JP2013212224A - 遊技機 - Google Patents

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株式会社三洋物産
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Abstract

【課題】複数の特別図柄を同時に動的表示させる遊技機において、複数の始動口に遊技球を均等に入賞させオーバーフローの発生を抑制することができる遊技機を提供すること。
【解決手段】パチンコ機10では、第1始動口63aと第2始動口63bとに交互に入賞するように、振り分け装置630により補助される。これにより、第1特別図柄と第2特別図柄とで同時に動的表示が行われる構成であっても、オーバーフローの発生を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機に関するものである。

従来より、パチンコ機などの遊技機は、遊技盤面上に設けられた複数の始動口に遊技球が入球すると、遊技の当否が抽選され、その抽選結果を報知する特別図柄の動的表示が表示装置において実行される。このような構成において、それぞれの始動口に対応して、個別に遊技の当否が抽選され、その抽選結果がそれぞれの始動口に対応した特別図柄(例えば、2つの始動口に対して第1特別図柄と第2特別図柄)が動的表示した後、抽選結果が報知される。このように、複数の特別図柄が同時に動的表示可能に構成されたものが提案されている。

例えば、特許文献1では、第1始動口に遊技球が入球すると、第1特別図柄の動的表示を開始し、第2始動口に遊技球が入球すると、第2特別図柄の動的表示を開始する。よって、第1特別図柄または第2特別図柄のどちらか一方が動的表示中に、他方の特別図柄に対応する始動口に遊技球が入球すると、第1特別図柄と第2特別図柄との双方が同時に動的表示する状態となる。そして、第1特別図柄と第2特別図柄とのいずれか一方が大当たりを報知する表示態様で停止すると、大当たり遊技に移行する。

また、第1特別図柄の動的表示中に第1始動口に遊技球が入球すると、その実行中の動的表示の終了後に第1特別図柄を動的表示する権利が上限数(例えば、4)まで保留球として記憶される。同様に、第2特別図柄の動的表示中に第2始動口に遊技球が入球すると、その実行中の動的表示の終了後に第2特別図柄を動的表示する権利が、上限数(例えば、4)まで保留球として記憶される。

特開2005−319221号公報

ところで、第1特別図柄と第2特別図柄とで同時に動的表示が可能な遊技機では、第1始動口と第2始動口とに均等に遊技球を入球させることは困難であり、どうしても一方の始動口への入球に偏ってしまい、両方の始動口における保留球を上限数まで記憶させるには、一方の始動口で上限数以上の遊技球が入球するオーバーフローが発生し易くなるという問題点があった。オーバーフローが発生すると、オーバーフローした入球分の当否抽選および動的表示はなされないので、その分、遊技者に不利益となる。

本発明は、複数の特別図柄を同時に動的表示させる遊技機において、複数の始動口に遊技球を均等に入賞させ、オーバーフローの発生を抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。

この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、第1当否判定条件の成立に基づいて、第1抽選遊技の当否判定を実行し、第2当否判定条件の成立に基づいて第2抽選遊技の当否判定を実行する当否判定手段と、その当否判定手段による第1抽選遊技の当否判定結果を示す第1識別情報が、前記第1当否判定条件が成立した順に、動的表示される第1表示手段と、前記当否判定手段による第2抽選遊技の当否判定結果を示す第2識別情報が、前記第2当否判定条件が成立した順に、動的表示される第2表示手段と、前記第1識別情報を前記第1表示手段に、前記第2識別情報を前記第2表示手段にそれぞれ動的表示制御することが可能な表示制御手段と、前記当否判定手段による当否判定結果が当たりとなり、前記表示制御手段により前記第1または第2表示手段に前記第1または第2識別情報が当たりを示す表示態様で停止表示された場合に、遊技者に有利となる特典遊技を付与する特典遊技実行手段と、を有し、前記第1当否判定条件と前記第2当否判定条件とを交互に成立させることを補助する条件振り分け手段と、その条件振り分け手段により補助されて前記第1または第2当否判定条件が成立した場合に、それぞれ所定上限回数まで前記第1または第2抽選遊技を行う権利として記憶する保留記憶手段と、前記条件振り分け手段が、次に前記第1当否判定条件と前記第2当否判定条件とのどちらについて成立させることを補助する状態であるかを識別する成立条件識別手段と、その成立識別手段の識別結果に基づいて、その識別結果を示す情報を遊技者に報知する識別結果報知手段と、を有するものである。

請求項2記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、遊技領域と、その遊技領域を流下する遊技球が入球することで、前記第1当否判定条件の成立となる第1始動口と、前記遊技領域を流下する遊技球が入球することで、前記第2当否判定条件の成立となる第2始動口と、を有し、前記条件振り分け手段は、前記第1始動口と前記第2始動口とに遊技球が交互に入球することを補助する遊技球誘導部を有している。

請求項3記載の遊技機は、請求項2に記載の遊技機において、前記条件振り分け手段は、前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球口と、その入球口に入球した遊技球を、前記遊技球誘導部を介して前記第1始動口へと誘導する第1誘導路と、前記遊技球誘導部を介して前記第2始動口へと誘導する第2誘導路と、を有し、前記遊技球誘導部は、前記入球口から入球した遊技球を受けて第1方向に所定角度まで回動して前記第1誘導路へと遊技球を誘導した後、次に前記入球口から入球した遊技球を前記第1方向へ回動した状態で受けて、前記第1方向と反対の方向である第2方向に所定角度まで回動して前記第2誘導路へと遊技球を誘導するものである。

請求項4記載の遊技機は、請求項3に記載の遊技機において、前記条件振り分け手段の遊技球誘導部は、前記第1方向に所定角度まで回動した状態で、前記入球口に入球した遊技球と対面する位置に配置されて、その入球した遊技球を受けて前記第2方向に所定角度まで回動する第1受動部と、前記第2方向に所定角度まで回動した場合に、前記入球口に入球した遊技球と対面する位置に配置されて、その入球した遊技球を受けて所定角度まで回動する第2受動部と、前記第1受動部が前記入球口より入球した遊技球を受けて前記第2方向に回動した後、次に遊技球が前記入球口に入球する前に、前記第1方向に回動することを妨げる、または、前記第2受動部が前記入球口より入球した遊技球を受けて前記第1方向に回動した後、次に遊技球が前記入球口に入球する前に、前記第2方向に回動することを妨げる回動規制部と、を有している。

請求項5記載の遊技機は、請求項2から4のいずれかに記載の遊技機において、前記成立条件識別手段は、前記第1または第2始動口に遊技球が入球したことに基づいて、前記条件振り分け手段が、次に入球するように補助する始動口について識別するものである。

請求項6記載の遊技機は、請求項3または4に記載の遊技機において、前記成立条件識別手段は、前記遊技球誘導部が回動した状態を検出して、その検出結果に基づいて、遊技球誘導部が、次に誘導する誘導路により遊技球が入球するように補助される始動口について識別するものである。

請求項1記載の遊技機によれば、第1当否判定条件の成立に基づいて、第1抽選遊技の当否判定が当否判定手段により実行される。また、第2当否判定条件の成立に基づいて、第2抽選遊技の当否判定が当否判定手段により実行される。その当否判定手段による第1抽選遊技の当否判定を示す第1識別情報の動的表示が、第1当否判定条件が成立した順に、第1表示手段で行われる。また、当否判定手段による第2抽選遊技の当否判定結果を示す第2識別情報の動的表示が、第2当否判定条件が成立した順に、第2表示手段で行われる。

ここで、第1識別情報は第1表示手段で、第2識別情報は第2表示手段で、表示制御手段によりそれぞれ動的表示可能にされている。そして、当否判定手段による当否判定結果が当たりとなり、表示制御手段により第1または第2識別情報が当たりを示す表示態様で停止表示された場合に、遊技者に有利となる特典遊技が特典遊技実行手段により実行される。これにより、第1識別情報が動的表示中にも第2識別情報を動的表示することができ、効率良く第1抽選遊技と第2抽選遊技とを実行することができる。

第1当否判定条件と第2当否判定条件とが交互に成立することが条件振り分け手段により補助される。その条件振り分け手段により補助されて第1または第2当否判定条件が成立した場合に、それぞれ所定上限数まで第1または第2抽選遊技を行う権利が保留記憶手段により記憶される。

また、条件振り分け手段が、次に第1当否判定条件と第2当否判定条件とのどちらについて成立させることを補助する状態であるかが成立条件識別手段により識別される。その成立条件識別手段の識別結果に基づいて、その識別結果を示す情報が識別結果報知手段により遊技者に対して報知される。

これにより、第1当否判定条件と第2当否判定条件とが均等に成立し易くなり、第1抽選遊技と第2抽選遊技を行う権利を均等に記憶することができ、第1抽選遊技を行う権利と第2抽選遊技を行う権利とのどちらか一方が偏って上限数まで先に記憶されてしまうのを防止することができる。よって、第1抽選遊技と第2抽選遊技とを行う権利をそれぞれ上限数まで記憶させるのに、どちらか一方で上限数以上の権利が発生してしまい無効となってしまう不具合を抑制することができる。

また、識別結果報知手段により、振り分け手段の状態が、次に成立するように補助される当否判定条件がどちらの状態であるか報知されるので、報知されている次に成立するように補助される当否判定条件が成立しても、オーバーフローとなってしまう当否判定条件であれば、遊技者は、当否判定条件が成立しないように遊技を行うことができ、オーバーフローを抑制することができるという効果がある。

請求項2記載の遊技機によれば、請求項1に記載の遊技機の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、遊技領域を流下する遊技球が第1始動口に入球すると第1当否判定条件の成立とされる一方、遊技球が第2始動口に入球すると第2当否判定条件の成立とされる。第1始動口と第2始動口とに遊技球が交互に入球することが条件振り分け手段の遊技球誘導部により補助される。

これにより、遊技者は、遊技球を遊技領域に流下させることで、遊技球を第1始動口と第2始動口とに交互に入球させ易くなって、第1抽選遊技と第2抽選遊技との実行を効率良く行うことができるので、より短時間に多くの抽選遊技を行うことができるという効果がある。

請求項3記載の遊技機によれば、請求項2に記載の遊技機の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、条件振り分け手段の入球口から入球した遊技球を受けて第1方向に所定角度まで回動して第1誘導路を介して第1始動口へと遊技球が遊技球誘導部により誘導された後、次に入球口から入球した遊技球を第1方向へ所定角度まで回動した状態で受けて、第1方向と反対の方向である第2方向に所定角度回動して第2誘導路を介して第2始動口へと遊技球が遊技球誘導部により誘導される。

これにより、共通の部材を利用して、第1始動口と第2始動口とへ交互に遊技球を振り分けて誘導することが可能となり、第1始動口と第2始動口とへそれぞれ振り分ける部材を設ける場合と比較して、遊技球を振り分ける構造をコンパクトに構成することができるという効果がある。

請求項4記載の遊技機によれば、請求項3に記載の遊技機の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、条件振り分け手段の遊技球誘導部が第1方向に所定角度まで回動した状態で、入球口に入球した遊技球と対面する位置に遊技球誘導部の第1受動部が配置されて、その入球した遊技球を第1受動部が受けることにより第2方向に所定角度まで回動される。また、条件振り分け手段の遊技球誘導部が第2方向に所定角度まで回動した状態で、入球口に入球した遊技球と対面する位置に遊技球誘導部の第2受動部が配置され、その入球した遊技球を第2受動部が受けることにより第1方向に所定角度まで回動される。

第1受動部が入球口より入球した遊技球を受けて第2方向に回動した後、次に遊技球が入球口に入球する前に、第1方向に回動することが、または、第2受動部が入球口より入球した遊技球を受けて第1方向に回動した後、次に遊技球が入球口に入球する前に、第2方向に回動することが回動規制部により妨げられる。

これにより、遊技球誘導部が回動して遊技球を一方の誘導路へ誘導した後に、次の遊技球が入球する前に、他方の方向へ回動してしまい、次に入球した遊技球も、その遊技球の前に入球した遊技球と同じ誘導路に誘導してしまう不具合を防止することができる。よって、入球口に入球する遊技球をより正確に交互に第1始動口と第2始動口とに誘導することが可能となり、第1抽選遊技と第2抽選遊技とを行う権利を均等に記憶させることができるという効果がある。

請求項5記載の遊技機によれば、請求項2から4のいずれかに記載の遊技機の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、第1または第2始動口に遊技球が入球したことに基づいて、条件振り分け手段が次に入球するように補助する始動口について成立条件識別手段により識別される。よって、次に振り分けられる始動口について、遊技者は認識することができ、オーバーフローによる無効球を抑制して遊技を行うことができるという効果がある。

請求項6記載の遊技機によれば、請求項3または4に記載の遊技機の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、条件振り分け手段の遊技球誘導部が回動した状態を検出して、その検出結果に基づいて、遊技球誘導部が次に遊技球を誘導する誘導路により、遊技球が入球するように補助される始動口をについて成立条件識別手段により識別される。よって、条件振り分け手段の状態を正確に識別して、報知することができ、遊技者により正確な情報を報知して、オーバーフローを抑制するように遊技を行うことができるという効果がある。

第1実施形態におけるパチンコ機の正面図である。 第1実施形態におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 第1実施形態におけるパチンコ機の背面図である。 (a)は、第1実施形態における振り分け装置の前面側からの内部を透視した図であり、(b)は、第1実施形態における振り分け装置の背面側からの内部を透視した図である。 (a)は、第1実施形態における第3図柄表示装置の表示領域を模式的に示した図であり、(b)は、第1実施形態における第3図柄表示装置で表示される保留図柄表示の並び替え前と並び替え後の表示態様を模式的に示した図である。 第1実施形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態における各種カウンタ、特別図柄保留球格納エリア、特別図柄保留球実行エリア、普通図柄保留球格納エリア、普通図柄保留球実行エリアの構成を模式的に示した図である。 (a)は、第1実施形態における主制御装置のROMの内容を模式的に示した図であり、(b)は、第1実施形態における大当たり乱数テーブルを模式的に示した図であり、(c)は、第1実施形態における大当たり種別テーブルを模式的に示した図であり、(d)は、第1実施形態における普通図柄当たり乱数テーブルを模式的に示した図である。 (a)は、第1実施形態における並び替え保留記憶エリアを模式的に示した図であり、(b)は、第1実施形態における従並び替え保留記憶エリアを模式的に示した図である。 (a)は、第1実施形態における通常時特別当たり変動パターンテーブルを模式的に示した図であり、(b)は、第1実施形態における通常時特別外れ変動パターンテーブルを模式的に示した図である。 (a)は、第1実施形態における時短・確変用特別当たり変動パターンテーブルを模式的に示した図であり、(b)は、第1実施形態における時短・確変用特別外れ変動パターンテーブルを模式的に示した図である。 第1実施形態における保留図柄表示の並び替えの処理を模式的に示した図である。 第1実施形態における保留図柄表示の並び替えの処理を模式的に示した図である。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄大当たり判定処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動パターン選択処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動停止処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第2特別図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第2特別図柄大当たり判定処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第2特別図柄変動パターン選択処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第2特別図柄変動停止処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される始動入賞処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1先読み処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1先読み更新処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第2先読み処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第2先読み更新処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される普通図柄変動処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行されるスルーゲート処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行されるNMI割込処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示したフローチャートである。 第1実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャートである。 第1実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理を示したフローチャートである。 第1実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される保留個数表示更新処理を示したフローチャートである。 第1実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される変動表示設定処理を示したフローチャートである。 第1実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される仮変動停止処理を示したフローチャートである。 第1実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される保留並び替え処理を示したフローチャートである。 第2実施形態における調整用特別外れ変動パターンテーブルを模式的に示した図である。 第2実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動パターン選択処理2を示すフローチャートである。 第3実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 第3実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動パターン選択処理3を示すフローチャートである。 第4実施形態における主制御装置のMPUのRAMのその他メモリエリアの一部を模式的に示した図である。 第4実施形態における主制御装置内のMPUにより実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 第4実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 第4実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動パターン選択処理4を示すフローチャートである。 第4実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される始動入賞処理2を示すフローチャートである。 第4実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1連続入賞判定処理を示すフローチャートである。 第5実施形態における第3図柄表示装置の表示領域を模式的に示した図である。 第5実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャートである。 第5実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される保留個数表示更新処理2を示したフローチャートである。 第5実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される保留並び替え処理2を示したフローチャートである。 第5実施形態の変形例における第3図柄表示装置の表示領域を模式的に示した図である。 第5実施形態の変形例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される保留並び替え処理2を示したフローチャートである。 第6実施形態における第3図柄表示装置の表示領域を模式的に示した図である。 第6実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャートである。 第6実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される保留個数表示更新処理3を示したフローチャートである。 第7実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される大開放口開閉処理を示すフローチャートである。 第7実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャートである。 第7実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理を示したフローチャートである。 第8実施形態における主制御装置のROMの内容を模式的に示した図である。 第8実施形態における主制御装置内のMPUにより実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 第8実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される始動入賞処理3を示すフローチャートである。 第8実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1先読み処理2を示すフローチャートである。 第8実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャートである。 第8実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理3を示したフローチャートである。 第8実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される保留並び替え処理3を示したフローチャートである。 第8実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される保留並び替え順序決定処理を示したフローチャートである。 第8実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される従保留並び替え保留記憶エリア更新処理を示したフローチャートである。 第9実施形態におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 (a)は、第9実施形態における振り分け装置の前面側からの内部を透視した図であり、(b)は、第9実施形態における振り分け装置の背面側からの内部を透視した図である。 第9実施形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 第9実施形態における主制御装置内のMPUにより実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 第9実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される始動入賞処理4を示すフローチャートである。 第9実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される入賞ルート報知処理を示すフローチャートである。 第10実施形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 第10実施形態における主制御装置内のMPUにより実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 第10実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される始動入賞処理5を示すフローチャートである。 (a)〜(b)は第11実施形態における第3図柄表示装置の表示領域を模式的に示した図であり、(c)は第11実施形態の変形例における第3図柄表示装置の表示領域を模式的に示した図である。 第11実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。 第11実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示したフローチャートである。 第11実施形態の変形例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示したフローチャートである。 第12実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャートである。 第12実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示したフローチャートである。 第12実施形態の変形例における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示したフローチャートである。 第13実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示すフローチャートである。 第13実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される立ち上げ処理を示したフローチャートである。 (a)〜(c)は第14実施形態における第3図柄表示装置の表示領域を模式的に示した図である。 第14実施形態における主制御装置のMPUのRAMのその他メモリエリアの一部を模式的に示した図である。 第14実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 第14実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動パターン選択処理5を示すフローチャートである。 第14実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第2特別図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 第14実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第2特別図柄変動パターン選択処理5を示すフローチャートである。 第15実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される変動表示設定処理を示したフローチャートである。 第15実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される第1注意予告処理を示したフローチャートである。 第16実施形態における第3図柄表示装置の表示領域を模式的に示した図である。 第16実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 第16実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動パターン選択処理6を示すフローチャートである。 (a)〜(b)は第17実施形態における第3図柄表示装置の表示領域を模式的に示した図である。 第17実施形態における主制御装置のMPUのRAMのその他メモリエリアの一部を模式的に示した図である。 第17実施形態における従並び替え保留記憶エリアを模式的に示した図である。 第17実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1先読み更新処理を示すフローチャートである。 第17実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1告知抽選処理を示すフローチャートである。 第17実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1延長変動先読み処理を示すフローチャートである。 第17実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第2先読み更新処理を示すフローチャートである。 第17実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第2告知抽選処理を示すフローチャートである。 第17実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 第17実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第1特別図柄変動パターン選択処理7を示すフローチャートである。 第17実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第2特別図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 第17実施形態における主制御装置内のMPUにより実行される第2特別図柄変動パターン選択処理7を示すフローチャートである。 第17実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるメイン処理を示したフローチャートである。 第17実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行されるコマンド判定処理4を示したフローチャートである。 第17実施形態における音声ランプ制御装置内のMPUにより実行される保留個数表示更新処理4を示したフローチャートである。

以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1〜図40を参照し、第1実施形態として、本発明をパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)10に適用した場合の一実施形態について説明する。図1は、第1実施形態におけるパチンコ機10の正面図であり、図2はパチンコ機10の遊技盤13の正面図であり、図3はパチンコ機10の背面図である。

パチンコ機10は、図1に示すように、略矩形状に組み合わせた木枠により外殻が形成される外枠11と、その外枠11と略同一の外形形状に形成され外枠11に対して開閉可能に支持された内枠12とを備えている。外枠11には、内枠12を支持するために正面視(図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ18が取り付けられ、そのヒンジ18が設けられた側を開閉の軸として内枠12が正面手前側へ開閉可能に支持されている。

内枠12には、多数の釘や入賞口63a、63b、67等を有する遊技盤13(図2参照)が裏面側から着脱可能に装着される。この遊技盤13の前面を球が流下することにより弾球遊技が行われる。なお、内枠12には、球を遊技盤13の前面領域に発射する球発射ユニット112a(図6参照)やその球発射ユニット112aから発射された球を遊技盤13の前面領域まで誘導する発射レール(図示せず)等が取り付けられている。

内枠12の前面側には、その前面上側を覆う前面枠14と、その下側を覆う下皿ユニット15とが設けられている。前面枠14及び下皿ユニット15を支持するために正面視(図1参照)左側の上下2カ所に金属製のヒンジ19が取り付けられ、そのヒンジ19が設けられた側を開閉の軸として前面枠14及び下皿ユニット15が正面手前側へ開閉可能に支持されている。なお、内枠12の施錠と前面枠14の施錠とは、シリンダ錠20の鍵穴21に専用の鍵を差し込んで所定の操作を行うことでそれぞれ解除される。

前面枠14は、装飾用の樹脂部品や電気部品等を組み付けたものであり、その略中央部には略楕円形状に開口形成された窓部14cが設けられている。前面枠14の裏面側には2枚の板ガラスを有するガラスユニット16が配設され、そのガラスユニット16を介して遊技盤13の前面がパチンコ機10の正面側に視認可能となっている。

前面枠14には、球を貯留する上皿17が前方へ張り出して上面を開放した略箱状に形成されており、この上皿17に賞球や貸出球などが排出される。上皿17の底面は正面視(図1参照)右側に下降傾斜して形成され、その傾斜により上皿17に投入された球が球発射ユニット112aへと案内される。また、上皿17の上面には、枠ボタン22が設けられている。この枠ボタン22は、例えば、後述する第3図柄表示装置81(図2)で表示される保留図柄表示(Ds1〜Ds8)の並び替えを行う場合などに、遊技者により操作される。

前面枠14には、その周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて、点灯または点滅することにより発光態様が変更制御され、遊技中の演出効果を高める役割を果たす。窓部14cの周縁には、LED等の発光手段を内蔵した電飾部29〜33が設けられている。パチンコ機10においては、これら電飾部29〜33が大当たりランプ等の演出ランプとして機能し、大当たり時やリーチ演出時等には内蔵するLEDの点灯や点滅によって各電飾部29〜33が点灯または点滅して、大当たり中である旨、或いは大当たり一歩手前のリーチ中である旨が報知される。また、前面枠14の正面視(図1参照)左上部には、LED等の発光手段が内蔵され賞球の払い出し中とエラー発生時とを表示可能な表示ランプ34が設けられている。

また、右側の電飾部32下側には、前面枠14の裏面側を視認できるように裏面側より透明樹脂を取り付けて小窓35が形成され、遊技盤13前面の貼着スペースK1(図2参照)に貼付される証紙等はパチンコ機10の前面から視認可能とされている。また、パチンコ機10においては、より煌びやかさを醸し出すために、電飾部29〜33の周りの領域にクロムメッキを施したABS樹脂製のメッキ部材36が取り付けられている。

窓部14cの下方には、貸球操作部40が配設されている。貸球操作部40には、度数表示部41と、球貸しボタン42と、返却ボタン43とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置されるカードユニット(球貸しユニット)(図示せず)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部40が操作されると、その操作に応じて球の貸出が行われる。具体的には、度数表示部41はカード等の残額情報が表示される領域であり、内蔵されたLEDが点灯して残額情報として残額が数字で表示される。球貸しボタン42は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿17に供給される。返却ボタン43は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿17に球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部40が不要となるが、この場合には、貸球操作部40の設置部分に飾りシール等を付加して部品構成は共通のものとしても良い。カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との共通化を図ることができる。

上皿17の下側に位置する下皿ユニット15には、その中央部に上皿17に貯留しきれなかった球を貯留するための下皿50が上面を開放した略箱状に形成されている。下皿50の右側には、球を遊技盤13の前面へ打ち込むために遊技者によって操作される操作ハンドル51が配設され、かかる操作ハンドル51の内部には球発射ユニット112aの駆動を許可するためのタッチセンサ51aと、押下操作している期間中には球の発射を停止する押しボタン式の打ち止めスイッチ51bと、操作ハンドル51の回動操作量を電気抵抗の変化により検出する可変抵抗器(図示せず)とが内蔵されている。操作ハンドル51が遊技者によって右回りに回転操作されると、タッチセンサ51aがオンされると共に可変抵抗器の抵抗値が操作量に対応して変化し、操作ハンドル51の回動操作量に応じて変化する可変抵抗器の抵抗値に対応した強さで球が発射され、これにより遊技者の操作に対応した飛び量で遊技盤13の前面へ球が打ち込まれる。また、操作ハンドル51が遊技者により操作されていない状態においては、タッチセンサ51aおよび打ち止めスイッチ51bがオフとなっている。

下皿50の正面下方部には、下皿50に貯留された球を下方へ排出する際に操作するための球抜きレバー52が設けられている。この球抜きレバー52は、常時、右方向に付勢されており、その付勢に抗して左方向へスライドさせることにより、下皿50の底面に形成された底面口が開口して、その底面口から球が自然落下して排出される。この球抜きレバー52の操作は、通常、下皿50の下方に下皿50から排出された球を受け取る箱(一般に「ドル箱」と称される)を置いた状態で行われる。下皿50の右方には、上述したように操作ハンドル51が配設され、下皿50の左方には灰皿53が取り付けられている。

図2に示すように、遊技盤13は、正面視略正方形状に切削加工した木製のベース板60に、球案内用の多数の釘や風車およびレール61,62、第1始動口63a、第2始動口63b、第1可変入賞装置65、可変表示装置ユニット80等を組み付けて構成され、その周縁部が内枠12の裏面側に取り付けられる。第1始動口63a、第2始動口63b、第1可変入賞装置65、可変表示装置ユニット80は、ルータ加工によってベース板60に形成された貫通穴に配設され、遊技盤13の前面側から木ネジ等により固定されている。また、遊技盤13の前面中央部分は、前面枠14の窓部14c(図1参照)を通じて内枠12の前面側から視認することができる。以下に、主に図2を参照して、遊技盤13の構成について説明する。

遊技盤13の前面には、帯状の金属板を略円弧状に屈曲加工して形成した外レール62が植立され、その外レール62の内側位置には外レール62と同様に帯状の金属板で形成した円弧状の内レール61が植立される。この内レール61と外レール62とにより遊技盤13の前面外周が囲まれ、遊技盤13とガラスユニット16(図1参照)とにより前後が囲まれることにより、遊技盤13の前面には、球の挙動により遊技が行われる遊技領域が形成される。遊技領域は、遊技盤13の前面であって2本のレール61,62と円弧部材70とにより区画して形成される略円形状の領域(入賞口等が配設され、発射された球が流下する領域)である。

2本のレール61,62は、球発射ユニット112a(図6参照)から発射された球を遊技盤13上部へ案内するために設けられたものである。内レール61の先端部分(図2の左上部)には戻り球防止部材68が取り付けられ、一旦、遊技盤13の上部へ案内された球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止される。外レール62の先端部(図2の右上部)には、球の最大飛翔部分に対応する位置に返しゴム69が取り付けられ、所定以上の勢いで発射された球は、返しゴム69に当たって、勢いが減衰されつつ中央部側へ跳ね返される。また、内レール61の右下側の先端部と外レール62の右上側の先端部との間には、レール間を繋ぐ円弧を内面側に設けて形成された樹脂製の円弧部材70がベース板60に打ち込んで固定されている。

遊技領域の中央下部に、振り分け入賞装置630が設けられている。図4(a)は、この振り分け入賞装置630を正面から見た場合の透視図である。図4(b)は、この振り分け入賞装置630を背面から見た場合の透視図である。

図4(a)に示すように、振り分け入賞装置630には、普通電動役物64が上部に設けられている。普通電動役物64は、通常状態では、向かい合った羽根64a,64bが遊技球が約1球分入球可能な間隔(遊技球の直径は約11mm)で上方に起立した状態で配置されている。振り分け装置630内に遊技球が入球するルートは、通常状態(羽根64a,64bが上方に起立した状態)では、普通電動役物64の羽根64a,64bの間を通るルートのみとなっており、遊技者は、まず、その普通電動役物64の羽根64a,64bの間へ遊技球を通過させるように遊技球を発射する。

振り分け装置630内に遊技球が入球すると、受動振り分け部材640が配置されており、入球した遊技球を受動振り分け部材640の収容部640aまたは640bで受ける。収容部640aで遊技球を受けた場合には、遊技球の重さにより、受動振り分け部材640は、正面視(図4(a)参照)左回りに回転して、遊技球を第1始動口63aへと誘導する。ここで、受動振り分け部材640は、それぞれ左右周りに約90度回動可能に構成されており、収容部640aと収容部640bとの境界壁には磁石640cが設けられている。

振り分け入賞装置630の背面側に設けられるベース体900には、受動振り分け部材640の磁石640cが普通電動役物64の羽根64aと羽根64bとの間の中央線上の位置にベース側磁石900aが配置されている。図4(c)に示す、振り分け入賞装置630の上面視のように、受動振り分け部材640の磁石640cとベース側磁石900aとは互いに反発する極性になるように構成されている。詳細には、ベース側磁石900aは、ベース体900に固定された棒状の磁石で構成されており、先端部に磁極(S極またはN極)が発生するように構成されている。ベース側磁石900aは、先端部を受動振り分け部材640側に向くように配置されて固定されている。

受動振り分け部640の磁石640cもベース側磁石900aと同様に棒状で構成された磁石で構成され、先端部がベース側磁石900a側に向くように、受動振り分け部材640に固定されている。受動振り分け部材640が回動し、収容部640aと収容部640bの境界壁が真上(向かい合った羽根64a,64bが遊技球が約1球分入球可能な間隔の中心線上)に来る位置で、ベース側磁石900aと受動振り分け部材640の磁石640cが最も接近する(先端部同士が向かい合う)位置となる。ここで、互いの磁石は、極性が同じ(例えば、N極とN極)となるように配置されているので反発仕合、受動振り分け部材640の境界壁が真上を向く位置で停止することが無く、左右どちらかに回動した位置に維持されることとなる。

これにより、受動振り分け部材640は、磁石640cが普通電動役物64の羽根64aと羽根64bとの間の中心線上となる位置(上方となる位置)となると、磁石640cとベース側磁石900aとが反発することにより、受動振り分け部材640が左右どちらかに回転し、収容部640aと収容部640bとのどちらかが、振り分け装置630に入球してくる遊技球を受ける側(遊技機上方側)を向くようになる。よって、入球した遊技球が収容部640aと収容部640bとの境界壁と当接して、球詰まりが発生するのを防止することができる。

また、磁石640cとベース側磁石900cとが反発することで、例えば、収容部640aが遊技球を受けて左に約90度回転して、遊技球を第1始動口63aへ誘導した後に、受動振り分け部材640が右回転する(収容部640aが上方を向く)のを防止することができる。これにより、遊技球を第1始動口63aへ誘導した後には、収容部640bが上方を向いた状態となり、次に振り分け装置630に入球した遊技球は、収容部640bが受けて、遊技球の重さにより受動振り分け部材640が右に約180度回転して、遊技球を第2始動口63bへ誘導する。このように、受動振り分け部材640は、振り分け装置630に入球する遊技球を第1始動口63aと第2始動口63bとに交互に誘導することができる。よって、均等に第1始動口63aと第2始動口63bとに遊技球を振り分けて入賞させることができ、後述する、第1始動口63aへの入賞に起因する抽選遊技(以下、第1抽選遊技)と第2始動口63bへの入賞に起因する抽選遊技(以下、第2抽選遊技)とを効率良く実行することができる。

遊技盤13の中央左側には、普通図柄始動口67が設けられている。普通図柄始動口67は、ゲート型で遊技球の通過を検出することができるセンサを有した始動口で構成されている。普通図柄始動口67を遊技球が通過した場合に、普通図柄(第2図柄)の抽選が行われる。普通図柄始動口67へ遊技球が通過したことに対して行われる抽選では、普通図柄の当たりか否かの当否判定が行われる。

普通図柄(第2図柄)の抽選が行われると、後述する、可変表示装置ユニット80に設けられた第2図柄表示部88において普通図柄の変動表示が開始されて、「○」と「×」の図柄が交互に所定時間(例えば、20秒)点灯した後に、抽選結果を示す普通図柄(本実施形態では「○」もしくは「×」の図柄)が停止表示(点灯表示)される。第2図柄表示部88において変動表示が行われている間に普通図柄始動口67に球が通過すると、その通過回数は、最大4回まで保留され、その保留球数が第1図柄表示装置37により表示される。

普通図柄の当たりと判定された場合には、第2図柄表示部88に普通図柄の抽選が当たりであったことを示す図柄である「○」が点灯表示される。当たりである図柄が表示されると、普通電動役物64が作動し、通常時は上方に起立した状態で維持されている普通電動役物64の羽根64a,64bが略垂直に起立した状態から略V字形(逆ハの字形)に可動し、遊技球を羽根64a,64bが誘導することにより、振り分け装置630に所定時間(本実施形態では1.2s)遊技球を入球し易い状態になる。一方、普通図柄の外れと判定された場合には、第2図柄表示部88に普通図柄の抽選が外れであったことを示す図柄である「×」が点灯表示される。

遊技領域の正面視右側上部(図2の右側上部)には、発光手段である複数の発光ダイオード(以下、「LED」と略す)37aと7セグメント表示器37bとが設けられた第1図柄表示装置37が配設されている。第1図柄表示装置37は、後述する主制御装置110で行われる各制御に応じた表示がなされるものであり、主にパチンコ機10の遊技状態の表示が行われる。複数のLED37aは、第1始動口63a、第2始動口63b、普通図柄始動口67に入賞された球のうち変動表示が未実行である球(保留球)の数である保留球数を点灯状態により示すものである。また、大当たり中のラウンド数やエラー表示もそれに対応する点灯状態により示される。

7セグメント表示器37bは、左右に2つの7セグメントLEDで構成されている。左側の7セグメントLEDは、第1抽選遊技の判定結果を示す第1特別図柄が変動表示(動的表示)される。具体的には、第1始動口63aへの入賞に基づいて決定された、変動時間(動的表示時間)が経過するまで変動表示(本実施形態では、7セグメントの中央のセグメントが点滅表示)した後に、判定結果を示す図柄で停止表示される。判定結果が外れの場合には中央の1セグメントが点灯表示する外れを示す図柄「−」が表示される。一方、判定結果が当たりである場合には、当たりに対応した図柄「3」、「7」などの外れを示す図柄とは異なる図柄が表示される。第2抽選遊技についても、第1抽選遊技と同様に構成されている。なお、LED37aは、それぞれのLEDの発光色(例えば、赤、緑、青)が異なるよう構成され、その発光色の組み合わせにより、少ないLEDでパチンコ機10の各種遊技状態を示唆することができる。

また、パチンコ機10における変動パターン(変動態様または動的表示態様)は、後述するが、各変動態様毎に変動時間が設定されており、時間情報に関する動的表示態様に該当する。さらには、変動パターンは、リーチとなる変動パターンと非リーチとなる変動パターンとで、変動時間の比較的長い長時間変動パターンと比較的変動時間の短い短時間変動パターンとに分けることもできる。このように、大まかに、時間の一定基準(ここでは、リーチ、非リーチ、または、基準時間(例えば、10秒より長いか否か))で仕分けた場合に対しても、時間情報に関する動的表示態様に該当する。

また、後述するが、変動開始時間となるまでの時間情報については、正確な変動開始となる時間も該当するし、上記した、大まかな変動パターンの時間情報(例えば、長時間変動パターンであるか否か等)に基づいて決定される時間情報(例えば、変動開始までに行われる長時間変動パターンの回数等)についての情報も該当する。

尚、本パチンコ機10では、第1始動口63aまたは第2始動口63bへの入賞に対して行われる抽選において、大当たりか否かの当否判定(大当たり抽選)を行うと共に、大当たり種別の判定も行う。ここで判定される大当たり種別としては、15R通常大当たり、15R確変大当たり、2R確変大当たりが用意されている。LED37bに表示される大当たり図柄は、その大当たり種別を示す図柄となっている(本実施形態では、15R通常大当たりでは「9」、15R確変大当たりでは「7」、2R確変大当たりでは「3」が例えば表示される)。

ここで、「15R通常大当たり」とは、最大ラウンド数が15ラウンドの大当たりであり、大当たり後には、後述する、低確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202a(図8(b)参照)での遊技が設定される当たりのことである。「15R確変大当たり」とは、最大ラウンド数が15ラウンドの大当たりであり、大当たり後には、後述する、高確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202a(図8(b))が設定される当たりのことである。「2R確変大当たり」とは、最大ラウンド数が2ラウンドの大当たりであり、大当たり後には、後述する、高確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202a(図8(b))が設定される当たりのことである。

遊技領域には、球が入賞することにより5個から15個の球が賞球として払い出される複数の一般入賞口79が配設されている。また、遊技領域の中央部分には、可変表示装置ユニット80が配設されている。可変表示装置ユニット80には、第1始動口63aまたは第2始動口63bへの入賞(始動入賞)をトリガとして、第1図柄表示装置37における変動表示と同期させながら、第3図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示を行う液晶ディスプレイ(以下単に「表示装置」と略す)で構成された第3図柄表示装置81が設けられている。

第3図柄表示装置81は8インチサイズの大型の液晶ディスプレイで構成されるものであり、後述する表示制御装置114によって表示内容が制御されることにより、図5(a)に示すように、左側表示領域Dm1に第3図柄の一つである第1特別図柄を示す、左、中及び右の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成され、これらの図柄が図柄列毎に縦スクロールして第3図柄表示装置81の左側表示領域Dm1上にて第3図柄(第1特別図柄)が変動表示(動的表示)されるようになっている。本実施形態の第3図柄表示装置81は、主制御装置110の制御に伴った遊技状態の表示が第1図柄表示装置37で行われるのに対して、その第1図柄表示装置37の表示に応じた装飾的な表示を行うものである。なお、表示装置に代えて、例えば、リール等を用いて第3図柄表示装置81を構成するようにしても良い。また、第3図柄の一つである第2特別図柄においても、右側表示領域Dm2に、第1特別図柄と同様に表示される。

ここで、図5を参照して、第3図柄表示装置81の表示内容について説明する。図5は、第3図柄表示装置81の表示画面を説明するための図面であり、図5(a)は、表示画面の領域区分設定と有効ライン設定とを模式的に示した図であり、図5(b)は、実際の表示画面における保留図柄表示の並び替え前と並び替え後を例示した図である。

第3図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)は、「0」から「9」の数字を付した10種類の特別図柄によりそれぞれ構成されている。また、本実施形態のパチンコ機10においては、後述する主制御装置110による抽選結果が大当たりであった場合に、同一の主図柄が揃う(例えば「777」)変動表示が行われ、その変動表示が終わった後に大当たりが発生するよう構成されている。

図5(a)に示すように、第3図柄表示装置81の表示画面は、主に、上下に分割して、上側の表示領域Dmに第3図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)を表示する表示領域と、下側の表示領域Dsに保留図柄(第1抽選遊技と第2抽選遊技の保留個数)を表示する表示領域とで構成されている。上側表示領域Dmは、左側表示領域Dm1と右側表示領域Dm2に分割して表示可能に構成されている。主に、左側表示領域Dm1は、第1始動口63aへの入賞に基づく第1抽選遊技の判定結果を示す第1特別図柄が変動表示される。一方、右側表示領域Dm2は、第2始動口63bへの入賞に基づく第2抽選遊技の判定結果を示す第2特別図柄が変動表示される。

左側表示領域Dm1は、左・中・右のそれぞれ3つの図柄列L1,L2,L3が表示される。各図柄列L1〜L3には、上述した第3図柄が規定の順序で表示される。即ち、各図柄列L1〜L3には、数字の昇順または降順に主図柄が配列され、各図柄列L1〜L3毎に周期性をもって上から下へとスクロールして変動表示が行われる。特に、左図柄列L1においては主図柄の数字が降順に現れるように配列され、中図柄列L2及び右図柄列L3においては主図柄の数字が昇順に現れるように配列されている。一方、右側表示領域Dm2には、第2特別図柄が第1特別図柄と同様に、図柄列R1、R2、R3が表示され、同様に変動表示が行われる。

また、左側表示領域Dm1と右側表示領域Dm2とには、有効ラインU1上に第3図柄が停止表示される。その第3図柄が有効ライン上に大当たり図柄の組合せ(本実施形態では、同一の主図柄の組合せ)で揃って停止されれば、大当たりとして大当たり動画が表示される。

一方、下側表示領域Dsは、上側表示領域Dmよりも横長に設けられており、さらに左右方向に8つの小領域の保留図柄表示エリアDs1〜Ds8に等区分されている。

実際の表示画面では、図5(b)に示すように、上側表示領域Dmに特別図柄(第3図柄)の主図柄が合計3個、左側表示領域Dm1と右側表示領域Dm2とにそれぞれ表示される。

なお、本実施形態においては、第1始動口63aまたは第2始動口63bへの入賞は、それぞれ最大4回まで保留される。第1特別図柄が変動表示中に第1始動口63aに遊技球が入賞すると、その入賞に基づく第1抽選遊技の開始は保留されて、下側表示領域Dsの保留図柄表示エリア(Ds1〜Ds8)の表示領域のうち保留図柄が表示されていないエリアのうち最も若い番号の保留図柄表示エリア(左側の保留図柄表示エリア)に、第1抽選遊技の保留図柄である「○」が表示される。

また、第2特別図柄が変動表示中に第2始動口63bに遊技球が入賞すると、第1始動口63aに入賞した場合と同様に、第2抽選遊技の保留図柄である「●」が下側表示領域Dsの保留図柄表示エリア(Ds1〜Ds8)に表示される。

図2に戻って、説明を続ける。振り分け入賞装置630に遊技球が入球すると、振り分け部材640(図4参照)により、遊技球は、第1始動口63aと第2始動口63bとに順番に振り分けられる。第1特別図柄の変動表示が停止している状態で、さらに第1抽選遊技における保留がない状態で、第1始動口63aに入賞した場合には、第2特別図柄が変動表示中か否かに関わらず、第1特別図柄が左側表示領域Dm1で変動表示された後に停止表示される。一方、第2始動口63bに遊技球が入賞した場合には、第1特別図柄が変動表示中であるか否かに関わらず、第2特別図柄が変動表示される。

本パチンコ機10では、上記説明したように、第1特別図柄と第2特別図柄とは同時に左側表示領域Dm1と右側表示領域Dm2とでそれぞれ同時に変動表示を可能に構成されている。よって、振り分け入賞装置630により、第1始動口63aと第2始動口63bとに交互に入賞する遊技球が振り分けられることで、第1抽選遊技と第2抽選遊技とを効率よく実行することができる。後述するが、第1抽選遊技と第2抽選遊技とは、それぞれで大当たり遊技を実行するか否かの抽選が実行されるので、大当たり遊技の抽選機会が第1抽選遊技のみで実行する場合と比較して抽選回数を多くすることが可能となり、遊技者が大当たりを得られる機会を多くできる。

また、本実施形態では、第1抽選遊技と第2抽選遊技の2つで構成されたパチンコ機10について説明したが、それに限らず、3つや4つ、それ以上の抽選遊技とそれに対応する始動口をそれぞれ設けて、同時にそれぞれの抽選結果を変動表示を可能に構成するようにしても当然良い。

また、本実施形態では、振り分け入賞装置630は、機械的(受動振り分け部材640による遊技球の振り分け構成)な構成としたが、一つの始動口のみにして、遊技球が入賞する毎に、第1抽選遊技の開始契機と第2抽選遊技の開始契機とに交互に振り分けるように構成しても当然良い。このように構成することで、遊技盤面に遊技球を振り分けるための機構を設ける必要がなく、遊技領域を有効に活用することができる。

第1始動口63a、第2始動口63bへ遊技球が入賞すると遊技盤13の裏面側に設けられる第1始動口スイッチまたは第2始動口スイッチ(図示せず)がオンとなる。その第1始動口スイッチ、第2始動口スイッチのオンに起因して主制御装置110で大当たりの抽選がなされ、その抽選結果に応じた表示が第1図柄表示装置37で示される。また、第1始動口63a、第2始動口63bは、球が入賞すると5個の球が賞球として払い出される入賞口の1つにもなっている。

第1特別図柄と第2特別図柄とのどちらか一方が、大当たりを示す図柄で停止表示されると、他方の特別図柄が変動表示中であれば、一旦、変動表示を中断し、大当たり遊技(例えば、15ラウンド通常大当たりであれば、15ラウンドの大当たり遊技)が終了した後に、残りの変動時間分について特別図柄の変動表示が継続される。

残りの変動時間分の変動表示については、遊技者に、中断していた変動表示についての、残りの変動表示であることが分かるように、残り変動表示専用の変動態様で表示される。また、残り変動表示専用の変動態様としては、残りの変動時間に合わせた変動表示態様が選択される。具体的には、残りの変動時間が基準時間以下(本実施形態では、3秒以下)である場合には、「仮停止していた変動表示の抽選結果を表示します!」という文字を第3図柄表示装置81に残りの変動時間の間、表示させた後、判定結果を示す表示態様で停止表示させる。そして、判定結果が停止表示されたのに合わせて、「仮停止していた変動表示の抽選結果を表示しました!」という文字が表示され、次の変動が開始されるまで、表示され続ける。

一方、残りの変動時間が基準時間(本実施形態では、3s)よりも長い場合には、特別図柄を構成する主図柄を全て一定速度で変動表示させて、文字により「仮停止していた変動表示を変動中!」と示す報知態様が表示される。その後、残りの変動時間が経過すると、判定結果を示す図柄で、主図柄が一斉に停止表示される。

このように構成することで、遊技者が、途中で中断された特別図柄の変動表示の続きであることを認識することができ、中断された変動表示の抽選結果であることを認識することができる。よって、変動表示が途中で中断されても、遊技者は、抽選が途中で消滅してしまったのではないかという、不満や疑問等を抱いたまま遊技を行うことを防止できる。

また、第1特別図柄と第2特別図柄とのどちらか一方が、大当たりを示す図柄で停止表示されると、他方の特別図柄が変動表示を停止している状態であれば、新たな変動表示の開始が禁止される。大当たり遊技が終了すると、再び、対応する始動口63a,63bへの入賞に基づいて、変動表示が開始可能に設定される。

これにより、大当たり中も、他方の特別図柄では、抽選遊技が実行されて、大当たりの発生が重なってしまう不具合や、遊技者が大当たり遊技に集中することができないという不具合を防止することができる。

また、残りの変動時間が短い場合には、中断した変動態様の続きを表示させても、遊技者が見落としてしまったり、短すぎて、報知結果を理解できなかったりする問題がある。しかしながら、本パチンコ機10の構成では、残りの時間が基準時間(本実施形態では、3s)以内の場合には、直ぐに抽選結果が表示させる旨を遊技者に報知してから報知結果が表示されるので、遊技者は、中断(仮停止)していた報知結果が表示されたことを認識することができる。

