JP2013205126A - 原子炉格納施設 - Google Patents

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雅文 吉田
Shuji Yamamoto
修治 山本
Yasuyuki Goto
靖之 後藤
Masaaki Osaka
雅昭 大坂
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Abstract

【課題】第1シヤラグ部材と第2シヤラグ部材の間の隙間を精度良く調節でき、第1シヤラグ部材及び第2シヤラグ部材の設置が容易な原子炉格納施設を提供する。
【解決手段】原子炉格納施設に含まれる鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器1は、トップスラブ2、上蓋及び円筒状の原子炉格納容器側壁を有する。トップスラブ2は、原子炉格納容器側壁の上端部につながり、鉄筋コンクリート部2Aの下面及び開口部19側の側面を覆うライナ3A,3Bを有する。上方に向かって伸びるメイルシヤラグ16が原子炉圧力容器を取り囲む原子炉遮へい壁11の上端に設置される。メイルシヤラグ16が、ライナ3Bの側面に取り付けられたフィメイルシヤラグ17の先端部に形成された溝部内に挿入される。メイルシヤラグ16の側面とその溝部の底面との間に形成される隙間は、原子炉圧力容器の半径方向において所定の寸法に設定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、原子炉格納施設に係り、特に、沸騰水型原子力プラントに適用するのに好適な原子炉格納施設に関する。
沸騰水型原子力プラントは、円筒状のペデスタルの上に設置された原子炉圧力容器、及び原子炉圧力容器を取り囲む原子炉格納容器を有する。この原子炉格納容器として、鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器(RCCV)がある。
鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器は、耐圧機能及び漏洩防止機能を有し、主として構成のライナで内張りされた鉄筋コンクリート製の筒状の原子炉格納容器側壁及びトップスラブ、さらに上蓋(トップヘッド)を有する。耐圧機能は原子炉格納容器側壁及びトップスラブのそれぞれのコンクリート部分及び上蓋が担い、漏洩防止機能はライナ及び上蓋が担っている。
ドライウェル及び圧力抑制室が原子炉格納容器内に形成され、それらは原子炉格納容器内に設置されたダイアフラムフロア及びベデスタルにより隔離されている。原子炉圧力容器はドライウェル内に配置されている。圧力抑制室内には、冷却水が充填された圧力抑制プールが形成されている。
放射線防護を目的として、円筒状の原子炉遮へい壁が、ペデスタルの上端部に設置され、原子炉圧力容器を取り囲んでいる。原子炉遮へい壁は、鋼製の外殻及び外殻内のモルタル部を有する。この原子炉遮へい壁は、スタビライザを介して原子炉圧力容器を支持している。
原子力プラントの耐震性を向上させるために、原子炉遮へい壁を、スタビライザ等の支持構造を用いて鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器の内面に支持させることが、特公昭63−24275号公報、特開昭62−287189号公報及び実開平6−56796号公報に提案されている。
特公昭63−24275号公報の図3〜図5には、原子炉圧力容器を取り囲む原子炉遮へい壁の上端部を、鋼製のシアキー及び鋼製のリブを有する複数のスタビライザを用いて鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器の内面に支持することが記載されている。各リブは原子炉格納容器のコンクリート壁の内面を覆っている鋼製リングの内面に取り付けられ、各シアキーは原子炉遮へい壁の外側の側面を覆っている鋼製リングに取り付けられている。シアキーはリブの先端部に形成された凹部内に挿入されている。
