると、メイン係合長孔80Aは、始端部から長手方向の中間位置までの第1区間81が直線状に延び、その中間位置から終端部までの第2区間82が湾曲して延びている。
より具体的には、図6に示すように、第2区間82のメイン係合長孔80Aの湾曲形状は、第2演出部材52が傾斜姿勢になったとき第1演出部材51を中心とする円の一部になる円弧状をなし、その円弧の一端の接線方向に第1区間81のメイン係合長孔80Aが延びている。そして、図8に示すように、メイン連結軸体90Aに前記したブッシュ91が嵌合装着されて、そのブッシュ91の筒体91Tがメイン係合長孔80A内に嵌合している。
また、メイン連結軸体90Aのうちメイン係合長孔80A及びブッシュ91を通過してそれらの前方に突出した部分には、樹脂ワッシャ92が挿通されている。さらに、図9に示すように、メイン連結軸体90Aのうち樹脂ワッシャ92より前方に突出した部分には、係止溝90Mが形成されて、その係止溝90MにEリング93が装着され、その樹脂ワッシャ92とブッシュ91のフランジ91Fと(本発明に係る「1対のフランジ」に相当する)によりメイン係合長孔80Aの縁部が前後方向から挟まれている。そして、これらメイン連結軸体90A、ブッシュ91、樹脂ワッシャ92、Eリング93とから本発明に係る「当接部」としてのガイドフォロア90が構成され、このガイドフォロア90とメイン係合長孔80Aとの係合によって、第1演出部材51と第2演出部材52とが連動回転するようになっている。
詳細には、図4に示すように、第1演出部材51が第1始端位置に位置決めされて起立姿勢になったときには、その第1演出部材51によって第2演出部材52がその可動範囲における一端側の本発明に係る第2始端位置に位置決めされて垂下姿勢になり、第1演出部材51の前方に第2演出部材52が重なった状態になる。そして、第1演出部材51が第1始端位置から第1終端位置側に向かって回動すると、メイン係合長孔80Aの第1区間81が第1演出部材51の第1回転軸体51Jを中心とした円上(移動軌跡)からはずれた直線状に延びていることから、第1演出部材51のガイドフォロア90が第2演出部材52のメイン係合長孔80Aにおける第1区間81を移動してメイン係合長孔80Aの内面を押し、第2演出部材52が第1演出部材51に連動して回動する。このとき、メイン係合長孔80Aの第1区間81をガイドフォロア90がメイン係合長孔80Aの始端部から離れる側に移動する間は、第1演出部材51は起立姿勢から下方に向かって回動する一方、第2演出部材52は垂下姿勢から上方に向かって回動する。そして、ガイドフォロア90がメイン係合長孔80Aにおける第1区間81と第2区間82との境界位置に到達すると、第2演出部材52は第1演出部材51によって本発明に係る第2終端位置に位置決めされて第2回転軸体52Jから斜め右下に延びた下向きの傾斜姿勢になる一方、第1演出部材51は、第1始端位置と第1終端位置との中間に位置して、第1演出部材51から斜め右上に延びた上向きの傾斜姿勢になる。また、このときメイン係合長孔80Aの第2区間82は、第1演出部材51の回動中心を中心とした円上(移動軌跡)に位置した状態になる。これにより、ガイドフォロア90がメイン係合長孔80Aにおける第2区間82を終端部側に向かって移動する間は、第2演出部材52は第2終端位置に上記した傾斜姿勢に保持(維持)される一方、第1演出部材51はさらに姿勢を変更するように回動していく。
ガイドフォロア90がメイン係合長孔80Aの終端部に至って第1演出部材51が第1終端位置に位置決めされると、上記したように第1演出部材51が横臥姿勢になる。また、第1演出部材51が回動している間、第3演出部材53は上記したように第1演出部材51に連動して回動する。そして、第1演出部材51が第1終端位置に至ったときには、図2に示すように、第1〜第3の演出部材51,52,53(詳細には、それらの第1〜第3の装飾部材51K,52K,53K)によって「兜」の側面形状が構成される。また、このとき、液晶画面13Gには「人の横顔」が表示され、遊技者から見ると、液晶画面13Gの「人の横顔」と第1〜第3の演出部材51,52,53からなる「兜」とが合体し、「兜を被った人の横顔」として視認することができるようになる。
