JP2013218755A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013218755A
JP2013218755A JP2012086678A JP2012086678A JP2013218755A JP 2013218755 A JP2013218755 A JP 2013218755A JP 2012086678 A JP2012086678 A JP 2012086678A JP 2012086678 A JP2012086678 A JP 2012086678A JP 2013218755 A JP2013218755 A JP 2013218755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens holder
lens
optical
mounting member
stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012086678A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Imai
謙一 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2012086678A priority Critical patent/JP2013218755A/ja
Publication of JP2013218755A publication Critical patent/JP2013218755A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

【課題】レンズホルダの動きをより確実に規制することが可能となる。
【解決手段】光ディスクに対向するように対物レンズを保持するレンズホルダと、レンズホルダを駆動するアクチュエータと、レンズホルダが光ディスクに対して少なくともフォーカス方向に移動するように、レンズホルダの相対する第1側面とアクチュエータとの間を接続する一対のサスペンションワイヤと、第1側面とは交差する第2側面に巻回されるコイルと、レンズホルダの光ディスクと対向する面の周辺部のうちコイルと光ディスクとの間となる位置に装着され、光ディスクに平行な方向に沿ってレンズホルダから離れる方向に延出する第1延出部を有して構成される装着部材と、レンズホルダが光ディスクに近接する方向に移動した際に第1延出部に端部を当接させるように配置されるレンズホルダストッパと、を備える光ピックアップ装置。
【選択図】図7

Description

本発明は、光ディスクに対する信号の記録や読み出しを行う光ピックアップ装置に関する。
近年、PC(Personal Computer)や放送録画機器など、光ディスクに対して情報の記録や再生を行う機能を持った光ディスク装置が普及している。
このような光ディスク装置に用いられる光ピックアップ装置は、光ディスクに対して情報の読み出しや書き込みを行う際にレーザ光源から出射されたレーザ光を光ディスクの信号記録層に正しく集光させるために、対物レンズの位置や向きなどの姿勢を精密に制御している。
対物レンズは、対物レンズの位置や向きを制御するアクチュエータからサスペンションワイヤを介して懸架されるレンズホルダ内に保持される。
そしてレンズホルダの側面にはコイルが装着されており、またコイルに対向する位置にマグネットが配置されている。そしてアクチュエータがコイルに対する通電を制御することにより、コイルとマグネットとの間に作用する電磁力とサスペンションワイヤの弾性力とのバランスを変化させ、対物レンズが装着されたレンズホルダの位置や向きをフォーカス方向、トラッキング方向、チルト方向に制御している。
一方で、光ピックアップ装置に対して強い振動や衝撃が加わった場合などには、レンズホルダを懸架するサスペンションワイヤに過剰な力が加わることで、レンズホルダが許容可動範囲を超えて移動し、光ディスクと接触する可能性がある。
そこで、レンズホルダと光ディスクとの接触を防止するために、レンズホルダがフォーカス方向に所定位置まで移動するとレンズホルダに当接するようなレンズホルダストッパを設け、レンズホルダの可動範囲を規制するようにした光ピックアップ装置も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−283111号公報
このようなレンズホルダストッパは、周囲に配置される部品の機能や性能を損なうことなく、しかも必要な場合にはレンズホルダの動きを確実に規制できるものであることが求められる。
しかしながら、光ピックアップ装置は、小型化や軽量化のために数多くの部品を極めて高密度に実装して構成されており、理想的なレンズホルダストッパを実現することは困難である。
またレンズホルダストッパに改良を加える場合においても、周囲に密集する他の部品との干渉等を回避しつつ強度維持や重量抑制等を図ることが求められるなど、様々な技術的課題を同時に乗り越える必要があり、やはり困難が多い。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、より確実にレンズホルダの動きを規制することが可能な光ピックアップ装置を提供することを一つの目的とする。
一つの側面に係る光ピックアップ装置は、光ディスクに対向するように対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダを駆動するアクチュエータと、前記レンズホルダが前記光ディスクに対して少なくともフォーカス方向に移動するように、前記レンズホルダの相対する第1側面と前記アクチュエータとの間を接続する一対のサスペンションワイヤと、前記レンズホルダの前記第1側面とは交差すると共に相対する第2側面に巻回され、前記レンズホルダを駆動するための信号が前記アクチュエータから前記一対のサスペンションワイヤを介して供給されるコイルと、前記レンズホルダの前記光ディスクと対向する面の周辺部のうち、前記第2側面に巻回される前記コイルと前記光ディスクとの間となる位置に装着され、前記光ディスクに平行な方向に沿って、前記レンズホルダから離れる方向に延出する第1延出部を有して構成される装着部材と、前記レンズホルダが前記光ディスクに近接する方向に移動した際に、前記装着部材の前記第1延出部に端部を当接させるように配置されるレンズホルダストッパと、を備える。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄の記載、及び図面の記載等により明らかにされる。
レンズホルダの動きをより確実に規制することが可能となる。
