JP2013189948A - エンジンおよびエンジン作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの冷却効果を向上する。
【解決手段】回転工具としてのソーチェーン24を回転駆動するエンジン11は、クランク軸が回転自在に組み込まれるクランクケースと、クランク軸にコネクティングロッドを介して連結されるピストンが往復動自在に組み込まれるシリンダ16とを備えている。シリンダ16の頂部はシリンダカバー43により覆われており、クランク軸の突出端部13aに取り付けられた冷却ファン18によりシリンダ16に向かう冷却風が生成される。冷却風はクランク軸に沿って延在する放熱板51,52により案内される。放熱板51,52の先端にはシリンダカバー43の側辺よりも外方に迫り出す露出部53が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、チェンソーやパワーカッタ等の携帯型のエンジン作業機に搭載されるエンジンおよびエンジン作業機に関する。
エンジンを駆動源とした手持ち式つまり携帯型のエンジン作業機には、チェンソーやパワーカッタ等がある。チェンソーは木材などの作業対象物を切断するためのチェーン形の鋸刃であるソーチェーンが作業機本体に設けられている。パワーカッタは、石材やコンクリートの筋付けや切断のためのディスクカッタが作業機本体に設けられている。このようなエンジン作業機に搭載されるエンジンは、クランク軸が回転自在に装着されたクランクケースと、ピストンが直線往復動自在に組み込まれたシリンダとからなるエンジン本体を有しており、クランク軸の一方の突出端部には冷却ファンが装着され、強制空冷エンジンとなっている。冷却ファンにより生成される冷却風は、冷却ファンに対してエンジンの反対側に向けてエンジンに沿って吹き付けられてエンジンが強制冷却される。エンジン停止時には冷却ファンの回転が停止するので、エンジン停止後には自然空冷によってエンジンの冷却が行われる。
燃料と空気の混合気をエンジンに供給するために、エンジンにはインシュレータを介して気化器が装着されており、エンジンが停止すると気化器およびインシュレータの内部における混合気の流動も停止する。このため、混合気による気化器およびインシュレータの冷却効果がなくなるので、シリンダからインシュレータを介して気化器に熱伝導が発生し、気化器の温度が上昇する。気化器の温度上昇が大きくなり過ぎると、ガソリンつまり燃料の多くが蒸発することになるため、気化器からエンジンに充分な燃料を供給することができなくなり、エンジンの再始動が困難になる。特に、携帯型のエンジン作業機に用いられるエンジンは、小型化の要求が強く、インシュレータをできるだけ短くすることが求められている。このため、携帯型のエンジン作業機においては、エンジン運転時の強制空冷を効率良く行う必要があるだけでなく、インシュレータを長くすることなく気化器の温度上昇を抑えることが重要な技術課題となっている。
特許文献1には、気化器とインシュレータの間に放熱フィンを取り付けることによって、気化器の自然空冷を促進するようにしたエンジンが記載されている。
特開2001−123888号公報
しかしながら、シリンダカバー内に配置された気化器とインシュレータとの間に放熱フィンを取り付けた構成では、放熱フィンの温度を気化器と同程度の温度までしか上昇させることができない。このため、大気との温度差が小さく、放熱フィンに生じる自然対流が弱くなり、自然空冷による放熱効果を充分に発揮することができない。しかも、気化器とインシュレータの間に介在する放熱フィンは熱伝導率が高くかつ薄い部材が使用されており、インシュレータの熱が直ちに気化器に熱伝導することになるという点からも、気化器の温度上昇を充分に低減する効果が得られない。
放熱板を用いて自然対流を有効に行うために、放熱板の上方を大気開放し、熱が放熱板に篭もらないようにする必要がある。しかしながら、特に、チェンソーやパワーカッタ等のようにエンジン上方を覆うようにハンドルが設けられたエンジン作業機においては、大量の木屑や粉塵からエンジンを保護するとともに、ハンドルを把持する作業者の手や腕を保護するために、エンジンとハンドルとの間にカバーを設け、エンジンをカバーにより覆う必要があるが、従来のエンジンではこのような課題を解決することができない。
本発明の目的は、エンジンの冷却効果を向上することにある。
