JP2013191967A - 無線通信システム、基地局及びハンドオーバ最適化方法 - Google Patents

無線通信システム、基地局及びハンドオーバ最適化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高速移動する端末と低速移動する端末が混在する環境で、ハンドオーバの制御パラメータを調節することにより、ping-pong HOの増加を抑えながら、ハンドオーバの際に生じる通信の異常切断を低減できる無線通信システム、基地局、およびハンドオーバ最適化方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる無線通信システムは、移動端末10と、移動端末10が接続するセルを管理する基地局30Aと、移動端末10の移動特性を評価する移動特性評価手段21と、基地局30Aが管理するセルから他セルへのハンドオーバを制御する複数のパラメータのうち第1の制御パラメータを調節して閾値に達したら、移動特性評価手段21による移動特性の評価結果に応じて、複数のパラメータのうち第2の制御パラメータを調節するか否かを判定するハンドオーバ最適化手段22と、を備えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は端末の移動速度に基づくハンドオーバ最適化機能を備えた無線通信システム、基地局、およびハンドオーバ最適化方法に関する。
無線通信システムにおいて、移動端末は、接続先のセル(source cell)から他のセルに移動する際に、ハンドオーバと呼ばれる接続先のセルの切り替え処理を行い、通信を継続する。移動端末のハンドオーバを実現するため、source cellを管理する基地局は、所定のイベントが発生した場合に測定報告を送信するよう移動端末に指示する。所定のイベントとは、例えば、source cellの無線品質の劣化である。移動端末によって生成される測定報告は、source cell及びその隣接セル群の無線品質の測定結果を含む。基地局は、移動端末から測定報告を受信した時点で、測定報告に基づいて切り替え先のセル(target cell)を決定し、移動端末およびtarget cellとのシグナリングを含むハンドオーバ手順を開始する。
ここで、LTE(Long Term Evolution)/E−UTRAN (Evolved UTRAN)に関する3GPP技術仕様(3GPP TS 36.331 V8.11.0)にて規定されている測定報告の送信イベントの1つを紹介する。当該技術仕様においてEvent A3 (Neighbor becomes offset better than serving)として規定された報告イベントの本質的部分は、以下の式(1)によって表わされる。
(式1) P+O<P+O
式(1)中のPは、source cellの無線品質の測定結果であり、Pは、隣接セルの無線品質の測定結果である。LTEの場合、P及びPは、下りリファレンス信号の受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)又は基準信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)である。RSRQは、総受信電力(RSSI:Received Signal Strength Indicator)に対するRSRPの比率である。また、式(1)中のOは、source cellの無線品質に対するオフセット値であり、source cellの下りリファレンス信号の無線品質に作用する。一方、Oは、隣接セルの無線品質に対するオフセット値であり、隣接セルの下りリファレンス信号の無線品質に作用する。
は、一般にセル個別オフセット(CIO:Cell Individual Offset)と呼ばれるハンドオーバ・パラメータであり、隣接リストに登録された隣接セルごとに、異なるオフセット値を設定することができる。CIOは、基地局から自身の管理するセルに接続する移動端末に対して通知される隣接リストに含まれる。
基地局に式(1)の動作条件が設定されると、その基地局が管理するセルに接続する移動端末に対して式(1)の動作条件が通知される。移動端末は、source cellの無線品質及び隣接セルの無線品質の測定結果が式(1)の条件を満たすことをトリガとして、source cellを管理する基地局に測定報告を送信する。
これまでに、上述したオフセット値O(CIO)やTime to Trigger (TTT)等のハンドオーバ・パラメータを動的に調節する技術が知られている。なお、TTTは、上述した式(1)のような測定報告の送信条件が成立してから測定報告の送信が行われるまでの保護時間である。例えば、移動端末は、式(1)の条件を満たす期間がTTTとして定められた期間を超えて継続した場合に、測定報告の送信を行う。つまり、TTTを長くする程、ハンドオーバの開始タイミングが遅くなり、ハンドオーバが発生し難くなる。
特許文献1は、移動端末の測定報告に基づき、複数のハンドオーバ・パラメータ(TTT、CIO等)を動的に調節することによって、ハンドオーバ失敗(Too Late Handover、Too Early Handover)を低減する方法を開示している。例えば、target cellへのハンドオーバのタイミングが遅すぎて失敗する場合(Too Late Handover)には、CIOを増やすことにより、ハンドオーバのタイミングを早めてハンドオーバの成功率を改善する。このとき、上限値に達するまでCIOを増やしてもハンドオーバの失敗が解消されない場合には、TTTを減らすことにより、ハンドオーバのタイミングを早めてハンドオーバの成功率を改善する。
図18は、ハンドオーバ・パラメータを調節することにより、ハンドオーバの成功率が改善される場合を説明する図である。図18のa)では、source cellの無線品質(RSRP)が低下したことにより、隣接セルへのハンドオーバが実施されたが、ハンドオーバの開始が遅すぎたために、隣接セルへのハンドオーバを完了する前にsource cellのRSRPが所要品質を下回ってしまい、通信の異常切断が発生する様子を示している。
このような場合には、図18のb)に示すように、隣接セルの無線品質に付加するCIOを増やすことにより、ハンドオーバ成功率を改善できる。すなわち、source cellから隣接セルへのハンドオーバがより早い時点で実施され、source cellにおける通信の異常切断が回避される。
しかし、図18のc)に示すように、端末の移動速度が速いときには、source cellの無線品質の低下が急峻となるため、CIOを上限値(CIOmax)まで増やしても、TTTの保護時間の間にsource cellのRSRPが所要品質を下回ってしまい、通信の異常切断が発生する場合がある。このような場合には、図18のd)に示すように、TTTを減らすことにより、ハンドオーバ成功率を改善できる。
国際公開第2010/002926号
移動速度が速い端末がハンドオーバする際に生じる通信の異常切断を解消するためにTTTを減らすと、同じセルに帰属している移動速度が遅い端末のping-pong HOを著しく増やしてしまう場合がある。なお、ping-pong HOとは、source cellから隣接セルへハンドオーバした後、短時間のうちに隣接セルからsource cellへハンドオーバして戻ってくる現象のことである。ping-pong HOが多いと、ハンドオーバ処理の負荷が基地局へ過剰に掛かったり、通信が不安定になり異常切断を引き起こしやすくなったりする。図19は、TTTを減らしたことにより、移動速度が遅い端末のping-pong HOを増やしてしまう場合を説明する図である。