光ピックアップ装置の分解斜視図である。 光ピックアップ装置の光学系の構成図である。 光ピックアップ装置の光学系の構成図である。 光ディスク装置の構成図である。 レンズホルダの外観図である。 レンズホルダの外観図である。 レンズホルダに装着される装着部材を示す外観図である。 レンズホルダストッパの外観図である。 レンズホルダがレンズホルダストッパに当接していない状態を示す図である。 レンズホルダがレンズホルダストッパに当接していない状態を示す図である。 レンズホルダがレンズホルダストッパに接近している状態を示す図である。 レンズホルダがレンズホルダストッパに接近している状態を示す図である。 レンズホルダがレンズホルダストッパに当接している状態を示す図である。 レンズホルダがレンズホルダストッパに当接している状態を示す図である。 装着部材をレンズストッパに装着しない場合の様子を示す図である。 装着部材をレンズストッパに装着しない場合の様子を示す図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===光ピックアップ装置の光学系===
本実施形態における光ピックアップ装置の分解斜視図を図1に示す。また本実施形態に係る光ピックアップ装置の光学系の構成を図2及び図3に示す。
図1に示すように、光ピックアップ装置100は、光ディスク5に対して情報の記録や再生を行うための各種光学素子をハウジング50内に収容して構成される。光ピックアップ装置100は、例えば後述する光ディスク装置の情報記録再生装置として用いられる。ハウジング50は、例えばマグネシウム合金等の金属製、あるいはPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の合成樹脂製の部材である。
尚、図1において、Z軸は、光ディスク5の回転中心軸の方向に沿う軸であり、光ピックアップ装置100から光ディスク5に向かう向きを+Z方向とする。Y軸は、光ディスク5の中心から外周に向かう向きのうち、後述するレンズホルダ600に保持される第1対物レンズ16及び第2対物レンズ26が並ぶ方向に沿う軸であり、光ディスク5の中心から離れる方向を+Y方向とする。X軸は、Z軸及びY軸に直交する軸である。
また図2、図3に示すように、光ピックアップ装置100は、光ディスク5にレーザ光を照射し、光ディスク5で反射されるレーザ光の戻り光を検出する。
光ディスク5は、例えばBD(Blu-ray(登録商標、以下同様))規格の光ディスク(以下、「第1光ディスク5A」とも称する)、DVD(Digital Versatile Disc)規格の光ディスク(以下、「第2光ディスク5B」とも称する)、CD(Compact Disc)規格の光ディスク(以下、「第3光ディスク5C」とも称する)等である。
本実施形態に係る光ピックアップ装置100は、第2光ディスク5B、第3光ディスク5Cに照射される第1レーザ光の光路に沿った第1光学系の光学素子と、第1光ディスク5Aに照射される第2レーザ光の光路に沿った第2光学系の光学素子を有する。
===第1光学系===
以下、本実施形態における光ピックアップ装置100の第1光学系の光学素子について、図1〜図3を参照しながら説明する。
第1光学系の光学素子は、DVD規格及びCD規格の光ディスク5B、5Cに対して記録や再生を行うための光学素子であり、図2に示すように、第1レーザ光源110、第1回折格子12、第1の1/2波長板13、ビームスプリッタ32、コリメートレンズ33、1/4波長板34、反射ミラー35、第1立ち上げミラー15、第1対物レンズ16、カップリングレンズ24、ハーフミラー36、検出レンズ37、光検出器38、フロントモニタ31を含んで構成される。
第1レーザ光源110は、第2光ディスク5Bに照射する赤色波長帯(645nm〜675nm)のうち例えば655nmの波長と、第3光ディスク5Cに照射する赤外波長帯(765nm〜805nm)のうち例えば785nmの波長のように、波長が異なる2種類のレーザ光のうちのいずれか一方を選択的に第1レーザ光として発生する。第1レーザ光源110は、例えば655nmの波長のレーザ光を発生する第1レーザダイオード11Aと、例えば785nmの波長のレーザ光を発生する第2レーザダイオード11Bとを、第1ホルダ17に内蔵して形成される。
第1回折格子12は、第1レーザ光源110で発生した第1レーザ光から、0次光、+1次回折光、−1次回折光を生成する。
第1の1/2波長板13は、直線偏光光である第1レーザ光を例えばビームスプリッタ32に対してP偏光の直線偏光光に変換する。
ビームスプリッタ32は、例えば、赤色波長帯及び赤外波長帯のP偏光のレーザ光を大部分透過し、赤色波長帯及び赤外波長帯のP偏光のレーザ光の一部を反射する。その為、ビームスプリッタ32は、第1の1/2波長板13から入射する赤色波長帯又は赤外波長帯のP偏光の第1レーザ光の大部分を透過する。
このとき、ビームスプリッタ32は、第1レーザ光の強度を調整するために、第1レーザ光の一部をフロントモニタ31の方向に反射する。フロントモニタ31は、ビームスプリッタ32から第1レーザ光の一部を入射して、第1レーザ光の強度を調整するために用いられる光学素子である。
又、コリメートレンズ33から入射する第1レーザ光の戻り光は、例えば、第2光ディスク5B又は第3光ディスク5Cで反射し、後述するように1/4波長板34を光ディスク5に向かう往路時と含めて往復とも通過するので、S偏光のレーザ光となっており、その為、ビームスプリッタ32は、第1レーザ光の戻り光を、カップリングレンズ24の方向に反射する。
コリメートレンズ33は、ビームスプリッタ32から入射する第1レーザ光を平行光に変換する。
1/4波長板34は、コリメートレンズ33から入射する第1レーザ光を、P偏光の直線偏光光から円偏光光に変換する。又、1/4波長板34は、反射ミラー35から入射する第1レーザ光の戻り光を、円偏光光からS偏光の直線偏光光に変換する。
反射ミラー35は、1/4波長板34から入射する第1レーザ光を、第1立ち上げミラー15の方向に反射する。又、反射ミラー35は、第1立ち上げミラー15から入射する第1レーザ光の戻り光を1/4波長板34の方向に反射する。
第1立ち上げミラー15は、反射ミラー35から入射する第1レーザ光を、第2光ディスク5B又は第3光ディスク5Cの記録面に垂直な方向に反射する。又、第1立ち上げミラー15は、第1対物レンズ16から入射する第1レーザ光の戻り光を、反射ミラー35の方向に反射する。
第1対物レンズ16は、第1立ち上げミラー15から入射した第1レーザ光を、第2光ディスク5B又は第3光ディスク5Cの記録面における信号記録層に集光する。