本発明のエンジンは、クランク軸が回転自在に組み込まれるクランクケースと、前記クランク軸にコネクティングロッドを介して連結されるピストンが往復動自在に組み込まれるシリンダとを有するエンジン本体を備えたエンジンであって、前記シリンダの頂部を覆うシリンダカバーと、前記クランク軸の突出端部に取り付けられ、前記クランク軸により回転駆動される冷却ファンと、前記シリンダの周囲から前記突出端部と反対側の端部に向けて延在して設けられた放熱板とを有し、前記放熱板の先端に上方が外気に露出する露出部を設けることを特徴とする。
本発明のエンジンは、前記露出部は、前記シリンダカバーの側辺近傍又は側辺よりも外方に迫り出すように構成されていることを特徴とする。本発明のエンジンは、前記シリンダカバーの上方には、前記クランク軸方向に延びるハンドル部が設けられることを特徴とする。本発明のエンジンは、前記シリンダに沿って前記クランク軸の前記突出端部から反対側の端部に向けて延在して設けられ、前記冷却ファンにより生成される冷却風を案内することを特徴とする。本発明のエンジンは、前記放熱板は、前記クランク軸に沿う方向に延在する基部と、当該基部の先端に設けられ前記クランク軸に対して横方向に延在するとともに前記シリンダカバーの前記側辺との間で冷風排出部を形成する先端ガイド部とを有することを特徴とする。
本発明のエンジンは、前記放熱板を前記シリンダの吸気口に配置することを特徴とする。本発明のエンジンは、前記放熱板を前記シリンダの吸気口とインシュレータとの間に配置することを特徴とする。本発明のエンジンは、前記放熱板を前記シリンダの排気口とマフラとの間に配置することを特徴とする。本発明のエンジンは、前記放熱板は、前記シリンダの吸気口側に配置される吸気側の放熱板と、前記シリンダの排気口側に配置される排気側の放熱板とを有することを特徴とする。本発明のエンジンは、前記排気側の放熱板に冷却風を排出する排気開口部を設けることを特徴とする。本発明のエンジンは、前記吸気側の放熱板に冷却風を排出する排気開口部を設けることを特徴とする。
本発明のエンジン作業機は、前記クランク軸により回転駆動される回転工具を有し、上述したエンジンにより前記回転工具を回転駆動することを特徴とする。
回転工具を回転駆動するエンジンにおいては、シリンダに向けて冷却風を生成するためにクランク軸の突出端部に冷却ファンが設けられており、冷却風はクランク軸の他方の端部側に向けて供給される。クランク軸の冷却ファン側の端部と反対側の端部にはシリンダ周囲から延在して放熱板が配置されており、放熱板の先端には上方が外気に露出する露出部が形成されているので、露出部により放熱板の放熱効果が高められる。これにより、操作ハンドルへの熱の伝達を抑制する構造でありながら、エンジンが停止された後における自然冷却においても、放熱板によるエンジンの放熱効果を高めることができる。また、放熱板を冷却ファン側の端部から反対側の端部にシリンダに沿って延在して設けることにより、放熱板により冷却ファンからの冷却風を案内する強制冷却の効果を高めることができる。
エンジン作業機としてのチェンソーの一部を示す正面図である。 図1の平面図である。 図1の右側面図である。 図2におけるA−A線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。エンジン作業機としてのチェンソー10は、図2に示されるように、エンジン11が組み込まれる作業機本体12を有している。エンジン11は駆動軸つまりクランク軸13が回転自在に組み込まれるクランクケース14と、ピストン15が直線往復動自在に組み込まれるシリンダ16とを備えたエンジン本体11aを有しており、クランクケース14とシリンダ16はそれぞれアルミ合金により製造される。ピストン15はコネクティングロッド17によりクランク軸13に連結されており、ピストン15の往復運動がクランク軸13の回転運動に変換される。
図2に示されるように、クランク軸13の一方の突出端部13aには冷却ファン18が取り付けられ、冷却ファン18は作業機本体12に取り付けられる図示しないボリュートケース内に収容されており、ボリュートケースを覆うようにファンカバー19が作業機本体12に取り付けられている。ファンカバー19の内部には図示しない始動装置つまりリコイルスタータが設けられており、リコイルスタータの操作ノブ20を操作することによりエンジン11が始動される。クランク軸13の他方の突出端部13bには、図示しない遠心クラッチを介してスプロケット22が図3に示されるように連結されており、スプロケット22はクランク軸13に対して回転自在に装着されている。作業機本体12には、図1および図2に二点鎖線で示されるようにガイドバー23が取り付けられ、ガイドバー23の周囲に設けられた回転工具としてのソーチェーン24はスプロケット22に掛け渡されており、ソーチェーン24はエンジン11により遠心クラッチを介して回転駆動される。このように、クランク軸13の一方の突出端部13a側はファン駆動側端部となっており、反対側の突出端部13bは工具駆動側端部となっている。
