JP2013221473A - インタークーラ - Google Patents
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Abstract
【課題】ケースと冷却コアとの間の空間に吸入空気が流れることを永続的に規制して、冷却効率を向上させることができるインタークーラを提供する。
【解決手段】インタークーラ10は、吸入空気を冷却する冷却コア30及び冷却コア30を収容するとともに吸入空気を冷却コア30の内部に導くケース20を備える。冷却コア30及びケース20の少なくとも一方には、吸入空気が冷却コア30内を流通する方向と直交する断面視においてケース20内における冷却コア30の外周に位置する空間である外周空間29への吸入空気の流通を規制する規制部50が形成されている。
【選択図】図5
【解決手段】インタークーラ10は、吸入空気を冷却する冷却コア30及び冷却コア30を収容するとともに吸入空気を冷却コア30の内部に導くケース20を備える。冷却コア30及びケース20の少なくとも一方には、吸入空気が冷却コア30内を流通する方向と直交する断面視においてケース20内における冷却コア30の外周に位置する空間である外周空間29への吸入空気の流通を規制する規制部50が形成されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、過給空気を冷却するインタークーラに関する。
例えば特許文献1に示されるように、過給機により過給されて温度上昇した吸入空気を冷却するインタークーラが知られている。特許文献1のインタークーラは、吸入空気を冷却する冷却コアと、冷却コアを収容するとともに内部に吸入空気を導入してこれを冷却コアの内部に導くケースとを備えている。こうしたインタークーラでは、ケース内における冷却コアの外周に位置する空間を吸入空気が流れると、この空間を流れる吸入空気は冷却コアによる冷却が行われないため、インタークーラの冷却効率が低下する。そこで、特許文献1のインタークーラでは、ケースと冷却コアとの間に形成されるこうした空間にシリコン系接着剤を別途充填することによって、この空間を吸入空気が流れることを規制して、冷却効率を向上させるようにしている。
ところで、特許文献1に記載のインタークーラでは、上記空間に充填したシリコン系接着剤が、経年劣化やインタークーラの振動などにより、充填箇所から脱落してしまうことがある。このような場合、吸入空気がこの空間を再び流通しやすい状態となるため、インタークーラによる冷却効率が低下する。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ケースと冷却コアとの間の空間に吸入空気が流れることを永続的に規制して、冷却効率を向上させることができるインタークーラを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、吸入空気を冷却する冷却コア及び同冷却コアを収容するとともに吸入空気を前記冷却コアの内部に導くケースを備えるインタークーラであって、前記冷却コア及び前記ケースの少なくとも一方には、吸入空気が前記冷却コア内を流通する方向と直交する断面視において前記ケース内における前記冷却コアの外周に位置する空間である外周空間への吸入空気の流通を規制する規制部が形成されていることを要旨とする。
請求項1に記載の発明は、吸入空気を冷却する冷却コア及び同冷却コアを収容するとともに吸入空気を前記冷却コアの内部に導くケースを備えるインタークーラであって、前記冷却コア及び前記ケースの少なくとも一方には、吸入空気が前記冷却コア内を流通する方向と直交する断面視において前記ケース内における前記冷却コアの外周に位置する空間である外周空間への吸入空気の流通を規制する規制部が形成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、冷却コア及びケースの少なくとも一方には、外周空間への吸入空気の流通を規制する規制部が形成されているため、より多くの吸入空気を冷却コアの内部に流通させてこれを冷却することができる。また、この規制部は冷却コアやケースの形状を適宜設定することでそれら冷却コアやケース自身に形成されているため、この規制部がそれら冷却コアやケースから脱落することがなく、こうした脱落に起因するインタークーラ冷却効率の低下を永続的に抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記規制部は、前記冷却コアに流入する吸入空気の流れ方向と逆方向に吸入空気を前記外周空間に流入させる流入通路を区画する区画壁を含むことを要旨とする。
ケース内に導入された吸入空気の多くは冷却コアに流入する。そして、外周空間への流入通路では、こうした吸入空気の主流の流れに対して吸入空気が逆方向に流入することになるため、吸入空気が流入しにくくなる。これにより、吸入空気が外周空間に流入することを規制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記規制部は、前記ケース内に流入した吸入空気を前記冷却コアの内部側に案内するとともに、前記外周空間への流入通路を覆うガイド壁を含むことを要旨とする。