また、メイン係合長孔80Aの第2区間82の略中央にガイドフォロア90が位置すると、第1回転軸体51Jの中心とガイドフォロア90の中心とを結ぶ第1直線S1と、第2回転軸体52Jの中心とガイドフォロア90の中心とを結ぶ第2直線S2との交差角度が略直角になり、メイン係合長孔80Aの終端部に向かうに従って鋭角側に変化する(図6参照)。これにより、第2演出部材52の自重のうち第1演出部材51の第1回転軸体51J側を向く力の成分を第1演出部材51で受けることができ、第2演出部材52の自重による駆動源60Sへの負荷を軽減することができる。また、ガイドフォロア90が、メイン係合長孔80Aの終端部に向かうに従って鋭角側に変化するように構成されているので、この点においても、第2演出部材52の自重による駆動源60Sへの負荷を軽減することができるようになっている。
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態のパチンコ遊技機10の作用効果について説明する。図1に示したパチンコ遊技機10の操作ノブ28を操作すると、遊技領域R1の上端部に遊技球が次々と弾き出されて遊技領域R1を流下する。また、可動役物装置40は、通常、遊技盤11の後面のうち表示孔11Aの左側開口縁とメイン表示装置13との間に収納され、図1に示すように遊技者から見えなくなっている。
遊技領域R1を流下する遊技球のうちのいくつかは、第1又は第2の始動入賞口14A,14Bに入賞すると、所定数の遊技球(賞球)が上皿26に払い出されると共に当否判定が行われ、その当否判定結果が液晶画面13Gに表示される。即ち、液晶画面13Gにおいて、3つの特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロール表示された後、左、右、中の順番で特別図柄13A,13B,13Cが停止表示され、それら特別図柄13A,13B,13Cが同一であるか否かによって当否判定結果が報知される。
このとき、左右の特別図柄13A,13Cが同じ図柄(例えば、「7」)で停止表示し、中特別図柄13Bのみが変動表示したリーチ状態となることがある。そして、リーチ状態の後、外れになる場合には、リーチ状態中に液晶画面13Gに兜を被った人の横顔が表示されて、例えば、表示された人物が戦で破れるリーチ演出が実行された後、中特別図柄13Bが左右の特別図柄13A,13Cと異なる図柄で停止してリーチ状態が終了する。
一方、当否判定結果がリーチ状態の後、大当りになる場合には、リーチ状態中に可動役物装置40が作動する。具体的には、駆動源60Sが起動して、図4から図5の変化に示すように、第1演出部材51が起立姿勢から下方に回動すると共に、第2演出部材52が垂下姿勢から右上方に回動し、さらに第3演出部材53が右斜め下方に延びた傾斜姿勢から上方に回動して、表示孔11Aの左側開口縁から第1〜第3の演出部材51〜53の先端側が出現する。そして、図5に示すようにガイドフォロア90がメイン係合長孔80Aにおける第1区間81と第2区間82との境界位置に到達するまで、第1〜第3の演出部材51,52,53が連動して回動し続ける。ガイドフォロア90が、前記境界位置を通過すると、第2演出部材52が第2回転軸体52Jから右斜め下方に延びた傾斜姿勢で停止したまま、第1演出部材51及び第3演出部材53のみがさらに姿勢を変更するように回動して、図5から図6の変化に示すように、姿勢が変化する。
そして、サブガイドフォロア96が係合溝42Mにおける下側ベースの外縁部側の端部に至ると共に、ガイドフォロア90がメイン係合長孔80Aの終端部に至り、第1及び第3の演出部材51,53が共に横臥姿勢になる。このとき、図2に示すように、液晶画面13Gには、「人の横顔」が表示されていて、第1〜第3の演出部材51,52,53からなる「兜」と液晶画面13Gの「人の横顔」とが合体し、「兜を被った人の横顔」が視認可能となる。そして、戦で勝利するリーチ演出が実行された後、中特別図柄13Bが左右の特別図柄13A,13Cと同じ図柄で停止して大当りとなる。当否判定結果の報知が終了すると、モータ60が逆向きに作動し、第1〜第3の演出部材51,52,53が表示孔11Aの左側開口縁に隠れた初期状態に戻る。
