JP2013189966A - エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】過給機と、過給機回転数を検出するセンサと、フィルタを有する排気ガス浄化装置とを備えたエンジンにおいて、安価に且つ高精度に排気ガス浄化装置のフィルタに堆積したPM堆積量を推定する。
【解決手段】エンジン回転数センサ61と、エンジン負荷センサ62と、過給機40と、過給機回転数を検出するターボセンサ63と、フィルタ52を有し、排気ライン30に介挿された排気ガス浄化装置50と、制御装置70とを備え、前記制御装置70は、エンジン回転数及びエンジン負荷によって過給機基準回転数を特定する過給機回転数データ71を有しており、前記エンジン回転数センサ及び前記エンジン負荷センサの検出値を前記過給機回転数データに適用して得られる過給機基準回転数に対する前記ターボセンサによって検出される過給機実測回転数の減少度に応じて前記フィルタの再生制御を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、過給機と、過給機回転数を検出するセンサと、フィルタを有する排気ガス浄化装置とを備えたエンジンに関する。
エンジン、特にディーゼルエンジンの排気ガスには粒子状物質(以下、PMという)が混入しており、PMを捕捉して大気への放出を可及的に防止するために排気ラインにフィルタを介挿させることが広く利用されている。
エンジンの運転時間に応じて前記フィルタへのPM堆積量が徐々に増加していくため、前記フィルタに堆積したPMを燃焼(酸化)除去させて前記フィルタを再生させる必要がある。
ここで、前記フィルタに過大なPMが堆積されてしまった後に前記フィルタの再生(PMの燃焼除去)を行うとすると、前記フィルタの再生時に前記フィルタの温度が異常に上昇して前記フィルタの破損を招くおそれがある。
この点を考慮して、前記フィルタよりも排気ガス流れ方向上流側に酸化触媒を設けてフィルタの自己再生を可能としつつ、選択的に実行可能な複数の任意再生モードを用意しておき、前記フィルタへのPM堆積量に応じて前記複数の任意再生モードのいずれか一の再生モードを実行する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献1に記載の再生方法は、前記フィルタに過大な量のPMが堆積することを未然に防止し得る点において有用であるが、前記フィルタの排気ガス流れ方向に関する差圧によってPM堆積量を推定しており、前記フィルタの排気ガス上流側及び下流側のそれぞれに上流側圧力センサ及び下流側圧力センサを配置させなければならず、コスト高を招くという問題があった。
また、精度よくPM堆積量を把握するためには、前記圧力センサとして高精度な圧力センサを用いる必要があり、この点においてもコスト高を招くという問題があった。
特許第4273911号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、過給機と、過給機回転数を検出するセンサと、フィルタを有する排気ガス浄化装置とを備えたエンジンにおいて、安価に且つ高精度に前記フィルタに堆積したPM堆積量を推定することができるエンジンの提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、エンジン本体と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサと、エンジン負荷を検出するエンジン負荷センサと、前記エンジン本体の燃焼室に吸入空気を導く吸気ラインと、前記燃焼室から排出される排気ガスの通路となる排気ラインと、前記排気ラインに介挿されたタービン及びタービンによって駆動される状態で前記吸気ラインに介挿されたコンプレッサを有する過給機と、過給機回転数を検出するターボセンサと、フィルタを有し、前記排気ラインに介挿された排気ガス浄化装置と、制御装置とを備えたエンジンであって、前記制御装置は、エンジン回転数及びエンジン負荷によって過給機基準回転数を特定する過給機回転数データを有しており、前記エンジン回転数センサ及び前記エンジン負荷センサの検出値を前記過給機回転数データに適用して得られる過給機基準回転数に対する前記ターボセンサによって検出される過給機実測回転数の減少度に応じて前記フィルタの再生制御を実行するエンジンを提供する。
好ましい一の態様においては、前記エンジンに、前記フィルタの差圧を検出する差圧センサが備えられる。前記制御装置は、エンジン回転数及びエンジン負荷によって前記フィルタの基準差圧を特定する差圧データを有しており、前記エンジン回転数センサ及び前記エンジン負荷センサの検出値を前記差圧データに適用して得られる基準差圧に対する前記差圧センサによって検出される実測差圧の増減を認識し、過給機実測回転数が過給機基準回転数に対して減少している場合に前記フィルタに粒子状物質が堆積していると判断し且つ実測差圧が基準差圧に対して増加している場合に前記フィルタに粒子状物質が堆積していると判断し、過給機回転数及び差圧の何れに基づいても前記フィルタに粒子状物質が堆積していると判断した場合には、過給機基準回転数に対する過給機実測回転数の減少度に応じて前記フィルタの再生制御を実行し、前記過給機回転数に基づく判断と前記差圧に基づく判断とが不一致の場合には、前記排気ガス浄化装置に関するフェイル制御を行う。