上記構成によれば、ガイド壁によりケース内に流入した吸入空気を冷却コアの内部側に案内することができるため、外周空間を流れる吸入空気を少なくすることができる。また、吸入空気が外周空間に流入するには、ガイド壁によって案内される吸入空気の流れに抗し、ガイド壁を迂回して流入通路に到達する必要があるため、吸入空気が外周空間に流入しにくくなる。これにより、吸入空気が外周空間に流入することを規制することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記規制部は、前記外周空間及び同空間の流入部の少なくとも一方において、前記冷却コア及び前記ケースの側面から突出する突出部を含むこと要旨とする。
上記構成によれば、突出部により吸入空気が外周空間に流入又は流通する際の流路抵抗を大きくすることができるため、吸入空気が外周空間を流通することを好適に規制することができる。
なお、上記構成において、外周空間への流入部とは、吸入空気が外周空間へと流入するための入口近傍を意味する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記突出部は、前記外周空間と対面する前記冷却コア及び前記ケースの双方の側面において、吸入空気が前記冷却コア内を流通する方向と直交する方向に延びるように形成されるとともに、前記冷却コアに形成される突出部及び前記ケースに形成される突出部は、吸入空気の前記流通する方向において交互に形成されている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記突出部は、前記外周空間と対面する前記冷却コア及び前記ケースの双方の側面において、吸入空気が前記冷却コア内を流通する方向と直交する方向に延びるように形成されるとともに、前記冷却コアに形成される突出部及び前記ケースに形成される突出部は、吸入空気の前記流通する方向において交互に形成されている。
上記構成によれば、突出部によって、外周空間には吸入空気が蛇行して流れる迷路構造が形成される。これにより、外周空間の流路抵抗を好適に大きくすることができる。
以下、本発明のインタークーラを具体化した一実施形体について、図1〜図5を参照して説明する。なお、各図においては、適宜部材の図示を省略している。
図1に示すインタークーラ10は、内燃機関の過給機により過給されて温度上昇した吸入空気を冷却するためのものであり、内燃機関の吸入通路における過給機と吸気マニホールドとの間に設けられている。
図1に示すインタークーラ10は、内燃機関の過給機により過給されて温度上昇した吸入空気を冷却するためのものであり、内燃機関の吸入通路における過給機と吸気マニホールドとの間に設けられている。
図1及び図2に示すように、インタークーラ10は、内部を過給された空気が流通する有底直方体状のケース20と、同ケース20に収容される冷却コア30とを備えている。ケース20は樹脂材料により、冷却コア30はアルミニウム合金によりそれぞれ形成されている。
ケース20の対向する上流側側面21A及び下流側側面21Bにおいて、上流側側面21Aには空気導入管22が接続され、下流側側面21Bには空気導出管23が接続されている。ケース20の上部(図1の上側)には、冷却コア30をケースに挿入するための開口部24が形成されている。
冷却コア30は、ケース20に挿入された状態において、その上側がケース20の開口部24から露出している。冷却コア30は、第1熱交換部31と第2熱交換部35とを備えている。第1熱交換部31と第2熱交換部35とは、ジョイント39により接続されている。また、第2熱交換部35の上側には入口側タンク41が設けられるとともに、各熱交換部31,35の下側には、2つの熱交換部31,35に跨って中間タンク42設けられている。また、第1熱交換部31の上側には出口側タンク43が設けられている。入口側タンク41及び出口側タンク43の上側は、冷却コア30をケース20に取り付けるための取付板46で覆われている。取付板46には、それぞれ冷却水導入管44及び冷却水導出管45が一体成形されている。冷却水導入管44は、入口側タンク41の内部に連通しており、冷却水導出管45は、出口側タンク43の内部に連通している。また、取付板46の外縁部には、入口側タンク41及び出口側タンク43よりも外側に延びる鍔部47が形成されている。図2に示すように、ケース20の開口部24の面積は、取付板46の面積よりも小さいものの、冷却コア30における取付板46よりも下側に位置する各部材を挿入可能な大きさとなっている。これにより、インタークーラ10では、ケース20の開口部24から冷却コア30が挿入されると、取付板46の鍔部47が、ケース20の上部に載置された状態となる。そして、この状態で、鍔部47とケース20の上部とがボルト48で固定されることで、冷却コア30がケース20に収容された状態となる。
