図1を参照し、実施の形態に係る携帯電話機1の構成について説明する。携帯電話機1は、電池2、電源スイッチ3、トークボタン4、チェックボタン5、キーロックスイッチ6、着信音量スイッチ7、無線送受信部8、アンテナ9、マイクロホン10、スピーカ11、表示灯12、バイブレータ13、制御部14、記憶部15が図外の携帯可能な容器に設けられた構造である。尚、携帯可能な容器には、情報を可視化するためのディスプレイと置数用のテンキーとが設けられておらず、少なくとも、電池2、電源スイッチ3、トークボタン4又はチェックボタン5と無線送受信部8とアンテナ9とマイクロホン10とスピーカ11と制御部14と記憶部15とが設けられ、制御部14が電源スイッチ3とトークボタン4又はチェックボタン5との操作に基づき記憶部15に発信先電話番号を手動で記録する一方、制御部14がトークボタン4の操作で無線送受信部8を上記記録された発信先電話番号の図外の電話機に無線で通話可能に接続し、制御部14が着信限定に設定されている場合は、着信した電話番号が上記記録された発信先電話番号であれば制御部14が無線送受信部8を上記着信した電話番号の図外の電話機に無線で通話可能に接続し、着信した電話番号が上記記録された発信先電話番号でなければ制御部14が無線送受信部8を上記着信した電話番号の図外の電話機に接続しないように構成してもよい。
電池2は、携帯電話機1に搭載された電気部品に直流の電力を供給するバッテリーにより構成される。電源スイッチ3は、人の操作により電源を入り切りする。電源スイッチ3が人の操作により電源オンになると、電池2が携帯電話機1の携帯可能な容器に搭載された全ての電気部品に電力を供給する。又、電源スイッチ3が人の操作により電源オフになると、上記全ての電気部品への電力を遮断する。
トークボタン4は、制御部14に対する入力機器であり、発信と着信及び設定に使用され、人の操作によりオン信号を制御部14に出力する。例えば、発信及び着信では図4及び図5に示すようにトークボタン4がオンフック及びオフフックとして使用され、設定では図6に示すように設定モードの設定又は図7及び図8に示すように着信動作による発信先番号登録モードの設定又は手動による発信先番号登録及び削除モードの設定又は通知許可情報登録及び削除モードの設定又は登録初期化モードの設定又はソフトウェアアップデートモードの設定のために使用される。チェックボタン5は、制御部14に対する入力機器であり、圏内外の表示と設定とに使用され、人の操作によりオン信号を制御部14に出力する。例えば、圏内外の表示では通信が行われていない状態でチェックボタン5からオン信号が制御部14に入力されると、アンテナ9が図外の無線基地局の通信エリア内に存在する圏内である場合は制御部14が表示灯12を緑色に数秒間点灯する一方、アンテナ9が図外の無線基地局の通信エリア外に存在する圏外である場合は制御部14が表示灯12を赤色に数秒間点灯するように使用され、設定では図6に示すように登録モードの設定又は図7及び図8に示すように着信動作による発信先番号登録モードの設定に対する確認又は手動による発信先番号登録及び削除モードの設定に対する確認又は通知許可情報登録及び削除モードの設定に対する確認又は登録初期化モードの設定に対する確認又はソフトウェアアップデートモードの設定に対する確認のために使用される。キーロックスイッチ6は、制御部14に対する入力機器であり、人の操作によりオン信号を制御部14に出力する。キーロックスイッチ6からオン信号が制御部14に入力すると、制御部14は発信動作に関する制御を行わないが着信動作に関する制御と電源スイッチ3とトークボタン4とチェックボタン5との操作とを有効に扱う。着信音量スイッチ7は、制御部14に対する入力機器であり、人の操作により着信音量の大、小、消音の3段階のいずれか1つに切り替えられることにより、その切り替えられた1つに相当する信号を制御部14に出力する。
無線送受信部8は、電源スイッチ3が電源オンになり、電池2からの電力で動作した制御部14の制御に基づきアンテナ9を経由して無線通信網の無線基地局と無線通信を行うものであって、通話機能とデータ通信機能とを備えた構成である。通話機能は、音声により通話する機能であり、例えば、一方の通話者が「もしもし」という言葉を発するのに対し、他方の通話者が「はいはい」という言葉で応じて会話することができる機能である。データ通信機能は、文字や記号あるいは画像(静止画像、動画像、またはそれら両方の画像)を表現する情報を双方向に送受信する機能である。
マイクロホン10は、制御部14に対する入力機器であり、音声や音を集音して電気信号に変換して制御部14に出力する。スピーカ11は、制御部14に対する出力機器であり、制御部14から出力された電気信号を音声や音に変換して出力する。表示灯12は、制御部14に対する出力機器であり、制御部14からの出力信号により圏内外の表示、電池残量警告の表示、動作様式の表示、通信状態の表示を行なう。バイブレータ13は、制御部14に対する出力機器であり、電源オンの時と着信の時とにおける制御部14からの出力信号により振動して着信音を鳴動する。バイブレータ13による振動を人の操作により無効にすることはできないようになっている。
制御部14は、CPU21、ROM22、RAM23、発信制御手段24、着信制御手段25、特殊操作手段26、登録モード手段27、設定モード手段28を備える。CPU21は、電源スイッチ3、トークボタン4、チェックボタン5、キーロックスイッチ6、着信音量スイッチ7からの入力信号により、ROM22に格納されたプログラムに従い、RAM23に記憶される情報を使用しながら、通信網を利用する通信ルールであるプロトコルに則って動作して、発信処理、着信処理、特殊操作処理、登録処理、設定処理等の処理を実行し、その実行結果として記憶部15を使用すると共に無線送受信部8、マイクロホン10、スピーカ11、表示灯12、バイブレータ13を制御する。発信制御手段24、着信制御手段25、特殊操作手段26、登録モード手段27、設定モード手段28は、CPU21の動作で具現化される。
記憶部15は、フラッシュメモリにより構成され、発信先電話番号データベース31、音声ガイダンスデータベース32、表示灯データベース33を備える。発信先電話番号データベース31には、登録モード手段27の動作により、発信先電話番号が1つだけ記録されるが、2つ以上は記録できないようになっている。音声ガイダンスデータベース32には、記憶部15の生産時点において、種々の入力と種々の音声案内情報とを一対一に対応させて記録されている。表示灯データベース33には、記憶部15の生産時点において、種々の入力と種々の発光表示形態とを一対一に対応させて記録されている。
実施の形態に係る携帯電話機1は、電源スイッチ3、トークボタン4、チェックボタン5、キーロックスイッチ6、着信音量スイッチ7を備えているものの、電話番号や電子メール情報等の情報を可視化するためのディスプレイと電話番号を入力する「0」乃至「9」からなる10個の置数用のテンキーと「*#」を表すキーとを備えていない簡単な構造になっている。又、実施の形態に係る携帯電話機1は、電池2が図外の携帯可能な容器に装着され、電源スイッチ3が人の操作により電源オンになると、電池2から全ての電気部品に電力が供給され、ROM22のファームプログラムが起動して携帯電話機1の動作が可能になる。
その状態において、登録モード手段27により、図外の発信先としての別の電話機の電話番号を発信先電話番号として登録する場合、その発信先としての別の電話機が手元に存在しなくても、発信先としての別の電話機の電話番号を発信先電話番号として携帯電話機1に登録することができるようになっている。以下、図外の発信先としての別の電話機を発信先電話機と表現する。尚、実施の形態に係る携帯電話機1を年少者や年長者としての被保護者に所持させ、発信先電話機を年少者の親であり年長者の子である保護者に所持させることが考えられる。被保護者が携帯電話機1を所持した場合は、携帯電話機1が被保護者用電話機となり、保護者が発信先電話機を所持した場合は、発信先電話機が保護者用電話機となる。
又、登録モード手段27がトークボタン4の操作回数の違いにより制御部14の動作様式を着信動作による発信先電話番号登録モードと手動による発信先電話番号登録及び削除モードとのどちらかに設定する。例えば、トークボタン4の操作回数が1回の場合は登録モード手段27が携帯電話機1の動作様式を着信動作による発信先電話番号登録モードに設定し、トークボタン4の操作回数が2回の場合は登録モード手段27が携帯電話機1の動作様式を手動による発信先電話番号登録及び削除モードに設定する。従って、携帯電話機1の所持者が発信先電話番号を携帯電話機1の発信先電話番号データベース31に登録する場合にトークボタン4を2回操作して携帯電話機1の動作様式を手動による発信先電話番号登録及び削除モードに設定する。
その状態において、携帯電話機1の所持者がトークボタン4を操作すると、トークボタン4が操作されるたびに「1234567890*#ポーズ」を順に巡回すると共に巡回する「1234567890*#ポーズ」に対応する音声ガイダンスを音声ガイダンスデータベースから選択してスピーカ11から放音する。ポーズは「#から1」に移行する際の時間的な間を意味する。そして、発信先電話番号の数値に相当する番号が巡回した場合に、携帯電話機1の所持者がチェックボタン5を操作すると、登録モード手段27が上記発信先電話番号の数値に相当する番号を発信先電話番号の数値として発信先電話番号データベース31に記録する。