図19では、TTTの長さに応じて、移動速度が遅い端末に対するping-pong HOの発生状況が異なる様子を示す図である。通常、RSRPの値は、端末が移動したり、あるいは端末の周囲で自動車などの障害物が移動したりすることによって生じる伝搬特性の時間変動の影響を受けて、短い周期で振動する。図19のa)に示すように、伝搬特性の変動周期に対してTTTが長い場合には、TTTの期間を満了する前にRSRPの値が式(1)を満たさなくなるため、ping-pong HOは生じない。一方、上述したように、高速移動する端末でハンドオーバの際に生じる通信の異常切断を解消するためにTTTを短くした結果、TTTが伝搬特性の変動周期より短くなると、低速移動する端末では、RSRPが振動するたびにハンドオーバの条件を満たしてしまい、ping-pong HOを増やすおそれがある。
実際のsource cellの内部には、高速移動する端末と低速移動する端末が、様々な比率で混在している。そのため、高速移動する端末よりも低速移動する端末が多いセルにおいて、特許文献1のようにCIOが上限値に達したときに一律にTTTを減らすと、 ping-pong HOを著しく増やすおそれがあるという課題が発生していた。
そこで、本発明は上記課題を鑑み、高速移動する端末と低速移動する端末が混在する環境で、ハンドオーバの制御パラメータを調節することにより、ping-pong HOの増加を抑えながら、ハンドオーバの際に生じる通信の異常切断を低減できる無線通信システム、基地局、およびハンドオーバ最適化方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる無線通信システムは、移動端末と、前記移動端末が接続するセルを管理する基地局と、前記移動端末の移動特性を評価する移動特性評価手段と、前記セルから他セルへのハンドオーバを制御する複数のパラメータのうち第1の制御パラメータを調節して閾値に達したら、前記移動特性評価手段による移動特性の評価結果に応じて、前記複数のパラメータのうち第2の制御パラメータを調節するか否かを判定するハンドオーバ最適化手段と、を備えるものである。
本発明の第2の態様にかかる基地局は、移動端末が接続するセルを管理し、前記移動端末による前記セルから他セルへのハンドオーバを処理し、前記ハンドオーバを制御する複数のパラメータを調節する基地局であって、前記セルを通過する移動端末の移動特性を評価する移動特性評価手段と、前記複数のパラメータのうち、第1の制御パラメータを調節して閾値に達したら、前記移動特性評価手段による移動特性の評価結果に応じて、前記複数のパラメータのうち、第2の制御パラメータを調節するか否かを判定するハンドオーバ最適化手段と、を備えるものである。
本発明の第3の態様にかかるハンドオーバ最適化方法は、移動端末が接続するセルから他セルへのハンドオーバを制御する複数のパラメータのうち第1の制御パラメータが閾値に達しているか否かを判定し、前記第1の制御パラメータが閾値に達している場合、前記移動端末の移動特性を評価し、前記移動特性の評価結果に応じて、前記複数のパラメータのうち第2の制御パラメータを調節するか否かを判定するものである。
従って、本発明により低速移動する端末と高速移動する端末とが混在した環境であっても、ping-pong HOの増加を抑えながら、ハンドオーバの際に生じる通信の異常切断を低減できるという効果が得られる。
実施の形態1にかかる無線システムの概要を示す図である。 実施の形態1にかかるハンドオーバの最適化方法を説明する図である。 実施の形態1にかかる無線システムの構成図である。 実施の形態1にかかるハンドオーバ統計の管理テーブルである。 実施の形態1にかかる移動統計の管理テーブルである。 実施の形態1にかかる基地局の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1にかかるHO最適化部の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1にかかるHO最適化部の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1にかかる移動特性評価部の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1にかかる移動特性評価部の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1にかかる移動統計の管理テーブルである。 実施の形態2にかかる移動特性評価部の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態3にかかるHO最適化部の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態4にかかる無線システムの構成図である。 実施の形態4にかかるハンドオーバ統計の管理テーブルである。 実施の形態4にかかる閾値調整部の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態5にかかる閾値調整部の動作を説明するフローチャートである。 ハンドオーバパラメータの調整を行った場合の効果を示す図である。 ハンドオーバパラメータの調整を行った場合の効果を示す図である。
本発明の各実施形態を説明するにあたり、まず本発明の概要について説明する。本発明は、図1に示すように、ハンドオーバを制御する複数のパラメータを調節する機能を備えた無線通信システムにおいて、移動特性評価手段21及びハンドオーバ最適化手段22を備えることを特徴する。
本発明の無線システムでは、ハンドオーバの成否及び失敗原因に関する統計情報に基づいて、ハンドオーバを制御するパラメータ(第1の制御パラメータ)が調節される。ここで、新たに無線通信システム内に設けられた移動特性評価手段21が、移動端末の移動特性に基づいて、セル内を高速移動する端末の多寡を評価する。
ハンドオーバ最適化手段22は、ハンドオーバを制御する複数のパラメータを調節するための手段であり、具体的には、第1の制御パラメータを調節して閾値に達したら、他の制御パラメータ(第2の制御パラメータ)に切り替えて調節する。ここで、当該ハンドオーバ最適化手段22は、当該切り替えを行うにあたり、移動特性評価手段21における移動特性の評価結果を踏まえた上で行う。
図2は、特許文献1のハンドオーバ最適化方法と、本発明の無線システムによるハンドオーバ最適化方法の比較を示す図である。図2のa)に示すように、特許文献1に開示されている方法は、第1の制御パラメータを調節して閾値に達したときに、一律に第2の制御パラメータに切り替えて調節する。これに対し、図2のb)に示すように、本発明の無線通信システムは、第1の制御パラメータを調節して閾値に達したときに、セル内を移動する高速端末の多寡を考慮した上で、第2の制御パラメータに切り替えて調節する。
このような構成とすることで、各々の状況に適した制御パラメータの切り替え調節を行うことができるため、低速移動する端末と高速移動する端末とが混在する環境であっても、低速端末のping-pong HOの増加を抑えながら、高速端末のハンドオーバの際に生じる通信の異常切断を低減することが可能となる。
以下に、本発明を実施するための各形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一または対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