このように、本願発明のパチンコ遊技機10によれば、第1演出部材51と第2演出部材52の両方を連動させる演出と、第2演出部材52を停止(維持)させて第1演出部材51のみを動作させる演出とを1つの駆動源60Sにて行うことができると共に、第1演出部材51及び第2演出部材52の停止のタイミングをズラすことができる。これにより、本発明によれば、第1と第2の演出部材51,52の別々の動作を組み合わせた複雑な演出を1つの駆動源60Sにて行うことができ、従来より駆動源の費用を抑えることができる。
また、本実施形態では、ガイドフォロア90に対して2方向から当接し得る長孔構造としたので、第1演出部材51によって第2演出部材52の第2始端位置から第2終端位置への回転と、その逆方向への回転とが規制されると共に、第1演出部材51に対する第2演出部材52の第2回転軸体52J方向への移動が規制されて、第1演出部材51に対する第2演出部材52の追従性を高めることができるようになっている。
[第2実施形態]
本実施形態を図10に基づいて説明する。前記第1実施形態では、第1演出部材51にガイドフォロア90が備えられ、第2演出部材52にガイドレール80が設けられていたのに対し、本実施形態では、この構成が逆になっている。つまり、第1演出部材51にガイドレール80Vが備えられ、第2演出部材52にガイドフォロア90Vが設けられている。
具体的には、第2演出部材52が第1演出部材51より後方に配設され、図10に示す第2回動本体部材52Vにおける下端側の基端側辺部から突出した突片52Sの先端部に、前方に向かって突出するメイン連結軸体90Bが設けられている。
一方、ガイドレール80Vは、第1回動本体部材51Vの中央部分にメイン係合長孔80Bを貫通形成してなる。メイン係合長孔80Bは、図10に示す状態で、直線状の第1区間81Vが第2演出部材52の先端側に配設される一方、円弧状の第2区間82Vが第2演出部材52の基端側に配設され、これら第1区間81Vと第2区間82Vとが屈曲した状態で延びている。
そして、メイン連結軸体90Bにブッシュ91が嵌合装着されて、そのブッシュ91の筒体91Tがメイン係合長孔80Bに嵌合している。また、メイン連結軸体90Bのメイン係合長孔80B及びブッシュ91を通過してそれらの前方に樹脂ワッシャ92及びEリング93が装着され、これらメイン連結軸体90B、ブッシュ91、樹脂ワッシャ92及びEリング93とから本発明に係るガイドフォロア90Vが構成されている。
このような構成においても、第1演出部材51と第2演出部材52の両方を連動させる演出と、第2演出部材52を停止(維持)させて第1演出部材51のみを動作させる演出とを1つの駆動源60Sにて行うことができ、前記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、第2演出部材52が、前記第1実施形態と同様に第1演出部材51の前面側に配設された場合には、ガイドフォロア90Vを後方に向かって突出させた構成とすればよい。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、パチンコ遊技機10に本発明を適用していたが、遊技機であれば、コイン遊技機やスロットマシン、アレンジボール等に備えてもよい。
(2)前記第1及び第2実施形態では、ガイドレール80,80Vが長孔形状をなし、ガイドフォロア90,90Vに対して2方向から当接する構成になっていたが、本願発明はこれに限るものではなく、ガイドレールを、ガイドフォロアに対して一方からのみ当接する面を備えた構成であってもよい。また、ガイドレール80,80Vは、長孔構造に限るものではなく、溝構造であってもよい。
(3)前記第1及び第2実施形態では、ガイドレール80,80Vの第1区間81,81Vが直線形状をなしていたが、曲線形状であってもよい。
(4)前記第1及び第2実施形態では、第2演出部材52に加えて第3演出部53が第1演出部材51に連動する構成になっていたが、第3演出部材53を備えない構成であってもよい。