特開昭62−287189号公報は、原子炉圧力容器を取り囲む原子炉遮へい壁の支持構造(連絡ブロック)を記載している。この支持構造は、突部ブロック及び溝部ブロックを有している。溝部ブロックは、上端部に溝部を形成しており、原子炉遮へい壁の上端部にアンカーにより固定された取付金具に取り付けられている。この溝部ブロックは原子炉遮へい壁の上端から上方に向かって伸びている。突部ブロックは、鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器の内面から内側に向かって水平方向に突出している部分の下面にアンカーにより固定された他の取付金具に取り付けられ、下方に向かって伸びている。突部ブロックの下端部に形成された突部が、溝部ブロックの上端部に形成された溝部内に挿入されている。
実開平6−56796号公報には、原子炉圧力容器を取り囲む原子炉遮へい壁の上端部を、鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器のトップスラブに支持する2つのシヤラグ構造が記載されている。第1のシヤラグ構造は、フィメイルシヤラグ及びメイルシヤラグを有する。下端部に凹部または溝部が形成されたフィメイルシヤラグがトップスラブの下面のトップスラブライナに溶接にて取り付けられ、上端部がその凹部または溝部に挿入されたメイルシヤラグが、原子炉遮へい壁に形成された空間部に挿入される。この空間部の下方に形成された縮径部に砂が充填されて砂によりメイルシヤラグが支持される。縮径部に砂が充填されてフィメイルシヤラグとメイルシヤラグの間にスペーサを挟んだ状態で、トップスラブライナの上方にコンクリートを打設し、コンクリートが固まった後に縮径部のプラグを取り外して縮径部内の砂を排出する。メイルシヤラグが下降してフィメイルシヤラグとメイルシヤラグの間に隙間が形成されるので、スペーサをフィメイルシヤラグとメイルシヤラグの間から引き抜く。トップスラブのコンクリート打設時には、砂及びスペーサが打設されたコンクリートの重量を支える支持部材として機能し、トップスラブのコンクリートが固まった後に、砂を排出してスペーサを引き抜くことにより、フィメイルシヤラグとメイルシヤラグの間の隙間の調節が可能になる。
実開平6−56796号公報に記載された第2のシヤラグ構造は、第1のシヤラグ構造の砂及びスペーサの替りに逆方向の傾斜面を有する上部くさび部材及び下部くさび部材を有している。これらのくさび部材は、トップスラブのコンクリート打設時前に、トップスラブの下面のトップスラブライナに溶接にて取り付けられたフィメイルシヤラグと原子炉遮へい壁の上端に取り付けられたメイルシヤラグの間に配置される。トップスラブのコンクリート打設時には、上部くさび部材及び下部くさび部材も打設されたコンクリートの重量を支える支持部材として機能し、トップスラブのコンクリートが固まった後に、上部くさび部材または下部くさび部材を引き抜くことにより、フィメイルシヤラグとメイルシヤラグの間の隙間の調節が可能になる。
特公昭63−24275号公報 特開昭62−287189号公報 実開平6−56796号公報
特公昭63−24275号公報では、原子炉格納容器のコンクリート壁の内面を覆う鋼製リングの内面に鋼製のリブを取り付けた状態で、原子炉格納容器のコンクリート壁を構築するために鋼製リングの外側にコンクリートを打設する。打設されたコンクリートが固まった後に、鋼製のシアキーをリブの先端部の凹部内に挿入した状態で原子炉遮へい壁の外側の側面を覆っている鋼製リングに取り付ける必要があるが、このシアキーを鋼製リングに取り付けることは困難である。すなわち、シアキーは上面部及び下面部を鋼製リングに溶接することはできるが、シアキーの両側面部の鋼製リングへの溶接は困難である。シアキーの上面部及び下面部の鋼製リングへの溶接だけでは、シアキーの溶接部の強度が不足するので、シアキーの両側面部の鋼製リングへの溶接も必要である。さらに、シアキーとリブの間の隙間を所定寸法に調節することも困難である。