(第1の実施形態)
[構成の説明]
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。図3は、本実施形態に係るハンドオーバ最適化機能を備えた無線通信システムの構成例を示す図である。基地局30Aは、ハンドオーバの最適化対象セル35Aを管理し、配下の移動端末10のハンドオーバ処理を行う。ここで、最適化対象セルとは、ハンドオーバに関する最適化の対象となるセルであり、ハンドオーバ前の時点で移動端末10が接続しているセル(source cell)である。
基地局30Aは、ハンドオーバ制御部(以下、HO制御部と記す)101と、ハンドオーバ特性管理部(以下、HO特性管理部と記す)102と、移動特性管理部103とを備え、ネットワーク管理システム90に接続される。
ネットワーク管理システム90は、ハンドオーバ最適化部105(以下、HO最適化部と記す)と品質統計記憶部104とを備える。HO最適化部105は、移動特性評価部107を備える。
基地局30Bは、最適化対象セル35Aの隣接セル35Bを管理する。基地局30Bは、基地局30Aから移動端末10のハンドオーバ要求を受けたとき、移動端末10の受け入れ処理を行う。基地局30Bは、失敗情報通知部106を備えており、移動端末10のハンドオーバが失敗したとき、当該失敗情報通知部106は、基地局30Aに対してハンドオーバの失敗情報を通知する。なお、説明を容易にするために、本図においては基地局30Aと基地局30Bとは異なる構成を有するようにしているが、基地局30Bが最適化対象セル、基地局30Aが隣接セルとなる場合もある。そのため、基地局30A及び基地局30Bは、それぞれ、HO制御部101と、HO特性管理部102と、移動特性管理部103と、失敗情報通知部106とを備えてもよい。
HO制御部101は、移動端末10からハンドオーバ要求を受けたとき、周辺セルの無線品質に関する測定情報を移動端末10から取得する。HO制御部101は、取得した測定情報に基づき、target cellを決定し、target cellへのハンドオーバを実行する。
移動特性管理部103は、最適化対象セル35Aに接続する移動端末10の移動特性を集計する。ここで、移動特性とは、最適化対象セル35Aにおける移動端末10の滞在時間、移動速度、または移動端末10が過去にセル選択を実施した頻度を含む。なお、滞在時間とは、移動端末10が最適化対象セル35Aに接続してから隣接セルへハンドオーバするまでの時間である。移動特性管理部103は、最適化対象セル35Aに接続する複数の移動端末に対して算出した各々の移動特性の分布あるいは平均値などの統計を集計し、ネットワーク管理システム90に対して定期的に送信する。
HO特性管理部102は、失敗情報通知部106からハンドオーバの成否に関する情報を取得する。ここで、ハンドオーバの成否に関する情報とは、具体的には、ハンドオーバが失敗したことを示す失敗情報である。HO特性管理部102は、隣接セルごとのハンドオーバ試行数を集計するとともに、取得した情報をもとに、隣接セルごとのハンドオーバの失敗数を失敗原因ごとに集計する。ハンドオーバの失敗原因としては、例えば、LTE/E−UTRANに関する3GPP技術仕様(3GPP TS 36.300 V9.7.0)において規定されているToo Late HO、Too Early HOなどの失敗原因を利用することができる。HO特性管理部102は、このように集計したハンドオーバ特性の統計情報を、ネットワーク管理システム90に対して定期的に送信する。
失敗情報通知部106は、移動端末10のハンドオーバが失敗したとき、基地局30Aに対してハンドオーバの失敗情報を通知する。ハンドオーバの失敗情報は、ハンドオーバのsource cell及びtarget cellの識別情報と、移動端末10がハンドオーバ失敗後に再接続したセルの識別情報とを含む。このようなハンドオーバの失敗情報としては、例えば、LTE/E−UTRANに関する3GPP技術仕様(3GPP TS 36.423 V9.5.0)において規定されているRLF INDICATIONやHANDOVER REPORTを利用することができる。
品質統計記憶部104は、ネットワーク管理システム90において、HO特性管理部102から受信したハンドオーバ統計(以下、HO統計と記す)と、移動特性管理部103から受信した移動特性の統計(以下、移動統計と記す)とを記憶する領域である。
図4は、品質統計記憶部104に格納されているHO統計の管理テーブルの一例を示す図である。図4に示すように、管理テーブルには、最適化対象セル35Aから隣接セルi(Target Cell)に対して実施されたハンドオーバに関して、ハンドオーバ試行数(Ai )、Too Late HOを失敗原因とするハンドオーバ失敗数(Fi )、Too Early HOを失敗原因とするハンドオーバ失敗数(F' i )が、それぞれ記録されている。
図5は、品質統計記憶部104に格納されている移動統計の管理テーブルの一例を示す図である。図5に示すように、管理テーブルには、最適化対象セル35Aに移動端末が滞在した回数(N)と累積滞在時間(T)、滞在時間(t)に対する滞在回数(N)の分布、セル選択頻度(n)に対する滞在回数(N)の分布、移動速度(v)に対する滞在回数(N)の分布のうち、少なくとも1つが含まれている。滞在回数は、他のセルから移動端末が最適化対象セル35Aに移動した回数である。
移動特性評価部107は、移動特性の評価対象とする移動端末を特定する情報を基地局30に通知する。さらに、移動特性評価部107は、基地局30から報告されて品質統計記憶部104に記録された移動統計に基づき、最適化対象セル35Aの内部を高速移動する端末の多寡を評価する。
HO最適化部105は、品質統計記憶部104に記録されたHO統計情報と、移動特性評価部107の評価結果に基づき、CIO、TTTなどのハンドオーバの制御パラメータを調節する。更新された制御パラメータは、HO最適化部105から基地局30に通知される。HO制御部101は、HO最適化部105から通知された制御パラメータの設定値に従い、前述したtarget cell の決定処理を行う。
[動作の説明]
次に、本実施形態に係るハンドオーバ最適化機能を備えた無線通信システムの動作について説明する。図6は、基地局30Aの動作を説明するフローチャートである。
HO制御部101は、ハンドオーバの制御パラメータの設定値をHO最適化部105から取得し、基地局30Aに接続する移動端末10に通知する(ステップS101)。次に、HO制御部101は、移動特性の評価対象が示された情報をHO最適化部105から取得し、基地局30Aに接続する移動端末10のうち、移動特性の評価対象に含まれる移動端末の出現を監視する(ステップS102)。
次に、HO制御部101は、基地局30Aに接続する移動端末10から、ハンドオーバ要求時に移動端末が報告した隣接セルの無線品質の測定情報を取得する(ステップS103)。次に、HO制御部101は、取得した測定情報に基づき、target cellを決定する(ステップS104)。
ここで、HO制御部101は、HO最適化部105から取得した情報に従い、ハンドオーバを要求した移動端末が移動特性の評価対象に含まれるか否かを判定し、評価対象に含まれる場合には移動特性を算出する(ステップS105)。なお、移動特性の算出は、ステップS103〜ステップS106で示されるハンドオーバ処理中に必ずしも実施する必要はなく、ハンドオーバ処理の前に実施してもかまわない。例えば、端末の移動速度を移動特性とし、最適化対象セルに接続する全ての端末を対象に移動特性を集計する場合には、端末が最適化対象セルに接続した後の一定期間の移動速度を計測した結果から、移動特性を算出しても良い。
