JP2013201844A - 回転電機 - Google Patents

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Takahiro Shiina
貴弘 椎名
Arata Murakami
新 村上
Masahide Uemura
雅英 上村
Shu Asaumi
周 浅海
Takao Watanabe
隆男 渡辺
Yasumitsu Osada
育充 長田
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Abstract

【課題】部品同士のがたつきや異音の発生を抑制することが可能な回転電機を提供する。
【解決手段】入力軸11と一体に回転する巻線ロータ15と、入力軸11と巻線ロータ15との間に配置されたスリップリング機構21と、スリップリング機構21と巻線ロータ15との間に配置された筒部材16bを有するケース16とを備えた複合モータ10において、ケース16には、内径がスリップリング機構21の径方向の大きさよりも小さい円筒状の貫通孔27が設けられ、スリップリング機構21を覆うようにスリップリング機構21とケース16との間に配置され、かつ軸線Axの方向の一端に貫通孔27に嵌め込まれる突出部34が設けられるとともに他端がケース16の仕切り部材16aに固定される絶縁カバー30を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、スリップリング機構と、スリップリング機構の外側に設けられた金属製のケース部材とを備えた回転電機に関する。
回転体に導電性のスリップリングを取り付け、固定部に取り付けられた導電性のブラシをスリップリングに押し付けてこれらの間で電気のやり取りを行うスリップリング機構が知られている。このようなスリップリング機構を備えた装置として、周壁に複数の放熱用通風孔が設けられたカバー部材内にスリップリング及びブラシを収容したスリップリング装置が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2、3が存在する。
特開2011−166942号公報 特開2009−274536号公報 特開2010−208487号公報
特許文献1では、スリップリングが設けられた回転体及びブラシを密閉収容した状態でカバー部材を固定体に取り付けることが開示されている。しかしながら、具体的にどのような構造で取り付けるかは開示されていない。そのため、例えばこの特許文献1の装置を電動機の回転軸に取り付けた場合、カバー部材の取付方法によっては振動により部品同士のがたつきや異音が発生するおそれがある。
そこで、本発明は、部品同士のがたつきや異音の発生を抑制することが可能な回転電機を提供することを目的とする。
本発明の回転電機は、軸線回りに回転可能な回転軸と、前記回転軸の外周に前記回転軸との間に空間が設けられるように離して配置され、かつ前記回転軸と一体回転するように連結されたロータと、前記回転軸に固定された導電性のリング部材と、前記リング部材の外周に押し付けられる導電性のブラシ部材と、を有し、前記回転軸と前記ロータとの間の空間に配置されたスリップリング機構と、前記スリップリング機構と前記ロータとの間に配置されて前記スリップリング機構を内部に収容する金属製のケース部材と、を備えた回転電機において、前記ケース部材には、前記軸線方向に貫通して前記回転軸が通過し、かつ内径が前記スリップリング機構の径方向の大きさよりも小さい円筒状の貫通孔が設けられ、少なくとも表面が絶縁材料で構成されて前記スリップリング機構を覆うように前記スリップリング機構と前記ケース部材との間に配置され、かつ前記軸線方向の一端に外径が前記貫通孔の内径よりも小さい円筒状に形成されて前記貫通孔に嵌め込まれる突出部が設けられるとともに他端が前記ケース部材に固定される絶縁部材を備えている(請求項1)。
本発明の回転電機によれば、絶縁部材が一端及び他端の両方でケース部材に支持されるので、絶縁部材の振動を抑制することができる。また、本発明では、絶縁部材に突出部を設け、その突出部を貫通孔に嵌め込む。そして、この突出部は外径がスリップリング機構の径方向の大きさよりも小さい。周知のように熱膨張した場合の変形の度合は径が小さいほど小さい。そのため、突出部は、回転電機が動作して絶縁部材が熱膨張した場合の変形の度合が小さい。従って、熱膨張を考慮して絶縁部材とカバー部材との間に隙間を設ける場合に突出部と貫通孔との間の隙間を小さくできる。本発明によれば、この突出部を嵌め合い構造としたので、絶縁部材が振動してもその振れを小さくすることができる。そのため、振動に強くすることができる。従って、部品同士のがたつきや異音の発生を抑制することができる。