エンジン本体11aはクランク軸13が作業機本体12に対して横方向となって作業機本体12に取り付けられている。作業機本体12の後部には後ハンドル25が後方に突出して設けられ、作業機本体12にはクランク軸13の一方の突出端部13a側から他方の突出端部13b側にエンジン11を跨ぐように前ハンドル26が配置されており、前ハンドル26の一端部つまりファン側の脚部26aは作業機本体12の一方側の前端部に固定され、他端部つまり工具駆動側の脚部26bは後ハンドル25にねじ部材27により固定されている。前ハンドル26の工具駆動側の脚部26bとシリンダ16の距離は、ファン側の脚部26aとシリンダの距離よりも短く設定されており、作業者は右手で後ハンドル25を把持し、左手で前ハンドル26の側部もしくはカバー本体42の上方を把持した状態のもとで、チェンソー10により木材等の作業対象物の切断作業を行う。作業機本体12の工具駆動側には上述した遠心クラッチとスプロケット22を覆うサイドカバー28が取り付けられており、作業者は高速回転する回転工具としてのソーチェーン24が配置される回転工具側の脚部26bを把持することなく、前ハンドル26の側部つまり冷却ファン18側を把持して作業を行う。作業機本体12には前ハンドル26よりも前方側に迫り出してハンドガード29が設けられている。
図4に示されるように、シリンダ16には作業機本体12の後方側に向けてクランク軸13に対して直角方向に吸気口31が開口し、吸気口31の反対側には排気口32が作業機本体12の前方に向けて開口している。シリンダ16には吸気口31に連通する流路が設けられたインシュレータ33が取り付けられ、インシュレータ33には気化器34が取り付けられている。インシュレータ33は耐熱性を有し、シリンダ16よりも熱伝導率が極めて小さい高分子樹脂により製造されており、シリンダ16の熱が気化器34に伝わることを防止している。気化器34の入口側には支持部35が設けられており、この支持部35にはフィルタエレメント36が取り付けられる。気化器34にはフィルタエレメント36により清浄化された外部空気と、図示しない燃料タンクからの燃料が供給され、気化器34により空気と燃料の混合気が生成され、混合気は吸気口31からエンジン本体11a内に供給される。供給された混合気は点火プラグ37により点火される。シリンダ16には排気口32に連通させてマフラ38がボルト39により取り付けられており、排気口32から排出される燃焼ガスはマフラ38を介して外部に排出される。
エンジン本体11aはエンジンカバー41により覆われており、エンジンカバー41と前ハンドル26との間には隙間が設けられており、前ハンドル26は隙間を介してエンジンカバー41を横切るように設けられている。エンジンカバー41はカバー本体42とこれに取り付けられるシリンダカバー43とを備えており、シリンダカバー43はシリンダ16の頂部を覆っている。シリンダカバー43にはクリーナカバー部44が一体となっており、このクリーナカバー部44によりフィルタエレメント36は覆われており、インシュレータ33と気化器34の間には遮熱板45が設けられ、遮熱板45とクリーナカバー部44とにより気化器室46が形成されており、気化器34は気化器室46内に収容される。気化器34を気化器室46内に組み込むことにより、木屑や粉塵等が気化器34内に流入することが防止され、気化器34やフィルタエレメント36が汚損することが抑制される。シリンダカバー43はクリーナカバー部44に配置される止めねじ48によりエンジン11に取り付けられる。
