JP2013212814A - 電動ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性に優れた電動ブレーキ装置を提供する。
【解決手段】第1制御装置2Aと第1電動ブレーキ群6Aの異常の有無を検出する監視回路10Bと、第1制御装置2Aと第1電動ブレーキ群6Aの間を接続状態と遮断状態の間で切替え可能な第1制御切替スイッチ7Aと、第2制御装置2Bと第1電動ブレーキ群6Aの間を接続可能な第1フェールセーフ回路8Aとを設け、第1制御装置2Aの異常が検出され、かつ、第1電動ブレーキ群6Aが正常であることが検出されたときに、第1制御切替スイッチ7Aを切り替えて第1制御装置2Aと第1電動ブレーキ群6Aの間を遮断し、第1フェールセーフ回路8Aを介して第2制御装置2Bと第1電動ブレーキ群6Aの間を接続する。
【選択図】図2

Description

この発明は、フェールセーフ機能を有する電動ブレーキ装置に関する。
自動車の各車輪を制動するブレーキ装置として、油圧シリンダを駆動源として制動力を発生する油圧ブレーキ装置が一般に使用されているが、近年、電動モータを駆動源として制動力を発生する電動ブレーキ装置が注目されている。
電動ブレーキ装置として、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。この電動ブレーキ装置は、自動車の各車輪を制動する複数の電動ブレーキと、その複数の電動ブレーキを制御する複数の制御装置とを有する。
そして、特許文献1の電動ブレーキ装置は、故障時の安全性を高めるため、同文献の図4に示されるように左前輪または右前輪の電動ブレーキを制御する制御装置に異常が発生したときに、その制御装置の異常により制動力が欠損する左前輪または右前輪の対角に位置する左後輪または右後輪の電動ブレーキの作動を禁止し、これにより、車両に作用する制動力がアンバランスとなるのを防止して、車両の安定を図っている。
一方、左前輪および右前輪に比べて、左後輪および右後輪の制動力配分が小さく、左後輪または右後輪の制動力が欠損しても車両のバランスへの影響が小さいことから、左後輪または右後輪の電動ブレーキを制御する制御装置に異常が発生したときは、その対角に位置する左前輪または右前輪の電動ブレーキの作動は禁止せず、左後輪または右後輪を除いた残り3輪の電動ブレーキで車両の制動を行なうようにしている。
特開2001−138882号公報
ところで、特許文献1の電動ブレーキ装置においては、自動車の各車輪の電動ブレーキを制御する複数の制御装置のうち、いずれの制御装置に異常が発生しても、その制御装置で制御される電動ブレーキの制動力が欠損し、車両全体としての制動力が低下する。そのため、車両が停止するまでの制動距離が増加し、安全性が低下する可能性があった。
特に、左前輪または右前輪の電動ブレーキを制御する制御装置に異常が発生した場合、その左前輪または右前輪の電動ブレーキの制動力が欠損するだけでなく、その対角に位置する後輪の電動ブレーキの作動が禁止されるので、制動力を生じる車輪が対角の2輪のみとなり、その結果、制動距離が大きく増加する可能性があった。
この発明が解決しようとする課題は、安全性に優れた電動ブレーキ装置を提供することである。
この発明の発明者は、電動ブレーキを制御する制御装置に異常が発生したときでも、電動ブレーキが正常に動作可能であれば、その電動ブレーキを他の制御装置で代替制御することにより、異常が発生した制御装置に対応する電動ブレーキの制動力の欠損を防止することが可能となる点に着眼した。
そして、上記課題を解決するため、自動車の各車輪を制動する複数の電動ブレーキと、その複数の電動ブレーキを制御する複数の制御装置とを有する電動ブレーキ装置において、前記複数の制御装置のうち第1制御装置の異常の有無を検出する第1制御監視回路と、前記複数の電動ブレーキのうち前記第1制御装置で制御される第1電動ブレーキの異常の有無を検出する第1ブレーキ監視回路と、前記第1制御装置と前記第1電動ブレーキの間を接続状態と遮断状態の間で切替え可能な第1制御切替スイッチと、その第1制御切替スイッチが前記第1制御装置と前記第1電動ブレーキの間を遮断した状態で、第2制御装置と前記第1電動ブレーキの間を接続可能な第1フェールセーフ回路と、前記第1制御監視回路で第1制御装置の異常が検出され、かつ、前記第1ブレーキ監視回路で第1電動ブレーキが正常であることが検出されたときに、前記第1制御切替スイッチを切り替えて前記第1制御装置と前記第1電動ブレーキの間を遮断する処理と、前記第1フェールセーフ回路を介して前記第2制御装置と前記第1電動ブレーキの間を接続する処理とを実行する第1フェールセーフ制御部とを設けたのである。
このようにすると、第1制御監視回路で第1制御装置の異常が検出され、かつ、第1ブレーキ監視回路で第1電動ブレーキが正常であることが検出されたときに、第1電動ブレーキを制御する装置が第1制御装置から第2制御装置に切り替わる。そのため、第1電動ブレーキを制御する第1制御装置に異常が発生したときでも、第1電動ブレーキが正常に動作可能であれば、第1電動ブレーキが第2制御装置で代替制御され、異常が発生した第1制御装置に対応する第1電動ブレーキの動作を維持することができる。
第1制御装置に異常が発生したときに第1電動ブレーキを代替制御する前記第2制御装置としては、前記複数の電動ブレーキを制御するために必要とされる前記複数の制御装置とは別に設けた予備の制御装置を使用することも可能であるが、このようにすると、制御装置が余分に必要なので、コスト高である。そこで、第1電動ブレーキを代替制御する装置として、第1電動ブレーキとは別の第2電動ブレーキを制御する装置を前記第2制御装置として使用すると、予備の制御装置が不要となり、コストを抑えることができる。
