JP2013215897A - タイヤ成形機およびタイヤ成形方法 - Google Patents

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Toru Odawara
徹 小田原
Tsutomu Kawahira
努 川平
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Abstract

【課題】サイドウォール貼付けフォーマーと1stカバーとの密着を緩和させてサイドウォールの蛇行を防ぐことにより、タイヤの外観品質、ユニフォミティーを向上させることができるタイヤ成形機およびタイヤ成形方法を提供する。
【解決手段】拡縮径が可能な左右1対の成形ドラムがドラム軸方向に近接離間可能に配置されたサイドウォール貼付け用のフォーマーと、左右1対の成形ドラムのそれぞれにドラム周方向に適宜間隔を設けて列設される複数個のローラーと、ローラーを成形ドラムの外周面から外側に突出させると共に、突出したローラーを成形ドラムの外周面から内側に没入させるように操作するローラー操作手段とを備えており、成形ドラムを拡径させ、成形ドラムの外周面からローラーを突出させた状態で、ローラーを1stカバーの内周面に接触させるように構成されているタイヤ成形機。また、前記のタイヤ成形機を用いたタイヤ成形方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、筒状の1stカバーにサイドウォールを貼り付けるために用いられるフォーマーを備えたタイヤ成形機およびタイヤ成形方法に関する。
タイヤは、インナーライナー、カーカス部材およびビード部を組み込んで筒状の1stカバー(生カバー)を形成し、この1stカバーにサイドウォールを貼り付けた後、加硫成形を行うことにより製造される。
1stカバーにサイドウォールを貼り付ける場合には、サイドウォール貼付けフォーマーが使用され、フォーマーに1stカバーを装着した状態で1stカバーにサイドウォールが貼り付けられる。
図5は従来のサイドウォール貼付けフォーマーを模式的に示した図であり、(a)は側面図、(b)は断面図である。図5に示すように、サイドウォール貼付けフォーマー(以下、単に「フォーマー」ともいう)には、左右1対の成形ドラム11が備わっている。左右一対の成形ドラム11は、それぞれ複数のフォーマープレート(セグメント)を環状に配置することにより拡縮径が可能な構造になっており、また、ドラム軸方向に近接離間可能に配置されている(例えば、特許文献1、2)。
図6(a)〜(c)は、フォーマーへの1stカバーの装着手順を示す図である。図6(a)に示すように、1stカバーCVを縮径状態の左右一対の成形ドラム11に向けてドラム軸方向に移動させて1stカバーCVを左右一対の成形ドラム11の外側に挿入する。次に、図(b)の白抜き両矢印で示すように成形ドラム11を拡径した後、図(c)に示すように左右一対の成形ドラム11をドラム軸方向に移動させてフォーマー全体の幅を1stカバーCVの幅とほぼ等しくなるまで伸長させる。
特開2002−337251号公報 特開2010−12670号公報
しかしながら、1stカバーCVの内面にあたるインナーライナーは粘着力を有するゴムであるため、1stカバーCVを成形ドラム11に挿入する際、また成形ドラム11を拡径する際に成形ドラム11の表面に1stカバーCVが密着する。このため、1stカバーCVを成形ドラム11に正確に沿わせることができず斜めになる場合や、図7に示すように、左右一対の成形ドラム11を幅方向に移動させた場合に、1stカバーCVが成形ドラム11に引っ掛かり、1stカバーCVが成形ドラム11に沿わずに斜めになる場合がある。
このような状態で、1stカバーCVにサイドウォールSWを貼り付けた場合、サイドウォールSWのフォーマー端からの出しろLが一定にならないため(図7では、上側の左側(右側)の出しろLが下側の出しろLよりも小さく(大きく)なっている)、サイドウォールSWの巻き下げ量が変わる。このため、サイドウォールSWが蛇行し、タイヤの外観品質が悪化し、ユニフォミティーが低下するという問題があった。
このような問題は、図5〜図7に示した成形ドラム11のようなフォーマー面取り部が形成されていないタイプのタイヤ成形機(図8参照)であっても発生していた。図8は、従来の他のタイプのタイヤ成形機による1stカバーの装着動作を説明するための模式図である。