図2に示されるように、冷却ファン18の吐出口18aはシリンダカバー43に向けて開口しており、冷却ファン18により生成された強制冷却風はシリンダカバー43に向けて吐出される。シリンダカバー43に向けて吐出された強制冷却風をシリンダカバー43とシリンダ16との間で冷却ファン18に対して反対側、つまり工具駆動側端部に設けられた排出口49に向けて案内するために、図4に示されるように、シリンダ16の吸気口31側の側面には吸気側の放熱板51が装着され、シリンダ16の排気口32側の側面には排気側の放熱板52が装着されている。吸気側の放熱板51は吸気口31の開口部周囲に突き当てられてシリンダ16に装着され、インシュレータ33は放熱板51を介してシリンダ16に取り付けられている。放熱板51は、インシュレータ33より熱伝導率が高い材料として、アルミ合金等の金属板で製造されると好ましく、放熱板51は、金属の薄板をプレス加工にて形状を切り出して、約90度折り曲げることによって容易に製造できる。放熱板51は、シリンダ16に沿ってシリンダカバー43に向けて延在するとともにクランク軸13に沿ってクランク軸13の工具駆動側端部側に延在している。一方、排気側の放熱板52は排気口32の開口部周囲に突き当てられてシリンダ16に装着され、マフラ38は放熱板52を介してシリンダ16に取り付けられている。放熱板52は、シリンダカバー43に向けて延在するとともにクランク軸13に沿ってクランク軸13の工具駆動側端部側に延在している。両方の放熱板51,52とシリンダ16とによりシリンダ冷却室50が形成されており、強制冷却風はシリンダ冷却室50を通って、排出口49から外部に排出される。
このように、吸気側の放熱板51が吸気口31の開口部周囲に突き当てられてシリンダ16に取り付けられているので、シリンダ16の吸気口31の近傍の熱を放熱板51によって放熱することができる。これにより、インシュレータ33の温度上昇を効果的に抑制することができるとともに、気化器34の温度上昇を抑制することができる。しかも、放熱板51はインシュレータ33とシリンダ16との間に配置されているので、放熱板51をシリンダ16に取り付けるための部品を必要とすることなく、インシュレータ33を取り付ける部品を用いて放熱板51をシリンダ16に容易に取り付けることができる。
排気側の放熱板52はマフラ38とシリンダ16との間に取り付けられているので、放熱板52をシリンダ16に取り付けるための部品を必要とすることなく、マフラ38をシリンダ16に取り付ける部品を用いて放熱板52を容易にシリンダ16に取り付けることができる。放熱板52は吸気口31から離れているが、シリンダ16の放熱効果を得ることができるので、結果としてインシュレータ33の温度上昇を効果的に抑制することができ、インシュレータ33を介して気化器34に伝わる熱を低減し、気化器34の温度上昇を抑制することができる。したがって、図示するエンジン11においては、それぞれシリンダ16に沿って吸気側の放熱板51と排気側の放熱板52とが設けられているが、吸気側の放熱板51のみを配置した形態と、排気側の放熱板52のみを配置した形態のいずれとしても気化器34の温度上昇を抑制することができる。ただし、吸気側の放熱板51を設けた形態の方が気化器34の温度上昇をより抑制することができる。
吸気側の放熱板51は、図2に示されるように、クランク軸13に沿う方向に延在する基部51aを有し、この基部51aの先端はシリンダカバー43の排出口49側の側辺43bよりも突出しており、突出部は上方が外気に露出した露出部53となっている。この露出部53を放熱板51に設けることにより、放熱板51の少なくとも一部がシリンダカバー43に重ならないようになっている。放熱板51の基部51aの先端部にはクランク軸13に対して横方向に延在する先端ガイド部51bが一体に設けられ、この先端ガイド部51bは基部51aからマフラ38に向けて延在しており、露出部53を構成している。このように、基部51aの先端に先端ガイド部51bを設けると、先端ガイド部51bを設けない場合に比して、露出部53の面積を大きくすることができ、放熱効果を高めることができる。しかも、この先端ガイド部51bにより冷却ファン18側からシリンダ16に向けて吹き付けられる冷却風を工具駆動側端部側に向けて回り込ませることができ、エンジン駆動時における強制冷却の効果を高めることができる。
排気側の放熱板52は、図2に示されるように、クランク軸13に沿う方向に延在する基部52aを有し、この基部52aの先端はシリンダカバー43の側辺43bよりも突出しており、突出部は外気に露出した露出部53となっている。この露出部53を放熱板52に設けることにより、放熱板52の少なくとも一部がシリンダカバー43に重ならないようになっている。放熱板52の基部52aの先端にはクランク軸13に対して横方向に延在する先端ガイド部52bが一体に設けられており、この先端ガイド部52bは基部52aからマフラ38を覆うように延在している。このように、基部52aの先端に先端ガイド部52bを設けると、先端ガイド部52bを設けない場合に比して、露出部53の面積を大きくすることができ、放熱効果を高めることができる。