また、本発明によれば、絶縁部材のうち径が小さい突出部を嵌め合い構造としたので、絶縁部材のうちスリップリング機構の径方向外側に配置される部分を嵌め合い構造とした場合と比較して径の大きさを精度良く加工すべき部分を減らすことができる。これにより加工量を減らすことができるので、コストを低減できる。
本発明の回転電機の一形態においては、前記貫通孔の内周面と前記回転軸との間の隙間が塞がれるように前記貫通孔にオイルシールが設けられ、前記突出部の内径は、前記オイルシールの内径より大きくてもよい(請求項2)。この場合、突出部の内周面と回転軸との間に隙間が設けられるので、オイルシールへの空気の流入が阻害されない。周知のようにオイルシールは空気を吸い込むことによりオイルの漏洩を防止する。そのため、このように隙間を設けることによりオイルシールを適切に機能させることができる。
本発明の回転電機の一形態において、前記ケース部材には、前記貫通孔とは前記スリップリング機構を挟んで反対の側に円筒状の段差部が設けられ、前記絶縁部材の前記軸線方向の他端には、前記段差部に嵌め込まれる円筒状の嵌合部が設けられていてもよい(請求項3)。この形態では、絶縁部材の両端に嵌め合い構造が設けられるので、突出部の軸線方向の長さを短くできる。そのため、絶縁部材の組み付けが容易になる。
本発明の回転電機の一形態においては、前記絶縁部材の外面と前記ケース部材の内面との間に、Oリングが設けられていてもよい(請求項4)。この形態によれば、Oリングによって絶縁部材の始動をさらに抑制することができる。また、絶縁部材が振動したときの振れをさらに小さくすることができる。そのため、部品同士のがたつきや異音の発生をさらに抑制することができる。
以上に説明したように、本発明の回転電機によれば、絶縁部材の両端をケース部材で支持するので、絶縁部材の振動を抑制することができる。また、径の小さい突出部を嵌め合い構造としたので、絶縁部材が振動してもその振れを小さくすることができる。そのため、部品同士のがたつきや異音の発生を抑制することができる。
本発明の第1の形態に係る回転電機を概略的に示す図。 スリップリング機構の周囲を拡大して示す図。 図2において破線で囲んだ部分を拡大して示す図。 本発明の第2の形態に係る回転電機のスリップリング機構の周囲を拡大して示す図。 図4において破線で囲んだ部分を拡大して示す図。 本発明の第3の形態に係る回転電機のスリップリング機構の周囲を拡大して示す図。
(第1の形態)
図1〜図3を参照して本発明の第1の形態に係る回転電機を説明する。図1は、回転電機としての複合モータ10を概略的に示している。この複合モータ10は、車両1に搭載されている。車両1は、内燃機関及び変速機(いずれも不図示)を備えている。複合モータ10は、これら内燃機関と変速機との間の動力伝達経路の一部を構成するように内燃機関と変速機の間に設けられている。
複合モータ10は、回転軸としての入力軸11と、出力軸12と、ステータ13と、磁石ロータ14と、巻線ロータ15と、ケース16とを備えている。ケース16は、アルミ等の金属で構成されている。この図に示すようにケース16は、その内部を2つに分ける仕切り部材16aを備えている。入力軸11は、ベアリングB1を介して仕切り部材16aに軸線Axの回りに回転可能に支持されている。入力軸11は、フライホイール3及びダンパー4を介して内燃機関の出力軸2と一体回転するように接続されている。出力軸12は、入力軸11と同軸に設けられている。出力軸12は、ベアリングB2を介してケース16に軸線Axの回りに回転可能に支持されている。出力軸12は、変速機の入力軸と一体回転するように接続されている。
磁石ロータ14は、ステータ13との間に所定の隙間が生じるようにステータ13の内側に設けられている。磁石ロータ14は円筒状をしており、その内周に空間が形成されている。巻線ロータ15は、その磁石ロータ14の内周の空間に磁石ロータ14との間に所定の隙間が生じるように設けられている。巻線ロータ15も円筒状をしており、その内周に空間が形成されている。ステータ13、磁石ロータ14、及び巻線ロータ15は、同軸に配置されている。すなわち、これらは軸線Axの方向から見た場合に外側からステータ13、磁石ロータ14、巻線ロータ15の順番に同心円状に配置されている。
