JP2013202906A - メラミン化粧板 - Google Patents

メラミン化粧板 Download PDF

Info

Publication number
JP2013202906A
JP2013202906A JP2012073390A JP2012073390A JP2013202906A JP 2013202906 A JP2013202906 A JP 2013202906A JP 2012073390 A JP2012073390 A JP 2012073390A JP 2012073390 A JP2012073390 A JP 2012073390A JP 2013202906 A JP2013202906 A JP 2013202906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
melamine
decorative board
paper
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012073390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6006515B2 (ja
Inventor
Nobumitsu Miyazaki
信光 宮崎
Eiji Hattori
英司 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aica Kogyo Co Ltd filed Critical Aica Kogyo Co Ltd
Priority to JP2012073390A priority Critical patent/JP6006515B2/ja
Publication of JP2013202906A publication Critical patent/JP2013202906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6006515B2 publication Critical patent/JP6006515B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finished Plywoods (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)

Abstract

【課題】 コア層は乳白色で、反りが小さく、合板、パーティクルボード、スチール鋼板などの基板に貼りあわせた時、基板の色調が化粧層に現れない、また耐水性に優れたメラミン化粧板を得る。
【解決手段】 コア紙に、アミノ化合物とホルムアルデヒドとの縮合物を主成分とする樹脂液を含浸し、乾燥した樹脂含浸コア紙を用いた化粧板において、アミノ化合物として、メラミンとグアナミンを用い、モル比は1:0.3〜1.5モルとする。また、樹脂液中に、変性剤として、(A)2価のポリアルキレングリコール又はこの誘導体、及び(B)3価以上のポリアルキレングリコール多価エーテルを配合する
【選択図】 図1