第1対物レンズ16は、図1や図3に示すように、後述する第2対物レンズ26と共にレンズホルダ600の所定位置に保持されている。詳細は後述するが、レンズホルダ600は、光ピックアップ装置100を制御するシステム制御装置512から送信される制御信号により駆動されるアクチュエータ700に、例えば6本のサスペンションワイヤ620によって懸架されている。
第2光ディスク5B又は第3光ディスク5Cの信号記録層で反射した第1レーザ光の戻り光は、第1対物レンズ16によって平行光に変換された後、第1立ち上げミラー15、反射ミラー35を介して1/4波長板34に入射し、1/4波長板34によって円偏光光からS偏光の直線偏光光に変換される。直線偏光光となった第1レーザ光の戻り光は、コリメートレンズ33、ビームスプリッタ32を介してカップリングレンズ24に入射する。
カップリングレンズ24は、第1レーザ光の戻り光が光検出器38で受光できるように、ビームスプリッタ32から入射した第1レーザ光の戻り光の収束角を変換する。
ハーフミラー36は、例えば、青色波長帯のS偏光のレーザ光を反射し、青色波長帯のS偏光以外のレーザ光を透過する。尚、青色波長帯の詳細については後述する。カップリングレンズ24から入射する第1レーザ光の戻り光は、赤色波長帯又は赤外波長帯のS偏光のレーザ光であるので、ハーフミラー36は、カップリングレンズ24から入射する第1レーザ光の戻り光を透過する。
検出レンズ37は、ハーフミラー36から入射される第1レーザ光の戻り光を、光検出器38に集光させるとともに、第1レーザ光の戻り光に非点収差を発生させてフォーカスエラー信号を生成する。尚、検出レンズ37の入射面側又は出射面側には、例えばシリンドリカル面、平面、凹曲面、又は凸曲面が形成されており、本実施形態の場合、検出レンズ37は平行平板を非点収差の発生方向を考慮した所定方向に傾けて構成されている。
光検出器38は、検出レンズ37から入射される第1レーザ光の戻り光を光電変換する。
===第2光学系===
次に本実施形態における光ピックアップ装置100の第2光学系の光学素子について、図1〜図3を参照しながら説明する。
第2光学系の光学素子は、BD規格の光ディスク5Aに対して記録や再生を行うための光学素子であり、図2に示すように、第2レーザ光源210、第2回折格子22、第2の1/2波長板23、ハーフミラー36、カップリングレンズ24、ビームスプリッタ32、コリメートレンズ33、1/4波長板34、反射ミラー35、第2立ち上げミラー25、第2対物レンズ26、検出レンズ37、光検出器38、フロントモニタ31を含んで構成される。
尚、例えば、ハーフミラー36、カップリングレンズ24、ビームスプリッタ32、コリメートレンズ33、1/4波長板34、反射ミラー35、検出レンズ37、光検出器38、フロントモニタ31は、第1光学系と第2光学系で共通に用いられる光学素子である。
第2レーザ光源210は、第1レーザ光源110が発生する第1レーザ光の波長とは異なる、第1光ディスク5Aに照射する青色波長帯(395nm〜420nm)のうち例えば405nmの波長の第2レーザ光を、第1レーザ光とは相補的に発生する。第2レーザ光源210は、例えば405nmの波長の第2レーザ光を発生する第2レーザダイオード21を、第2ホルダ27に内蔵して形成される。
第2回折格子22は、第2レーザ光源210で発生した第2レーザ光から、0次光、+1次回折光、−1次回折光を生成する。
第2の1/2波長板23は、直線偏光光である第2レーザ光を例えばハーフミラー36及びビームスプリッタ32に対してS偏光の直線偏光光に変換する。
ハーフミラー36は、第2の1/2波長板23から入射する青色波長帯のS偏光の第2レーザ光を、カップリングレンズ24の方向に反射する。又、カップリングレンズ24から入射する第2レーザ光の戻り光は、例えば、第1光ディスク5Aで反射してP偏光のレーザ光となっているので、ハーフミラー36は、第2レーザ光の戻り光を透過する。
カップリングレンズ24は、第2レーザ光が第1光ディスク5の信号記録層に集光されるように、ハーフミラー36から入射した第2レーザ光の発散角を変換する。又、カップリングレンズ24は、第2レーザ光の戻り光が光検出器38で受光できるように、ビームスプリッタ32から入射した第2レーザ光の戻り光の収束角を変換する。
カップリングレンズ24から入射する第2レーザ光は、例えば、赤色波長帯及び赤外波長帯のP偏光以外の青色波長帯のS偏光のレーザ光なので、ビームスプリッタ32は、カップリングレンズ24から入射する第2レーザ光を、コリメートレンズ33の方向に9割以上の大部分を反射する。このとき、ビームスプリッタ32は、第2レーザ光の強度を調整するために、第2レーザ光の一部を透過する。
フロントモニタ31は、ビームスプリッタ32から第2レーザ光の一部を入射して、第2レーザ光の強度を調整するための光学素子である。又、コリメートレンズ33から入射する第2レーザ光の戻り光は、例えば、赤色波長帯及び赤外波長帯のP偏光以外の青色波長帯のP偏光のレーザ光なので、ビームスプリッタ32は、コリメートレンズ33から入射する第2レーザ光の戻り光を、カップリングレンズ24の方向に反射する。
ビームスプリッタ32でコリメートレンズ33の方向に反射した第2レーザ光は、コリメートレンズ33によって平行光に変換された後、1/4波長板34によってS偏光の直線偏光光から円偏光光に変換される。円偏光光となった第2レーザ光は、反射ミラー35によって第2立ち上げミラー25の方向に反射される。尚、第2レーザ光の光路における、反射ミラー35と第2立ち上げミラー25との間に配置された第1立ち上げミラー15は、赤色波長帯及び赤外波長帯のレーザ光を反射し、青色波長帯のレーザ光を透過するものとする。
第2立ち上げミラー25は、反射ミラー35から入射する第2レーザ光を、第1光ディスク5Aの記録面に垂直な方向に反射する。又、第2立ち上げミラー25は、第2対物レンズ26から入射する第2レーザ光の戻り光を、反射ミラー35の方向に反射する。
第2対物レンズ26は、第2立ち上げミラー25から入射した第2レーザ光を、第1光ディスク5Aの記録面における信号記録層に集光する。
第2対物レンズ26は、図1、図3に示すように、第1対物レンズ16と共にレンズホルダ600の所定位置に保持されている。レンズホルダ600は、光ピックアップ装置100を制御するシステム制御装置512から送信される制御信号により駆動されるアクチュエータ700に、例えば6本のサスペンションワイヤ620によって懸架されている。詳細は後述する。
第1光ディスク5Aの信号記録層で反射した第2レーザ光の戻り光は、第2対物レンズ26によって平行光によって変換された後、第2立ち上げミラー25、反射ミラー35、を介して1/4波長板34に入射し、1/4波長板34によって円偏光光からP偏光の直線偏光光に変換される。P偏光の直線偏光光となった第2レーザ光の戻り光は、コリメートレンズ33、ビームスプリッタ32、カップリングレンズ24、ハーフミラー36を介して検出レンズ37に入射する。