特開昭62−287189号公報に記載された原子炉遮へい壁の支持構造では、突部ブロックを取り付けたアンカーを有する取付金具を、鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器の内面から内側に向かって水平方向に突出している部分のコンクリート打設前に、この水平方向に突出している部分の下面に配置し、その後、その水平方向に突出している部分のコンクリートを打設する必要があり、突部ブロックを、原子炉遮へい壁の上端部に設置する溝部ブロックとの関係で所定位置に設置することが困難である。さらに、原子炉遮へい壁の上端部に設置した溝部ブロックと突部ブロックとの間の隙間を所定寸法に調節することが困難である。
実開平6−56796号公報は、特公昭63−24275号公報及び特開昭62−287189号公報における第1シヤラグ部材(リブ及び溝部ブロック)及び第2シヤラグ部材(鋼製のシアキー及び突部ブロック)の設置の問題を解消している。実開平6−56796号公報の第1及び第2のそれぞれのシヤラグ構造では、その問題を、フィメイルシヤラグ(第1シヤラグ部材)をトップスラブの下面のトップスラブライナに溶接にて取り付け、メイルシヤラグ(第2シヤラグ部材)を原子炉遮へい壁の上端部に設けた状態で、トップスラブライナ上へのコンクリート打設前に、トップスラブライナを、フィメイルシヤラグ、メイルシヤラグ及び他の支持部材(第1のシヤラグ構造ではスペーサ及び砂、第2のシヤラグ構造では上部くさび部材及び下部くさび部材)により、原子炉遮へい壁に支持することによって、解消している。
しかしながら、実開平6−56796号公報の第1のシヤラグ構造では、縮径部内の砂の排出量によってメイルシヤラグの下降度合いが異なり、フィメイルシヤラグとメイルシヤラグの間の隙間を所定寸法に調節することは困難である。実開平6−56796号公報の第2のシヤラグ構造では、トップスラブライナの上方に打設したコンクリートの全重量が上部くさび部材及び下部くさび部材にかかっており、上部くさび部材または下部くさび部材を引き抜くことは実際問題として困難である。このため、第2のシヤラグ構造においてもフィメイルシヤラグとメイルシヤラグの間の隙間を所定寸法に調節することは困難である。
本発明の目的は、第1シヤラグ部材と第2シヤラグ部材の間の隙間を精度良く調節することができ、第1シヤラグ部材及び第2シヤラグ部材の設置が容易な原子炉格納施設を提供することにある。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、筒状の原子炉格納容器側壁、原子炉格納容器側壁の上端部につながって内側に向かって伸びているトップスラブ、及びトップスラブに形成された開口部を覆ってトップスラブに取り外し可能に取り付けられる上蓋を有する原子炉格納容器と、原子炉格納容器内に配置されて原子炉圧力容器を支持するペデスタル上に設置され、原子炉圧力容器を取り囲む筒状の原子炉遮へい壁と、トップスラブの開口部に面する側面に取り付けられた第1シヤラグ部材と、原子炉遮へい壁の上端部に取り付けられて上方に向かって伸び、第1シヤラグ部材の先端部に側面が対向する第2シヤラグ部材とを備え、第2シヤラグ部材の側面と第1シヤラグ部材との間に隙間が形成されていることことにある。
原子炉遮へい壁の上端部に設置した第2シヤラグ部材の側面を、トップスラブの開口部に面する側面に取り付けられた第1シヤラグ部材の先端部に対向させているので、第2シヤラグ部材の側面と第1シヤラグ部材の先端部との間に形成される隙間の、原子炉圧力容器の半径方向における寸法を、精度良く調節することができる。また、第2シヤラグ部材の側面を第1シヤラグ部材の先端部に対向させているため、第2シヤラグ部材を原子炉遮へい壁の上端部に取り付ける作業において第1シヤラグ部材が邪魔にならず、また、第1シヤラグ部材をトップスラブの開口部に面する側面に取り付ける作業において第2シヤラグ部材が邪魔にならない。このため、第2シヤラグ部材の原子炉遮へい壁の上端部への取り付け、及びフ第1シヤラグ部材のトップスラブの開口部に面する側面への取り付けを、容易に行うことができる。
本発明によれば、原子炉遮へい壁の上端に取り付けられた第1シヤラグ部材とトップスラブに設けた第2シヤラグ部材の間の隙間を精度良く調節することができ、第1シヤラグ部材及び第2シヤラグ部材の設置を容易に行うことができる。