さらに、特別図柄が停止表示した後も、中断していた変動表示が停止表示したことを報知する文字が表示されるので、残りの変動時間がごく短時間(例えば、1s以内)であった場合にも、遊技者は、中断していた変動表示が有効であり、判定結果が停止表示されたことを認識することができる。

また、残りの変動時間が基準時間(本実施形態では、3s)よりも長い場合においても、中断(仮停止)していた報知結果を変動表示中であることを遊技者に報知するので、遊技者は、中断していた変動表示が消滅することなく有効であったことを容易に認識することができる。

また、本実施形態では、中断していた第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示を再開する場合には、文字でその旨を遊技者に報知したが、特にそれに限るものではなく、音声や、ランプ等で報知するように構成しても当然良い。また、遊技者に再開したことが分かる表示態様(例えば、キャラクター等が中断していた変動表示を再開していることを報知するアニメ−ションで表示される)のように、中断していた変動表示の再開専用の表示態様で報知するようにしても当然よい。このようにすることで、遊技者は、中断していた変動表示が再開されたことを正確に認識することができる。

また、本実施形態では、第1特別図柄と第2特別図柄とのどちらか一方で大当たりとなった場合には、他方の特別図柄が変動表示中である場合には、その変動表示を中断して変動表示を停止する構成としたが、それに限らず、大当たり遊技中は、変動時間の計測を中断するものの、特別図柄の変動表示はそのまま継続させて、大当たり遊技後に、残りの変動時間の計測を再開させて、特別図柄の変動表示をする構成であっても良い。

このように構成することで、大当たり遊技中も特別図柄がずっと継続して変動表示しているので、遊技者は、他方の変動表示も消滅すること無く、継続することを確認することができ、安心して、大当たり遊技を行うことができる。

また、本実施形態では、第1特別図柄と第2特別図柄とのどちらか一方で大当たりとなった場合には、他方の特別図柄が変動表示中であれば、変動表示を中断する構成としたが、それに限らず、変動表示を中断せず継続させて、通常通り抽選遊技を実行する構成にしても良い。

このように構成することで、大当たり遊技中も、さらに抽選遊技を行うことが可能となり、より多くの抽選遊技を短時間の間にすることが可能となって、多くの抽選遊技を遊技者が行うことが可能となる。なお、このような構成では、一方が大当たり遊技中に他方の特別図柄が当たりを示す図柄で停止表示した場合には、その大当たり遊技の実行を、一方の大当たり遊技が終了するまで、遅延(ストック)することにより、遊技者は、連続して大当たり遊技を行うことができる。

また、本実施形態では、第3図柄表示装置81で表示される第1特別図柄または第2特別図柄の中断していた変動表示態様について残り変動表示専用の変動態様で表示した。それに限らず、第1図柄表示装置37で表示される第1特別図柄または第2特別図柄の残りの変動表示についても、残り変動表示専用の変動態様で表示させるようにしてもよい。具体的は、7セグメント表示器37bに残りの変動表示をさせる場合には、点滅表示させながら第1特別図柄または第2特別図柄を変動表示させる。または、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示を残りの変動表示専用の色(例えば、青色等)で点灯させて表示させることで、変動表示させる。このようにすることで、第3図柄表示装置81だけでなく、7セグメント表示器37bに表示される第1特別図柄または第2特別図柄でも、遊技者に残りの変動表示が表示されていることを報知することができる。

また、第3図柄表示装置81に表示される第1特別図柄または第2特別図柄と同様に、残りの変動時間によって、変動表示態様を変えるようにしても当然よい。

また、中断中については、所定周期で、第1特別図柄または第2特別図柄について、所定の表示態様「例えば、アルファベットのh」で停止表示させた状態で点滅表示させたりしてもよい。このように、構成することで、第1特別図柄または第2特別図柄が仮停止中(中断中)であることを遊技者に報知することができる。

遊技領域の下方右側には横長矩形状の可変入賞装置65が配設されている。パチンコ機10においては、主制御装置110での第1抽選遊技または第2抽選遊技の大当たりに関する抽選が大当たりとなると、所定時間(変動時間)が経過した後に、大当たりの停止図柄となるよう第1図柄表示装置37を点灯させると共に、その大当たりに対応した停止図柄を第3図柄表示装置81の対応する表示領域(左側表示領域Dm1または右側表示領域Dm2)に表示させて、大当たりの発生が示される。その後、球が入賞し易い特別遊技状態(大当たり)に遊技状態が遷移する。この特別遊技状態として、通常時には閉鎖されている特定入賞口65aが、所定時間(例えば、30秒経過するまで、或いは、球が10個入賞するまで)開放される。

この特定入賞口65aは、所定時間が経過すると閉鎖され、その閉鎖後、再度、その特定入賞口65aが所定時間開放される。この可変入賞装置65の開閉動作は、決定された大当たりの種別によって決定され、例えば、15R通常大当たりであれば、最高で15回(15ラウンド)繰り返し可能にされている。この開閉動作が行われている状態が、遊技者にとって有利な特典遊技状態の一形態であり、遊技者には、遊技上の価値(遊技価値)の付与として通常時より多量の賞球の払い出しが行われる。

具体的には、可変入賞装置65は、第1始動口63aまたは第2始動口63bに入賞したことに基づいて第1特別図柄または第2特別図柄が当たりを示す図柄で停止表示されると、その大当たり種別に基づいて開閉動作が設定され、特定入賞口65aが所定時間、または所定条件が成立すまで(本実施形態では、30秒経過するまで、或いは、球が10個入賞するまで)開放される。

可変入賞装置65は、特定入賞口65aを覆う横長矩形状の開閉板と、その開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するための大開放口ソレノイド(図示せず)とを備えている。特定入賞口65aは、通常時は、球が入賞できないか又は入賞し難い閉状態になっている。大当たりの際には大開放口ソレノイドを駆動して開閉板を前面下側に傾倒し、球が特定入賞口65aに入賞しやすい開状態を一時的に形成し、その開状態と通常時の閉状態との状態を交互に繰り返すように作動する。

遊技盤13の下側における左右の隅部には、証紙や識別ラベル等を貼着するための貼着スペースK1,K2が設けられ、貼着スペースK1に貼られた証紙等は、前面枠14の小窓35(図1参照)を通じて視認することができる。

更に、遊技盤13には、アウト口66が設けられている。いずれの入賞口63a,63b,65a,79にも入賞しなかった球はアウト口66を通って図示しない球排出路へと案内される。遊技盤13には、球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。

図3に示すように、パチンコ機10の背面側には、制御基板ユニット90、91と、裏パックユニット94とが主に備えられている。制御基板ユニット90は、主基板(主制御装置110)と音声ランプ制御基板(音声ランプ制御装置113)と表示制御基板(表示制御装置114)とが搭載されてユニット化されている。制御基板ユニット91は、払出制御基板(払出制御装置111)と発射制御基板(発射制御装置112)と電源基板(電源装置115)とカードユニット接続基板116とが搭載されてユニット化されている。

裏パックユニット94は、保護カバー部を形成する裏パック92と払出ユニット93とがユニット化されている。また、各制御基板には、各制御を司る1チップマイコンとしてのMPU、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等が、必要に応じて搭載されている。

なお、主制御装置110、音声ランプ制御装置113及び表示制御装置114、払出制御装置111及び発射制御装置112、電源装置115、カードユニット接続基板116は、それぞれ基板ボックス100〜104に収納されている。基板ボックス100〜104は、ボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えており、そのボックスベースとボックスカバーとが互いに連結されて、各制御装置や各基板が収納される。

また、基板ボックス100(主制御装置110)及び基板ボックス102(払出制御装置111及び発射制御装置112)は、ボックスベースとボックスカバーとを封印ユニット(図示せず)によって開封不能に連結(かしめ構造による連結)している。また、ボックスベースとボックスカバーとの連結部には、ボックスベースとボックスカバーとに亘って封印シール(図示せず)が貼着されている。この封印シールは、脆性な素材で構成されており、基板ボックス100,102を開封するために封印シールを剥がそうとしたり、基板ボックス100,102を無理に開封しようとすると、ボックスベース側とボックスカバー側とに切断される。よって、封印ユニット又は封印シールを確認することで、基板ボックス100,102が開封されたかどうかを知ることができる。

払出ユニット93は、裏パックユニット94の最上部に位置して上方に開口したタンク130と、タンク130の下方に連結され下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール131と、タンクレール131の下流側に縦向きに連結されるケースレール132と、ケースレール132の最下流部に設けられ、払出モータ216(図6参照)の所定の電気的構成により球の払出を行う払出装置133とを備えている。タンク130には、遊技ホールの島設備から供給される球が逐次補給され、払出装置133により必要個数の球の払い出しが適宜行われる。タンクレール131には、当該タンクレール131に振動を付加するためのバイブレータ134が取り付けられている。

また、払出制御装置111には状態復帰スイッチ120が設けられ、発射制御装置112には可変抵抗器の操作つまみ121が設けられ、電源装置115にはRAM消去スイッチ(図3、122)が設けられている。状態復帰スイッチ120は、例えば、払出モータ216(図6参照)部の球詰まり等、払出エラーの発生時に球詰まりを解消(正常状態への復帰)するために操作される。操作つまみ121は、発射ソレノイドの発射力を調整するために操作される。RAM消去スイッチ(図3、122)は、パチンコ機10を初期状態に戻したい場合に電源投入時に操作される。

次に、図6を参照して、本パチンコ機10の電気的構成について説明する。図6は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。主制御装置110には、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU201が搭載されている。MPU201には、該MPU201により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM202と、そのROM202内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM203と、そのほか、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。なお、払出制御装置111や音声ランプ制御装置113などのサブ制御装置に対して動作を指示するために、主制御装置110から該サブ制御装置へ各種のコマンドがデータ送受信回路によって送信されるが、かかるコマンドは、主制御装置110からサブ制御装置へ一方向にのみ送信される。

主制御装置110では、大当たり抽選や第1図柄表示装置37および第3図柄表示装置81における表示の設定、第2図柄表示部88における表示結果の抽選といったパチンコ機10の主要な処理を実行する。RAM203には、これらの処理を制御するための各種カウンタを格納するカウンタ用バッファ(図7参照)が設けられている。

ここで、図7を参照して、主制御装置110のRAM203内に設けられるカウンタ等について説明する。これらのカウンタ等は、大当たり抽選や第1図柄表示装置37および第3図柄表示装置81の表示の設定、第2図柄表示部88の表示結果の抽選などを行うために、主制御装置110のMPU201で使用される。

大当たり抽選や第1図柄表示装置37および第3図柄表示装置81の表示の設定には、大当たりの抽選に使用する特別図柄当たり乱数カウンタC1と、大当たり図柄の選択に使用する特別当たり種別カウンタC2と、変動パターン判定用カウンタC3と、特別当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する初期値乱数カウンタCINI1と、変動パターン選択に使用する変動種別カウンタCS1とが用いられる。また、普通図柄(第2図柄表示部88)の抽選には、普通当たり乱数カウンタC4が用いられ、普通当たり乱数カウンタC4の初期値設定には普通初期値乱数カウンタCINI2が用いられる。これら各カウンタは、更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。

各カウンタは、例えば、タイマ割込処理(図14参照)の実行間隔である2ミリ秒間隔で更新され、また、一部のカウンタは、メイン処理(S1000)(図17参照)の中で不定期に更新されて、その更新値がRAM203の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに適宜格納される。詳細については後述するが、RAM203には、第1始動口63aに対する入賞について各カウンタ値が格納される第1特別図柄保留球実行エリア203c1と第2始動口63bに対する入賞について各カウンタ値が格納される第2特別図柄保留球実行エリア203c2とが設けられている。本実施形態では、第1始動口63a、第2始動口63bには、保留球が最大4個までそれぞれ設けられており、合計最大8個の保留球が記憶可能に構成されている。そのため、特別図柄が変動表示中でない場合や、特別図柄の大当たり遊技中でない場合等の特別図柄の抽選が可能な期間に遊技球が、第1始動口63aに遊技球が入賞すると、各カウンタ値が第1特別図柄保留球実行エリア203c1に格納され、第2始動口63bに遊技球が入賞すると、各カウンタ値が第2特別図柄保留球実行エリア203c2に格納される。一方、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示中や第1特別図柄または第2特別図柄の大当たり遊技中等の特別図柄の抽選が不可能な期間に、遊技球が第1始動口63aまたは第2始動口63bに入賞した場合には、入賞した始動口に対する保留個数が上限値(本実施形態では、4個)未満である場合には、各カウンタ値の取得がされ、入賞した始動口に対応する第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶される。また、入賞した始動口に対する保留個数が上限値(本実施形態では、4個)以上である場合には、各カウンタ値等の取得はされずに賞球(本実施例では、遊技球5個)のみが遊技者に払い出される無効球として扱われる。

なお、本実施形態では、保留球数の上限値は、第1始動口63aと第2始動口63bとに対してそれぞれ4個としたが、それに限らず、それぞれ4個でもよいし、上限値をもうけないようにしてもよい。

図7に示す各カウンタについて詳しく説明する。特別当たり乱数カウンタC1は、所定の範囲(例えば、0〜399)内で順に1ずつ加算され、最大値(例えば、0〜399の値を取り得るカウンタの場合は399)に達した後0に戻る構成となっている。特に、特別当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の初期値乱数カウンタCINI1の値が当該特別当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。

初期値乱数カウンタCINI1は、特別当たり乱数カウンタC1と同一範囲で更新されるループカウンタとして構成される。即ち、例えば、特別当たり乱数カウンタC1が0〜399の値を取り得るループカウンタである場合には、初期値乱数カウンタCINI1もまた、0〜399の範囲のループカウンタである。この初期値乱数カウンタCINI1は、タイマ割込処理(図14参照)の実行毎に1回更新されると共に、メイン処理(S1200)(図33参照)の残余時間内で繰り返し更新される。

特別当たり乱数カウンタC1の値は、例えば定期的に(本実施形態ではタイマ割込処理毎に1回)更新され、球が第1始動口63aまたは第2始動口63bに入賞(始動入賞)したタイミングで、RAM203の入賞した始動口に対応する第1特別図柄保留球実行エリア203c1または第2特別図柄保留球実行エリア203c2に格納される。大当たりとなる乱数の値は、主制御装置110のROM202に格納される大当たり乱数テーブル202a(図8(b))によって設定されており、特別当たり乱数カウンタC1の値が、大当たり乱数テーブル202aによって設定された大当たりとなる乱数の値(本実施形態では、低確率時には、「7」、高確率時には、「0〜9」)と一致する場合に、大当たりと判定する。

本実施形態のパチンコ機10における特別当たり乱数カウンタC1は、0〜399の範囲の2バイトのループカウンタとして構成されている。この特別当たり乱数カウンタC1では、大当たりとなる乱数の値(当たり値)の数は低確率時には1で、その値「7」が、高確率時には10で、その値「0〜9」が、大当たり乱数テーブル202aに格納されている。

特別当たり種別カウンタC2は、大当たりとなった場合の大当たり種別を決定するものであり、所定の範囲(例えば、0〜99)内で順に1ずつ加算され、最大値(本実施形態では、99)に達した後に0に戻る構成となっている。特別当たり種別カウンタC2の値は、例えば、定期的に(本実施形態ではタイマ割込処理毎に1回)更新され、球が第1始動口63aまたは第2始動口63bに入賞(始動入賞)したタイミングで、入賞した始動口に対応するRAM203の第1特別図柄保留球実行エリア203c1または第2特別図柄保留球実行エリア203c2に格納される。

ここで、第1特別図柄保留球実行エリア203c1または第2特別図柄保留球実行エリア203c2に格納された特別当たり乱数カウンタC1の値が大当たりとなる乱数でなければ、即ち、外れとなる乱数であれば、変動表示演出における変動パターンや、停止図柄の種別(以下「停止種別」と称す)は、外れ時のものとなる。一方で、第1特別図柄保留球実行エリア203c1または第2特別図柄保留球実行エリア203c2に格納された特別当たり乱数カウンタC1の値が大当たりとなる乱数であれば、変動表示演出における変動パターンや停止種別は大当たり時のものとなる。この場合、その大当たり時の変動パターンおよび停止種別は、同じ特別図柄保留球実行エリア203cに格納された特別当たり種別カウンタC2の値が示す大当たり種別に対応して決定される。

本実施形態のパチンコ機10における特別当たり種別カウンタC2の値は、0〜99の範囲のループカウンタとして構成されている。この特別当たり種別カウンタC2とROM202に格納された大当たり種別テーブル202b(図8(c)参照)とに基づいて、大当たり種別が決定される。ここで、図8(a)に示すように、ROM202には、各種テーブルが格納されている。図8(b)は、第1大当たり乱数カウンタテーブル202a、図8(c)は、大当たり種別テーブル202bの一例を模式的に示した図である。大当たり種別テーブル202b(図8(c))は、大当たり種別と特別当たり種別カウンタC2の値とを対応付けたテーブルである。

大当たり種別としては、上述したように、最大ラウンド数が15ラウンドで大当たり遊技後に低確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202a(図8(b)参照)が設定される「15R通常大当たり」、最大ラウンド数が15ラウンドで大当たり遊技後に高確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202a(図8(b)参照)が設定される「15R確変大当たり」、最大ラウンド数が2ラウンドで大当たり遊技後に高確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202a(図8(b)参照)が設定される「2R確変大当たり」がある。

大当たり種別テーブル202bでは、各大当たり種別に対して、その大当たり種別を決定する特別当たり種別カウンタC2の値が対応付けられている。図8(c)の例では、15R通常大当たりに対して特別当たり種別カウンタC2の値「60〜99」が対応付けられ、15R確変大当たりに対して特別当たり種別カウンタC2の値「0〜49」が対応付けられ、2R確変大当たりに対して特別当たり種別カウンタC2の値「50〜59」が対応付けられている。

特別当たり乱数カウンタC1の値が大当たりとなる値であった場合に、その特別当たり乱数カウンタC1の値が格納されている第1特別図柄保留球実行エリア203c1または第2特別図柄保留球実行エリア203c2に格納された特別当たり種別カウンタC2の値に対応付けられた大当たり種別が大当たり種別テーブル202bから決定される。例えば、特別当たり種別カウンタC2の値が「20」であれば、大当たり種別として15R確変大当たりが決定され、特別当たり種別カウンタC2の値が「80」であれば、大当たり種別として15R通常大当たり)が決定される。

このように、本実施形態では、大当たりとなる場合に約40%の確率で15R通常大当たりが選択され、また、50%の確率で15R確変大当たりが選択され、10%の確率で2R確変大当たりが選択されるように、大当たり種別テーブル202bが規定されている。

図7に戻って、各種カウンタの説明を続ける。変動パターン判定用カウンタC3は、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後、0に戻る構成となっている。また、変動種別カウンタCS1は、例えば、0〜100の範囲内で1ずつ加算され、最大値(つまり100)に達した後、0に戻る構成となっている。

変動パターン判定用カウンタC3と変動種別カウンタCS1との値は、例えば定期的に(本実施形態ではタイマ割込処理毎に1回)更新され、球が第1始動口63a、または第2始動口63bに入賞(始動入賞)したタイミングで、第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示中でなく、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶されている保留球の各種カウンタ値が記憶されていない場合には、RAM203の第1特別図柄保留球実行エリア203c1または第2特別図柄保留球実行エリア203c2に格納される。

図10(a)は、ROM202に記憶される通常時特別当たり変動パターンテーブル202dの一例を模式的に示した図である。図10(a)に示すように、通常時特別当たり変動パターンテーブル202dは、大当たり乱数テーブル202aに高確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202aが設定されている場合(以下、通常遊技状態とする)に、大当たり種別として15R通常大当たり及び15R確変大当たり(以下、15R大当たり)及び2R確変大当たりが決定された場合に参照される15R大当たりが決定された場合に参照される15R大当たり専用と2R確変大当たりが決定された場合に参照される2R確変大当たり専用に基づいてグループ(群)に区分けされており、その区分けされたグループに対してそれぞれ変動種別カウンタCS1の値が対応付けされている。特別当たり乱数カウンタC1の値が大当たりとなる値(当たり値)であった場合に、同じ実行エリアに格納された特別当たり種別カウンタC2の値に対応する大当たり種別に応じて、その実行エリアに格納された変動種別カウンタCS1の値に対応する変動パターン群の中から変動パターン群が選択される。そして、実行エリアに格納された変動パターン判定用カウンタC3の値に基づいて、変動パターンが決定される。

15R大当たりには、ノーマルリーチ各種、スーパーリーチ各種、プレミアリーチ各種があり、変動種別カウンタCS1の値との対応付けは、ノーマルリーチ各種が0〜10、スーパーリーチ各種が11〜95、プレミアリーチ各種が96〜100となっている。ノールリーチ各種とは、変動時間が短いリーチであり、その短いリーチの後に第1図柄(又は第3図柄)が揃う(所謂、ビタ止まりで図柄が揃う)変動パターンであり、スーパーリーチ各種とは、ノーマルリーチより長い変動時間のリーチ後に第1図柄(又は第3図柄)が揃う(例えば、ロングリーチやノーマルリーチから発展するリーチなど)変動パターンであり、プレミアリーチ各種とは、スーパーリーチより更に長い変動時間のリーチ後に第1図柄(又は第3図柄)が揃う(例えば、スーパーリーチ後に更に発展するリーチやノーマルリーチからの発展先がスーパーリーチとは異なる特殊なリーチなど)変動パターンであり判定結果が外れの場合には選択されない変動パターンである。

なお、「リーチ各種」とは、各リーチにおいても演出内容が異なるものが多数あることを意味しており、例えば、スーパーリーチには、背面画像を速く変化させて表示するリーチや、あるキャラクタを突然表示するリーチ等があり、そのほか変動表示開始前の予告演出が付加されるもの、再変動表示で大当たりとなる演出が付加されるものなど、演出内容が異なる複数のリーチが含まれている。

2R確変大当たりの場合には、変動種別カウンタCS1の値、変動パターン判定用カウンタC3の値に関わらず、2R確変専用変動パターンが選択される。2R確変専用変動パターンは、例えば特別図柄を「341」で停止させて、2R確変に当選したことを報知する特殊変動パターンとなっている。

図10(b)は、ROM202に記憶される通常時特別外れ変動パターンテーブル202eの一例を模式的に示した図である。図10(b)に示すように、通常時特別外れ変動パターンテーブル202eは、通常遊技状態時に、外れ時の停止種別として完全外れとなる通常外れ各種、ノーマルリーチ外れのうち比較的変動時間が短いノーマルリーチ外れとなるノーマルリーチ(短)各種、ノーマルリーチ外れのうち比較的変動時間が長いノーマルリーチ外れとなるノーマルリーチ(長)各種、スーパーリーチ外れとなるスーパーリーチ各種とで構成されている。

変動種別カウンタCS1と各変動パターン群との対応は、変動種別カウンタCS1の値が「0〜29」である場合には、通常外れ各種、「30〜60」である場合には、ノーマルリーチ(短)各種、「61〜89」である場合には、ノーマルリーチ(長)各種、「90〜100」である場合には、スーパーリーチ各種が決定される。

通常外れ各種には、短時間で変動表示が終了してリーチも成立しない通常外れAと通常外れBが設定されている。変動パターン判定用カウンタC3の値が「0〜100」の場合には、通常外れAが、「101〜198」の場合には、通常外れBの変動パターンがそれぞれ選択される。また、リーチは成立するが変動時間が短い外れノーマルリーチ(短)各種には、ノーマルリーチ短A〜Cの変動パターンが設定されている。変動パターン判定用カウンタC3の値が「0〜70」である場合には、ノーマルリーチ短Aが、「71〜128」である場合には、ノーマルリーチ短Bが、「129〜198」である場合には、ノーマルリーチ短Cの変動パターンがそれぞれ選択される。同様にして、ノーマルリーチ長各種、スーパーリーチ各種についても変動パターンが選択される。

図11(a)は、ROM202に記憶される時短・確変用特別当たり変動パターンテーブル202dを模式的示した図である。また、図11(b)は、ROM202に記憶される時短用・確変用特別外れ変動パターンテーブル202eを模式的示した図である。時短・確変用特別当たり変動パターンテーブル202dと時短・確変用特別当たり外れ変動パターンテーブルは、大当たり乱数テーブル202aにおいて、高確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202aが設定されている場合(以下、遊技状態が確変遊技状態とする)と、時短カウンタ203kに「0」以上の値が設定されている場合(以下、遊技状態が時短遊技状態とする)に選択される変動パターン選択用のテーブルである。

変動パターンの選択については、通常時特別当たり変動パターンテーブル202dと通常時特別外れ変動パターンテーブル202eと同様であるので説明については、省略する。なお、特別当たり変動パターンテーブル202dと特別外れ変動パターンテーブル202eとについては、ここでは、1種類のみ説明したが、第1特別図柄と第2特別図柄についてそれぞれ専用の特別当たり変動パターンテーブル202dと特別外れ変動パターンテーブル202eとが設定されており、第1特別図柄用と第2特別図柄用とでは、変動パターン判定用カウンタC3の振り分けが変更されており、第1特別図柄と第2特別図柄とで、同じ変動パターン判定用カウンタC3の値を取得したとしても同じ変動パターンが選択されないように構成されている。このように構成することで、第1特別図柄と第2特別図柄とで異なる変動パターンが選択されやすくなり、多様な演出をさせることが可能となる。

図7に戻って、各種カウンタの説明を続ける。普通当たり乱数カウンタC4(図8(d)参照)は、例えば0〜239の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり239)に達した後0に戻るループカウンタとして構成されている。球が普通図柄始動口67を通過したタイミングでRAM203の普通図柄保留球格納エリア203h(図7参照)に格納される。そして、普通図柄の大当たりとなる乱数の値は、主制御装置110のROM202に格納される普通図柄当たり乱数テーブル202c(図8(d))によって設定されており、普通当たり乱数カウンタC4の値が、普通図柄当たり乱数テーブル202cによって設定された当たりとなる乱数の値と一致する場合に、普通図柄の当たりと判定する。

また、普通当たり乱数カウンタC4が1周した場合、その時点の普通初期値乱数カウンタCINI2の値が当該普通当たり乱数カウンタC4の初期値として読み込まれる。普通当たり乱数カウンタC4の値は、本実施形態ではタイマ割込処理(図14参照)毎に更新され、球が普通図柄始動口67(スルーゲート)を通過したことが検知された時に取得される。当選することとなる乱数の値の数は、通常遊技状態では、24であり、その範囲は「5〜28」となっている。また、高確率遊技状態では、200であり、その範囲は「5〜204」となっている。即ち、通常遊技状態では、取得された普通当たり乱数カウンタC4の値が「5〜28」の範囲にある場合に当選と判定され、高確率遊技状態では、取得された普通当たり乱数カウンタC4の値が「5〜204」の範囲にある場合に当選と判定され、第2図柄表示部88に停止図柄(第2図柄)として「○」の図柄が点灯表示されると共に、普通電動役物64の羽根64a,64bが、通常遊技状態では、所定時間(本実施形態では1.2s)だけ、高確率遊技状態では、所定時間(本実施形態では1s)だけ開放される動作が2回行われる。なお、普通初期値乱数カウンタCINI2は、普通当たり乱数カウンタC4と同一範囲で更新されるループカウンタとして構成され(値=0〜239)、タイマ割込処理(図14参照)毎に1回更新されると共に、メイン処理(S1200)(図33参照)の残余時間内で繰り返し更新される。

普通図柄始動口67を遊技球が通過すると、普通図柄(第2図柄)の変動表示中でなく、普通図柄保留球格納エリア203hに保留球に基づく各カウンタ値が記憶されていない場合には、普通図柄保留球実行エリア203iに普通当たり乱数カウンタC4から乱数値が取得されて、普通当たり乱数カウンタ格納エリア203i1に格納される。また、普通図柄(第2図柄)が変動表示中または普通図柄保留球格納エリア203hに記憶されている保留球に対応する乱数値が上限値(本実施形態では、4個)未満である場合には、普通当たり乱数カウンタC4から取得された乱数値が対応する保留回数(普通図柄保留1〜4)の普通当たり乱数カウンタ格納エリア203h1に格納される。なお、各エリアに乱数値が格納されると、普通図柄フラグ203jがオンに設定され、その乱数値に基づく、普通図柄の変動表示停止され、または、保留を消化したことにより1つまえの保留エリアにデータがシフトされた場合には、オフに設定される。ここで、データがシフトされると、新たにシフトされて記憶された保留エリアの普通図柄フラグはオンに設定される。保留エリアにデータが記憶されているか否かまたは、普通図柄が変動表示中であるかの判定はどの保留エリア、または実行エリアの普通図柄フラグがオンになっているか否かで実行される。

このように、RAM203には種々のカウンタ等が設けられており、主制御装置110では、このカウンタ等の値に応じて大当たり抽選や第1図柄表示装置37および第3図柄表示装置81における表示の設定、第2図柄表示部88における表示結果の抽選といったパチンコ機10の主要な処理を実行することができる。

なお、本実施形態では、第1抽選遊技と第2抽選遊技との抽選については、共通の各種カウンタ値を選択するように構成したが、第1抽選遊技(第1特別図柄)と第2抽選遊技(第2特別図柄)とで、それぞれ専用の各種カウンタを設定して、第1抽選遊技と第2抽選遊技との各種カウンタの更新契機や初期値等を異ならせることにより、異なる値で更新されるカウンタ値で構成されるようにしても当然よい。

このように、構成することで、第1特別図柄と第2特別図柄との抽選において、同じ契機でカウンタ値を取得することとなっても、異なる値のカウンタ値を取得することができ、第1特別図柄と第2特別図柄とで選択される変動パターンや、当否の判定結果が同期してしまう不具合を抑制することができる。

また、第1特別図柄と第2特別図柄とで、共通の各変動パターンテーブルより変動パターンを選択するようにしたとしても、選択される変動パターンが同期してしまう不具合を抑制し、多彩な演出を行うことができる。また、主制御装置110のMPU201のRAM203の記憶データを抑制し、安価な構成(記憶領域の小さいRAM等を使用)とすることができる。

図6に戻り、説明を続ける。RAM203は、図6に図示したカウンタ用バッファのほか、MPU201の内部レジスタの内容やMPU201により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有している。なお、RAM203は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM203に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。

停電などの発生により電源が遮断されると、その電源遮断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタの値がRAM203に記憶される。一方、電源投入時(停電解消による電源投入を含む。以下同様)には、RAM203に記憶される情報に基づいて、パチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰される。RAM203への書き込みはメイン処理(S1200)(図33参照)によって電源遮断時に実行され、RAM203に書き込まれた各値の復帰は電源投入時の立ち上げ処理(図32参照)において実行される。なお、MPU201のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路252からの停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU201へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理(図31参照)が即座に実行される。

RAM203は、第1特別図柄保留球格納エリア203a、第2特別図柄保留球格納エリア203b、第1特別図柄保留球実行エリア203c、第2特別図柄保留球実行エリア203d、第1特別図柄保留球数カウンタ203e、第2特別図柄保留球数カウンタ203f、普通図柄保留球数カウンタ203g、普通図柄保留球格納エリア203h、普通図柄保留球実行エリア203i、普通図柄フラグ203j、時短カウンタ203k、確変フラグ203m、第1大当たりフラグ203o、第2大当たりフラグ203p、第1変動停止フラグ203q、第2変動停止フラグ203r、第1変動時間記憶エリア203s、第2変動時間記憶エリア203t、並び替え保留記憶エリア203u、その他メモリエリア203vを少なくとも有している。

第1特別図柄保留球格納エリア203aは、上限個数(本実施形態では、4個)まで、第1始動口63aに入賞したことに基づいて取得された各種カウンタ値を記憶するための記憶エリアである。また、第2特別図柄保留球格納エリア203bは、上限個数(本実施形態では、4個)まで、遊技球が第2始動口63bに入賞したことに基づいて取得された各種カウンタ値を記憶するための記憶エリアである。

第1特別図柄保留球実行エリア203cは、第1特別図柄を変動表示開始するための各種カウンタ値が格納される記憶エリアであり、第1特別図柄が変動表示停止した場合に、第1特別図柄保留球格納エリア203aに各種カウンタ値が記憶されている場合に、その各種カウンタ値がシフトして記憶される記憶エリアである。第2特別図柄保留球実行エリア203dは、第2特別図柄を変動表示開始するための各種カウンタ値が格納される記憶エリアであり、詳細については第1特別図柄保留球実行エリア203cと同様である。

第1特別図柄保留球格納エリア203a、第2特別図柄保留球格納エリア203b、第1特別図柄保留球実行エリア203c、第2特別図柄保留球実行エリア203dは、始動入賞の検出に伴ってカウンタ用バッファ(図7参照)より取得した特別当たり乱数カウンタC1、特別当たり種別カウンタC2、変動パターン判定用カウンタC3、変動種別カウンタCS1の各値がそれぞれ記憶される。MPU201は、タイマ割込処理(図14参照)の中で、球が第1始動口63aへ入賞したことを検出すると、カウンタ用バッファから各カウンタC1〜C3,CS1の値を取得し、第1保留球格納エリア203aの特別当たり乱数カウンタ格納エリア203a1、特別当たり種別カウンタ格納エリア203a2、変動パターン判定用カウンタ203a3、変動種別カウンタ格納エリア203a4にそれぞれ格納する。一方、球が第2始動口63bへ入賞したことを検出すると、第1特別図柄保留球格納エリア203aと同様に、カウンタ用バッファから各カウンタC1〜C3、CS1の値を取得し、各対応するエリア(図示せず)にそれぞれ同様に記憶される。

MPU201は、変動演出の実行開始タイミングであることを検出すると、大当たり抽選や、第1図柄表示装置37または第3図柄表示装置81の表示の設定等の処理を実行するために、上述した第1特別図柄保留球格納エリア203a、第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶されている各始動入賞に対応するデータ(カウンタC1〜C3,CS1の各値)のうち、一の始動入賞に対応するデータを、この特別図柄保留球実行エリア203cへシフトする。なお、本実施形態におけるシフトとは、一の領域に記憶されているデータを別の領域へ移動させることを示す。

第1特別図柄保留球数カウンタ203e、第2特別図柄保留球数カウンタ203fは、2ミリ秒毎に定期的に実行されるタイマ割込処理(図14参照)の中で検出される第1始動口63aまたは第2始動口63bへの入賞に基づいて、第1図柄表示装置37で行われる変動表示演出(第3図柄表示装置81で行われる変動表示演出)の保留球数(待機回数)をそれぞれ最大4回まで計数するカウンタである。第1特別図柄保留球数カウンタ203e、第2特別図柄保留球数カウンタ203fは、電源投入後のRAM203の初期設定処理(図32、S1112)によって、初期値としてゼロが設定される。そして、始動入賞が検出されて変動表示の保留球数が増加する毎に、それぞれ最大値4まで1加算される。一方、第1特別図柄保留球数カウンタ203a、第2特別図柄保留球数カウンタ203bは、変動表示演出が実行される毎に1減算される。

また、第1特別図柄保留球数カウンタ203eの値(即ち、保留球数)は、第1始動口63aに遊技球が入賞したことに基づいて、第1特別図柄保留球格納エリア203aにカウンタ値が格納された場合に、主制御装置110から出力される第1特別図柄保留球数コマンドによって音声ランプ制御装置113に通知される。第1特別図柄保留球数コマンドは、始動入賞が検出されて第1特別図柄保留球数カウンタ203eが1加算される毎に、主制御装置110から音声ランプ制御装置113に対して送信されるコマンドである。

また、第2特別図柄保留球数カウンタ203fの値(即ち、保留球数)は、第2始動口63bに遊技球が入賞したことに基づいて、第2特別図柄保留球格納エリア203bにカウンタ値が格納されるた場合に、主制御装置110から出力される第2特別図柄保留球数コマンドによって音声ランプ制御装置113に通知される。第2特別図柄保留球数コマンドは、始動入賞が検出されて第2特別図柄保留球数カウンタ203fが1加算される毎に、主制御装置110から音声ランプ制御装置113に対して送信されるコマンドである。

MPU201は、第1特別図柄保留球実行エリア203cまたは第2特別図柄保留球実行エリア203dにカウンタ用バッファから取得される上記カウンタC1〜C3、CS1の各値がそれぞれ記憶された場合には、第1特別図柄保留球実行エリア203cまたは第2特別図柄保留球実行エリア203dに格納されたデータを、第1変動開始処理(図16、S203)または第2変動開始処理(図20、S206)において参照し、その参照データに基づいて大当たり抽選を行うと共に、その抽選結果に対応する変動パターン及び停止種別を決定する。第1図柄表示装置37では、主制御装置110の制御により、この決定された変動パターンおよび停止種別に基づいて、変動表示演出が行われる。

また、ここで決定された変動パターン及び停止種別は、第1または第2変動パターンコマンドおよび停止種別コマンドによって、音声ランプ制御装置113や表示制御装置114へ通知される。そして、表示制御装置114の制御によって、第3図柄表示装置81では、変動パターンコマンドおよび停止種別コマンドにより通知された変動パターンおよび停止種別に基づいて、変動表示演出が行われる。

普通図柄保留球数カウンタ203gは、2ミリ秒毎に定期的に実行されるタイマ割込処理(図14参照)の中で検出される普通図柄始動口67を遊技球が通過(以下「始動入賞」と称す)したことに基づいて、第1図柄表示装置37で行われる変動表示演出(第3図柄表示装置81の第2図柄表示部88、第2図柄表示装置88で行われる変動表示演出)の保留球数(待機回数)をそれぞれ最大4回まで計数するカウンタである。この普通図柄保留球数カウンタ203gは、普通図柄始動口67を遊技球が通過したことに基づいて記憶される保留球数の合計を記憶するカウンタである。電源投入後のRAM203の初期設定処理(図32、S1112)によって、初期値としてゼロが設定される。そして、始動入賞が検出されて変動表示の保留球数が増加する毎に、最大値4まで1加算される。一方、普通図柄保留球数カウンタ203gは、変動表示演出が実行される毎に1減算される(図29、S106参照)。

普通図柄保留球格納エリア203hは、普通図柄始動口67への始動入賞の検出に伴ってカウンタ用バッファ(図7参照)より取得した普通当たり乱数カウンタC4が記憶される記憶エリアである。主制御装置110のMPU201は、タイマ割込処理(図14参照)の中で、球が普通図柄始動口67へ通過(始動入賞)したことを検出すると、カウンタ用バッファから普通当たり乱数カウンタC4の値を取得し、普通図柄保留球格納エリア203hの普通当たり乱数カウンタ格納エリア203h1に格納する。普通図柄フラグ203jを普通図柄フラグ格納エリア203h2にオンに設定して格納(記憶)する。普通図柄保留球格納エリア203hは、一の始動入賞に対応するデータ(カウンタC4の値、普通図柄フラグ203j)が、最大4回分まで記憶(保留)できるように、4つの保留エリアを有している。普通図柄保留球格納エリア203hには、普通図柄始動口67へ通過(始動入賞)した順に保留球のデータが、データが空いている保留エリアの内、消化される順序の早い保留エリアから順に記憶される。

また、普通図柄保留球実行エリア203iは、始動入賞に基づいて、普通図柄の変動表示演出の実行開始タイミングであることを検出すると、各カウンタ値が格納され、普通図柄の当たり抽選や、第1図柄表示装置37または第3図柄表示装置81の表示(変動パターン)の設定等の処理において参照すべきデータ(カウンタC4の値)を記憶するためのメモリである。

なお、MPU201は、普通図柄の変動表示演出の実行開始タイミングであることを検出すると、当たり抽選や、第2図柄表示部88または第2図柄表示装置88の表示の設定等の処理を実行するために、上述した普通図柄保留球格納エリア203hに記憶されている各始動入賞に対応するデータ(普通当たり乱数カウンタC4の値)のうち、一の始動入賞に対応するデータを、この普通図柄保留球実行エリア203iへシフトする。なお、本実施形態におけるシフトとは、一の領域に記憶されているデータを別の領域へ移動させることを示す。

普通図柄フラグ203jは、普通当たり乱数カウンタC4のデータが記憶されており、保留されていることを示すフラグであり、また、普通図柄が変動表示中であることを示すフラグである。普通図柄保留球実行エリア203iまたは普通図柄保留球格納エリア203hに普通当たり乱数カウンタC4の値が格納されるとオンに設定される。また、普通当たりカウンタC4の値が次の保留エリア(保留が消化され、一つ保留個数を減らした保留個数に対応する保留エリア)にシフトされた場合には、シフトされる前の保留エリアの普通図柄フラグ203jはオフに設定され、一方シフトされて記憶された保留エリアの普通図柄フラグ203jはオンに設定される。また、普通図柄の変動表示が変動停止処理されると普通図柄フラグ203jはオフに設定される。

時短カウンタ203kは、15R通常大当たり遊技が実行された後に、時短回数100が設定されるカウンタエリアである。時短回数が設定されると、時短回数が0に設定されるまでの間、普通図柄当たり乱数テーブル202cにおいて高確率時用の普通図柄当たり乱数テーブルが設定される。また、普通図柄の当たりを示す図柄「○」が第2図柄表示部88に表示された場合に、普通電動役物64の羽根64a,64bが通常遊技状態よりも長い開放時間(本実施形態では、1s)開放する動作を2回繰り返される。この遊技状態を以下、時短遊技状態とする。

時短カウンタ203kは、第1特別図柄または第2特別図柄が変動表示停止する毎に1ずつ減算され、時短カウンタ203kの値が0となると、時短遊技状態から通常遊技状態へと移行し、普通図柄当たり乱数カウンタ202cの低確率時用の普通図柄当たり乱数テーブルが設定され、普通図柄の当たりを示す図柄「○」が第2図柄表示部88に表示された場合に、開放時間が0.2sで開放回数1回の設定で、普通電動役物64の羽根64a,64bが開放される。

確変フラグ203mは、遊技状態が高確率遊技状態であることを示すフラグである。第1特別図柄または第2特別図柄において、15R確変大当たり遊技が当選したことが報知され、15R確変大当たり遊技が実行された場合に、大当たり遊技が終了したことに基づいて、オンに設定されるフラグである。一方、確変フラグ203mがオンに設定されて、第1特別図柄または第2特別図柄で大当たりを示す図柄(すべての種別)で停止表示されるとオフに設定され、大当たり遊技後に、大当たり種別により、15R確変大当たりまたは2R確変大当たりであればオンに設定される。

第1大当たりフラグ203oは、第1始動口63aに入賞したことに基づいて、取得した特別当たり乱数カウンタC1の値が当たりであると判定された場合に、オンに設定されるフラグである。また、大当たり遊技が終了するとオフに設定される。

第2大当たりフラグ203pは、第2始動口63bに入賞したことに基づいて、取得した特別当たり乱数カウンタC1の値が当たりであると判定された場合に、オンに設定されるフラグである。また、大当たり遊技が終了するとオフに設定される。

第1変動停止フラグ203qは、第1特別図柄が変動表示中に、第2特別図柄の大当たり判定が当たりであると判定されたことを示すフラグである。後述する、主制御装置110のMPU201が実行する第2特別図柄大当たり判定処理(図21、S717)において、オンに設定される。また、第1特別図柄変動停止処理(図19、S603)において、第1特別図柄の変動表示が仮停止処理された場合にオフに設定される。

第2停止フラグ203rは、第2特別図柄が変動表示中に、第1特別図柄の大当たり判定が当たりであると判定されたことを示すフラグである。後述する、主制御装置110のMPU201が実行する第1特別図柄大当たり判定処理(図17、S407)において、オンに設定される。また、第2特別図柄変動停止処理(図23、S803)において、第2特別図柄の変動表示が仮停止処理が実行された場合にオフに設定される。

第1変動時間記憶エリア203sは、第1特別図柄の変動時間がカウント(計測)される記憶エリアである。第1変動時間記憶エリア203sは、第1特別図柄が変動表示開始されると変動時間をカウント(割り込み回数をカウント)し、変動時間(1割り込みで2ms)が計測される。

第2変動時間記憶エリア203tは、第2特別図柄の変動時間がカウント(計測)される記憶エリアである。第2変動時間記憶エリア203tは、第2特別図柄が変動開始されると変動時間をカウント(割り込み回数をカウント)し、変動時間(1割り込みで2ms)が計測される。

本実施形態では、第1変動時間記憶エリア203sおよび第2変動時間記憶エリア203tは、割り込み回数をカウントすることにより変動時間を計測したが、それに限らず、RTCから変動開始時に計時データを取得し、その後も随時、計時データを取得して、変動時間を計測する構成であってもよい。また、予め変動表示する変動時間を記憶させて、その値を随時減算していく構成であっても当然よい。

並び替え保留記憶エリア203uは、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)において、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶されている保留エリア1〜4の各データに基づいて判定した各判定結果が記憶される記憶領域である。

図9(a)は、並び替え保留記憶エリア203uを模式的に示した図である。並び替え保留記憶エリア203uは、保留エリア1〜8の各保留回数に対応した各判定データが記憶される保留中データ記憶領域と、変動表示中の第1特別図柄と第2特別図柄とに対応する各判定データが記憶される変動中データ記憶領とで構成されている。

保留中データの各保留エリア1〜8には、当否判定結果記憶エリア203u1、大当たり種別記憶エリア203u2、変動パターン種別記憶エリア203u3、変動順序記憶エリア203u4、変動開始時間記憶エリア203u5、先読み確変フラグ203u6がそれぞれ設けられている。なお、保留エリア1〜8は、それぞれの保留球が成立した順序(第1始動口63aと第2始動口63bとを合わせた総合的な成立順序)で保留エリア1から順に記憶される。つまり、保留エリア1〜8は、パチンコ機10で、第1特別図柄の保留球と第2特別図柄の保留球とを合わせて、保留球が成立した成立順序を示している。

変動表示中データ記憶エリアには、第1特別図柄と第2特別図柄とに対応して、当否判定結果記憶エリア203u1、大当たり種別記憶エリア203u2、変動パターン記憶エリア203u3、先読み確変フラグ203u6がそれぞれ設けられている。

当否判定結果記憶エリア203u1は、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)において、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶されている特別当たり乱数カウンタC1の当否を事前に判定した結果が記憶される記憶領域である。

大当たり種別記憶エリア203u2は、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)において、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶されている特別当たり種別カウンタC2より判別された大当たり種別が記憶される記憶領域である。

変動パターン種別記憶エリア203u3は、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)において、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶されている各種データに基づいて、決定された変動パターンの種類が記憶される記憶領域である。この変動パターンは、第1特別図柄と第2特別図柄とのどちらの変動パターンであるかを識別できるデータになっており、その保留エリアのデータが第1特別図柄と第2特別図柄とのどちらのデータであるかを識別するデータとしても用いられている。

変動表示順序記憶エリア203u4は、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)において、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶されている各種データに基づいて、判別された保留エリア1〜8の中での実際の変動表示開始順序が記憶される記憶領域である。なお、変動表示開始順序は、具体的には、新たに記憶される保留球の変動開始時間を算出して、先に記憶されている各保留球の変動開始時間とを比較して判別される。

変動開始時間記憶エリア203u5は、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)において、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶されている各種データに基づいて、算出された保留エリア1〜8の各データが実際に変動表示開始となるまでの時間が記憶される記憶領域である。なお、この変動表示開始時間は、保留エリアに記憶されると、主制御装置110のMPU201が実行するタイマ割込処理(図14)のその他処理(S112)で随時更新される。