ステータ13は、ケース16に回転不能に固定されている。ステータ13は、ステータコア13aと、複数のコイル13bとを備えている。磁石ロータ14は、磁石ロータ支持ベアリングB3、B4にて軸線Axの回りに回転可能に支持されている。そのため、磁石ロータ14は、ステータ13に対して相対回転可能に設けられている。なお、磁石ロータ支持ベアリングB3、B4はケース16に支持されている。磁石ロータ14は、連結部材17にて出力軸12と一体に回転するように連結されている。連結部材17には、磁石ロータ14の回転数を検出するための磁石ロータ用レゾルバ18が設けられている。磁石ロータ14は、ロータコア14aと、複数の永久磁石(不図示)とを備えている。磁石ロータ14は、ベアリングB5を介して入力軸11の一端を回転可能に支持している。
巻線ロータ15は、巻線ロータ支持ベアリングB6を介して軸線Axの回りに回転可能なように磁石ロータ14に支持されている。巻線ロータ15は、連結部材19にて入力軸11と一体に回転するように連結されている。そのため、巻線ロータ15が本発明のロータに相当する。このように入力軸11と連結されることにより巻線ロータ15はベアリングB5を介しても磁石ロータ14に回転可能に支持されている。このように支持されることにより巻線ロータ15は、ステータ13及び磁石ロータ14のそれぞれに対して相対回転可能に設けられている。巻線ロータ15は、ロータコア15aと、複数のコイル15bとを備えている。
磁石ロータ14と巻線ロータ15との間にはクラッチ20が設けられている。クラッチ20は、磁石ロータ14と巻線ロータ15とが一体回転するように係合される係合状態と、磁石ロータ14と巻線ロータ15とが別々に回転するように係合が解除される解放状態とに切り替え可能に構成されている。クラッチ20には、例えば周知の油圧式クラッチを用いればよいため詳細な説明は省略する。
複合モータ10には、スリップリング機構21が設けられている。この図に示すようにスリップリング機構21は、巻線ロータ15の内周側に配置されている。図2は、スリップリング機構21の周囲を拡大して示している。この図に示すようにスリップリング機構21は、リング部材としての複数(図2では3つ)のスリップリング22と、ブラシ部材としての複数のブラシ23と、ブラシ23をスリップリング22の外周面に押し付けるためのスプリング24とを備えている。スリップリング22及びブラシ23は、いずれも導電性を有する材料で構成されている。スリップリング22は、入力軸11に一体回転するように取り付けられている。また、スリップリング22は、巻線ロータ15のコイル15bと電気的に接続されている。
ブラシ23は、1つのスリップリング22に対して3個設けられている。そのため、このスリップリング機構21では9個のブラシ23が設けられている。これらのブラシ23は、スリップリング22の径方向外側に配置される。また、これら9個のブラシ23は不図示のケーブルにてケース16の外側に設けられている装置と電気的に接続されている。ブラシ23は、固定板25に支持されている。固定板25は、ブラシ23を周方向には移動不能かつ半径方向には移動可能なように支持している。スプリング24は、ブラシ23を径方向内側に付勢するように固定板25に設けられている。これによりブラシ23がスリップリング22に押し付けられる。そして、このスリップリング機構21では、スリップリング22とブラシ23との間で電気がやり取りされる。
入力軸11には、巻線ロータ15の回転数を検出するための巻線ロータ用レゾルバ26が設けられている。巻線ロータ用レゾルバ26は、入力軸11の回転数に対応した信号を出力する周知のものである。そのため、詳細な説明は省略する。巻線ロータ用レゾルバ26の径方向(図2の上下方向)の大きさは、スリップリング機構21の径方向の大きさとほぼ同じになるように設定されている。
巻線ロータ15の内周の空間には、仕切り部材16aから軸線方向に延びる円筒状の筒部材16bが挿入されている。この筒部材16bもアルミ等の金属で構成されている。この筒部材16bは、巻線ロータ15とスリップリング機構21との間に挿入されている。筒部材16bの一端には隔壁16cが設けられている。図1に示すようにスリップリング機構21は仕切り部材16a、筒部材16b及び隔壁16cにて形成された空間内に収容されている。そのため、ケース16、仕切り部材16a、筒部材16b及び隔壁16cが本発明のケース部材に相当する。