次に、HO制御部101は、ステップS102で決定したtarget cellに対してハンドオーバを実施する(ステップS106)。次に、HO特性管理部102は、ステップS106で実施したハンドオーバが成功したか否かを判定する(S107)。すなわち、ステップS106で実施された移動端末10のハンドオーバが失敗した場合は、失敗情報通知部106は、基地局30Aに対してハンドオーバの失敗情報を通知する。HO特性管理部102は、失敗情報通知部106から失敗情報が通知されないときはハンドオーバが成功したと判定し、失敗情報が通知されたときはハンドオーバが失敗したと判定する。
HO特性管理部102は、ハンドオーバが失敗したと判定した場合は、失敗情報に基づきハンドオーバの失敗原因を特定し、基地局30Aが管理している隣接セルごとのハンドオーバ失敗数のうち、失敗原因に対応したハンドオーバ失敗数のカウント(Fi、F' )を1つ増やしてHO統計を更新する(S108)。なお、失敗情報に基づきハンドオーバの失敗原因を特定する方法は、例えば、LTE/E−UTRANに関する3GPP技術仕様(3GPP TS 36.300 V9.7.0)において開示されている。
次に、HO特性管理部102は、HO制御部101がハンドオーバを実行し、ステップS107においてハンドオーバが成功したと判定した場合及びステップS108においてハンドオーバ失敗数のカウントを更新した場合、基地局30Aが管理している隣接セルごとのハンドオーバ試行数(A)のうち、target cellのハンドオーバ試行数(Ai )のカウントを1つ増やし、HO特性の統計を更新する(ステップS109)。
次に、移動特性管理部103は、ステップ105において算出した移動特性に基づき、基地局30Aが管理している移動特性の統計を更新する(ステップS110)。例えば、セルの滞在時間を移動特性とし、累積滞在時間の統計を管理する場合には、移動統計の管理テーブルにおいて、ステップ105において算出した滞在時間を累積滞在時間(T)に加算し、滞在回数のカウント(N)を1つ増やす。あるいは、端末の移動速度を移動特性とし、移動速度の分布を管理する場合には、移動統計の管理テーブルにおいて、ステップ105において算出した移動速度を含む区間の滞在回数のカウント(N)を1つ増やす。
基地局30Aは、HO特性管理部102が管理するHO特性の統計と、移動特性管理部103が管理する移動特性の統計を、ネットワーク管理システム90に対して送信し(ステップS111)、全体の処理を終了する。
次に、ハンドオーバの最適化方法について説明する。図7は、HO最適化部105の動作を説明するフローチャートである。図7に示すように、はじめに、HO最適化部105は、最適化対象セルを選択する(ステップS201)。ステップS201において最適化対象セルを選択するときは、HO最適化部105は、例えば、ネットワーク管理システム90の配下にある全てのセル35を逐次選択する。あるいは、HO最適化部105は、セル全体のハンドオーバ失敗率が閾値以上であるセル35を最適化対象セルとして選択しても構わない。
次に、HO最適化部105は、品質統計記憶部104にアクセスし、ステップS201で選択した最適化対象セルのHO統計に基づき、パラメータ最適化の制御を決定する(ステップS202)。具体的には、HO最適化部105は、ハンドオーバ失敗率が閾値以上であるtarget cell #iにおいて、Too Late HOを失敗原因とするハンドオーバの失敗数(Fi)がToo Early HOを失敗原因とするハンドオーバの失敗数(F' i)より多い場合には、target cell #iの無線品質に付加するCIOiを増やすことを最適化の制御とし、Too Late HOを失敗原因とするハンドオーバの失敗数(Fi)がToo Early HOを失敗原因とするハンドオーバの失敗数(F' i)より少ない場合にはCIOiを減らすことを最適化の制御とする。
次に、ステップS202で決定した制御の種類を判別し(ステップS203)、最適化の制御がCIOの増加ではない場合にはパラメータ最適化の制御を実行し(ステップS210)、更新した制御パラメータの値を、最適化対象セルを管理する基地局に通知する(ステップS211)。一方、最適化の制御がCIOの増加である場合には、HO最適化部105は、制御パラメータ(CIO)に適用する閾値(Vth_CIO)を決定する(ステップS204)。閾値は、例えば、CIOの取り得る値の上限値であってもよい。本実施の形態では、閾値(Vth_CIO)を固定値とするが、閾値(Vth_CIO)は動的に設定しても構わない。閾値(Vth_CIO)を動的に設定する方法については、第4と第5の実施形態で後述する。
次に、HO最適化部105は、既存のCIOの設定値と閾値(Vth_CIO)とを比較し(ステップS205)、CIOの値が閾値(Vth_CIO)より小さい場合にはパラメータ最適化の制御を実行し(ステップS210)、更新した制御パラメータの値を、最適化対象セルを管理する基地局に通知する(ステップS211)。一方、CIOの値が閾値(Vth_CIO)以上の場合には、HO最適化部105は、調節する制御パラメータをCIOからTTTに変更する(ステップS206)。
次に、HO最適化部105は、最適化対象セルに接続する移動端末の移動特性の評価結果を、移動特性評価部107から取得する(ステップS207)。HO最適化部105は、移動特性の評価結果が、最適化対象セルに高速端末が多いことを示しているか否かを判定し(ステップS208)、高速端末が多くない場合には制御パラメータの調節は行わない。一方、高速端末が多い場合には、パラメータ最適化の制御をTTTの低減に決定し(ステップS209)、パラメータ最適化の制御を実行し(ステップS210)、更新した制御パラメータの値を、最適化対象セルを管理する基地局に通知する(ステップS211)。最後に、パラメータ最適化を終了するか否かを判定し(ステップS212)、パラメータ最適化を終了しない場合には、所定の期間が経過した後ステップS202に戻る。一方、パラメータ最適化を終了する場合には全体の処理を終了する。なお、パラメータ最適化の終了判定は、例えば、セル全体のハンドオーバ失敗率が閾値より小さくなったか否かにより判定することができる。
このように、HO最適化部105は、制御パラメータが閾値に達したら、最適化対象セルにおける高速端末の多寡を考慮に入れた上で、他の制御パラメータに切り替えて調節する。
上述したハンドオーバの最適化方法は、移動速度が速い端末のハンドオーバの失敗を、最初にCIOを増やして解消する方法だが、この失敗はTTTを短くすることによっても解消できる。そこで、以下に、最初にTTTを短くして解消する場合のハンドオーバの最適化方法についても説明する。図8は、ステップ202において決定した最適化の制御がTTTの低減である場合のHO最適化部105の動作を説明するフローチャートである。なお、図8において、図7と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
HO最適化部105は、品質統計記憶部104にアクセスし、ステップS201で選択した最適化対象セルのHO統計に基づき、パラメータ最適化の制御を決定する(ステップS202)。具体的には、HO最適化部105は、最適化対象セルのハンドオーバ失敗率が閾値以上で、最適化対象セルにおいてToo Late HOを失敗原因とするハンドオーバの失敗数(F)がToo Early HOを失敗原因とするハンドオーバの失敗数(F')より多い場合には、TTTを減らすことを最適化の制御とし、最適化対象セルにおいてToo Late HOを失敗原因とするハンドオーバの失敗数(F)がToo Early HOを失敗原因とするハンドオーバの失敗数(F')より少ない場合にはTTTを増やすことを最適化の制御とする。