Description

本発明はメラミン化粧板に関する。
従来、メラミン化粧板は、化粧層にメラミン樹脂含浸紙、コア層にフェノール樹脂含浸紙、必要により、表面紙、裏面紙を用いて製造するのが一般的に知られている。メラミン化粧板はテーブル、机、カウンターなどの天板に接着加工して用いる場合が多いが、コア層のフェノール樹脂の茶褐色が目立つため、近年では、この問題を解消するため、コア層に灰分の少ない白色系繊維質基材にメラミン樹脂を用いた樹脂含浸紙を用いたものが知られている。(特許文献1)
特開2011−218792号公報
しかしながら、メラミン樹脂はフェノール樹脂に比べ吸脱湿による寸法変化が大きく、脆くて耐クラック性に欠けるという問題があり、この対策としては、(1)メラミンに対するホルムアルデヒドの量を抑制し、樹脂の架橋密度を小さくすることで脆さを低減する方法、(2)可塑剤を添加し柔軟性を付与することで、脆さを低減する方法、(3)メラミン樹脂の硬化進行とともに、樹脂中に分散する特性を持つ変性剤を添加し、寸法安定性を向上させる方法、が考えられる。
各対策について述べると、
(1)メラミンに対するホルムアルデヒドの量を抑制する方法では、安定したメラミン樹脂を合成することが困難であり、樹脂の保存性が著しく低下してしまう。また、(2)可塑剤を添加して柔軟性を付与する方法では、製品の耐水性が低下してしまい、特にメラミン樹脂はフェノール樹脂に比べ耐水性に劣るため、耐水性の低下が顕著に現れてしまう。また、(3)樹脂中に分散する特性を持つ変性剤を添加する方法でも、変性剤自体が親水性の高いメラミン樹脂に分散する親水性変性剤であるため、耐水性の低下を招く、といった欠点があった。
本発明はかかる状況に鑑み検討されたもので、コア紙に、アミノ化合物とホルムアルデヒドとの縮合物を主成分とする樹脂液を含浸し、乾燥した樹脂含浸コア紙を用いた化粧板において、アミノ化合物として、メラミン、グアナミンを用いることにより前記の課題を解決することができる。
本発明によれば、コア層に疎水性のメラミン樹脂を用いることで、天板の木口面(切断面)の意匠性が良く、さらに十分な樹脂の保存性、メラミン化粧板の耐水性を維持したままで、メラミン化粧板特有の脆さを改善し、耐水性、耐クラック性の高いメラミン化粧板となる。以下、本発明について詳細に説明する。
アミノ化合物とホルムアルデヒドとの縮合物は、ホルムアルデヒド/アミノ化合物のモル比1.0以上として配合したものを弱アルカリ下において80〜100℃の温度に加熱してメチロール化反応を進行させ、ついで縮合させて所定の反応レベルに到達させたのち、中和、冷却して反応樹脂液を得ることができる。
アミノ化合物は、メラミン単独でも使用できるが、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、シクロヘキサンカルボグアナミン、シクロヘキセンカルボグアナミン、ノルボルナンカルボグアナミン、ノルボルネンカルボグアナミン、尿素、チオ尿素等との共縮合も可能であり、パラトルエンスルホンアミド、カプロラクタム等による変性樹脂も利用でき、とりわけ、メラミンとグアナミンを併用するのが好ましく、反応させる際のモル比はメラミン1モルに対してグアナミン0.3〜1.5モル、より好ましくは0.5〜1.0モルとし、ホルムアルデヒドはアミノ化合物に対して1.0〜3.0モルとする。グアナミンが少ないと樹脂の疎水性が低下しやすく、多いと耐候性が劣りやすくなる。ホルムアルデヒドとしては、ホルマリン、パラホルムアルデヒド、ホルミットB、ホルミット1B、ホルミットM(ホルミットは広栄化学株式会社製商品名)などが挙げられる。
グアナミンが本発明において効果がある理由は、グアナミンは疎水性が高く、化粧板の耐水性が向上すると考えられ、特に、アセトグアナミンよりもベンゾグアナミン、シクキロヘキサングアナミン、中でもベンゾグアナミンを用いるのが好ましい。
前記のアミノ化合物とホルムアルデヒドとの縮合物には、前記縮合物の固形分100重量部に対して、尿素、チオ尿素、エチレン尿素、1,3−プロピレン尿素などの尿素類が7〜18重量部、後添加される。尿素類は樹脂に可撓性を付与し、化粧板の耐クラック性を向上させるためのもので、下限未満では、十分な可撓性が得られず耐クラック性が悪化してしまう。また、上限を超えると耐水性の低下および耐熱性の低下を招く。尿素類を反応系で用いると樹脂の保存性が劣りやすくなりため、本発明ではアミノ化合物とホルムアルデヒドを反応させた後に添加、いわゆる後添加する。
となる。
前記のアミノ化合物とホルムアルデヒドとの縮合物には、変性剤として、(A)数平均分子量(水酸基価から計算)が2000以下、好ましくは300〜1500で2価のポリアルキレングリコールまたはこの誘導体が、縮合物の固形分100重量部に対して5〜12重量部、(B)数平均分子量が2000以下、好ましくは200〜700で3価以上のポリアルキレングリコール多価エーテルを、(A)と(B)合わせて20重量部〜30重量部の範囲になるよう配合され、含浸用の樹脂液とされる。この変性剤は、メチルアルコールに溶解し、含浸乾燥および成形時の過熱によって、マトリックスとなるメラミン−グアナミン共縮合物と相分離し均一にミクロ分散を起こし、得られるメラミン樹脂化粧板の耐クラック性、可撓性等の改善に寄与する。(A)、(B)いずれも数平均分子量が上限を超えると均一にミクロ分散を起こしにくくなる。