図3に示すように、第1熱交換部31は、並設された複数の扁平なチューブ32を含み、それらチューブ32の内部は冷却水が流通する冷却水流路33となっている。また、これらチューブ32の外側の面には波型のフィン34が形成されている。なお、第1熱交換部31において、最外周側に位置するチューブ32(図3の左右両端のチューブ32)には、熱交換部31の内側の面のみにフィン34が形成されており、外側の面にはフィン34が形成されていない。第2熱交換部35も、第1熱交換部31と同様の構成である。
第1熱交換部31のチューブ32内に形成される冷却水流路33は、出口側タンク43及び中間タンク42の内部と連通しており、第2熱交換部35のチューブ内に形成される冷却水流路は、入口側タンク41及び中間タンク42の内部と連通している。
インタークーラ10では、図1の矢印に示すように、吸入空気及び冷却水が流れる。すなわち、図1の実線矢印に示すように、過給機により過給された空気は、空気導入管22を通じてケース20の内部に導入され、ケース20内を流れる際に、冷却コア30の内部、すなわち、熱交換部31,35のフィン34により区画される空間を通過した後に、空気導出管23から流出する。なお、以下において、吸入空気が、空気導入管22の最下流部から冷却コア30の内部に流入する方向及び冷却コア30の内部を流通する方向を、吸入空気の主流方向という。一方、図1の破線矢印に示すように、冷却水導入管44から導入された冷却水は、入口側タンク41を通じて第2熱交換部35の冷却水流路を流れ、中間タンク42に導入される。そして、中間タンク42の冷却水が、第1熱交換部31の冷却水流路33を流れた後に、出口側タンク43を通じて冷却水導出管45から流出する。これにより、インタークーラ10のケース20に流入した空気が、各熱交換部31,35の内部を通過する際に、冷却水流路33を流れる冷却水と熱交換して冷却される。
ところで、図3に示すインタークーラ10の吸入空気の主流方向と直交する方向の断面視においては、ケース20における冷却コア30の両側方及び下方に外周空間28、29が存在する。ここで、この外周空間28,29は、冷却コア30のチューブ32に挟まれる空間ではないため、吸入空気がこれら外周空間28,29を流通しても、チューブ32内の冷却水流路33を流れる冷却水とのフィン34を通じた熱交換が行われず、吸入空気が冷却されにくい。
そこで、本実施形態のケース20及び冷却コア30には、これらの各外周空間28,29における吸入空気の流通を規制するための規制部50が形成されている。以下、ケース20及び冷却コア30に形成される規制部50について、図2〜図5を参照して説明する。
図3に示すように、規制部50は、ケース20及び冷却コア30の外周空間28,29に対面する部位から同外周空間28,29に向かって突出する第1〜第4の各突出部51〜54を備えている。
具体的には、図2及び図3に示すように、冷却コア30には、側方外周空間28に対面するチューブ32から側方外周空間28に向かって突出する複数の第1突出部51が形成されている。図3に示すように、第1突出部51は、チューブ32の上端から下端に亘って上下方向に延びている。第1突出部51は、チューブ32に溶接されることで、冷却コア30に一体的に形成されている。また、図2及び3に示すように、ケース20の内面には、側方外周空間28と対面する側面に、側方外周空間28に向かって突出する複数の第3突出部53が形成されている。図3に示すように、この第3突出部53は、ケース20の側面の上端から下端に亘って上下方向に延びている。第3突出部53は、成型によりケース20と一体的に形成されている。図2及び3に示すように、これら第1突出部51及び第3突出部は、互いの先端部が互いに重なりあうように形成されるとともに、図2に示すように、第1突出部51と第3突出部53とは、側方外周空間28における吸入空気の主流方向の全域に亘って、同主流方向に交互に形成されている。
また、図3及び図4に示すように、冷却コア30において、中間タンク42の下面には、下方外周空間29に向かって突出する複数の第2突出部52が形成されている。図3に示すように、第2突出部52は、中間タンク42の左右両端間に亘り横方向に延びている。第2突出部52は、中間タンク42の下面に溶接されることで、冷却コア30と一体的に形成されている。また、図3及び図4に示すように、ケース20の内面の下面には、下方外周空間29に向かって突出する複数の第4突出部54が形成されている。図3に示すように、この第4突出部54は、ケース20の左右両端間に亘り横方向に延びている。第4突出部54は、成型によりケース20と一体的に形成されている。図3及び図4に示すように、これら第2突出部52と第4突出部54は、互いの先端部が互いに重なりあうように形成されるとともに、図4に示すように、下方外周空間29における吸入空気の主流方向の全域に亘って、同主流方向に交互に形成されている。