先読み確変フラグ記憶エリア203u6は、後述する、第1先読み更新処理(図26、S933)において、記憶された大当たり種別記憶エリア203k2の種別が15R確変大当たりまたは2R確変大当たりであると予測(事前に判断)された場合に、オンに設定されて記憶される記憶領域である。また、先読み確変フラグ記憶エリア203u6は、データが上位の保留エリアにシフトして記憶される度に、そのシフトされる前の領域は全て0クリアされるので、オフに設定されることとなる。つまり、一度、オンに設定された先読み確変フラグ記憶エリア203u6は、変動中データ記憶領域までシフトされ、変動中データ記憶領域に新たなデータが上書き(シフト)されることで、オフに設定される。また、遊技機に電源が投入され、RAMクリアの処理が実行された状態では、初期値としてオフに設定されている。

並び替え保留記憶エリア203uの各データは、パチンコ機10において、電源断が発生すると、RAM203のバックアップエリア(図示せず)にバックアップされ、記憶される。そして、再度、電源が投入された場合に、その記憶されたバックアップ領域から読み出され設定される。

その他メモリエリア203vは、主制御装置110のMPU201が使用するその他カウンタ値等を一時的に記憶して置くためのエリアである。

このように、第1始動口63aまたは第2始動口63bに遊技球が入賞して保留球が発生すると、第1始動口63aと第2始動口63bとを合わせた保留球の成立順序別に各保留球の各種判定データが記憶される。よって、入賞コマンドが並び替え保留記憶エリア203uに基づいて生成されることで、音声ランプ制御装置113は、その入賞コマンドに基づいて、第1特別図柄と第2特別図柄とを合わせた保留の成立順序で保留図柄表示を行うように表示制御装置114に出力するコマンドを生成することができる。従って、第3図柄表示装置81に、第1特別図柄と第2特別図柄との保留図柄表示を、第1特別図柄と第2特別図柄とを合わせた保留の成立順序で表示することができる。

また、成立順序に関連させて、各保留の変動表示開始順序も判別して記憶されているので、その変動表示開始順序に基づいて入賞コマンドを生成することで、音声ランプ制御装置113でも、受信した入賞コマンドに基づいて、各保留の成立順序と実際の変動表示開始順序を判別することができる。

また、各保留の変動開始時間が各保留エリアには記憶され、その時間が管理(時間の経過に合わせて更新)されているので、新たに記憶された保留データの変動表示開始順序を容易に判別することができる。

図6に戻って、説明を続ける。主制御装置110のMPU201には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン204を介して入出力ポート205が接続されている。入出力ポート205には、払出制御装置111、音声ランプ制御装置113、第1図柄表示装置37、第2図柄表示部88、特定入賞口65aの開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するための大開放口ソレノイドや電動役物を駆動するためのソレノイドなどからなるソレノイド209が接続され、MPU201は、入出力ポート205を介してこれらに対し各種コマンドや制御信号を送信する。

また、入出力ポート205には、図示しないスイッチ群やセンサ群などからなる各種スイッチ208や、電源装置115に設けられた後述のRAM消去スイッチ(図3、122)回路253が接続され、MPU201は各種スイッチ208から出力される信号や、RAM消去スイッチ(図3、122)回路253より出力されるRAM消去信号SG2に基づいて各種処理を実行する。

払出制御装置111は、払出モータ216を駆動させて賞球や貸出球の払出制御を行うものである。演算装置であるMPU211は、そのMPU211により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM212と、ワークメモリ等として使用されるRAM213とを有している。

払出制御装置111のRAM213は、主制御装置110のRAM203と同様に、MPU211の内部レジスタの内容やMPU211により実行される制御プログラムの戻り先番地などが記憶されるスタックエリアと、各種のフラグおよびカウンタ、I/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有している。RAM213は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置115からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM213に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。なお、主制御装置110のMPU201と同様、MPU211のNMI端子にも、停電等の発生による電源遮断時に停電監視回路252から停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU211へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理(図22参照)が即座に実行される。

払出制御装置111のMPU211には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン214を介して入出力ポート215が接続されている。入出力ポート215には、主制御装置110や払出モータ216、発射制御装置112などがそれぞれ接続されている。また、図示はしないが、払出制御装置111には、払い出された賞球を検出するための賞球検出スイッチが接続されている。なお、該賞球検出スイッチは、払出制御装置111に接続されるが、主制御装置110には接続されていない。

発射制御装置112は、主制御装置110により球の発射の指示がなされた場合に、操作ハンドル51の回転操作量に応じた球の打ち出し強さとなるよう球発射ユニット112aを制御するものである。球発射ユニット112aは、図示しない発射ソレノイドおよび電磁石を備えており、その発射ソレノイドおよび電磁石は、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、遊技者が操作ハンドル51に触れていることをタッチセンサ51aにより検出し、球の発射を停止させるための打ち止めスイッチ51bがオフ(操作されていないこと)を条件に、操作ハンドル51の回動量に対応して発射ソレノイドが励磁され、操作ハンドル51の操作量に応じた強さで球が発射される。

音声ランプ制御装置113は、音声出力装置(図示しないスピーカなど)226における音声の出力、ランプ表示装置(電飾部29〜33、表示ランプ34など)227における点灯および消灯の出力、変動表示演出(変動表示)といった表示制御装置114で行われる第3図柄表示装置81の表示態様の設定などを制御するものである。演算装置であるMPU221は、そのMPU221により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM222と、ワークメモリ等として使用されるRAM223とを有している。

音声ランプ制御装置113のMPU221には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン224を介して入出力ポート225が接続されている。入出力ポート225には、主制御装置110、表示制御装置114、音声出力装置226、ランプ表示装置227、振動センサ228、枠ボタン22などがそれぞれ接続されている。

音声ランプ制御装置113は、枠ボタン22からの入力を監視し、遊技者によって枠ボタン22が操作された場合は、第3図柄表示装置81の下側表示領域Dsに表示されている入賞順に表示されている保留図柄表示を変動表示開始順に並び替えて表示されるように、音声出力装置226を制御し、また、表示制御装置114へ指示する。

また、振動センサ228は、遊技板213の裏面に取り付けられている。パチンコ機10では、入賞口への入賞が遊技状態を決定する重要な要因となるので、振動によって球の流れを変え、意図的に入賞口への入賞が行われることを阻止する必要がある。そこで、振動センサ228の出力から、遊技者などによってパチンコ機10に振動が与えられたと判断される場合は、その振動エラーを伝えるエラーコマンドを表示制御装置114に送信する。その他、音声ランプ制御装置113は、主制御装置110からのコマンドや、音声ランプ制御装置113に接続された各種装置等の状況に応じてエラーを判定し、そのエラーの種別を含めてエラーコマンドを表示制御装置114へ送信する。表示制御装置114では、受信したエラーコマンドによって示されるエラー種別(例えば、振動エラー)に応じたエラーメッセージ画像を第3図柄表示装置81に遅滞無く表示させる制御が行われる。

音声ランプ制御装置113のRAM223には、コマンド記憶領域223a、第1特別図柄保留球数カウンタ223b1、第2特別図柄保留球数カウンタ223b2、第1変動開始フラグ223c1、第2変動開始フラグ223c2、第1停止種別選択フラグ223d1、第2停止種別選択フラグ223d2、従第1変動停止フラグ223e、従第2変動停止フラグ223f、従第1変動再開フラグ223g、従第2変動再開フラグ223h、従第1変動時間記憶エリア223i、従第2変動時間記憶エリア223j、従並び替え後記憶エリア223k、その他メモリエリア223mとが少なくとも設けられている。

コマンド記憶領域223aは、主制御装置110から音声ランプ制御装置113へ出力された各種コマンドがそのコマンドに対する処理が実行されるまで一時的に記憶され領域である。詳細には、リングバッファで構成され、FIFO(First In First Out)方式によってデータの読み書きが行われる。音声ランプ処理装置113のコマンド判定処理(図36参照)が実行されると、コマンド記憶領域223aに記憶された未処理のコマンドのうち、最初に格納されたコマンドが読み出され、コマンド判定処理によって、そのコマンドが解析されて、そのコマンドに応じた処理が行われる。

第1特別図柄保留球数カウンタ223b1は、主制御装置110の第1特別図柄保留球数カウンタ203aと同様に、第1図柄表示装置37(および第3図柄表示装置81)で行われる第1特別図柄の変動表示(動的表示)であって、主制御装置110において保留されている変動表示演出の保留球数(待機回数)を最大4回まで計数するカウンタである。

第2特別図柄保留球数カウンタ223b2は、主制御装置110の第2特別図柄保留球数カウンタ203aと同様に、第1図柄表示装置37(および第3図柄表示装置81)で行われる第2特別図柄の変動表示(動的表示)であって、主制御装置110において保留されている変動表示演出の保留球数(待機回数)を最大4回まで計数するカウンタである。

第1変動開始フラグ223c1は、電源投入時に初期値としてオフに設定され、主制御装置110から出力された第1特別図柄の変動パターンを通知する第1変動パターンコマンドを受信した場合にオンに設定される(図36、S1502)。一方、第3図柄表示装置81における変動表示の設定がなされるときにオフされる(図38、S1602)。

第2変動開始フラグ223c2は、電源投入時に初期値としてオフに設定され、主制御装置110から出力された第2特別図柄の変動パターンを通知する第2変動パターンコマンドを受信した場合にオンに設定される(図36、S1505)。一方、第3図柄表示装置81における変動表示の設定がなされるときにオフされる(図38、S1602)。

第1停止種別選択フラグ223d1は、主制御装置110から出力される第1特別図柄の変動停止種別を通知する第1停止種別コマンドを受信した場合にオンに設定される(図36、S1508)。一方、第3図柄表示装置81における変動表示の設定がなされるときにオフされる(図38、S1612)。

第2停止種別選択フラグ223d2は、主制御装置110から出力される第2特別図柄の変動停止種別を通知する第2停止種別コマンドを受信した場合にオンに設定される(図36、S1508)。一方、第3図柄表示装置81における変動表示の設定がなされるときにオフされる(図38、S1612)。

従第1変動停止フラグ223eは、第1特別図柄が仮停止していることを示すフラグである。主制御装置110から仮第1変動停止コマンドを受信した場合にオンに設定される(図36、S1516)。一方、第3図柄表示装置81における第1特別図柄の変動表示を停止処理する処理を実行した場合に、オフに設定される(図39、S1702)。

従第2変動停止フラグ223fは、第2特別図柄が仮停止していることを示すフラグである。主制御装置110から仮第2変動停止コマンドを受信した場合にオンに設定される(図36、S1516)。一方、第3図柄表示装置81における第2特別図柄の変動表示を停止処理する処理を実行した場合に、オフに設定される(図39、S1706)。

従第1変動再開フラグ223gは、仮停止されていた第1特別図柄の変動表示が再開されることを示すフラグである。主制御装置110から第1特別図柄変動再開コマンドを受信した場合に、従第1再開フラグ223gがオンに設定される(図36、S1518)。一方、第3図柄表示装置81の第1特別図柄の変動表示が再開される処理を実行した場合に、オフに設定される(図39、S1710)。

従第2変動再開フラグ223hは、仮停止されていた第2特別図柄の変動表示が再開されることを示すフラグである。主制御装置110から第2特別図柄変動再開コマンドを受信した場合に、従第2再開フラグ223hがオンに設定される(図36、S1518)。一方、第3図柄表示装置81の第2特別図柄の変動表示が再開される処理を実行した場合に、オフに設定される(図39、S1714)。

従第1変動時間記憶エリア223iは、第1特別図柄の変動時間を計測した値が記憶される記憶領域である。主制御装置110のMPU201のRAM203の第1変動時間記憶エリア203sと同期した値で記憶される記憶エリアである。第1特別図柄の変動開始に基づいて、1ms毎に1ずつ加算されて実際の変動表示した変動時間が記憶される。

従第2変動時間記憶エリア223jは、第2特別図柄の変動時間を計測した値が記憶される記憶領域である。主制御装置110のMPU201のRAM203の第2変動時間記憶エリア203tと同期した値で記憶される記憶エリアである。第2特別図柄の変動表示開始に基づいて、1ms毎に1ずつ加算されて実際の変動表示した変動時間が記憶される。

従並び替え保留記憶エリア223kは、図9(b)に示すように、主制御装置110から出力される入賞コマンドに基づいて、主制御装置110におけるRAM203の並び替え保留記憶エリア203uと同様のデータが、主制御装置110から音声ランプ制御装置113に対して出力される入賞コマンドに基づいて記憶される記憶領域である。

図9(b)は、この従並び替え保留記憶エリア223kを模式的に示した図である。従並び替え保留記憶エリア223kは、保留エリア1から保留エリア8までの保留中データの保留エリアと第3図柄表示装置81で変動表示中の第1特別図柄と第2特別図柄の各種データが記憶される変動表示中データの記憶エリアとで構成されている。各保留エリアは、当否判定結果記憶エリア223k1、大当たり種別記憶エリア223k2、変動パターン種別記憶エリア223k3、変動順序記憶エリア223k4、変動開始時間記憶エリア223k5、従先読み確変フラグ記憶エリア223k6、並び替えフラグ223k7をそれぞれ有しており、受信した入賞コマンドから抽出した各データが対応する保留エリアに記憶される。また、特別図柄を変動表示開始するための表示用変動パターンコマンドを生成する毎に、従並び替え保留記憶エリア223kの保留エリアのデータが1つ前の保留エリアにシフトして記憶される。なお、保留エリア1の保留データは、第1特別図柄の場合には、第1特別図柄の変動中データの記憶エリアに、第2特別図柄の場合には、第2特別図柄の変動中データの記憶エリアにそれぞれシフトして記憶される。

当否判定結果記憶エリア223k1は、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)において、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶されている特別当たり乱数カウンタC1の当否を事前に判定した結果を、受信した入賞コマンドより抽出して記憶される記憶領域である。入賞コマンドから抽出した当否判定結果の情報は、その保留回数(主制御装置110の並び替え保留記憶エリア203uの該当する保留エリア)に対応した保留エリア1〜8のいずれかの当否判定結果記憶エリア223k1に記憶される。

大当たり種別記憶エリア223k2は、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)において、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶されている特別当たり種別カウンタC2より判別された大当たり種別を、受信した入賞コマンドより抽出して記憶される記憶領域である。

変動パターン種別記憶エリア223k3は、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)において、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶されている各種データに基づいて、決定された変動パターンの種類を、受信した入賞コマンドより抽出して記憶される記憶領域である。この変動パターンは、第1特別図柄と第2特別図柄とのどちらの変動パターンであるかを識別できるデータになっており、その保留エリアのデータが第1特別図柄と第2特別図柄とのどちらのデータであるかを識別するデータとしても用いられている。

変動順序記憶エリア223k4は、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)において、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶されている各種データに基づいて、判別された保留エリア1〜8の中での実際の変動表示開始順序を、受信した入賞コマンドより抽出して記憶される記憶領域である。

変動開始時間記憶エリア223k5は、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)において、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに記憶されている各種データに基づいて、算出された保留エリア1〜8の各データが実際に変動表示開始となるまでの時間を、受信した入賞コマンドより抽出して記憶される記憶領域である。なお、この変動表示開始時間は、保留エリアに記憶されると、音声ランプ制御装置113のMPU221が実行するメイン処理(図35、S1400)の保留個数表示処理(図35、S1406)で随時更新される。

なお、本実施形態では、入賞コマンドは、算出された保留エリア1〜8の各データが実際に変動表示開始となるまでの時間を示すコマンドとしたが、それに限らず、変動開始となるまでの時間を算出するための各カウンタ値(例えば、選択されている変動パターンの種類や、変動中の特別図柄の残りの変動時間を算出するためのカウンタ値(割込回数等))や変動表示開始となるまでの時間に対応したコマンドとしてもよい。

従先読み確変フラグ記憶エリア223k6は、記憶された大当たり種別記憶エリア223k2の種別が15R確変大当たりまたは2R確変大当たりであった場合に、オンに設定されて記憶される記憶領域である。

並び替えフラグ223k7は、遊技者が、枠ボタン22を操作して保留図柄表示の並び替えを要求した保留図柄(枠ボタン22を操作したときに表示されている保留図柄表示)であることを示すフラグである。

このように、第1始動口63aまたは第2始動口63aに遊技球が入賞して保留球が発生すると、入賞コマンドより抽出されたデータに基づいて、第1始動口63aと第2始動口63bとを合わせた保留球の成立順序別に各保留球の各種判定データが記憶される。よって、音声ランプ制御装置113は、従並び替え保留記憶エリア223kのデータに基づいて、第1特別図柄と第2特別図柄とを合わせた保留の成立順序で保留図柄表示を行うように表示制御装置114に出力するコマンドを生成することができる。従って、第3図柄表示装置81に、第1特別図柄と第2特別図柄との保留図柄表示を、第1特別図柄と第2特別図柄とを合わせた保留の成立順序で表示することができる。

また、入賞コマンドに基づいて、従並び替え保留記憶エリア223kが主制御装置110の並び替え保留記憶エリア203uに同期したデータで更新され、保留データの変更(新たな保留の成立等)があっても、順次、データを同期させて更新させることができる。

その他メモリエリア223mは、音声ランプ制御装置113のMPU221が使用するその他カウンタ値等を一時的に記憶して置くためのエリアである。

電源装置115は、パチンコ機10の各部に電源を供給するための電源部251と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路252と、RAM消去スイッチ(図3、122)(図3参照)が設けられたRAM消去スイッチ(図3、122)回路253とを有している。電源部251は、図示しない電源経路を通じて、各制御装置110〜114等に対して各々に必要な動作電圧を供給する装置である。その概要としては、電源部251は、外部より供給される交流24ボルトの電圧を取り込み、各種スイッチ208などの各種スイッチや、ソレノイド209などのソレノイド、モータ等を駆動するための12ボルトの電圧、ロジック用の5ボルトの電圧、RAMバックアップ用のバックアップ電圧などを生成し、これら12ボルトの電圧、5ボルトの電圧及びバックアップ電圧を各制御装置110〜114等に対して必要な電圧を供給する。

停電監視回路252は、停電等の発生による電源遮断時に、主制御装置110のMPU201及び払出制御装置111のMPU211の各NMI端子へ停電信号SG1を出力するための回路である。停電監視回路252は、電源部251から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源断、電源遮断)の発生と判断して、停電信号SG1を主制御装置110及び払出制御装置111へ出力する。停電信号SG1の出力によって、主制御装置110及び払出制御装置111は、停電の発生を認識し、NMI割込処理を実行する。なお、電源部251は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの電圧の出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置110及び払出制御装置111は、NMI割込処理(図22参照)を正常に実行し完了することができる。

なお、停電が発生すると、主制御装置110のMPU201は、並び替え保留記憶エリア203uの各データをバックアップデータとしてRAM203のバックアップエリアに記憶する。そして、再度、パチンコ機10に電力が供給されると、バックアップエリアより並び替え保留記憶エリア203uのバックアップされた各データが読み出され、並び替え保留記憶エリア203uの対応する各保留エリアまたは変動中データ記憶領域に記憶される。

そして、立ち上げ処理(図32)において、第1先読み更新処理(図26、S939)で生成される入賞コマンドと同様に、バックアップしたデータが読み出され記憶された並び替え保留記憶エリア203uに基づいて全ての入賞コマンドが生成され、音声ランプ制御装置113に出力されることにより、従並び替え保留記憶エリア223kにも同じ並び替え保留記憶エリア203uと同期したデータが設定される。

また、立ち上げ処理(図32)において、音声ランプ制御装置113に入賞コマンドを送信することで、並び替え保留記憶エリア203uと従並び替え保留記憶エリア223kとのデータを停電時からの復帰時にも同期させる構成を説明したが、それに限らず、主制御装置110のMPU201と同様に、音声ランプ制御装置113のMPU221が、停電発生時に、従並び替え保留記憶エリア223kの各データをRAM223にバックアップデータとして記憶させる構成にしても当然よい。

RAM消去スイッチ(図3、122)回路253は、電源投入時(RAM消去スイッチ(図3、122)を押しながら電源投入)にRAM消去スイッチ(図3、122)(図3参照)が押下された場合に、主制御装置110へ、バックアップデータをクリアさせるためのRAM消去信号SG2を出力するための回路である。主制御装置110は、パチンコ機10の電源投入時に、RAM消去信号SG2を入力した場合に、バックアップデータをクリアすると共に、払出制御装置111においてバックアップデータをクリアさせるための払出初期化コマンドを払出制御装置111に対して送信する。

主制御装置110のMPU201は、特別図柄や普通図柄の入賞の検知や、その入賞に対して当たりや変動パターンの選択等の各種抽選等の制御処理を実行している。その為、MPU201の制御負荷は大きくなっており、安定してパチンコ機10の制御を実行するために、本実施形態のように、遊技動作示唆設定を設定するか否かの抽選を、サブ制御装置に該当する音声ランプ制御装置113のMPU221が行うようにすることで、主制御装置110の制御負荷を軽くすることができる。

主制御装置110と音声ランプ制御装置113との制御基板は、基板ボックスと呼ばれる、透明なプラスチック製のベース部材と蓋部材で構成された箱(ボックス)により覆われている。その基板ボックスは、ベース部材と蓋部材とを容易に離間できないように「封止部材」と呼ばれる不正防止のための部材によりかしめが行われている。一般的に封止部材は、ベース部材と蓋部材を勘合させた場合に、ベース部材と蓋部材との一部を貫通して設けられた貫通孔にピン形状の封止部材を挿入する(かしめる)ことで、貫通孔を形成している部材を破壊するか、封止部材を破壊するか等の開封痕の残る方法でしかベース部材と蓋部材を離間させることが困難に構成されている。

次に、図9を参照して、表示制御装置114の電気的構成について説明する。図9は、表示制御装置114の電気的構成を示すブロック図である。表示制御装置114は、MPU231と、ワークRAM233と、ROM234と、画像コントローラ237と、入力ポート238と、出力ポート239と、バスライン240,241とを有している。

入力ポート238の入力側には音声ランプ制御装置113の出力側が接続され、入力ポート238の出力側には、MPU231、ワークRAM233、ROM234、画像コントローラ237がバスライン240を介して接続されている。画像コントローラ237には、バスライン241を介して出力ポート239が接続されている。また、出力ポート239の出力側には、第3図柄表示装置81が接続されている。

なお、パチンコ機10は、大当たりの抽選確率や1回の大当たりで払い出される賞球数が異なる別機種であっても、第3図柄表示装置81で表示される図柄構成が全く同じ仕様の機種があるので、表示制御装置114は共通部品化されコスト低減が図られている。

以下では、先にMPU231、ROM234、画像コントローラ237について説明し、次いで、ワークRAM233について説明する。まず、MPU231は、主制御装置110の変動パターンコマンドに基づく音声ランプ制御装置113から出力された表示用変動パターンコマンドに基づいて、第3図柄表示装置81の表示内容を制御するものである。そこで、本実施形態では、MPU231のシステムリセットが解除されると、まず、ROM234に記憶されている制御プログラムに従って、各種処理を実行する。

ROM234は、上述したように、MPU231において実行される制御プログラムや、第3図柄表示装置81に表示される画像のデータを記憶したメモリであり、MPU231とバスライン240を介して接続されている。MPU231は、バスライン240を介してシステムリセット解除後にROM234に直接アクセスし、そのROM234に記憶された制御プログラムを実行する。また、ROM234はバスライン240を介して画像コントローラ237と接続されており、画像コントローラ237はROM234に格納された画像データを、ワークRAM233へ転送する。MPU231は、ワークRAM233へ転送された画像データを随時、第3図柄表示装置81に出力し、第3図柄表示装置81の表示制御を行う。

振り分け装置630内に遊技球が入球して、受動振り分け部材640により振り分けられて第1始動口63aに遊技球が入賞すると、各カウンタ値(C1〜C3及びCS1)が取得されて、その取得した各カウンタ値に基づいて、抽選及び変動パターン等の決定が行われた後に、第1抽選遊技に該当する第1特別図柄の変動表示が第1図柄表示装置37、第3図柄表示装置81で変動表示(動的表示)される。また、第1特別図柄の変動表示中に、振り分け装置630内に遊技球が入球すると、遊技球は、受動振り分け装置640により振り分けられて第2始動口63bへ入賞する。第2始動口63bへ遊技球が入賞すると、第1始動口63aに入賞した場合と同様に、第2抽選遊機に該当する第2特別図柄の変動表示のために、各カウンタ値(C1〜C3及びCS1)が取得されて、第2特別図柄の変動表示が第1図柄表示装置37と第3図柄表示装置81で実行される。

本パチンコ機10では、第1図柄表示装置37と第3図柄表示装置81とで第1特別図柄と第2特別図柄との変動表示がそれぞれ同時に変動表示を可能に構成されている。具体的には、第1図柄表示装置37では、7セグメント表示器37bの2つの7セグメントLEDの内、左側の7セグメントLEDでは、第1特別図柄に対応する変動表示が実行され、右側の7セグメントLEDでは、第2特別図柄に対応する変動表示が実行される。

また、第3図柄表示装置81では、図5(a)に示すように、左側表示領域Dm1には、第1特別図柄に対応する変動表示が実行され、右側表示領域Dm2には、第2特別図柄に対応する変動表示が実行される。このように構成することで、第1特別図柄と第2特別図柄との変動表示を実行することができ、遊技者は、効率よく第1抽選遊技と第2抽選遊技とを実行することができる。

第1特別図柄が変動表示中(残り変動時間が設定されている状態)に、第1始動口63aに遊技球が入賞すると、その入賞に基づいて取得された各カウンタ値(C1〜C3及びCS1)の抽選結果を変動表示する第1抽選遊技は直ぐには実行できないので、第1特別図柄保留球格納エリア203aに各カウンタ値が格納(記憶)される。第1特別図柄保留球格納エリア203aに各カウンタ値が格納されると、第1図柄表示装置37の複数の発光ダイオード37aの第1特別図柄の保留個数「1」を示す態様(例えば、1つの発光ダイオードが赤色点灯)で点灯表示される。第1特別図柄保留球格納エリア203aに各カウンタ値が格納されると、第1特別図柄保留球数カウンタ203eの値を更新(保留球数を1加算)する。

主制御装置110のMPU201は、第1特別図柄保留球格納エリア203aに各カウンタ値が格納されると、入賞コマンドを音声ランプ制御装置113に対して出力する。入賞コマンドには、第1始動口63a、第2始動口63bのどちらに対する入賞かが識別可能であり、且つ、何番目の保留球数(保留個数)であるかが識別可能となっている。

音声ランプ制御装置113は、入賞コマンドコマンドを受信すると、その受信したコマンドより保留個数や、入賞した始動口に関する情報等の保留情報を抽出して、その保留情報に基づいて、第3図柄表示装置81に下側表示領域Dsの対応する保留図柄表示エリア(Ds1〜Ds8)に保留図柄を表示する処理を実行する。この保留図柄は、図5(b)に示すように、第1特別図柄(第1始動口63a)の保留情報に対応する保留図柄であれば「○」が、第2特別図柄(第2始動口63b)の保留情報に対応する保留図柄であればであれば「●」が各保留情報毎(保留1つにつき保留図柄1つ)にそれぞれ表示される。

同様に、第2特別図柄が変動表示中(残り変動時間が設定されている状態)に、第2始動口63bに遊技球が入賞すると各カウンタ値が取得され、第2特別図柄保留球格納エリア203bに格納(記憶)され、第2特別図柄保留球数カウンタ203fの値が更新される。そして、第1図柄表示装置37と第3図柄表示装置81に保留情報が記憶されたことを示す保留図柄が表示される。

第3図柄表示装置81に表示される保留図柄は、第1始動口63aと第2始動口63bに入賞した遊技球を合わせた総合的な入賞順序でそれぞれ表示される。図12に示した1例について、具体的に説明する。これは、まず、第1特別図柄と第2特別図柄が変動表示中であり、第1特別図柄は、残り10sの変動時間があり、第2特別図柄は、残り5sの変動時間がある状態を示している。第3図柄表示装置81の下側表示領域Dsには、保留図柄表示エリアDs1に第2特別図柄の保留情報(第2始動口63bへの入賞に基づく保留情報)であることを示す保留図柄「●」が、保留図柄表示エリアDs2に第1特別図柄の保留情報であることを示す保留図柄「○」が、保留図柄表示エリアDs3に第2特別図柄の保留情報であることを示す保留図柄「●」が、保留図柄表示エリアDs4に第1特別図柄の保留情報であることを示す保留図柄「○」がそれぞれ表示されている。この場合には、第1始動口63aと第2始動口63bとに入賞した順序が早い順で保留図柄表示エリアDs1から順に保留図柄表示エリアDs4の順であることを示している。

つまりは、第2始動口63bに遊技球が入賞した後で、第1始動口63aに入賞し、次に、第2始動口63bに、その次に、第1始動口63aに遊技球が入賞したことを示している。

図12に示すように、各保留データには、その保留が変動開始となった場合に選択される変動パターンの変動時間が予測して予め記憶されている(決定される変動パターンの種類が記憶されている)。そして、入賞順序1番目(並び替え保留記憶エリア203uでは、保留エリア1が該当)に記憶されているのは第2特別図柄の保留であるので、現在、変動表示中の第2特別図柄の残り変動時間(5s)が経過すると、変動表示開始となるため変動表示開始時間が5秒後と算出されている。また、入賞順序2番目(並び替え保留記憶エリア203uでは、保留エリア2が該当)に記憶されているのは第1特別図柄の保留であるので、現在、変動表示中の第1特別図柄の残り変動時間(10s)が経過すると、変動表示開始となるため変動表示開始時間が10秒後と算出されている。次に、入賞順序3番目(並び替え保留記憶エリア203uでは、保留エリア3が該当)に記憶されているのは第2特別図柄の保留であるので、現在、変動表示中の第2特別図柄の残り変動時間(5s)に、入賞順序1番目に記憶されている保留データの変動時間(40s)が経過すると、変動表示開始になるので、変動表示開始時間が45秒後と算出されている。次に、入賞順序4番目(並び替え保留記憶エリア203uでは、保留エリア4が該当)に記憶されているのは第1特別図柄の保留であるので、現在、変動表示中の第1特別図柄の残り変動時間(10s)に、入賞順序2番目に記憶されている保留データの変動時間(10s)が経過すると、変動表示開始になるので、変動表示開始時間が20秒後と算出されている。

このように、並び替え保留記憶エリア203uには、成立した順に第1特別図柄と第2特別図柄の変動表示開始時間が算出され、その変動表示開始時間に基づいて、変動表示開始時間が早い順で、変動表示順序が割り当てられている。

このタイミングで、遊技者が枠ボタン22を操作すると、第3図柄表示装置81の保留図柄表示が、図12に示す並び替え表示態様で示すように、入賞順序4番目の第1特別図柄の保留図柄表示が、入賞順序3番目の第2特別図柄の保留図柄表示と並び替えて(入賞順序4番目の保留図柄表示が、入賞順序3番目の保留図柄表示の前に割り込んで)表示される。

図13は、図12の状態から1s後に、第1始動口63aに遊技球が入賞した場合に、主制御装置110のMPU201が第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)において新たに記憶した保留図柄の変動表示開始順序を決定する処理を模式的に示した図である。

図13は、図12から1s後の状態であるので、変動表示中の第1特別図柄は、残り変動時間が9s、第2特別図柄は、残り変動時間が4sとなっている。また、並び替え保留記憶エリア203uの各保留エリアの変動開始時間も更新されている。

新たに成立した第1始動口63a(第1特別図柄)の保留は、5番目の入賞順序となり、並び替え保留記憶エリア203uでは、保留エリア5に各データが記憶される。まず、新たに記憶された第1特別図柄と同じ、変動表示中の第1特別図柄の残り変動時間、入賞順序2及び4の第1特別図柄の保留の変動時間をそれぞれ加算して、新たに成立(記憶された)した第1特別図柄の保留が変動表示開始となる時間が算出される(この場合は、24s)。

次に、図13の並び替え模式図に示すように、各保留エリアの変動表示開始時間に基づいて、並び替え後順序(変動表示開始順序)が、変動表示開始する順につけ直される。このときに、遊技者が枠ボタン22を操作して、保留図柄表示の並び替えを要求したときには、図13の並び替え後表示態様で示すように、入賞順序4番目と5番目の保留図柄表示が入賞順序3番目の保留図柄表示と並び替えて(入賞順序4番目と5番目の保留図柄表示が、入賞順序3番目の保留図柄表示の前に割り込んで)表示される。

このように、保留が発生する毎に、その変動表示開始時間を算出して、並び替え順序を決定しておくことで、遊技者が、並び替えを要求する操作(枠ボタン22の操作)をした場合に、速やかに、並び替え後の保留図柄表示を表示させることができる。

また、15R確変大当たりと15R通常大当たりの変動パターンは変動時間が外れの場合に選択される変動パターンよりも長くなりやすい。図13に示すように、入賞順序1番目の保留は、変動時間が40秒と長い。そのため、その後に成立した、同じ第2特別図柄の保留は、後から成立した第1特別図柄の保留よりも変動表示開始時間が遅くなってしまい、並び替えをすると、長い変動時間が選択されている保留図柄表示の後ろには、その長い変動時間が選択されている保留とは異なる種類(第1特別図柄と第2特別図柄との違い)がまとめて表示される。よって、保留図柄表示の後続の保留図柄表示エリアに割り込んで表示される保留図柄表示の個数が多いほど、遊技者はその前の保留図柄表示に対して大当たりの期待を抱くこととなり、遊技者は並び替えを大当たりへの期待を持って行うことができる。従って、遊技への興味が増大し、より飽きずに遊技を続けることができる。

次に、図14から図40のフローチャートを参照して、主制御装置110内のMPU201により実行される各制御処理を説明する。かかるMPU201の処理としては大別して、電源投入に伴い起動される立ち上げ処理(図32)と、その立ち上げ処理後に実行されるメイン処理(図33、S1200)と、定期的に(本実施形態では2ミリ秒周期で)起動されるタイマ割込処理(図14)と、NMI端子への停電信号SG1の入力により起動されるNMI割込処理(図31)とがあり、説明の便宜上、はじめにタイマ割込処理とNMI割込処理とを説明し、その後立ち上げ処理(図32)とメイン処理(図33、S1200)とを説明する。

図14は、主制御装置110内のMPU201により実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。タイマ割込処理は、例えば2ミリ秒毎に繰り返し実行される定期処理である。MPU201がこのタイマ割込処理を実行することによって、定期的に実行すべき各種の処理が行われる。

このタイマ割込処理では、まず、外部出力処理を実行する(S101)。タイマ割込処理(図14)やメイン処理(図33、S1200)では、各種処理に基づいて、払出制御装置111や音声ランプ制御装置113等へ送信すべきコマンド等を生成し、RAM203に設けられたコマンド送信用リングバッファに一旦記憶する。S101の外部出力処理では、このコマンド送信用リングバッファに記憶されたコマンド等の出力データを、サブ側の各制御装置(周辺制御装置)に送信する。

例えば、始動入賞処理(図24、S108)で設定された保留球数コマンドを音声ランプ制御装置113に送信する。また、特別図柄変動処理(図15、S107)で設定された変動パターンコマンド、停止種別コマンド、確定コマンド等を音声ランプ制御装置113に送信する。

次に、払出制御装置111より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込み(S102)、次いで、大当たり状態である場合において可変入賞装置65の特定入賞口(大開放口)65aを開放または閉鎖するための大開放口開閉処理を実行する(S103)。即ち、大当たり状態のラウンド毎に特定入賞口65aを開放し、特定入賞口65aの最大開放時間が経過したか、特定入賞口65aに球が規定数入賞したかを判定する。そして、これら何れかの条件が成立すると特定入賞口65aを閉鎖する。この特定入賞口65aの開放と閉鎖とを所定ラウンド数繰り返し実行する。

次いで、各種入賞スイッチの読み込み処理を実行する(S104)。即ち、主制御装置110に接続されている各種スイッチの状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。また、入賞検知情報に基づいて払出制御装置111に対して送信すべき獲得球数に対応する賞球コマンドをRAM203に設けられたコマンド送信用リングバッファに設定する。これにより、次に実行されるタイマ割込処理のS101の処理によって、賞球コマンドが払出制御装置111に向けて送信される。

次に、初期値乱数カウンタCINI1と普通初期値乱数カウンタCINI2の更新を実行する(S105)。具体的には、初期値乱数カウンタCINI1を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施形態では399)に達した際、0にクリアする。そして、初期値乱数カウンタCINI1の更新値を、RAM203の該当するカウンタ用バッファ領域に格納する。同様に、普通初期値乱数カウンタCINI2を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施形態では239)に達した際、0にクリアし、その普通初期値乱数カウンタCINI2の更新値をRAM203の該当するカウンタ用バッファ領域に格納する。

更に、特別当たり乱数カウンタC1、特別当たり種別カウンタC2、変動パターン判定用カウンタC3、変動種別カウンタCS1及び普通当たり乱数カウンタC4の更新を実行する(S106)。具体的には、特別当たり乱数カウンタC1、特別当たり種別カウンタC2、変動パターン判定用カウンタC3、停止種別カウンタCS1及び普通当たり乱数カウンタC4をそれぞれ1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施形態ではそれぞれ、399、99、100、198、239)に達した際、それぞれ0にクリアする。また、特別当たり乱数カウンタC1または普通当たり乱数カウンタC4が1周した場合には、その時点の初期値乱数カウンタCINI1または普通初期値乱数カウンタCINI2の値を当該特別当たり乱数カウンタC1または普通当たり乱数カウンタC4の初期値として読み込み、その初期値を特別当たり乱数カウンタC1または普通当たり乱数カウンタC4に設定する。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM203の該当するカウンタ用バッファ領域に格納する。

次に、第1特別図柄と第2特別図柄の第1図柄表示装置37による表示を行うための処理や第3図柄表示装置81による第3図柄の変動パターンなどを設定する特別図柄変動処理を実行し(S107)、次いで、第1始動口63a、または第2始動口63bへの入賞に伴う始動入賞処理を実行する(S108)。なお、特別図柄変動処理(S107)の詳細は図15を参照して後述し、始動入賞処理(S108)の詳細は図24を参照して後述する。

始動入賞処理(S108)を実行した後は、普通図柄始動口67を遊技球が通過したことに対する普通図柄の変動処理である普通図柄変動処理を実行し(S109)、次いで、普通図柄始動口67を遊技球が通過したことに対するスルーゲート処理を実行する(S10)。なお、普通図柄変動処理(S109)の詳細は図29を参照して後述し、スルーゲート処理(S110)の詳細は図30を参照して後述する。遊技球の発射に関する制御を実行する発射制御処理を実行し(S111)、更に、定期的に実行すべきその他の処理を実行し(S112)、タイマ割込処理を終了する。発射制御処理(S111)は、遊技者が操作ハンドル51に触れていることをタッチセンサ51aにより検出し、且つ、発射を停止させるための打ち止めスイッチ51bが操作されていないことを条件に、球の発射のオン/オフを決定する処理である。そして、球の発射がオンである場合、発射制御装置112へ球発射信号を送信するために、その球発射信号の情報を、ワークRAM203に設けられたコマンド送信用リングバッファに設定する。これにより、次に実行されるタイマ割込処理のS101の処理によって、球発射信号が払出制御装置111を介して発射制御装置112へ送信される。

次に、図15を参照して、主制御装置110内のMPU201により実行されるタイマ割込処理の一処理である特別図柄変動処理(S107)を説明する。図15は、この特別図柄変動処理(S107)を示すフローチャートである。特別図柄変動処理(図15、S107)は、第1特別図柄と第2特別図柄とを、取得した各カウンタ値に基づいて、各種判定や決定を行い、所定の制御によりその決定された変動表示態様で、第1図柄表示装置37と第3図柄表示装置81とで同時に変動表示を可能に制御したり、判定結果を示す表示態様で停止表示させるたの制御が実行される。以下、特別図柄変動処理(図15、S107)について説明する。

特別図柄変動処理(図15、S107)では、まず、大当たり遊技中であるか否か判定される(S201)。大当たり中であると判定された場合には(S201:Yes)、この処理を終了する。一方、大当たり中でないと判定された場合には(S201:No)、第1特別図柄の変動表示中であるかが判定される(S202)。第1特別図柄の変動表示中であると判定された場合には(S202:Yes)、第1特別図柄変動停止処理が実行される(S204)。第1特別図柄変動停止処理(図17、S204)については、詳しく後述するが、変動表示中の第1特別図柄の規定の変動時間が経過した場合に、第1抽選遊技の判定結果を示す図柄で変動表示を停止する処理と、第2特別図柄が大当たりを示す図柄で変動停止され、第2抽選遊技の大当たり遊技が実行される場合に、変動表示中の第1特別図柄を仮停止する処理が実行される。

一方、第1特別図柄が変動表示中でないと判定された場合には(S202:No)、第1特別図柄変動開始処理が実行される(S203)。第1特別図柄変動開始処理(図16、S203)については、詳しく後述するが、第1特別図柄が仮停止されている場合には、変動表示再開するための処理が実行される一方、仮停止されていない場合には、第1特別図柄保留球数格納エリア203aに保留データ(各種カウンタ値)が記憶されていれば、その保留データに基づいた大当たり判定や変動パターンの選択処理が実行される。

第1特別図柄変動開始処理(図16、S107)が実行された後に、第2特別図柄が変動表示中であるか否かが判定される(S205)。第2特別図柄が変動表示中であると判定された場合には、第2特別図柄変動停止処理(図23、S207)が実行される。第2特別図柄変動停止処理(図23、S207)については、詳しく後述するが、第1特別図柄変動停止処理(図19、S204)と同様に、変動表示中の第2特別図柄の規定の変動時間が経過した場合に、第2抽選遊技の判定結果を示す図柄で変動表示を停止する処理と、第1特別図柄が大当たりを示す図柄で変動表示停止され、第1抽選遊技の大当たり遊技が実行される場合に、変動表示中の第2特別図柄を仮停止する処理が実行される。

一方、第2特別図柄が変動表示中でないと判定された場合には、第2特別図柄変動開始処理が実行される(S206)。この第2特別図柄変動開始処理(図20、S206)は、詳しく後述するが、第1特別図柄変動開始処理(図16、S203)と同様に、第2特別図柄が仮停止されている場合には、変動表示再開するための処理が実行される一方、仮停止されていない場合には、第2特別図柄保留球数格納エリア203bに保留データ(各種カウンタ値)が記憶されていれば、その保留データに基づいた大当たり判定や変動パターンの選択処理が実行される。その後、この処理を終了する。

次に、図16を参照して、特別図柄変動処理(図15、S107)の一処理である第1特別図柄変動開始処理(S203)について説明する。図16は、この第1特別図柄変動開始処理(S203)を示すフローチャートである。

第1特別図柄変動開始処理(図16、S203)では、まず、第1特別図柄が仮停止されているか判別される(S301)。第1特別図柄が仮停止されているか否かの判別は、変動時間(変動パターン)が設定されているにも関わらず、第1特別図柄の変動表示が停止されているか否かで判別される。第1特別図柄が仮停止されていると判別された場合には(S301:Yes)、第1特別図柄の変動時間の計測が再開される(S302)。この第1特別図柄の変動時間については、後述する、第1特別図柄変動パターン選択処理(図18、S310)において、第1特別図柄を変動表示開始する場合の、変動パターン等が選択された場合に、変動時間の計測開始が設定される。変動パターンが選択されると、音声ランプ制御装置113に対して変動パターンコマンドが出力されて、第1特別図柄の変動表示開始となる。また、主制御装置110は、それに合わせて、第1表示装置37の第1特別図柄の変動表示を開始する。第1図柄表示装置37における第1特別図柄(7セグメント表示器37bの左側7セグLED)の変動表示が再開される(S303)。仮停止中の第1特別図柄の変動表示再開を音声ランプ制御装置113に指示するための第1特別図柄変動再開コマンドがセットされる(S304)。その後、この処理を終了する。

一方、第1特別図柄が仮停止中でないと判別された場合には(S301:No)、第1特別図柄保留球数カウンタ203eの値(N1)を取得する(S305)。第1特別図柄保留球数カウンタ203eの値(N1)が0より大きいか判別される(S306)。特別図柄保留球数カウンタ203eの値(N1)が0より大きいと判別された場合には(S306:Yes)、第1特別図柄保留球数カウンタ203eの値(N1)を1減算する(S308)。第1特別図柄保留球数格納エリア203aの保留エリア1〜保留エリア4に格納されているデータを、実行エリア側に順にシフトさせる処理を行う(S308)。より具体的には、保留エリア1→実行エリア、保留エリア2→保留エリア1、保留エリア3→保留エリア2、保留エリア4→保留エリア3といった具合に各エリア内のデータをシフトする。

次に、第1特別図柄大当たり判定処理が実行される(S309)。第1特別図柄大当たり判定処理(図17、S309)については、詳しく後述するが、第1特別図柄保留球実行エリア203cにシフトされた特別当たり乱数カウンタC1の値に基づいて、設定されている遊技状態に基づいて、大当たりか否かの大当たり判定を実行する。また、判定結果が大当たりであると判別された場合には、第2変動停止フラグ203rがオンに設定される。これにより、第1特別図柄が変動表示開始され、停止表示された後に大当たり遊技が開始されることを認識でき、変動表示中の第2特別図柄を、第1特別図柄の大当たり遊技中は仮停止させることができる。

次に、第1特別図柄変動パターン選択処理が実行される(S310)。第1特別図柄変動パターン選択処理(図18、S310)は、詳しく後述するが、第1特別図柄保留球実行エリア203cに格納された特別当たり乱数カウンタC1の値に基づいた当否判定の結果に基づいて、変動パターンを各カウンタ値に基づいて選択するための処理である。

次に、図17を参照して、第1特別図柄変動開始処理(図16、S203)の一処理である第1特別図柄大当たり判定処理(S309)について説明する。図17は、この第1特別図柄大当たり判定処理(S309)を示すフローチャートである。

第1特別図柄大当たり判定処理(図17、S309)では、まず、第1特別図柄保留球実行エリア203cに記憶されている各カウンタ値を取得する(S401)。遊技状態が高確率遊技状態(確変中)であるか否かが判別される(S402)。遊技状態が高確率遊技状態であるか否かの判別は、確変フラグ203mがオンに設定されているか否かにより実行される。確変フラグ203mがオンである(即ち、遊技状態が高確率遊技状態(確変中))と判別された場合には(S402:Yes)、高確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202aに基づいて、特別当たり乱数カウンタC1の値が大当たり乱数値と一致するか否か判別され、その抽選結果が取得される(S403)。一方、確変フラグ203mがオフである(即ち、遊技状態が低確率遊技状態(確変中でない))と判別された場合には(S402:No)、低確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202aに基づいて、特別当たり乱数カウンタC1の値が大当たり乱数値と一致するか否か判別され、その抽選結果が取得される(S404)。

抽選結果が大当たりであるか否かが判別される(S405)。抽選結果が大当たりであると判別された場合には(S405:Yes)、第2変動停止フラグ203rがオンに設定される(S407)。これにより、第1特別図柄の大当たり判定において、判定結果が大当たりとなり、その判定結果を報知する第1特別図柄の変動表示を停止表示する場合に、第2特別図柄が変動中であれば、仮に変動表示が停止されることとなる。

このように、第1特別図柄の変動表示開始前に、第2変動停止フラグ203rをオンに設定することで、第1特別図柄の変動表時停止時に、第2特別図柄の仮停止をさせるか否かを判断する場合と比較して、制御処理が変動停止時に集中してしまう不具合を防止することができる。

取得した特別当たり種別カウンタC2の値に基づいて、第1図柄表示装置37に大当たり図柄がセットされ、第1大当たりフラグ203oがオンにセットされる(S408)。これにより、第1図柄表示装置37には、7セグメント表示器37bの左側7セグメントLEDに特別当たり種別カウンタC2の値に基づく図柄(例えば、15R確変大当たりであれば「7」)がセットされる。