(A)と(B)の合計が20重量部未満または(A)が5重量部未満であると、樹脂中に変性剤の十分な分離、分散状態が得られず、耐クラック性が悪化しやすくなる。(A)と(B)の合計が30重量部を超えるまたは(A)が12重量部を超えると耐水性等の物性が低下しやすく、さらにメラミン化粧板を得る際、熱圧成形時に変性剤の染み出し生じやすく、押し板(成形プレート)を汚す等の問題が生じやすくなる。
2価のポリアルキレングリコール又はこの誘導体の具体的な例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリ(オキシエチレンーオキシプロピレン)グリコール、ポリ(オキシエチレンーオキシテトラメチレン)グリコール、ポリ(オキシプロピレンーオキシテトラメチレン)グリコールが挙げられる。
3価以上のポリアルキレングリコール多価エーテルの具体的な例としては、3価のものとして、ポリエチレングリコールグリセリルエーテル、ポリプロピレングリコールグリセリルエーテル、ポリブチレングリコールグリセリルエーテル、ポリ(エチレングリコール−プロピレングリコール)グリセリルエーテル、ポリ(プロピレングリコール−テトラメチレングリコール)グリセリルエーテル、4価のものとして、ポリエチレングリコールペンタエリスリトールエーテル、ポリプロピレングリコールペンタエリスリトールエーテル、ポリブチレングリコールペンタエリスリトールエーテル、ポリ(エチレングリコール−プロピレングリコール)ペンタエリスリトールエーテル等が挙げられる。
樹脂含浸コア紙は、白色系繊維質基材に、前記の縮合物に2価のポリアルキレングリコール又はこの誘導体若しくは3価以上のポリアルキレングリコール多価エーテルが添加されたワニスを含浸、乾燥して得られ、用いる白色系繊維質基材としては、漂白されたクラフトパルプ紙を始め、ガラス繊維、ビニロン繊維等の濡れ色となった時透明或いは半透明になる白色繊維を使用する紙、混抄紙、不織布、織布等、種々の基材を適用することができ、坪量は100〜200g/m程度であればよい。含浸率(%)は数1で示される算出方法で40〜80%程度でればよい。
Figure 2013202906
前記白色系繊維質基材としては、乳白色のコア層を確保し、かつ耐クラック性、可撓性を得るため、灰分を10重量%以下とするのが好ましく、上限を超えると、目的である化粧板の耐クラック性、可撓性等の改善が見られず好ましくない。
本発明のメラミン化粧板は、樹脂含浸化粧紙と複数枚の樹脂含浸コア紙を順次積層し、温度120〜160℃、圧力40〜70kg/cm、時間30〜70分の熱圧条件でプレスすることにより得られる。化粧層の耐久性、耐摩耗性が要求される場合は樹脂含浸表面紙を用いることができ、メラミン化粧板の反りの抑制や隠蔽性を向上させる必要がある場合は樹脂含浸裏面紙を用いることができる。
樹脂含浸化粧紙には80〜160g/mの化粧板用の化粧紙にメラミン−ホルムアルデヒド縮合物を主成分とする樹脂液を数1で示す含浸率(%)が80〜160%となるように含浸し、乾燥した樹脂含浸化粧紙を用いることができる。
必要に応じて用いる樹脂含浸表面紙には、化粧板用のオーバーレイ紙に、熱硬化性樹脂、例えば、メラミン樹脂、尿素樹脂、グアナミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、アクリル樹脂等を主成分とし、含浸する際には水、有機溶剤にて希釈し、粘度調整された樹脂液を、数1に示す算出方法で260〜320%含浸し、乾燥したものが適用できる。
必要に応じて用いる樹脂含浸裏面紙には、化粧板用の原紙、例えば晒しクラフト紙にワニスを含浸し、乾燥したものが適用でき、ワニスとして前記の2価のポリアルキレングリコール又はこの誘導体若しくは3価以上のポリアルキレングリコール多価エーテルを含まないものが、メラミン化粧板の反りを抑制でき好ましい。
これは2価のポリアルキレングリコール又はこの誘導体、若しくは3価以上のポリアルキレングリコール多価エーテルを含むコア層では樹脂の硬化速度が遅く、硬化密度が低い。逆に2価のポリアルキレングリコール又はこの誘導体若しくは3価以上のポリアルキレングリコール多価エーテルを含まない裏面層では硬化速度が速く、硬化密度が高いためである。
樹脂含浸裏面紙に用いる晒しクラフト紙はパルプ原料を長網多筒式、長網ヤンキーあるいは丸網式の抄紙機で抄造したもので、合板、パーティクルボード、スチール鋼板などの基板の色調が透けないように酸化チタンなどで灰分は3〜10重量%とするのが好ましく、下限に満たないと隠蔽性が劣り基板の色調が表れやすく、上限を超えると、メラミン化粧板の耐クラック性が劣りやすくなる。
攪拌装置、温度計、冷却コンデンサーを装備したフラスコにメラミンを6モル、ベンゾグアナミンを4モル、37%ホルマリン水溶液15.5モル(ホルムアルデヒド換算)、水、メタノールを仕込み、反応液をカセイソーダでpH9.4に調整した。次いで80℃にて一定時間反応させた後、酢酸でpH7.0に調整して変性メラミン−ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド共縮合樹脂を得た。