前記第2制御装置で第2電動ブレーキを制御する場合、前記第1フェールセーフ回路を介して前記第2制御装置と前記第1電動ブレーキの間を接続したときに、前記第2制御装置と前記第2電動ブレーキの間を接続した状態に維持するように構成することができる。このようにすると、前記第1フェールセーフ回路を介して前記第2制御装置と前記第1電動ブレーキの間を接続したときに、前記第2制御装置で前記第1電動ブレーキの制御と第2電動ブレーキの制御とを同時に行なうことができる。
前記第2制御装置の異常の有無を検出する第2制御監視回路と、前記第2電動ブレーキの異常の有無を検出する第2ブレーキ監視回路と、前記第2制御装置と前記第2電動ブレーキの間を接続状態と遮断状態の間で切替え可能な第2制御切替スイッチと、その第2制御切替スイッチが前記第2制御装置と前記第2電動ブレーキの間を遮断した状態で、前記第1制御装置と前記第2電動ブレーキの間を接続可能な第2フェールセーフ回路と、前記第2制御監視回路で第2制御装置の異常が検出され、かつ、前記第2ブレーキ監視回路で第2電動ブレーキが正常であることが検出されたときに、前記第2制御切替スイッチを切り替えて前記第2制御装置と前記第2電動ブレーキの間を遮断する処理と、前記第2フェールセーフ回路を介して前記第1制御装置と前記第2電動ブレーキの間を接続する処理とを実行する第2フェールセーフ制御部とを更に設けることができる。
このようにすると、第2電動ブレーキを制御する第2制御装置に異常が発生したときでも、第2電動ブレーキが正常に動作可能であれば、第2電動ブレーキが第1制御装置で代替制御され、異常が発生した第2制御装置に対応する第2電動ブレーキの動作を維持することができる。また、上述したように、第1電動ブレーキを制御する第1制御装置に異常が発生したときでも、第1電動ブレーキが正常に動作可能であれば、第1電動ブレーキが第2制御装置で代替制御され、異常が発生した第1制御装置に対応する第1電動ブレーキの動作も維持することができる。つまり、第1制御装置と第2制御装置のいずれに異常が発生しても、第1制御装置と第2制御装置が相互に代替制御する構成となり、信頼性の高い電動ブレーキ装置を得ることが可能となる。
前記第2フェールセーフ回路を介して前記第1制御装置と前記第2電動ブレーキの間を接続したときに、前記第1制御装置と前記第1電動ブレーキの間を接続した状態に維持するように構成することができる。このようにすると、前記第2フェールセーフ回路を介して前記第1制御装置と前記第2電動ブレーキの間を接続したときに、前記第1制御装置で前記第1電動ブレーキの制御と第2電動ブレーキの制御とを同時に行なうことができる。
前記第1電動ブレーキと第2電動ブレーキとして、前記第1電動ブレーキの制動力配分が第2電動ブレーキの制動力配分よりも大きくなるように、自動車の直進方向と直交する別々の車輪列に制動力を発生させる電動ブレーキを採用する場合、上記電動ブレーキ装置は、前記第1フェールセーフ回路を介して前記第2制御装置と前記第1電動ブレーキの間を接続したときに、前記第2制御装置と前記第2電動ブレーキの間の接続が遮断されるように構成することができる。
このようにすると、第1電動ブレーキを制御する装置が第1制御装置から第2制御装置に切り替わったときに、第2制御装置による第2電動ブレーキの制御が遮断されるので、第2制御装置が、第2電動ブレーキの制御を行なわずに、第1電動ブレーキのみを制御する状態となる。そのため、第2制御装置の処理能力が不足することに起因して第1電動ブレーキの動作が不安定となる事態を防止することができ、制動力配分が大きい方の第1電動ブレーキの制動力の欠損を確実に防止することが可能となる。
前記第1フェールセーフ回路を介して前記第2制御装置と前記第1電動ブレーキの間が接続され、かつ、前記第2制御装置と前記第2電動ブレーキの間の接続が遮断されたときに、前記第2制御装置に入力される第2電動ブレーキの制動力の指令値に、第1電動ブレーキの制動力の指令値を加算する処理を実行する第1ブレーキ補完制御部を更に設けることができる。
このようにすると、第2電動ブレーキの制御が遮断されることにより欠損する第2電動ブレーキの制動力が、第1電動ブレーキの制動力に上乗せされるので、第1制御装置に異常が発生したときにも、第1制御装置に異常が発生する前と同等の制動距離で車両を停止させることが可能となる。
また、前記第1ブレーキ監視回路で第1電動ブレーキの異常が検出されたときに、前記第2制御装置に入力される第2電動ブレーキの制動力の指令値に、第1電動ブレーキの制動力の指令値を加算する処理を実行する第2ブレーキ補完制御部を更に設けることができる。
このようにすると、第1電動ブレーキに異常が発生することにより欠損する第1電動ブレーキの制動力が、第2電動ブレーキの制動力に上乗せされるので、第1電動ブレーキに異常が発生したときにも、第1電動ブレーキに異常が発生する前と同等の制動距離で車両を停止させることが可能となる。
前記第1制御監視回路としては、一定時間毎に値が加算されるカウンタと、そのカウンタのカウンタ値を、前記第1制御装置が正常であるときには一定時間毎に初期値に更新するカウンタクリア制御部と、前記カウンタのカウンタ値の、予め設定された異常検出しきい値に対する超過を検出するカウンタ比較制御部と、そのカウンタ比較制御部が前記カウンタ値の超過を検出したときに前記第1制御装置が異常であると判定する異常判定制御部とを有するものを採用することができる。