好ましい他の態様においては、前記エンジンに、前記フィルタの差圧を検出する差圧センサが備えられる。前記制御装置は、エンジン回転数及びエンジン負荷によって前記フィルタの基準差圧を特定する差圧データを有しており、前記エンジン回転数センサ及び前記エンジン負荷センサの検出値を前記差圧データに適用して得られる基準差圧に対する前記差圧センサによって検出される実測差圧の増減を認識し、実測差圧が基準差圧に対して増加しているにもかかわらず過給機実測回転数が過給機基準回転数に対して変化していない場合、若しくは、過給機実測回転数の過給機基準回転数に対する変化割合がしきい値を超えている場合には、前記ターボセンサのフェイルと判定して、実測差圧の基準差圧に対する増加度に応じて前記フィルタの再生制御を行う。
本発明に係るエンジンは、エンジン回転数及びエンジン負荷によって過給機基準回転数を特定する過給機回転数データと、前記エンジン回転数センサ及び前記エンジン負荷センサの検出値とに基づいて過給機基準回転数を得て、ターボセンサによって検出される過給機実測回転数の過給機基準回転数に対する減少度に応じてフィルタの再生制御を実行する。
このように、本発明に係るエンジンによれば、前記ターボセンサによって検出される過給機回転数の変化に応じて前記排気ガス浄化装置のフィルタに堆積したPM堆積量が推定されるので、安価に且つ高精度にPM堆積量を推定することができる。
本発明の実施の形態1に係るエンジンの概略構成図である。 前記エンジンにおける制御装置の処理に関するフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るエンジンにおける制御装置の処理に関するフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るエンジンにおける制御装置の処理に関するフローチャートである。
[実施の形態1]
本発明に係るエンジンの好ましい実施の形態について説明する。
図1に、本実施の形態に係るエンジン1の概略構成を示す。
図1に示すように、前記エンジン1は、エンジン本体10と、前記エンジン本体10の燃焼室18に吸入空気を導く吸気ライン20と、前記燃焼室18から排出される排気ガスの通路となる排気ライン30と、前記排気ライン30に介挿されたタービン41及びタービン41によって駆動される状態で前記吸気ライン20に介挿されたコンプレッサ42を有する過給機40と、フィルタ52を有し、前記排気ライン30に介挿された排気ガス浄化装置50と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ61と、エンジン負荷を検出するエンジン負荷センサ62と、過給機回転数を検出するターボセンサ63と、制御装置70とを備えている。
なお、図1に示すように、本実施の形態においては、前記排気ガス浄化装置50は、前記フィルタ52よりも排気ガス流れ方向上流側に酸化触媒51を有している。
前記エンジン本体10は、シリンダを形成するシリンダブロック11及びシリンダヘッド(図示せず)と、前記シリンダヘッドに連結された吸気マニホールド15及び排気マニホールド16とを有している。前記シリンダブロック11には、クランク軸5が回転自在に支持されている。
前記吸気ライン20は、吸入空気流れ方向下流側の端部が前記エンジン本体10の燃焼室18と連通するように前記吸気マニホールド15に流体接続されている。
本実施の形態において、前記吸気ライン20には、前記過給機40のコンプレッサ42、及び前記吸気ライン20の開度を調整するための吸気弁25が介挿されている。前記吸気弁25は、前記コンプレッサ42よりも吸入空気流れ方向下流側に配置されている。
前記排気ライン30は、排気ガス流れ方向上流側の端部が前記エンジン本体10の燃焼室18と連通するように前記排気マニホールド16に流体接続されている。
本実施の形態において、前記排気ライン30には、前記過給機40のタービン41及び前記排気ガス浄化装置50が介挿されている。前記排気ガス浄化装置50は、前記タービン41よりも排気ガス流れ方向下流側に配置されている。
前記過給機40は、前記エンジン本体10からの排気エネルギーを利用して吸入空気を前記エンジン本体10の燃焼室18へ強制的に送り込むためのものである。
即ち、前記タービン41は、前記エンジン本体10の燃焼室18から前記排気ライン30を介して排出される排気ガスのエネルギーによって回転されるように構成されている。前記コンプレッサ42は、前記タービン41と共に回転するように当該タービン41に回転軸43を介して連結されている。
前記排気ガス浄化装置50は、前記エンジン本体10の燃焼室18から前記排気ライン30を介して排出される排気ガスを浄化するためのものである。
即ち、本実施の形態において、前記酸化触媒51は、排気ガス中の窒素酸化物から高活性な二酸化窒素を生成し得るように構成されている。前記フィルタ52は、排気ガスに混入しているPMを捕捉し得るように構成されている。
前記制御装置70は、エンジン回転数及びエンジン負荷によって過給機基準回転数を特定する過給機回転数データ71を有している。前記制御装置70は、前記エンジン回転数センサ61及び前記エンジン負荷センサ62の検出値を前記過給機回転数データ71に適用して得られる過給機基準回転数に対する前記ターボセンサ63によって検出される過給機実測回転数の減少度に応じて前記フィルタ52の再生制御を実行するように構成されている。