さらに、図4に示すように、規制部50は、ケース20の上流側側面21Aから突出して、ケース20内に流入した吸入空気を冷却コア30の内部側に案内するガイド壁56を備えている。図2に示すように、ガイド壁56は、吸入空気の主流方向と直交するケース20の横方向に延びるように形成されている。また、上流側側面21Aにおいてガイド壁56が形成される部位よりも下方には、吸入空気の主流方向に突出する第5突出部55が形成されており、ガイド壁56と同様に、ケース20の横方向の延びるように形成されている。ガイド壁56と第5突出部55とは、成型によりケース20と一体的に形成されている。ガイド壁56は、上流側側面21Aにおける空気導入管22の接続部位よりも下方において冷却コア30の熱交換部31,35の下端に対応する位置に形成されており、吸入空気の主流方向に延びている。また、図5に示すように、ガイド壁56の先端は、中間タンク42の縁部42Aの上方に位置している。すなわち、ガイド壁56は、中間タンク42の縁部42A上方を覆うように形成されている。そして、ガイド壁56と中間タンク42の縁部42Aとの間に、下方外周空間29への流入通路57が形成される。すなわち、ガイド壁56は、流入通路57を区画する区画壁を構成している。
以上の構成により、以下の作用が得られる。
インタークーラ10のケース20及び冷却コア30には、各外周空間28,29に向かって突出する突出部51〜54が形成されるとともに、下方外周空間29の流入部にも第5突出部55が形成されている。さらに、各突出部55は、主流の直交方向に延びている。これにより、これら突出部51〜54によって、外周空間28、29には、吸入空気の迷路構造が形成される。したがって、外周空間28,29へ流入しにくくなるとともに、外周空間28,29に流入した吸入空気は、この突出部51〜55を迂回するように蛇行して流れることになる。なお、図5の矢印Bでは、下方外周空間29において、吸入空気が蛇行して流れる経路を示している。このようにして、外周空間28,29を流通する際の流路抵抗が、こうした突出部が形成されていない場に比して高くなり、吸入空気が流れにくくなる。
インタークーラ10のケース20及び冷却コア30には、各外周空間28,29に向かって突出する突出部51〜54が形成されるとともに、下方外周空間29の流入部にも第5突出部55が形成されている。さらに、各突出部55は、主流の直交方向に延びている。これにより、これら突出部51〜54によって、外周空間28、29には、吸入空気の迷路構造が形成される。したがって、外周空間28,29へ流入しにくくなるとともに、外周空間28,29に流入した吸入空気は、この突出部51〜55を迂回するように蛇行して流れることになる。なお、図5の矢印Bでは、下方外周空間29において、吸入空気が蛇行して流れる経路を示している。このようにして、外周空間28,29を流通する際の流路抵抗が、こうした突出部が形成されていない場に比して高くなり、吸入空気が流れにくくなる。
また、図5の矢印Aに示すように、ケース20内に流入した吸入空気の一部が下方に流れようとしても、ガイド壁56によって冷却コア30の内部側に案内される。また、下方外周空間29への流入通路57は、同ガイド壁56により覆われるとともに、吸入空気は、下方外周空間29へ流入するには、ガイド壁56を迂回して吸入空気の主流とは逆方向に流れる必要があることから、流入通路57は吸入空気が下方外周空間29へ流入しにくい形状となっている。
このような構成により、インタークーラ10のケース20内に導入された吸入空気は、各外周空間28,29へと流れにくくなるとともに、冷却コア30の内部へと案内されて同冷却コア30の内部を流れやすくなる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の(1)〜(4)の効果が得られる。
(1)インタークーラ10は、吸入空気を冷却する冷却コア30及び同冷却コア30を収容するとともに吸入空気を冷却コア30の内部に導くケース20を備えている。そして、冷却コア30及びケース20には、吸入空気が冷却コア30内を流れる主流方向と直交する断面視において、ケース20内における冷却コア30の外周に位置する空間である側方外周空間28及び下方外周空間29への吸入空気の流通を規制する規制部50が形成されている。
(1)インタークーラ10は、吸入空気を冷却する冷却コア30及び同冷却コア30を収容するとともに吸入空気を冷却コア30の内部に導くケース20を備えている。そして、冷却コア30及びケース20には、吸入空気が冷却コア30内を流れる主流方向と直交する断面視において、ケース20内における冷却コア30の外周に位置する空間である側方外周空間28及び下方外周空間29への吸入空気の流通を規制する規制部50が形成されている。
このように、外周空間28,29への吸入空気の流通を規制する規制部50が形成されているため、より多くの吸入空気を冷却コア30の内部に流通させてこれを冷却することができる。また、この規制部50は冷却コア30やケース20の形状を適宜設定することでそれら冷却コア30やケース20自身に形成されているため、この規制部50が、それら冷却コア30やケース20から脱落することがなく、こうした脱落に起因するインタークーラ10冷却効率の低下を永続的に抑制することができる。