前記第1ブレーキ監視回路としては、例えば、前記第1電動ブレーキを駆動する電動モータに印加される電圧値と、第1電動ブレーキを駆動する電動モータに流れる電流値と、第1電動ブレーキを駆動する電動モータの回転数との相関関係に基づいて、前記第1電動ブレーキの異常を検出するものを採用することができる。
また、前記第1ブレーキ監視回路としては、例えば、前記第1電動ブレーキの制動力の大きさを検出する第1制動力センサを有し、前記第1制御装置に入力される第1電動ブレーキの制動力の指令値と、その指令値に対する前記第1制動力センサの検出値の差との相関関係に基づいて、前記第1電動ブレーキの異常を検出するものを採用することができる。
また、前記第1ブレーキ監視回路としては、例えば、前記第1電動ブレーキの制動力の大きさを検出する第1制動力センサを有し、前記第1制御装置に入力される第1電動ブレーキの制動力の指令値の微分値と、前記第1制動力センサの検出値の微分値との相関関係に基づいて、前記第1電動ブレーキの異常を検出するものを採用することができる。
この発明の電動ブレーキ装置は、第1電動ブレーキを制御する第1制御装置に異常が発生したときでも、第1電動ブレーキが正常に動作可能であれば、第1電動ブレーキが第2制御装置で代替制御される。そのため、第1電動ブレーキで制動力が発生しなくなる事態を防止することができ、優れた安全性を実現可能である。
この発明の第1実施形態の電動ブレーキ装置を模式的に示す図 図1の第1制御装置に異常が発生した状態を示す図 図1の第2制御装置に異常が発生した状態を示す図 図1の第1電動ブレーキ群に異常が発生した状態を示す図 この発明の第2実施形態の電動ブレーキ装置を模式的に示す図 図5の第1制御装置に異常が発生した状態を示す図 図5の第1電動ブレーキ群に異常が発生した状態を示す図 図1および図5の監視回路で第1制御装置の異常を検出する制御を示すフロー図
図1に、この発明の第1実施形態の電動ブレーキ装置を示す。この電動ブレーキ装置は、自動車の左前輪FL、右前輪FR、左後輪RL、右後輪RRをそれぞれ制動する複数の電動ブレーキ1FL,1FR,1RL,1RRと、これらの電動ブレーキ1FL,1FR,1RL,1RRを制御する第1制御装置2Aおよび第2制御装置2Bと、この第1制御装置2Aおよび第2制御装置2Bに制動力の指令値を入力する中央制御装置3とを有する。
左前輪FL、右前輪FR、左後輪RL、右後輪RRを制動する上記複数の電動ブレーキ1FL,1FR,1RL,1RRは、各車輪FL,FR,RL,RRと一体に回転する図示しないブレーキロータと、そのブレーキロータに接触する位置と離反する位置との間で移動可能に設けられた図示しない摩擦部材と、その摩擦部材を駆動する各電動モータ4FL,4FR,4RL,4RRと、その電動モータ4FL,4FR,4RL,4RRに電流を供給する駆動回路5FL,5FR,5RL,5RRとからなる。
上記複数の電動ブレーキ1FL,1FR,1RL,1RRは、第1制御装置2Aで制御される第1電動ブレーキ群6Aと、第2制御装置2Bで制御される第2電動ブレーキ群6Bとに分けられる。第1電動ブレーキ群6Aは、自動車の左前輪FLと右前輪FRに制動力を発生させる電動ブレーキ1FL,1FRからなり、第2電動ブレーキ群6Bは、自動車の左後輪RLと右後輪RRに制動力を発生させる電動ブレーキ1RL,1RRからなる。
第1制御装置2Aは、第1制御装置2Aと第1電動ブレーキ群6Aの間を接続状態と遮断状態の間で切替え可能な第1制御切替スイッチ7Aを介して第1電動ブレーキ群6Aに接続されている。また、第1制御切替スイッチ7Aには、第1制御装置2Aと第1電動ブレーキ群6Aの間を遮断した状態で、第2制御装置2Bと第1電動ブレーキ群6Aの間を接続可能な第1フェールセーフ回路8Aが接続されている。つまり、第1制御切替スイッチ7Aは、第1電動ブレーキ群6Aに接続された接点を、第1制御装置2Aに接続された接点と、第2制御装置2Bに接続された第1フェールセーフ回路8Aの接点とに選択的に接続可能に構成されている。
同様に、第2制御装置2Bは、第2制御装置2Bと第2電動ブレーキ群6Bの間を接続状態と遮断状態の間で切替え可能な第2制御切替スイッチ7Bを介して第2電動ブレーキ群6Bに接続されている。また、第2制御切替スイッチ7Bには、第2制御装置2Bと第2電動ブレーキ群6Bの間を遮断した状態で、第1制御装置2Aと第2電動ブレーキ群6Bの間を接続可能な第2フェールセーフ回路8Bが接続されている。つまり、第2制御切替スイッチ7Bは、第2電動ブレーキ群6Bに接続された接点を、第2制御装置2Bに接続された接点と、第1制御装置2Aに接続された第2フェールセーフ回路8Bの接点とに選択的に接続可能に構成されている。
第1制御切替スイッチ7Aおよび第2制御切替スイッチ7Bとしては、回路の接続状態と遮断状態を物理的に切り換えるハードウェアスイッチを使用してもよく、回路の接続状態と遮断状態をBIOS(Basic Input/Output System)等のソフトウェア上で切り換えるソフトウェアスイッチを使用してもよい。
中央制御装置3は、自動車の運転者がブレーキペダル等で制動操作を行なったときに、その運転者の制動操作量に応じた制動力の指令値を、第1制御装置2Aと第2制御装置2Bの各演算回路9A,9Bに入力するように構成されている。ここで、中央制御装置3から第1制御装置2Aおよび第2制御装置2Bに入力される制動力の指令値は、第1電動ブレーキ群6Aと第2電動ブレーキ群6Bの制動力配分が所定の配分比となるように決定される。