よって、実施の形態に係る携帯電話機1に発信先電話機の電話番号を発信先電話番号として登録する場合、発信先電話機が手元に存在しなくても、発信先電話機の電話番号を発信先電話番号として携帯電話機1に登録することができるので、携帯電話機1を被保護者用電話機として使用する場合において、当該被保護者用電話機としての携帯電話機1に保護者用電話機の電話番号を発信先電話番号として登録する場合、保護者用電話機が手元に存在しなくても、保護者用電話機の電話番号を発信先電話番号として被保護者用電話機としての携帯電話機1に登録することができる。尚、トークボタン4に代替してチェックボタン5の操作回数の違いにより制御部14の動作様式を着信動作による発信先電話番号登録モードと手動による発信先電話番号登録及び削除モードとのどちらかに設定するようにしてもよい。
図2乃至図17を参照し、実施の形態に係る携帯電話機1の動作について説明する。図2乃至図17の説明において、携帯電話機1、電池2、電源スイッチ3、トークボタン4、チェックボタン5、キーロックスイッチ6、着信音量スイッチ7、無線送受信部8、アンテナ9、マイクロホン10、スピーカ11、表示灯12、バイブレータ13、制御部14、記憶部15、CPU21、ROM22、RAM23、発信制御手段24、着信制御手段25、特殊操作手段26、登録モード手段27、設定モード手段28、発信先電話番号データベース31、音声ガイダンスデータベース32、表示灯データベース33の構成部材については、図1を参照されたい。
先ず、図2及び図3において、携帯電話機1の電源スイッチ3が電源オンになったときの起動処理を説明する。電池2を装着した携帯電話機1の電源スイッチ3が電源オンになると、電池2から電力が携帯電話機1の全ての電気部品に供給され、ROM22のファームプログラムが起動する。そして、ファームプログラムの起動が完了すると、CPU21による図2の起動処理が始まる。つまり、ファームプログラムの起動が完了しなければ、ステップ101での判断がNOになり、ステップ101に戻る。ファームプログラムの起動が完了すると、ステップ101での判断がYESになり、ステップ102に進む。
ステップ102では、ROM22の状態を判断する。ROM22の状態としては、灰ROM22と白ROM22と黒ROM22との3つの状態のうちの1つの状態になっている。灰ROM22は、携帯電話機1の電話番号がROM22に記録されているものの、通信事業者との通信契約が有効になっていない状態である。白ROM22は、携帯電話機1の電話番号がROM22に記録されていないうえ、通信事業者との通信契約も有効になっていない状態である。黒ROM22は、携帯電話機1の電話番号がROM22に記録されており、通信事業者との通信契約も有効になっている状態である。
ステップ102での判断において、ROM22の状態が灰ROM22と判断された場合はステップ103に進み、ROM22の状態が白ROM22と判断された場合はステップ104に進み、ROM22の状態が黒ROM22と判断された場合はステップ106に進む。ステップ103では、CPU21による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、CPU21が音声ガイダンスデータベース32から灰ROM22に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「この端末の電話番号は×××‐××××‐××××です。現在電話機能はご使用になれません。」と放出し、起動処理を終わる。
ステップ104では、CPU21による携帯電話機1と通信事業者との間での無線による発番処理が行われる。この発番処理では、CPU21が無線送受信部8を作動し、無線送受信部8が発番処理の発信をアンテナ9から通信エリア内の図外の無線基地局及び通信網を経由して携帯電話機1に関係する通信事業者に行う。そして、携帯電話機1と通信事業者との通信経路が設定され、携帯電話機1と通信事業者との間での発番に必要な通信が行なわれて通信契約が有効になると、通信事業者から携帯電話機1に携帯電話機1の電話番号が送信される。この送信された電話番号を受信した携帯電話機1のCPU21は受信した電話番号をROM22の書き換え可能な領域に記録する。その後、ステップ105では、発番処理が成功したかをCPU21が判断する。通信事業者から送信された電話番号がROM22の書き換え可能な領域に記録されていなければ、ステップ105での判断がNOになり、ステップ103に進む。逆に、通信事業者から送信された電話番号がROM22の書き換え可能な領域に記録されていれば、ステップ105での判断がYESになり、ステップ106に進む。
ステップ106では、携帯電話機1がリモートロックされた状態かをCPU21が判断する。携帯電話機1がリモートロックされた状態とは、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しても、制御部14が発信を行なうことなく着信を待ち受けるだけの状態になる。よって、携帯電話機1がリモートロックされていない状態であれば、ステップ106での判断がNOになり、図3のステップ112に進む。図2に戻り、携帯電話機1がリモートロックされた状態であれば、ステップ106での判断がYESになり、ステップ107に進む。ステップ107では、CPU21が着信限定の状態かを判断する。携帯電話機1が着信限定の状態になっていれば、ステップ107での判断がYESになり、ステップ108に進む。逆に、携帯電話機1が着信限定の状態でなければ、ステップ107での判断がNOになり、ステップ110に進む。
ステップ108では、CPU21が制御部14を発信不可着信限定待ち受け状態に設定する処理を行う。ステップ108で設定された発信不可着信限定待ち受け状態では、リモートロックされているので、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しても、制御部14が発信しない状態である。次に、ステップ109では、CPU21による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、CPU21が音声ガイダンスデータベース32から発信不可着信限定待ち受け状態に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「ロック中です。発信はできません。着信限定です。」と放出し、起動処理を終わる。
ステップ110では、CPU21が制御部14を発信不可待ち受け状態に設定する処理を行う。ステップ110で設定された発信不可待ち受け状態では、リモートロックされているので、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しても、制御部14が発信しない状態である。次に、ステップ111では、CPU21による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、CPU21が音声ガイダンスデータベース32から着信限定でない発信不可待ち受け状態に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「ロック中です。発信はできません。着信限定ではありません。」と放出し、起動処理を終わる。
図3では、携帯電話機1がリモートロックされていない状態であり、ステップ112において、発信先が登録済かをCPU21が判断する。CPU21が発信先電話番号データベース31を検索し、発信先電話番号データベース31に発信先電話番号が登録されていなければ、ステップ112での判断がNOになり、ステップ118に進み、発信先電話番号データベース31に発信先電話番号が登録されていれば、ステップ112での判断がYESになり、ステップ113に進む。ステップ113では、CPU21が着信限定の状態かを判断する。携帯電話機1が着信限定の状態でなければ、ステップ113での判断がNOになり、ステップ116に進み、携帯電話機1が着信限定の状態であれば、ステップ113での判断がYESになり、ステップ114に進む。
ステップ114では、CPU21が制御部14を着信限定待ち受け状態に設定する処理を行う。ステップ114で設定された着信限定待ち受け状態では、リモートロックされていないうえ、発信先電話番号データベース31に発信先電話番号が登録されているので、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、制御部14が発信する状態である。次に、ステップ115では、CPU21による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、CPU21が音声ガイダンスデータベース32から着信限定待ち受け状態に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「この端末の電話番号は×××‐××××‐××××です。登録された発信先電話番号は×××‐××××‐××××です。着信限定です。」と放出し、起動処理を終わる。
ステップ116では、CPU21が制御部14を通常待ち受け状態に設定する処理を行う。ステップ116で設定された通常待ち受け状態では、リモートロックされていないうえ、発信先電話番号データベース31に発信先電話番号が登録されているので、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、制御部14が発信する状態である。次に、ステップ117では、CPU21による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、CPU21が音声ガイダンスデータベース32から通常待ち受け状態に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「この端末の電話番号は×××‐××××‐××××です。登録された発信先電話番号は×××‐××××‐××××です。着信限定ではありません。」と放出し、起動処理を終わる。