(2)規制部50は、ケース20内に流入した吸入空気を冷却コア30の内部側に案内するガイド壁56を備えるとともに、そのガイド壁56によって、下方外周空間29への流入通路57が覆われている。これにより、ガイド壁56によりケース20内に流入した吸入空気を、冷却コア30の内部側に案内することができるため、外周空間28,29を流れる吸入空気を少なくすることができる。また、吸入空気が外周空間28,29に流入するには、ガイド壁56によって案内される吸入空気の流れに抗して、ガイド壁を迂回して流入通路57に到達する必要があるため、吸入空気が下方外周空間29に流入しにくくなる。これにより、吸入空気が下方外周空間29に流入することを好適に規制することができる。
(3)ガイド壁56と中間タンク42との間の空間が、吸入空気を下方外周空間29へ流入させるための流入通路57が区画形成するとともに、この流入通路57は、冷却コア30に流入する吸入空気の主流方向と逆方向に吸入空気を下方外周空間29に流入させる。このように、下方外周空間29への流入通路57は、吸入空気の主流の流れに対して逆方向に流入させるため、吸入空気が流入しにくい形状となっている。これにより、吸入空気が下方外周空間29に流入することを規制することができる。
(4)規制部50は、外周空間28,29の流入部及び外周空間28,29において、冷却コア30及びケース20の側面から突出する突出部51〜55を備えている。
これにより、突出部51〜55により吸入空気が外周空間28,29に流入する際の流路抵抗を大きくすることができるため、吸入空気が外周空間28,29を流通することを好適に規制することができる。
これにより、突出部51〜55により吸入空気が外周空間28,29に流入する際の流路抵抗を大きくすることができるため、吸入空気が外周空間28,29を流通することを好適に規制することができる。
(5)第1〜第4の各突出部51〜54は、冷却コア30及びケース20の双方の側面から突出して、吸入空気が冷却コア30内を流通する方向と直交する方向に延びるように形成されている。そして、側方外周空間28に突出する第1突出部51と第3突出部53は、吸入空気の主流方向に交互に形成されるとともに、下方外周空間29に突出する第2突出部52と第4突出部54は、吸入空気の主流方向に交互に形成されている。これにより、突出部51〜54によって、外周空間28,29には吸入空気が蛇行して流れる迷路構造が形成されるため、外周空間28,29の流路抵抗を好適に大きくすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態にて例示した態様に限られるものではなく、以下に示すように変更して実施することができる。
・上記実施形態では、突出部を外周空間における吸入空気の主流方向の全域に亘って形成するようにしているが、外周空間への流入部や外周空間の一部(吸入空気の流れ方向の上流側など)にのみ形成するようにしてもよい。また、上記各実施形態において、突出部は、主流方向と直交する方向に延びるように形成されているが、突出部の形状は限定されず、外周空間への流入部又は外周空間の流路抵抗を大きくするものであればよい。
・上記実施形態では、突出部を外周空間における吸入空気の主流方向の全域に亘って形成するようにしているが、外周空間への流入部や外周空間の一部(吸入空気の流れ方向の上流側など)にのみ形成するようにしてもよい。また、上記各実施形態において、突出部は、主流方向と直交する方向に延びるように形成されているが、突出部の形状は限定されず、外周空間への流入部又は外周空間の流路抵抗を大きくするものであればよい。
・上記実施形態では、下方外周空間への流入通路をガイド壁により覆うとともに、吸入空気がその流入通路を主流と逆方向に流れるようにしているが、このようなガイド壁及び流入通路を側方外周空間の吸入空気の流通を規制する規制部として適用するようにしてもよい。また、ガイド壁が区画壁を兼用しているが、ガイド壁と区画壁とは別個の構成であってもよい。
・上記各実施形態では、吸入空気が冷却コア内を流れる主流と直交するケースの断面視において、冷却コアの外周空間が冷却コアの側方と下方に形成されている。しかしながら、主流と直交する断面視において、冷却コアの全周に外周空間が形成される場合には、全周の外周空間において吸入空気の流通を規制する規制部を設けるようにしてもよい。また、外周空間の幅が狭い場合等は、この空間における吸入空気の流路抵抗が比較的大きいことから、このような外周空間には規制部を設けず、流路幅が広い外周空間にのみ規制部を設けるようにしてもよい。
・また、規制部は、区画壁、ガイド壁及び突出部の何れかを備える構成であってもよいし、その他の態様でケース内の吸入空気の流れを規制するものであってもよい。