一般に、自動車の直進方向と直交する別々の車輪列(すなわち、左前輪FLと右前輪FRからなる車輪列と、左後輪RLと右後輪RRからなる車輪列)においては、左前輪FLと右前輪FRからなる車輪列の制動力の方が、左後輪RLと右後輪RRからなる車輪列の制動力よりも大きく設定されるので、中央制御装置3から第1制御装置2Aに入力される指令値は、中央制御装置3から第2制御装置2Bに入力される指令値よりも大きい値となる。
第1制御装置2Aは、中央制御装置3から入力される制動力の指令値を、第1電動ブレーキ群6Aに属する各電動ブレーキ1FL,1FRの駆動用の信号に変換して出力するようになっている。第2制御装置2Bは、中央制御装置3から入力される制動力の指令値を、第2電動ブレーキ群6Bに属する各電動ブレーキ1RL,1RRの駆動用の信号に変換して出力するようになっている。
中央制御装置3は、図4に示すように、第2制御装置2Bに入力する第2電動ブレーキ群6Bの制動力の指令値に、第1電動ブレーキ群6Aの制動力の指令値を加算する制御(すなわち、第2電動ブレーキ群6Bの制動力の指令値を、第1電動ブレーキ群6Aの制動力の指令値を含めたものとする制御)を行なうことができるように構成されている。
第2制御装置2Bには、第1制御装置2Aの異常の有無を検出する第1制御監視回路と、第1電動ブレーキ群6Aの異常の有無を検出する第1ブレーキ監視回路とを含む監視回路10Bが設けられている。第1制御装置2Aにも、第2制御装置2Bの異常の有無を検出する第2制御監視回路と、第2電動ブレーキ群6Bの異常の有無を検出する第2ブレーキ監視回路とを含む監視回路10Aが設けられている。すなわち、第1制御装置2Aと第2制御装置2Bが、自身の動作状態を相互に監視するようになっている。また、第1制御装置2Aと第2制御装置2Bが、その制御対象を相互に監視するようになっている。
第2制御装置2Bは第1制御切替スイッチ7Aの動作を制御し、第1制御装置2Aは第2制御切替スイッチ7Bの動作を制御する。この第1制御切替スイッチ7Aおよび第2制御切替スイッチ7Bの動作の制御を以下に説明する。
まず、監視回路10Bで、第1制御装置2Aおよび第1電動ブレーキ群6Aがいずれも正常であることが検出され、かつ、監視回路10Aで、第2制御装置2Bおよび第2電動ブレーキ群6Bがいずれも正常であることが検出されたとき、図1に示すように、第2制御装置2Bは、第1制御装置2Aと第1電動ブレーキ群6Aの間を接続状態に維持するように第1制御切替スイッチ7Aを制御し、第1制御装置2Aは、第2制御装置2Bと第2電動ブレーキ群6Bの間を接続状態に維持するように第2制御切替スイッチ7Bを制御する。
このとき、自動車の運転者がブレーキペダル等で制動操作を行なうと、その運転者の制動操作量に応じた制動力の指令値が、中央制御装置3から第1制御装置2Aと第2制御装置2Bの各演算回路9A,9Bに入力される。そして、第1制御装置2Aから出力される第1電動ブレーキ群6Aの駆動用の信号が、第1制御切替スイッチ7Aを介して、第1電動ブレーキ群6Aに属する各電動ブレーキ1FL,1FRの駆動回路5FL,5FRに入力される。また、第2制御装置2Bから出力される第2電動ブレーキ群6Bの駆動用の信号が、第2制御切替スイッチ7Bを介して、第2電動ブレーキ群6Bに属する各電動ブレーキ1RL,1RRの駆動回路5RL,5RRに入力される。
監視回路10Bで、第1制御装置2Aの異常が検出され、かつ、第1電動ブレーキ群6Aが正常であることが検出されたとき、第2制御装置2Bは、図2に示すように、第1制御切替スイッチ7Aを切り替えて第1制御装置2Aと第1電動ブレーキ群6Aの間を遮断するとともに、第1フェールセーフ回路8Aを介して第2制御装置2Bと第1電動ブレーキ群6Aの間を接続する第1フェールセーフ制御を実行する。
このとき、第2制御装置2Bから出力される第2電動ブレーキ群6Bの駆動用の信号が、第1フェールセーフ回路8Aと第1制御切替スイッチ7Aを順に介して、第1電動ブレーキ群6Aに属する各電動ブレーキ1FL,1FRの駆動回路5FL,5FRに入力されると同時に、第2制御切替スイッチ7Bを介して、第2電動ブレーキ群6Bに属する各電動ブレーキ1RL,1RRの駆動回路5RL,5RRにも入力される。これにより、第1電動ブレーキ群6Aと第2電動ブレーキ群6Bがいずれも、第2制御装置2Bからの信号に従って駆動されることとなる。
ここで、第2制御装置2Bは、第2電動ブレーキ群6Bの制御だけでなく、第1電動ブレーキ群6Aの制御も同時に行なうので、第2制御装置2Bが第2電動ブレーキ群6Bだけを制御する場合と比較して、第2制御装置2Bの演算量が増加する。そのため、第2制御装置2Bの処理能力が不足することに起因して電動ブレーキ装置の動作が不安定となる可能性がある。そこで、電動ブレーキ装置の安定した動作を確保するために、第2制御装置2Bが第1電動ブレーキ群6Aの制御と第2電動ブレーキ群6Bの制御とを同時に行なう場合、制御周期を遅くする制御を併せて実行するようにしてもよい。
同様に、監視回路10Aで、第2制御装置2Bの異常が検出され、かつ、第2電動ブレーキ群6Bが正常であることが検出されたとき、第1制御装置2Aは、図3に示すように、第2制御切替スイッチ7Bを切り替えて第2制御装置2Bと第2電動ブレーキ群6Bの間を遮断するとともに、第2フェールセーフ回路8Bを介して第1制御装置2Aと第2電動ブレーキ群6Bの間を接続する第2フェールセーフ制御を実行する。