本実施の形態に係る前記エンジン1によれば、前記ターボセンサ63によって検出される過給機回転数の変化に応じて前記フィルタ52に堆積したPM堆積量が推定されるので、安価に且つ高精度にPM堆積量を推定することができる。
次に、本実施の形態に係る前記エンジン1について詳述する。
図1に示すように、前記エンジン回転数センサ61は、前記クランク軸5の回転数を検出し、その検出値をエンジン回転数として前記制御装置70に入力し得るように構成されている。前記エンジン回転数センサ61は、前記クランク軸5又は該クランク軸5に固定されたギヤ等に設けられている。
前記エンジン負荷センサ62は、本実施の形態においてはアクセル開度センサとされている。前記アクセル開度センサは、図1に示すように、エンジン回転数の目標回転数(即ち、当該目標回転数に応じた燃料噴射量)を設定するための人為操作可能なアクセル操作レバー等のアクセル操作部材80に設けられており、前記アクセル操作部材80の操作量を開度として検出し、その検出値から得られる燃料噴射量を負荷として前記制御装置70に入力し得るように構成されている。
なお、前記エンジン負荷センサ62は、本実施の形態においてはアクセル開度センサとされているが、これに限定されるものではない。例えば、前記エンジン負荷センサ62は、エンジン負荷として前記吸気弁25の開度又は前記エンジン本体10の吸入空気量等を検出するセンサとされ得る。
前記ターボセンサ63は、前記過給機40の過給機回転数を検出し、その検出値を前記制御装置70に入力し得るように構成されている。前記ターボセンサ63は、前記過給機40のコンプレッサ42に設けられている。
前記制御装置70は、演算部(CPU)と、制御プログラムや制御データ等を記憶するROM、設定値等を電源を切っても失われない状態で保存し且つ前記設定値等が書き換え可能とされたEEPROM、及び前記演算部による演算中に生成されるデータを一時的に保持するRAM等を含む記憶部とを有している。
本実施の形態において、前記エンジン1は、図1に示すように、前記エンジン本体10に燃料を供給する燃料供給装置83と、第1排気温度T1を検出する第1排気温度センサ91と、第2排気温度T2を検出する第2排気温度センサ92と、第3排気温度T3を検出する第3排気温度センサ93とを備えている。
前記燃料供給装置83は、本実施の形態においてはコモンレール方式とされている。前記燃料供給装置83は、燃焼行程のための燃料を供給する正規の噴射と、燃焼行程後に燃料を噴射するポスト噴射とを実行し得るように構成されている。このポスト噴射によって、前記排気ライン30のうち前記フィルタ52よりも排気ガス流れ方向上流側に燃料が供給される。
前記第1排気温度センサ91は、前記排気ライン30のうち前記過給機40のタービン41よりも排気ガス流れ方向上流側を流れる排気ガスの温度を検出し、その検出値を第1排気温度T1として前記制御装置70に入力し得るように構成されている。
前記第2排気温度センサ92は、前記排気ガス浄化装置50の酸化触媒51の入口における排気ガスの温度を検出し、その検出値を第2排気温度T2として前記制御装置70に入力し得るように構成されている。
ここで、前記酸化触媒51の入口とは、前記排気ライン30のうち前記タービン41よりも排気ガス流れ方向下流側且つ前記酸化触媒51よりも排気ガス流れ方向上流側の任意の位置を指す。
前記第3排気温度センサ93は、前記酸化触媒51の出口における排気ガスの温度を検出し、その検出値を第3排気温度T3として前記制御装置70に入力し得るように構成されている。
ここで、前記酸化触媒51の出口とは、前記排気ライン30(前記排気ガス浄化装置50)のうち前記酸化触媒51とその排気ガス流れ方向下流側に配置された前記フィルタ52との間の任意の位置を指す。
続いて、本実施の形態に係る前記エンジン1における前記制御装置70の制御について説明する。
図2に、前記制御装置70の処理に関するフローチャートを示す。
図2に示すように、まず、前記制御装置70は、ステップ11において前記エンジン回転数センサ61からの検出値に基づいてエンジン回転数Neを検知し、ステップ12へ移行する。
前記ステップ12において、前記制御装置70は、前記エンジン負荷センサ62からの検出値に基づいてエンジン負荷Lを検知し、ステップ13へ移行する。
前記ステップ13において、前記制御装置70は、前記エンジン回転数センサ61及び前記エンジン負荷センサ62からそれぞれ得られたエンジン回転数Ne及びエンジン負荷Lを用いて前記過給機回転数データ71に基づき過給機基準回転数Nt1を算出し、ステップ14へ移行する。
前記ステップ14において、前記制御装置70は、前記ターボセンサ63からの検出値に基づいて過給機実測回転数Nt2を検知し、ステップ15へ移行する。
前記ステップ15において、前記制御装置70は、過給機基準回転数Nt1に対して過給機実測回転数Nt2が減少しているか否かを判断する。
本実施の形態に係る前記エンジン1において、前記排気ガス浄化装置50のフィルタ52の少なくとも一部に目詰まりが生じると、前記排気ライン30を排気ガスが流通し難くなって、前記過給機40のタービン41の回転数(過給機実測回転数Nt2)が減少する。そこで、前記制御装置70は、過給機基準回転数Nt1に対して過給機実測回転数Nt2が減少していれば前記フィルタ52にPMが堆積していると認識し、過給機基準回転数Nt1に対する過給機実測回転数Nt2の減少度に応じて前記フィルタ52に堆積したPM堆積量を推定する。