かかるタイプのタイヤ成形機であっても、図8(a)に示すように、1stカバーCVをフォーマーの外側に挿入する際に、1stカバーCVがフォーマーに密着して1stカバーCVを成形ドラム11に正確に沿わせることができない。また、その後、図8(b)に示すように、左右一対の成形ドラム11を拡径した後、図8(c)に示すように、左右一対の成形ドラム11を離間する方向に移動させた場合、1stカバーCVが成形ドラム11に引っ掛かるため、1stカバーCVが成形ドラム11に沿わずに斜めになる。このため、1stカバーCVにサイドウォールSWを貼り付けた場合、前記の例と同様に、タイヤの外観品質が悪化し、ユニフォミティーが低下するという問題があった。
そこで、本発明は、サイドウォール貼付けフォーマーと1stカバーとの密着を緩和させてサイドウォールの蛇行を防ぐことにより、タイヤの外観品質、ユニフォミティーを向上させることができるタイヤ成形機およびタイヤ成形方法を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、
拡縮径が可能な左右1対の成形ドラムがドラム軸方向に近接離間可能に配置され、前記成形ドラムの外側に挿入される1stカバーにサイドウォールを貼り付けるためのサイドウォール貼付け用のフォーマーと、
左右1対の前記成形ドラムのそれぞれにドラム周方向に適宜間隔を設けて列設される複数個のローラーと、
前記ローラーを前記成形ドラムの外周面から外側に突出させると共に、突出した前記ローラーを前記成形ドラムの外周面から内側に没入させるように操作するローラー操作手段と
を備えており、
前記成形ドラムを拡径させ、前記成形ドラムの外周面から前記ローラーを突出させた状態で、前記ローラーを前記1stカバーの内周面に接触させるように構成されていることを特徴とするタイヤ成形機である。
請求項2に記載の発明は、
ローラー操作手段が、
前記成形ドラムの中心軸上に配置されるねじ軸と、
前記ねじ軸に同軸に連結され、カム面が前記ねじ軸の延長方向に円錐状に広がるように形成されたカム体と、
前記ねじ軸に螺合された軸受と、
前記ローラーを支持し、前記カム体の前記カム面に沿って移動する従動車輪と、
前記軸受と前記従動車輪とを連結する連結体と、
前記ねじ軸の回転駆動手段と
を備えており、
前記回転駆動手段で前記ねじ軸を回転させて前記ねじ軸を往復動させることにより、前記カム体の前記カム面に沿って前記従動車輪が移動して前記ローラーを前記成形ドラムの外周面から出没させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ成形機である。
請求項3に記載の発明は、
ローラー操作手段が、
前記ローラーを支持する回転軸にシリンダーを取り付け、前記シリンダーの伸縮により前記ローラーを操作するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ成形機である。
請求項4に記載の発明は、
前記成形ドラムは、全幅にわたって同径に形成され、前記ローラーの直径が10〜50mmであり、前記成形ドラムから前記ローラーの突出量が0.1〜1mmであり、複数個の前記ローラーが列設されたローラー列が1〜12列であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のタイヤ成形機である。
請求項5に記載の発明は、
前記成形ドラムは、幅方向の端部の径寸法が漸減して前記端部にフォーマー面取り部が形成され、前記成形ドラムから前記ローラーの突出量が2〜20mmであり、前記ローラーの直径が20〜40mmであり、ローラー列の配置位置がフォーマー面取り部から内側に0〜150mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のタイヤ成形機である。
請求項6に記載の発明は、
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のタイヤ成形機を用いたタイヤ成形方法であって、
左右一対の前記成形ドラムの縮径および幅方向への移動により、前記フォーマーの径寸法および幅寸法を、1stカバーの内径および幅より小さくするドラム縮径・縮幅工程と、
前記成形ドラムの外周面から前記ローラーを突出させるローラー突出工程と、
前記フォーマーの外側に前記1stカバーを挿入するカバー挿入工程と、
前記成形ドラムを拡径させるドラム拡径工程と、
