JP2013215733A - 撹拌方法及び循環型ミキサ - Google Patents

撹拌方法及び循環型ミキサ Download PDF

Info

Publication number
JP2013215733A
JP2013215733A JP2013151487A JP2013151487A JP2013215733A JP 2013215733 A JP2013215733 A JP 2013215733A JP 2013151487 A JP2013151487 A JP 2013151487A JP 2013151487 A JP2013151487 A JP 2013151487A JP 2013215733 A JP2013215733 A JP 2013215733A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stirring
cylindrical container
centrifugal pump
stirred
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013151487A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Kato
幹夫 加藤
Ryo Hitachi
了 常陸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IMACS KK
Original Assignee
IMACS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IMACS KK filed Critical IMACS KK
Priority to JP2013151487A priority Critical patent/JP2013215733A/ja
Publication of JP2013215733A publication Critical patent/JP2013215733A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】撹拌対象物の撹拌能力を向上させることにより、撹拌対象物の乳化を促進して、均一で安定した乳化物を得ることができる撹拌方法及び循環型ミキサを提供することを課題としている。
【解決手段】撹拌対象物を循環させながら攪拌する攪拌方法であって、撹拌対象物を容器1に投入する投入工程と、容器1の下側から流出させた攪拌対象物を、供給管10を介して、遠心ポンプ3に供給する供給工程と、遠心ポンプ3によって、加圧するとともに気泡を発生させることにより、撹拌対象物を撹拌する撹拌工程と、遠心ポンプ3から吐出された撹拌対象物を、送給管37によって、容器1内に圧送する送給工程とを有するように構成した。
【選択図】図2

Description

この発明は、各種ジュース類や乳飲料、特に水分と酸、油脂成分を含む飲料や調味料の撹拌に適した撹拌方法及び循環型ミキサに関する。
従来上記のような、液状の撹拌対象物が投入される筒状容器と、該筒状容器の下端側から流出させた撹拌対象物を再び筒状容器の内部へ送給するポンプと、撹拌された撹拌対象物を排出する取出部とを備え、筒状容器に投入した撹拌対象物を循環させながら撹拌作業を行う特許文献1に示す技術が従来公知である。
特開平9−327618号公報
上記文献では、複数の液体からなる撹拌対象物を高速で均一になるよう混合撹拌することができるとともに、プロペラ等で撹拌対象物を直接撹拌する場合と比較して耐久性が高くなる一方で、酸と油性成分を含む撹拌対象物を撹拌して乳化させようとした際に、十分な微粒化作用が得られず、撹拌対象物の乳化を十分に促進させることができない場合がある。
本発明は、上記のような撹拌対象物の撹拌能力を向上させることにより、撹拌対象物の乳化を促進して、均一で安定した乳化物を得ることができる撹拌方法及び循環型ミキサを提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明は、第1に、撹拌対象物を循環させながら攪拌する攪拌方法であって、撹拌対象物を容器1に投入する投入工程と、容器1の下側から流出させた攪拌対象物を、供給管10を介して、遠心ポンプ3に供給する供給工程と、遠心ポンプ3によって、加圧するとともに気泡を発生させることにより、撹拌対象物を撹拌する撹拌工程と、遠心ポンプ3から吐出された撹拌対象物を、送給管37によって、容器1内に圧送する送給工程とを有することを特徴としている。
第2に、前記撹拌工程では、圧力変化によるキャビテーションの発生によって、気泡を発生させることにより、撹拌対象物の撹拌を行うことを特徴としている。
第3に、前記撹拌工程では、上記キャビテーションにより撹拌対象物を粉砕又は乳化することを特徴としている。