なお、前記ステップ15における判断は、所定の誤差を含み得る。即ち、前記制御装置70は、前記ステップ15において、過給機実測回転数Nt2が過給機基準回転数Nt1に対して所定の誤差の範囲内で減少している場合であればYESと判断せずにNOと判断し得る。
前記ステップ15においてYESの場合には、前記制御装置70は、直ちに又は他のステップを経てから、過給機基準回転数Nt1に対する過給機実測回転数Nt2の減少度に応じて(前記フィルタ52へのPMの堆積量に応じて)前記排気ガス浄化装置50のフィルタ52の第1再生制御を実行し(ステップ16)、ステップ17へ移行する。
図2に示すフローチャートにおいては、前記制御装置70は、ステップ21〜23を経てから前記ステップ16へ移行する。これらのステップステップ21〜23は後述する。
前記ステップ16の第1再生制御は、過給機基準回転数Nt1に対する過給機実測回転数Nt2の減少度が大きくなるに従ってより多くのPMを除去するように実行され得る。なお、この第1再生制御は後述する。
前記ステップ15においてNOの場合には、前記制御装置70は、直ちに又は他のステップを経てから前記ステップ17へ移行する。
図2に示すフローチャートにおいては、前記制御装置70は、ステップ31〜33を経てから前記ステップ17へ移行する。これらのステップ31〜33は後述する。
前記ステップ17において、前記制御装置70は、前記エンジン本体10が停止されたか否かを判断し、NOの場合には前記ステップ11へ戻り、YESの場合には本制御を終了する。
ここで、前記フィルタ52の再生について説明する。
本実施の形態において、前記エンジン1は、前記フィルタ52の再生として、自己再生、補助再生、リセット再生及び緊急再生を実行し得るように構成されている。
自己再生は、主として、二酸化窒素を利用して前記フィルタ52を再生するものである。前記制御装置70は、自己再生に関しては特別な制御を実行しない。即ち、自己再生は自動的に実行される。具体的には、第2排気温度T2が前記酸化触媒51の活性化温度(例えば約300度)を超えた場合には、前記酸化触媒51により排気ガス中の窒素酸化物から高活性な二酸化窒素が生成され、この二酸化窒素により前記フィルタ52に堆積したPMが酸化される。つまり、二酸化窒素の作用により、前記フィルタ52が再生される。
補助再生は、主として、二酸化窒素を利用して前記フィルタ52を再生するものである。前記制御装置70は、補助再生に関しては第2排気温度T2を高めるように制御を実行する。具体的には、前記制御装置70は、前記アクセル操作部材80により設定された目標回転数を変更せずに吸入空気量が低減するように前記吸気弁25を制御する。これにより、燃焼に寄与しない吸入空気量が減少し、第1排気温度T1が上昇して第2排気温度T2が前記酸化触媒51の活性化温度を超えるまで高められる。したがって、自己再生と同様に、二酸化窒素の作用により、前記フィルタ52が再生される。
リセット再生は、二酸化窒素及び高温の排気ガスを利用して前記フィルタ52を再生するものである。前記制御装置70は、リセット再生に関しては第2排気温度T2及び第3排気温度T3を高めるように再生制御を実行する。具体的には、前記制御装置70は、前記アクセル操作部材80により設定された目標回転数を変更せずに吸入空気量が低減するように前記吸気弁25を制御し、且つ前記燃料供給装置83にポスト噴射を実行させる。これにより、吸入空気量が減少することに加えてポスト噴射により前記排気ライン30に供給された燃料が燃焼するため、第1排気温度T1が上昇して第2排気温度T2が高められる。
その結果、第2排気温度T2が前記酸化触媒の活性化温度を超えた場合には、前記酸化触媒51により二酸化窒素が生成され、この二酸化窒素により前記フィルタ52に堆積したPMが酸化される。さらに、第3排気温度T3が前記酸化触媒51の活性化温度よりも高温であるPMの燃焼温度(例えば約550度)を超えると、その高温のため前記フィルタ52に堆積したPMが燃焼する。つまり、二酸化窒素の作用及び高温の排気ガスにより、前記フィルタ52が再生される。
緊急再生は、二酸化窒素及び高温の排気ガスを利用して前記フィルタ52を再生するものである。前記制御装置70は、人為操作可能な緊急再生指令部材85(図1参照)の操作により緊急再生を実行するための指令を受けると、排気温度をその操作時点での温度よりも更に高めるように制御を実行する。具体的には、前記制御装置70は、第2排気温度T2が確実に活性化温度を超えるように前記アクセル操作部材80で設定された目標回転数を所定の高回転数に変更し、吸入空気量が低減するように前記吸気弁25を制御し、且つ前記燃料供給装置83にポスト噴射を実行させる。これにより、第2排気温度T2が高められ、前記フィルタ52が再生される。
ここで、前記所定の高回転数は、第2排気温度T2が確実に活性化温度を超える温度となるエンジン回転数として予め設定される。
なお、本実施の形態においては、前記緊急再生指令部材85は、指令「有」状態と、指令「無」状態を選択的に変更し得る押しボタンとされている。