次に、HO最適化部105は、ステップS202で決定したパラメータ最適化の制御の種類を判別し(ステップS251)、最適化の制御がTTTの低減である場合には、制御パラメータ(TTT)に適用する閾値(Vth_TTT)を決定する(ステップS252)。閾値(Vth_TTT)は、TTTの下限値であってもよい。
次に、HO最適化部105は、既存のTTTの設定値と閾値(Vth_TTT)とを比較し(ステップS253)、TTTの値が閾値(Vth_TTT)より大きい場合には、パラメータ最適化の制御を実行する(ステップS210)。TTTの値が閾値(Vth_TTT)以下の場合には、最適化対象セルの隣接セルから、ハンドオーバ失敗率が閾値以上である隣接セルiを選択し(ステップS254)、調節する制御パラメータをTTTからCIOiに変更する(ステップS255)。
次に、HO最適化部105は、図7と同様に、最適化対象セルにおける高速端末の多寡を評価し、高速端末が多い場合には、パラメータ最適化の制御をCIOiの増加に決定し(ステップS256)、パラメータ最適化の制御を実行する(ステップS210)。HO最適化部105は、TTTが閾値(Vth_TTT)より大きいか、もしくはハンドオーバ失敗率が閾値以上である全ての隣接セルについて(S257)、パラメータ最適化の制御の切り替えの評価および切り替え後の制御パラメータの調節を実施した後、更新した制御パラメータの値を、最適化対象セルを管理する基地局に通知する(ステップS211)。HO最適化部105は、TTTが閾値(Vth_TTT)以下であって、ハンドオーバ失敗率が閾値以上である全ての隣接セルについて(S257)、パラメータ最適化の制御の切り替えの評価及び切り替え後の制御パラメータの調節を実施していない場合、ステップS254以降の処理を繰り返す。
なお、移動速度が速い端末のハンドオーバの失敗は、source cellの無線品質に付加するオフセット値である式(1)のOsを減らすことによっても解消できるが、基本的な動作は、最初にTTTを短くして解消する場合と同様であるため、説明は省略する。
次に、最適化対象セルに接続する移動端末の移動特性の評価方法について説明する。図9は、移動特性評価部107の動作を説明するフローチャートである。なお、図9では、一例として、セルの滞在時間を移動特性とし、累積滞在時間を移動特性の統計とする場合の動作について示す。
図9に示すように、移動特性評価部107は、最適化対象セルに接続する移動端末のうち、移動特性の評価に含める移動端末を特定する基準を決定し(ステップS301)、決定した基準(移動特性の評価対象)を基地局に通知する(ステップS302)。なお、移動端末を特定する基準については、図10を用いて後述する。
次に、移動特性評価部107は、品質統計記憶部104にアクセスし、最適化対象セルの移動特性の統計を取得する(ステップS303)。移動特性評価部107は、移動端末の滞在回数(N)と閾値(Nth_stay)とを比較し(ステップS304)、滞在回数(N)が閾値(Nth_stay)より少ない場合には、時間をおいて移動特性の統計を再度取得する。一方、滞在回数(N)が閾値(Nth_stay)以上の場合には、移動特性評価部107は、平均滞在時間(MTstay)を算出する(ステップS305)。なお、平均滞在時間(MTstay)は、例えば、累積滞在時間(T)と滞在回数(N)から、式(2)を用いて算出することができる。
(式2) MTstay = T / N
次に、移動特性評価部107は、平均滞在時間(MTstay)と閾値(Tth_MTstay)とを比較する(ステップS306)。ここで、平均滞在時間(MTstay)が閾値(Tth_MTstay)より短い場合には、移動特性評価部107は、高速端末が多いという評価結果を出力し(ステップS307)、全体の処理を終了する。一方、平均滞在時間(MTstay)が閾値(Tth_MTstay)以上の場合には、移動特性評価部107は、高速端末が多くないという評価結果を出力し(ステップS308)、全体の処理を終了する。
なお、高速端末が多いと判定するための閾値(Tth_MTstay)は、一般に、最適化対象セルのカバッレッジの大きさによって異なる。そこで、移動特性評価部107は、最適化対象セルのカバレッジの面積、セルの種類(マクロセル、ピコセルなどのセルのカテゴリ情報)、基地局の送信電力、送信アンテナの高さなどカバレッジの大きさを示す情報をネットワーク管理システムから取得し、取得した情報に応じて異なる閾値を用いる形態であっても構わない。例えば、最適化対象セルのカバレッジが大きな場合には、カバレッジが小さな場合よりも大きな値を閾値(Tth_MTstay)として用いることにより、高速端末の多寡をより高い精度で評価することができる。
このように、移動特性評価部107は、最適化対象セルに接続する移動端末の移動特性の統計に基づいて、最適化対象セルにおける高速端末の多寡を評価する。なお、移動特性の評価方法は上記の評価方法に限られるものではない。例えば、図5のb)に示すように、移動特性の統計が滞在時間の分布である場合には、滞在時間が閾値未満である滞在回数の総和が、全体の滞在回数に占める比率を算出し、その比率が所定値以上であれば高速端末が多いという評価結果を出力する方法であっても良い。また、図5のc)、 d)に示すように、移動特性の統計がセル選択頻度または移動速度の分布である場合も同様であり、移動特性が閾値以上である滞在回数の総和が、全体の滞在回数に占める比率が所定値以上であれば高速端末が多いという評価結果を出力する方法であっても良い。
次に、図9の移動特性評価部107のステップS301において、移動特性の評価に含める移動端末を特定する基準を決定する方法について説明する。図10は、ステップS301における移動特性評価部107の動作を説明するフローチャートである。
はじめに、移動特性評価部107は、切り替え先の制御パラメータ(C2)の情報をHO最適化部105から取得する(ステップS401)。次に、移動特性評価部107は、制御パラメータ(C2)に応じて、最適化対象セルから、以下の条件を満たす隣接セルへハンドオーバする移動端末を評価対象とする(ステップS402)。すなわち、当該隣接セルは、target cellとして選択されるときに、制御パラメータ(C2)の制御を受ける隣接セルとする。
例えば、制御パラメータ(C2)がTTTの場合には、TTTはセル単位での設定となるため、全ての隣接セルへのハンドオーバが制御パラメータ(C2)の制御を受ける。したがって、この場合は、最適化対象セルから任意の隣接セルにハンドオーバする全ての移動端末が評価対象となる。一方、制御パラメータ(C2)がCIOの場合には、CIOは隣接セル単位で設定されるため、無線品質の測定結果にCIOが付加される特定の隣接セルへのハンドオーバが、制御パラメータ(C2)の制御を受ける。したがって、この場合は、最適化対象セルから特定の隣接セルへハンドオーバする移動端末のみが評価対象となる。以降、target cellとして選択されるときに、制御パラメータ(C2)の制御を受ける隣接セルのことを、制御パラメータの被制御隣接セルと記す。