本発明の好適な一実施例である実施例1の原子炉格納施設の縦断面図である。 図1のII部の拡大図である。 図2のIII−III矢視図である。 本発明の他の実施例である実施例2の原子炉格納施設の原子炉遮へい壁上端部付近の縦断面図である。 図4のV−V矢視図である。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の好適な一実施例である実施例1の原子炉格納施設を、図1、図2及び図3を用いて説明する。本実施例の原子炉格納施設は、沸騰水型原子力プラントに適用される。
本実施例の原子炉格納施設は、原子炉格納容器1、ペデスタル9、円筒状の原子炉遮へい壁11及びスタビライザ15を備えている。原子炉格納容器1は原子炉建屋(図示せず)内に設置される。原子炉格納容器1は、鉄筋コンクリート製の原子炉格納容器であり、トップスラブ2、上蓋(トップヘッド)5及び円筒状の原子炉格納容器側壁4を有する。原子炉格納容器側4は、円筒状の鉄筋コンクリート部及び鉄筋コンクリート部の内面を覆ったライナを有する。トップスラブ2は、原子炉格納容器側4の上端部につながり、この上端部から水平方向において内側に向かって伸びている。トップスラブ2の中央部には開口部19が形成されている。このトップスラブ2は、鉄筋コンクリート部2A、鉄筋コンクリート部2Aの下面に張り付けられたライナ3A及び鉄筋コンクリート部2Aの開口部19に面する側面に張り付けられたライナ3Bを有している。上蓋5が、開口部19を覆うように、トップスラブ2に取り外し可能に取り付けられている。
複数の燃料集合体が装荷された炉心を内部に有する原子炉圧力容器10が、原子炉格納容器1によって取り囲まれている。原子炉圧力容器10は原子炉格納容器1内に設置された円筒状のペデスタル9の上端部に設置される。円筒状の原子炉遮へい壁11が、原子炉圧力容器10を取り囲み、ペデスタル9の上端に設置される。原子炉遮へい壁11は、鋼製の外殻13及び外殻13で覆われたモルタル部12を有する。
ドライウェル7及び圧力抑制室8が原子炉格納容器1内に形成され、それらは原子炉格納容器1内に設置されたダイアフラムフロア6及びベデスタル9により隔離されている。原子炉圧力容器10は、上蓋5の真下でドライウェル7内に配置されている。圧力抑制室8内には、冷却水が充填された圧力抑制プール(図示せず)が形成されている。ベント通路(図示せず)がペデスタル9内に形成され、ベント通路の一端がドライウェル7に開口してベント通路の他端が圧力抑制プール内の冷却水中に開口している。
原子炉遮へい壁11の内面に設置された複数のスタビライザ14が原子炉圧力容器10の側面を支持している。複数のスタビライザ15が原子炉遮へい壁11の上端に設置される。スタビライザ14,15は原子炉圧力容器10の周方向において等間隔に配置される。スタビライザ15は、図2に示すように、フィメイルシヤラグ(第1シヤラグ部材)17及びメイルシヤラグ(第2シヤラグ部材)16を有する。フィメイルシヤラグ17は、1つの側面に上下方向に伸びる溝部20を形成しており(図3参照)、ライナ3Bの開口部19側の側面に取り付けられている。フィメイルシヤラグ17のライナ3Bに取り付けられる側面は、溝部20が形成される側面の反対側の側面である。メイルシヤラグ16は、原子炉遮へい壁11の上端、すなわち、外殻13の上面に取り付けられ、外殻13の上面から上方に向かって伸びている。このメイルシヤラグ16がフィメイルシヤラグ17の溝部20内に挿入さえており、メイルシヤラグ16の1つの側面がフィメイルシヤラグ17の溝部20の底面に対向している。
原子炉遮へい壁11をペデスタル9の上に構築し、ライナ3Aの上にコンクリートを打設してコンクリートを固化させてトップスラブ2を構築した後、フィメイルシヤラグ17を、クレーンに吊り下げて、上蓋5で覆われていない開口部19を通してライナ3Bの設置位置まで下降させる。フィメイルシヤラグ17の、溝部20が形成される側面の反対側の側面をライナ3Bの側面に接触させ、フィメイルシヤラグ17を、フィメイルシヤラグ17のライナ3Bに接触する側面の全周に亘ってライナ3Bに溶接し、ライナ3Bに取り付ける。その後、メイルシヤラグ16が、クレーンに吊り下げられて原子炉遮へい壁11の上端まで下降され、外殻13の上面に置かれる。クレーンを水平方向に移動させながら、メイルシヤラグ16の側面とフィメイルシヤラグ17の溝部20の底面との間に形成される隙間の、原子炉圧力容器10の半径方向における寸法が、所定の寸法になるように、メイルシヤラグ16の原子炉圧力容器10の半径方向における位置が、外殻13の上面上で調節される。メイルシヤラグ16の側面とフィメイルシヤラグ17の溝部20の底面との間に形成される隙間の、原子炉圧力容器10の半径方向における寸法が、所定の寸法に合された後、メイルシヤラグ16が、メイルシヤラグ16の下面の全周に亘って外殻13の上面に溶接され、原子炉遮へい壁11の上端に取り付けられる。