左右一対の前記成形ドラムの幅方向への移動により、前記フォーマーの幅寸法を伸長させるドラム伸幅工程と、
前記ローラーを前記サイドウォール貼付けフォーマーの外周面の内側に没入させるローラー没入工程と、
前記1stカバーの両サイドにサイドウォールを貼り付けるサイドウォール貼り付け工程と
を備えていること特徴とするタイヤ成形方法である。
本発明によれば、サイドウォール貼付けフォーマーと1stカバーとの密着を緩和させてサイドウォールの蛇行を防ぐことにより、タイヤの外観品質、ユニフォミティーを向上させることができるタイヤ成形機およびタイヤ成形方法を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態のタイヤ成形機のフォーマーの形状を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態のタイヤ成形機のフォーマーの一部拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態のタイヤ成形機のフォーマーの形状およびローラーの配置を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態のタイヤ成形機のローラー操作手段を模式的に示す図である。 従来のサイドウォール貼付けフォーマーを模式的に示した図である。 従来のタイヤ成形方法を説明する図である。 従来のフォーマーを使用することにより生タイヤが斜めに挿入された状態を模式的に示す図である。 従来の他のタイプのタイヤ成形機による1stカバーの装着動作を説明するための模式図である。
以下、本発明を実施の形態に基づき、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
1.タイヤ成形機
(1)全体構成
図1は本実施の形態のタイヤ成形機のフォーマーの形状を模式的に示す図であり、(a)は側面図、(b)は断面図である。図2は本実施の形態のタイヤ成形機のフォーマーの一部拡大断面図である。図1、図2において1はフォーマー、11は成形ドラム、12はローラー、11aは成形ドラム11の外側の端部外周面に設けられたフォーマー面取り部である。
タイヤ成形機は、回転軸で連結された左右1対の成形ドラム11を有するサイドウォール貼付け用のフォーマー1と、フォーマー1の成形ドラム11に配置されるローラー12とを備えている。
左右一対の成形ドラム11は、それぞれ複数のフォーマープレート(セグメント)を環状に配置することにより拡縮径が可能な構造になっている。
フォーマー1は、図外の拡縮径機構により成形ドラム11の拡縮径が可能になり、また、図外の伸縮機構により左右1対の成形ドラム11が幅方向に移動して幅方向への伸縮が可能になっている。
各成形ドラム11は、外側の端部の径寸法が漸減することにより、外側の端部の外周面にフォーマー面取り部11aが設けられている。
成形ドラム11を構成するフォーマープレートには図外のローラー用の突出孔が設けられ、この突出孔からローラー12がローラー操作手段により成形ドラム11の外側に向けて出没するように構成されている。
ローラー12はフォーマー全体で4〜16個、各成形ドラム11にそれぞれ2〜8個配置される。本実施の形態では、フォーマー1全体で8個、各成形ドラム11にそれぞれ4個のローラー12が、周方向に90°間隔で配置されている。
また、図2に示すように、突出時のローラー12の突出量をフォーマー1の外周面からAとし、ローラー12の直径をBとし、ローラー12の回転中心からフォーマー面取り部11aまでの距離をCとしたときに、Aは2〜20mm、Bは20〜40mm、Cは0〜150mmの範囲内で設定することが好ましい。
(2)本実施の形態の特徴
本実施の形態の特徴は、フォーマー1の成形ドラム11にローラー12を配置することにより、1stカバーをフォーマーに装着する際に1stカバーのインナーライナーとフォーマー1とが密着することを防止できる点にあり、このためローラー12は成形ドラム11の周方向に適宜間隔を設けて複数個配置されている。
2.タイヤ成形方法
次に、上記のタイヤ成形機を用いたタイヤ成形方法について説明する。
タイヤ成形方法は、ドラム縮径・縮幅工程、ローラー突出工程、カバー挿入工程、ドラム拡径工程、ドラム伸幅工程、ローラー没入工程およびサイドウォール貼り付け工程を備えている。
ドラム縮径・縮幅工程では、左右一対の成形ドラム11の縮径および幅方向への移動により、フォーマー1の径寸法および幅寸法を、1stカバーの内径および幅より小さくする。