移動特性評価部107は、ステップS302において、切り替え先の制御パラメータ(C2)の被制御隣接セルの情報を基地局に通知する。なお、切り替え先の制御パラメータ(C2)が、CIOのように隣接セル単位で設定するパラメータの場合は、移動特性の統計を隣接セルごとに管理する。例えば、セルの滞在時間を移動特性とし、累積滞在時間を移動特性の統計とする場合には、図11に示すような管理テーブルを構築して移動特性の統計を管理する。
以上説明したように、本実施形態の無線通信システムは、最適化対象セルを通過する移動端末の移動特性を評価する移動特性評価手段を備えている。そして、ハンドオーバの制御パラメータ(第1の制御パラメータ)を調節して閾値に達したら、移動特性評価手段による移動特性の評価結果に応じて、他の制御パラメータ(第2の制御パラメータ)に切り替えて調節するハンドオーバ最適化手段を更に備えている。このような構成とすることで、最適化対象セルにおける移動端末の移動特性を考慮した上で、制御パラメータの調節が行われるため、低速移動する端末と高速移動する端末が混在する環境であっても、ping-pong HOの増加を抑えながら、ハンドオーバの際に生じる通信の異常切断を低減できる。
より具体的には、本実施形態によれば、最適化対象セルから隣接セルへのハンドオーバを制御する第1の制御パラメータを調節して閾値に達したとき、最適化対象セルを高速移動する端末が所定の基準より多いときのみ、第2の制御パラメータに切り替えて調節する。すなわち、本実施形態によれば、従来技術のように特定の制御パラメータを調節して閾値に達したときに、一律に他の制御パラメータに切り替えて調節するのではなく、セル内を移動する高速端末の多寡を考慮した上で、他の制御パラメータに切り替えて調節する。これにより、低速移動する端末と高速移動する端末が混在する環境であっても、低速端末のping-pong HOの増加を抑えながら、高速端末のハンドオーバの際に生じる通信の異常切断を低減できる。
(第2の実施形態)
本実施形態の無線通信システムは、第1の実施形態と比較して、移動特性を評価する移動端末を決定する部分が異なる。具体的には、制御パラメータを切り替える前後で、これらの制御パラメータが影響を及ぼすハンドオーバの試行数の違いを考慮した上で、移動特性を評価する移動端末を決定することを特徴とする。以下、図面を用いて詳細に説明する。なお、無線通信システムのブロック構成は、第1の実施形態と同一であるため図3を援用して説明する。
図12は、本実施形態の無線通信システムにおける、図9の移動特性評価部107のステップS301の動作を説明するフローチャートである。なお、図12において、図10と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態における移動特性評価部107は、ステップS401の処理を実行後、閾値に達した制御パラメータ(C1)の情報をHO最適化部105から取得する(ステップS501)。次に、移動特性評価部107は、品質統計記憶部104にアクセスし、制御パラメータ(C1)の被制御隣接セルへのハンドオーバ試行数(AC1)を取得する(ステップS502)。さらに、移動特性評価部107は、切り替え先の制御パラメータ(C2)の被制御隣接セルへのハンドオーバ試行数(AC2)を取得する(ステップS503)。
次に、移動特性評価部107は、試行数(AC1)と試行数(AC2)を比較し(ステップS504)、試行数(AC2)が試行数(AC1)以下である場合には、制御パラメータ(C2)がの被制御隣接セルへハンドオーバする移動端末を評価対象とする(ステップS402)。一方、試行数(AC1)より試行数(AC2)の方が多い場合には、制御パラメータ(C1)の被制御隣接セルへハンドオーバする移動端末を評価対象とする(ステップS505)。
このように、本実施形態によれば、切り替え後の制御パラメータが影響を及ぼすハンドオーバの試行数が、切り替え前の制御パラメータより多い場合には、切り替え前の制御パラメータの被制御隣接セルにハンドオーバする移動端末に限定して移動特性を評価する。
第1の実施形態においては、閾値に達した第1の制御パラメータ(例えばCIO)の被制御隣接セルにハンドオーバする移動端末の中に高速端末が少なくても、第2の制御パラメータ(例えばTTT)の被制御隣接セルにハンドオーバする移動端末の中に高速端末が多ければ、第2の制御パラメータを調節する。そのため、高速端末による通信の異常切断を第1の制御パラメータで解消可能であっても、第2の制御パラメータを調節してしまい、ping-pong HOを無駄に増やしてしまう場合があった。これに対し、本実施形態によれば、切り替え前後の制御パラメータが影響を及ぼすハンドオーバの試行数の違いを考慮した上で、移動特性を評価する移動端末を決定するため、第2の制御パラメータを調節してping-pong HOを無駄に増やすことを軽減できる。また、ハンドオーバの試行数のかわりにハンドオーバの失敗数を用いて、移動特性を評価する移動端末を決定してもよい。
(第3の実施形態)
本実施形態の無線通信システムは、第1および第2の実施形態と比較して、閾値に達した制御パラメータの被制御隣接セルへのハンドオーバ失敗数を考慮した上で、切り替え先の制御パラメータを調節するか否かを決める点が異なる。以下、本実施形態に係る無線通信システムについて図面を用いて詳細に説明する。なお、無線通信システムのブロック構成は、第1の実施形態と同一であるため図3を援用して説明する。
図13は、本実施形態の無線通信システムにおける、HO最適化部105の動作を説明するフローチャートである。なお、図13において、図7と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態におけるHO最適化部105は、移動特性評価部107が最適化対象セルに高速端末が多いと評価したとき(S208)、品質統計記憶部104にアクセスし、閾値に達した制御パラメータ(C1)の被制御隣接セルへのハンドオーバ失敗数(FC1)を取得する(ステップS601)。さらに、HO最適化部105は、切り替え先の制御パラメータ(C2)の被制御隣接セルへのハンドオーバ失敗数(FC2)を取得する(ステップS602)。
次に、HO最適化部105は、失敗数(FC2)に対する失敗数(FC1)の比率(R)を閾値(Rth)と比較し(ステップS603)、比率(R)が閾値(Rth)より大きな場合のみ、切り替え先の制御パラメータ(C2)を調節する。
このように、本実施形態によれば、閾値に達した制御パラメータの被制御隣接セルへのハンドオーバの失敗数が所定値以上のときのみ、切り替え先の制御パラメータを調節する。第1および第2の実施形態においては、閾値に達した制御パラメータの被制御隣接セルへのハンドオーバの失敗数が少ない場合、すなわち、切り替え先の制御パラメータを調節しないと解消できないハンドオーバの失敗が少ない場合であっても、切り替え先の制御パラメータを調節してしまう場合があった。これに対し、本実施形態によれば、切り替え先の制御パラメータを調節しないと解消できないハンドオーバの失敗が少ない場合には、切り替え先の制御パラメータを調節しないため、ping-pong HOを無駄に増やすことを軽減できる。また、ハンドオーバの失敗数のかわりにハンドオーバの試行数を用いて、切替先の制御パラメータの調節可否を決定してもよい。
(第4の実施形態)
本実施形態の無線通信システムは、第1〜第3の実施形態と比較して、制御パラメータに適用する閾値を動的に調節する仕組みを新たに備え、ping-pong HO率を所定値以下とする値に閾値を設定する点が異なる。