このとき、第1制御装置2Aから出力される第1電動ブレーキ群6Aの駆動用の信号が、第2フェールセーフ回路8Bと第2制御切替スイッチ7Bを順に介して、第2電動ブレーキ群6Bに属する各電動ブレーキ1RL,1RRの駆動回路5RL,5RRに入力されると同時に、第1制御切替スイッチ7Aを介して、第1電動ブレーキ群6Aに属する各電動ブレーキ1FL,1FRの駆動回路5FL,5FRにも入力される。これにより、第1電動ブレーキ群6Aと第2電動ブレーキ群6Bとがいずれも、第1制御装置2Aからの信号に従って駆動されることとなる。このとき、第1制御装置2Aは、第1電動ブレーキ群6Aの制御だけでなく、第2電動ブレーキ群6Bの制御も同時に行なうので、第1制御装置2Aの処理能力が不足することに起因して電動ブレーキ装置の動作が不安定となる事態を防止するため、制御周期を遅くする制御を併せて実行するようにしてもよい。
監視回路10Bで、第1電動ブレーキ群6Aの異常が検出されたとき、中央制御装置3は、図4に示すように、第2制御装置2Bに入力される第2電動ブレーキ群6Bの制動力の指令値に、第1電動ブレーキ群6Aの制動力の指令値を加算する第2ブレーキ補完制御を実行する。
これにより、第1電動ブレーキ群6Aに異常が発生することにより欠損する第1電動ブレーキ群6Aの制動力が、第2電動ブレーキ群6Bの制動力に上乗せされ、制動力の総和が一定に保たれるので、第1電動ブレーキ群6Aに異常が発生したときにも、第1電動ブレーキ群6Aに異常が発生する前と同等の制動距離で車両を停止させることが可能となる。
この電動ブレーキ装置を使用すると、監視回路10Bで第1制御装置2Aの異常が検出され、かつ、監視回路10Bで第1電動ブレーキ群6Aが正常であることが検出されたときに、第1電動ブレーキ群6Aを制御する装置が第1制御装置2Aから第2制御装置2Bに切り替わる。そのため、第1電動ブレーキ群6Aを制御する第1制御装置2Aに異常が発生したときでも、第1電動ブレーキ群6Aが正常に動作可能であれば、第1電動ブレーキ群6Aが第2制御装置2Bで代替制御され、異常が発生した第1制御装置2Aに対応する第1電動ブレーキ群6Aの動作を維持することができる。
同様に、第2電動ブレーキ群6Bを制御する第2制御装置2Bに異常が発生したときでも、第2電動ブレーキ群6Bが正常に動作可能であれば、第2電動ブレーキ群6Bが第1制御装置2Aで代替制御され、異常が発生した第2制御装置2Bに対応する第2電動ブレーキ群6Bの動作を維持することができる。
つまり、第1制御装置2Aと第2制御装置2Bのいずれに異常が発生しても、第1電動ブレーキ群6Aおよび第2電動ブレーキ群6Bが正常に動作可能であれば、正常な方の制御装置で代替制御することにより、異常が発生した制御装置に対応する電動ブレーキ群の制動力の欠損を防止することができ、優れた安全性を実現可能である。
また、この電動ブレーキ装置を使用すると、監視回路10Bで第1電動ブレーキ群6Aの異常が検出されたときに、第2制御装置2Bに入力される第2電動ブレーキ群6Bの制動力の指令値に、第1電動ブレーキ群6Aの制動力の指令値を加算する第2ブレーキ補完制御部が実行され、この結果、第1電動ブレーキ群6Aに異常が発生することにより欠損する第1電動ブレーキ群6Aの制動力が、第2電動ブレーキ群6Bの制動力に上乗せされる。そのため、第1電動ブレーキ群6Aに異常が発生したときにも、第1電動ブレーキ群6Aに異常が発生する前と同等の制動距離で車両を停止させることが可能である。
図5に、この発明の第2実施形態の電動ブレーキ装置を示す。以下、第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
第1制御装置2Aは、第1制御装置2Aと第1電動ブレーキ群6Aの間を接続状態と遮断状態の間で切替え可能な第1制御切替スイッチ7Aを介して第1電動ブレーキ群6Aに接続されている。また、第1制御切替スイッチ7Aには、第1制御装置2Aと第2電動ブレーキ群6Bの間を接続可能な第2フェールセーフ回路8Bが接続されている。つまり、第1制御切替スイッチ7Aは、第1制御装置2Aに接続された接点を、第1電動ブレーキ群6Aに接続された接点と、第2電動ブレーキ群6Bに接続された第2フェールセーフ回路8Bの接点とに選択的に接続可能に構成されている。
第2制御装置2Bも、第2制御装置2Bと第2電動ブレーキ群6Bの間を接続状態と遮断状態の間で切替え可能な第2制御切替スイッチ7Bを介して第2電動ブレーキ群6Bに接続されている。また、第2制御切替スイッチ7Bには、第2制御装置2Bと第1電動ブレーキ群6Aの間を接続可能な第1フェールセーフ回路8Aが接続されている。つまり、第2制御切替スイッチ7Bは、第2制御装置2Bに接続された接点を、第2電動ブレーキ群6Bに接続された接点と、第1電動ブレーキ群6Aに接続された第1フェールセーフ回路8Aの接点とに選択的に接続可能に構成されている。
第1制御切替スイッチ7Aおよび第2制御切替スイッチ7Bの動作は、第1制御装置2Aおよび第2制御装置2Bによって制御される。この第1制御切替スイッチ7Aおよび第2制御切替スイッチ7Bの動作の制御を以下に説明する。
監視回路10Bで、第1制御装置2Aおよび第1電動ブレーキ群6Aがいずれも正常であることが検出され、かつ、監視回路10Aで、第2制御装置2Bおよび第2電動ブレーキ群6Bがいずれも正常であることが検出されたとき、図5に示すように、第2制御装置2Bは、第1制御装置2Aと第1電動ブレーキ群6Aの間を接続状態に維持するように第1制御切替スイッチ7Aを制御し、第1制御装置2Aは、第2制御装置2Bと第2電動ブレーキ群6Bの間を接続状態に維持するように第2制御切替スイッチ7Bを制御する。