第4に、前記撹拌工程では、遠心ポンプ3内の加圧室28に形成され且つ該遠心ポンプ3の吸引口18から吐出口19に向かって傾斜した傾斜面36によって、キャビテーションの発生を促進することを特徴としている。
第5に、前記撹拌工程では、上記傾斜面36の中途部に形成された段部状の変向面40で、変向面40で加圧流体の流れを急速に変向することを特徴としている。
第6に、前記送給工程では、送給管37によって、撹拌対象物を、筒状に形成された前記容器1である筒状容器の内周面に沿って該筒状容器1に送給することを特徴としている。
第7に、前記投入工程では、容器1に設けた補助ミキサ38により、撹拌対象物を撹拌することを特徴としている。
第8に、撹拌対象物が投入される筒状容器1と、該筒状容器1の下端側から流出させた撹拌対象物を再び筒状容器1の内周面に沿って送給するポンプとを備え、筒状容器1に投入した撹拌対象物を循環させながら撹拌作業を行う循環型ミキサにおいて、前記ポンプを、気泡を発生させることにより、撹拌対象物を撹拌する遠心ポンプ3としたことを特徴としている。
第9に、前記遠心ポンプ3を、キャビテーションの発生によって気泡を発生させることにより、撹拌対象物を撹拌する構造としたことを特徴としている。
第10に、前記遠心ポンプ3は、内部に回転駆動するロータ22が収納されるロータ室29と、該ロータ室29の側面側に開口し、筒状容器1からの撹拌対象物を吸引する吸引口18と、筒状容器1側へ撹拌対象物を送出す吐出口19とを備え、吸引口18から吐出口19にかけて流体の加圧を行う加圧室28とが設けられたケース21により構成され、該加圧室28は、ロータ22のベーン側面において吸引口18から吐出口19に向って傾斜した傾斜面36が形成されることを特徴としている。
第11に、前記遠心ポンプ3内の傾斜面36には、吐出口19側に向かって加圧室28内の撹拌対象物の流れを案内する段状の変向面40が設けられたことを特徴としている。
第12に、前記筒状容器1内に、固形状の撹拌対象物を、筒状容器1内で撹拌する補助撹拌部38を設け、該補助撹拌部38は、筒状容器1の上端部側に設けたモータ41と、補助撹拌部38を筒状容器1内の下端側で支持する回転軸42と、該回転軸42の下端側において撹拌対象物を撹拌する羽根43とから構成されたことを特徴としている。
以上のように構成される本発明によれば、容器から流出した撹拌対象物が、繰返し遠心ポンプによって送給され、遠心ポンプ内で発生させた気泡による衝撃力によって該撹拌対象物が十分に撹拌され、均一且つ安定した液体状の撹拌物が生成される。
また、前記遠心ポンプは、内部に回転駆動するロータが収納されるロータ室と、該ロータ室の側面側に開口し、筒状容器からの撹拌対象物を吸引する吸引口と、筒状容器側へ撹拌対象物を送出す吐出口とを備え、吸引口から吐出口にかけて流体の加圧を行う加圧室とが設けられたケースにより構成され、該加圧室は、ロータのベーン側面において吸引口から吐出口に向って傾斜した傾斜面が形成されことにより、撹拌対象物を再び筒状容器内へと圧送することができる他、遠心ポンプ内で撹拌対象物の乳化を促すのに十分な量のキャビテーションを発生させることができる。
なお、前記遠心ポンプ内の傾斜面には、吐出口側に向かって加圧室内の流れを案内する段状の変向面が設けられれば、吐出口から撹拌対象物が排出される際の急激な圧力低下を防止することができる。
さらに、前記筒状容器内に、固形状の撹拌対象物を、筒状容器内で撹拌する補助撹拌部を設け、該補助撹拌部38は、筒状容器1の上端部側に設けたモータ41と、補助撹拌部38を筒状容器1内の下端側で支持する回転軸42と、該回転軸42の下端側において撹拌対象物を撹拌する羽根43とから構成されたものによれば、通常遠心ポンプ内では粉砕できないものであっても、補助撹拌部によって遠心ポンプ内で撹拌可能な状態まで粉砕することができるため、汎用性が向上する他、固形状の撹拌対象物であっても、前処理を行うことなく撹拌作業を行うことができるため、利便性も向上する。
本発明を適用した循環型ミキサを示す正面図である。 本発明を適用した循環型ミキサを示す要部正面図である。 本発明を適用した循環型ミキサを示す要部側面図である。 本発明を適用した循環型ミキサを示す要部平面図である。 (A)及び(B)は、遠心ポンプの概要を示した正面図と、その左側面図である。 遠心ポンプ内の構成を展開して示す展開断面図である。 (A)及び(B)は、本実施例と比較例とにより得られた撹拌物の粘性度をロータの回転速度毎にそれぞれ比較した表とそのグラフである。 (A)及び(B)は、撹拌後5分経過時における、本実施例と比較例との比較図である。 (A)及び(B)は、撹拌後1時間経過時における、本実施例と比較例とをそれぞれ30度傾けた場合の比較図である。 (A)及び(B)は、撹拌後24時間経過時における、本実施例と比較例との比較図である。 (A)及び(B)は、補助ミキサを設置した状態を示す要部平面図及び要部正面図である。