図14は、本実施形態の無線通信システムの構成を示す図である。なお、図14において、図3と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。図14に示すように、本実施形態は第1〜第3の実施形態と比べて、閾値調節部201を更に備える点で異なる。閾値調節部201は、HO最適化部105の図7のステップS204または図8のステップS252において実行され、品質統計記憶部104に格納されているHO統計を参照し、ping-pong HOの発生率に応じて、切り替え前の制御パラメータに適用する閾値を動的に調節する。
図15は、本実施の形態において品質統計記憶部104に格納されている、HO統計の管理テーブルの一例を示す図である。図15に示すように、本実施形態の管理テーブルには、最適化対象セル35Aから隣接セルiに対して実施されたハンドオーバに関して、ping-pong HO数(P)が記録されている点が第1〜第3の実施形態と異なる。
次に、本実施形態の無線通信システムの動作について説明する。図16は、本実施形態の無線通信システムにおける、閾値調節部201の動作を説明するフローチャートである。
図16に示すように、はじめに、本実施形態における閾値調節部201は、調節する制御パラメータ(C)の種別の情報をHO最適化部105から取得するとともに(ステップS701)、閾値調節部201が呼び出された時点の設定値(VC1)の情報も取得する(ステップS702)。
次に、閾値調節部201は、品質統計記憶部104にアクセスし、制御パラメータ(C)の被制御隣接セルへのping-pong HOの発生数(PC1)を取得する(ステップS703)。さらに、制御パラメータ(C)の被制御隣接セルへのハンドオーバ試行数(AC1)を取得する(ステップS704)
次に、閾値調節部201は、取得した値をもとに、ping-pong HOの発生率(RPingPong)を算出し、閾値(Rth_PingPong)と比較する(ステップS705)。なお、ping-pong HOの発生率(RPingPong)は、例えば、式(3)を用いて算出することができる。
(式3) RPingPong =PC1 /AC1
閾値調節部201は、発生率(RPingPong)が閾値(Rth_PingPong)より大きな場合には、制御パラメータ(C)に適用する閾値(Vth_C1)に設定値(VC1)を設定し、HO最適化部105が制御パラメータ(C)をこれ以上調節しないようにする(ステップS706)。
一方、発生率(RPingPong)が閾値(Rth_PingPong)以下の場合には、閾値調節部201は、HO最適化部105が図7のステップS202で決定した、制御パラメータ(C)に適用するパラメータ最適化の制御の情報を取得し、その制御がパラメータの増加であるか否かを判別する(ステップS707)。
閾値調節部201は、制御パラメータ(C)に適用する最適化の制御がパラメータの増加である場合には、設定値(VC1)に調節マージン値(Δ)を加算した値(VC1+Δ)を閾値(Vth_C1)に設定する(ステップS708)。一方、制御パラメータ(C)に適用する最適化の制御がパラメータの増加ではない場合には、設定値(VC1)に調節マージン値(Δ)を減算した値(VC1-Δ)を閾値(Vth_C1)に設定する(ステップS709)。なお、調節マージン値(Δ)とは、HO最適化部のステップS205またはステップS253の条件を満たさなくするためのパラメータであり、正の値であれば任意の値で構わない。
なお、本実施形態の実施に際しては、閾値(Vth_C1)を介さずに、閾値調節部201においてステップS705の条件を満たした場合には、直ちにHO最適化部の図7のステップS206あるいは図8のステップS254に進み、ステップS705の条件を満たさない場合には、直ちにHO最適化部の図7及び図8のステップS210に進む形態であっても構わない。
このように、本実施形態によれば、制御パラメータの被制御隣接セルへのping-pong HOの発生率に基づき、制御パラメータに適用する閾値を動的に変更し、制御パラメータを切り替える基準をセルごとに調節する。
第1〜第3の実施形態においては、制御パラメータに対して一律の閾値を適用していたため、ping-pong HOの発生率が高くても制御パラメータの調節を停止せず、ping-pong HOの発生率を著しく増やしてしまう場合があった。これに対し、本実施形態によれば、ping-pong HO率を所定値以下とする値に制御パラメータの閾値を動的に調節するため、ping-pong HOを著しく増やすことを軽減できる。
(第5の実施形態)
本実施形態の無線通信システムは、第1〜第4の実施形態と比較して、制御パラメータの調節によるハンドオーバ失敗率の変化量に基づき、制御パラメータに適用する閾値を動的に調節する点が異なる。以下、本実施形態に係る無線通信システムについて図面を用いて詳細に説明する。なお、無線通信システムのブロック構成は、第4の実施形態と同一であるため図14を援用して説明する。
図17は、本実施形態の無線通信システムにおける、閾値調節部201の動作を説明するフローチャートである。なお、図17において、図16と同様の処理については同じ符号を付し、説明を省略する。
図17に示すように、本実施形態における閾値調節部201は、ping-pong HOの発生率(RPingPong)が閾値(Rth_PingPong)以下の場合に、品質統計記憶部104にアクセスし、制御パラメータ(C1)の被制御隣接セルへのハンドオーバ試行数(AC1)とハンドオーバ失敗数(FC1)を取得し、前回の制御パラメータ(C1)の調節によるハンドオーバ失敗率(RHoFail)の低減量(δRHoFail)を算出する(ステップS801)。なお、低減量(δRHoFail)は、例えば式(4)を用いて算出することができる。ただし、(t)と(t-1)は、それぞれ閾値調節部201が今回呼び出されたときの値と、前回呼び出されたときの値を意味する。
(式4) δRHoFail = (F(t-1) C1 /A(t-1) C1) - (F(t) C1 /A(t) C1)
次に、閾値調節部201は、低減量(δRHoFail)と閾値(Rth_HoFailDec)とを比較し(ステップS802)、低減量(δRHoFail)が閾値(Rth_HoFailDec)以下の場合には、制御パラメータ(C)に適用する閾値(Vth_C1)に設定値(VC1)を設定し、HO最適化部105が制御パラメータ(C)をこれ以上調節しないようにする(ステップS706)。
一方、閾値調節部201は、低減量(δRHoFail)が閾値(Rth_HoFailDec)より大きい場合には、第4の実施形態と同様に、最適化の制御の種別に応じて閾値を調節する(ステップS707〜ステップS709)。
このように、本実施形態によれば、制御パラメータの調節によるハンドオーバ失敗率の変化量に基づき、制御パラメータに適用する閾値を動的に変更し、制御パラメータを切り替える基準をセルごとに調節する。
第4の実施形態においては、ping-pong HO率を所定値まで増やさないと、調節する制御パラメータが切り替わらないため、切り替え前の制御パラメータの調節ではハンドオーバの際の通信の異常切断を解消できないとき、ping-pong HOを無駄に増やしてしまう場合があった。これに対し、本実施形態によれば、制御パラメータの調節によるハンドオーバ失敗率の低減量が小さいときには、調節する制御パラメータを切り替えるため、 ping-pong HOを無駄に増やすことを軽減できる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、本発明は、図3に示す無線通信システムに限定されるものではなく、ネットワーク管理システム90と基地局30との間に基地局制御装置を備える無線通信システムや、ハンドオーバ最適化の機能が、基地局制御装置、あるいは基地局30の内部に組み込まれた無線通信システムにも適用することができる。また、第2の制御パラメータを調節する際に、本発明を適用し、第2の制御パラメータが閾値に達したら、最適化対象セルにおける高速端末の多寡に応じて、第3の制御パラメータに切り替えて調節しても構わない。このとき、第3の制御パラメータは、第1の制御パラメータと同じパラメータであっても構わない。