検出レンズ37は、ハーフミラー36から入射される第2レーザ光の戻り光を、光検出器38に集光させるとともに、第2レーザ光の戻り光に非点収差を発生させてフォーカスエラー信号を生成する。
光検出器38は、検出レンズ37から入射される第2レーザ光の戻り光を光電変換する。
===光ディスク装置===
次に、図4を参照して、本実施形態における光ピックアップ装置100を備える光ディスク装置500について説明する。図4は、本実施形態における光ピックアップ装置100を備える光ディスク装置500を示すブロック図である。
光ディスク装置500は、スピンドルモータ502、モータ駆動回路503、光ピックアップ装置100、スレッド機構504、増幅回路505、復調回路506、アクチュエータ制御回路507、レーザドライバ510、変調回路511、システム制御装置512を有して構成される。
システム制御装置512は、光ディスク装置500の各構成要素を制御する装置である。
スピンドルモータ502は、回転軸501を軸に光ディスク5を回転させる。尚、第1光ディスク5A、第2光ディスク5B、第3光ディスク5Cのうち、スピンドルモータ502によって回転される光ディスクを、説明の便宜上、光ディスク5と称する。
モータ駆動回路503は、システム制御装置512から送信される制御信号に応じてスピンドルモータ502の回転を制御する。
スレッド機構504は、例えばパルス駆動するステッピングモータを有し、システム制御装置512から送信される制御信号に応じて光ピックアップ装置100を光ディスク5の径方向(ラジアル方向)に移動させる。
レーザドライバ510は、変調回路511から入力される信号に応じて第1レーザダイオード11A、11B、第2レーザダイオード21で夫々発生する第1レーザ光、第2レーザ光の出力を制御する。
変調回路511は、システム制御装置512から入力される、光ディスク5に記録するデータを記録用のパルス信号に変調する。光ディスク5に記録されるデータは、例えばシステム制御装置512を介してパーソナルコンピュータ等の外部装置(不図示)から随時供給されるものとする。
増幅回路505は、光ピックアップ装置100の光検出器38から出力される電気信号に含まれるRF(Radio Frequency)信号を増幅し、復調回路506に出力する。
復調回路506は、増幅回路505から入力されるRF信号を復調してシステム制御装置512に出力する。
システム制御装置512は、復調回路506から入力される復調信号に基づくデータ信号を外部装置に出力する。
アクチュエータ制御回路507は、システム制御装置512から送信される制御信号に応じて光ピックアップ装置100のアクチュエータ700に対して所定の駆動信号を出力し、レンズホルダ600を、光ディスク5の信号記録面に対してフォーカス方向及びトラッキング方向に移動すると共に、チルト方向に回転する制御を行う。
なおレンズホルダ600のフォーカス方向への移動は、レンズホルダ600を光ディスク5の信号記録面に対して垂直に(Z軸方向に)移動させることにより行う。またレンズホルダ600のトラッキング方向への移動は、レンズホルダ600を、光ディスク5の径方向に沿って信号記録面に平行に(Y軸方向に)移動させることにより行う。レンズホルダ600のチルト方向への回転は、レンズホルダ600を、光ディスク5の接線方向(X軸方向)を軸にして回転させることにより行う。
===レンズホルダ、アクチュエータ、サスペンションワイヤ、装着部材===
次に、図5〜図7を参照して本実施形態に係るレンズホルダ600、アクチュエータ700及びサスペンションワイヤ620、装着部材900について詳細に説明する。
レンズホルダ600は、上述した様に、第1対物レンズ16及び第2対物レンズ26を所定位置に保持している。レンズホルダ600は、第1対物レンズ16及び第2対物レンズ26を、Y軸方向(光ディスク5の径方向)に沿って並ぶように保持する。
また図5や図7に示すように、レンズホルダ600は略直方形をしている。レンズホルダ600は、第1対物レンズ16及び第2対物レンズ26を挟んで相対する2つの側面(第1側面601、602)にそれぞれ固定される一対のサスペンションワイヤ620を介して、アクチュエータ700により懸架されている。本実施形態においては、レンズホルダ600の相対する第1側面601、602とアクチュエータ700との間に接続される一対のサスペンションワイヤ620は、3本ずつ対になった6本のサスペンションワイヤ620により構成される。
また、サスペンションワイヤ620の対は、3本ずつに限らず例えば2本ずつでも良いし4本ずつでも良い。3本ずつにして構成する場合には、後述するように、レンズホルダ600をフォーカス方向、トラッキング方向、チルト方向に制御するために使用する6個のコイル610へ通電するのに適している。
レンズホルダ600の相対する第1側面601、602には、それぞれ3本ずつ、両側面に沿う方向にサスペンションワイヤ620の一端が固定される。そしてこれらの6本のサスペンションワイヤ620の他端側がアクチュエータ700に固定される。このようにしてレンズホルダ600は、サスペンションワイヤ620を介してアクチュエータ700から懸架される。
また、図6に示されるように、本実施形態に係るサスペンションワイヤ620の対は、レンズホルダ600からアクチュエータ700に近づくほど間隔が広くなるようにレンズホルダ600及びアクチュエータ700に固定される。これにより例えば、レンズホルダ600の共振やローリングなどを生じにくくすることができる。
なおサスペンションワイヤ620は、導電性及び弾性を有する、例えば燐青銅、ベリリウム銅等の金属製の線材である。
レンズホルダ600の第1側面601、602には、サスペンションワイヤ620を固定するための挿通固定部640と終端固定部630とが形成されている。サスペンションワイヤ620は、挿通固定部640及び終端固定部630において、第1側面601、602に固定されている。
またレンズホルダ600の上記第1側面601、602に交差すると共に相対する第2側面603、604のうち、一方の第2側面603には、3個のコイル610が巻回されている。そして他方の第2側面604にも3個のコイル610が巻回されている。
そしてこれらのコイル610に対面してマグネット660が設けられている。マグネット660は、第2側面603に対向する位置に設けられる第1マグネット661と、第2側面604に対向する位置に設けられる第2マグネット662とから構成されている。
これらの6個のコイル610は2個ずつ直列に接続されて、3個のコイル対を形成し、これらの3個のコイル対は、それぞれ2つの第1側面601、602にそれぞれ設けられる終端固定部630においてサスペンションワイヤ620と導電可能に接続されている。