監視回路10Bで、第1制御装置2Aの異常が検出され、かつ、第1電動ブレーキ群6Aが正常であることが検出されたとき、第2制御装置2Bは、図6に示すように、第1制御切替スイッチ7Aを中立位置(第1制御装置2Aが、第1電動ブレーキ群6Aと第2電動ブレーキ群6Bのいずれに対しても遮断された位置)に切り替えて第1制御装置2Aと第1電動ブレーキ群6Aの間を遮断するとともに、第2制御切替スイッチ7Bを切り替えて第1フェールセーフ回路8Aを介して第2制御装置2Bと第1電動ブレーキ群6Aの間を接続する第1フェールセーフ制御を実行する。
これにより、第2制御装置2Bによる第2電動ブレーキ群6Bの制御が遮断されるので、第2制御装置2Bが、第2電動ブレーキ群6Bの制御を行なわずに、第1電動ブレーキ群6Aのみを制御する状態となる。そのため、第2制御装置2Bの処理能力が不足することに起因して第1電動ブレーキ群6Aの動作が不安定となる事態を防止することができ、制動力配分が大きい方の第1電動ブレーキ群6Aの制動力の欠損を確実に防止することが可能となる。
さらに、中央制御装置3は、図6に示すように、第2制御装置2Bに入力される第2電動ブレーキ群6Bの制動力の指令値に、第1電動ブレーキ群6Aの制動力の指令値を加算する第1ブレーキ補完制御を実行する。これにより、第2電動ブレーキ群6Bの制御が遮断されることにより欠損する第2電動ブレーキ群6Bの制動力が、第1電動ブレーキ群6Aの制動力に上乗せされ、制動力の総和が一定に保たれるので、第1制御装置2Aに異常が発生したときにも、第1制御装置2Aに異常が発生する前と同等の制動距離で車両を停止させることが可能となる。
また、監視回路10Bで、第1電動ブレーキ群6Aの異常が検出されたとき、中央制御装置3は、図7に示すように、第2制御装置2Bに入力される第2電動ブレーキ群6Bの制動力の指令値に、第1電動ブレーキ群6Aの制動力の指令値を加算する第2ブレーキ補完制御を実行する。
これにより、第1電動ブレーキ群6Aに異常が発生することにより欠損する第1電動ブレーキ群6Aの制動力が、第2電動ブレーキ群6Bの制動力に上乗せされ、制動力の総和が一定に保たれるので、第1電動ブレーキ群6Aに異常が発生したときにも、第1電動ブレーキ群6Aに異常が発生する前と同等の制動距離で車両を停止させることが可能となる。
この電動ブレーキ装置を使用すると、第1実施形態と同様、監視回路10Bで第1制御装置2Aの異常が検出され、かつ、監視回路10Bで第1電動ブレーキ群6Aが正常であることが検出されたときに、第1電動ブレーキ群6Aを制御する装置が第1制御装置2Aから第2制御装置2Bに切り替わる。そのため、第1電動ブレーキ群6Aを制御する第1制御装置2Aに異常が発生したときでも、第1電動ブレーキ群6Aが正常に動作可能であれば、第1電動ブレーキ群6Aが第2制御装置2Bで代替制御され、異常が発生した第1制御装置2Aに対応する第1電動ブレーキ群6Aの動作を維持することができる。したがって、第1電動ブレーキ群6Aで制動力が発生しなくなる事態を防止することができ、優れた安全性を実現可能である。
また、この電動ブレーキ装置を使用すると、第1電動ブレーキ群6Aを制御する装置が第1制御装置2Aから第2制御装置2Bに切り替わったときに、第2制御装置2Bによる第2電動ブレーキ群6Bの制御が遮断されるので、第2制御装置2Bが、第2電動ブレーキ群6Bの制御を行なわずに、第1電動ブレーキ群6Aのみを制御する状態となる。そのため、第2制御装置2Bの処理能力が不足することに起因して第1電動ブレーキ群6Aの動作が不安定となる事態を防止することができ、制動力配分が大きい方の第1電動ブレーキ群6Aの制動力の欠損を確実に防止することが可能となる。
上記各実施形態で第1制御装置2Aに異常が発生したときに第1電動ブレーキ群6Aを代替制御する装置としては、上記第1制御装置2Aおよび第2制御装置2Bとは別の予備の制御装置を使用することも可能であるが、このようにすると、制御装置が余分に必要なので、コスト高である。そこで、上記各実施形態に示すように、第1電動ブレーキ群6Aを代替制御する装置として第2制御装置2Bを使用すると、予備の制御装置が不要となり、コストを抑えることができる。
上記各実施形態の監視回路10Bは、第1制御装置2Aの異常の有無を検出する第1制御監視回路の制御として、例えば、図8に示す制御を行なう回路を採用することができる。すなわち、第1制御装置2Aの異常の有無を検出するために、一定時間毎に所定の値が加算されるカウンタ(ステップS)と、第1制御装置2Aが一定時間毎に発生するカウンタクリア信号を受信したときに(ステップS)、カウンタのカウンタ値を所定の初期値に更新するカウンタクリア制御部(ステップS)と、カウンタのカウンタ値を予め設定された異常検出しきい値と比較することにより、異常検出しきい値に対するカウンタ値の超過を検出するカウンタ比較制御部(ステップS)と、そのカウンタ比較制御部で異常検出しきい値に対するカウンタ値の超過を検出したときに第1制御装置2Aが異常であると判定する異常判定制御部(ステップS,S)とを有する回路を採用することができる。
この監視回路10Bは、第1制御装置2Aにプログラムの暴走や停止等の異常が発生して第1制御装置2Aからのカウンタクリア信号が途絶えたときは、カウンタのカウンタ値が初期値に更新されることなく加算されつづけるので、カウンタ値が異常検出しきい値を超過し、このカウンタ値の超過をカウンタ比較制御部で検出し(ステップS)、第1制御装置2Aが異常であると判定する(ステップS)。一方、カウンタ値の超過を検出しないときは、第1制御装置2Aが正常であると判定する(ステップS)。