隔壁16cには、軸線Axの方向に貫通する貫通孔27が設けられている。貫通孔27は、入力軸11と同軸になるように隔壁16cに設けられている。そして、入力軸11はその貫通孔27内を貫通している。図2に示すように貫通孔27には、小径部27aと、大径部27bとが設けられている。これらはスリップリング機構21に対して近い側から小径部27a、大径部27bの順番で並ぶように貫通孔27に設けられている。大径部27bには貫通孔27の内周面と入力軸11との間をシールするためのオイルシール28が設けられている。小径部27aの半径には、スリップリング機構21の径方向外側の端と軸線Axとの間の長さより小さい値が設定されている。そのため、小径部27aはスリップリング機構21よりも径方向に関して小さい。
この図に示すようにスリップリング機構21と筒部材16bとの間には、絶縁部材としての絶縁カバー30が設けられている。絶縁カバー30は、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の絶縁性を有する樹脂で構成されている。そのため、絶縁カバー30により、スリップリング機構21と筒部材16bとの間の短絡が防止される。絶縁カバー30は、固定板25を軸線Axの方向に移動不能かつ回転不能に支持している。絶縁カバー30は、スリップリング機構21の外周に配置される円筒状の胴部31を備えている。胴部31の一端には、その一端から径方向内側に延びる円板部32が設けられている。胴部31の他端には、その他端から径方向外側に延びるフランジ部33が設けられている。図示は省略したが、フランジ部33には軸線Axの方向に貫通する複数のボルト通し孔が設けられている。そして、フランジ部33を仕切り部材16bにボルトで固定することにより絶縁カバー30が仕切り部材16aに固定される。
図3は図2において破線で囲んだ部分P1を拡大して示している。この図に示したように円板部32には、突出部34が設けられている。突出部34は円筒状に形成されている。突出部34は、円板部32から胴部31とは反対の方向かつ軸線Axの方向に突出している。この図に示すように突出部34は、小径部27aに嵌め込むことができるように外径が小径部27aの内径より若干小さくなるように形成されている。そのため、突出部34は、スリップリング機構21よりも径方向に小さい。突出部34の外径は、複合モータ10が動作して筒部材16b及び絶縁カバー30が熱膨張した場合に突出部34の外径が小径部27aの内径とほぼ同じになるように設定されている。突出部34は内径がオイルシール28の内径よりも大きくなるように形成されている。これにより突出部34の内周面と入力軸11との間に隙間C1が設けられる。また、この図に示すように突出部34の内径にはスリップリング22の外径よりも大きい値が設定されている。突出部34の長さは、絶縁カバー30を筒部材16b内に取り付けたときに突出部34の先端とオイルシール28との間に隙間C2が設けられるように設定されている。周知のようにアルミ等の金属と樹脂とでは熱膨張率(線膨張係数)が異なる。そこで、この突出部34の長さには例えば複合モータ10が動作して筒部材16b及び絶縁カバー30が熱膨張した場合に突出部34がオイルシール28に突き当たらないような長さが設定されている。
胴部31の長さは、絶縁カバー30を筒部材16b内に取り付けたときに円板部32と隔壁16cとの間に隙間C3が設けられるように設定されている。胴部31の長さには、例えば複合モータ10が動作して筒部材16b及び絶縁カバー30が熱膨張した場合に円板部32が隔壁16cに突き当たらないような長さが設定されている。胴部31の外径は、絶縁カバー30を筒部材16b内に取り付けたときに胴部31と筒部材16bとの間に隙間C4(図2参照)が設けられるように設定されている。胴部31の外径には、例えば複合モータ10が動作して筒部材16b及び絶縁カバー30が熱膨張した場合に胴部31が径方向に膨らんで筒部材16bに当たらないような値が設定されている。
以上に説明したように、本発明によれば、絶縁カバー30の一端に設けた突出部34を隔壁16cの貫通孔27に嵌め込むとともに他端をボルトで仕切り部材16aに固定するので、絶縁カバー30の両端をケース16で支持できる。そのため、絶縁カバー30の振動を抑制することができる。また、本発明では、絶縁カバー30のうち径が最も小さい突出部34を貫通孔27に嵌め込む。周知のように熱膨張した場合の変形の度合は径が小さいほど小さい。そのため、絶縁カバー30が熱膨張した場合、絶縁カバー30のうち突出部34の変形の度合が最も小さい。従って、熱膨張を考慮して絶縁カバー30と筒部材16bとの間の隙間を設ける場合、突出部34と貫通孔27との間の隙間が最も小さくなる。本発明によれば、このように絶縁カバー30と筒部材16bとの間に設けるべき隙間が最も小さくなる部分を嵌め合い構造としたので、絶縁カバー30が振動してもその振れを小さくすることができる。そのため、振動に強くすることができる。従って、部品同士のがたつきや異音の発生を抑制することができる。また、絶縁カバー30の振動によってブラシ23がスリップリング22から離れることを防止できるので、スリップリング機構21の耐久性を向上させることができる。