そして、本実施の形態に係る前記エンジン1においては、前記制御装置70は、推定した前記フィルタ52へのPMの堆積量に応じて補助再生又はリセット再生が実行されるように第1再生制御(及び後述の第2再生制御)を行うように構成されている。
ここで、前記ステップ21〜23について説明する。
本実施の形態に係る前記エンジン1は、図1に示すように、さらに、前記排気ガス浄化装置50のフィルタ52の差圧を検出する差圧センサ66を備えている。そして、前記制御装置70は、エンジン回転数及びエンジン負荷によって前記フィルタ52の基準差圧を特定する差圧データ76を有しており、前記エンジン回転数センサ61及び前記エンジン負荷センサ62の検出値を前記差圧データ76に適用して得られる基準差圧に対する前記差圧センサ66によって検出される実測差圧の増減を認識し、過給機実測回転数が過給機基準回転数に対して減少している場合に前記フィルタ52にPMが堆積していると判断し且つ実測差圧が基準差圧に対して増加している場合に前記フィルタ52にPMが堆積していると判断し、過給機回転数及び差圧の何れに基づいても前記フィルタ52にPMが堆積していると判断した場合には、過給機基準回転数に対する過給機実測回転数の減少度に応じて前記フィルタ52の再生制御を実行し、前記過給機回転数に基づく判断と前記差圧に基づく判断とが不一致の場合には、前記排気ガス浄化装置50に関するフェイル制御を行うように構成されている。
詳しくは、前記差圧センサ66は、前記フィルタ52の入口及び出口における排気ガスの圧力を検出し、その検出値から得られる前記フィルタ52の入口と出口との間の差圧を前記制御装置70に入力し得るように構成されている。
そして、前記制御装置70は、図2に示すように、前記ステップ15においてYESの場合には次の処理を実行し得る。
即ち、前記ステップ15においてYESの場合には、前記制御装置70は、ステップ21において前記エンジン回転数センサ61及び前記エンジン負荷センサ62からそれぞれ得られたエンジン回転数Ne及びエンジン負荷Lを用いて前記差圧データ76に基づき基準差圧ΔP1を算出し、ステップ22へ移行する。
前記ステップ22において、前記制御装置70は、前記差圧センサ66からの検出値に基づいて実測差圧ΔP2を検知し、ステップ23へ移行する。
前記ステップ23において、前記制御装置70は、基準差圧ΔP1に対して実測差圧ΔP2が増加しているか否かを判断する。
本実施の形態に係る前記エンジン1において、前記排気ガス浄化装置50のフィルタ52の少なくとも一部に目詰まりが生じると、前記排気ガス浄化装置50内を排気ガスが流通し難くなって、基準差圧ΔP1に対して実測差圧ΔP2が増加する。そこで、前記制御装置70は、基準差圧ΔP1に対して実測差圧ΔP2が増加していれば、前記フィルタ52にPMが堆積していると認識する。
なお、前記ステップ23における判断は、所定の誤差を含み得る。即ち、前記制御装置70は、前記ステップ23において、実測差圧ΔP2が基準差圧ΔP1に対して所定の誤差の範囲内で減少している場合であればYESと判断せずにNOと判断し得る。
その後、前記制御装置70は、前記ステップ23においてYESの場合には前記ステップ16へ移行し、前記ステップ23においてNOの場合には前記排気ガス浄化装置50に関するフェイルの発生を認識して、前記排気ガス浄化装置50に関するフェイル制御を実行し(ステップ24)、前記ステップ17へ移行する。
ここで、前記制御装置70は、前記ステップ15において過給機回転数に基づき前記フィルタ52にPMが堆積していると判断しているにもかかわらず、前記ステップ23においてNOの場合には差圧に基づき前記フィルタ52にPMが堆積していないと判断していることになる。即ち、PMの堆積に関する前記過給機回転数に基づく判断と前記差圧に基づく判断とが不一致となる。したがって、前記制御装置70は、前記排気ガス浄化装置50に関するフェイルの発生を認識する。
なお、前記排気ガス浄化装置50に関するフェイルとは、前記排気ガス浄化装置50自体の故障及び本制御に係る各種センサ(例えば前記差圧センサ66)の故障を含む。
また、前記排気ガス浄化装置50に関するフェイル制御は、本実施の形態においては、表示又は音等によって前記排気ガス浄化装置50に関するフェイルの発生を告知する告知装置(ランプ又はスピーカ等)87を作動させるための制御である。ただし、前記フェイル制御は、前記告知装置87を作動させる制御に加えて、又は、代えて、前記エンジン本体10を安全に停止させる制御を含み得る。例えば、前記フェイル制御を実行する際に、前記フィルタ52の再生制御が実行されている場合には、再生制御の終了を待って、前記エンジン本体10を停止させることができる。
ここで、前記ステップ31〜33について説明する。
本実施の形態においては、前記制御装置70は、図2に示すように、前記ステップ15においてNOの場合には次の処理を実行し得る。
即ち、前記ステップ15においてNOの場合には、前記制御装置70は、ステップ31において前記エンジン回転数センサ61及び前記エンジン負荷センサ62からそれぞれ得られたエンジン回転数Ne及びエンジン負荷Lを用いて前記差圧データ76に基づき基準差圧ΔP1を算出し、ステップ32へ移行する。
前記ステップ32において、前記制御装置70は、前記差圧センサ66からの検出値に基づいて実測差圧ΔP2を検知し、ステップ33へ移行する。