図1乃至4は、本発明を適用した循環型ミキサを示す正面図、要部正面図、要部側面図、及び要部平面図である。
同図に示すように、循環型ミキサは、撹拌対象物が投入される筒状容器1と、該筒状容器1の下方側に配置されて撹拌対象物が流れる方向を切換える三方弁2と、撹拌対象物を循環させるための加圧式遠心ポンプ3(以下、遠心ポンプ)と、筒状容器1に投入された撹拌対象物を外部へ排出する取出部4と、前記遠心ポンプ3の駆動や三方弁2の調節を行う制御部とを備え、これらが箱状の収容ケース6に収容されている。
前記筒状容器1は、上端側が開放された円筒状に形成されるとともに、下端側は漏斗型に形成されており、開放された上端側から投入された撹拌対象物は、撹拌作業時に筒状容器の下端側から過流を発生させつつ前記三方弁2側へと空気とともに流出するように構成されている。また、撹拌作業時にはコの字型の取手7が取付けられた蓋部8を載置することにより筒状容器1の上端側が覆われる。
前記三方弁2は、上方側に配置された前記筒状容器1内に投入された撹拌対象物が流入する流入口11と、該流入口11から流入した撹拌対象物を前記遠心ポンプ3側へ流すポンプ口12と、該流入口11から流入した撹拌対象物を前記取出部4側へ流す排出口13とを備え、筒状容器1内から流れる撹拌対象物を流す方向を遠心ポンプ3側あるいは取出部4側とに変更できる。また、流入口11を閉じるか、ポンプ口12及び排出口13を同時に閉じる等し、遠心ポンプ3側及び取出部4側のいずれにも流れないようにすることにより、撹拌対象物を筒状容器1内に貯めることができるように構成されている。
このとき、前記三方弁2による撹拌対象物を流す方向は、三方弁2を手動で切換える構成であっても、制御部により切換える構成であっても良い。
前記取出部4は、前記排出口13から流出させた撹拌対象物を外部へ排出する取出管16と、撹拌対象物を外部側へ排出するために手動による回動操作が行われる切換レバー17とを備えている。また、該切換レバー17の回動操作によって、前記三方弁2の排出口13の開閉を操作する構成としても良い。
前記遠心ポンプ3は、前記三方弁2のポンプ口12から供給管10を介して供給された撹拌対象物をポンプの側面側から吸引する吸引口18と、遠心ポンプ3により加圧された撹拌対象物をポンプの外周側から再び筒状容器1側へと送給する吐出口19とを備え、該吸引口18から吸引した撹拌対象物は、遠心ポンプ3内部で加圧するとともに、標準以上に発生させたキャビテーションによって撹拌対象物に衝撃力を与えて粉砕・撹拌を行い、前記吐出口19から筒状容器1側に向けて圧送する。
次に、図5及び図6に基づき、前記遠心ポンプの内部構成について説明する。
図5(A)及び(B)は、遠心ポンプの概要を示した正面図と、その左側面図であり、図6は、遠心ポンプ内の構成を展開して示す展開断面図である。
同図より、前記遠心ポンプ3は、前記吸引口18及び、吐出口19を設けたポンプケース(ケース)21と、該ポンプケース21内部で回転駆動するボス部22aに複数のベーン22bが放射状に取付けられたロータ22とを備え、遠心ポンプ3に併設した電動モータ23(図1乃至4参照)の駆動によってロータ22を回転駆動させて、撹拌対象物及び空気等を吸引口18側からポンプケース21内のポンプ室24に吸込み、該ポンプ室内24で撹拌対象物を撹拌するとともに加圧して吐出口19側から送給する。
前記ポンプケース21は、前記吸引口18が設けられた加圧ケース26と、前記吐出口19が設けられたロータケース27とを当接させた状態でネジ固定等することによって構成されており、該ポンプケース21内の前記ポンプ室24は、前記加圧ケース26側であってベーン22bの側面端部側に形成された加圧室28と、ロータケース27側に形成された前記ロータ22が回転駆動可能に配置されるロータ室29とにより構成されている(図5(A)及び(B)参照)。
前記ロータケース27は、円盤状のロータ側壁側30に、ロータ22を回転させる駆動軸31が挿通され、該駆動軸31は、遠心ポンプ3に併設された電動モータ23からの駆動力が伝動するように構成されている(図5(B)参照)。また、前記ロータ室29に配置されるロータ22に取付けられた複数のベーン22bは、駆動軸31を中心として放射状に配置され、各ベーンの間にスペース(以下、ベーン室34)が形成されている。
前記加圧ケース26は、円盤状の加圧側壁35に前記吸引口18が開口して設けられている。また、前記加圧室28には、吸引口18側から前記吐出口19側へ向って滑らかに傾斜した加圧面(傾斜面)36が形成されており、該加圧面は、加圧室28の中途部が始端となり、下手側(吸引口18側から吐出口19側)に向って加圧室28がロータ室側29へ狭まるように構成され、加圧面の終端部側で撹拌対象物が最高圧力に加圧され、該撹拌対象物が吐出口19から吐出される(図6参照)。