メイルシヤラグ16及びフィメイルシヤラグ17は、以下のようにして、原子炉遮へい壁11の上端及びライナ3Bの側面に取り付けてもよい。メイルシヤラグ16の、溝部20の底面に対向する側面に対して垂直な方向において、ボルトを通す複数の貫通孔(図示せず)をメイルシヤラグ16に形成する。これらの貫通孔は、メイルシヤラグ16の長手方向における所定の位置、具体的には、フィメイルシヤラグ17と対向する位置に形成される。また、フィメイルシヤラグ17には、溝部20の底面に対して垂直なネジ孔(図示せず)を形成する。メイルシヤラグ16をフィメイルシヤラグ17の溝部20内に挿入し、メイルシヤラグ16に形成された各貫通孔にボルトを通し、これらのボルトをフィメイルシヤラグ17に形成されたそれぞれのネジ孔と噛み合わせ、ボルトを回すことによってメイルシヤラグ16とフィメイルシヤラグ17を結合する。さらに、ボルトを回しながら、フィメイルシヤラグ17の側面とこの側面に対向する、フィメイルシヤラグ17の溝部20の底面との間に、所定寸法を有する隙間を形成する。ボルトで結合されたメイルシヤラグ16及びフィメイルシヤラグ17を天井クレーンに吊り下げ、上蓋5で覆われていない開口部19を通して、メイルシヤラグ16の下端が原子炉遮へい壁11の上端に達するまでそれらを下降させる。クレーンを移動させて、メイルシヤラグ16の下端が原子炉遮へい壁11の外殻13の上面に接触している状態で、フィメイルシヤラグ17の、溝部20が形成される側面の反対側の側面をライナ3Bの側面に接触させる。その後、前述したように、メイルシヤラグ16の下端の全周を原子炉遮へい壁11の外殻13の上面に溶接してメイルシヤラグ16を原子炉遮へい壁11の上端に取り付け、フィメイルシヤラグ17のライナ3Bに接触している側面の全周をライナ3Bに溶接してフィメイルシヤラグ17をライナ3Bに取り付ける。メイルシヤラグ16とフィメイルシヤラグ17を結合している各ボルトをメイルシヤラグ16及びフィメイルシヤラグ17から取り外す。以上の作業によっても、メイルシヤラグ16を原子炉遮へい壁11の上端に取り付け、フィメイルシヤラグ17をライナ3Bに取り付けた状態において、メイルシヤラグ16の側面とフィメイルシヤラグ17の溝部20の底面との間に形成される隙間の、原子炉圧力容器10の半径方向における寸法を、所定の寸法に設定することができる。
地震が発生したとき、水平方向における原子炉圧力容器10の振動がスタビライザ14を介して原子炉遮へい壁11に伝達される。この地震時には、原子炉遮へい壁11自体も振動する。原子炉遮へい壁11の振動は、スタビライザ15,すなわち、メイルシヤラグ16及びフィメイルシヤラグ17を介して原子炉格納容器1のトップスラブ2に伝えられる。以上のようなスタビライザ14,15の作用によって原子炉圧力容器10及び原子炉遮へい壁11の耐震性が向上する。
本実施例では、原子炉遮へい壁11の上端に設置するメイルシヤラグ16の側面を、ライナ3Bの側面に取り付けられるフィメイルシヤラグ17の溝部20内に挿入して溝部20の底面に対向させるので、メイルシヤラグ16の側面とフィメイルシヤラグ17の溝部20の底面との間に形成される隙間の、原子炉圧力容器10の半径方向における寸法を、所定寸法に精度良く調節することができる。