前記ステップ33において、前記制御装置70は、基準差圧ΔP1に対して実測差圧ΔP2が増加しているか否かを判断する。
なお、前記ステップ33における判断は、所定の誤差を含み得る。即ち、前記制御装置70は、前記ステップ33において、実測差圧ΔP2が基準差圧ΔP1に対して所定の誤差の範囲内で減少している場合であればYESと判断せずにNOと判断し得る。
前記ステップ33においてYESの場合には、前記制御装置70は、前記排気ガス浄化装置50に関するフェイル制御を実行し(ステップ24)、前記ステップ17へ移行する。
これに対し、前記ステップ23においてNOの場合には、前記制御装置70は、前記ステップ17へ移行する。
このように本実施の形態に係る前記エンジン1は、前記制御装置70が、過給機実測回転数Nt2が過給機基準回転数Nt1に対して減少している場合に前記フィルタ52にPMが堆積していると判断し且つ実測差圧ΔP2が基準差圧ΔP1に対して増加している場合に前記フィルタにPMが堆積していると判断し、過給機回転数及び差圧の何れに基づいても前記フィルタ52にPMが堆積していると判断した場合には、過給機基準回転数Nt1に対する過給機実測回転数Nt2の減少度に応じて前記フィルタ52の再生制御を実行し、前記過給機回転数に基づく判断と前記差圧に基づく判断とが不一致の場合には、前記排気ガス浄化装置50に関するフェイル制御を行うように構成されている。
したがって、本実施の形態に係る前記エンジン1によれば、安価に且つ高精度に前記フィルタ52に堆積したPM堆積量を推定することができることに加えて、前記排気ガス浄化装置50のフェイルを使用者に迅速に認識させることができる。
[実施の形態2]
以下、本発明の他の実施の形態に係るエンジン1について添付図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態に係る前記エンジン1は、制御装置70がターボセンサ63のフェイルを判定する点、及び、前記ターボセンサ63のフェイル時にはフィルタ52の差圧に基づき再生制御を実行する点において、実施の形態1に係る前記エンジン1と相違している。
即ち、前記制御装置70は、エンジン回転数センサ61及びエンジン負荷センサ62の検出値を差圧データ76に適用して得られる基準差圧に対する差圧センサ66によって検出される実測差圧の増減を認識し、実測差圧が基準差圧に対して増加しているにもかかわらず過給機実測回転数が過給機基準回転数に対して変化していない場合には、前記ターボセンサ63のフェイルと判定して、実測差圧の基準差圧に対する増加度に応じて前記フィルタ52の再生制御を行うように構成されている。
図3に、前記制御装置70の処理に関するフローチャートを示す。
詳しくは、前記制御装置70は、前記ステップ15においてNOの場合には次の処理を実行し得る。
なお、図中、図2におけるステップと同一ステップには同一符号を付している。
即ち、図3に示すように、前記ステップ15においてNOの場合(即ち、過給機実測回転数Nt2が過給機基準回転数Nt1に対して低下していない場合)には、前記制御装置70は、ステップ41において前記エンジン回転数センサ61及び前記エンジン負荷センサ62からそれぞれ得られたエンジン回転数Ne及びエンジン負荷Lを用いて前記差圧データ76に基づき基準差圧ΔP1を算出し、ステップ42へ移行する。
前記ステップ42において、前記制御装置70は、前記差圧センサ66からの検出値に基づいて実測差圧ΔP2を検知し、ステップ43へ移行する。
前記ステップ43において、前記制御装置70は、基準差圧ΔP1に対して実測差圧ΔP2が増加しているか否かを判断する。
なお、前記制御装置70は、前記ステップ43において、実測差圧ΔP2が基準差圧ΔP1に対し増加している場合に代えて、許容誤差を超えて基準差圧ΔP1に対し増加している場合に、YESと判断し得る。
前記ステップ43においてNOの場合には、前記制御装置70は、ステップ47へ移行する。
詳しくは、前記制御装置70は、前記ステップ15において過給機回転数に基づき前記フィルタ52にPMが堆積していないと判断し、且つ、前記ステップ43において差圧に基づいて前記フィルタ52にPMが堆積していないと判断していることになる。即ち、PMの堆積に関する前記過給機回転数に基づく判断と前記差圧に基づく判断とが一致する。したがって、前記制御装置70は、PMが堆積していないと判断する。
これに対し、前記ステップ43においてYESの場合には、前記制御装置70は、ステップ45を経て、ステップ46へ移行する。
詳しくは、前記制御装置70は、前記ステップ15において過給機回転数に基づき前記フィルタ52にPMが堆積していないと判断しているにもかかわらず、前記ステップ43において差圧に基づいて前記フィルタ52にPMが堆積していると判断していることになる。即ち、PMの堆積に関する前記過給機回転数に基づく判断と前記差圧に基づく判断とが不一致となる。したがって、前記制御装置70は、前記ターボセンサ63がフェイルしていると判断する。
前記ステップ45において、前記制御装置70は、前記ターボセンサ63のフェイルと判定し、前記ステップ46へ移行する。
なお、前記制御装置70は、一度前記ターボセンサ63のフェイルを判定していれば、後述のようにして差圧に基づく第2再生制御を実行することを繰り返す場合には再度前記ターボセンサ63のフェイルと判定する必要がないため、前記ステップ44と前記ステップ46との間に前記ステップ45を有している。