当該構成によって、ロータ室29内のロータ22が図示する方向に回転駆動すること(図5(A)及び図6参照)により、吸引口18から撹拌対象物及び空気等の吸込みが行われ、前記ベーン室34内に撹拌対象物が掻込まれた状態で、遠心力を与えながら吐出口19側へ押出し付勢することができる。さらにベーン室34内に掻込まれた撹拌対象物は、前記加圧室28を介して吐出口19へ向けて徐々に加圧される。
これにより、加圧室28内でロータ22に掻回されながら加圧面36に沿って順次加圧され、吐出口19に吐出されることによって、ポンプ室24内に多数の微細な気泡が発生し、キャビテーションが発生する。このとき、筒状容器1側から撹拌対象物とともに空気を吸込ませ、該空気を加圧室28内で加圧・撹拌することにより、ポンプ室24内のキャビテーションの発生を促進させることができる。
また、前記加圧面36の中途部であって終端部側の近傍位置に、加圧流体の流れをロータ22のベーン室34内に向って急速に案内(変向)する変向面40を段部状に形成している。該変向面40は、ポンプ室24内の吐出口19が位置する部位で、流体を加圧し送出するとともに、吐出口19でのキャビテーションの発生を促す。
上記のように構成された遠心ポンプ3のポンプ室24内においては、標準値以上のキャビテーションが発生する。ここで、遠心ポンプ3を駆動させると、内部で生じるキャビテーションの発生量に比例して遠心ポンプ3近傍での騒音量が増加するため、該構成の遠心ポンプ3を駆動させた際に発生する騒音レベルをデジタル騒音計(電子側器株式会社、商品名:TYPE1052)を用いて計測した。
前記デジタル騒音計によって、上記構成の遠心ポンプ3駆動時の騒音レベルを計測すると、87.4dBが計測された。通常のポンプの標準的な騒音レベルは、通常、70dB以下となるように構成されるため、本実施例で使用される遠心ポンプ3は、内部で標準値以上のキャビテーションが発生していることが確認できた。
なお、前記収容ケース6の前面側となる正面側に配置したスイッチ等により、制御部を介して、遠心ポンプ3(電動モータ23)のON・OFF操作が行われる。ここで、三方弁2の開閉操作は手動で行われているが、該三方弁2の開閉を遠心ポンプ3のON・OFFに連動させるように構成しても良い。
また、該遠心ポンプ3によって、吸引口18側から吸引されて吐出口19から吐出された撹拌対象物は、遠心ポンプ3の吐出口19側と筒状容器1側との間に配置された送給管37を通って筒状容器1内に圧送される。該送給管37の筒状容器1側端部は、圧送される撹拌対象物が筒状容器1の内周面に沿って送給されるように構成されており、筒状容器1内に戻された撹拌対象物は、送給された流れに沿って筒状容器1内で過流を形成し、対象物内に多量の空気を取り込む。
このとき、筒状容器1の下側は前記より漏斗型に形成されているため、渦流の中心となる筒状容器1下端側から撹拌対象物が流出するにあたり、筒状容器1内の渦流がより安定した流れになり、筒状容器1内においても空気と共に撹拌対象物の混合撹拌が行われる。
以上構成の循環型ミキサにより、筒状容器1に投入された撹拌対象物は、前記三方弁2の排出口13を閉じるとともに流入口11及びポンプ口12を開放した状態で、前記遠心ポンプ3を駆動させることにより、筒状容器1内の撹拌対象物を遠心ポンプ3側へ吸引して内部で加圧させるとともに遠心ポンプ3内部で発生させたキャビテーションによって撹拌対象物の混合・撹拌が行われる。さらに、遠心ポンプ3により加圧されて吐出口19から圧送される撹拌対象物は、送給管37を経由して筒状容器1内に渦流が発生することを促すようにして戻されることにより、撹拌対象物を循環させつつ、さらに撹拌作業が繰返される構成となっている。
また、筒状容器1内に投入され、上述の工程によって充分に撹拌された撹拌対象物は、前記三方弁2のポンプ口12を閉じるとともに流入口11及び排出口13を開放することにより、撹拌作業後の撹拌対象物を取出管16から取出す。このとき、前記取出管16の下方側に設けた作業スペースSにより、回収容器等(図示しない)を収容ケース6内の取出管16の真下に載置した状態で、作業者が切換レバー17を回動操作して、撹拌対象物の取出しを行う。
また、制御部は、遠心ポンプ3のON操作とポンプ口12の開操作を連動させるとともに、遠心ポンプ3のOFF操作とポンプ口12の閉操作を連動するように設定しても良い。
次に図7乃至10に基づき、本発明により撹拌した撹拌物と、後述の比較例により撹拌した撹拌物との比較実験について説明する。本比較実験では、撹拌対象物として、牛乳と、飲料用ヨーグルトと、前処理したブルーベリーを用いて、それぞれの材料を2対2対1の割合で撹拌を行い、ブルーベリーヨーグルトドリンク(以下、撹拌物)を生成した。また、得られた撹拌物は、粘度計(東機産業株式会社、商品名:TV−10M形粘度計)を用いて粘性度(mPas・s)を測定するとともに、温度も測定した。