アクチュエータ700は、6本のサスペンションワイヤ620への通電を制御することによりコイル610への通電を行い、レンズホルダを駆動する。これによりレンズホルダ600は、3個のコイル対とマグネット660との間に作用する電磁力とサスペンションワイヤ620による弾性力のバランスに応じて様々に姿勢を変化させる。例えばレンズホルダ600は、フォーカス方向(Z軸方向)やトラッキング方向(Y軸方向)へ移動すると共に、チルト方向に回転(X軸方向を軸として回転)する。
装着部材900は、図7に示すように、レンズホルダ600の光ディスク5と対向する面の周辺部上の所定位置に装着されている。
本実施形態に係るレンズホルダ600には一例として2つの装着部材901、902が装着されている。一方の装着部材(第1の装着部材)901は、レンズホルダ600の周辺部のうち、対物レンズ16、26に対してアクチュエータ700とは反対側となる位置に装着されている。他方の装着部材(第2の装着部材)902は、レンズホルダ600の周辺部のうち、対物レンズ16、26とアクチュエータ700との間となる位置に装着されている。
装着部材901、902は、図7に示すように、レンズホルダ600に装着された際に、光ディスク5に略平行な方向(X軸方向)に沿って、レンズホルダ600から離れる方向に延出するように形成される第1延出部910を有している。
また装着部材901、902は、さらに、レンズホルダ600に装着された際に、対物レンズ16、26よりも光ディスク5に近接する位置まで、光ディスク5に近接する方向(Z軸方向)に延出するように形成された第2延出部920を有している。
装着部材900にこのような第2延出部920を形成しておくことによって、例えばレンズホルダ600が光ディスク5に近接する方向に移動した場合に、光ディスク5と対物レンズ16、26とが接触することを防止することができる。これにより、対物レンズ16、26を保護することができる。具体的には、例えば対物レンズ16、26の表面に傷を付けないようにすることができる。
また本実施形態に係る装着部材900は、光ディスク5の基板あるいは信号層を被覆するカバー層の素材に比べて柔らかな素材を用いて構成されている。例えば光ディスク5の基板あるいはカバー層は、ポリカーボネート樹脂を用いて構成されており、装着部材900は、ポリアセタール樹脂を用いて構成されている。従って、レンズホルダ600が光ディスク5に近接する方向に移動し、装着部材900の第2延出部920と光ディスク5とが接触した場合であっても、光ディスク5の表面に傷をつけないようにすることができる。
===ストッパ===
次に、図5、図6、図8を参照して本実施形態に係るストッパ(レンズホルダストッパ)800について詳細に説明する。なお図5及び図6において、ストッパ800は破線で示されている。
図5〜図6に示すように、ストッパ800は、レンズホルダ600と光ディスク5(図5〜図6には不図示)とに挟まれる空隙部分に光ディスク5に平行な方向から端部が延伸するように構成されている。
そしてレンズホルダ600が光ディスク5に近接する方向(+Z軸方向)に所定位置まで移動すると、ストッパ800の端部がレンズホルダ600の周辺部に装着された装着部材900の第1延出部910に当接する。これにより、レンズホルダ600の可動範囲を上記所定位置で規制し、レンズホルダ600と光ディスク5との接触を防止することが可能となる。
本実施形態に係るストッパ800は、図8に示すように、略平面の平板状のストッパ本体810と、ストッパ本体810から突出する2つのストッパ突出部820とを有して構成されている。このストッパ突出部820が、レンズホルダ600に装着された装着部材900の第1延出部910に当接する。
そして図5や図6に示すように、本実施形態に係る光ピックアップ装置100は、2つのストッパ800を有して構成されている。これらのストッパ800は、ストッパ本体810の平面が光ディスク5に平行になるような向きに配置されている。そしてレンズホルダ600と光ディスク5とに挟まれる空隙部分に、各ストッパ800のそれぞれのストッパ突出部820が延伸するように配置されている。
上記2つのストッパ800のうちの一方のストッパ(第1のレンズホルダストッパ)801は、レンズホルダ600に対してアクチュエータ700とは反対側に配置されている。そしてこのストッパ801は、レンズホルダ600が光ディスク5に近接する方向に移動した際に、第1の装着部材901に当接するように配置されている。
また、他方のストッパ(第2のレンズホルダストッパ)802は、レンズホルダ600とアクチュエータ700との間に配置されている。そしてこのストッパ802は、レンズホルダ600が光ディスク5に近接する方向に移動した際に、第2の装着部材902に当接するように配置されている。
これらのストッパ800は、例えば金属製であり、例えばマグネット660に接着剤等を用いて固定されている。
このようにストッパ800を設けることにより、光ピックアップ装置100に対して強い振動や衝撃が加わった場合などに、レンズホルダ600を懸架するサスペンションワイヤ620に過剰な力が加わり、レンズホルダ600が大きく移動した場合であっても、レンズホルダ600が光ディスク5に接近する方向(+Z軸方向)に所定位置まで移動すると、ストッパ突出部820がレンズホルダ600に装着された装着部材900に当接するため、レンズホルダ600の可動範囲が上記所定位置で規制され、光ディスク5が装着されている場合においては、レンズホルダ600が光ディスク5に当接する際の当接力を抑制でき、光ディスク5が装着されていない場合においては、サスペンションワイヤ620や該サスペンションワイヤ620を囲繞するダンパー材の永久変形やレンズホルダ600の所定位置からの脱落等のアクチュエータ可動部の損傷が防止される。
しかも装着部材900は、光ディスク5に略平行な方向(X軸方向)に沿って、レンズホルダ600から離れる方向に延出するように形成される第1延出部910を有している。このため、例えばレンズホルダ600の移動方向がばらついたとしても、ストッパ突出部820を、確実に装着部材900の第1延出部910に当接させることが可能となる。
またストッパ突出部820と第1延出部910とが激しく衝突したような場合には、レンズホルダ600が金属製のストッパ突出部820を弾性変形させ、そのまま光ディスク5に接触してしまうことも想定される。しかしながら本実施形態に係る光ピックアップ装置100は、ストッパ突出部820と第1延出部910との当接面が広いため、たとえストッパ突出部820が変形するような激しい衝突であったとしても、ストッパ突出部820と第1延出部910との当接は極めて外れにくい。そのため、レンズホルダ600は、光ディスク5に接触することなく所定位置で確実に規制される。