一方、抽選結果がオフであると判別された場合には(S405:No)、第1図柄表示装置37に外れ図柄がセットされる(S409)。本実施形態では、外れの場合には、第1図柄表示装置37の7セグメント表示器37bの左側7セグLEDに外れを示す「−」がセットされる。ここで、第1図柄表示装置37にセットされる各図柄は、変動表示停止した場合に停止表示される図柄を設定するための処理である。

次に、図18を参照して、第1特別図柄変動開始処理(図16、S203)の一処理である第1特別図柄変動パターン選択処理(S310)について説明する。図18はこの第1特別図柄変動パターン選択処理(S310)を示すフローチャートである。

第1特別図柄変動パターン選択処理(図18、S310)では、まず、第1特別図柄大当たり判定処理(図17、S309)において当否判定された結果が大当たりであるか否かが判別される(S310)。大当たりであるか否かの判定は、第1大当たりフラグ203oがオンに設定されているか否かで判別される。第1大当たりフラグ203oがオンに設定されていると判別された場合には(S501:Yes)、遊技状態に応じた特別当たり変動パターンテーブル202dがセットされる(S502)。遊技状態が通常遊技状態(低確率遊技状態であり時短中でない)である場合には、通常時特別当たり変動パターンテーブル202d(図10(a))がセットされる。また、遊技状態が高確率遊技状態または時短中である(時短カウンタ203kが0より大きい)場合には、時短・確変用特別当たり変動パターンテーブル202d(図11(a))がセットされる。

一方、第1大当たりフラグ203oがオフであると判別された場合には(S501:No)、遊技状態に応じた特別外れ変動パターンテーブルがセットされる。遊技状態が通常遊技状態(低確率遊技状態であり時短中でない)である場合には、通常時特別外れ変動パターンテーブル202e(図10(b))がセットされる。また、遊技状態が高確率遊技状態または時短中である(時短カウンタ203kが0より大きい)場合には、時短・確変特別用外れ変動パターンテーブル202d(図11(b))がセットされる。

特別当たり種別カウンタC2の値に基づいた大当たり種別により、大当たり種別テーブルを決定する(S504)。大当たり種別テーブルは、15R大当たりテーブルと2R大当たりテーブルで構成されており、15R確変大当たり及び15R通常大当たりの場合には、15R大当たりテーブルが、2R確変大当たりの場合には、2R大当たりテーブルが決定される。特別図柄保留実行エリア203cに格納されている、変動種別カウンタCS1の値に基づいて、変動パターン種別が選択した変動パターンテーブルから選択(決定)される(S505)。

変動パターン判定用カウンタC3の値に基づいて、第1特別図柄の変動パターンとして変動パターンが選択される(S506)。ここで、音声ランプ制御装置113に対して選択された変動パターンを通知するための変動パターンコマンドもセットされる。第1停止種別コマンドが決定されている停止種別に基づいて設定される(S507)。第1特別図柄の変動時間である第1変動時間の計測開始が設定される。

変動パターンコマンドの設定と共に、第1特別図柄の変動時間の計測を開始することで、第1特別図柄の変動開始とタイミングを合わせて、変動時間を計測することができ、正確に変動時間を計測することができる。

次に、図19を参照して、特別図柄変動処理(図15、S107)の一処理である第1特別図柄変動停止処理(S204)について説明する。図19はこの第1特別図柄変動停止処理(S204)を示すフローチャートである。

第1特別図柄変動停止処理(図19、S204)では、まず、第1変動停止フラグ203qがオンに設定されているか判別される(S601)。第1変動停止フラグ203qがオンに設定されていると判別された場合には(S601:Yes)、第2特別図柄の変動時間が終了時間であるかが判別される(S602)。第2特別図柄の変動時間が終了時間であると判別された場合には(S602:Yes)、音声ランプ制御装置113に第1特別図柄の仮停止を指示する仮第1変動停止コマンドがセットされ、第1図柄表示装置37の第1特別図柄が仮停止され、第1変動停止フラグ203qがオフに設定される(S603)。そして、第1変動時間の計測が中断される(S604)。

このように構成することで、第2特別図柄が当たりとなる判定図柄で変動停止されるタイミングと合わせて、第1特別図柄も仮停止することができる。よって、遊技者は、第2抽選遊技における大当たり遊技に集中して、遊技を行うことができる。

また、仮停止のタイミングに合わせて、第1変動時間の計測も中断されるので、大当たり遊技後には、正確に残りの変動時間を計測することができる。

なお、本パチンコ機10では、第1特別図柄が仮停止される場合には、第3図柄表示装置81にて、第1特別図柄は仮停止中であることが遊技者に分かる表示態様で停止表示される。具体的には、「第1特別図柄は仮停止中です」といった文字が表示されたり、特別図柄を構成する左中右の3つの主図柄を揺れた表示態様で変動表示させ続けることにより遊技者に仮停止中であることを報知する。また、仮停止を報知する表示態様はこれに限らず、それ以外の報知態様であっても良い。

一方、第2特別図柄の変動時間が終了時間でない(即ち、変動表示中である)と判別された場合には(S602:No)、S605の処理が実行される。第1変動停止フラグ203qがオフであると判別された場合には(S601:No)、変動表示中の第1特別図柄の変動時間が終了時間であるかが判別される(S605)。

第1特別図柄の変動時間が終了時間でないと判別された場合には(S605:No)、この処理を終了する。一方、第1特別図柄の変動時間が終了時間であると判別された場合には(S605:Yes)、第1大当たりフラグ203oがセットされているか判別される(S606)。第1大当たりフラグ203oがセットされていると判別された場合には(S606:Yes)、確変フラグ203mがオフに設定される(S607)。決定されている変動停止種別に基づいた大当たり遊技の各種設定がされる(S608)。具体的には、15R確変大当たり、15R通常大当たりの場合には、大当たり遊技が実行されるラウンド回数が15回に設定され、1回のラウンドにおける特定入賞口65aの最大開放時間が30sに設定される。また、2R確変大当たりの場合には、大当たり遊技が実行されるラウンド回数が2回に設定され、1回のラウンドにおける特定入賞口65aの最大開放時間が2sに設定される。

一方、第1大当たりフラグ203oがオフであると判別された場合には(S606:No)、時短カウンタ203kが「0」より大きい値であるか判別される(S609)。時短カウンタ203kが「0」より大きい値であると判別された場合には(S609:Yes)、時短カウンタ203の値が1減算される(S610)。つまり、第1特別図柄が1回変動表示する毎に、時短カウンタ203kが1減算される。一方、時短カウンタ203kが0より小さい値である(即ち、0である)と判別された場合には(S609:No)、S611の処理が実行される。

音声ランプ制御装置113に対して、第1特別図柄の変動表示を確定停止させることを指示する第1確定コマンドがセットされる(S611)。第1図柄表示装置37の第1特別図柄を決定された当否判定結果を示す図柄で停止表示させる(S612)。第1変動時間記憶エリア203sの値を0クリアして、第1変動時間計測値を0クリアする(S613)。この後、この処理を終了する。

次に、図20を参照して、特別図柄変動処理(図15、S107)の一処理である第2特別図柄変動開始処理(S206)について説明する。図20はこの第2特別図柄変動開始処理(S206)を示すフローチャートである。

第2特別図柄変動開始処理(図20、S206)では、上記した、第1特別図柄変動開始処理(図16、S203)に対して、S301〜S310までの各処理に対して、第1特別図柄、第1変動時間計測再開、第1図柄表示装置37、第1特別図柄変動再開コマンド、第1特別図柄保留球数カウンタの値(N1)、第1特別図柄保留球格納エリア、第1特別図柄大当たり判定処理、第1特別図柄変動パターン選択処理がS701〜S710までの各処理では、第2特別図柄、第2変動時間計測再開、第2図柄表示装置37、第2特別図柄保留球数カウンタの値(N2)、第2特別図柄保留球格納エリア、第2特別図柄大当たり判定処理、第2特別図柄変動パターン選択処理に、それぞれ変更される点を除いては同一であるので、その説明は省略する。

次に、図21を参照して、第2特別図柄変動開始処理(図20、S206)の一処理である第2特別図柄大当たり判定処理(S709)について説明する。図21はこの第2特別図柄大当たり判定処理(S709)を示すフローチャートである。

第2特別図柄大当たり判定処理(図21、S709)では、上記した、第1特別図柄大当たり判定処理(図17、S309)に対して、S401の処理に対して、第1特別図柄保留球実行エリアがS711の処理では、第2特別図柄保留球実行エリアに、S407〜S408までの各処理に対して、第2変動停止フラグ、第1大当たりフラグがS717〜S718までの各処理では、第1変動停止フラグ、第2大当たりフラグにそれぞれ変更される点を除いては同一であるので、その説明は省略する。

次に、図22を参照して、第2特別図柄変動開始処理(図20、S206)の一処理である第2特別図柄変動パターン選択処理(S710)について説明する。図22はこの第2特別図柄変動パターン選択処理(S710)を示すフローチャートである。

第2特別図柄変動パターン選択処理(図22、S710)では、上記した、第1特別図柄変動パターン選択処理(図18、S310)に対して、S507〜S508までの各処理に対して、第1停止種別コマンド、第1変動時間計測開始がS727〜S728までの各処理では、第1停止種別コマンド、第1変動時間計測開始にそれぞれ変更される点を除いては同一であるので、その説明は省略する。

次に、図23を参照して、特別図柄変動処理(図15、S107)の一処理である第2特別図柄変動停止処理(S207)について説明する。図23はこの第2特別図柄変動停止処理(S207)を示すフローチャートである。

第2特別図柄変動停止処理(図23、S207)では、上記した、第1特別図柄変動停止処理(図19、S204)に対して、S601〜S604までの各処理に対して、第1変動停止フラグ、第1特別図柄、仮第1変動停止コマンド、第1変動時間計測中断がS801〜S804までの各処理では、第2変動停止フラグ、第2特別図柄、仮第2変動停止コマンド、第2変動時間計測中断にそれぞれ変更され、S611〜S613までの各処理に対して、第1確定コマンド、第1特別図柄、第1変動時間計測値がS811〜S813までの各処理では、第2確定コマンド、第2特別図柄、第2変動時間計測値にそれぞれ変更される点を除いては同一であるので、その説明は省略する。

このように、第1特別図柄と第2特別図柄との変動表示の制御はそれぞれ独立して並行して実行可能に構成されているので、第1特別図柄と第2特別図柄とを同時に変動表示させることができる。よって、所定時間内に、より多くの特別図柄の抽選遊技を実行させることができ、遊技者に大当たりが所定時間内に付与される確率が高くできる。従って、遊技者は、効率よく遊技を行うことができる。

また、第1特別図柄または第2特別図柄の抽選遊技がどちらか一方ずつで実行されるパチンコ機10と比較して、本パチンコ機10は、第1特別図柄、第2特別図柄の変動時間を比較的、短くしても、第1特別図柄または第2特別図柄のどちらか一方では、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示が実行され易い状態となり、遊技の効率をあげることで、特別図柄が変動表示していない状態が長くなってしまう不具合を抑制することができる。

また、第1特別図柄または第2特別図柄の抽選遊技がどちらか一方ずつで実行されるパチンコ機10では、本実施形態のように、振り分け装置630を設けた場合には、変動時間を比較的短くしないと、保留球とならないオーバーフローが多く発生してしまう。しかしながら、本実施形態のように、第1特別図柄と第2特別図柄との両方で抽選遊技を行う構成では、一方で、変動時間が長い変動が選択されたとしても、他方でも特別図柄の変動がされるので、特別図柄の抽選を短時間に多く行うことができる。よって、遊技者に必要に応じて、十分な変動時間の演出を見せることができ、より遊技に飽きてしまうのを防止できる。

また、第1特別図柄と第2特別図柄が同時に変動表示して抽選遊技が実行される構成であっても、第1または第2特別図柄の一方で大当たり遊技が発生した場合には、他方の特別図柄の変動表示が仮停止されるので、遊技者は、大当たり遊技に集中して遊技を行うことができる。

また、仮停止した特別図柄は、仮停止中であることが遊技者に分かる表示態様または報知態様で停止されているので、遊技者は変動表示途中であった抽選遊技が消滅していないことを把握することができ、安心して大当たり遊技を行うことができる。

また、本パチンコ機10には、振り分け装置630が設けられているので、第1始動口63aと第2始動口63bに交互に入賞され易く構成されており、第1始動口63aまたは第2始動口63bのどちらか一方に入賞が偏ってしまい、保留の少ない他方の始動口にも入賞させようとすることで、一方の始動口63a,63bにも遊技球が保留数の上限値以上に入賞してしまい無効球が多く発生してしまう不具合を抑制できる。

次に、図24を参照して、主制御装置110内のMPU201により実行されるタイマ割込処理(図14)の一処理である始動入賞処理(S108)を説明する。図24は、この始動入賞処理(S108)を示すフローチャートである。始動入賞処理(図24、S108)は、第1始動口63aまたは第2始動口63bに遊技球が入賞したか判別して、入賞した場合には、保留上限個数(第1始動口63a、第2始動口63bそれぞれに最大4個)まで、取得した各カウンタ値を第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bにそれぞれ格納する処理である。また、保留球に基づいて取得された各カウンタ値が、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bにそれぞれ記憶されると、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bのそれぞれに記憶されている各カウンタ値に基づいて、事前に当否判定結果や選択される変動パターン等を予測する処理が実行される。以下、始動入賞処理(図24、S108)について説明する。

始動入賞処理(図24、S108)では、まず、球が第1始動口63aに入賞(始動入賞)したか否かを判別する(S901)。ここでは、第1始動口63aへの入賞を検出する。球が第1始動口63aに入賞した(始動入賞があった)と判別されると(S901:Yes)、第1特別図柄保留球数カウンタ203eの値(N1)が取得される(S902)。取得した値(N1)は4未満であるか判別される(S903)。これは、第1始動口63aに対する保留個数の上限値である4個未満であるか(即ち、保留個数が上限値まで記憶されていないか)が判別される。取得した値(N1)は4未満であるか判別された場合には(S903:Yes)、第1特別図柄保留球数カウンタ203eの値(N1)に1加算される(S904)。音声ランプ制御装置113に対して保留個数を通知するための保留球数コマンドが設定される(S905)。各種カウンタ値である、特別当たり乱数カウンタC1、特別当たり種別カウンタC2、変動パターン判定用カウンタC3及び変動種別カウンタCS1の各値をカウンタ用バッファから読み出し(取得して)、RAM203の特別図柄保留球実行エリア203cの特別当たり乱数カウンタ格納エリア203c1、特別当たり種別カウンタ格納エリア203c2、変動パターン判定用カウンタ格納エリア203c3、及び変動種別カウンタ格納エリア203c4に各々保留(格納)する(S906)。

次に、第1先読み処理が実行される(S907)。第1先読み処理(図25、S108)については、詳しく後述するが、新たに第1特別図柄保留球格納エリア203aに記憶された各カウンタ値に基づく変動表示開始順序が記憶されている第1特別図柄と第2特別図柄とを合わせて何番目であるかを事前に判別し、さらにその変動表示順序と記憶されている各カウンタ値とから当否判定結果や、決定される変動パターン、停止種別等を判別する処理が実行される。

次に、S908〜S914までの各処理については、S901〜S907までの各処理で実行された第1始動口63aへの遊技球の入賞に対して行われた処理と同様の処理が、第2始動口63bに対して実行される処理であることが相違するのみであるので、詳細な説明は、省略する。

次に、図25を参照して、始動入賞処理(図24、S108)の一処理である第1先読み処理(S907)について説明する。図25は、この第1先読み処理(S907)を示すフローチャートである。

第1先読み処理(図25、S907)では、まず、新たに第1特別図柄保留格納エリア203aに記憶された格納エリアから各種カウンタ値である、特別当たり乱数カウンタC1、特別当たり種別カウンタC2、変動パターン判定用カウンタC3及び変動種別カウンタCS1の各値が読み出される(S921)。読み出したデータを並び替え保留記憶エリア203uの空いている記憶エリアのうち、入賞順序がもっとも小さいエリアに記憶され、その新たに記憶された保留データ(各カウンタ値)に基づく変動表示が開始される変動表示開始時間が算出される(S922)。

この変動開始時間は、図12に示すように、新たに記憶された保留データに対応する変動表示中の特別図柄(第1始動口63aに基づく保留データであれば、第1特別図柄、第2始動口63bに基づく保留データであれば、第2特別図柄)の残り変動時間と、新たに記憶された保留データと同じ始動口63a,63bに基づいて先に記憶された各保留データの決定されている変動時間をそれぞれ加算することにより算出される。

ここで、新たに記憶された保留データと同じ始動口に基づいて先に記憶された各保留データとは、新たに記憶された保留データが第1始動口63aに基づく保留データであれば、先に記憶されている第1始動口63aに基づく(第1特別図柄に対応する)保留データ、一方、新たに記憶された保留データが第2始動口63bに基づく保留データであれば、先に記憶されている第2始動口63bに基づく(第2特別図柄に対応する)保留データのことである。

変動表示開始時間が算出されると、並び替え保留記憶エリア203uに記憶されている全ての保留データの変動表示開始時間の早い順に並び替え後の順序が再付番される(S923)。ここで、変動表示開始時間の再付番については、本実施形態では、全ての保留データに付いて再付番を行ったが、それに限らず、前回と変動表示開始順序が入れ替わった場合、即ち、新たに記憶された保留データの変動表示開始順序が先に記憶されている保留データの変動表示開始順序に割り込まれる場合に、その変更となる順序のみ再付番するように構成しても当然よい。

新たに記憶された保留データが変動開始する時の遊技状態が高確率遊技状態であるかが判別される(S924)。変動開始する時の遊技状態については、新たに記憶された保留データが変動開始する時までに停止するものの先読み確変フラグ203u6がオンの物があり、且つ、その後、15R通常大当たりで停止する保留がないかについて判別することで判別される。新たに記憶された保留データが変動開始する時の遊技状態が高確率遊技状態であると判別された場合には(S924:Yes)、高確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202aの大当たり判定値に基づいて、第1特別図柄の当否を予測して、その判定結果を該当する並び替え保留記憶エリア203uに記憶する(S925)。一方、新たに記憶された保留データが変動開始する時の遊技状態が低確率遊技状態(通常遊技状態)であると判別された場合には(S924:No)、低確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202aの大当たり判定値に基づいて、第1特別図柄の当否を予測して、その判定結果を該当する並び替え保留記憶エリア203uに記憶する(S927)。

第1先読み更新処理を実行する(S926)。第1先読み更新処理(図26、S926)については、詳しく後述するが、実際に変動表示開始される順序で、並び替え保留記憶エリア203uに記憶された保留データ(各種カウンタ値)の当否判定結果に基づいて、大当たり種別(確変か否か)、変動パターン(変動時間)が記憶(更新)される。

次に、図26を参照して、第1先読み処理(図25、S907)の一処理である第1先読み更新処理(S926)について説明する。図26は、この第1先読み更新処理(S926)を示すフローチャートである。

第1先読み更新処理(図26、S926)では、まず、第1先読み処理(図25、S907)におけるS925またはS927の処理で予測した当否判定結果は大当たりであったか判別される(S931)。第1先読み処理(図25、S907)におけるS925またはS927の処理で予測した当否判定結果は大当たりであったと判別された場合には(S931:Yes)、予測した大当たりは確変大当たり(15R確変大当たりまたは第2R確変大当たり)であったか判別される(S932)。予測した大当たりが確変大当たりであると判別された場合には(S932:Yes)、新たに記憶された保留データに対応した並び替え保留記憶エリア203uの先読み確変フラグ203u6をオンに設定する(S933)。なお、先読み確変フラグ203u6は、上位の保留エリアへデータがシフトされて記憶される場合に、シフトされる前の保留エリアのデータは0クリアされるので、そこでオフに設定される。つまり、一度、オンに設定された先読み確変フラグ203u6は、順に保留エリアをシフトされ、変動中データ記憶領域において、次の新たなデータがシフトされて上書き(0クリア)されることによりオフに設定される。

一方、予測した大当たりが確変大当たりでない(即ち、15R通常大当たりである)と判別された場合には(S932:No)、S934の処理が実行される。

変動表示開始時の遊技状態(確変または時短中であるか否か)に対応した、特別当たり変動パターンテーブル202dより、新たに記憶された保留データの特別当たり種別カウンタC2、変動パターン判定用カウンタC3、変動種別カウンタCS1の値に基づいて変動表示開始時に決定される変動パターンが予測される(S934)。

一方、第1先読み処理(図25、S907)におけるS925の処理で予測した当否判定結果が外れであると判別された場合には(S931:No)、変動表示開始時の遊技状態(確変または時短中であるか否か)に対応した、特別外れ変動パターンテーブル202eより、新たに記憶された保留データの変動パターン判定用カウンタC3、変動種別カウンタCS1の値に基づいて変動表示開始時に決定される変動パターンが予測される(S935)。

予測した当否、停止種別、及び変動パターンが並び替え保留記憶エリア203uの入賞順序に対応したエリアに(新たに記憶された保留データに対応して)記憶される(S936)。並び替え保留記憶エリア203uに新たに記憶された保留データの変動表示開始順序は、先に記憶されていた変動表示開始順序に割り込ませて(順序を変えて)記憶されたか判別される(S937)。並び替え保留記憶エリア203uに新たに記憶された保留データの変動表示開始順序は、先に記憶されていた変動表示開始順序に割り込ませて(順序を変えて)記憶されたと判別された場合には(S937:Yes)、新たに記憶された保留データの変動表示開始順序の後の保留データ(新たに記憶された保留データに対応する特別図柄が変動停止した後に変動開始する順序の保留データ)について、再度、当否、停止種別、変動パターンを予測し、更新する(S938)。並び替え保留記憶エリア203uに記憶されている全ての保留データに対応する当否、停止種別、変動パターン、入賞順序、変動表示開始順序、先読み確変フラグ203u6に基づいて、その各データを音声ランプ制御装置113に対して通知するための入賞コマンドが各保留データ毎に生成される(S939)。

このように、遊技球が第1始動口63aまたは第2始動口63bに入賞し、対応する特別図柄を変動表示開始できるまで保留されると、変動表示開始前に、その当否判定や選択される変動パターンの決定等が実行され、保留の中における変動開始順序も算出される。よって、保留図柄表示が表示されると、遊技者の操作により、変動開始順に保留図柄表示を並び替えることができる。

また、新たに保留が記憶され、その保留により変動開始する順序が変更される(新たに記憶された保留の変動開始順序が割り込まれて記憶される)と、再度、並び替え保留記憶エリア203uに記憶されている各保留エリアのうち、新たに記憶された保留が停止した後に変動開始となる保留に対して、当否判定、停止種別、変動パターンの更新がされるので、新たに保留が記憶されることで、変動開始時の遊技状態(高確率遊技状態であるか低確率遊技状態であるか)が変わる場合にも、正確なデータに更新することができる。

なお、本実施形態では、新たに記憶された保留の変動開始順序が割り込まれ記憶された場合に、再度、保留エリアの保留データ(当否判定、停止種別、変動パターン)を再度更新したが、それに限らず、新たに保留が記憶された場合には、毎回、全ての保留エリアに対して、再度判定するようにしてもよい。このように構成することで、保留エリアのデータを新たに保留が記憶される毎に、更新することができ、より正確なデータで常に構成することができる。

次に、図27を参照して、始動入賞処理(図24、S108)の一処理である第2先読み処理(S914)について説明する。図27は、この第2先読み処理(S914)を示すフローチャートである。

第2先読み処理(図27、S914)は、上記した、第1先読み処理(図25、S907)が第1始動口63aに入賞したことに基づく保留データを事前に先読みして、記憶されている保留データの変動表示開始順序を決定して、各種判定を行う処理であるのに対して、第2始動口63bに入賞したことに基づく保留データを事前に先読みして、記憶されている保留データの変動表示開始順序を決定して、各種判定を行う処理である点で異なるのみで、同一の処理が実行されるので、詳細な説明は省略する。

また、図28に示した、第2先読み処理(図27、914)の一処理である第2先読み更新処理(S946)についても、上記した、第1先読み更新処理(図26、S926)が第1始動口63aに入賞したことに基づく保留データの変動表示開始順序に基づいて、各種選択データを予測して、入賞コマンドを生成する処理であるのに対して、第2始動口63bに入賞したことに基づく保留データの変動表示開始順序に基づいて、各種選択データを予測して、入賞コマンドを生成する処理である点で異なるのみで、同一の処理が実行されるので、詳細な説明は省略する。

このように、第1始動口63aまたは第2始動口63bに遊技球が入賞して、第1特別図柄保留球格納エリア203aまたは第2特別図柄保留球格納エリア203bに各種カウンタ値が新たに記憶される(保留データが記憶される)と、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)が実行される。新たに記憶された保留データは、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)で、変動表示開始となる順序が先に並び替え保留球記憶エリア203uに記憶されている各保留データの変動表示開始時間と比較して決定されるので、記憶されている保留データが変動表示開始された場合の、遊技状態(確変中であるか否か)を正確に判別することができる。よって、当否判定結果や停止種別、変動表示される変動パターン等を正確に判定することができる。従って、次に、第1特別図柄保留球記憶エリア203aまたは第1特別図柄保留球記憶エリア203bに新たに保留データが記憶された場合にも、第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)で予測された各保留データの変動時間(変動パターン)に基づいて、新たに記憶された保留データの変動表示開始時間を正確に予測することができる。その結果、正しい変動表示開始順序を予測することができる。

また、新たに記憶された保留データの変動表示開始順序が、先に記憶されている保留データの変動表示開始順序に割り込んで(順序が早く)記憶される場合には、新たに記憶される保留データよりも後の変動表示開始順序の各保留データについては、再度、変動表示開始時の遊技状態が第1先読み処理(図25、S907)または第2先読み処理(図27、S914)で予測されて、当否、停止種別、変動パターンの予測(先読み)が行われるので、より正確な予測結果に基づいて、入賞コマンドを生成することができる。よって、音声ランプ制御装置113は、正確な、記憶されている保留データの予測結果を入賞コマンドから把握することができる。

次に、図29を参照して、主制御装置110内のMPU201により実行されるタイマ割込処理の一処理である普通図柄変動処理(S109)について説明する。図29は、この普通図柄変動処理(S109)を示すフローチャートである。普通図柄変動処理(S109)は、第2図柄表示装部88において行う第2図柄の変動表示や、普通電動役物64の開放時間などを制御するための処理である。

この普通図柄変動処理では、まず、今現在が、普通図柄(第2図柄)の当たり中であるか判別される。(S1001)。普通図柄(第2図柄)の当たり中としては、第2図柄表示部88において当たりを示す表示がなされてから普通電動役物64の開閉制御がなされている最中までが含まれる。普通図柄(第2図柄)の当たり中であると判別された場合には(S1001:Yes)、そのまま本処理を終了する。

一方、普通図柄(第2図柄)の当たり中でないと判別された場合には(S1001:No)、第2図柄表示部88の普通図柄が変動表示中であるか判別される(S1002)。普通図柄(第2図柄)が変動表示中であると判別された場合には(S1002:Yes)、第2図柄表示部88において実行している普通図柄の変動時間が経過したか判別される(S1003)。尚、ここでの変動時間は、第2図柄表示装部88において変動表示が開始される前に、後述する、S1017の処理、S1018の処理によって予め設定された時間である。

S1003の処理において、変動時間が経過していなければ(S1003:No)、本処理を終了する。一方、S1003の処理において、変動表示している普通図柄の変動時間が経過していると判別された場合には(S1003:Yes)、第2図柄表示部88の停止表示を設定する(S1004)。S1004の処理では、普通図柄の抽選が当たりとなって、S1018の処理により表示態様が設定されていれば、第2図柄として第2図柄表示部88には「○」図柄が停止表示(点灯表示)されるように設定される。一方、普通図柄の抽選が外れとなって、S1017の処理により外れ時の表示態様が設定されていれば、第2図柄として第2図柄表示部88には「×」図柄が、停止表示(点灯表示)されるように設定される。S1004の処理により、停止表示が設定されると、第2図柄表示部88における変動表示が終了し、S1017の処理、S1018の処理で設定された表示態様で、停止図柄(第2図柄)が第2図柄表示部88に停止表示(点灯表示)される。

次に、今回の普通図柄の抽選結果は当たりであるかが判別される(S1005)。今回の普通図柄の抽選結果は当たりであると判別された場合には(S1005:Yes)、普通電動役物64の開閉制御開始が設定される(1006)。一方、今回の普通図柄の抽選結果は外れであると判別された場合には(S1005:No)、本処理を終了する。

一方、S1002の処理において、普通図柄が変動表示中でないと判別された場合には(S1002:No)、普通図柄保留球数カウンタ203gの値(普通図柄における変動表示の保留回数M)を取得する(S1007)。S1007の処理の後、S1023の処理が実行される。

次に、普通図柄保留球数カウンタ203gの値(M)が0よりも大きいか否かを判別される(S1008)。普通図柄保留球数カウンタ203gの値(M)が0であると判別された場合には(S1008:No)、そのまま本処理を終了する。一方、普通図柄保留球数カウンタ203gの値(M)が0でないと判別された場合には(S1008:Yes)、普通図柄保留球数カウンタ203gの値(M)を1減算する(S1009)。

次に、普通図柄保留球格納エリア203hに格納されたデータをシフトする(S1010)。S1010の処理では、普通図柄保留球格納エリア203hの普通図柄保留1〜普通図柄保留4に格納されているデータを、実行エリア側に順にシフトさせる処理を行う。より具体的には、普通図柄保留1→実行エリア、普通図柄保留2→普通図柄保留1、普通図柄保留3→普通図柄保留2、普通図柄保留4→普通図柄保留4といった具合に各エリア内のデータをシフトする。データをシフトした後は、普通図柄保留球実行エリア203iに格納されている普通当たり乱数カウンタC4の値を取得する(S1011)。

次に、時短カウンタ203kの値が1以上である(即ち、0でないか)判別される(S1012)。時短カウンタ203kの値が0である(即ち、時短中でない)と判別された場合には(S1012:No)、低確率時用の普通図柄当たり乱数テーブル(図8(d))の当たり判定値に基づいて、当否判定結果が取得される(S1013)。一方、時短カウンタ203kの値が0でない(即ち、時短中である)と判別された場合には(S1012:Yes)、第1特別図柄または第2特別図柄の大当たり中であるか判別される(S1014)。第1特別図柄または第2特別図柄の大当たり中であると判別された場合には(S1014:Yes)、S1013の処理が実行される。一方、第1特別図柄または第2特別図柄の大当たり中でないと判別された場合には(S1014:No)、高確率時用の普通図柄当たり乱数テーブル(図8(d))の当たり判定値に基づいて、当否判定結果が取得される(S1015)。

次に、第2図柄(普通図柄)の抽選結果が当たりであるか判別される(S1016)。第2図柄(普通図柄)の抽選結果が当たりでない(即ち、外れである)と判別された場合には(S1016:No)、外れ時の表示態様である「×」の表示態様が設定される(S1017)。一方、第2図柄(普通図柄)の抽選結果が当たりである(即ち、当たりである)と判別された場合には(S1016:Yes)、当たり時の表示態様である「○」の表示態様が設定される(S1018)。

時短カウンタ203kの値が1以上(即ち、遊技状態が時短中(確変含む)である)か判別される(S1019)。時短中でないと判別された場合には(S1019:No)、普通電動役物64の羽根64a,64bの開放時間が0.2s、開放回数が1回に設定される(S1020)。

一方、時短中であると判別された場合には(S1019:Yes)、第1特別図柄または第2特別図柄の大当たり中であるか判別される(S1021)。第1特別図柄または第2特別図柄の大当たり中であると判別された場合には(S1021:Yes)、S1020の処理が実行される。一方、第1特別図柄または第2特別図柄の大当たり中でないと判別された場合には(S1021:No)、普通電動役物64の羽根64a,64bの開放時間が1s、開放回数が2回に設定される(S1020)。

時短カウンタ203kの値が1以上(即ち、遊技状態が時短中(確変含む)である)か判別される(S1023)。時短中であると判別された場合には(S1023:Yes)、普通図柄(第2図柄)の変動時間が3sに設定される(S1024)。一方、時短中でないと判別された場合には(S1023:No)、普通図柄(第2図柄)の変動時間が30sに設定される(S1025)。

次に、図30のフローチャートを参照して、主制御装置110内のMPU201により実行されるスルーゲート通過処理(S110)を説明する。図30は、このスルーゲート通過処理(S110)を示すフローチャートである。このスルーゲート通過処理(S110)は、タイマ割込処理(図14参照)の中で実行され、普通図柄始動口67を遊技球が通過したかを判断し、遊技球の通過があった場合に、普通当たり乱数カウンタC4が示す値を取得し保留するための処理である。

スルーゲート通過処理(図30、S110)では、まず、球が普通図柄始動口(ゲート)67を通過したか否かを判定する(S1031)。ここでは、普通図柄始動口67を遊技球が通過したことを3回のタイマ割込処理にわたって検出する。そして、球が普通図柄始動口67を通過したと判定されると(S1031:Yes)、普通図柄保留球数カウンタ203gの値(M)を取得する(S1032)。そして、普通図柄保留球数カウンタ203gの値(M)が上限値(本実施形態では4)未満であるか否かを判定する(S1033)。

球が普通図柄始動口(ゲート)67を通過していないか(S1031:No)、或いは、球が普通図柄始動口67を通過していても普通図柄保留球数カウンタ203gの値(M)が4未満でなければ(S1033:No)、この処理を終了する。一方、球が普通図柄始動口67を通過し(S1031:Yes)、且つ、普通図柄保留球数カウンタ203gの値(M)が4未満であれば(S1033:Yes)、普通図柄保留球数カウンタ203gの値(M)を1加算する(S1034)。そして、上述したタイマ割込処理のS106で更新した普通当たり乱数カウンタC4の値と、第1普通図柄フラグとをRAM203の普通図柄保留球格納エリア203hの空き保留エリア(普通図柄保留1〜普通図柄保留4)のうち最初のエリアに格納する(S1035)。尚、S1035の処理では、普通図柄保留球カウンタ203gの値を参照し、その値が0であれば、普通図柄保留1のエリアを最初のエリアとする。同様に、その値が1であれば普通図柄保留2のエリアを、その値が2であれば普通図柄保留3のエリアを、その値が3であれば普通図柄保留4のエリアを、それぞれ最初のエリアとする。

図31は、主制御装置110内のMPU201により実行されるNMI割込処理を示すフローチャートである。NMI割込処理は、停電の発生等によるパチンコ機10の電源遮断時に、主制御装置110のMPU201により実行される処理である。このNMI割込処理により、電源断の発生情報がRAM203に記憶される。即ち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号SG1が停電監視回路252から主制御装置110内のMPU201のNMI端子に出力される。すると、MPU201は、実行中の制御を中断してNMI割込処理を開始し、電源断の発生情報の設定として、電源断の発生情報をRAM203に記憶し(S1041)、NMI割込処理を終了する。

なお、上記のNMI割込処理は、払出発射制御装置111でも同様に実行され、かかるNMI割込処理により、電源断の発生情報がRAM213に記憶される。即ち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号SG1が停電監視回路252から払出制御装置111内のMPU211のNMI端子に出力され、MPU211は実行中の制御を中断して、NMI割込処理を開始するのである。

次に、図32を参照して、主制御装置110に電源が投入された場合に主制御装置110内のMPU201により実行される立ち上げ処理について説明する。図32は、この立ち上げ処理を示すフローチャートである。

この立ち上げ処理は電源投入時のリセットにより起動される。立ち上げ処理(図32)では、まず、電源投入に伴う初期設定処理を実行する(S1101)。例えば、スタックポインタに予め決められた所定値を設定する。次いで、サブ側の制御装置(音声ランプ制御装置113、払出制御装置111等の周辺制御装置)が動作可能な状態になるのを待つために、ウエイト処理(本実施形態では1秒)を実行する(S1102)。そして、RAM203のアクセスを許可する(S1103)。

その後は、電源装置115に設けたRAM消去スイッチ(図3、122)がオンされているか否かを判別し(S1104)、オンされていれば(S1104:Yes)、処理をS1110へ移行する。一方、RAM消去スイッチ(図3、122)がオンされていなければ(S1104:No)、更にRAM203に電源断の発生情報が記憶されているか否かを判別し(11605)、記憶されていなければ(S1105:No)、前回の電源遮断時の処理が正常に終了しなかった可能性があるので、この場合も、処理をS1110へ移行する。

RAM203に電源断の発生情報が記憶されていれば(S1105:Yes)、RAM判定値を算出し(S1106)、算出したRAM判定値が正常でなければ(S1107:No)、即ち、算出したRAM判定値が電源遮断時に保存したRAM判定値と一致しなければ、バックアップされたデータは破壊されているので、かかる場合にも処理をS1110へ移行する。なお、RAM判定値は、例えばRAM203の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。このRAM判定値に代えて、RAM203の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断するようにしても良い。

S1110の処理では、サブ側の制御装置(周辺制御装置)となる払出制御装置111を初期化するために払出初期化コマンドを送信する(S1110)。払出制御装置111は、この払出初期化コマンドを受信すると、RAM213のスタックエリア以外のエリア(作業領域)をクリアし、初期値を設定して、遊技球の払い出し制御を開始可能な状態となる。主制御装置110は、払出初期化コマンドの送信後は、RAM203の初期化処理(S1111、S1112)を実行する。

上述したように、本パチンコ機10では、例えばホールの営業開始時など、電源投入時にRAMデータを初期化する場合にはRAM消去スイッチ(図3、122)を押しながら電源が投入される。従って、立ち上げ処理の実行時にRAM消去スイッチ(図3、122)が押されていれば、RAM203の初期化処理(S1111、S1112)を実行する。

また、電源断の発生情報が設定されていない場合や、RAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様に、RAM203の初期化処理(S1111、S1112)を実行する。RAMの初期化処理(S1111、S1112)では、RAM203の使用領域を0クリアし(S1111)、その後、RAM203の初期値を設定する(S1112)。RAM203の初期化処理の実行後は、S1113の処理へ移行する。

一方、RAM消去スイッチ(図3、122)がオンされておらず(S1104:No)、電源断の発生情報が記憶されており(S1105:Yes)、更にRAM判定値(チェックサム値等)が正常であれば(S1107:Yes)、RAM203にバックアップされたデータを保持したまま、電源断の発生情報をクリアする(S1108)。次に、サブ側の制御装置(周辺制御装置)を駆動電源遮断時の遊技状態に復帰させるための復電時の払出復帰コマンドを送信し(S1109)、S1113の処理へ移行する。払出制御装置111は、この払出復帰コマンドを受信すると、RAM213に記憶されたデータを保持したまま、遊技球の払い出し制御を開始可能な状態となる。

次に、音声ランプ制御装置113に対して、各種演出を実行することを許可する演出許可コマンドを出力する(S1113)。その後、割込みを許可する(S914)。そして、後述するメイン処理(S1200)に移行する。

次に、図33を参照して、上記した立ち上げ処理後に主制御装置110内のMPU201により実行されるメイン処理(S1200)について説明する。図33は、このメイン処理(S1200)を示すフローチャートである。このメイン処理(S1200)では、大別して、カウンタの更新処理と、電源断時処理とが実行される。

メイン処理(図33、S1200)においては、まず、タイマ割込処理(図14参照)の中でRAM223に設けられたコマンド送信用のリングバッファに記憶されたコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置(周辺制御装置)に送信する外部出力処理を実行する(S1201)。

次に、変動種別カウンタCS1の値を更新する(S1202)。具体的には、変動種別カウンタCS1を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施形態では100)に達した際、0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1の更新値を、RAM203のカウンタ用バッファ202bに格納する。

変動種別カウンタCS1の更新が終わると、払出制御装置111より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込み(S1203)を実行する。第1図柄表示装置37の表示制御処理が実行される(S1204)。

次に、第2図柄表示部88による第2図柄(例えば「○」又は「×」の図柄)の表示制御処理を実行する(S1205)。簡単に説明すると、球が普通図柄始動口(スルーゲート)67を通過したことを条件に、その通過したタイミングで第2当たり乱数カウンタC4の値が取得されると共に、第2図柄表示部88にて第2図柄の変動表示が実施される。そして、普通当たり乱数カウンタC4の値により第2図柄の抽選が実施され、第2図柄の当たり状態になると、普通電動役物64が所定時間開放される。

その後は、RAM203に電源断の発生情報が記憶されているか否かを判別し(S1206)、RAM203に電源断の発生情報が記憶されていなければ(S1206:No)、停電監視回路252から停電信号SG1は出力されておらず、電源は遮断されていない。よって、かかる場合には、次のメイン処理の実行タイミングに至ったか否か、即ち前回のメイン処理の開始から所定時間(本実施形態では4m秒)が経過したか否かを判別し(S1207)、既に所定時間が経過していれば(S1207:Yes)、処理をS1201へ移行し、上述したS1201以降の各処理を繰り返し実行する。

一方、前回のメイン処理の開始から未だ所定時間が経過していなければ(S1207:No)、所定時間に至るまで間、即ち、次のメイン処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、初期値乱数カウンタCINI1及び普通初期値乱数カウンタCINI2及び変動種別カウンタCS1の更新を繰り返し実行する(S1208,S1209)。

まず、初期値乱数カウンタCINI1と普通初期値乱数カウンタCINI2との更新を実行する(S1208)。具体的には、初期値乱数カウンタCINI1と普通初期値乱数カウンタCINI2を1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施形態では399、239)に達した際、0にクリアする。そして、初期値乱数カウンタCINI1と普通初期値乱数カウンタCINI2の更新値を、RAM203のカウンタ用バッファにそれぞれ格納する。次に、変動種別カウンタCS1の更新を、S1202の処理と同一の方法によって実行する(S1209)。

ここで、S1201〜S1205の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次のメイン処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動表示する。故に、かかる残余時間を使用して初期値乱数カウンタCINI1と普通初期値乱数カウンタCINI2の更新を繰り返し実行することにより、初期値乱数カウンタCINI1と普通初期値乱数カウンタCINI2(即ち、特別当たり乱数カウンタC1の初期値、普通当たり乱数カウンタC4の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCS1についてもランダムに更新することができる。

また、S1206の処理において、RAM203に電源断の発生情報が記憶されていれば(S1206:Yes)、停電の発生または電源のオフにより電源が遮断され、停電監視回路252から停電信号SG1が出力された結果、図31のNMI割込処理が実行されたということなので、S1210以降の電源遮断時の処理が実行される。まず、各割込処理の発生を禁止し(S1210)、電源が遮断されたことを示す電源断コマンドを他の制御装置(払出制御装置111や音声ランプ制御装置113等の周辺制御装置)に対して送信する(S1211)。そして、RAM判定値を算出して、その値を保存し(S1212)、RAM203のアクセスを禁止して(S1213)、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで無限ループを継続する。ここで、RAM判定値は、例えば、RAM203のバックアップされるスタックエリア及び作業エリアにおけるチェックサム値である。

なお、S1206の処理は、S1201〜S1205で行われる遊技の状態変化に対応した一連の処理の終了時、又は、残余時間内に行われるS1208とS1209の処理の1サイクルの終了時となるタイミングで実行されている。よって、主制御装置110のメイン処理において、各設定が終わったタイミングで電源断の発生情報を確認しているので、電源遮断の状態から復帰する場合には、立ち上げ処理の終了後、処理をS1201の処理から開始することができる。即ち、立ち上げ処理において初期化された場合と同様に、処理をS1201の処理から開始することができる。よって、電源遮断時の処理において、MPU201が使用している各レジスタの内容をスタックエリアへ退避したり、スタックポインタの値を保存しなくても、初期設定の処理(S1301)において、スタックポインタが所定値(初期値)に設定されることで、S1201の処理から開始することができる。従って、主制御装置110の制御負担を軽減することができると共に、主制御装置110が誤動作したり暴走することなく正確な制御を行うことができる。

次に、図34から図40を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される各制御処理を説明する。かかるMPU221の処理としては大別して、電源投入に伴い起動される立ち上げ処理と、その立ち上げ処理後に実行されるメイン処理(S1400)とがある。

まず、図34を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される立ち上げ処理を説明する。図34は、この立ち上げ処理を示したフローチャートである。この立ち上げ処理は電源投入時に起動される。

立ち上げ処理が実行されると、まず、電源投入に伴う初期設定処理を実行する(S1301)。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定する。その後、電源断処理中フラグがオンしているか否かによって、今回の立ち上げ処理が瞬間的な電圧降下(瞬間的な停電、所謂「瞬停」)によって、S1418の電源断処理(図35参照)の実行途中に開始されたものであるか否かが判断される(S1302)。図35を参照して後述する通り、音声ランプ制御装置113は、主制御装置110から電源断コマンドを受信すると(図35、S1415参照)、S1418の電源断処理を実行する。かかる電源断処理の実行前に、電源断処理中フラグがオンされ、該電源断処理の終了後に、電源断処理中フラグはオフされる。よって、S1418の電源断処理が実行途中であるか否かは、電源断処理中フラグの状態によって判断できる。

電源断処理中フラグがオフであれば(S1302:No)、今回の立ち上げ処理は、電源が完全に遮断された後に開始されたか、瞬間的な停電が生じた後であってS1418の電源断処理の実行を完了した後に開始されたか、或いは、ノイズなどによって音声ランプ制御装置113のMPU221にのみリセットがかかって(主制御装置110からの電源断コマンドを受信することなく)開始されたものである。よって、これらの場合には、RAM223のデータが破壊されているか否かを確認する(S1303)。

RAM223のデータ破壊の確認は、次のように行われる。即ち、RAM223の特定の領域には、S1306の処理によって「55AAh」のキーワードとしてのデータが書き込まれている。よって、その特定領域に記憶されるデータをチェックし、該データが「55AAh」であればRAM223のデータ破壊は無く、逆に「55AAh」でなければRAM223のデータ破壊を確認することができる。RAM223のデータ破壊が確認されれば(S1303:Yes)、S1304へ移行して、RAM223の初期化を開始する。一方、RAM223のデータ破壊が確認されなければ(S1303:No)、S1308へ移行する。

なお、今回の立ち上げ処理が、電源が完全に遮断された後に開始された場合には、RAM223の特定領域に「55AAh」のキーワードは記憶されていないので(電源断によってRAM223の記憶は喪失するから)、RAM223のデータ破壊と判断され(S1303:Yes)、S1304へ移行する。一方、今回の立ち上げ処理が、瞬間的な停電が生じた後であってS1418の電源断処理の実行を完了した後に開始されたか、或いは、ノイズなどによって音声ランプ制御装置113のMPU221にのみリセットがかかって開始された場合には、RAM223の特定領域には「55AAh」のキーワードが記憶されているので、RAM223のデータは正常と判断されて(S1303:No)、S1308へ移行する。

電源断処理中フラグがオンであれば(S1302:Yes)、今回の立ち上げ処理は、瞬間的な停電が生じた後であって、S1418の電源断処理の実行途中に、音声ランプ制御装置113のMPU221にリセットがかかって開始されたものである。かかる場合は電源断処理の実行途中なので、RAM223の記憶状態は必ずしも正しくない。よって、かかる場合には制御を継続することはできないので、処理をS1304へ移行して、RAM223の初期化を開始する。