比較例として、市販のジュースミキサー(株式会社マツバラ、商品名:MJ−771)を用いて同様の材料を同様の割合で撹拌して撹拌物を生成し、同様の粘度計を用いて粘性度を測定するとともに、温度も測定して比較を行った。
図7(A)及び(B)は、本実施例と比較例とにより得られた撹拌物の粘性度をロータの回転速度毎にそれぞれ比較した表とそのグラフである。この例では、同じロータの回転速度(rpm)で且つ、実質的に遠心ポンプ3とジュースミキサーでの撹拌作業が実行されている時間が概ね等しくとなるようにして本実施例と比較例とでそれぞれ撹拌作業を行い、上記の方法によってそれぞれの撹拌物の粘性度と温度とを測定し、ロータの回転速度を変更して複数回測定した。
このとき、本実施例における運転時間は、筒状容器1内に投入された撹拌対象物が循環式ミキサ内を循環する時間を含むため、比較例のジュースミキサーより運転時間自体は長い時間となっているが、実質的な粉砕時間は略同一に設定した。すなわち、本実施例では、遠心ポンプ3の吐出量、循環周期に基づいて運転時間を決定しており、本比較においては、本実施例ではおよそ8分、比較例ではおよそ10秒の運転時間となっている。なお、本実施例と比較例とで用いたロータ径はそれぞれ、70mmと55mmのものを使用している。
その結果、図7に示すように、本実施例による撹拌物は、比較例によるものと比べて粘性度が略半分となる。つまり、本実施例では、比較例のジューサミキサを用いた撹拌物に比べてより粘性の少ない、流動性のある撹拌物を生成することができる。なお、本実施例により得られた撹拌物の温度は約7℃となり、比較例により得られた撹拌物の温度は約8℃となった。
図8(A)及び(B)は、撹拌後5分経過時における、本実施例と比較例との比較図であり、図9(A)及び(B)は、撹拌後1時間経過時における、本実施例と比較例とをそれぞれ30度傾けた場合の比較図であり、図10(A)及び(B)は、撹拌後24時間経過時における、本実施例と比較例との比較図である。
同図より、比較例のジューサミキサにより得られた撹拌物は、ブルーベリーの実や皮等が粉砕しきれずに粒として残っているだけでなく、乳化も十分に促されておらず、撹拌物がジェル状になっている一方で、本実施例により得られた撹拌物は、遠心ポンプ3内においてキャビテーションの衝撃力が加わることにより、ブルーベリーが十分に粉砕されてより粒子の小さいものとなるとともに、十分な微粒化作用によって乳化が促されているため、均一且つ安定に乳化した液体状の撹拌物が生成されている(図8参照)。
また、1時間経過時の撹拌物を30度傾けると、比較例における撹拌物は、撹拌直後に比べてさらに粘度が高くなり、傾けてもほとんど流れない程に流動性が失われている一方で、本実施例における撹拌物は、1時間経過した状態であっても、乳化した状態が保たれている(図9参照)。
上記により、撹拌対象物に半固形状のものが含まれている場合であっても、本実施例に記載のキャビテーションを標準値以上に発生させる遠心ポンプ3を循環型ミキサに適用することにより、遠心ポンプ3によって半固形状の撹拌対象物を粉々に粉砕することができるとともに、均一で安定した乳化物を得ることができる。すなわち、特に、果実や野菜やヨーグルト等を、本発明を適用した循環型ミキサで撹拌することにより、流動性が高く飲み易い乳化された液体状のドリンクにすることができるとともに、乳化した状態を数時間保つことができる。
また、本発明の循環型ミキサは、ジュースやドリンクに限らず、酸と油性成分を含む材料を混合する飲料やドレッシング等の調味料の混合にも適用できるものである。
次に、図11に基づき、本発明の別実施例2について、上述の例と異なる点を説明する。
図11(A)及び(B)は、補助ミキサを設置した状態を示す要部平面図及び要部正面図である。同図より、筒状容器の上端側には、前記蓋部7に代えて、固形状の撹拌対象物を撹拌し易くなるように粉砕できる補助ミキサ(補助撹拌部)38が設置されている。
前記補助ミキサ38は、両端が屈曲形成されて筒状容器1の上端側に取付けられる長手板状の支持部材39と、該支持部材39の上面側に設けられた補助モータ41と、該補助モータ41によって回転駆動する回転軸42と、該回転軸42の下端側に取付けられて固体状の撹拌対象物を直接粉砕する羽根43とを備えて構成されている。
該補助ミキサ38は、筒状容器1の開放された上端側に前記支持部材39を載置・係合することにより、着脱自在な態様で筒状容器1側に取付けられる。これにより設置された補助ミキサ38は、回転軸42が筒状容器1内の略中心を通るように配置されるとともに、該回転軸42の下端側が漏斗型の筒状容器1下端側近傍まで延設される。このとき、回転軸42の下端側に取付けられた羽根43は、筒状容器1の下方に向って傾斜している面の下端部近傍で回転する第1羽根43aと、筒状容器1の下端の前記流入口11と接続される筒内で回転する第2羽根43bとを備えている。なお、筒状容器1下端側の筒と、前記流入口11とは、前記の実施例と比較して果物や野菜等の固形物を粉砕するのに十分な程度に大きく形成されている。