また、第1延出部910は、装着部材900に一体的に形成され、光ディスク5の基板よりも柔らかな素材で構成されているので、ストッパ突出部820との衝突の緩衝部材として作用し、レンズホルダ600に印加される衝撃力を緩和させる。
次に、レンズホルダ600が光ディスク5に接近する方向(+Z軸方向)に移動し、本実施形態に係るストッパ800のストッパ突出部820が装着部材900の第1延出部910に当接することで、レンズホルダ600の可動範囲が規制される様子について説明する。
図9〜図11に、本実施形態に係るストッパ800のストッパ突出部820が装着部材900の第1延出部910に当接する場合の様子を示す。
また比較のために、図12に、装着部材900を装着していないレンズホルダ600にストッパ突出部820が当接する際の様子を示す。
なお図9〜図12は、本実施形態に係る光ピックアップ装置100をY軸方向の正から負の向きに見た図である。
図9は、レンズホルダ600が光ディスク5に接近する方向(+Z軸方向)に移動する前の状態を示す。図10は、レンズホルダ600が光ディスク5に接近する方向(+Z軸方向)に移動しつつある際の様子を示す。図11は、レンズホルダ600が光ディスク5に接近する方向(+Z軸方向)にさらに移動し、ストッパ突出部820が装着部材900の第1延出部910に当接している際の様子を示す。
まず図9Aに示すように、レンズホルダ600に対してアクチュエータ700とは反対側にストッパ801が配置され、レンズホルダ600とアクチュエータ700との間にストッパ802が配置されている。ストッパ801は、第1マグネット661等に固定されている。またストッパ802は、第2マグネット662等に固定されている。
またレンズホルダ600は、アクチュエータ700からほぼ光ディスク5に平行に延伸するサスペンションワイヤ620によって懸架されている。このため、レンズホルダ600がフォーカス方向に移動する場合には、レンズホルダ600は、おおよそ、アクチュエータ700を中心としてサスペンションワイヤ620を半径とする円弧を描くように移動する。図9Aに、レンズホルダ600がフォーカス方向に移動する場合にレンズホルダ600上の点P1が辿る軌跡を破線で模式的に示す。
また図9Aに示すように、本実施形態に係るストッパ801は、レンズホルダ600に近づく方向(−X軸方向)に向かって、レンズホルダ600の第2側面603よりも距離L1だけ内側に入り込む位置までストッパ突出部820が延伸している。
一方、ストッパ802もストッパ801と同様に、レンズホルダ600に近づく方向(+X軸方向)に向かって、レンズホルダ600の第2側面604よりもL1だけ内側に入り込む位置までストッパ突出部820が延伸している。
またレンズホルダ600の周辺部には、2つの装着部材900が装着されている。一方の装着部材901は、レンズホルダ600の周辺部のうち、対物レンズ16、26に対してアクチュエータ700とは反対側となる位置に装着されている。また他方の装着部材902は、レンズホルダ600の周辺部のうち、対物レンズ16、26とアクチュエータ700との間となる位置に装着されている。
なお図9Bに示すように、装着部材901は、レンズホルダ600の第2側面603よりも長さL2だけレンズホルダ600から離れる方向に、第1延出部910を延出させるようにして、レンズホルダ600に装着されている。また図示はしていないが、装着部材902も同様に、レンズホルダ600の第2側面604よりも長さL2だけレンズホルダ600から離れる方向に、第1延出部910を延出させるように、レンズホルダ600に装着されている。
また装着部材901、902の第2延出部920は、対物レンズ16、26よりも光ディスク5に近接する位置まで、光ディスク5に近接する方向(Z軸方向)に延出するように形成されている。
次に、レンズホルダ600が光ディスク5に近づく方向に(フォーカス方向に)移動してきた場合の様子を図10に示す。なお図10には、比較のために、図9に示したレンズホルダ600の位置が破線で示されている。
上述したように、図10は、レンズホルダ600が光ディスク5に接近する方向に移動した状態を示すが、レンズホルダ600に装着されている装着部材900はストッパ突出部820に未だ当接していない。
また上述した様に、レンズホルダ600は、フォーカス方向に移動する際にはおおよそサスペンションワイヤ620の長さを半径とする円弧上を移動する。このため、レンズホルダ600が光ディスク5に接近する方向(+Z軸方向)に移動するにつれ、レンズホルダ600は、ストッパ801から離れる方向(−X軸方向)にも移動する。
このため、図10Bに詳細に示すように、ストッパ801のストッパ突出部820の先端Q1とレンズホルダ600の第2側面603とのX軸方向の距離は、L1よりも短くなる。具体的には、図10Bに示すように、レンズホルダ600がストッパ801から離れる方向にL3だけ移動したとすると、ストッパ突出部820の先端Q1とレンズホルダ600の第2側面603とのX軸方向の長さは、L1―L3となる。
ここで、本実施形態に係るレンズホルダ600には装着部材901が装着されている。そしてこの装着部材901の第1延出部910は、レンズホルダ600の第2側面603よりも、長さL2だけレンズホルダ600から離れる方向に延出している。そのため、ストッパ突出部820の先端Q1と装着部材901の第1延出部910の先端R1とのX軸方向の長さは、L1―L3+L2となる。
尚、レンズホルダ600の第2側面603、604には、それぞれコイル610が配置され、前記コイル610に対向して所定の磁気空隙を設けてマグネット660が配置されるので、前記第2側面603、604の外側方向の位置は制限されており、前記第2側面603、604を外側方向に張り出させることは困難である。
次に、レンズホルダ600が光ディスク5に近づく方向に(フォーカス方向に)さらに移動し、ストッパ突出部820が、レンズホルダ600に装着された装着部材901に当接している場合の様子を図11に示す。なお図11においても、比較のために、図9に示したレンズホルダ600の位置を破線で示してある。
このとき、上述したように、装着部材901の第1延出部910は、光ディスク5に平行な方向(+X軸方向)に沿って長さL2だけ、レンズホルダ600の第2側面603から離れる方向に延出している。
そのため、レンズホルダ600が光ディスク5に接近する方向(+Z軸方向)に所定位置まで移動した場合には、レンズホルダ600は、ストッパ801から離れる方向(−X軸方向)に距離L3だけ移動するにもかかわらず、レンズホルダ600に装着部材901が装着されていることにより、ストッパ突出部820と装着部材901の第1延出部910とが当接する部分の長さを、長さL2だけ長く確保することができる。