ステップ118では、CPU21が制御部14を発信不可待ち受け状態に設定する処理を行う。ステップ118で設定された発信不可待ち受け状態では、リモートロックされていないもの、発信先電話番号データベース31に発信先電話番号が登録されていないので、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しても、制御部14が発信しない状態である。次に、ステップ119では、CPU21による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、CPU21が音声ガイダンスデータベース32から発信不可待ち受け状態に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「この端末の電話番号は×××‐××××‐××××です。着信限定ではありません。」と放出し、起動処理を終わる。
図4を参照し、携帯電話機1の発信処理について説明する。発信処理は、図1示す発信制御手段24が行なうものであり、発信先電話番号データベース31に記録された発信先電話番号の電話機とだけ通信経路を構築して通話を行なうようになっている。具体的には、図2及び図3の起動処理が終了した状態において、図4のステップ201では、発信制御手段24が着信を待ち受ける状態に設定され、ステップ202に進む。ステップ202では、トークボタン4の状態を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ202での判断がNOになり、ステップ201に戻る。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ202での判断がYESになり、ステップ203に進む。ステップ203では、発信先電話番号が発信先電話番号データベース31に記録されているかを判断する。発信先電話番号が発信先電話番号データベース31に記録されていなければ、ステップ203での判断がNOになり、ステップ210に進み、発信先電話番号が発信先電話番号データベース31に記録されていれば、ステップ203での判断がYESになり、ステップ204に進む。
ステップ204では、発信先電話番号データベース31から発信先電話番号を抽出して無線送受信部8を作動し、無線送受信部8が発信先電話番号に基づきアンテナ9から無線で通信エリア内における図外の無線基地局に発信すると共に表示灯12を緑色に点滅させて発信先電話番号の電話機に対する通信経路構築中を表示し、ステップ205に進む。ステップ205では、発信が成功したかを判断する。発信先電話番号の電話機が設定時間内にオフフックされなければ、発信先電話番号の電話機と無線送受信部8との通信経路が構築されず、ステップ205での判断がNOになり、ステップ212に進み、発信先電話番号の電話機が制御部14に設定された設定時間内にオフフックされて、発信先電話番号の電話機と無線送受信部8との通信経路が構築されると、ステップ205での判断がYESになり、ステップ206に進む。
ステップ206では、表示灯12を緑色に点滅させて携帯電話機1と発信先電話番号の電話機とが通話中であることを表示し、ステップ207に進む。ステップ206での通話中に対する表示灯12の緑色点滅は、ステップ204での発信中に対する表示灯12の緑色点滅と点滅の態様が異なる。ステップ207では、トークボタン4の状態を判断する。通話中において、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しなければ、オフフックのままの通話中であると判断し、ステップ207での判断がNOになり、ステップ206に戻る。通話中において、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、オンフックであると判断し、ステップ207での判断がYESになり、ステップ208に進む。ステップ208では、携帯電話機1と発信先電話番号の電話機との通信経路を切断し、ステップ209に進む。ステップ209では、表示灯12を消灯して発信処理を終了する。
ステップ210では、表示灯12を橙色に点灯させて発信先電話番号が発信先電話番号データベース31に記録されていないことを表示し、ステップ211に進む。ステップ211では、発信制御手段24による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、発信制御手段24が音声ガイダンスデータベース32から発信先電話番号が発信先電話番号データベース31に記録されていないことに対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「発信先電話番号が登録されていません。発信はできません。」と放出し、ステップ209を経由して発信処理を終了する。
ステップ212では、表示灯12を橙色に点滅させて携帯電話機1と発信先電話番号の電話機との通信経路の構築に失敗したことを表示し、ステップ213に進む。ステップ213では、トークボタン4の状態を判断する。発信中において、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しなければ、オフフックのままの発信中であると判断し、ステップ213での判断がNOになり、ステップ212に戻る。発信中において、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、オンフックであると判断し、ステップ213での判断がYESになり、ステップ208及びステップ209を経由して発信処理を終了する。
図5を参照し、携帯電話機1の着信処理について説明する。着信処理は、図1示す着信制御手段25が行なうものであり、図5に示すように、発番に等しい着番を有する電話機からの着信に対してだけ、通信経路を構築して通話を行なうようになっている。発番は発信先電話番号データベース31に記録された発信先電話番号であり、着番は携帯電話機1に着信した電話番号である。
具体的には、図5のステップ301では、図2及び図3の起動処理が終了した状態において、着信制御手段25が着信を待ち受ける状態に設定され、図5のステップ302に進む。ステップ302では、着信限定に設定されているかを判断する。制御部14が着信限定に設定されていなければ、ステップ302の判断がNOになり、ステップ304に進み、制御部14が着信限定に設定されていれば、ステップ302の判断がYESになり、ステップ303に進む。ステップ303では、アンテナ9から無線送受信部8を経由して制御部14が着信を受信した着番が発番に等しいかを判断する。着番が発番に等しくなければ、ステップ303がNOになり、ステップ309に進み、着番が発番に等しければ、ステップ303の判断がYESになり、ステップ304に進む。
ステップ304では、バイブレータ13を振動させて着信音を鳴動すると共に表示灯12を緑色に点滅させて携帯電話機1への着信を表示し、ステップ305に進む。ステップ305では、着信からの経過時間に対するカウントを開始し、ステップ306に進む。ステップ306では、トークボタン4の状態を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ306での判断がNOになり、ステップ310に進み、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ306での判断がYESになり、ステップ307に進む。
ステップ307では、表示灯12を緑色に点滅させて携帯電話機1と発番に等しい着番の電話機との通話中であることを表示し、ステップ308に進む。ステップ307での通話中に対する表示灯12の緑色点滅は、ステップ304での着信鳴動中に対する表示灯12の緑色点滅と点滅の態様が異なる。ステップ308では、トークボタン4の状態を判断する。通話中において、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しなければ、オフフックのままの通話中であると判断し、ステップ308での判断がNOになり、ステップ307に戻る。通話中において、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、オンフックであると判断し、ステップ308での判断がYESになり、ステップ309に進む。ステップ309では、携帯電話機1と発番に等しい着番の電話機との通信経路を切断すると共に表示灯12を消灯して着信処理を終了する。
ステップ310では、ステップ305で開始された着信からの経過時間に対するカウント値が制御部14に設定された呼び出し設定時間に到達したか、つまり、着信からの経過時間に対するカウント値がタイムアップかを判断する。着信からの経過時間に対するカウント値が呼び出し設定時間に到達していないことからタイムアップしていなければ、ステップ310での判断がNOになり、ステップ306に戻る。着信からの経過時間に対するカウント値が呼び出し設定時間に到達してタイムアップすれば、ステップ310での判断がYESになり、ステップ311に進む。ステップ311では、ステップ305で着信からの経過時間に対するカウントを開始したカウンタをリセットしてゼロに戻し、ステップ309を経由して着信処理を終了する。
尚、ステップ303での判断がNOの場合に対するステップ309での通信経路の切断処理は、携帯電話機1と発番に等しくない着番の電話機との通信経路を切断すると共に表示灯12を消灯して着信処理を終了する。又、ステップ311を経由した場合に対するステップ309での通信経路の切断処理は、携帯電話機1と発番に等しい着番の電話機との通信経路を切断すると共に表示灯12を消灯して着信処理を終了する。