当該構成により、前処理を行わなければ遠心ポンプ3内に流入させることのできない固形状の撹拌対象物がある場合においても、該撹拌対象物が筒状容器1の下端側において三方弁2側へ流れる前に、前記により回転駆動する羽根43によって粉砕して予め流動性を高め、ジェル状にすることができる。これにより、固形状の撹拌対象物がある場合であっても、予め粉砕する前処理工程を行うことなく、撹拌作業を行うことができるため、汎用性及び利便性が向上する。
1 筒状容器(容器)
3 遠心ポンプ
10 供給管
18 吸引口
19 吐出口
21 ポンプケース(ケース)
22 ロータ
28 加圧室
29 ロータ室
36 加圧面(傾斜面)
37 送給管
38 補助ミキサ(補助撹拌部)
40 変向面
41 補助モータ(モータ)
42 回転軸
43 羽根

Claims (12)

  1. 撹拌対象物を循環させながら攪拌する攪拌方法であって、撹拌対象物を容器(1)に投入する投入工程と、容器(1)の下側から流出させた攪拌対象物を、供給管(10)を介して、遠心ポンプ(3)に供給する供給工程と、遠心ポンプ(3)によって、加圧するとともに気泡を発生させることにより、撹拌対象物を撹拌する撹拌工程と、遠心ポンプ(3)から吐出された撹拌対象物を、送給管(37)によって、容器(1)内に圧送する送給工程とを有することを特徴とする撹拌方法。
  2. 前記撹拌工程では、圧力変化によるキャビテーションの発生によって、気泡を発生させることにより、撹拌対象物の撹拌を行う請求項1に記載の撹拌方法。
  3. 前記撹拌工程では、上記キャビテーションにより撹拌対象物を粉砕又は乳化する請求項2に記載の撹拌方法。
  4. 前記撹拌工程では、遠心ポンプ(3)内の加圧室(28)に形成され且つ該遠心ポンプ(3)の吸引口(18)から吐出口(19)に向かって傾斜した傾斜面(36)によって、キャビテーションの発生を促進する請求項2又は3に記載の撹拌方法。
  5. 前記撹拌工程では、上記傾斜面(36)の中途部に形成された段部状の変向面(40)で、変向面(40)で加圧流体の流れを急速に変向する請求項4に記載の撹拌方法。
  6. 前記送給工程では、送給管(37)によって、撹拌対象物を、筒状に形成された前記容器(1)である筒状容器の内周面に沿って該筒状容器(1)に送給する請求項1乃至5の何れかに記載の撹拌方法。
  7. 前記投入工程では、容器(1)に設けた補助ミキサ(38)により、撹拌対象物を撹拌する請求項1乃至6の何れかに記載の撹拌方法。
  8. 撹拌対象物が投入される筒状容器(1)と、該筒状容器(1)の下端側から流出させた撹拌対象物を再び筒状容器(1)の内周面に沿って送給するポンプとを備え、筒状容器(1)に投入した撹拌対象物を循環させながら撹拌作業を行う循環型ミキサにおいて、前記ポンプを、気泡を発生させることにより、撹拌対象物を撹拌する遠心ポンプ(3)とした循環型ミキサ。
  9. 前記遠心ポンプ(3)を、キャビテーションの発生によって気泡を発生させることにより、撹拌対象物を撹拌する構造とした請求項8に記載の循環型ミキサ。
  10. 前記遠心ポンプ(3)は、内部に回転駆動するロータ(22)が収納されるロータ室(29)と、該ロータ室(29)の側面側に開口し、筒状容器(1)からの撹拌対象物を吸引する吸引口(18)と、筒状容器(1)側へ撹拌対象物を送出す吐出口(19)とを備え、吸引口(18)から吐出口(19)にかけて流体の加圧を行う加圧室(28)とが設けられたケース(21)により構成され、該加圧室(28)は、ロータ(22)のベーン側面において吸引口(18)から吐出口(19)に向って傾斜した傾斜面(36)が形成される請求項8又は9の何れかに記載の循環型ミキサ。
  11. 前記遠心ポンプ(3)内の傾斜面(36)には、吐出口(19)側に向かって加圧室(28)内の撹拌対象物の流れを案内する段状の変向面(40)が設けられた請求項10に記載の循環型ミキサ。
  12. 前記筒状容器(1)内に、固形状の撹拌対象物を、筒状容器(1)内で撹拌する補助撹拌部(38)を設け、該補助撹拌部(38)は、筒状容器(1)の上端部側に設けたモータ(41)と、補助撹拌部(38)を筒状容器(1)内の下端側で支持する回転軸(42)と、該回転軸(42)の下端側において撹拌対象物を撹拌する羽根(43)とから構成された請求項8乃至11の何れかに記載の循環型ミキサ。