次いで、この変性メラミン−ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド共縮合樹脂固形分100重量部に対して、尿素を12重量部、2価のポリアルキレングリコールエーテルとして数平均分子量700のポリプロピレングリコールエーテルを9重量部、3価以上のポリアルキレングリコール多価エーテルとして数平均分子量350のポリプロピレングリコールグリセリルエーテルを16重量部、メタノールを60重量部、硬化剤としてパラトルエンスルホン酸を2重量部配合し、無色透明なワニスを得た。
次に、灰分含有量0重量%、坪量180g/mの晒しクラフトに数1で示す樹脂含浸率57%となるようにワニスを含浸、乾燥して樹脂含浸コア紙を得た。
化粧層として、坪量140g/mの化粧紙に数1で示す樹脂含浸率が100%となるようにメラミン樹脂を主成分とするワニスを含浸、乾燥し、樹脂含浸化粧紙を得た。
広葉樹晒クラフトパルプと、針葉樹晒クラフトパルプを叩解したパルプスラリーとする灰分8重量%、185g/mのクラフト紙に前記のメラミン−ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド共縮合樹脂を主成分とするワニスを数1で示す樹脂含浸率が57%となるように含浸、乾燥し、樹脂含浸裏面紙を得た。
下から順に、樹脂含浸裏面紙を1枚、樹脂含浸コア紙を3枚、樹脂含浸化粧紙を1枚積層し、128℃、70kg/cm、64分の熱圧条件で成形し、厚さ0.95mmのメラミン化粧板を得た。
実施例1において、尿素を7重量部とした以外は同様に実施した。
実施例1において、尿素を18重量部とした以外は同様に実施した。
実施例1において、数平均分子量700のポリプロピレングリコールエーテルを5重量部とした以外は同様に実施した。
実施例1において、数平均分子量700のポリプロピレングリコールエーテルを12重量部とした以外は同様に実施した。
実施例1において、メラミンとベンゾググアナミンのモル比を1:0.5とし、数平均分子量600のポリプロピレングリコールエーテルおよび数平均分子量300のポリプロピレングリコールグリセリルエーテを用いた以外は同様に実施した。
実施例1において、メラミンとベンゾググアナミンのモル比を1:1とし、数平均分子量800のポリプロピレングリコールエーテルおよび数平均分子量400のポリプロピレングリコールグリセリルエーテルを用いた以外は同様に実施した。
実施例1において、ベンゾググアナミンの代わりにアセトグアナミンを用い、数平均分子量500のポリプロピレングリコールエーテルおよび数平均分子量300のポリプロピレングリコールグリセリルエーテルを用いた以外は同様に実施した。
比較例1
実施例1において下記の樹脂含浸コア紙、樹脂含浸裏面紙を用いた以外は同様に実施した。
樹脂含浸コア紙
攪拌装置、温度計、冷却コンデンサーを装備したフラスコにメラミン8.7モル、アセトグアナミン1.8モル、37%ホルマリン水溶液13.6モル(ホルムアルデヒド換算)、水を仕込み、反応液をカセイソーダでpH9.4に調整した。次いで濃縮し、パラトルエンスルホン酸アミドを加えた後、pH7.2に調整して熟成した後にカセイソーダでpH9.2に調整して変性メラミン−アセトグアナミン−ホルムアルデヒド共縮合樹脂を得た。
次いで、この変性メラミン−アセトグアナミン−ホルムアルデヒド共縮合樹脂固形分100重量部に対して、3価以上のポリアルキレングリコール多価エーテルとして数平均分子量350のポリプロピレングリコールグリセリルエーテルを固形分で20重量部、尿素を7.5重量部、メタノールを100重量部、硬化剤としてパラトルエンスルホン酸2重量部を配合し、無色透明なワニスを得た。
次に、灰分含有量0重量%、坪量180g/mの晒しクラフトに数1で示す樹脂含浸率が57%となるように含浸、乾燥して樹脂含浸コア紙を得た。
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と,針葉樹晒クラフトパルプを叩解したパルプスラリーとする灰分7重量%,185g/mのクラフト紙に前記の変性メラミン−アセトグアナミン−ホルムアルデヒド共縮合樹脂を主成分とするワニスを数1で示す樹脂含浸率が57%となるように含浸,乾燥し,樹脂含浸裏面紙を得た。
比較例2
実施例1において、ベンゾグアナミンを用いず、メラミン10モルにし、数平均分子量350のポリプロピレングリコールエーテルおよび数平均分子量200のポリプロピレングリコールグリセリルエーテルを用いた以外は同様に実施した。
参考例1
実施例1において、尿素を0重量部とした以外は同様に実施した。
参考例2
実施例1において、尿素を21重量部とした以外は同様に実施した。
参考例3
実施例1において、数平均分子量700のポリプロピレングリコールエーテルを0重量部とし、数平均分子量350のポリプロピレングリコールグリセリルエーテルを25重量部とした以外は同様に実施した。
参考例4
実施例1において、数平均分子量700のポリプロピレングリコールエーテルを16重量部とした以外は同様に実施した。
参考例5
実施例1において、数平均分子量350のポリプロピレングリコールグリセリルエーテルを9重量部とした以外は同様に実施した。
評価結果を表1に示す。

