JP2013218408A - 保守対象管理装置及びその処理方法とプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】保守対象装置を構成する交換可能部品それぞれについての基準運転時間の累積時間を算出し、次回の交換タイミングまでの間に保守対象装置が基準となる運転形態で運転した場合の時間を示す予想基準運転時間を算出する。そして、交換可能部品それぞれについての基準運転時間の累積時間に、予想基準運転時間を加えた稼働時間が寿命時間を越える交換可能部品の交換個数を交換可能部品それぞれについて算出し、次回の交換タイミングまでの間の稼働時間とその稼働時間に応じた交換可能部品の廃却率との関係に基づいて、稼働時間が寿命時間を越えない交換可能部品についての交換個数を算出し、それらの交換個数に基づいて各交換可能部品についての生産数と在庫数を管理する。
【選択図】図1
Description
以下、本発明の第1の実施形態による保守対象管理装置を図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による保守対象管理装置の構成を示すブロック図である。
この図において、符号1は保守対象管理装置である。そして保守対象管理装置1は、運転履歴情報取得部11、基準運転時間算出部12、部品毎基準運転時間累積部13、予想基準運転時間算出部14、第1必要部品算出部15、第2必要部品算出部16、予測需要数出力部17、生産管理部18の各処理部と、処理に必要な情報を記憶する記憶部19とを備えている。
また基準運転時間算出部12は、運転履歴情報を用いて保守対象装置が基準となる運転形態で運転した場合の時間を示す基準運転時間を算出する処理部である。
また部品毎基準運転時間累積部13は、保守対象装置を構成する交換可能部品それぞれについての基準運転時間の累積時間を算出する処理部である。
また予想基準運転時間算出部14は、次回の交換タイミングまでの間に保守対象装置が基準となる運転形態で運転した場合の時間を示す予想基準運転時間を算出する処理部である。
また第1必要部品算出部15は、交換可能部品それぞれについての基準運転時間の累積時間に、予想基準運転時間を加えた稼働時間が寿命時間を越える交換可能部品の交換個数を交換可能部品それぞれについて算出する処理部である。
また第2必要部品算出部16は、次回の交換タイミングまでの間の稼働時間とその稼働時間に応じた交換可能部品の廃却率との関係に基づいて、稼働時間が寿命時間を越えない交換可能部品についての交換個数を算出する処理部である。
また予測需要数出力部17は、第1必要部品算出部15と第2必要部品算出部16で算出した交換個数を用いて予測需要数を算出して出力する処理部である。
また生産管理部18は、交換可能部品についての生産数を算出し出力する処理部である。
以下、保守対象管理装置1の処理の詳細について順を追って説明する。
まず保守対象管理装置1の運転履歴情報取得部11は、処理開始を検知すると、運転履歴情報を取得する(ステップS101)。運転履歴情報には、保守対象装置であるガスタービンの前回の保守作業時からの運転時間、前回保守作業時からの保守対象装置の起動回数、停止回数、保守対象装置の運転形態などの情報が含まれている。運転形態の情報は、例えば、保守対象管理装置であるガスタービンの運転に用いる燃料種別、運転時の出力値などの情報である。そして、運転履歴情報取得部11は運転履歴情報を取得すると、その情報を記憶部19に記録する。なお運転履歴情報は、ユーザが、保守対象管理装置1のキーボードやマウスなど入力手段を用いて保守対象管理装置1に入力し、これを運転履歴情報取得部11が取得する。
この図は、ある交換可能部品についての稼動時間と廃却率との関係を示している。そして、記憶部19には、この関係を示すデータテーブルや数式の情報が、交換可能部品毎に記録されているものとする。第2必要部品算出部16は、次回の交換タイミングまでの稼働時間が寿命時間未満である交換可能部品についての稼動時間に対応する廃却率を、図3で示すような関係に対応するデータテーブルを用いた補間計算や、図3で示すような関係に対応する数式を用いて算出する。そして、第2必要部品算出部16は、次回の交換タイミングまでの稼働時間が寿命時間未満である交換可能部品が保守対象装置を構成する数量を記憶部19から読み取り、その値に算出した廃却率を乗じて、稼働時間が寿命時間を越えない交換可能部品についての交換個数を算出する。そして第2必要部品算出部16は、稼働時間が寿命時間を越えない交換可能部品についての交換個数を算出すると、予測需要数出力部17に処理の開始を指示する。また第2必要部品算出部16は、稼働時間が寿命時間を越えない交換可能部品の識別情報と、その交換可能部品について算出した交換個数を対応付けて記憶部19に記録する。
また、上述の保守対象管理装置1の処理によれば、運転形態に応じた補正係数を用いて、各交換可能部品についての稼働時間の補正を行っている。これにより、交換可能部品についての稼働時間が寿命時間に達したかどうかの判定をより正確に行うことができ、これにより従来より高い精度の交換タイミングにおける交換個数を算出することができる。
保守対象管理装置1は、上述の第1の実施形態の処理を、複数の保守対象装置について行うようにして良い。この場合、保守対象管理装置1は、複数の保守対象装置についての次回の交換タイミングにおける予測需要数テーブルのデータを記憶部19に記憶している。そして、保守対象管理装置1の生産管理部18は、所定のタイミングを契機に、それら複数の保守対象装置についての予測需要数テーブルを読み込み、同一の交換可能部品についての交換個数を合計し、交換可能部品それぞれについて総交換個数を算出する。
上述の第1の実施形態や第2の実施形態における保守対象管理装置1は、保守対象装置であるガスタービンを監視する遠隔監視装置と通信ネットワークを介して接続されるようにしてもよい。そして、保守対象管理装置1は、通信ネットワークを介して、遠隔監視装置から運転形態、運転継続時間、起動回数、停止回数などを含む運転履歴情報を取得してよい。