吸気側の放熱板51の先端ガイド部51bには、図1に示されるように、冷却風を外部に排出するための複数の排気開口部54が設けられており、先端ガイド部52bにより工具駆動側端部に向けて案内される冷却風の一部が排気開口部54から排出される。排気側の放熱板52の基部52aには、図3に示されるように、冷却風を先端ガイド部52bとマフラ38との間に排出するための複数の排気開口部55が設けられており、両方の基部51a,52aの間を流れる冷却風を工具駆動側端部側に向けて案内することができ、エンジン11の冷却効果を高めることかできる。
エンジン11が駆動されると、冷却ファン18が回転することにより気流が発生する。気流は冷却風吐出口18aまで案内され、冷却風吐出口18aから吐出された強制冷却風は、図2において矢印で示すように、エンジンカバー41によってシリンダ16に案内され、シリンダ16を冷却した後に排出口49から外部へ排出される。このとき、強制冷却風は冷却風吐出口18aからまず上方に流れ、シリンダカバー43によってシリンダ16に向けて偏向される。その後、図2に矢印で示されるように、強制冷却風は両方の放熱板51,52の間のシリンダ冷却室50を通って放熱板51の露出部53に衝突し、先端ガイド部51bと放熱板52の間を通って外部に排出される。放熱板51に衝突した強制冷却風は導風リブ54によって気化器室46側からシリンダ16側に案内されてシリンダ16の前側部に向かう。これにより、強制冷却風がシリンダ16を冷却せずにシリンダ16と気化器室46の間を通り抜けて外部へ排出されることが防止され、強制冷却風は確実にシリンダ16に向けて案内され、エンジン11の強制冷却が効果的に行われる。
このように、エンジン作業機としてのチェンソー10を駆動するエンジン11に設けられた放熱板51,52は、その先端部がシリンダカバー43の側辺43bから迫り出して露出部53となっている。露出部53は、冷却ファン18によりシリンダ16を強制冷却する場合のみならず、エンジン11が停止されて冷却風の流れがなくなったときには、放熱板51,52によるシリンダ16の放熱を促進する。これにより、エンジン11が停止して気化器34とインシュレータ33内における混合気の流動が停止し、混合気による気化器34とインシュレータ33の冷却効果がなくなっても、放熱板51,52によりシリンダ16の放熱を行うことができるので、気化器34の温度上昇を抑制することができ、エンジン11を確実に再始動させることができる。
特に、チェンソーやパワーカッタ等のエンジン作業機においては、シリンダ16の上方に前ハンドル26が設けられており、作業対象物を切断作業するときに発生する大量の木屑や粉塵からエンジン11を保護するだけでなく、前ハンドル26を把持する作業者の手や腕を保護するためにシリンダ16の頂部をシリンダカバー43により覆うようにしており、チェンソーやパワーカッタにおいては、前ハンドル26がエンジン11の工具駆動側端部からファン駆動側端部にまでエンジンを囲むようにして配置されるのが一般的であり、前ハンドル26の工具駆動側端部は把持し難いようにエンジン11と接触しない程度まで接近させて設けられているのが一般的である。このため、従来のチェンソーやパワーカッタでは、エンジン11の自然空冷を確実に行うことができなかった。これに対し、放熱板51,52の一部を外部に露出させることにより、シリンダカバー43によりシリンダ16の頂部を覆いながらも、作業者が把持しない前ハンドル26の工具駆動側の脚部26bに放熱板51,52を突出させることにより、突出部を外部に露出させて放熱板51,52を大気開放構造としたので、作業者の手をシリンダ16の熱から保護しつつ、放熱板51,52から発生する自然対流がシリンダカバー43によって阻害されることが防止され、シリンダ16の自然空冷を促進することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上述の実施形態においては、放熱板51,52をシリンダカバー43より突出させた構造としたが、自然対流が阻害されなければこれに限られず、シリンダカバー43の側辺を工具駆動側端部側に延長するとともに、延長部に開口を設け、放熱板51,52の露出部53をこの開口に臨ませるようにしてもよい。このようにしても、前ハンドル26を把持した場合であっても影響を与えない位置で放熱板51,52の自然放熱を促すことができるため、エンジン11の冷却効果を高めることができる。エンジン11はエンジン作業機としてのチェンソー10に搭載されているが、パワーカッタのエンジンとしても図示するエンジンを適用することができる。