ローラー突出工程では、左右一対の成形ドラム11の外周面からローラー12を突出させる。
カバー挿入工程では、フォーマー1の外側に1stカバーを挿入する。このとき、フォーマー1の成形ドラム11と1stカバーとの間にローラー12が介在するため、1stカバーのインナーライナーが成形ドラム11の外周面に密着して、1stカバーの円滑な挿入を妨げないようにされている。
ドラム拡径工程では、成形ドラム11を拡径させる。これにより、ローラー12を1stカバーの内周面に接触させる。
ドラム伸幅工程では、左右一対の成形ドラム11が離れる方向に成形ドラム11を移動させることにより、フォーマー1の幅寸法を伸長させる。このときも、前記同様フォーマー1の成形ドラム11と1stカバーとの間にローラー12が介在するため、1stカバーのインナーライナーが成形ドラム11の外周面に密着することを防ぐことができる。
ローラー没入工程では、ローラー12をフォーマー1の外周面の内側に没入する。
サイドウォール貼り付け工程では、1stカバーの両サイドにサイドウォールを貼り付ける。このとき、予め、ローラー12がフォーマー1の外周面の内側に没入されているため、サイドウォールの貼り付けを正確に行うことができる。
このように本実施の形態のタイヤ成形機を使用した場合には、従来のタイヤ成形機のようにサイドウォールを貼り付けたときに、サイドウォールのフォーマー端からの出しろが一定にならないという問題を解消することができる。このため、サイドウォールの蛇行を防ぐことでき、タイヤの外観品質、ユニフォミティーを向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図3は第2の本実施の形態のタイヤ成形機のフォーマーの形状およびローラーの配置を模式的に示す図である。図3において、1はフォーマーであり、11は成形ドラムであり、12はローラ−である。
本実施の形態のタイヤ成形機は、基本的には第1の実施の形態のタイヤ成形機と構成が同じであり、本実施の形態の特徴も、第1の実施の形態と同様に、ローラー12を備えている点にあるが、成形ドラム11の外側端部にフォーマー面取り部が形成されていない点で第1の実施の形態と異なる。
ここで、ローラー操作手段について説明する。図4は本実施の形態のタイヤ成形機のローラー操作手段を模式的に示す図である。図4において13は従動車輪、21はカム体、22はねじ軸、23は軸受け、24は連結体である。
図4に示すように、ローラー操作手段は、傘骨組み機構を利用した構造となっており、成形ドラムの中心軸上に配置されるねじ軸22と、カム体21と、ローラー12を支持する従動車輪13と、ねじ軸22を正転、逆転させる図外の駆動手段とを備えている。
ねじ軸22は、ねじ軸22と螺合する雌ねじ部を有する軸受23によって支持されている。カム体21は、ねじ軸22に同軸に連結され、カム面21aがねじ軸22の延長方向に円錐状に広がるように形成されている。また、軸受23と従動車輪13とは連結体24により連結され、軸受23の外周部と連結体24とはヒンジ連結され、従動車輪13の支持軸と連結体24ともヒンジ連結されている。
以上のように構成されるタイヤ成形機は、ねじ軸22を正転させてカム体21を軸受23に近づけることにより、従動車輪13がカム体21のカム面21aを上ってローラー12を成形ドラム11の外周面から突出させる。一方、ねじ軸22を逆転させてカム体21を軸受23から遠ざけることにより、従動車輪13がカム体21のカム面21aを下ってローラー12を成形ドラム11の外周面から引っ込める。なお、ローラー12は、成形ドラム11が拡径状態のときに成形ドラム1のフォーマープレートの外周面から突出し、成形ドラム11が縮径状態のときに成形ドラム1のフォーマープレートの外周面から引っ込むように設定されている。
また、図3に示すように、成形ドラム11の各フォーマープレートには複数個のローラー12が軸体で支持されてドラム周方向に列設されてローラー列が形成されている。
ローラー12の直径が10〜50mmであり、拡径状態の成形ドラム11のフォーマープレートの外周面からローラー12の突出量が0.1〜1mmであり、各フォーマープレートに配置されるローラー列が1〜12列であることが好ましい。
なお、ローラー操作手段については、上記の構成に限定されるものではない。例えば、ローラー12を支持する回転軸にシリンダーを取り付け、このシリンダーの伸縮によりローラー12を操作するように構成してもよい。