Figure 2013202906
評価方法は以下の通りとした。
樹脂保存性:得られた樹脂を5℃〜40℃に保管し、樹脂が白濁するまでの日数を評価し、2週間以上白濁しないものを○、1週間〜2週間で白濁するものを△、1週間以内に白濁するものを×とした。
成形性:128℃、70kg/cm、64分の熱圧条件で成形し、メラミン化粧板を得る際に、良好に得られたものを○、裏面または側面より変性剤のブリードアウト(染み出し)が見られたものを×とした。
耐クラック性:150mm×50mm(幅方向×繊維方向)の化粧板に繊維方向と平行で3mm幅、深さ15mmの切込みを入れたものを試験片とし、40℃―90%RHの恒湿恒温槽にて15時間養生させた後、直ちにJIS K−6902の圧力下の耐クラック性の試験に用いる器具(図1参照)に固定し、80℃の恒温槽中に一定時間放置後、クラックの長さを測定した。
8時間後のクラック長さが0mm〜10mmを◎、10mm〜20mmを○、20mm〜30mmを△、30mm以上または8時間経過前に貫通(約35mm長のクラック)したものを×とした。
耐水性:JIS K−6902の耐煮沸性試験に基いて評価し、試験後の厚み増加率が0%〜5%のものを◎、5%〜10%のものを○、10%〜15%のものを△、15%以上のものを×とした
耐熱性:65mm×130mm(幅方向×繊維方向)の化粧板を表面から加熱させ、熱膨れ等の欠点が生じる温度を測定した。欠点発生温度が204℃以上を○、184〜204℃を△、184℃未満を×とした。
本発明のメラミン化粧板の構成断面図。 耐クラック性試験を示す斜視図。
2 樹脂含浸化粧紙層
3 樹脂含浸コア紙層
5 樹脂含浸裏面紙層
6 メラミン化粧板