S1304の処理では、RAM223の全範囲の記憶領域をチェックする(S1304)。チェック方法としては、まず、1バイト毎に「0FFh」を書き込み、それを1バイト毎に読み出して「0FFh」であるか否かを確認し、「0FFh」であれば正常と判別する。かかる1バイト毎の書き込み及び確認を、「0FFh」に次いで、「55h」、「0AAh」、「00h」の順に行う。このRAM223の読み書きチェックにより、RAM223のすべての記憶領域が0クリアされる。

RAM223のすべての記憶領域について、読み書きチェックが正常と判別されれば(S1305:Yes)、RAM223の特定領域に「55AAh」のキーワードを書き込んで、RAM破壊チェックデータを設定する(S1306)。この特定領域に書き込まれた「55AAh」のキーワードを確認することにより、RAM223にデータ破壊があるか否かがチェックされる。一方、RAM223のいずれかの記憶領域で読み書きチェックの異常が検出されれば(S1305:No)、RAM223の異常を報知して(S1307)、電源が遮断されるまで無限ループする。RAM223の異常は、表示ランプ34により報知される。なお、音声出力装置226により音声を出力してRAM223の異常報知を行うようにしても良いし、表示制御装置114にエラーコマンドを送信して、第3図柄表示装置81にエラーメッセージを表示させるようにしてもよい。

S1308の処理では、電源断フラグがオンされているか否かを判別する(S1308)。電源断フラグはS1418の電源断処理の実行時にオンされる(図35、S1417参照)。つまり、電源断フラグは、S1418の電源断処理が実行される前にオンされるので、電源断フラグがオンされた状態でS1308の処理に至るのは、今回の立ち上げ処理が、瞬間的な停電が生じた後であってS1418の電源断処理の実行を完了した状態で開始された場合である。従って、かかる場合には(S1308:Yes)、音声ランプ制御装置113の各処理を初期化するためにRAMの作業エリアをクリアし(S1109)、RAM223の初期値を設定した後(S1310)、割込み許可を設定して(S1113)、メイン処理(S1400)へ移行する。なお、RAM223の作業エリアとしては、主制御装置110から受信したコマンド等を記憶する領域以外の領域をいう。

一方、電源断フラグがオフされた状態でS1308の処理に至るのは、今回の立ち上げ処理が、例えば電源が完全に遮断された後に開始されたためにS1304からS1306の処理を経由してS1308の処理へ至ったか、或いは、ノイズなどによって音声ランプ制御装置113のMPU221にのみリセットがかかって(主制御装置110からの電源断コマンドを受信することなく)開始された場合である。よって、かかる場合には(S1308:No)、RAM223の作業領域のクリア処理であるS1309をスキップして、処理をS1310へ移行し、RAM223の初期値を設定する(S1310)。

なお、S1309のクリア処理をスキップするのは、S1304からS1306の処理を経由してS1308の処理へ至った場合には、S1304の処理によって、既にRAM223のすべての記憶領域はクリアされているし、ノイズなどによって音声ランプ制御装置113のMPU221にのみリセットがかかって、立ち上げ処理が開始された場合には、RAM223の作業領域のデータをクリアせず保存しておくことにより、音声ランプ制御装置113の制御を継続できるからである。

次に、図35を参照して、音声ランプ制御装置113の立ち上げ処理後に音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(S1400)について説明する。図35は、このメイン処理(S1400)を示したフローチャートである。メイン処理(S1400)が実行されると、まず、該メイン処理(S1400)が開始されてから、又は、前回S1401の処理が実行されてから1ミリ秒以上が経過したか否かが判別され(S1401)、1ミリ秒以上経過していなければ(S1401:No)、S1402〜S1410の処理を行わずにS1411の処理へ移行する。S1401の処理で、1ミリ秒経過したか否かを判別するのは、S1402〜S1410が表示(演出)に関する処理であり、短い周期(1ミリ秒以内)で編集する必要がないのに対して、S1411の変動表示処理やS1412のコマンド判定処理を短い周期で実行する方が好ましいからである。S1414の処理が短い周期で実行されることにより、主制御装置110から送信されるコマンドの受信洩れを防止でき、S1414の処理が短い周期で実行されることにより、コマンド判定処理によって受信されたコマンドに基づき、変動表示演出に関する設定を遅滞なく行うことができる。

S1401の処理で1ミリ秒以上経過していれば(S1401:Yes)、まず、S1403〜S1414の処理によって設定された、表示制御装置114に対する各種コマンドを、表示制御装置114に対して送信する(S1402)。次いで、表示ランプ34の点灯態様の設定や後述するS1409の処理で編集されるランプの点灯態様となるよう各ランプの出力を設定し(S1403)、その後電源投入報知処理を実行する(S1404)。電源投入報知処理は、電源が投入された場合に所定の時間(例えば30秒)電源が投入されたことを知らせる報知を行うものであり、その報知は音声出力装置226やランプ表示装置227により行われる。また、第3図柄表示装置81の画面において電源が供給されたことを報知するようコマンドを表示制御装置114に送信するものとしても良い。なお、電源投入時でなければ、電源投入報知処理による報知は行わずにS1405の処理へ移行する。

S1405の処理では客待ち演出が実行され、その後、保留個数表示更新処理が実行される(S1406)。客待ち演出では、パチンコ機10が遊技者により遊技されない時間が所定時間経過した場合に、第3図柄表示装置81の表示をタイトル画面に切り替える設定などが行われ、その設定がコマンドとして表示制御装置114に送信される。保留個数表示更新処理(S1406)では、詳しくは、後述するが、従並び替え保留記憶エリア223kのデータに基づいて、第3図柄表示装置81の保留図柄表示の表示を更新する処理が実行される。

その後、枠ボタン入力監視・演出処理が実行される(S1407)。この枠ボタン入力監視・演出処理では、演出効果を高めるために遊技者に操作される枠ボタン22が押されたか否かの入力を監視し、枠ボタン22の入力が確認された場合に対応した演出を行うよう設定する処理である。この処理では、枠ボタン22の遊技者による操作が検出されると、表示制御装置114に対して枠ボタン22が操作されたことを通知する枠ボタン操作コマンドを設定する。

また、後述する並び替え可能期間(大当たり遊技中と保留の無い状態とを省く期間)に枠ボタン22が押された場合は、保留の成立順で表示されていた保留図柄表示が、変動表示開始順に並び替えられて表示させられる。

枠ボタン入力監視・演出処理が終わると、次いで、ランプ編集処理を実行し(S1408)、その後音編集・出力処理を実行する(S1409)。ランプ編集処理では、第3図柄表示装置81で行われる表示に対応するよう電飾部29〜33の点灯パターンなどが設定される。音編集・出力処理では、第3図柄表示装置81で行われる表示に対応するよう音声出力装置226の出力パターンなどが設定され、その設定に応じて音声出力装置226から音が出力される。

S1409の処理後、液晶演出実行管理処理が実行される(S1410)。この後、S1411の処理へ移行する。液晶演出実行管理処理では、主制御装置110から送信される変動パターンコマンドに基づいて第3図柄表示装置81で行われる変動表示に要する時間と同期した時間が設定される。この液晶演出実行監視処理で設定された時間に基づいてS1408のランプ編集処理が実行される。なお、S1409の音編集・出力処理も第3図柄表示装置81で行われる変動表示に要する時間と同期した時間で実行される。

S1411の処理では、第3図柄表示装置81において変動表示演出を表示させるために、主制御装置110より受信した変動パターンコマンドに基づいて表示用変動パターンコマンドを生成し、そのコマンドを表示制御装置114に送信するために設定する処理である変動表示設定処理を実行する。この変動表示設定処理の詳細については、図38を参照して後述する。

変動表示設定処理(S1411)の後、仮変動停止処理が実行される(S1412)。この仮変動停止処理(S1412)は、主制御装置110から第1特別図柄を仮停止することを示す仮第1変動停止コマンドまたは第2特別図柄を仮停止することを示す仮第2変動停止コマンドを受信したことに基づいて、その第1特別図柄または第2特別図柄を仮停止するための処理を実行する。この仮変動停止処理(S1412)の詳細については、図39を参照して後述する。

仮変動停止処理(S1412)の後、保留並び替え処理が実行される(S1413)。この保留並び替え処理は、主制御装置110から出力される入賞コマンドに基づいて、保留図柄表示を入賞順から変動表示開始順で、遊技者がボタン操作したことに基づいて、並び替えて表示する処理を実行する。この保留並び替え処理(S1413)の詳細については、図40を参照して後述する。

保留並び替え処理(S1413)の後、主制御装置110より受信したコマンドに応じた処理を行うコマンド判定処理を行う(S1414)。このコマンド判定処理の詳細については、図36を参照して後述する。

S1414の処理が終わると、ワークRAM233に電源断の発生情報が記憶されているか否かを判別する(S1415)。電源断の発生情報は、主制御装置110から電源断コマンドを受信した場合に記憶される。S1415の処理で電源断の発生情報が記憶されていれば(S1415:Yes)、電源断フラグ及び電源断処理中フラグを共にオンして(S1417)、電源断処理を実行する(S1418)。電源断処理の実行後は、電源断処理中フラグをオフし(S1419)、その後、処理を、無限ループする。電源断処理では、割込処理の発生を禁止すると共に、各出力ポートをオフして、音声出力装置226およびランプ表示装置227からの出力をオフする。また、電源断の発生情報の記憶も消去する。

一方、S1415の処理で電源断の発生情報が記憶されていなければ(S1415:No)、RAM223に記憶されるキーワードに基づき、RAM223が破壊されているか否かが判別され(S1416)、RAM223が破壊されていなければ(S1416:No)、S1401の処理へ戻り、繰り返しメイン処理(S1400)が実行される。一方、RAM223が破壊されていれば(S1416:Yes)、以降の処理の実行を停止させるために、処理を無限ループする。ここで、RAM破壊と判別されて無限ループするとメイン処理(S1400)が実行されないので、その後、第3図柄表示装置81による表示が変化しない。よって、遊技者は、異常が発生したことを知ることができるので、ホールの店員などを呼びパチンコ機10の修復などを頼むことができる。また、RAM223が破壊されていると確認された場合に、音声出力装置226やランプ表示装置227によりRAM破壊の報知を行うものとしても良い。

次に、図36を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるコマンド判定処理(S1414)について説明する。図36は、このコマンド判定処理(S1414)を示したフローチャートである。このコマンド判定処理(S1414)は、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(S1400)(図35参照)の中で実行され、上述したように、主制御装置110から受信したコマンドを判定する。以下、コマンド判定処理(S1414)の詳細を説明する。

コマンド判定処理(図36、S1414)では、まず、RAM223に設けられたコマンド記憶領域223aから、未処理のコマンドのうち主制御装置110より受信した最初のコマンドを読み出して解析し、主制御装置110より第1変動パターンコマンドを受信したか否かを判別する(S1501)。ここで、第1変動パターンコマンドは、第1特別図柄を変動表示させるための変動表示態様を示す特別図柄である。そして、第1変動パターンコマンドを受信したと判別された場合には(S1501:Yes)、RAM223に設けられた第1変動開始フラグ223c1がオンに設定される(S1502)。受信した第1変動パターンコマンドから変動パターン種別を抽出する(S1503)。ここで抽出された変動パターン種別は、RAM223のその他メモリエリア223mに第1特別図柄の変動パターン種別であることを識別可能に記憶され、後述の変動表示設定処理(図38、S1411)において、表示制御装置114に対して第1特別図柄の変動表示演出の開始とその第1特別図柄の変動パターン種別とを通知する第1特別図柄の表示用変動パターンコマンドを設定する場合に用いられる。

一方、第1変動パターンコマンドを受信していないと判別された場合には(S1501:No)、主制御装置110より第2変動パターンコマンドを受信したか否かを判別する(S1505)。ここで、第2変動パターンコマンドは、第2特別図柄を変動表示させるための変動表示態様を示す特別図柄である。そして、第2変動パターンコマンドを受信したと判別された場合には(S1504:Yes)、RAM223に設けられた第2変動開始フラグ223c2がオンに設定される(S1505)。受信した第2変動パターンコマンドから変動パターン種別を抽出する(S1506)。ここで抽出された変動パターン種別は、RAM223のその他メモリエリア223mに第2特別図柄の変動パターン種別であることを識別可能に記憶され、後述の変動表示設定処理(図38、S1411)において、表示制御装置114に対して第2特別図柄の変動表示演出の開始とその第2特別図柄の変動パターン種別とを通知する第2特別図柄の表示用変動パターンコマンドを設定する場合に用いられる。

第2変動パターンコマンドを受信していないと判別された場合には(S1504:No)、主制御装置110より第1または第2停止種別コマンドを受信したか判別される(S1507)。第1または第2停止種別コマンドを受信したと判別された場合には(S1507:Yes)、第1停止種別コマンドを受信した場合には、第1停止種別選択フラグがオンに設定される。第2停止種別コマンドを受信した場合には、第2停止種別選択フラグがオンに設定される。(S1508)。受信した第1停止種別コマンドまたは第2停止種別コマンドから停止種別(15R確変大当たり、15R通常大当たり、2R確変大当たりのいずれか)が抽出される(S1506)。抽出した停止種別は、音声ランプ制御装置113にMPU221のRAM223のその他メモリエリア223mに記憶される。なお、第1停止種別コマンドから抽出された停止種別は、第1特別図柄の停止種別であることを識別可能に、第2停止種別コマンドから抽出された停止種別は、第2特別図柄の停止種別であることを識別可能にそれぞれ記憶される。

一方、第1または第2停止種別コマンドを受信していないと判別された場合には(S1507:No)、主制御装置110より保留球数コマンドを受信したか判別される(S1510)。保留球数コマンドを受信したと判別された場合には(S1510:Yes)、受信した保留球数コマンドに含まれる主制御装置110の第1特別図柄保留球数カウンタ203eまたは第2特別図柄保留球数カウンタfの値(即ち、主制御装置110に保留された第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示演出の保留球数)が抽出され、第1特別図柄の保留球数は、音声ランプ制御装置113の第1特別図柄保留球数カウンタ223b1に格納され、第2特別図柄の保留球数は、第2特別図柄保留球数カウンタ223b2に格納される(S1511)。

ここで、保留球数コマンドは、球が第1始動口63aまたは第2始動口63bに入賞(始動入賞)したときに主制御装置110から送信されるものであるので、始動入賞がある毎に、S1508の処理によって、音声ランプ制御装置113の第1特別図柄保留球数カウンタ223b1と第2特別図柄保留球カウンタ223b2との値を主制御装置110の第1特別図柄保留球数カウンタ203eと第2特別図柄保留球カウンタ203fとの値にそれぞれ合わせることができる。よって、ノイズなどの影響により、音声ランプ制御装置113の第1特別図柄保留球数カウンタ223b1または第2特別図柄保留球カウンタ223b2の値が、主制御装置110の第1特別図柄保留球数カウンタ203eまたは第2特別図柄保留球カウンタ203fの値とずれても、始動入賞検出時に、音声ランプ制御装置113の第1特別図柄保留球数カウンタ223b1または第2特別図柄保留球数カウンタ223b2の値を修正し、主制御装置110の第1特別図柄保留球数カウンタ203eまたは第2特別図柄保留球数カウンタ203fの値に合わせることができる。

保留球数コマンドを受信していないと判別された場合には(S1510:No)、入賞コマンドを受信したか判別される(S1512)。入賞コマンドを受信したと判別された場合には(S1512:Yes)、受信したコマンドから主制御装置110の並び替え保留記憶エリア203uの各保留エリアの情報が抽出される(S1510)。ここで、抽出される並び替え保留記憶エリア203uにおける各保留エリアの情報は、各保留毎の、当否判定結果、大当たり種別、変動パターン種別、変動表示順序、変動表示開始となるまでの時間である。

一方、入賞コマンドを受信していないと判別された場合には(S1512:No)、仮第1変動停止コマンドまたは仮第2変動停止コマンドを受信したか判別される(S1515)。仮第1変動停止コマンドまたは仮第2変動停止コマンドを受信したと判別された場合には(S1515:Yes)、仮第1変動停止コマンドを受信した場合には、従第1変動停止フラグ223eがオンに設定され、仮第2変動停止コマンドを受信した場合には、従第2変動停止フラグ223fがオンに設定される(S1516)。

一方、仮第1変動停止コマンドまたは仮第2変動停止コマンドを受信していないと判別された場合には(S1515:No)、第1特別図柄変動再開コマンドまたは第2特別図柄変動再開コマンドを受信しているか判別される(S1517)。第1特別図柄変動再開コマンドまたは第2特別図柄変動再開コマンドを受信していると判別された場合には(S1517:Yes)、受信したコマンドに対応した、第1特別図柄変動再開コマンドを受信した場合には、従第1変動再開フラグ223gがオンに設定される。また、第2特別図柄変動再開コマンドを受信した場合には、従第2変動再開フラグ223hがオンに設定される(S1518)。

一方、第1特別図柄変動再開コマンドまたは第2特別図柄変動再開コマンドを受信していないと判別された場合には(S1517:No)、その他のコマンドに応じた処理が実行される(S1519)。

次に、図37を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される保留個数表示更新処理(S1406)について説明する。図37は、この保留個数表示更新処理(S1406)を示したフローチャートである。この保留個数表示更新処理(S1406)は、従並び替え保留記憶エリア223kの各保留エリアのデータに基づいて、第3図柄表示装置81で表示される保留図柄表示の更新を行うための処理である。

保留個数表示更新処理(図37、S1406)では、まず、従並び替え保留記憶エリア223kの各保留エリアの変動開始時間記憶エリア223k5の変動表示開始時間が更新される(S1431)。変動開始時間記憶エリア223k5に記憶された各時間データからこの処理の実行周期(本実施形態では、1ms)が減算される。また、変動表示開始時間の更新はこれに限らず、RTC等を設けることにより行ってもよいし、他の方法であっても当然よい。

従並び替え保留記憶エリア223kの並び替えフラグ223k7がオンになっている保留エリアに対応する保留図柄表示は、変動表示開始順序で、並び替えフラグ223k7がオフになっている保留エリアに対応する保留図柄表示は、保留の成立順序で保留図柄表示が表示される(S1432)。

ここで、並び替えフラグ223k7は、後述する、音声ランプ制御装置113のMPU221が実行する保留並び替え処理(図40、S1413)において、並び替え可能期間に枠ボタン22が操作(本実施形態では、押下)された場合に、保留データが記憶されているすべての保留エリアにおいて、オンに設定される。これにより、表示されている保留図柄表示は、すべて保留の成立順序から、保留の変動表示開始順序に基づいて並び替えて表示される。一方、並び替えフラグ223k7がオンに設定された後に、新たに記憶された保留に関しては、並び替えフラグ223k7がオフであるので、並び替えられずに成立した順序、即ち、第3図柄表示装置81に表示されている保留図柄表示の最後尾に表示される。

よって、遊技者が保留図柄表示の並び替えをさせようと思い、枠ボタン22を操作すると、そのときに表示されている保留図柄表示については、変動表示開始順序で並び替えが実行されて、その後も、並び替えられた保留図柄表示は、変動表示開始順序での表示が維持される一方、新たに記憶される(発生する)保留に対応する保留図柄表示については、成立順序で、先に表示されている保留図柄表示に割り込んで表示されることなく、最後尾で表示されるので、遊技者は、現在の表示が、どの順序で表示されているものなのかを混同する不具合を抑制することができる。

また、このように、枠ボタン22が操作された時に表示されている保留図柄表示のみを並び替えるようにすることで、遊技者が知りたい時だけ、変動表示開始順序を知らせることができる。

また、通常、15R確変大当たりまたは15R通常大当たりとなる場合には、比較的、長い変動パターンが選択される。そのため、大当たりとなる保留と同じ始動口63a,63bで成立した保留については、変動表示開始時間が遅くなる。よって、大当たりとなる保留と異なる始動口63a,63bで発生した成立順序の遅い保留の方が変動表示開始時間が早くなる場合が発生する。このような場合には、保留図柄の並び替えが行われると、成立順序の遅い保留図柄が、それよりも成立順序の早い保留図柄よりも前(保留図柄表示エリアDs1側)に割り込んで表示される。従って、遊技者は、枠ボタン22を操作して、保留図柄表示の並び替えをさせた場合に、成立順序の遅い保留図柄が成立順序の早い保留図柄よりも前に割り込んで表示されると、その割り込んで表示された保留図柄よりも前に表示されている保留図柄のうち、その割り込んで表示された保留図柄とは異なる始動口63a,63bへの入賞で発生した保留について、大当たりではないかと期待を持つことができる。

よって、遊技者は、枠ボタン22を操作する時に、保留図柄表示の中に、大当たりとなる保留があるかもしれないと思い、並び順序が変わることを期待して枠ボタンを操作することができ、大当たりへの期待感をもって枠ボタン22を操作することができる。

次に、図38を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される変動表示設定処理(S1411)について説明する。図38は、この変動表示設定処理(S1411)を示したフローチャートである。この変動表示設定処理(図38、S1411)は、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(S1400)(図35参照)の一処理である。上述したように、変動表示設定処理(図38、S1411)は、第3図柄表示装置81において変動表示演出を表示させるために、主制御装置110より受信した第1または第2変動パターンコマンドに基づいて、第1特別図柄または第2特別図柄の表示用変動パターンコマンドを生成し、そのコマンドを表示制御装置114に送信する処理を実行する。また、抽出した停止種別(15R確変大当たり、15R通常大当たり、2R確変大当たり)に基づいて、その停止種別を表示制御装置114に通知するための表示用第1または第2停止種別コマンドを設定する処理を実行する。

変動表示設定処理(図38、S1411)では、まず、RAM223に設けられた第1変動開始フラグ223c1がオンに設定されているか判別される(S1601)。そして、第1変動開始フラグ223c1がオフであると判別された場合には(S1601:No)、主制御装置110より第1変動パターンコマンドを受信していない状態であるので、S1606の処理を実行する。一方、第1変動開始フラグ223c1がオンであると判別された場合には(S1601:Yes)、第1変動開始フラグ223cをオフに設定する(S1602)。

S1603の処理では、コマンド判定処理(図36、S1414)のS1503の処理において第1変動パターンコマンドより抽出された第1特別図柄の変動表示演出における変動パターンを、RAM223のその他メモリエリア223mより取得して、第1特別図柄の表示用変動パターンコマンドが生成される(S1603)。なお、第1特別図柄の表示用変動パターンコマンドは、第1特別図柄に対応する表示用変動パターンコマンドであるか第2特別図柄の変動パターンコマンドであるかを識別可能に構成されている。具体的には、2バイト構成の表示用変動パターンコマンドの上位バイトの上位2ビットが「10」であれば、第1特別図柄に対応することを示し、「01」であれば第2特別図柄に対応することを示すように構成されている。

S1603の処理で設定された第1特別図柄の表示用変動パターンコマンドは、RAM223に設けられたコマンド送信用リングバッファに一旦格納され、メイン処理(図35、S1400)のコマンド出力処理(S1402)により表示用制御装置114に対して送信される。表示制御装置114では、この第1特別図柄の表示用変動パターンコマンドを受信することによって、この表示用変動パターンコマンドによって示される第1特別図柄の変動パターンで第3図柄表示装置81に対応する特別図柄の変動表示が行われるように、その変動表示演出の表示制御を開始する。

ここで、表示制御装置114では、第1特別図柄の表示用変動パターンコマンドを受信すると、第3図柄表示装置81の左側表示領域Dm1に、受信した表示用変動パターンコマンドが示す変動表示態様で、第1特別図柄(第3図柄)を変動表示(動的表示)する。

第1特別図柄の表示用変動パターンコマンドの設定に伴い、その設定された表示用変動パターンコマンドに対応する特別図柄の保留球が消費される(即ち、第1特別図柄の保留球に対応する変動表示の設定が行われた)のに合わせて、第1特別図柄保留球数カウンタ223b1の値を1減らし、従並び替え保留記憶エリア223kに記憶されている保留データが1つ前の保留エリアにシフトされる(S1604)。より具体的には、保留エリア1→変動表示中データの第1特別図柄または第2特別図柄、保留エリア2→保留エリア1、保留エリア3→保留エリア2、保留エリア4→保留エリア3、保留エリア5→保留エリア4、保留エリア6→保留エリア5、保留エリア7→保留エリア6、保留エリア8→保留エリア7、といった具合に各エリア内のデータをシフトする。従第1変動時間記憶エリア223iを用いて、第1特別図柄の変動時間の計測が開始される(S1605)。

RAM223に設けられた第2変動開始フラグ223c2がオンに設定されているか判別される(S1606)。そして、第2変動開始フラグ223c2がオンではない(即ち、オフである)と判別された場合には(S1606:No)、主制御装置110より第1変動パターンコマンドを受信していない状態であるので、S1611の処理を実行する。一方、第2変動開始フラグ223c2がオンであると判別された場合には(S1606:Yes)、第2変動開始フラグ223c2をオフに設定する(S1607)。

コマンド判定処理(図36、S1414)のS1506の処理において、第2変動パターンコマンドより抽出された第2特別図柄の変動表示演出における変動パターンを、RAM223のその他メモリエリア223mより取得して、第2特別図柄の表示用変動パターンコマンドが生成される(S1608)。

S1608の処理で設定された第2特別図柄の表示用変動パターンコマンドは、RAM223に設けられたコマンド送信用リングバッファに一旦格納され、メイン処理(図35、S1400)のコマンド出力処理(S1402)により表示用制御装置114に対して送信される。表示制御装置114では、この第2特別図柄の表示用変動パターンコマンドを受信することによって、この表示用変動パターンコマンドによって示される第2特別図柄の変動パターンで第3図柄表示装置81に対応する特別図柄の変動表示が行われるように、その変動表示演出の表示制御を開始する。

ここで、表示制御装置114では、第2特別図柄の表示用変動パターンコマンドを受信すると、第3図柄表示装置81の右側表示領域Dm2に、受信した表示用変動パターンコマンドが示す変動表示態様で、第2特別図柄(第3図柄)を変動表示(動的表示)する。 第1特別図柄の表示用変動パターンコマンドの設定に伴い、その設定された表示用変動パターンコマンドに対応する特別図柄の保留球が消費される(即ち、第2特別図柄の保留球に対応する変動表示の設定が行われた)のに合わせて、第2特別図柄保留球数カウンタ223b2の値を1減らし、従並び替え保留記憶エリア223kに記憶されている保留データが1つ前の保留エリアにシフトされる(S1609)。より具体的には、保留エリア1→変動表示中データの第1特別図柄または第2特別図柄、保留エリア2→保留エリア1、保留エリア3→保留エリア2、保留エリア4→保留エリア3、保留エリア5→保留エリア4、保留エリア6→保留エリア5、保留エリア7→保留エリア6、保留エリア8→保留エリア7、といった具合に各エリア内のデータをシフトする。

従第2変動時間記憶エリア223jを用いて、第2特別図柄の変動時間の計測が開始される(S1610)。

第1停止種別選択フラグ223d1または第2停止種別選択フラグ223d2がオンに設定されているか判別される(S1611)。第1停止種別選択フラグ223d1及び第2停止種別選択フラグ223d2がオンに設定されていない(即ち、オフである)と判別された場合には(S1611:No)、この処理を終了する。

一方、第1停止種別選択フラグ223d1または第2停止種別選択フラグ223d2がオンであると判別された場合には(S1611:Yes)、第1停止種別選択フラグ223d1がオンであった場合には、第1停止種別選択フラグ223d1がオフに設定され、第2停止種別選択フラグ223d2がオンであった場合には、第2停止種別選択フラグ223d2がオフに設定される(S1612)。

コマンド判定処理(図36、S1414)のS1509の処理において、受信した第1停止種別コマンドまたは第2停止種別コマンドより抽出された停止種別が設定される(S1613)。設定されている停止種別が第1特別図柄の停止種別である場合には、その停止種別に基づいて、表示制御装置114に停止種別(15R確変大当たり、15R通常大当たり、2R確変大当たりのいずれかであるか)を通知するための表示用第1停止種別コマンドが生成される。また、設定されている停止種別が第2特別図柄の停止種別である場合には、その停止種別に基づいて、表示制御装置114に停止種別(15R確変大当たり、15R通常大当たり、2R確変大当たりのいずれかであるか)を通知するための表示用第2停止種別コマンドが生成される(S1614)。なお、主制御装置110から通知される第1または第2停止種別コマンドは、大当たりとなった場合に、その大当たり種別を通知するものであり、判定結果が外れの場合であっても通知される。判定結果が外れである場合には、その停止種別は参照されることなく、外れ図柄が設定されるものである。

このように構成されることで、音声ランプ制御装置113は、第1特別図柄と第2特別図柄との両方を同時に変動表示させるように、表示制御装置114を制御することができる。

また、第1特別図柄または第2特別図柄の変動パターンが設定されることに基づいて、従並び替え保留記憶エリア223kのデータもシフトすることで、主制御装置110からシフトするための専用のコマンドを送信する制御をする必要がなく、主制御装置110の制御負荷を軽減させることができる。

次に、図39を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される仮変動停止処理(S1412)について説明する。図39は、この仮変動停止処理(S1412)を示したフローチャートである。この仮変動停止処理(図39、S1412)は、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(S1400)(図35参照)の一処理である。上述したように、仮変動停止処理(図39、S1412)は、第3図柄表示装置81において変動表示中の第1特別図柄または第2特別図柄の一方が、大当たりとなり、他方の変動表示をその大当たり遊技の間、仮停止させるための処理を実行する。

仮変動停止処理(図39、S1412)では、まず、従第1変動停止フラグ223eはオンに設定されているか判別される。従第1変動停止フラグ223eはオンに設定されていると判別された場合には(S1701:Yes)、従第1変動停止フラグ223eがオフに設定される(S1702)。

表示用第1仮停止コマンドが生成される(S1703)。表示用第1仮停止コマンドは、第3図柄表示装置81で変動表示中の第1特別図柄を、仮に変動表示停止させるように表示制御装置114を制御するためのコマンドである。表示制御装置114は、この表示用第1仮停止コマンドを設定すると、第1特別図柄の変動表示を停止させた後に、第1特別図柄(左中右の主図柄)を少し揺らして表示させることで、仮に変動表示停止していることを遊技者に報知する。また、第3図柄表示装置81の左側表示領域Dm1に、「第1特別図柄は仮停止中です」という文字を表示させることで、さらに遊技者に判り易く、仮に変動表示停止していることを報知する構成となっている。

このように、遊技者は、変動表示中であった特別図柄が、大当たりが発生した為に、仮停止したと認識でき、変動表示中であった抽選が消滅してしまったり、無効になってしまったと不安になるのを防止して、安心して遊技を行うことができる。

また、仮停止の表示態様は、本実施形態の構成に限るものではなく、左側表示領域Dmから第1特別図柄を消し、文字のみで仮停止中であることを報知する構成であっても良いし、その他の構成であっても当然よい。

表示用第1仮停止コマンドが設定されると、従第1変動時間記憶エリア223iで計測されている第1特別図柄の変動時間の計測が中断(一時停止)される。

このように構成することで、第1特別図柄の変動時間を正確に管理することができ、変動表示を再開させる場合にも、正確に残り変動時間で変動表示させることができる。

一方、従第1変動停止フラグ223eはオンに設定されていない(即ち、オフである)と判別された場合には(S1701:No)、従第2変動停止フラグ223fはオンに設定されているか判別される(S1705)。従第2変動停止フラグ223fがオンに設定されていると判別された場合には(S1705:Yes)、従第2変動停止フラグ223fがオフに設定され(S1706)、表示用第2仮停止コマンドが生成される(S1707)。表示用第2仮停止コマンドは、表示用第1仮停止コマンドと同様に、第3図柄表示装置81で変動表示中の第2特別図柄を、仮に変動表示停止させるように表示制御装置114を制御するためのコマンドである。第2特別図柄も第1特別図柄と同様に、仮停止の表示態様で仮停止される。

表示用第2仮停止コマンドが設定されると、従第2変動時間記憶エリア223jで計測されている第2特別図柄の変動時間の計測が中断(一時停止)される。

このように構成することで、第2特別図柄の変動時間を正確に管理することができ、変動表示を再開させる場合にも、正確に残り変動時間で変動表示させることができる。

従第1変動再開フラグ223gは、オンに設定されているか判別される(S1709)。従第1変動再開フラグ223gがオンに設定されていると判別された場合には(S1709:Yes)、従第1変動再開フラグ223gがオフに設定される(S1710)。

従第1変動時間記憶エリア223iに記憶されている第1特別図柄の計測された変動時間が3s以下であるか判別される(S1711)。従第1変動時間記憶エリア223iに記憶されている第1特別図柄の計測された残りの変動時間が3s以下であると判別された場合には(S1711:Yes)、表示用第1短変動態様再開コマンドが設定される(S1712)。この表示用第1短変動態様再開コマンドが設定されると、表示制御装置114に対して出力される。この表示用第1短変動態様再開コマンドは、表示制御装置114に「仮停止していた変動表示の抽選結果を表示します!」という文字を残りの変動時間の間、左側表示領域Dm1に表示した後、主制御装置110から出力される確定コマンドに基づいて、抽選結果を示す図柄で第1特別図柄を停止表示させる。なお、文字表示は、第1特別図柄が停止表示されると「仮停止していた変動表示の抽選結果を表示しました!」という文字に変わり、次の変動が開始されるまで、表示され続ける。

一方、従第1変動時間記憶エリア223iに記憶されている第1特別図柄の計測された変動時間が3sより長いと判別された場合には(S1711:No)、表示用第1通常変動態様再開コマンドが設定される(S1713)。この表示用第1通常変動態様再開コマンドが設定されると、表示制御装置114に対して出力される。この表示用第1通常変動態様再開コマンドは、「仮停止していた変動表示を変動中!」という文字を残りの変動時間の間、左側表示領域Dm1に表示して、第1特別図柄の全ての主図柄(左中右の3図柄)を残りの変動時間の間、変動表示させた後、主制御装置110から出力される確定コマンドに基づいて、抽選結果を示す図柄で第1特別図柄を停止表示させる。次に、従第1変動時間記憶エリア223iでの変動時間の計測を再開させる(S1714)。

このように構成することで、主制御装置110が残りの変動時間に合わせて、第3図柄表示装置81に表示させる残りの変動態様についての指示をするための処理をしなくとも、音声ランプ制御装置113が残りの変動時間を判断して、残りの変動態様を選択するので、主制御装置110の制御負荷を軽減することができる。

また、残りの変動時間が短い場合には、中断した変動態様の続きを表示させても、遊技者が見落としてしまったり、短すぎて、報知結果を理解できなかったりする問題がある。しかしながら、本パチンコ機10の構成では、残りの時間が基準時間(本実施形態では、3s)以内の場合には、直ぐに抽選結果が表示させる旨を遊技者に報知してから報知結果が表示されるので、遊技者は、中断(仮停止)していた報知結果が表示されたことを認識することができる。

さらに、特別図柄が停止表示した後も、中断していた変動表示が停止表示したことを報知する文字が表示されるので、残りの変動時間がごく短時間(例えば、1s以内)であった場合にも、遊技者は、中断していた変動表示が有効であり、判定結果が停止表示されたことを認識することができる。

また、残りの変動時間が基準時間(本実施形態では、3s)よりも長い場合においても、中断(仮停止)していた報知結果を変動表示中であることを遊技者に報知するので、遊技者は、中断していた変動表示が消滅することなく有効であったことを容易に認識することができる。

一方、従第1変動再開フラグ223gがオフであると判別された場合には(S1709:No)、従第2変動再開フラグ223hは、オンに設定されているか判別される(S1715)。従第2変動再開フラグ223hがオンに設定されていると判別された場合には(S1715:Yes)、従第2変動再開フラグ223gがオフに設定される(S1716)。

従第2変動時間記憶エリア223jに記憶されている第2特別図柄の計測された残りの変動時間が3s以下であるか判別される(S1717)。従第2変動時間記憶エリア223jに記憶されている第2特別図柄の計測された残りの変動時間が3s以下であると判別された場合には(S1717:Yes)、表示用第2短変動態様再開コマンドが設定される(S1718)。この表示用第2短変動態様再開コマンドが設定されると、表示制御装置114に対して出力される。この表示用第2短変動態様再開コマンドは、表示制御装置114に「仮停止していた変動表示の抽選結果を表示します!」という文字を残りの変動時間の間、右側表示領域Dm2に表示した後、主制御装置110から出力される確定コマンドに基づいて、抽選結果を示す図柄で第2特別図柄を停止表示させる。なお、文字表示は、第2特別図柄が停止表示されると「仮停止していた変動表示の抽選結果を表示しました!」という文字に変わり、次の変動が開始されるまで、表示され続ける。

一方、従第2変動時間記憶エリア223jに記憶されている第2特別図柄の計測された変動時間が3sより長いと判別された場合には(S1717:No)、表示用第2通常変動態様再開コマンドが設定される(S1719)。この表示用第2通常変動態様再開コマンドが設定されると、表示制御装置114に対して出力される。この表示用第2通常変動態様再開コマンドは、「仮停止していた変動表示を変動中!」という文字を残りの変動時間の間、右側表示領域Dm2に表示して、第2特別図柄の全ての主図柄(左中右の3図柄)を残りの変動時間の間、変動表示させた後、主制御装置110から出力される確定コマンドに基づいて、抽選結果を示す図柄で第2特別図柄を停止表示させる。次に、従第2変動時間記憶エリア223jでの変動時間の計測を再開させる(S1720)。一方、従第2変動再開フラグ223hがオフであると判別された場合には(S1715:No)、この処理を終了する。

このように構成することで、主制御装置110が残りの変動時間に合わせて、第3図柄表示装置81に表示させる残りの変動態様についての指示をするための処理をしなくとも、音声ランプ制御装置113が残りの変動時間を判断して、残りの変動態様を選択するので、主制御装置110の制御負荷を軽減することができる。

また、残りの変動時間が短い場合には、中断した変動態様の続きを表示させても、遊技者が見落としてしまったり、短すぎて、報知結果を理解できなかったりする問題がある。しかしながら、本パチンコ機10の構成では、残りの時間が基準時間(本実施形態では、3s)以内の場合には、直ぐに抽選結果が表示させる旨を遊技者に報知してから報知結果が表示されるので、遊技者は、中断(仮停止)していた報知結果が表示されたことを認識することができる。

さらに、特別図柄が停止表示した後も、中断していた変動表示が停止表示したことを報知する文字が表示されるので、残りの変動時間がごく短時間(例えば、1s以内)であった場合にも、遊技者は、中断していた変動表示が有効であり、判定結果が停止表示されたことを認識することができる。

また、残りの変動時間が基準時間(本実施形態では、3s)よりも長い場合においても、中断(仮停止)していた報知結果を変動表示中であることを遊技者に報知するので、遊技者は、中断していた変動表示が消滅することなく有効であったことを容易に認識することができる。

また、本実施形態では、中断していた第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示を再開する場合には、文字でその旨を遊技者に報知したが、特にそれに限るものではなく、音声や、ランプ等で報知するように構成しても当然良い。また、遊技者に再開したことが分かる表示態様(例えば、キャラクター等が中断していた変動表示を再開していることを報知するアニメ−ションで表示される)のように、中断していた変動表示の再開専用の表示態様で報知するようにしても当然よい。このようにすることで、遊技者は、中断していた変動表示が再開されたことを正確に認識することができる。

なお、本実施形態では、音声ランプ制御装置113において、残りの変動時間に合わせて変動パターンを選択する構成とした。これに限らず、主制御装置110が、仮停止していた変動表時を再開させる場合に、残りの変動時間により、同じ変動時間の変動パターンや、残りの変動時間よりも少し短い変動時間の変動パターンを選択するように構成してもよい。少し短い変動時間の変動パターンが選択された場合には、音声ランプ制御装置113において、残りの変動時間と少し短い変動時間の変動パターンの差分を遅延させて変動表時させるように制御することで、残りの変動時間に合わせた第1特別図柄または第2特別図柄の変動表時を行うことができる。

次に、図40を参照して、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される保留並び替え処理(S1413)について説明する。図40は、この保留並び替え処理処理(S1413)を示したフローチャートである。この保留並び替え処理(図40、S1413)は、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(S1400)(図35参照)の一処理である。上述したように、保留並び替え処理(図40、S1413)は、遊技者が枠ボタン22を有効期間に操作した場合に、第3図柄表示装置81に保留の成立順序で表示されている保留図柄表示を、変動表示開始順序で並び替えを行うように設定する処理を実行する。

保留並び替え処理(図40、S1413)では、まず、並び替え可能期間であるか判別される(S1801)。並び替え可能期間は、大当たり遊技中や異なる始動口63a,63bで成立した保留の無い状態(第1特別図柄と第2特別図柄との保留がそれぞれ1個以上無い状態)以外の遊技状態が並び替え可能期間に設定されている。

並び替え可能期間であると判別された場合には(S1801:Yes)、表示用ボタン操作表示コマンドが生成される(S1802)。表示制御装置114は、この表示用ボタン操作表示コマンドを受信すると、第3図柄表示装置81に「並び替えができるかも!!」という文字表示をして、遊技者に枠ボタン22を操作が可能である期間を報知する。報知態様は、これに限らず、音声等で行ってもよいし、専用のランプ等を点灯させるように制御する構成であっても当然よい。

また、本実施形態では、並び替え可能期間を設けたことで、遊技者が、並び替え操作が可能となるタイミングを容易に認識することができ、枠スイッチ22を適切なタイミングで操作することができる。また、並び替え可能期間は、特に設けずに、枠ボタン22が操作された時に、並び替えが可能であれば、並び替え表示を実行するように構成しても当然よい。

枠ボタン22が操作されているかが判別される(S1803)。枠ボタン22が操作されていると判別された場合には(S1803:Yes)、従並び替え保留記憶エリア223kの保留データが記憶されているすべての保留エリアの並び替えフラグ223k7がオンに設定される(S1804)。

一方、並び替え可能期間ではないと判別された場合(S1801:No)、枠ボタン22が操作されていないと判別された場合には(S1803:No)、処理を終了する。

このように構成することで、遊技者が並び替えを行いたいと思ったときに、第3図柄表示装置81で表示されている保留図柄のみに対して並び替えを行うことができる。

遊技者は、実際の変動表示開始順序を知ることができ、次に注目するべき特別図柄(変動表示開始となる特別図柄)を事前に知ることができる。よって、予め見るべき表示領域を想定しながら遊技を行うことができ、遊技をスムーズに行うことができる。

また、本パチンコ機の構成では、振り分け装置630により、第1始動口63aと第2始動口64aとを交互に遊技球が入賞し易く構成されているので、第1特別図柄と第2特別図柄とが均等に遊技が行われ効率良く遊技を行うことができる。

また、本パチンコ機10では、保留図柄の並び替えは、遊技者が枠ボタン22を操作したことに基づいて、実行する構成としてが、それに限らず、新たな保留が記憶される毎に実行するように構成しても当然よい。このように構成することで、遊技者は、常に、変動開始順序で並び替えられた保留図柄により、変動表示開始順序を正確に認識できる。

本実施形態では、並び替え可能期間は、大当たり遊技中や異なる始動口63a,63bで成立した保留の無い状態(第1特別図柄と第2特別図柄との保留がそれぞれ1個以上無い状態)以外の遊技状態として説明したが、これに限らず、大当たり遊技中も並び替え可能期間として設定するようにしてもよいし、反対に、並び替え可能期間を特定の変動表示態様が表示されている期間以外等に設定してもよく、適宜、決定すればよい。

なお、大当たり遊技中を、並び替え可能期間に設定した場合には、変動表示中で仮停止した変動表示の残りの変動時間を考慮して、並び替えを行う必要が有る。具体的には、保留されている第1特別図柄または第2特別図柄の決定されている変動時間(変動表示態様)と仮停止中の残りの変動時間とに基づいて、変動開始時間を算出して、並び替え順序を判断して、その並び替え順序に基づいて並び替えを行う。このように構成することで、大当たり遊技中に、新たな保留表示態様が表示されても、その保留表示態様とその保留表示態様が表示される前に既に表示されていた表示態様とを合わせて、正確な変動開始順序で並び替えを行い、大当たり遊技機中にも、正確な変動開始順序を遊技者に報知することができる。

また、本実施形態では、主制御装置110の並び替え保留記憶エリア203uと音声ランプ制御装置113の従並び替え保留記憶エリア223kとで並び替えを互いにしたデータを記憶するように構成した。それに限らず、主制御装置110は、音声ランプ制御装置113に入賞コマンドにより、並び替えに必要な各種データ(当否判定結果、大当たり種別、変動パターン種別、等)を通知するように構成して、音声ランプ制御装置113のみで、並び替えを行うように構成してもよい。

このように、構成することで、主制御装置110は停電が発生した場合にも、並び替えに必要な各種データをRAM203にバックアップし、電源復帰時に、立ち上げ処理(図32)において、その各種データを音声ランプ制御装置113に出力することで、音声ランプ制御装置113において、その各種データに基づいて並び替えを行うことで、電源断からの復帰を容易に行うことができる。

本実施形態では、変動開始中の第1特別図柄または第2特別図柄の残り変動時間と並び替え保留記憶エリア203uに記憶されたデータの変動パターン種別とにより、保留さらた第1特別図柄または第2特別図柄の変動開始時間を算出して、変動開始順序を算出した。それに限らず、遊技球入賞時には、リーチとなる変動態様か否かを決定することにより一定時間よりも長い変動態様か否かの情報(時間情報)を決定しておき、その時間情報と変動中の第1特別図柄または第2特別図柄の残り変動時間とから変動開始順序を大まかに決定して並び替えるものであってもよい。このように構成することで、入賞時には、リーチとなる変動態様であるか否か(長時間変動態様か短時間変動態様か否か)を決定しておき、正確な変動時間(変動態様)は、変動開始時の保留球数等の情報により決定するパチンコ機10であっても、遊技者に大まかな変動開始順序を報知することができる。

よって、遊技者は、正確な変動開始順序では無いかもしれないが、並び替えが行われたということは長時間変動態様(リーチとなる変動態様)が保留されているものの中に含まれており、大当たりへの期待を持って遊技を行うことができる。

なお、本実施形態では、並び替え可能期間は、遊技状態によって判別したが、それに限らず、並び替えができる状態(例えば、保留図柄表示が表示されている状態)であるかを判別して、並び替えが可能であることを報知するように構成してもよい。このように構成することで、並び替えが可能な期間を柔軟に設定することができ、より遊技者に並び替えの機会を与えることができる。

次に、図41〜図43を参照して、第2実施形態におけるパチンコ機10について説明する。上述の第1実施形態におけるパチンコ機10では、主制御装置110のMPU201が実行する第1特別図柄変動パターン選択処理(図18、S310)、第2特別図柄変動パターン選択処理(図22、S710)では、大当たりの当否判定結果に基づいて、遊技状態に応じた特別当たり変動パターンテーブルまたは特別外れ変動パターンテーブルを選択して、各種変動パターンを選択する場合について説明した。

これに対し、本第2実施形態におけるパチンコ機10では、第1特別図柄の変動パターンの選択では、主制御装置110のMPU201は、第1特別図柄の保留球の数が所定個数以上(本実施例では、3個以上)であり、且つ、第1特別図柄の保留球数と第2特別図柄の保留球数との差が第1特別図柄の保留球数の方が所定個数以上(本実施形態では、2個以上)多いか判別され、多い場合には、他の変動パターンよりも短い変動時間(本実施形態では、0.5秒)で構成された短時間外れの変動パターンが選択される。第2特別図柄の変動パターンの選択についても、第1特別図柄の変動パターンの選択と同様に、第2特別図柄の保留球数と第1特別図柄と2第特別図柄との保留球数の差が第2特別図柄の保留球数の方が所定個数以上多いか判別して、短時間外れの変動パターンが選択される。