また、本発明によれば、径が最小の突出部34を嵌め合い構造としたので、胴部31を嵌め合い構造とした場合と比較して、絶縁カバー30を筒部材16b内に嵌め込むために径の大きさを精度良く加工すべき部分を減らすことができる。この際には、軸線Axの方向及び周方向の両方の加工すべき部分を減らすことができる。これにより加工量を減らすことができるので、コストを低減できる。
さらに、本発明によれば、絶縁カバー30とケース16との間に隙間C1〜C4を設けたので、絶縁カバー30の寸法誤差や形状誤差及び熱により絶縁カバー30と筒部材16bとの間に膨張差が発生しても絶縁カバー30とケース16との干渉による絶縁カバー30の変形を防止できる。そのため、このように膨張差が発生してもスリップリング22とブラシ23の接触を正常に維持することができる。従って、スリップリング機構21の耐久性をさらに向上させることができる。
本発明によれば、突出部34と入力軸11との間に隙間C1を設けたので、オイルシール28への空気の流入が阻害されない。周知のようにオイルシール28は空気を吸い込むことでオイルの漏洩を防止する。そのため、このように隙間C1を設けることにより、オイルシール28を適切に機能させることができる。
なお、絶縁カバー30の胴部31の形状は円筒に限定されない。軸線Axの方向から見たときの胴部31の断面形状は真円以外に楕円や多角形であってもよい。同様に筒部材16bの形状も円筒に限定されない。軸線Axの方向から見たときの筒部材16bの断面形状は真円以外に楕円や多角形であってもよい。
絶縁カバー30は樹脂で構成されていなくてもよい。例えば、セラミックで構成されていてもよい。また、絶縁カバー30は全体が同じ材料で構成されていなくてもよい。例えば、アルミ等の金属の全面に樹脂やセラミック等の絶縁材がコーティングされた材料で構成されていてもよい。
(第2の形態)
次に図4及び図5を参照して本発明の第2の形態に係る回転電機を説明する。なお、この形態において第1の形態と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。図4は第1の形態の図2に対応する図である。図5は、図4において破線で囲んだ部分P2を拡大して示している。図5に示すようにこの形態では、絶縁カバー30のフランジ部33に嵌合部33aが設けられている。また、仕切り部材16aには、その嵌合部33aが嵌め込まれる段差部40が設けられている。それ以外の部分は第1の形態と同じであるため、説明を省略する。
嵌合部33aは、フランジ33から仕切り部材16a側に突出するとともに胴部31の外周面から径方向外側に突出するようにリング状に設けられている。段差部40は、嵌合部33aを嵌め込むことが可能なようにリング状に形成されている。この図に示すように段差部40の軸線Ax方向の大きさは、絶縁カバー30を筒部材16b内に取り付けたときに嵌合部33aの軸線Ax方向を向いている表面と段差部40の内面との間に隙間C5が設けられるように設定されている。この段差部40の軸線Ax方向の大きさには、例えば複合モータ10が動作して筒部材16b及び絶縁カバー30が熱膨張した場合に嵌合部33aの軸線Ax方向を向いている表面が段差部40に当たらないような値が設定されている。
この形態では、絶縁カバー30の他端に嵌合部33aを設け、それを段差部40に嵌め込む。すなわち、この形態では絶縁カバー30は両端に嵌め合い構造が設けられている。この場合、突出部34の軸線Ax方向の長さを短くできるので、絶縁カバー30の組み付けが容易になる。このようにこの形態によれば絶縁カバー30の組み付け性を向上できるので、複合モータ10の製造にかかる時間を短縮できる。
(第3の形態)
次に図6を参照して本発明の第3の形態に係る回転電機を説明する。図6は、第1の形態の図2に対応する図である。なお、この形態において第1の形態と共通の部分には同一の符号を付して説明を省略する。この図に示すようにこの形態では、胴部31の外周面と筒部材16bの内周面との間のOリング50が設けられている。それ以外の部分は第1の形態と同じであるため、説明を省略する。Oリング50は市販されている周知のものであるため、説明を省略する。胴部31の外周面には、Oリング50を取り付けるためのOリング溝31aが設けられている。この図では、Oリング溝31aが胴部31のほぼ中央に設けられている。