第2の実施の形態のタイヤ成形機を用いたタイヤ成形方法についても、基本的には第1の実施の形態のタイヤ成形方法と同じである。
(実施例A)
(1)実施例、比較例
実施例1〜5、比較例1〜4においては、上記した第1の実施の形態のタイヤ成形機、即ち、フォーマー面取り部を有するフォーマーにローラーが配置されたタイヤ成形機を用いて1stカバーにサイドウォールを貼り付けてタイヤを作製した。一方、比較例1においては、従来のタイヤ成形機、即ち、フォーマー面取り部を有するフォーマーにローラーが配置されていないタイヤ成形機を用いてタイヤを作製した。
実施例1〜5、比較例2〜4については、ローラーの突出量A、ロ−ラーの直径B、ローラーの回転軸とフォーマー面取り部との距離Cを表1のように変化させた。
(2)試験内容
1stカバーにサイドウォールを貼り付けて1stカバーの密着による挿入不良の発生本数を(D)を測定した。
また、加硫成形を行ったタイヤ(タイヤサイズ:215/65R15 ZE512、タイヤ本数:各5本(N))について、タイヤユニフォミティー試験機を用い、ユニフォミティーレベルとして、動的バランスを示すDY/B上およびDY/B下(表1中ではE1およびE2と表記)、LRO(ラテラルランアウト)(表1中ではFと表記)をそれぞれ測定し、その平均値(Ave)および標準偏差(σ)を比較した。
(3)評価方法
Dは、発生本数が少ないほど良い。E1、E2は、Ave15g以下、σ10g以下であれば、一般的にDY/Bが規格50g以上の発生はない。Fは、Ave0.4mm以下、σ0.2mm以下であれば、一般的にLROが規格1.0mm以上の発生はない。
(4)試験結果
実施例1〜5、比較例1〜4の試験結果を表1に示す。
Figure 2013215897
(5)評価
表1より、ローラー突出量A、ロ−ラーの直径B、ローラーの回転軸とフォーマー面取り部との距離Cのそれぞれが、請求項5に規定する範囲内にある実施例1〜5では挿入不良が起きず、E1、E2、FのAve、σが共に充分に小さく、ユニフォミティーが良好であることが確認された。
一方、ローラーが設けられていない比較例1、ローラー突出量Aが小さい比較例2、ローラーの直径Bが小さい比較例3ではローラーとインナーライナーが密着して挿入不良が起き、ローラーの回転軸が端より外側にある比較例4ではローラーがインナーライナーに接触しないため、挿入不良が起きており、また、E1、E2、FのAve、σが共に大きいことが分かった。
(実施例B)
(1)実施例、比較例
実施例A〜Lにおいては、上記した第2の実施の形態のタイヤ成形機、即ち、フォーマー面取り部を有しないフォーマーにローラーが配置されたタイヤ成形機を用いて1stカバーにサイドウォールを貼り付けてタイヤを作製した。一方、比較例においては、従来のタイヤ成形機、即ち、フォーマー面取り部を有しないフォーマーにローラーが配置されていないタイヤ成形機を用いてタイヤを作製した。
実施例、比較例について、ローラー数/列、ローラー直径、ローラー突出量を表2のように変化させた。
(2)試験内容
タイヤ(タイヤサイズ:145/80R13、タイヤ本数:各50本(N))について試験を行った。タイヤは、スタッドレスタイヤであり、ポリ繊維コードをゴム引きした1枚のプライをラジアルカーカスとし、2枚のスチールコードのゴム引き層でベルトを構成し、それぞれのコードがタイヤ赤道表面に対して±26°の角度になるように配置して構成した。
そして、タイヤユニフォミティー試験機を用い、LRO(ラテラルランアウト)、動的バランスをそれぞれ測定し、その平均値(Ave)および標準偏差(σ)を比較した。
(3)試験結果
試験結果を表2に示す。
Figure 2013215897
(4)評価
表2より、ローラー直径、ローラー突出量が請求項4に規定する範囲内にある実施例A〜Cが、LRO、動的バランスのAve、σが共に小さく、ユニフォミティーが良好であることが確認された。また、ローラー直径が5mmと小さい実施例D〜F、ローラー突出量が5mmと大きい実施例G〜I、ローラー直径が5mmと小さく、ローラー突出量が5mmと大きい実施例J〜Lについても、総合的に見て比較例よりも良好な結果が得られることが確認された。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
1 フォーマー
11 成形ドラム
11a フォーマー面取り部
12 ローラー
13 従動車輪
21 カム体