なお、保守対象管理装置1に含まれる各処理部や記憶部が、同一の装置内に含まれる場合の例を、図1を用いて説明したが、それらの処理部や記憶部が複数のサーバ等の装置に分散して保持され、各装置が通信ネットワークを介して接続し情報を送受信することによって、保守対象管理装置1を構成するようにしてもよい。
11・・・運転履歴情報取得部
12・・・基準運転時間算出部
13・・・部品毎基準運転時間累積部
14・・・予想基準運転時間算出部
15・・・第1必要部品算出部
16・・・第2必要部品算出部
17・・・予測需要数出力部
18・・・生産管理部
19・・・記憶部
Claims (7)
- 保守対象装置の運転履歴情報を取得する運転履歴情報取得部と、
前記運転履歴情報を用いて前記保守対象装置が基準となる運転形態で運転した場合の時間を示す基準運転時間を算出する基準運転時間算出部と、
前記保守対象装置を構成する交換可能部品それぞれについての前記基準運転時間の累積時間を算出する部品毎基準運転時間累積部と、
次回の交換タイミングまでの間に前記保守対象装置が前記基準となる運転形態で運転した場合の時間を示す予想基準運転時間を算出する予想基準運転時間算出部と、
前記交換可能部品それぞれについての基準運転時間の累積時間に、前記予想基準運転時間を加えた稼働時間が寿命時間を越える交換可能部品の交換個数を前記交換可能部品それぞれについて算出する第1必要部品算出部と、
次回の交換タイミングまでの間の前記稼働時間とその稼働時間に応じた前記交換可能部品の廃却率との関係に基づいて、前記稼働時間が前記寿命時間を越えない交換可能部品についての交換個数を算出する第2必要部品算出部と、
前記第1必要部品算出部と前記第2必要部品算出部で算出した交換個数に基づいて予測需要数を算出する予測需要数出力部と、
を備えることを特徴とする保守対象管理装置。 - 前記第1必要部品算出部は、前記運転履歴情報に含まれる起動回数または停止回数の少なくとも何れか一方の値に基づく補正係数を前記基準運転時間および前記予想基準運転時間に乗じて前記稼働時間を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の保守対象管理装置。 - 前記交換可能部品について記憶する在庫数と、前記交換可能部品について算出した前記予測需要数と、に基づいて、前記交換可能部品についての生産数を算出し出力する生産管理部と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保守対象管理装置。 - 前記交換可能部品の代替部品について記憶する在庫数と、前記交換可能部品について記憶する在庫数と、前記交換可能部品について算出した前記予測需要数と、に基づいて、前記交換可能部品についての生産数を算出し出力する生産管理部と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保守対象管理装置。 - 前記生産管理部は、前記在庫数が基準数量以下となるかを予測し、前記在庫数が前記基準数量以下となる場合に前記生産数を算出して出力する
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の保守対象管理装置。 - 保守対象管理装置の処理方法であって、
運転履歴情報取得部が保守対象装置の運転履歴情報を取得し、
基準運転時間算出部が前記運転履歴情報を用いて前記保守対象装置が基準となる運転形態で運転した場合の時間を示す基準運転時間を算出し、
部品毎基準運転時間累積部が前記保守対象装置を構成する交換可能部品それぞれについての前記基準運転時間の累積時間を算出し、
予想基準運転時間算出部が次回の交換タイミングまでの間に前記保守対象装置が前記基準となる運転形態で運転した場合の時間を示す予想基準運転時間を算出し、
第1必要部品算出部が前記交換可能部品それぞれについての基準運転時間の累積時間に、前記予想基準運転時間を加えた稼働時間が寿命時間を越える交換可能部品の交換個数を前記交換可能部品それぞれについて算出し、
第2必要部品算出部が次回の交換タイミングまでの間の前記稼働時間とその稼働時間に応じた前記交換可能部品の廃却率との関係に基づいて、前記稼働時間が前記寿命時間を越えない交換可能部品についての交換個数を算出し、
予測需要数出力部が前記第1必要部品算出部と前記第2必要部品算出部で算出した交換個数に基づいて予測需要数を算出する
ことを特徴とする処理方法。 - 保守対象管理装置のコンピュータを、
保守対象装置の運転履歴情報を取得する運転履歴情報取得手段、
前記運転履歴情報を用いて前記保守対象装置が基準となる運転形態で運転した場合の時間を示す基準運転時間を算出する基準運転時間算出手段、
前記保守対象装置を構成する交換可能部品それぞれについての前記基準運転時間の累積時間を算出する部品毎基準運転時間累積手段、
次回の交換タイミングまでの間に前記保守対象装置が前記基準となる運転形態で運転した場合の時間を示す予想基準運転時間を算出する予想基準運転時間算出手段、
前記交換可能部品それぞれについての基準運転時間の累積時間に、前記予想基準運転時間を加えた稼働時間が寿命時間を越える交換可能部品の交換個数を前記交換可能部品それぞれについて算出する第1必要部品算出手段、
次回の交換タイミングまでの間の前記稼働時間とその稼働時間に応じた前記交換可能部品の廃却率との関係に基づいて、前記稼働時間が前記寿命時間を越えない交換可能部品についての交換個数を算出する第2必要部品算出手段、
前記第1必要部品算出手段と前記第2必要部品算出手段で算出した交換個数に基づいて予測需要数を算出する予測需要数出力手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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