図6を参照し、携帯電話機1の特殊操作モード処理について説明する。特殊操作モード処理は、図1示す特殊操作手段26が行なうものであり、図6に示すように、無線送受信部8による無線通信が停止された状態においてだけ、チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力している最中に電源スイッチ3が電源オンになると、CPU21が登録モードに設定され、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力している最中に電源スイッチ3が電源オンになると、CPU21が設定モードに設定されるようになっている。
具体的には、図6のステップ401では、無線送受信部8による無線通信が停止された状態かを判断する。無線送受信部8による無線通信が停止されていなければ、ステップ401での判断がNOになり、ステップ401に戻る。無線送受信部8による無線通信が停止されていれば、ステップ401での判断がYESになり、ステップ402に進む。
ステップ402では、チェックボタン5と電源スイッチ3とが同時期に操作されたかを判断する。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力している状態において、電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力すると、ステップ402での判断がYESになり、ステップ403に進む。ステップ403では、CPU21を登録モードに設定し、特殊操作モード処理を終了する。チェックボタン5からのオン信号と電源スイッチ3からの電源オン信号とが制御部14に同時期に入力しなければ、ステップ402での判断がNOになり、ステップ404に進む。
ステップ404では、トークボタン4と電源スイッチ3とが同時期に操作されたかを判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力している状態において、電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力すると、ステップ404での判断がYESになり、ステップ405に進む。ステップ405では、CPU21が設定モードに設定され、特殊操作モード処理を終了する。トークボタン4からのオン信号と電源スイッチ3からの電源オン信号とが制御部14に同時期に入力しなければ、ステップ404での判断がNOになり、特殊操作モード処理を終了する。
図7及び図8を参照し、携帯電話機1の登録モード処理について説明する。登録モード処理は、図1示す登録モード手段27が行なうものであり、図7及び図8に示すように、携帯電話機1がリモートロックされていないつまりリモートロックの解除された状態において、トークボタン4が操作された回数により、CPU21が着信動作による発信先電話番号登録モード、手動による発信先電話番号登録及び削除モード、通知許可情報登録及び削除モード、登録初期化モード、ソフトウェアアップデートモードに設定されるようになっている。
具体的には、図7のステップ501では、リモートロックが解除されているかを判断する。リモートロックが解除されていなければ、ステップ501の判断がNOになり、ステップ506に進み、リモートロックが解除されていれば、ステップ501の判断がYESになり、ステップ502に進む。
ステップ502では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から登録モード処理に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「登録モードです。相手からの着信による発信先の登録はトークボタンを1回、手動による発信先の登録はトークボタンを2回、通知許可情報の登録はトークボタンを3回、設定値をお買い上げ時の状態に戻すにはトークボタンを4回、ソフトウェアの更新はトークボタンを5回押しチェックボタンを操作して下さい。終了する場合は電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ503に進む。
ステップ503では、トークボタン4の操作回数を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に2回以上出力すれば、ステップ503での判断がNOになり、ステップ507に進み、トークボタン4がオン信号を制御部14に1回だけ出力すれば、ステップ503での判断がYESになり、ステップ504に進む。ステップ504では、チェックボタン5の状態を判断する。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ504での判断がNOになり、ステップ504に戻る。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ504での判断がYESになり、ステップ505に進む。ステップ505では、CPU21が着信動作による発信先電話番号登録モードに設定され、登録モード処理を終了する。
ステップ506では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32からリモートロックに対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「ロック中です。」と放出し、登録モード処理を終了する。
ステップ507では、トークボタン4の操作回数を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に3回以上出力すれば、ステップ507での判断がNOになり、図8のステップ510に進む。トークボタン4がオン信号を制御部14に2回だけ出力すれば、図7におけるステップ507での判断がYESになり、ステップ508に進む。ステップ508では、チェックボタン5の状態を判断する。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ508での判断がNOになり、ステップ508に戻る。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ508での判断がYESになり、ステップ509に進む。ステップ509では、CPU21が手動による発信先電話番号登録及び削除モードに設定され、登録モード処理を終了する。
図8において、ステップ510では、トークボタン4の操作回数を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に4回以上出力すれば、ステップ510での判断がNOになり、ステップ513に進み、トークボタン4がオン信号を制御部14に3回だけ出力すれば、ステップ510での判断がYESになり、ステップ511に進む。ステップ511では、チェックボタン5の状態を判断する。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ511での判断がNOになり、ステップ511に戻る。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ511での判断がYESになり、ステップ512に進む。ステップ512では、CPU21が通知許可情報登録及び削除モードに設定され、登録モード処理を終了する。通知許可情報登録及び削除モード処理は、図示は省略したが、制御部14が位置情報通知の通知許可情報の登録と削除とを行なう処理である。
ステップ513では、トークボタン4の操作回数を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に5回以上出力すれば、ステップ513での判断がNOになり、ステップ516に進み、トークボタン4がオン信号を制御部14に4回だけ出力すれば、ステップ513での判断がYESになり、ステップ514に進む。ステップ514では、チェックボタン5の状態を判断する。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ514での判断がNOになり、ステップ514に戻る。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ514での判断がYESになり、ステップ515に進む。ステップ515では、CPU21が登録初期化モードに設定され、登録モード処理を終了する。
ステップ516では、トークボタン4の操作回数を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に6回以上出力すれば、ステップ516での判断がNOになり、ステップ519に進み、トークボタン4オン信号を制御部14に5回だけ出力すれば、ステップ516での判断がYESになり、ステップ517に進む。ステップ517では、チェックボタン5の状態を判断する。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ517での判断がNOになり、ステップ517に戻る。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ517での判断がYESになり、ステップ518に進む。ステップ518では、CPU21がソフトウェアアップデートモードに設定され、登録モード処理を終了する。
ステップ519では、トークボタン4の操作回数を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に7回以上出力すれば、ステップ519での判断がNOになり、ステップ519に戻り、トークボタン4がオン信号を制御部14に6回だけ出力すれば、ステップ519での判断がYESになり、ステップ520に進む。ステップ520では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から入力操作間違いに対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「入力誤りです。はじめに戻ります。」と放出し、図7のステップ502に戻る。