そのため、レンズホルダ600に装着部材900を装着することにより、レンズホルダ600が光ディスク5に接近する方向(+Z軸方向)に所定位置まで移動した場合に、レンズホルダ600の動きをより確実に規制することが可能となる。
例えば、レンズホルダ600に本実施形態に係る装着部材900を装着しない場合には、図12A、図12Bに示すように、ストッパ801とレンズホルダ600とが重なり合う部分の長さ(L1―L3)を十分に確保することができない可能性もある。
この場合、ストッパ800とレンズホルダ600とが重なり合う部分の長さがゼロ(L1―L3=0)になってしまった場合や、ストッパ800がレンズホルダ600から押し上げられることにより弾性変形した場合などには、ストッパ800の端部Q1がレンズホルダ600の第2側面603に接触してしまうことも起こりうる。
このような状態になってしまうと、レンズホルダ600がストッパ800の端部Q1に引っかかってしまい、レンズホルダ600がストッパ800に当接する前の元の位置(図9に示す位置)に戻らなくなってしまうことも起こりうる。
本実施形態に係る光ピックアップ装置100によれば、レンズホルダ600が光ディスク5に近接する方向に移動した際に、レンズホルダ600の移動を規制するために設けられるストッパ800は、レンズホルダ600に装着された装着部材900に当接する。この装着部材900は、レンズホルダ600から離れる方向に所定長さ(L2)だけ延出するようにレンズホルダ600に装着されているので、この長さ(L2)の分だけ、ストッパ800とレンズホルダ600とが当接する部分の長さをより長く確保することができる。このため、本実施形態に係る光ピックアップ装置100は、レンズホルダ600をより確実に規制することが可能となる。
なお、ストッパ突出部820の長さ(L1)をより長くすることで、ストッパ800とレンズホルダ600とが当接する部分の長さをより長く確保することも考えられるが、このようにすると、ストッパ突出部820の先端とレンズホルダ600とのクリアランスを小さくせざるを得ないため、レンズホルダ600の通常の可動範囲を狭めることになり、通常のフォーカス制御やトラッキング制御、チルト制御に影響を与える可能性が生じる。
本実施形態に係る光ピックアップ装置100によれば、このような課題も回避しつつ、ストッパ800とレンズホルダ600とが当接する部分の長さをより長く確保することができる。そして、レンズホルダ600をより確実に規制することが可能となる。
また本実施形態に係る装着部材900は、レンズホルダ600に後から装着可能なように構成されている。そのため、レンズホルダ600にコイル610を巻回する作業を行う際に、装着部材900の第1延出部910が作業の妨げになることはない。すなわち、レンズホルダ600にコイル610を巻回した後で、レンズホルダ600に装着部材900を装着するようにすることにより、レンズホルダ600へのコイル610の巻回作業を支障なく行うことが可能となる。
また本実施形態に係る光ピックアップ装置100は、2つのストッパ801、802を有して構成され、一方のストッパ801は、レンズホルダ600に対してアクチュエータ700とは反対側に配置され、他方のストッパ802は、レンズホルダ600とアクチュエータ700との間に配置されている。
このように2枚のストッパ801、802を用いてレンズホルダ600に当接させるようにすることにより、レンズホルダ600がストッパ突出部820を押し上げる力に対して、より強く抗することができる。そのため、レンズホルダ600の動きをより確実に規制することが可能となる。
またレンズホルダ600に装着される装着部材900は、レンズホルダ600に装着された際に、対物レンズ16、26よりも光ディスク5に近接する位置まで、光ディスク5に近接する方向(Z軸方向)に延出するように形成された第2延出部920を有している。
このような第2延出部920を装着部材900に形成しておくことによって、レンズホルダ600が光ディスク5に近接する方向に移動した場合に、光ディスク5と対物レンズ16、26とが接触することを防止することができる。これにより、対物レンズ16、26に傷をつけないようにすることができる。
また本実施形態に係る装着部材900は、光ディスク5の基板あるいは信号層を被覆するカバー層の素材に比べて柔らかな素材を用いて構成されている。例えば装着部材900は、ポリアセタール樹脂を用いて構成されている。これにより、レンズホルダ600が光ディスク5に近接する方向に移動し、装着部材900の第2延出部920と光ディスク5とが接触した場合であっても、光ディスク5の表面に傷がつかないようにすることもできる。
以上本実施形態について説明したが、前述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
5 光ディスク
11 第1レーザダイオード
12 第1回折格子
13 第1の1/2波長板
15 第1立ち上げミラー
16 第1対物レンズ
17 第1ホルダ
21 第2レーザダイオード
22 第2回折格子
23 第2の1/2波長板
24 カップリングレンズ
25 第2立ち上げミラー
26 第2対物レンズ
27 第2ホルダ
31 フロントモニタ
32 ビームスプリッタ
33 コリメートレンズ
34 1/4波長板
35 反射ミラー
36 ハーフミラー
37 検出レンズ
38 光検出器
50 ハウジング
100 光ピックアップ装置
110 第1レーザ光源
210 第2レーザ光源
500 光ディスク装置
501 回転軸
507 アクチュエータ制御回路
512 システム制御回路
600 レンズホルダ
601、602 第1側面
603、604 第2側面
610 コイル
620 サスペンションワイヤ
630 終端固定部
640 挿通固定部
660 マグネット
700 アクチュエータ
800 ストッパ
810 ストッパ本体
820 ストッパ突出部
900 装着部材
901 第1の装着部材
902 第2の装着部材
910 第1延出部
920 第2延出部

Claims (6)

  1. 光ディスクに対向するように対物レンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダを駆動するアクチュエータと、
    前記レンズホルダが前記光ディスクに対して少なくともフォーカス方向に移動するように、前記レンズホルダの相対する第1側面と前記アクチュエータとの間を接続する一対のサスペンションワイヤと、