即ち、第2施形態におけるパチンコ機10は、第1実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第2実施形態では、主制御装置110のMPU201が、第1特別図柄の変動パターンと第2特別図柄の変動パターンとをそれぞれ選択する場合に、互いの保留球の状態を判断して、特殊な変動パターン(本実施形態では、短時間外れの変動パターン)を選択する点で第1実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第1実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

図41は、第2実施形態における、パチンコ機10の主制御装置110のMPU201におけるROM202の特別外れ変動パターンテーブル202eにおける調整用特別外れ変動パターンテーブル202eを模式的に示した図である。調整用特別外れ変動パターンテーブル202e(図41)は、第1特別図柄と第2特別図柄とで共通して選択される変動パターンテーブルである。

この調整用特別外れ変動パターンテーブル202e(図41)は、後述する、第1特別図柄変動パターン選択処理2(図43、S320)および第2特別図柄変動パターン選択処理2(図示せず)において、選択される変動パターンテーブルである。具体的には、変動パターンを選択する特別図柄の保留球数が3個以上であり、他方の特別図柄(第1特別図柄であれば第2特別図柄)の保留球数との差が2個以上多い場合に、この調整用特別外れ変動パターンテーブルが選択される。調整用特別外れ変動パターンテーブル202e(図41)は、当否判定結果が外れの場合にのみ選択される変動パターンテーブルであり、変動時間が0.5秒で構成された1種類のみで構成されている。よって、変動種別カウンタCS1、変動パターン判定用カウンタCS3の値に関わらず、短時間外れの変動パターン(変動時間0.5秒)が選択される構成となっている。

このように、短時間外れの変動パターンが選択されることで、保留球数が3個以上であり、他方の特別図柄の保留球との差が2個以上となり、保留球の数が互いに均等で無い場合にも、多い方の保留球の消化を早くすることが可能となり、第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の数を均等に保留させていくことができ、他方のみが上限数(本実施例では、4個)となり、オーバーフローが発生してしまうのを防止することができる。

また、変動パターンを選択する特別図柄の保留球が3個以上であるかを判断することで、保留球が少ない状態で、短時間外れの変動パターンが頻繁に選択されてしまい、遊技の演出(特別図柄の変動による興趣)を損ねてしまうのを防止することができる。

また、本実施形態では、調整用特別外れ変動パターンテーブル202e(図41)には、短時間外れの変動パターン(0.5秒の変動時間)の1種類のみとしたが、それに限らず、複数の変動時間で構成された短時間外れの変動パターンで構成するようにしてもよい。このように、構成することで、他方の特別図柄が変動中の場合には、その残り変動時間により、選択する短時間外れの変動パターンの種類(変動時間)を変えることで、より保留球の数を互いに均等にすることができる。また、他方の特別図柄の保留球の変動時間を予測して、選択する短時間外れの変動パターンを変えるようにしてもよい。このようにすることで、保留球の少ない方の特別図柄の保留球の中に、比較的変動時間の長い変動パターン(例えば、スーパーリーチCの変動パターン等)が選択されるものがあっても、それに合わせた短時間外れの変動パターンを選択することで、より互いの特別図柄の保留球を均等になるように調整することができる。

なお、本実施形態では、保留球の差を判別して、調整用の変動パターンを決定する構成としたが、それに限らず、保留球の差を判別しないで、互いの特別図柄が選択する変動パターンを判別して、変動時間の差が小さくなるような、変動パターンを選択するように構成してもよい。詳細には、第1特別図柄の変動パターンの選択時に、第2特別図柄で選択される変動パターンを判別して、変動時間の長い変動パターンが選択されていれば、比較的長い変動時間の変動パターン(第2特別図柄の変動パターンの変動終了に合わせた変動時間等)を決定するようにして、互いの保留球の消化スピードを同じにするように構成してもよい。

このように構成することで、変動パターンについて極端に短いものや、長いものを決定しなくても、保留球数が互いに均等になるように調整することができる。

また、本実施形態では、振り分け入賞装置630により、第1始動口63aと第2始動口64bとに交互に遊技球が入賞し易いように補助される。よって、第1特別図柄と第2特別図柄とで、選択される変動パターン(変動時間)の違いにより、保留球の消化スピードが異なるため、第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の数に偏りが生じたり、振り分け装置630により、交互に遊技球が第1始動口63aと第2始動口63bとに振り分けられず、偏りが生じてしまう場合がある。しかしながら、偏りが生じた場合には、保留球数が上限数(本実施形態では、4個)となる前の3個の状態で、互いの保留球の差が2個以上あれば、短時間外れの変動パターンが選択されるので、遊技者は、片方の特別図柄の保留球でオーバーフローが発生してしまうのを心配することなく、遊技を続けることができる。

図42を参照して、第2実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行されるタイマ割込処理(図14)の一処理である特別図柄変動処理(図15、S107)の一処理である第1特別図柄変動開始処理(図42、S203)について説明する。図42は、この第1特別図柄変動開始処理(図42、S203)を示すフローチャートである。第2実施形態の第1特別図柄変動開始処理(図42、S203)は、第1実施形態の第1特別図柄変動開始処理(図16、S203)に対して、第1特別図柄変動パターン選択処理(図18、S310)に代わり、第1特別図柄変動パターン選択処理2(図43、S320)が追加されている。第2実施形態におけるS301〜S309の各処理は、第1実施形態におけるS301〜S309の各処理と同一の処理が実行される。S309の処理が完了すると、第1特別図柄変動パターン選択処理2(図43、S320)が実行される。

図43を参照して、第2実施形態において、主制御装置110内のMPU201により実行される第1特別図柄変動開始処理(図42、S203)の一処理である第1特別図柄変動パターン選択処理2(S320)について説明する。図43は、この第1特別図柄変動パターン選択処理2(S320)を示すフローチャートである。第1特別図柄変動パターン選択処理2(図43、S320)は、第1特別図柄の変動パターンを選択するための処理である。特に、当否判定結果が外れの場合には、第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の数により、短時間外れの変動パターンを選択するための処理である。

第1特別図柄変動パターン選択処理2(図43、S320)では、まず、第1特別図柄大当たり判定処理(図17、S309)において当否判定された結果が大当たりであるか否かが判別される(S511)。大当たりであるか否かの判定は、第1大当たりフラグ203oがオンに設定されているか否かで判別される。第1大当たりフラグ203oがオンに設定されていると判別された場合には(S511:Yes)、遊技状態に応じた特別当たり変動パターンテーブル202dがセットされる(S512)。遊技状態が通常遊技状態(低確率遊技状態であり時短中でない)である場合には、通常時特別当たり変動パターンテーブル202d(図10(a))がセットされる。また、遊技状態が高確率遊技状態または時短中である(時短カウンタ203kが0より大きい)場合には、時短・確変用特別当たり変動パターンテーブル202d(図11(a))がセットされる。

特別当たり種別カウンタC2の値に基づいた大当たり種別により、大当たり種別テーブル202b(図8(c))を決定する(S513)。大当たり種別テーブル202b(図8(c))は、15R大当たりテーブルと2R大当たりテーブルで構成されており、15R確変大当たり及び15R通常大当たりの場合には、15R大当たりテーブルが、2R確変大当たりの場合には、2R大当たりテーブルが決定される。

一方、第1大当たりフラグ203oがオフであると判別された場合には(S511:No)、第1特別図柄の保留球の数が3個以上であるか判別される(S514)。第1特別図柄の保留球の数は、第1特別図柄保留球数カウンタ203eの値に基づいて判別される。第1特別図柄の保留球の数が3個以上であると判別された場合には(S514:Yes)、第1特別図柄の保留球の数から第2特別図柄の保留球の数を減算した値が2個以上である(即ち、第1特別図柄の保留球が第2特別図柄の保留球よりも2個以上多い)か判別される(S515)。ここでは、第1特別図柄保留球数カウンタ203eの値から第2特別図柄保留球数カウンタ203fの値を減算した値で判断される。

第1特別図柄の保留球が第2特別図柄の保留球よりも2個以上多いと判別された場合には(S515:Yes)、調整用特別外れ変動パターンテーブル202e(図41)がセットされる。一方、第1特別図柄の保留球の数が3個未満であると判別された場合(S514:No)、第1特別図柄の保留球の数から第2特別図柄の保留球の数を減算した結果が2個未満であると判別された場合(S515:No)、遊技状態に応じた特別外れ変動パターンテーブル202eがセットされる。遊技状態が通常遊技状態(低確率遊技状態であり時短中でない)である場合には、通常時特別外れ変動パターンテーブル202e(図10(b))がセットされる。また、遊技状態が高確率遊技状態または時短中である(時短カウンタ203kが0より大きい)場合には、時短・確変特別用外れ変動パターンテーブル202d(図11(b))がセットされる。

特別図柄保留実行エリア203cに格納されている、変動種別カウンタCS1の値に基づいて、変動パターン種別が選択した変動パターンテーブルから選択(決定)される(S518)。変動パターン判定用カウンタC3の値に基づいて、第1特別図柄の変動パターンとして変動パターンが選択され、第1変動パターンコマンドが生成される(S519)。ここで、第1変動パターンコマンドは、音声ランプ制御装置113に対して選択された第1特別図柄の変動パターンを通知するためのコマンドである。第1停止種別コマンドが決定されている停止種別に基づいて設定される(S520)。その後、第1特別図柄の変動時間である第1変動時間の計測開始が設定される(S521)。

このように、第1特別図柄の保留球の数が3個以上であり、さらに、第1特別図柄の保留球の数が第2特別図柄の保留球の数より2個以上多い場合には、調整用特別外れ変動パターンテーブル202e(図41)が設定され、短時間外れの変動パターンが選択されることで、第1特別図柄の変動が0.5秒で終了して、次の第1特別図柄の保留球に対して第1特別図柄の変動が開始されることにより保留球が消化される。よって、第1特別図柄の保留球は、0.5秒後に1つ消化されることなり、第1特別図柄の保留球の消化スピードを早くして、第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の差を少なくするように調整することができる。

また、短時間に第1始動口63aに遊技球が多数入賞して、保留球の差が大きくなった場合や、第1特別図柄で比較的長い変動パターン(例えば、スーパーリーチCの変動パターン等)が選択される一方、第2特別図柄では、比較的短い変動パターン(例えば、通常外れAの変動パターン等)が連続して選択されて、保留球の差が大きくなった場合(例えば、第1特別図柄の保留球が4個で第2特別図柄の保留球が1個等)にも、第1特別図柄の変動開始毎に、保留球の状態を判断して、短時間外れの変動パターンを選択するか否かの処理が行われるため、第1特別図柄では、連続して短時間外れの変動パターンが選択されることとなり、速やかに、保留球の差を少なくするように調整することができる。よって、第1特別図柄では、上限数(本実施形態では、4個)まで達し、第2特別図柄では上限数(本実施形態では、4個)よりも少ない(例えば、1個等)となり、第2特別図柄の保留球も上限数(本実施形態では、4個)まで保留させようとした場合に、振り分け入賞装置630により交互に振り分けられることにより、第1入賞口63aにも遊技球が入賞してしまい、オーバーフローとなってしまう不具合を防止することができる。

また、第1特別図柄の保留球の数が3個以上の場合に、互いの保留球の差を判別することで、第1特別図柄の保留球が上限数(本実施形態では、4個)まであと1個となるまでは、短時間外れの変動パターンが選択されず、頻繁に短時間外れの変動パターンが選択されて、遊技者が特別図柄の変動による演出を十分に楽しめず、遊技に飽きてしまうのを防止することができる。また、短時間外れの変動パターンが選択されることで、抽選結果が外れであることを遊技者が、特別図柄の停止前に認識してしまい、大当たりへの期待感を持てないことも防止することができる。

また、比較的長い変動パターン(スーパーリーチCの変動パターン等)を選択することにより、保留球の差が発生しても、その後、短時間外れの変動パターンが選択されることで、保留球の差を少なくなるように調整することができる。よって、オーバ−フローを減少させることができ、比較的に変動時間の長い変動パターン(スーパーリーチCの変動パターン等)を多く選択させて、遊技者に特別図柄の変動による演出を楽しませて、遊技への飽きを防止することができる。従って、バラエティに富んだ演出を行うことができ、変動パターンの選択に制限ができてしまう不具合(例えば、スパーリーチC等の変動パターンを選択する比率を極端に少なくする等)を抑制することができる。

また、本パチンコ機10では、振り分け入賞装置630により交互に第1始動口63aと第2始動口63bとに振り分けられる。よって、第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の差は、1個の差となる場合については、短時間外れの変動パターンが選択されないように、第1特別図柄の保留球と第2特別図柄の保留球との差が2個以上か判別するようにされている。よって、振り分け入賞装置630により均等に振り分けられている場合にも、短時間外れの変動パターンが頻繁に選択されてしまうのを防止することができる。

また、本実施形態では、第1特別図柄の当否判定結果が当たりの場合には、調整用の変動パターンを選択しないように構成した。このように構成することで、当たりとなる変動パターンは、通常の当たりを示す変動パターンを選択することができ、遊技者に十分に当たりとなる変動パターンの演出を行うことができる。また、第1特別図柄の当否判定結果が当たりの場合には、変動停止後に大当たり遊技が開始されるので、調整用の変動パターンを選択しなくても、オーバーフロー等の不具合について対処する必要が無い。

なお、本実施形態では、第1特別図柄の保留球の数が3個以上であるか判別したが、それに限らず、2個以上でもよいし、その他の数で適宜、設定してもよい。また、第1特別図柄の保留球の数を判断せずに、直接、第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の差を判別するように構成しても当然よい。

また、本実施形態では、第1特別図柄の保留球が第2特別図柄の保留球よりも2個以上多いか判別したが、3個以上であっても良いし、その他の数で適宜、設定してもよい。

また、本実施形態では、短時間外れの変動パターンは、0.5秒の変動時間のもの1種類としたが、それに限らず、変動時間が異なるもの、例えば、0.5秒ずつ異ならせた(0.5秒、1秒、1.5秒等)変動パターンを複数設けて選択するようにしてもよい。選択については、他の変動パターンの選択と同様にカウンタ値で選択するようにしてもよいし、第2特別図柄の保留球の状態(保留球の数、保留球の差、保留されているものについて事前に判定した変動時間等)に基づいて選択してもよいし、第2特別図柄が変動中であれば、その残り時間に基づいて、選択するように構成してよい。

このように構成することで、より第2特別図柄の保留球との差を少なくするように調整することができる。よって、短時間外れの変動パターンが選択される頻度を少なくして、通常の変動パターンによる演出で遊技者に遊技を行わせることができ、遊技に飽きてしまうのを防止することができる。

また、本実施形態では、短時間外れの変動パターンを選択したが、通常時外れ変動パターンテーブルより、比較的に変動時間の短い変動パターン(例えば、通常外れAの変動パターン等)を選択するように構成してもよい。このように構成することで、遊技者に通常の外れの変動パターンで特別図柄を変動させることができ、遊技者に調整用の変動パターンが選択されることへの違和感を低減させることができる。

なお、第2特別図柄についても、第1特別図柄と同様に第2特別図柄変動パターン選択処理2(図示せず)が、第1実施形態におけるタイマ割込処理(図14)の一処理であると特別図柄変動処理(図15、S107)の一処理である第2特別図柄変動開始処理(図20、S203)の第2特別図柄変動パターン選択処理(図22、S710)に代わって実行される。

第2実施形態における第2特別図柄変動パターン選択処理2(図示せず)は、第1特別図柄変動パターン選択処理2(図43、S320)の各処理において、第1が第2に、第2が第1に変更されるのみであり、詳細な説明や奏する効果については同一であるので、その説明と図示を省略する。

なお、本実施形態では、第1特別図柄の保留球数と第2特別図柄の保留球数との差が所定個数以上(本実施形態では、2個以上)となると、短時間外れの変動パターンが選択される構成としたが、それに限らず、当否判定結果が外れの場合に限定せずに、他方の特別図柄で選択される変動パターンを判別して、保留球数の差がなくなるように変動パターンを選択するように構成してもよい。詳細には、第1特別図柄の保留球が第2特別図柄の保留球よりも2個多く、第2特別図柄の保留球で選択される変動パターンが比較的短い変動パターンであれば、それよりも短い変動パターン(例えば、0.5秒の変動時間)を選択し、比較的長い変動パターンであれば、その変動パターンよりも短い変動パターンで、保留球の差が調整できるものを選択するようにすればよい。

このように構成することで、より自然な特別図柄の変動を行いながら、保留球の差を調整できる。よって、オーバフローの発生を抑制できる。

また、本実施形態では、調整用特別外れ変動パターンテーブルとして、短時間外れ専用の変動パターンテーブルを設けるように構成したが、それに限らず、通常の変動パターン(当たり、外れ共に)において、先頭のアドレスに調整用に変動パターン(例えば、0.5秒の短時間変動)を設定しておき、保留球の差により、その先頭アドレスを選択して調整用の変動パターンを選択するように構成してもよい。

なお、本実施形態では、振り分け装置630により、遊技球が均等に第1始動口63aと第2始動口63bとに振り分けられる場合について、説明したが、振り分け装置630を設けず、第1始動口63aと第2始動口63bとにランダムに遊技球が入賞する構成でも、本実施形態の構成で、保留球の差を均等になるように調整することができる。

次に、図44〜図45を参照して、第3実施形態におけるパチンコ機10について説明する。上述の第2実施形態におけるパチンコ機10では、保留球の状態について、所定個数以上の差が発生した場合に、短時間外れの変動パターンを選択して、その差を小さくするように調整する場合について説明した。

これに対し、本第3実施形態におけるパチンコ機10では、第1実施形態と同じ保留球の条件で、保留球が少ない方の変動パターンを、保留球が多い方の保留球のうち、最初に変動開始する保留球に対応する特別図柄が変動停止するまでの時間を変動時間とした変動パターンが選択される。

即ち、第3施形態におけるパチンコ機10は、第2実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第3実施形態では、主制御装置110のMPU201が、保留球が少ない方の特別図柄の変動時間を調整することで、互いの保留球の差を少なくするように調整する点で第2実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第2実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第2実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

図44を参照して、第3実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行されるタイマ割込処理(図14)の一処理である特別図柄変動処理(図15、S107)の一処理である第1特別図柄変動開始処理(図44、S203)について説明する。図44は、この第1特別図柄変動開始処理(図44、S203)を示すフローチャートである。第3実施形態の第1特別図柄変動開始処理(図44、S203)は、第2実施形態の第1特別図柄変動開始処理(図42、S203)に対して、第1特別図柄変動パターン選択処理2(図43、S320)に代わり、第1特別図柄変動パターン選択処理3(図45、S330)が追加されている。第3実施形態におけるS301〜S309の各処理は、第2実施形態におけるS301〜S309の各処理と同一の処理が実行される。S309の処理が完了すると、第1特別図柄変動パターン選択処理3(図45、S330)が実行される。

図45を参照して、第3実施形態において、主制御装置110内のMPU201により実行される第1特別図柄変動開始処理(図44、S203)の一処理である第1特別図柄変動パターン選択処理3(S330)について説明する。図45は、この第1特別図柄変動パターン選択処理3(S330)を示すフローチャートである。第1特別図柄変動パターン選択処理3(図45、S330)は、第1特別図柄の変動パターンを選択するための処理である。特に、当否判定結果が外れの場合には、第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の数により、第2特別図柄の保留球よりも第1特別図柄の保留球が所定個数以上少ない場合には、その差を調整するための変動パターンを選択するための処理である。

第1特別図柄変動パターン選択処理3(図45、S330)では、第2実施形態における第1特別図柄変動パターン選択処理2(図43、S320)に対して、S534〜S536までの各処理が変更されており、その他の処理については同一であるので、変更された点についてのみ、詳細に説明する。

第1特別図柄変動パターン選択処理3(図45、S330)において、第1大当たりフラグ203oがオフであると判別された場合には(S531:No)、第2特別図柄の保留球の数が3個以上であるか判別される(S534)。第2特別図柄の保留球の数は、第2特別図柄保留球数カウンタ203fの値に基づいて判別される。第2特別図柄の保留球の数が3個以上であると判別された場合には(S534:Yes)、第2特別図柄の保留球の数から第1特別図柄の保留球の数を減算した値が2個以上である(即ち、第2特別図柄の保留球が第1特別図柄の保留球よりも2個以上多い)か判別される(S535)。ここでは、第2特別図柄保留球数カウンタ203fの値から第1特別図柄保留球数カウンタ203eの値を減算した値で判断される。

第2特別図柄の保留球が第1特別図柄の保留球よりも2個以上多いと判別された場合には(S535:Yes)、並び替え保留記憶エリア203uに基づいて、現時点より第2特別図柄の1番目の保留(第2特別図柄の保留エリアのうち、変動順序が一番早い保留エリア)に対応する特別図柄の変動が終了するまでの時間を変動時間とした第1調整用特別外れ変動パターンコマンドがセットされる。

ここでは、第2変動時間記憶エリア203tの値と並び替え保留記憶エリア203uにおける第2特別図柄の保留エリアのうち、変動順序が一番早い保留エリアの変動パターン種別記憶エリア203u3に記憶されている変動パターンが示す変動時間の値とを加算することにより変動時間が算出される。なお、第1調整用特別外れ変動パターンが選択された場合には、S539の処理における変動パターンの選択については、スキップされ、次のS540の処理が実行される。

このように、第1特別図柄の変動パターン選択時に、第2特別図柄の保留球の数が所定個数以上(本実施形態では、3個以上)であり、互いの保留球の差が2個以上の場合には(第1特別図柄の保留球の方が少ない)、第2特別図柄の保留球のうち、変動順序が最も早い保留に対応する特別図柄の変動が終了するまでの変動時間で構成された変動パターンが選択される。よって、第2特別図柄の保留球が1つ消化され、2つ目が消化されようとするまでは、第2特別図柄の保留球は消化されないので、第1特別図柄の保留球の消化スピードが遅くなり、第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の差が少なくなるように調整することができる。

また、第2特別図柄の保留球が3個以上か判別することにより、頻繁に調整用の変動パターンが選択されてしまい、遊技の演出を損ねてしまうような不具合を抑制することができる。

また、本実施形態では、第1特別図柄の当否判定結果が当たりの場合には、調整用の変動パターンを選択しないように構成した。このように構成することで、当たりとなる変動パターンは、通常の当たりを示す変動パターンを選択することができ、遊技者に十分に当たりとなる変動パターンの演出を行うことができる。また、第1特別図柄の当否判定結果が当たりの場合には、変動停止後に大当たり遊技が開始されるので、調整用の変動パターンを選択しなくても、オーバーフロー等の不具合について対処する必要が無い。

なお、本実施形態では、第2特別図柄の保留球の数が3個以上であるか判別したが、それに限らず、2個以上でもよいし、その他の数で適宜、設定してもよい。また、第2特別図柄の保留球の数を判断せずに、直接、第2特別図柄と第1特別図柄との保留球の差を判別するように構成しても当然よい。

また、本実施形態では、第2特別図柄の保留球が第1特別図柄の保留球よりも2個以上多いか判別したが、3個以上であっても良いし、その他の数で適宜、設定してもよい。

また、本実施形態では、1番目に保留されている特別図柄の変動が終了するまでの変動時間を選択するようにしたが、それに限らず、変動中の第2特別図柄の残り変動時間よりも長い変動時間であってもよい。また、1番目に保留されている特別図柄の変動時間よりも長い変動時間を選択するようにしてもよい。

また、本実施形態では、1番目に保留されている特別図柄の変動が終了するまでの変動時間を選択するようにしたが、その変動時間に近い変動時間またはそれよりも長い変動時間の変動パターンを通常時外れ変動パターンテーブル202e(図10(b))から選択するようにしてもよい。このように構成することで、遊技者に通常の外れの変動パターンで特別図柄を変動させることができ、遊技者に調整用の変動パターンが選択されることへの違和感を低減させることができる。

また、第2実施形態と第3実施形態との構成を組み合わせてもよい。このように構成することで、保留球の差を双方の特別図柄が変動するタイミングで、少なくするように調整することができ、より素早く対応することができる。

なお、第2特別図柄についても、第2実施形態における第2特別図柄変動パターン選択処理2(図示せず)と同様に、第1特別図柄変動パターン選択処理3(図45、S330)の各処理において、第1が第2に、第2が第1に変更されるのみであり、詳細な説明や奏する効果については同一であるので、その説明と図示を省略する。

また、本実施形態では、第1特別図柄の保留球が第2特別図柄の保留球よりも2個以上多いか判別したが、3個以上であっても良いし、その他の数で適宜、設定してもよい。

また、本実施形態では、短時間外れの変動パターンは、0.5秒の変動時間のもの1種類としたが、それに限らず、変動時間が異なるもの、例えば、0.5秒ずつ異ならせた(0.5秒、1秒、1.5秒等)変動パターンを複数設けて選択するようにしてもよい。選択については、他の変動パターンの選択と同様にカウンタ値で選択するようにしてもよいし、第2特別図柄の保留球の状態(保留球の数、保留球の差、保留されているものについて事前に判定した変動時間等)に基づいて選択してもよいし、第2特別図柄が変動中であれば、その残り時間に基づいて、選択するように構成してよい。

このように構成することで、より第2特別図柄の保留球との差を少なくするように調整することができる。よって、短時間外れの変動パターンが選択される頻度を少なくして、通常の変動パターンによる演出で遊技者に遊技を行わせることができ、遊技に飽きてしまうのを防止することができる。

また、本実施形態では、短時間外れの変動パターンを選択したが、通常時外れ変動パターンテーブルより、比較的に変動時間の短い変動パターン(例えば、通常外れAの変動パターン等)を選択するように構成してもよい。このように構成することで、遊技者に通常の外れの変動パターンで特別図柄を変動させることができ、遊技者に調整用の変動パターンが選択されることへの違和感を低減させることができる。

なお、本実施形態では、振り分け装置630により、遊技球が均等に第1始動口63aと第2始動口63bとに振り分けられる場合について、説明したが、振り分け装置630を設けず、第1始動口63aと第2始動口63bとにランダムに遊技球が入賞する構成でも、本実施形態の構成で、保留球の差を均等になるように調整することができる。

次に、図46〜図51を参照して、第4実施形態におけるパチンコ機10について説明する。上述の第2実施形態におけるパチンコ機10では、保留球の状態について、所定個数以上の差が発生した場合に、短時間外れの変動パターンを選択して、その差を小さくするように調整する場合について説明した。

これに対し、本第4実施形態におけるパチンコ機10では、第1始動口63aと第2始動口63bとのどちらか一方に連続して遊技球が入賞したかを判別して、連続して入賞した場合には、その連続して入賞した方に対応する特別図柄の変動パターンを短時間外れの変動パターンを選択して、保留球の差を小さくするように調整される。

即ち、第4施形態におけるパチンコ機10は、第2実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第2実施形態では、第1始動口63aと第2始動口63bとのどちらか一方に遊技球が連続して入賞したことに基づいて、短時間外れの変動パターンを選択する点で第2実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第2実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第2実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

図46は、第4実施形態における、パチンコ機10の主制御装置110のMPU201におけるRAM203のその他メモリエリア203vの一部を模式的に示した図である。

第1入賞フラグ203v1は、第1始動口63aに遊技球が入賞したことを示すフラグである。具体的には、第1入賞フラグ203v1は、後述する、第1連続入賞判定処理(図51、S960)において、第1始動口63aに遊技球が入賞し、第1入賞フラグ203v1がオフである場合にオンに設定されるフラグである。一方、第2始動口63bに遊技球が入賞した場合には、オフに設定される。

第2入賞フラグ203v2は、第1入賞フラグ203v1に対して、第2始動口63bへに対する点で異なるのみで、同一であるので、詳細な説明については省略する。

このように構成することで、振り分け入賞装置630により、交互に第1始動口63a第2始動口63bとに振り分けられずに、例えば、第1始動口63aに連続して遊技球が入賞した場合には、2回目に第1始動口63aに遊技球が入賞した場合には、すでに第1入賞フラグ203v1がオンに設定されており、連続に第1始動口63aに入賞したか否かが判別できるように構成されている。

第1連続入賞フラグ203v3は、第1始動口63aに連続して遊技球が入賞したことを示すフラグである。具体的には、後述する、第1連続入賞判定処理(図51、S960)において、第1始動口63aに遊技球が入賞した場合に、すでに第1入賞フラグ203v1がオンに設定されている場合に、オンに設定されるフラグである。一方、後述する、第1特別図柄変動パターン選択処理4(図49、S340)において、S526の処理で調整用特別外れ変動パターンテーブル202e(図41)がセットされるとオフに設定される。

第2連続入賞フラグ203v4は、第1連続入賞フラグ203v3に対して、第2始動口63bに対する点で異なるのみで、同一であるので、詳細な説明については省略する。

このように構成することで、第1始動口63aまたは第2始動口63bに連続に入賞したか否かを容易に判別することができる。よって、第1連続入賞フラグ203v3または第2入賞フラグ203v4がオンに設定されたことに基づいて、調整用の変動パターンを選択することで、容易に第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の差を少なくするように構成することができる。

図47を参照して、第4実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行されるタイマ割込処理について説明する。図47は、このタイマ割込処理を示すフローチャートである。第4実施形態のタイマ割込処理は、第2実施形態のタイマ割込処理(図14)に対して、特別図柄変動処理(図15、S107)の一部が変更され、始動入賞処理(図24、S108)に代わって始動入賞処理2(図50、S120)が追加されている。

図48を参照して、第4実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行されるタイマ割込処理(図47)の一処理である特別図柄変動処理(図15、S107)の一処理である第1特別図柄変動開始処理(図48、S203)について説明する。図48は、この第1特別図柄変動開始処理(図48、S203)を示すフローチャートである。第4実施形態の第1特別図柄変動開始処理(図48、S203)は、第2実施形態の第1特別図柄変動開始処理(図42、S203)に対して、第1特別図柄変動パターン選択処理2(図43、S320)に代わり、第1特別図柄変動パターン選択処理4(図49、S340)が追加されている。第4実施形態におけるS301〜S309の各処理は、第2実施形態におけるS301〜S309の各処理と同一の処理が実行される。S309の処理が完了すると、第1特別図柄変動パターン選択処理4(図49、S340)が実行される。

図49を参照して、第4実施形態において、主制御装置110内のMPU201により実行される第1特別図柄変動開始処理(図48、S203)の一処理である第1特別図柄変動パターン選択処理4(S340)について説明する。図49は、この第1特別図柄変動パターン選択処理4(S340)を示すフローチャートである。第1特別図柄変動パターン選択処理4(図49、S340)は、第1特別図柄の変動パターンを選択するための処理である。特に、当否判定結果が外れの場合には、第1連続入賞フラグ203v3がオンであるか(即ち、第1始動口63aに遊技球が連続して入賞したか)判別し、オンであれば、その差を調整するために短時間外れの変動パターンを選択するための処理である。

第1特別図柄変動パターン選択処理4(図49、S340)では、第2実施形態における第1特別図柄変動パターン選択処理2(図43、S320)に対して、S554〜S556までの各処理が変更されており、その他の処理については同一であるので、変更された点についてのみ、詳細に説明する。

第1特別図柄変動パターン選択処理4(図49、S340)において、第1大当たりフラグ203oがオフであると判別された場合には(S551:No)、第1連続入賞フラグ203v3がオンであるか(即ち、第1始動口63aに連続して遊技球が入賞したか)判別される(S554)。第1連続入賞フラグ203v3がオンであると判別された場合には(S554:Yes)、調整用特別外れ変動パターンテーブル202e(図41)がセットされ、第1連続入賞フラグ203v3がオフに設定される(S556)。

一方、第1連続入賞フラグ203v3がオフであると判別された場合には(S554:No)、第1特別図柄の保留球の数から第2特別図柄の保留球の数を減算した値が2個以上である(即ち、第1特別図柄の保留球が第2特別図柄の保留球よりも2個以上多い)か判別される(S555)。ここでは、第1特別図柄保留球数カウンタ203eの値から第2特別図柄保留球数カウンタ203fの値を減算した値で判断される。

第1特別図柄の保留球が第2特別図柄の保留球よりも2個以上多いと判別された場合には(S555:Yes)、S556の処理が実行される。一方、第1特別図柄の保留球の数から第2特別図柄の保留球の数を減算した結果が2個未満であると判別された場合(S555:No)、遊技状態に応じた特別外れ変動パターンテーブル202eがセットされる。遊技状態が通常遊技状態(低確率遊技状態であり時短中でない)である場合には、通常時特別外れ変動パターンテーブル202e(図10(b))がセットされる。また、遊技状態が高確率遊技状態または時短中である(時短カウンタ203kが0より大きい)場合には、時短・確変特別用外れ変動パターンテーブル202d(図11(b))がセットされる。

このように構成することで、振り分け入賞装置630により第1始動口63aと第2始動口63bとに交互に振り分けられずに、どちらか一方に連続して入賞した場合には、短時間外れの変動パターンが選択されるので、連続に入賞した方の保留の消化が早くなり、交互に振り分けられたものと略同一の状態とすることができる。よって、第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の差を少なくするように調整することができる。

また、第1連続入賞フラグ203vがオフである場合にも、第1特別図柄の保留球と第2特別図柄の保留球との差が所定数以上(第1特別図柄の保留球の方が2個以上多い)か判別して、所定数以上である場合には、短時間外れの変動パターンが選択される。これにより、振り分け入賞装置630では、交互に振り分けられていても、第1特別図柄と第2特別図柄とで選択される変動パターン(変動時間)の違いにより、所定数以上の保留球数の差(例えば、2個以上)が発生しても、短時間外れの変動パターンが選択されることにより、保留球の差を小さくするように調整することができる。

なお、本実施形態では、第1連続入賞フラグ203vがオフの場合には、第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の差を判別したが、それに限らず、第2実施形態と同様に、第1特別図柄の保留球の数が所定個数以上(例えば、3個以上)か判別するようにしてもよい。このように構成することで、頻繁に短時間外れの変動パターンが選択されて、遊技者が特別図柄の変動による演出を十分に楽しめず、遊技に飽きてしまうのを防止することができる。また、短時間外れの変動パターンが選択されることで、抽選結果が外れであることを遊技者が、特別図柄の停止前に認識してしまい、大当たりへの期待感を持てないことも防止することができる。

また、本実施形態では、第1連続入賞フラグ203vがオンである場合に、調整用特別外れ変動パターンテーブル202e(図41)がセットされるように構成したが、それに限らず、第1連続入賞フラグ203vがオンである場合には、S555の処理を実行して、第1特別図柄の保留球が第2特別図柄の保留球よりも2個以上多い場合に、調整用特別外れ変動パターンテーブル202e(図41)がセットされるように構成してもよい。このように構成することで、第1始動口63aに連続して入賞した場合にも、第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の差が所定数以上なければ、通常の変動パターンを選択するように構成でき、頻繁に短時間外れの変動パターンが選択されてしまうのを抑制することができる。

なお、第2特別図柄についても、第2実施形態における第2特別図柄変動パターン選択処理2(図示せず)と同様に、第1特別図柄変動パターン選択処理4(図49、S340)の各処理において、第1が第2に、第2が第1に変更されるのみであり、詳細な説明や奏する効果については同一であるので、その説明と図示を省略する。

図50を参照して、第4実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行されるタイマ割込処理(図47)の一処理である始動入賞処理2(S120)について説明する。図50は、この始動入賞処理2(図50、S120)を示すフローチャートである。第4実施形態の始動入賞処理2(図50、S120)は、第2実施形態の始動入賞処理(図24、S108)に対して、第1連続入賞判定処理(図51、S906)と第2連続入賞判定処理(S980)とがそれぞれ追加されている。第4実施形態におけるS901〜S914までの各処理は、第2実施形態におけるS901〜S914までの各処理と同一の処理が実行される。S901の処理において、第1始動口63aに遊技球が入賞したと判別された場合には(S901:Yes)、第1連続入賞判定処理(図51、S960)が実行される。

第1連続入賞判定処理(図51、S960)では、まず、第1入賞フラグ203v1がオンに設定されているか(即ち、前回、第1始動口63aに遊技球が入賞した後であるか)判別される(S961)。第1入賞フラグ203v1がオンであると判別された場合には、第1連続入賞フラグ203v3がオンに設定される(S962)。一方、第1入賞フラグ203v1がオフである(即ち、前回、第2始動口63bに遊技球が入賞した)と判別された場合には(S961:No)、第1入賞フラグ203v1をオンに設定する(S963)。その後、第2入賞フラグ203v2をオフに設定する(S964)。

このように構成することで、第1始動口63aと第2始動口63bとに遊技球が交互に入賞せずに、第1始動口63aに遊技球が連続して入賞したかを判別することができる。

なお、本実施形態では、第1連続入賞フラグ203v3がオンである場合に、短時間外れの変動パターンを選択するように構成したが、第2連続入賞フラグ203v4がオンであるか判別して、オンである場合には、第3実施形態と同様に、第2特別図柄の保留のうち、変動開始順序が一番早いものに対する特別図柄が変動停止するまでの変動時間で構成された変動パターンを選択するようにしてもよい。このように構成することで、第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の差を小さくするように調整することができる。

なお、第2連続入賞判定処理(S907)については、第1連続入賞判定処理(図51、S960)に対して、第1を第2に、第2を第1にそれぞれ変更したものであるので、詳細な図示と説明を省略する。

なお、本実施形態では、第1入賞フラグ203v1と第2入賞フラグ203v2とをそれぞれ設けたが、どちらか一方のみを設けて、そのオンとオフの状態によって、判別するように構成してもよい。具体的には、第1入賞フラグ203v1のみで構成した場合には、第1入賞フラグ203v1がオンに設定されている場合には、第1始動口63aに入賞、第1入賞フラグ203v1がオフに設定されている場合には、第2始動口63bに入賞と判別する。このように構成することで、フラグの数等を減らすことができ、RAMの必要容量を小さくすることができる。第1連続入賞フラグ203v3、第2連続入賞フラグ203v4についても同様である。

なお、本実施形態では、一方の始動口に2個連続で入賞した場合に、調整用の変動パターンを決定して、保留球の差を調整する場合について説明したが、それに限らず、一方の特別図柄で、他方が1回の特別図柄の変動を開始して終了するまでの間に、2回以上連続で特別図柄の変動を終了した場合に、調整用の変動パターンを決定するように構成してもよい。また、連続に入賞したことと、連続に変動したことを組み合わせることで、より保留球の差を均等になるように調整することができる。

なお、本実施形態では、振り分け装置630により、遊技球が均等に第1始動口63aと第2始動口63bとに振り分けられる場合について、説明したが、振り分け装置630を設けず、第1始動口63aと第2始動口63bとにランダムに遊技球が入賞する構成でも、本実施形態の構成で、保留球の差を均等になるように調整することができる。

次に、図52〜図55を参照して、第5実施形態におけるパチンコ機10について説明する。上述の第1実施形態におけるパチンコ機10では、下側表示領域Dsに表示された保留図柄が音声ランプ制御装置113のMPU221が実行する保留個数表示更新処理(図37、S1406)により、枠ボタン22が操作され、並び替えフラグ223k7がオンになっている保留エリアに対応する保留図柄表示が変動を開始する順序で並び替えて表示される場合に説明した。

これに対し、本第5実施形態におけるパチンコ機10では、音声ランプ制御装置113のMPU221が実行する保留個数表示更新処理2(図54、S1440)において、並び替えフラグ223k7がオンに設定されている保留エリアに対応する保留図柄表示を変動を開始する順序で並び替え、その並び替えフラグ223k7がオンに設定されている保留エリアの保留図柄表示エリア(Ds1〜Ds8)の背景(保留図柄表示が表示される背景)を点滅表示(フラッシュ表示)させる。

即ち、第5施形態におけるパチンコ機10は、第1実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第5実施形態では、並び替えが実行された保留図柄表示(並び替えフラグ223k7がオンに設定された保留エリアに対応する保留表示)が表示されている保留図柄表示エリア(Ds1〜Ds8のいずれか)の背景画面を並び替えが実行済みであることを示す点滅表示(フラッシュ表示)させる点で第1実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第1実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

図52は、第5実施形態における、第3図柄表示装置81に表示される保留図柄表示の並び替え前から並び替え後までの表示を示した図である。並び替え前では、下側表示領域Dsに第1始動口63aと第2始動口63bとに入賞した順に対応する保留表示図柄(第1始動口63aに入賞したことに基づく保留図柄表示であれば「○」、第2始動口63bに入賞したことに基づく保留図柄表示であれば「●」)が表示される。本実施形態では、振り分け入賞装置630により交互に第1始動口63aと第2始動口63bとに振り分けられるので、交互に第1特別図柄と第2特別図柄との保留図柄表示が表示されやすい。

その後、遊技者により枠ボタン22が操作されると、保留図柄表示の並び替えが実行され、変動を開始する順序で保留図柄表示の並び替えが実行される。そして、そのときに表示されていた保留図柄表示(図52では、Ds1からDs5に表示されていた保留図柄表示)に対して、背景が点滅表示(図52ではハッチングで示す)される。その後、新たに、第1始動口63aまたは第2始動口63bに入賞した遊技球に対する保留図柄表示に対しては、入賞した順序(入賞が成立した順序)で保留図柄表示が表示され、その保留図柄表示エリア(図52では、Ds6からDs7)に対しては、点滅表示はされずに、通常の背景図柄(例えば、ブルーの背景色)で表示される。

このように、遊技者が、枠ボタン22を操作したときに、表示されていた保留図柄表示に対して、保留図柄表示エリアの背景を点滅表示させることで、遊技者は、並び替えを実行した保留図柄表示を容易に認識することができる。よって、保留図柄表示が表示されている順序について、入賞した順序であるか、変動を開始する順序であるかを容易に識別できる。従って、遊技者の混乱を抑制することができる。

また、並び替えが実行された後に入賞した保留図柄表示に対しては、入賞した順序で保留図柄表示を表示して、保留図柄表示エリアの背景も通常の背景のままであるので、遊技者は、表示されている保留図柄表示が並び替え前のものであることを容易に識別することができる。さらに、並び替えが実行された保留図柄表示に対しては、背景の表示が点滅した状態を維持しているので、遊技者は、並び替え前、並び替え後の保留図柄表示を一度に認識することができる。

また、保留図柄表示に対応する特別図柄が変動開始すると、その保留図柄表示は消され(消化され)、表示されている各保留図柄表示を1つずつ右側の保留図柄表示エリアへシフトして表示されるが、背景の点滅表示もそれに合わせて、シフトされて表示されるので、保留図柄表示の消化が行われても、遊技者は、容易に並び替えが実行された保留図柄表示を識別することができる。

なお、本実施形態では、並び替えが実行された保留図柄表示を示す報知態様として、背景の点滅表示させたが、それに限らず、背景の色を変える(例えば、通常は青色を、並び替えが実行されると赤色に替える)ように構成してもよいし、背景でなく、保留図柄表示を点滅させたり、色を変えたり、模様を付ける等、適宜表示を変えるようにしてもよい。さらには、音声や文字等で報知するように構成してもよい(例えば、「3番目までの保留図柄は並び替え済みです。」という音声や文字を表示する)。

図53を参照して、第5実施形態において、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行されるメイン処理(S1400)について説明する。図53は、このメイン処理(図53、S1400)を示すフローチャートである。第5実施形態のメイン処理(図53、S1400)は、第1実施形態のメイン処理(図35、S1400)に対して、保留個数表示更新処理(図37、S1406)に代わり、保留個数表示更新処理2(図54、S1440)、保留並び替え処理(図40、S1413)に代わり、保留並び替え処理2(図55、S1450)が追加されている。第5実施形態におけるS1401〜S1405の各処理は、第1実施形態におけるS1401〜S1405の各処理と同一の処理が実行される。S1405の処理が完了すると、保留個数表示更新処理2(図54、S1440)が実行される。

図54を参照して、第5実施形態において、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(図53、S1400)の一処理である保留個数表示更新処理2(S1440)について説明する。図54は、この保留個数表示更新処理2(S1440)を示すフローチャートである。保留個数表示更新処理2(図54、S1440)は、下側表示領域Dsの保留図柄表示エリア(Ds1〜Ds8)に保留図柄表示を表示するためのコマンドを設定するための処理である。

保留個数表示更新処理2(図54、S1440)では、まず、従並び替え保留記憶エリア223kの各保留エリアの変動開始時間記憶エリア223k5の変動表示開始時間が更新される(S1441)。変動開始時間記憶エリア223k5に記憶された各時間データからこの処理の実行周期(本実施形態では、1ms)が減算される。また、変動表示開始時間の更新はこれに限らず、RTC等を設けることにより行ってもよいし、他の方法であっても当然よい。

従並び替え保留記憶エリア223kの並び替えフラグ223k7がオンになっている保留エリアに対応する保留図柄表示は、変動表示開始順序で、並び替えフラグ223k7がオフになっている保留エリアに対応する保留図柄表示は、保留の成立順序で保留図柄表示が表示される(S1442)。

並び替えフラグ223k7がオンに設定されている従並び替え保留記憶エリア223kの保留エリアに対応する保留図柄表示が表示されている保留図柄表示エリアの背景を点滅(フラッシュ)表示させ、並び替えフラグ223k7がオフである保留エリアに対応する保留図柄表示が表示されている保留図柄表示エリアの背景は通常背景(本実施形態では、例えば、青色)で表示制御装置114に表示させる背景表示変更コマンドを生成する(S1443)。

このように、並び替えフラグ223k7がオンに設定されている保留エリアの保留図柄表示が表示されている保留図柄表示エリアの背景を点滅表示させることで、遊技者に並び替えが実行済みである保留図柄表示であることを報知することができる。よって、遊技者は、その報知態様により、表示されている保留図柄表示が変動開始をする順序で表示されていることを認識することができる。

また、並び替えフラグ223k7がオンに設定されている保留エリアに対応する保留図柄表示が表示されている保留図柄表示エリアの背景は点滅表示され、並び替えフラグ223k7がオフに設定されている保留エリア(即ち、並び替えが実行された後に、成立した保留)に対応する保留図柄表示が表示されている保留図柄表示エリアの背景は、通常の背景で表示されるので、遊技者は、並び替えが実行された保留図柄表示と並び替えが未実行の保留図柄表示とを容易に認識することができる。

また、この保留個数表示更新処理2(図54、S1440)が実行される毎に、新たに、背景表示変更コマンドが生成されるので、新たな保留が発生したり、保留図柄表示に対応する特別図柄が変動を開始して、保留が消化された場合にも、その状態に合わせて適宜、保留図柄表示と並び替えが実行されたことを示す点滅表示とを更新することができる。

また、並び替えフラグ223k7は、後述する、音声ランプ制御装置113のMPU221が実行する保留並び替え処理2(図55、S1450)において、並び替え可能期間に枠ボタン22が操作(本実施形態では、押下)された場合に、保留データが記憶されているすべての保留エリアにおいて、オンに設定される。これにより、表示されている保留図柄表示は、すべて保留の成立順序から、保留の変動表示開始順序に基づいて並び替えて表示される。一方、並び替えフラグ223k7がオンに設定された後に、新たに記憶された保留に関しては、並び替えフラグ223k7がオフであるので、並び替えられずに成立した順序、即ち、第3図柄表示装置81に表示されている保留図柄表示の最後尾に表示される。

よって、遊技者が保留図柄表示の並び替えをさせようと思い、枠ボタン22を操作すると、そのときに表示されている保留図柄表示については、変動表示開始順序で並び替えが実行されて、その後も、並び替えられた保留図柄表示は、変動表示開始順序での表示が維持される一方、新たに記憶される(発生する)保留に対応する保留図柄表示については、成立順序で、先に表示されている保留図柄表示に割り込んで表示されることなく、最後尾に表示されるので、遊技者は、現在の表示が、どの順序で表示されているものなのかを混同する不具合を抑制することができる。