(5)前記第1及び第2実施形態では、可動役物装置40,40Vが表示孔11Aにおける左側開口縁に設けられていたが、可動役物装置が、例えば、表示孔11Aの右側開口縁、上側開口縁又は下側開口縁に設けられた構成であってもよい。
10 パチンコ遊技機
40,40V 可動役物装置
41 ベース連結体
51 第1演出部材
51B 第1回動本体部材
51J 第1回転軸体
52 第2演出部材
52B 第2回動本体部材(板部材)
52J 第2回転軸体
60S 駆動源
70A,70B,70C 中継歯車
80,80V ガイドレール(ガイド部)
81,81V 第1区間
82,82V 第2区間
90,90V ガイドフォロア(当接部)
S1 第1直線
S2 第2直線

Claims (6)

  1. ベース部材に取り付けられて第1始端位置と第1終端位置との間を移動可能な第1演出部材と、前記ベース部材のうち前記第1演出部材と異なる位置に取り付けられて第2始端位置と第2終端位置との間を移動可能な第2演出部材とを、前記ベース部材に取り付けられた1つの駆動源で駆動して演出を行う遊技機であって、
    前記第1演出部材と前記第2演出部材との何れか一方に設けられたガイド部と、他方に設けられて前記ガイド部に当接して移動する当接部とを備え、前記駆動源から前記第1演出部材に伝達された動力が、前記当接部を介して前記第1演出部材から前記第2演出部材に伝達されるように構成され、
    前記ガイド部には、前記第1演出部材が前記第1始端位置から前記第1終端位置へ移動する間に前記第2演出部材を前記第2始端位置から前記第2終端位置まで移動させる第1区間と、前記第2演出部材を前記第2終端位置に保持したまま前記第1演出部材を前記第1終端位置まで移動させる第2区間とが備えられたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記ガイド部の前記第1区間は、前記第2演出部材が前記第2始端位置に位置した状態で、前記第1演出部材の移動方向と異なる方向に延びた形状をなす一方、前記ガイド部の前記第2区間は、前記第2演出部材が前記第2終端位置に位置した状態で、前記第1演出部材の移動方向と同方向に延びた形状をなしていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1演出部材は、第1回転軸を中心に回転可能に前記ベース部材に取り付けられる一方、前記第2演出部材は、前記第1回転軸と異なりかつ前記第1回転軸と平行な第2回転軸を中心に回転可能に前記ベース部材に取り付けられ、
    前記ガイド部の前記第1区間は、直線状又は曲線状をなし、
    前記ガイド部の前記第2区間は、前記第1区間から連続し、前記第2演出部材が前記第2終端位置に位置した状態で前記第1回転軸を中心とした円弧状をなしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記第1演出部材の回動中心と前記当接部とを結ぶ第1直線と、前記第2演出部材の回動中心と前記当接部とを結ぶ第2直線との交差角度は、前記当接部が前記ガイド部のうち前記第2区間を移動した際に略直角になり、前記当接部が前記ガイド部の第2区間側の端部に向かうに従って鋭角側に変化するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記ガイド部は、前記第1演出部材又は前記第2演出部材に備えた板部材に長孔を形成してなり、前記当接部は、前記第1演出部材又は前記第2演出部材に固定され、前記長孔に係合したピン構造をなしていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の遊技機。
  6. 前記当接部の軸方向における2位置から側方に張り出し、前記長孔の縁部を前記板部材の板厚方向で挟持した1対のフランジを備えたことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
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