また、上記各実施形態の監視回路10Bは、第1電動ブレーキ群6Aの異常の有無を検出する第1ブレーキ監視回路として、例えば、次の制御を行なう回路を採用することができる。すなわち、各電動モータ4FL,4FR,4RL,4RRに印加される電圧値と、その電動モータ4FL,4FR,4RL,4RRに流れる電流値とを、電動モータ4FL,4FR,4RL,4RRの駆動回路5FL,5FR,5RL,5RRから取得するとともに、各電動モータ4FL,4FR,4RL,4RRに組み付けられた図示しない回転センサから電動モータ4FL,4FR,4RL,4RRの回転数を取得する。そして、その電圧値と電流値と回転数との相関関係が、予め測定して得られる正常時の相関関係から一定以上乖離しているかどうかによって、左前輪FLの電動ブレーキ1FLを検出し、同様の手法で右前輪FRの電動ブレーキ1FRの異常も検出し、その結果、左前輪FLまたは右前輪FRの電動ブレーキ1FL,1FRの異常を検出したときは、第1電動ブレーキ群6Aが異常であると判定し、左前輪FLと右前輪FRのいずれの電動ブレーキ1FL,1FRも異常を検出しなかったときは、第1電動ブレーキ群6Aが正常であると判定する。
また、第1電動ブレーキ群6Aの異常の有無を検出する第1ブレーキ監視回路として、例えば、第1電動ブレーキ群6Aの制動力の大きさを検出する第1制動力センサを有し、第1制御装置2Aに入力される第1電動ブレーキ群6Aの制動力の指令値と、その指令値に対する第1制動力センサの検出値の差との相関関係に基づいて、第1電動ブレーキ群6Aの異常を検出するように構成されたものを採用してもよい。
また、第1電動ブレーキ群6Aの異常の有無を検出する第1ブレーキ監視回路として、例えば、第1電動ブレーキ群6Aの制動力の大きさを検出する第1制動力センサを有し、第1制御装置2Aに入力される第1電動ブレーキ群6Aの制動力の指令値の微分値と、第1制動力センサの検出値の微分値との相関関係に基づいて、第1電動ブレーキ群6Aの異常を検出するように構成されたものを採用してもよい。
第2制御装置2Bおよび第2電動ブレーキ群6Bの異常の有無を検出する監視回路10Aも、監視回路10Bと同様のものを採用することができる。
上記各実施形態では、電動ブレーキ1FL,1FR,1RL,1RRを制御する2つの制御装置が相互に監視し合う構成を例示して説明したが、3個以上の制御装置がそれぞれ相互に監視し合う構成としてもよい。また、各制御装置の動作状態の確認方法としては、シリアル・パラレル各種のディジタル通信を用いることができる。
上記各実施形態では、第1制御装置2Aと第1電動ブレーキ群6Aの異常の有無を検出する監視回路10Bを第2制御装置2Bに配置したが、監視回路10Bは中央制御装置3に配置してもよい。同様に、第2制御装置2Bと第2電動ブレーキ群6Bの異常の有無を検出する監視回路10Aも、中央制御装置3に配置することができる。
また、上記各実施形態では、第1制御切替スイッチ7Aおよび第2制御切替スイッチ7Bの動作を、第1制御装置2Aおよび第2制御装置2Bにより制御したが、第1制御装置2Aおよび第2制御装置2Bにかえて中央制御装置3により制御するようにしてもよい。
1FL,1FR,1RL,1RR 電動ブレーキ
2A 第1制御装置
2B 第2制御装置
3 中央制御装置
4FL,4FR,4RL,4RR 電動モータ
6A 第1電動ブレーキ群
6B 第2電動ブレーキ群
7A 第1制御切替スイッチ
7B 第2制御切替スイッチ
8A 第1フェールセーフ回路
8B 第2フェールセーフ回路
10A,10B 監視回路
FL 左前輪
FR 右前輪
RL 左後輪
RR 右後輪

Claims (12)

  1. 自動車の各車輪(FL,FR,RL,RR)を制動する複数の電動ブレーキ(1FL,1FR,1RL,1RR)と、その複数の電動ブレーキ(1FL,1FR,1RL,1RR)を制御する複数の制御装置(2A,2B)とを有する電動ブレーキ装置において、
    前記複数の制御装置(2A,2B)のうち第1制御装置(2A)の異常の有無を検出する第1制御監視回路(10B)と、
    前記複数の電動ブレーキ(1FL,1FR,1RL,1RR)のうち前記第1制御装置(2A)で制御される第1電動ブレーキ(6A)の異常の有無を検出する第1ブレーキ監視回路(10B)と、
    前記第1制御装置(2A)と前記第1電動ブレーキ(6A)の間を接続状態と遮断状態の間で切替え可能な第1制御切替スイッチ(7A)と、
    その第1制御切替スイッチ(7A)が前記第1制御装置(2A)と前記第1電動ブレーキ(6A)の間を遮断した状態で、第2制御装置(2B)と前記第1電動ブレーキ(6A)の間を接続可能な第1フェールセーフ回路(8A)と、
    前記第1制御監視回路(10B)で第1制御装置(2A)の異常が検出され、かつ、前記第1ブレーキ監視回路(10B)で第1電動ブレーキ(6A)が正常であることが検出されたときに、前記第1制御切替スイッチ(7A)を切り替えて前記第1制御装置(2A)と前記第1電動ブレーキ(6A)の間を遮断する処理と、前記第1フェールセーフ回路(8A)を介して前記第2制御装置(2B)と前記第1電動ブレーキ(6A)の間を接続する処理とを実行する第1フェールセーフ制御部とを設けたことを特徴とする電動ブレーキ装置。
  2. 前記第2制御装置(2B)は、前記複数の制御装置(2A,2B)がいずれも正常であるときに、第1電動ブレーキ(6A)とは別の第2電動ブレーキ(6B)を制御する装置である請求項1に記載の電動ブレーキ装置。