尚、図7及び図8に示すステップ503、ステップ507、ステップ510、ステップ513、ステップ516、ステップ519のそれぞれでは、制御部14に操作回数を数える時間として設定された時間内にトークボタン4から制御部14に入力されたオン信号の入力回数を、トークボタン4の操作回数として扱っており、その設定された時間が経過し時点で次のステップへと進む。
図9及び図10を参照し、携帯電話機1の着信動作による発信先電話番号登録モード処理について説明する。着信動作による発信先電話番号登録モード処理は、図1示す登録モード手段27が行なうものであり、図6に示すように携帯電話機1が無線停止状態であり、図7に示すように、携帯電話機1がリモートロックされていないつまりリモートロックの解除された状態において、トークボタン4が1回操作された後にチェックボタン5が操作された場合に、CPU21が着信動作による発信先電話番号登録モードになるようになっている。
具体的には、CPU21が着信動作による発信先電話番号登録モードにされて、図9の処理が始まると、ステップ601において、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から着信動作による発信先電話番号登録モードに対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「発信先を登録します。発信先の電話機からこの電話機に電話をおかけ下さい。」と放出し、ステップ602に進む。
ステップ602では、着信を待ち受ける処理を行い、ステップ603に進む。ステップ603では、着信動作による発信先電話番号登録モードの経過時間に対するカウントを開始し、ステップ604に進む。ステップ604では、表示灯12を緑色に点滅させて携帯電話機1への着信を表示し、ステップ605に進む。ステップ605では、着信かを判断する。発信先電話番号の登録対象としての発信先の電話機からの着信がアンテナ9及び無線送受信部8を経由して制御部14に入力しなければ、ステップ605での判断がNOになり、ステップ613に進む。発信先電話番号の登録対象としての発信先の電話機からの着信がアンテナ9及び無線送受信部8を経由して制御部14に入力すると、ステップ605での判断がYESになり、ステップ606に進む。
ステップ606では、ステップ603で着信動作による発信先電話番号登録モードの経過時間に対するカウントを開始したカウンタのカウント動作を停止すると共に当該カウンタをリセットしてゼロに戻し、ステップ607に進む。ステップ607では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から発信先の電話機たる相手に対応する音声案内情報としての例えば「相手の電話機に電話番号が登録されました。」を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号を無線送受信部8とアンテナ9と図外の無線基地局及び図外の通信網を経由して相手の電話機としての発信先の電話機に送信し、図10のステップ608に進む。
図9のステップ613では、ステップ603で開始された着信動作による発信先電話番号登録モードの経過時間に対するカウント値が制御部14に設定された着信動作による発信先電話番号登録モード設定時間に到達したかを判断する。着信動作による発信先電話番号登録モードの経過時間に対するカウント値が着信動作による発信先電話番号登録モード設定時間に到達していなければ、ステップ613での判断がNOになり、ステップ613に戻る。着信動作による発信先電話番号登録モードの経過時間に対するカウント値が着信動作による発信先電話番号登録モード設定時間に到達すると、ステップ613での判断がYESになり、ステップ614に進む。ステップ614では、ステップ603で開始された着信動作による発信先電話番号登録モードの経過時間に対するカウントを開始したカウンタのカウント動作を停止すると共に当該カウンタをリセットしてゼロに戻し、ステップ615に進む。ステップ615では、表示灯12を赤色に点灯させて着信動作による発信先電話番号登録モード設定時間中に発信先の電話機からの着信がないことを表示し、図10のステップ616に進む。
図10において、ステップ608では、携帯電話機1と発信先の電話機との通信経路を切断すると共に表示灯12を緑色に点灯して上記通信経路の切断を表示し、ステップ609に進む。ステップ609では、図9のステップ605での判断がYESになる原因の発信先の電話機から着信した電話番号としての着信番号を発信先電話番号として発信先電話番号データベース31に記録し、ステップ610に進む。ステップ610では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32に発信先の電話機の電話番号の発信先としての登録に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「登録が完了しました。登録番号は「×××‐××××‐××××」です。電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ611に進む。
ステップ611では、電源スイッチ3の状態を判断する。電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力していれば、電源スイッチ3が電源オンに操作された状態であるので、ステップ611での判断がNOになり、ステップ611に戻る。電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力していなければ、電源スイッチ3が電源オフに操作された状態であるので、ステップ611での判断がYESになり、ステップ612に進む。ステップ612では、表示灯12を消灯して着信動作による発信先電話番号登録モード処理を終了する。又、ステップ616では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32に発信先の電話機の電話番号の発信先として登録できなかったことに対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「登録できませんでした。電源スイッチを切り、もう一度設定して下さい。」と放出し、ステップ611及びステップ612を経由して着信動作による発信先電話番号登録モード処理を終了する。
図11及び図12を参照し、携帯電話機1の手動による発信先電話番号登録及び削除モード処理について説明する。手動による発信先電話番号登録及び削除モード処理は、図1示す登録モード手段27が行なうものであり、図6に示すように携帯電話機1が無線停止状態であり、図7に示すように、携帯電話機1がリモートロックされていないつまりリモートロックの解除された状態において、トークボタン4が2回操作された後に、チェックボタン5が1回操作されることにより、CPU21が手動による発信先電話番号登録及び削除モードになるようになっている。
具体的には、CPU21が手動による発信先電話番号登録及び削除モードにされて、図11の処理が始まると、ステップ701において、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から手動による発信先電話番号登録及び削除モードに対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「発信先番号の手動登録、又は削除を行います。番号を登録する場合はトークボタンを操作して下さい。登録されている番号を削除する場合はチェックボタンを操作して下さい。」と放出し、ステップ702に進む。
ステップ702では、トークボタン4の状態を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ702での判断がNOになり、図12のステップ717に進む。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、図11のステップ702での判断がYESになり、ステップ703に進む。ステップ703では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から手動による発信先電話番号登録及び削除モードにおけるトークボタン4の操作されるたびに対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「トークボタンを操作して番号を選択して下さい。」と放出し、ステップ704に進む。
ステップ704では、トークボタン4の状態を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ704での判断がNOになり、ステップ703に戻る。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ704での判断がYESになり、ステップ705に進む。ステップ705では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、トークボタン4が操作されるたびに「1234567890*#ポーズ」を順に巡回すると共に巡回する「1234567890*#ポーズ」に対応する音声ガイダンスを音声ガイダンデータベースから選択してスピーカ11から放音する。例えば、音声ガイダンスデータベース32からトークボタン4の操作で選択された番号が「1」である場合には、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「1」と放出し、ステップ706に進む。