この形態によれば、絶縁カバー30と筒部材16bとの間にOリング50を設けたので、絶縁カバー30の振動をさらに抑制することができる。また、絶縁カバー30が振動したときの振れをさらに小さくすることができる。そのため、部品同士のがたつきや異音の発生をさらに抑制することができる。
なお、Oリング50を設ける位置は図6に示した位置に限定されない。Oリング50は、胴部31と筒部材16bとの間の適宜の位置に設けてよい。また、Oリング50の個数は1個に限定されない。2個以上のOリング50を設けてもよい。
本発明は、上述した各形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本発明が適用される回転電機は複合モータに限定されない。本発明はステータが1つであり、かつロータが1つの電動機に適用してもよい。また、本発明は発電機に適用してもよい。上述した各形態は、互いに干渉しない範囲において適宜に組み合わせてよい。例えば、第2の形態と第3の形態とを組み合わせてもよい。この場合、絶縁カバーの振動をさらに抑制できる。
10 複合モータ(回転電機)
11 入力軸(回転軸)
15 巻線ロータ
16 ケース(ケース部材)
16a 仕切り部材(ケース部材)
16b 筒部材(ケース部材)
16c 隔壁(ケース部材)
21 スリップリング機構
22 スリップリング(リング部材)
23 ブラシ(ブラシ部材)
27 貫通孔
28 オイルシール
30 絶縁カバー(絶縁部材)
33a 嵌合部
34 突出部
40 段差部
50 Oリング
Ax 軸線

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転可能な回転軸と、
    前記回転軸の外周に前記回転軸との間に空間が設けられるように離して配置され、かつ前記回転軸と一体回転するように連結されたロータと、
    前記回転軸に固定された導電性のリング部材と、前記リング部材の外周に押し付けられる導電性のブラシ部材と、を有し、前記回転軸と前記ロータとの間の空間に配置されたスリップリング機構と、
    前記スリップリング機構と前記ロータとの間に配置されて前記スリップリング機構を内部に収容する金属製のケース部材と、を備えた回転電機において、
    前記ケース部材には、前記軸線方向に貫通して前記回転軸が通過し、かつ内径が前記スリップリング機構の径方向の大きさよりも小さい円筒状の貫通孔が設けられ、
    少なくとも表面が絶縁材料で構成されて前記スリップリング機構を覆うように前記スリップリング機構と前記ケース部材との間に配置され、かつ前記軸線方向の一端に外径が前記貫通孔の内径よりも小さい円筒状に形成されて前記貫通孔に嵌め込まれる突出部が設けられるとともに他端が前記ケース部材に固定される絶縁部材を備えている回転電機。
  2. 前記貫通孔の内周面と前記回転軸との間の隙間が塞がれるように前記貫通孔にオイルシールが設けられ、
    前記突出部の内径は、前記オイルシールの内径より大きい請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ケース部材には、前記貫通孔とは前記スリップリング機構を挟んで反対の側に円筒状の段差部が設けられ、
    前記絶縁部材の前記軸線方向の他端には、前記段差部に嵌め込まれる円筒状の嵌合部が設けられている請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 前記絶縁部材の外面と前記ケース部材の内面との間に、Oリングが設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転電機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015159761A1 (ja) * 2014-04-15 2015-10-22 株式会社豊田自動織機 スリップリング機構及びスリップリング機構を備える回転電機
CN105914974A (zh) * 2016-06-16 2016-08-31 广西东典科技有限公司 发电机
JP2019106887A (ja) * 2019-04-04 2019-06-27 日本精工株式会社 モータ、搬送装置及び半導体製造装置

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