JP2013151487A 2013-07-22 2013-07-22 撹拌方法及び循環型ミキサ Pending JP2013215733A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013151487A JP2013215733A (ja) 2013-07-22 2013-07-22 撹拌方法及び循環型ミキサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013151487A JP2013215733A (ja) 2013-07-22 2013-07-22 撹拌方法及び循環型ミキサ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011001770U Continuation JP3168410U (ja) 2011-03-30 2011-03-30 循環型ミキサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013215733A true JP2013215733A (ja) 2013-10-24

Family

ID=49588522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013151487A Pending JP2013215733A (ja) 2013-07-22 2013-07-22 撹拌方法及び循環型ミキサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013215733A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5731089B1 (ja) * 2015-01-14 2015-06-10 巴工業株式会社 高分子凝集剤混合溶解システム及び高分子凝集剤の混合溶解方法
KR20200072272A (ko) * 2018-12-12 2020-06-22 주식회사 포스코 오버플로우 연속 반응기
JP7261338B1 (ja) 2022-05-20 2023-04-19 プライミクス株式会社 攪拌装置
JP7261363B1 (ja) 2022-05-20 2023-04-19 プライミクス株式会社 攪拌装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05141825A (ja) * 1991-11-19 1993-06-08 Daikin Ind Ltd 製氷装置
JPH09327618A (ja) * 1996-06-10 1997-12-22 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 液体の攪拌槽
JP2002102664A (ja) * 2000-09-29 2002-04-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd 攪拌装置及び方法
JP2004060470A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Yonehara Giken Kk 加圧遠心ポンプの気体等の混入構造
JP2005290999A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Yonehara Giken Kk 加圧遠心ポンプ
JP2006159187A (ja) * 2005-11-30 2006-06-22 Asupu:Kk 超微細気泡発生装置
JP2007209953A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Sharp Corp 微細気泡発生システム
WO2011049215A1 (ja) * 2009-10-22 2011-04-28 エウレカ・ラボ株式会社 気/液または液/液の分散、溶解、可溶化、または乳化用の処理装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05141825A (ja) * 1991-11-19 1993-06-08 Daikin Ind Ltd 製氷装置
JPH09327618A (ja) * 1996-06-10 1997-12-22 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 液体の攪拌槽
JP2002102664A (ja) * 2000-09-29 2002-04-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd 攪拌装置及び方法
JP2004060470A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Yonehara Giken Kk 加圧遠心ポンプの気体等の混入構造