ステップ706では、チェックボタン5の状態を判断する。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ706での判断がNOになり、ステップ706に戻る。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ706での判断がYESになり、ステップ707に進む。ステップ707では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から手動による発信先電話番号登録及び削除モードのトークボタン4又はチェックボタン5の操作に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「続けて入力する場合はトークボタンを、終了する場合はチェックボタンを操作して下さい。」と放出し、ステップ708に進む。
ステップ708では、トークボタン4の状態を判断する。トークボタン4オン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ708での判断がNOになり、ステップ708に戻る。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ708での判断がYESになり、図12のステップ709に進む。
図12において、ステップ709では、桁数を判断する。桁数が電話番号としての入力可能最大桁数に到達していなければ、ステップ709での判断がNOになり、図11のステップ705に戻る。桁数が電話番号としての入力可能最大桁数に到達していれば、図12のステップ709での判断がYESになり、ステップ710に進む。ステップ710では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から入力可能最大桁数への到達に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「入力可能最大桁数です。チェックボタンを操作し終了して下さい。」と放出し、ステップ711に進む。
ステップ711では、トークボタン4の状態を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ711での判断がYESになり、ステップ710に戻る。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ711での判断がNOになり、ステップ712に進む。ステップ712では、チェックボタン5の状態を判断する。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ712での判断がNOになり、ステップ712に戻る。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ712での判断がYESになり、ステップ713に進む。
ステップ713では、内容の良否を判断する。入力された電話番号の内容がOKでなければ、ステップ713の判断がNOになり、ステップ716に進み、入力された電話番号の内容がOKであれば、ステップ713の判断がYESになり、ステップ714に進む。ステップ714では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から内容のOKに対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「番号が登録されました。登録した番号は「×××‐××××‐××××」です。電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ715に進む。
ステップ715では、電源スイッチ3の状態を判断する。電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力していれば、電源スイッチ3が電源オンに操作された状態であるので、ステップ715での判断がNOになり、ステップ715に戻る。電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力していなければ、電源スイッチ3が電源オフに操作された状態であるので、ステップ715での判断がYESになり、手動による発信先電話番号登録及び削除モード処理を終了する。
ステップ716では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から内容の不正に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「入力内容が不正です。最初から登録を行って下さい。電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ715を経由して手動による発信先電話番号登録及び削除モード処理を終了する。
ステップ717では、チェックボタン5の状態かを判断する。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ717での判断がNOになり、ステップ717に戻る。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ717での判断がYESになり、ステップ718に進む。ステップ718では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32からの削除の意思確認に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「登録されている情報を削除します。よければチェックボタンを操作して下さい。削除しない場合は電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ719に進む。
ステップ719では、チェックボタン5の状態を判断する。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ719での判断がNOになり、ステップ719に戻る。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ719での判断がYESになり、ステップ720に進む。ステップ720では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32からの削除に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「登録されている情報を削除しました。電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ715を経由して手動による発信先電話番号登録及び削除モード処理を終了する。
図13を参照し、携帯電話機1の登録状態の初期化モード処理について説明する。登録状態の初期化モード処理は、図1示す登録モード手段27が行なうものであり、図6に示すように携帯電話機1が無線停止状態であり、図7及び図8に示すように、携帯電話機1がリモートロックされていないつまりリモートロックの解除された状態において、トークボタン4が4回操作された後に、チェックボタン5が1回操作されることにより、CPU21が登録状態の初期化モードになるようになっている。
具体的には、CPU21が登録状態の初期化モードにされて、図13の処理が始まると、ステップ801において、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から登録状態の初期化モードに対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「設定値をお買い上げ時の状態に戻します。良ければチェックボタンを操作して下さい。設定値を戻さない場合は電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ802に進む。
ステップ802では、チェックボタン5の状態を判断する。チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ802での判断がNOになり、ステップ805に進み、チェックボタン5がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ802での判断がYESになり、ステップ803に進む。ステップ803では、図1の記憶部15に記録されている設定値が携帯電話機1の購入された時の状態に戻される。この初期化により、例えば、発信先電話番号が発信先電話番号データベース31から消去されて未設定の状態になり、音声ガイダンスに対する設定が電源オンによる起動時の音声ガイダンスの再生有りに設定され、ステップ804に進む。
ステップ804では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32からの初期化の意思確認に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「設定値をお買い上げ時の状態に戻しました。電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ805に進む。ステップ805では、電源スイッチ3の状態を判断する。電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力していれば、電源スイッチ3が電源オンに操作された状態であるので、ステップ805での判断がNOになり、ステップ805に戻る。電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力していなければ、電源スイッチ3が電源オフに操作された状態であるので、ステップ805での判断がYESになり、手動による発信先電話番号登録及び削除モード処理を終了する。