また、ライナ3Bの側面に取り付けられるフィメイルシヤラグ17の溝部20内に挿入して溝部20の底面に対向させるため、メイルシヤラグ16を原子炉遮へい壁11の上端に取り付ける作業においてフィメイルシヤラグ17が邪魔にならず、また、フィメイルシヤラグ17をライナ3Bの側面に取り付ける作業においてメイルシヤラグ16が邪魔にならない。このため、メイルシヤラグ16の原子炉遮へい壁11の上端への取り付け、及びフィメイルシヤラグ17のライナ3Bの側面への取り付けを、容易に行うことができる。天井クレーンを用いてメイルシヤラグ16及びフィメイルシヤラグ17を開口部19を通して吊り降ろすことができるので、メイルシヤラグ16及びフィメイルシヤラグ17のそれぞれの該当する位置への設置を、短時間に行うことができ、メイルシヤラグ16の側面とフィメイルシヤラグ17の溝部20の底面との間に形成される隙間の調節も容易に行うことができる。
本実施例では、メイルシヤラグ16の側面とフィメイルシヤラグ17の溝部20の底面との間に形成される隙間の、原子炉圧力容器10の半径方向における寸法を、所定の寸法に設定しているので、原子力プラントの運転時において、原子炉遮へい壁11が半径方向に熱膨張しても、メイルシヤラグ16の側面がフィメイルシヤラグ17の溝部20の底面に接触することを回避できる。また、上記したように、その隙間の寸法が所定寸法に設定されているので、原子炉遮へい壁11の軸方向における熱膨張によるメイルシヤラグ16の上方への移動も許容される。
本実施例では、メイルシヤラグ16をフィメイルシヤラグ17に形成された溝部20内に挿入したが、ライナ3Bに取り付けられて溝部20を形成していないフィメイルシヤラグ17を、原子炉遮へい壁11の上端に取り付けられたメイルシヤラグ16の側面に形成された溝部内に挿入してもよい。
本発明の他の実施例である実施例2の原子炉格納施設を、図4及び図5を用いて説明する。
本実施例の原子炉格納施設は、実施例1の原子炉格納施設においてメイルシヤラグ16をメイルシヤラグ16Aに替えた構成を有する。本実施例の原子炉格納施設の他の構成は実施例1の原子炉格納施設と同じである。メイルシヤラグ16Aは、フィメイルシヤラグ17の溝部20の底面に対向する側面に凸部18を形成している。メイルシヤラグ16Aが原子炉遮へい壁11の上端に取り付けられてフィメイルシヤラグ17がライナ3Bの側面に取り付けられた状態では、凸部18が溝部20内に挿入されている。メイルシヤラグ16Aの側面である凸部18先端の側面と溝部19内の底面との間に形成される隙間の、原子炉圧力容器10の半径方向における寸法は、所定の寸法に調節されている。
本実施例は実施例1で生じる各効果を得ることができる。
本実施例では、メイルシヤラグ16Aに形成された凸部18をフィメイルシヤラグ17に形成された溝部20内に挿入したが、ライナ3Bに取り付けられて溝部20を形成していないフィメイルシヤラグ17に凸部を形成し、この凸部を原子炉遮へい壁11の上端に取り付けられたメイルシヤラグ16の側面に形成された溝部内に挿入してもよい。
1…原子炉格納容器、2…トップスラブ、3A,3B…ライナ、4…原子炉格納容器側、5…上蓋、7…ドライウェル、8…圧力抑制室、9…ペデスタル、10…原子炉圧力容器、11…原子炉遮へい壁、14,15…スタビライザ、16,16A…メイルシヤラグ、17…フィメイルシヤラグ、18…凸部、19…開口部、20…溝部。

Claims (2)

  1. 筒状の原子炉格納容器側壁、前記原子炉格納容器側壁の上端部につながって内側に向かって伸びているトップスラブ、及び前記トップスラブに形成された開口部を覆って前記トップスラブに取り外し可能に取り付けられる上蓋を有する原子炉格納容器と、前記原子炉格納容器内に配置されて原子炉圧力容器を支持するペデスタル上に設置され、前記原子炉圧力容器を取り囲む筒状の原子炉遮へい壁と、前記トップスラブの前記開口部に面する側面に取り付けられた第1シヤラグ部材と、前記原子炉遮へい壁の上端部に取り付けられて上方に向かって伸び、前記第1シヤラグ部材の先端部に側面が対向する第2シヤラグ部材とを備え、前記第2シヤラグ部材の側面と前記第1シヤラグ部材との間に隙間が形成されていることを特徴とする原子炉格納施設。
  2. 前記第1シヤラグ部材の先端部に溝部が形成され、前記第2シヤラグ部材の側面が前記溝部材に挿入されている請求項1に記載の原子炉格納施設。
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