JP2005290999A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Yonehara Giken Kk 加圧遠心ポンプ
JP2006159187A (ja) * 2005-11-30 2006-06-22 Asupu:Kk 超微細気泡発生装置
JP2007209953A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Sharp Corp 微細気泡発生システム
WO2011049215A1 (ja) * 2009-10-22 2011-04-28 エウレカ・ラボ株式会社 気/液または液/液の分散、溶解、可溶化、または乳化用の処理装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5731089B1 (ja) * 2015-01-14 2015-06-10 巴工業株式会社 高分子凝集剤混合溶解システム及び高分子凝集剤の混合溶解方法
WO2016114283A1 (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 巴工業株式会社 高分子凝集剤混合溶解システム及び高分子凝集剤の混合溶解方法
US10201788B2 (en) 2015-01-14 2019-02-12 Tomoe Engineering Co., Ltd Polymer flocculant mixing and dissolving system configured to control pressure on discharge side of regenerative mixer and method thereof
KR20200072272A (ko) * 2018-12-12 2020-06-22 주식회사 포스코 오버플로우 연속 반응기
KR102267818B1 (ko) * 2018-12-12 2021-06-21 주식회사 포스코 오버플로우 연속 반응기
JP7261338B1 (ja) 2022-05-20 2023-04-19 プライミクス株式会社 攪拌装置
JP7261363B1 (ja) 2022-05-20 2023-04-19 プライミクス株式会社 攪拌装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3168410U (ja) 循環型ミキサ
JP2013215733A (ja) 撹拌方法及び循環型ミキサ
EP2374528B1 (en) Apparatus for powder particle agitation
CN112205896A (zh) 一种烹饪设备的清洗方法
JP2012250145A (ja) 分散方法及び分散システム
US20150283526A1 (en) Hybrid mixer
KR101049781B1 (ko) 탄소나노튜브의 분산이 가능한 통합형 분쇄분산시스템
KR101106919B1 (ko) 믹서기
JP5360902B2 (ja) 粒子の研磨方法及び粒子の研磨システム
US3628965A (en) Process and apparatus for producing chocolate
KR20110005947U (ko) 화장품 원재료 교반장치
JP4608429B2 (ja) 攪拌装置
JP6728165B2 (ja) 攪拌体と該攪拌体を用いた撹拌装置および該攪拌装置を用いた豆腐の製造方法。
KR101914139B1 (ko) 균질화 장치 및 이를 이용한 원료 균질화 설비
CN107998930A (zh) 一种无机化学实验用物料混合装置
CN211159605U (zh) 一种食品颗粒乳化酱料混合装置
CN214915096U (zh) 一种拌馅机
JP2010214220A (ja) 乳化装置
CN103752199A (zh) 一种搅拌机的转鼓
JP6482542B2 (ja) ミル機能と羽根せん断機能との一体型微細化装置
CN207271100U (zh) 一种分析化学用物料搅拌装置
JP3699345B2 (ja) 原料をスラリーに調整する原料調整方法および原料調整装置
CN110370451A (zh) 一种多组分高粘度含砂材料混合用连续搅拌机
CN205435556U (zh) 双轴搅拌机
US20180360270A1 (en) Food preparation device

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130723

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150331