好ましくは、前記ステップ52においてターボセンサ63のフェイルを判定した後、前記制御装置70は、前記ターボセンサ63のフェイルを使用者に認識させるために、前記ターボセンサ63に関するフェイル制御を実行し得る。
ここで、前記ターボセンサ63に関するフェイル制御とは、告知装置87を作動させるための制御を含む。
前記ステップ46においては、前記制御装置70は差圧に基づく第2再生制御を実行する。即ち、実測差圧ΔP2の基準差圧ΔP1に対する増加度に応じて(即ち、前記フィルタ52へのPMの堆積量に応じて)前記フィルタ52の第2再生制御を実行し、前記ステップ47へ移行する。
ここで、前記制御装置70は、実測差圧ΔP2の基準差圧ΔP1に対する増加度に応じて前記フィルタ52に堆積したPM堆積量を推定し、例えば、基準差圧ΔP1に対する実測差圧ΔP2の変化割合が大きくなるに従ってより多くのPMを除去するように前記フィルタ52の第2再生制御を実行し得る。
前記ステップ47において、前記制御装置70は、前記エンジン本体10が停止されたか否かを判断し、NOの場合にはステップ48へ移行し、YESの場合には本制御を終了する。
前記ステップ48において、前記制御装置70は、前記エンジン回転数センサ61からの検出値に基づいてエンジン回転数Neを検知し、ステップ49へ移行する。
前記ステップ49において、前記制御装置70は、前記エンジン負荷センサ62からの検出値に基づいてエンジン負荷Lを検知し、前記ステップ41へ戻る。
このように本実施の形態に係る前記エンジン1は、過給機実測回転数Nt2が過給機基準回転数Nt1に対して減少している場合には、第1再生制御を行い、実測差圧ΔP2が基準差圧ΔP1に対して増加しているにもかかわらず過給機実測回転数Nt2が過給機基準回転数Nt1に対して変化していない場合には、前記ターボセンサ63のフェイルと判定して、実測差圧ΔP2の基準差圧ΔP1に対する増加度に応じて前記フィルタ52の第2再生制御を行うように構成されている。
したがって、本実施の形態に係る前記エンジン1によれば、前記ターボセンサ63がフェイルした場合であっても、精度の低下を抑制しつつPM堆積量を推定することができる。
[実施の形態3]
以下、本発明の他の実施の形態に係るエンジン1について添付図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態に係る前記エンジン1は、制御装置70がターボセンサ63のフェイルを判定する点、及び、前記ターボセンサ63のフェイル時にフィルタ52の差圧に基づき再生制御を実行し得る点において、実施の形態1に係る前記エンジン1と相違し、前記制御装置70がターボセンサ63のフェイルを判定するための方法が実施の形態2に係る前記エンジン1と相違している。
即ち、前記制御装置70は、エンジン回転数センサ61及びエンジン負荷センサ62の検出値を差圧データ76に適用して得られる基準差圧に対する差圧センサ66によって検出される実測差圧の増減を認識し、過給機実測回転数の過給機基準回転数に対する変化割合がしきい値を超えている場合には、前記ターボセンサ63のフェイルと判定して、実測差圧の基準差圧に対する増加度に応じて前記フィルタ52の再生制御を行うように構成されている。
図4に、前記制御装置70の処理に関するフローチャートを示す。
詳しくは、前記制御装置70は、前記ステップ14に続いて次の処理を実行し得る。
なお、図中、図2におけるステップと同一ステップには同一符号を付している。
即ち、図4に示すように、前記制御装置70は、前記ステップ14と前記ステップ15との間にステップ51を有している。前記制御装置70は、前記ステップ51において過給機基準回転数Nt1に対する過給機実測回転数Nt2の変化割合が所定のしきい値V以下であるか否かを判断する。
前記ステップ51においてYESの場合には、前記制御装置70は、前記ステップ15へ移行する。
これに対し、前記ステップ51においてNOの場合(即ち、過給機実測回転数Nt2の過給機基準回転数Nt1に対する変化割合が前記所定のしきい値Vを超えている場合)には、前記制御装置70は、前記ターボセンサ63のフェイルと判定し(ステップ52)、ステップ53へ移行する。
好ましくは、前記ステップ52においてターボセンサ63のフェイルを判定した後、前記制御装置70は、前記ターボセンサ63のフェイルを使用者に認識させるために、前記ターボセンサ63に関するフェイル制御を実行し得る。
ここで、前記ターボセンサ63に関するフェイル制御とは、告知装置87を作動させるための制御を含む。
前記ステップ53において、前記制御装置70は、前記エンジン回転数センサ61及び前記エンジン負荷センサ62からそれぞれ得られたエンジン回転数Ne及びエンジン負荷Lを用いて前記差圧データ76に基づき基準差圧ΔP1を算出し、ステップ54へ移行する。
前記ステップ54において、前記制御装置70は、前記差圧センサ66からの検出値に基づいて実測差圧ΔP2を検知し、ステップ55へ移行する。
前記ステップ55において、前記制御装置70は、基準差圧ΔP1に対して実測差圧ΔP2が増加しているか否かを判断する。