10 移動端末
21 移動特性評価手段
22 ハンドオーバ最適化手段
30A 基地局
30B 基地局
90 ネットワーク管理システム
101 HO制御部
102 HO特性管理部
103 移動特性管理部
104 品質統計記憶部
105 HO最適化部
106 失敗情報通知部
107 移動特性評価部
201 閾値調整部

Claims (18)

  1. 移動端末と、
    前記移動端末が接続するセルを管理する基地局と、
    前記移動端末の移動特性を評価する移動特性評価手段と、
    前記セルから他セルへのハンドオーバを制御する複数のパラメータのうち第1の制御パラメータを調節して閾値に達したら、前記移動特性評価手段による移動特性の評価結果に応じて、前記複数のパラメータのうち第2の制御パラメータを調節するか否かを判定するハンドオーバ最適化手段と、を備える無線通信システム。
  2. 前記移動端末の移動特性は、前記セルを通過する移動端末の移動速度、前記セルにおける前記移動端末の滞在時間、または前記移動端末のセル選択の頻度のいずれかを含む、請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記ハンドオーバ最適化手段は、
    前記移動特性評価手段において、高速移動する端末が所定の基準より多いと評価されたとき、前記第1の制御パラメータを前記第2の制御パラメータに切り替えて調節する、請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 前記ハンドオーバ最適化手段は、
    前記第1の制御パラメータの制御を受ける他セルへのハンドオーバのイベント発生数が所定の基準より多いときのみ、前記第1の制御パラメータを前記第2の制御パラメータに切り替えて調節する、請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記ハンドオーバ最適化手段は、
    前記第2の制御パラメータの制御を受ける他セルへのハンドオーバのイベント発生数に対する前記第1の制御パラメータの制御を受ける他セルへのハンドオーバのイベント発生数の比率が予め定められた閾値よりも大きい場合、前記第1の制御パラメータを前記第2の制御パラメータに切り替えて調節する、請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記ハンドオーバ最適化手段は、
    前記第1の制御パラメータの制御を受ける他セルへのピンポンハンドオーバの発生率に基づき、前記第1の制御パラメータの閾値を決定する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  7. 前記ハンドオーバ最適化手段は、
    前記第1の制御パラメータの制御を受ける他セルへのハンドオーバの失敗率の変化量に基づき、前記第1の制御パラメータの閾値を決定する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  8. 前記ハンドオーバ最適化手段は、
    前記第1の制御パラメータの調節として、前記移動端末による無線品質の測定結果に対して付加するオフセット値を増やし、
    前記第2の制御パラメータの調節として、前記移動端末による測定報告の送信条件が成立してから測定報告の送信が行われるまでの保護時間を減らす、請求項1〜7のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  9. 前記ハンドオーバ最適化手段は、
    前記第1の制御パラメータの調節として、前記移動端末による測定報告の送信条件が成立してから測定報告の送信が行われるまでの保護時間を減らし、
    前記第2の制御パラメータの調節として、前記移動端末による無線品質の測定結果に対して付加するオフセット値を増やす、請求項1〜7のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  10. 前記移動特性評価手段は、
    前記セルを通過する移動端末のうち、前記第2の制御パラメータの制御を受ける他セルにハンドオーバする移動端末を対象に、前記セルを通過する移動端末の移動特性を評価する、請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  11. 前記移動特性評価手段は、
    前記第1の制御パラメータの制御を受ける他セルと、前記第2の制御パラメータの制御を受ける他セルへの、各々のハンドオーバのイベント発生数に応じて、前記移動特性を評価する移動端末を制限する、請求項10に記載の無線通信システム。
  12. 前記移動特性評価手段は、
    前記第1の制御パラメータの制御を受ける他セルへのハンドオーバのイベント発生数が、前記第2の制御パラメータの制御を受ける他セルへのハンドオーバのイベント発生数よりも小さい場合、前記第1の制御パラメータの制御を受ける他セルへハンドオーバする移動端末を前記移動特性の評価対象とする、請求項11に記載の無線通信システム。
  13. 前記移動特性評価手段は、
    前記移動特性を評価する移動端末のうち、高速移動する端末の多寡を評価する、請求項10又は11に記載の無線通信システム。
  14. 前記移動特性評価手段は、
    前記移動特性の平均値に基づき、高速移動する端末が多いと評価する、請求項13に記載の無線通信システム。
  15. 前記移動特性評価手段は、
    前記移動特性が所定の基準を満たす移動端末の比率に基づき、高速移動する端末が多いと評価する、請求項13に記載の無線通信システム。
  16. 前記ハンドオーバのイベントは、ハンドオーバの試行、ハンドオーバの失敗のいずれかを含む、請求項4、5、11及び12のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  17. 移動端末が接続するセルを管理し、前記移動端末による前記セルから他セルへのハンドオーバを処理し、前記ハンドオーバを制御する複数のパラメータを調節する基地局であって、
    前記セルを通過する移動端末の移動特性を評価する移動特性評価手段と、
    前記複数のパラメータのうち、第1の制御パラメータを調節して閾値に達したら、前記移動特性評価手段による移動特性の評価結果に応じて、前記複数のパラメータのうち、第2の制御パラメータを調節するか否かを判定するハンドオーバ最適化手段と、を備える基地局。
  18. 移動端末が接続するセルから他セルへのハンドオーバを制御する複数のパラメータのうち第1の制御パラメータが閾値に達しているか否かを判定し、
    前記第1の制御パラメータが閾値に達している場合、前記移動端末の移動特性を評価し、
    前記移動特性の評価結果に応じて、前記複数のパラメータのうち第2の制御パラメータを調節するか否かを判定する、ハンドオーバ最適化方法。
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