図14及び図15を参照し、携帯電話機1のソフトウェアアップデートモード処理について説明する。ソフトウェアアップデートモード処理は、図1示す登録モード手段27が行なうものであり、図6に示すように携帯電話機1が無線停止状態であり、図7及び図8に示すように、携帯電話機1がリモートロックされていないつまりリモートロックの解除された状態において、トークボタン4が5回操作された後に、チェックボタン5が1回操作されることにより、CPU21がソフトウェアアップデートモードになるようになっている。CPU21がソフトウェアアップデートモードになった後、図14及び図15に示すように、トークボタン4が1回操作された後に、ソフトウェアアップデートに対して電池2の残量が十分である場合にはCPU21がソフトウェアアップデートモードになる一方、ソフトウェアアップデートに対して電池2の残量が不足である場合にはCPU21がソフトウェアアップデートモードにならないようになっている。
具体的には、CPU21がソフトウェアアップデートモードに設定されて、図14の処理が始まると、ステップ901において、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32からアップデートするソフトウェアのバージョンに対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「現在のソフトウェアのバージョンは××.××です。更新を行う場合はトークボタンを操作して下さい。」と放出し、ステップ902に進む。
ステップ902では、トークボタン4の状態を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ902での判断がNOになり、ステップ902に戻り、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ902での判断がYESになり、ステップ903に進む。ステップ903では、ソフトウェアアップデートに対して電池2の残量が十分であるかを判断する。電池2の残量が不足している場合は、図15のステップ919に進み、電池2の残量が十分である場合は、図14のステップ904に進む。
ステップ904では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32からソフトウェアのバージョンの比較に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「ソフトウェアのバージョンを確認しています。暫くお待ち下さい。」と放出し、ステップ905に進む。
ステップ905では、ソフトウェアのバージョンの状態を判断する。ソフトウェアのバージョンの状態としては、端末と最新のバージョンとが同じ、端末より最新のバージョンがある、接続失敗の3つの状態のうちの1つの状態になっている。端末と最新のバージョンとが同じは、携帯電話機1のROM22の書き換え可能な領域に記録されているソフトウェアのバージョンとアップデートをしようとするソフトウェアのバージョンとが同じであり、アップデートが不要な状態である。端末より最新のバージョンがあるは、携帯電話機1のROM22の書き換え可能な領域に記録されているソフトウェアのバージョンよりもアップデートをしようとするソフトウェアのバージョンが新しいものであり、アップデートが必要な状態である。接続失敗は、携帯電話機1が通信網に接続できない状態である。
ステップ905での判断において、端末と最新のバージョンとが同じと判断された場合はステップ906に進み、端末より最新のバージョンがあると判断された場合はステップ907に進み、接続失敗と判断された場合はステップ908に進む。ステップ906では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から端末と最新のバージョンとが同じに対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「ソフトウェアは最新です。更新の必要はありません。電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、図15のステップ909に進む。
図14のステップ907では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から端末より最新のバージョンがあるに対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「最新のソフトウェアを確認しました。ソフトウェアの更新を行います。電源スイッチを切らずに完了まで暫くお待ち下さい。」と放出し、図15のステップ912に進む。
図14のステップ908では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から接続失敗に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「回線に接続できませんでした。電波の良い場所でもう一度実行して下さい。電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、図15のステップ918に進む。
図15において、ステップ909では、表示灯12を緑色に点灯してアップデートの不要を表示し、ステップ910に進む。ステップ910では、電源スイッチ3の状態を判断する。電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力していれば、電源スイッチ3が電源オンに操作された状態であるので、ステップ910での判断がNOになり、ステップ910に戻る。電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力していなければ、電源スイッチ3が電源オフに操作された状態であるので、ステップ910での判断がYESになり、ステップ911に進む。ステップ911では、表示灯12を消灯してソフトウェアアップデートモード処理を終了する。
ステップ912では、表示灯12を緑色に点滅してアップデートの必要を表示し、ステップ913に進む。ステップ913では、アップデートが成功したかを判断する。アップデートが失敗した場合はステップ916に進み、アップデートが成功した場合はステップ914に進む。
ステップ914では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32からアップデートの成功に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「ソフトウェアの更新が成功しました。電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ915に進む。ステップ915では、表示灯12を緑色に点灯してアップデートの成功を表示し、ステップ910及びステップ911を経由して、ソフトウェアアップデートモード処理を終了する。
ステップ916では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32からアップデートの失敗に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「ソフトウェアの更新に失敗しました。電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ917に進む。ステップ917では、表示灯12を赤色に点灯してアップデートの失敗を表示し、ステップ910及びステップ911を経由して、ソフトウェアアップデートモード処理を終了する。
ステップ918では、表示灯12を赤色に点灯して接続失敗を表示し、ステップ910及びステップ911を経由して、ソフトウェアアップデートモード処理を終了する。又、ステップ919では、登録モード手段27による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、登録モード手段27が音声ガイダンスデータベース32から電池2の残量不足に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「電池の残りが十分ではありません。新しい電池に交換してもう一度実行して下さい。電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ910及びステップ911を経由して、ソフトウェアアップデートモード処理を終了する。
図16を参照し、着信番号限定動作の設定変更モード処理について説明する。着信番号限定動作の設定変更モード処理は、図1の設定モード手段28が行なう処理であり、図6のステップ405示すようにCPU21が設定モードに設定された場合において、図示は省略したが、携帯電話機1がリモートロックされていないつまりリモートロックの解除された状態において、トークボタン4が1回操作された後に、チェックボタン5が1回操作されることにより、CPU21が着信番号限定動作の設定変更モードになるようになっている。
具体的には、CPU21が着信番号限定動作の設定変更モードに設定されて、図16の処理が始まると、ステップ1001において、発信先電話番号が発信先電話番号データベース31に記録されているかを判断する。発信先電話番号が発信先電話番号データベース31に記録されていなければ、ステップ1001での判断がNOになり、ステップ1010に進み、発信先電話番号が発信先電話番号データベース31に記録されていれば、ステップ1001での判断がYESになり、ステップ1002に進む。ステップ1002では、着信限定が設定されているかを判断する。着信限定が設定されていなければ、ステップ1002での判断がNOになり、ステップ1007に進み、着信限定が設定されていれば、ステップ1002での判断がYESになり、ステップ1003に進む。