なお、前記ステップ55における判断は、所定の誤差を含み得る。即ち、前記制御装置70は、前記ステップ55において、実測差圧ΔP2が基準差圧ΔP1に対して所定の誤差の範囲内で減少している場合であればYESと判断せずにNOと判断し得る。
前記ステップ55においてYESの場合には、前記制御装置70は、実測差圧ΔP2の基準差圧ΔP1に対する増加度に応じて前記フィルタ52の第2再生制御を実行し、ステップ57へ移行する。
ここで、前記制御装置70は、実測差圧ΔP2の基準差圧ΔP1に対する増加度に応じて前記フィルタ52に堆積したPM堆積量を推定し、例えば、基準差圧ΔP1に対する実測差圧ΔP2の変化割合が大きくなるに従ってより多くのPMを除去するように前記フィルタ52の第2再生制御を実行し得る。
前記ステップ55においてNOの場合には、前記制御装置70は、前記ステップ57へ移行する。
前記ステップ57において、前記制御装置70は、前記エンジン本体10が停止されたか否かを判断し、NOの場合にはステップ58へ移行し、YESの場合には本制御を終了する。
前記ステップ58において、前記制御装置70は、前記エンジン回転数センサ61からの検出値に基づいてエンジン回転数Neを検知し、ステップ59へ移行する。
前記ステップ59において、前記制御装置70は、前記エンジン負荷センサ62からの検出値に基づいてエンジン負荷Lを検知し、前記ステップ53へ戻る。
このように本実施の形態に係る前記エンジン1は、過給機実測回転数Nt2の過給機基準回転数Nt1に対する変化割合が前記所定のしきい値Vを超えている場合には、前記ターボセンサ63のフェイルと判定して、実測差圧ΔP2の基準差圧ΔP1に対する増加度に応じて前記フィルタ52の第2再生制御を行うように構成されている。
したがって、本実施の形態に係る前記エンジン1によれば、前記ターボセンサ63がフェイルした場合であっても、精度の低下を抑制しつつPM堆積量を推定することができる。
1 エンジン
10 エンジン本体
20 吸気ライン
30 排気ライン
40 過給機
41 タービン
42 コンプレッサ
50 排気ガス浄化装置
51 酸化触媒
52 フィルタ
61 エンジン回転数センサ
62 エンジン負荷センサ
63 ターボセンサ
66 差圧データ
70 制御装置
71 過給機回転数データ
76 差圧データ

Claims (3)

  1. エンジン本体と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサと、エンジン負荷を検出するエンジン負荷センサと、前記エンジン本体の燃焼室に吸入空気を導く吸気ラインと、前記燃焼室から排出される排気ガスの通路となる排気ラインと、前記排気ラインに介挿されたタービン及びタービンによって駆動される状態で前記吸気ラインに介挿されたコンプレッサを有する過給機と、過給機回転数を検出するターボセンサと、フィルタを有し、前記排気ラインに介挿された排気ガス浄化装置と、制御装置とを備えたエンジンであって、
    前記制御装置は、エンジン回転数及びエンジン負荷によって過給機基準回転数を特定する過給機回転数データを有しており、前記エンジン回転数センサ及び前記エンジン負荷センサの検出値を前記過給機回転数データに適用して得られる過給機基準回転数に対する前記ターボセンサによって検出される過給機実測回転数の減少度に応じて前記フィルタの再生制御を実行することを特徴とするエンジン。
  2. 前記フィルタの差圧を検出する差圧センサを備え、
    前記制御装置は、エンジン回転数及びエンジン負荷によって前記フィルタの基準差圧を特定する差圧データを有しており、前記エンジン回転数センサ及び前記エンジン負荷センサの検出値を前記差圧データに適用して得られる基準差圧に対する前記差圧センサによって検出される実測差圧の増減を認識し、過給機実測回転数が過給機基準回転数に対して減少している場合に前記フィルタに粒子状物質が堆積していると判断し且つ実測差圧が基準差圧に対して増加している場合に前記フィルタに粒子状物質が堆積していると判断し、過給機回転数及び差圧の何れに基づいても前記フィルタに粒子状物質が堆積していると判断した場合には、過給機基準回転数に対する過給機実測回転数の減少度に応じて前記フィルタの再生制御を実行し、前記過給機回転数に基づく判断と前記差圧に基づく判断とが不一致の場合には、前記排気ガス浄化装置に関するフェイル制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記フィルタの差圧を検出する差圧センサを備え、
    前記制御装置は、エンジン回転数及びエンジン負荷によって前記フィルタの基準差圧を特定する差圧データを有しており、前記エンジン回転数センサ及び前記エンジン負荷センサの検出値を前記差圧データに適用して得られる基準差圧に対する前記差圧センサによって検出される実測差圧の増減を認識し、実測差圧が基準差圧に対して増加しているにもかかわらず過給機実測回転数が過給機基準回転数に対して変化していない場合、若しくは、過給機実測回転数の過給機基準回転数に対する変化割合がしきい値を超えている場合には、前記ターボセンサのフェイルと判定して、実測差圧の基準差圧に対する増加度に応じて前記フィルタの再生制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
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