    前記レンズホルダの前記第1側面とは交差すると共に相対する第2側面に巻回され、前記レンズホルダを駆動するための信号が前記アクチュエータから前記一対のサスペンションワイヤを介して供給されるコイルと、
    前記レンズホルダの前記光ディスクと対向する面の周辺部のうち、前記第2側面に巻回される前記コイルと前記光ディスクとの間となる位置に装着され、前記光ディスクに平行な方向に沿って、前記レンズホルダから離れる方向に延出する第1延出部を有して構成される装着部材と、
    前記レンズホルダが前記光ディスクに近接する方向に移動した際に、前記装着部材の前記第1延出部に端部を当接させるように配置されるレンズホルダストッパと、
    を備える
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、
    前記装着部材は、さらに、前記レンズホルダに保持される前記対物レンズよりも前記光ディスクに近接する位置まで、前記光ディスクに近接する方向に延出する第2延出部を有するように構成される
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 請求項2に記載の光ピックアップ装置において、
    前記装着部材は、前記光ディスクの素材よりも柔らかい素材を用いて形成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 請求項3に記載の光ピックアップ装置において、
    前記装着部材の材質は、ポリアセタール樹脂であることを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の光ピックアップ装置において、
    前記装着部材は、前記レンズホルダの前記周辺部のうち、前記対物レンズに対して前記アクチュエータとは反対側となる位置に装着される
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の光ピックアップ装置において、
    複数の前記装着部材、及び複数の前記レンズホルダストッパを備え、
    第1の前記装着部材は、前記レンズホルダの前記周辺部のうち、前記対物レンズに対して前記アクチュエータとは反対側となる位置に装着され、
    第2の前記装着部材は、前記レンズホルダの前記周辺部のうち、前記対物レンズと前記アクチュエータとの間となる位置に装着され、
    第1の前記レンズホルダストッパは、前記レンズホルダが前記光ディスクに近接する方向に移動した際に、前記第1の装着部材に端部を当接させるように配置され、
    第2の前記レンズホルダストッパは、前記レンズホルダが前記光ディスクに近接する方向に移動した際に、前記第2の装着部材に端部を当接させるように配置される
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
JP2012086678A 2012-04-05 2012-04-05 光ピックアップ装置 Pending JP2013218755A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012086678A JP2013218755A (ja) 2012-04-05 2012-04-05 光ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012086678A JP2013218755A (ja) 2012-04-05 2012-04-05 光ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013218755A true JP2013218755A (ja) 2013-10-24

Family

ID=49590679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012086678A Pending JP2013218755A (ja) 2012-04-05 2012-04-05 光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013218755A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5136565A (en) Optical device for reading and writing data on a recording medium
WO2007122848A1 (ja) レンズ駆動装置、光ピックアップ装置、及び取付調整方法
JP2007200418A (ja) 対物レンズアクチュエータ及びそれを備えた光ピックアップ装置
WO2013077257A1 (ja) 光ピックアップ装置
JP2013218755A (ja) 光ピックアップ装置
JP2013218754A (ja) 光ピックアップ装置
JP3892444B2 (ja) 対物レンズ駆動装置、およびこれを用いた光ピックアップ装置
JP2007280467A (ja) 対物レンズ保持装置、光ピックアップ装置
JP3819987B2 (ja) 集積型光学ユニット
JP2007305179A (ja) 対物レンズアクチュエータ及びそれを備えた光ピックアップ装置
WO2013077272A1 (ja) 対物レンズホルダ、対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置
JP2008251112A (ja) 光ヘッド装置
JP2006059421A (ja) 光ピックアップ用光学素子およびそれを用いた光ピックアップ
US20110211429A1 (en) Optical pickup device and optical disc device
JP4253561B2 (ja) 光ピックアップおよび光ディスクドライブ装置
WO2013077258A1 (ja) 光ピックアップ装置
JP3814203B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JP4231807B2 (ja) 光学ヘッド
JP3919171B2 (ja) 対物レンズ駆動装置およびそれを備える光ピックアップ装置
JP4274877B2 (ja) 光ピックアップおよび光ディスクドライブ装置
JP2010257512A (ja) 光ピックアップ
WO2012060363A1 (ja) 保護カバー、光ピックアップ装置
JP2009252331A (ja) 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP2007184064A (ja) 光ピックアップ装置
JP2010073224A (ja) 対物レンズ駆動装置および光ピックアップ