Claims (6)

  1. コア紙に、アミノ化合物とホルムアルデヒドとの縮合物を主成分とする樹脂液を含浸し、乾燥した樹脂含浸コア紙を用いた化粧板において、アミノ化合物として、メラミンとグアナミンを用いたメラミン化粧板。
  2. 前記アミノ化合物と前記ホルムアルデヒドのモル比が1.0〜3.0であることを特徴とする請求項1記載のメラミン化粧板。
  3. 前記アミノ化合物は、メラミンと疎水性グアナミンであり、モル比が1:0.3〜1.5モルであることを特徴とする請求項1又は2記載のメラミン化粧板。
  4. 前記疎水性グアナミンがベンゾクアナミンであることを特徴とする請求項3記載のメラミン化粧板。
  5. 前記樹脂液には変性剤として、(A)2価のポリアルキレングリコール又はこの誘導体、及び(B)3価以上のポリアルキレングリコール多価エーテルとを含むことを特徴とする請求項1記載のメラミン化粧板。
  6. 前記(A)と前記(B)の合計は前記縮合物の固形分100重量部に対して、20重量部〜30重量部であることを特徴とする請求項5記載のメラミン化粧板。
JP2012073390A 2012-03-28 2012-03-28 メラミン化粧板 Active JP6006515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012073390A JP6006515B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 メラミン化粧板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012073390A JP6006515B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 メラミン化粧板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013202906A true JP2013202906A (ja) 2013-10-07
JP6006515B2 JP6006515B2 (ja) 2016-10-12

Family

ID=49522543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012073390A Active JP6006515B2 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 メラミン化粧板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6006515B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016022600A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 住友ベークライト株式会社 化粧板
JP2016198904A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 住友ベークライト株式会社 メラミン化粧板
WO2019146603A1 (ja) 2018-01-26 2019-08-01 住友ベークライト株式会社 化粧板

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233057A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Aica Kogyo Co Ltd 化粧板用樹脂組成物及びポストフォーム化粧板
JP2008073979A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Aica Kogyo Co Ltd メラミン樹脂化粧板
JP2011218792A (ja) * 2010-03-23 2011-11-04 Aica Kogyo Co Ltd メラミン化粧板

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006233057A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Aica Kogyo Co Ltd 化粧板用樹脂組成物及びポストフォーム化粧板
JP2008073979A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Aica Kogyo Co Ltd メラミン樹脂化粧板
JP2011218792A (ja) * 2010-03-23 2011-11-04 Aica Kogyo Co Ltd メラミン化粧板

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016022600A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 住友ベークライト株式会社 化粧板
JP2016198904A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 住友ベークライト株式会社 メラミン化粧板
WO2019146603A1 (ja) 2018-01-26 2019-08-01 住友ベークライト株式会社 化粧板
KR20200090853A (ko) 2018-01-26 2020-07-29 스미또모 베이크라이트 가부시키가이샤 화장판

Also Published As

Publication number Publication date
JP6006515B2 (ja) 2016-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4979038B2 (ja) メラミン化粧板
CN107848263B (zh) 装饰片材
TWI760348B (zh) 具黏著劑的裝飾板
JP6006515B2 (ja) メラミン化粧板
JP5143369B2 (ja) 熱硬化性樹脂化粧板
JP2008073979A (ja) メラミン樹脂化粧板
JP2007245557A (ja) メラミン化粧板
JP3851508B2 (ja) メラミン樹脂系成形物及び積層板並びにメラミン樹脂系成形物の成形方法
JPH0624822B2 (ja) 化粧材
JP6377492B2 (ja) 化粧板
JP3841376B2 (ja) 連続メラミン化粧板の製法
JP4758851B2 (ja) 熱硬化性樹脂化粧板
JP2004268500A (ja) 表面層および化粧板ならびに化粧板の製造方法
JP6959460B2 (ja) 化粧板
CN117360013A (zh) 胶纸、lpm浸渍纸、含其的无机材料环保加工板及制造方法
JP2733177B2 (ja) 積層板の製造方法
JP4442829B2 (ja) メラミン樹脂化粧板
JP6629561B2 (ja) ポストフォーム化粧板の製造方法
JP2005068202A (ja) メラミン樹脂組成物及びこれを用いたメラミン化粧板
JP2022147272A (ja) クラフトリグニン含有フェノール樹脂の製造方法
JP4554092B2 (ja) フェノール樹脂系成形物及び積層板
JP2006264201A (ja) メラミン樹脂化粧板
JPH10279645A (ja) レゾール型フェノール樹脂の製造方法、フェノール樹脂積層板の製造方法及び銅張積層板の製造方法
JP2006110932A (ja) 不燃化粧板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6006515

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250