  3. 前記第1フェールセーフ回路(8A)を介して前記第2制御装置(2B)と前記第1電動ブレーキ(6A)の間を接続したときに、前記第2制御装置(2B)と前記第2電動ブレーキ(6B)の間を接続した状態に維持するように構成されている請求項2に記載の電動ブレーキ装置。
  4. 前記第2制御装置(2B)の異常の有無を検出する第2制御監視回路(10A)と、
    前記第2電動ブレーキ(6B)の異常の有無を検出する第2ブレーキ監視回路(10A)と、
    前記第2制御装置(2B)と前記第2電動ブレーキ(6B)の間を接続状態と遮断状態の間で切替え可能な第2制御切替スイッチ(7B)と、
    その第2制御切替スイッチ(7B)が前記第2制御装置(2B)と前記第2電動ブレーキ(6B)の間を遮断した状態で、前記第1制御装置(2A)と前記第2電動ブレーキ(6B)の間を接続可能な第2フェールセーフ回路(8B)と、
    前記第2制御監視回路(10A)で第2制御装置(2B)の異常が検出され、かつ、前記第2ブレーキ監視回路(10A)で第2電動ブレーキ(6B)が正常であることが検出されたときに、前記第2制御切替スイッチ(7B)を切り替えて前記第2制御装置(2B)と前記第2電動ブレーキ(6B)の間を遮断する処理と、前記第2フェールセーフ回路(8B)を介して前記第1制御装置(2A)と前記第2電動ブレーキ(6B)の間を接続する処理とを実行する第2フェールセーフ制御部とを更に設けた請求項2または3に記載の電動ブレーキ装置。
  5. 前記第2フェールセーフ回路(8B)を介して前記第1制御装置(2A)と前記第2電動ブレーキ(6B)の間を接続したときに、前記第1制御装置(2A)と前記第1電動ブレーキ(6A)の間を接続した状態に維持するように構成されている請求項4に記載の電動ブレーキ装置。
  6. 前記第1電動ブレーキ(6A)と第2電動ブレーキ(6B)は、前記第1電動ブレーキ(6A)の制動力配分が第2電動ブレーキ(6B)の制動力配分よりも大きくなるように、自動車の直進方向と直交する別々の車輪列に制動力を発生させる電動ブレーキであり、
    前記第1フェールセーフ回路(8A)を介して前記第2制御装置(2B)と前記第1電動ブレーキ(6A)の間を接続したときに、前記第2制御装置(2B)と前記第2電動ブレーキ(6B)の間の接続が遮断されるように構成されている請求項2に記載の電動ブレーキ装置。
  7. 前記第1フェールセーフ回路(8A)を介して前記第2制御装置(2B)と前記第1電動ブレーキ(6A)の間が接続され、かつ、前記第2制御装置(2B)と前記第2電動ブレーキ(6B)の間の接続が遮断されたときに、前記第2制御装置(2B)に入力される第2電動ブレーキ(6B)の制動力の指令値に、第1電動ブレーキ(6A)の制動力の指令値を加算する処理を実行する第1ブレーキ補完制御部を更に設けた請求項6に記載の電動ブレーキ装置。
  8. 前記第1ブレーキ監視回路(10B)で第1電動ブレーキ(6A)の異常が検出されたときに、前記第2制御装置(2B)に入力される第2電動ブレーキ(6B)の制動力の指令値に、第1電動ブレーキ(6A)の制動力の指令値を加算する処理を実行する第2ブレーキ補完制御部を更に設けた請求項2から7のいずれかに記載の電動ブレーキ装置。
  9. 前記第1制御監視回路(10B)が、
    一定時間毎に値が加算されるカウンタ(S)と、
    そのカウンタ(S)のカウンタ値を、前記第1制御装置(2A)が正常であるときには一定時間毎に初期値に更新するカウンタクリア制御部(S,S)と、
    前記カウンタ(S)のカウンタ値の、予め設定された異常検出しきい値に対する超過を検出するカウンタ比較制御部(S)と、
    そのカウンタ比較制御部(S)が前記カウンタ値の超過を検出したときに前記第1制御装置(2A)が異常であると判定する異常判定制御部(S,S)とを有する請求項1から8のいずれかに記載の電動ブレーキ装置。
  10. 前記第1ブレーキ監視回路(10B)が、前記第1電動ブレーキ(6A)を駆動する電動モータ(4FL,4FR)に印加される電圧値と、第1電動ブレーキ(6A)を駆動する電動モータ(4FL,4FR)に流れる電流値と、第1電動ブレーキ(6A)を駆動する電動モータ(4FL,4FR)の回転数との相関関係に基づいて、前記第1電動ブレーキ(6A)の異常を検出するように構成されている請求項1から9のいずれかに記載の電動ブレーキ装置。
  11. 前記第1ブレーキ監視回路(10B)が、前記第1電動ブレーキ(6A)の制動力の大きさを検出する第1制動力センサを有し、前記第1制御装置(2A)に入力される第1電動ブレーキ(6A)の制動力の指令値と、その指令値に対する前記第1制動力センサの検出値の差との相関関係に基づいて、前記第1電動ブレーキ(6A)の異常を検出するように構成されている請求項1から10のいずれかに記載の電動ブレーキ装置。
  12. 前記第1ブレーキ監視回路(10B)が、前記第1電動ブレーキ(6A)の制動力の大きさを検出する第1制動力センサを有し、前記第1制御装置(2A)に入力される第1電動ブレーキ(6A)の制動力の指令値の微分値と、前記第1制動力センサの検出値の微分値との相関関係に基づいて、前記第1電動ブレーキ(6A)の異常を検出するように構成されている請求項1から10のいずれかに記載の電動ブレーキ装置。
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