・上記各実施形態におけるインタークーラのケース及び冷却コアの材料は例示であって、特に限定されない。また、ケース及び冷却コアには、規制部が脱落しないような態様で形成されればよく、規制部を形成するための成型や溶接などの方法も例示であり、特に限定されない。また、規制部は、ケース又は冷却コアの双方に設けることなく、何れか一方にのみ設けるようにしてもよい。
・上記各実施形態におけるインタークーラのケース及び冷却コアの材料は例示であって、特に限定されない。また、ケース及び冷却コアには、規制部が脱落しないような態様で形成されればよく、規制部を形成するための成型や溶接などの方法も例示であり、特に限定されない。また、規制部は、ケース又は冷却コアの双方に設けることなく、何れか一方にのみ設けるようにしてもよい。
10…インタークーラ、20…ケース、21…ケース20A…上流側側面、21B…下流側側面、21C…天面、22…空気導入管、23…空気導出管、24…開口部、28…側方外周空間、29…下方外周空間、30…冷却コア、31…第1熱交換部、32…チューブ、33…冷却水流路、34…フィン、35…第2熱交換部、39…ジョイント、41…入口側タンク、42…中間タンク、43…出口側タンク、44…冷却水導入管、45…冷却水導出管、46…取付板、47…鍔部、48…ボルト、50…規制部、51…第1突出部、52…第2突出部、53…第3突出部、54…第4突出部、55…第5突出部、56…ガイド壁、57…流入通路。
Claims (5)
- 吸入空気を冷却する冷却コア及び同冷却コアを収容するとともに吸入空気を前記冷却コアの内部に導くケースを備えるインタークーラであって、
前記冷却コア及び前記ケースの少なくとも一方には、吸入空気が前記冷却コア内を流通する方向と直交する断面視において前記ケース内における前記冷却コアの外周に位置する空間である外周空間への吸入空気の流通を規制する規制部が形成されている
ことを特徴とするインタークーラ。 - 前記規制部は、前記冷却コアに流入する吸入空気の流れ方向と逆方向に吸入空気を前記外周空間に流入させる流入通路を区画する区画壁を含む
請求項1に記載されるインタークーラ。 - 前記規制部は、前記ケース内に流入した吸入空気を前記冷却コアの内部側に案内するとともに、前記外周空間への流入通路を覆うガイド壁を含む
請求項1又は2に記載されるインタークーラ。 - 前記規制部は、前記外周空間及び同空間の流入部の少なくとも一方において、前記冷却コア及び前記ケースの側面から突出する突出部を含む
請求項1〜3の何れか1項に記載されるインタークーラ。 - 前記突出部は、前記外周空間と対面する前記冷却コア及び前記ケースの双方の側面において、吸入空気が前記冷却コア内を流通する方向と直交する方向に延びるように形成されるとともに、前記冷却コアに形成される突出部及び前記ケースに形成される突出部は、吸入空気の前記流通する方向において交互に形成されている
請求項4に記載されるインタークーラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012094848A JP2013221473A (ja) | 2012-04-18 | 2012-04-18 | インタークーラ |
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JP2012094848A JP2013221473A (ja) | 2012-04-18 | 2012-04-18 | インタークーラ |
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JP (1) | JP2013221473A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106917706A (zh) * | 2015-12-24 | 2017-07-04 | 曼胡默尔滤清器(上海)有限公司 | 一种带导流结构的涡轮增压发动机进气歧管 |
JP2017172537A (ja) * | 2016-03-25 | 2017-09-28 | 三菱自動車工業株式会社 | 内燃機関 |
JP2020094774A (ja) * | 2018-12-14 | 2020-06-18 | 株式会社ティラド | 熱交換器 |
-
2012
- 2012-04-18 JP JP2012094848A patent/JP2013221473A/ja active Pending
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CN106917706A (zh) * | 2015-12-24 | 2017-07-04 | 曼胡默尔滤清器(上海)有限公司 | 一种带导流结构的涡轮增压发动机进气歧管 |
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JP7227756B2 (ja) | 2018-12-14 | 2023-02-22 | 株式会社ティラド | 熱交換器 |
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