また、このように、枠ボタン22が操作された時に表示されている保留図柄表示のみを並び替えるようにすることで、遊技者が知りたい時だけ、変動表示開始順序を知らせることができる。

また、通常、15R確変大当たりまたは15R通常大当たりとなる場合には、比較的、長い変動パターンが選択される。そのため、大当たりとなる保留と同じ始動口63a,63bで成立した保留については、変動表示開始時間が遅くなる。よって、大当たりとなる保留と異なる始動口63a,63bで発生した成立順序の遅い保留の方が変動表示開始時間が早くなる場合が発生する。このような場合には、保留図柄の並び替えが行われると、成立順序の遅い保留図柄が、それよりも成立順序の早い保留図柄よりも前(保留図柄表示エリアDs1側)に割り込んで表示される。従って、遊技者は、枠ボタン22を操作して、保留図柄表示の並び替えをさせた場合に、成立順序の遅い保留図柄が成立順序の早い保留図柄よりも前に割り込んで表示されると、その割り込んで表示された保留図柄よりも前に表示されている保留図柄のうち、その割り込んで表示された保留図柄とは異なる始動口63a,63bへの入賞で発生した保留について、大当たりではないかと期待を持つことができる。

よって、遊技者は、枠ボタン22を操作する時に、保留図柄表示の中に、大当たりとなる保留があるかもしれないと思い、並び順序が変わることを期待して枠ボタンを操作することができ、大当たりへの期待感をもって枠ボタン22を操作することができる。また、枠ボタン22を操作すると、音声が出力されるので、大当たりへの期待感をより増幅させて演出することができる。

メイン処理(図53、S1400)に戻って説明を続ける。第5実施形態におけるS1407〜S1412の各処理は、第1実施形態におけるS1407〜S1412の各処理と同一の処理が実行される。S1412の処理が完了すると、保留並び替え処理2(図55、S1450)が実行される。

図55を参照して、第5実施形態において、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(図53、S1400)の一処理である保留並び替え処理2(S1450)について説明する。図55は、この保留並び替え処理2(S1450)を示すフローチャートである。保留並び替え処理2(図55、S1450)は、保留図柄表示の並び替え可能期間である場合に、枠ボタン22が操作されると、並び替えが実行された(実行される)ことを報知する並び替え報知音コマンドをセットし、従並び替え保留記憶エリア223kの並び替えフラグ223k7をオンに設定するための処理である。

保留並び替え処理2(図55、S1450)では、まず、並び替え可能期間であるか判別される(S1451)。並び替え可能期間は、大当たり遊技中や異なる始動口63a,63bで成立した保留の無い状態(第1特別図柄と第2特別図柄との保留がそれぞれ1個以上無い状態)以外の遊技状態が並び替え可能期間に設定されている。

並び替え可能期間であると判別された場合には(S1451:Yes)、表示用ボタン操作表示コマンドが生成される(S1452)。表示制御装置114は、この表示用ボタン操作表示コマンドを受信すると、第3図柄表示装置81に「並び替えができるかも!!」という文字表示をして、遊技者に枠ボタン22を操作が可能である期間を報知する。報知態様は、これに限らず、音声等で行ってもよいし、専用のランプ等を点灯させるように制御する構成であっても当然よい。

また、本実施形態では、並び替え可能期間を設けたことで、遊技者が、並び替え操作が可能となるタイミングを容易に認識することができ、枠スイッチ22を適切なタイミングで操作することができる。また、並び替え可能期間は、特に設けずに、枠ボタン22が操作された時に、並び替えが可能であれば、並び替え表示を実行するように構成しても当然よい。

枠ボタン22が操作されているかが判別される(S1453)。枠ボタン22が操作されていると判別された場合には(S1453:Yes)、並び替え報知音コマンドがセットされる(S1454)。並び替え報知音コマンドは、音声出力装置226より並び替えが実行される(実行された)ことを示す報知音(本実実施形態では、「並び替えします」という音声)が出力される。

なお、本実実施形態では、音声としたが、それに限らず、特定の効果音(例えば、ファンファーレの音楽等)が出力されるように構成してもよい。出力時間は、その効果に合わせて適宜、設定すればよく、並び替えされた保留図柄表示が表示されている間は、ずっと専用のメロディや効果音が出力されるように構成してもよい。このように構成することで、遊技者は、並び替えを実行したことを強く意識でき、保留図柄表示が並び替えされていることを理解し易くできる。

従並び替え保留記憶エリア223kの保留データが記憶されているすべての保留エリアの並び替えフラグ223k7がオンに設定される(S1455)。

一方、並び替え可能期間ではないと判別された場合(S1451:No)、枠ボタン22が操作されていないと判別された場合(S1453:No)には、この処理を終了する。このように構成することで、遊技者が並び替えを行いたいと思ったときに、第3図柄表示装置81で表示されている保留図柄のみに対して並び替えを行うことができる。

遊技者は、実際の変動表示開始順序を知ることができ、次に注目するべき特別図柄(変動表示開始となる特別図柄)を事前に知ることができる。よって、予め見るべき表示領域を想定しながら遊技を行うことができ、遊技をスムーズに行うことができる。

また、本パチンコ機の構成では、振り分け装置630により、第1始動口63aと第2始動口64aとを交互に遊技球が入賞し易く構成されているので、第1特別図柄と第2特別図柄とが均等に遊技が行われ効率良く遊技を行うことができる。

また、本パチンコ機10では、保留図柄の並び替えは、遊技者が枠ボタン22を操作したことに基づいて、実行する構成としてが、それに限らず、新たな保留が記憶される毎に実行するように構成しても当然よい。このように構成することで、遊技者は、常に、変動開始順序で並び替えられた保留図柄により、変動表示開始順序を正確に認識できる。

本実施形態では、並び替え可能期間は、大当たり遊技中や異なる始動口63a,63bで成立した保留の無い状態(第1特別図柄と第2特別図柄との保留がそれぞれ1個以上無い状態)以外の遊技状態として説明したが、これに限らず、大当たり遊技中も並び替え可能期間として設定するようにしてもよいし、反対に、並び替え可能期間を特定の変動表示態様が表示されている期間以外等に設定してもよく、適宜、決定すればよい。

なお、大当たり遊技中を、並び替え可能期間に設定した場合には、変動表示中で仮停止した変動表示の残りの変動時間を考慮して、並び替えを行う必要が有る。具体的には、保留されている第1特別図柄または第2特別図柄の決定されている変動時間(変動表示態様)と仮停止中の残りの変動時間とに基づいて、変動開始時間を算出して、並び替え順序を判断して、その並び替え順序に基づいて並び替えを行う。このように構成することで、大当たり遊技中に、新たな保留表示態様が表示されても、その保留表示態様とその保留表示態様が表示される前に既に表示されていた表示態様とを合わせて、正確な変動開始順序で並び替えを行い、大当たり遊技機中にも、正確な変動開始順序を遊技者に報知することができる。

次に、図56〜図57を参照して、第5実施形態におけるパチンコ機10の変形例について説明する。上述の第5実施形態におけるパチンコ機10では、枠ボタン22が操作されたときに、保留図柄表示エリアに表示されていたすべての保留図柄表示に対して、保留図柄表示エリアの背景を点滅表示させる場合について説明した。

これに対し、本第5実施形態におけるパチンコ機10の変形例では、並び替えが実行されて、成立順と異なる順序となる変動開始順序の保留図柄表示に対してのみ、保留図柄表示エリアの背景を点滅表示させる。

即ち、第5施形態におけるパチンコ機10の変形例は、第5実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第5実施形態の変形例では、保留個数表示更新処理2(図57、S1440)において、並び替えフラグ223k7がオンに設定された保留エリアで、入賞順序と異なる変動開始順序となる保留エリアの保留図柄表示が表示されている保留図柄表示エリアに対して、背景を点滅表示をさせる背景表示変更コマンドを生成する点で第5実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第5実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第5実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

図56は、第5実施形態の変形例における、第3図柄表示装置81に表示される保留図柄表示の並び替え前から並び替え後までを示した図である。並び替え前では、第1特別図柄の保留図柄表示(本実施形態では、「○」)と第2特別図柄の保留図柄表示(本実施形態では、「●」)とが成立順に表示されている。遊技者により枠ボタン22が操作されて並び替えが実行されたことにより保留図柄表示エリアDs3に表示されていた第1特別図柄の保留図柄表示「○」と保留図柄表示エリアDs4に表示されていた第2特別図柄の保留図柄表示「●」とが並び替えられ、その背景が点滅表示され、並び替えられたことを示す表示態様(報知態様)となっている。

なお、通常、15R確変大当たりまたは15R通常大当たりとなる場合には、比較的、長い変動パターンが選択される。そのため、大当たりとなる保留と同じ始動口63a,63bで成立した保留については、変動表示開始時間が遅くなる。よって、大当たりとなる保留と異なる始動口63a,63bで発生した成立順序の遅い保留の方が変動表示開始時間が早くなる場合が発生する。このような場合には、保留図柄の並び替えが行われると、成立順序の遅い保留図柄が、それよりも成立順序の早い保留図柄よりも前(保留図柄表示エリアDs1側)に割り込んで表示される。

ここで、成立順序と変動開始順序が異なり、並び替えが実行されることにより表示順序が変更された保留図柄表示についてのみ、背景が点滅表示される。よって、遊技者は、枠ボタン22を操作して、保留図柄表示の並び替えをさせた場合に、成立順序の遅い保留図柄が成立順序の早い保留図柄よりも前に割り込んで順序が変更されて表示された保留図柄表示を容易に認識できる。従って、その割り込んで表示された保留図柄よりも前に表示されている保留図柄のうち、その割り込んで表示された保留図柄とは異なる始動口63a,63bへの入賞で発生した保留について、大当たりではないかと、期待を持つことができる。

このように、遊技者は、枠ボタン22を操作する時に、保留図柄表示の中に、大当たりとなる保留があるかもしれないと思い、並び順序が変わることを期待して枠ボタンを操作することができ、大当たりへの期待感をもって枠ボタン22を操作することができる。

なお、並び替えを実行したことを示すために、保留図柄表示の表示順序が変更された場合に、背景を点滅表示させ、さらに、並び替えを実行したときに表示されていた保留図柄表示に対しては、背景を特殊な色(例えば、赤色)で表示することで、並び替えが実行された保留図柄表示を識別できるようにしてもよい。このように構成することで、遊技者は、並び替えが実行されたときに表示されていた保留図柄表示と、並び替えにより表示順序が変更された保留図柄表示とを両方識別することができる。よって、より遊技者の混乱を抑制することができる。

図57を参照して、第5実施形態の変形例において、音声ランプ制御装置113のMPU221に実行されるメイン処理(図53、S1400)の一処理である保留個数表示更新処理2(図57、S1440)について説明する。

第5実施形態の変形例におけるS1441〜S1442までの各処理は、第5実施形態におけるS1441〜S1442までの各処理と同一の処理が実行される。第5実施形態の変形例では、S1442の処理が実行されると、並び替えフラグ223k7がオンに設定されている従並び替え保留記憶エリア223kの保留エリアのうち、入賞順と変動開始する順序が異なる保留エリアがあるか判別される(S1445)。ここでは、保留エリアと変動開始順序記憶エリア223k4とを判別して、順序が異なるか判別される。具体的には、保留エリア2における変動開始順序記憶エリア223k4に記憶されている変動開始順序が3番目であれば、入賞順序は2番目であるのに、変動開始順序は、3番目であることを示しており、順序が異なると判別される。

並び替えフラグ223k7がオンに設定されている従並び替え保留記憶エリア223kの保留エリアのうち、入賞順と変動開始する順序とが異なる保留エリアがあると判別された場合には(S1445:Yes)、並び替えフラグ223k7がオンに設定されている保留エリアのうち、入賞順序と変動開始順序が異なると判別された保留エリアに対応する保留図柄表示が表示されている保留図柄表示エリアの背景を点滅表示(変更)させる背景表示変更コマンドが生成される(S1446)。

このように、並び替えが実行されたときに、表示されていた保留図柄表示について、表示順序が変更された保留図柄表示について、背景が点滅表示されることで、遊技者は、順序が変更された保留図柄を識別することができる。

なお、表示順序が変更された保留図柄表示を報知する報知態様は、点滅表示に限らず、文字表示で示しても良いし、音声で報知しても良いし、点滅表示でなく、他の表示態様であっても良いし、保留図柄表示を特別な色や模様で表示しても良い。

次に、図58〜図60を参照して、第6実施形態におけるパチンコ機10について説明する。上述の第5実施形態におけるパチンコ機10では、枠ボタン22が操作されたときに、保留図柄表示エリアに表示されていたすべての保留図柄表示に対して、保留図柄表示エリアの背景を点滅表示させる場合について説明した。

これに対し、本第6実施形態におけるパチンコ機10では、下側表示領域Dsには、並び替え前の入賞順で保留図柄表示が表示される並び替え前保留表示領域Dsaと並び替え後の変動を開始する順序で保留図柄表示が表示される並び替え後保留表示領域Dsbとが設けられている。枠ボタン22が操作されるまでは、並び替え前保留表示領域Dsaのみに保留図柄表示が入賞順で表示され、枠ボタン22が操作されると、その時に表示されている保留図柄表示が、変動を開始する順序で、並び替え後保留表示領域Dsbに表示される。

即ち、第6施形態におけるパチンコ機10は、第5実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第6実施形態では、入賞順で保留図柄表示は表示させ、それとは別に、変動を開始する順序で保留図柄表示を表示させる点で第5実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第5実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第5実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

図58は、第6実施形態における、並び替え前(並び替え未実行)と並び替え後(並び替え実行済み)との第3図柄表示装置81に表示される保留図柄表示を示した図である。並び替え前には、並び替え前保留表示領域Dsaの保留図柄表示エリア(Ds1〜Ds5)に第1特別図柄の保留図柄表示(本実施形態では、「○」)と第2特別図柄の保留図柄表示(本実施形態では、「●」)がそれぞれ、入賞順で表示されている。このとき、並び替え後保留表示領域Dsbには、保留図柄表示は表示されていない。

遊技者が枠ボタン22を操作して、並び替えが実行されると、並び替え後として、並び替え前保留表示領域Dsaには、保留図柄表示が入賞順で表示された状態で、並び替え後保留表示領域Dsbに、そのときに並び替え前保留表示領域Dsaに表示されていた保留図柄表示が変動を開始する順序で表示される。

このように、並び替えが実行されると、並び替え前、並び替え後の保留図柄表示が並列して上下に表示されるので、遊技者は、どのように並び替えが行われたかを、並び替え前保留表示領域Dsaの保留図柄表示と並び替え後保留表示領域Dsbの保留図柄表示とを比較して、認識することができる。よって、変動を開始する順序では、入賞順とは順序が変わる保留図柄表示を容易に認識できる。

なお、通常、15R確変大当たりまたは15R通常大当たりとなる場合には、比較的、長い変動パターンが選択される。そのため、大当たりとなる保留と同じ始動口63a,63bで成立した保留については、変動表示開始時間が遅くなる。よって、大当たりとなる保留と異なる始動口63a,63bで発生した成立順序の遅い保留の方が変動表示開始時間が早くなる場合が発生する。このような場合には、保留図柄の並び替えが行われると、成立順序の遅い保留図柄が、それよりも成立順序の早い保留図柄よりも前(保留図柄表示エリアDs1側)に割り込んで表示される。

ここで、成立順序と変動開始順序が異なり、並び替えが実行されることにより表示順序が変更された保留図柄表示については、並び替え前保留表示領域Dsaと並び替え後保留表示領域Dsbとを比較することにより容易に認識できる。よって、遊技者は、枠ボタン22を操作して、保留図柄表示の並び替えをさせた場合に、成立順序の遅い保留図柄が成立順序の早い保留図柄よりも前に割り込んで順序が変更されて表示された保留図柄表示を容易に認識できる。従って、その割り込んで表示された保留図柄よりも前に表示されている保留図柄のうち、その割り込んで表示された保留図柄とは異なる始動口63a,63bへの入賞で発生した保留について、大当たりではないかと、期待を持つことができる。

このように、遊技者は、枠ボタン22を操作する時に、保留図柄表示の中に、大当たりとなる保留があるかもしれないと思い、並び順序が変わることを期待して枠ボタンを操作することができ、大当たりへの期待感をもって枠ボタン22を操作することができる。

なお、本実施形態では、並び替え後保留表示領域Dsbには、枠ボタン22が操作されたときに表示されていた保留図柄表示を変動を開始する順序で表示したが、それに限らず、その後成立した保留に対して、入賞順で並び替え後保留図表示領域Dsbに表示するようにしてもよい。

また、遊技者の枠ボタン22の操作によらず、常時、並び替え後と並び替え前の保留図柄表示をそれぞれ表示するようにしても当然よい。このように構成することで、遊技者は、常に、入賞順と変動を開始する順序とで表示された保留図柄表示を視認できるので、並び替えにより入賞順と異なる順序で変動が開始される保留図柄表示があることを素早く認識することができる。

図59を参照して、第6実施形態において、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行されるメイン処理(S1400)について説明する。図59は、このメイン処理(図59、S1400)を示すフローチャートである。第6実施形態のメイン処理(図59、S1400)は、第5実施形態のメイン処理(図53、S1400)に対して、保留個数表示更新処理2(図54、S1440)に代わり、保留個数表示更新処理3(図60、S1460)が追加されている。第6実施形態におけるS1401〜S1405の各処理は、第1実施形態におけるS1401〜S1405の各処理と同一の処理が実行される。S1405の処理が完了すると、保留個数表示更新処理3(図60、S1460)が実行される。

図60を参照して、第6実施形態において、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(図59、S1400)の一処理である保留個数表示更新処理3(S1460)について説明する。図60は、この保留個数表示更新処理3(S1460)を示すフローチャートである。保留個数表示更新処理3(図60、S1460)は、下側表示領域Dsの並び替え前保留表示領域Dsaと並び替え後保留表示領域Dsbとの各保留図柄表示エリア(Ds1〜Ds8)に保留図柄表示を表示するためのコマンドを設定するための処理である。

保留個数表示更新処理3(図60、S1460)では、まず、従並び替え保留記憶エリア223kの各保留エリアの変動開始時間記憶エリア223k5の変動表示開始時間が更新される(S1461)。変動開始時間記憶エリア223k5に記憶された各時間データからこの処理の実行周期(本実施形態では、1ms)が減算される。また、変動表示開始時間の更新はこれに限らず、RTC等を設けることにより行ってもよいし、他の方法であっても当然よい。

従並び替え保留記憶エリア223kにおける保留エリア1の従並び替えフラグ223k7はオンに設定されているか判別される(S1462)。従並び替え保留記憶エリア223kにおける保留エリア1の従並び替えフラグ223k7はオンに設定されていると判別された場合には(S1462:Yes)、並び替え後保留表示領域Dsbに並び替えフラグがオンに設定されている保留エリアの保留図柄表示を変動を開始する順序で表示させる表示用保留表示コマンドが設定される(S1463)。

このように制御することで、並び替えが実行された時に、表示されていた保留図柄表示(並び替えフラグ223k7がオンに設定されている保留エリア)に対してのみ、並び替え後保留表示領域Dsbに保留図柄表示を表示させることができる。

並び替え前保留表示領域Dsaに保留エリアに記憶されている保留に対して、入賞順に表示させる表示用保留表示コマンドを生成する(S1464)。これにより、並び替え前保留表示領域Dsaには、常に、入賞順で保留図柄表示を表示することができる。また、並び替えフラグ223k7がオンの場合には、並び替え後保留表示領域Dsbと並び替え前保留表示領域Dsaとに保留図柄表示をそれぞれ表示させることができる。

一方、並び替え保留記憶エリア223kにおける保留エリア1の従並び替えフラグ223k7はオフに設定されていると判別された場合には(S1462:No)、S1464の処理を実行する。これにより、保留エリア1(即ち、すべての保留エリア)で並び替えフラグがオフである場合には、並び替え前保留表示領域Dsaのみで、保留図柄表示が入賞順で表示され、並び替えが実行されていないことを遊技者に容易に認識させることができる。

また、並び替えが実行されていない状態では、遊技者が枠ボタン22を操作するまで、並び替え後保留表示領域Dsbには、保留図柄表示が表示されないので、遊技者が枠ボタン22を操作した時に、並び替え後保留表示領域Dsbに保留図柄表示が表示されたときの表示の変化を大きくして、遊技者に並び替えを実行することに対する意欲をより大きくすることができる。

なお、本実施形態では、並び替えフラグ223k7は保留エリア1のみで判断したが、それに限らず、各種データが記憶されている保留エリアすべての並び替えフラグについて判断してもよいし、そのいずれかがオンであるかを判別するように構成しても当然よい。

また、本実施形態では、並び替え後保留表示領域Dsbは、常時表示されている構成としたが、それに限らず、常時は、並び替え前保留表示領域Dsaのみが表示され、並び替えが実行されたとき(遊技者が枠スイッチ22を操作したとき)に並び替え後保留表示領域Dsbが表示され、並び替えされた保留図柄表示がすべて消化(変動開始)されると、自動的に非表示となる構成としてもよい。また、並び替え可能期間となると、並び替え可能であることを報知する文字を表示する構成としたが、それに代わり、並び替え可能となると、並び替え後保留保留表示領域Dsb(保留図柄表示が表示されていない状態)が表示され、遊技者に保留図柄表示の並び替えが可能であることを報知するように構成してもよい。このように構成することで、常時は、並び替え後保留表示領域Dsbが表示されず、そのスペースを上側表示領域Dmとすることができ、主図柄の変動表示やその他、演出図柄の表示等を大きなスペースで表示することができる。よって、遊技者により分かり易い抽選結果の報知を行うことができる。

次に、図61〜図63を参照して、第7実施形態におけるパチンコ機10について説明する。上述の第1実施形態におけるパチンコ機10では、大当たり遊技中や異なる始動口63a,63bで成立した保留の無い状態(第1特別図柄と第2特別図柄との保留がそれぞれ1個以上無い状態)以外の遊技状態において、並び替え可能期間として設定する場合について説明した。

これに対し、本第7実施形態におけるパチンコ機10では、大当たり遊技中においても、並び替え可能期間に含まれるように設定する。

即ち、第7施形態におけるパチンコ機10は、第1実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第7実施形態では、主制御装置110のMPU201が、大当たり遊技の開始となると、大当たり遊技後を起点として各保留の変動が開始される時間を再算出する。そして、並び替えデータを音声ランプ制御装置113に出力し、音声ランプ制御装置113では、大当たり遊技中も並び替え可能期間として設定して、並び替えを実行する点で第1実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第1実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

図61を参照して、第7実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行されるタイマ割込処理(図14)の一処理である大開放口開閉処理(図61、S103)のについて説明する。図61は、この大開放口開閉処理(図61、S103)を示すフローチャートである。第7実施形態の大開放口開閉処理(図61、S103)は、第1可変入賞装置65の開閉を制御するだけでなく、大当たり遊技が開始となると、大当たり後を起点として各保留の変動を開始する時間を再算出して、音声ランプ制御装置113にその再算出したデータに基づいて、並び替えデータを生成するための処理である。

大開放口開閉処理(図61、S103)では、まず、大当たり遊技の開始であるかが判別される(S131)。大当たり遊技の開始であるかの判別は、第1特別図柄変動停止処理(図19、S204)におけるS608の処理または、第2特別図柄変動停止処理(図23、S207)におけるS808の処理で、大当たりの開始が設定されたかで判別される。

大当たり遊技の開始であると判別された場合には(S131:Yes)、第1特別図柄または第2特別図柄は仮停止中であるかが判別される(S132)。第1特別図柄または第2特別図柄は仮停止中であると判別された場合には(S132:Yes)、並び替え保留記憶エリア203uに記憶されている各保留エリアの変動開始時間記憶エリア203u5の値について、大当たり後を起点として、仮停止している第1特別図柄または第2特別図柄の残り変動時間も考慮して再算出される(S133)。一方、第1特別図柄または第2特別図柄は仮停止中でないと判別された場合には(S132:No)、並び替え保留記憶エリア203uに記憶されている各保留エリアの変動開始時間記憶エリア203u5の値について、大当たり後を起点として再算出される(S134)。

S133またはS134の処理で再算出され、変動開始時間記憶エリア203u5に記憶された変動開始時間に基づいて、各保留エリア毎に並び替えデータコマンドが生成される(S135)。

一方、大当たり遊技の開始でないと判別された場合には(S131:No)、大当たり遊技中であるか判別される(S136)。大当たり遊技中でないと判別された場合には(S136:No)、この処理を終了する。一方、大当たり遊技中であると判別された場合には(S136:Yes)、新たなラウンドの開始タイミングであるか判別される(S137)。新たなラウンドの開始タイミングであると判別された場合には(S137:Yes)、第1可変入賞装置65の大開放口を開放する処理を実行する(S138)。新たに開始するラウンド数を示すラウンドコマンドが設定(生成)される(S139)。

一方、新たなラウンドの開始タイミングでないと判別された場合には(S137:No)、第1可変入賞装置65における大開放口の閉鎖条件が成立したか判別される(S140)。第1可変入賞装置65における大開放口の閉鎖条件が成立したと判別された場合には(S140:Yes)、第1可変入賞装置65の大開放口を閉鎖する処理を実行する(S141)。

一方、第1可変入賞装置65における大開放口の閉鎖条件が成立していないと判別された場合には(S140:No)、エンディング演出の開始タイミングであるか判別される(S142)。エンディング演出の開始タイミングであると判別された場合には(S142:Yes)、エンディングコマンドを設定(生成)する(S143)。

一方、エンディング演出の開始タイミングでないと判別された場合には(S142:No)、大当たり遊技の終了か判別される(S144)。大当たり遊技の終了と判別された場合には(S144:Yes)、大当たり遊技の終了が設定される(S145)。確変大当たりであったか判別される(S146)。確変大当たりであったかの判別は、大当たり遊技を実行する契機となった、抽選結果は、15R確変大当たり又は2R確変大当たりであるか判別される。

確変大当たりであったと判別された場合には(S146:Yes)、確変フラグ203mがオンに設定される(S147)。一方、大当たり遊技中であると判別された場合には(S144:No)、または確変大当たりでないと判別された場合には(S146:No)、この処理を終了する。

このように、大当たり遊技の開始となると、大当たり遊技後を起点とした、各保留エリアにおける変動開始時間が更新される。よって、大当たり遊技中に、遊技者により枠ボタン22が操作された場合にも、その更新された変動開始時間に基づいて、並び替えデータコマンドを生成することで、音声ランプ制御装置113のMPU221も、従並び替え保留記憶エリア223kのデータを更新して、保留図柄表示を大当たり遊技後からの変動を開始する順序で並び替えることができる。

また、第1特別図柄または第2特別図柄が仮停止しているか判別して、仮停止している場合には、その特別図柄の保留に対しては、その残り変動時間が経過してからを起点として、変動開始時間を算出することで、より正確な変動開始時間を算出して並び替えデータコマンドを生成することができる。よって、音声ランプ制御装置113のMPU221は、その並び替えデータコマンドが示す変動開始時間に基づいて、保留図柄表示をより正確な変動を開始する順序で並び替えることができる。

図62を参照して、第7実施形態において、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行されるメイン処理(S1400)について説明する。図62は、このメイン処理(図62、S1400)を示すフローチャートである。第7実施形態のメイン処理(図62、S1400)は、第1実施形態のメイン処理(図35、S1400)に対して、コマンド判定処理(図36、S1414)に代わり、コマンド判定処理2(図63、S1470)が追加されている。第7実施形態におけるS1401〜S1413の各処理は、第1実施形態におけるS1401〜S1413の各処理と同一の処理が実行される。S1413の処理が完了すると、コマンド判定処理2(図63、S1470)が実行される。

図62を参照して、第7実施形態において、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(図62、S1400)の一処理であるコマンド判定処理2(S1470)について説明する。図63は、このコマンド判定処理2(S1470)を示すフローチャートである。コマンド判定処理2(図63、S1470)は、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(図62、S1400)の中で実行され、主制御装置110から受信したコマンドを判定するための処理である。

第7実施形態のコマンド判定処理2(図63、S1470)は、第1実施形態のコマンド判定処理(図36、S1414)に対して、S1520、S1521の処理が追加されている。第7実施形態におけるS1501〜S1518の各処理は、第1実施形態におけるS1501〜S1518の各処理と同一の処理が実行される。S1517の処理で第1または第2特別図柄変動再開コマンドを受信していないと判別された場合には(S1517:No)、S1520の処理が実行される。

S1520の処理では、主制御装置110が出力した並び替えデータコマンドを受信したか判別される。並び替えデータコマンドを受信したと判別された場合には(S1520:Yes)、受信した並び替えデータコマンドに基づいて、従並び替え保留記憶エリア223kの変動開始時間記憶エリア223k5のデータを更新する。ここで、並び替えデータコマンドは、再算出された変動開始時間を示すデータとなっている。なお、並び替えデータコマンドは、本実施形態の構成に限らず、並び替え保留記憶エリア203uの各データに基づいて生成されても当然良い。一方、並び替えデータコマンドを受信していないと判別した場合には(S1520:No)、その他のコマンドに応じた処理を実行する(S1519)。

なお、本実施形態では、説明を省略したが、大当たり遊技中に第1始動口63aまたは第2始動口63bに遊技球が入賞すると、主制御装置110のMPU201が実行する第1先読み処理(図25、S907)のS923または第2先読み処理(図27、S914)のS942では、大当たり遊技終了後を起点とした変動開始時間が算出される。

このように、大当たり遊技が開始されると、各保留の変動開始時間記が大当たり遊技終了後を起点として再算出され、並び替えデータコマンドとして音声ランプ制御装置113に出力され、従並び替え保留記憶エリア223kの各保留エリアの変動開始時間記憶エリア223k5の値も更新されるので、大当たり遊技中を並び替え可能期間として、設定しても、保留図柄表示を変動開始順に並び替えることができる。

また、大当たり遊技中に第1始動口63aまたは第2始動口63bに遊技球が入賞しても、入賞コマンドにより大当たり遊技終了後の変動開始時間を示すデータが送信されるので、音声ランプ制御装置113は、新たに保留された保留図柄表示に対しても、枠ボタン22が操作されたことに基づいて、変動開始順に並び替えることができる。よって、単調になり易い大当たり遊技中にも、遊技者は、保留図柄表示を並び替える操作をすることができ、保留図柄表示を並び替えて遊技を楽しむことができる。

なお、通常、15R確変大当たりまたは15R通常大当たりとなる場合には、比較的、長い変動パターンが選択される。そのため、大当たりとなる保留と同じ始動口63a,63bで成立した保留については、変動表示開始時間が遅くなる。よって、大当たりとなる保留と異なる始動口63a,63bで発生した成立順序の遅い保留の方が変動表示開始時間が早くなる場合が発生する。このような場合には、保留図柄の並び替えが行われると、成立順序の遅い保留図柄が、それよりも成立順序の早い保留図柄よりも前(保留図柄表示エリアDs1側)に割り込んで表示される。

よって、遊技者は、大当たり中にも、枠ボタン22を操作して、保留図柄表示を並び替えることで、割り込んで表示された保留図柄よりも前に表示されている保留図柄のうち、その割り込んで表示された保留図柄とは異なる始動口63a,63bへの入賞で発生した保留について、大当たりではないかと、期待を持つことができる。

このように、遊技者は、大当たり中に、枠ボタン22を操作して、保留図柄表示の中に大当たりとなる保留があり、連続して大当たりが得られないかと、並び順序が変わることを期待して枠ボタンを操作することができ、大当たり遊技中の楽しみを増大させることができる。

次に、図64〜図72を参照して、第8実施形態におけるパチンコ機10について説明する。上述の第1実施形態におけるパチンコ機10では、第1始動口63aまたは第2始動口63bに遊技球が入賞すると、主制御装置110のMPU201が実行する第1先読み処理(図25、907)または第2先読み処理(図27、S914)において、変動開始時間順に付番されて、その順序を示す入賞コマンドが音声ランプ制御装置113bに対して出力されて、その順序に基づいて並び替えが実行される場合について説明した。

これに対し、本第8実施形態におけるパチンコ機10では、主制御装置110のMPU201は、第1始動口63aまたは第2始動口63bに遊技球が入賞しても、第1先読み処理(図25、907)または第2先読み処理(図27、S914)では、変動開始順に付番せずに、入賞に基づいて取得した各種カウンタ値について入賞コマンドを生成する。音声ランプ制御装置113のMPU221は、その入賞コマンドを受信すると、その入賞コマンドが示す各カウンタ値に基づいて、変動開始時間を算出して、変動開始順序を付番して、枠ボタン22が操作されたことに基づいて、その順序で保留図柄表示の並び替えを実行する。

即ち、第8施形態におけるパチンコ機10は、第1実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第8実施形態では、音声ランプ制御装置113のMPU221が、受信した入賞コマンドに基づいて、変動開始順序を算出して付番することにより、保留図柄表示の並び替えを実行する点で第1実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第1実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

図64は、第8実施形態における、パチンコ機10の音声ランプ制御装置113のMPU221におけるROM222の一部を模式的に示した図である。音声ランプ制御装置113のMPU221におけるROM222には、大当たり乱数テーブル222a、大当たり種別テーブル222b、特別当たり変動パターンテーブル222c、特別外れ変動パターンテーブル222dが設けられている。なお、この各テーブルは、主制御装置110のMPU201におけるROM202に設けられている大当たり乱数テーブル202a、大当たり種別テーブル202b、特別当たり変動パターンテーブル202d、特別外れ変動パターンテーブル202eと同一のものであるので、その説明を省略する。

また、第8実施形態では、主制御装置110のMPU201におけるRAM203の並び替え保留記憶エリア203uが削除される。これについては、図示を省略する。

このように、音声ランプ制御装置113のMPU221のROM222にも、主制御装置110のMPU201におけるROM203と同様に各テーブルが記憶されているので、後述するが、主制御装置110からの入賞コマンドが示す各カウンタ値に基づいて、保留図柄表示に対応する特別図柄が変動を開始する前に、事前に大当たりの判定や変動パターンの選択を行い、変動開始時間を算出して、変動開始する順序で並び替えできるように変動開始時間に基づいて、変動開始順序を付番することができる。よって、主制御装置110のMPU201は、変動開始順序を事前に判別するための各制御処理を実行する必要が無く、制御負荷を軽減することができる。

図65を参照して、第8実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行されるタイマ割込処理について説明する。図65は、このタイマ割込処理を示すフローチャートである。第8実施形態のタイマ割込処理は、第1実施形態のタイマ割込処理(図14)に対して、始動入賞処理(図24、S108)に代わって始動入賞処理3(図66、S150)が追加されている。

図66を参照して、第8実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行されるタイマ割込処理(図65)の一処理である始動入賞処理3(S150)について説明する。図66は、この始動入賞処理3(図66、S150)を示すフローチャートである。第8実施形態の始動入賞処理3(図66、S150)は、第1実施形態の始動入賞処理(図24、S108)に対して、第1先読み処理(図25、S907)に代わり、第1先読み処理2(図67、S1050)が、第2先読み処理(図27、S914)に代わり、第2先読み処理2(S1060)がそれぞれ追加されている。

図67を参照して、第8実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行される始動入賞処理3(図66、S150)の一処理である第1先読み処理2(図67、S1050)について説明する。図67は、この第1先読み処理2(図67、S1050)を示すフローチャートである。第8実施形態の第1先読み処理2(図67、S1050)は、始動入賞処理3(図66、S150)において、遊技球が第1始動口へ入賞したことに基づいて、取得した各カウンタ値に基づいて、入賞コマンドを生成するための処理である。

第1先読み処理2(図67、S1050)では、まず、始動入賞処理3(図66、S150)において、新たに第1特別図柄保留球格納エリア203aに格納された、各カウンタ値(特別当たり乱数カウンタC1、特別当たり種別カウンタC2、変動種別カウンタCS1、変動パターン判定用カウンタC4)を読み出す(S1051)。

新たに第1特別図柄保留球格納エリア203aに格納された各カウンタ値(S1051で読み出した値)に基づいて、入賞コマンドが生成される(S1052)。この入賞コマンドは、各カウンタ値を示すものであり、音声ランプ制御装置113がこの入賞コマンドに基づいて、入賞順が判別できるコマンドとなっている。

また、第2先読み処理2(S1060)については、第1先読み処理2(図67、S1050)において、第1が第2に変更されるのみであるので、その図示と詳細な説明については、省略する。

このように、主制御装置110のMPU201は、第1先読み処理2(図67、S1050)において、取得したカウンタ値に基づいて、大当たり判定や、変動パターンの選択、変動開始時間の算出、変動開始順序の付番等を行わないので、主制御装置110のMPU201の制御負荷を軽減することができる。

また、本実施形態は、入賞コマンドについて、新たに成立した保留に対してのみ生成する構成としたが、それに限らず、第1特別図柄保留球格納エリア203aに記憶されているすべての保留に対して再度、生成する構成としてもよい。このように構成することで、音声ランプ制御装置113のMPU201は、従並び替え保留記憶エリア223kのデータを遊技球が入賞する毎に全て更新することができ、ノイズ等でデータが壊れてしまった場合にも、更新されることで並び替え等の処理を行うことができる。

図68を参照して、第8実施形態において、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行されるメイン処理(S1400)について説明する。図68は、このメイン処理(図68、S1400)を示すフローチャートである。第8実施形態のメイン処理(図68、S1400)は、第1実施形態のメイン処理(図35、S1400)に対して、コマンド判定処理(図36、S1414)に代わり、コマンド判定処理3(図69、S1490)が、保留並び替え処理(図40、S1413)に代わり、保留並び替え処理3(図70、S1480)がそれぞれ追加されている。

図69を参照して、第8実施形態において、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(図68、S1400)の一処理であるコマンド判定処理3(S1490)について説明する。図69は、このコマンド判定処理3(S1490)を示すフローチャートである。第8実施形態のコマンド判定処理3(図69、S1490)は、第1実施形態のコマンド判定処理(図36、S1414)に対して、S1513及びS1514の処理に代わり、S1530の処理が追加されている。その他の処理については、第1実施形態のコマンド判定処理(図36、S1414)と同一の処理が実行される。

第8実施形態のコマンド判定処理3(図69、S1490)では、主制御装置110から出力された入賞コマンドを受信したか判別される(S1512)。入賞コマンドを受信したと判別された場合には(S1512:Yes)、受信した入賞コマンドから各カウンタ値(特別当たり乱数カウンタC1、特別当たり種別カウンタC2、変動種別カウンタCS1、変動パターン判定用カウンタC4)が抽出され、音声ランプ制御装置113のMPU221のRAM223におけるその他メモリエリア223mに記憶される(S1530)。ここで、その他メモリエリアには、入賞コマンドが示す入賞順序(第1始動口63aと第2始動口63bとを合わせた入賞順序)が各カウンタ値に対して識別可能に記憶される。一方、入賞コマンドを受信していないと判別された場合には(S1512:No)、S1517の処理を実行する。なお、この後の処理については、第1実施形態ですでに説明したので、省略する。

なお、本実施形態では、入賞コマンドから抽出した各カウンタ値を、その他メモリエリア223mに保存したが、それに限らず、従並び替え保留記憶エリア223mの対応する保留エリアに記憶するように構成してもよい。このように構成することで、各カウンタ値の入賞順を保留エリアによって判別することができ、記憶するデータ量を小さくすることができる。

図70を参照して、第8実施形態において、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行されるメイン処理(図68、S1400)の一処理である保留並び替え処理3(S1480)について説明する。図70は、この保留並び替え処理3(S1480)を示すフローチャートである。第8実施形態の保留並び替え処理3(図70、S1490)は、第1実施形態の保留並び替え処理(図40、S1413)に対して、S1811及びS1812の処理が追加されている。その他の処理については、第1実施形態の保留並び替え処理(図40、S1413)と同一の処理が実行される。

保留並び替え処理3(図70、S1480)では、まず、コマンド判定処理3(図69、S1490)において、入賞コマンドを受信して、その他メモリエリア223mに各カウンタ値が記憶されている(即ち、入賞コマンドを受信した)か判別される(S1811)。入賞コマンドを受信したと判別された場合には(S1811:Yes)、保留並び替え順序決定処理(図71、S1812)が実行される。保留並び替え順序決定処理(図71、S1812)については、後で詳述するが、受信した入賞コマンドが示す各カウンタ値に基づいて、保留図柄表示の変動開始順序を決定するための処理である。一方、入賞コマンドを受信していないと判別された場合には(S1811:No)、S1801の処理が実行される。なお、S1801からの処理は、第1実施形態の保留並び替え処理(図40、S1413)のS1801からの処理と同一であるので、詳細な説明については省略する。

図71を参照して、第8実施形態において、音声ランプ制御装置113内のMPU221により実行される保留並び替え処理3(図70、S1480)の一処理である保留並び替え順序決定処理(S1812)について説明する。図71は、この保留並び替え順序決定処理3(S1812)を示すフローチャートである。第8実施形態の保留並び替え順序決定処理3(図71、S1812)は、入賞コマンドが示す各カウンタ値に基づいて、変動開始順序を決定するための処理である。

保留並び替え順序決定処理(図71、S1812)では、まず、音声ランプ制御装置113のMPU221におけるRAM223のその他メモリエリア223mに格納された各カウンタ値(特別当たり乱数カウンタC1、特別当たり種別カウンタC2、変動種別カウンタCS1、変動パターン判定用カウンタC4)が読み出される(S1821)。

読み出したデータを並び替え保留記憶エリア223kの入賞コマンドが示す入賞順序に対応する保留エリアに記憶する(本実施形態では、入賞コマンドは、入賞順に出力されるので、空いている記憶エリアのうち、入賞順序がもっとも小さいエリアに記憶してもよい)。その新たに記憶された保留データ(各カウンタ値)に基づく変動表示が開始される変動表示開始時間が算出される(S1822)。

この変動開始時間は、図12に示すように、新たに記憶された保留データに対応する変動表示中の特別図柄(第1始動口63aに基づく保留データであれば、第1特別図柄、第2特別図柄63bに基づく保留データであれば、第2特別図柄)の残り変動時間と、新たに記憶された保留データと同じ始動口63a,63bに基づいて先に記憶された各保留データの決定されている変動時間をそれぞれ加算することにより算出される。ここでは、残り変動時間は、従第1変動時間記憶エリア223iまたは従第2変動時間記憶エリア223jに基づいて判別される。

ここで、新たに記憶された保留データと同じ始動口に基づいて先に記憶された各保留データとは、新たに記憶された保留データが第1始動口63aに基づく保留データであれば、先に記憶されている第1始動口63aに基づく(第1特別図柄に対応する)保留データ、一方、新たに記憶された保留データが第2始動口63bに基づく保留データであれば、先に記憶されている第2始動口63bに基づく(第2特別図柄に対応する)保留データのことである。

変動表示開始時間が算出されると、従並び替え保留記憶エリア223kに記憶されている全ての保留データの変動表示開始時間の早い順に並び替え後順序が再付番される(S1823)。ここで、変動表示開始時間の再付番については、本実施形態では、全ての保留データに付いて再付番を行ったが、それに限らず、前回と変動表示開始順序が入れ替わった場合、即ち、新たに記憶された保留データの変動表示開始順序が先に記憶されている保留データの変動表示開始順序に割り込まれる場合に、その変更となる順序のみ再付番するように構成しても当然よい。

変動開始時の遊技状態は、高確率遊技状態(確変遊技状態)であるか判別される(S1824)。ここでは、この新たに成立した保留に対応する特別図柄が変動開始となるまでに、変動が停止して確定される特別図柄を判定して変動開始時の遊技状態が判別される。

変動開始時の遊技状態は、高確率遊技状態であると判別された場合には(S1824:Yes)、高確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202aの大当たり判定値に基づいて、第1特別図柄の当否を予測して、その判定結果を該当する従並び替え保留記憶エリア223kの保留エリアの当否判定結果記憶エリア223k1に記憶する(S1825)。一方、変動開始時の遊技状態は、低確率遊技状態(通常遊技状態)であると判別された場合には(S1824:No)、低確率時用の特別図柄大当たり乱数テーブル202aの大当たり判定値に基づいて、第1特別図柄の当否を予測して、その判定結果を該当する従並び替え保留記憶エリア223kの保留エリアの当否判定結果記憶エリア223k1に記憶する(S1826)。

次に、従保留並び替え記憶エリア更新処理(図72)を実行する(S1827)。従並び替え記憶エリア更新処理(図72、S1827)については、詳しく後述するが、実際に変動表示開始される順序で、従並び替え保留記憶エリア223kに記憶された保留データの当否判定結果に基づいて、大当たり種別(確変か否か)、変動パターン(変動時間)が各カウンタ値に基づいて決定され、記憶(更新)される。

次に、図72を参照して、保留並び替え順序決定処理(図71、S1812)の一処理である、従保留並び替え記憶エリア更新処理(S1827)について説明する。図72は、この従保留並び替え保留記憶エリア更新処理(S1827)を示すフローチャートである。

従保留並び替え保留記憶エリア更新処理(図72、S1827)では、まず、保留並び替え順序決定処理(図71、S1812)におけるS1825またはS1826の処理で予測した当否判定結果は大当たりであったか判別される(S1831)。保留並び替え順序決定処理(図71、S1812)におけるS1825またはS1826の処理で予測した当否判定結果は大当たりであったと判別された場合には(S1831:Yes)、予測した大当たりは確変大当たり(15R確変大当たりまたは第2R確変大当たり)であったか判別される(S1832)。予測した大当たりが確変大当たりであると判別された場合には(S1832:Yes)、新たに記憶された保留データに対応した従並び替え保留記憶エリア223kの従先読み確変フラグ223k6をオンに設定する(S1833)。なお、従先読み確変フラグ223k6は、上位の保留エリアへデータがシフトされて記憶される場合に、シフトされる前の保留エリアのデータは0クリアされるので、そこでオフに設定される。つまり、一度、オンに設定された従先読み確変フラグ223k6は、順に保留エリアをシフトされ、変動中データの記憶領域において、次の新たなデータがシフトされると上書き(0クリア)されることによりオフに設定される。

一方、予測した大当たりが確変大当たりでない(即ち、15R通常大当たりである)と判別された場合には(S1832:No)、S1834の処理が実行される。

変動表示開始時の遊技状態(確変または時短中であるか否か)に対応した、特別当たり変動パターンテーブル222cより、新たに記憶された保留データの特別当たり種別カウンタC2、変動パターン判定用カウンタC3、変動種別カウンタCS1の値に基づいて変動表示開始時に決定される変動パターンが予測される(S1834)。

一方、保留並び替え順序決定処理(図71、S1812)におけるS1825またはS1826の処理で予測した当否判定結果が外れであると判別された場合には(S1831:No)、変動表示開始時の遊技状態(確変または時短中であるか否か)に対応した、特別外れ変動パターンテーブル222dより、新たに記憶された保留データの変動パターン判定用カウンタC3、変動種別カウンタCS1の値に基づいて変動表示開始時に決定される変動パターンが予測される(S1835)。