21a カム面
22 回転軸
23 軸受け
24 連結体
A 突出量
B ローラーの直径
C ローラーの回転中心からフォーマー面取り部までの距離
CV 1stカバー
L 出しろ
SW サイドウォール

Claims (6)

  1. 拡縮径が可能な左右1対の成形ドラムがドラム軸方向に近接離間可能に配置され、前記成形ドラムの外側に挿入される1stカバーにサイドウォールを貼り付けるためのサイドウォール貼付け用のフォーマーと、
    左右1対の前記成形ドラムのそれぞれにドラム周方向に適宜間隔を設けて列設される複数個のローラーと、
    前記ローラーを前記成形ドラムの外周面から外側に突出させると共に、突出した前記ローラーを前記成形ドラムの外周面から内側に没入させるように操作するローラー操作手段と
    を備えており、
    前記成形ドラムを拡径させ、前記成形ドラムの外周面から前記ローラーを突出させた状態で、前記ローラーを前記1stカバーの内周面に接触させるように構成されていることを特徴とするタイヤ成形機。
  2. ローラー操作手段が、
    前記成形ドラムの中心軸上に配置されるねじ軸と、
    前記ねじ軸に同軸に連結され、カム面が前記ねじ軸の延長方向に円錐状に広がるように形成されたカム体と、
    前記ねじ軸に螺合された軸受と、
    前記ローラーを支持し、前記カム体の前記カム面に沿って移動する従動車輪と、
    前記軸受と前記従動車輪とを連結する連結体と、
    前記ねじ軸の回転駆動手段と
    を備えており、
    前記回転駆動手段で前記ねじ軸を回転させて前記ねじ軸を往復動させることにより、前記カム体の前記カム面に沿って前記従動車輪が移動して前記ローラーを前記成形ドラムの外周面から出没させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ成形機。
  3. ローラー操作手段が、
    前記ローラーを支持する回転軸にシリンダーを取り付け、前記シリンダーの伸縮により前記ローラーを操作するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ成形機。
  4. 前記成形ドラムは、全幅にわたって同径に形成され、前記ローラーの直径が10〜50mmであり、前記成形ドラムから前記ローラーの突出量が0.1〜1mmであり、複数個の前記ローラーが列設されたローラー列が1〜12列であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のタイヤ成形機。
  5. 前記成形ドラムは、幅方向の端部の径寸法が漸減して前記端部にフォーマー面取り部が形成され、前記成形ドラムから前記ローラーの突出量が2〜20mmであり、前記ローラーの直径が20〜40mmであり、ローラー列の配置位置がフォーマー面取り部から内側に0〜150mmであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のタイヤ成形機。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のタイヤ成形機を用いたタイヤ成形方法であって、
    左右一対の前記成形ドラムの縮径および幅方向への移動により、前記フォーマーの径寸法および幅寸法を、1stカバーの内径および幅より小さくするドラム縮径・縮幅工程と、
    前記成形ドラムの外周面から前記ローラーを突出させるローラー突出工程と、
    前記フォーマーの外側に前記1stカバーを挿入するカバー挿入工程と、
    前記成形ドラムを拡径させるドラム拡径工程と、
    左右一対の前記成形ドラムの幅方向への移動により、前記フォーマーの幅寸法を伸長させるドラム伸幅工程と、
    前記ローラーを前記サイドウォール貼付けフォーマーの外周面の内側に没入させるローラー没入工程と、
    前記1stカバーの両サイドにサイドウォールを貼り付けるサイドウォール貼り付け工程と
    を備えていること特徴とするタイヤ成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016210044A (ja) * 2015-05-01 2016-12-15 住友ゴム工業株式会社 タイヤ成形用のドラム、及び、それを用いた空気入りタイヤの製造方法

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