ステップ1003では、着信限定設定を無効にし、ステップ1004に進む。ステップ1004では、設定モード手段28による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、設定モード手段28が音声ガイダンスデータベース32から着信限定設定の無効に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「着信限定を解除しました。続けて設定の変更を行う場合はトークボタンを操作して下さい。終了する場合は電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ1005に進む。ステップ1005では、トークボタン4の状態を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ1005での判断がNOになり、ステップ1011に進み、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ1005での判断がYESになり、ステップ1006に進む。ステップ1006では、図6のステップ405の設定モードに移行する。
ステップ1007では、着信限定設定を有効にし、ステップ1008に進む。ステップ1008では、設定モード手段28による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、設定モード手段28が音声ガイダンスデータベース32から着信限定設定の有効に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「着信限定に設定しました。続けて設定の変更を行う場合はトークボタンを操作して下さい。終了する場合は電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ1009に進む。ステップ1009では、トークボタン4の状態を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ1009での判断がNOになり、ステップ1011に進み、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ1009での判断がYESになり、ステップ1006を経由して図6のステップ405の設定モードに移行する。ステップ1011では、電源スイッチ3の状態を判断する。電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力していれば、電源スイッチ3が電源オンに操作された状態であるので、ステップ1011での判断がNOになり、ステップ1011に戻る。電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力していなければ、電源スイッチ3が電源オフに操作された状態であるので、ステップ1011での判断がYESになり、着信番号限定動作の設定変更モード処理を終了する。
図17を参照し、音声ガイダンスの設定変更モード処理について説明する。音声ガイダンスの設定変更モード処理は、図1の設定モード手段28が行なう処理であり、図6のステップ405示すようにCPU21が設定モードに設定された場合において、図示は省略したが、携帯電話機1がリモートロックされていないつまりリモートロックの解除された状態において、トークボタン4が4回操作された後に、チェックボタン5が1回操作されることにより、CPU21が音声ガイダンスの設定モードになるようになっている。
具体的には、CPU21が着信番号限定動作の設定変更モードに設定されて、図17の処理が始まると、ステップ1101において、再生設定有りかを判断する。再生設定有りでなければ、ステップ1101での判断がNOになり、ステップ1106に進み、再生設定有りであれば、ステップ1101での判断がYESになり、ステップ1102に進む。ステップ1102では、音声ガイダンスの再生設定を無効にし、ステップ1103に進む。ステップ1103では、設定モード手段28による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、設定モード手段28が音声ガイダンスデータベース32から再生設定の無効に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「起動時の音声ガイダンスを無効にしました。続けて設定の変更を行う場合はトークボタンを操作して下さい。終了する場合は電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ1104に進む。ステップ1104では、トークボタン4の状態を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ1104での判断がNOになり、ステップ1109に進み、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ1104での判断がYESになり、ステップ1105に進む。ステップ1105では、図6のステップ405の設定モードに移行する。
ステップ1106では、音声ガイダンスの再生設定を有効にし、ステップ1107に進む。ステップ1107では、設定モード手段28による音声ガイダンスの処理が行われる。この音声ガイダンスの処理では、設定モード手段28が音声ガイダンスデータベース32から再生設定の有効に対応する音声案内情報を抽出し、その抽出した音声案内情報により電気信号をスピーカ11に供給する。これにより、スピーカ11が上記音声案内情報による音声を、例えば「起動時の音声ガイダンスを有効にしました。続けて設定の変更を行う場合はトークボタンを操作して下さい。終了する場合は電源スイッチをお切り下さい。」と放出し、ステップ1108に進む。ステップ1108では、トークボタン4の状態を判断する。トークボタン4がオン信号を制御部14に出力しなければ、ステップ1108での判断がNOになり、ステップ1109に進み、トークボタン4がオン信号を制御部14に出力すると、ステップ1108での判断がYESになり、ステップ1105を経由して図6のステップ405の設定モードに移行する。ステップ1109では、電源スイッチ3の状態を判断する。電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力していれば、電源スイッチ3が電源オンに操作された状態であるので、ステップ1109での判断がNOになり、ステップ1109に戻る。電源スイッチ3が電源オン信号を制御部14に出力していなければ、電源スイッチ3が電源オフに操作された状態であるので、ステップ1109での判断がYESになり、音声ガイダンスの設定モード処理を終了する。
図18を参照し、実施の形態に係る携帯電話機1の外観構造について説明する。携帯可能な容器41は、人の掌で握ることの可能な大きさの小判型の造形であり、小判型の表面に音放出孔部42とトークボタン4とを備え、側面における一端部側に発光部43を備え、側面における他端部側に集音孔部44を備え、側面における一端部と他端部とを繋ぐ一側部にチェックボタン5とキーロックスイッチ6とを備える。
図18には図示を省略したが、携帯可能な容器41には、図1に示す電池2、無線送受信部8、アンテナ9、マイクロホン10、スピーカ11、表示灯12、バイブレータ13、制御部14、記憶部15、トークボタン4が操作されるのに伴いオン信号を出力するスイッチ部、チェックボタン5が操作されるのに伴いオン信号を出力するスイッチ部、キーロックスイッチ6が操作されるのに伴いオン信号を出力するスイッチ部が設置される。マイクロホン10は集音孔部44に対応して設置され、スピーカ11は音放出孔部42に対応して設置され、表示灯12を構成する図外のLEDは発光部43に対応して設置される。
図19を参照し、実施の形態に係る携帯電話機1の電池2を収容する内部構造について説明する。携帯可能な容器41には、電池収容室45が容器41の裏面に開口しかつ裏面から内部に窪む凹部として造形される。電池収容室45には、3本の単4の電池2が川の字に並んで収容されることにより直列に接続される。電池収容室45の囲む周縁部の一側部の裏面側面には、電源スイッチ3が設置される。電源スイッチ3は、人により発光部43の側から集音孔部44の側に滑るように移動させられることにより電源オンになり、人により集音孔部44の側から発光部43の側に滑るように移動させられることにより電源オフになるようになっている。電池収容室45の囲む周縁部の発光部43側と集音孔部44側とには、容器側連結部46;47が設けられる。蓋48は、電池収容室45の開口を塞ぐ大きさである。蓋48には、蓋側連結部49;50と指接触部51とが設けられる。
そして、電池2が電池収容室45に収容された後、蓋48の蓋側連結部49;50が容器側連結部46;47と例えば発光部43の側から集音孔部44の側に位置をずらして、蓋48が電池収容室45の開口に配置された後に人により集音孔部44の側から発光部43の側に滑るように移動させられることにより容器側連結部46;47と蓋側連結部49;50とが互いに嵌合し、蓋48が電池収容室45の開口を塞いで容器41の裏面に固定される。このように蓋48が電池収容室45の開口を塞いで容器41の裏面に固定された場合、電源スイッチ3が携帯可能な容器41に電池2を収容する電池収容室45の開口を塞ぐ蓋48で被覆されて外部から目隠しされた状態になるので、容器41の外部から電源スイッチ3の存在を認識することができなくなり、防犯上、利点がある。容器41の側面における一端部と他端部とを繋ぐ他側部には、着信音量スイッチ7が設置される。容器41の裏面側にはストラップ取付部52が発光部43の側に位置して設けられる。