予測した当否、停止種別、及び変動パターンが従並び替え保留記憶エリア223kの入賞順序に対応した保留エリアの対応する各記憶エリア(新たに記憶された保留データに対応して)記憶される(S1836)。従並び替え保留記憶エリア223kに新たに記憶された保留データの変動表示開始順序は、先に記憶されていた変動表示開始順序に割り込ませて(順序を変えて)記憶されたか判別される(S1837)。従並び替え保留記憶エリア223kに新たに記憶された保留データの変動表示開始順序は、先に記憶されていた変動表示開始順序に割り込ませて(順序を変えて)記憶されたと判別された場合には(S1837:Yes)、新たに記憶された保留データの変動表示開始順序の後の保留データについて、再度、当否、停止種別、変動パターンを予測し、更新する(S1838)。

このように、音声ランプ制御装置113のMPU221において、主制御装置110が出力した入賞コマンドが示す各カウンタ値に基づいて、当否判定、変動パターンの選択、並び替え順序(変動開始順序)の決定がそれぞれ行われるので、主制御装置110の制御負荷を軽減することができる。よって、第1始動口63aまたは第2始動口63bへの遊技球の入賞と、変動パターンの選択等の処理が集中した場合にも、主制御装置110のMPU201は、処理を確実に実行することができる。

また、主制御装置110から出力される入賞コマンドは、各カウンタ値を示すのみであるので、そのコマンドをぶら下げ基板等により傍受されても、その判定が大当たりであるかを判別することは困難であり、不正を抑制することができる。

また、主制御装置110が出力する入賞コマンドのデータ量を小さく構成することができるので、主制御装置110と音声ランプ制御装置113とのコマンドの送受信の負担を軽減することができ、コマンドの送受信に必要な時間を短縮することができる。

また、各カウンタ値の値を音声ランプ制御装置113でバックアップしておけば、電源断時から復帰した場合にも、主制御装置110が各カウンタ値を再度出力する必要が無く、パチンコ機10の電源投入時の立ち上げ時間を短くすることができる。

なお、本実施形態では、保留される毎に、変動開始の順序に変更がある(順序に割り込まれて記憶された)か判別して、再度、変動開始時の遊技状態(高確率か低確率)かを判別して事前に当否判定を実行したが、それに限らず、保留のなかで当たりがある場合には、後から成立した保留のうち、当たりである保留は、先に成立している当たりの保留よりも先に変動を停止しないように構成してもよい。このように構成することで、変動開始時の遊技状態が変動開始順序により変更される場合がなくなり、再度、事前の当否判定をやり直す必要がなく、遊技における制御負荷を軽減することができる。

次に、図73〜図78を参照して、第9実施形態におけるパチンコ機10について説明する。上述の第1実施形態におけるパチンコ機10では、振り分け入賞装置630により遊技球が第1始動口63aと第2始動口63bとに交互に振り分けられるように構成された場合について説明した。

これに対し、本第9実施形態におけるパチンコ機10では、振り分け入賞装置630に遊技球が次に入球すると、第1始動口63aと第2始動口63bとのどちらに対して、遊技球を振り分けるように作動するか報知する入賞報知ランプ660が設けられている。

即ち、第9施形態におけるパチンコ機10は、第1実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第9実施形態では、振り分け入賞装置630に遊技球が入球すると第1始動口63aと第2始動口63bとのどちらに振り分けられるかを報知する点で第1実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第1実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

図73及び74を参照して、第9実施形態における、パチンコ機10の遊技盤13に設けられる振り分け入賞装置630について説明する。第9実施形態における振り分け入賞装置630は、第1実施形態における振り分け入賞装置630の遊技者が視認可能な前面側に、入賞報知ランプ660が追加されている。この入賞報知ランプ660は、振り分け入賞装置630に遊技球が入球すると、第1始動口63aと第2始動口63bとのどちらに振り分けられる状態であるかを報知するためのランプである。

入賞報知ランプ660は、図73(b)に示すように、左ルート入賞報知ランプ660aと右ルート入賞報知ランプ660bとで構成されている。左ルート入賞報知ランプ660aは、受動振り分け部材640が正面視右回り方向に回動し、収容部640aが振り分け入賞装置630に入球した遊技球を受けることが可能な位置に配置されている状態(即ち、第1始動口63aに遊技球を誘導する状態)である場合に、点灯するように制御される。

また、右ルート入賞報知ランプ660bは、受動振り分け部材640が正面視左回り方向に回動し、収容部640bが振り分け入賞装置630に入球した遊技球を受けることが可能な位置に配置されている状態(即ち、第2始動口63bに遊技球を誘導する状態)である場合に、点灯するように制御される。

振り分け入賞装置630には、受動振り分け部材640の回動を検出する回転角センサ670が受動振り分け部材640の回転軸部に設けられ、受動振り分け部材640が回動するとその回動角度を検出するように構成されている。この回転角センサ670は、受動振り分け部材640に設けられた磁石640cとベース側磁石900aとが重なる位置に受動振り分け部材640が回動した位置が原点(回転角0度)となるように設定されている。その原点位置から受動振り分け部材640が正面視右回り(図74(a)参照)に回動するとプラスの回転角度となり、逆に、原点位置から受動振り分け部材640が正面視左回り(図74(a)参照)に回動するとマイナスの回転角度となるように設定されている。

ここで、受動振り分け部材640の磁石640cとベース側磁石900aとが重なる位置に受動振り分け部材640が回動した位置が、回転角センサ670の原点位置とすることで、磁石640cとベース側磁石900aとは反発する磁極でそれぞれ配置されているため、この原点位置で受動振り分け部材640が停止することは無く、正面視左右方向のどちらかに回動した位置で停止して、回転角センサはプラスの値かマイナスの値になる。よって、回転角センサ670の値がプラスの値であれば、受動振り分け部材640が第1始動口63aへ遊技球を誘導可能な位置にあることを判別できる。一方、回転角センサ670の値がマイナスの値であれば、受動振り分け部材640が第2始動口63bへ遊技球を誘導可能な位置にあることを判別できる。従って、その判別結果に基づいて、入賞報知ランプ660を点灯制御することで、遊技者に、次に振り分け入賞装置630に入球すると遊技球が第1始動口63aと第2始動口63bとのどちらに振り分けられるかを事前に判別することができる。

また、受動振り分け部材640が停止する位置は、回転角センサ670がマイナスまたはプラスとなる値の位置(即ち、原点以外)となるので、常に、入賞報知ランプ660の左ルート入賞報知ランプ660aまたは右ルート入賞報知ランプ660bが点灯した状態となり、遊技者に常に入賞ルートの報知を行うことができる。

このように、振り分け入賞装置630に遊技球が入球した場合に、第1始動口63aと第2始動口63bとのどちらに振り分けられるか事前に判別することができるので、例えば、第1始動口63aに対応する保留球が上限回数(本実施形態では、4)であり、第2始動口63bに対応する保留球が上限回数(本実施形態では、3)よりも1少ない3である場合に、次に振り分け入賞装置630に遊技球が入球して、第1始動口63aに振り分けられる状態であると、オーバーフローが発生してしまい遊技球を無駄に消費してしまうので、遊技者は、第1始動口63aと第2始動口63bとのどちらに振り分けられる状態であるかわからないと、常に、遊技球を発射することができないという問題が発生してしまう。

しかしながら、本実施形態では、入賞報知ランプ660により、遊技者は、次に振り分けられるのが第1始動口63aであるか第2始動口63bであるかを事前に知ることができるので、オーバーフローすると判断した場合にのみ、遊技球の発射を止め、効率良く遊技を行うことができる。

次に、図75を参照して、本パチンコ機10の電気的構成について説明する。図75は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。主制御装置110には入賞報知ランプ660、回転各センサ670が追加されている。入賞報知ランプ660は、主制御装置110のMPU201からのコマンドに基づいて、点灯制御されるように入出力ポートを介して接続されている。また、回転角センサ670は、主制御装置110のMPU201が、入出力ポートを介して回転角センサ670の値を取得可能に接続されている。

図76を参照して、第9実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行されるタイマ割込処理について説明する。図76は、このタイマ割込処理を示すフローチャートである。第9実施形態のタイマ割込処理は、第1実施形態のタイマ割込処理(図14)に対して、始動入賞処理(図24、S108)に代わって始動入賞処理4(図77、S160)が追加されている。

図77を参照して、第9実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行されるタイマ割込処理(図76)の一処理である始動入賞処理4(S160)について説明する。図77は、この始動入賞処理4(図77、S160)を示すフローチャートである。第9実施形態の始動入賞処理4(図77、S160)は、第1実施形態の始動入賞処理(図24、S108)に対して、入賞ルート報知処理(図78、S1070)が追加されている。第9実施形態におけるS901〜S914の各処理は、第1実施形態におけるS901〜S914の各処理と同一の処理が実行される。

図78を参照して、第9実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行される始動入賞処理4(図77、S160)の一処理である入賞ルート報知処理(図78、S1070)について説明する。図78は、この入賞ルート報知処理(図78、S1070)を示すフローチャートである。第9実施形態の入賞ルート報知処理(図78、S1070)は、振り分け入賞装置630に、次に遊技球が入球した場合に、第1始動口63aと第2始動口63bとのどちらに振り分けられるかを報知するための点灯制御を実行するための処理である。

入賞ルート報知処理(図78、S1070)では、まず、回転角センサ670がプラス値の値であるか(即ち、第1始動口に遊技球を誘導する状態であるか)が判別される(S1071)。回転角センサ670の値がプラスの値であると判別された場合には(S1071:Yes)、左ルート入賞報知ランプ660aが点灯制御される(S1072)。一方、回転角センサがマイナスの値であると判別された場合には(S1071:No)、右ルート入賞報知ランプ660bが点灯制御される(S1073)。

このように、回転角センサ670の値により、受動振り分け部材640の状態を判別することで、次に遊技球が振り分け入賞装置630に入賞すると、第1始動口63aと第2始動口63bとのどちらに振り分けられるかを正確に判別することができ、遊技者により正確な情報を報知することができる。

なお、本実施形態では、ランプにより報知を行うように構成したが、それに限らず、音声等で報知してもよいし、第3図柄表示装置81において、文字や図柄等で報知するように構成してもよい。このように構成することで、より遊技者に分かり易く報知することができる。また、第3図柄表示装置81で、文字や図柄等で報知すれば、遊技者は、特別図柄の変動表示を視認しながら、振り分け入賞装置630の入賞ルートも確認でき、より遊技が行い易くできる。

次に、図79〜図81を参照して、第10実施形態におけるパチンコ機10について説明する。上述の第9実施形態におけるパチンコ機10では、振り分け入賞装置630の受動振り分け部材の状態を回転角センサ670により判別して、遊技球が第1始動口63aと第2始動口63bとのどちらに振り分けられるかを判別する場合について説明した。

これに対し、本第10実施形態におけるパチンコ機10では、第1始動口63aに遊技球が入賞した場合には、振り分け入賞装置630は、第2始動口63bに遊技球を誘導する状態にあると判別し、第2始動口63bに遊技球が入賞した場合には、振り分け入賞装置630は、第1始動口63aに遊技球を誘導する状態にあると判別する。

即ち、第10実施形態におけるパチンコ機10は、第9実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第10実施形態では、第1始動口63aまたは第2始動口63bに入賞したことに基づいて、振り分け入賞装置630に遊技球が入賞すると、第1始動口63aと第2始動口63bとのどちらに振り分けられるか判別する点で第9実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第9実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第9実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

次に、図79を参照して、本パチンコ機10の電気的構成について説明する。図79は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。第10実施形態のパチンコ機10では、第9実施形態のパチンコ機10に対して、回転各センサ670が削除されている。その他の構成については、第9実施形態と同一である。

図80を参照して、第10実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行されるタイマ割込処理について説明する。図80は、このタイマ割込処理を示すフローチャートである。第10実施形態のタイマ割込処理は、第9実施形態のタイマ割込処理(図76)に対して、始動入賞処理4(図77、S160)に代わって始動入賞処理5(図81、S170)が追加されている。

図81を参照して、第10実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行されるタイマ割込処理(図80)の一処理である始動入賞処理5(S170)について説明する。図81は、この始動入賞処理5(図81、S170)を示すフローチャートである。第10実施形態の始動入賞処理5(図81、S170)は、第9実施形態の始動入賞処理4(図77、S160)に対して、入賞ルート報知処理(図78、S1070)が削除され、S1080、S1090の処理が追加されている。第10実施形態におけるS901〜S914の各処理は、第9実施形態におけるS901〜S914の各処理と同一の処理が実行される。

遊技球が第1始動口63aに入賞したか判別された場合には(S901:Yes)、右ルート入賞報知ランプを点灯させる点灯制御が実行される(S1080)。ここで、振り分け入賞装置630は、遊技球を第1始動口63aと第2始動口63bとに交互に振り分けるように構成されているので、第1始動口63aに遊技球が入賞したと検出された場合には、振り分け入賞装置630により第2始動口63bへ、次に入球した遊技球を振り分ける状態にあると判別することができる。このように、構成することで、受動振り分け部材640の状態を検出等しなくても、受動振り分け部材640の状態を予測して判別することが可能となり、検出するためのセンサ等を設ける必要がなく構成を簡略化することができる。また、同様に、第2始動口63bに遊技球が入賞した場合には(S908:Yes)、左ルート入賞報知ランプを点灯させる点灯制御が実行される(S1090)。

このように、第1始動口63aまたは第2始動口63bに遊技球が入賞する毎に、入賞報知ランプ660の点灯表示が切り替えられるので、遊技者は、振り分け入賞装置630に遊技球が入賞した場合に、第1始動口63aと第2始動口63bとのどちらに振り分けられる状態にあるかを事前に確認することができ、遊技球を入球させた場合に、保留球とならずに、オーバーフローしてしまうか判別して、遊技を行うことができる。

なお、本実施形態では、受動振り分け部材640は、遊技球と接触することにより回動する仕組みとしたが、それに限らず、モータやソレノイド等により可動する構成としても良い。

このような構成では、第1始動口63aと第2始動口63bとに交互に振り分けるように受動振り分け部材640を可動(回動)させる。また、受動振り分け部材640をモータやソレノイド等により可動させる場合には、第1特別図柄と第2特別図柄との保留球の状態を判断して、保留が少ない方の特別図柄に対応する第1始動口63aまたは第2始動口63bに振り分けるように可動制御するようにしても良い。このように構成することで、一方の特別図柄において、保留球の上限回数が超えるオーバーフローが発生してしまうのを抑制して、均等に第1特別図柄と第2特別図柄とに対して上限回数まで、保留させることができる。

また、モータやソレノイド等により受動振り分け部材640を可動させる場合には、遊技においてエラーや不正(異常入賞等)を検知した場合に、受動振り分け部材640の収容部640aと収容部640bの境界壁が、普通電動役物64の羽根64aと羽根64bとの間の中央線上の位置(即ち、磁石640cとベース側磁石900aとが重なる位置)となるように、可動させて遊技球が第1始動口63aと第2始動口63bとに入賞するのを妨げるように構成してもよい。このように構成することで、パチンコ機10に不正等が行われた場合に、抽選遊技が行われないように制御することができ、遊技店側の被害を低減させることができる。

次に、図82(a)及び82(b)〜図84を参照して、第11実施形態におけるパチンコ機10について説明する。上述の第1実施形態におけるパチンコ機10では、電源断が発生すると、主制御装置110のMPU201におけるRAM203のデータと音声ランプ制御装置113のMPU221におけるRAM223のデータは、バックアップ(電源装置115からのバックアップ電源が供給されることによりデータが保持)される。そして、電源がパチンコ機10に再投入されると、RAM23とRAM223との各データが破壊されていないか確認され、破壊されていなければ、そのまま、そのデータがロード(使用)されて、電源断の直前の状態から復帰して、遊技を開始する場合について説明した。

これに対し、本第11実施形態におけるパチンコ機10では、主制御装置110のMPU201が、パチンコ機10に電源が投入されたときに実行される、立ち上げ処理(図83)において、並び替え保留記憶エリア203uの各データに基づいて、並び替え復帰データコマンドを生成して、音声ランプ制御装置113に出力する。一方、音声ランプ制御装置113のMPU221は、その並び替え復帰データコマンドが示すデータと、RAM223の従並び替え保留記憶エリア223kのデータとを比較して、一致すれば、そのまま、復帰して遊技を開始し、一致しなければ、従並び替え保留記憶エリア223kの各保留エリアのデータを並び替え復帰データコマンドの示すデータに更新して、遊技を開始する。

即ち、第11施形態におけるパチンコ機10は、第1実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第11実施形態では、電源投入時にバックアップされている並び替え保留記憶エリア203uと従並び替え保留記憶エリア223kとの各データを照合し、一致するか否かの処理を実行する点で第1実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第1実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

図82(a)及び82(b)は、第11実施形態における、パチンコ機10の第3図柄表示装置81の表示領域を模式的に示した図である。図82(a)は、パチンコ機10に電源が投入されて、電源断される直前の保留図柄表示を成立順で表示して復帰したときの一例を示す図である。上側表示領域Dmに、保留図柄表示は成立順で表示されていることを示す「保留を成立順で表示中」の文字が表示されている。この文字は、遊技が再開されて、新たに成立した保留図柄表示が表示されるまで表示される。詳細については、後述するが、電源断される直前の保留図柄表示が成立順で表示されて復帰する場合は、主制御装置110のMPU201における並び替え保留記憶エリア203uと音声ランプ制御装置113のMPU221におけるRAM223の従並び替え保留記憶エリア223kとのデータを照合して一致しないときである。

図82(b)は、パチンコ機10に電源が投入されて、電源断される直前の保留図柄表示を変動開始順で表示して復帰したときの一例を示す図である。上側表示領域Dmに、保留図柄表示は変動開始順で並び替えて表示されていることを示す「保留を変動開始順で表示中」の文字が表示されている。この文字は、遊技が再開されて、新たに成立した保留図柄表示が表示されるまで表示される。詳細は、後述するが、電源断される直前の保留図柄表示が変動開始順で表示されて復帰する場合は、主制御装置110のMPU201における並び替え保留記憶エリア203uと音声ランプ制御装置113のMPU221におけるRAM223の従並び替え保留記憶エリア223kとのデータを照合して一致したときである。

このように、構成することで、遊技店側や保守点検する業者等が、パチンコ機10の電源投入時に何らかの原因で、データの不一致が発生しているか否かを確認することができる。また、遊技者にとっては、通常の表示がされているので、パチンコ機10で何らかの不具合が発生していたことが分からず、遊技者が不安や疑念を抱くことを防止することができる。

また、パチンコ機10に電源が投入される初期設定時に、データの照合が行われるので、より正確な保留図柄表示でパチンコ機10を復帰させることができる。さらにまた、データが一致しない場合には、並び替え保留記憶エリア203uのデータで更新されるので、従並び替え保留記憶エリア223kのデータを並び替え保留記憶エリア203uのデータに立ち上げ時に一致させることができ、誤った保留図柄表示が復帰時に表示されてしまう不具合を防止できる。

なお、本実施形態では、復帰時に第3図柄表示装置81の上側表示領域Dmに文字で表示することで報知したが、それに限らず、音声等であってもよいし、専用のランプ等を点灯させる構成であってもよいし、復帰時には、保留図柄表示を特殊な表示態様で表示(例えば、点滅させたり、特殊な模様で表示)して報知するように構成してもよい。

なお、本実施形態では、第1実施形態と同様に、主制御装置110のMPU201におけるRAM203と音声ランプ制御装置113のMPU221におけるRAM223とは、電源装置115からのバックアップ電源(コンデンサに蓄えられた電力)が、パチンコ機10の電源断時にも供給されることで、RAM203とRAM223との内容が初期化されずに一定期間(本実施形態では、1週間)保持される構成となっている。

図83を参照して、第11実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行される立ち上げ処理について説明する。図83は、この立ち上げ処理を示すフローチャートである。第11実施形態の立ち上げ処理(図83)は、第1実施形態の立ち上げ処理(図32)に対して、S1120の処理が追加されている。第11実施形態におけるS1101〜S1114までの各処理は、第1実施形態におけるS1101〜S1114までの各処理と同一の処理が実行される。

第11実施形態において、S1109またはS1112の処理が実行されると、S1120の処理が実行される。S1120の処理では、並び替え保留記憶エリア203uの各保留エリアの各データに基づいて、並び替え復帰データコマンドが生成され、音声ランプ制御装置113に対して出力される。この並び替え復帰データコマンドは、各保留エリア毎に生成され、各保留エリアを示すデータ(保留エリア1〜8)が付され、各保留エリアの各データ(当否判定結果記憶エリア203u1、大当たり種別記憶エリア203u2、変動パターン種別記憶エリア203u4、変動開始時間記憶エリア203u5、先読み確変フラグ203u5)を示すコマンドで構成される。

このように、パチンコ機10に電源が投入されて、通常遊技(メイン処理(図33,S1200))が実行される前に、実行される立ち上げ処理(図83)において、並び替え保留記憶エリア203uのデータが並び替え復帰データコマンドとして、音声ランプ制御装置113に対して出力されるので、電源投入時の初期設定で、主制御装置110の並び替え保留記憶エリア203uと音声ランプ制御装置113の従並び替え保留記憶エリア223kとのデータの照合を行うことができ、音声ランプ制御装置113の従並び替え保留記憶エリア223kのデータを、主制御装置110の並び替え保留記憶エリア203uのデータに一致させることができる。

ここで、例えば、音声ランプ制御装置113の従並び替え保留記憶エリア223kは、正しいデータを記憶していても、主制御装置110の並び替え保留記憶エリア203uのデータが誤っていたり、初期化されてしまっていた場合には、電源復帰時には、従並び替え保留記憶エリア223kのデータに基づいて、保留図柄表示を表示しても、それは誤った保留図柄表示となってしまう不具合が起こり得る。しかしながら、本実施形態では、電源投入時に、主制御装置110の並び替え保留記憶エリア203uのデータと音声ランプ制御装置113の従並び替え保留記憶エリア223kのデータとが照合されるので、上記のような不具合を防止することができる。

図84を参照して、第11実施形態において、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行される立ち上げ処理について説明する。図84は、この立ち上げ処理を示すフローチャートである。第11実施形態の立ち上げ処理(図84)は、第1実施形態の立ち上げ処理(図34)に対して、S1320〜S1325までの各処理が追加されている。第11実施形態におけるS1301〜S1311までの各処理は、第1実施形態におけるS1301〜S1311までの各処理と同一の処理が実行される。

第11実施形態の音声ランプ制御装置113のMPU221が実行する立ち上げ処理(84)において、S1131の処理が実行されると、S1320の処理が実行される。主制御装置110から並び替え復帰データコマンドを受信しているかが判別される(S1320)。並び替え復帰データコマンドを受信していないと判別された場合には(S1320:No)、この処理が繰り返し実行される。即ち、並び替え復帰データコマンドを受信するまで待機した状態となる。

一方、並び替え復帰データコマンドを受信したと判別された場合には(S1320:Yes)、従並び替え保留記憶エリア223kのデータと並び替え復帰データコマンドが示すデータとが一致するかが判別される(S1321)。従並び替え保留記憶エリア223kのデータと並び替え復帰データコマンドが示すデータとが一致すると判別された場合には(S1321:Yes)、データが記憶されている保留エリアの並び替えフラグ223k7がすべてオンに設定される(S1322)。保留図柄表示が変動開始順に並び替えて表示されていることを示す「保留を変動開始順で表示中」の文字を第3図柄表示装置81の上側表示領域Dmの左側表示領域Dm1に表示させることを指示する表示用コマンドを生成して、表示制御装置114に出力する(S1323)。

一方、従並び替え保留記憶エリア223kのデータと並び替え復帰データコマンドが示すデータとが一致しないと判別された場合には(S1321:No)、主制御装置110が出力した並び替え復帰データコマンドが示すデータに基づいて、従並び替え保留記憶エリア223kのデータが更新され、従並び替え保留記憶エリア223kの並び替えフラグ223k7が、すべてオフに設定される(S1324)。保留図柄表示が、成立順に表示されていることを示す「保留を成立順で表示中」の文字を、第3図柄表示装置81の上側表示領域Dmの左側表示領域Dm1に表示させることを指示する表示用コマンドを生成して、表示制御装置114に出力する(S1325)。

なお、主制御装置110のMPU201が実行する立ち上げ処理(図83)には、ウエイト時間(S1102)の処理が実行されることにより、音声ランプ制御装置113の立ち上げ処理(図84)のS1311の処理までと表示制御装置114立ち上げ処理(図示せず)とが完了するよりも後で、メイン処理(S1200)が実行されるように構成されている。よって、本実施形態では、音声ランプ制御装置113のMPU221が実行する立ち上げ処理(図84)では、主制御装置110から並び替え復帰データコマンドが出力されるよりも前に、音声ランプ制御装置113のMPU221が実行する立ち上げ処理(図84)では、S1320の処理が実行され、主制御装置110から並び替え復帰データコマンドが出力されるのを待機する構成となっている。

よって、音声ランプ制御装置113が並び替え復帰データコマンドを取りこぼしてしまうことを防止できる。また、音声ランプ制御装置113のMPU221が実行する立ち上げ処理(図84)では、割込み許可を設定(S1311)の処理を実行した後に、並び替え復帰データコマンドを受信して照合を行う処理を実行するので、主制御装置110の方が、先にメイン処理(図33、S1200)を開始して、コマンドを送信することがあっても、それに対応した処理を照合する処理を実行した後に行うことができ、通常の遊技に必要な制御処理ができなくなり、フリーズしてしまう不具合を防止することができる。

なお、本実施形態では、RAM消去スイッチ(図3、122)が電源投入時に操作される等して、主制御装置110のRAM203が初期化された場合には、並び替え復帰データコマンドは、並び替え保留記憶エリア203uにデータがないことを示すコマンドとなる。このコマンドは、専用の初期値設定コマンド等で代用してもよい。

なお、本実施形態では、照合が一致する場合には、保留図柄表示を変動開始順で表示し、一致しない場合には、成立順で保留図柄表示を表示するように構成したが、特にそれに限らず、一致する場合には、成立順で表示して、一致しない場合には、変動開始順で表示するように構成してもよい。また、保留図柄表示は、電源断の直前の状態(並び順)で表示するようにして、第3図柄表示装置81や、専用のランプ等で、照合結果を図柄や文字、ランプの点灯態様で報知するように構成してもよい。このように構成することで、電源の瞬断等が発生しても、より正確に電源断前の保留図柄表示の状態に復帰して、安心して遊技を再び行うことができる。

なお、本実施形態では、主制御装置110が実行する立ち上げ処理では、主制御装置110が電源断される直前の遊技状態(遊技状態は高確率か低確率か時短中(普通図柄の高確率状態)か、時短中であれば、あと何回の時短回数(時短カウンタ203kの値))もコマンドとして出力されている。これにより、音声ランプ制御装置110も復帰時の遊技状態を判別して、並べ替え等の判別を行うことができる。

次に、図82(c)及び図85を参照して、第11実施形態の変形例について説明する。第11実施形態の変形例では、照合結果が一致しなかった場合には、図82(c)に示すように、保留図柄表示を仮の図柄で表示する。

図82(c)は、第11実施形態の変形例における、パチンコ機10に電源が投入されて、保留図柄表示を仮の図柄で表示して復帰したときの一例を示す図である。上側表示領域Dmに、保留図柄表示は仮の図柄で表示されていることを示す「保留を仮に表示中」の文字が表示されている。この仮の保留図柄表示とそれを報知する文字は、遊技が再開されて、新たに成立して、主制御装置110の並び替え保留記憶エリア203uの各保留エリアに基づいて、生成される入賞コマンドを受信して、従並び替え保留記憶エリア223kの各保留エリアが更新されるまで表示される。詳細については、後述するが、保留図柄表示が、仮の保留図柄表示で表示されて復帰する場合は、主制御装置110のMPU201における並び替え保留記憶エリア203uと音声ランプ制御装置113のMPU221におけるRAM223の従並び替え保留記憶エリア223kとのデータを照合して一致しないときである。

このように構成することで、音声ランプ制御装置113の従並び替え保留記憶エリア223kと主制御装置110の並び替え保留記憶エリア203uとのデータが一致しない時には、仮の保留図柄表示が表示されることで、遊技店側やパチンコ機10の保守点検を行う業者等が、パチンコ機10に何らかの異常が発生して、データが一致しなかったことを確認することができる。また、新たな入賞コマンドを受信するまでは、仮の保留図柄表示を表示し続けることで、遊技者に誤った保留図柄表示が表示されてしまうのを防止することができる。

なお、本実施形態では、仮の保留図柄表示を表示したが、それに限らず、仮の保留図柄表示は表示せずに、保留図柄表示エリアDs1〜8を特殊な色や表示態様(例えば、黄色や点滅表示態様)で表示するように構成してもよい。

図85を参照して、第11実施形態の変形例において、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行される立ち上げ処理について説明する。図85は、この立ち上げ処理を示すフローチャートである。第11実施形態の変形例の立ち上げ処理(図85)は、第11実施形態の立ち上げ処理(図84)に対して、S1324〜S1325の各処理に代わり、S1330〜S1331の処理が追加されている。第11実施形態の変形例におけるS1301〜S1323までの各処理は、第11実施形態におけるS1301〜S1323までの各処理と同一の処理が実行される。

第11実施形態の音声ランプ制御装置113のMPU221が実行する立ち上げ処理(図84)において、S1321の処理において、従並び替え保留記憶エリア223kのデータと並び替え復帰データコマンドが示すデータとが一致しないと判別された場合には(S1321:No)、従並び替え保留記憶エリア223kの各保留エリアのデータを0クリア(初期化)する(S1330)。仮の保留図柄表示を所定期間(本実施形態では、新たに入賞コマンドを受信して、新たに保留図柄表示を表示されるまでの期間)、表示制御装置114に表示させるための表示用コマンド(仮図柄コマンド)を生成して出力する(S1331)。

このように、データの照合が一致しない場合には、仮の保留図柄表示をして、新たに入賞コマンドを受信するまで、正規の保留図柄表示をするのを遅延させることで、より正しい保留図柄表示を遊技者に知らせることができる。

また、第1始動口63aまたは第2始動口63bに遊技球が入賞したタイミングで、正規の保留図柄表示が復帰されるように構成したので、遊技者が遊技を開始したことで、保留図柄表示も再び表示が再開されたように認識することができ、遊技を安心して行うことができる。

なお、本実施形態では、主制御装置110が実行する立ち上げ処理では、主制御装置110が電源断される直前の遊技状態(遊技状態は高確率か低確率か時短中(普通図柄の高確率状態)か、時短中であれば、あと何回の時短回数(時短カウンタ203kの値))もコマンドとして出力されている。これにより、音声ランプ制御装置110も復帰時の遊技状態を判別して、並べ替え等の判別を行うことができる。

次に、図86〜図87を参照して、第12実施形態におけるパチンコ機10について説明する。上述の第11実施形態におけるパチンコ機10では、音声ランプ制御装置113のMPU221のRAM223には、パチンコ機10が電源断した状態でも、データがバックアップされるように、電源装置115からバックアップ電源が供給されている場合について説明した。

これに対し、本第12実施形態におけるパチンコ機10では、音声ランプ制御装置113のMPU221のRAM223には、パチンコ機10が電源断した状態では、電源装置115からバックアップ電源は供給されない。そのような構成において、主制御装置110からの並び替え復帰データコマンドに基づいて、従並び替え保留記憶エリア223kのデータを更新して、電源断する直前の状態に、保留図柄表示を復帰させる。

即ち、第12施形態におけるパチンコ機10は、第11実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第12実施形態では、音声ランプ制御装置113のMPU221のRAM223は、電源断時にデータがバックアップされず、電源が再度投入された場合に、主制御装置110から出力される並び替え復帰データコマンドに基づいて、保留図柄表示を電源断する直前の状態に復帰させる処理を実行する点で第11実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第11実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第11実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

図示はされないが、第12実施形態では、音声ランプ制御装置113のMPU221におけるRAM223には、電源装置115からのバックアップ電源は、供給されない構成となっている。

図86を参照して、第12実施形態において、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行されるメイン処理(S1400)について説明する。図86は、このメイン処理(S1400)を示すフローチャートである。第12実施形態のメイン処理(図86、S1400)は、第11実施形態のメイン処理(図35、S1400)に対して、S1417〜S1419の各処理が削除されている。第12実施形態におけるS1401〜S1416までの各処理は、第11実施形態におけるS1401〜S1416までの各処理と同一の処理が実行される。

第12実施形態における、メイン処理(図86)では、電源断の発生情報ありと判別された場合には(S1415:Yes)、何も処理を実行せずにパチンコ機10が電源断するまで待機する状態となる。

図87を参照して、第12実施形態において、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行される立ち上げ処理について説明する。図87は、この立ち上げ処理を示すフローチャートである。第12実施形態の立ち上げ処理(図87)は、第11実施形態の立ち上げ処理(図84)に対して、S1320〜S1325の各処理に代わり、S1340〜S1343の処理が追加されている。第12実施形態におけるS1301〜S1311までの各処理は、第11実施形態におけるS1301〜S1311までの各処理と同一の処理が実行される。

S1311の処理が実行されると、主制御装置110から出力された並び替え復帰データコマンドを受信したか判別される(S1340)。並び替え復帰データコマンドを受信していないと判別された場合には(S1340:No)、並び替え復帰データコマンドを受信するまで、待機する処理が実行される。

一方、並び替え復帰データコマンドを受信したと判別された場合には(S1340:Yes)、並び替え復帰データコマンドが示すデータに基づいて、従並び替え保留記憶エリア223kの各保留エリアのデータが更新される(S1341)。各保留エリアの並び替えフラグ223k7がオフに設定される(S1342)。成立順に保留図柄表示が表示されていることを示す「保留を成立順で表示中」の文字を第3図柄表示装置81の上側表示領域Dmに表示させる表示用コマンドを生成して表示制御装置114に出力する(S1343)。

このように、音声ランプ制御装置113のMPU221のRAM223には、バックアップ電源が供給されない構成であっても、電源投入時に主制御装置110から音声ランプ制御装置113に対して、並び替え保留記憶エリア203uに記憶されたデータに基づいた並び替え復帰データコマンドが出力される。よって、音声ランプ制御装置113におけるRAM223にバックアップ電源が供給されない構成であっても、電源断時の保留図柄表示を再度、電源が投入されると、復帰して表示することができる。従って、電源装置115のバックアップ電源の容量を小さくすることができ、パチンコ機10に設けられる電源装置115の大きさをコンパクトに構成することができる。

また、電源が再投入された場合には、電源断時の状態に関わらず、保留図柄表示は、成立順で表示され、さらに成立順で表示されていることの報知がされるので、復帰された保留図柄表示が表示されている順序について容易に判別することができる。

なお、本実施形態では、主制御装置110が実行する立ち上げ処理では、主制御装置110が電源断される直前の遊技状態(遊技状態は高確率か低確率か時短中(普通図柄の高確率状態)か、時短中であれば、あと何回の時短回数(時短カウンタ203kの値))もコマンドとして出力されている。これにより、音声ランプ制御装置110も復帰時の遊技状態を判別して、並べ替え等の判別を行うことができる。

次に、図88を参照して、第12実施形態の変形例について説明する。第12実施形態の変形例では、音声ランプ制御装置113のMPU221が実行する立ち上げ処理(図88)において、主制御装置110から並び替え復帰データコマンドを受信すると、従並び替え保留記憶エリア223kのデータを更新し、データが記憶された保留エリアの並び替えフラグ223k7を全てオンに設定し、復帰後の保留図柄表示を変動開始順で表示するように構成した。

図88を参照して、第12実施形態の変形例において、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行される立ち上げ処理について説明する。図88は、この立ち上げ処理を示すフローチャートである。第12実施形態の変形例の立ち上げ処理(図88)は、第12実施形態の立ち上げ処理(図87)に対して、S1342〜S1343の各処理に代わり、S1350〜S1351の各処理が追加されている。第12実施形態の変形例におけるS1301〜S1341までの各処理は、第12実施形態におけるS1301〜S1341までの各処理と同一の処理が実行される。

第12実施形態の音声ランプ制御装置113のMPU221が実行する立ち上げ処理(88)において、S1341の処理が実行されると、従並び替え保留記憶エリア223kにおいて、データが記憶されている保留エリアの並び替えフラグ223k7を全てオンに設定する(S1350)。保留図柄表示を変動開始順で並び替えて表示していることを示す「保留を変動開始順で表示中」の文字を第3図柄表示装置81の上側表示領域Dmに表示させる表示用コマンドを生成して、表示制御装置114に対して出力する(S1351)。

このように、電源断した状態から、再度、電源がパチンコ機10に投入されて、保留図柄表示が復帰されると、電源断される直前に表示されていた順序に関係なく、保留図柄表示が並び替えて表示される。よって、遊技者は、電源断した状態から復帰して強制的に並び替えられたことを容易に認識することができる。

また、電源断から復帰すると、自動的に並び替えて保留図柄表示が表示されるので、並び替えて表示されている保留図柄表示が、電源断前に成立していたものであることを認識することができ、通常遊技中に電源断が発生しても、安心して遊技を再開することができる。

なお、本実施形態では、音声ランプ制御装置113は、主制御装置110から並び替え復帰データコマンドを受信した場合には、並び替えフラグ223k7を全てオンに設定し、その後実行されるメイン処理において、保留図柄表示が変動開始順に並び替えて表示される構成とした。しかしながら、それに限らず、音声ランプ制御装置113は、主制御装置110から並び替え復帰データコマンドを受信すると、並び替え復帰データコマンドが示す並び替え保留記憶エリア203uの変動順序記憶エリア203u4の示す値に基づいて、保留図柄表示を並び替えて表示させる表示用コマンドを生成して出力する構成としてもよい。このように、構成することで、立ち上げ処理時の保留図柄表示を並び替える制御付加を軽減することができる。よって、主制御装置110から出力される並び替え復帰データコマンドを受信すれば、保留図柄表示を並び替えて表示させることができる。なお、この場合、並び替えフラグ223k7を全てオンに設定して、保留図柄表示を立ち上げ処理後も並び替えられた状態で維持するように構成してもよいし、立ち上げ処理時に表示された並び替え保留図柄表示は、消化されるまで、並び替えられた状態で表示が維持されるように構成してもよい。

なお、本実施形態では、主制御装置110が実行する立ち上げ処理では、主制御装置110が電源断される直前の遊技状態(遊技状態は高確率か低確率か時短中(普通図柄の高確率状態)か、時短中であれば、あと何回の時短回数(時短カウンタ203kの値))もコマンドとして出力されている。これにより、音声ランプ制御装置110も復帰時の遊技状態を判別して、並べ替え等の判別を行うことができる。

次に、図89〜図90を参照して、第13実施形態におけるパチンコ機10について説明する。上述の第11実施形態におけるパチンコ機10では、主制御装置110のMPU201が実行する立ち上げ処理(図83)では、バックアップされている並び替え保留記憶エリア203uのデータに基づいて、音声ランプ制御装置113に対して、並び替え復帰データコマンドが出力され、出力された並び替え復帰データコマンドが示すデータと従並び替え保留記憶エリア223kのデータとを照合して、保留図柄表示を電源断が発生する直前の状態に復帰する場合について説明した。

これに対し、本第13実施形態におけるパチンコ機10では、音声ランプ制御装置113のMPU221のRAM223には、パチンコ機10が電源断した状態では、電源装置115からバックアップ電源が供給されている。そのような構成において、音声ランプ制御装置113のMPU221が実行する立ち上げ処理(図90)では、主制御装置110からの並び替え復帰データコマンドを受信せずに、バックアップされている従並び替え保留記憶エリア223kのデータに基づいて、保留図柄表示を表示させて復帰させる。

即ち、第13施形態におけるパチンコ機10は、第11実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第13実施形態では、主制御装置110は、音声ランプ制御装置113に対して、並び替え復帰データコマンドを出力せずに、音声ランプ制御装置113の従並び替え保留記憶エリア223kにバックアップされているデータに基づいて、保留図柄表示を復帰させる処理を実行する点で第11実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第11実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第11実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

なお、本実施形態の音声ランプ制御装置113のRAM223は、主制御装置110のRAM203と同様に、パチンコ機10に電源が供給されない電源断時には、バックアップ電源が供給されて、音声ランプ制御装置113のRAM223に記憶されている各データが保持される構成となっている。

図89を参照して、第13実施形態において、主制御装置110のMPU201により実行される立ち上げ処理について説明する。図89は、この立ち上げ処理を示すフローチャートである。第13実施形態の立ち上げ処理(図89)は、第11実施形態の立ち上げ処理(図83)に対して、S1120の処理が削除されている。第13実施形態におけるS1101〜S1114までの各処理は、第1実施形態におけるS1101〜S1114までの各処理と同一の処理が実行される。即ち、第1実施形態における主制御装置110のMPU201により実行される立ち上げ処理(図32)と同一の処理が実行される。

図90を参照して、第13実施形態において、音声ランプ制御装置113のMPU221により実行される立ち上げ処理について説明する。図90は、この立ち上げ処理を示すフローチャートである。第13実施形態の立ち上げ処理(図90)は、第11実施形態の立ち上げ処理(図84)に対して、S1320〜S1325の各処理に代わり、S1360の処理が追加されている。第13実施形態におけるS1301〜S1311までの各処理は、第11実施形態におけるS1301〜S1311までの各処理と同一の処理が実行される。

第13実施形態の音声ランプ制御装置113のMPU221が実行する立ち上げ処理(図90)において、S1310の処理が実行されると、従並び替え保留記憶エリア223kに記憶されているデータに基づいて、保留図柄表示を表示制御装置114に表示させる表示用コマンドが生成され、表示制御装置114に出力される(S1360)。

ここで、表示される保留図柄表示は、電源断する直前の従並び替え保留記憶エリア223kに記憶された各保留エリアのデータに基づいて表示される。各保留エリアの並び替えフラグ223k7の状態まで記憶されているので、電源断時の直前に表示されていた順序で保留図柄表示が表示される。

このように構成することで、主制御装置110の電源投入時に行う処理を軽減することができ、電源投入時の立ち上がり時間(通常遊技が実行になるまでの時間)を短縮することができる。

また、電源断直前の状態で、保留図柄表示を復帰させることができ、遊技者は、電源が再度、投入された後でも、安心して遊技を再開することができる。

次に、図91〜図96を参照して、第14実施形態におけるパチンコ機10について説明する。上述の第1実施形態におけるパチンコ機10では、第1特別図柄または第2特別図柄の変動開始が可能となるタイミングで、変動パターンがそれぞれ選択されて、変動開始される場合について説明した。

これに対し、本第14実施形態におけるパチンコ機10では、第1特別図柄または第2特別図柄において、変動開始が可能となるタイミングで、スーパーリーチ等の大当たりとなるときに選択される確率が高い変動パターンが選択されると、その変動パターンが表示される側の表示領域を見るように、遊技者に報知する報知態様が表示される。

即ち、第14実施形態におけるパチンコ機10は、第1実施形態におけるパチンコ機10と次の点で相違する。第14実施形態では、スーパーリーチ等の大当たりとなるときに選択される確率が高い変動パターンが選択されると、遊技者がその変動パターンで表示される表示領域に、注目するように報知をする点で第1実施形態におけるパチンコ機10と相違する。

その他の構成や、主制御装置110のMPU201によって実行されるその他の処理、払出制御装置111のMPU211によって実行される各種処理、音声ランプ制御装置113のMPU221によって実行される各種処理、及び表示制御装置114のMPU231によって実行される各種処理については、第1実施形態におけるパチンコ機10と同一である。以下、第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。

次に、図91(a)〜図91(c)を参照して、本実施形態における第3図柄表示装置81の表示領域で表示される表示態様について説明する。図91(a)は、右側表示領域Dm2において、スーパーリーチ等の変動パターンが選択された場合に、右側表示領域Dm2の背景画像を点滅表示させたことを模式的に示した図である。

図91(b)は、右側表示領域Dm2において、スーパーリーチ等の変動パターンが選択された場合に、右側表示領域Dm2に表示されている第2特別図柄(本実施形態では、リーチ状態となっている図柄)の大きさが、通常時よりも大きい図柄で表示されたことを模式的に示した図である。

図91(c)は、右側表示領域Dm2において、スーパーリーチ等の変動パターンが選択された場合に、左側表示領域Dm1に右側表示領域Dm2を見るように遊技者に報知する「右を見ろ!!」の文字が表示されたことを模式的に示した図である。

このように、構成することで、遊技者は、背景画像が点滅表示された側の表示領域を注視して遊技を行うことで、スーパーリーチ等の大当たりとなるときに選択されやすい変動パターンで表示される変動態様を、見逃すことを防止して、遊技を行うことができる。

また、遊技者は、どちらの表示領域を見れば良いか分かりやすくなり、常に、両方の表示領域に注意を払って遊技をする必要がなく、楽に遊技を行うことができる。よって、長時間遊技を行っても、遊技者の疲労を軽減することができる。

なお、本実施形態では、上記のような報知により、注目すべき特別図柄を報知する構成としたが、それに限らず、注目すべき特別図柄を表示する上側表示領域Dmの左側表示領域Dm1または右側表示領域Dm2の表示領域の大きさを可変させるようにしてもよい。具体的には、第1特別図柄の変動態様に注目させたい場合には、左側表示領域Dm1の大きさを右側表示領域Dm2側に拡大して表示して、右側表示領域Dm2の大きさを小さくまたは無くす(上側表示領域Dmをすべて左側表示領域Dm1にする)ように可変させて表示させるようにしてもよい。このように構成することで、遊技者により、注目させたい特別図柄の変動態様を報知することができる。また、遊技者は、左側表示領域Dm1または右側表示領域Dm2が大きく可変されないかと期待して遊技を行うことができ、早期に遊技に飽きてしまうのを防止することができる。

次に、図92を参照して、本パチンコ機10の電気的構成について説明する。図92は、主制御装置110のMPU201におけるRAM203のその他メモリエリア203vの一部を模式的に示した図である。その他メモリエリア203vには、第1遅延時間記憶エリア203v5と第2遅延時間記憶エリア203v6とが追加されている。

第1遅延時間記憶エリア203v5は、第2特別図柄において、スーパーリーチ等の変動パターンが選択されると、その選択された変動時間と同じ時間が、第1特別図柄の変動開始を遅延させるための遅延時間として記憶される記憶エリアである。

第1遅延時間記憶エリア203v5は、詳細は後述するが、主制御装置110のMPU201が実行する第2特別図柄変動パターン選択処理5(図96、S750)において、選択された変動パターンが、大当たりとなる変動パターンであるか、外れとなるスーパーリーチの変動パターンであると、その選択された変動パターンの変動時間と同じ遅延時間が記憶される。

また、第1遅延時間記憶エリア203v5に、遅延時間が記憶されている場合には、第1特別図柄変動パターン選択処理5(図94、S350)が実行される毎に、その時間が更新される。詳細には、タイマ割込処理(図14)が実行される間隔である2msが減算される。

第2遅延時間記憶エリア203v6は、第1特別図柄において、スーパーリーチ等の変動パターンが選択されると、その選択された変動時間と同じ時間が、第2特別図柄の変動開始を遅延させるための遅延時間として記憶される記憶エリアである。

第2遅延時間記憶エリア203v6は、詳細は後述するが、主制御装置110のMPU201が実行する第1特別図柄変動パターン選択処理5(図94、S350)において、選択された変動パターンが、大当たりとなる変動パターンであるか、外れとなるスーパーリーチの変動パターンであると、その選択された変動パターンの変動時間と同じ遅延時間が記憶される。

また、第2遅延時間記憶エリア203v6に、遅延時間が記憶されている場合には、第2特別図柄変動パターン選択処理5(図96、S750)が実行される毎に、その時間が更新される。詳細には、タイマ割込処理(図14)の間隔である2msが減算される。

このように、第1特別図柄または第2特別図柄において、大当たりとなる変動パターンや、