10…チェンソー、11…エンジン、11a…エンジン本体、12…作業機本体、13…クランク軸、13a,13b…突出端部、14…クランクケース、15…ピストン、16…シリンダ、17…コネクティングロッド、18…冷却ファン、18a…冷却風吐出口、19…ファンカバー、20…操作ノブ、22…スプロケット、23…ガイドバー、24…ソーチェーン、25…後ハンドル、26…前ハンドル、27…ねじ部材、28…サイドカバー、29…ハンドガード、31…吸気口、32…排気口、33…インシュレータ、34…気化器、35…支持部、36…フィルタエレメント、37…点火プラグ、38…マフラ、41…エンジンカバー、42…カバー本体、43…シリンダカバー、43b…側辺、44…クリーナカバー部、45…遮熱板、46…気化器室、48…止めねじ、49…排出口、50…シリンダ冷却室、51…放熱板、51a…基部、51b…先端ガイド部、52…放熱板、52a…基部、52b…先端ガイド部、53…露出部、54,55…排気開口部。

Claims (12)

  1. クランク軸が回転自在に組み込まれるクランクケースと、前記クランク軸にコネクティングロッドを介して連結されるピストンが往復動自在に組み込まれるシリンダとを有するエンジン本体を備えたエンジンであって、
    前記シリンダの頂部を覆うシリンダカバーと、
    前記クランク軸の突出端部に取り付けられ、前記クランク軸により回転駆動される冷却ファンと、
    前記シリンダの周囲から前記突出端部と反対側の端部に向けて延在して設けられた放熱板とを有し、
    前記放熱板の先端に上方が外気に露出する露出部を設けることを特徴とするエンジン。
  2. 前記露出部は、前記シリンダカバーの側辺近傍又は側辺よりも外方に迫り出すように構成されていることを特徴とする請求項1記載のエンジン。
  3. 前記シリンダカバーの上方には、前記クランク軸方向に延びるハンドル部が設けられることを特徴とする請求項1または2記載のエンジン。
  4. 前記シリンダに沿って前記クランク軸の前記突出端部から反対側の端部に向けて延在して設けられ、前記冷却ファンにより生成される冷却風を案内することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジン。
  5. 前記放熱板は、前記クランク軸に沿う方向に延在する基部と、当該基部の先端に設けられ前記クランク軸に対して横方向に延在するとともに前記シリンダカバーの前記側辺との間で冷風排出部を形成する先端ガイド部とを有することを特徴とする請求項1記載のエンジン。
  6. 前記放熱板を前記シリンダの吸気口に配置することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンジン。
  7. 前記放熱板を前記シリンダの吸気口とインシュレータとの間に配置することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンジン。
  8. 前記放熱板を前記シリンダの排気口とマフラとの間に配置することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンジン。
  9. 前記放熱板は、前記シリンダの吸気口側に配置される吸気側の放熱板と、前記シリンダの排気口側に配置される排気側の放熱板とを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のエンジン。
  10. 前記排気側の放熱板に冷却風を排出する排気開口部を設けることを特徴とする請求項9記載のエンジン。
  11. 前記吸気側の放熱板に冷却風を排出する排気開口部を設けることを特徴とする請求項6または10記載のエンジン。
  12. 前記クランク軸により回転駆動される回転工具を有し、請求項1〜11のいずれか1項に記載のエンジンにより前記回転工具を回転駆動することを特徴とするエンジン作業機。
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